JP2018187256A - 人形の頭構造、人形、支持部材及び人形の義眼取付方法 - Google Patents

人形の頭構造、人形、支持部材及び人形の義眼取付方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018187256A
JP2018187256A JP2017094671A JP2017094671A JP2018187256A JP 2018187256 A JP2018187256 A JP 2018187256A JP 2017094671 A JP2017094671 A JP 2017094671A JP 2017094671 A JP2017094671 A JP 2017094671A JP 2018187256 A JP2018187256 A JP 2018187256A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
opening
internal space
artificial eye
doll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017094671A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6806624B2 (ja
Inventor
佐伯 健太郎
Kentaro Saeki
健太郎 佐伯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Volks Inc
Original Assignee
Volks Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Volks Inc filed Critical Volks Inc
Priority to JP2017094671A priority Critical patent/JP6806624B2/ja
Publication of JP2018187256A publication Critical patent/JP2018187256A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6806624B2 publication Critical patent/JP6806624B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Toys (AREA)

Abstract

【課題】頭体に対して義眼体を簡易に着脱することができ、また、義眼体のサイズの変化にも柔軟に対応することができる人形の頭構造を得る。【解決手段】人形の頭構造において、内部空間を有し、その内部空間から外方へ貫通する開口が設けられた頭体と、前記頭体の内部空間に圧縮した状態で収容される弾性体と、前記頭体の内部空間側から前記開口を塞ぐように配置され、前記弾性体によって前記開口側へ押圧される義眼体と、を具備する。【選択図】 図1

