JP2018186503A - 判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光回線終端装置を目視で確認することなく、加入者側に配置されていて電源がオフになっている光回線終端装置の接続の有無を判定する。【解決手段】判定装置では、第1の波長を有する第1の光を光ケーブルを介して加入者側に出力して前記第1の光の反射光を入力し、前記第1の波長とは異なる第2の波長を有する第2の光を前記光ケーブルを介して前記加入者側に出力して前記第2の光の反射光を入力する光入出力部と、前記光入出力部により入力された前記第1の光の前記反射光と前記第2の光の前記反射光とに基づいて、前記第1の光の反射特性に関する情報と、前記第2の光の反射特性に関する情報とを取得する入力光情報取得部と、前記入力光情報取得部により取得された情報に基づいて、前記加入者側における光回線終端装置の前記光ケーブルに対する接続の有無を判定する判定部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、加入者側に配置された光回線終端装置(ONU:Optical Network Unit)の接続の有無を判定する技術に関する。
光アクセス網への加入者の増大に伴い、新築される集合住宅などでは、光アクセス網に加入しているか未加入であるかにかかわらず、予め光ケーブルが宅内に引き入れられていることがある。未加入者が加入を望んだ場合、光ケーブルを引き入れる工事をすることなく、既に引き入れられている光ケーブルにONUを接続することによってサービスを受けることが可能となる。
光アクセス網の光ケーブルの検査および工事を行う際には、現用の光ケーブルを切断してしまうなどの不慮の事故を防止するため、宅内に引き込まれた光ケーブルが実際に用いられているか否かを調べる必要がある。一般的には、光ケーブルが実際に用いられているか否かは、光ケーブルの先にONUが接続されているか否かに基づいて判断される。
例えば、特許文献1には、引落しクロージャからONUまでの間の光ケーブルにおいて、ONUが所定の周期で送信する上り方向の光を検出することで、ONUの有無を確認する検知装置および検知方法が記載されている。
特許第5637914号公報
しかしながら、特許文献1の検知装置および検知方法では、通信を停止させずに検知が可能であるものの、加入者側に配置されていて電源がオフになっているONUを検知することができなかった。
例えば、従来では、目視で確認することなく、電源がオフになっているONUが接続されている状態と、コネクタのみが接続されている状態(または、接続断の状態)との判定ができない場合があった。このため、目視での確認に時間がかかることがあった。また、目視で確認しないで作業を進めると、誤切断が生じる可能性が考えられた。
上記事情に鑑み、本発明は、ONUを目視で確認することなく、加入者側に配置されていて電源がオフになっているONUの接続の有無を確認できる技術を提供することを目的としている。
本発明に係る判定装置は、光ケーブルの末端に接続される光回線終端装置の有無を判定する判定装置であって、前記光回線終端装置は、第1の波長帯域の光を出力して上り通信を行い、第2の波長帯域の光を当該光回線終端装置内へ取り入れるフィルタを備えるものであって、前記光ケーブルの一方の端へ前記第1の波長帯域の光を出力して第1の反射光を受信し、前記光ケーブルの一方の端へ前記第2の波長帯域の光を出力して第2の反射光を受信する光入出力部と、前記第1の反射光に基づいて前記第1の反射特性を取得し、前記第2の反射光に基づいて前記第2の反射特性を取得する入力光情報取得部と、前記第1の反射特性と前記第2の反射特性とを比較して 前記光回線終端装置が接続されているか否かを判定する判定部と、を有することを特徴とする。
上記判定装置において、前記判定部は、前記第1の波長帯域の光の反射特性と前記第2の波長帯域の光の反射特性を軸とした2次元平面上を所定の基準に基づいて複数の領域に分割し、前記2次元平面上における前記第1の反射特性と前記第2の反射特性の示す点の属する前記領域を特定し、当該領域に基づいて前記光ケーブルの末端の状況を判定することを特徴とする。
本発明により、ONUを目視で確認することなく、加入者側に配置されていて電源がオフになっているONUの接続の有無を確認することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る光通信システムの構成を表すシステム構成図である。 本発明の一実施形態に係る判定装置の機能構成を表す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る判定の閾値の一例を表す図である。 ONU内で1.31μm帯の波長の光と1.49μm帯または1.55μm帯の光との間に反射減衰量の差が発生する仕組みを説明する図である。 本発明の一実施形態に係る管理テーブルの一例を表す図である。 本発明の一実施形態に係る判定結果テーブルの一例を表す図である。 本発明の一実施形態に係る判定処理の手順の一例を表す図である。 本発明の一実施形態に係る判定の領域の一例を表す判定領域図である。 本発明の一実施形態に係る判定処理の流れを示すフローチャートである。
以下、実施形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る光通信システム1の構成を表すシステム構成図である。
