JP2018185581A - 設備機器異常管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】設備機器において生じる異常情報の管理負担を軽減できる設備機器異常管理システムを提供する。【解決手段】住宅10ごとに設けられた給湯器15から情報を取得するHEMS30と、管理センタに設けられ、複数の住宅にて戸別に設けられた各HEMS30から、住宅ごとの各給湯器15にかかる異常情報を収集し、当該異常情報を統括管理する統括管理装置CSとを備えている。統括管理装置CSは、給湯器15にかかる異常情報を、予め、設備ユーザによって異常を解消させることが可能な自己対処可能情報群を含む複数の情報群に分類した状態で記憶部に記憶させている。そして、取得した異常情報について、情報群のうちいずれの情報群に該当するかを判定し、自己対処可能情報群に該当すると判定した場合には、異常情報を出力した給湯器15の設備ユーザである居住者に対して異常対処方法を通知し、それによって異常対処を完了する。【選択図】図1

Description

本発明は、設備機器異常管理システムに関する。
建物には、空調装置、給湯器、太陽光発電装置等の各種設備機器が設置される。設備機器に異常が生じると、設備機器ごとに設けられた表示部にエラー情報(異常情報)が表示されることが一般的である。ユーザはそのエラー情報を見て、異常が生じている設備機器の取扱説明書を確認し、同書に記載されている対処をしたり、自ら対処不能な異常であれば、設備機器メーカに問い合わせたりする。
このような設備機器が発するエラー情報を集中監視する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、給湯器において発生する異常を予めランク分けし、重度の異常については直ちに監視センタに通知し、軽度の異常については発生回数を積算し、所定回数を超えた場合に限って監視センタに通知するという技術が記載されている。ここでは、異常の種類に応じてランク分けし、ランクに応じた通知方法を設定することで、監視センタの回線集中が回避されるとされている。
特開平11−175871号公報
ところで、特許文献1に記載された技術では、異常の程度が軽度であっても、その発生回数が所定回数を超えると監視センタに通知される。そのため、軽度にランク付けされた異常であっても、その発生回数によってメンテナンス(修理や点検等)が必要と判断されることとなる。
しかしながら、設備機器に生じる異常には、給湯器であれば断水や凍結等による給水エラー等の異常のように、それが繰り返し発生してもメンテナンスするまでもないようなものもある。それにもかかわらず、軽度の異常についてその発生回数のみでメンテナンスの要否を判断としていては、監視センタの管理負担が大きくなってしまうため、さらなる改善の余地がある。
そこで、本発明は、設備機器において生じる異常情報の管理負担を軽減できる設備機器異常管理システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、第1の発明では、管理センタに設けられ、複数の建物に設けられた設備機器の異常情報を収集し、当該異常情報を統括管理する統括管理装置と、前記統括管理装置に設けられ、前記設備機器の前記異常情報が、予め、設備ユーザによって異常の自己対処が可能な自己対処可能情報群と、前記設備ユーザによって異常の自己対処が不可又は困難な自己対処不可情報群とを含む複数の情報群に分類した状態で記憶される記憶手段と、前記統括管理装置に設けられ、前記設備機器の前記異常情報について、前記分類された情報群のうちいずれの情報群に該当するかを判定し、その判定された情報群に応じた異常対処を実行するものであって、前記異常情報が前記自己対処可能情報群に該当すると判定した場合に、前記異常情報を出力した設備機器の前記設備ユーザに対して異常対処方法を通知し、それによって異常対処を完了する異常対処手段とを備えたことを特徴とする。
第1の発明によれば、設備機器に生じた異常情報が自己対処可能情報群に該当する場合、統括管理装置は、当該異常情報に対応する設備機器の設備ユーザに対して異常対処方法を通知し、それで異常対処が完了する。この通知のほかに異常対処が行われず、設備ユーザにその後の対処が委ねられることとなり、それ以上の異常情報管理を行う必要がない。これにより、異常情報を管理する統括管理装置において、異常情報の管理負担を軽減することができる。
第2の発明では、上記第1の発明において、前記記憶手段には、前記自己対処不可情報群として、前記設備機器の修理又は点検を必要とすると直ちに判断可能な修理点検情報群と、修理又は点検の必要性について様子見が必要な様子見情報群とを含む複数の情報群に分類されて記憶されていることを特徴とする。
第2の発明によれば、自己対処不可情報群として、修理点検情報群及び様子見情報群が設けられているため、異常情報はそれらの情報群にも分類されている。そして、自己対処可能情報群に該当しない異常情報のすべてを直ちに修理や点検が必要な異常であると判断するのではなく、修理や点検の必要性を見極める必要性がある異常情報を分類する情報群として様子見情報群が設けられている。そのため、不必要な修理点検を求めることがなく、異常情報の管理をより好適に行うことができる。
第3の発明では、上記第2の発明において、前記異常対処手段は、前記異常情報が前記修理点検情報群に該当すると判定した場合には、前記異常情報に対応する前記設備機器の設備機器メーカに対して異常を通知し、前記異常情報が前記様子見情報群に該当すると判定した場合には、前記異常情報の属性及び発生回数に基づいて偶発的な異常か否かを判定し、偶発的な異常でなく修理又は点検が必要であると判定した場合に、前記設備機器メーカに対して異常を通知することを特徴とする。
