JP2018183459A - 電子機器、マッサージ方法、マッサージプログラム及びサーバ - Google Patents

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大和田 靖彦
Yasuhiko Owada
靖彦 大和田
孝浩 渡邉
Takahiro Watanabe
孝浩 渡邉
正太郎 杉田
Shotaro Sugita
正太郎 杉田
柏瀬 薦
Susumu Kashiwase
薦 柏瀬
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Abstract

【課題】適切なマッサージを行う電子装置、マッサージ方法、マッサージプログラム及びサーバを提供する。【解決手段】電子機器10は、ユーザの身体の部位に着脱可能な本体11と、本体11に配置され、電圧が印加されることにより伸縮するアクチュエータ13と、アクチュエータ13に印加される電圧を制御して、ユーザの身体の部位にマッサージを行う制御部14と、を備える。【選択図】図5

Description

本開示は、電子機器、マッサージ方法、マッサージプログラム及びサーバに関する。
従来、人体に刺激を与えてマッサージを行う装置が知られている。例えば、特許文献1には、イスの形状を有するマッサージ装置が開示されている。
特許文献2には、導電性高分子を用いたアクチュエータを、マッサージ機の駆動部に用いうることが開示されている。また、特許文献3には、アクチュエータの例として、空気を注入することによって伸縮するアクチュエータが開示されている。
特開平11−113994号公報 特開2004−197069号公報 特開2004−108385号公報
特許文献1に開示されたマッサージ装置は、マッサージを受けるユーザの状態、例えばユーザの生体に関する情報に基づいてマッサージを行うものではない。そのため、必ずしもユーザの状態に応じたマッサージが行われているとは限らない。また、特許文献1に開示されたマッサージ装置は、イスの形状を有するものであるため、例えば持ち運び等には不向きで、使用可能な環境(状況)が制限される。
特許文献2には、アクチュエータをマッサージ機の駆動部に用いうることが開示されているものの、アクチュエータのマッサージ装置への適用方法等については、具体的に言及されていない。また、特許文献3に開示された、空気式のアクチュエータをマッサージ装置に使用する場合、アクチュエータを駆動する際に、空気の排気音等が生じる。
本開示の目的は、適切なマッサージを行う電子機器、マッサージ方法、マッサージプログラム及びサーバを提供することにある。
電子機器の一態様は、ユーザの身体の部位に着脱可能な本体と、アクチュエータと、制御部とを備える。前記アクチュエータは、前記本体に配置され、電圧が印加されることにより伸縮する。前記制御部は、前記アクチュエータに印加される電圧を制御して、前記ユーザの身体の部位にマッサージを行う。
マッサージ方法の一態様は、ユーザの身体の部位に着脱可能な本体に配置され、電圧が印加されることにより伸縮するアクチュエータに制御部が電圧を印加し、前記アクチュエータの伸縮により前記身体の部位にマッサージを行う方法である。
マッサージプログラムの一態様は、コンピュータに、ユーザの身体の部位に着脱可能な本体に配置された、電圧が印加されることにより伸縮するアクチュエータに電圧を印加させ、前記アクチュエータの伸縮により前記身体の部位に対するマッサージを行わせる。
サーバの一態様は、上記電子機器とネットワークにより接続され、前記電子機器から送信された情報を格納する記憶部を備える。
本開示によれば、適切なマッサージを行う電子機器、マッサージ方法、マッサージプログラム及びサーバを提供できる。
第1実施形態に係るマッサージシステムの構成の一例を示す概略図である。 図1のサーバの概略構成を示す機能ブロック図である。 図1のマッサージ装置の模式的な外観斜視図である。 図3のマッサージ装置の本体における測定部の配置を説明する図である。 図3に示すマッサージ装置の内部構造を模式的に示す図である。 バイオメタルを含むアクチュエータを模式的に示す断面図である。 図3に示すマッサージ装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 容積脈波及び加速度脈波の一例を模式的に示す図である。 図1のマッサージシステムによる処理の一例を示すシーケンス図である。 図3のマッサージ装置による処理の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るマッサージ装置の内部構造を模式的に示す図である。 図11のA−A断面図である。 