図1に示される光通信システム1は、局側光回線終端装置(OLT:Optical Line Terminal)の具体例である映像配信用OLT11及びIP通信用OLT12、光ケーブル13、光分岐素子22を格納した分岐配線クロージャ21、引落しクロージャ31、光ケーブル41、光回線終端装置(ONU)51、判定装置61、コネクタ72、73を有する光ケーブル71を備える。OLTは、通信事業者側に設置される光回線終端装置である。映像配信用OLT11は1.55マイクロメートル(μm)帯の波長の下り光を送り、IP通信用OLT12は1.49μm帯の波長の下り光を送る。
光ケーブル13はOLTと光分岐素子22とを繋ぎ、光ケーブル41は光分岐素子22と加入者の宅内(以下、「加入者宅」という。)に設置されたONU51とを繋ぐ。
OLTがONU51へ向けて発した光は、光ケーブル13を伝わって光分岐素子22へ到達する。光分岐素子22は、光ケーブル13を伝わってきた光を、複数の光ケーブル41へ分岐させる。
光分岐素子22によって分岐された各光は、光ケーブル41を伝わって、加入者宅のONU51に到達する。
光通信システム1では、OLTからONU51に向けた方向を「下り方向」と呼び、ONU51からOLTに向けた方向を「上り方向」と呼ぶ。また、下り方向に流れる光を「下り光」と呼び、上り方向に流れる光を「上り光」と呼ぶ。
ONU51は、所定の周期でバースト状の光(以下、「バースト光」という。)を用いた信号を上り方向に送信する。したがって、ONU51が接続された光ケーブル41には、所定の周期で上り光が発生する。また、ONU51が接続された光ケーブル41と光分岐素子22を介して接続された光ケーブル13にも、所定の周期で上り光が発生する。
分岐配線クロージャ21に格納された光分岐素子22は、配線柱に設置され、引上柱を伝って地中から空中に引き上げられた光ケーブル13に接続される。分岐配線クロージャ21は、映像配信用OLT11及びIP通信用OLT12から光ケーブル13を伝わってきた下り光を、複数の光ケーブル41に分岐させる。引落しクロージャ31は、引落柱に設置され、光分岐素子22によって分岐された光ケーブル41を加入者宅のONU51へ接続する。これにより、引落しクロージャ31は、光分岐素子22によって分岐された光を、加入者宅のONU51に流す。
ONU51は1.31μm帯の波長の上り光を送る。ONU51から発せられた上り光は、光ケーブル41を介して引落しクロージャ31へ到達し、さらに光ケーブル41を介して分岐配線クロージャ21の光分岐素子22に到達し、さらに光ケーブル13を介して映像配信用OLT11及びIP通信用OLT12に到達する。
判定装置61は、ONU51の存在を検知する装置である。判定装置61は、光ケーブル41に接続されることで、その光ケーブル41の下り方向の先にONU51が接続されているか否かを判定する。判定装置61は、光分岐素子22から加入者側までの間の光ケーブル41に接続される。
図2は、本発明の一実施形態に係る判定装置61の機能構成を表す機能ブロック図である。
判定装置61は、キー入力部111、光入出力部112、表示部113、記憶部114、制御部115、コネクタ116を備える。制御部115は、光出力制御部131、入力光情報取得部132、判定部133、表示制御部134を備える。
また、図2には、判定装置61によりONU51の接続の有無に関する判定を行う場合における、外部との接続の状態の一例を示してある。すなわち、図2には、判定装置61以外に、コネクタ72、73を有する光ケーブル71、クロージャ211、コネクタ212、光ケーブル221、加入者側の接続先231を示してある。
ここで、クロージャ211は、図1に示される分岐配線クロージャ21または引落しクロージャ31に相当する。光ケーブル221は、図1に示される光ケーブル41に相当する。接続先231は、加入者宅に相当する。本実施形態では、接続先231における光ケーブル41の接続状態として、電源がオンになっているONU51が接続されている状態、電源がオフ(電源断)になっているONU51が接続されている状態、ONU51が接続されていない状態(コネクタのみが接続されている状態または接続断の状態)がある。本実施形態では、クロージャ211が分岐配線クロージャ21あるいは引落しクロージャ31のいずれである場合においても、それぞれの加入者宅に分岐された光ケーブル221に判定装置61が接続されるようにする。
クロージャ211は、光ケーブル221と接続されるコネクタ212を備える。判定装置61のコネクタ116と光ケーブル221のコネクタ212とが、両端にコネクタ72、73を有する光ケーブル71を用いて接続される。具体的には、光ケーブル71の一端に設けられたコネクタ72が判定装置61のコネクタ116と接続され、光ケーブル71の他端に設けられたコネクタ73が光ケーブル221のコネクタ212に接続される。ここで、互いに接続されるコネクタ72、116の規格は同じであり、互いに接続されるコネクタ73、212の規格は同じである。一例として、コネクタ72、116の規格はSCコネクタであってもよく、コネクタ73、212の規格はFASコネクタであってもよい。なお、互いに接続されるコネクタ(コネクタ72、116、または、コネクタ73、212)は、一方が他方に差し込まれる構成となっている。
