JP2018192136A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、遊技者の遊技に対する興趣の向上を図ることができる遊技機を提供することを目的とする【解決手段】遊技機100は、遊技者に遊技利益を付与するか否かを決定する抽選を実行するメインCPU300aと、演出表示部200aにおける変動演出の実行を制御し、入賞口に遊技球が入球したことに基づいて取得されたポイントを積算し、変動演出と併せて実行されて該変動演出が報知する抽選結果を予告する予告演出を、複数種類の予告演出の中から決定し、決定された予告演出が所定条件を満たす予告演出である場合に、予告演出が開始されるまでの待機時間において貯留タイマ演出を実行可能なサブCPU330aと、を備え、サブCPU330aは、積算した所定値を貯留タイマ演出において使用する。【選択図】図4

Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)に代表される遊技機に関する。
遊技中においてタイマの表示を用いた演出が行われる遊技機が知られている(例えば特許文献1)。
特開2016−002217号公報
しかしながら、従来の遊技機は遊技者の遊技に対する興趣を十分に向上できていないという問題を有している。
本発明の目的は、遊技者の遊技に対する興趣の向上を図ることができる遊技機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一態様による遊技機は、遊技者に遊技利益を付与するか否かを決定する抽選により抽選結果を導出する抽選手段と、表示装置において所定の図柄を変動表示させた後に前記抽選結果を報知する態様で図柄を停止表示させる変動演出の実行を制御可能な変動演出制御手段と、遊技球が流下する遊技領域に設けられた入賞口に遊技球が入球したことに基づいて取得された所定値を積算する積算手段と、前記変動演出と併せて実行されて該変動演出が報知する前記抽選結果を予告する予告演出を、複数種類の予告演出の中から決定する予告演出決定手段と、前記予告演出決定手段が決定した一の予告演出が所定条件を満たす予告演出である場合に、該一の予告演出が開始されるまでの待機時間において待機演出を実行可能な待機演出実行手段と、を備え、前記待機演出実行手段は、前記積算手段が積算した所定値を前記待機演出において使用することを特徴とする。
前記積算手段が積算する所定値は時間を示す数値であり、前記待機演出実行手段は、積算された該所定値が示す時間を前記待機演出中において順次減算して前記待機時間の残り時間を遊技者に報知してもよい。
前記遊技領域には複数の前記入賞口が設けられ、複数の前記入賞口には、遊技球の入球が前記抽選の契機となる始動入賞口及び遊技球の入球が所定数の賞球の払い出しの契機となる一般入賞口が含まれ、前記積算手段は、複数の前記入賞口のうち前記一般入賞口への遊技球の入球に基づいて取得された所定値を積算してもよい。
本発明の一態様によれば、遊技者の遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
扉が開放された状態を示す遊技機100の斜視図である。 遊技機100の正面図である。 遊技機100に設けられた遊技盤108の正面図である。 遊技の進行を制御する制御手段の内部構成を示すブロック図である。 大当たり決定乱数判定テーブルを説明する図である。 当たり図柄乱数判定テーブルを説明する図である。 リーチグループ決定乱数判定テーブルを説明する図である。 リーチモード決定乱数判定テーブルを説明する図である。 変動パターン乱数判定テーブルを説明する図である。 変動時間決定テーブルを説明する図である。 特別電動役物作動ラムセットテーブルを説明する図である。 遊技状態設定テーブルを説明する図である。 当たり決定乱数判定テーブルを説明する図である。 図14(a)は普通図柄変動時間データテーブルを説明する図であり、図14(b)は開閉制御パターンテーブルを説明する図である。 主制御基板300におけるCPU初期化処理を説明するフローチャートである。 主制御基板300における電源断時退避処理を説明するフローチャートである。 主制御基板300におけるタイマ割込み処理を説明するフローチャートである。 主制御基板300におけるスイッチ管理処理を説明するフローチャートである。 主制御基板300におけるゲート通過処理を説明するフローチャートである。 主制御基板300における第1始動口通過処理を説明するフローチャートである。 主制御基板300における第2始動口通過処理を説明するフローチャートである。 主制御基板300における特別図柄乱数取得処理を説明するフローチャートである。 主制御基板における取得時演出判定処理を説明するフローチャートである。 特別遊技管理フェーズを説明する図である。 主制御基板300における特別遊技管理処理を説明するフローチャートである。 主制御基板300における特別図柄変動待ち処理を説明するフローチャートである。 主制御基板300における特別図柄変動番号決定処理を説明するフローチャートである。 主制御基板300における特別図柄変動中処理を説明するフローチャートである。 主制御基板300における特別図柄停止図柄表示処理を説明するフローチャートである。 主制御基板300における大入賞口開放前処理を説明するフローチャートである。 主制御基板300における大入賞口開閉切替処理を説明するフローチャートである。 主制御基板300における大入賞口開放制御処理を説明するフローチャートである。 主制御基板300における大入賞口閉鎖有効処理を説明するフローチャートである。 主制御基板300における大入賞口終了ウェイト処理を説明するフローチャートである。 図35(a)は、前半変動演出決定テーブルを説明する図であり、図35(b)は、後半変動演出決定テーブルを説明する図である。 副制御基板330におけるサブCPU初期化処理を説明するフローチャートである。 副制御基板330におけるサブタイマ割込み処理を説明するフローチャートである。 副制御基板330における変動モードコマンド受信処理を説明するフローチャートである。 副制御基板330における変動パターンコマンド受信処理を説明するフローチャートである。 副制御基板330における予告演出決定処理を説明するフローチャートである。 (a)は、当たり用予告演出決定テーブルの一例を示す図であり、(b)は、ハズレ用予告演出決定テーブルの一例を示す図である。 副制御基板330におけるタイムスケジュール管理処理を説明するフローチャートである。 副制御基板330におけるポイント貯留処理の流れの一例を説明するフローチャートである。 ポイント貯留演出実行時における演出表示部200aの表示態様の一例を示す図である。 ポイント貯留演出における上限到達表示の一例を示す図である。 副制御基板330における貯留タイマ演出決定処理の流れの一例を説明するフローチャートである。 副制御基板330における貯留タイマ演出制御処理の流れの一例を説明するフローチャートである。 副制御基板330における貯留タイマ演出準備処理の流れの一例を示すフローチャートである。 変動演出、貯留タイマ演出および予告演出時の演出表示部200aの表示態様の一例を示す図である。 枠拡張態様の時間変更タイマ演出で用いられる時間変更タイマ演出画像の一例を示す図であり、図50(a)は枠拡張前の時間変更タイマ演出画像を示す図であり、図50(b)は枠拡張後の時間変更タイマ演出画像を示す図である。 小数点移動態様の時間変更タイマ演出で用いられる時間変更タイマ演出画像の一例を示す図であり、図51(a)は小数点移動前の時間変更タイマ演出画像を示す図であり、図51(b)は小数点移動後の時間変更タイマ演出画像を示す図である。 時間変更タイマ演出実行可否決定テーブルを説明する図である。 時間変更タイマ演出実行可否・演出態様決定テーブルを説明する図である。 時間変更タイマ演出態様決定テーブルを説明する図である。 副制御基板330における時間変更タイマ演出決定処理を説明するフローチャートである。 副制御基板330における時間変更タイマ演出制御処理を説明するフローチャート(その1)である。 副制御基板330における時間変更タイマ演出制御処理を説明するフローチャート(その2)である。 枠拡張態様の時間変更タイマ演出の演出態様例を説明する図(その1)である。 枠拡張態様の時間変更タイマ演出の演出態様例を説明する図(その2)である。 変更なし態様の時間変更タイマ演出の演出態様例を説明する図(その1)である。 変更なし態様の時間変更タイマ演出の演出態様例を説明する図(その2)である。 小数点移動態様の時間変更タイマ演出の演出態様例を説明する図(その1)である。 小数点移動態様の時間変更タイマ演出の演出態様例を説明する図(その2)である。 小数点移動態様の時間変更タイマ演出の演出態様例を説明する図(その3)である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
本発明の実施形態の理解を容易にするため、まず、遊技機の機械的構成および電気的構成を簡単に説明し、その後、各基板における具体的な処理を説明する。
図1は、本実施形態の遊技機100の斜視図であり、扉が開放された状態を示している。図示のように、遊技機100は、略矩形状に組まれた四辺によって囲繞空間が形成される外枠102と、外枠102にヒンジ機構によって開閉自在に取り付けられた中枠104と、中枠104に、ヒンジ機構によって開閉自在に取り付けられた前枠106と、を備えている。
中枠104は、外枠102と同様に、略矩形状に組まれた四辺によって囲繞空間が形成されており、囲繞空間に遊技盤108が保持されている。また、前枠106には、ガラス製または樹脂製の透過板110が保持されている。そして、中枠104および前枠106を外枠102に対して閉じると、遊技盤108と透過板110とが所定の間隔を維持して略平行に対面するとともに、遊技機100の正面側から、透過板110を介して遊技盤108が視認可能となる。
(遊技機の詳細な構成)
次に、遊技機100の詳細な構成について図2および図3を用いて説明する。図2では、遊技盤108に設けられている釘131および風車133(いずれも後述する)の図示は省略されている。また、図2では、閉状態の第2始動口122、第1大入賞口126および第2大入賞口128(いずれも後述する)が図示され、図3では、開状態の第2始動口122、第1大入賞口126および第2大入賞口128が図示されている。
図2は、遊技機100の正面図である。図2に示すように、前枠106の下部には、遊技機100の正面側に突出する操作ハンドル112が設けられている。操作ハンドル112は、遊技者が回転操作可能に設けられており、遊技者が操作ハンドル112を回転させて発射操作を行うと、操作ハンドル112の回転角度に応じた強度で、不図示の発射機構によって遊技球が発射される。このようにして発射された遊技球は、遊技盤108に設けられたレール114a,114b間を上昇して遊技領域116に導かれることとなる。
遊技領域116は、遊技盤108と透過板110との間隔に形成される空間であって、遊技球が流下または転動可能な領域である。図3に示すように、遊技盤108には、多数の釘131や1つの風車133が設けられており、遊技領域116に導かれた遊技球が釘131や風車133に衝突して、不規則な方向に流下、転動するようにしている。なお、図3では、遊技領域116に設けられた多数の釘131が白丸で図示され、多数の釘131のうちの1つの釘131のみに参照符号が付されている。
図2および図3に示すように、遊技領域116は、発射機構の発射強度に応じて遊技球の進入度合いを互いに異にする第1遊技領域116aおよび第2遊技領域116bを備えている。第1遊技領域116aは、遊技機100に正対した遊技者から見て遊技領域116の左側に位置し、第2遊技領域116bは、遊技機100に正対した遊技者から見て遊技領域116の右側に位置している。レール114a,114bが遊技領域116の左側にあることから、発射機構によって所定の強度未満の発射強度で発射された遊技球は第1遊技領域116aに進入し、所定の強度以上の発射強度で発射された遊技球は第2遊技領域116bに進入することとなる。
また、遊技領域116には、遊技球が入球可能な一般入賞口118、第1始動口120、第2始動口122(図2では不図示)が設けられており、一般入賞口118、第1始動口120、第2始動口122に遊技球が入球すると、それぞれ所定の賞球が遊技者に払い出される。遊技球の入球に基づいて払い出される賞球数は、入賞口ごとに異なっていてもよい。
なお、詳しくは後述するが、第1始動口120内には第1始動領域が設けられ、また、第2始動口122内には第2始動領域が設けられている。そして、第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球して第1始動領域または第2始動領域に遊技球が進入すると、予め設けられた複数の特別図柄の中からいずれか一の特別図柄を決定するための抽選が行われる。各特別図柄には、遊技者にとって有利な大役遊技の実行可否や、以後の遊技状態をどのような遊技状態にするかといった種々の遊技利益が対応付けられている。したがって、遊技者は、第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球すると、所定の賞球を獲得するのと同時に、種々の遊技利益を受ける権利獲得の機会を獲得することとなる。
第1始動口120は、遊技領域116の下部であって、第1遊技領域116aを流下する遊技球のみが入球可能であるか、または、第1遊技領域116aに進入した遊技球の方が、第2遊技領域116bに進入した遊技球よりも進入しやすい位置に配置されている。
また、図3に示すように、第2始動口122は、第1始動口120の右隣であって第2遊技領域116bに位置している。第2始動口122は、第2遊技領域116bを流下する遊技球のみが入球可能であるか、または、第2遊技領域116bに進入した遊技球の方が、第1遊技領域116aに進入した遊技球よりも進入しやすい位置に配置されている。第2始動口122は、可動片122aを有する始動可変入賞装置によって構成されており、第2始動口122への遊技球の進入容易性が可変するようになっている。具体的には、第2始動口122は、可動片122aが開閉可能に設けられており、可動片122aが閉状態にあるときには、第2始動口122への遊技球の進入が不可能または困難となっている。これに対して、第2遊技領域116bに設けられたゲート124を遊技球が通過すると、後述する普通図柄の抽選が行われ、この抽選によって当たりに当選すると、可動片122aが所定時間、開状態に制御される。このように、可動片122aが開状態になると、可動片122aが遊技球を第2始動口122に導く受け皿として機能し、第2始動口122への遊技球の入球が容易となる。
さらに、第2遊技領域116bには、第2遊技領域116bを流下する遊技球のみが入球可能であるか、または、第2遊技領域116bに進入した遊技球の方が、第1遊技領域116aに進入した遊技球よりも進入しやすい位置に第1大入賞口126および第2大入賞口128が設けられている。なお、以下、第1大入賞口126および第2大入賞口128をまとめて単に大入賞口ともよぶ。第1大入賞口126には、開閉扉126aおよび開閉扉126bが開閉可能に設けられている。通常、開閉扉126bが第1大入賞口126を閉鎖して、第1大入賞口126への遊技球の入球が不可能となっている。また、開閉扉126aは、開閉扉126bが第1大入賞口126を閉鎖している時に下方に向かって下がった状態になっている(図2参照)。これにより、第1大入賞口126に遊技球が入球不可能な状態では、開閉扉126aと開閉扉126bとの間には、第2遊技領域116bを流下する遊技球が通過可能な空間が生じる。これに対して、前述の大役遊技が実行されると、開閉扉126bが開放され、開閉扉126aが開閉扉126bに向かって傾斜した状態に立ち上がる(図3参照)。開閉扉126aの先端と開閉扉126bの先端との間には、遊技球の直径よりも長さの短い間隙が形成される。このため、開閉扉126aおよび開閉扉126bが受け皿として機能し、第2遊技領域116bを流下する遊技球は第1大入賞口126への入球が可能となる。そして、第1大入賞口126に遊技球が入球すると、所定の賞球が遊技者に払い出される。
また、第2大入賞口128は、開閉扉128aが開閉可能に設けられており、通常、開閉扉128bが第2大入賞口128を閉鎖して、第2大入賞口128への遊技球の入球が不可能となっている。これに対して、前述の大役遊技が実行されると、開閉扉128aが開放されて、開閉扉128aが受け皿として機能し、第2大入賞口128への遊技球の入球が可能となる。そして、第2大入賞口128に遊技球が入球すると、所定の賞球が遊技者に払い出される。大入賞口への遊技球の入球に基づいて払い出される賞球数は、大入賞口ごとに異なっていてもよい。
第1遊技領域116aには、第1始動口120の左側に2つの一般入賞口118が設けられている。また、第2遊技領域116bには、第1大入賞口126と第2始動口122との間に1つの一般入賞口118が設けられている。
図3に示すように、第1遊技領域116aには、2つの一般入賞口118を挟んで、遊技球を遊技領域116から遊技盤108の背面側に排出する2つの排出口130が設けられている。2つの排出口130の一方は、一般入賞口118の左上に隣接して設けられ、2つの排出口130の他方は、遊技領域116の最下部の中心部(第1始動口120の直下)に設けられている。また、第2遊技領域116bには、一般入賞口118の下方に1つの排出口130が設けられている。複数の排出口130により、一般入賞口118、第1始動口120、第2始動口122、第1大入賞口126、第2大入賞口128のいずれにも入球しなかった遊技球が、遊技領域116から遊技盤108の背面側に排出される。
そして、遊技機100には、遊技の進行中等に演出を行う演出装置として、液晶表示装置からなる演出表示装置200、可動装置からなる演出役物装置202、さまざまな点灯態様や発光色に制御される複数のランプからなる演出照明装置204および枠部照明装置240、スピーカからなる音声出力装置206、遊技者の操作を受け付けるとともに、振動による演出を行う演出操作装置208が設けられている。
演出表示装置200は、画像を表示する画像表示部からなる演出表示部200aを備えており、演出表示部200aを、遊技盤108の略中央部分において、遊技機100の正面側から視認可能に配置している。演出表示部200aには、図2に示すように演出図柄210a,210b,210cが変動表示され、演出図柄210a,210b,210cの停止表示態様によって大役抽選結果が遊技者に報知される変動演出が実行されることとなる。変動演出では、演出表示部200aに加えて演出役物装置202、演出照明装置204、音声出力装置206および演出操作装置208等の複数の演出装置の動作が行われてもよい。以下、演出役物装置202および演出操作装置208を「可動体」と総称する場合がある。
演出役物装置202は、演出表示部200aよりも前面に配置され、通常、遊技盤108の背面側に退避しているが、上記の演出図柄210a,210b,210cの変動表示中などに、演出表示部200aの前面まで可動したり回転したりして、遊技者に大当たりの期待感を付与するものである。
演出照明装置204は、演出役物装置202や遊技盤108等に設けられており、演出表示部200aに表示される画像等に合わせて、さまざまに点灯制御される。
図2に示すように、音声出力装置206は、前枠106の上部位置や外枠102の最下部位置に設けられ、演出表示部200aに表示される画像等に合わせて、遊技機100の正面側に向けてさまざまな音声を出力する。
演出操作装置208は、遊技者の押下操作を受け付ける押下ボタン208aと、遊技者による入力操作(例えば、手前側に引く操作)を受け付ける演出レバー208bと、演出レバー208bの入力操作に伴って回転する回転部208cとの複数の操作手段を有している。押下ボタン208aおよび演出レバー208bは、遊技者が操作可能な操作装置に相当する。演出操作装置208は、遊技機100の幅方向略中央位置であって、かつ、透過板110(図1参照)よりも下方位置に設けられている。演出操作装置208は、例えば演出表示部200aに表示される画像等に合わせて有効化されるものであり、操作有効時間内に遊技者の操作を受け付けると、当該操作に応じて、さまざまな演出が実行される。
演出操作装置208の後ろ側(遊技盤108側)には、遊技機100から払い出される賞球や、遊技球貸出装置から貸し出される遊技球が導かれる上皿132であり、上皿132が遊技球で一杯になると、遊技球は下皿134に導かれることとなる。また、下皿134の底面には、下皿134から遊技球を排出するための球抜き孔(不図示)が形成されている。この球抜き孔は、通常、開閉板(不図示)によって閉じられているが、球抜きつまみ134aを図中左右方向にスライドさせることにより、球抜きつまみ134aと一体となって開閉板がスライドし、球抜き孔から下皿134の下方に遊技球を排出することが可能となっている。
また、遊技盤108には、遊技領域116の外方であって、かつ、遊技者が視認可能な位置に、第1特別図柄表示器160、第2特別図柄表示器162、第1特別図柄保留表示器164、第2特別図柄保留表示器166、普通図柄表示器168、普通図柄保留表示器170、右打ち報知表示器172が設けられている。各表示器160〜172は、遊技に係る種々の状況を表示するための装置であるが、その詳細については後述する。
(制御手段の内部構成)
図4は、遊技の進行を制御する制御手段の内部構成を示すブロック図である。
主制御基板300は遊技の基本動作を制御する。主制御基板300は、メインCPU300a、メインROM300b、メインRAM300cを備えている。メインCPU300aは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM300bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。メインRAM300cは、メインCPU300aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
本実施形態の遊技機100は、主に第1始動口120または第2始動口122への遊技球の入球によって開始される特別遊技と、ゲート124を遊技球が通過することによって開始される普通遊技とに大別される。そして、主制御基板300のメインROM300bには、特別遊技および普通遊技を進行するための種々のプログラムや、各種の遊技に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
主制御基板300には、一般入賞口118に遊技球が入球したことを検出する一般入賞口検出スイッチ118s、第1始動口120に遊技球が入球したことを検出する第1始動口検出スイッチ120s、第2始動口122に遊技球が入球したことを検出する第2始動口検出スイッチ122s、ゲート124を遊技球が通過したことを検出するゲート検出スイッチ124s、第1大入賞口126に遊技球が入球したことを検出する第1大入賞口検出スイッチ126s、第2大入賞口128に遊技球が入球したことを検出する第2大入賞口検出スイッチ128s、特定領域140bに遊技球が進入したことを検出する特定領域検出スイッチ140sが接続されており、これら各検出スイッチから主制御基板300に検出信号が入力されるようになっている。
また、主制御基板300には、第2始動口122の可動片122aを作動する普通電動役物ソレノイド122cと、開閉扉126aを作動する開閉扉ソレノイド126c1と、第1大入賞口126を開閉する開閉扉126bを作動する第1大入賞口ソレノイド126c2と、第2大入賞口128を開閉する開閉扉128bを作動する第2大入賞口ソレノイド128cと、第2大入賞口128内に設けられた可動部材142を可動する可動部材駆動ソレノイド142cと、が接続されており、主制御基板300によって、第2始動口122、第1大入賞口126および第2大入賞口128の開閉制御がなされるようになっている。
さらに、主制御基板300には、第1特別図柄表示器160、第2特別図柄表示器162、第1特別図柄保留表示器164、第2特別図柄保留表示器166、普通図柄表示器168、普通図柄保留表示器170、右打ち報知表示器172が接続されており、主制御基板300によって、これら各表示器の表示制御がなされるようになっている。
また、遊技機100には、電波を検知する電波検知センサ、磁気を検知する磁気検知センサ、中枠104や前枠106の開放状態を検知する扉開放センサ等、異常または不正の可能性があることを検知する異常検知センサ174が複数設けられており、各異常検知センサ174から主制御基板300に異常検知信号が入力されるように構成されている。
そして、主制御基板300には、払出制御基板310および副制御基板330が接続されている。
払出制御基板310は、遊技球を発射させるための制御、および、賞球を払い出すための制御を行う。払出制御基板310も、CPU、ROM、RAMを備えており、主制御基板300に対して双方向に通信可能に接続されている。払出制御基板310には遊技情報出力端子板312が接続されており、主制御基板300から出力される遊技進行上の種々の情報が、払出制御基板310および遊技情報出力端子板312を介して、遊技店のホールコンピュータ等に出力されることとなる。
また、払出制御基板310には、貯留部に貯留された遊技球を賞球として遊技者に払い出すための払出モータ314が接続されている。払出制御基板310は、主制御基板300から送信された払出個数指定コマンドに基づいて払出モータ314を制御して所定の賞球を遊技者に払い出すように制御する。このとき、遊技球の払い出しが払出検知スイッチ315sによって検出され、払い出された遊技球数が払出球計数スイッチ316sによって検出され、払い出すべき賞球が遊技者に払い出されたかが把握されるようになっている。払出モータ314の駆動により実際に賞球が払い出されると、その都度、払出検知スイッチ315sからの検知信号および払出球計数スイッチ316sからの計数信号が払出制御基板310に入力される。
また、払出制御基板310には、下皿134の満タン状態を検出する皿満タン検出スイッチ318sが接続されている。皿満タン検出スイッチ318sは、賞球として払い出される遊技球を下皿134に導く通路に設けられており、当該通路を遊技球が通過するたびに、遊技球検出信号が払出制御基板310に入力されるようになっている。
そして、下皿134に所定量以上の遊技球が貯留されて満タン状態になると、下皿134に向かう通路内に遊技球が滞留し、皿満タン検出スイッチ318sから払出制御基板310に向けて、遊技球検出信号が連続的に入力される。払出制御基板310は、遊技球検出信号が所定時間連続して入力された場合に、下皿134が満タン状態であると判断し、皿満タンコマンドを主制御基板300に送信する。一方、皿満タンコマンドを送信した後、遊技球検出信号の連続入力が途絶えた場合には、満タン状態が解除されたと判断し、皿満タン解除コマンドを主制御基板300に送信する。
また、払出制御基板310には、発射制御基板320が双方向に通信可能に接続されている。発射制御基板320は、払出制御基板310から発射制御データを受信すると発射の許可を行う。発射制御基板320は、操作ハンドル112に設けられ、操作ハンドル112に遊技者が触れたことを検出するタッチセンサ112sと、操作ハンドル112の操作角度を検出する操作ボリューム112aと、が接続されている。そして、タッチセンサ112sおよび操作ボリューム112aから信号が入力されると、発射制御基板320において、遊技球発射装置に設けられた発射用ソレノイド112cを通電して遊技球を発射させる制御がなされる。
副制御基板330は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。副制御基板330は、サブCPU330a、サブROM330b、サブRAM330c、画像制御部340、音声制御部350、照明制御部360および可動体制御部370を備えている。サブCPU330a、画像制御部340、音声制御部350、照明制御部360および可動体制御部370は、それぞれ個別の回路で構成されていてもよい。また、サブCPU330a、画像制御部340、音声制御部350、照明制御部360および可動体制御部370は、少なくとも2つ以上が1つの回路で構成(例えば1パッケージ化または1チップ化)され、この回路の機能ブロックとして構成されていてもよい。
副制御基板330は、主制御基板300に対して、主制御基板300から副制御基板330への一方向に通信可能に接続されている。サブCPU330aは、主制御基板300から送信されたコマンドやタイマからの入力信号等に基づいて、サブROM330bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、演出を実行するためのコマンドを、画像制御部340、音声制御部350、照明制御部360および可動体制御部370の少なくとも1つに送信する。このとき、サブRAM330cは、サブCPU330aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
画像制御部340は、演出表示装置200の演出表示部200aに画像を表示させる画像表示制御を行うものであり、CPU、ROM、RAM、VRAMを備えている。画像制御部340のROMには、演出表示部200aに表示される図柄や背景等の画像データが多数格納されており、副制御基板330から送信されたコマンドに基づいて、CPUが、画像データをROMからVRAMに読み出して、演出表示部200aの画像表示を制御する。
音声制御部350は、副制御基板330から送信されたコマンドに基づいて、音声出力装置206から音声を出力させる音声出力制御を行う。また、照明制御部360は、副制御基板330から送信されるコマンドに基づいて、演出照明装置204を点灯させる点灯制御を行う。可動体制御部370は、副制御基板330から送信されたコマンドに基づいて、演出役物装置202を可動したり、演出操作装置208の押下ボタン208aを遊技者側に飛び出させて可動したりする動作制御を行う。また、可動体制御部370は、押下ボタン208aが押下操作されたことを検出する演出操作装置検出スイッチ208sまたは演出操作装置208の演出レバー208bが入力操作されたことを検知するレバー操作検出スイッチから操作検出信号が入力された際に、所定のコマンドあるいは制御信号を副制御基板330に送信する。
なお、各基板には、不図示の電源基板が接続されており、電源基板を介して商用電源から各基板に電力供給がなされている。また、電源基板にはコンデンサからなるバックアップ電源が設けられている。
次に、本実施形態の遊技機100における遊技について、メインROM300bに記憶されている各種テーブルと併せて説明する。
前述したように、本実施形態の遊技機100は、特別遊技と普通遊技の2種類の遊技が並行して進行するものであり、これら両遊技を進行する際の遊技状態として、低確率遊技状態または高確率遊技状態のいずれかの遊技状態と、非時短遊技状態または時短遊技状態のいずれかの遊技状態と、が組み合わされたいずれかの遊技状態にて遊技が進行する。
各遊技状態の詳細については後述するが、低確率遊技状態というのは、第1大入賞口126および第2大入賞口128が開放される大役遊技を実行する権利獲得の確率が低く設定された遊技状態であり、高確率遊技状態というのは、大役遊技を実行する権利獲得の確率が高く設定された遊技状態である。
また、非時短遊技状態というのは、可動片122aが開状態になりにくく、第2始動口122に遊技球が入球しにくい遊技状態であり、時短遊技状態というのは、非時短遊技状態よりも可動片122aが開状態になりやすく、第2始動口122に遊技球が入球しやすい遊技状態である。なお、遊技機100の初期状態は、低確率遊技状態および非時短遊技状態に設定され、この遊技状態を本実施形態では通常遊技状態と称する。
遊技者が操作ハンドル112を操作して遊技領域116に遊技球を発射させるとともに、遊技領域116を流下する遊技球が第1始動口120または第2始動口122に入球すると、遊技者に遊技利益を付与するか否かの抽選(以下、「大役抽選」という)が行われる。この大役抽選において、大当たりに当選すると、第1大入賞口126(または第2大入賞口128)が開放されるとともに第1大入賞口126(または第2大入賞口128)への遊技球の入球が可能となる大役遊技が実行される。以下では、大役抽選方法について説明する。
なお、詳しくは後述するが、第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球すると、大役抽選に係る種々の乱数値(大当たり決定乱数、当たり図柄乱数、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数、変動パターン乱数)が取得されるとともに、これら各乱数値がメインRAM300cの特図保留記憶領域に記憶される。以下では、第1始動口120に遊技球が入球して特図保留記憶領域に記憶された種々の乱数を総称して特1保留とよび、第2始動口122に遊技球が入球して特図保留記憶領域に記憶された種々の乱数を総称して特2保留とよぶ。
メインRAM300cの特図保留記憶領域は、8つの記憶部(第1〜第8記憶部)を有している。そして、第1始動口120に遊技球が入球すると、特1保留を特図保留記憶領域の第1記憶部から順に記憶し、第2始動口122に遊技球が入球すると、特2保留を特図保留記憶領域の第1記憶部から順に記憶する。例えば、第1始動口120に遊技球が入球したとき、特図保留記憶領域の第1〜第8記憶部のいずれにも保留が記憶されていない場合には、第1記憶部に特1保留を記憶する。また、例えば、第1記憶部〜第3記憶部に特1保留または特2保留が記憶されている状態で、第1始動口120に遊技球が入球した場合には、特1保留を第4記憶部に記憶する。なお、第2始動口122に遊技球が入球した場合にも、上記と同様に、第1記憶部〜第8記憶部の中で、特1保留および特2保留が記憶されていない、最も番号(序数)の小さい記憶部に特2保留が記憶される。
ただし、特図保留記憶領域に記憶可能な特1保留数(X1)および特2保留数(X2)は、それぞれ4つに設定されている。したがって、例えば、第1始動口120に遊技球が入球したときに、特図保留記憶領域に既に4つの特1保留が記憶されている場合には、当該第1始動口120への遊技球の入球によって新たに特1保留が記憶されることはない。同様に、第2始動口122に遊技球が入球したときに、特図保留記憶領域に既に4つの特2保留が記憶されている場合には、当該第2始動口122への遊技球の入球によって新たに特2保留が記憶されることはない。
図5は、大当たり決定乱数判定テーブルを説明する図である。第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球すると、0〜65535の範囲内から1つの大当たり決定乱数が取得される。そして、大役抽選を開始するとき、すなわち、大当たりの判定を行うときの遊技状態に応じて大当たり決定乱数判定テーブルが選択され、当該選択された大当たり決定乱数判定テーブルと取得された大当たり決定乱数とによって大役抽選が行われる。
低確率遊技状態において、特1保留および特2保留について大役抽選を開始する場合には、図5(a)に示すように、低確時大当たり決定乱数判定テーブルが参照される。この低確時大当たり決定乱数判定テーブルによれば、大当たり決定乱数が10001〜10164であった場合に大当たりと判定し、その他の大当たり決定乱数であった場合にはハズレと判定する。したがって、この場合の大当たり確率は約1/399.6となる。
また、高確率遊技状態において、特1保留および特2保留について大役抽選を開始する場合には、図5(b)に示すように、高確時大当たり決定乱数判定テーブルが参照される。この高確時大当たり決定乱数判定テーブルによれば、大当たり決定乱数が10001〜10618であった場合に大当たりと判定し、その他の大当たり決定乱数であった場合にはハズレと判定する。したがって、この場合の大当たり確率は約1/106となる。このように、高確率遊技状態である場合には、低確率遊技状態である場合に比べて、大当たり確率が約4倍となる。なお、低確率遊技状態において「大当たり」となる大当たり決定乱数(10001〜10164)は、高確率遊技状態においても「大当たり」となる。
図6は、当たり図柄乱数判定テーブルを説明する図である。第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球すると、0〜99の範囲内から1つの当たり図柄乱数が取得される。そして、上記の大役抽選により「大当たり」の判定結果が導出された場合に、取得している当たり図柄乱数と当たり図柄乱数判定テーブルとによって、特別図柄の種別が決定される。このとき、特1保留によって「大当たり」に当選した場合には、図6(a)に示すように、特1用当たり図柄乱数判定テーブルが選択され、特2保留によって「大当たり」に当選した場合には、図6(b)に示すように、特2用当たり図柄乱数判定テーブルが選択される。以下では、当たり図柄乱数によって決定される特別図柄、すなわち、大当たりの判定結果が得られた場合に決定される特別図柄を大当たり図柄とよび、ハズレの判定結果が得られた場合に決定される特別図柄をハズレ図柄とよぶ。
図6(a)に示す特1用当たり図柄乱数判定テーブル、および、図6(b)に示す特2用当たり図柄乱数判定テーブルによれば、取得した当たり図柄乱数の値に応じて、図示のとおり、特別図柄の種別(大当たり図柄)が決定される。特1用当たり図柄乱数判定テーブル、および、特2用当たり図柄乱数判定テーブルは、同一の大当たり図柄がそれぞれ決定されるものの、特別図柄の選択確率が異なるように構成されている。なお、特1用当たり図柄乱数判定テーブル、および、特2用当たり図柄乱数判定テーブルは、異なる大当たり図柄が決定されるものの、特別図柄の選択確率が異なるように構成されていてもよい。また、両テーブルは、保留種別を問わず、1の当たり図柄乱数判定テーブルを参照して特別図柄の種別(大当たり図柄)を決定してもよい。
また、大役抽選結果が「ハズレ」であった場合に、当該抽選結果が特1保留によって導出されたときは、抽選を行うことなくハズレ図柄として特別図柄Xが決定され、当該抽選結果が特2保留によって導出されたときは、抽選を行うことなくハズレ図柄として特別図柄Yが決定される。つまり、当たり図柄乱数判定テーブルは、大役抽選結果が「大当たり」であった場合にのみ参照され、大役抽選結果が「ハズレ」であった場合に参照されることはない。
図7は、リーチグループ決定乱数判定テーブルを説明する図である。このリーチグループ決定乱数判定テーブルは複数設けられており、保留種別や保留数、さらには遊技状態等に応じて、予め設定されたテーブルが選択される。第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球すると、0〜10006の範囲内から1つのリーチグループ決定乱数が取得される。上記のように、大役抽選結果が導出されると、当該大役抽選結果を報知する変動演出パターンを決定する処理が行われる。本実施形態では、大役抽選結果が「ハズレ」であった場合に、変動演出パターンを決定するにあたって、まず、リーチグループ決定乱数とリーチグループ決定乱数判定テーブルとによってグループ種別が決定される。
例えば、通常遊技状態に設定されているときに、特1保留に基づいて「ハズレ」の大役抽選結果が導出された場合において、大役抽選を行うときの特1保留および特2保留の合計数(以下、単に「保留数」という)が0〜2個であれば、図7(a)に示すように、リーチグループ決定乱数判定テーブル1が選択される。同様に、通常遊技状態に設定されているときに、特1保留に基づいて「ハズレ」の大役抽選結果が導出された場合において、大役抽選を行うときの保留数が3〜4個であれば、図7(b)に示すように、リーチグループ決定乱数判定テーブル2が選択され、保留数が5〜7個であれば、図7(c)に示すように、リーチグループ決定乱数判定テーブル3が選択される。なお、図7において、グループ種別の欄に記載しているグループxは、任意のグループ番号を示している。したがって、取得したリーチグループ決定乱数と、参照するリーチグループ決定乱数判定テーブルの種類とに応じて、グループ種別として種々のグループ番号が決定されることとなる。
なお、ここでは、通常遊技状態において、特1保留に基づいて「ハズレ」の大役抽選結果が導出されたときに参照されるリーチグループ決定乱数判定テーブルについて説明したが、メインROM300bには、この他にも多数のリーチグループ決定乱数判定テーブルが記憶されている。
また、大役抽選結果が「大当たり」であった場合には、変動演出パターンを決定するにあたってグループ種別を決定することはない。つまり、リーチグループ決定乱数判定テーブルは、大役抽選結果が「ハズレ」であった場合にのみ参照され、大役抽選結果が「大当たり」であった場合に参照されることはない。
図8は、リーチモード決定乱数判定テーブルを説明する図である。このリーチモード決定乱数判定テーブルは、大役抽選結果が「ハズレ」であった場合に選択されるハズレ時リーチモード決定乱数判定テーブルと、大役抽選結果が「大当たり」であった場合に選択される大当たり時リーチモード決定乱数判定テーブルとに大別される。なお、ハズレ時リーチモード決定乱数判定テーブルは、上記のように決定されたグループ種別ごとに設けられており、大当たり時リーチモード決定乱数判定テーブルは、保留種別ごとに設けられている。また、各リーチモード決定乱数判定テーブルは、遊技状態や図柄の種別ごとにも設けられている。ここでは、所定の遊技状態および図柄種別において参照されるグループx用ハズレ時リーチモード決定乱数判定テーブルの一例を図8(a)に示し、特1用大当たり時リーチモード決定乱数判定テーブルの一例を図8(b)に示し、特2用大当たり時リーチモード決定乱数判定テーブルの一例を図8(c)に示す。
第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球すると、0〜250の範囲内から1つのリーチモード決定乱数が取得される。そして、上記の大役抽選の結果が「ハズレ」であった場合には、図8(a)に示すように、上記のグループ種別の抽選により決定されたグループ種別に対応するハズレ時リーチモード決定乱数判定テーブルが選択され、選択されたハズレ時リーチモード決定乱数判定テーブルとリーチモード決定乱数とに基づいて、変動モード番号が決定される。また、上記の大役抽選の結果が「大当たり」であった場合には、図8(b)、(c)に示すように、読み出された保留種別に対応する大当たり時リーチモード決定乱数判定テーブルが選択され、選択された大当たり時リーチモード決定乱数判定テーブルとリーチモード決定乱数とに基づいて、変動モード番号が決定される。
また、各リーチモード決定乱数判定テーブルにおいては、リーチモード決定乱数に、変動モード番号とともに、後述する変動パターン乱数判定テーブルが対応付けられており、変動モード番号が決定されるのと同時に、変動パターン乱数判定テーブルが決定される。なお、図8において、変動パターン乱数判定テーブルの欄に記載しているテーブルxは、任意のテーブル番号を示している。したがって、取得したリーチグループ決定乱数と、参照するリーチモード決定乱数判定テーブルの種類とに応じて、変動モード番号と、変動パターン乱数判定テーブルのテーブル番号とが決定されることとなる。また、本実施形態において、変動モード番号および後述する変動パターン番号は、16進数で設定されている。以下において、16進数を示す場合には「H」を付するが、図8〜図10に○○Hと記載しているのは、16進数で示される任意の値を示すものである。
以上のように、大役抽選結果が「ハズレ」であった場合には、まず、図7に示すリーチグループ決定乱数判定テーブルとリーチグループ決定乱数とによってグループ種別が決定される。そして、決定されたグループ種別と遊技状態に応じ、図8(a)に示すハズレ時リーチモード決定乱数判定テーブルとリーチモード決定乱数とによって、変動モード番号および変動パターン乱数判定テーブルが決定される。
一方、大役抽選結果が「大当たり」であった場合には、決定された大当たり図柄(特別図柄の種別)、大当たり当選時の遊技状態等に応じ、図8(b)および図8(c)に示す大当たり時リーチモード決定乱数判定テーブルとリーチモード決定乱数とによって、変動モード番号、変動パターン乱数判定テーブルが決定されることとなる。
図9は、変動パターン乱数判定テーブルを説明する図である。ここでは、所定のテーブル番号xの変動パターン乱数判定テーブルxを示すが、変動パターン乱数判定テーブルは、この他にも、テーブル番号ごとに多数設けられている。
第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球すると、0〜238の範囲内から1つの変動パターン乱数が取得される。そして、上記の変動モード番号と同時に決定された変動パターン乱数判定テーブルと、取得した変動パターン乱数とに基づいて、図示のように変動パターン番号が決定される。
このように、大役抽選が行われると、大役抽選結果、決定された図柄種別、遊技状態、保留数、保留種別等に応じて、変動モード番号、変動パターン番号が決定される。これら変動モード番号、変動パターン番号は、変動演出パターンを特定するものであり、そのそれぞれに、変動演出の態様および時間が対応付けられている。
図10は、変動時間決定テーブルを説明する図である。上記のように、変動モード番号が決定されると、図10(a)に示す変動時間1決定テーブルにしたがって変動時間1が決定される。この変動時間1決定テーブルによれば、変動モード番号ごとに変動時間1が対応付けられており、決定された変動モード番号に応じて、対応する変動時間1が決定される。
また、上記のように、変動パターン番号が決定されると、図10(b)に示す変動時間2決定テーブルにしたがって変動時間2が決定される。この変動時間2決定テーブルによれば、変動パターン番号ごとに変動時間2が対応付けられており、決定された変動パターン番号に応じて、対応する変動時間2が決定される。このようにして決定された変動時間1、2の合計時間が、大役抽選結果を報知する変動演出の時間、すなわち、変動時間となる。
以上のようにして変動モード番号が決定されると、当該決定された変動モード番号に対応する変動モードコマンドが副制御基板330に送信され、変動パターン番号が決定されると、当該決定された変動パターン番号に対応する変動パターンコマンドが副制御基板330に送信される。副制御基板330においては、受信した変動モードコマンドに基づいて、主に変動演出の前半の態様が決定され、受信した変動パターンコマンドに基づいて、主に変動演出の後半の態様が決定されることとなるが、その詳細については後述する。
図11は、特別電動役物作動ラムセットテーブルを説明する図である。この特別電動役物作動ラムセットテーブルは、大役遊技を制御するための各種データが記憶されたものであり、大役遊技中は、この特別電動役物作動ラムセットテーブルを参照して、開閉扉ソレノイド126c1、第1大入賞口ソレノイド126c2および第2大入賞口ソレノイド128cが通電制御される。なお、実際は、特別電動役物作動ラムセットテーブルは、大当たり図柄の種別ごとに複数設けられており、決定された大当たり図柄の種別に応じて、対応するテーブルが大役遊技の開始時にセットされるが、ここでは、説明の都合上、1つのテーブルに全ての大当たり図柄の制御データを示す。
特別図柄A〜Eが決定されると、図11に示すように、特別電動役物作動ラムセットテーブルを参照して大役遊技が実行される。大役遊技は、第1大入賞口126および第2大入賞口128が所定回数開閉される複数回のラウンド遊技で構成されている。この特別電動役物作動ラムセットテーブルによれば、オープニング時間(最初のラウンド遊技が開始されるまでの待機時間)、特別電動役物最大作動回数(1回の大役遊技中に実行されるラウンド遊技の回数)、開放大入賞口(各ラウンド遊技において開放される第1大入賞口126および第2大入賞口128)、特別電動役物開閉切替回数(1ラウンド遊技中の第1大入賞口126および第2大入賞口128の開放回数)、ソレノイド通電時間(第1大入賞口126および第2大入賞口128の開放回数ごとの開閉扉ソレノイド126c1、第1大入賞口ソレノイド126c2および第2大入賞口ソレノイド128cの通電時間、すなわち、1回の第1大入賞口126および第2大入賞口128の開放時間)、規定数(1回のラウンド遊技における第1大入賞口126および第2大入賞口128への最大入賞可能数)、大入賞口閉鎖有効時間(ラウンド遊技間の第1大入賞口126および第2大入賞口128の閉鎖時間、すなわち、ラウンド間インターバル時間)、大入賞口閉鎖有効時間(ラウンド遊技内の第1大入賞口126および第2大入賞口128の閉鎖時間、すなわち、ラウンド内インターバル時間)、エンディング時間(最後のラウンド遊技が終了してから、通常の特別遊技が再開されるまでの待機時間)が、大役遊技の制御データとして、大当たり図柄の種別ごとに、図示のように予め記憶されている。
大役抽選によって特別図柄A、B、C、Dが決定された場合には、9回のラウンド遊技が実行され、大役抽選によって特別図柄Eが決定された場合には、16回のラウンド遊技が実行される。大役抽選によって特別図柄Eが決定されると、他の特別図柄が決定された場合と比較して、大入賞口の開放回数が多く、かつ大役遊技全体の開放時間が長くなる。特2保留に基づいて大役抽選が行われた場合の方が、第1保留に基づいて大役抽選が行われた場合よりも、大役抽選によって特別図柄Eが決定される確率が高い(図6参照)。このため、特2保留に基づいて大役抽選が行われた場合の方が、第1保留に基づいて大役抽選が行われた場合よりも、多量の賞球を獲得することができる。
大役抽選によって特別図柄A、B、Cが決定された場合には、演出ラウンドとしての6回目のラウンド遊技において、第1大入賞口126が最長で0.1秒しか開放されないため、第1大入賞口126に遊技球を入球させることが極めて困難となっており、当該ラウンド遊技中に規定数の遊技球が入球されることはない。したがって、特別図柄AおよびBが決定された場合には、6回目のラウンド遊技が約75秒の遊技時間となり、特別図柄Cが決定された場合には、6回目のラウンド遊技が約105秒の遊技時間となる。
図12は、大役遊技の終了後の遊技状態を設定するための遊技状態設定テーブルを説明
する図である。図12に示すとおり、特別図柄Aが決定された場合には、大役遊技の終了後に低確率遊技状態に設定され、特別図柄B〜Eが決定された場合には、大役遊技の終了後に高確率遊技状態に設定されるとともに、高確率遊技状態の継続回数(以下、「高確回数」という)は10000回に設定される。これは、大役抽選結果が10000回確定するまでの間、高確率遊技状態が継続することを意味している。ただし、上記した高確回数は1の高確率遊技状態における最大継続回数を示すものであり、上記の継続回数に到達するまでの間に大当たりに当選した場合には、再度、遊技状態の設定が行われることとなる。したがって、大役遊技の終了後に高確率遊技状態に設定された場合に、当該高確率遊技状態において大当たりの抽選結果が導出されることなく、ハズレの抽選結果が10000回導出されると、低確率遊技状態に遊技状態が変更されることとなる。なお、遊技機100は、具体的な高確回数が定められていなくてもよい。例えば遊技機100は、大役遊技の終了後に高確率遊技状態に設定されてから、次に大当たりに当選するまでの期間において高確率遊技状態が継続されるように構成されていてもよい。