第3の発明によれば、異常情報が様子見情報群であると判定された場合に、その異常情報の属性及び発生回数に基づいて偶発的な異常か否かが判定される。様子見情報群に分類される異常情報が繰り返し発生した場合には、単なる偶発的に発生した異常ではなく修理又は点検が必要であると考えられるため、設備機器メーカに通知されることでメーカは異常対処が可能となる。もっとも、偶発的な異常に該当するかどうかは、異常情報の属性によって異なり得る。偶発的な異常か否かを判定するうえでは、異常の属性も考慮されるため、その判定をより正確に行うことができる。
第4の発明では、上記第3の発明において、前記統括管理装置は、前記様子見情報群に分類されかつ偶発的な異常でなく修理又は点検が必要であると判定された非偶発異常情報について、それが設備機器に固有の異常ではなく当該設備機器の同一機種全般に生じる傾向不良であるか否かを判定する傾向不良判定手段を備え、前記異常対処手段は、前記傾向不良判定手段によって前記設備機器に傾向不良があると判定された場合に、設備機器メーカに対して傾向不良に関する情報を通知することを特徴とする。
第4の発明によれば、様子見情報群と判定された異常情報が偶発的な異常でなく修理又は点検が必要である場合において、それが傾向不良と判定されると、設備機器メーカに対してその旨が通知される。これにより、設備機器メーカは傾向的な異常の存在を早期に把握し、必要な対処を実行することができる。
第5の発明では、上記第4の発明において、前記記憶手段には、前記設備機器について、同一機種の設備機器ごとに複数の設備群が記憶されており、前記傾向不良判定手段は、前記設備群における前記非偶発異常情報の発生割合が所定割合を超えた場合に傾向不良であると判定することを特徴とする。
第5の発明によれば、設備群における非偶発異常情報の発生割合が所定割合を超えると、当該異常は個別の設備機器固有の異常ではなく、同一機種の設備機器全般に傾向的に生じる異常である可能性が高まる。そこで、このような場合に傾向不良であると判定することで、傾向不良か否かを好適に判定することができる。
第6の発明では、上記第3の発明乃至第5の発明のいずれかにおいて、前記設備機器は建物ごとに複数設けられ、同一の建物に設けられた他の設備機器と連携して動作するものであって、前記統括管理装置は、前記様子見情報群に分類されかつ偶発的な異常でなく修理又は点検が必要であると判定された非偶発異常情報について、それが同一の建物に設けられた他の設備機器と連携して動作している場合に出力される連携異常であるか否かを判定する連携異常判定手段を備え、前記異常対処手段は、前記連携異常判定手段によって連携異常があると判定された場合に、設備機器メーカに対して連携異常に関する情報を通知することを特徴とする。
第6の発明によれば、様子見情報群と判定された異常情報が偶発的な異常でなく修理又は点検が必要である場合において、それが連携異常と判定された場合には、設備機器メーカに対してその旨が通知される。これにより、設備機器メーカは他の設備機器との連携時に異常が現れる連携異常の存在を早期に把握し、必要な対処を実行することができる。
第7の発明では、上記第6の発明において、前記記憶手段には、前記設備機器について、連携対象となる他の設備機器が同一となっている設備機器ごとに複数の連携機器群が記憶されており、前記連携異常判定手段は、前記連携機器群における前記非偶発異常情報の発生割合が所定割合を超えた場合に連携異常であると判定することを特徴とする。
第7の発明によれば、連携機器群における非偶発異常情報の発生割合が所定割合を超えると、当該異常は個別の設備機器固有の異常ではなく、他の設備機器との連携時に現れる連携異常である可能性が高まる。そこで、このような場合に連携異常であると判定することで、連携異常か否かを好適に判定することができる。
住宅に設けられた各種設備を示す概略図。 設備機器管理システムの概要を示す概略図。 異常診断処理を示すフローチャート。 特定種類の設備機器に関する異常診断処理を示すフローチャート。 設備機器ごとの異常情報に関する分類例を示す説明図。 特定種類の設備機器に関する傾向不良診断処理を示すフローチャート。 特定種類の設備機器に関する連携異常診断処理を示すフローチャート。
以下、本発明を具体化した実施の形態について図1及び図2を参照しつつ説明する。本実施の形態は、各種設備機器及びそれら設備機器を統括制御するホームサーバをそれぞれ有する複数の住宅と、戸別に設けられたホームサーバがそれぞれ接続された統括管理装置を有する管理センタとにより具体化されている。各種設備機器、ホームサーバ、統括管理装置により設備機器異常管理システムが構築されている。
建物設備異常監視システムを構成する各住宅について、そこには、設備機器が画一的に設置されているのではなく、それぞれ異なる種類の設備機器が設置されている。もっとも、住宅ごとで、設置されたすべての設備機器が異なっているわけではなく、同種又は同一の設備機器が設置されている場合もある。そこで、図1を参照して、設備機器異常監視システムによる監視対象となっている住宅及び設備機器について例示して説明する。
図1に示すように、住宅10には、建物本体に設置される各種設備機器として屋内の温度・湿度調整を行う空調設備11と、定期的に全館換気を行う全館換気設備12とが設けられている。これら空調設備11及び全館換気設備12を有することにより、住宅10における居住環境の快適さの向上が図られている。
住宅10には、上記空調設備11及び全館換気設備12の他に、キッチン設備13や風呂設備14が設けられている。これらの水を扱う設備13,14には屋外に設けられた給湯器15が設備機器として接続され、必要に応じて同給湯器15からお湯が供給される構成となっている。図1に例示している住宅10の給湯器15は、ヒートポンプ式給湯器であって、この給湯器15によって暖めたお湯を床暖房にも活用する構成となっている。床暖房と上記空調設備11と併合することにより、住宅10の居住空間における温度調整が行われる構成となっている。