本実施形態では、コネクタ72、73を有する光ケーブル71は判定装置61とは別体で構成されるが、他の構成例として、これらが一体で構成されてもよい。
なお、判定装置61のコネクタ116と光ケーブル221のコネクタ212とで規格が同じである場合には、これらのコネクタ116、212が直接接続されてもよい。
判定装置61は、例えば、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、判定処理のプログラムを実行する。判定装置61は当該プログラムの実行によって、キー入力部111、光入出力部112、表示部113、記憶部114、制御部115を備える装置として機能する。なお、判定装置61の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。
キー入力部111は、1個以上のキーを有しており、当該キーに対して行われた操作の内容を入力する。当該キーは、例えば、判定装置61の電源のオンとオフを切り替えるキーや、判定装置61に判定処理のプログラムを実行させる指示を与えるためのキーを含んでもよい。本実施形態では、判定装置61を携帯する人(以下、「作業員」という。)によってキー入力部111の操作が行われる。
光入出力部112は、コネクタ116を介して外部へ光を出力し、また、外部からコネクタ116を介して光を入力する。本実施形態では、光入出力部112は、1.31μmの波長を有するバースト光と、1.55μmの波長を有するバースト光をそれぞれ入出力する。なお、バースト光は、一例として、パルス状の光(パルス光)を用いて生成されてもよい。
表示部113は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置を用いて構成され、画面に情報を表示する。
記憶部114は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などを用いて構成され、情報を記憶する。
制御部115は、各種の処理や制御を行う。制御部115は、キー入力部111により操作の内容が入力された場合に、それに基づいて処理や制御を行う。
光出力制御部131は、光入出力部112による外部への光の出力を制御する。入力光情報取得部132は、所定の演算を行うことなどにより、外部から光入出力部112に入力された光に関する情報を取得する。
ここで、本実施形態では、光入出力部112から外部へ出力されたバースト光が外部で反射されて戻ってきたバースト光を光入出力部112により入力する。入力光情報取得部132は、それぞれの波長(1.31μm、1.55μm)を有するバースト光について、光入出力部112から出力されたバースト光のレベル(パワー)と、外部で反射されて光入出力部112に入力された当該バースト光のレベル(パワー)とに基づいて、反射減衰量(その値の情報)を取得する。
一般に、所定の対象による反射減衰量[dB]は、{−10×log(対象からの反射光のパワー/対象への入力光のパワー)}で表される。
また、入力光情報取得部132は、外部の遠端(図2の例では、接続先231のところ)での反射減衰量(その値の情報)を取得する。遠端での反射光を判別する方法としては、例えば、OTDR(Optical Time Domain Reflectometers)の技術が用いられてもよい。具体的には、光入出力部112から遠端までの間に複数のコネクタ(図示せず)が存在すると、各コネクタからの反射光が混じるが、バースト光を使用することで、各コネクタでの反射タイミングがずれて、遠端からの反射光をタイミング的に判別することが可能である。
判定部133は、入力光情報取得部132により取得された情報に基づいて、ONU51の接続の有無に関する判定を行う。
表示制御部134は、表示部113による情報の表示を制御し、例えば、判定部133による判定の結果に関する情報を表示部113により表示させる。
図3を参照して、判定部133により行われる判定の方法の一例を説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係る判定の閾値の一例を表す図である。図3には、XY直交座標系を示してある。X軸(横軸)は1.31μmの光の反射減衰量(絶対値)を示してあり、Y軸(縦軸)は1.55μmの光の反射減衰量(絶対値)を示してある。また、a及びbがそれぞれ実数であるとして、閾値を表す直線311(Y=aX+b)を示してある。
判定部133は、入力光情報取得部132により取得された1.31μmのバースト光の反射減衰量(絶対値)をX’とし、入力光情報取得部132により取得された1.55μmのバースト光の反射減衰量(絶対値)をY’としたときに、Y’>aX’+bとなる場合には接続先231においてONU51が接続されていると判定し、Y’≦aX’+bとなる場合には接続先231においてONU51が接続されていないと判定する。
本実施形態における判定の方法は、1.31μmの光を出力するONU51における反射特性(光モジュール内における反射特性)に基づいている。具体的には、ONU51の光モジュール内で反射する1.31μmの波長を有する光と1.55μmの波長を有する光とを比べると、1.31μmの波長を有する光はより反射する傾向にあり、1.55μmの波長を有する光はより透過する傾向にある。本実施形態における判定の方法は、このような波長の違いによる光の反射量と透過量の差異に基づいて判定を行う。