Description

本発明は、人形の頭構造、人形、支持部材及び人形の義眼取付方法に関するものである。
人形の頭構造として、特許文献1には、内部空間を有し、その内部空間から外方へ貫通する開口を有する頭体と、頭体の内部空間側から開口を塞ぐように配置される義眼体と、頭体内面に接着固定される取付部本体と、取付部本体に対して摺動可能に備えられ、頭体の開口側へ義眼体を押圧する眼球押え部と、を具備する人形の頭構造が開示されている。
しかし、特許文献1に開示された人形の頭構造においては、義眼体を取り付ける場合に、眼球押え部に義眼体を嵌め込む作業、眼球押え部に取付部本体を差し込む作業及び義眼体の向きを調整する作業の三つの作業を並行して行う必要があり、また、これらの作業を狭い内部空間で行う必要があることから、簡単に義眼体を着脱することができないという問題点があった。また、取付部本体は、特定のサイズの義眼体を使用しながら頭体に位置決めして接着剤で接着固定されるため、この接着固定された位置がずれていると、義眼体を取り付けた場合に、義眼体を適切な方向に向けることができなくなる可能性があり、また、他の大きさの義眼体を取り付けることができなくなる可能性もあるという問題点があった。
特開2006−136451
そこで、本発明は、頭体に対して義眼体を簡易に着脱することができ、また、義眼体のサイズの変化にも柔軟に対応することができる人形の頭構造を得ることを主な課題とするものである。
すなわち、本発明に係る人形の頭構造は、内部空間を有し、その内部空間から外方へ貫通する開口を有する頭体と、前記頭体の内部空間に圧縮状態で収容される弾性体と、前記頭体の内部空間側から前記開口を塞ぐように配置され、前記弾性体によって前記開口側へ押圧される義眼体と、を具備することを特徴とするものである。
このようなものであれば、弾性体が、頭体の内部空間に圧縮された状態を維持しながら収容され、その弾性体によって義眼体を開口側へ押圧して取り付けるため、頭体の内部空間に対し、義眼体及び弾性体を同時に収容する必要がない。すなわち、例えば、頭体の内部空間に対して弾性体を収容した後に義眼体を取り付けるようにすれば、弾性体を収容する作業、義眼体を取り付ける作業及び義眼体の向きを調整する作業を順次行うことができるため、頭体に対して義眼体を容易に着脱でき、かつ、義眼体の向きも容易に調整することができる。また、弾性体が伸縮するため、義眼体のサイズの変化にも柔軟に対応することができる。
また、前記人形の頭構造において、前記義眼体が、前記弾性体と接触する凸面を有しているものであってもよく、さらに、前記凸面が、球面状又は略球面状になっているものであってもよい。
このようなものであれば、義眼体が、弾性体に対して滑り易くなり、これに伴って頭体と弾性体との間を自由に回転できるようになり、頭体の開口に対する義眼体の向きを調整し易くなる。ここで、略球面状とは、楕円球面状や多面球面状のように大まかな外面形状が球面状に近い形状のものである。
また、前記いずれかの人形の頭構造において、前記義眼体が、前記頭体の内部空間側から前記開口を塞ぐように配置された状態において、前記開口側を向く虹彩部材と、前記虹彩部材に接続され、前記弾性体と接触する支持部材と、を備え、前記虹彩部材が、前記支持部材に対して前記開口の周方向に沿って回転できるようになっているものであってもよい。
このようなものであれば、義眼体の支持部材を弾性体に対して動かすことなく、その支持部材に対して虹彩部材のみを回転させることができる。これにより、頭体の開口側から視える虹彩部材の目線の向きを変更することなく、虹彩部材に描かれた虹彩の周方向の向きのみを容易に調整することができる。
また、前記いずれかの人形の頭構造において、前記頭体が、人の頭部を模した外形を有し、その顔面側に前記開口を設けたものであり、前記弾性体が、前記頭体の内部空間において、前記頭体の後頭部側内面又は両側頭部側内面の少なくとも一方へ向かって伸長し、その内面を押圧するものであってもよい。
このようなものであれば、頭体の開口側に対して義眼体をある程度の押圧力を維持した状態で固定することができる。
また、本発明に係る人形は、前記いずれかの頭構造を備えたものである。
さらに、本発明に係る支持部材は、内部空間を有し、その内部空間から外方へ貫通する開口が設けられた頭体に対し、前記内部空間側から前記開口を塞ぐように配置され、前記内部空間に圧縮状態で収容された弾性体によって前記開口側へ押圧される義眼体を構成するものであって、前記頭体の前記開口側を向く虹彩部材に対し、その虹彩部材が前記開口の周方向に沿って回転できるように装着されることを特徴とするものである。
また、本発明に係る人形の義眼取付方法は、内部空間を有し、その内部空間から外方へ貫通する開口が設けられた頭体の前記内部空間に対し、弾性体を圧縮状態で収容した後、義眼体を前記開口を塞ぐように配置し、その義眼体を前記弾性体によって前記開口側へ押圧することを特徴とするものである。
このようなものであれば、頭体の内部空間に対し、弾性体及び義眼体を順次収容するため、各作業を並行して行う必要がなく、頭体に対して義眼体を容易に取り付けることができる。
