JP2018184876A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】加速時のEGR制御における加速性の悪化を抑制する。【解決手段】内燃機関のアクセル開度の変化量が基準値より大きい場合に、まず、内燃機関の排気圧と吸気圧との差圧が一定又は一定の範囲内という条件を満たす、吸入空気変化量と、目標空気変化量とが算出される。吸入空気変化量は、内燃機関の筒内に流入する吸入空気量の単位時間当たりの変化量であり、目標空気変化量は、吸気通路に導入される新気の単位時間当たりの変化量の目標値である。次に、吸気通路に導入される空気量の単位時間当たりの変化量と、単位時間当たりのEGR変化量との和が、吸入空気変化量であること、に基づいて、目標空気変化量に応じて、単位時間当たりのEGR変化量の目標値である目標EGR変化量が算出される。算出された目標EGR変化量に応じてEGR装置のEGRバルブが制御される。【選択図】図5
Description
本発明は内燃機関の制御装置に関する。更に具体的には、排気の一部をEGRガスとして吸気系に還流させるEGR装置を備える内燃機関の制御装置に関する。
特許文献1は内燃機関のEGRの制御に関し、アクセル操作速度が所定の判定値より大きい場合に加速運転の要求があるものと判断し、早くにEGRバルブを全閉にすることで、加速時のスモーク悪化を防止することが開示されている。
特許文献1の制御では、吸排気系の状態が考慮されずに、加速時にEGRバルブが一気に全閉とされる。このため、運転条件によっては排気圧と吸気圧との差が過度に大きくなる可能性がある。加速時に、吸気圧に対して背圧が過剰に高い状態となることで、加速性が悪化することが懸念される。
本発明は上記の課題を解決することを目的として、加速時のEGR制御における加速性の悪化を抑制するよう改良された内燃機関の制御装置を提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明は、内燃機関の排気通路から、排気の一部をEGRガスとして取り出し、吸気通路に還流させるEGR装置を備える内燃機関を制御する内燃機関の制御装置であって、内燃機関のアクセル開度の変化量が基準値より大きい場合に、以下の制御を実行するように構成されている。即ち、アクセル開度の変化量が基準値より大きい場合に、内燃機関の排気圧と吸気圧との差圧が一定、又は一定の範囲内という条件を満たす、吸入空気変化量と、目標空気変化量とを算出する。ここで、吸入空気変化量は、内燃機関の筒内に流入する吸入空気量の単位時間当たりの変化量であり、目標空気変化量は、吸気通路に導入される空気量の単位時間当たりの変化量の目標値である。
更に、制御装置は、吸気通路に導入される空気量の単位時間当たりの変化量と、単位時間当たりのEGR変化量との和が、吸入空気変化量であること、に基づいて、目標空気変化量に応じて、単位時間当たりのEGR変化量の目標値である目標EGR変化量を算出する。算出された目標EGR変化量に応じてEGR装置のEGRバルブを制御する。
アクセル開度の変化量が大きくアクセル操作速度が速い過渡運転時においても、EGRバルブを直ちに全閉とせず、排気圧と吸気圧との差が一定に保たれる範囲のEGR変化量を求め、これに応じてEGR制御を行う。これにより加速時のスモーク悪化を抑えつつ、加速性の悪化をも抑えることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、同一または相当する部分には同一符号を付してその説明を簡略化ないし省略する。
図1は、本発明の実施の形態におけるシステム構成を模式的に示す図である。図1に示すシステムは内燃機関(以下「エンジン」と称する)2を備えている。エンジン2は複数の気筒を備え、各気筒の吸気ポートには、吸気通路4が連通し、排気ポートには排気通路6が連通している。
図1のシステムは、排気の一部をEGRガスとして吸気通路4へ還流させるEGR装置を有している。EGR装置は、EGR通路10とEGRバルブ12とを備えている。EGR通路10は排気通路6と吸気通路4とを接続し、排気ガスの一部をEGRガスとして取り出すための通路である。EGRバルブ12は、EGR通路10の出口付近に設置され、吸気通路4へ導入するEGRガス量の調節に用いられる。
図示を省略するが、本実施の形態に係るシステムは、複数のセンサを備えている。これらのセンサの例としては、アクセルペダル近傍に設置され、アクセルペダルの位置を計測するアクセルポジションセンサ、空気流量を計測するためのエアフロメータ、スロットル下流に配置され吸気圧P1を計測するための吸気圧センサ、触媒上流の排気圧P2を計測するための排気圧センサ、吸気温度T1、T1+2をそれぞれ計測するための温度センサ、及び排気温度T2を計測するための温度センサ等が挙げられる。
上述した各種のセンサ及びEGRバルブ12等のアクチュエータは、制御装置に電気的に接続されている。制御装置はECU(Electronic Control Unit)である。制御装置は、各センサからの信号に基づいて各アクチュエータを操作することによってシステム全体の制御を行うものであり、CPU、ROM、RAMを含むコンピュータを主体として構成されている。ROMには、後述するEGR制御のルーチンを含む各種制御ルーチンが記憶されている。
本実施の形態において、制御装置は、加速時に、吸気圧P1と排気圧P2との差圧(P2−P1)が一定の範囲内に保たれるように、EGR量が目標とするEGR量に低下するまでの間、EGRを少量ずつ減少させる制御を実行する。