ここで、電源オフのONU51において、1.31μm帯の波長の光と1.49μm帯または1.55μm帯の光との間に反射減衰量の差が発生する仕組みについて説明する。
図4は、ONU51の備える光モジュールの構成を示す図である。ONU51の光モジュールは、1.31μm帯の波長の上り光を出力する発光素子511、1.49μm帯の波長の下り光を受信する受光素子512、1.49μm帯および1.55μm帯の波長の光を受光素子512の方向へ反射する合分波フィルタ513、及び1.49μm帯の波長の光を透過する波長選択フィルタ514を備える。
ONU51に入射される1.31μm帯の波長の光の多くは、合分波フィルタ513で光ケーブル41の方向へ反射されて、判定装置61で受信される。
ONU51に入射される1.49μm帯の波長の光は、合分波フィルタ513で受光素子512の方向へ反射され、光モジュール内を通過し、波長選択フィルタ514を透過する。その後、1.49μm帯の波長の光は、受光素子512で反射し、波長選択フィルタ514を透過、光モジュール内を通過して合分波フィルタ513で反射して光ケーブル41の方向へ反射されて、判定装置61で受信される。
ONU51に入射される1.55μm帯の波長の光は、合分波フィルタ513で受光素子512の方向へ反射され、光モジュール内を通過し、波長選択フィルタ514で反射され、再び光モジュール内を通り、合分波フィルタ513で反射されて、判定装置61で受信される。
このように、1.49μm帯および1.55μm帯の波長の光は、光モジュール内を通るので、1.31μm帯の波長の光に比べて、判定装置61で測定される反射減衰量が大きくなる。1.49μm帯の波長の光は、さらに波長選択フィルタ514も透過するので、より反射減衰量が大きくなる。
判定装置61が試験光として用いる2つの異なる波長を有する光は、反射減衰量の差を考慮すると、1.31μm帯の波長の光と1.49μm帯の波長の光が望ましい。しかしながら、判定装置61の価格面を考慮すると、1.49μm帯の波長の光を出力するモジュールはより高価であるので、1.31μm帯の波長の光と1.55μm帯の波長の光が望ましい。判定装置61の2つの試験光として1.31μm帯の波長の光と1.55μm帯の波長の光を用いても、反射減衰量を比較することでONU51の有無を検出できる。
図3において、一例として、1.31μmのバースト光の反射減衰量(絶対値)がP1であり、1.55μmのバースト光の反射減衰量(絶対値)がQ1であるときには、取得結果331の座標値に相当し、判定部133は接続先231においてONU51が接続されていると判定する。他の例として、1.31μmのバースト光の反射減衰量(絶対値)がP2であり、1.55μmのバースト光の反射減衰量(絶対値)がQ2であるときには、取得結果332の座標値に相当し、判定部133は接続先231においてONU51が接続されていないと判定する。
このように、判定部133は、2つの異なる波長を有する光に関して、反射減衰量([dB]の単位)の差に基づいてONU51の接続の有無を判定する。
傾向としては、接続先231にONU51が接続されていない状態であって、コネクタのみが接続されている状態では、1.31μm及び1.55μmのいずれについても反射減衰量は小さく、これらの反射減衰量の差も小さい。また、接続先231にONU51が接続されていない状態であって、接続断の状態では、1.31μm及び1.55μmのいずれについても反射減衰量は大きく、これらの反射減衰量の差は小さい。また、接続先231にONU51が接続されている状態では、1.31μmの反射減衰量は小さく、1.55μmの反射減衰量は大きく、これらの反射減衰量の差は大きい。
ここで、Y=aX+bにおけるa、bとしては、それぞれ、様々な値が用いられてもよく、例えば、予め多数のサンプルを測定した結果に基づいて経験的に設定されてもよい。a及びbは、例えば、固定値とされてもよい。aとしては、例えば、1または1に近い値が用いられてもよい。一例として、サンプルの測定点(X’、Y’)の分散が大きいときには、aとして1より大きい値が用いられる方が、判定の精度がよい場合があると考えられる。bとしては、例えば、0が用いられてもよいが、例えば、正の値が用いられる方が、接続先231にONU51が接続されていない状態(コネクタのみが接続されている状態または接続断の状態)との判別をし易くすることが可能な場合があると考えられる。なお、本実施形態では、一次関数(直線311)で表される閾値が用いられるが、他の構成例として、二次以上の関数で表される閾値が用いられてもよい。
(実施例1)
図5〜図7を参照して、作業員が判定装置61を用いてONU51の接続の有無を確認する作業の一例を示す。図5は、本発明の一実施形態に係る管理テーブル411の一例を表す図である。図6は、本発明の一実施形態に係る判定結果テーブル421の一例を表す図である。図7は、本発明の一実施形態に係る判定処理の手順の一例を表す図である。
本例では、作業員が、判定装置61を携帯して、図1に示される配線柱の上方で、分岐配線クロージャ21に対して作業を行う場合を示す。