このように構成した本発明によれば、頭体に対して義眼体を簡易に着脱することができ、また、義眼体のサイズの変化にも柔軟に対応することができる。
実施形態1に係る人形の頭部を分解した状態を示す模式図である。 実施形態1に係る弾性体を示す斜視図である。 実施形態1に係る義眼体を示す分解図である。 実施形態1に係る義眼体の組立状態を示す断面図である。 従来の義眼体を示す斜視図及び分解断面図である。 実施形態1に係る人形の頭部の組立手順を示す模式図である。 実施形態1に係る人形の頭部を示すD−D断面図である。 実施形態2に係る義眼体を示す断面図及びE−E断面図である。 実施形態3に係る義眼体を示す分解図及び断面図である。
以下に、本発明に係る人形の頭構造について図面を参照して説明する。
本発明に係る人形の頭構造は、義眼体を着脱することができるタイプの人形の頭部に対して適用することができる。なお、本発明に係る人形には、人と模したもの以外にも、ロボット、動物、架空生物等を模したものが含まれる。
<実施形態1>
本実施形態に係る人形の頭部100は、図1に示すように、内部空間Sを有し、人の頭を模した外形を有する頭体HBと、頭体HBの内部空間Sに収容される弾性体EBと、頭体HBの内部空間Sに弾性体EBによって押圧して支持される義眼体AEと、を具備している。
前記頭体HBは、内部空間Sを有し、顔体10と頭頂体20とに二分割されている。具体的には、顔体10は、人の頭における頭頂部以外の部分、具体的には、顔部、後頭部及び両側頭部を含む部分を模した外形を有している。また、頭頂体20は、人の頭における頭頂部を模した外形を有している。
前記顔体10は、頭頂体20との分割面に大きな開口が設けられており、その開口の縁を周回するように突出片11が内側に向かって伸びている。また、頭頂体20は、顔体10との分割面に大きな開口が設けられており、その開口の縁を周回するように溝片21が内側に向かって伸びている。なお、溝片21には、外側へ向かって開口する外周溝22が設けられている。よって、顔体10及び頭頂体20は、溝片21の外周溝22に対して突出片11を嵌め込むことによって互いに結合できるようになっている。
また、顔体10は、人の顔における両目に該当する部分に瞼を模した瞼状開口12を有している。そして、瞼状開口12は、顔体10の内部空間Sから外方に向かって貫通している。また、瞼状開口12は、その縁が義眼体AEを保持し易いように内部空間S側へ向かってテーパー状に広がるように開口しており、顔体10の内面を構成している。さらに、顔体10には、人の胴を模した外形を有する胴体の首部(図示せず)に対向する面に、その首部から伸びる軸棒(図示せず)が差し込まれる接続孔13が設けられている。なお、本実施形態の瞼状開口12が、請求項における開口に対応している。
前記弾性体EBは、図2(a)に示すように、略直方体状のものであり、長手方向に伸びる一方の対面のうちで、一方面31が平坦状になり、他方面32が両側34の端から中央に向かって略V字状に窪んだ形状になっているのものである。これにより、弾性体EBは、薄肉状の中央33から両側34の端に向かって厚肉状になった形状になっており、その両側34が中央に対して対称形状になっている。また、弾性体EBは、両側34の端面35が湾曲凹状に窪んでおり、両端面35は、一方面31側(平坦面側)よりも他方面32側(略V字面側)の方が迫り出した形状になっている。そして、弾性体EBは、図2(b)に示すように、厚肉状の両側34が並行に並ぶように、薄肉状の中央33で折り曲げ、二つ折り状態で使用される。なお、弾性体EBとしては、ゴムや、ウレタン等からなるスポンジなどを使用することができる。
前記義眼体AEを図3に基づいて説明する。なお、図3(a)には、義眼体AEを構成する各部材の断面図を示しており、図3(b)には、図3(a)に示す各部材をA−A方向,B−B方向,C−C方向から目視した状態を示している。義眼体AEは、虹彩を有する虹彩部材40と、虹彩部材40に対して軸部材50を介して接続される支持部材60と、を備えている。虹彩部材40は、虹彩41が外面側に描かれた半球殻状のものであり、その内面側中央から軸体42が伸びている。よって、虹彩部材40は、半球状の外形となり、半球面状の外面を有している。
軸部材50は、虹彩部材40の軸体42が差し込まれる円筒状の軸穴52が設けられおり、その外周面にフランジ51を有している。そして、軸部材50の軸穴52は、フランジ51側が大きい内径を有し、フランジ51と反対側が小さい内径になっている。なお、軸部材50には、外面から内面へと達する縦割溝52が設けられており、これにより、軸部材50の材料が有する弾性を利用し、内径が弾性的に伸縮するようになっている。
支持部材60は、軸部材50が嵌り込む軸孔61が平滑面側に設けられた半球状のものであり、軸孔61を囲む平滑面から三つの支持片62が突出している。なお、軸孔61には、軸部材50のフランジ51が嵌り込む周溝63が内周面に設けられており、また、各支持片62には、外周面に複数の段差が設けられている。