住宅10には、上記各設備機器11〜15の他に、建物本体に設置される各種設備機器として、窓部に設置された電動シャッタ装置16及び電気錠装置17が設けられている。電気錠装置17は、玄関ドアに設けられた錠前を電気的に施解錠するものである。これらの構成以外にも、HEMS30には、テレビや照明等の各種家電18が設備機器として接続されている。HEMS30は、各種家電18の電源オン/オフ等を制御することにより、省エネに貢献することが可能となっている。
上記各設備機器11〜18が、ホームサーバ(戸別管理装置)としてのHEMS30に接続されている。HEMS30では、各設備機器11〜18への電力の供給を行いそれらの動きを、空調にかかる電力の無駄な消費を抑えるように制御することが可能となっている。
また、住宅10には、その屋根にソーラパネル20が設けられている。ソーラパネル20は、HEMS30に接続されている。HEMS30により、ソーラパネル20にて生成された電力を商用電力よりも優先して上記各種設備11〜18等へ供給するように制御することにより、商用電力の使用量を抑えることが可能となっている。また、住宅10には蓄電池21が設けられており、ソーラパネル20にて生成された電力はHEMS30を介して蓄電池21へと蓄えられる構成となっている。
その他にも、住宅10には充電設備22が設けられており、蓄電池21に蓄えられた電力を用いて、電気自動車やプラグインハイブリット車に充電することが可能となっている。蓄電池21の容量を超えてソーラパネル20にて発電された余剰電力については、商用電力の供給ラインを通じて電力会社に送電することが可能となっている。
住宅10に設けられた各設備機器11〜18,20〜22は、HEMS30を介して相互に連携している。具体的な連携内容としては、例えば、ソーラパネル20が発電中であったり、蓄電池21の蓄電量が十分であったりする場合に、空調設備11等の各設備機器に用いる電力は、商用電力ではなくソーラパネル20によって発電したり、蓄電池21に溜めた電力の使用を優先させたりするというものがある。また、蓄電池21に蓄えた電力を用いて充電設備22を使用する場合に、給湯器15において自動沸き増しを停止させることも連携例の一つである。その他、各設備機器11〜18,20〜22の相互連携のあり方は様々である。
ここで、HEMS30について補足説明する。HEMS30は、各種設備機器11,12,15〜17の使用状況や使用電力量、ソーラパネル20の発電量、蓄電池21の蓄電量、充電設備22による充電状況や充電量等の情報をそれら各設備機器11〜18,20〜22から取得して記憶する情報取得システムを構成している。その他にも、HEMS30は、空調設備11、全館換気設備12、給湯器15、電動シャッタ装置16、電気錠装置17、ソーラパネル20、蓄電池21及び充電設備22から、それら各設備機器において生じる異常情報(エラー情報)を取得して記憶することが可能となっている。
HEMS30が取得する異常情報として、具体的には、各設備機器11〜18,20〜22において、異常の内容ごとに割り当てられたエラーコード情報である。また、住宅10に設置された各設備機器11〜18,20〜22のうち所定の設備機器において異常が発生し、当該設備機器から異常情報を取得した場合に、その異常発生が他の設備機器との連携動作中である場合もある。その場合には、HEMS30は、どの設備機器と連携動作している時に発生した異常情報なのかという連携機器情報についても、エラーコード情報とともに取得して記憶する。
HEMS30は、管理センタに設けられた統括管理装置CSに接続されており、上記各種情報(使用状況や異常情報等)を同統括管理装置CSへ送信する構成となっている。この場合、異常情報については、HEMS30は、いずれかの機器から異常情報を取得するたび、異常が生じた設備機器を特定する情報や連携中の異常であれば連携機器情報とともに統括管理装置CSに送信する。また、HEMS30については、状況に応じて統括管理装置CSからの情報を受信可能となっている。
なお、HEMS30と統括管理装置CSについては、双方向で通信可能となっていることが好ましいものの、少なくともHEMS30から統括管理装置CSへの情報伝達が可能であれば足り、双方向での通信機能を有する必要は必ずしもない。かかる構成の場合、HEMS30から定期的に情報を送信する構成とすればよい。また、情報伝達用の通信手段については有線と無線との何れであってもよい。
次に、図2を参照して、住宅群と管理センタとの関係について説明する。なお、本実施の形態においては、管理システムによる管理範囲(管理領域)を特定の地方(例えば東海地方)に限定しているが、その範囲については任意であり、例えば集合住宅、地区、市町村、県、複数の県に跨るエリア等の何れかにすることも可能である。
図2に示すように、管理センタの統括管理装置CSには戸別に設けられたHEMS30がそれぞれ接続されている。統括管理装置CSでは、それらHEMS30が取得した上記各設備機器11〜18,20〜22にかかる各種情報を、随時(例えば定期的に)収集し、収集の都度記憶する記憶部Mを有している。それら各種情報の一つには、各設備機器11〜18,20〜22に異常が生じた場合に、当該異常が生じた機器において発せられる異常情報(連携機器情報も含む)が含まれている。
詳細については後述するが、統括管理装置CSは、各HEMS30から取得した異常情報に基づいて、各住宅に設置された各設備機器11〜18,20〜22の異常診断を行い、異常の内容に応じて居住者、住宅メーカ及び設備機器メーカに対し、異常に関する通知を行う構成となっている。これにより、居住者、住宅メーカ及び設備機器メーカは、異常等への対応(例えば部品の調達、現地確認)を迅速に行うことができる。