図5に示される管理テーブル411は、1本の線を8本の線(分岐線)に分岐する光分岐素子22の各分岐線について、管理されている状況を格納する。図5の例では、管理テーブル411は、各分岐線の番号(線番)と、状況とを対応付けて格納する。図5の例では、線番が1または2である分岐線の状況は現用(現在使用されている状況)となっており、線番が3である分岐線の状況は予約(将来使用されるため予約されている状況)となっており、線番が4〜8の分岐線の状況は空(空いている状況)となっている。管理テーブル411の内容は、例えば、光通信システム1の管理者によりデータベース(DB)などを用いて管理されており、書面または電子的な画面などの任意の媒体により作業員に通知される。管理テーブル411は、例えば、コンピュータを用いて管理されてもよい。
まず、作業員は、光分岐素子22の各分岐線の実際の状況を判定する。本実施形態では、作業員は、光分岐素子22において光ケーブル41が接続されている分岐線のそれぞれについて、初めは、光分岐素子22と光ケーブル41との接続を外さずに、当該光ケーブル41に電源がオンになっているONU51が接続されているか否かを検知(判定)する。この検知の方法としては、任意の方法が用いられてもよく、例えば、特許文献1に記載された検知の方法が用いられてもよい。
図6に示される判定結果テーブル421は、光分岐素子22の各分岐線について、判定された実際の状況を格納する。図6の例では、判定結果テーブル421は、各分岐線の番号(線番)と、判定された状況(判定結果)とを対応付けて格納する。図6の例では、線番が1である分岐線の判定結果は検知(電源がオンになっているONU51が接続されている状況)となっており、線番が2〜8である分岐線の判定結果は未検知(電源がオンになっているONU51が接続されていない状況)となっている。電源がオンになっているONU51が接続されている分岐線については、光分岐素子22と光ケーブル41との接続を外さない方が好ましい。
また、図6の例では、線番が2〜8である分岐線については、電源がオフになっているONU51が接続されている可能性がある。特に、管理テーブル411において状況が現用となっている線番2や、状況が予約となっている線番3については、状況が空である線番4〜8よりも、電源がオフになっているONU51が接続されている可能性が高いと考えられる。
このように、各線番の分岐線の接続状況は、管理されているデータと実際の判定結果(現地の設備状況)とで相違する場合がある。
なお、判定結果テーブル421は、例えば、書面あるいは電子的なデータとして作業員などにより管理されてもよく、または、作業員によって把握されれば、書面あるいは電子的なデータとして生成されなくてもよい。
次に、作業員は、線番2〜8のうちの1以上の線番のそれぞれについて、光分岐素子22と光ケーブル41との接続を外して、本実施形態に係る判定装置61を用いて、ONU51が接続されているか否かを判定する。
なお、本実施形態では、初めに光分岐素子22と光ケーブル41との接続を外さずに電源がオンになっているONU51の接続の有無を判定した後に、未検知である分岐線について本実施形態に係る判定装置61を用いてONU51の接続の有無(特に、電源がオフになっているONU51の接続の有無)を判定するが、他の構成例として、初めから、判定対象とする分岐線について、本実施形態に係る判定装置61を用いて、ONU51の接続の有無(電源がオンまたはオフになっているONU51の接続の有無)を判定してもよい。
図7を参照して、本実施形態に係る判定装置61により行われる判定処理の手順の一例を示す。本実施形態では、線番3の分岐線について判定を行う場合を示すが、他の線番の分岐線についても同様である。
(ステップS1)
作業員は、判定装置61と判定対象の光ケーブル41とを接続する。図2の例では、作業員は、判定対象の光ケーブル221(図1に示される光ケーブル41に相当する。)が接続されたコネクタ212と光分岐素子22の分岐線(本例では、線番3の分岐線)との接続を外す。そして、作業員は、当該コネクタ212と判定装置61のコネクタ116とを、コネクタ72、73を有する光ケーブル71を介して、接続する。
(ステップS2)
次に、作業員は、判定装置61のキー入力部111を操作して、判定装置61における判定処理のプログラムを起動させる。なお、判定装置61の電源は、判定装置61のコネクタ116がコネクタ212と接続される前にオンにされてもよく、または、判定装置61のコネクタ116がコネクタ212と接続された後にオンにされてもよい。判定装置61は、判定処理のプログラムが起動されると、予め定められた判定処理を実行する。当該判定処理は、起動された後、判定装置61により自動的に行われる。
(ステップS3)
まず、判定装置61は、光出力制御部131による制御によって光入出力部112から接続先231に対して、所定のレベル(パワー)で、1.31μmの波長を有するバースト光を出力する。
(ステップS4)
接続先231に対して出力された1.31μmの波長を有するバースト光は、当該接続先231において反射されて、その反射光が判定装置61に戻ってくる。判定装置61は、入力光情報取得部132によって、光入出力部112に入力された1.31μmの波長を有するバースト光(反射光)のレベル(パワー)を検出(取得)し、その反射減衰量を測定(取得)する。
(ステップS5)