また、特別図柄A〜Eが決定された場合には、大役遊技の終了後に、次のようにして時短遊技状態または非時短遊技状態に設定される。すなわち、特別図柄Aが決定された場合には、大役遊技の終了後に非時短遊技状態に設定される。また、特別図柄D、Eが決定された場合には、大役遊技の終了後に時短遊技状態に設定され、このとき、時短遊技状態の継続回数(以下、「時短回数」という)は10000回に設定される。これは、大役抽選結果が10000回確定するまでの間、時短遊技状態が継続することを意味している。ただし、上記した時短回数は1の時短遊技状態における最大継続回数を示すものであり、上記の継続回数に到達するまでの間に大当たりに当選した場合には、再度、遊技状態の設定が行われることとなる。
また、特別図柄Bが決定された場合、大当たり当選時の遊技状態が時短遊技状態であれば、大役遊技の終了後も時短遊技状態に設定されるとともに、時短回数は10000回に設定され、大当たり当選時の遊技状態が非時短遊技状態であれば、大役遊技の終了後も非時短遊技状態に設定される。また、特別図柄Cが決定された場合、大役遊技の終了後に時短遊技状態に設定されるが、大当たり当選時の遊技状態が時短遊技状態であれば、時短回数が10000回に設定され、大当たり当選時の遊技状態が非時短遊技状態であれば、時短回数が10回に設定される。なお、ここでは、大当たり図柄の種別と、大当たり当選時の遊技状態とに応じて、大役遊技の終了後の遊技状態および高確回数、時短回数を設定することとしたが、大当たり当選時の遊技状態を問わず、大当たり図柄の種別に応じてのみ、遊技状態や高確回数、時短回数を設定してもよい。
図13は、当たり決定乱数判定テーブルを説明する図である。遊技領域116を流下する遊技球がゲート124を通過すると、第2始動口122の可動片122aを通電制御するか否かが対応付けられた普通図柄の判定処理(以下、「普図抽選」という)が行われる。
なお、詳しくは後述するが、遊技球がゲート124を通過すると、0〜99の範囲内から1つの当たり決定乱数が取得されるとともに、この乱数値がメインRAM300cの普図保留記憶領域に4つを上限として記憶される。つまり、普図保留記憶領域は、当たり決定乱数をセーブする4つの記憶部を備えている。したがって、普図保留記憶領域の4つの記憶部全てに当たり決定乱数が記憶された状態で、遊技球がゲート124を通過した場合には、当該遊技球の通過に基づいて当たり決定乱数が記憶されることはない。以下では、ゲート124を遊技球が通過して普図保留記憶領域に記憶された当たり決定乱数を普図保留とよぶ。
非時短遊技状態において普図抽選を開始する場合には、図13(a)に示すように、非時短遊技状態用当たり決定乱数判定テーブルが参照される。この非時短遊技状態用当たり決定乱数判定テーブルによれば、当たり決定乱数が0であった場合に、普通図柄の種別として当たり図柄が決定され、当たり決定乱数が1〜99であった場合に、普通図柄の種別としてハズレ図柄が決定される。したがって、非時短遊技状態において当たり図柄が決定される確率、すなわち、当選確率は1/100となる。詳しくは後述するが、この普図抽選において当たり図柄が決定されると、第2始動口122が開状態に制御され、ハズレ図柄が決定された場合には、第2始動口122が閉状態に維持される。
また、時短遊技状態において普図抽選を開始する場合には、図13(b)に示すように、時短遊技状態用当たり決定乱数判定テーブルが参照される。この時短遊技状態用当たり決定乱数判定テーブルによれば、当たり決定乱数が0〜98であった場合に、普通図柄の種別として当たり図柄が決定され、当たり決定乱数が99であった場合に、普通図柄の種別としてハズレ図柄が決定される。したがって、時短遊技状態において当たり図柄が決定される確率、すなわち、当選確率は99/100となる。
図14(a)は、普通図柄変動時間データテーブルを説明する図であり、図14(b)は、開閉制御パターンテーブルを説明する図である。上記のように、普図抽選が行われると、普通図柄の変動時間が決定される。普通図柄変動時間データテーブルは、普図抽選によって当たり図柄もしくはハズレ図柄が決定されたときに、当該普通図柄の変動時間を決定する際に参照されるものである。この普通図柄変動時間データテーブルによれば、遊技状態が非時短遊技状態に設定されている場合には変動時間が10秒に決定され、遊技状態が時短遊技状態に設定されている場合には変動時間が1秒に決定される。このようにして変動時間が決定されると、当該決定された時間にわたって普通図柄表示器168が変動表示(点滅表示)される。そして、当たり図柄が決定された場合には普通図柄表示器168が点灯し、ハズレ図柄が決定された場合には普通図柄表示器168が消灯する。
そして、普図抽選によって当たり図柄が決定されるとともに、普通図柄表示器168が点灯した場合には、第2始動口122の可動片122aが、図14(b)に示すように、開閉制御パターンテーブルを参照して通電制御される。なお、実際は、開閉制御パターンテーブルは、遊技状態ごとに設けられており、普通図柄が決定されたときの遊技状態に応じて、対応するテーブルが普通電動役物ソレノイド122cの通電開始時にセットされるが、ここでは、説明の都合上、1つのテーブルに各遊技状態に対応する制御データを示す。
当たり図柄が決定されると、図14(b)に示すように、開閉制御パターンテーブルを参照して第2始動口122が開閉制御される。この開閉制御パターンテーブルによれば、普電開放前時間(第2始動口122の開放が開始されるまでの待機時間)、普通電動役物最大開閉切替回数(第2始動口122の開放回数)、ソレノイド通電時間(第2始動口122の開放回数ごとの普通電動役物ソレノイド122cの通電時間、すなわち、1回の第2始動口122の開放時間)、規定数(第2始動口122の全開放中における第2始動口122への最大入賞可能数)、普電閉鎖有効時間(第2始動口122の各開放間の閉鎖時間、すなわち、休止時間)、普電有効状態時間(第2始動口122の最後の開放終了からの待機時間)、普電終了ウェイト時間(普電有効状態時間の経過後、後述する普通図柄の変動表示が再開されるまでの待機時間)が、第2始動口122の制御データとして、遊技状態ごとに、図示のように予め記憶されている。
このように、非時短遊技状態および時短遊技状態には、それぞれ、第2始動口122を開閉するための開閉制御条件が、遊技進行条件として対応付けられており、時短遊技状態においては、非時短遊技状態よりも第2始動口122に遊技球が入球しやすくなる。つまり、時短遊技状態においては、ゲート124を遊技球が通過する限りにおいて、次々と普図抽選がなされるとともに、第2始動口122が頻繁に開放状態となるため、遊技者は遊技球の費消を低減しながら、大役抽選を行うことが可能となる。
なお、第2始動口122の開閉条件は、普通図柄の当選確率、普通図柄の変動表示の時間、第2始動口122の開放時間の3つの要素を規定するものである。そして、本実施形態では、この3つの要素の全てにおいて、非時短遊技状態よりも時短遊技状態の方を有利に設定することで、時短遊技状態の方が、非時短遊技状態よりも、第2始動口122に遊技球が入球しやすくなるように設定した。しかしながら、上記3つの要素のうち、1つまたは2つの要素のみについて、時短遊技状態の方が、非時短遊技状態よりも有利に設定してもよい。いずれにしても、時短遊技状態の方が非時短遊技状態に比べて、少なくとも1つの要素について有利となることで、総合的に時短遊技状態の方が、非時短遊技状態よりも第2始動口122に遊技球が容易に入球するようにすればよい。つまり、遊技状態が非時短遊技状態に設定されている場合に、第1の条件にしたがって可動片122aが開閉制御され、遊技状態が時短遊技状態に設定されている場合に、第1の条件よりも開状態になりやすい第2の条件にしたがって可動片122aが開閉制御されればよい。
次に、遊技機100における遊技の進行に伴う主制御基板300の主な処理について、フローチャートを用いて説明する。
(主制御基板300のCPU初期化処理)
図15は、主制御基板300におけるCPU初期化処理(S100)を説明するフローチャートである。
電源基板より電源が供給されると、メインCPU300aにシステムリセットが発生し、メインCPU300aは、以下のCPU初期化処理(S100)を行う。
(ステップS100−1)
メインCPU300aは、電源投入に応じて、初期設定処理として、メインROM300bから起動プログラムを読み込むとともに、各種処理を実行するために必要な設定処理を行う。
(ステップS100−3)
メインCPU300aは、タイマカウンタにウェイト処理時間を設定する。
(ステップS100−5)
メインCPU300aは、電源断予告信号を検出しているかを判定する。なお、主制御基板300には、電源断検知回路が設けられており、電源電圧が所定値以下になると、電源検知回路から電源断予告信号が出力される。電源断予告信号を検出している場合には、上記ステップS100−3に処理を移し、電源断予告信号を検出していない場合には、ステップS100−7に処理を移す。
(ステップS100−7)
メインCPU300aは、上記ステップS100−3で設定したウェイト時間が経過したか否かを判定する。その結果、ウェイト時間が経過したと判定した場合にはステップS100−9に処理を移し、ウェイト時間は経過していないと判定した場合には上記ステップS100−5に処理を移す。
(ステップS100−9)
メインCPU300aは、メインRAM300cへのアクセスを許可するために必要な処理を実行する。
(ステップS100−11)
メインCPU300aは、RAMクリア信号がオンしているか否かを判定する。なお、遊技盤108の背面には不図示のRAMクリアボタンが設けられており、このRAMクリアボタンが押圧操作されると、RAMクリア検出スイッチがRAMクリアボタンの押圧操作を検出して、主制御基板300にRAMクリア信号が出力される。ここでは、RAMクリアボタンが押圧操作された状態で電源が投入された場合に、RAMクリア信号がオンしていると判定される。そして、RAMクリア信号がオンしていると判定した場合にはステップS100−13に処理を移し、RAMクリア信号はオンしていないと判定した場合にはステップS100−19に処理を移す。
(ステップS100−13)
メインCPU300aは、メインRAM300cのうち、電源投入時(メインRAM300cをクリアするリセット時)にクリアすべきクリア対象のデータをクリアする初期化処理を行う。
(ステップS100−15)
メインCPU300aは、メインRAM300cがクリアされたことを副制御基板330に伝達するためのサブコマンド(RAMクリア指定コマンド)の送信処理を行う。
(ステップS100−17)
メインCPU300aは、メインRAM300cがクリアされたことを払出制御基板310に伝達するための払出コマンド(RAMクリア指定コマンド)の送信処理を行う。
(ステップS100−19)
メインCPU300aは、チェックサムを算出するために必要な処理を実行する。
(ステップS100−21)
メインCPU300aは、上記ステップS100−19で算出したチェックサムが、電源断時に保存されたチェックサムと不一致であるかを判定する。その結果、両者が不一致であると判定した場合にはステップS100−13に処理を移し、両者が不一致ではない(一致する)と判定した場合にはステップS100−23に処理を移す。
(ステップS100−23)
メインCPU300aは、メインRAM300cのうち、電源復帰時(メインRAM300cをクリアせずに、電源断前のデータを維持するとき)にクリアすべきクリア対象のデータをクリアする初期化処理を行う。
(ステップS100−25)
メインCPU300aは、電源断から復帰したことを副制御基板330に伝達するためのサブコマンド(電源復帰指定コマンド)の送信処理を行う。
(ステップS100−27)
メインCPU300aは、電源断から復帰したことを払出制御基板310に伝達するための払出コマンド(電源復帰指定コマンド)の送信処理を行う。
(ステップS100−29)
メインCPU300aは、特別図柄の種別を示す電源投入時特図図柄種別指定コマンド、特1保留数(X1)を示す特1保留指定コマンド、特2保留数(X2)を示す特2保留指定コマンド、記憶されている特1保留および特2保留の入賞順序を示す特別図柄入賞順序コマンドを送信するための電源投入時サブコマンドセット処理を実行する。
(ステップS100−31)
メインCPU300aは、タイマ割込みの周期を設定する。
(ステップS100−33)
メインCPU300aは、割込みを禁止するための処理を行う。
(ステップS100−35)
メインCPU300aは、当たり図柄乱数用初期値更新乱数を更新する。なお、当たり図柄乱数用初期値更新乱数は、当たり図柄乱数の初期値および終了値を決定するためのものである。つまり、後述する当たり図柄乱数の更新処理によって当たり図柄乱数が、当たり図柄乱数用初期値更新乱数から、当該当たり図柄乱数用初期値更新乱数−1まで1周すると、当たり図柄乱数は、そのときの当たり図柄乱数用初期値更新乱数に更新されることとなる。
(ステップS100−37)
メインCPU300aは、払出制御基板310から受信した受信データ(主コマンド)を解析し、受信データに応じた種々の処理を実行する。
(ステップS100−39)
メインCPU300aは、送信バッファに格納されているサブコマンドを副制御基板330に送信するための処理を行う。
(ステップS100−41)
メインCPU300aは、割込みを許可するための処理を行う。
(ステップS100−43)
メインCPU300aは、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数、変動パターン乱数を更新し、以後、上記ステップS100−33から処理を繰り返す。なお、以下では、変動演出パターンを決定するためのリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数、変動パターン乱数を総称して変動演出用乱数と呼ぶ。
次に、主制御基板300における割込み処理について説明する。ここでは、電源断時退避処理(XINT割込み処理)およびタイマ割込み処理について説明する。
(主制御基板300の電源断時退避処理(XINT割込み処理))
図16は、主制御基板300における電源断時退避処理(XINT割込み処理)を説明するフローチャートである。メインCPU300aは、電源断検知回路を監視しており、電源電圧が所定値以下になると、CPU初期化処理に割り込んで電源断時退避処理を実行する。
(ステップS300−1)
電源断予告信号が入力されると、メインCPU300aは、レジスタを退避する。
(ステップS300−3)
メインCPU300aは、電源断予告信号をチェックする。
(ステップS300−5)
メインCPU300aは、電源断予告信号を検出しているかを判定する。その結果、電源断予告信号を検出していると判定した場合にはステップS300−11に処理を移し、電源断予告信号を検出していないと判定した場合にはステップS300−7に処理を移す。
(ステップS300−7)
メインCPU300aは、レジスタを復帰させる。
(ステップS300−9)
メインCPU300aは、割込みを許可するための処理を行い、当該電源断時退避処理を終了する。
(ステップS300−11)
メインCPU300aは、出力ポートの出力を停止する出力ポートクリア処理を実行する。
(ステップS300−13)
メインCPU300aは、チェックサムを算出して保存するチェックサム設定処理を実行する。
(ステップS300−15)
メインCPU300aは、メインRAM300cへのアクセスを禁止するために必要なRAMプロテクト設定処理を実行する。
(ステップS300−17)
メインCPU300aは、電源断発生監視時間を設定すべく、ループカウンタのカウンタ値に所定の電源断検出信号検出回数をセットする。
(ステップS300−19)
メインCPU300aは、電源断予告信号をチェックする。
(ステップS300−21)
メインCPU300aは、電源断予告信号を検出しているかを判定する。その結果、電源断予告信号を検出していると判定した場合にはステップS300−17に処理を移し、電源断予告信号を検出していないと判定した場合にはステップS300−23に処理を移す。
(ステップS300−23)
メインCPU300aは、上記ステップS300−17でセットしたループカウンタの値を1減算する。
(ステップS300−25)
メインCPU300aは、ループカウンタのカウンタ値が0でないかを判定する。その結果、カウンタ値が0ではないと判定した場合にはステップS300−19に処理を移し、カウンタ値が0であると判定した場合には上記したCPU初期化処理(ステップS100)に移行する。
なお、実際に電源断が生じた場合には、ステップS300−17〜ステップS300−25をループしている間に遊技機100の稼働が停止する。
(主制御基板300のタイマ割込み処理)
図17は、主制御基板300におけるタイマ割込み処理を説明するフローチャートである。主制御基板300には、所定の周期(本実施形態では4ミリ秒、以下「4ms」という)毎にクロックパルスを発生させるリセット用クロックパルス発生回路が設けられている。そして、リセット用クロックパルス発生回路によって、クロックパルスが発生すると、CPU初期化処理(ステップS100)に割り込んで、以下のタイマ割込み処理が実行される。
(ステップS400−1)
メインCPU300aは、レジスタを退避する。
(ステップS400−3)
メインCPU300aは、割込みを許可するための処理を行う。
(ステップS400−5)
メインCPU300aは、コモン出力バッファにセットされたコモンデータを出力ポートに出力し、第1特別図柄表示器160、第2特別図柄表示器162、第1特別図柄保留表示器164、第2特別図柄保留表示器166、普通図柄表示器168、普通図柄保留表示器170、右打ち報知表示器172を点灯制御するダイナミックポート出力処理を実行する。
(ステップS400−7)
メインCPU300aは、各種の入力ポート情報を読み込み、最新のスイッチ状態を正確に取得するためのポート入力処理を実行する。
(ステップS400−9)
メインCPU300aは、各種タイマカウンタを更新するタイマ更新処理を行う。ここで、各種タイマカウンタは、特に断る場合を除き、当該主制御基板300のタイマ割込み処理の度に減算され、0になると減算を停止する。
(ステップS400−11)
メインCPU300aは、上記ステップS100−35と同様、当たり図柄乱数用初期値更新乱数の更新処理を実行する。
(ステップS400−13)
メインCPU300aは、当たり図柄乱数を更新する処理を行う。具体的には、乱数カウンタを1加算して更新し、加算した結果が乱数範囲の最大値を超えた場合には、乱数カウンタを0に戻し、乱数カウンタが1周した場合には、その時の当たり図柄乱数用初期値更新乱数の値から乱数を更新する。
なお、詳しい説明は省略するが、本実施形態では、大当たり決定乱数および当たり決定乱数は、主制御基板300に内蔵されたハードウェア乱数生成部によって更新されるハードウェア乱数を用いている。ハードウェア乱数生成部は、大当たり決定乱数および当たり決定乱数を、いずれも一定の規則にしたがって更新し、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列を変更するとともに、システムリセット毎にスタート値を変更している。
(ステップS500)
メインCPU300aは、第1始動口検出スイッチ120s、第2始動口検出スイッチ122s、ゲート検出スイッチ124s、第1大入賞口検出スイッチ126s、第2大入賞口検出スイッチ128s、特定領域検出スイッチ140sから信号の入力があったか否か判定するスイッチ管理処理を実行する。なお、このスイッチ管理処理の詳細については後述する。
(ステップS600)
メインCPU300aは、上記の特別遊技を進行制御するための特別遊技管理処理を実行する。特別遊技管理処理は、始動口への遊技球の入球を契機に実行される大役抽選の抽選結果を、図柄を変動表示させた後に停止させた表示態様で報知する図柄変動を制御可能な図柄変動制御手段の一例に相当する。また、特別遊技管理処理を実行するメインCPU300aおよびメインCPU300aを備える主制御基板300も図柄変動制御手段の一例に相当する。なお、この特別遊技管理処理の詳細については後述する。
(ステップS700)
メインCPU300aは、上記の普通遊技を進行制御するための普通遊技管理処理を実行する。なお、この普通遊技管理処理の詳細については後述する。
(ステップS400−15)
メインCPU300aは、各種エラーや異常の発生有無の判定および判定結果に応じた設定を行うためのエラー管理処理を実行する。具体的には、メインCPU300aは、異常検知センサ174からの異常検知信号の入力に基づいて各種エラーや異常が発生していると判定すると、発生したエラーに対応するエラーコマンドを送信バッファにセットする。メインCPU300aは、複数のエラーが発生していると判定した場合は、発生したエラーの数だけエラーコマンドをセットする。なお、各始動入賞口および各大入賞口の検出スイッチで不正な入賞や過度の入賞等のエラーが検出された場合は、上記ステップS500のスイッチ管理処理および上記ステップS600の特別遊技管理処理の一部で所定のエラー処理が実行され、エラーコマンドが送信バッファにセットされる。
なお、各始動入賞口および各大入賞口の検出スイッチが検出するエラーについて、発生し得るエラーに対応するエラーフラグを設けてもよい。この場合、ステップS500のスイッチ管理処理および上記ステップS600の特別遊技管理処理等におけるエラー検出時に対応するエラーフラグをオン状態としておき、ステップS400−15のエラー管理処理でエラーフラグの状態を確認してオン状態となっているエラーフラグに基づいてエラーコマンドのセットを行うようにしてもよい。
(ステップS400−17)
メインCPU300aは、一般入賞口検出スイッチ118s、第1始動口検出スイッチ120s、第2始動口検出スイッチ122s、第1大入賞口検出スイッチ126s、第2大入賞口検出スイッチ128sのチェックを行い、該当する賞球制御用のカウンタ等を加算するための入賞口スイッチ処理を実行する。
(ステップS400−19)
メインCPU300aは、上記ステップS400−17でセットされた賞球制御用のカウンタのカウンタ値等に基づく払出コマンドの作成および送信を行うための払出制御管理処理を実行する。
(ステップS400−21)
メインCPU300aは、遊技情報出力端子板312から外部へ出力する外部情報用の出力データをセットするための外部情報管理処理を実行する。各種エラーや異常が発生していると判定している場合は、当該外部情報管理処理において、各種エラーや異常の発生を示す外部情報が遊技情報出力端子板312を介して、例えば遊技場のホールコンピュータ等の外部装置に出力される。
(ステップS400−23)
メインCPU300aは、第1特別図柄表示器160、第2特別図柄表示器162、第1特別図柄保留表示器164、第2特別図柄保留表示器166、普通図柄表示器168、普通図柄保留表示器170、右打ち報知表示器172等の各種表示器(LED)を点灯制御するためのコモンデータをコモン出力バッファにセットするLED表示設定処理を実行する。
(ステップS400−25)
メインCPU300aは、普通電動役物ソレノイド122c、開閉扉ソレノイド126c1、第1大入賞口ソレノイド126c2、第2大入賞口ソレノイド128cおよび可動部材駆動ソレノイド142cのソレノイド出力イメージを合成し、出力ポートバッファに格納するためのソレノイド出力イメージ合成処理を実行する。
(ステップS400−27)
メインCPU300aは、各出力ポートバッファに格納されたコモン出力バッファの値を出力ポートに出力するためのポート出力処理を実行する。
(ステップS400−29)
メインCPU300aは、レジスタを復帰してタイマ割込み処理を終了する。
以下に、上記したタイマ割込み処理のうち、ステップS500のスイッチ管理処理、ステップS600の特別遊技管理処理、ステップS700の普通遊技管理処理について、詳細に説明する。
図18は、主制御基板300におけるスイッチ管理処理(ステップS500)を説明するフローチャートである。
(ステップS500−1)
メインCPU300aは、ゲート検出スイッチオン検出時であるか、すなわち、ゲート124を遊技球が通過してゲート検出スイッチ124sからの検出信号がオンされたかを判定する。その結果、ゲート検出スイッチオン検出時であると判定した場合にはステップS510に処理を移し、ゲート検出スイッチオン検出時ではないと判定した場合にはステップS500−3に処理を移す。
(ステップS510)
メインCPU300aは、ゲート124への遊技球の通過に基づいてゲート通過処理を実行する。なお、このゲート通過処理の詳細については後述する。
(ステップS500−3)
メインCPU300aは、第1始動口検出スイッチオン検出時であるか、すなわち、第1始動口120に遊技球が入球して第1始動口検出スイッチ120sから検出信号が入力されたかを判定する。その結果、第1始動口検出スイッチオン検出時であると判定した場合にはステップS520に処理を移し、第1始動口検出スイッチオン検出時ではないと判定した場合にはステップS500−5に処理を移す。
(ステップS520)
メインCPU300aは、第1始動口120への遊技球の入球に基づいて第1始動口通過処理を実行する。なお、この第1始動口通過処理の詳細については後述する。
(ステップS500−5)
メインCPU300aは、第2始動口検出スイッチオン検出時であるか、すなわち、第2始動口122に遊技球が入球して第2始動口検出スイッチ122sから検出信号が入力されたかを判定する。その結果、第2始動口検出スイッチオン検出時であると判定した場合にはステップS530に処理を移し、第2始動口検出スイッチオン検出時ではないと判定した場合にはステップS500−7に処理を移す。
(ステップS530)
メインCPU300aは、第2始動口122への遊技球の入球に基づいて第2始動口通過処理を実行する。なお、この第2始動口通過処理の詳細については後述する。
(ステップS500−7)
メインCPU300aは、大入賞口検出スイッチオン検出時であるか、すなわち、第1大入賞口126および第2大入賞口128に遊技球が入球して第1大入賞口検出スイッチ126sおよび第2大入賞口検出スイッチ128sのいずれか一方から検出信号が入力されたかを判定する。その結果、大入賞口検出スイッチオン検出時であると判定した場合にはステップS500−9に処理を移し、大入賞口検出スイッチオン検出時ではないと判定した場合にはステップS500−11に処理を移す。
(ステップS500−9)
メインCPU300aは、現在、大役遊技中であるか否かを判定し、第1大入賞口126および第2大入賞口128への遊技球の入球が適正になされたものであるかを判定する。ここでは、大役遊技中ではないと判定した場合には、所定の不正検出処理を実行し、大役遊技中であり、第1大入賞口126および第2大入賞口128への遊技球の入球が適正になされたと判定した場合には、大入賞口入賞球数カウンタを1加算して、ステップS500−11に処理を移す。
(ステップS500−11)
メインCPU300aは、一般入賞口検出スイッチオン検出時であるか、すなわち、一般入賞口1118に遊技球が入球して一般入賞口検出スイッチ118sから検出信号が入力されたかを判定する。その結果、一般入賞口検出スイッチオン検出時であると判定した場合にはステップS500−13に処理を移し、一般入賞口検出スイッチオン検出時ではないと判定した場合には当該スイッチ管理処理を終了する。
(ステップS500−13)
メインCPU300aは、一般入賞口1118において遊技球の入球が検出されたことを示す一般入賞口検出コマンドを送信バッファにセットし、当該スイッチ管理処理を終了する。
図19は、主制御基板300におけるゲート通過処理(ステップS510)を説明するフローチャートである。
(ステップS510−1)
メインCPU300aは、ハードウェア乱数生成部によって更新された当たり決定乱数をロードする。
(ステップS510−3)
メインCPU300aは、普通図柄保留球数カウンタのカウンタ値が最大値以上であるか、つまり、普通図柄保留球数カウンタのカウンタ値が4以上であるかを判定する。その結果、普通図柄保留球数カウンタのカウンタ値が最大値以上であると判定した場合には当該ゲート通過処理を終了し、普通図柄保留球数カウンタは最大値以上ではないと判定した場合にはステップS510−5に処理を移す。
(ステップS510−5)
メインCPU300aは、普通図柄保留球数カウンタのカウンタ値を、現在のカウンタ値に「1」加算した値に更新する。
(ステップS510−7)
メインCPU300aは、普図保留記憶領域の4つの記憶部のうち、取得した当たり決定乱数をセーブする対象となる対象記憶部を算定する。
(ステップS510−9)
メインCPU300aは、上記ステップS510−1で取得した当たり決定乱数を、上記ステップS510−7で算定した対象記憶部にセーブする。
(ステップS510−11)
メインCPU300aは、普図保留記憶領域に記憶されている普図保留数を示す普図保留指定コマンドを送信バッファにセットし、当該ゲート通過処理を終了する。
図20は、主制御基板300における第1始動口通過処理(ステップS520)を説明するフローチャートである。
(ステップS520−1)
メインCPU300aは、特別図柄識別値として「00H」をセットする。なお、特別図柄識別値は、保留種別として特1保留および特2保留のいずれであるかを識別するためのもので、特別図柄識別値(00H)は特1保留を示し、特別図柄識別値(01H)は特2保留を示す。
(ステップS520−3)
メインCPU300aは、特別図柄1保留球数カウンタのアドレスをセットする。
(ステップS535)
メインCPU300aは、特別図柄乱数取得処理を実行して、当該第1始動口通過処理を終了する。なお、この特別図柄乱数取得処理は、第2始動口通過処理(ステップS530)と共通のモジュールを利用して実行される。したがって、特別図柄乱数取得処理の詳細は、第2始動口通過処理の説明後に説明する。
図21は、主制御基板300における第2始動口通過処理(ステップS530)を説明するフローチャートである。
(ステップS530−1)
メインCPU300aは、特別図柄識別値として「01H」をセットする。
(ステップS530−3)
メインCPU300aは、特別図柄2保留球数カウンタのアドレスをセットする。
(ステップS535)
メインCPU300aは、後述する特別図柄乱数取得処理を実行する。
(ステップS530−5)
メインCPU300aは、普通遊技管理フェーズをロードする。なお、詳しくは後述するが、普通遊技管理フェーズは、普通遊技の実行処理の段階、すなわち、普通遊技の進行状況を示すものであり、普通遊技の実行処理の段階に応じて更新される。
(ステップS530−7)
メインCPU300aは、上記ステップS530−5でロードした普通遊技管理フェーズが「04H」ではないかを判定する。なお、普通遊技管理フェーズの「04H」は、普通電動役物入賞口開放制御処理中であることを示すものである。この普通電動役物入賞口開放制御処理においては、普通電動役物ソレノイド122cが通電されて可動片122aが開状態に制御されることから、ここでは、第2始動口122が適正に開放され得る状態にあるかを判定することとなる。その結果、普通遊技管理フェーズが「04H」ではないと判定した場合には当該第2始動口通過処理を終了し、普通遊技管理フェーズが「04H」であると判定した場合にはステップS530−9に処理を移す。
(ステップS530−9)
メインCPU300aは、普通電動役物入賞球数カウンタのカウンタ値を、現在のカウンタ値に「1」加算した値に更新し、当該第2始動口通過処理を終了する。
図22は、主制御基板300における特別図柄乱数取得処理(ステップS535)を説明するフローチャートである。この特別図柄乱数取得処理は、上記した第1始動口通過処理(ステップS520)および第2始動口通過処理(ステップS530)において、共通のモジュールを用いて実行される。
(ステップS535−1)
メインCPU300aは、上記ステップS520−1またはステップS530−1でセットした特別図柄識別値をロードする。
(ステップS535−3)
メインCPU300aは、対象特別図柄保留球数をロードする。ここでは、上記ステップS535−1でロードした特別図柄識別値が「00H」であれば、特別図柄1保留球数カウンタのカウンタ値、すなわち、特1保留数をロードする。また、上記ステップS535−1でロードした特別図柄識別値が「01H」であれば、特別図柄2保留球数カウンタのカウンタ値、すなわち、特2保留数をロードする。
(ステップS535−5)
メインCPU300aは、ハードウェア乱数生成部によって更新された大当たり決定乱数をロードする。
(ステップS535−7)
メインCPU300aは、上記ステップS535−3でロードした対象特別図柄保留球数が上限値以上であるかを判定する。その結果、上限値以上であると判定した場合には、ステップS535−23に処理を移し、上限値以上ではないと判定した場合には、ステップS535−9に処理を移す。
(ステップS535−9)
メインCPU300aは、対象特別図柄保留球数カウンタのカウンタ値を、現在のカウンタ値に「1」加算した値に更新する。
(ステップS535−11)
メインCPU300aは、特図保留記憶領域の8つの記憶部のうち、取得した大当たり決定乱数をセーブする対象となる対象記憶部を算定する。
(ステップS535−13)
メインCPU300aは、上記ステップS535−5でロードした大当たり決定乱数、上記ステップS400−13で更新された当たり図柄乱数、上記ステップS100−43で更新されたリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数、変動パターン乱数を取得し、上記ステップS535−11で算定した対象記憶部に格納する。
(ステップS535−15)
メインCPU300aは、特図保留記憶領域に記憶されている特1保留および特2保留の入賞順序を更新して記憶する特別図柄保留球入賞順序設定処理を行う。
(ステップS536)
メインCPU300aは、上記ステップS535−13で対象記憶部に格納した各種の乱数に基づいて、大役仮抽選、当たり図柄仮決定、変動演出パターン仮決定をする取得時演出判定処理を実行する。この取得時演出判定処理については、図23を用いて後述する。
(ステップS535−17)
メインCPU300aは、特別図柄1保留球数カウンタおよび特別図柄2保留球数カウンタのカウンタ値をロードする。
(ステップS535−19)
メインCPU300aは、上記ステップS535−17でロードしたカウンタ値に基づいて、特図保留指定コマンドを送信バッファにセットする。ここでは、特別図柄1保留球数カウンタのカウンタ値(特1保留数)に基づいて特図1保留指定コマンドをセットし、特別図柄2保留球数カウンタのカウンタ値(特2保留数)に基づいて特図2保留指定コマンドをセットする。これにより、特1保留または特2保留が記憶されるたびに、特1保留数および特2保留数が副制御基板330に伝達されることとなる。
(ステップS535−21)
メインCPU300aは、上記ステップS535−15で記憶した特1保留および特2保留の入賞順序に対応する特別図柄入賞順序コマンドを送信バッファにセットする。
(ステップS535−23)
メインCPU300aは、普通遊技管理フェーズをロードする。
(ステップS535−25)
メインCPU300aは、上記ステップS535−23でロードした普通遊技管理フェーズを確認し、後述する普通電動役物入賞口開放制御状態未満であるかを判定する。その結果、普通電動役物入賞口開放制御状態未満であると判定した場合にはステップS535−27に処理を移し、普通電動役物入賞口開放制御状態未満ではないと判定した場合には当該特別図柄乱数取得処理を終了する。
(ステップS535−27)
メインCPU300aは、異常入賞があったか否かを判定するとともに、異常入賞があったと判定した場合には、所定の処理を行う始動口異常入賞エラー処理を実行する。始動口異常入賞エラー処理では、例えばメインCPU300aは、始動口異常入賞エラーが検出されたことを副制御基板330に伝達するためのエラーコマンドを送信バッファにセットする。始動口異常入賞エラー処理を実行すると、メインCPU300aは、当該特別図柄乱数取得処理(ステップS535)を終了する。
図23は、主制御基板300における取得時演出判定処理(ステップS536)を説明するフローチャートである。
(ステップS536−1)
メインCPU300aは、低確率遊技状態であるか高確率遊技状態であるかを識別する確率状態識別カウンタのカウンタ値(j)をリセット(0に)する。なお、確率状態識別カウンタのカウンタ値(j)=0は低確率遊技状態を示し、カウンタ値(j)=1は高確率遊技状態を示す。
(ステップS536−3)
メインCPU300aは、確率状態識別カウンタのカウンタ値(j)に基づいて、対応する大当たり決定乱数判定テーブルを選択する。具体的には、カウンタ値(j)が「0」であれば、低確時大当たり決定乱数判定テーブル(図5(a)参照)を選択し、カウンタ値(j)が「1」であれば、高確時大当たり決定乱数判定テーブル(図5(b)参照)を選択する。そして、選択したテーブルと、上記ステップS535−13で対象記憶部に記憶した大当たり決定乱数とに基づいて、大当たりまたはハズレのいずれかを仮判定する特別図柄当たり仮判定処理を行う。
(ステップS536−5)
メインCPU300aは、特別図柄を仮決定するための特別図柄図柄仮判定処理を実行する。ここでは、上記ステップS536−3の仮大役抽選の結果(特別図柄当たり仮判定処理によって導出された結果)が大当たりであった場合には、上記ステップS535−13で対象記憶部に記憶した当たり図柄乱数、保留種別をロードし、対応する当たり図柄乱数判定テーブル(図6参照)を選択して特別図柄判定データを抽出し、抽出した特別図柄判定データ(大当たり図柄の種別)をセーブする。また、上記ステップS536−3の仮大役抽選の結果がハズレであった場合には、保留種別に対応するハズレ用の特別図柄判定データ(ハズレ図柄の種別)をセーブする。
(ステップS536−7)
メインCPU300aは、ステップS536−5でセーブした特別図柄判定データに対応する先読み図柄種別指定コマンド(先読み指定コマンド)を送信バッファにセットする。
(ステップS536−9)
メインCPU300aは、上記ステップS536−3の特別図柄当たり仮判定処理によって導出された結果が、大当たりであるかを判定する。その結果、大当たりであると判定した場合にはステップS536−11に処理を移し、大当たりではない(ハズレである)と判定した場合にはステップS536−13に処理を移す。
(ステップS536−11)
メインCPU300aは、大当たり時リーチモード決定乱数判定テーブル(図8(b)参照)をセットし、ステップS536−21に処理を移す。
(ステップS536−13)
メインCPU300aは、上記ステップS535−13で対象記憶部に記憶したリーチグループ決定乱数をロードする。
(ステップS536−15)
メインCPU300aは、上記ステップS536−13でロードしたリーチグループ決定乱数が固定値(8500以上)であるかを判定する。ここで、グループ種別は、リーチグループ決定乱数判定テーブルを参照して決定されるが、このリーチグループ決定乱数判定テーブルは、記憶されている保留数に応じて選択される。このとき、リーチグループ決定乱数は、0〜10006の範囲から取得され、リーチグループ決定乱数の値が8500以上であれば、保留数に拘わらず、同一のリーチグループ決定乱数判定テーブルが選択され、リーチグループ決定乱数の値が8500未満であれば、保留数に応じて異なるリーチグループ決定乱数判定テーブルが選択される。以下では、リーチグループ決定乱数のうち、保留数に応じて異なるリーチグループ決定乱数判定テーブルが選択される0〜8499の範囲の値を不定値とし、保留数に拘わらず同一のリーチグループ決定乱数判定テーブルが選択される8500〜10006の範囲の値を固定値と呼ぶ。上記ステップS536−13でロードしたリーチグループ決定乱数が固定値(8500以上)であると判定した場合にはステップS536−17に処理を移し、上記ステップS536−13でロードしたリーチグループ決定乱数が固定値(8500以上)ではないと判定した場合にはステップS536−29に処理を移す。
(ステップS536−17)
メインCPU300aは、確率状態識別カウンタのカウンタ値および保留種別に基づいて、対応するリーチグループ決定乱数判定テーブル(図7参照)をセットする。なお、リーチグループ決定乱数判定テーブルは、保留数に応じて複数種類設けられているが、ここでは、保留数が0のときに用いられるテーブルが選択される。そして、セットしたリーチグループ決定乱数判定テーブルと、上記ステップS535−13で対象記憶部に記憶したリーチグループ決定乱数とに基づいて、リーチグループ(グループ種別)を仮決定する。
(ステップS536−19)
メインCPU300aは、上記ステップS536−17で仮決定されたグループ種別に対応するハズレ時リーチモード決定乱数判定テーブル(図8(a)参照)をセットし、ステップS536−21に処理を移す。
(ステップS536−21)
メインCPU300aは、上記ステップS536−11または上記ステップS536−19でセットしたリーチモード決定乱数判定テーブルと、上記ステップS535−13で対象記憶部に記憶したリーチモード決定乱数とに基づいて、変動モード番号を仮決定する。また、ここでは、変動モード番号とともに、変動パターン乱数判定テーブルが仮決定される。
(ステップS536−23)
メインCPU300aは、上記ステップS536−21で仮決定した変動モード番号に対応する先読み指定変動モードコマンド(先読み指定コマンド)を送信バッファにセットする。
(ステップS536−25)
メインCPU300aは、上記ステップS536−21で仮決定した変動パターン乱数判定テーブルと、上記ステップS535−13で対象記憶部に記憶した変動パターン乱数とに基づいて、変動パターン番号を仮決定する。
(ステップS536−27)
メインCPU300aは、上記ステップS536−25で仮決定した変動パターン番号に対応する先読み指定変動パターンコマンド(先読み指定コマンド)を送信バッファにセットし、ステップS536−31に処理を移す。
(ステップS536−29)
メインCPU300aは、対象記憶部に新たに記憶された保留について、当該保留が読み出されたときの保留数に応じて、グループ種別、すなわち、変動演出パターンが変化することを示す不定値コマンド(先読み指定変動モードコマンドおよび先読み指定変動パターンコマンド=7FH)を送信バッファにセットする。
(ステップS536−31)
メインCPU300aは、確率状態識別カウンタのカウンタ値(j)が最大(1)であるかを判定し、最大であると判定した場合には当該取得時演出判定処理を終了し、最大ではないと判定した場合には、ステップS536−33に処理を移す。
(ステップS536−33)
メインCPU300aは、確率状態識別カウンタのカウンタ値(j)を、現在のカウンタ値(j)に「1」を加算した値に更新し、上記ステップS536−3から処理を繰り返す。これにより、新たに記憶された保留が、低確率遊技状態であるときに読み出された場合に決定される変動モード番号および変動パターン番号と、高確率遊技状態であるときに読み出された場合に決定される変動モード番号および変動パターン番号とが、当該保留の記憶時に導出されることとなる。
以上のように、上記の取得時演出判定処理によれば、記憶された保留が大当たりに当選する保留であった場合、および、記憶された保留がハズレとなる保留であり、かつ、リーチグループ決定乱数が固定値であった場合には、先読み指定コマンドとして、先読み指定変動モードコマンドおよび先読み指定変動パターンコマンドが副制御基板330に送信される。一方、記憶された保留がハズレとなる保留であり、かつ、リーチグループ決定乱数が不定値であった場合には、先読み指定コマンドとして不定値コマンドが副制御基板330に送信されることとなる。なお、上記の各先読み指定コマンドは、低確率遊技状態用のコマンドと、高確率遊技状態用のコマンドとを互いに識別可能に構成されている。
図24は、特別遊技管理フェーズを説明する図である。既に説明したとおり、本実施形態では、第1始動口120または第2始動口122への遊技球の入球を契機とする特別遊技と、ゲート124への遊技球の通過を契機とする普通遊技とが、同時並行して進行する。特別遊技に係る処理は、段階的に、かつ、繰り返し実行されるが、主制御基板300では、こうした特別遊技に係る各処理を特別遊技管理フェーズによって管理している。
図24に示すように、メインROM300bには、特別遊技を実行制御するための複数の特別遊技制御モジュールが格納されており、これら特別遊技制御モジュールごとに、特別遊技管理フェーズが対応付けられている。具体的には、特別遊技管理フェーズが「00H」である場合には、「特別図柄変動待ち処理」を実行するためのモジュールがコールされ、特別遊技管理フェーズが「01H」である場合には、「特別図柄変動中処理」を実行するためのモジュールがコールされ、特別遊技管理フェーズが「02H」である場合には、「特別図柄停止図柄表示処理」を実行するためのモジュールがコールされ、特別遊技管理フェーズが「03H」である場合には、「大入賞口開放前処理」を実行するためのモジュールがコールされ、特別遊技管理フェーズが「04H」である場合には、「大入賞口開放制御処理」を実行するためのモジュールがコールされ、特別遊技管理フェーズが「05H」である場合には、「大入賞口閉鎖有効処理」を実行するためのモジュールがコールされ、特別遊技管理フェーズが「06H」である場合には、「大入賞口終了ウェイト処理」を実行するためのモジュールがコールされる。
図25は、主制御基板300における特別遊技管理処理(ステップS600)を説明するフローチャートである。
(ステップS600−1)
メインCPU300aは、特別遊技管理フェーズをロードする。
(ステップS600−3)
メインCPU300aは、上記ステップS600−1でロードした特別遊技管理フェーズに対応する特別遊技制御モジュールを選択する。
(ステップS600−5)
メインCPU300aは、上記ステップS600−3で選択した特別遊技制御モジュールをコールして処理を開始する。
(ステップS600−7)
メインCPU300aは、特別遊技の制御時間を管理する特別遊技タイマをロードし、当該特別遊技管理処理を終了する。
図26は、主制御基板300における特別図柄変動待ち処理を説明するフローチャートである。この特別図柄変動待ち処理は、特別遊技管理フェーズが「00H」であった場合に実行される。
(ステップS610−1)
メインCPU300aは、特別図柄1保留球数カウンタおよび特別図柄2保留球数カウンタのカウンタ値の合計、すなわち、特1保留数(X1)および特2保留数(X2)の合計値を確認する。
(ステップS610−3)
メインCPU300aは、上記ステップS610−1で確認した合計値が「0」でないかを判定する。その結果、合計値が「0」ではないと判定した場合にはステップS610−7に処理を移し、合計値は「0」であると判定した場合にはステップS610−5に処理を移す。
(ステップS610−5)
メインCPU300aは、保留が途切れると客待ちコマンドを送信バッファにセットするとともに、客待ち状態に設定するための客待ち設定処理を実行し、当該特別図柄変動待ち処理を終了する。なお、客待ちコマンドは、保留が途切れた際に1度だけ送信される。
(ステップS610−7)
メインCPU300aは、特図保留記憶領域の第1記憶部〜第8記憶部に記憶されている特1保留および特2保留を、1つ序数の小さい記憶部にブロック転送する。具体的には、第2記憶部〜第8記憶部に記憶されている特1保留および特2保留を、第1記憶部〜第7記憶部に転送する。また、メインRAM300cには、処理対象となる第0記憶部が設けられており、第1記憶部に記憶されている特1保留および特2保留を、第0記憶部にブロック転送する。なお、この特別図柄記憶エリアシフト処理においては、第0記憶部に転送された保留種別に対応する対象特別図柄保留球数カウンタのカウンタ値を「1」減算するとともに、特1保留または特2保留が「1」減算したことを示す、保留減指定コマンドを送信バッファにセットする。さらに、ここでは、特図保留記憶領域に記憶されている特1保留および特2保留の入賞順序を更新して記憶する。
(ステップS610−9)
メインCPU300aは、第0記憶部に転送された大当たり決定乱数、保留種別、高確率遊技状態であるか低確率遊技状態であるかを識別する特別図柄確率状態フラグをロードし、対応する大当たり決定乱数判定テーブルを選択して大役抽選を行い、その抽選結果を記憶する特別図柄当たり判定処理を実行する。
(ステップS610−11)
メインCPU300aは、特別図柄を決定するための特別図柄図柄判定処理を実行する。ここでは、上記ステップS610−9の大役抽選の結果が大当たりであった場合には、第0記憶部に転送された当たり図柄乱数、保留種別をロードし、対応する当たり図柄乱数判定テーブルを選択して特別図柄判定データを抽出し、抽出した特別図柄判定データ(大当たり図柄の種別)をセーブする。また、上記ステップS610−9の大役抽選の結果がハズレであった場合には、保留種別に対応するハズレ用の特別図柄判定データ(ハズレ図柄の種別)をセーブする。このようにして、特別図柄判定データをセーブした後、当該特別図柄判定データに対応する図柄種別指定コマンドを送信バッファにセットする。
(ステップS610−13)
メインCPU300aは、上記ステップS610−11で抽出した特別図柄判定データに対応する特別図柄停止図柄番号をセーブする。なお、第1特別図柄表示器160および第2特別図柄表示器162は、それぞれ7セグで構成されており、7セグを構成する各セグメントには番号(カウンタ値)が対応付けられている。ここで決定する特別図柄停止図柄番号は、最終的に点灯するセグメントの番号(カウンタ値)を示すものである。
(ステップS611)
メインCPU300aは、変動モード番号および変動パターン番号を決定する特別図柄変動番号決定処理を実行する。この特別図柄変動番号決定処理の詳細は後述する。
(ステップS610−15)
メインCPU300aは、上記ステップS611で決定された変動モード番号および変動パターン番号をロードするとともに、変動時間決定テーブルを参照して、変動時間1および変動時間2を決定する。そして、決定した変動時間1、2の合計時間を、特別図柄変動タイマにセットする。
(ステップS610−17)
メインCPU300aは、上記ステップS610−9における大役抽選の結果が大当たりであるか否かを判定し、大当たりであった場合には、上記ステップS610−11でセーブした特別図柄判定データをロードして、大当たり図柄の種別を確認する。そして、遊技状態設定テーブルを参照して、大役遊技終了後に設定される遊技状態および高確回数を判定し、その判定結果を特別図柄確率状態予備フラグおよび高確回数切り予備カウンタにセーブする。また、ここでは、大当たり当選時に設定されている遊技状態が記憶される。
(ステップS610−19)