図2においては、各住宅が有する設備機器として、SA1,SA2,SB1,SB2・・・を登場させているが、これは、住宅が複数の設備機器を有する点、同じ種類の設備機器についても仕様、製造ロット番号等の違いがある点を概略的に表現したものである。以下の説明においては設備機器SAについては上記ソーラパネル20を示すものとし、設備機器SBについては給湯器15を示すものとする。
設備機器SAはその仕様によって種類が複数存在し、ガラス基板薄膜モジュールSA1とフレキシブル基板薄膜モジュールSA2とに大別されている。但し、設備機器SAにかかるその他の仕様の分類要素(例えば設置面積等)や製造ロット番号については、便宜上、同一であるものとして取り扱う。また、設備機器SBについてもその仕様によって種類が複数存在し、大別して床暖対応の給湯器SB1と床暖非対応の給湯器SB2とに大別されている。但し、その他の仕様の分類要素(例えば給湯器15のタンク容量等)や製造ロット番号については便宜上、同一であるものとして取り扱う。
ここで、図2乃至図7を参照して、統括管理装置CSによって行われる異常対処について例示する。図3は、統括管理装置CSにて実行される異常診断処理を示すフローチャートである。図5は、設備機器SA1に関する異常対処処理を示すフローチャートである。図6は、設備機器SA1に関する傾向不良診断処理を示すフローチャートである。図7は、設備機器SA1に関する連携異常対処処理を示すフローチャートである。なお、異常対処処理の対象となる設備機器については多岐にわたるため、本説明では特定の設備機器SA1についてのみ例示する。
統括管理装置CSにおいては、異常診断処理を実行する。図3に示すように異常対処処理においては、先ず、ステップS10にて各住宅から異常情報を取得したか否かを判定する。前述したとおり、各住宅のHEMS30は、各設備機器11〜18,20〜22の異常情報を取得すると、その取得した異常情報を、当該異常が生じた設備機器を特定する情報や連携中の異常であれば連携機器情報とともに、統括管理装置CSに送信する。統括管理装置CSは、HEMS30から送信された異常情報を上記記憶部Mに記憶する。統括管理装置CSは、記憶された異常情報の有無を判定する。
図4に示すように、設備機器SAに関する異常情報として、例えば消費電力が過大、DC/DCコンバータ異常、パワーコンディショナ内部回路異常、パワーコンディショナ出力電圧異常、内部メモリ異常、リモコンとの通信異常、商用電源の電圧不安定、パワーコンディショナの出力側に過電流が流れた等が挙げられる。また、設備機器SBに関する異常情報としては、例えば給水されない(断水や凍結等)、ヒートポンプユニットにおけるファンの回転異常、風呂設備14の浴槽栓閉め忘れ、水漏れ、給湯温度異常、温度・圧力等の各種センサ異常、リモコンとの通信異常等が挙げられる。
ステップS10の判定において、異常情報を取得していない場合は判定を否定する。そして、設備機器から異常情報を取得して判定を肯定するまで、ステップS10の判定処理を繰り返し実行する。一方、異常情報を取得した場合は判定を肯定し、設備機器ごとの異常診断プロセスへと移行する。具体的には、先ずステップS11において、管理対象となっている各住宅のうちのいずれかの住宅のHEMS30から、設備機器SA1の異常情報を取得したか否かを判定する。ステップS11にて肯定判定をした場合には、ステップS12に進んで設備機器SA1にかかる異常対処処理を実行する。
ステップS12の処理を実行した後又はステップS11にて否定判定をした場合には、ステップS13に進む。ステップS13では、管理対象となっている各住宅のうちのいずれかの住宅のHEMS30から、設備機器SA2の異常情報を取得したか否かを判定する。ステップS13にて肯定判定をした場合には、ステップS14に進んで設備機器SA2の異常対処処理を実行する。
ステップS14の処理を実行した後又はステップS13にて否定判定をした場合には、設備機器SB1,SB2等の他の設備機器に関する異常情報について、管理対象となっている各住宅のうちいずれかの住宅から取得したか否かを順に判定する。その判定を肯定した場合には、対応する設備機器に関する異常対処処理を実行する。
ここで、図5を参照して、設備機器SA1にかかるステップS11の異常対処処理について例示する。
本診断処理においては、先ずステップS201にて設備機器SA1を異常対処の対象となる設備機器として設定する。続くステップS202では、設備機器SA1が発しているとして取得した異常情報の内容が、いずれの分類に属するかについての分類判定を実行する。本実施の形態においては、図4に示すように、設備機器ごとの異常内容のすべてが、異常内容に応じて、(1)自己対処可能情報群、(2)修理点検情報群及び(3)様子見情報群の3つの情報群に予め分類された状態で、記憶手段としての記憶部Mに記憶されている。この分類情報を用いて、取得した異常情報がどの情報群に属するかについて判定する。なお、修理点検情報群及び様子見情報群は、居住者によって異常の自己対処が不可又は困難な自己対処不可情報群に該当する。
自己対処可能情報群は、異常情報を出力した設備機器が設置されている住宅の居住者(設備ユーザ)によって異常の自己対処が可能であり、設備機器メーカ等によって修理や点検をすることまで必要とされない程度の異常情報である。ソーラパネル20である設備機器SA1については、図4に示すように、先に例示した異常情報のうち、例えばコンセントに接続された機器の消費電力が過大であること等がこの自己対処可能情報群に分類されている。