判定装置61は、判定部133によって、1.31μmの波長を有するバースト光について取得された反射減衰量に基づいて、1.55μmの波長を有するバースト光について閾値を設定する。当該閾値としては、図3に示される閾値が用いられる。
(ステップS6)
次に、判定装置61は、光出力制御部131による制御によって光入出力部112から接続先231に対して、所定のレベル(パワー)で、1.55μmの波長を有するバースト光を出力する。
(ステップS7)
接続先231に対して出力された1.55μmの波長を有するバースト光は、当該接続先231において反射されて、その反射光が判定装置61に戻ってくる。判定装置61は、入力光情報取得部132によって、光入出力部112に入力された1.55μmの波長を有するバースト光(反射光)のレベル(パワー)を検出(取得)し、その反射減衰量を測定(取得)する。
(ステップS8)次に、判定装置61は、判定部133によって、設定された閾値と、1.55μmの波長を有するバースト光について取得された反射減衰量とに基づいて、接続先231にONU51が接続されているか否かを判定する。ここで、判定装置61により接続先231にONU51が接続されていると判定された場合であって、かつ、初めに他の方法(例えば、特許文献1に記載された方法)によって接続先231に電源がオンになっているONU51が接続されていないと検知(判定)されていた場合には、電源がオフになっているONU51が接続されているということが把握される。なお、判定装置61により接続先231にONU51が接続されていると判定されたことだけからは、電源がオンになっているONU51または電源がオフになっているONU51のいずれかが接続されていることが把握される。
(ステップS9)
判定装置61は、表示制御部134による制御によって、表示部113の画面に、判定結果に関する情報を表示する。判定結果に関する情報としては、任意の情報が用いられてもよく、例えば、接続先231にONU51が接続されていることを表す情報、または、接続先231にONU51が接続されていないことを表す情報などが用いられる。また、表示される情報は、例えば、文字の情報であってもよく、図形の情報であってもよく、あるいは、これらの組み合わせの情報であってもよい。なお、判定装置61は、判定結果に関する音(音声)の情報を出力してもよい。作業員は、判定装置61から出力される情報に基づいて、判定結果を把握することができる。本実施形態では、このような表示が行われた後に、判定装置61における判定処理が終了する。
(ステップS10)作業員は、判定装置61による判定処理が終了した後に、判定装置61と判定対象の光ケーブル221(図1に示される光ケーブル41に相当する。)との接続を外す。また、作業員は、必要に応じて、当該光ケーブル221が接続されたコネクタ212を再び光分岐素子22の分岐線(本例では、線番3の分岐線)と接続することで、元の接続状態に戻す。
なお、本例では、作業員が、判定装置61を携帯して、図1に示される配線柱の上方で、分岐配線クロージャ21に対して作業を行う場合を示したが、他の例として、作業員が、判定装置61を携帯して、図1に示される引落柱の上方で、引落しクロージャ31に対して作業を行う場合についても同様である。
以上のように、本実施形態に係る判定装置61では、2つの異なる波長を有する光の反射特性(例えば、反射減衰量)の差に基づいて、加入者宅における末端環境(ONU51の接続の有無)を判定することができる。本実施形態に係る判定装置61では、電源がオンになっているONU51が接続されている場合だけでなく、電源がオフになっているONU51が接続されている場合についても、ONU51が接続されていることを判定することができる。本実施形態に係る判定装置61では、例えば、加入者が長期で外出する際に加入者宅のブレーカーを落としたことなどによって電源がオフになっているONU51が接続されている場合にも、当該ONU51が接続されていることを判定することができる。これにより、作業員は、開通工事などにおいて、柱(例えば、配線柱や引落柱)の上方にいるときにおいても、使用状況が不明な番線におけるONU51の接続の有無を把握することができ、工事を円滑に遂行することができる。このように、本実施形態に係る判定装置61では、ONU51を目視で確認することなく、加入者側に配置されていて電源がオフになっているONU51の有無を確認することが可能となる。
ここで、図7の例では、判定装置61は、1.31μmの波長を有するバースト光の反射減衰量に基づいて閾値を設定した後に、1.55μmの波長を有するバースト光の反射減衰量に基づいて判定を行ったが、他の構成例として、1.55μmの波長を有するバースト光の反射減衰量に基づいて閾値を設定した後に、1.31μmの波長を有するバースト光の反射減衰量に基づいて判定を行ってもよい。また、他の構成例として、判定装置61は、閾値を設定せずに、1.31μmの波長を有するバースト光の反射減衰量と1.55μmの波長を有するバースト光の反射減衰量とに基づいて判定を行ってもよい。
また、図7の例では、判定装置61は、光の反射特性として、反射減衰量を取得して判定を行ったが、他の構成例として、実質的に同様な判定を行うことができれば、反射減衰量以外の値を取得して判定を行ってもよい。例えば、判定装置61は、光の反射特性として、反射光の受光レベルを取得し、受光レベルを用いて判定を行ってもよい。