そして、義眼体AEは、図4に示すように、前記各部材40,50,60を組み立てることにより、略球体状になる。詳述すると、先ず、虹彩部材40の軸体42を軸部材50の軸穴52に差し込んで固定する。次に、支持部材60の軸孔61に対して軸部材50を差し込み、周溝63にフランジ51を嵌め込むことにより、虹彩部材40に対して支持部材60を脱落しないように固定する。この状態において、支持部材60の軸孔61に軸部材50が遊嵌すると共に、支持部材60の各支持片63の段差に虹彩部材40が引っ掛かり、支持部材60に対して虹彩部材40が、軸体42を回転軸として回転可能に接続される。
因みに、従来から市販されている義眼体AE´は、図5に示すように、本実施形態に係る虹彩部材40と同一構成の虹彩部材40´に対して円錐部材70が取り付けられた態様のものである。よって、虹彩部材40´に対して本実施形態に係る軸部材50及び支持部材60を取り付けることにより、本実施形態に係る義眼体AEとして使用することができる。この場合、従来から市販されている義眼体AE´には、外径の異なる複数のサイズのものがあり、虹彩部材40´の内径もサイズ毎に異なっているが、支持部材60には、各支持片63の外面に複数の段差を設けているため、支持部材60に対し、いずれのサイズの虹彩部材40´に取り付けたとしても、各支持片63に虹彩部材40がサイズに合った適切な段差で引っ掛かる。
次に、本発明に係る人形の頭部100の組立手順を図6に基づいて説明する。
先ず、図6(a)に示すように、顔体10の内部空間Sに対し、二つ折り状態の弾性体EBを圧縮させた状態で収容する。これにより、顔体10の内部空間Sのうちで、瞼状開口12側(顔面側)の内面と後頭部側の内面との間が弾性体EBによって満たされた状態となると共に、両側頭部側の内面の間が弾性体EBで満たされた状態となる(図7参照)。
次に、図6(b)に示すように、顔体10の内部空間Sを満たす弾性体EBの瞼状開口12と対向する面を、後頭部側へ後退させるように圧縮し、これによって形成される顔体10の内面と弾性体EBとの隙間に義眼体AEを挿入する。この状態において、顔体10の内部空間Sに対し、弾性体EBが、義眼体AEの支持部材60と後頭部との間で圧縮状態となり、また、両側頭部の間で圧縮状態となる。その結果、弾性体EBが、義眼体AEを瞼状開口12周囲に押圧し、また、後頭部及び両側頭部を押圧した状態となる。そして、瞼状開口12から覗く義眼体AEを目視しながら、義眼体AE全体を前後左右等に回転させて義眼体AEの目線の向きを調整する。続いて、図6(c)に示すように、支持部材60に対して虹彩部材40を回転させて瞼状開口12から覗く虹彩41のその瞼状開口12の周方向に対する向きを調整する。
最後に、図6(d)に示すように、顔体10に対して頭頂体20を結合させる。なお、この時、瞼状開口12から外方へ覗く義眼体AEの目線の向きや虹彩41の瞼状開口12の周方向に対する向きがずれてしまった場合には、ゴム等が先端に取り付けられた棒Rによって瞼状開口12の外方から義眼体AEを操作して調整する。
このような構成にすれば、弾性体EBの弾性変形を利用して義眼体AEを包み込むように固定しているため、義眼体AEのサイズが変化したとしても同じように固定することができる。
また、頭体HBの内部空間Sに対して弾性体EBを圧縮状態で押し込み、その弾性体EBが内部空間Sで伸長した後に、ある程度圧縮状態を維持したまま義眼体AE及び頭体HB内面を押圧することにより、弾性体EBが内部空間Sに対して動かないように固定される。これにより、弾性体EBを内部空間Sに対して固定する手段を別途設ける必要がなく、簡略な構造で義眼体AEを固定することができる。
なお、本実施形態においては、図7において矢印で示すように、弾性体EBが内部空間Sで伸長し、その内部空間Sで圧縮状態を維持したまま義眼体AEを押圧すると共に、頭体HBの後頭部側内面及び両側頭部側内面のいずれの内面も押圧するように構成している。すなわち、弾性体EBは、内部空間Sに収容された場合に、その内部空間Sで伸長するものの、義眼体AEに接触すると共に、頭体HBの後頭部側内面及び両側頭部側内面のいずれの内面にも接触し、完全には伸長し切れずにある程度圧縮された状態を維持するように構成されている。なお、弾性体EBが、頭体HBの内部空間Sで伸長し、その内部空間Sで圧縮状態を維持したまま少なくとも義眼体AEを押圧すると共に、後頭部側内面又は両側頭部側内面の少なくとも一方の内面を押圧するように構成してもよい。このような構成にしても、弾性体EBは、頭体HBの内部空間Sにおいて、義眼体AEと後頭部との間で支持された状態となるか、或いは、両側頭部の間で支持された状態となって動かないように固定される。
また、義眼体AEが球体状又は略球体状になっているため、図6(b)に示す状態において、義眼体AE全体を弾性体EBに対して転がすように回転させることができ、義眼体AEの目線の向きを簡単に調整することができる。なお、略球体状とは、球体状の他、楕円球状又は多面球状等のように完全な球体状でない形状も含む。
また、虹彩部材40が支持部材60に対して回転可能になっているため、狭い内部空間Sにおいても瞼状開口12から覗く虹彩の模様のその開口12の周方向に対する向きを簡単に調整することができる。