修理点検情報群は、異常情報を出力した設備機器SA1の設備機器ユーザ自らによって対処することが困難であったり、設備機器ユーザ自ら対処していては異常の程度が高まって完全に故障しまう可能性が高まったりするため、早期の修理・点検が必要とされると直ちに判断できる異常情報である。設備機器SA1については、先に例示した異常情報のうち、DC/DCコンバータ異常、パワーコンディショナ内部回路異常、パワーコンディショナ出力電圧異常、内部メモリ異常等がこの修理点検情報群に分類されている。
様子見情報群は、上記自己対処可能情報群にも上記修理点検情報群にも該当せず、発生した異常に関して直ちに対処が必要であると判定しないで、その後の異常発生状況を様子見することとなる異常情報である。設備機器SA1については、先に例示した異常情報のうち、リモコンとの通信異常、商用電源の電圧不安定、パワーコンディショナの出力側に過電流が流れた等がこの様子見情報群に分類されている。
通信異常についていえば、通信先が再起動中であったり、ノイズの影響を受けたりすることで、偶発的に通信できなかった場合があり、次の機会になれば通信が正常に行われることも考えられる。また、商用電源の電圧不安定やパワーコンディショナの出力側に過電流が流れたという異常についても、それは一時的な異常であって、機器自ら自動で復旧することにより正常な状態に回復することも考えられる。そのため、1回の異常発生だけでは、発生した異常が対処を必要とする以上であるか否かが判断できず、その後の異常発生状況を様子見することとなる。
取得した異常情報がいずれのグループに属するかの判定により、自己対処可能情報群に属すると判定した場合には、ステップS203にて様子見情報群でないとして判定を否定し、続くステップS204でも修理点検情報群でないとして判定を否定する。そして、ステップS205に進み、異常情報を出力した設備機器SA1が設置されている住宅のHEMS30や居住者(居住者が所持するスマートフォン等の携帯機)への通知処理を行う。通知する内容としては、例えば異常発生とその対処方法を示すメッセージの通知を行うことが考えられる。これにより、居住者に対し、設備機器SA1の異常発生とその対処を促すことができる。その後、本処理を終了する。
一方、取得した異常情報がいずれのグループに属するかの判定により、修理点検情報群に属すると判定した場合には、ステップS203にて様子見情報群でないとして判定を否定し、続くステップS204で修理点検情報群であるとして判定を肯定する。そして、ステップS206に進み、住宅メーカや設備機器メーカに対して異常が発生した旨の通知を行う。住宅メーカや設備メーカでは、このような通知を受け取ることで、設備機器SA1の修理や点検等を進めることができ、設備機器SA1が完全に故障する前に修理や点検等の対策を行うことができる。この場合、居住者にも修理や点検を促す通知処理を行うことで、居住者に対して設備機器SA1の異常発生を知らせるとともに、修理・点検を促すことができる。
また、取得した異常情報がいずれのグループに属するかの判定により、様子見情報群に属すると判定した場合には、ステップS203にて様子見情報群であるとして判定を肯定し、続くステップS207にて、様子見情報群とされた異常内容ごとに異常の発生回数をカウントする。その後、ステップS208に進み、同じ内容の異常情報が設定回数を超えて発生したか否かを判定する。同じ内容の異常情報が設定回数以下であれば、いまだ様子見状態であるとして判定を否定し、ステップS209に進む。
ステップS209では、計測開始から所定時間(例えば1週間)が経過したか否かを判定する。所定時間がいまだ経過していない場合は判定を否定してそのまま本異常対処処理を終了する。一方、すでに所定時間が経過している場合は判定を肯定し、ステップS210に進み、様子見情報群として判定されて従前までカウントされていた異常の発生回数をリセットし、所定時間の計測を再スタートさせる。その後、本異常対処処理を終了する。
上記の処理進行に対し、様子見情報群と判定された同じ内容の異常情報が設定回数を超えていた場合は判定を肯定し、ステップS211に進み、住宅メーカや設備機器メーカへ異常が発生した旨の通知を行う。様子見情報群と判定した異常情報であっても、それが繰り返し発生するのであれば、修理や点検等が必要な異常であると考えられる。そこで、住宅メーカや設備メーカでは、このような通知を受けることで、設備機器SA1の修理・点検等を進めることができ、設備機器SA1が完全に故障する前に修繕等の対策を行うことができる。この場合、居住者やHEMS30にも通知処理を行い、居住者に対して設備機器SA1の異常発生と修理や点検等とを促すことができる。
上記ステップS208を判定するうえでの閾値となる設定回数は、様子見情報群と判定する異常情報の具体的な内容(属性)に応じて設定される。例えば、同じ通信異常であっても、それが秒単位で頻繁に繰り返される通信に発生した異常と、1日1回ずつ繰り返される通信に発生した異常とでは、1回の異常の重みが異なっている。前者の異常であれば、数回程度の異常発生であっても、それはノイズの影響等による偶発的な異常発生である可能性が高い。これに対し、後者の異常であれば、数回程度の異常発生であっても、それが数日にわたって異常発生しているという状況は、修理や点検等を必要とする異常である可能性が高くなる。そのため、異常情報の具体的内容に応じて設定回数を設定することにより、様子見情報群について修理・点検が必要か否かの判断をより正確に行うことができる。
なお、ここまでの異常対処処理において、ステップS202〜ステップS208及びステップS211の処理を実行する統括管理装置CSの機能が異常対処手段に相当する。