メインCPU300aは、第1特別図柄表示器160または第2特別図柄表示器162において、特別図柄の変動表示を開始するために、特別図柄表示図柄カウンタを設定する処理を実行する。第1特別図柄表示器160および第2特別図柄表示器162を構成する7セグの各セグメントにはカウンタ値が対応付けられており、特別図柄表示図柄カウンタに設定されたカウンタ値に対応するセグメントが点灯制御される。ここでは、特別図柄の変動表示の開始時に点灯させるセグメントに対応するカウンタ値が特別図柄表示図柄カウンタに設定されることとなる。なお、特別図柄表示図柄カウンタは、第1特別図柄表示器160に対応する特別図柄1表示図柄カウンタと、第2特別図柄表示器162に対応する特別図柄2表示図柄カウンタとが別個に設けられており、ここでは、保留種別に対応するカウンタにカウンタ値が設定される。
(ステップS610−21)
メインCPU300aは、特別図柄1保留球数カウンタおよび特別図柄2保留球数カウンタのカウンタ値をロードし、特図保留指定コマンドを送信バッファにセットする。ここでは、特別図柄1保留球数カウンタのカウンタ値(特1保留数)に基づいて特図1保留指定コマンドをセットし、特別図柄2保留球数カウンタのカウンタ値(特2保留数)に基づいて特図2保留指定コマンドをセットする。また、ここでは、上記ステップS610−7で記憶した特1保留および特2保留の入賞順序に対応する特別図柄入賞順序コマンドを送信バッファにセットする。これにより、特1保留または特2保留が消化されるたびに、特1保留数および特2保留数、ならびに、これら各保留の入賞順序が副制御基板330に伝達されることとなる。
(ステップS610−23)
メインCPU300aは、特別遊技管理フェーズを「01H」に更新し、当該特別図柄変動待ち処理を終了する。
図27は、主制御基板300における特別図柄変動番号決定処理を説明するフローチャートである。
(ステップS611−1)
メインCPU300aは、上記ステップS610−9における大役抽選の結果が大当たりであるかを判定する。その結果、大当たりであると判定した場合にはステップS611−3に処理を移し、大当たりではない(ハズレである)と判定した場合にはステップS611−5に処理を移す。
(ステップS611−3)
メインCPU300aは、リーチグループ決定乱数判定テーブルをセットする。
(ステップS611−5)
メインCPU300aは、特別図柄1保留球数カウンタおよび特別図柄2保留球数カウンタのカウンタ値の合計、すなわち、特1保留数(X1)および特2保留数(X2)の合計値を確認する。
(ステップS611−7)
メインCPU300aは、現在の遊技状態、上記ステップS611−5で確認した合計値、保留種別に基づいて、対応するリーチグループ決定乱数判定テーブルをセットする。そして、セットしたリーチグループ決定乱数判定テーブルと、上記ステップS610−7で第0記憶部に転送したリーチグループ決定乱数とに基づいて、リーチグループ(グループ種別)を決定する。
(ステップS611−9)
メインCPU300aは、リーチグループ決定乱数判定テーブルをセットする。
(ステップS611−11)
メインCPU300aは、上記ステップS611−3または上記ステップS611−9でセットしたリーチグループ決定乱数判定テーブルと、上記ステップS610−7で第0記憶部に転送したリーチモード決定乱数とに基づいて、変動モード番号を決定する。また、ここでは、変動モード番号とともに、変動パターン乱数判定テーブルが決定される。
(ステップS611−13)
メインCPU300aは、上記ステップS611−11で決定した変動モード番号に対応する変動モードコマンドを送信バッファにセットする。
(ステップS611−15)
メインCPU300aは、上記ステップS611−11で決定した変動パターン乱数判定テーブルと、上記ステップS610−7で第0記憶部に転送した変動パターン乱数とに基づいて、変動パターン番号を決定する。
(ステップS611−17)
メインCPU300aは、上記ステップS611−15で決定した変動パターン番号に対応する変動パターンコマンドを送信バッファにセットして、当該特別図柄変動番号決定処理を終了する。
図28は、主制御基板300における特別図柄変動中処理を説明するフローチャートである。この特別図柄変動中処理は、特別遊技管理フェーズが「01H」であった場合に実行される。
(ステップS620−1)
メインCPU300aは、特別図柄変動ベースカウンタを更新する処理を実行する。なお、特別図柄変動ベースカウンタは、所定周期(例えば100ms)で1周するようにカウンタ値が設定される。具体的には、特別図柄変動ベースカウンタのカウンタ値が「0」であった場合には、所定のカウンタ値(例えば25)がセットされ、カウンタ値が「1」以上であった場合には、現在のカウンタ値から「1」減算した値にカウンタ値を更新する。
(ステップS620−3)
メインCPU300aは、上記ステップS620−1で更新した特別図柄変動ベースカウンタのカウンタ値が「0」であるかを判定する。その結果、カウンタ値が「0」であった場合にはステップS620−5に処理を移し、カウンタ値が「0」ではなかった場合にはステップS620−9に処理を移す。
(ステップS620−5)
メインCPU300aは、上記ステップS610−15で設定された特別図柄変動タイマのタイマ値を所定値減算する特別図柄変動タイマ更新処理を行う。
(ステップS620−7)
メインCPU300aは、上記ステップS620−5で更新した特別図柄変動タイマのタイマ値が「0」であるかを判定する。その結果、タイマ値が「0」であった場合にはステップS620−15に処理を移し、タイマ値が「0」ではなかった場合にはステップS620−9に処理を移す。
(ステップS620−9)
メインCPU300aは、第1特別図柄表示器160および第2特別図柄表示器162を構成する7セグの各セグメントの点灯時間を計時する特別図柄表示タイマを更新する。具体的には、特別図柄表示タイマのタイマ値が「0」であった場合には、所定のタイマ値がセットされ、タイマ値が「1」以上であった場合には、現在のタイマ値から「1」減算した値にタイマ値を更新する。
(ステップS620−11)
メインCPU300aは、特別図柄表示タイマのタイマ値が「0」であるかを判定する。その結果、特別図柄表示タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合にはステップS620−13に処理を移し、特別図柄表示タイマのタイマ値が「0」でないと判定した場合には当該特別図柄変動中処理を終了する。
(ステップS620−13)
メインCPU300aは、更新対象の特別図柄表示図柄カウンタのカウンタ値を更新し、当該特別図柄変動中処理を終了する。これにより、7セグを構成する各セグメントが、所定時間おきに順次点灯することとなる。
(ステップS620−15)
メインCPU300aは、特別遊技管理フェーズを「02H」に更新する。
(ステップS620−17)
メインCPU300aは、対象の特別図柄表示図柄カウンタに、上記ステップS610−13で決定した特別図柄停止図柄番号(カウンタ値)をセーブする。これにより、第1特別図柄表示器160または第2特別図柄表示器162に、決定された特別図柄が停止表示されることとなる。
(ステップS620−19)
メインCPU300aは、第1特別図柄表示器160または第2特別図柄表示器162に特別図柄が停止表示されたことを示す特図停止指定コマンドを送信バッファにセットする。
(ステップS620−21)
メインCPU300aは、特別図柄を停止表示する時間である特別図柄変動停止時間を特別遊技タイマにセットし、当該特別図柄変動中処理を終了する。
図29は、主制御基板300における特別図柄停止図柄表示処理を説明するフローチャートである。この特別図柄停止図柄表示処理は、特別遊技管理フェーズが「02H」であった場合に実行される。
(ステップS630−1)
メインCPU300aは、上記ステップS620−21でセットした特別遊技タイマのタイマ値が「0」でないかを判定する。その結果、特別遊技タイマのタイマ値が「0」ではないと判定した場合には当該特別図柄停止図柄表示処理を終了し、特別遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合にはステップS630−3に処理を移す。
(ステップS630−3)
メインCPU300aは、大役抽選の結果を確認する。
(ステップS630−5)
メインCPU300aは、大役抽選の結果が大当たりであるかを判定する。その結果、大当たりであると判定した場合にはステップS630−15に処理を移し、大当たりではないと判定した場合にはステップS630−7に処理を移す。
(ステップS630−7)
メインCPU300aは、回数切り管理処理を実行する。ここでは、特別図柄確率状態フラグをロードして、現在の遊技状態が低確率遊技状態であるか高確率遊技状態であるかを確認する。そして、遊技状態が高確率遊技状態であった場合には、高確回数切りカウンタのカウンタ値を、現在のカウンタ値から「1」減算した値に更新する。なお、高確回数切りカウンタを更新した結果、カウンタ値が「0」になった場合には、低確率遊技状態に対応する特別図柄確率状態フラグをセットする。これにより、高確率遊技状態において、大当たりに当選することなく、特別図柄が所定回数確定したところで、遊技状態が低確率遊技状態に移行することとなる。
また、ここでは、遊技状態が非時短遊技状態であるか時短遊技状態であるかを識別するための普通図柄時短状態フラグをロードして、現在の遊技状態が非時短遊技状態であるか時短遊技状態であるかを確認する。そして、遊技状態が時短遊技状態であった場合には、時短回数切りカウンタのカウンタ値を、現在のカウンタ値から「1」減算した値に更新する。なお、時短回数切りカウンタを更新した結果、カウンタ値が「0」になった場合には、非時短遊技状態に対応する普通図柄時短状態フラグをセットする。これにより、時短遊技状態において、大当たりに当選することなく、特別図柄が所定回数確定したところで、遊技状態が非時短遊技状態に移行することとなる。
(ステップS630−9)
メインCPU300aは、特別図柄が確定したときの遊技状態を示す特図確定時遊技状態確認指定コマンドを送信バッファにセットする。
(ステップS630−11)
メインCPU300aは、上記ステップS630−7で更新した高確回数および時短回数を副制御基板330に伝達するための回数コマンドを送信バッファにセットする。
(ステップS630−13)
メインCPU300aは、特別遊技管理フェーズを「00H」に更新し、当該特別図柄停止図柄表示処理を終了する。これにより、1の保留に基づく特別遊技管理処理が終了し、特1保留または特2保留が記憶されている場合には、次の保留に基づく特別図柄の変動表示を開始するための処理が行われることとなる。
(ステップS630−15)
メインCPU300aは、確定した特別図柄の種別に応じて、特別電動役物作動ラムセットテーブルのデータをセットする。
(ステップS630−17)
メインCPU300aは、特別電動役物最大作動回数設定処理を行う。具体的には、上記ステップS630−15でセットしたデータを参照し、特別電動役物最大作動回数カウンタに、カウンタ値として所定数(特別図柄の種別に対応するカウンタ値=ラウンド数)をセットする。なお、この特別電動役物最大作動回数カウンタは、これから開始する大役遊技において実行可能なラウンド数を示すものである。一方、メインRAM300cには、特別電動役物連続作動回数カウンタが設けられており、各ラウンド遊技の開始時に、特別電動役物連続作動回数カウンタのカウンタ値を「1」加算することで、現在のラウンド遊技数が管理される。ここでは、大役遊技の開始に伴って、この特別電動役物連続作動回数カウンタのカウンタ値をリセット(「0」に更新)する処理が併せて実行される。
(ステップS630−19)
メインCPU300aは、上記ステップS630−15でセットしたデータを参照し、特別遊技タイマに、タイマ値として所定のオープニング時間をセーブする。
(ステップS630−21)
メインCPU300aは、大役遊技の開始を副制御基板330に伝達するためのオープニング指定コマンドを送信バッファにセットする。
(ステップS630−23)
メインCPU300aは、特別遊技管理フェーズを「03H」に更新し、当該特別図柄停止図柄表示処理を終了する。これにより、大役遊技が開始されることとなる。
図30は、主制御基板300における大入賞口開放前処理を説明するフローチャートである。この大入賞口開放前処理は、特別遊技管理フェーズが「03H」であった場合に実行される。
(ステップS640−1)
メインCPU300aは、特別遊技タイマのタイマ値が「0」でないかを判定する。その結果、特別遊技タイマのタイマ値が「0」ではないと判定した場合には当該大入賞口開放前処理を終了し、特別遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合にはステップS640−3に処理を移す。
(ステップS640−3)
メインCPU300aは、特別電動役物連続作動回数カウンタのカウンタ値を、現在のカウンタ値に「1」加算した値に更新する。
(ステップS640−5)
メインCPU300aは、第1大入賞口126および第2大入賞口128の開放開始(ラウンド遊技の開始)を副制御基板330に伝達するための大入賞口開放指定コマンドを送信バッファにセットする。
(ステップS641)
メインCPU300aは、大入賞口開閉切替処理を実行する。この大入賞口開閉切替処理については後述する。
(ステップS640−7)
メインCPU300aは、特別遊技管理フェーズを「04H」に更新し、当該大入賞口開放前処理を終了する。
図31は、主制御基板300における大入賞口開閉切替処理を説明するフローチャートである。
(ステップS641−1)
メインCPU300aは、特別電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値が、特別電動役物開閉切替回数(1回のラウンド遊技中における第1大入賞口126および第2大入賞口128の開閉回数)の上限値であるかを判定する。その結果、カウンタ値が上限値であると判定した場合には当該大入賞口開閉切替処理を終了し、カウンタ値は上限値ではないと判定した場合にはステップS641−3に処理を移す。
(ステップS641−3)
メインCPU300aは、特別電動役物作動ラムセットテーブルのデータを参照し、特別電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値に基づいて、開閉扉ソレノイド126c1および第1大入賞口ソレノイド126c2並びに第2大入賞口ソレノイド128cを通電制御するためのソレノイド制御データと、開閉扉ソレノイド126c1および第1大入賞口ソレノイド126c2並びに第2大入賞口ソレノイド128cの通電時間または通電停止時間であるタイマデータとを抽出する。
(ステップS641−5)
メインCPU300aは、上記ステップS641−3で抽出したソレノイド制御データに基づいて、開閉扉ソレノイド126c1および第1大入賞口ソレノイド126c2並びに第2大入賞口ソレノイド128cの通電を開始するか、または、開閉扉ソレノイド126c1および第1大入賞口ソレノイド126c2並びに第2大入賞口ソレノイド128cの通電を停止するための大入賞口ソレノイド通電制御処理を実行する。この大入賞口ソレノイド通電制御処理の実行により、上記ステップS400−25およびステップS400−27において、開閉扉ソレノイド126c1および第1大入賞口ソレノイド126c2並びに第2大入賞口ソレノイド128cの通電開始または通電停止の制御がなされることとなる。
(ステップS641−7)
メインCPU300aは、上記ステップS641−3で抽出したタイマデータに基づくタイマ値を、特別遊技タイマにセーブする。なお、ここで特別遊技タイマにセーブされるタイマ値は、第1大入賞口126および第2大入賞口128の1回の最大開放時間となる。
(ステップS641−9)
メインCPU300aは、開閉扉ソレノイド126c1および第1大入賞口ソレノイド126c2並びに第2大入賞口ソレノイド128cの通電開始状態か、すなわち、上記ステップS641−5において、開閉扉ソレノイド126c1および第1大入賞口ソレノイド126c2並びに第2大入賞口ソレノイド128cの通電を開始する制御処理がなされたかを判定する。その結果、通電開始状態であると判定した場合にはステップS641−11に処理を移し、通電開始状態ではないと判定した場合には当該大入賞口開閉切替処理を終了する。
(ステップS641−11)
メインCPU300aは、特別電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値を、現在のカウンタ値に「1」加算した値に更新し、当該大入賞口開閉切替処理を終了する。
図32は、主制御基板300における大入賞口開放制御処理を説明するフローチャートである。この大入賞口開放制御処理は、特別遊技管理フェーズが「04H」であった場合に実行される。
(ステップS650−1)
メインCPU300aは、上記ステップS641−7でセーブした特別遊技タイマのタイマ値が「0」でないかを判定する。その結果、特別遊技タイマのタイマ値が「0」ではないと判定した場合にはステップS650−5に処理を移し、特別遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合にはステップS650−3に処理を移す。
(ステップS650−3)
メインCPU300aは、特別電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値が、特別電動役物開閉切替回数の上限値であるかを判定する。その結果、カウンタ値が上限値であると判定した場合にはステップS650−7に処理を移し、カウンタ値は上限値ではないと判定した場合にはステップS641に処理を移す。
(ステップS641)
上記ステップS650−3において、特別電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値が、特別電動役物開閉切替回数の上限値ではないと判定した場合には、メインCPU300aは、上記ステップS641の処理を実行する。
(ステップS650−5)
メインCPU300aは、上記ステップS500−9で更新された大入賞口入賞球数カウンタのカウンタ値が規定数に到達していないか、すなわち、第1大入賞口126または第2大入賞口128に、1ラウンド中の最大入賞可能数と同数の遊技球が入球していないかを判定する。その結果、規定数に到達していないと判定した場合には当該大入賞口開放制御処理を終了し、規定数に到達したと判定した場合にはステップS650−7に処理を移す。
(ステップS650−7)
メインCPU300aは、開閉扉ソレノイド126c1および第1大入賞口ソレノイド126c2並びに第2大入賞口ソレノイド128cの通電を停止して第1大入賞口126および第2大入賞口128を閉鎖するために必要な大入賞口閉鎖処理を実行する。これにより、第1大入賞口126および第2大入賞口128が閉鎖状態となる。
(ステップS650−9)
メインCPU300aは、大入賞口閉鎖有効時間(インターバル時間)を特別遊技タイマにセーブする。
(ステップS650−11)
メインCPU300aは、特別遊技管理フェーズを「05H」に更新する。
(ステップS650−13)
メインCPU300aは、第1大入賞口126および第2大入賞口128が閉鎖されたことを示す大入賞口閉鎖指定コマンドを送信バッファにセットし、当該大入賞口開放制御処理を終了する。
図33は、主制御基板300における大入賞口閉鎖有効処理を説明するフローチャートである。この大入賞口閉鎖有効処理は、特別遊技管理フェーズが「05H」であった場合に実行される。
(ステップS660−1)
メインCPU300aは、上記ステップS650−9でセーブした特別遊技タイマのタイマ値が「0」でないかを判定する。その結果、特別遊技タイマのタイマ値が「0」ではないと判定した場合には当該大入賞口閉鎖有効処理を終了し、特別遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合にはステップS660−3に処理を移す。
(ステップS660−3)
メインCPU300aは、特別電動役物連続作動回数カウンタのカウンタ値が、特別電動役物最大作動回数カウンタのカウンタ値と一致するか、すなわち、予め設定された回数のラウンド遊技が終了したかを判定する。その結果、特別電動役物連続作動回数カウンタのカウンタ値が、特別電動役物最大作動回数カウンタのカウンタ値と一致すると判定した場合にはステップS660−9に処理を移し、一致しないと判定した場合にはステップS660−5に処理を移す。
(ステップS660−5)
メインCPU300aは、特別遊技管理フェーズを「03H」に更新する。
(ステップS660−7)
メインCPU300aは、所定の大入賞口閉鎖時間を特別遊技タイマにセーブし、当該大入賞口閉鎖有効処理を終了する。これにより、次のラウンド遊技が開始されることとなる。
(ステップS660−9)
メインCPU300aは、エンディング時間を特別遊技タイマにセーブするエンディング時間設定処理を実行する。
(ステップS660−11)
メインCPU300aは、特別遊技管理フェーズを「06H」に更新する。
(ステップS660−13)
メインCPU300aは、エンディングの開始を示すエンディング指定コマンドを送信バッファにセットし、当該大入賞口閉鎖有効処理を終了する。
図34は、主制御基板300における大入賞口終了ウェイト処理を説明するフローチャートである。この大入賞口終了ウェイト処理は、特別遊技管理フェーズが「06H」であった場合に実行される。
(ステップS670−1)
メインCPU300aは、上記ステップS660−9でセーブした特別遊技タイマのタイマ値が「0」でないかを判定する。その結果、特別遊技タイマのタイマ値が「0」でないと判定した場合には当該大入賞口終了ウェイト処理を終了し、特別遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合にはステップS670−3に処理を移す。
(ステップS670−3)
メインCPU300aは、大役遊技終了後の遊技状態を設定するための状態設定処理を実行する。ここでは、ステップS610−17でセーブした特別図柄確率状態予備フラグおよび高確回数切り予備カウンタをロードして、状態データをセーブする。また、ここでは、特別図柄(大当たり図柄)の種別に応じて、普通図柄時短状態フラグおよび時短回数切りカウンタに所定の状態データをセーブする。
(ステップS670−5)
メインCPU300aは、大役遊技の終了後に設定される遊技状態を伝達するための遊技状態変化指定コマンドを送信バッファにセットする。
(ステップS670−7)
メインCPU300aは、上記ステップS670−3でセーブした高確回数および時短回数に対応する回数コマンドを送信バッファにセットする。
(ステップS670−9)
メインCPU300aは、特別遊技管理フェーズを「00H」に更新し、当該大入賞口終了ウェイト処理を終了する。これにより、特1保留または特2保留が記憶されている場合には、特別図柄の変動表示が再開されることとなる。
既に説明したとおり、本実施形態では、ゲート124への遊技球の通過を契機とする普通遊技に係る処理が、段階的に、かつ、繰り返し実行されるが、主制御基板300では、こうした普通遊技に係る各処理を普通遊技管理フェーズによって管理している。
メインROM300bには、普通遊技を実行制御するための複数の普通遊技制御モジュールが格納されており、これら普通遊技制御モジュールごとに、普通遊技管理フェーズが対応付けられている。具体的には、普通遊技管理フェーズが「00H」である場合には、「普通図柄変動待ち処理」を実行するためのモジュールがコールされ、普通遊技管理フェーズが「01H」である場合には、「普通図柄変動中処理」を実行するためのモジュールがコールされ、普通遊技管理フェーズが「02H」である場合には、「普通図柄停止図柄表示処理」を実行するためのモジュールがコールされ、普通遊技管理フェーズが「03H」である場合には、「普通電動役物入賞口開放前処理」を実行するためのモジュールがコールされ、普通遊技管理フェーズが「04H」である場合には、「普通電動役物入賞口開放制御処理」を実行するためのモジュールがコールされ、普通遊技管理フェーズが「05H」である場合には、「普通電動役物入賞口閉鎖有効処理」を実行するためのモジュールがコールされ、普通遊技管理フェーズが「06H」である場合には、「普通電動役物入賞口終了ウェイト処理」を実行するためのモジュールがコールされる。
ここで、普通遊技制御モジュールの各処理について説明する。本実施形態では、主制御基板300における普通遊技管理処理において、メインCPU300aは、普通遊技管理フェーズをロードし、ロードした普通遊技管理フェーズに対応する普通遊技制御モジュールを選択する。
主制御基板300における普通遊技管理処理において、メインCPU300aは、普通遊技管理フェーズとして「00H」をロードして普通遊技制御モジュールとして普通図柄変動待ち処理を選択し、普図保留が「0」であるかを判定する。メインCPU300aは、普図保留が「0」であると判定した場合、普通図柄変動待ち処理を終了する。一方、メインCPU300aは、普図保留が「0」でないと判定した場合、普図保留記憶領域の第1記憶部に記憶されていた普図保留(当り決定乱数)について普図抽選を行う普通図柄当り判定処理、普図抽選の結果に対応し最終的に普通図柄表示器168を点灯するか否かを示す普通図柄停止図柄番号の設定処理、普通図柄変動時間を決定する普通図柄変動時間の決定処理、普通図柄の変動表示を開始するための普通図柄表示図柄カウンタの設定処理、普通図柄当たり判定処理によって決定された図柄種別(当たり図柄またはハズレ図柄)に基づく普通図柄指定コマンドの送信バッファへの設定処理などを実行する。また、メインCPU300aは、普通遊技管理フェーズを「01H」に更新し、当該普通図柄変動待ち処理を終了する。
主制御基板300における普図遊技管理処理において、メインCPU300aは、普通遊技管理フェーズとして「01H」をロードして普通遊技制御モジュールとして普通図柄変動中処理を選択し、普通遊技タイマのタイマ値が「0」であるかを判定する。メインCPU300aは、普通遊技タイマのタイマ値が「0」でないと判定した場合、普通図柄表示器168の点灯および消灯を繰り返すために、普通図柄表示図柄カウンタのカウンタ値(普通図柄表示器168の消灯または点灯を示すカウンタ値)の更新設定処理を実行し、普通図柄変動待ち処理を終了する。普通図柄表示図柄カウンタが消灯を示すカウンタ値と点灯を示すカウンタ値とが交互に更新設定されることにより、普通図柄表示器168は、普通図柄変動時間にわたって、所定時間おきに点灯、消灯を繰り返す(点滅する)こととなる。
一方、メインCPU300aは、普通遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合、普通図柄表示図柄カウンタに、普通図柄表示待ち処理において決定していた普通図柄停止図柄番号(カウンタ値)をセーブする。これにより、普図抽選の結果が報知されることとなる。また、メインCPU300aは、普通図柄を停止表示する時間である普通図柄変動停止時間の設定処理や普通図柄の停止表示が開始されたことを示す普図停止指定コマンドの送信バッファへの設定処理などを実行し、さらに、普通遊技管理フェーズを「02H」に更新し、当該普通図柄変動中処理を終了する。
主制御基板300における普図遊技管理処理において、メインCPU300aは、普通遊技管理フェーズとして「02H」をロードして普通遊技制御モジュールとして普通図柄停止図柄表示処理を選択し、普通遊技タイマのタイマ値が「0」でないかを判定する。メインCPU300aは、普通遊技タイマのタイマ値が「0」でないと判定した場合、普通図柄停止図柄表示処理を終了する。
一方、メインCPU300aは、普通遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定し、普図抽選の結果が当たりではない(ハズレである)と判定した場合、普通遊技管理フェーズを「00H」に更新して普通図柄停止図柄表示処理を終了する。また、メインCPU300aは、普通遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定し、普図抽選の結果が当たりであると判定した場合、普通遊技タイマのタイマ値として普電開放前時間をセーブするとともに普通遊技管理フェーズを「03H」に更新して普通図柄停止図柄表示処理を終了する。これにより、第2始動口122の開閉制御が開始されることとなる。
主制御基板300における普図遊技管理処理において、メインCPU300aは、普通遊技管理フェーズとして「03H」をロードして普通遊技制御モジュールとして普通電動役物入賞口開放前処理を選択し、普通遊技タイマのタイマ値が「0」でないかを判定する。メインCPU300aは、普通遊技タイマのタイマ値が「0」でないと判定した場合、普通電動役物入賞口開放前処理を終了する。
一方、メインCPU300aは、普通遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合、普通電動役物入賞口開閉切替処理を実行する。普通電動役物入賞口開閉切替処理において、メインCPU300aは、普通電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値が、普通電動役物開閉切替回数(1回の開閉制御中における第2始動口122の可動片122aの開閉回数)の上限値であると判定すると普通電動役物入賞口開閉切替処理を終了する。一方、当メインCPU300aは、普通電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値が普通電動役物開閉切替回数の上限値でないと判定すると、普通電動役物ソレノイド122cの通電開始または通電停止するための普通電動役物ソレノイド通電制御処理を実行する。この普通電動役物ソレノイド通電制御処理の実行により、普通電動役物ソレノイド122cの通電開始または通電停止の制御がなされることとなる。
メインCPU300aは、普通電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値に基づいて、第2始動口122の1回の最大開放時間となるタイマ値を普通遊技タイマにセーブする。メインCPU300aは、上述の普通電動役物ソレノイド通電制御処理において普通電動役物ソレノイド122cの通電開始制御処理を実行したと判定した場合、普通電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値を現在のカウンタ値に「1」加算した値に更新して普通電動役物入賞口開閉切替処理を終了する。一方、メインCPU300aは、普通電動役物ソレノイド122cの通電開始制御処理を実行していないと判定した場合、普通電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値を更新せずに普通電動役物入賞口開閉切替処理を終了する。
メインCPU300aは、普通電動役物入賞口開閉切替処理を終了し、普通遊技管理フェーズを「04H」に更新して、普通電動役物入賞口開放前処理を終了する。
主制御基板300における普図遊技管理処理において、メインCPU300aは、普通遊技管理フェーズとして「04H」をロードして普通遊技制御モジュールとして普通電動役物入賞口開放制御処理を選択し、普通電動役物入賞開閉切替処理においてセーブした普通遊技タイマのタイマ値が「0」であるか否かを判定する。メインCPU300aは、普通遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合、普通電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値が普通電動役物開閉切替回数の上限値であるかを判定する。メインCPU300aは、普通電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値が上限値であると判定した場合、後述する普通電動役物閉鎖処理を実行する。また、メインCPU300aは、当該カウンタ値が上限値でないと判定した場合、上述の普通電動役物入賞開閉切替処理を実行する。
一方、メインCPU300aは、普通電動役物入賞開閉切替処理においてセーブした普通遊技タイマのタイマ値が「0」でないと判定した場合、上述の第2始動口通過処理で更新された普通電動役物入賞球数カウンタのカウンタ値が規定数に到達し、1回の開閉制御中の最大入賞可能数と同数の遊技球が第2始動口122に入球しているかを判定する。メインCPU300aは、入球数が規定数に到達していないと判定した場合、普通電動役物入賞口開放制御処理を終了する。一方、メインCPU300aは、入球数が規定数に到達していると判定した場合、第2始動口122を閉鎖状態とするために、普通電動役物ソレノイド122cの通電を停止して普通電動役物閉鎖処理を実行し、普電有効状態時間を普通遊技タイマにセーブするとともに、普通遊技管理フェーズを「05H」に更新して普通電動役物入賞口開放制御処理を終了する。
主制御基板300における普図遊技管理処理において、メインCPU300aは、普通遊技管理フェーズとして「05H」をロードして普通遊技制御モジュールとして普通電動役物入賞口閉鎖有効処理を選択し、上述の普通電動役物入賞口開放制御処理でセーブした普通遊技タイマのタイマ値が「0」でないかを判定する。メインCPU300aは、普通遊技タイマのタイマ値が「0」ではないと判定した場合、普通電動役物入賞口閉鎖有効処理を終了する。
一方、メインCPU300aは、普通遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合、普電終了ウェイト時間を普通遊技タイマにセーブし、普通遊技管理フェーズを「06H」に更新して普通電動役物入賞口閉鎖有効処理を終了する。
主制御基板300における普図遊技管理処理において、メインCPU300aは、普通遊技管理フェーズとして「06H」をロードして普通遊技制御モジュールとして普通電動役物入賞口終了ウェイト処理を選択し、上述の普通電動役物入賞口閉鎖有効処理でセーブした普通遊技タイマのタイマ値が「0」でないかを判定する。メインCPU300aは、普通遊技タイマのタイマ値が「0」ではないと判定した場合、普通電動役物入賞口終了ウェイト処理を終了する。
一方、メインCPU300aは、普通遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合、普通遊技管理フェーズを「00H」に更新して普通電動役物入賞口終了ウェイト処理を終了する。これにより、普図保留が記憶されている場合には、普通図柄の変動表示が再開されることとなる。
以上のように、主制御基板300において各種の処理が実行されることにより、特別遊技および普通遊技が進行することとなるが、こうした遊技の進行中には、主制御基板300から送信されるコマンドに基づいて、副制御基板330において、さまざまな演出を実行するための制御が行われる。以下では、副制御基板330における処理および遊技機100における変動演出を含む種々の演出について説明する。
(演出の一例)
まず、変動演出の一例としてリーチなしパターンの変動演出の一例を説明する。上記のように、主制御基板300において大役抽選が行われると、特別図柄の変動表示中、すなわち、特別図柄の変動時間に亘って、大役抽選結果を報知する変動演出が実行される。この変動演出においては、演出表示部200aにおいて種々の背景画像が表示されるとともに、この背景画像に重畳して、演出図柄210a、210b、210cが変動表示(スクロール表示)される。そして、最終的に演出表示部200aに停止表示された演出図柄210a、210b、210cの組み合わせ表示態様によって、大役抽選結果が遊技者に報知されることとなる。なお、変動演出中は、演出表示部200aに表示される画像に伴って、音声出力装置206から音声が出力されるとともに、演出照明装置204が点灯制御され、また、演出役物装置202が可動制御される。
本実施形態の変動演出は、リーチなしパターン、リーチ変動パターンに大別される。リーチなしパターンの変動演出では、演出表示部200aに背景画像(図示を省略)が表示されるとともに、この背景画像に演出図柄210a、210b、210cが重畳して変動表示される。例えば、大役抽選結果がハズレであったことを示す組み合わせで演出図柄210a、210b、210cが停止表示されているとする。この状態で、新たに特別図柄の変動表示が行われると、当該特別図柄の変動表示の開始に伴って、3つの演出図柄210a、210b、210cが変動表示(縦方向のスクロール表示)を開始する。
そして、まず、演出図柄210aが停止表示され、その後、演出図柄210aと異なる図柄態様で演出図柄210cが停止表示される。そして、特別図柄の変動表示が終了して、第1特別図柄表示器160または第2特別図柄表示器162に特別図柄が停止表示するのとほぼ同じタイミングで、演出図柄210bが停止表示され、このとき停止表示されている3つの演出図柄210a、210b、210cの組み合わせによって、大役抽選結果が遊技者に報知される。
なお、本実施形態では、大当たり当選時には、3つの演出図柄210a、210b、210cが全て同一の図柄態様で停止表示され、その後に特別遊技が実行される。一方、大役抽選結果がハズレであった場合には、3つの演出図柄210a、210b、210cが全て同一の図柄態様で停止表示されることはない。
次に、リーチ変動パターンの変動演出の一例を説明する。リーチ変動パターンの変動演出では、例えば、特別図柄の変動表示の開始に伴って、演出図柄210a、210b、210cの変動表示が開始された後、演出図柄210aが停止表示される。その後、演出図柄210cが停止表示される。このとき、演出図柄210cは、演出図柄210aと同一の図柄態様で停止表示される。
このように、演出表示部200aにおいて、演出図柄210a、210cが特定態様(同一の図柄態様)、所謂「リーチ態様」で表示されると、演出図柄210a、210b、210cの形状を、特定態様になる前と異にして変動表示が継続される。そして、その後、演出表示部200aには、所定の動画(リーチ発展演出)が再生表示されるとともに、最終的に、演出図柄210a、210b、210cが停止表示されて大役抽選結果が遊技者に報知されることとなる。
なお、詳しい説明は省略するが、本実施形態では、変動演出の態様を分類するための演出モードが複数設けられている。副制御基板330においては、これら複数の演出モードの中から、主制御基板300で設定されている遊技状態等に応じて、いずれかの演出モードが設定され、当該設定されている演出モードに対応する変動演出の態様が決定される。具体的には、演出表示部200aに表示される背景画像や、演出図柄210a、210b、210cの表示パターン等が、演出モードごとに多数設けられている。そして、変動演出の態様を決定する際には、設定されている演出モードを参照するとともに、当該設定中の演出モードに対応する背景画像や演出図柄210a、210b、210cの表示パターンの中から、いずれかの表示パターンが決定される。したがって、演出表示部200aには、主制御基板300において設定されている遊技状態に応じて異なる画像が表示されることとなり、遊技者は、演出表示部200aに表示される画像によって、現在の遊技状態、例えば、高確率遊技状態であるか低確率遊技状態であるかを把握することが可能となる。
(演出決定テーブルの一例)
次に、上記の変動演出の態様の決定方法について説明する。図35(a)は、前半変動演出決定テーブルを説明する図であり、図35(b)は、後半変動演出決定テーブルを説明する図である。本実施形態では、変動モード番号(変動モードコマンド)に基づいて前半の変動演出(以下、「前半変動演出」という)の態様が決定され、変動パターン番号(変動パターンコマンド)に基づいて後半の変動演出(以下、「後半変動演出」という)の態様が決定される。具体的には、リーチ変動パターンの変動演出においては、演出図柄210a、210cがリーチ態様を形成して所定の動画(リーチ発展演出)が再生表示されるまでの変動演出の態様(演出表示部200aに表示される画像パターン)が、変動モード番号(変動モードコマンド)に基づいて決定され、リーチ態様形成後に再生表示される動画(リーチ発展演出)の画像パターンが、変動パターン番号(変動パターンコマンド)に基づいて決定される。
なお、リーチなし変動パターンの変動演出は、前半変動演出が実行されないことを示す変動モード番号(変動モードコマンド)と、所定の変動パターン番号(変動パターンコマンド)とが決定された場合に実行される。例えば、前半変動演出が実行されないことを示す「00H」の変動モード番号に対応する変動モードコマンドを受信すると、副制御基板330では、必ず、前半変動演出の態様として「なし」が決定される。また、同時に受信した変動パターンコマンドに基づいて、開始から終了までの変動演出の態様が決定される。
図35(a)に示すように、副制御基板330のサブROM330bには、受信し得る変動モードコマンド(変動モード番号)のそれぞれに、前半変動演出の態様が対応付けられた前半変動演出決定テーブルが記憶されている。この前半変動演出決定テーブルは、演出モードごとに設けられており、副制御基板330では、変動モードコマンドを受信すると、0〜249の範囲から1の演出乱数を取得するとともに、現在設定されている演出モードに対応する前半変動演出決定テーブルをセットする。そして、取得した演出乱数および変動モードコマンド(変動モード番号)に基づいて、前半変動演出の態様が決定される。
なお、図35(a)において、変動モード番号と前半変動演出の態様とが対応付けられた各選択領域に記された数字は、当該選択領域に割り振られた乱数の範囲、すなわち、当該選択領域の選択比率を示している。例えば、変動モード番号=00Hに対応する変動モードコマンドを受信した場合には、前半変動演出の態様として、必ず、「なし」が決定され、変動モード番号=01Hに対応する変動モードコマンドを受信した場合には、前半変動演出の態様として、必ず、「リーチA」の変動演出が決定され、変動モード番号=02Hに対応する変動モードコマンドを受信した場合には、前半変動演出の態様として、必ず、「リーチB」の変動演出が決定される。また、変動モード番号=03Hに対応する変動モードコマンドを受信した場合には、前半変動演出の態様として、必ず、「リーチC」の変動演出が決定されることとなる。
ここで、前半変動演出の態様のうち「なし」は、前半変動演出を実行しないことを示しており、この「なし」が決定された場合には、後述する変動パターンコマンドに基づいて決定される後半変動演出のみが実行されることとなる。また、図35(a)において、前半変動演出の態様における「リーチA」や「リーチB」、「リーチC」は、それぞれ、リーチ変動パターンの変動演出のうち、演出図柄210a、210b、210cがリーチ態様になるまでの、演出表示部200aに表示される画像パターンを示している。
これらの画像パターンの構成時間は、変動モード番号に対応付けられた特別図柄の変動表示の時間と一致するように予め設計されている。例えば本実施形態における遊技機100では、「01H」、「02H」、「03H」の変動モード番号に対応付けられた変動表示の時間は全て10秒となっている。
演出表示部200aにおいて、リーチなし変動パターンの変動演出が実行される場合には、必ず、変動モード番号=00Hに対応する変動モードコマンドを受信していることとなる。換言すれば、変動モード番号=00Hに対応する変動モードコマンドを受信すると、必ず、演出表示部200aにおいて、リーチなし変動パターンの変動演出が実行されることとなる。これに対して、演出表示部200aにおいて、リーチ変動パターンの変動演出が実行される場合には、必ず、変動モード番号=00H以外の変動モード番号に対応する変動モードコマンドを受信していることとなる。換言すれば、変動モード番号=00Hに対応する変動モードコマンド以外の変動モードコマンドを受信すると、必ず、演出表示部200aにおいて、リーチ変動パターンの変動演出が実行されることとなる。
また、図35(b)に示すように、副制御基板330のサブROM330bには、受信し得る変動パターンコマンド(変動パターン番号)のそれぞれに、後半変動演出の態様が対応付けられた後半変動演出決定テーブルが記憶されている。この後半変動演出決定テーブルは、演出モードごとに設けられており、副制御基板330では、変動パターンコマンドを受信すると、0〜249の範囲から1の演出乱数を取得するとともに、現在設定されている演出モードに対応する後半変動演出決定テーブルをセットする。そして、取得した演出乱数および変動パターンコマンド(変動パターン番号)に基づいて、後半変動演出の態様が決定される。
なお、図35(b)において、変動パターン番号と後半変動演出の態様とが対応付けられた各選択領域に記された数字は、図35(a)と同様に、当該選択領域に割り振られた乱数の範囲、すなわち、当該選択領域の選択比率を示している。例えば、変動パターン番号=00Hに対応する変動パターンコマンドを受信した場合には、後半変動演出の態様として、必ず、「リーチなしA」の変動演出が実行され、変動パターン番号=01Hに対応する変動パターンコマンドを受信した場合には、後半変動演出の態様として、必ず、「リーチなしB」の変動演出が実行され、変動パターン番号=02Hに対応する変動パターンコマンドを受信した場合には、後半変動演出の態様として、必ず、「リーチなしC」の変動演出が実行されることとなる。
なお、「リーチなしA」、「リーチなしB」、「リーチなしC」の変動演出の態様は、演出図柄210a、210b、210cが、変動表示を開始してから、リーチ態様になることなく大役抽選結果を報知する態様で停止表示するまでの、演出表示部200aに表示される画像パターンを示している。これらの画像パターンの構成時間は、変動パターン番号に対応付けられた特別図柄の変動表示の時間と一致するように予め設計されている。例えば本実施形態における遊技機100では、「00H」、「01H」、「02H」の変動モード番号に対応付けられた変動表示の時間はそれぞれ異なり、全て20秒以上となっている。
主制御基板300において、「00H」、「01H」、「02H」の変動パターン番号が決定される場合には、前半変動演出の態様として「なし」が決定されるように、必ず、「00H」の変動モード番号(変動モードコマンド)が決定されるように設計されている。
また、主制御基板300において、例えば、変動パターン番号=03Hが決定された場合には、後半変動演出の態様として「パターン1」が決定され、変動パターン番号=04Hが決定された場合には、後半変動演出の態様として「パターン2」が決定される。「パターン1」および「パターン2」は、リーチ発展演出における動画の種類を示すものであり、演出表示部200aに表示される画像はそれぞれ異なるように構成されている。
「パターン1」、「パターン2」の動画像の構成時間は、変動パターン番号に対応付けられた特別図柄の変動表示の時間と一致するように予め設計されている。本実施形態による遊技機100では、変動パターン番号「03H」、「04H」のそれぞれに対応付けられた変動表示の時間はそれぞれ異なっている。例えば、変動パターン番号「03H」に対応する変動表示の時間は55秒であり、「04H」に対応する変動表示の時間は115秒である。すなわち、「パターン1」の態様の後半変動演出は55秒間に亘って実行され、「パターン2」の態様の後半変動演出は115秒間に亘って実行される。
上記のように、副制御基板330においては、設定されている演出モードに応じて、前半変動演出決定テーブルおよび後半変動演出決定テーブルが選択され、当該選択したテーブルに基づいて、演出表示部200aに表示される変動演出の態様が決定される。
以下に、上記の変動演出を含む種々の演出を実行するための副制御基板330における処理について簡単に説明する。
(副制御基板330のサブCPU初期化処理)
図36は、副制御基板330のサブCPU初期化処理(S1000)を説明するフローチャートである。
(ステップS1000−1)
サブCPU330aは、電源投入に応じて、サブROM330bからCPU初期化処理プログラムを読み込むとともに、サブRAM330cに記憶されるフラグ等の初期化、設定処理を行う。
(ステップS1000−3)
次に、サブCPU330aは、各演出乱数を更新する処理を行うとともに、以後は、割込み処理が行われるまで当該ステップS1000−3の処理を繰り返し行う。なお、演出乱数は複数種類設けられており、ここでは、それぞれの演出乱数が非同期的に更新されている。
(副制御基板330のサブタイマ割込み処理)
図37は、副制御基板330で実行されるサブタイマ割込み処理(S1100)を説明するフローチャートである。副制御基板330には、所定の周期でクロックパルスを発生するリセット用クロックパルス発生回路(不図示)が設けられている。そして、このリセット用クロックパルス発生回路によるクロックパルスの発生により、サブCPU330aはタイマ割込み処理プログラムを読み込んで当該サブタイマ割込み処理を開始する。
(ステップS1100−1)
サブCPU330aは、レジスタを退避する。
(ステップS1100−3)
サブCPU330aは、割込みを許可するための処理を行う。
(ステップS1100−5)
サブCPU330aは、副制御基板330で用いられる各種タイマカウンタの更新処理を行う。ここで、各種タイマカウンタは、特に断る場合を除き、当該副制御基板330のサブタイマ割込み処理の度に1ずつ減算され、0になると減算を停止する。
(ステップS1200)
サブCPU330aは、サブRAM330cの受信バッファに格納されているコマンドを解析するとともに、受信したコマンドに応じた種々の処理を行う。副制御基板330においては、主制御基板300からコマンドが送信されると、コマンド受信割込み処理が行われ、主制御基板300から送信されたコマンドが受信バッファに格納される。ここでは、コマンド受信割込み処理によって受信バッファに格納されたコマンドを解析することとなる。
(ステップS1300)
サブCPU330aは、遊技機100において実行される種々の演出(変動演出等)の経過時間を計時するとともに、演出ごとにセットされるタイムテーブルを参照して、当該タイムテーブルに記憶された該当時間に対応する処理を実行するタイムスケジュール管理処理を行う。このタイムスケジュール管理処理の詳細は後述する。
(ステップS1400)
サブCPU330aは、貯留タイマ演出に用いるポイント(所定値の一例)を貯留するポイント貯留処理を行う。貯留タイマ演出およびポイント貯留処理の詳細は後述する。
(ステップS1500)
サブCPU330aは、貯留タイマ演出を実行するか否かを決定する貯留タイマ演出決定処理を行う。貯留タイマ演出決定処理の詳細は後述する。
(ステップS1600)
サブCPU330aは、貯留タイマ演出の実行を制御する貯留タイマ演出制御処理を行う。貯留タイマ演出制御処理の詳細は後述する。
(ステップS1700)
サブCPU330aは、時間変更タイマ演出決定処理を実行する。サブCPU(タイマ演出制御手段の一例)330aは、演出表示部(表示手段の一例)200aに予告演出が開始されるまでの残り時間を示唆する示唆時間を表示させて予告演出の開始時刻を示唆する時間変更タイマ演出(タイマ演出の一例)を制御可能になっている。サブCPU330aは、時間変更タイマ演出を開始した後の所定時刻において示唆時間を表す数字列の整数部の桁数を変更して演出表示部200aに表示中の示唆時間を変更するようになっている。時間変更タイマ演出決定処理の詳細は後述する。
(ステップS1800)
サブCPU330aは、時間変更タイマ演出制御処理を実行する。時間変更タイマ演出制御処理では、時間変更タイマ演出における時間変更のタイミングの制御処理や時間変更タイマ演出の終了時の制御処理などが実行される。時間変更タイマ演出制御処理の詳細は後述する。