<実施形態2>
実施形態2に係る義眼体AEは、前記実施形態1に係る義眼体AEの変形例であり、図8に示すように、虹彩部材40として、前記実施形態1に係る義眼体AEのものと同一構成のものを使用しており、軸部材50及び支持部材60として、前記実施形態1に係る義眼体AEのものと異なる構成のものを使用している。本実施形態に係る軸部材50は、前記実施形態1に係る軸部材50のフランジ51が設けられていない態様のものである。また、本実施形態に係る支持部材60は、前記実施形態1に係る支持部材60の周溝63が設けられていない態様のものであり、三つの支持片63のうちの一つには、内側に突出する掛止片64が設けられている。
そして、本実施形態に係る義眼体AEは、図8に示すように、前記各部材40,50,60を組み立てることにより、略球体状になる。詳述すると、先ず、支持部材60の軸孔61に対して虹彩部材40の軸体42を通す。次に、虹彩部材40の軸体42に対して軸部材50を嵌め込み固定する。この状態において、支持部材60の軸孔61に対して軸部材50が遊嵌し、また、支持部材60の各支持片63に対して虹彩部材40がサイズに合った段差で引っ掛かると共に、一つの支持片62の掛止片64が軸部材50に引っ掛かる。これにより、支持部材60に対する虹彩部材40の脱落が防止され、また、支持部材60に対して虹彩部材40が軸体42を回転軸として回転可能に接続される。
<実施形態3>
実施形態3に係る義眼体AEは、前記実施形態2に係る義眼体AEの変形例であり、図9(a)に示すように、軸部材50として、前記実施形態2に係る義眼体AEのものと同一構成のものを使用しており、虹彩部材40及び支持部材60として、前記実施形態2に係る義眼体AEのものと異なる構成のものを使用している。本実施形態に係る虹彩部材40は、前記実施形態2に係る義眼体AEを構成する虹彩部材40の軸体42よりも外径が太い態様のものである。また、本実施形態に係る支持部材60は、軸部材50が嵌り込む軸孔61が平滑面側から半球面側へ貫通するように設けられた半球状のものであり、軸孔61を囲む平滑面から環状の支持片62が突出している。なお、支持片62は、その先端側の内周面に内側に向かって突出する掛止片64が設けられている。
そして、本実施形態に係る義眼体AEは、図9(b)に示すように、前記各部材40,50,60を組み立てることにより、略球体状になる。詳述すると、先ず、支持部材60の軸孔61に対して虹彩部材40の軸体42を通す。次に、虹彩部材40の軸体42を軸部材50の軸穴52における内径が大きい方へ差し込んで固定する。この状態において、支持部材60の軸孔61に対して軸部材50が遊嵌し、支持部材60の支持片62に対して虹彩部材40がサイズに合った段差で引っ掛かると共に、支持片62から内側に突出する掛止片64が軸部材50に引っ掛かる。これにより、支持部材60に対する虹彩部材40の脱落が防止され、また、支持部材60に対して虹彩部材40が軸体42を回転軸として回転可能に接続される。
なお、従来の義眼体AE´を構成する虹彩部材40は、サイズの違いによって軸体42の太さが分かれている。そこで、前記実施形態2及び3において、共通部材である軸部材50と、別態様の二つの支持部材60とをセットとし、実施形態2に係る支持部材60を、小さいサイズの虹彩部材40に対応するように構成し、実施形態3に係る支持部材60を、大きいサイズの虹彩部材40に対応するように構成すれば、軸部材50を共通部材とし、多くのサイズの虹彩部材40に対応することができる。
<その他の実施形態>
前記各実施形態においては、弾性体EBとして略直方体状のものを二つ折り状態にして使用しているが、弾性体EBの形状はこれに限定されない。例えば、ブロック状のものを二つ折り状態にすることなく、頭体HBの内部空間Sに圧縮状態で収容するようなものであってもよい。なお、圧縮状態とは、弾性体EBが全体的に潰されて縮んでいる状態や、弾性体EBが折り曲げられて部分的に縮んでいる状態も含む。また、頭体HBに収容される弾性体EBは、一つである必要はなく、複数であってもよい。
また、前記各実施形態の支持部材60,60´は、半球状のものであるが、楕円半球状のものであってもよい。また、その表面は、球面状でなくても、多面球面状であってもよく、その他の形状あればよい。
また、前記各実施形態の支持部材60,60´のように、支持片62は、虹彩部材40を安定して支持できるものであれば、円環状であってよく、複数の片からなるものであってもよい。
また、前記各実施形態の支持部材60,60´は、軸部材50を介して虹彩部材40に接続されているが、これに限定されず、虹彩部材40に対して回転可能であれば、直接接続されたものであってもよい。
また、前記各実施形態の虹彩部材40は、頭体HBの瞼状開口12に安定した状態で設置できるのであれば、点接触、線接触、面接触のいずれの態様で接触していてもよい。なお、点接触で接触している場合には、少なくも三点で接触していることが好ましい。
100 頭部
10 顔体
12 瞼状開口
20 頭頂体
HB 頭体
EB 弾性体
AE 義眼体
40 虹彩部材
60 支持部材