また、図7の例では、判定装置61は、1.31μmの波長を有するバースト光と1.55μmの波長を有するバースト光を別のタイミングで出力及び入力したが、他の構成例として、これらのバースト光を区別することが可能であれば、同じタイミング(ここでは、一部または全部が重複するタイミング)で出力及び入力してもよい。
また、他の構成例として、判定装置61は、判定部133によって、1.31μmの波長を有するバースト光及び1.55μmの波長を有するバースト光のうちの一方または両方の反射特性(例えば、反射減衰量)に基づいて、遠端(末端)までの距離を特定(検出)してもよく、特定された距離を判定に利用してもよい。一例として、判定装置61は、判定部133によって、特定された距離に基づいて閾値を調整してもよい。この場合、例えば、距離と閾値の調整方法との対応が予め判定装置61の記憶部114に記憶される。
また、本実施形態では、判定装置61は、ONU51が送信する上り光の波長に対応する1.31μmの波長を有するバースト光と、下り光の波長に対応する1.55μmの波長を有するバースト光とを用いて判定を行ったが、他の構成例として、1.31μmの波長を有するバースト光と、他の任意の波長を有するバースト光とを用いて判定を行ってもよい。一例として、判定装置61は、1.31μmの波長を有するバースト光と、1.49μmの波長を有するバースト光とを用いて判定を行ってもよい。また、判定装置61は、判定が可能であれば、他の任意の2つの波長を有するバースト光を用いて判定を行ってもよい。なお、一般に、波長の差が大きい方が反射特性の差が大きくなって好ましい。
また、本実施形態では、判定装置61は、バースト光を用いて判定を行ったが、他の構成例として、バースト光以外の光を用いて判定を行ってもよく、例えば、連続光を用いて判定を行ってもよい。
また、本実施形態では、判定装置61は、2つの異なる波長を有する光を用いて判定を行ったが、他の構成例として、3つ以上の異なる波長を有する光を用いて判定を行ってもよく、この場合にも、判定の原理は同様であり、例えば、任意の2つの異なる波長を有する光の反射特性に基づいて判定することが可能である。
(実施例2)
次に、判定部133が、ONU51の接続の有無に加えて、光ケーブル41にコネクタが接続されている状態であるか、光ケーブル41のファイバが切断された状態であるかを判定する実施例2について説明する。
光ケーブル41の末端がコネクタのみが接続されている状態では、1.31μm、1.49μm、及び1.55μmのいずれの波長の光についても反射減衰量は小さい。光ケーブル41の末端がファイバ切断された接続断の状態では、ファイバの端面で光が乱反射するので、1.31μm、1.49μm、及び1.55μmのいずれの波長の光についても反射減衰量は大きい。どちらの状態の場合でも、1.31μmの波長の光と1.49μmまたは1.55μmの波長の光との間の反射減衰量の差は小さい。
実施例2では、図8に示すように、2つの異なる波長を有する光の反射減衰量のそれぞれを軸とする2次元平面を複数の領域に分けて、測定された2つの異なる波長を有する光の反射減衰量をプロットした点が存在する領域に基づき、ONUの有無および光ケーブルの末端の状態を判定する。
図8の判定領域図では、1.31μmの光の反射減衰量が25dB以下で、1.55μmの光の反射減衰量が23dB以下の左下にコネクタ識別領域を設定し、1.31μmの光の反射減衰量と1.55μmの光の反射減衰量との差が5dB以上となる右上にONUあり識別領域を設定し、コネクタ識別領域およびONUあり識別領域以外の領域の1.31μmの光の反射減衰量と1.55μmの光の反射減衰量が同程度となる領域にファイバ切断識別領域を設定した。なお、1.31μmの光の反射減衰量が10dB以下、1.55μmの光の反射減衰量が10dB以下、あるいは1.31μmの光の反射減衰量に対する1.55μmの光の反射減衰量の割合が11分の6以下となる領域は、検知エラーとした。なお、図8において領域を分けた閾値は一例である。2つの異なる波長を有する光の反射特性に基づいて光ケーブルの末端の状態を判別できるように各領域が設定されていればよい。
作業員が判定装置61を用いてONU51の接続の有無、および光ケーブル41の末端の状態を確認する作業について説明する。以下では、図5〜7を適宜参照して説明する。
作業員は、光分岐素子22の分岐線のそれぞれについて、光分岐素子22と分岐線との接続を外さずに、電源がオンになっているONU51が接続されているか否かを判定する。ここでは図6の判定結果テーブル421のように、線番が1の分岐線には電源がオンになっているONU51が接続されていることが検知され、線番が2〜8の分岐線の判定結果は未検知であったとする。
電源がオンになっているONU51が接続されていない線番2〜8の分岐線は通信中ではないので光分岐素子22との接続を外してよい。例えば、図5の管理テーブル411において予約となっている線番3を判定対象として、光分岐素子22から線番3の光ケーブル41を外し、判定装置61を用いて以下の工程を実施する。
図7のステップS1〜S7と同様に、作業員は、判定装置61と判定対象の光ケーブル41とを接続し、判定装置61を操作して、1.31μmの波長を有するバースト光の反射減衰量と1.55μmの波長を有するバースト光の反射減衰量を測定する。
図7のステップS8では、判定部133が、測定した反射減衰量に基づき、光ケーブルの末端の状況の判定を行う。