(ステップS1100−7)
サブCPU330aは、サブRAM330cの送信バッファにセットされているコマンドや制御信号等を画像制御部340、音声制御部350、照明制御部360および可動体制御部370のそれぞれへ送信する。
(ステップS1100−9)
サブCPU330aは、レジスタを復帰して当該サブタイマ割込み処理を終了する。
図38は、上記コマンド解析処理のうち、変動モードコマンドを受信した際に実行される変動モードコマンド受信処理を説明するフローチャートである。上記したとおり、変動モードコマンドは、主制御基板300において、図27のステップS611−13でセットされた後、ステップS100−39のサブコマンド送信処理(図15参照)によって副制御基板330に送信される。
(ステップS1210−1)
変動モードコマンドを受信すると、サブCPU330aは、まず、受信した変動モードコマンドを解析する。
(ステップS1210−3)
サブCPU330aは、上記ステップS1000−3で更新された演出乱数(0〜249)を取得するとともに、現在設定されている演出モードに対応する図35(a)の前半変動演出決定テーブルを参照して、当該取得した演出乱数および上記ステップS1210−1における解析結果に基づいて、前半変動演出の態様を決定する。
(ステップS1210−5)
サブCPU330aは、上記ステップS1210−3で決定された前半変動演出を実行するための変動演出実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた変動演出実行コマンドは画像制御部340、音声制御部350および照明制御部360等に送信され、画像制御部340において、受信した変動演出実行コマンドに対応する変動演出画像を表示するための制御がなされる。また、音声制御部350においては、受信した変動演出実行コマンドに基づいて、演出表示部200aに表示される変動演出画像に対応する音声出力制御がなされ、照明制御部360においては演出照明装置204の点灯制御がなされることとなる。
(ステップS1210−7)
サブCPU330aは、上記ステップS1210−3で決定された前半変動演出の態様に対応するタイムテーブルのデータをセットし、当該変動モードコマンド受信処理を終了する。
図39は、上記コマンド解析処理のうち、変動パターンコマンドを受信した際に実行される変動パターンコマンド受信処理を説明するフローチャートである。上記したとおり、変動パターンコマンドは、主制御基板300において、図27のステップS611−17でセットされた後、ステップS100−39のサブコマンド送信処理(図17参照)によって副制御基板330に送信される。
(ステップS1220−1)
変動パターンコマンドを受信すると、サブCPU330aは、まず、受信した変動パターンコマンドを解析する。
(ステップS1220−3)
サブCPU330aは、上記ステップS1000−3で更新された演出乱数(0〜249)を取得するとともに、現在設定されている演出モードに対応する図35(b)の後半変動演出決定テーブルを参照して、当該取得した演出乱数および上記ステップS1220−1における解析結果に基づいて、後半変動演出の態様を決定する。
(ステップS1220−5)
サブCPU330aは、上記ステップS1220−3で決定された後半変動演出を実行するための変動演出実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた変動演出実行コマンドは、画像制御部340、音声制御部350および照明制御部360等に送信され、画像制御部340において、受信した各コマンドに対応する画像を表示するための制御がなされる。また、音声制御部350においては、受信した各コマンドに基づいて演出表示部200aに表示される画像に対応する音声出力制御がなされ、照明制御部360においては演出照明装置204の点灯制御がなされることとなる。また、サブCPU330aは、変動演出実行コマンドを送信バッファにセットすると、変動開始フラグをオン状態に設定する。変動開始フラグは、オン状態である場合に変動演出の開始タイミングであることを示すフラグである。変動開始フラグは、サブRAM330cの所定の記憶領域に記憶されており、後述する貯留タイマ演出決定処理(ステップS1500)等において、変動演出の開始タイミングであるか否かを判別するために用いられる。
(ステップS1221)
サブCPU330aは、変動演出と併せて実行されて該変動演出が報知する大役抽選結果を予告する予告演出を、複数種類の予告演出の中から決定する予告演出決定処理を実行する。より具体的には、予告演出では、後半変動演出の終了時において遊技者に報知される大役抽選結果が大当たりである可能性が予告される。予告演出決定処理の詳細は後述する。
(ステップS1220−7)
サブCPU330aは、上記ステップS1220−3で決定された後半変動演出の態様に対応するタイムテーブルのデータをセットする。また、上記ステップS1221で予告演出の実行が決定された場合は、実行される予告演出のパターンに対応するタイムテーブルのデータをセットする。本実施形態による遊技機100において、ステップS1221の処理で決定される予告演出は、例えば変動演出が終了する5秒前以降に実行される。
(ステップS1220−9)
サブCPU330aは、変動演出の実行時間を計時すべく、変動時間計時タイマをリセットし、当該変動パターンコマンド受信処理を終了する。ここでリセットされた変動時間計時タイマは、上記ステップS1300のタイムスケジュール管理処理において、タイマ割込み処理のたびにカウンタ値が加算され、これによって変動演出の実行時間が計時されることとなる。
図40は、変動パターンコマンド受信処理のステップS1221で実行される予告演出決定処理を説明するフローチャートである。予告演出決定処理では、大役抽選結果に基づいて複数種類の予告演出から一の予告演出が決定される。
(ステップS1221−1)
ステップS1221−1においてサブCPU330aは、予告演出実行抽選を実行してステップS1221−3の処理に移る。予告演出実行抽選は、予告演出の実行有無を決定するための抽選である。遊技機100は、例えば大役抽選結果が大当たりの場合の方が、大役抽選結果がハズレの場合よりも高い確率で予告演出実行抽選に当選して予告演出が実行されるように構成されている。
(ステップS1221−3)
ステップS1221−3においてサブCPU330aは、予告演出を実行するか否かを判定する。サブCPU330aは、予告演出実行抽選に当選しており、予告演出の実行が決定されたと判定すると、ステップS1211−5の処理に移る。一方、サブCPU330aは、予告演出実行抽選に当選しておらず、予告演出を実行しないことが決定されたと判定すると、予告演出決定処理を終了し、変動パターンコマンド受信処理(図39参照)に戻る。
(ステップS1221−5)
ステップS1221−5においてサブCPU330aは、大役抽選結果が大当たりか否かを判定する。より具体的には、サブCPU330aは、ステップS610−11において送信バッファにセットされた後、ステップS100−39のサブコマンド送信処理(図15参照)によって副制御基板330に送信された図柄種別指定コマンドに基づいて大役抽選結果を判定する。サブCPU330aは、図柄種別指定コマンドに含まれる特別図柄判定データが大当たり図柄の種別であって大役抽選結果が大当たりであると判定するとステップS1221−7の処理に移る。一方、サブCPU330aは、図柄種別指定コマンドに含まれる特別図柄判定データがハズレ図柄の種別であって大役抽選結果がハズレであると判定するとステップS1221−9の処理に移る。
(ステップS1221−7)
ステップS1221−7においてサブCPU330aは、サブROM330bから当たり用予告演出決定テーブルを読み込んでステップS1221−11の処理に移る。
(ステップS1221−9)
ステップS1221−9においてサブCPU330aは、サブROM330bからハズレ用予告演出決定テーブルを読み込んでステップS1221−11の処理に移る。
ここで、遊技機100において予告演出の決定に用いられる予告演出決定テーブルについて図41を用いて説明する。図41は、予告演出決定処理に用いられる予告演出決定テーブルの一例を示す図である。予告演出決定テーブルは、例えば副制御基板330のサブROM330bに記憶されている。遊技機100では、予告演出決定テーブルとして当たり用予告演出決定テーブルおよびハズレ用予告演出決定テーブルが用意されている。図41(a)は、当たり用予告演出決定テーブルの一例を示す図であり、図41(b)は、ハズレ用予告演出決定テーブルの一例を示す図である。
図41(a)に示すように、当たり用予告演出決定テーブルは、「予告演出パターン」、「予告決定乱数(0〜99)」、「期待度」の3つの項目に大別されている。「予告演出パターン」は、予告演出の種類を示している。本例では「予告演出パターン」には、「激熱カットイン予告」、「役物回転予告」、「擬似連2回予告」、「擬似連1回予告」の4つのパターンが設定されている。「予告決定乱数(0〜99)」は、予告演出を決定するために用いられる予告決定乱数を示している。括弧内に記載された「0〜99」は、予告決定乱数の数値範囲を説明する記載であり、実際のテーブルには設定されていない。「期待度」は、大役抽選結果が大当たりとなる可能性の度合い(高低)を示しており、4つの「予告演出パターン」ごとに期待度が設定されている。遊技機100において、期待度は高・中・低の3段階に分類される。「予告演出パターン」は、テーブルの下から上に向かうにつれて高い期待度が設定されている。
「予告演出パターン」に設定された4つのパターンのうち、「激熱カットイン予告」は、例えば遊技者に大当たりへの期待感を持たせる所定の画像(「激熱!!」の文字列画像や、所定のキャラクタ画像)が演出表示部200aにおいて短時間挿入される演出である。また、「役物回転予告」は、例えば演出役物装置202が回転しながら左右に移動する演出である。また、「擬似連2回予告」は、1回の変動演出において、演出図柄の変動表示および仮停止表示が2回繰り返して実行される演出である。また、「擬似連1回予告」は、1回の変動演出において、演出図柄の変動表示および仮停止表示が1回実行される演出である。図41(a)に示すように、「激熱カットイン予告」および「役物回転予告」は高い期待度が設定され、「擬似連2回予告」は中程度の期待度が設定され、「擬似連1回予告」は低い期待度が設定されている。
「予告決定乱数(0〜99)」には、「予告演出パターン」の各パターンに対応付けて演出乱数の1つである予告決定乱数(0〜99)と比較する数値(以下、所定の乱数と比較する数値を「比較数値」と称する場合がある)が割り当てられている。なお、比較数値の数値範囲は予告決定乱数の数値範囲と同じく0〜99である。図41(a)に示す当たり用予告演出決定テーブルでは、比較数値は、「予告演出パターン」の「激熱カットイン予告」に「0〜9」が割り当てられ、「役物回転予告」に「10〜24」が割り当てられ、「擬似連2回予告」に「25〜84」が割り当てられ、「擬似連1回予告」に「85〜99」が割り当てられている。したがって、当たり用予告演出決定テーブルを用いて予告演出パターンを決定する場合、各予告演出パターンが決定される確率(以下、「決定確率」と称する場合がある)は、「激熱カットイン予告」が10%であり、「役物回転予告」が15%であり、「擬似連2回予告」が60%であり、「擬似連1回予告」が15%である。
なお、当たり用予告演出決定テーブルは、特別図柄の種別(特別図柄Aから特別図柄Eのそれぞれ)に応じて複数用意されていてもよい。
図41(b)に示すハズレ用予告演出決定テーブルは、「予告演出パターン」、「予告決定乱数(0〜99)」、「期待度」の3つの項目に大別されている。これらの3つの項目は、図41(a)に示す当たり用予告演出決定テーブルと同じ内容を示すため説明は省略する。また、ハズレ用予告演出決定テーブルにおいて「予告演出パターン」には当たり用予告演出決定テーブルと同じく4つのパターンが設定され、各パターンには当たり用予告演出決定テーブルと同じ期待度が設定されている。ただし、ハズレ用予告演出決定テーブルでは、「予告決定乱数(0〜99)」に割り当てられた比較数値が当たり用予告演出決定テーブルとは異なっている。
具体的には、図41(b)に示すハズレ用予告演出決定テーブルでは、比較数値は、「予告演出パターン」の「激熱カットイン予告」に「0」が割り当てられ、「役物回転予告」に「1〜5」が割り当てられ、「擬似連2回予告」に「6〜54」が割り当てられ、「擬似連1回予告」に「55〜99」が割り当てられている。したがって、各予告演出パターンの決定確率は、「激熱カットイン予告」が1%であり、「役物回転予告」が5%であり、「擬似連2回予告」が49%であり、「擬似連1回予告」が45%である。
本例では、高い期待度が設定された予告演出(「激熱カットイン予告」「役物回転予告」)の決定確率は、ハズレ用予告演出決定テーブルよりも当たり用予告演出決定テーブルの方が高く設定されている。したがって、大役抽選結果が大当たりである場合に、高い期待度が設定された予告演出が決定され易くなっている。これにより、遊技機100は、変動演出中において高い期待度が設定された予告演出を実行することにより、変動演出が報知する大役抽選結果が大当たりである可能性が高いことを遊技者に示唆することができる。
(ステップS1221−11)
図40に戻って、ステップS1221−11においてサブCPU330aは、ステップS1221−7で読み込んだ当たり用予告演出決定テーブルまたはステップS1221−9で読み込んだハズレ用予告演出決定テーブルを用いて予告演出の種類(パターン)を決定し、ステップS11221−13の処理に移る。具体的には、サブCPU330aは、上述のサブCPU初期化処理のステップS1000−3で更新された予告決定乱数を取得し、取得した予告決定乱数値を読み込んだ予告演出決定テーブルの「予告決定乱数」欄において設定された比較数値と比較して、予告演出パターンを決定する。
(ステップS1221−13)
ステップS1221−13においてサブCPU330aは、ステップS1221−11で決定した予告演出パターンをサブRAM330cの所定の記憶領域に記憶し、ステップS1221−15の処理に移る。
(ステップS1221−15)
ステップS1221−15においてサブCPU330aは、予告演出パターンコマンドを作成する。予告演出パターンコマンドは、ステップS1221−11で決定された予告演出パターンの情報を含むコマンドである。サブCPU330aは、ステップS1221−15において、作成した予告演出パターンコマンドを送信バッファにセットすると、予告演出決定処理を終了してサブタイマ割込み処理(図37参照)の処理に戻る。送信バッファにセットされた予告演出パターンコマンドは、サブタイマ割り込み処理のステップS1100−7の処理において画像制御部340や可動体制御部370に送信される。予告演出パターンコマンドを受信した画像制御部340は、予告演出の開始タイミングが到来すると、受信した予告演出パターンコマンドに含まれる情報に基づいて演出表示部200aの表示制御を行う。また、可動体制御部370は、受信した予告演出パターンコマンドに含まれる予告演出パターンの情報に基づいて、演出役物装置202の制御を行う。これにより、変動演出と併せて、ステップS1221−11で決定された予告演出パターンに応じた態様の予告演出が演出表示部200aや演出役物装置202を用いて実行される。予告演出の開始タイミングは、例えば、後述するタイムスケジュール管理処理(ステップS1300)において予告演出の開始時に作成される予告演出開始コマンドによって画像制御部340に伝達される。
予告演出決定処理は、図柄を変動表示させた後に停止させた表示態様で報知する図柄変動と併せて実行されて当該図柄変動で報知される大役抽選の抽選結果を予告する予告演出を、複数種類の予告演出(図41に示す予告演出パターン)の中から決定する予告演出決定手段の一例に相当する。また、予告演出決定処理を実行するサブCPU330aおよびサブCPU330aを備える副制御基板330も予告演出決定手段の一例に相当する。
前半変動演出を決定する変動モードコマンド受信処理および後半変動演出を決定する変動パターンコマンド受信処理はそれぞれ、始動口への遊技球の入球を契機に実行される大役抽選の抽選結果を、図柄を変動表示させた後に停止させた表示態様で報知する図柄変動を制御可能な図柄変動制御手段の一例に相当する。また、変動モードコマンド受信処理および変動パターンコマンド受信処理を実行するサブCPU330aおよびサブCPU330aを備える副制御基板330も図柄変動制御手段の一例に相当する。
次に、サブタイマ割込み処理(図37参照)におけるタイムスケジュール管理処理(ステップS1300)について説明する。図42は、タイムスケジュール管理処理の流れの一例を説明するフローチャートである。
(ステップS1300−1)
サブCPU330aは、まず、変動時間計時タイマのカウンタ値を加算し、変動演出の実行時間を更新する。
(ステップS1300−3)
サブCPU330aは、変動演出の実行中においてセットされる各演出(例えば予告演出)のタイムテーブルを参照し、現在の変動演出の実行時間に応じて、各種のコマンドを送信バッファにセットしたり、各種のフラグをON/OFFしたりする制御処理を実行し、タイムスケジュール管理処理を終了する。
次に、サブタイマ割込み処理におけるポイント貯留処理(ステップS1400)について、説明する。図43は、ポイント貯留処理の流れの一例を説明するフローチャートである。本実施形態による遊技機100では、一般入賞口118への遊技球の入球(他穴入賞)に基づいて、ポイント(所定値の一例)が貯留される。ここで、ポイントの貯留とは、他穴入賞に基づいて取得されたポイントを積算して積算ポイントを導出し、サブRAM330cに記憶することをいう。遊技機100において、貯留されたポイント、すなわち積算ポイントは、貯留タイマ演出において使用される。具体的には、積算ポイントは1ポイント=1秒に換算される時間を示す数値であって、貯留タイマ演出の実行時間として適用される。
ここで、貯留タイマ演出の概要を説明する。貯留タイマ演出は、タイマ予告演出の一態様である。本実施形態による遊技機100におけるタイマ予告演出では、タイマ予告演出の実行期間の終了タイミングが示唆(例えばカウントダウン方式による実行期間の残り時間の表示)されながら進行し、タイマ予告演出の実行時間の終了後に、予告演出決定処理(図40参照)で決定されたパターンでの予告演出が実行される。遊技機100は、タイマ予告演出として、貯留タイマ演出の他に、後述する時間変更タイマ演出を実行可能に構成されている。
遊技機100では、タイマ予告演出の終了後(例えば変動演出が終了する5秒前以降)に実行され得る予告演出(特定予告演出)以外に、変動演出の冒頭や中盤、終盤においてタイマ予告演出と関連なく実行される一般的な予告演出(一般予告演出)が用意されている。遊技機100において、一般予告演出には複数種類のパターンが用意されている。サブCPU330aは、例えばサブタイマ割込み処理(図37参照)において、一般予告演出決定処理(不図示)を実行し、一般予告演出の実行有無や、一般予告演出を実行する際のパターンを抽選によって決定する。遊技機100は、1回の変動演出中において特定予告演出および一般予告演出のいずれか一方を実行可能に構成されてもよいし、両方を実行可能に構成されてもよい。なお、ここでは一般予告演出と区別するために、タイマ予告演出の終了後に実行され得る予告演出を特定演出としたが、本明細書中では、特定予告演出を単に「予告演出」として記載する。
また、遊技機100において、貯留タイマ演出は、変動演出の開始から予告演出の開始までの時間、すなわち予告演出の実行を待機する予告待機時間に実行される演出(待機演出)でもある。貯留タイマ予告演出の実行時間は、予告待機時間内に含まれる。遊技機100において、貯留タイマ予告演出は、予告待機時間の終了と合わせて終了する。ただし、貯留タイマ演出の実行時間は、予告待機時間よりも若干短くてもよく、貯留タイマ予告演出の実行時間の終了タイミングと予告待機時間の終了タイミングとが完全に一致していなくてもよい。
(ステップS1400−1)
ステップS1400−1においてサブCPU330aは、一般入賞口118に遊技球が入球したか否かを判定する。具体的には、サブCPU330aは、一般入賞口検出コマンドを受信したか否かを判定する。一般入賞口検出コマンドは、主制御基板300において、一般入賞口検出スイッチ118sから検出信号が入力されたことに基づいてステップS500−13(図18参照)でセットされた後、ステップS100−39のサブコマンド送信処理(図15参照)によって副制御基板330に送信される。サブCPU330aは、一般入賞口検出コマンドを受信しており一般入賞口118に遊技球が入球したと判定すると、ステップS1400−3の処理に移る。一方、サブCPU330aは、一般入賞口検出コマンドを受信しておらず一般入賞口118に遊技球が入球していないと判定すると、ステップS1400−3以降の処理を行わずに、サブタイマ割込み処理(図37参照)に戻る。
(ステップS1400−3)
ステップS1400−3においてサブCPU330aは、現在の積算ポイントが上限値に達しているか否かを判定する。本実施形態による遊技機100において、貯留可能なポイントの上限値は、例えば「99.99」である。具体的には、サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に記憶されている積算ポイントを読み出し、読み出した積算ポイントが予め定められた上限値(99.99)未満であると判定するとステップS1400−5の処理に移る。一方、サブCPU330aは、読み出した積算ポイントが上限値以上であると判定すると、ステップS1400−5以降の処理を行わずに、サブタイマ割込み処理(図37参照)に戻る。
(ステップS1400−5)
ステップS1400−5においてサブCPU330aは、タイマ予告演出が実行中か否かを判定する。サブCPU330aは、タイマ予告演出が実行中であるか否かを示す所定のフラグ(後述する時間変更タイマ演出実行中フラグ、貯留タイマ演出決定フラグ、貯留タイマ演出中フラグ)がオン状態か否かにより、タイマ予告演出が実行中か否かを判定する。サブCPU330aは、タイマ予告演出が実行中でないと判定するとステップS1400−7の処理に移る。一方、サブCPU330aは、タイマ予告演出が実行中であると判定するとステップS1400−7以降の処理を実行せずにポイント貯留処理を終了してサブタイマ割込み処理に戻る。
(ステップS1400−7)
ステップS1400−7においてサブCPU330aは、大役遊技が実行中か否かを判定する。サブCPU330aは、大役遊技中か否かを、大役遊技中フラグを用いて判定する。大役遊技中フラグは、コマンド解析処理において、主制御基板300から大役遊技の開始を示すオープニング指定コマンドを受信した場合にオン状態となり、主制御基板300から大役遊技の終了を示す遊技状態変化指定コマンドを受信した場合にオフ状態となる。サブCPU330aは、大役遊技中フラグがオフ状態であって大役遊技中でないと判定するとステップS1400−9の処理に移る。一方、サブCPU330aは、大役遊技中フラグがオン状態であって大役遊技中であると判定するとステップS1400−9以降の処理を行わずに、サブタイマ割込み処理に戻る。
(ステップS1400−9)
ステップS1400−9においてサブCPU330aは、新たに貯留するポイント数を決定するポイント抽選処理を実行する。具体的には、サブCPU330aは、ポイント決定乱数とポイント数決定テーブル(不図示)を用いてポイント数を決定する。ポイント数決定テーブルは、サブRAM330cの所定の記憶領域に記憶されている。ポイント数決定テーブルは、「ポイント数」と「ポイント決定乱数(0〜99)」の2つの項目に大別されている。ポイント数決定テーブルでは、「ポイント数」の欄に、例えば「5」、「2」および「1」の3種類のポイント数が設定されている。また、「ポイント決定乱数(0〜99)」欄には、ポイント決定乱数(0〜99)と比較する比較数値として、ポイント数「5」に「0〜9」が割り当てられ、ポイント数「2」に「10〜49」が割り当てられ、ポイント数「1」に「50〜99」が割り当てられている。したがって、ポイント抽選処理において貯留するポイント数が「5」に決定される確率は10%であり、「2」に決定される確率は40%であり、「1」に決定される確率は50%である。サブCPU330aは、ステップS1400−9において上述のサブCPU初期化処理のステップS1000−3で更新されたポイント決定乱数を取得すると、取得したポイント決定乱数値をポイント決定テーブルの「ポイント決定乱数」欄に設定された比較数値と比較してポイント数を決定し、ステップS1400−11の処理に移る。
(ステップS1400−11)
ステップS1400−11においてサブCPU330aは、ステップS1400−9のポイント抽選処理で決定したポイント数を現在の積算ポイントに加算して積算ポイントを更新し、ステップS1400−13の処理に移る。具体的には、サブCPU330aは、サブRAM330cから現在の積算ポイント(例えば、10)を読み出し、読み出した積算ポイントを旧積算ポイントとしてサブRAM330cの所定の記憶領域に一時的に記憶して退避させる。さらに、サブCPU330aは、読み出した積算ポイントにステップS1400−9において取得したポイント数(例えば、2)を加算し、加算後の値(本例では12)を新たな積算ポイントとして記憶する。このようにして、一般入賞口118への遊技球の入球に基づいて取得されたポイントが積算されることでポイントが貯留される。
(ステップS1400−13)
ステップS1400−13においてサブCPU330aは、更新後の積算ポイントが上限値(例えば、99.99)を超過しているか否かを判定する。サブCPU330aは、積算ポイントが上限値を超過していると判定すると、ステップS1400−15の処理に移る。一方、サブCPU330aは、積算ポイントが上限値を超過していないと判定すると、ステップS1400−17の処理に移る。
(ステップS1400−15)
ステップS1400−15においてサブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に記憶されている積算ポイントを上限値で更新してステップS1400−17の処理に移る。例えば、ステップS1400−11の処理において新たに記憶された積算ポイントが「102」である場合、サブCPU330aは、ステップS1400−15において積算ポイントを上限値「99.99」で上書きする。これにより、遊技機100では、積算ポイントが上限値を超過することを防止できる。
(ステップS1400−17)
ステップS1400−17においてサブCPU330aは、ポイント貯留演出コマンドを作成して送信バッファにセットすると、ポイント貯留処理を終了してサブタイマ割込み処理(図37参照)に戻る。ポイント貯留演出コマンドには、ステップS1400−9の処理において取得したポイント数、現在の積算ポイント、旧積算ポイントおよび積算ポイントが上限値に達しているか否かの情報が含まれる。ステップS1400−11で退避された旧積算ポイントは、ポイント貯留演出コマンドの作成後にクリアされる。
より具体的には、サブCPU330aは、ポイント貯留演出コマンドの作成時において、貯留タイマ演出の実行時間を示す積算ポイントを演出表示部200aでの表示用に書式変換した値(表示用タイマ値)を生成する。表示用タイマ値は、整数部2桁、小数点以下2桁の書式であって、最小値は「00.00(秒)」であり、最大値は「99.99(秒)」である。このように、表示用タイマ値では、貯留タイマ演出の実行時間が10ミリ秒単位まで表わされる。例えば現在の積算ポイントが「8」であれば、サブCPU3300aは、「08.00」を表示用タイマ値として導出する。同様に、サブCPU330aは、ポイント貯留演出コマンドの作成時において、旧積算ポイントを表示用タイマ値と同様に書式変換した値を、表示用旧タイマ値として導出する。
表示用タイマ値および表示用旧タイマ値を含むポイント貯留演出コマンドは、送信バッファにセットされるとステップS1107の出力制御処理において画像制御部340に送信される。画像制御部340は、ポイント貯留演出コマンドを受信すると、演出表示部200aにおいてポイント貯留演出を実行する。
以上説明したように、遊技機100では、一般入賞口118に遊技球が入球したことに基づいて取得されたポイントが、サブCPU330aが積算してサブRAM330cに記憶することによって貯留される。より具体的には、積算(貯留)されるポイント数は、一般入賞口118に遊技球が入球したことに基づいて実行されるポイント抽選によって決定された値である。ただし、所定条件が成立しない場合は、一般入賞口118に遊技球が入球しても、ポイントが貯留されない。ここで、所定条件とは、積算ポイントが上限値に達していないこと(ステップS1400−3のNO)、タイマ予告演出が実行中でないこと(ステップS1400−5のNO)、大役遊技が実行中でないこと(ステップS1400−7のNO)の3つの条件をいう。また、タイマ予告演出の実行中および大役遊技の実行中のように、新たなポイントの貯留が禁止された期間を、ポイント貯留禁止期間という。
(ポイント貯留演出の一例)
ここで、図43を参照しつつ図44を用いてポイント貯留演出の一例を説明する。図44は、ポイント貯留演出実行時における演出表示部200aの表示態様の一例を示す図である。図44(a)から図44(d)は、この順に、ポイント貯留演出における演出表示部200aの表示態様を時系列で示している。
本例では、例えば「リーチA」の態様の前半変動演出の実行中であり、かつタイマ予告演出が実行されていない場合に一般入賞口118に遊技球が入球(他穴入賞)したと仮定する。また、他穴入賞時における積算ポイントは、例えば「50」であって上限値(99.99)に達していないとする。このため、図43に示すポイント貯留処理においてサブCPU330aは、一般入賞口検出コマンドを受信しており一般入賞口118に遊技球が入球したと判定し(ステップS1400−1のYES)、積算ポイントが上限値に達していないと判定し(ステップS1400−3のNO)、タイマ予告演出の実行中でないと判定し(ステップS1400−5のNO)、大役遊技中フラグがオフ状態であって大役遊技中でないと判定し(ステップS1400−7のNO)、ポイント抽選処理を実行する(ステップS1400−9)。サブCPU330aは、ポイント抽選処理においてポイント決定テーブルを参照し、ポイント決定乱数(例えば、3)に基づいて新たに貯留するポイント数を「5」に決定する。
さらに、サブCPU330aは、新たに貯留するポイント数を決定するとサブRAM330cから現在の積算ポイント(本例では、50)を読み出し、旧積算ポイントとして記憶して退避するとともに、現在の積算ポイントに新たに貯留するポイント数「5」を加算した値(本例では、55)を新たな積算ポイントとしてサブRAM330cに記憶する(ステップS1400−11)。さらに、サブCPU330aは、現在の積算ポイント(55)が上限値を超過していないと判定し(ステップS1400−13のNO)、ポイント貯留演出コマンドを作成する(ステップS1400−17)。これにより、ポイント貯留演出コマンドが画像制御部340に送信されて、一般入賞口118への遊技球の入球時にポイント貯留演出が実行される。
図44(a)は、前半変動演出が開始されてから所定時間経過後(例えば、1秒後)であって、一般入賞口118に遊技球が入球した直後の演出表示部200aの表示態様を示している。図44(a)に示す時点では、演出表示部200a内のほぼ中央領域で、演出図柄210a,210b,210cが下向きの太矢印に示す方向に順次スクロール表示する変動演出が実行されている。また、図44(a)に示す時点において画像制御部340は、ポイント貯留演出コマンドを受信したことに基づいてポイント貯留演出を開始している。図44(a)に示すように、ポイント貯留演出の開始時において演出表示部200aでは、新たなポイントが貯留されたことを遊技者に報知する表示(貯留報知表示)が実行される。本例では、貯留報知表示として、例えば「タイマポイントGET!!」という文字列画像が演出表示部200a内の下側領域に表示されている。
図44(b)は、図44(a)に示す時点から所定時間系経過後(例えば、1秒後)の演出表示部200aの表示態様を示している。図44(b)に示す時点では、前半変動演出が継続されている。このため、演出表示部200a内では、図44(a)に示すのと同様に演出図柄210a,210b,210cがスクロール表示を継続している。また、図44(b)に示す時点では、ポイント貯留演出における貯留報知表示が終了し、新たに貯留するポイント数を報知する表示(新ポイント数報知表示)が開始される。新ポイント数報知表示では、演出表示部200aの下側領域において、貯留タイマ画像400が表示される。新ポイント数報知表示時において、貯留タイマ画像400には、ポイント貯留演出コマンドに含まれる表示用旧タイマ値が表示される。本例では、一般入賞口118への遊技球の入球時の積算ポイント(旧積算ポイント)を書式変換した値である「50.00」が表示される。貯留タイマ画像400は、ポイント貯留演出のみでなく、後述する貯留タイマ演出においても表示される。貯留タイマ演出中は、貯留タイマ画像400において、貯留タイマ演出の実行時間の残り時間がカウントダウン方式で表示(カウントダウン表示)される。
さらに、新ポイント数報知表示時には、新たに取得されたポイント数を示す取得ポイント画像410が表示される。本例では、ポイント貯留処理中のポイント抽選処理(ステップS1400−9)においてポイント数「5」を取得したことに基づいて、「+5」の文字列を含む取得ポイント画像410が表示されている。これにより、新たに取得されたポイント数が遊技者に報知される。さらに、新ポイント数報知表示では、例えば曲線矢印が示す方向に取得ポイント画像410が移動して、貯留タイマ画像400に吸い込まれるようなアニメーション表示が行われる。これにより、新たに取得されたポイントが他穴入賞時における積算ポイント(旧積算ポイント)に加算されて貯留されたこと、すなわち他穴入賞によって貯留タイマ演出の実行時間が増加したことが遊技者に報知される。本例では、他穴入賞によって貯留タイマ演出の実行時間が50秒から5秒増加したことが報知されている。
図44(c)は、図44(b)に示す時点から所定時間系経過後(例えば、1秒後)の演出表示部200aの表示態様を示している。図44(c)に示す時点では、前半変動演出が継続されている。このため、演出表示部200a内では、図44(b)に示すのと同様に演出図柄210a,210b,210cがスクロール表示を継続している。また、図44(c)に示す時点では、ポイント貯留演出における新ポイント数報知表示が終了し、ポイント抽選によって取得したポイントが加算された後の最新の積算ポイント、すなわち貯留タイマ演出の最新の実行時間を報知する表示(最新貯留タイマ表示)が開始される。最新貯留タイマ表示では、貯留タイマ画像400においてポイント貯留演出コマンドに含まれる表示用タイマ値が表示される。本例では、ポイント抽選処理(ステップS1400−9)において取得したポイント数「5」を旧積算値(50)に加算して得られた積算ポイント(55)を書式変換した値である「55.00」が貯留タイマ画像400において表示される。これにより、貯留タイマ演出の最新の実行時間(本例では、55秒)が遊技者に報知される。なお、最新貯留タイマ表示では、貯留タイマ演出の実行時間が増加したことを遊技者に印象付けるため、貯留タイマ画像400を点滅表示したり、音声出力装置206において効果音を出力してもよい。
図44(d)は、図44(c)に示す時点から所定時間系経過後(例えば、1秒後)の演出表示部200aの表示態様を示している。図44(d)に示す時点では、前半変動演出が継続され、演出表示部200a内において図44(b)に示すのと同様に演出図柄210a,210b,210cがスクロール表示を継続している。また、図44(d)に示す時点では、ポイント貯留演出における最新貯留タイマ表示が終了するとともにポイント貯留演出が終了している。このため、貯留タイマ画像400は非表示となっている。
以上説明したように、本実施形態による遊技機100では、一般入賞口118への遊技球の入球(他穴入賞)に基づいて取得されたポイントが貯留されると、ポイント貯留演出が実行され、貯留タイマ演出に用いるポイントが貯留されたことが遊技者に報知される。これにより、他穴入賞にゲーム性を持たせることができ、単に賞球の払出しが行われる場合と比べて他穴入賞が有意義なものであると遊技者に感じさせることができる。また、通常、タイマ予告演出の実行時間が長いほど、高い期待度の予告演出が実行され易い。したがって、遊技機100は、ポイント貯留演出において最新の貯留タイマ値を遊技者に報知することで、より長い秒数(多くのポイント)を貯めたいという意欲を遊技者に感じさせ、遊技者の遊技意欲を向上させて遊技の興趣の向上を図ることができる。
また、ポイント貯留演出では、積算ポイントが上限値に達した場合に、通常のポイント貯留演出とは異なる表示であって遊技者に積算ポイント(貯留タイマ演出の実行時間)が上限に達したことを報知する表示(上限到達表示)が実行される。図45は、上限到達表示の一例を示す図である。上限到達表示は、積算ポイントが上限値に達した場合に、通常のポイント貯留演出における最新貯留タイマ表示(図44(c)参照)に代えて実行される。図45に示すように、上限到達表示では、例えば積算ポイントが上限値に達したことを表す上限値画像420が表示される。本例では、上限値画像420として、「MAX!!」という文字列を含む画像が表示されている。これにより、遊技機100は、他穴入賞による積算ポイントの貯留を継続したことで貯留タイマ演出の実行時間を上限まで到達させたという達成感を遊技者に与えることができる。また、遊技機100は、実行時間が上限まで達した貯留タイマ演出を実行させることへの遊技者の関心を高めて、遊技の継続意欲をさらに向上させることができる。
次に、図46を用いて貯留タイマ演出の実行有無を決定するための貯留タイマ演出決定処理(ステップS1500)について説明する。図46は、貯留タイマ演出決定処理の流れの一例を説明するフローチャートである。
(ステップS1500−1)
ステップS1500−1においてサブCPU330aは、現在が変動演出の開始タイミングか否かを判定する。サブCPU330aは、変動開始フラグがオン状態であって変動演出の開始タイミングであると判定すると、変動開始フラグをオフ状態に設定してステップS1500−3の処理に移る。一方、サブCPU330aは、変動開始フラグがオフ状態であって変動演出の開始タイミングでないと判定すると、ステップS1500−3以降の処理を行わずに貯留タイマ演出決定処理を終了して、サブタイマ割込み処理(図37)に戻る。
(ステップS1500−3)
ステップS1500−3においてサブCPU330aは、開始される変動演出中に予告演出が実行されるか否かを判定する。サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域にステップS1221−11で決定された予告演出パターンが記憶されており、変動演出中に予告演出を実行することが決定されていると判定すると、ステップS1500−5の処理に移る。一方、サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に予告演出パターンが記憶されておらず、変動演出中に予告演出を実行することが決定されていないと判定すると、ステップS1500−5以降の処理を行わずに貯留タイマ演出決定処理を終了して、サブタイマ割込み処理(図37)に戻る。
(ステップS1500−5)
ステップS1500−5においてサブCPU330aは、現在の積算ポイントが下限値以上か否かを判定する。ここで、下限値とは、貯留タイマ演出を実行可能な積算ポイントの最低値をいう。本実施形態による遊技機100では、例えば、積算ポイントの下限値を「15」に定め、貯留タイマ演出の実行時間として用いる積算ポイントが「15(秒)」以上である場合には、貯留タイマ演出を実行する。すなわち、本例では、実行時間が15秒未満の貯留タイマ演出が実行されることはない。なお、下限値は「15」に限られず、演出の仕様に応じて変更してもよい。サブCPU330aは、サブRAM330cから現在の積算ポイントを読み出し、読み出した積算ポイントが下限値(本例では、15)以上であると判定するとステップS1500−7の処理に移る。一方、サブCPU330aは、読み出した積算ポイントが下限値(15)未満であると判定すると、ステップS1500−7以降の処理を行わずに貯留タイマ演出決定処理を終了して、サブタイマ割込み処理に戻る。
(ステップS1500−7)
ステップS1500−7においてサブCPU330aは、開始される変動演出中に高い期待度の予告演出(高期待度予告)が実行されるか否かを判定する。具体的には、サブCPU330aは、ステップS1221−11で決定された予告演出パターンが高期待度予告(「激熱カットイン予告」、「役物回転予告」)に対応するパターンであるか否かを判定する。サブCPU330aは、ステップS1500−3で読み出した予告演出パターンを参照し、開始される変動演出中に高期待度予告が実行されると判定するとステップS1500−9の処理に移る。一方、サブCPU330aは、開始される変動演出中に実行される予告演出が高期待度予告でないと判定すると、ステップS1500−9以降の処理を行わずに貯留タイマ演出決定処理を終了して、サブタイマ割込み処理に戻る。
(ステップS1500−9)
ステップS1500−9においてサブCPU330aは、他のタイマ予告演出の実行中であるか否かを判定する。ここで、他のタイマ予告演出とは、時間変更タイマ演出を指す。サブCPU330aは、時間変更タイマ演出実行中フラグがオフ状態であって、時間変更タイマ演出が実行中でないと判定すると、ステップS1500−11の処理に移る。一方、サブCPU330aは、時間変更タイマ演出実行中フラグがオン状態であって、時間変更タイマ演出が実行中であると判定すると、ステップS1500−11以降の処理を行わずに貯留タイマ演出決定処理を終了して、サブタイマ割込み処理に戻る。これにより、遊技機100では、他のタイマ予告演出の実行中に貯留タイマ演出が開始されることを防止して、貯留タイマ演出の効果を十分に発揮させることができる。なお、本実施形態による遊技機100では、貯留タイマ演出は複数回の変動演出を跨いで実行されない。このため、ステップS1500−9においてサブCPU330aは、貯留タイマ演出が実行中か否かを判定しない。
(ステップS1500−11)
ステップS1500−11においてサブCPU330aは、開始される変動演出が貯留タイマ演出を実行可能な変動演出であるか否かを判定する。具体的には、サブCPU330aは、変動演出の開始時点から予告演出の開始までの予告待機時間が、現在の積算ポイントが示す貯留タイマ演出の実行時間以上の長さである場合に、貯留タイマ演出を実行可能であると判定する。上述のように、遊技機100において、予告演出は変動演出の終了の5秒前時点以降から開始される。したがって、遊技機100では、変動演出の開始時点から、予告演出は変動演出の終了の5秒前時点までが予告待機時間となる。例えば、開始される変動演出の実行時間が65秒(前半変動演出10秒+後半変動演出55秒)である場合、変動演出開始から60秒間が予告待機時間となる。したがって、サブCPU330aは、例えば積算ポイントが「60(秒)」以下の場合に貯留タイマ演出を実行可能であると判定し、貯留タイマ値が「60(秒)」を超過している場合に貯留タイマ演出を実行不可能であると判定する。サブCPU330aは、予告待機時間の長さが積算ポイントの示す時間(貯留タイマ演出の実行時間)以上であって、開始される変動演出が貯留タイマ演出を実行可能な変動演出であると判定するとステップS1500−13の処理に移る。一方、サブCPU330aは、予告待機時間の長さが貯留タイマ演出の実行時間未満であって、開始される変動演出が貯留タイマ演出を実行可能な変動演出でないと判定すると、ステップS1500−13以降の処理を行わずに貯留タイマ演出決定処理を終了して、サブタイマ割込み処理(図37参照)に戻る。
(ステップS1500−13)
ステップS1500−13においてサブCPU330aは、開始される変動演出の開始時点から貯留タイマ演出におけるカウントダウン表示の実行開始時点までの時間(カウントダウン待機時間)を計時するタイマ(演出開始タイマ)をセットしてステップS1500−15の処理に移る。より具体的には、サブCPU330aは、貯留タイマ演出の実行時間と予告待機時間との差分の時間を計時するためのカウンタ値を演出開始タイマにセットする。例えば、予告待機時間が120秒であり、現在の積算ポイントが示す貯留タイマ演出の実行時間が「50(秒)」である場合、サブCPU330aは、70秒(=120秒−50秒)を計時するためのカウンタ値を演出開始タイマにセットする。また、予告待機時間と積算ポイントが示す時間が一致している場合は、カウンタ値として0をセットする。
演出開始タイマのカウンタ値は、ステップS1100−5の処理でサブタイマ割込み処理の度(2ミリ秒ごと)に1ずつ減算される。このため、演出開始タイマではサブタイマ割り込み処理の周期(2ミリ秒)をカウンタ値における「1」としてカウントダウン待機時間を計時する。具体的には、サブCPU330aは、カウントダウン待機時間をサブタイマ割り込み処理周期(2ミリ秒)で除算して演出開始タイマのカウンタ値を算出する。例えば、カウントダウン待機時間が70秒であるとき、70秒(70000ミリ秒)を2(ミリ秒)で除算した値「35000」がカウントダウン待機時間を計時するための演出開始タイマのカウンタ値の初期値となる。
(ステップS1500−15)
ステップS1500−15においてサブCPU330aは、貯留タイマ演出決定フラグをオン状態に設定して貯留タイマ演出決定処理を終了し、サブタイマ割込み処理(図37参照)に戻る。貯留タイマ演出決定フラグは、貯留タイマ演出の実行が決定されたか否かを判定するために用いるフラグであって、サブRAM330cの所定の記憶領域に記憶されている。遊技機100では、貯留タイマ演出決定フラグがオン状態に設定されると、制御上、貯留タイマ演出が開始されたとみなす。このため、ポイント貯留処理(図43参照)においてタイマ予告演出の実行中であると判定され(ステップS1400−5のYES)、新たなポイントの貯留は行われない。すなわち、遊技機100では、貯留タイマ演出決定フラグがオン状態である期間は、遊技球が一般入賞口118に入賞しても、積算ポイント値が更新されず、ポイント貯留演出も実行されない。
以上説明したように、遊技機100では、変動演出の開始時において、所定の条件が成立している場合に貯留タイマ演出の開始が決定される。ここで、所定条件には、予告演出の実行が決定されていること(ステップS1500−3のYES)、現在の積算ポイントが下限値以上であること(ステップS1500−5のYES)、実行される予告演出が高期待度予告であること(ステップS1500−7のYES)、タイマ予告演出の実行中でないこと(ステップS1500−9のNO)、開始される変動演出が貯留タイマを実行可能な変動演出であること(ステップS1500−11のYES)の5つの条件が含まれる。なお、貯留タイマ演出の開始に係る所定条件はこれらの5つの条件に限られない。例えば、予告演出が高期待度予告であるという条件を含めずに、4つの条件が成立した場合に貯留タイマ演出の開始を決定してもよい。また、貯留タイマ演出を実行するか否かの抽選を行い、該抽選結果が当選であるという条件を貯留タイマ演出の開始に係る所定条件に加えてもよい。
次に、図47および図48を用いて貯留タイマ演出の実行を制御する貯留タイマ演出制御処理(ステップS1600)について説明する。図47は、貯留タイマ演出制御処理の流れの一例を説明するフローチャートである。貯留タイマ演出制御処理は、サブタイマ割込み処理が実行される度に実行される。本実施形態による遊技機100において、サブタイマ割込み処理の実行周期は例えば2ミリ秒である。したがって、貯留タイマ演出制御処理も2ミリ秒周期で実行される。また、図48は、貯留タイマ演出制御処理内において実行される貯留タイマ演出準備処理の流れの一例を示すフローチャートである。
(ステップS1600−1)
ステップS1600−1においてサブCPU330aは、演出表示部200aにおいて貯留タイマ演出の実行時間のカウントダウン表示が実行中か否かを判定する。カウントダウン表示が実行されることで、遊技者に貯留タイマ演出が実行中であることが報知される。サブCPU330aは貯留タイマ演出中フラグがオン状態か否かによってカウントダウン表示が実行中か否かを判定する。貯留タイマ演出中フラグは、貯留タイマ演出におけるカウントダウン表示が実行中か否かの判定に用いるフラグであって、サブRAM330cの所定の記憶領域に記憶されている。サブCPU330aは、貯留タイマ演出中フラグがオン状態であってカウントダウン表示が実行中であると判定するとステップS1600−5の処理に移る。一方、サブCPU330aは、貯留タイマ演出中フラグがオフ状態であってカウントダウン表示が実行中でないと判定するとステップS1600−3の処理に移る。
(ステップS1600−3)
ステップS1600−3においてサブCPU330aは、貯留タイマ演出決定処理(図45参照)において貯留タイマ演出の実行が決定されているか否かを判定する。サブCPU330aは、貯留タイマ演出決定フラグがオン状態であって貯留タイマ演出の実行が決定されていると判定すると、ステップS1610の処理に移る。一方、サブCPU330aは、貯留タイマ演出決定フラグがオフ状態であって貯留タイマ演出の実行が決定されていないと判定すると、ステップS1610の処理を実行せずに貯留タイマ演出制御処理を終了して、サブタイマ割込み処理(図37)に戻る。
(ステップS1610)
ステップS1610においてサブCPU330aは、貯留タイマ演出の実行が決定されていることに基づいて、貯留タイマ演出準備処理を実行する。ここで、貯留タイマ演出制御処理の説明を中断し、図48を用いて貯留タイマ演出準備処理の詳細を説明する。
(ステップS1610−1)
図47に示すステップS1610−1においてサブCPU330aは、貯留タイマ演出におけるカウントダウン表示の開始タイミングか否かを判定する。具体的には、サブCPU330aは、演出開始タイマのカウンタ値を参照し、カウンタ値が0であって貯留タイマ演出におけるカウントダウン表示の開始タイミングであると判定すると、ステップS1610−9の処理に移る。一方、サブCPU330aは、演出開始タイマのカウンタ値が0でなく貯留タイマ演出におけるカウントダウン表示の開始タイミングでないと判定すると、ステップS1610−3の処理に移る。
(ステップS1610−3)