Claims (8)

  1. 内部空間を有し、その内部空間から外方へ貫通する開口が設けられた頭体と、
    前記頭体の内部空間に圧縮した状態で収容される弾性体と、
    前記頭体の内部空間側から前記開口を塞ぐように配置され、前記弾性体によって前記開口側へ押圧される義眼体と、を具備することを特徴とする人形の頭構造。
  2. 前記義眼体が、前記弾性体と接触する凸面を有している請求項1記載の人形の頭構造。
  3. 前記凸面が、球面状又は略球面状になっている請求項2記載の人形の頭構造。
  4. 前記義眼体が、前記頭体の内部空間側から前記開口を塞ぐように配置された状態において、前記開口側を向く虹彩部材と、前記虹彩部材に接続され、前記弾性体と接触する支持部材と、を備え、
    前記虹彩部材が、前記支持部材に対して前記開口の周方向に沿って回転できるようになっている請求項1乃至3のいずれかに記載の人形の頭構造。
  5. 前記頭体が、人の頭部を模した外形を有し、その顔面側に前記開口を設けたものであり、
    前記弾性体が、前記頭体の内部空間に収容された状態おいて、前記頭体の後頭部側内面又は両側頭部側内面の少なくとも一方を押圧する請求項1乃至4のいずれかに記載の人形の頭構造。
  6. 前記請求項1乃至5のいずれかに記載の頭構造を備えた人形。
  7. 内部空間を有し、その内部空間から外方へ貫通する開口が設けられた頭体に対し、前記内部空間側から前記開口を塞ぐように配置され、前記内部空間に圧縮状態で収容された弾性体によって前記開口側へ押圧される義眼体を構成するものであって、
    前記義眼体の前記開口側を向く虹彩部材に対し、その虹彩部材が前記開口の周方向に沿って回転できるように装着されることを特徴とする支持部材。
  8. 内部空間を有し、その内部空間から外方へ貫通する開口が設けられた頭体の前記内部空間に対し、弾性体を圧縮状態で収容した後、義眼体を前記開口を塞ぐように配置し、その義眼体を前記弾性体によって前記開口側へ押圧することを特徴とする人形の義眼体取付方法。
JP2017094671A 2017-05-11 2017-05-11 人形の頭構造、人形、支持部材及び人形の義眼取付方法 Active JP6806624B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017094671A JP6806624B2 (ja) 2017-05-11 2017-05-11 人形の頭構造、人形、支持部材及び人形の義眼取付方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017094671A JP6806624B2 (ja) 2017-05-11 2017-05-11 人形の頭構造、人形、支持部材及び人形の義眼取付方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018187256A true JP2018187256A (ja) 2018-11-29
JP6806624B2 JP6806624B2 (ja) 2021-01-06