ここで、統括管理の対象となっている各住宅に設置された設備機器SA1に、様子見情報群に属し、かつ設定回数を超えて発生する異常(非偶発異常)があった場合に、それが当該設備機器SA1に固有のものではなく、設備機器SA1を全体としてみて傾向的に生じる異常(傾向不良)である場合もあり得る。ただ、ここまでのステップの処理では、設備機器SA1それ自体の固有の異常を診断することが可能でも、設備機器SA1が有する傾向不良(例えば初期不良等)を発見することはできない。そこで、上記ステップS211にて通知処理を行った後、ステップS212に進み、非偶発異常について、それが設備機器SA1の傾向不良かどうかの診断処理を実行する。
図6に示すように、傾向不良診断処理においては、先ず、ステップS301にて、統括管理の対象となっている各住宅のうち設備機器SA1を有する住宅群(設備群)を抽出する。具体的には、統括管理装置CSの記憶部Mには、設備機器SA1を有する住宅群(図2における住宅A〜住宅E参照)がグループ化して記憶されており、これら住宅群の呼び出しを行う。なお、他の設備機器についても同様に、同一機種ごとに設備群として記憶されている。
ステップS301にて住宅群の読み出しを行った後、ステップS302にて、抽出した住宅群において、設備機器SA1に関する非偶発異常情報の発生率を判定する。具体的には、非偶発異常が発生した設備機器SA1の数(住宅数)をカウントし、抽出した住宅群の全数を母数とする割合(発生率)を算出する。発生率が設定割合を超えていれば、ステップS303の判定を肯定し、ステップS304に進み、住宅メーカや設備機器メーカ、居住者に対して、設備機器SA1に傾向不良が発生した旨の通知を行う。このような設備機器SA1の傾向不良を、住宅メーカや設備機器メーカが把握できれば、設備機器SA1の傾向不良を早期に発見し、それへの対策を実施することができる。その後、この傾向不良診断処理を終了する。
一方、非偶発異常情報の発生率が設定割合以下であれば、いまだ傾向不良であるとはいえないとして、ステップS302の判定を否定し、傾向不良診断処理を終了する。
なお、ステップS212における傾向不良診断処理において、ステップS302及びステップS303の処理を実行する機能が傾向不良判定手段に相当し、ステップS304の処理を実行する機能が異常対処手段に相当する。
図5のフローチャートに戻り、ステップS212における傾向不良診断処理を実施した後、次のステップS213にて連携異常診断処理を実行する。統括管理の対象となっている各住宅の設備機器SA1に非偶発異常があった場合に、それが他の特定の設備機器との連携動作をしている時に生じる異常(連携異常)である場合もあり得る。ただ、これまでのステップの処理では、設備機器SA1が有する連携異常を発見することはできない。そこで、非偶発異常について、それが当該設備機器SA1と他の特定の設備機器との連携異常かどうかの診断を実行する。
図7に示すように、傾向不良診断処理においては、先ず、ステップS401にて、非偶発異常情報が、特定の他の連携機器との連携時に発生したものか否かを判定する。この判定は、HEMS30から異常情報を取得した場合に、その異常情報に連携機器情報が付属していたか否かによって行う。連携機器情報がない場合は、その異常情報は他の設備機器との連携時に発生したものではないとして判定を否定し、そのまま本処理を終了する。一方、連携機器情報がある場合は、その非偶発異常情報は他の設備機器と連携していた時に発生したものであるため、連携異常を診断する必要がある。そのため、判定を肯定して次のステップS402に進む。
ステップS402では、異常発生時において設備機器SA1と連携していた設備機器を特定する。その後のステップS403では、統括管理の対象となっている各住宅のうち設備機器SA1とその特定した設備機器とが連携状態にあるとしてグループ化された住宅群(連携機器群)を抽出する。統括管理装置CSの記憶部Mには、それら住宅群が記憶されており、その中から該当する住宅群の呼出しを行う。例えば、設備機器SA1と設備機器SB1とが連携関係にあるとした場合、両設備機器SA1,SB1が連携関係にあるとしてグループ化された住宅群(図2における住宅A〜住宅D参照)が記憶されている。設備機器SA1に生じた異常が、設備機器SB1との連携中に生じた異常であれば、その住宅群の呼出しを行う。
ステップS403にて住宅群の読み出しを行った後、ステップS404にて、当該抽出した住宅群において、設備機器SA1が他の特定の設備機器との連携時に生じる非偶発異常情報の発生率を判定する。具体的には、他の特定の設備機器(例えば設備機器SB1)と連携動作時に非偶発異常が発生した設備機器SA1の数(住宅数)について、抽出した住宅群の全数を母数とする割合(発生率)を算出する。
ここで発生率が設定割合を超えていれば、ステップS405の判定を肯定し、ステップS406に進み、住宅メーカや設備機器メーカへ連携異常が発生した旨の通知を行う。特定の設備機器との連携時に異常が相対的に多く発生するのであれば、修理・点検が必要な連携異常であると考えられる。そこで、住宅メーカや設備メーカでは、このような通知を受けることで、設備機器SA1について、特定の設備機器との連携時に、修理や点検が必要となる程度の異常が発生しているとして、修理や点検等を進めることができ、連携異常への対策を行うことができる。この場合、居住者にも通知処理を行い、居住者へ設備機器SA1の連携異常発生と修理・点検を促すことができる。その後、連携異常診断処理を終了する。
これに対し、発生率が設定割合以下であれば、いまだ修理や点検等を必要とするほどの連携異常ではないとして、ステップS405の判定を否定し、連携異常診断処理を終了する。
なお、ステップS213における連携異常診断処理において、ステップS404及びステップS405の処理を実行する機能が連携異常判定手段に相当し、ステップS406の処理を実行する機能が異常対処手段に相当する。