ステップS1610−3においてサブCPU330aは、貯留タイマ準備表示の実行中か否かを判定する。貯留タイマ準備表示とは、貯留タイマ演出が準備中であることを報知するための表示である。本実施形態による遊技機100では、ステップS1500−15において貯留タイマ演出決定フラグがオン状態に設定されて、貯留タイマ演出に係る制御が開始されると、貯留タイマ準備表示が実行される。詳細は後述するが、貯留タイマ準備表示では、演出表示部200aにおいて貯留タイマ演出が準備中であることが遊技者に報知される。貯留タイマ準備表示は、貯留タイマ演出の実行が決定されている場合に、変動演出の開始からカウントダウン表示の開始までの期間、すなわちカウントダウン待機時間に亘って、演出表示部200a上で継続される。サブCPU330aは、貯留タイマ演出準備中フラグを用いて、貯留タイマ準備表示の実行中か否かの判定を行う。貯留タイマ演出準備中フラグは、サブRAM330cの所定の記憶領域に記憶されており、オン状態か否かによって貯留タイマ準備表示の実行中か否かを示すフラグである。サブCPU330aは、貯留タイマ演出準備中フラグがオフ状態であって貯留タイマ準備表示の実行中でないと判定すると、ステップS1610−5の処理に移る。一方、サブCPU330aは、貯留タイマ演出準備中フラグがオン状態であって貯留タイマ準備表示の実行中であると判定すると、ステップS1610−5以降の処理を行わずに貯留タイマ演出準備処理を終了して、図47に示す貯留タイマ演出制御処理に戻る。
(ステップS1610−5)
ステップS1610−5においてサブCPU330aは、貯留タイマ準備表示コマンドを作成して、ステップS1610−7の処理に移る。貯留タイマ準備表示コマンドは、画像制御部340に貯留タイマ準備表示の実行を指示するためのコマンドである。送信バッファにセットされた貯留タイマ準備表示コマンドは、ステップS1107の出力制御処理において画像制御部340に送信される。画像制御部340は、貯留タイマ準備表示コマンドを受信すると、演出表示部200aにおいて貯留タイマ準備表示を実行する。
(ステップS1610−7)
ステップS1610−7においてサブCPU330aは、貯留タイマ演出準備中フラグをオン状態に設定して、貯留タイマ演出制御処理に戻る。
(ステップS1610−9)
ステップS1610−9においてサブCPU330aは、カウントダウン表示の開始タイミングが到来したことに基づいてカウントダウン用タイマ値を生成し、サブRAM330cの所定の記憶領域に記憶してステップS1610−11の処理に移る。カウントダウン用タイマ値は、貯留タイマ演出におけるカウントダウン表示時に表示用タイマ値を生成するために用いる値であって、ミリ秒単位で貯留タイマ演出の実行時間の残り時間を示す。貯留タイマ演出では、演出表示部200aに表示される表示用タイマ値が一定間隔(本例では、10ミリ秒間隔)で更新されていくカウントダウン表示により、貯留タイマ演出の実行時間の残り時間が遊技者に報知される。
サブCPU330aは、ステップS1610−9の処理において現在の積算ポイントを1ポイント=1秒=1000ミリ秒としてミリ秒単位に換算した値をカウントダウン用タイマ値として生成し、サブRAM330cの所定の記憶領域に記憶する。例えば、現在の積算ポイントが「43」である場合、サブCPU330aは、「43000(=43(秒)×1000ミリ秒)」をカウントダウン用タイマ値として生成する。ポイント貯留処理(図43参照)のステップS1400−17の処理では、サブCPU330aは、ポイント貯留演出に用いる表示用タイマ値を積算ポイントから生成したが、貯留タイマ演出に用いる表示用タイマ値はカウントダウン用タイマ値から生成する。
(ステップS1610−11)
ステップS1610−11においてサブCPU330aは、貯留タイマ演出開始コマンドを作成し、ステップS1610−13の処理に移る。貯留タイマ演出開始コマンドには、ステップS1610−9で記憶したカウントダウン用タイマ値から生成した表示用タイマ値が含まれる。カウントダウン用タイマ値から表示用タイマ値を生成する場合、サブCPU330aは、ミリ秒単位のカウントダウン用タイマ値を秒単位に換算し、次いで秒単位に換算された値を書式変換する。例えば、カウントダウン用タイマ値が「43000」であれば、これに1000を乗じて秒単位に換算した値(「43」)として、次いで書式変換することで表示用タイマ値(「43.00」)を生成する。送信バッファにセットされた貯留タイマ演出開始コマンドは、ステップS1107の出力制御処理において画像制御部340に送信される。画像制御部340は、貯留タイマ演出開始コマンドを受信すると、演出表示部200aにおいて貯留タイマ演出開始コマンドに含まれる表示用タイマ値の表示を開始する。
(ステップS1610−13)
ステップS1610−13においてサブCPU330aは、貯留タイマ演出中フラグをオン状態に設定してステップS1610−15の処理に移る。また、ここで、サブCPU330aは貯留タイマ演出決定フラグをオフ状態に設定する。遊技機100では、貯留タイマ演出中フラグがオン状態である期間は、貯留タイマ演出決定フラグがオン状態である期間と同様に、遊技球が一般入賞口118に入賞しても積算ポイント値が更新されず、ポイント貯留演出も実行されない。貯留タイマ演出中フラグは、予告演出の開始時においてスケジュール管理処理(図42参照)でオフ状態に設定される。貯留タイマ演出中フラグがオフ状態に設定される際には、合わせてサブRAM330cに記憶されている積算ポイントおよびカウントダウン用タイマ値もクリア(0を設定)される。
(ステップS1610−15)
ステップS1610−15においてサブCPU330aは、タイマ更新カウンタのカウンタ値に0を設定し、貯留タイマ演出準備処理を終了して貯留タイマ演出制御処理に戻る。タイマ更新カウンタは、新たに表示用タイマ値を生成して、カウントダウン表示を更新するタイミングか否かを判定するために用いられるカウンタである。タイマ更新カウンタは、サブRAM330cの所定の記憶領域に記憶されている。上述したように、貯留タイマ演出において、実行時間の残り時間は、10ミリ秒刻みでカウントダウン表示される。したがって、遊技機100では、10ミリ秒周期、すなわち2ミリ秒周期のサブタイマ割込み処理が5回実行されるごとに新たに表示用タイマ値が生成されて、演出表示部200aにおけるカウントダウン表示が更新される。遊技機100は、貯留タイマ演出中フラグがオン状態である期間中において、サブタイマ割込み処理の実行回数をタイマ更新カウンタにおいて計測(カウントアップ)し、タイマ更新カウンタのカウンタ値が5である場合に、10ミリ秒が経過したと判定して表示用タイマ値の更新を行う。
以上、貯留タイマ準備処理について説明した。遊技機100では、貯留タイマ準備処理が実行されることにより、サブCPU330aによって貯留タイマ準備表示の制御処理(ステップS1610−3からステップS1600−7)および貯留タイマ演出の開始処理(ステップS1610−9からステップS1610−15)が実行される。以降、再び図47を用いて、貯留タイマ演出制御処理を説明する。
(ステップS1600−5)
図47に戻って、ステップS1600−5においてサブCPU330aは、ステップS1600−1においてカウントダウン表示の実行中であると判定したことに基づいて、タイマ更新カウンタのカウンタ値を1加算してステップS1600−7の処理に移る。
(ステップS1600−7)
ステップS1600−7においてサブCPU330aは、演出表示部200aにおけるカウントダウン表示の更新タイミングか否かを判定する。サブCPU330aは、タイマ更新カウンタのカウンタ値が「5」であって10ミリ秒周期で到来するカウントダウン表示の更新タイミングであると判定すると、カウンタ値に「0」をセットしてステップS1600−9の処理に移る。一方、サブCPU330aは、タイマ更新カウンタのカウンタ値が「5」でなく表示用タイマ値の更新タイミングでないと判定すると、貯留タイマ演出制御処理を終了してサブタイマ割込み処理(図37参照)に戻る。
(ステップS1600−9)
ステップS1600−9においてサブCPU330aは、カウントダウン用タイマ値を更新してステップS1600−11の処理に移る。具体的には、サブCPU330aは、カウントダウン用タイマ値から10ミリ秒を減算する。例えば、現在の表示用タイマ値が「30000(ミリ秒)」である場合、サブCPU330aは、「30000(ミリ秒)」から10ミリ秒減算した値(「29990(ミリ秒)」)を新たなカウントダウン用タイマ値としてサブRAM330cの所定の記憶領域に記憶する。このように、サブCPU330aは、貯留タイマ演出中において積算ポイントが示す時間(カウントダウン用タイマ値)を順次減算する。
(ステップS1600−11)
ステップS1600−11においてサブCPU330aは、貯留タイマ演出におけるカウントダウン表示の終了タイミングか否かを判定する。具体的には、サブCPU330aは、ステップS1600−9で更新した最新のカウントダウン用タイマ値が1000ミリ秒、すなわち1秒未満であるか否かによって、貯留タイマ演出におけるカウントダウン表示の終了タイミングか否かを判定する。サブCPU330aは、現在の表示用タイマ値が1000ミリ秒以上であってカウントダウン表示の終了タイミングでないと判定するとステップS1600−13の処理に移る。一方、サブCPU330aは、現在の表示用タイマ値が1000ミリ秒未満であってカウントダウン表示の終了タイミングであると判定するとステップS1600−15の処理に移る。
(ステップS1600−13)
ステップS1600−13においてサブCPU330aは、タイマ表示更新コマンドを作成し、貯留タイマ演出制御処理を終了して、サブタイマ割込み処理(図37)に戻る。タイマ表示更新コマンドには、ステップS1600−9で更新されたカウントダウン用タイマ値から生成した表示用タイマ値が含まれる。カウントダウン用タイマ値からの表示用タイマ値の生成は、ステップS1610−11の処理における貯留タイマ演出開始コマンドの作成時と同様である。送信バッファにセットされたタイマ表示更新コマンドは、ステップS1107の出力制御処理において画像制御部340に送信される。画像制御部340は、タイマ表示更新コマンドを受信すると、演出表示部200aにおいてタイマ表示更新コマンドに含まれる表示用タイマ値を表示する。貯留タイマ演出におけるカウントダウン表示の実行中において、10ミリ秒ごとにタイマ表示更新コマンドが送信されることで、画像制御部340は、演出表示部200aにおいて10ミリ秒刻みで貯留タイマ演出の実行時間をカウントダウン表示することが可能となる。これにより、貯留タイマ演出中において、予告待機時間の残り時間が遊技者に報知される。
(ステップS1600−15)
ステップS1600−15においてサブCPU330aは、カウントダウン用タイマ値が1000ミリ秒(1秒)未満となり、貯留タイマ演出におけるカウントダウン表示の終了タイミングが到来したことに基づいて、貯留タイマ演出終了コマンドを作成して貯留タイマ演出制御処理を終了し、サブタイマ割込み処理(図37参照)に戻る。貯留タイマ演出終了コマンドは、カウントダウン表示を終了させることを画像制御部340に指示するためのコマンドである。送信バッファにセットされたタイマ表示更新コマンドは、ステップS1107の出力制御処理において画像制御部340に送信される。画像制御部340は、タイマ表示更新コマンドを受信すると、カウントダウン表示を終了して予告つなぎ表示を開始する。予告つなぎ表示は、カウントダウン表示の終了時から予告演出の開始時までの期間(予告つなぎ期間)に亘って演出表示部200aにおいて実行される表示である。遊技機100において、貯留タイマ演出はカウントダウン表示の終了後すぐには終了せず、予告演出の開始時において予告つなぎ表示が終了するとともに終了する。予告つなぎ表示の詳細は後述する。
次に、図35および図39から図48を参照しつつ、図49を用いて貯留タイマ演出の一例について説明する。図49は、本実施形態による遊技機100における変動演出、貯留タイマ演出および予告演出時の演出表示部200aの表示態様の一例を示す図である。図49(a)から図49(g)は、この順に演出表示部200aの表示態様を時系列で示している。また、本例では、第1始動口120への遊技球の入球に伴い、主制御基板300によって大役抽選が行われて大当たりが導出され、特別図柄の抽選において「特別図柄E」に当選して16R大当たりが決定されたことを前提とする。また、図49に示す変動演出は、リーチ変動パターンの変動演出であって、例えば、図35(a)に示す「リーチA」の態様の前半変動演出および図35(b)に示す「パターン1」の態様の後半変動演出が実行される変動演出である。また、本例では、変動演出の開始時において図40に示す予告演出決定処理において高期待度予告(例えば、「激熱カットイン予告」)が決定されたとする。
図49(a)は、変動演出開始時の演出表示部200aの表示態様を示している。例えば、第1始動口120への遊技球の入球に伴い、サブCPU330aは、主制御基板300から変動モードコマンドおよび変動パターンコマンドを受信すると、コマンド解析処理(ステップS1200)において変動モードコマンドおよび変動パターンコマンドの解析を行い、前半変動演出および後半変動演出の態様を決定し、送信バッファに変動演出実行コマンドをセットする。また、サブCPU330aは、変動演出が開始するタイミングであることを示す変動開始フラグをオン状態に設定し(ステップS1220−5)、さらに、予告演出決定処理(ステップS1221)を実行する。
図40に示す予告演出決定処理においてサブCPU330aは、予告演出実行抽選処理を実行し(ステップS1221−1)、予告演出実行抽選に当選して予告演出の実行が決定されたと判定し(ステップS1221−3のYES)、図柄種別指定コマンドに含まれる特別図柄判定データが大当たり図柄の種別(本例では特別図柄E)であって大役抽選結果が大当たりであると判定し(ステップS1221−5のYES)、サブROM330bから当たり用予告演出決定テーブルを読み込み(ステップS1221−7)、当たり用予告演出決定テーブルを用いて予告演出パターンを決定する(ステップS1221−11)。具体的には、サブCPU330aは、例えば予告決定乱数として「3」を取得すると、当たり用予告演出決定テーブルの「予告決定乱数」欄を参照し、比較数値「3」に対応する「予告演出パターン」欄に設定されたパターンである「激熱カットイン予告」の実行を決定する。さらに、サブCPU330aは、決定した予告演出パターン(本例では「激熱カットイン予告」)をサブRAM330cの所定の記憶領域に記憶し(ステップS1221−13)、予告演出パターンコマンドを作成する(ステップS1221−15)。また、サブCPU330aは、予告演出の実行が決定されたことに基づいて、決定した予告演出パターンに対応するタイムテーブルのデータをセットする(ステップS1220−7)。
また、サブCPU330aは、変動演出の開始タイミングにおいて図46に示す貯留タイマ演出決定処理を実行する。サブCPU330aは、貯留タイマ演出決定処理において、変動開始フラグがオン状態であって変動演出が開始するタイミングであると判定し(ステップ1500−1のYES)、サブRAM330cにステップS1221−11で決定された予告演出パターンが記憶されており変動演出中に予告演出が実行されると判定し(ステップS1500−3のYES)、現在の積算ポイントが例えば「47」であって下限値(15)以上であると判定し(ステップS1500−5のYES)、サブRAM330cに記憶されている予告演出パターンが「激熱カットイン」であって高期待度予告が実行されると判定し(ステップS1500−7のYES)、時間変更タイマ演出実行中フラグがオフ状態であって他のタイマ予告演出の実行中でないと判定する(ステップS1500−9のNO)。
さらに、サブCPU330aは、予告待機時間の長さが現在の積算ポイントの示す時間以上であって、開始される変動演出が貯留タイマ演出を実行可能な変動演出であると判定する(ステップS1500−11のYES)。本例では、前半変動演出の態様が「リーチA」(実行時間10秒)であり、後半変動演出の態様が「パターン1」(実行時間55秒)であって変動演出は65秒(10秒+55秒)に亘って実行される。また、遊技機100において予告演出は変動演出の終了時点の5秒前以降に実行されるため、予告演出待機時間は60秒(=変動演出の実行時間:65秒−5秒)となる。また、本例では、貯留タイマ演出決定処理時点での積算ポイントが「47」であるとする。このため、貯留タイマ演出の実行時間は47秒であって、予告演出待機期間以下である。
さらに、貯留タイマ演出決定処理においてサブCPU330aは、カウントダウン待機時間(本例では、13秒=予告待機時間:60秒−貯留タイマ演出実行時間:47秒)を計時するためのカウンタ値(6500(ミリ秒))を演出開始タイマにセットし(ステップS1500−13)、貯留タイマ演出決定フラグをオン状態に設定する(ステップS1500−15)。
さらに、サブCPU330aは、図47に示す貯留タイマ演出制御処理を実行する。変動演出の開始タイミングで実行される貯留タイマ演出制御処理において、サブCPU330aは、貯留タイマ演出中フラグがオフ状態であって貯留タイマ演出におけるカウントダウン表示が実行中でないと判定し(ステップS1600−1のNO)、貯留タイマ演出決定フラグがオン状態であって貯留タイマ演出の実行が決定されていると判定し(ステップS1600−3のYES)、貯留タイマ演出準備処理を実行する(ステップS1610)。
図48に示す貯留タイマ演出準備処理においてサブCPU330aは、演出開始タイマのカウンタ値を参照し、カウンタ値が0でなく貯留タイマ演出におけるカウントダウン表示の開始タイミングでないと判定し(ステップS1610−1のNO)、貯留タイマ演出準備中フラグがオフ状態であって貯留タイマ準備表示の実行中でないと判定し(ステップS1610−3のNO)、貯留タイマ準備表示コマンドを作成し(ステップS1610−5)、貯留タイマ演出準備中フラグをオン状態に設定する(ステップS1610−7)。
サブCPU330aは、ステップS1100−7において送信バッファにセットした変動演出実行コマンドとともに、予告演出パターンコマンドおよび貯留タイマ準備表示コマンドを画像制御部340に送信する。画像制御部340が変動演出の実行を指示する変動演出実行コマンドを受信したことで、図49(a)に示すように、演出表示部200a内のほぼ中央領域で、演出図柄210a,210b,210cが下向きの太矢印に示す方向に順次スクロール表示する変動演出が開始される。ここで開始される変動演出は、「リーチA」(図35(a)参照)の態様による前半変動演出であって実行時間は10秒である。
また、画像制御部340が貯留タイマ準備表示コマンドを受信したことで、図49(a)に示すように、演出表示部200a内の左下領域に貯留タイマ画像400が表示されるとともに、貯留タイマ画像400に重畳して貯留タイマ準備中画像430が表示されて貯留タイマ準備表示が開始される。貯留タイマ準備中画像430は、例えば図49(a)に示すように、「準備中」という文字列を含む画像である。貯留タイマ準備表示が開始されることで、当該変動演出中において貯留タイマ演出が実行されることが遊技者に示唆される。これにより、遊技機100は、貯留タイマ演出が実行されることへの遊技者の期待感を向上させて、遊技者の遊技に対する集中力を向上させることができる。さらに、遊技機100は、貯留タイマ準備表示を実行して貯留タイマ演出の実行を遊技者に示唆することで、貯留タイマ演出後に予告演出が実行されることを遊技者に予期させることができる。このため、本実施形態による遊技機100は、貯留タイマ準備表示を実行することにより、遊技者に今後の遊技の展開に対する期待を与えて、遊技により集中させることができる。
図49(b)は、図49(a)に示す変動演出の開始時から所定時間経過後(例えば10秒後)であって、前半変動演出が終了して後半変動演出が開始される時点における演出表示部200aの表示態様を示している。後半変動演出の開始時において、演出表示部200a内では、演出図柄210aと210cとが同じ「7」の表示態様で停止表示されることで、リーチ態様を形成している。また、演出図柄210bは、下向きの太矢印に示す方向にスクロール表示を継続している。また、本例では後半変動演出の開始時において、図49(a)に示した態様と同様の貯留タイマ準備表示が演出表示部200a内の左下領域で継続されている。
図49(c)は、図49(a)に示す変動演出の開始時から所定時間経過後(例えば13秒後)であって貯留タイマ演出におけるカウントダウン表示が開始される時点における演出表示部200aの表示態様を示している。図49(c)に示す時点において、演出表示部200a内では、所定の動画像が再生されるリーチ発展演出が実行されている。なお、図49(c)では、リーチ発展演出の動画は破線の枠と「リーチ発展演出」の文字列によって表されている。また、49(c)では、リーチ発展演出を阻害しないように演出図柄210a,210b,210cが表示されている。本例では、演出表示部200a内の右上領域において左右の演出図柄210a,210cの「7」が停止され、その間で演出図柄210bが変動している。これにより、リーチ変動演出が継続されていることが遊技者に報知される。
また、図49(c)に示す時点では、サブCPU300aは図48に示す貯留タイマ演出準備処理において、演出開始タイマのカウンタ値を参照し、カウンタ値が0であってカウントダウン待機時間が終了して貯留タイマ演出におけるカウントダウン表示の開始タイミングであると判定し(ステップS1610−1のYES)、カウントダウン用タイマ値を生成する(ステップS1610−9)。本例では、サブCPU330aは、現在の積算ポイント「47」をミリ秒単位に換算した値「47000」をカウントダウン用タイマ値として生成し、サブRAM330cの所定の記憶領域に記憶する。さらに、サブCPU330aは、カウントダウン用タイマ値「47000」を秒単位に換算した値を書式変換した表示用タイマ値「47.00」を生成し、生成した表示用タイマ値を含む貯留タイマ演出開始コマンドを作成し(ステップS1610−11)、送信バッファにセットする。またサブCPU330aは、貯留タイマ演出中フラグをオン状態に設定し(ステップS1610−13)、タイマ更新カウンタのカウンタ値に0を設定する(ステップS1610−15)。
サブCPU330aは、ステップS1100−7において送信バッファにセットされた貯留タイマ演出開始コマンドを画像制御部340に送信する。画像制御部340が変動演出の実行を指示する貯留タイマ演出開始コマンドを受信したことで、図49(c)に示すように貯留タイマ画像400に重畳して表示されていた貯留タイマ準備中画像430が非表示となるとともに、貯留タイマ演出開始コマンドに含まれる表示用タイマ値(「47.00」)が貯留タイマ画像400において表示される。これにより、演出表示部200aにおいて貯留タイマ演出における実行時間のカウントダウン表示が開始される。カウントダウン表示により、貯留タイマ演出における実行時間の残り時間、すなわち予告待機時間の残り時間が遊技者に報知される。予告待機時間の残り時間のカウントダウン表示は、遊技者にとって予告演出が開始されるまでの時間のカウントダウン表示である。したがって、本実施形態による遊技機100は、貯留タイマ演出におけるカウントダウン表示によって、予告演出が実行されることへの期待感をさらに向上させるとともに、遊技者に遊技に対する適度な緊張感を与えて遊技に集中させることができる。
図49(d)は、図49(c)に示す貯留タイマ演出におけるカウントダウン表示の開始時点から所定時間経過後(例えば10ミリ秒後)であってカウントダウン表示を更新する時点における演出表示部200aの表示態様を示している。図49(d)に示す時点において、演出表示部200a内では、図49(c)に示す時点と同様にリーチ発展演出が継続されるとともに、右上領域において演出図柄210a,210b,210cによる変動表示が継続している。
また、図49(d)に示す時点では、図47に示す貯留タイマ演出制御処理においてサブCPU300aは、貯留タイマ演出中フラグがオン状態であって演出表示部200aにおいて貯留タイマ演出の実行時間のカウントダウン表示が実行中であると判定し(ステップS1600−1のYES)、タイマ更新カウンタのカウンタ値を1加算し(ステップS1600−7)、タイマ更新カウンタのカウンタ値が「5」であって10ミリ秒周期で到来するカウントダウン表示の更新タイミングであると判定し(ステップS1600−7のYES)、カウントダウン用タイマ値を現在の値「47000」から10ミリ秒減算した値「46990(ミリ秒)」に更新し(ステップS1600−9)、最新のカウントダウン用タイマ値「46990(ミリ秒)」が1000ミリ秒以上であって貯留タイマ演出におけるカウントダウン表示の終了タイミングでないと判定し(ステップS1600−11のNO)、カウントダウン用タイマ値から生成した表示用タイマ値「46.99」を含むタイマ表示更新コマンドを作成して送信バッファにセットする(ステップS1600−13)。
サブCPU330aは、ステップS1100−7において送信バッファにセットしたタイマ表示更新コマンドを画像制御部340に送信する。画像制御部340がタイマ表示更新コマンドを受信したことで、演出表示部200aにおいて貯留タイマ画像400に新たな表示用タイマ値「46.99」が表示されてカウントダウン表示が更新される。このようにして、貯留タイマ演出では、演出表示部200aにおいて貯留タイマ演出の実行時間が10ミリ秒刻みで減算されるカウントダウン表示が実行される。以降、カウントダウン用タイマ値の値が1000ミリ秒未満になるまでの期間、すなわち貯留タイマ画像400に表示される表示用タイマ値の整数2桁が「00」になるまでの期間に亘って同様に、カウントダウン表示が更新される。これにより、遊技機100は、予告待機時間が減少し予告演出の実行が近付いていることを遊技者に報知し、遊技者の期待感を徐々に向上させていくことができる。
図49(e)は、図49(d)に示す時点から所定時間経過後(例えば46秒後)であって貯留タイマ演出におけるカウントダウン表示が終了する時点における演出表示部200aの表示態様を示している。図49(e)に示す時点において、演出表示部200a内では、図49(c)に示す時点と同様にリーチ発展演出が継続されるとともに、右上領域において演出図柄210a,210b,210cによる変動表示が継続している。
図49(e)に示す時点では、図47に示す貯留タイマ演出制御処理においてサブCPU300aは、貯留タイマ演出中フラグがオン状態であって演出表示部200aにおいて貯留タイマ演出の実行時間のカウントダウン表示が実行中であると判定し(ステップS1600−1のYES)、タイマ更新カウンタのカウンタ値を1加算し(ステップS1600−5)、タイマ更新カウンタのカウンタ値が「5」であって10ミリ秒周期で到来するカウントダウン表示の更新タイミングであると判定し(ステップS1600−7のYES)、カウントダウン用タイマ値を「1000」から10ミリ秒を減算して「990(ミリ秒)」に更新する(ステップS1600−9)。さらに、サブCPU330aは、更新後のカウントダウン用タイマ値(990(ミリ秒))が1000ミリ秒未満であって貯留タイマ演出におけるカウントダウン表示の終了タイミングであると判定し(ステップS1600−11のYES)、貯留タイマ演出終了コマンドを作成する(ステップS1600−15)。
サブCPU330aは、ステップS1100−7において送信バッファにセットした貯留タイマ演出終了コマンドを画像制御部340に送信する。画像制御部340が貯留タイマ演出終了コマンドを受信したことで、演出表示部200aにおいて貯留タイマ画像400に重畳して予告つなぎ画像440が表示される。これにより、図49(e)に示すように表示用タイマ値の整数部分が「00」となり、貯留タイマ演出の実行時間の残り時間が1秒未満になったことに基づいて、演出表示部200aにおいて貯留タイマ演出の実行時間の残り時間のカウントダウン表示が終了される。また、予告つなぎ画像440の表示が開始されたことにより、演出表示部200aにおいて、貯留タイマ演出と予告演出とをつなぐ予告つなぎ表示が開始される。本例では、予告つなぎ表示において「GO GO!!」という文字列を含む予告つなぎ画像440を表示することで、予告演出が開始されることが遊技者に報知される。本実施形態による遊技機100は、予告つなぎ表示を実行することで、予告演出の実行および予告演出の実行後に大当たりの抽選結果が報知されることへの遊技者の期待感を煽ることができる。また、予告つなぎ表示は、表示用タイマ値の小数部分が「00」となり、貯留タイマ演出の実行時間の残り時間がなくなった際に実行されてもよい。
図49(f)は、図49(e)に示す時点から所定時間経過後(例えば約1秒後)であって予告つなぎ表示が終了するとともに予告演出が開始される時点における演出表示部200aの表示態様を示している。図49(f)に示す時点において、演出表示部200a内では、図49(d)に示す時点と同様に右上領域において演出図柄210a,210b,210cによる変動表示が継続している。
また、図49(f)に示す時点では、サブCPU330aは、図42に示すタイムスケジュール管理処理において、変動演出の実行時間を60秒に更新し(ステップS1300−1)、予告演出のタイムテーブルを参照して、現在の変動演出の実行時間が60秒であって予告演出の開始タイミングであると判定して貯留タイマ演出中フラグをオフ状態に設定するとともに予告演出を開始するための予告演出開始コマンドを作成して送信バッファにセットする(ステップS1300−3)。サブCPU330aは、ステップS1100−7において送信バッファにセットした予告演出開始コマンドを画像制御部340に送信する。画像制御部340が予告演出開始コマンドを受信したことで、演出表示部200aにおいて貯留タイマ演出が終了されるとともに予告演出が開始される。具体的には、予告つなぎ表示が終了して貯留タイマ画像400および予告つなぎ画像440が非表示となるとともに、変動演出開始時に送信された予告演出パターンコマンドに含まれる予告演出パターン(本例では、「激熱カットイン予告」)での予告演出が開始される。図49(f)では「激熱カットイン」という文字列を含む画像によって「激熱カットイン予告」のパターンによる予告演出を表している。なお、予告演出の実行中において、リーチ発展演出が継続されていてもよい。
図49(g)は、図49(g)に示す時点から所定時間経過後(例えば5秒後)であって変動演出が終了する時点における演出表示部200aの表示態様を示している。図49(g)に示す時点では、「激熱カットイン予告」のパターンによる予告演出が終了されている。また、画像制御部340が特図停止指定コマンドを受信したことにより、演出表示部200a内のほぼ中央で演出図柄210a,210b,210cが「7」「7」「7」の表示態様で停止表示されている。これにより、後半変動演出が終了して変動演出が終了するとともに、大役抽選結果が16R大当たりであることが遊技者に報知される。図示は省略するが、変動演出終了後、大入賞口が開放される大役遊技が実行されるのと同期して、演出表示部200aにおいて大当たりに当選したことに伴う大当たり演出が実行される。
以上説明したように、本実施形態による遊技機100は、変動演出と併せて、一般入賞口118への入賞に基づいて貯留されたポイントが示す時間を実行時間とする貯留タイマ演出を実行する。貯留タイマ演出は、予告演出決定処理(図40参照)において所定条件を満たす予告演出が決定された場合に、該予告演出が開始されるまでの待機時間において実行可能な演出である。所定条件を満たす予告演出とは、例えば高い期待度の予告演出(高期待度予告)を示す。具体的には、貯留タイマ演出は、予告演出決定処理においてサブCPU330aが高期待度予告の実行を決定した場合に、高期待度予告が実行されるまでの時間(予告待機時間)において実行される。貯留タイマ演出は、図49に示すように、貯留タイマ準備表示(図49(a)、図49(b)参照)、カウントダウン表示(図49(c)、図49(d)参照)および予告つなぎ表示(図49(e)参照)によって構成されている。遊技機100は、貯留タイマ演出を実行することにより、遊技者の遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
次に、時間変更タイマ演出について図50から図64を用いて説明する。まず、時間変更タイマ演出において用いられる時間変更タイマ演出画像について図50および図51を用いて説明する。遊技機100には、時間変更タイマ演出の演出態様として3つの態様が設けられている。
時間変更タイマ演出の1つ目の演出態様として、サブCPU330aは、予告演出が開始されるまでの残り時間を示唆する示唆時間を囲む枠を拡張して当該示唆時間を表す数字列の整数部の個数を変更して演出表示部200aに表示中の示唆時間を変更させるようになっている。図50は、時間変更タイマ演出の1つ目の演出態様(以下、「枠拡張態様」と称する場合がある)の時間変更タイマ演出において演出表示部200aに表示される時間変更タイマ演出画像50の一例を示す図である。図50(a)は示唆時間を囲む枠が拡張する前の時間変更タイマ演出画像50を示す図であり、図50(b)は示唆時間を囲む枠が拡張した後の時間変更タイマ演出画像50を示す図である。
図50に示すように、時間変更タイマ演出画像50は、デジタル時計を模した画像である。時間変更タイマ演出画像50は、時間変更タイマ演出画像50は、示唆時間を表す示唆時間画像501と、示唆時間画像501が表示される表示部を囲む枠を表した枠画像503とを有している。例えば枠画像503は、時間変更タイマ演出画像50とともに演出表示部200aに表示される背景画像などに関連する形状に装飾された枠を表した画像である。
図50(a)に示すように、示唆時間画像501は、枠が拡張する前では、整数部および小数部がいずれも2桁であって4桁で示唆時間を報知できるようになっている。一方、図50(b)に示すように、示唆時間画像501は、枠が拡張した後では、整数部が3桁、小数部が2桁であって5桁で示唆時間を報知できるようになっている。このように、枠拡張態様の時間変更タイマ演出では、時間変更タイマ演出が開始された後の所定時刻において、示唆時間を表す数字列の整数部の桁数が変更(本実施形態では増加)される。図50では、時間変更タイマ演出が開始された後の所定時刻において、示唆時間が、12.34秒から112.34秒に増加された例が示されている。
時間変更タイマ演出の2つ目の演出態様として、サブCPU330aは、示唆時間を表す数字列に含まれる小数点の位置を移動して演出表示部200aに表示中の示唆時間を変更させるようになっている。図51は、時間変更タイマ演出の2つ目の演出態様(以下、「小数点移動態様」と称する場合がある)の時間変更タイマ演出において演出表示部200aに表示される時間変更タイマ演出画像50の一例を示す図である。図51(a)は示唆時間を表す数字列に含まれる小数点の位置が移動する前の時間変更タイマ演出画像50を示す図であり、図51(b)は示唆時間を表す数字列に含まれる小数点の位置が移動した後の時間変更タイマ演出画像50を示す図である。
図51(a)に示すように、小数点の位置が移動する前の小数点移動態様における時間変更タイマ演出画像50は、枠拡張態様における枠拡張前の時間変更タイマ演出画像50と同じ表示態様を有している。つまり、示唆時間画像501は、小数点が移動する前では、整数部および小数部がいずれも2桁で示唆時間を報知できるようになっている。一方、図51(b)に示すように、小数点が移動した後の示唆時間画像501は、整数部が3桁、小数部が1桁であって4桁で示唆時間を報知できるようになっている。このように、小数点移動態様の時間変更タイマ演出では、時間変更タイマ演出が開始された後の所定時刻において、示唆時間を表す数字列に含まれる小数点の位置が変更(本実施形態では整数部の桁数が増加し小数部の桁数が減少するように変更)される。図51では、時間変更タイマ演出が開始された後の所定時刻において、示唆時間が、03.00秒から030.0秒に増加された例が示されている。
時間変更タイマ演出の3つ目の演出態様として、サブCPU330aは、枠拡張態様や小数点移動態様のように示唆時間を表す数字列の整数部の桁数を変更する態様(以下、「特別態様」と称する場合がある)で示唆時間を変更させずに、一定間隔で秒読み(カウントダウン)するようになっている。時間変更タイマ演出の3つ目の演出態様(以下、「変更なし態様」と称する場合がある)の時間変更タイマ演出において演出表示部200aに表示される時間変更タイマ演出画像は、図50(a)および図51(a)に示す時間変更タイマ演出画像50と同様である。つまり、変更なし態様の時間変更タイマ演出で用いられる時間変更タイマ演出画像は、特別態様で示唆時間が変更される前の時間変更タイマ演出画像50と同様である。
遊技機100は、特別態様で示唆時間が変更される前において時間変更タイマ演出画像の表示態様を、枠拡張態様、小数点移動態様および変更なし態様で共通化することにより、時間変更タイマ演出が開始された当初では、いずれの演出態様の時間変更タイマ演出が開始されたのかを遊技者が見分けられないように構成されている。これにより、遊技機100は、時間変更タイマ演出の開始時に相対的に短い示唆時間を演出表示部200aに表示させたとしても、特別態様で示唆時間が変更されるかもしれなという期待感を遊技者に与えることができる。また、遊技機100は、時間変更タイマ演出の開始時に演出表示部200aに表示される示唆時間によって時間変更タイマ演出が予告の対象としている予告演出を遊技者が予想し難くできる。これにより、遊技機100は、ゲーム性の幅を広げることができ、遊技に対する遊技者の遊技の興趣の向上を図ることができる。
次に、時間変更タイマ演出の制御において参照される各種テーブルについて図52から図54を用いて説明する。まず、時間変更タイマ演出決定処理の一ステップ(詳細は後述する)において参照される時間変更タイマ演出実行可否決定テーブルについて図52を用いて説明する。時間変更タイマ演出実行可否決定テーブルは、時間変更タイマ演出の実行が決定されておらず、かつ所定の先読み指定コマンドを受信したと判定された場合に、時間変更タイマ演出を実行するか否かを決定する際に参照される。時間変更タイマ演出実行可否決定テーブルは、例えばサブROM330bに記憶されている。
図52に示すように、時間変更タイマ演出実行可否決定テーブルは、「実行」および「非実行」の項目に区分されている。「実行」は、時間変更タイマ演出を実行することを示し、「非実行」は、時間変更タイマ演出を実行しないことを示している。
項目「実行」および項目「非実行」には、時間変更タイマ演出実行可否決定乱数と比較する数値(乱数範囲は0〜99)がそれぞれ割り振られている。比較数値は、項目「実行」に0〜79が割り振られ、「非実行」に80〜99が割り振られている。したがって、時間変更タイマ演出実行可否決定抽選によって、「時間変更タイマ演出を実行する」に決定される確率は80%(=80/100)であり、「時間変更タイマ演出を実行しない」に決定される確率は20%(=20/100)である。図52に示す各項目に設定される比較数値は一例であって、当該各項目には図52とは異なる比較数値の範囲が設定されていてももちろんよい。
詳細は後述するが、遊技機100は、時間変更タイマ演出を実行可能な変動演出の情報を含む先読み指定コマンドを受信した場合に時間変更タイマ演出実行可否決定抽選を実行するようになっている。遊技機100では、当該先読み指定コマンドを受信しても100%の確率で時間変更タイマ演出が実行されないように時間変更タイマ演出実行可否決定テーブルに項目「非実行」が設定されている。また、遊技機100では、当該先読み指定コマンドを受信した場合に、時間変更タイマ演出が実行されにくいと、時間変更タイマ演出が設けられている意義が薄れてしまう。このため、時間変更タイマ演出実行可否決定テーブルでは、項目「実行」と項目「非実行」の選択確率に大きな差を設け、時間変更タイマ演出が実行されやすくなっている。このように、遊技機100は、時間変更タイマ演出の実行可否の決定時にバリエーションを持たせて遊技者の遊技の興趣の向上を図るようになっている。
次に、時間変更タイマ演出決定処理の一ステップで参照される時間変更タイマ演出実行可否・演出態様決定テーブルについて図53を用いて説明する。時間変更タイマ演出実行可否・演出態様決定テーブルは、時間変更タイマ演出の実行が決定されておらず、かつ所定の変動パターンコマンドを受信したと判定された場合に、時間変更タイマ演出を実行するか否かおよび時間変更タイマ演出の演出態様を決定する際に参照される。時間変更タイマ演出実行可否・演出態様決定テーブルは、例えばサブROM330bに記憶されている。
図53に示すように、時間変更タイマ演出実行可否・演出態様決定テーブルは、「枠拡張」、「小数点移動」、「変更なし」および「非実行」の項目に区分されている。項目「枠拡張」、項目「小数点移動」および項目「変更なし」は、時間変更タイマ演出の演出態様を示している。「枠拡張」は枠拡張態様を示し、「小数点移動」は小数点移動態様を示し、「変更なし」は、変更なし態様を示している。「非実行」は、時間変更タイマ演出を実行しないことを示している。
遊技機100では、特別態様によって示唆時間が変更しない「変更なし態様」も時間変更タイマ演出の演出態様の1つに含まれている。しかしながら、遊技機100では、「変更なし態様」によるタイマ演出は、時間変更タイマ演出とは別のタイマ演出として設けられていてもよい。
項目「枠拡張」、項目「小数点移動」、項目「変更なし」および項目「非実行」には、時間変更タイマ演出実行可否・演出態様決定乱数と比較する数値(乱数範囲は0〜99)がそれぞれ割り振られている。
比較数値は、項目「枠拡張」に0〜39が割り振られ、項目「小数点移動」に40〜79が割り振られ、「変更なし」に80〜89が割り振られ、「非実行」に90〜99が割り振られている。したがって、時間変更タイマ演出実行可否・演出態様決定抽選によって、時間変更タイマ演出の演出態様として、項目「枠拡張」が選択される確率は40%(=40/100)であり、項目「小数点移動」が選択される確率は40%(=40/100)であり、項目「変更なし」が選択される確率は10%(=10/100)である。図53に示す各項目に設定される比較数値は一例であって、当該各項目には図53とは異なる比較数値の範囲が設定されていてももちろんよい。
したがって、時間変更タイマ演出実行可否・演出態様決定テーブルでは、項目「枠拡張」、項目「小数点移動」および項目「変更なし」のそれぞれの選択確率を合計した90%が時間変更タイマ演出の実行確率となる。一方、項目「非実行」が選択される確率は10%(=10/100)である。このように、本実施形態による遊技機100では、時間変更タイマ演出が実行される確率は、時間変更タイマ演出が実行されない確率と比較して高く設定され、時間変更タイマ演出が実行されやすくなっている。
また、時間変更タイマ演出実行可否・演出態様決定テーブルでは、項目「枠拡張」および項目「小数点移動」のそれぞれの選択確率を合計した80%が、時間変更タイマ演出において所定時刻に特別態様で示唆時間が変更される確率となる。一方、項目「変更なし」および項目「非実行」のそれぞれの選択確率を合計した20%が、時間変更タイマ演出において所定時刻に特別態様で示唆時間が変更されない確率となる。
次に、時間変更タイマ演出制御処理の一ステップで参照される時間変更タイマ演出態様決定テーブルについて図54を用いて説明する。時間変更タイマ演出態様決定テーブルは、時間変更タイマ演出制御処理において所定の変動パターンコマンドを受信したと判定された場合に、時間変更タイマ演出の演出態様を決定する際に参照される。時間変更タイマ演出態様決定テーブルは、例えばサブROM330bに記憶されている。
図54に示すように、時間変更タイマ演出態様決定テーブルは、「枠拡張」、「小数点移動」および「変更なし」の項目に区分されている。項目「枠拡張」、項目「小数点移動」および項目「変更なし」はそれぞれ、図53に示す時間変更タイマ演出実行可否・演出態様決定テーブルにおける項目「枠拡張」、項目「小数点移動」および項目「変更なし」と同じ内容を示すため、説明は省略する。時間変更タイマ演出態様決定テーブルは、図52に示す時間変更タイマ演出実行可否決定テーブルが参照される時間変更タイマ演出実行可否決定抽選において時間変更タイマ演出を実行することが決定され、その後に実行される時間変更タイマ演出態様決定抽選で参照される。このため、時間変更タイマ演出態様決定テーブルには、図53に示す時間変更タイマ演出実行可否・演出態様決定テーブルと異なり、時間変更タイマ演出を実行させないために設定された項目「非実行」が設けられていない。
項目「枠拡張」、項目「小数点移動」および項目「変更なし」には、時間変更タイマ演出態様決定乱数と比較する数値(乱数範囲は0〜99)がそれぞれ割り振られている。
比較数値は、項目「枠拡張」に0〜44が割り振られ、項目「小数点移動」に45〜89が割り振られ、「変更なし」に90〜99が割り振られている。したがって、時間変更タイマ演出態様決定抽選によって、時間変更タイマ演出の演出態様として、項目「枠拡張」が選択される確率は45%(=45/100)であり、項目「小数点移動」が選択される確率は45%(=45/100)であり、項目「変更なし」が選択される確率は10%(=10/100)である。図54に示す各項目に設定される比較数値は一例であって、当該各項目には図54とは異なる比較数値の範囲が設定されていてももちろんよい。
時間変更タイマ演出態様決定テーブルでは、項目「枠拡張」および項目「小数点移動」のそれぞれの選択確率を合計した90%が、時間変更タイマ演出において所定時刻に特別態様で示唆時間が変更される確率となる。一方、項目「変更なし」の選択確率が、時間変更タイマ演出において所定時刻に特別態様で示唆時間が変更されない確率となる。
このように、遊技機100では、時間変更タイマ演出態様決定テーブルに項目「変更なし」が設定されている。これにより、遊技機100は、副制御基板330aが主制御基板300からの先読み指定コマンドを受信したことに基づいて、時間変更タイマ演出を実行することに決定したとしても、当該先読み指定コマンドに係る保留が消化される図柄変動において100%の確率で、特別態様で示唆時間を変更しないようになっている(詳細は後述する)。また、遊技機100では、変動パターンコマンドを受信した場合に、特別態様で示唆時間が変更される態様での時間変更タイマ演出が実行されにくいと、時間変更タイマ演出が設けられている意義が薄れてしまう。このため、時間変更タイマ演出態様決定テーブルでは、項目「枠拡張」および項目「小数点移動」の合計の選択確率と、項目「変更なし」の選択確率とに大きな差を設け、特別態様で示唆時間が変更される態様の時間変更タイマ演出が実行されやすくなっている。このように、遊技機100は、すでに時間変更タイマ演出が開始された後の時間変更タイマ演出態様の決定時にバリエーションを持たせて遊技者の遊技の興趣の向上を図るようになっている。
次に、サブタイマ割込み処理(図37参照)で実行される時間変更タイマ演出に関する処理の流れについて図55から図57を用いて説明する。まず、時間変更タイマ演出決定処理(ステップS1700)について図55を用いて説明する。
(ステップS1700−1)
図55に示すように、サブCPU330aは、時間変更タイマ演出決定処理を開始すると、まず、予告演出を実行することが決定しているか否かを判定する。図40に示す予告演出決定処理において予告演出が実行されることが決定していない場合、時間変更タイマ演出が予告する対象がなく、時間変更タイマ演出を実行する意味がない。このため、遊技機100は、時間変更タイマ演出の実行決定条件の1つとして、予告演出を実行することが決定されているか否かをステップS1700−1においてサブCPU330aに判定させるようになっている。
ステップS1700−1においてサブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に予告演出パターンが記憶されていると判定した場合(YES)には、ステップS1700−3に処理を移す。一方、サブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に予告演出パターンが記憶されていないと判定した場合(NO)には、後述するステップS1700−3からステップS1700−33の処理を実行せずに、時間変更タイマ演出決定処理を終了してサブタイマ割込み処理に戻り、時間変更タイマ演出制御処理に処理を移す。サブCPU330aは、予告演出パターンが記憶されている記憶領域として、変動パターンコマンド受信処理での予告演出決定処理で決定された予告演出パターンが記憶される記憶領域(以下、「変動専用記憶領域」と称する場合がある)と、コマンド解析処理において先読み指定コマンドを受信したことに基づいて実行される予告演出決定処理で決定された予告演出パターンが記憶される記憶領域(以下、「先読み専用記憶領域」と称する場合がある)とを確認する。
(ステップS1700−3)
サブCPU330aは、ステップS1700−3において、貯留タイマ演出が実行中であるか否かを判定する。遊技機100は、2つ以上のタイマ演出を同時に実行しないように、時間変更タイマ演出の実行決定条件の1つとして、貯留タイマ演出がすでに実行されているか否かを、ステップS1700−3においてサブCPU330aに判定させるようになっている。
ステップS1700−3においてサブCPU330aは、貯留タイマ演出決定フラグおよび貯留タイマ演出中フラグのいずれもオフ状態であって貯留タイマ演出が実行中でないと判定した場合(NO)には、ステップS1700−5に処理を移す。一方、サブCPU330aは、貯留タイマ演出決定フラグおよび貯留タイマ演出中フラグのいずれかがオン状態であって貯留タイマ演出が実行中であると判定した場合(NO)には、後述するステップS1700−5からステップS1700−33の処理を実行せずに、時間変更タイマ演出決定処理を終了してサブタイマ割込み処理に戻り、時間変更タイマ演出制御処理に処理を移す。
(ステップS1700−5)
サブCPU330aは、時間変更タイマ演出がすでに実行中であるか否かを判定する。ステップS1700−5においてサブCPU330aは、サブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた時間変更タイマ演出実行中フラグの状態によって時間変更タイマ演出が実行中であるか否かを判定する。時間変更タイマ演出実行中フラグは、時間変更タイマ演出が実行中であるか否かを示すフラグである。時間変更タイマ演出実行中フラグのオン状態は、時間変更タイマ演出が実行中であることを示し、時間変更タイマ演出実行中フラグのオフ状態は、時間変更タイマ演出が実行中でないことを示す。
このため、ステップS1700−5においてサブCPU330aは、時間変更タイマ演出実行中フラグがオン状態に設定されている場合には時間変更タイマ演出が実行中であると判定し(YES)、後述するステップS1700−7からステップS1700−33の処理を実行せずに、時間変更タイマ演出決定処理を終了してサブタイマ割込み処理に戻り、時間変更タイマ演出制御処理に処理を移す。一方、サブCPU330aは、時間変更タイマ演出実行中フラグがオフ状態に設定されている場合には時間変更タイマ演出が実行中でないと判定し(NO)、ステップS1700−7に処理を移す。
(ステップS1700−7)
サブCPU330aは、先読み指定コマンドを受信しているか否かを判定する。ステップS1700−7においてサブCPU330aは、当該時間変更タイマ演出決定処理を実行しているサブタイマ割込み処理のコマンド解析において先読み指定コマンドを受信していたと判定した場合(YES)には、ステップS1700−9に処理を移す。一方、サブCPU330aは、当該時間変更タイマ演出決定処理を実行しているサブタイマ割込み処理のコマンド解析において先読み指定コマンドを受信していないと判定した場合(NO)には、ステップS1700−23に処理を移す。
(ステップS1700−9)
