JP2018183468A - 噴霧器 - Google Patents

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広人 福留
Hiroto Fukutome
広人 福留
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Abstract

【課題】
消臭効果に優れた噴霧器を提供する。
【解決手段】
噴霧器の容器はミスト霧化室1と給水室2に分けられ、霧化室1内にはガイド筒3が設けられ、給水室2には給水タンク4が着脱自在に収納され、また霧化室1の外側面にはエア導入通路5が設けられ、このエア導入通路5の底部にはファンモータ6が設けられている。また、ミスト霧化室1の底部には圧電振動子7が配置され、この圧電振動子7を駆動する駆動回路(電源)8は容器の外側に配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ペット臭等の不快な生活臭を消臭するのに適した噴霧器に関する。
ポビドンヨード(povidon iodine)は、商品名をイソジン(登録商標)とした消毒剤として広く知られている。このポビドンヨードはヨウ素(I)をキャリアであるポリビニルピロリドン(PVP)に結合させた水溶性の複合体である。
上記のポビドンヨードに関する先行技術として、特許文献1〜特許文献4が知られている。
特許文献1の特許請求の範囲、段落(0002)、(0019)には、(i)水等の溶媒、(ii)水に対する解離定数pKが−10以上、7以下の範囲であるアスコルビン酸等の電解質、(iii)被処理空間を処理するのに有効な活性成分、(iv)表面張力調節成分および/または粘度調節成分、を含有する組成物を処理空間に静電噴霧することが開示されている。
特許文献2には、超音波振動エネルギーによって微細な水滴を生成することが開示されている。
特許文献3には、3カ月以上に亘って有効ヨウ素及び遊離ヨウ素の量を維持することができる組成物として、約0.01〜1.4重量%の有効ヨウ素、約10〜125ppmの遊離ヨウ素、約0.005〜0.5重量%のヨウ素酸イオン、溶液中の該有効ヨウ素を維持するのに十分な量の錯化剤、約0.004〜0.50重量%のヨウ化物イオンからなるpHが約2.0〜4.5の溶液が開示されている。
特許文献4には、7〜30質量%のヨウ素、およびこのヨウ素に対してモル比が0.5〜2であるヨウ化アルカリを溶解するアルコール類および多価アルコール類の少なくともいずれか一方の水溶液からなる消毒剤が開示されている。
非特許文献1にはポビドンヨードを消毒剤ではなく、ビタミンCの定量剤として使用することが記載されている。
即ち、アスコルビン酸(ビタミンC)+ヨウ素(I2
→デヒドロアスコルビン酸+ヨウ化水素(2HI)
の反応式において、ヨウ素(I2)は紫〜オレンジ色を呈するが、ヨウ化水素(2HI)は無色であるので、無色になるまでに滴下した量で、ビタミンCの定量を行うことが記載されている。
特開2016−187565号公報 特開平8−280785号公報 特表2000−507217号公報 特開2003−183169号公報
BASF Kids' lab experiment guide
特許文献1では活性成分としてポピドンヨードを添加しており、ポピドンヨードと中和反応を起こす電解質との組み合わせは想定していない。本願発明は、衣服等の着色を防ぐため、敢えて中和反応を起こさせて無色透明とし、この時点ではポピドンヨードは中和反応によってヨウ化水素(HI)となり、消臭効果はなくなる。しかしながら、この無色透明となったポピドンヨードを水で希釈し、その水溶液に超音波振動エネルギーを加えると活性が消失したはずのヨウ化水素(HI)がイオン化して再び消臭効果を発揮することを本発明者は実験の結果知見した。
この点に関しては、特許文献2〜4及び非特許文献1の何れも何ら開示或いは示唆していない。
また特許文献3及び特許文献4或いは従来から知られるポビドンヨードを消毒剤や消臭剤として噴霧すると衣服等がヨウ素の色(紫〜オレンジ)に着色させてしまう。このため、着色されるのを嫌う衣服、カーテン、室内或いは車の座席などに付着した悪臭を除去する消臭剤としてこれらを用いた事例はない。
一方、ポビドンヨードに非特許文献1に示すようにビタミンCを添加するか或いはハイポアルコール(チオ硫酸ナトリウム)を添加すると、中和されて無色透明になる。しかしながら、無色透明になった時点で有効ヨウ素(遊離ヨウ素)はヨウ化水素(HI)となっており、事実は別として消毒効果は消失するとされている。故に無色透明でしかも悪臭の除去に有効な消臭方法が望まれている。
上記課題を解決するため、本発明に係る噴霧器は、噴霧器の容器内に、ポピドンヨードにアスコルビン酸(ビタミンC)またはチオ硫酸ナトリウムを添加して中和反応によって無色透明となったポビドン溶液を希釈した水溶液が保持され、更に前記中和反応によって生じたヨウ化水素(HI)をイオン化すべく前記水溶液の表面に超音波振動エネルギーを加える振動源を備えた構成である。
前記ミストは、例えば水面に超音波振エネルギーを与えることで発生させることができる。また水によるポビドンヨード溶液の希釈倍率は好ましくは500倍以上とする。
本発明に係る噴霧器を消臭用に用いることで、消臭対象となる衣服、家具、室内、車のシート等を着色することなく、効果的に消臭することができる。