図4のフローチャートに戻り、ステップS211にて連携不具合診断処理を実行した後、ステップS210に進み、様子見情報群と判定した異常情報の過去のカウントをリセットする。その後、異常診断処理を終了する。
以上、詳述した設備機器SA1にかかる異常診断と同様に、設備機器SA2,SB1,SB2・・・についてもそれら各設備に応じた異常診断を実行する。統括管理装置CSにて実行する異常診断の流れについては、基本的にどの設備機器についても同様である。ただ、異常情報について、自己対処可能情報群、修理点検情報群及び様子見情報群への分類(図5を参照)、様子見情報群と判定された異常情報についてメーカ等への通知処理を行う設定回数や設定割合等については、設備機器の種類ごとに固有となっている。
以上、詳述した本実施の形態によれば以下の優れた効果を奏する。
(1)各設備機器11〜18,20〜22に生じた異常情報が自己対処可能情報群に該当する場合は、統括管理装置CSは、居住者に対して異常対処方法を通知し、それで異常対処が完了する。この通知のほかに異常対処が行われず、居住者にその後の対処が委ねられることとなり、統括管理装置CSはそれ以上の異常情報管理を行う必要がない。これにより、統括管理装置CSにおける異常情報の管理負担を軽減することができる。
(2)自己対処可能情報群に該当しない異常情報のすべてを修理点検情報群に分類せず、修理や点検等の必要性を見極める必要性がある様子見情報群が、異常情報を分類するグループの一つとして設けられている。そのため、不必要に修理や点検等を要求することなく、修理や点検等の必要性を見極めたうえ、必要と判断された場合に限って修理や点検等を必要と判定している。そのため、異常情報の管理をより好適に行うことができる。
(3)様子見情報群と判定された異常情報について、その属性及び発生回数に基づいて偶発的な異常か否かが判定される。様子見情報群に分類される異常情報であっても、それが所定期間内に繰り返し発生した場合には単なる偶発的に発生した異常ではないと考えられる。そのような場合に、メーカ等へ通知することにより、メーカ等は異常対処が可能となる。偶発的な異常か否かを判定する閾値となる設定回数は、異常の属性によって異なり得るため、異常情報の属性も考慮して設定されている。これにより、偶発的な異常かどうかの判定をより正確に行うことができる。
(4)非偶発異常情報について、傾向不良診断処理を行っている。所定の設備機器(例えば設備機器SA1)を有する住宅群(設備群)において、当該設備機器に生じた非偶発異常の発生割合が所定割合を超えると、当該設備機器に固有の異常ではなく傾向不良である可能性が高まる。そこで、このような場合に傾向不良であると判定する。そして、傾向不良と判定すると、メーカ等に対してその旨を通知する。これにより、メーカ等は傾向的な異常の存在を早期に把握し、必要な対処を実行することができる。
(5)非偶発異常について、連携異常診断処理を行っている。所定の設備機器(例えば設備機器SA1)と連携する他の設備機器(例えば設備機器SB1)を有する住宅群(連携機器群)において、当該所定の設備機器が当該他の設備機器と連携動作中に生じた非偶発異常の発生割合が所定割合を超えると、連携異常である可能性が高まる。そこで、このような場合に連携異常であると判定する。そして、連携異常と判定すると、メーカ等に対してその旨を通知する。これにより、メーカ等は連携異常の存在を早期に把握し、必要な対処を実行することができる。
なお、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。因みに、以下の別形態の構成を、上記実施の形態における構成に対して、個別に適用してもよく、相互に組み合わせて適用してもよい。
(a)上記実施の形態では、「戸別管理装置」としてHEMS30(ホームエネルギーマネージメントシステム)を備える構成とした。「戸別管理装置」については給湯器15等の設備機器からの情報を取得して統括管理装置CSに情報を送信することができる構成とであれば足り、必ずしもエネルギマネージメント機能を有する必要はない。
特に、上記実施の形態では、HEMS30を介して各種設備機器11,12,15〜17へ電力供給を行う構成としたが、HEMS30が供給経路の一部を構築しないのであれば、「戸別管理装置」の小型化・簡素化を促進できる。
(b)上記実施の形態では、各住宅10が戸別管理装置(ホームサーバ)を有することを前提に、統括管理装置CSとの情報通信はすべて戸別管理装置を介して行われるようになっている。このシステム構成に代えて、戸別管理装置それ自体を省略し、各設備機器11〜18,20〜22と統括管理装置CSとの間で直接情報を通信するシステム構成を採用してもよい。また、戸別管理装置を有する構成であっても、異常情報の通信については、戸別管理装置を介することなく、各設備機器11〜18,20〜22と統括管理装置CSとの間で直接通信するシステム構成を採用してもよい。これらの場合、統括管理装置CSは、各住宅10に設置されたそれぞれの設備機器11〜18,20〜22から直接異常情報を取得することとなる。
(c)上記実施の形態では、1つの統括管理装置CSに全ての住宅における「戸別管理装置」としてのHEMS30が接続される構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、監視区域を複数のブロックに区分けし、それらブロック毎に中間管理センタ(中間管理装置)を設け、それら中間管理センタからの情報を統括管理装置CSに集約する構成としてもよい。なお、各装置間での情報の送受信については、有線無線を問わない。
(d)上記実施の形態では、統括管理装置CSが設備機器メーカに対して直接通知をするようにしたが、統括管理装置CSからは住宅メーカへの通知を行うだけとし、住宅メーカを介して設備機器メーカに通知するようにしてもよい。これにより、住宅メーカにおいて設備機器の異常発生状況を把握することが可能となり、顧客対応に役立てることができる。