サブCPU330aは、当該時間変更タイマ演出決定処理を実行しているサブタイマ割込み処理と同一のコマンド解析において受信したと判定した先読み指定コマンドに含まれる変動モード番号および変動パターン番号の組(以下、「受信変動番号の組」と称する場合がある)において時間変更タイマ演出を実行可能か否かを判定する。例えばサブROM330bには、時間変更タイマ演出を実行できるだけの長さを有する図柄変動に係る変動モード番号および変動パターン番号の組(以下、「記憶変動番号の組」と称する場合がある)が複数、記憶されている。ステップS1700−9においてサブCPU330aは、受信変動番号の組が複数の記憶変動番号の組のいずれか1つに一致するか否かを判定する。サブCPU330aは、受信変動番号の組が複数の記憶変動番号の組のいずれか1つに一致すると判定した場合(YES)には、ステップS1700−11に処理を移す。一方、サブCPU330aは、受信変動番号の組が複数の記憶変動番号の組のいずれにもに一致しないと判定した場合(NO)には、後述するステップS1700−7からステップS1700−21の処理を実行せずに、時間変更タイマ演出決定処理を終了してサブタイマ割込み処理に戻り、時間変更タイマ演出制御処理に処理を移す。
(ステップS1700−11)
サブCPU330aは、時間変更タイマ演出の実行可否決定抽選を実行し、ステップS1700−13に処理を移す。ステップS1700−11においてサブCPU330aは、サブROM330bから読み出した時間変更タイマ演出実行可否決定テーブル(図52参照)と、例えばサブRAM330cから取得した時間変更タイマ演出実行可否決定乱数とに基づいて、時間変更タイマ演出を実行するか否かを決定する。
(ステップS1700−13)
サブCPU330aは、ステップS1700−11において実行した時間変更タイマ演出の実行可否決定抽選において、時間変更タイマ演出を実行することに決定したか否かを判定する。ステップS1700−13においてサブCPU330aは、時間変更タイマ演出を実行することに決定したと判定した場合(YES)には、ステップS1700−15に処理を移す。一方、サブCPU330aは、時間変更タイマ演出を実行しないことに決定したと判定した場合(NO)には、後述するステップS1700−15からステップS1700−21の処理を実行せずに、時間変更タイマ演出決定処理を終了してサブタイマ割込み処理に戻り、時間変更タイマ演出制御処理に処理を移す。
(ステップS1700−15)
サブCPU330aは、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた時間変更タイマ演出待機中フラグをオン状態に設定し、ステップS1700−17に処理を移す。時間変更タイマ演出待機中フラグは、ステップS1700−7において受信していたと判定された先読み指定コマンドに含まれる受信変動番号の組による図柄変動において実行される時間変更タイマ演出が待機されているか否かを示すフラグである。時間変更タイマ演出待機中フラグのオン状態は時間変更タイマ演出が待機されていることを示し、時間変更タイマ演出待機中フラグのオフ状態は時間変更タイマ演出が待機されていないことを示す。
(ステップS1700−17)
ステップS1700−17においてサブCPU330aは、時間変更タイマ演出の開始タイミングを判定するための待機カウンタの初期値を設定し、ステップS1700−19に処理を移す。待機カウンタは、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設けられている。待機カウンタは、現時点から時間変更タイマ演出が実行される図柄変動までの図柄変動の実行回数を計測するカウンタである。サブCPU330aは、現時点で先読み指定コマンド記憶領域に記憶されている先読み情報(変動モード番号や変動パターン番号などの情報)の個数を待機カウンタの初期値として設定する。なお、現時点で先読み指定コマンドに記憶されている先読み情報には、ステップS1700−7において受信していたと判定された先読み指定コマンドの先読み情報も含まれる。
(ステップS1700−19)
ステップS1700−19においてサブCPU330aは、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた時間変更タイマ演出開始フラグをオン状態に設定し、ステップS1700−21に処理を移す。時間変更タイマ演出開始フラグは、時間変更タイマ演出の実行が決定され、かつ実行開始前の状態であるか否かを示すフラグである。時間変更タイマ演出開始フラグのオン状態は、時間変更タイマ演出の実行が決定され、かつ実行開始前の状態であることを示す。一方、時間変更タイマ演出開始フラグのオフ状態は、時間変更タイマ演出の実行が決定され、かつ実行開始前の状態でないことを示す。
(ステップS1700−21)
ステップS1700−21においてサブCPU330aは、時間変更タイマ演出開始コマンドを作成して送信バッファに設定(セット)し、時間変更タイマ演出決定処理を終了してサブタイマ割込み処理に戻り、時間変更タイマ演出制御処理に処理を移す。時間変更タイマ演出開始コマンドには、時間変更タイマ演出の開始時に演出表示部200aの表示画面に表示される示唆時間画像が表す数字列の情報が含まれる。ステップS1700−11からの流れにおける時間変更タイマ演出は、すぐに開始されずに数回(最大で4回)の図柄変動が実行された後に開始される。このため、ステップS1700−11からの流れにおけるステップS1700−21において作成される時間変更タイマ演出開始コマンドには、時間変更タイマ演出が待機されていることを示唆する情報(本実施形態では、「準備中」という表示態様の情報)が含まれる。
送信バッファにセットされた時間変更タイマ演出開始コマンドは、画像制御部340に送信される。画像制御部340は、時間変更タイマ演出開始コマンドを受信すると、受信した時間変更タイマ演出開始コマンドに対応する演出態様の時間変更タイマ演出画像を演出表示部200aに表示するための制御を実行する。これにより、演出表示部200aにおいて、「準備中」という表示態様の時間変更タイマ演出画像が表示されて時間変更タイマ演出(詳細は後述する)が開始される。
(ステップS1700−23)
サブCPU330aは、変動パターンコマンドを受信しているか否かを判定する。ステップS1700−23においてサブCPU330aは、当該時間変更タイマ演出決定処理を実行しているサブタイマ割込み処理のコマンド解析において変動パターンコマンドを受信していたと判定した場合(YES)には、ステップS1700−25に処理を移す。一方、サブCPU330aは、当該時間変更タイマ演出決定処理を実行しているサブタイマ割込み処理のコマンド解析において変動パターンコマンドを受信していないと判定した場合(NO)には、後述するステップS1700−25からステップS1700−33、並びにステップS1700−19およびステップS1700−21の処理を実行せずに、時間変更タイマ演出決定処理を終了してサブタイマ割込み処理に戻り、時間変更タイマ演出制御処理に処理を移す。
(ステップS1700−25)
サブCPU330aは、当該時間変更タイマ演出決定処理を実行しているサブタイマ割込み処理のコマンド解析において受信したと判定した変動モードコマンドおよび変動パターンコマンドに含まれる変動モード番号および変動パターン番号による図柄変動において時間変更タイマ演出を実行可能か否かを判定する。ステップS1700−25においてサブCPU330aは、当該時間変更タイマ演出決定処理を実行しているサブタイマ割込み処理のコマンド解析において受信したと判定した変動モードコマンドおよび変動パターンコマンドに含まれる受信変動番号の組がサブROM330bに記憶された複数の記憶変動番号の組のいずれか1つに一致するか否かを判定する。サブCPU330aは、受信変動番号の組が複数の記憶変動番号の組のいずれか1つに一致すると判定した場合(YES)には、ステップS1700−27に処理を移す。一方、サブCPU330aは、受信変動番号の組が複数の記憶変動番号の組のいずれにも一致しないと判定した場合(NO)には、後述するステップS1700−27からステップS1700−33、並びにステップS1700−19およびステップS1700−21の処理を実行せずに、時間変更タイマ演出決定処理を終了してサブタイマ割込み処理に戻り、時間変更タイマ演出制御処理に処理を移す。
(ステップS1700−27)
サブCPU330aは、時間変更タイマ演出の実行可否・演出態様決定抽選を実行し、ステップS1700−29に処理を移す。ステップS1700−27においてサブCPU330aは、サブROM330bから読み出した時間変更タイマ演出実行可否・演出態様決定テーブル(図53参照)と、例えばサブRAM330cから取得した時間変更タイマ演出実行可否・演出態様決定乱数とに基づいて、時間変更タイマ演出を実行するか否かを決定する。
(ステップS1700−29)
サブCPU330aは、ステップS1700−27において実行した時間変更タイマ演出の実行可否・演出態様決定抽選において、時間変更タイマ演出を実行することに決定したか否かを判定する。ステップS1700−29においてサブCPU330aは、時間変更タイマ演出を実行することに決定したと判定した場合(YES)には、ステップS1700−31に処理を移す。一方、サブCPU330aは、時間変更タイマ演出を実行しないことに決定したと判定した場合(NO)には、後述するステップS1700−31およびステップS1700−33、並びにステップS1700−19およびステップS1700−21の処理を実行せずに、時間変更タイマ演出決定処理を終了してサブタイマ割込み処理に戻り、時間変更タイマ演出制御処理に処理を移す。
(ステップS1700−31)
サブCPU330aは、ステップS1700−27において決定した時間変更タイマ演出の演出態様に対応する時間変更タイマ演出態様フラグをオン状態に設定し、ステップS1700−33に処理を移す。例えばサブRAM330cの所定の記憶領域には、時間変更タイマ演出の演出態様が設定されているか否かを示す時間変更タイマ演出態様フラグが設けられている。時間変更タイマ演出態様フラグは、演出態様ごとに設けられている。図50および図51を用いて説明したように、遊技機100では、時間変更タイマ演出の演出態様として、「枠拡張態様」、「小数点移動態様」および「変更なし態様」の3つの態様が設けられている。サブRAM330cの所定の記憶領域には、枠拡張態様用の時間変更タイマ演出態様フラグと、小数点移動態様用の時間変更タイマ演出態様フラグと、変更なし態様用の時間変更タイマ演出態様フラグとが設けられている。
時間変更タイマ演出態様フラグは、当該フラグに係る演出態様の時間変更タイマ演出が実行中であるか否かを示すフラグである。時間変更タイマ演出態様フラグのオン状態は、当該フラグに係る演出態様の時間変更タイマ演出が実行中であることを示し、時間変更タイマ演出態様フラグのオフ状態は、当該フラグに係る演出態様の時間変更タイマ演出が実行中でないことを示している。例えば、枠拡張態様用の時間変更タイマ演出態様フラグがオン状態に設定されている場合には、枠拡張態様の時間変更タイマ演出が実行中であることを示し、枠拡張態様用の時間変更タイマ演出態様フラグがオフ状態に設定されている場合には、枠拡張態様の時間変更タイマ演出が実行中でないことを示す。
(ステップS1700−33)
ステップS1700−33においてサブCPU330aは、時間変更タイマ演出の実行期間を判定するための時間変更カウンタの初期値を設定し、ステップS1700−19に処理を移す。時間変更カウンタは、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設けられている。時間変更カウンタは、時間変更タイマ演出の開始から終了までの時間(時間変更タイマ演出の実行期間)を計測するカウンタである。サブCPU330aは、オン状態に設定されている時間変更タイマ演出態様フラグに係る演出態様の時間変更タイマ演出の実行期間に相当するカウント値(詳細は後述する)を時間変更カウンタの初期値に設定する。
ステップS1700−27からの流れにおける時間変更タイマ演出は、現時点から最初に実行される図柄変動において実行される。このため、ステップS1700−27からの流れにおけるステップS1700−21において作成される時間変更タイマ演出開始コマンドには、時間変更タイマ演出の最長の残り時間を示唆する示唆時間(最長示唆時間)の情報が含まれる。
送信バッファにセットされた時間変更タイマ演出開始コマンドは、画像制御部340に送信される。画像制御部340は、時間変更タイマ演出開始コマンドを受信すると、受信した時間変更タイマ演出開始コマンドに対応する演出態様の時間変更タイマ演出画像を演出表示部200aに表示するための制御を実行する。これにより、演出表示部200aにおいて、最長示唆時間に基づく数字列が表された時間変更タイマ演出画像が表示されて時間変更タイマ演出(詳細は後述する)が開始される。
時間変更タイマ演出決定処理は、演出表示部(表示手段の一例)200aに示唆時間を表示させて予告演出の開始時刻を示唆するタイマ演出を制御可能なタイマ演出制御手段の一例に相当する。また、時間変更タイマ演出決定処理を実行するサブCPU330aおよびサブCPU330aを備える副制御基板330も予告演出決定手段の一例に相当する。
次に、サブタイマ割込み処理(図37参照)で実行される時間変更タイマ演出制御処理(ステップS1800)について図56および図57を用いて説明する。
(ステップS1800−1)
図56に示すように、サブCPU330aは、時間変更タイマ演出制御処理を開始すると、まずステップS1800−1において、時間変更タイマ演出開始フラグがオン状態であるか否かを判定し、当該フラグがオン状態であると判定した場合(YES)にはステップS1800−3に処理を移し、当該フラグがオフ状態であってオン状態でないと判定した場合(NO)にはステップS1800−7に処理を移す。
(ステップS1800−3)
ステップS1800−3においてサブCPU330aは、時間変更タイマ演出開始フラグをオフ状態に設定し、ステップS1800−5に処理を移す。
(ステップS1800−5)
ステップS1800−5においてサブCPU330aは、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた時間変更タイマ演出実行中フラグをオン状態に設定し、時間変更タイマ演出制御処理を終了してサブタイマ割込み処理に戻り、出力制御処理に処理を移す。時間変更タイマ演出実行中フラグは、時間変更タイマ演出が現時点で実行されているか否かを示すフラグである。時間変更タイマ演出実行中フラグのオン状態は、時間変更タイマ演出が現時点で実行されている(実行中)であることを示し、時間変更タイマ演出実行中フラグのオフ状態は時間変更タイマ演出が実行中でないことを示す。
(ステップS1800−7)
ステップS1800−7においてサブCPU330aは、時間変更タイマ演出待機中フラグがオン状態か否かを判定し、当該フラグがオン状態であると判定した場合(YES)にはステップS1800−9に処理を移し、当該フラグがオフ状態であってオン状態でないと判定した場合(NO)にはステップS1800−25(図57参照)に処理を移す。
(ステップS1800−9)
サブCPU330aは、変動パターンコマンドを受信しているか否かを判定する。ステップS1800−9においてサブCPU330aは、当該時間変更タイマ演出制御処理を実行しているサブタイマ割込み処理のコマンド解析において変動パターンコマンドを受信していたと判定した場合(YES)には、ステップS1800−11に処理を移す。一方、サブCPU330aは、当該時間変更タイマ演出制御処理を実行しているサブタイマ割込み処理のコマンド解析において変動パターンコマンドを受信していなかったと判定した場合(NO)には、後述するステップS1800−11からステップS1800−23の処理を実行せずに、時間変更タイマ演出決定処理を終了してサブタイマ割込み処理に戻り、出力制御処理に処理を移す。
(ステップS1800−11)
ステップS1800−11においてサブCPU330aは、待機カウンタのカウンタ値から「1」を減算し、ステップS1800−13に処理を移す。変動パターンコマンドは、図柄変動の開始時に主制御基板300から副制御基板330に送信される。このため、サブCPU330aは、ステップS1800−9において変動パターンコマンドの受信が確認された場合に待機カウンタのカウンタ値から「1」を減算することにより、図柄変動の実行回数を計測することができる。
(ステップS1800−13)
サブCPU330aは、減算後の待機カウンタのカウンタ値が「0」であるか否かを判定する。ステップS1800−13においてサブCPU330aは、減算後の待機カウンタのカウンタ値が「0」であると判定した場合(YES)には、ステップS1800−15に処理を移す。一方、サブCPU330aは、減算後の待機カウンタのカウンタ値が「0」でないと判定した場合(NO)には、後述するステップS1800−15からステップS1800−23の処理を実行せずに、時間変更タイマ演出決定処理を終了してサブタイマ割込み処理に戻り、出力制御処理に処理を移す。
(ステップS1800−15)
ステップS1800−15においてサブCPU330aは、時間変更タイマ演出待機中フラグをオフ状態に設定(セット)し、ステップS1800−17に処理を移す。時間変更タイマ演出実行中フラグは、当該時間変更タイマ演出制御処理を実行しているサブタイマ割込み処理よりも前に実行されたサブタイマ割込み処理においてすでにオン状態に設定されている(ステップS1800−5)。このため、時間変更タイマ演出待機中フラグがオフ状態に設定されることにより、時間変更タイマ演出は、待機状態が解除される。また、サブCPU330aは、ステップS1800−15において、先読み専用記憶領域に記憶されている予告演出パターンを変動専用記憶領域に記憶するとともに、先読み専用記憶領域に記憶されている情報を削除する。
(ステップS1800−17)
サブCPU330aは、時間変更タイマ演出の演出態様決定抽選を実行し、ステップS1800−19に処理を移す。ステップS1800−17においてサブCPU330aは、サブROM330bから読み出した時間変更タイマ演出態様決定テーブル(図54参照)と、例えばサブRAM330cから取得した時間変更タイマ演出態様決定乱数とに基づいて時間変更タイマ演出態様決定抽選を実行し、時間変更タイマ演出の演出態様を決定する。
(ステップS1800−19)
ステップS1800−19においてサブCPU330aは、ステップS1800−17で決定した時間変更タイマ演出の演出態様に対応する時間変更タイマ演出態様フラグをオン状態に設定し、ステップS1800−21に処理を移す。
(ステップS1800−21)
ステップS1800−21においてサブCPU330aは、時間変更タイマ演出の実行期間を計測するための時間変更カウンタの初期値を設定し、ステップS1800−23に処理を移す。サブCPU330aは、記憶変動番号に基づくカウント値(詳細は後述する)を時間変更カウンタの初期値に設定する。
(ステップS1800−23)
ステップS1800−23においてサブCPU330aは、時間変更タイマ演出開始コマンドを作成して送信バッファに設定(セット)し、時間変更タイマ演出制御処理を終了してサブタイマ割込み処理に戻り、出力制御処理に処理を移す。時間変更タイマ演出開始コマンドには、時間変更タイマ演出の待機中の表示態様による時間変更タイマ演出画像の消去を指示する情報と、時間変更タイマ演出の最長の残り時間を示唆する示唆時間(最長示唆時間)の情報とが含まれる。
送信バッファにセットされた時間変更タイマ演出開始コマンドは、画像制御部340に送信される。画像制御部340は、時間変更タイマ演出開始コマンドを受信すると、受信した時間変更タイマ演出開始コマンドに対応する演出態様の演出画像を演出表示部200aに表示するための制御を実行する。これにより、演出表示部200aにおいて、「準備中」という表示態様の画像が消去されるとともに、最長示唆時間を表す数字列の時間変更タイマ演出画像が表示され、時間変更タイマ演出によって予告演出が開始されるまでの残り時間の秒読み(カウントダウン)が開始される。
(ステップS1800−25)
図57に示すように、サブCPU330aは、時間変更タイマ演出実行中フラグがオン状態か否かを判定する。ステップS1800−25においてサブCPU330aは、時間変更タイマ演出実行中フラグがオン状態であると判定した場合(YES)には、ステップS1800−27に処理を移す。一方、サブCPU330aは、時間変更タイマ演出実行中フラグがオフ状態であってオン状態でないと判定した場合(NO)には、後述するステップS1800−27からステップS1800−47を実行せずに、時間変更タイマ演出決定処理を終了してサブタイマ割込み処理に戻り、出力制御処理に処理を移す。
(ステップS1800−27)
ステップS1800−27においてサブCPU330aは、時間変更カウンタのカウンタ値から「1」を減算し、ステップS1800−29に処理を移す。
(ステップS1800−29)
サブCPU330aは、減算後の時間変更カウンタのカウンタ値が「0」であるか否かを判定する。ステップS1800−29においてサブCPU330aは、減算後の時間変更カウンタのカウンタ値が「0」でないと判定した場合(NO)には、ステップS1800−31に処理を移す。一方、サブCPU330aは、減算後の時間変更カウンタのカウンタ値が「0」であると判定した場合(YES)には、ステップS1800−41に処理を移す。
(ステップS1800−31)
サブCPU330aは、時間変更タイマ演出において示唆時間が特別態様で変更される演出態様のフラグがオン状態に設定されているか否かを判定する。すなわち、ステップS1800−31においてサブCPU330aは、枠拡張態様用の時間変更タイマ演出態様フラグおよび小数点移動態様用の時間変更タイマ演出態様フラグの一方がオン状態に設定されているか否かを判定する。サブCPU330aは、枠拡張態様用の時間変更タイマ演出態様フラグおよび小数点移動態様用の時間変更タイマ演出態様フラグの一方がオン状態に設定されていると判定した場合(YES)には、ステップS1800−33に処理を移す。一方、サブCPU330aは、枠拡張態様用の時間変更タイマ演出態様フラグおよび小数点移動態様用の時間変更タイマ演出態様フラグのいずれもオフ状態であってオン状態に設定されていないと判定した場合(NO)には、ステップS1800−39に処理を移す。
(ステップS1800−33)
サブCPU330aは、示唆時間を特別態様で変更するタイミングであるか否かを判定する。ステップS1800−33においてサブCPU330aは、時間変更カウンタの減算後のカウンタ値と時間変更タイミングカウンタ値とが一致している場合に特別態様で変更するタイミングであると判定し(YES)、ステップS1800−35に処理を移す。一方、サブCPU330aは、時間変更カウンタの減算後のカウンタ値と時間変更タイミングカウンタ値とが一致していない場合には、特別態様で変更するタイミングでないと判定し(NO)、ステップS1800−39に処理を移す。時間変更タイミングカウンタ値は、例えばサブROM330bに記憶されている。時間変更タイミングカウンタ値は、複数の記憶変動番号のそれぞれに対応付けて設けられている。サブCPU330aは、示唆時間を特別態様で変更するタイミングであるか否かを判定する際に、受信変動番号に一致すると判定されて記憶された記憶変動番号に対応する時間変更タイミングカウンタ値をサブROM330bから読み出す。
(ステップS1800−35)
ステップS1800−35においてサブCPU330aは、時間変更コマンドを作成して送信バッファに設定し、ステップS37に処理を移す。サブCPU330aは、枠拡張態様用の時間変更タイマ演出態様フラグがオン状態に設定されている場合には、拡張された枠画像503(図50(b)参照)の情報と、示唆時間画像501(図50参照)が表す数字列の情報とを時間変更コマンドに含める。また、サブCPU330aは、小数点移動態様用時間変更タイマ演出態様フラグがオン状態に設定されている場合には、整数部が3桁となり小数部が1桁となる小数点の位置情報と、示唆時間画像501(図51参照)が表す数字列の情報とを時間変更コマンドに含める。
ここで、時間変更コマンドに含まれる示唆時間画像501が表す数字列の情報について説明する。遊技機100は、サブタイマ割込み処理が実行されるごとに、時間変更カウンタのカウンタ値から「1」を減算する。サブタイマ割込み処理の実行周期は例えば2ミリ秒である。枠拡張態様の時間変更タイマ演出では、特別態様での示唆時間の変更の前後で、示唆時間画像501が表す数字列の小数部の桁数は変更されない。このため、サブCPU330aは、枠拡張態様用の時間変更タイマ演出態様フラグがオン状態に設定されている場合には、現時点での時間変更カウンタのカウンタ値に2ミリ秒を積算し、かつ1000で乗算して得た値の小数第2位以上の5桁の数値を時間変更コマンドに含める。
一方、小数点移動態様の時間変更タイマ演出では、示唆時間が特別態様で変更されると、示唆時間画像501が表す数字列の小数部の桁数は変更されて1桁となる。このため、サブCPU330aは、小数点移動態様用の時間変更タイマ演出態様フラグがオン状態に設定されている場合には、時間変更カウンタのカウンタ値に2ミリ秒を積算し、かつ1000で乗算して得た値の小数第1位以上の5桁の数値を時間変更コマンドに含める。
(ステップS1800−37)
ステップS1800−37においてサブCPU330aは、例えばサブRAM330cの所定の記憶領域に設けられた特別態様変更済フラグをオン状態に設定(セット)し、時間変更タイマ演出決定処理を終了してサブタイマ割込み処理に戻り、出力制御処理に処理を移す。特別態様変更済フラグは、示唆時間が特別態様で変更した後か否かを示すフラグである。特別態様変更済フラグのオン状態は示唆時間が特別態様で変更した後の状態であることを示し、特別態様変更済フラグのオフ状態は示唆時間が特別態様で変更する前の状態であることを示す。示唆時間画像501で表される示唆時間は、特別態様での変更の前後で少なくとも整数部の桁数が変更される。このため、サブCPU330aは、時間変更カウンタのカウンタ値に基づいて算出した値のいずれの桁の数値を後述するタイマ値更新コマンドに含めるべきかを特別態様変更済フラグの状態で判定する。
(ステップS1800−39)
ステップS1800−39においてサブCPU330aは、タイマ値更新コマンドを作成して送信バッファに設定(セット)し、時間変更タイマ演出決定処理を終了してサブタイマ割込み処理に戻り、出力制御処理に処理を移す。サブCPU330aは、枠拡張態様用、小数点移動態様用および変更なし態様用の時間変更タイマ演出態様フラグのいずれのフラグがオン状態であるか、および特別態様変更済フラグがオン状態であるか否かによって、タイマ値更新コマンドに含める示唆時間画像501が表す数字列の整数部及び小数部の情報を変更するようになっている。
例えば、枠拡張態様用および小数点移動態様用の時間変更タイマ演出態様フラグのいずれかがオン状態であり、かつ特別態様変更済フラグがオフ状態である場合には、サブCPU330aは、現時点での時間変更カウンタのカウンタ値に2ミリ秒を積算し、かつ1000で乗算して得た値の小数第2位以上の4桁の数値をタイマ値更新コマンドに含める。この場合にタイマ値更新コマンドに含まれる数値は、予告演出が開始されるまでの実際の残り時間の最上位および最下位の数値が除かれた値となる。例えば、実際の残り時間が115.452秒とすると、タイマ値更新コマンドに含まれる数値は、最上位の「1」および最下位の「2」が除かれた、「15.45」となる。示唆時間画像501で表される示唆時間は、この「15.45」となる。したがって、特別態様変更済フラグがオフ状態の場合に示唆時間画像501で表される示唆時間、すなわち遊技者に報知されるタイマ演出開始までの残り時間は、実際の残り時間よりも短い時間となる。
サブタイマ割込み処理が実行されるごとに、時間変更カウンタのカウンタ値が「1」減算されるため、予告演出が開始されるまでの残り時間は2ミリ秒減少する。このため、枠拡張態様用の時間変更タイマ演出態様フラグがオン状態に設定されている場合には、サブタイマ割込み処理が実行されてステップS1800−39が5回処理されるごとに、示唆時間画像501の小数第2位の値(10ミリ秒の値)が1だけ減少する。
例えば、枠拡張態様用の時間変更タイマ演出態様フラグがオン状態であり、かつ特別態様変更済フラグがオン状態である場合には、サブCPU330aは、現時点での時間変更カウンタのカウンタ値に2ミリ秒を積算し、かつ1000で乗算して得た値の小数第2位以上の5桁の数値をタイマ値更新コマンドに含める。つまり、サブCPU330aは、時間変更コマンドに含める数値と同じ桁の数値をタイマ値更新コマンドに含める。この場合にタイマ値更新コマンドに含まれる数値は、予告演出が開始されるまでの実際の残り時間の最下位の数値が除かれた値となる。例えば、実際の残り時間が115.452秒とすると、タイマ値更新コマンドに含まれる数値は、最下位の「2」が除かれた、「115.45」となる。示唆時間画像501で表される示唆時間は、この「115.45」となる。したがって、特別態様変更済フラグがオン状態の場合に示唆時間画像501で表される示唆時間、すなわち遊技者に報知されるタイマ演出開始までの残り時間は、実際の残り時間と同じ時間となる。なお、特別態様変更済フラグがオフ状態の場合と同様に、示唆時間画像501で表される示唆時間は、ステップS1800−39が5回処理されるごとに、10ミリ秒(=2ミリ秒×5回)減少する。
例えば、小数点移動態様用の時間変更タイマ演出態様フラグがオン状態であり、かつ特別態様変更済フラグがオン状態である場合には、サブCPU330aは、現時点での時間変更カウンタのカウンタ値に2ミリ秒を積算し、かつ1000で乗算して得た値の小数第1位以上の4桁の数値をタイマ値更新コマンドに含める。つまり、サブCPU330aは、時間変更コマンドに含める数値と整数部は同じ桁の数値を、小数部は2桁少ない数値をタイマ値更新コマンドに含める。この場合にタイマ値更新コマンドに含まれる数値は、予告演出が開始されるまでの実際の残り時間の下位の2桁の数値が除かれた値となる。例えば、実際の残り時間が115.452秒とすると、タイマ値更新コマンドに含まれる数値は、最下位の「5」「2」が除かれた、「115.4」となる。示唆時間画像501で表される示唆時間は、この「115.4」となる。したがって、特別態様変更済フラグがオン状態の場合に示唆時間画像501で表される示唆時間、すなわち遊技者に報知されるタイマ演出開始までの残り時間は、実際の残り時間と同じ時間となる。
小数点移動態様用の時間変更タイマ演出態様フラグがオン状態であり、かつ特別態様変更済フラグがオン状態である場合、示唆時間画像501で表される示唆時間の最小桁は、100ミリ秒の単位を表す桁である。このため、示唆時間画像501で表される示唆時間は、ステップS1800−39が50回処理されるごとに、100ミリ秒(=2ミリ秒×50回)減少する。
例えば、変更なし態様用の時間変更タイマ演出態様フラグがオン状態である場合には、サブCPU330aは、現時点での時間変更カウンタのカウンタ値に2ミリ秒を積算し、かつ1000で乗算して得た値の小数第2位以上の4桁の数値をタイマ値更新コマンドに含める。この場合にタイマ値更新コマンドに含まれる数値は、予告演出が開始されるまでの実際の残り時間の最下位の数値が除かれた値となる。例えば、実際の残り時間が25.452秒とすると、タイマ値更新コマンドに含まれる数値は、最下位の「2」が除かれた、「25.45」となる。示唆時間画像501で表される示唆時間は、この「25.45」となる。したがって、特別態様変更済フラグがオフ状態の場合に示唆時間画像501で表される示唆時間、すなわち遊技者に報知されるタイマ演出開始までの残り時間は、実際の残り時間と同じ時間となる。変更なし態様による時間変更タイマ演出では、枠拡張態様および小数点移動態様による時間変更タイマ演出と異なり、予告演出が開始されるまでの秒読み(カウントダウン)中に特別態様で示唆時間が変更されない。このため、変更なし態様による時間変更タイマ演出では、時間変更タイマ演出の開始当初から、示唆時間画像501で表される示唆時間は、タイマ演出の開始までの実際の残り時間を示唆することになる。
(ステップS1800−41)
ステップS1800−41においてサブCPU330aは、特別態様変更済フラグをオフ状態に設定(セット)し、ステップS1800−43に処理を移す。
(ステップS1800−43)
ステップS1800−43においてサブCPU330aは、時間変更演出実行中フラグをオフ状態に設定(セット)し、ステップS1800−4に処理を移行する。時間変更演出実行中フラグがオフ状態に設定されることにより、時間変更タイマ演出は、実行中状態から終了状態に移行される。
(ステップS1800−45)
ステップS1800−45においてサブCPU330aは、時間変更タイマ演出終了コマンドを作成して送信バッファに設定(セット)し、ステップS1800−47に処理を移す。時間変更タイマ演出終了コマンドには、示唆時間が「0」になったことを報知するための情報と、予告演出が開始されることをアピールするアピール画像の情報とが含まれる。示唆時間が「0」になったことを報知するための情報は、オン状態の時間変更タイマ演出態様フラグに応じて異なる。枠拡張態様用の時間変更タイマ演出態様フラグがオン状態の場合には「000.00」であり、小数点移動態様用の時間変更タイマ演出態様フラグがオン状態の場合には「000.0」であり、変更なし態様用の時間変更タイマ演出態様フラグがオン状態の場合には「00.00」である。
送信バッファにセットされた時間変更タイマ演出終了コマンドは、画像制御部340に送信される。画像制御部340は、時間変更タイマ演出終了コマンドを受信すると、受信した時間変更タイマ出開始コマンドに対応する演出態様の演出画像を演出表示部200aに表示するための制御を実行する。これにより、演出表示部200aにおいて、示唆時間画像501が「0」に対応する表示態様で表示されるとともに、アピール画像が表示されて、時間変更タイマ演出が終了される。
(ステップS1800−47)
ステップS1800−47においてサブCPU330aは、オン状態の時間変更タイマ演出態様フラグをオフ状態に設定(セット)し、時間変更タイマ演出決定処理を終了してサブタイマ割込み処理に戻り、出力制御処理に処理を移す。
時間変更タイマ演出制御処理は、時間変更タイマ演出(タイマ演出の一例)を開始した後の所定時刻において示唆時間を表す数字列の整数部の桁数を変更して演出表示部(表示手段の一例)200aに表示中の示唆時間を変更するタイマ演出制御手段の一例に相当する。また、時間変更タイマ演出制御処理は、示唆時間を表す数字列の整数部の個数を変更して演出表示部(表示手段の一例)200aに表示中の示唆時間を変更させるタイマ演出制御手段の一例に相当する。また、時間変更タイマ演出制御処理は、示唆時間の数字列に含まれる小数点の位置を移動して演出表示部(表示手段の一例)200aに表示中の示唆時間を変更させるタイマ演出制御手段の一例に相当する。また、時間変更タイマ演出制御処理を実行するサブCPU330aおよびサブCPU330aを備える副制御基板330も予告演出決定手段の一例に相当する。
次に、時間変更タイマ演出の演出態様例について、図50から図57を参照しつつ図58から図64を用いて説明する。
(時間変更タイマ演出の演出態様例1)
まず、副制御基板330が主制御基板300からの変動パターンコマンドを受信したことに基づいて、枠拡張態様による時間変更タイマ演出が実行される場合の演出態様例について図58および図59を用いて説明する。図58(a)から図58(f)および図59(a)から図59(c)では、時間変更タイマ演出の演出態様例がこの順に時系列に図示されている。
図58(a)に示すように、演出表示部200aの表示画面内のほぼ中央には、演出図柄210a,210b,210cが「3」「8」「2」の表示態様で停止表示し、図柄変動がハズレであることが報知されている。また、演出表示部200aの表示画面内の下方右寄りには、保留消化画像221と、特図保留記憶領域の第1記憶部および第2記憶部に記憶されている第1保留または第2保留に対応する保留表示画像220a,220bとが表示されている。保留消化画像221は、メインRAM300cに設けられた第0記憶部に記憶された処理対象の第1保留に対応している。保留表示画像220aは特図保留記憶領域の第1記憶部に記憶された第1保留または第2保留に対応し、保留表示画像220bは特図保留記憶領域の第2記憶部に記憶された第1保留または第2保留に対応している。また、保留表示画像220aは、先読み指定コマンド記憶領域の第1記憶部に記憶された先読み情報に対応し、保留表示画像220bは、先読み指定コマンド記憶領域の第2記憶部に記憶された先読み情報に対応している。
演出表示部200aの表示画面に演出図柄210a,210b,210cが「3」「8」「2」の表示態様で停止表示してから所定時間の経過後に、副制御基板330のサブCPU330aは、サブタイマ割込み処理(図37参照)を実行する。サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理のコマンド解析処理(ステップS1200)において、特別図柄Eの情報を含む図柄種別指定コマンドが主制御基板300から送信されたと判定したとする。一方、サブCPU330aは、当該コマンド解析処理において、保留減指定コマンドを受信し先読み指定コマンドを受信していないと判定したとする。
また、サブCPU330aは、当該コマンド解析処理の変動モードコマンド受信処理(図38参照)において、変動モード番号「01H」の情報を含む変動モードコマンドを受信したと判定する(ステップS1210−1)。また、サブCPU330aは、前半変動演出決定テーブルを参照して前半変動演出態様を「リーチA」と決定する(ステップS1210−3)。さらに、サブCPU330aは、変動演出実行コマンドをセットし(ステップS1210−5)、タイムテーブルをセットし(ステップS1210−7)、変動モードコマンド受信処理を終了する。
また、サブCPU330aは、当該コマンド解析処理の変動パターンコマンド受信処理(図39参照)において、変動パターン番号「04H」の情報を含む変動パターンコマンドを受信したと判定する(ステップS1220−1)。また、サブCPU330aは、後半変動演出決定テーブル(図35(b)参照)を参照して後半変動演出態様を「パターン2」と決定する(ステップS1220−3)。また、サブCPU330aは、変動演出実行コマンドをセットし(ステップS1220−5)、予告演出決定処理を実行する(ステップS1221)。
サブCPU330aは、予告演出決定処理(図40参照)において、予告演出実行抽選処理を実行し(ステップS1221−1)、予告演出を実行することに決定する(ステップS1221−3のYES)。次いで、サブCPU330aは、図柄種別指定コマンドに特別図柄Eの情報が含まれており大役抽選結果が大当たりであると判定し(ステップS1221−5のYES)、当り用予告演出決定テーブル(図41(a)参照)を読み込み(ステップS1221−7)、予告演出パターンを決定する(ステップS1221−11)。サブCPU330aは、例えばサブRAM330cから取得した予告決定乱数の乱数値が「5」であって予告演出パターンとして「激熱カットイン予告」に決定し、予告演出パターンとして「激熱カットイン予告」をサブRAM330cの所定の記憶領域(変動専用記憶領域)に記憶する(ステップS1221−13)。さらに、サブCPU330aは、「激熱カットイン予告」の演出態様の情報を含む予告演出パターンコマンドを作成して送信バッファにセットし(ステップS1221−15)、予告演出決定処理を終了する。
次いで、サブCPU330aは、当該変動パターンコマンド受信処理において、パターン2のタイムテーブルをセットし(ステップS1220−7)、変動時間計時タイマをリセットし(ステップS1220−9)、変動パターンコマンド受信処理を終了する。
次に、サブCPU330aは、当該コマンド解析処理において、先読み指定コマンドを受信しておらず、かつ保留減指定コマンドを受信していると判定し、保留表示画像220bの消去の情報を含む保留表示制御コマンドを送信バッファにセットする。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理のポイント貯留処理(ステップS1400)において、一般入賞口118への入球が検出されていないと判定し、ポイント貯留処理において特別な処理を実行せずに終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の貯留タイマ演出決定処理(ステップS1500)において、貯留タイマ演出決定フラグがオン状態でないと判定し、貯留タイマ演出決定処理において特別な処理を実行せずに終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の貯留タイマ演出制御処理(ステップS1600)において、貯留タイマ演出中フラグがオン状態でないと判定し、貯留タイマ演出制御処理において特別な処理を実行せずに終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理において時間変更タイマ演出決定処理(ステップS1700)を実行する。サブCPU330aは、当該時間変更タイマ演出決定処理(図55参照)において、サブRAM330cの所定の記憶領域(変動専用記憶領域)に「激熱カットイン予告」の予告演出パターンが記憶されているため、予告演出の実行が決定されていると判定する(ステップS1700−1のYES)。次に、サブCPU330aは、貯留タイマ演出決定フラグおよび貯留タイマ演出中フラグのいずれもオン状態でないため、貯留タイマ演出が実行中でないと判定し(ステップS1700−3のNO)、時間変更タイマ演出実行中フラグがオフ状態であって時間変更タイマ演出が実行中でないと判定する(ステップS1700−5のNO)。
次に、サブCPU330aは、当該時間変更タイマ演出決定処理を実行しているサブタイマ割込み処理のコマンド解析において、先読み指定コマンドを受信していなかったと判定し(ステップS1700−7のNO)、変動パターンコマンドを受信していたと判定する(ステップS1700−23のYES)。サブCPU330aは、受信した変動モードコマンドおよび変動パターンコマンドに含まれていた変動モード番号「01H」および変動パターン番号「04H」の組が時間変更タイマ演出を実行可能な複数の記憶変動番号の組のうちの1つに一致していると判定し(ステップS1700−25のYES)、時間変更タイマ演出の実行可否・演出態様決定抽選を実行する(ステップS1700−27)。
サブCPU330aは、時間変更タイマ演出の実行可否・演出態様決定抽選において、サブRAM330cから取得した時間変更タイマ演出の実行可否・演出態様決定抽選乱数の乱数値が「10」であって、時間変更タイマ演出の実行可否・演出態様決定テーブルを参照して、時間変更タイマ演出の演出態様を項目「枠拡張」(すなわち、枠拡張態様)に決定する。次いで、サブCPU330aは、時間変更タイマ演出の演出態様を「枠拡張態様」に決定したため、時間変更タイマ演出を実行することに決定したと判定する(ステップS1700−29のYES)。
次いで、サブCPU330aは、決定した時間変更タイマ演出の演出態様に対応する枠拡張態様用の時間変更タイマ演出態様フラグをオン状態に設定し(ステップS1700−31)、時間変更カウンタの初期値を設定する(ステップS1700−33)。変動モード番号「01H」および変動パターン番号「04H」の組に一致する記憶変動番号の組で実行される時間変更タイマ演出の実行期間は例えば120秒である。サブCPU330aは、時間変更カウンタの初期値を「60000」(=120秒/2ミリ秒)に設定する。
次いで、サブCPU330aは、時間変更タイマ演出開始フラグをオン状態に設定し(ステップS1700−19)、時間変更タイマ演出開始コマンドを作成して送信バッファに設定し(ステップS1700−21)、時間変更タイマ演出決定処理を終了する。枠拡張態様用の時間変更タイマ演出態様フラグがオン状態に設定されているので、時間変更タイマ演出開始コマンドには、示唆時間画像501に表される数字列の情報として、時間変更カウンタの初期値に対応して予告演出開始までの実際の残り時間に相当する120.000秒の最上位および最下位の数値が除かれた「20.00」が含まれる。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の時間変更タイマ演出制御処理(ステップS1800)を実行する。サブCPU330aは、当該時間変更タイマ演出制御処理(図56参照)において、時間変更タイマ演出開始フラグがオン状態であると判定し(ステップS1800−1のYES)、時間変更タイマ演出開始フラグをオフ状態に設定し(ステップS1800−3)、時間変更タイマ演出実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1800−5)、時間変更タイマ演出制御処理を終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の出力制御処理(ステップS1100−7)を実行し、送信バッファにセットされた種々のコマンドを画像制御部340などに送信する。
画像制御部340は、サブCPU330aから送信された前半変動演出の変動態様「リーチA」の情報を含む変動演出実行コマンド、時間変更タイマ演出開始コマンドおよび保留表示制御コマンドを受信したことに基づいて、演出表示装置200を制御する。これにより、図58(b)に示すように、演出表示部200aの表示画面内のほぼ中央において、演出図柄210a,210b,210cが図中の上側から下側に向かう太矢印に示す方向に順次回転移動(スクロール)する演出図柄の変動表示(変動演出)が開始される。
また、演出表示部200aの表示画面内の上方左寄りには、示唆時間画像501および枠画像503を有する時間変更タイマ演出画像50が表示され、時間変更タイマ演出が開始される。示唆時間画像501が表す数字列は「20.00」であり、予告演出の開始まで残り時間が20秒であることが報知される。
さらに、演出表示部200aの表示画面内の下方右寄りには、実行中の図柄変動に係る消化中の保留に対応する保留消化画像221と、特図保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている保留に対応する保留表示画像220aとが表示される。
演出図柄210a,210b,210cの変動表示が開始されてから所定時間(例えば10秒)が経過して前半変動演出の終了タイミングになったとする。サブCPU330aは、サブタイマ割込み処理のタイムスケジュール管理処理(ステップS1300)において、タイムテーブルを参照して前半変動演出が終了されるタイミングであり、かつ現在実行中の変動演出が「リーチA」に係る前半変動演出であると判定し、停止図柄の情報を含むリーチ開始コマンドを作成して送信バッファにセットする。当該停止図柄は、特図停止指定コマンドに含まれていた特別図柄(本例では特別図柄E)に基づいて決定される。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の時間変更タイマ演出決定処理(ステップS1700)において、サブRAM330cの所定の記憶領域(変動専用記憶領域)に「激熱カットイン予告」の予告演出パターンが記憶されているため、予告演出の実行が決定されていると判定する(ステップS1700−1のYES)。次いで、サブCPU330aは、貯留タイマ演出決定フラグおよび貯留タイマ演出中フラグがオフ状態であるため、貯留タイマ演出が実行中でないと判定し(ステップS1700−3のNO)、時間変更タイマ演出フラグがオン状態であって時間変更タイマ演出が実行中であると判定し(ステップS1700−5のYES)、時間変更タイマ演出決定処理を終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の時間変更タイマ演出制御処理(ステップS1800)において、時間変更タイマ演出開始フラグがオフ状態であってオン状態でないと判定し(ステップS1800−1のNO)、時間変更タイマ演出待機中フラグがオフ状態であってオン状態でないと判定し(ステップS1800−7のNO)、時間変更タイマ演出実行中フラグがオン状態か否かを判定する(図57参照)。
サブCPU330aは、時間変更タイマ演出実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1800−25のYES)、時間カウンタのカウンタ値から1を減算する(ステップS1800−27)。前半変動演出の終了タイミングは、変動演出が開始されてから例えば10秒が経過したタイミングである。このため、サブCPU330aは、減算後の時間変更カウンタのカウンタ値が55000(=60000−5000(=10秒/2ミリ秒))であって0でないと判定する(ステップS1800−31のNO)。
次いで、サブCPU330aは、枠拡張態様用の時間変更タイマ演出態様フラグがオン状態であって時間変更の対象の演出態様のフラグがオン状態であると判定し(ステップS1800−31のYES)、示唆時間を特別態様で変更するタイミングか否かを判定する(ステップS1800−33)。ここで、変動モード番号「01H」および変動パターン番号「04H」の組に一致する記憶変動番号の組では、時間変更タイミングカウンタ値は、特別態様で時間が変更された後の時間変更タイマ演出の実行期間(本例では105秒間)に対応するカウンタ値「52500」に設定されているとする。サブCPU330aは、減算後の時間変更カウンタのカウンタ値が55000であって52500に一致しないため、示唆時間を特別態様で変更するタイミングでないと判定する(ステップS1800−33のNO)。
次いで、サブCPU330aは、特別態様変更済フラグがオン状態でないと判定し、タイマ値更新コマンドを作成して送信バッファにセットし(ステップS1800−39)、時間変更タイマ演出制御処理を終了する。タイマ値更新コマンドには、示唆時間画像501に表される数字列の情報として、時間変更カウンタのカウンタ値の「55000」に対応して予告演出開始までの実際の残り時間に相当する110.000秒の最上位および最下位の数値が除かれた「10.00」が含まれる。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の出力制御処理(ステップS1100−7)を実行し、送信バッファにセットされた種々のコマンドを画像制御部340などに送信する。
画像制御部340は、サブCPU330aから送信されたリーチ開始コマンドおよびタイマ値更新コマンドを受信したことに基づいて、演出表示装置200を制御する。これにより、図58(c)に示すように、演出表示部200aの表示画面内のほぼ中央において、演出図柄210a,210cが「7」の表示態様で僅かに揺れ動いた状態で表示され、演出図柄210bがスクロール状態で表示される。これにより、演出図柄210a,210b,210cは、リーチ状態となり、リーチ画演出が開始される。なお、図58、後述する図59から図61、図63および図64では、演出図柄が僅かに揺れ動いた状態は、演出図柄の対角の一対の角部にそれぞれ2本の曲線を付して表されている。
また、演出表示部200aの表示画面に表示された示唆時間画像501が表す数字列が「10.00」となり、時間変更タイマ演出画像50は、予告演出の開始まで残り時間が10秒であることを報知する。また、特図保留記憶領域に記憶された保留の個数は変更されていないので、保留消化画像221および保留表示画像220aの表示が継続されている。