第3実施形態に係るマッサージ装置の内部構造を模式的に示す図である。 第4実施形態に係るマッサージ装置の展開状態を模式的に示す図である。 図14に示すマッサージ装置の使用状態を模式的に示す外観斜視図である。 図14の本体における電気回路について説明する図である。 第5実施形態に係るマッサージ装置の内部構造を模式的に示す図である。 図17に示すマッサージ装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 図17のマッサージ装置を含むマッサージシステムによる処理の一例を示すシーケンス図である。 第6実施形態に係るマッサージ装置の概略図である。 アクチュエータの配置の一変形例を示す概略図である。 スマートフォンを備えるマッサージシステムの構成の一例を示す概略図である。 図22に示されるスマートフォンの表示画面の概略図である。 図22のマッサージシステムによる処理の一例を示すシーケンス図である。
以下、実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
(システム構成について)
図1は、第1実施形態に係るマッサージシステム100の構成の一例を示す概略図である。マッサージシステム100は、電子機器の一例であるマッサージ装置10と、サーバ1000とを備える。図1に示されるように、マッサージシステム100において、マッサージ装置10は、ネットワーク2000を介して、サーバ1000と接続されている。サーバ1000は、PC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレット、腕時計、マッサージ機器その他の機器若しくはこれらの任意の組み合わせであってよい。
ネットワーク2000は、本開示ではインターネットであってよい。ただし、ネットワーク2000はこれに限定されず、適宜のネットワークであってよい。また、ネットワーク2000は、無線、有線又はこれらの組み合わせであってよい。すなわち、マッサージ装置10とサーバ1000とは、有線若しくは無線又はこれらの任意に組み合わせにより構成されたネットワーク2000により接続され情報のやりとりが行われてよい。
(サーバの構成について)
図1に示されるサーバ1000の内部構成について、図2を用いて説明する。図2は、図1のサーバ1000の概略構成を示す機能ブロック図である。
サーバ1000は、通信部1001と、制御部1002と、記憶部1003とを備える。
通信部1001は、ネットワーク2000を介してマッサージ装置10と通信を行うことにより、各種情報の送受信を行う。通信部1001は、無線、有線、又は無線と有線との組み合わせによるネットワーク2000を用いてマッサージ装置10と情報の送受信を行う。通信部1001は、例えばBluetooth(登録商標)、赤外線、NFC(Near Field Radio Communication)、無線LAN(Local Area Network)、有線LAN若しくはその他任意の通信媒体又はこれらの任意の組み合わせにより通信を行うことができる。本実施形態では、通信部1001は、Bluetoothを用いてマッサージ装置10と通信を行うとする。
制御部1002は、サーバ1000の各機能ブロックをはじめとして、サーバ1000の全体を制御及び管理する少なくとも1つのプロセッサ1002aを含む。制御部1002は、制御手順を規定したプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等の少なくとも1つのプロセッサ1002aを含んで構成され、その機能を実現する。このようなプログラムは、例えば記憶部1003、又はサーバ1000に接続された外部の記憶媒体等に格納される。
種々の実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサ1002aは、単一の集積回路(IC)として、又は複数の通信可能に接続された集積回路IC及び/又はディスクリート回路(Discrete Circuits)として実行されてもよい。少なくとも1つのプロセッサ1002aは、種々の既知の技術に従って実行されることが可能である。
一実施形態において、プロセッサ1002aは、例えば、関連するメモリに記憶された指示を実行することによって1以上のデータ計算手続又は処理を実行するように構成された1以上の回路又はユニットを含む。他の実施形態において、プロセッサ1002aは、1以上のデータ計算手続き又は処理を実行するように構成されたファームウェア(例えば、ディスクリートロジックコンポーネント)であってもよい。