ポビドンヨードにアスコルビン酸(ビタミンC)またはチオ硫酸ナトリウムを添加すると中和され無色透明になるが、同時に遊離ヨウ素も消失し、酸化作用による消毒効果もなくなると言われている。しかしながら、本発明者の実験によれば中和反応によって無色透明になったポビドンヨード溶液を水で希釈し、この希釈水溶液をミスト気流にして噴霧拡散することにより、いくつかの消臭市販品よりも高い消臭効果を確認できた。
この理由は、中和反応によって生じたヨウ化水素(HI)を含む希釈水溶液をミストの気流にすることで各々がイオン化し、遊離ヨウ素と同じような性能を発揮するものと考えられる。
本発明に係る噴霧器の構造の一例を示す図 本発明に係る噴霧器の構造の別例を示す図 本発明に係る噴霧器に詰める消臭液の製造手順を説明した図
図1に示すように、噴霧器の容器はミスト霧化室1と給水室2に分けられ、霧化室1内にはガイド筒3が設けられ、給水室2には給水タンク4が着脱自在に収納され、また霧化室1の外側面にはエア導入通路5が設けられ、このエア導入通路5の底部にはファンモータ6が設けられている。
また、ミスト霧化室1の底部には圧電振動子7が配置され、この圧電振動子7を駆動する駆動回路(電源)8は容器の外側に配置されている。
図2は噴霧器の別実施例を示し、この実施例にあってはミスト霧化室1の上に給水タンク4を配置し、給水タンク4と霧化室1とを流路9でつなげ、更に霧化室1内に直接ファンモータ6を設け、霧化室1の側面を斜め上を向いた傾斜面とし、この傾斜面にガイド筒3の先端面を取付けるとともに、ガイド筒3の先端面の外側にノズル10を設けている。
図2に示す実施例では、給水タンク4が上方位置に配置されているが、給水タンク4内は気密になっているので霧化室1の消臭液の水面は略一定の高さに保たれる。尚、水面を一定の高さに保つため、流路9に弁や絞りを設けるようにしてもよい。
ファンモータ6を駆動すると、キャップ9内側面とガイド筒3の外側面の間から霧化室1内のエアを噴出する。一方、圧電振動子7を振動させると容器内に充填された消臭液の表面に超音波の振動エネルギーが伝達され、水面からミストが発生し、このミストは広がったガイド筒3の下端で集められ、前記エアの噴出による負圧によってエアとともに室内に散布される。
ここで、容器内に充填する収集液は、図3に示す手順で調製される。先ず、ポビドンヨードにアスコルビン酸(ビタミンC)またはチオ硫酸ナトリウムを添加する。ポビドンヨードは強酸化剤、アスコルビン酸(ビタミンC)またはチオ硫酸ナトリウムは強還元剤であるので、これらを混合すると、中和反応が起こり、ポビドンヨード中のヨウ素(遊離ヨウ素)は無色透明のヨウ化水素(HI)に変化する。
市販のポビドンヨード(ポピドンヨード1mL中7mgの有効ヨウ素)にアスコルビン酸(ビタミンC)またはチオ硫酸ナトリウムの添加量は中和(無色透明)になるのに必要な量(当量)とし、当量以上(過剰)は添加しない。
次に無色透明となった ポビドンヨードとアスコルビン酸(ビタミンC)またはチオ硫酸ナトリウムとの混合液を水で500〜1000倍程度に希釈する。このようにして希釈した水溶液を容器内に充填する。
室内に散布されたミスト中にはヨウ化水素(HI)が含まれているが、このように微細な水滴とすることによって、ヨウ化水素(HI)のイオン化が一層促進され繊維奥まで浸透容易な状態になり、遊離ヨウ素と同等以上の消臭(菌の不活化)効果を発揮する。
実験例
消臭対象を臭気レベルが200〜300(平均230)の中古車50台の車内空間に、図1に示した消臭装置を助手席に置き、ミストを10分間噴霧した。同時に車内を密閉してエアコン循環状態とし10分間エンジンをかけ続け、10分経過後にドアを開けて10分の換気を行った。
エンジン駆動前と停止後の助手席足元の臭気をポータブル型臭いセンサ
(新コスモス電機株式会社製:ニオイセンサmini XP-329m)にて測定した。
比較例
消臭対象を臭気レベルが200〜300(平均230)の中古車50台の車内空間とし、消臭ビーズ(小林製薬製:無香空間)2個を車内助手席に置き、車内を密閉エアコン循環状態として10分間エンジンをかけ、10分経過後にドアを開けて同様の換気を行った。
エンジン駆動前と停止後の助手席足元の臭気をポータブル型臭いセンサ(新コスモス電機株式会社製:ニオイセンサmini XP-329m)にて測定した。
本発明方法による場合には、全て中古車内の臭気レベルはいずれも0になっていた。また、当該中古車を所有する顧客に消臭処理から90日後の臭いの状況を問い合わせたところ、快適である、確実に不快臭が減じているとの連絡を得た。
一方、消臭ビーズを用いて消臭した場合には、平均205の臭気レベルが残っていた。また中古車所有者への問い合わせについても効果がないとの回答であった。
図示例にあっては、定期的に散布することで室内空間に臭いが発生するのを未然に防止する噴霧器を示したが、衣服、シート、カバー等の特定の対象物に車塗装用のスプレーガンや手動式の噴霧器を用いて散布するようにしてもよい。
1…ミスト霧化室、2…給水室、3…ガイド筒、4…給水タンク、5…エア導入通路、6…ファンモータ、7…圧電振動子、8…駆動回路、9…流路、10…ノズル。

Claims (1)

  1. 容器内に、ポピドンヨードにアスコルビン酸(ビタミンC)またはチオ硫酸ナトリウムを添加して中和反応によって無色透明となったポビドン溶液を希釈した水溶液が保持され、更に前記中和反応によって生じたヨウ化水素(HI)をイオン化すべく前記水溶液の表面に超音波振動エネルギーを加える振動源を備えてなる噴霧器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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