前半変動演出が終了するとともに後半変動演出が開始される。この後半変動演出が開始されてから所定時間(例えば4.992秒)が経過したとする。サブCPU330aは、この時刻におけるサブタイマ割込み処理の時間変更タイマ演出制御処理において、時間変更カウンタのカウンタ値から1を減算した値が52504(=60000−7496(=14.992秒/2ミリ秒))であって0でないと判定する(ステップS1800−31のNO)。
次いで、サブCPU330aは、枠拡張態様用の時間変更タイマ演出態様フラグがオン状態であって時間変更の対象の演出態様のフラグがオン状態であると判定し(ステップS1800−31のYES)、示唆時間を特別態様で変更するタイミングか否かを判定する(ステップS1800−33)。サブCPU330aは、減算後の時間変更カウンタのカウンタ値が52504であって変更タイミングカウンタ値の「52500」に一致しないため、示唆時間を特別態様で変更するタイミングでないと判定する(ステップS1800−33のNO)。
次いで、サブCPU330aは、特別態様変更済フラグがオン状態でないと判定し、タイマ値更新コマンドを作成して送信バッファにセットし(ステップS1800−39)、時間変更タイマ演出制御処理を終了する。タイマ値更新コマンドには、示唆時間画像501に表される数字列の情報として、時間変更カウンタのカウンタ値の「52504」に対応して予告演出開始までの実際の残り時間に相当する105.008秒の最上位および最下位の数値が除かれた「05.00」が含まれる。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の出力制御処理(ステップS1100−7)を実行し、送信バッファにセットされた種々のコマンドを画像制御部340などに送信する。
画像制御部340は、タイマ値更新コマンドを受信したことに基づいて、演出表示装置200を制御する。これにより、図58(d)に示すように、後半変動演出の開始とともに演出表示部200aの表示画面のほぼ全体において開始されたリーチ発展演出としての動画に重畳して、拡張される前の枠画像503と、整数部および小数部の桁数がいずれも2桁の示唆時間画像501とを有する時間変更タイマ演出画像50が表示される。示唆時間画像501が表す数字列は「05.00」となり、示唆時間画像501の示唆する示唆時間が、予告演出の開始までの実際の残り時間105秒(より正確には105.008秒)とは異なる5秒となる。なお、演出表示部200aの表示画面内の下方左寄りには、リーチ演出態様の演出図柄210a,210b,210cが継続して表示され、リーチ演出が継続されていることが報知される。
後半変動演出が開始されてから所定時間(例えば4.992秒)が経過した時刻における上述のサブタイマ割込み処理に引き続いて実行されるサブタイマ割込み処理では、減算後の時間更新カウンタのカウンタ値が52053となる。このため、示唆時間画像501に表される数字列の情報として、時間変更カウンタのカウンタ値の「52053」に対応して予告演出開始までの実際の残り時間に相当する105.006秒の最上位および最下位の数値が除かれた「05.00」が含まれる。
また、このサブタイマ割込み処理に引き続いて実行されるサブタイマ割込み処理では、減算後の時間更新カウンタのカウンタ値が52052となる。このため、示唆時間画像501に表される数字列の情報として、時間変更カウンタのカウンタ値の「52052」に対応して予告演出開始までの実際の残り時間に相当する105.004秒の最上位および最下位の数値が除かれた「05.00」が含まれる。
さらに、このサブタイマ割込み処理に引き続いて実行されるサブタイマ割込み処理では、減算後の時間更新カウンタのカウンタ値が52051となる。このため、示唆時間画像501に表される数字列の情報として、時間変更カウンタのカウンタ値の「52051」に対応して予告演出開始までの実際の残り時間に相当する105.002秒の最上位および最下位の数値が除かれた「05.00」が含まれる。
したがって、減算後の時間更新カウンタのカウンタ値が52053から52051となる場合、示唆時間画像501の示唆する示唆時間は、いずれも5秒となって予告演出の開始までの実際の残り時間105秒(より正確には105.006秒から105.002秒)とは異なる時間となる。
ここで、後半変動演出が開始されてから所定時間(例えば5秒)が経過して特殊態様で示唆時間を変更する所定時刻になったとする。
サブCPU330aは、上述の時間更新カウンタのカウンタ値が52051となったサブタイマ割込み処理の次に実行されるサブタイマ割込み処理の時間変更タイマ演出決定処理(ステップS1700)において、サブRAM330cの所定の記憶領域(変動専用記憶領域)に「激熱カットイン予告」の予告演出パターンが記憶されているため、予告演出の実行が決定されていると判定する(ステップS1700−1のYES)。次いで、サブCPU330aは、貯留タイマ演出決定フラグおよび貯留タイマ演出中フラグのいずれおオフ状態であるため、貯留タイマ演出が実行中でないと判定し(ステップS1700−3のNO)、時間変更タイマ演出フラグがオン状態であって時間変更タイマ演出が実行中であると判定し(ステップS1700−5のYES)、時間変更タイマ演出決定処理を終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の時間変更タイマ演出制御処理(ステップS1800)において、時間変更タイマ演出開始フラグがオフ状態であってオン状態でないと判定し(ステップS1800−1のNO)、時間変更タイマ演出待機中フラグがオフ状態であってオン状態でないと判定し(ステップS1800−7のNO)、時間変更タイマ演出実行中フラグがオン状態か否かを判定する(図57参照)。
サブCPU330aは、時間変更タイマ演出実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1800−25のYES)、時間カウンタのカウンタ値から1を減算する(ステップS1800−27)。示唆時間の特別態様での変更タイミングは、変動演出が開始されてから15秒が経過したタイミングである。このため、サブCPU330aは、減算後の時間変更カウンタのカウンタ値が52500(=60000−7500(=15秒/2ミリ秒))であって0でないと判定する(ステップS1800−31のNO)。
次いで、サブCPU330aは、枠拡張態様用の時間変更タイマ演出態様フラグがオン状態であって時間変更の対象の演出態様のフラグがオン状態であると判定し(ステップS1800−31のYES)、示唆時間を特別態様で変更するタイミングか否かを判定する(ステップS1800−33)。サブCPU330aは、減算後の時間変更カウンタのカウンタ値が52500であって時間変更タイミングカウンタ値の「52500」に一致するため、示唆時間を特別態様で変更するタイミングであると判定する(ステップS1800−33のYES)。
次いで、サブCPU330aは、時間変更コマンドを作成して送信バッファにセットする(ステップS1800−35)。時間変更コマンドには、拡張された枠画像503の情報が含まれる。さらに、時間変更コマンドには、示唆時間画像501に表される数字列の情報として、時間変更カウンタのカウンタ値の「52500」に対応して予告演出開始までの実際の残り時間に相当する105.000秒の最下位の数値が除かれた「105.00」が含まれる。
次いで、サブCPU330aは、特別態様変更済フラグをオン状態に設定し(ステップS1800−37)、時間変更タイマ演出制御処理を終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の出力制御処理(ステップS1100−7)を実行し、送信バッファにセットされた種々のコマンドを画像制御部340などに送信する。
画像制御部340は、時間変更コマンドを受信したことに基づいて、演出表示装置200を制御する。これにより、図58(e)に示すように、後半変動演出の開始とともに演出表示部200aの表示画面のほぼ全体において開始されたリーチ発展演出としての動画に重畳して、拡張された枠画像503と、整数部の桁数が2桁から3桁に増加した示唆時間画像501とを有する時間変更タイマ演出画像50が表示される。示唆時間画像501が表す数字列は「105.00」となり、示唆時間画像501の示唆する示唆時間が、予告演出の開始までの実際の残り時間である105秒となる。
特殊態様で示唆時間を変更する所定時刻でのサブタイマ割込み処理の次に実行されるサブタイマ割込み処理の時間変更タイマ演出制御処理において、サブCPU330aは、時間変更カウンタのカウンタ値から1を減算した値が52501(=60000−7499(=14.998秒/2ミリ秒))であって0でないと判定する(ステップS1800−31のNO)。
次いで、サブCPU330aは、枠拡張態様用の時間変更タイマ演出態様フラグがオン状態であって時間変更の対象の演出態様のフラグがオン状態であると判定し(ステップS1800−31のYES)、示唆時間を特別態様で変更するタイミングか否かを判定する(ステップS1800−33)。サブCPU330aは、減算後の時間変更カウンタのカウンタ値が52501であって変更タイミングカウンタ値の「52500」に一致しないため、示唆時間を特別態様で変更するタイミングでないと判定する(ステップS1800−33のNO)。
次いで、サブCPU330aは、特別態様変更済フラグがオン状態であると判定し、タイマ値更新コマンドを作成して送信バッファにセットし(ステップS1800−39)、時間変更タイマ演出制御処理を終了する。タイマ値更新コマンドには、示唆時間画像501に表される数字列の情報として、時間変更カウンタのカウンタ値の「52501」に対応して予告演出開始までの実際の残り時間に相当する104.998秒の最下位の数値が除かれた「104.99」が含まれる。さらに、タイマ値更新コマンドには、拡張された枠画像503の情報が含まれる。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の出力制御処理(ステップS1100−7)を実行し、送信バッファにセットされた種々のコマンドを画像制御部340などに送信する。
画像制御部340は、タイマ値更新コマンドを受信したことに基づいて、演出表示装置200を制御する。これにより、図58(f)に示すように、後半変動演出の開始とともに演出表示部200aの表示画面のほぼ全体において開始されたリーチ発展演出としての動画に重畳して、拡張された枠画像503と、整数部の桁数が3桁、小数部の桁数が2桁の示唆時間画像501とを有する時間変更タイマ演出画像50が継続して表示される。示唆時間画像501が表す数字列は「104.99」となり、示唆時間画像501は、予告演出の開始までの実際の残り時間の報知を継続する。なお、演出表示部200aの表示画面内の下方左寄りには、リーチ演出態様の演出図柄210a,210b,210cが継続して表示され、リーチ演出が継続されていることが報知される。
このように、遊技機100は、特別態様で示唆時間を変更した後は、時間変更タイマ演出が終了するまで、時間変更タイマ演出画像50によって予告演出の開始までの実際の残り時間の報知を継続する。
ここで、後半変動演出が開始されてから所定時間(例えば110秒)が経過して時間変更タイマ演出の終了時刻になったとする。
サブCPU330aは、サブタイマ割込み処理の時間変更タイマ演出決定処理(ステップS1700)において、サブRAM330cの所定の記憶領域(変動専用記憶領域)に「激熱カットイン予告」の予告演出パターンが記憶されているため、予告演出の実行が決定されていると判定する(ステップS1700−1のYES)。次いで、サブCPU330aは、貯留タイマ演出決定フラグおよび貯留タイマ演出中フラグのいずれもオフ状態であるため、貯留タイマ演出が実行中でないと判定し(ステップS1700−3のNO)、時間変更タイマ演出フラグがオン状態であって時間変更タイマ演出が実行中であると判定し(ステップS1700−5のYES)、時間変更タイマ演出決定処理を終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の時間変更タイマ演出制御処理(ステップS1800)において、時間変更タイマ演出開始フラグがオフ状態であってオン状態でないと判定し(ステップS1800−1のNO)、時間変更タイマ演出待機中フラグがオフ状態であってオン状態でないと判定し(ステップS1800−7のNO)、時間変更タイマ演出実行中フラグがオン状態か否かを判定する(図57参照)。
サブCPU330aは、時間変更タイマ演出実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1800−25のYES)、時間カウンタのカウンタ値から1を減算する(ステップS1800−27)。時間変更タイマ演出の終了時刻(終了タイミング)は、変動演出が開始されてから120秒が経過した時刻である。このため、サブCPU330aは、減算後の時間変更カウンタのカウンタ値が0(=60000−60000(=120秒/2ミリ秒))であると判定する(ステップS1800−31のYES)。
次いで、サブCPU330aは、特別態様変更済フラグをオフ状態に設定し(ステップS1800−41)、時間変更タイマ演出実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1800−43)、時間変更タイマ演出終了コマンドを作成して送信バッファにセットする。枠拡張態様用の時間変更タイマ演出態様フラグがオン状態であるため、時間変更タイマ演出終了コマンドには、予告演出の開始までの残り時間が「0」になったことを報知するための示唆時間として「000.00」の情報と、予告演出が開始されることをアピールするアピール画像の情報とが含まれる。
次いで、サブCPU330aは、枠拡張態様用の時間変更タイマ演出態様フラグをオフ状態に設定し(ステップS1800−47)、時間変更タイマ演出制御処理を終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の出力制御処理(ステップS1100−7)を実行し、送信バッファにセットされた種々のコマンドを画像制御部340などに送信する。
画像制御部340は、時間変更タイマ演出終了コマンドを受信したことに基づいて、演出表示装置200を制御する。これにより、図59(a)に示すように、後半変動演出の開始とともに演出表示部200aの表示画面のほぼ全体において開始されたリーチ発展演出としての動画に重畳して、数字列「000.00」を表す示唆時間画像501によって予告演出の開始までの残り時間が0秒になったことを報知する表示態様の時間変更タイマ演出画像50が表示される。さらに、演出表示部200aの表示画面には、時間変更タイマ演出画像50を覆うように重畳するアピール画像600が表示される。アピール画像600は、ギザギザを周囲に有する楕円形状の画像と、当該楕円の中に表示された「GO!GO!」という文字の画像とで構成されている。
このように、遊技機100は、時間変更タイマ演出の終了とともにアピール画像600を演出表示部200aに表示することによって、予告演出が開始されることを遊技者にアピールして、遊技に対する遊技者の遊技の興趣の向上を図るようになっている。なお、アピール画像600が表示されている際も、演出表示部200aの表示画面内の下方左寄りには、リーチ演出態様の演出図柄210a,210b,210cが継続して表示され、リーチ演出が継続されていることが報知される。
時間変更タイマ演出が終了してから所定時間(例えば2秒)が経過して、予告演出の開始タイミングになったとする。サブCPU330aは、サブタイマ割込み処理のタイムスケジュール管理処理(ステップS1300)において、タイムテーブルを参照して予告演出の開始タイミングであると判定し、予告演出パターンとして「激熱カットイン予告」の情報を含むリーチ開始コマンドを作成して送信バッファにセットする。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の時間変更タイマ演出決定処理(ステップS1700)において、サブRAM330cの所定の記憶領域(変動専用記憶領域)に「激熱カットイン予告」の予告演出パターンが記憶されているため、予告演出の実行が決定されていると判定する(ステップS1700−1のYES)。次いで、サブCPU330aは、貯留タイマ演出決定フラグおよび貯留タイマ演出中フラグのいずれもオン状態でないため、貯留タイマ演出が実行中でないと判定し(ステップS1700−3のNO)、時間変更タイマ演出フラグがオン状態であって時間変更タイマ演出が実行中であると判定し(ステップS1700−5のYES)、時間変更タイマ演出決定処理を終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の時間変更タイマ演出制御処理(ステップS1800)において、時間変更タイマ演出開始フラグがオフ状態であってオン状態でないと判定し(ステップS1800−1のNO)、時間変更タイマ演出待機中フラグがオフ状態であってオン状態でないと判定し(ステップS1800−7のNO)、時間変更タイマ演出実行中フラグがオフ状態であってオン状態でないと判定し(ステップS1800−25のNO)、時間変更タイマ演出制御処理を終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の出力制御処理(ステップS1100−7)を実行し、送信バッファにセットされた種々のコマンドを画像制御部340などに送信する。
画像制御部340は、サブCPU330aから送信された予告演出開始コマンドに基づいて、演出表示装置200を制御する。これにより、図59(b)に示すように、演出表示部200aの表示画面内のほぼ中央において、リーチ発展演出としての画像を覆うように重畳して激熱カットインによる予告演出が実行される。図59(b)では、激熱カットインによる予告演出は、周囲がギザギザ形状の影付き図形と、当該図形の中央に表示された「激熱!!」の文字とによって表されている。なお、予告演出が実行されている際も、演出表示部200aの表示画面内の下方左寄りには、リーチ演出態様の演出図柄210a,210b,210cが継続して表示され、リーチ演出が継続されていることが報知される。
予告演出は、所定期間実行された後に終了する。サブCPU330aは、その後に実行するサブタイマ割込み処理のコマンド解析処理(ステップS1200)において、特図停止指定コマンドを受信したと判定し、タイムスケジュール管理処理(ステップS1300)において、変動演出終了コマンドを作成して送信バッファにセットする。変動演出終了コマンドには、停止図柄として特別図柄Eの情報が含まれる。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の出力制御処理(ステップS1100−7)を実行し、送信バッファにセットされた変動演出終了コマンドを画像制御部340などに送信する。
画像制御部340は、サブCPU330aから送信された変動演出終了コマンドに基づいて、演出表示装置200を制御する。これにより、図59(c)に示すように、演出表示部200aの表示画面内のほぼ中央において、演出図柄210a,210b,210cが「7」「7」「7」の表示態様で停止表示され、大役抽選の結果が大当たりであったことが報知される。
(時間変更タイマ演出の演出態様例2)
次に、副制御基板330が主制御基板300からの変動パターンコマンドを受信したことに基づいて、変更なし態様による時間変更タイマ演出が実行される場合の演出態様例について図60および図61を用いて説明する。図60(a)から図60(f)および図61(a)から図61(e)では、時間変更タイマ演出の演出態様例がこの順に時系列に図示されている。
図60(a)に示すように、演出表示部200aの表示画面内のほぼ中央には、演出図柄210a,210b,210cが「3」「8」「2」の表示態様で停止表示し、図柄変動(変動演出)がハズレであることが報知されている。また、演出表示部200aの表示画面内の下方右寄りには、保留消化画像221と、特図保留記憶領域の第1記憶部および第2記憶部に記憶されている第1保留または第2保留に対応する保留表示画像220a,220bとが表示されている。
演出表示部200aの表示画面に演出図柄210a,210b,210cが「3」「8」「2」の表示態様で停止表示してから所定時間の経過後に、副制御基板330のサブCPU330aは、サブタイマ割込み処理(図37参照)を実行する。サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理のコマンド解析処理(ステップS1200)において、特別図柄Xの情報を含む図柄種別指定コマンドが主制御基板300から送信されたと判定したとする。一方、サブCPU330aは、当該コマンド解析処理において、保留減指定コマンドを受信し、先読み指定コマンドを受信していないと判定したとする。
また、サブCPU330aは、当該コマンド解析処理の変動モードコマンド受信処理(図38参照)において、変動モード番号「00H」の情報を含む変動モードコマンドを受信したと判定する(ステップS1210−1)。また、サブCPU330aは、前半変動演出決定テーブルを参照して前半変動演出態様を「なし」と決定する(ステップS1210−3)。さらに、サブCPU330aは、変動演出実行コマンドをセットし(ステップS1210−5)、タイムテーブルをセットし(ステップS1210−7)、変動モードコマンド受信処理を終了する。
また、サブCPU330aは、当該コマンド解析処理の変動パターンコマンド受信処理(図39参照)において、変動パターン番号「02H」の情報を含む変動パターンコマンドを受信したと判定する(ステップS1220−1)。また、サブCPU330aは、後半変動演出決定テーブル(図35(b)参照)を参照して後半変動演出態様を「リーチなしC」と決定する(ステップS1220−3)。また、サブCPU330aは、変動演出実行コマンドをセットし(ステップS1220−5)、予告演出決定処理を実行する(ステップS1221)。
サブCPU330aは、予告演出決定処理(図40参照)において、予告演出実行抽選処理を実行し(ステップS1221−1)、予告演出を実行することに決定する(ステップS1221−3のYES)。次いで、サブCPU330aは、図柄種別指定コマンドに特別図柄Xの情報が含まれており大役抽選結果がハズレであると判定し(ステップS1221−5のYES)、ハズレ用予告演出決定テーブル(図41(b)参照)を読み込み(ステップS1221−9)、予告演出パターンを決定する(ステップS1221−11)。サブCPU330aは、例えばサブRAM330cから取得した予告決定乱数の乱数値が「10」であって予告演出パターンとして「擬似連2回予告」に決定し、予告演出パターンとして「擬似連2回予告」をサブRAM330cの所定の記憶領域(変動専用記憶領域(詳細は後述する))に記憶する(ステップS1221−13)。さらに、サブCPU330aは、「擬似連2回予告」の演出態様の情報を含む予告演出パターンコマンドを作成して送信バッファにセットし(ステップS1221−15)、予告演出決定処理を終了する。
次いで、サブCPU330aは、当該変動パターンコマンド受信処理において、タイムテーブルをセットし(ステップS1220−7)、変動時間計時タイマをリセットし(ステップS1220−9)、変動パターンコマンド受信処理を終了する。
次に、サブCPU330aは、当該コマンド解析処理において、先読み指定コマンドを受信しておらず、かつ保留減指定コマンドを受信していると判定し、保留表示画像220bの消去の情報を含む保留表示制御コマンドを送信バッファにセットする。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理のポイント貯留処理(ステップS1400)において、貯留タイマ演出決定フラグがオン状態でないと判定し、貯留タイマ演出決定処理において特別な処理を実行せずに終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の貯留タイマ演出決定処理(ステップS1500)において、貯留タイマ演出決定フラグがオン状態でないと判定し、貯留タイマ演出決定処理において特別な処理を実行せずに終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の貯留タイマ演出制御処理(ステップS1600)において、貯留タイマ演出中フラグがオン状態でないと判定し、貯留タイマ演出制御処理において特別な処理を実行せずに終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理において時間変更タイマ演出決定処理(ステップS1700)を実行する。サブCPU330aは、当該時間変更タイマ演出決定処理(図55参照)において、サブRAM330cの所定の記憶領域(変動専用記憶領域)に「擬似連2回予告」の予告演出パターンが記憶されているため、予告演出の実行が決定されていると判定する(ステップS1700−1のYES)。次いで、サブCPU330aは、貯留タイマ演出決定フラグおよび貯留タイマ演出中フラグのいずれもオン状態でないため、貯留タイマ演出が実行中でないと判定し(ステップS1700−3のNO)、時間変更タイマ演出実行中フラグがオフ状態であって時間変更タイマ演出が実行中でないと判定する(ステップS1700−5)。
次に、サブCPU330aは、当該時間変更タイマ演出決定処理を実行しているサブタイマ割込み処理と同一のコマンド解析において、先読み指定コマンドを受信していなかったと判定し(ステップS1700−7のNO)、変動パターンコマンドを受信していたと判定する(ステップS1700−23のYES)。サブCPU330aは、受信した変動モードコマンドおよび変動パターンコマンドに含まれていた変動モード番号「00H」および変動パターン番号「02H」の組が時間変更タイマ演出を実行可能な複数の記憶変動番号の組のうちの1つに一致していると判定し(ステップS1700−25のYES)、時間変更タイマ演出の実行可否・演出態様決定抽選を実行する(ステップS1700−27)。
サブCPU330aは、時間変更タイマ演出の実行可否・演出態様決定抽選において、サブRAM330cから取得した時間変更タイマ演出の実行可否・演出態様決定抽選乱数の乱数値が例えば「85」であって、時間変更タイマ演出の実行可否・演出態様決定テーブルを参照して、時間変更タイマ演出の演出態様を項目「変更なし」(すなわち、変更なし態様)に決定する。次いで、サブCPU330aは、時間変更タイマ演出の演出態様を「変更なし態様」に決定したため、時間変更タイマ演出を実行することに決定したと判定する(ステップS1700−29のYES)。
次いで、サブCPU330aは、決定した時間変更タイマ演出の演出態様に対応する変更なし態様用の時間変更タイマ演出態様フラグをオン状態に設定し(ステップS1700−31)、時間変更カウンタの初期値を設定する(ステップS1700−33)。変動モード番号「00H」および変動パターン番号「02H」の組に一致する記憶変動番号の組で実行される時間変更タイマ演出の実行期間は、例えば15秒である。また、時間変更タイマ演出の演出態様が変更なし態様であるため、サブCPU330aは、時間変更カウンタの初期値を「7500」(=15秒/2ミリ秒)に設定する。
次いで、サブCPU330aは、時間変更タイマ演出開始フラグをオン状態に設定し(ステップS1700−19)、時間変更タイマ演出開始コマンドを作成して送信バッファに設定し(ステップS1700−21)、時間変更タイマ演出決定処理を終了する。時間変更タイマ演出開始コマンドには、示唆時間画像501に表される数字列の情報として、時間変更カウンタの初期値に対応して予告演出開始までの実際の残り時間に相当する15.000秒の最下位の数値が除かれた「15.00」が含まれる。時間変更タイマ演出の演出態様が変更なし態様である場合には、示唆時間は、時間変更タイマ演出の開始から終了まで、予告演出が開始されるまでの実際の残り時間と同じ時間を示唆する。このため、変更なし態様の時間変更タイマ演出における時間変更タイマ演出開始コマンド、後述するタイマ値更新コマンドおよび時間変更タイマ演出終了コマンドには、示唆時間画像501に表される数字列の情報として、時間変更カウンタの初期値やカウンタ値に基づいて算出される予告演出開始までの残り時間の最下位の数値が除かれた数字列が含まれる。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の時間変更タイマ演出制御処理(ステップS1800)を実行する。サブCPU330aは、当該時間変更タイマ演出制御処理(図56参照)において、時間変更タイマ演出開始フラグがオン状態であると判定し(ステップS1800−1のYES)、時間変更タイマ演出開始フラグをオフ状態に設定し(ステップS1800−3)、時間変更タイマ演出実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1800−5)、時間変更タイマ演出制御処理を終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の出力制御処理(ステップS1100−7)を実行し、送信バッファにセットされた種々のコマンドを画像制御部340などに送信する。
画像制御部340は、サブCPU330aから送信された後半変動演出の変動態様「02H」の情報を含む変動演出実行コマンド、時間変更タイマ演出開始コマンドおよび保留表示制御コマンドを受信したことに基づいて、演出表示装置200を制御する。これにより、図60(b)に示すように、演出表示部200aの表示画面内のほぼ中央において、演出図柄210a,210b,210cが図中の上側から下側に向かう太矢印に示す方向に順次回転移動(スクロール)する演出図柄の変動表示(変動演出)が開始される。
また、演出表示部200aの表示画面内の上方左寄りには、示唆時間画像501および枠画像503を有する時間変更タイマ演出画像50が表示され、時間変更タイマ演出が開始される。示唆時間画像501が表す数字列は「150.00」であり、予告演出の開始まで残り時間が15秒であることが報知される。
さらに、演出表示部200aの表示画面内の下方右寄りには、実行中の図柄変動で消化されている保留に対応する保留消化画像221と、特図保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている保留に対応する保留表示画像220aとが表示される。
演出図柄210a,210b,210cの変動表示が開始されてから所定時間(例えば10秒)が経過して1回目の擬似連の開始前の仮停止表示(演出図柄210a,210b,210cが僅かに揺れ動いて停止しているかのような表示)となるタイミングになったとする。サブCPU330aは、サブタイマ割込み処理のタイムスケジュール管理処理(ステップS1300)において、タイムテーブルを参照して仮停止表示となるタイミングであると判定し、ハズレに相当する図柄の情報を含む仮停止表示コマンドを作成して送信バッファにセットする。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の時間変更タイマ演出決定処理(ステップS1700)において、サブRAM330cの所定の記憶領域(変動専用記憶領域)に「擬似連2回予告」の予告演出パターンが記憶されているため、予告演出の実行が決定されていると判定する(ステップS1700−1のYES)。次いで、サブCPU330aは、貯留タイマ演出決定フラグおよび貯留タイマ演出中フラグのいずれもオン状態でないため、貯留タイマ演出が実行中でないと判定し(ステップS1700−3のNO)、時間変更タイマ演出フラグがオン状態であって時間変更タイマ演出が実行中であると判定し(ステップS1700−5のYES)、時間変更タイマ演出決定処理を終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の時間変更タイマ演出制御処理(ステップS1800)において、時間変更タイマ演出開始フラグがオフ状態であってオン状態でないと判定し(ステップS1800−1のNO)、時間変更タイマ演出待機中フラグがオフ状態であってオン状態でないと判定し(ステップS1800−7のNO)、時間変更タイマ演出実行中フラグがオン状態か否かを判定する(図57参照)。
サブCPU330aは、時間変更タイマ演出実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1800−25のYES)、時間カウンタのカウンタ値から1を減算する(ステップS1800−27)。1回目の擬似連の開始前の仮停止表示となるタイミングは、変動演出が開始されてから10秒が経過したタイミングである。このため、サブCPU330aは、減算後の時間変更カウンタのカウンタ値が2500(=7500−5000(=10秒/2ミリ秒))であって0でないと判定する(ステップS1800−31のNO)。
次いで、サブCPU330aは、変更なし態様用の時間変更タイマ演出態様フラグがオン状態であって時間変更の対象の演出態様のフラグがオン状態であると判定し(ステップS1800−31のYES)、変更なし態様であるため示唆時間を特別態様で変更するタイミングでない判定する(ステップS1800−33のNO)。
次いで、サブCPU330aは、特別態様変更済フラグがオン状態でないと判定し、タイマ値更新コマンドを作成して送信バッファにセットし(ステップS1800−39)、時間変更タイマ演出制御処理を終了する。タイマ値更新コマンドには、示唆時間画像501に表される数字列の情報として、時間変更カウンタのカウンタ値の「2500」に対応して予告演出開始までの実際の残り時間に相当する05.000秒の最下位の数値が除かれた「05.00」が含まれる。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の出力制御処理(ステップS1100−7)を実行し、送信バッファにセットされた種々のコマンドを画像制御部340などに送信する。
画像制御部340は、サブCPU330aから送信された仮停止表示コマンドおよびタイマ値更新コマンドを受信したことに基づいて、演出表示装置200を制御する。これにより、図60(c)に示すように、演出表示部200aの表示画面内のほぼ中央において、演出図柄210a,210b,210cが「5」「4」「7」の表示態様で仮停止表示され、大役抽選の抽選結果としてハズレを報知しているかのような状態となる。
また、演出表示部200aの表示画面に表示された示唆時間画像501を構成する数字列が「05.00」となり、時間変更タイマ演出画像50は、予告演出の開始まで残り時間が5秒であることを報知する。また、特図保留記憶領域に記憶された保留の個数は変更されていないので、保留消化画像221および保留表示画像220aの表示が継続されている。
演出図柄210,210b,210cが仮停止表示の表示態様になってから例えば0.1秒経過して、1回目の擬似連の開始タイミングになったとする。サブCPU330aは、サブタイマ割込み処理のタイムスケジュール管理処理(ステップS1300)において、タイムテーブルを参照して1回目の擬似連の開始タイミングであると判定し、演出図柄210,210b,210cのスクロール表示の情報を含む擬似連開始コマンドを作成して送信バッファにセットする。
また、サブCPU330aは、この時刻におけるサブタイマ割込み処理の時間変更タイマ演出制御処理において、時間変更カウンタのカウンタ値から1を減算した値が2450(=7500−5050(=10.1000秒/2ミリ秒))であって0でないと判定する(ステップS1800−31のNO)。なお、時間変更カウンタのカウンタ値から1を減算した当該値は、図60(c)に示す仮停止表示に対応する時間変更カウンタのカウンタ値から50(0.1秒に相当するカウント数)を減算した値である。
次いで、サブCPU330aは、変更なし態様用の時間変更タイマ演出態様フラグがオン状態であって時間変更の対象の演出態様のフラグがオン状態であると判定し(ステップS1800−31のYES)、示唆時間を特別態様で変更するタイミングでないと判定する(ステップS1800−33のNO)。
次いで、サブCPU330aは、特別態様変更済フラグがオン状態でないと判定し、タイマ値更新コマンドを作成して送信バッファにセットし(ステップS1800−39)、時間変更タイマ演出制御処理を終了する。タイマ値更新コマンドには、示唆時間画像501に表される数字列の情報として、時間変更カウンタのカウンタ値の「2450」に対応して予告演出開始までの実際の残り時間に相当する4.900秒の最下位の数値が除かれた「04.90」が含まれる。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の出力制御処理(ステップS1100−7)を実行し、送信バッファにセットされた種々のコマンドを画像制御部340などに送信する。
画像制御部340は、擬似連開始コマンドおよびタイマ値更新コマンドを受信したことに基づいて、演出表示装置200を制御する。これにより、図60(d)に示すように、演出表示部200aの表示画面内のほぼ中央において、演出図柄210a,210b,210cの縦方向のスクロール表示が開始される。さらに、示唆時間画像501を構成する数字列は「04.90」となり、時間変更タイマ演出画像50は、示唆時間画像501によって予告演出の開始までの残り時間が4.9秒であることを報知する。すなわち、時間変更タイマ演出画像50は、示唆時間画像501によって、予告演出の開始までの実際の残り時間を報知する。
1回目の擬似連が開始されてから例えば1.9秒経過して、1回目の擬似連においてリーチ演出の表示態様を模した仮リーチ表示態様となるタイミングになったとする。サブCPU330aは、サブタイマ割込み処理のタイムスケジュール管理処理(ステップS1300)において、タイムテーブルを参照して1回目の擬似連における仮リーチ表示態様の開始タイミングであると判定し、リーチ演出を模した表示態様の情報を含む仮リーチ表示態様開始コマンドを作成して送信バッファにセットする。
また、サブCPU330aは、この時刻におけるサブタイマ割込み処理の時間変更タイマ演出制御処理において、1回目の擬似連が開始されてから例えば1.9秒経過した3.000秒の最下位の数値が除かれた「03.00」を含むタイマ値更新コマンドを作成して送信バッファにセットする。
画像制御部340は、仮リーチ表示態様開始コマンドおよびタイマ値更新コマンドを受信したことに基づいて、演出表示装置200を制御する。これにより、図60(e)に示すように、演出表示部200aの表示画面内のほぼ中央において、演出図柄210a,210cが「7」の表示態様で僅かに揺れ動いた状態で表示され、演出図柄210bがスクロール状態で表示され、仮リーチ表示態様の状態となる。さらに、示唆時間画像501が表す数字列は「03.00」となり、時間変更タイマ演出画像50は、示唆時間画像501によって予告演出の開始までの残り時間が3.0秒であることを報知する。すなわち、時間変更タイマ演出画像50は、示唆時間画像501によって、予告演出の開始までの実際の残り時間を報知する。
1回目の擬似連が開始されてから所定時間(例えば5秒)が経過して当該擬似連が終了するとともに、時間変更タイマ演出の終了時刻になったとする。
サブCPU330aは、サブタイマ割込み処理のタイムスケジュール管理処理(ステップS1300)において、タイムテーブルを参照して1回目の擬似連の終了タイミングであると判定し、ハズレに相当する図柄の情報を含む仮停止表示コマンドを作成して送信バッファにセットする。
また、サブCPU330aは、サブタイマ割込み処理の時間変更タイマ演出決定処理(ステップS1700)において、サブRAM330cの所定の記憶領域(変動専用記憶領域)に「擬似連2回予告」の予告演出パターンが記憶されているため、予告演出の実行が決定されていると判定する(ステップS1700−1のYES)。次いで、サブCPU330aは、貯留タイマ演出決定フラグおよび貯留タイマ演出中フラグのいずれもオン状態でないため、貯留タイマ演出が実行中でないと判定し(ステップS1700−3のNO)、時間変更タイマ演出フラグがオン状態であって時間変更タイマ演出が実行中であると判定し(ステップS1700−5のYES)、時間変更タイマ演出決定処理を終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の時間変更タイマ演出制御処理(ステップS1800)において、時間変更タイマ演出開始フラグがオフ状態であってオン状態でないと判定し(ステップS1800−1のNO)、時間変更タイマ演出待機中フラグがオフ状態であってオン状態でないと判定し(ステップS1800−7のNO)、時間変更タイマ演出実行中フラグがオン状態か否かを判定する(図57参照)。
サブCPU330aは、時間変更タイマ演出実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1800−25のYES)、時間変更カウンタのカウンタ値から1を減算する(ステップS1800−27)。時間変更タイマ演出の終了時刻(タイミング)は、変動演出が開始されてから15秒が経過した時刻である。このため、サブCPU330aは、減算後の時間変更カウンタのカウンタ値が0(=7500−7500(=15秒/2ミリ秒))であると判定する(ステップS1800−31のYES)。
次いで、サブCPU330aは、特別態様変更済フラグをオフ状態に設定し(ステップS1800−41)、時間変更タイマ演出実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1800−43)、時間変更タイマ演出終了コマンドを作成して送信バッファにセットする。変更なし態様用の時間変更タイマ演出態様フラグがオン状態であるため、時間変更タイマ演出終了コマンドには、予告演出の開始までの残り時間が「0」になったことを報知するための示唆時間として「00.00」の情報と、予告演出が開始されることをアピールするアピール画像の情報とが含まれる。
次いで、サブCPU330aは、変更なし態様用の時間変更タイマ演出態様フラグをオフ状態に設定し(ステップS1800−47)、時間変更タイマ演出制御処理を終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の出力制御処理(ステップS1100−7)を実行し、送信バッファにセットされた種々のコマンドを画像制御部340などに送信する。
画像制御部340は、仮停止表示コマンドおよび時間変更タイマ演出終了コマンドを受信したことに基づいて、演出表示装置200を制御する。これにより、図60(f)に示すように、演出表示部200aの表示画面内のほぼ中央において、演出図柄210a,210b,210cが「7」「5」「7」の表示態様で仮停止表示され、大役抽選の抽選結果としてハズレを報知しているかのような状態となる。
また、演出表示部200aの表示画面には、数字列「00.00」を表す示唆時間画像501によって予告演出の開始までの残り時間が0秒になったことを報知する表示態様の時間変更タイマ演出画像50が表示される。さらに、演出表示部200aの表示画面には、時間変更タイマ演出画像50を覆うように重畳するアピール画像600が表示される。
このように、遊技機100は、時間変更タイマ演出の終了とともにアピール画像600を演出表示部200aに表示することによって、予告演出が開始されることを遊技者にアピールして、遊技に対する遊技者の遊技の興趣の向上を図るようになっている。
時間変更タイマ演出が終了してから所定時間(例えば2秒)が経過して、予告演出の開始タイミングになったとする。サブCPU330aは、サブタイマ割込み処理のタイムスケジュール管理処理(ステップS1300)において、タイムテーブルを参照して予告演出の開始タイミングであると判定し、予告演出パターンとして2回目の擬似連を開始するための擬似連開始コマンドを作成して送信バッファにセットする。
画像制御部340は、擬似連開始コマンドを受信したことに基づいて、演出表示装置200を制御する。これにより、図61(a)に示すように、演出表示部200aの表示画面内のほぼ中央において、演出図柄210a,210b,210cの縦方向のスクロール表示が開始される。これにより、予告演出としての2回目の擬似連が開始される。
予告演出としての2回目の擬似連が開始してから所定時間の経過後に、仮リーチ表示態様となるタイミングになったとする。サブCPU330aは、サブタイマ割込み処理のタイムスケジュール管理処理(ステップS1300)において、タイムテーブルを参照して2回目の擬似連における仮リーチ表示態様の開始タイミングであると判定し、リーチ演出を模した表示態様の情報を含む仮リーチ表示態様開始コマンドを作成して送信バッファにセットする。
画像制御部340は、仮リーチ表示態様開始コマンドを受信したことに基づいて、演出表示装置200を制御する。これにより、図61(b)に示すように、演出表示部200aの表示画面内のほぼ中央において、演出図柄210a,210cが「7」の表示態様で僅かに揺れ動いた状態で表示され、演出図柄210bがスクロール状態で表示され、仮リーチ表示の状態となる。
予告演出としての2回目の擬似連において仮リーチ表示態様が開始されてから所定時間(予告演出が開始されてから例えば3秒)が経過して予告演出の終了タイミングになったとする。サブCPU330aは、サブタイマ割込み処理のタイムスケジュール管理処理(ステップS1300)において、タイムテーブルを参照して予告演出の終了タイミングであると判定し、変動演出終了コマンドを作成して送信バッファにセットする。変動演出終了コマンドには、停止図柄として特別図柄Xの情報が含まれる。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の出力制御処理(ステップS1100−7)を実行し、送信バッファにセットされた変動演出終了コマンドを画像制御部340などに送信する。
画像制御部340は、サブCPU330aから送信された変動演出終了コマンドに基づいて、演出表示装置200を制御する。これにより、図61(c)に示すように、演出表示部200aの表示画面内のほぼ中央において、演出図柄210a,210b,210cが「7」「6」「7」の表示態様で停止表示され、大役抽選の結果がはずれであったことが報知される。
(時間変更タイマ演出の演出態様例3)
次に、副制御基板330が主制御基板300からの先読み指定コマンドを受信したことに基づく時間変更タイマ演出の待機状態を介して小数点移動態様による時間変更タイマ演出が実行される場合の演出態様例について図62から図64を用いて説明する。図62(a)から図62(f)、図14(a)から図14(e)および図64(a)から図64(c)では、時間変更タイマ演出の演出態様例がこの順に時系列に図示されている。
図62(a)に示すように、演出表示部200aの表示画面内のほぼ中央には、演出図柄210a,210b,210cが「3」「8」「2」の表示態様で停止表示し、図柄変動(変動演出)がハズレであることが報知されている。また、演出表示部200aの表示画面内の下方右寄りには、保留消化画像221と、特図保留記憶領域の第1記憶部および第2記憶部に記憶されている第1保留または第2保留に対応する保留表示画像220a,220bとが表示されている。
演出表示部200aの表示画面に演出図柄210a,210b,210cが「3」「8」「2」の表示態様で停止表示してから所定時間の経過後に、副制御基板330のサブCPU330aは、サブタイマ割込み処理(図37参照)を実行する。サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理のコマンド解析処理(ステップS1200)において、特別図柄Xの情報を含む図柄種別指定コマンドが主制御基板300から送信されたと判定したとする。一方、サブCPU330aは、当該コマンド解析処理において、保留減指定コマンドを受信し、先読み指定コマンドを受信していないと判定したとする。
また、サブCPU330aは、当該コマンド解析処理の変動モードコマンド受信処理(図38参照)において、変動モード番号「00H」の情報を含む変動モードコマンドを受信したと判定する(ステップS1210−1)。また、サブCPU330aは、前半変動演出決定テーブルを参照して前半変動演出態様を「なし」と決定する(ステップS1210−3)。さらに、サブCPU330aは、変動演出実行コマンドをセットし(ステップS1210−5)、タイムテーブルをセットし(ステップS1210−7)、変動モードコマンド受信処理を終了する。
また、サブCPU330aは、当該コマンド解析処理の変動パターンコマンド受信処理(図39参照)において、変動パターン番号「00H」の情報を含む変動パターンコマンドを受信したと判定する(ステップS1220−1)。また、サブCPU330aは、後半変動演出決定テーブル(図35(b)参照)を参照して後半変動演出態様を「リーチなしA」と決定する(ステップS1220−3)。また、サブCPU330aは、変動演出実行コマンドをセットし(ステップS1220−5)、予告演出決定処理を実行する(ステップS1221)。
サブCPU330aは、予告演出決定処理(図40参照)において、予告演出実行抽選処理を実行し(ステップS1221−1)、予告演出を実行しないことに決定し(ステップS1221−3のNO)、予告演出決定処理を終了する。
次いで、サブCPU330aは、当該変動パターンコマンド受信処理において、タイムテーブルをセットし(ステップS1220−7)、変動時間計時タイマをリセットし(ステップS1220−9)、変動パターンコマンド受信処理を終了する。
次に、サブCPU330aは、当該コマンド解析処理において、先読み指定コマンドを受信しておらず、かつ保留減指定コマンドを受信していると判定し、保留表示画像220bの消去の情報を含む保留表示制御コマンドを送信バッファにセットする。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理のポイント貯留処理(ステップS1400)において、一般入賞口118への入球が検出されていないと判定し、ポイント貯留処理において特別な処理を実行せずに終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の貯留タイマ演出決定処理(ステップS1500)において、貯留タイマ演出決定フラグがオン状態でないと判定し、貯留タイマ演出決定処理において特別な処理を実行せずに終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の貯留タイマ演出制御処理(ステップS1600)において、貯留タイマ演出中フラグがオン状態でないと判定し、貯留タイマ演出制御処理において特別な処理を実行せずに終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理において時間変更タイマ演出決定処理(ステップS1700)を実行する。サブCPU330aは、当該時間変更タイマ演出決定処理(図55参照)において、サブRAM330cの変動専用記憶領域および先読み専用記憶領域のいずれにも予告演出パターンが記憶されておらず、予告演出の実行が決定されていないと判定し(ステップS1700−1のNO)、時間変更タイマ演出決定処理を終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の時間変更タイマ演出制御処理(ステップS1800)を実行する。サブCPU330aは、当該時間変更タイマ演出制御処理(図56参照)において、時間変更タイマ演出開始フラグがオフ状態であってオン状態ンでないと判定し(ステップS1800−1のNO)、時間変更タイマ演出待機中フラグがオフ状態であってオン状態でないと判定(ステップS1800−7のNO)、時間変更タイマ演出実行中フラグがオフ状態であってオン状態でないと判定し(ステップS1800−25のNO)、時間変更タイマ演出制御処理を終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の出力制御処理(ステップS1100−7)を実行し、送信バッファにセットされた種々のコマンドを画像制御部340などに送信する。