Family

ID=64477858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017094671A Active JP6806624B2 (ja) 2017-05-11 2017-05-11 人形の頭構造、人形、支持部材及び人形の義眼取付方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6806624B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022097465A1 (ja) * 2020-11-04 2022-05-12 株式会社バンダイ 眼部品、その製造方法、及び人形体

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53129492U (ja) * 1977-03-18 1978-10-14
JP2005118341A (ja) * 2003-10-17 2005-05-12 Obitsu Seisakusho:Kk ソフトビニル製人形の頭部構造及び該頭部の製造方法
JP2010179049A (ja) * 2009-02-09 2010-08-19 Masakatsu Saito 視線調整可能な義眼及び該義眼を固定した人形頭部
JP2014004371A (ja) * 2013-06-24 2014-01-16 Polar Bear:Kk 人頭模型及び人頭模型の製造方法
US20160144285A1 (en) * 2014-11-20 2016-05-26 Creative Things, LLC System and Method of Providing Posable Feature Controls in a Toy

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53129492U (ja) * 1977-03-18 1978-10-14
JP2005118341A (ja) * 2003-10-17 2005-05-12 Obitsu Seisakusho:Kk ソフトビニル製人形の頭部構造及び該頭部の製造方法
JP2010179049A (ja) * 2009-02-09 2010-08-19 Masakatsu Saito 視線調整可能な義眼及び該義眼を固定した人形頭部
JP2014004371A (ja) * 2013-06-24 2014-01-16 Polar Bear:Kk 人頭模型及び人頭模型の製造方法
US20160144285A1 (en) * 2014-11-20 2016-05-26 Creative Things, LLC System and Method of Providing Posable Feature Controls in a Toy

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
ポリウレタン(PU)樹脂の物性と用途、特性について, JPN6020017281, ISSN: 0004270432 *

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022097465A1 (ja) * 2020-11-04 2022-05-12 株式会社バンダイ 眼部品、その製造方法、及び人形体
JP2022074525A (ja) * 2020-11-04 2022-05-18 株式会社バンダイ 眼部品、その製造方法、及び人形体
JP7157120B2 (ja) 2020-11-04 2022-10-19 株式会社バンダイ 眼部品、その製造方法、及び人形体

Also Published As

Publication number Publication date
JP6806624B2 (ja) 2021-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10097915B2 (en) Earbud stabilization system
US11235255B2 (en) Interchangeable face having magnetically adjustable facial contour and integral eyelids
EP2330830A1 (en) Headphones
US11526015B2 (en) Facial interfaces for head-mounted displays and related systems and methods
KR20170048148A (ko) 인형체의 견관절 구조
JP2018187256A (ja) 人形の頭構造、人形、支持部材及び人形の義眼取付方法
USD898290S1 (en) Combined tweezer and brush
US8511861B2 (en) Table lamp and rotary joint thereof
KR20150071198A (ko) 외피의 착탈이 가능한 얼굴 로봇
TWI695631B (zh) 頭戴耳機及耳罩
JP5327672B2 (ja) 視線調整可能な義眼及び該義眼を固定した人形頭部
JP7039206B2 (ja) 眼球手術練習用装置
US20100010626A1 (en) Artificial eye
JP2014168723A (ja) 人形体
US20150375127A1 (en) Doll figure
JP4913657B2 (ja) 人形の頭部連結構造
JP2008259886A (ja) 人形用眼球可動器
JP5277012B2 (ja) 顔部と後頭部が着脱可能に接合する人形頭部及び該人形頭部を有する人形
JP2007202935A (ja) 人形用頭部
US20100330870A1 (en) Simulated pupil assembly and simulated eye using same
KR101256444B1 (ko) 로봇용 안구 장치
CN107998666A (zh) 拼装式变脸人偶
JP5382962B2 (ja) 視線調整可能な義眼及び該義眼を固定した人形頭部
JP6144119B2 (ja) 人形の関節構造
KR101616766B1 (ko) Mr 조인트 이용한 구체관절인형

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191008

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200710

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6806624

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250