以下、具体的に説明する。図2は、本実施の形態に係る制御装置が有する機能について説明するための図である。図2に示されるように、制御装置は、通常運転時において、アクセルポジションセンサ及びクランク角センサからの信号により、アクセル開度Pa及びエンジン回転速度NEを取得する。
演算ユニット20では、アクセル開度Pa及びエンジン回転速度NEが入力されると、複数のマップに従って、燃料噴射量の目標値である目標定常噴射量Qが算出される。算出された目標定常噴射量Qとエンジン回転速度NEとは、演算ユニット22に入力され、演算ユニット22では、マップに従って、目標定常空気量Ga及び目標定常EGR量が算出される。ここで、目標定常空気量Gaは、定常時に吸気通路4に導入させる新気の量の目標値である。目標定常EGR量は、定常時のEGR量の目標値である。算出された目標定常空気量Ga及び目標定常EGR量に応じて、スロットルバルブ及びEGRバルブ12の開度が算出され、これに応じてスロットルバルブ及びEGRバルブ12が制御される。
一方、アクセル操作速度ΔPa、即ち、アクセル開度Paの変化量が、基準値より大きい過渡運転時には、更に、演算ユニット30及び演算ユニット32による演算が実行される。演算ユニット30では、アクセル操作速度ΔPaが入力されて、マップに従って、目標噴射量の単位時間当たりの変化量である目標噴射変化量ΔQが算出される。
演算ユニット32には、算出された目標噴射変化量ΔQ及び、EGR通路10との合流前の単位時間当たりの吸気体積流量ΔV1、単位時間当たりの排気体積流量ΔV2、EGR通路10との合流前の吸気温度T1、EGR通路10との合流後の吸気温度T1+2、及び排気温度T2が入力される。吸気温度T1及びT1+2、及び排気温度T2それぞれは、センサによる計測値である。単位時間当たりの吸気体積流量ΔV1は、エアフロメータによる計測値と吸気圧センサによる吸気圧P1の計測値とから推定される値である。単位時間当たりの排気体積流量ΔV2は、燃料噴射量と排気圧センサによる排気圧P2の計測値とから推定される値である。
演算ユニット32では、まず、入力されたT1、T1+2、T2、ΔV1、ΔV2、及び目標噴射変化量ΔQを用いて、次式(1)〜(4)の関係を満たすように、目標空気変化量ΔGaと吸入空気変化量ΔGa2とが算出される。目標空気変化量ΔGaは、吸気通路4に導入される新気の変化量の目標値であり、吸入空気変化量ΔGa2は、筒内に流入する吸気量の変化量である。
P1×ΔV1=ΔGa×R×T1 ・・・(1)
P1×ΔV2=ΔGa2×R×T1+2 ・・・(2)
P2×ΔV2=(ΔGa2+ΔQ)×R×T2 ・・・(3)
P2−P1=α ・・・(4)
P1×ΔV1=ΔGa×R×T1 ・・・(1)
P1×ΔV2=ΔGa2×R×T1+2 ・・・(2)
P2×ΔV2=(ΔGa2+ΔQ)×R×T2 ・・・(3)
P2−P1=α ・・・(4)
上記式(1)〜(3)は理想気体の状態方程式に基づくものである。式(4)においてαは、加速性が保障される範囲の排気圧と吸気圧との差圧に応じて決定される値である。
次に、演算ユニット32では、目標空気変化量ΔGaと吸入空気変化量ΔGa2とに応じて、式(5)に従って、EGR変化量の目標値である目標EGR変化量ΔEGRが算出される。
ΔGa=ΔGa2―ΔEGR ・・・(5)
式(5)は、吸気通路4に導入される新気の変化量とEGR変化量との和が、筒内に流入する吸入空気変化量ΔGa2であることに基づくものである。
ΔGa=ΔGa2―ΔEGR ・・・(5)
式(5)は、吸気通路4に導入される新気の変化量とEGR変化量との和が、筒内に流入する吸入空気変化量ΔGa2であることに基づくものである。
図3は、本実施の形態における過渡運転時の制御について説明するためのタイミングチャートである。図3に示されるように、過渡運転時には、燃料噴射量、空気量及びEGR量のそれぞれが、目標定常噴射量Q、目標定常空気量Ga、目標定常EGR量に達するまでの間、それぞれ目標噴射変化量ΔQ、目標空気変化量ΔGa、目標EGR変化量ΔEGRずつ増量又は減量するように、燃料噴射弁、スロットルバルブ及びEGRバルブ12が制御される。
図4は、本発明の実施の形態に係る制御装置が実行する制御のルーチンについて説明するためのフローチャートである。図4のルーチンでは、まずステップS2において、アクセル開度Pa、エンジン回転速度NE、及びアクセル操作速度ΔPaが取得される。
次に、ステップS4において、目標定常噴射量Q及び目標噴射変化量ΔQが算出される。目標定常噴射量Qは、ステップS2において取得されたアクセル開度Pa及びエンジン回転速度NEに応じて、マップに従って算出される。目標噴射変化量ΔQは、アクセル操作速度ΔPaに応じて、マップに従って算出される。次に、ステップS6において、目標定常噴射量Qに応じて目標定常空気量Gaと目標定常EGR量が算出される。
次に、ステップS8において、アクセル操作速度ΔPaが基準値より大きいか否かが判別される。ステップS8の判別結果がNOである場合、即ち、アクセル操作速度ΔPaが基準値以下であると判別された場合、次に、ステップS10に進み、目標定常EGR量に応じた通常運転時のEGR制御が行われる。
一方、ステップS8の判別結果がYESである場合、即ち、アクセル操作速度ΔPaが基準値より大きいと判別された場合、次に、ステップS12において、目標噴射変化量ΔQに応じて、目標空気変化量ΔGa、目標EGR変化量ΔEGRが算出される。算出方法は上述した通りである。