画像制御部340は、サブCPU330aから送信された後半変動演出の変動態様「リーチなしA」の情報を含む変動演出実行コマンドおよび保留表示制御コマンドを受信したことに基づいて、演出表示装置200を制御する。これにより、図62(b)に示すように、演出表示部200aの表示画面内のほぼ中央において、演出図柄210a,210b,210cが図中の上側から下側に向かう太矢印に示す方向に順次回転移動(スクロール)する演出図柄の変動表示(変動演出)が開始される。
さらに、演出表示部200aの表示画面内の下方右寄りには、変動中の図柄変動において消化されている保留に対応する保留消化画像221と、特図保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている保留に対応する保留表示画像220aとが表示される。
演出図柄210a,210b,210cの変動表示が開始されてから所定時間の経過後に、第1始動口120に遊技球が1個入球したことに基づいて、主制御基板300から副制御基板330に先読み指定コマンドが送信されたとする。
サブCPU330aは、サブタイマ割込み処理のコマンド解析処理において、先読み指定コマンドを受信したことに基づいて、予告演出決定処理(不図示)を実行する。先読み指定コマンドに基づく予告演出決定処理では、サブCPU330aは、当該処理を開始すると、まず、時間変更タイマ演出待機中フラグがオン状態か否かを判定する。サブCPU330aは、時間変更タイマ演出待機中フラグがオン状態であると判定した場合には、その後に特別な処理を実行せずに、予告演出決定処理を終了する。一方、サブCPU330aは、当該フラグがオン状態でない(オフ状態である)と判定した場合には、図40に示す予告演出決定処理と同様の処理を実行し、予告演出の実行可否の決定処理、実行すると決定した場合には予告演出パターンの決定処理、決定した予告演出パターンの記憶処理、および予告演出パターンのコマンド作成処理を実行する。但し、サブCPU330aは、先読み指定コマンドに基づく予告演出決定処理における予告演出パターンの記憶処理では、変動パターンコマンド受信処理での予告演出決定処理で決定された予告演出パターンが記憶される記憶領域とは異なる記憶領域に予告演出パターンを記憶する。先読み専用記憶領域は、例えばサブRAM330cに設けられている。
サブCPU330aは、先読み指定コマンドに基づく予告演出決定処理において、予告演出パターンを「激熱カットイン予告」に決定し、決定した「激熱カットイン予告」を先読み専用記憶領域に記憶する。
次いで、サブCPU330aは、当該コマンド解析処理において、先読み指定コマンドを受信していると判定し、保留表示画像220bを表示するための情報を含む保留表示制御コマンドを送信バッファにセットする。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理において時間変更タイマ演出決定処理(ステップS1700)を実行する。サブCPU330aは、当該時間変更タイマ演出決定処理(図55参照)において、サブRAM330cの先読み専用記憶領域に「激熱カットイン予告」の予告演出パターンが記憶されているため、予告演出の実行が決定されていると判定する(ステップS1700−1のYES)。次いで、サブCPU330aは、貯留タイマ演出決定フラグおよび貯留タイマ演出中フラグのいずれもオン状態でないため、貯留タイマ演出が実行中でないと判定し(ステップS1700−3のNO)、時間変更タイマ演出実行中フラグがオフ状態であって時間変更タイマ演出が実行中でないと判定する(ステップS1700−5)。
次に、サブCPU330aは、当該時間変更タイマ演出決定処理を実行しているサブタイマ割込み処理と同一のコマンド解析において、先読み指定コマンドを受信していたと判定し(ステップS1700−7のYES)、時間変更タイマ演出を実行可能か否かを判定する(ステップS1700−9)。サブCPU330aは、当該先読み指定コマンドに含まれる変動モード番号および変動パターン番号の組が、複数の記憶変動番号の組のうちの1つに一致していると判定し、時間変更タイマ演出を実行可能と判定し(ステップS1700−9のYES)、時間変更タイマ演出の実行可否決定抽選を実行する(ステップS1700−11)。
次いで、サブCPU330aは、時間変更タイマ演出の実行可否決定抽選において、サブRAM330cから取得した時間変更タイマ演出の実行可否決定抽選乱数の乱数値が「50」であって、時間変更タイマ演出実行可否決定テーブル(図52参照)を参照して、時間変更タイマ演出を実行することに決定する(ステップS1700−13のYES)。次いで、サブCPU330aは、時間変更タイマ演出待機中フラグをオン状態に設定し(ステップS1700−15)、待機カウンタの初期値を設定する。サブCPU330aは、先読み当該先読み指定コマンドに含まれる先読み情報を含めて先読み指定コマンド記憶領域に記憶されている先読み情報の個数を待機カウンタの初期値(本例では2)として設定する。
次いで、サブCPU330aは、時間変更タイマ演出開始フラグをオン状態に設定し(ステップS1700−19)、時間変更タイマ演出開始コマンドを作成して送信バッファに設定し(ステップS1700−21)、時間変更タイマ演出決定処理を終了する。時間変更タイマ演出開始コマンドには、時間変更タイマ演出が待機されていることを示唆する情報(本実施形態では、「準備中」という表示態様の情報)が含まれる。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の時間変更タイマ演出制御処理(ステップS1800)を実行する。サブCPU330aは、当該時間変更タイマ演出制御処理(図56参照)において、時間変更タイマ演出開始フラグがオン状態であると判定し(ステップS1800−1のYES)、時間変更タイマ演出開始フラグをオフ状態に設定し(ステップS1800−3)、時間変更タイマ演出実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1800−5)、時間変更タイマ演出制御処理を終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の出力制御処理(ステップS1100−7)を実行し、送信バッファにセットされた種々のコマンドを画像制御部340などに送信する。
画像制御部340は、サブCPU330aから送信された時間変更タイマ演出開始コマンドおよび保留表示制御コマンドを受信したことに基づいて、演出表示装置200を制御する。これにより、図62(c)に示すように、演出表示部200aの表示画面内の下方右寄りには、保留表示画像220bが表示される。
さらに、演出表示部200aの表示画面内の上方左寄りには、時間変更タイマ演出の秒読み(カウントダウン)が待機中であることを示す待機中画像505および枠画像503を有する時間変更タイマ演出画像50が表示され、時間変更タイマ演出が開始される。待機中画像505は、「準備中」という文字で構成され、時間変更タイマ演出の秒読みが待機中であることが報知される。
演出図柄210a,210b,210cの変動表示が開始されてから所定時間が経過して変動演出の終了タイミングになったとする。サブCPU330aは、サブタイマ割込み処理のタイムスケジュール管理処理(ステップS1300)において、タイムテーブルを参照して変動演出が終了されるタイミングであると判定し、停止図柄として特別図柄Xの情報を含む変動演出終了コマンドを作成して送信バッファにセットする。
画像制御部340は、サブCPU330aから送信された変動演出終了コマンドに基づいて、演出表示装置200を制御する。これにより、図62(d)に示すように、演出表示部200aの表示画面内のほぼ中央において、演出図柄210a,210b,210cが「6」「1」「4」の表示態様で停止表示され、大役抽選の結果がハズレであったことが報知される。大役抽選の結果がハズレであることが報知された後も時間変更タイマ演出画像50は、演出表示部200aの表示画面に表示され続け、時間変更タイマ演出の秒読みが待機中であることを報知し続ける。
演出表示部200aの表示画面に演出図柄210a,210b,210cが「6」「1」「4」の表示態様で停止表示してから所定時間の経過後に、副制御基板330のサブCPU330aは、サブタイマ割込み処理を実行する。サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理のコマンド解析処理(ステップS1200)において、特別図柄Xの情報を含む図柄種別指定コマンドが主制御基板300から送信されたと判定したとする。一方、サブCPU330aは、当該コマンド解析処理において、保留減指定コマンドを受信し、先読み指定コマンドを受信していないと判定したとする。
また、サブCPU330aは、当該コマンド解析処理の変動モードコマンド受信処理(図38参照)において、変動モード番号「00H」の情報を含む変動モードコマンドを受信したと判定する(ステップS1210−1)。また、サブCPU330aは、前半変動演出決定テーブルを参照して前半変動演出態様を「なし」と決定する(ステップS1210−3)。さらに、サブCPU330aは、変動演出実行コマンドをセットし(ステップS1210−5)、タイムテーブルをセットし(ステップS1210−7)、変動モードコマンド受信処理を終了する。
また、サブCPU330aは、当該コマンド解析処理の変動パターンコマンド受信処理(図39参照)において、変動パターン番号「00H」の情報を含む変動パターンコマンドを受信したと判定する(ステップS1220−1)。また、サブCPU330aは、後半変動演出決定テーブル(図35(b)参照)を参照して後半変動演出態様を「リーチなしA」と決定する(ステップS1220−3)。また、サブCPU330aは、変動演出実行コマンドをセットし(ステップS1220−5)、予告演出決定処理を実行する(ステップS1221)。
予告演出決定処理(図40参照)において、予告演出実行抽選処理を実行し(ステップS1221−1)、予告演出を実行しないことに決定し(ステップS1221−3のNO)、予告演出決定処理を終了する。
次いで、サブCPU330aは、当該変動パターンコマンド受信処理において、タイムテーブルをセットし(ステップS1220−7)、変動時間計時タイマをリセットし(ステップS1220−9)、変動パターンコマンド受信処理を終了する。
次に、サブCPU330aは、当該コマンド解析処理において、先読み指定コマンドを受信しておらず、かつ保留減指定コマンドを受信していると判定し、保留表示画像220bの消去の情報を含む保留表示制御コマンドを送信バッファにセットする。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理のポイント貯留処理(ステップS1400)において、一般入賞口118への入球が検出されていないと判定し、ポイント貯留処理において特別な処理を実行せずに終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の貯留タイマ演出決定処理(ステップS1500)において、貯留タイマ演出決定フラグがオン状態でないと判定し、貯留タイマ演出決定処理において特別な処理を実行せずに終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の貯留タイマ演出制御処理(ステップS1600)において、貯留タイマ演出中フラグがオン状態でないと判定し、貯留タイマ演出制御処理において特別な処理を実行せずに終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理において時間変更タイマ演出決定処理(ステップS1700)を実行する。サブCPU330aは、当該時間変更タイマ演出決定処理(図55参照)において、サブRAM330cの先読み専用記憶領域に「激熱カットイン予告」の予告演出パターンが記憶されているため、予告演出の実行が決定されていると判定する(ステップS1700−1のYES)。次いで、サブCPU330aは、貯留タイマ演出決定フラグおよび貯留タイマ演出中フラグのいずれもオン状態でないため、貯留タイマ演出が実行中でないと判定し(ステップS1700−3のNO)、時間変更タイマ演出実行中フラグがオン状態であって時間変更タイマ演出が実行中であると判定し(ステップS1700−5のYES)、時間変更タイマ演出決定処理を終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の時間変更タイマ演出制御処理(ステップS1800)を実行する。サブCPU330aは、当該時間変更タイマ演出制御処理(図56参照)において、時間変更タイマ演出開始フラグがオフ状態であってオン状態でないと判定し(ステップS1800−1のNO)、時間変更タイマ演出待機中フラグがオン状態であると判定する(ステップS1800−7のYES)。
次いで、サブPU330aは、当該時間変更タイマ演出制御処理を実行しているサブタイマ割込み処理のコマンド解析において、変動パターンコマンドを受信していたと判定し(ステップS1800−9のYES)、待機カウンタのカウンタ値から1を減算する(ステップS1800−11)。
次いで、サブCPU330aは、待機カウンタの減算後のカウンタ値が1(=2−1)であって0でないと判定し(ステップS1800−13のNO)、時間変更タイマ演出制御処理を終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の出力制御処理(ステップS1100−7)を実行し、送信バッファにセットされた種々のコマンドを画像制御部340などに送信する。
画像制御部340は、サブCPU330aから送信された後半変動演出の変動態様「リーチなしA」の情報を含む変動演出実行コマンドおよび保留表示制御コマンドを受信したことに基づいて、演出表示装置200を制御する。これにより、図62(e)に示すように、演出表示部200aの表示画面内のほぼ中央において、演出図柄210a,210b,210cが縦方向にスクロールする演出図柄の変動表示(変動演出)が開始される。演出図柄210a,210b,210cの変動表示が開始された後も時間変更タイマ演出画像50は、演出表示部200aの表示画面に表示され続け、時間変更タイマ演出の秒読みが待機中であることを報知し続ける。
さらに、保留表示画像220bが消去され、演出表示部200aの表示画面内の下方右寄りには、保留消化画像221と、特図保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている保留に対応する保留表示画像220aとが表示される。
演出図柄210a,210b,210cの変動表示が開始されてから所定時間が経過して変動演出の終了タイミングになったとする。サブCPU330aは、サブタイマ割込み処理のタイムスケジュール管理処理(ステップS1300)において、タイムテーブルを参照して変動演出が終了されるタイミングであると判定し、停止図柄として特別図柄Xの情報を含む変動演出終了コマンドを作成して送信バッファにセットする。
画像制御部340は、サブCPU330aから送信された変動演出終了コマンドに基づいて、演出表示装置200を制御する。これにより、図62(f)に示すように、演出表示部200aの表示画面内のほぼ中央において、演出図柄210a,210b,210cが「8」「5」「7」の表示態様で停止表示され、大役抽選の結果がハズレであったことが報知される。大役抽選の結果がハズレであることが報知された後も時間変更タイマ演出画像50は、演出表示部200aの表示画面に表示され続け、時間変更タイマ演出の秒読みが待機中であることを報知し続ける。
演出表示部200aの表示画面に演出図柄210a,210b,210cが「8」「5」「7」の表示態様で停止表示してから所定時間の経過後に、副制御基板330のサブCPU330aは、サブタイマ割込み処理を実行する。サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理のコマンド解析処理(ステップS1200)において、特別図柄Eの情報を含む図柄種別指定コマンドが主制御基板300から送信されたと判定したとする。当該図柄種別指定コマンドに含まれる情報は、上述の時間変更タイマ演出決定処理において時間変更タイマ演出の開始の契機となった先読み指定コマンドに含まれていた情報である。一方、サブCPU330aは、当該コマンド解析処理において、保留減指定コマンドを受信し、先読み指定コマンドを受信していないと判定したとする。
また、サブCPU330aは、当該コマンド解析処理の変動モードコマンド受信処理(図38参照)において、変動モード番号「01H」の情報を含む変動モードコマンドを受信したと判定する(ステップS1210−1)。また、サブCPU330aは、前半変動演出決定テーブルを参照して前半変動演出態様を「リーチA」と決定する(ステップS1210−3)。さらに、サブCPU330aは、変動演出実行コマンドをセットし(ステップS1210−5)、タイムテーブルをセットし(ステップS1210−7)、変動モードコマンド受信処理を終了する。
また、サブCPU330aは、当該コマンド解析処理の変動パターンコマンド受信処理(図39参照)において、変動パターン番号「05H」の情報を含む変動パターンコマンドを受信したと判定する(ステップS1220−1)。また、サブCPU330aは、後半変動演出決定テーブル(図35(b)参照)を参照して後半変動演出態様を「パターン3」と決定する(ステップS1220−3)。また、サブCPU330aは、変動演出実行コマンドをセットし(ステップS1220−5)、予告演出決定処理を実行する(ステップS1221)。
サブCPU330aは、予告演出決定処理において、予告演出実行抽選処理を実行し(ステップS1221−1)、予告演出を実行しないことに決定し(ステップS1221−3のNO)、予告演出決定処理を終了する。
次いで、サブCPU330aは、当該変動パターンコマンド受信処理において、タイムテーブルをセットし(ステップS1220−7)、変動時間計時タイマをリセットし(ステップS1220−9)、変動パターンコマンド受信処理を終了する。
次に、サブCPU330aは、当該コマンド解析処理において、先読み指定コマンドを受信しておらず、かつ保留減指定コマンドを受信していると判定し、保留表示画像220aの消去の情報を含む保留表示制御コマンドを送信バッファにセットする。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理のポイント貯留処理(ステップS1400)において、一般入賞口118への入球が検出されていないと判定し、ポイント貯留処理において特別な処理を実行せずに終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の貯留タイマ演出決定処理(ステップS1500)において、貯留タイマ演出決定フラグがオン状態でないと判定し、貯留タイマ演出決定処理において特別な処理を実行せずに終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の貯留タイマ演出制御処理(ステップS1600)において、貯留タイマ演出中フラグがオン状態でないと判定し、貯留タイマ演出制御処理において特別な処理を実行せずに終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理において時間変更タイマ演出決定処理(ステップS1700)を実行する。サブCPU330aは、当該時間変更タイマ演出決定処理(図55参照)において、サブRAM330cの先読み専用記憶領域に「激熱カットイン予告」の予告演出パターンが記憶されているため、予告演出の実行が決定されていると判定する(ステップS1700−1のYES)。次いで、サブCPU330aは、貯留タイマ演出決定フラグおよび貯留タイマ演出中フラグのいずれもオン状態でないため、貯留タイマ演出が実行中でないと判定し(ステップS1700−3のNO)、時間変更タイマ演出実行中フラグがオン状態であって時間変更タイマ演出が実行中であると判定し(ステップS1700−5のYES)、時間変更タイマ演出決定処理を終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の時間変更タイマ演出制御処理(ステップS1800)を実行する。サブCPU330aは、当該時間変更タイマ演出制御処理(図56参照)において、時間変更タイマ演出開始フラグがオフ状態であってオン状態でないと判定し(ステップS1800−1のNO)、時間変更タイマ演出待機中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1800−7のYES)。
次いで、サブPU330aは、当該時間変更タイマ演出制御処理を実行しているサブタイマ割込み処理と同一のコマンド解析において、変動パターンコマンドを受信していたと判定し(ステップS1800−9のYES)、待機カウンタのカウンタ値から1を減算する(ステップS1800−11)。
次いで、サブCPU330aは、待機カウンタの減算後のカウンタ値が0(=1−1)であると判定し(ステップS1800−13のYES)、時間変更タイマ演出待機中フラグをオフ状態に設定する(ステップS1800−15)。サブCPU330aは、ステップS1800−15の処理において、先読み専用記憶領域に記憶されている予告演出パターンを変動専用記憶領域に記憶するとともに、先読み専用記憶領域に記憶されている情報を削除する。これにより、遊技機100は、先読み指定コマンドの受信時に決定された予告演出をこれから開始する演出図柄210a,210b,210cの変動演出において実行することができるようになる。
このように、遊技機100は、先読み専用記憶領域に記憶されている予告演出パターンを変動専用記憶領域に記憶するようになっている。このため、遊技機100は、先読み指定コマンドに基づいて予告演出の実行を決定している場合には、変動パターンコマンドの受信に基づく予告演出実行抽選において予告演出を実行しないことに決定したとしても、予告演出を実行できる。これにより、遊技機100は、時間変更タイマ演出の待機の契機とした先読み情報に対応する保留が消化される際に、予告演出が実行されないという問題が発生しないようになっている。
次いで、サブCPU330aは、時間変更タイマ演出の演出態様決定抽選を実行する(ステップS1800−17)。サブCPU330aは、時間変更タイマ演出の演出態様決定抽選において、サブRAM330cから取得した時間変更タイマ演出態様決定抽選乱数の乱数値が「60」であって、時間変更タイマ演出の演出態様決定テーブル(図54参照)を参照して、時間変更タイマ演出の演出態様を項目「小数点移動」(すなわち、小数点移動態様)に決定する。
次いで、サブCPU330aは、決定した時間変更タイマ演出の演出態様に対応する小数点移動態様用の時間変更タイマ演出態様フラグをオン状態に設定し(ステップS1800−19)、時間変更カウンタの初期値を設定する(ステップS1800−21)。変動モード番号「01H」および変動パターン番号「05H」の組に一致する記憶変動番号の組で実行される時間変更タイマ演出の実行期間は65秒である。このため、サブCPU330aは、時間変更カウンタの初期値を「32500」(=65秒/2ミリ秒)に設定する。
次いで、サブCPU330aは、時間変更タイマ演出開始コマンドを作成して送信バッファに設定し(ステップS1800−23)、時間変更タイマ演出制御処理を終了する。小数点移動態様用の時間変更タイマ演出態様フラグがオン状態に設定されているので、時間変更タイマ演出開始コマンドには、前半変動演出の実行時間と、前半変動演出が終了した後に示唆時間が特別態様で変更されるまでの時間との合計時間を、示唆時間が特別態様で変更される際に示唆時間画像501に表された示唆時間に加算した時間の情報が含まれる。本例をとって説明すると、本例では、前半変動演出の実行時間が10秒であり、前半変動演出が終了した後に示唆時間が特別態様で変更されるまでの時間が例えば5秒間である。また、示唆時間が特別態様で変更される際に示唆時間画像501が示唆する示唆時間は例えば5秒である。このため、時間変更タイマ演出開始コマンドには、示唆時間画像501に表される数字列の情報として「20.00」(=(10+5)+5)が含まれる。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の出力制御処理(ステップS1100−7)を実行し、送信バッファにセットされた種々のコマンドを画像制御部340などに送信する。
画像制御部340は、サブCPU330aから送信された前半変動演出の変動態様「リーチA」の情報を含む変動演出実行コマンド、時間変更タイマ演出開始コマンド、および保留表示制御コマンドを受信したことに基づいて、演出表示装置200を制御する。これにより、図63(a)に示すように、演出表示部200aの表示画面内のほぼ中央において、演出図柄210a,210b,210cが縦方向にスクロールする演出図柄の変動表示(変動演出)が開始される。
また、演出表示部200aの表示画面内の上方左寄りには、枠画像503と、待機中画像505に代わって示唆時間画像501とを有する時間変更タイマ演出画像50が表示され、時間変更タイマ演出が開始される。示唆時間画像501が表す数字列は「20.00」であり、予告演出の開始まで残り時間が20秒であることが報知される。
さらに、演出表示部200aの表示画面内の下方右寄りには、保留表示画像220aが消去されて保留消化画像221が表示される。
演出図柄210a,210b,210cの変動表示が開始されてから所定時間(例えば10秒)が経過して前半変動演出の終了タイミングになったとする。本演出態様例における前半変動演出の終了タイミングでのサブタイマ割込み処理は、時間変更タイマ演出制御処理のステップS1800−29、ステップS1800−31、ステップS1800−33およびステップS1800−39の処理が異なる点を除いて、上述の演出態様例1における前半変動演出の終了タイミングでのサブタイマ割込み処理と同様である。このため、ステップS1800−29、ステップS1800−31、ステップS1800−33およびステップS1800−39以外の説明は省略する。
サブCPU330aは、減算後の時間変更カウンタのカウンタ値が27500(=32500−5000(=10秒/2ミリ秒))であって0でないと判定する(ステップS1800−31のNO)。
次いで、サブCPU330aは、小数点移動態様用の時間変更タイマ演出態様フラグがオン状態であって時間変更の対象の演出態様のフラグがオン状態であると判定し(ステップS1800−31のYES)、示唆時間を特別態様で変更するタイミングか否かを判定する(ステップS1800−33)。ここで、変動モード番号「01H」および変動パターン番号「04H」の組に一致する記憶変動番号の組では、時間変更タイミングカウンタ値は、特別態様で時間が変更された後の時間変更タイマ演出の実行期間(本例では50秒間)に対応するカウンタ値「25000」に設定されているとする。サブCPU330aは、減算後の時間変更カウンタのカウンタ値が27500であって25000に一致しないため、示唆時間を特別態様で変更するタイミングでないと判定する(ステップS1800−33のNO)。
次いで、サブCPU330aは、特別態様変更済フラグがオン状態でないと判定し、タイマ値更新コマンドを作成して送信バッファにセットし(ステップS1800−39)、時間変更タイマ演出制御処理を終了する。小数点移動態様用の時間変更タイマ演出態様フラグがオン状態である場合のタイマ値更新コマンドには、時間変更カウンタの初期値から減算後の時間変更カウンタのカウンタ値を減算した値に相当する時間の数値が含まれる。本例では、タイマ値更新コマンドには、10.000秒(=(32500−27500)×2ミリ秒)の最下位の数値が除かれた「10.00」が含まれる。
その結果、図63(b)に示すように、演出表示部200aの表示画面内のほぼ中央において、演出図柄210a,210cが「7」の表示態様で僅かに揺れ動いた状態で表示され、演出図柄210bがスクロール状態で表示され、リーチ状態となる。
また、演出表示部200aの表示画面に表示された示唆時間画像501を構成する数字列が「10.00」となり、時間変更タイマ演出画像50は、予告演出の開始まで残り時間が10秒であることを報知する。また、特図保留記憶領域に記憶された保留の個数は変更されていないので、保留消化画像221の表示が継続されている。
前半変動演出が終了するとともに後半変動演出が開始される。本演出態様例における後半変動演出が開始されてから所定時間(例えば4.992秒)が経過する間のサブタイマ割込み処理は、時間変更タイマ演出制御処理のステップS1800−29、ステップS1800−31、ステップS1800−33およびステップS1800−39の処理が異なる点を除いて、上述の演出態様例1における後半変動演出が開始されてから所定時間(例えば4.992秒)が経過する間のサブタイマ割込み処理と同様である。また、ステップS1800−29、ステップS1800−31、ステップS1800−33およびステップS1800−39の処理は、本演出態様例の前半変動演出が終了時のこれらのステップ処理と同様であるため、説明は省略する。
その結果、図63(c)に示すように、後半変動演出の開始とともに演出表示部200aの表示画面のほぼ全体において開始されたリーチ発展演出としての動画に重畳して、枠画像503と、整数部および小数部の桁数がいずれも2桁の示唆時間画像501とを有する時間変更タイマ演出画像50が表示される。示唆時間画像501を構成する数字列は「05.00」となり、示唆時間画像501の示唆する示唆時間は5秒となり、予告演出の開始までの実際の残り時間50秒(より正確には50.008秒)とは異なる。
後半変動演出が開始されてから所定時間(例えば4.992秒)が経過した時刻におけるサブタイマ割込み処理に引き続いて実行される1回目から3回目までのサブタイマ割込み処理は、減算後の時間更新カウンタのカウンタ値がそれぞれ、25003、25002および25001となる。この場合、示唆時間画像501の示唆する示唆時間は5秒となり、予告演出の開始までの実際の残り時間50秒(より正確には50.006秒から50.002秒)とは異なる。
ここで、後半変動演出が開始されてから所定時間(例えば5秒)が経過して特殊態様で示唆時間を変更する所定時刻になったとする。
サブCPU330aは、上述の時間更新カウンタのカウンタ値が25001となったサブタイマ割込み処理の次に実行されるサブタイマ割込み処理の時間変更タイマ演出決定処理(ステップS1700)において、サブRAM330cの所定の記憶領域(変動専用記憶領域)に「激熱カットイン予告」の予告演出パターンが記憶されているため、予告演出の実行が決定されていると判定する(ステップS1700−1のYES)。次いで、サブCPU330aは、貯留タイマ演出決定フラグおよび貯留タイマ演出中フラグのいずれもオン状態でないため、貯留タイマ演出が実行中でないと判定し(ステップS1700−3のNO)、時間変更タイマ演出フラグがオン状態であって時間変更タイマ演出が実行中であると判定し(ステップS1700−5のYES)、時間変更タイマ演出決定処理を終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の時間変更タイマ演出制御処理(ステップS1800)において、時間変更タイマ演出開始フラグがオフ状態であってオン状態でないと判定し(ステップS1800−1のNO)、時間変更タイマ演出待機中フラグがオフ状態であってオン状態でないと判定し(ステップS1800−7のNO)、時間変更タイマ演出実行中フラグがオン状態か否かを判定する(図57参照)。
サブCPU330aは、時間変更タイマ演出実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1800−25のYES)、時間カウンタのカウンタ値から1を減算する(ステップS1800−27)。示唆時間の特別態様での変更タイミングは、変動演出が開始されてから15秒が経過したタイミングである。このため、サブCPU330aは、減算後の時間変更カウンタのカウンタ値が25000(=32500−7500(=15秒/2ミリ秒))であって0でないと判定する(ステップS1800−31のNO)。
次いで、サブCPU330aは、枠拡張態様用の時間変更タイマ演出態様フラグがオン状態であって時間変更の対象の演出態様のフラグがオン状態であると判定し(ステップS1800−31のYES)、示唆時間を特別態様で変更するタイミングか否かを判定する(ステップS1800−33)。サブCPU330aは、減算後の時間変更カウンタのカウンタ値が25000であって変更タイミングカウンタ値の「25000」に一致するため、示唆時間を特別態様で変更するタイミングであると判定する(ステップS1800−33のYES)。
次いで、サブCPU330aは、時間変更コマンドを作成して送信バッファにセットする(ステップS1800−35)。時間変更コマンドには、示唆時間画像501に表される数字列の情報として、時間変更カウンタのカウンタ値の「25000」に対応して予告演出開始までの実際の残り時間に相当する050.000秒の小数第2位及び第3位の数値が除かれた「050.0」が含まれる。
次いで、サブCPU330aは、特別態様変更済フラグをオン状態に設定し(ステップS1800−37)、時間変更タイマ演出制御処理を終了する。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の出力制御処理(ステップS1100−7)を実行し、送信バッファにセットされた種々のコマンドを画像制御部340などに送信する。
画像制御部340は、時間変更コマンドを受信したことに基づいて、演出表示装置200を制御する。これにより、図63(d)に示すように、後半変動演出の開始とともに演出表示部200aの表示画面のほぼ全体において開始されたリーチ発展演出としての動画に重畳して、小数点の位置が移動して整数部の桁数が2桁から3桁に増加し、小数部の桁数が2桁から1桁に減少した示唆時間画像501と、枠画像503とを有する時間変更タイマ演出画像50が表示される。示唆時間画像501が表す数字列は「050.0」となり、示唆時間画像501の示唆する示唆時間が、予告演出の開始までの実際の残り時間である50秒となる。
後半変動演出が開始されてから所定時間(例えば5秒)が経過して特殊態様で示唆時間を変更する所定時刻でのサブタイマ割込み処理の次に実行されるサブタイマ割込み処理の時間変更タイマ演出制御処理において、サブCPU330aは、時間変更カウンタのカウンタ値から1を減算した値が24999(=32500−7501(=15.002秒/2ミリ秒))であって0でないと判定する(ステップS1800−31のNO)。
次いで、サブCPU330aは、小数点移動態様用の時間変更タイマ演出態様フラグがオン状態であって時間変更の対象の演出態様のフラグがオン状態であると判定し(ステップS1800−31のYES)、示唆時間を特別態様で変更するタイミングか否かを判定する(ステップS1800−33)。サブCPU330aは、減算後の時間変更カウンタのカウンタ値が24999であって変更タイミングカウンタ値の「25000」に一致しないため、示唆時間を特別態様で変更するタイミングでないと判定する(ステップS1800−33のNO)。
次いで、サブCPU330aは、特別態様変更済フラグがオン状態であると判定し、タイマ値更新コマンドを作成して送信バッファにセットし(ステップS1800−39)、時間変更タイマ演出制御処理を終了する。タイマ値更新コマンドには、示唆時間画像501に表される数字列の情報として、時間変更カウンタのカウンタ値の「24999」に対応して予告演出開始までの実際の残り時間に相当する49.998秒の小数第2位及び小数第3位の数値が除かれた「049.9」が含まれる。
次に、サブCPU330aは、当該サブタイマ割込み処理の出力制御処理(ステップS1100−7)を実行し、送信バッファにセットされた種々のコマンドを画像制御部340などに送信する。
画像制御部340は、タイマ値更新コマンドを受信したことに基づいて、演出表示装置200を制御する。これにより、図63(e)に示すように、後半変動演出の開始とともに演出表示部200aの表示画面内のほぼ中央において開始されたリーチ発展演出としての動画に重畳して、整数部の桁数が3桁、小数部の桁数が1桁の示唆時間画像501と、枠画像503とを有する時間変更タイマ演出画像50が継続して表示される。示唆時間画像501を構成する数字列は「049.9」となり、示唆時間画像501は、予告演出の開始までの実際の残り時間の報知を継続する。なお、演出表示部200aの表示画面内の下方左寄りには、リーチ演出態様の演出図柄210a,210b,210cが継続して表示され、リーチ演出が継続されていることが報知される。
このように、遊技機100は、小数点移動態様で示唆時間を変更した後は、時間変更タイマ演出の終了タイミングまで、時間変更タイマ演出画像50によって予告演出の開始までの実際の残り時間の報知を継続する。
ここで、後半変動演出が開始されてから所定時間(例えば55秒)が経過して時間変更タイマ演出の終了時刻になったとする。本演出態様例における時間変更タイマ演出の終了時刻でのサブタイマ割込み処理は、上述の演出態様例1における時間変更タイマ演出の終了時刻でのサブタイマ割込み処理と同様であるため、説明は省略する。
その結果、図64(a)に示すように、後半変動演出の開始とともに演出表示部200aの表示画面内のほぼ中央において開始されたリーチ発展演出としての動画に重畳して、数字列「000.00」を表す示唆時間画像501によって予告演出の開始までの残り時間が0秒になったことを報知する表示態様の時間変更タイマ演出画像50が表示される。さらに、演出表示部200aの表示画面には、時間変更タイマ演出画像50を覆うように重畳するアピール画像600が表示される。アピール画像600が表示されている際も、演出表示部200aの表示画面内の下方左寄りには、リーチ演出態様の演出図柄210a,210b,210cが継続して表示され、リーチ演出が継続されていることが報知される。
このように、遊技機100は、小数点移動態様の時間変更タイマ演出でも、当該時間変更タイマ演出の終了とともにアピール画像600を報知することによって、予告演出が開始されることを遊技者に報知して、遊技に対する遊技者の遊技の興趣の向上を図るようになっている。、
時間変更タイマ演出が終了してから所定時間(例えば2秒)が経過して、予告演出の開始タイミングになったとする。本演出態様例における予告演出の開始タイミングでのサブタイマ割込み処理は、上述の演出態様例1における予告演出の開始タイミングでのサブタイマ割込み処理と同様であるため、説明は省略する。
その結果、図64(b)に示すように、演出表示部200aの表示画面内のほぼ中央において、リーチ発展演出としての画像を覆うように重畳して激熱カットインによる予告演出が実行される。予告演出が実行されている際も、演出表示部200aの表示画面内の下方左寄りには、リーチ演出態様の演出図柄210a,210b,210cが継続して表示され、リーチ演出が継続されていることが報知される。
予告演出は、所定期間実行された後に終了する。本演出態様例における予告演出の終了後のサブタイマ割込み処理は、上述の演出態様例1における予告演出の終了後のサブタイマ割込み処理と同様であるため、説明は省略する。
その結果、図64(c)に示すように、演出表示部200aの表示画面内のほぼ中央において、演出図柄210a,210b,210cが「7」「7」「7」の表示態様で停止表示され、大役抽選の抽選結果が大当たりであったことが報知される。
以上説明したように、本実施形態による遊技機100は、複数種類のタイマ演出の1つとして時間変更タイマ演出を実行可能に構成されている。遊技機100は、枠拡張態様、小数点移動態様および変更なし態様のいずれの演出態様の時間変更タイマ演出であっても、開始時に表示される示唆時間をほぼ同じ値にできる。これにより、遊技機100は、時間変更タイマ演出の開始時に、当該時間変更タイマ演出が予告の対象としている予告演出を遊技者が予想し難くできる。その結果、開始時の示唆時間が相対的に短い時間を示唆しても、遊技者は期待感を持ってタイマ演出に注目することができるので、遊技機100は遊技者の遊技の興趣の向上を図ることができる。
(変形例)
上記実施形態において、貯留タイマ演出は、予告演出が実行されるまでの予告待機時間において実行されるとしたが、本発明はこれに限られない。例えば、貯留タイマ演出は、変動演出の終了時において大役抽選結果が報知されるまでの時間をカウントダウン表示する演出であってもよい。この場合、遊技機100では、ステップS1221−1において予告演出実行抽選に当選していなくても、貯留タイマ演出が実行され得る。また、貯留タイマ演出において、大役抽選結果が報知されるまでの時間をカウントダウン表示することで、大役抽選結果として大当たりが報知されることへの期待感を遊技者に与えることができる。
また、上記実施形態において、貯留タイマ演出の実行有無は、変動演出の開始時において貯留タイマ演出決定処理(図46参照)によって決定するとしたが、本発明はこれに限られない。例えば、遊技機100は、先読み指定コマンドの受信時、すなわち新たな保留(特1保留または特2保留)が特図保留記憶領域に記憶された場合に、貯留タイマ演出の実行有無を決定し、複数の変動演出に亘って貯留タイマ準備表示(図49(a)参照)を実行してもよい。これにより、遊技者の今後の遊技に対する期待感を複数の変動演出に亘って維持することができるとともに、遊技の継続意欲をより向上させることができる。
また、上記実施形態において、貯留タイマ演出では貯留タイマ準備表示を実行しているが、本発明はこれに限られない。例えば、貯留タイマ演出において貯留タイマ準備表示を実行せず、カウントダウン表示の開始タイミングにおいて「貯留タイマ発動!!」のようなメッセージ画像を演出表示部200aに表示して、カウントダウン表示を開始してもよい。これにより、遊技機100は、遊技者に意外性や驚きを感じさせることができる。
また、遊技機100は、ポイント貯留処理(図43)において貯留されたポイントを、貯留タイマ以外の演出で用いてもよい。例えば、遊技機100は、積算ポイントが予め設定されたポイント数(10、30、50、70等)を超過した際に、特定の画像(キャラクタ等)を用いた演出を実行するように構成されていてもよい。これにより、遊技機100は、他穴入賞(一般入賞口118への遊技球の入球)のゲーム性をより高めることができる。
遊技機100は、示唆時間を特別態様で変更する際に、効果音などを発生させて、示唆時間が変更されていることを音声によってアピールしてもよい。
遊技機100は、示唆時間を特別態様で変更する際に、時間変更タイマ演出画像を一時的に大きくして、示唆時間が変更されていることをアピールしてもよい。
遊技機100では、演出表示部200aを用いて示唆時間を表示しているが、演出表示部200aとは別の表示部(例えば、時間表示が可能なタイマ演出専用の表示部)を備え、当該表示部を用いて示唆時間を表示してもよい。
遊技機100は、示唆時間が特別態様で変更されることによって、予告演出の開始までの残り時間が短くなるように構成されていてもよい。これにより、遊技機100は、予告演出の開始までの残り時間が短くならないか(すなわち期待度が相対的に低い予告演出を対象としているタイマ演出に切り替わらないか)、という緊張感を遊技者に与えて、遊技の興趣の向上を図ることができる。
また、遊技機100は、特別態様で示唆時間が短くなる演出態様と、特別態様で示唆時間が長くなる演出態様とのいずれも実行できるように構成されていてもよい。この場合、タイマ演出の開始当初に示唆時間が短い場合には示唆時間が長くなることを遊技者に期待させながらタイマ演出に着目させ、タイマ演出の開始当初に示唆時間が長い場合には示唆時間が短くならないかという緊張感を遊技者に与えながらタイマ演出に注目させることができる。これにより、遊技機100、ゲーム性の幅が広がり、遊技者の遊技の興趣の向上を図ることができる。
上記実施形態による遊技機100では、前半変動が実行されず(例えば変動モード番号が「00H」)、かつ後半変動の変動時間が所定長さの時間を有する(例えば変動パターン番号が「02H」)場合に、擬似連予告が実行されるようになっているが、本発明はこれに限られない。例えば、遊技機100は、リーチ演出が発生する前、すなわち前半変動において擬似連予告を実行可能に構成されていてもよい。例えば、遊技機100は、前半変動の変動時間が所定の長さ以上の場合に擬似連予告を選択可能に構成されていてもよい。さらに、遊技機100は、前半変動の変動時間が所定の長さ以上であって第1所定時間(例えば20秒)の場合には擬似連1回予告を選択し、前半変動の変動時間が所定の長さ以上であって第2所定時間(第1所定時間より長く、例えば40秒)の場合には擬似連2回予告を選択可能に構成されていてもよい。すなわち、遊技機100は、副制御基板330が受信した変動モード番号を用いて、擬似連予告の実行の有無や擬似連予告の種類(擬似連の回数や表示態様など)を抽選によって決定可能に構成されていてもよい
上記実施形態による遊技機100は、擬似連予告を激熱カットイン予告および役物回転予告と一纏めにして決定している(予告演出決定処理のステップS1221−3)が、本発明はこれに限られない。例えば、遊技機100は、激熱カットイン予告および役物回転予告とは別に擬似連予告を実行するか否かを決定してもよい。また、この場合、予告演出決定テーブル(図41参照)は、予告演出を激熱カットイン予告および役物回転予告のいずれかに決定するためのテーブルと、予告演出を擬似連1回予告および擬似連2回予告のいずれかに決定するためのテーブルとに分けて設けられる。遊技機100は、擬似連1回予告および擬似連2回予告のいずれかを実行することを決定した場合には、激熱カットイン予告および役物回転予告を実行しないように構成されていてもよい。また、遊技機100は、擬似連1回予告および擬似連2回予告のいずれかを実行することを決定した場合にも、激熱カットイン予告および役物回転予告のいずれかを実行することを決定できるように構成されていてもよい。
また、上記実施形態においては、遊技の進行を制御する主制御基板300と、主制御基板300から送信されるコマンドに基づいて演出を実行制御する副制御基板330とにおいて、上記のとおりに協働することで変動演出が実行されることとした。しかしながら、主制御基板300および副制御基板330において、上記の各機能をどのように分担するかは適宜設計することが可能である。
また、上記実施形態では、大当たりの当選確率を異にする2つの遊技状態と、第2始動口122への遊技球の入球容易性を異にする2つの遊技状態とを組み合わせた4つの遊技状態が設けられているが、遊技状態の内容や種類はこれに限定されるものではない。
また、上記実施形態では、特2保留が特1保留に優先して読み出されることとしたが、特1保留および特2保留を、入賞順すなわち記憶された順に読み出してもよいし、特1保留が特2保留に優先して読み出されることとしてもよい。いずれにしても、予め設定された始動条件が成立すると、保留情報を予め設定された順に読み出し、保留情報として読み出した大役用乱数値に基づいて、大役遊技の実行可否が抽選により決定されればよい。
また、上記実施形態では、第1始動口120および第2始動口122の2つの始動口を設ける場合について説明したが、始動口は1つでもよいし、3つ以上でもよい。なお、第2始動口122が閉状態にあるときには、当該第2始動口122に遊技球が入球不可能となるように構成したが、第2始動口122が閉状態にあるときにも、一定の頻度で遊技球が入球することとしてもよい。
上記実施形態において、メインCPU300aが本発明の抽選手段の一例に相当し、サブCPU330aが変動演出制御手段、予告演出決定手段、積算手段および待機演出実行手段に相当する。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態とその変形例について説明したが、本発明はかかる実施形態等に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
50 時間変更タイマ演出画像
100 遊技機
108 遊技盤
200a 演出表示部
208 演出操作装置
208a 押下ボタン
208b 演出レバー
208c 回転部
330 副制御基板
330a サブCPU
330b サブROM
330c サブRAM
340 画像制御部
350 音声制御部
360 照明制御部
370 可動体制御部
400 貯留タイマ画像
410 取得ポイント画像
420 上限値画像
430 貯留タイマ準備中画像
440 予告つなぎ画像
501 示唆時間画像
503 枠画像
505 待機中画像
600 アピール画像

Claims (3)

  1. 遊技者に遊技利益を付与するか否かを決定する抽選により抽選結果を導出する抽選手段と、
    表示装置において所定の図柄を変動表示させた後に前記抽選結果を報知する態様で図柄を停止表示させる変動演出の実行を制御可能な変動演出制御手段と、
    遊技球が流下する遊技領域に設けられた入賞口に遊技球が入球したことに基づいて取得された所定値を積算する積算手段と、
    前記変動演出と併せて実行されて該変動演出が報知する前記抽選結果を予告する予告演出を、複数種類の予告演出の中から決定する予告演出決定手段と、
    前記予告演出決定手段が決定した一の予告演出が所定条件を満たす予告演出である場合に、該一の予告演出が開始されるまでの待機時間において待機演出を実行可能な待機演出実行手段と、
    を備え、
    前記待機演出実行手段は、前記積算手段が積算した所定値を前記待機演出において使用すること
    を特徴とする遊技機。
  2. 前記積算手段が積算する所定値は時間を示す数値であり、
    前記待機演出実行手段は、積算された該所定値が示す時間を前記待機演出中において順次減算して前記待機時間の残り時間を遊技者に報知すること
    を特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記遊技領域には複数の前記入賞口が設けられ、
    複数の前記入賞口には、遊技球の入球が前記抽選の契機となる始動入賞口及び遊技球の入球が所定数の賞球の払い出しの契機となる一般入賞口が含まれ、
    前記積算手段は、複数の前記入賞口のうち前記一般入賞口への遊技球の入球に基づいて取得された所定値を積算すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
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