図9は、実施例2の判定部133の判定処理の流れを示すフローチャートである。図9の判定処理は図7のステップS8に相当する。
(ステップS81)
判定部133は、末端までの距離が10m以上であるか否か判定する。末端までの距離は、1.31μmまたは1.55μmの波長を有するバースト光のうちの一方または両方の反射減衰量に基づいて検出できる。
(ステップS82)
末端までの距離が10m未満の場合、判定部133は、「10m未満」フラグを立てて、ステップS83へ進む。末端までの距離が10m未満の場合は、末端の状況を正確に判定できないので、10m未満であることを明示し、参考情報として後述の判定結果を表示する。
(ステップS83,S84)
判定部133は、1.55μmの波長を有するバースト光の反射減衰量が10dB以上23dB未満であって、1.31μmの波長を有するバースト光の反射減衰量が10dB以上25dB未満である場合は、ONUなし(コネクタ接続)と判定する。
(ステップS85,S86)
判定部133は、1.55μmまたは1.31μmの波長を有するバースト光の反射減衰量が10dB未満、あるいは1.55μmの波長を有するバースト光の反射減衰量が1.31μmの波長を有するバースト光の反射減衰量に6/11を乗じた値未満の場合、検知エラーと判定する。
なお、判定部133は、反射減衰量の条件に加えて、両波長のうち少なくとも一方の反射減衰量が測定できない場合、および末端までの検出距離が波長によって2m以上の差が発生した場合は、検知エラーと判定する。
(ステップS87,S88)
判定部133は、1.55μmの波長を有するバースト光の反射減衰量から1.31μmの波長を有するバースト光の反射減衰量を減じた値が5dB以上であって、1.31μmの波長を有するバースト光の反射減衰量が40dB未満の場合、ONUありと判定する。
(ステップS89)
判定部133は、ステップS83,S85,S87のいずれの条件にも当てはまらない場合、ONUなし(ファイバ切断)と判定する。
図7のステップS9では、表示制御部134は、表示部113の画面に、判定部133による判定結果に関する情報を表示する。具体的には、表示制御部134は、ステップS81,S83,S85,S87の判定結果に基づき、表示部113の画面中央に、ONUあり、ONUなし(コネクタ接続)、ONUなし(ファイバ切断)、検知エラー、および10m未満の情報を表示する。10m未満フラグが立っている場合、表示制御部134は、表示部113の画面に、ONUあり、ONUなし(コネクタ接続)、ONUなし(ファイバ切断)、および検知エラーの参考情報を追加で表示する。
表示制御部134は、表示部113の画面に、1.31μmおよび1.55μmの波長を有するバースト光の反射減衰量と全反射量を表示してもよい。表示制御部134は、表示部113の画面に、1.55μmの波長を有するバースト光の反射減衰量に基づいて検出した末端までの距離を表示してもよい。
図7のステップS10と同様に、作業員は、判定装置61による判定処理が終了した後に、判定装置61と判定対象の光ケーブル41との接続を外す。作業員は、必要であれば、別の分岐線についてステップS1〜S9の工程を繰り返す。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…光通信システム、11…映像配信用OLT、12…IP通信用OLT、13、41、71、221…光ケーブル、21…分岐配線クロージャ、22…光分岐素子、31…引落しクロージャ、51…ONU、61…判定装置、72、73、116、212…コネクタ、111…キー入力部、112…光入出力部、113…表示部、114…記憶部、115…制御部、131…光出力制御部、132…入力光情報取得部、133…判定部、134…表示制御部、211…クロージャ、231…接続先、311…直線、331、332…取得結果、411…管理テーブル、421…判定結果テーブル

Claims (2)

  1. 光ケーブルの末端に接続される光回線終端装置の有無を判定する判定装置であって、
    前記光回線終端装置は、第1の波長帯域の光を出力して上り通信を行い、第2の波長帯域の光を当該光回線終端装置内へ取り入れるフィルタを備えるものであって、
    前記光ケーブルの一方の端へ前記第1の波長帯域の光を出力して第1の反射光を受信し、前記光ケーブルの一方の端へ前記第2の波長帯域の光を出力して第2の反射光を受信する光入出力部と、
    前記第1の反射光に基づいて前記第1の反射特性を取得し、前記第2の反射光に基づいて前記第2の反射特性を取得する入力光情報取得部と、
    前記第1の反射特性と前記第2の反射特性とを比較して 前記光回線終端装置が接続されているか否かを判定する判定部と、
    を有することを特徴とする判定装置。
  2. 前記判定部は、前記第1の波長帯域の光の反射特性と前記第2の波長帯域の光の反射特性を軸とした2次元平面上を所定の基準に基づいて複数の領域に分割し、前記2次元平面上における前記第1の反射特性と前記第2の反射特性の示す点の属する前記領域を特定し、当該領域に基づいて前記光ケーブルの末端の状況を判定することを特徴とする請求項1に記載の判定装置。
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