その後、ステップS14において、現在EGR量が目標定常EGR量まで低下したか否かが判別される。ステップS14の判別結果がYESである場合、即ち、EGR量が目標定常EGR量まで低下したと判別された場合、次に、ステップS10に進み、目標定常EGR量に応じた定常運転時のEGR制御が行われる。
ステップS14の判別結果がNOである場合、即ち、現在EGR量が目標定常EGR量まで低下していないと判別された場合、その後、ステップS16に進み、EGR量を目標EGR変化量ΔEGRずつ減少させる過渡運転時のEGR制御が実行され、処理は再びステップS14に戻される。ステップS14において、EGR量が目標定常EGR量まで低下したと判別されるまでの間、過渡運転時のEGR制御が実行される。
図5は、本実施の形態における過渡運転時の制御について説明するためのタイミングチャートである。図5には上から順に、アクセル開度、燃料噴射量、EGR、圧力(即ち、吸気圧P1及び排気圧P2)、加速度が示されている。また、比較のため、従来の加速時にEGRバルブ12を直ちに全閉とする制御を行った場合のEGR、圧力、加速度の変化を、破線b、破線d、破線fで表している。
図5に示されるように、アクセル操作速度ΔPaが基準より大きくなる時点t1から、燃料噴射量は目標噴射変化量ΔQずつ増加するように制御される。
従来の制御では、EGRは、破線bに示されるように、アクセル操作速度ΔPaが基準より大きくなった時点t1ですぐに閉弁とされゼロにされる。その結果、破線dに示されるように、排気圧P2が急激に大きくなり、吸気圧P1と排気圧P2との差圧(P2−P1)が大きくなる。このため、加速度は、破線fに示されるように、立ち上がりが遅れ、上昇が緩やかとなってしまう。
一方、本実施の形態では、実線aに示されるように、EGR量が目標EGR変化量ΔEGRずつ減少するようにEGRバルブ12が制御される。その結果、実線cに示されるように、加速中の排気圧P2の上昇は小さく、吸気圧P1と排気圧P2との差圧(P2−P1)が一定の範囲内に保たれる。このため、本実施の形態では、実線eに示されるように、加速度を、従来の場合に比べて早い立ち上がりで上昇させることが可能となっている。
なお、以上の実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に、この発明が限定されるものではない。また、この実施の形態において説明する構造等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。
4 吸気通路
6 排気通路
10 EGR通路
12 EGRバルブ
20 演算ユニット
22 演算ユニット
30 演算ユニット
32 演算ユニット
6 排気通路
10 EGR通路
12 EGRバルブ
20 演算ユニット
22 演算ユニット
30 演算ユニット
32 演算ユニット
Claims (1)
- 内燃機関の排気通路から、排気の一部をEGRガスとして取り出し、吸気通路に還流させるEGR装置を備える内燃機関の制御装置であって、
アクセル開度の変化量が基準値より大きい場合に、
前記内燃機関の排気圧と吸気圧との差圧を一定とするように、前記内燃機関の筒内に流入する吸入空気量の単位時間当たりの変化量である吸入空気変化量と、前記吸気通路に導入される空気量の単位時間当たりの変化量の目標値である目標空気変化量と、を算出し、
前記吸気通路に導入される空気量の単位時間当たりの変化量と、単位時間当たりのEGR変化量との和が、前記吸入空気変化量であること、に基づいて、前記目標空気変化量に応じて、前記単位時間当たりのEGR変化量の目標値である目標EGR変化量を算出し、
前記目標EGR変化量に応じて前記EGR装置のEGRバルブを制御する、
ように構成されていることを特徴とする内燃機関の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017086454A JP2018184876A (ja) | 2017-04-25 | 2017-04-25 | 内燃機関の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017086454A JP2018184876A (ja) | 2017-04-25 | 2017-04-25 | 内燃機関の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018184876A true JP2018184876A (ja) | 2018-11-22 |
Family
ID=64355593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017086454A Pending JP2018184876A (ja) | 2017-04-25 | 2017-04-25 | 内燃機関の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018184876A (ja) |
-
2017
- 2017-04-25 JP JP2017086454A patent/JP2018184876A/ja active Pending
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