(e)上記実施の形態において、傾向不良診断処理や連携異常診断処理の双方又はいずれか一方を省略してもよい。もっとも、傾向不良や連携異常を早期に発見して、設備機器が完全に故障する前に修理や点検等を行う必要性は高く、これらの処理を実行することが好ましい。ただ、連携異常診断処理については、連携する設備機器の組合せが少ない場合には、異常発生率を判定するうえでの母数の減少により判定が難しくなる可能性があるため、そのような少ない組合せの連携機器群については、連携異常診断を省略するようにしてもよい。
(f)上記本実施の形態では、自己対処不可情報群として修理点検情報群及び様子見情報群の2つの情報群のみで構成したが、例えば、修理点検情報群又は様子見情報群のいずれか一つのみで構成してもよい。また、修理点検情報群及び様子見情報群の他に、異常情報が分類される情報群を設定してもよい。例えば、異常が出力されてもそのまま放置しておけばいずれ回復することが確実なものがあれば、放置情報群として分類することが考えられる。
(g)上記実施の形態では、異常管理を実施する設備機器が設置された建物として住宅10を例示したが、設備機器異常管理システムを構成する設備機器を設置する建物は、商業ビルや店舗、工場等であってもよい。
10…住宅、11…設備機器としての空調設備、12…設備機器としての全館換気設備、15…設備機器としての給湯器、16…設備機器としての電動シャッタ装置、17…設備機器としての電気錠装置、18…設備機器としての各種家電、20…設備機器としてのソーラパネル、21…設備機器としての蓄電池、22…設備機器としての充電設備、30…戸別管理装置としてのHEMS、CS…統括管理装置。

Claims (7)

  1. 管理センタに設けられ、複数の建物に設けられた設備機器の異常情報を収集し、当該異常情報を統括管理する統括管理装置と、
    前記統括管理装置に設けられ、前記設備機器の前記異常情報が、予め、設備ユーザによって異常の自己対処が可能な自己対処可能情報群と、前記設備ユーザによって異常の自己対処が不可又は困難な自己対処不可情報群とを含む複数の情報群に分類した状態で記憶される記憶手段と、
    前記統括管理装置に設けられ、前記設備機器の前記異常情報について、前記分類された情報群のうちいずれの情報群に該当するかを判定し、その判定された情報群に応じた異常対処を実行するものであって、前記異常情報が前記自己対処可能情報群に該当すると判定した場合に、前記異常情報を出力した設備機器の前記設備ユーザに対して異常対処方法を通知し、それによって異常対処を完了する異常対処手段と
    を備えたことを特徴とする設備機器異常管理システム。
  2. 前記記憶手段には、前記自己対処不可情報群として、前記設備機器の修理又は点検を必要とすると直ちに判断可能な修理点検情報群と、修理又は点検の必要性について様子見が必要な様子見情報群とを含む複数の情報群に分類されて記憶されていることを特徴とする請求項1に記載の設備機器異常管理システム。
  3. 前記異常対処手段は、
    前記異常情報が前記修理点検情報群に該当すると判定した場合には、前記異常情報に対応する前記設備機器の設備機器メーカに対して異常を通知し、
    前記異常情報が前記様子見情報群に該当すると判定した場合には、前記異常情報の属性及び発生回数に基づいて偶発的な異常か否かを判定し、偶発的な異常でなく修理又は点検が必要であると判定した場合に、前記設備機器メーカに対して異常を通知することを特徴とする請求項2に記載の設備機器異常管理システム。
  4. 前記統括管理装置は、前記様子見情報群に分類されかつ偶発的な異常でなく修理又は点検が必要であると判定された非偶発異常情報について、それが設備機器に固有の異常ではなく当該設備機器の同一機種全般に生じる傾向不良であるか否かを判定する傾向不良判定手段を備え、
    前記異常対処手段は、前記傾向不良判定手段によって前記設備機器に傾向不良があると判定された場合に、設備機器メーカに対して傾向不良に関する情報を通知することを特徴とする請求項3に記載の設備機器異常管理システム。
  5. 前記記憶手段には、前記設備機器について、同一機種の設備機器ごとに複数の設備群が記憶されており、
    前記傾向不良判定手段は、前記設備群における前記非偶発異常情報の発生割合が所定割合を超えた場合に傾向不良であると判定することを特徴とする請求項4に記載の設備機器異常管理システム。
  6. 前記設備機器は建物ごとに複数設けられ、同一の建物に設けられた他の設備機器と連携して動作するものであって、
    前記統括管理装置は、前記様子見情報群に分類されかつ偶発的な異常でなく修理又は点検が必要であると判定された非偶発異常情報について、それが同一の建物に設けられた他の設備機器と連携して動作している場合に出力される連携異常であるか否かを判定する連携異常判定手段を備え、
    前記異常対処手段は、前記連携異常判定手段によって連携異常があると判定された場合に、設備機器メーカに対して連携異常に関する情報を通知することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の設備機器異常管理システム。
  7. 前記記憶手段には、前記設備機器について、連携対象となる他の設備機器が同一となっている設備機器ごとに複数の連携機器群が記憶されており、
    前記連携異常判定手段は、前記連携機器群における前記非偶発異常情報の発生割合が所定割合を超えた場合に連携異常であると判定することを特徴とする請求項6に記載の設備機器異常管理システム。
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