種々の実施形態によれば、プロセッサ1002aは、1以上のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号処理装置、プログラマブルロジックデバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又はこれらのデバイス若しくは構成の任意の組み合わせ、又は他の既知のデバイス若しくは構成の組み合わせを含み、制御部1002としての機能を実行してもよい。
記憶部1003は、半導体メモリ又は磁気メモリ等で構成されることができる。記憶部1003は、各種情報及び/又はサーバ1000を動作させるためのプログラム等を記憶する。記憶部1003は、ワークメモリとしても機能してもよい。記憶部1003は、例えば、サーバ1000が通信部1001から取得した各種情報を記憶してよい。
サーバ1000は、マッサージ装置10から脈拍、血流等の生体情報の情報を受信する。本実施形態では、サーバ1000は、マッサージ装置10から血流に関する情報を受信する。サーバ1000は受信した生体情報を解析し、例えばマッサージ装置10がマッサージを行っている間のユーザのリラックス度等の解析を行ってよい。サーバ1000は、解析結果に基づいてマッサージ装置10のマッサージ動作(マッサージのパターン)を決定し、マッサージ装置10に送信してもよい。マッサージ装置10は、サーバ1000から受信したマッサージ動作に基づいて、ユーザに対してマッサージを行ってよい。
サーバ1000は、マッサージ装置10から受信した生体情報を単体で、又はユーザの個人情報と関連付けて記憶部1003に格納してもよい。サーバ1000は、例えば医療機関、健康管理団体、保険会社等に管理されてもよい。
また、図1に示した例では、サーバ1000が1つであるが、本開示はこれに限定されるものではなく、サーバ1000は、1以上の任意の数であってもよい。この場合、複数のサーバ、により同じ処理が行われてもよいし、複数のサーバ1000で、後述の図9に示される処理を分散として行ってもよいし、これらを組み合わせて行ってもよい。
(マッサージ装置の構成について)
図3は、図1のマッサージ装置10の模式的な外観斜視図である。マッサージ装置10は、本体11と、本体11に配置された測定部12とを備える。本開示において、マッサージとは、人又は動物を摩擦し、押し、つまみ、もみ、若しくはたたく等の行為又はこれらの任意の組み合わせの行為をいう。マッサージは、機械若しくはその他の物体を用いて行われる行為、若しくは人による行為又はこれらを組み合わせた行為により行われる行為を含む。マッサージは、人又は動物の身体の部位に所定の変形を加えるものである。
本体11は、略円筒形状であり、ユーザが着脱可能なように構成される。ユーザは、例えば略円筒形状の本体11を腕又は脚等に通すことにより、腕又は脚等に本体11を装着した状態で、マッサージ装置10を使用する。本明細書では、本体11がふくらはぎに装着されるとして、以下説明する。もちろん、本体11は、ふくらはぎ、腕、太もも、足首、手首、頭、腰、指若しくはその他の任意の箇所又はこれらの任意の組み合わせの箇所に装着されてもよい。また、本体11は、略円筒形状の他、下記に述べる上面視において、多角形形状、楕円形状、任意の曲線と直線が組み合わさった形状又はこれらの任意の組み合わせの形状を有していてもよい。
本明細書において、本体11の略円筒形状には、末端側の端部E1の直径と心臓側の端部E2の直径とが異なる形状が含まれてよい。本体11の略円筒形状には、例えば、末端側の端部E1から心臓側の端部E2に向かって縮径する形状、及びその逆の形状が含まれてよい。本体11の略円筒形状には、例えば、人体における本体11の装着位置の形状に応じて、直径が、高さH方向の位置に応じて適宜異なる形状が含まれてよい。
本体11は、例えば伸縮性を有する繊維等の素材により構成されていてよい。本体11は、例えば、ポリエステル及び/又はナイロン等により構成されていてよい。本体11が伸縮可能な素材により構成されていることにより、本体11の着脱を行いやすく、本体11の装着状態が維持されやすくなる。本体11の素材として、ポリエステル及び/又はナイロンの他、例えば、綿、麻、ゴム若しくはその他の任意の素材又はこれらの任意の組み合わせ等を用いることもできるし、これらの素材を適宜の割合で混合した素材を用いることもできる。
測定部12は、ユーザの生体情報を測定する。生体情報は、例えばユーザの脈拍に係る情報であってよい。測定部12は、ユーザの脈拍を取得可能なセンサを含んでよい。測定部12は、例えば血流センサ又は光電型脈波センサを含んでよい。測定部12は、血流センサ、光電型脈波センサ、温度センサ、湿度センサ等の適宜なセンサを組み合わせたセンサが搭載されていてもよい。
図4は、図2のマッサージ装置10の本体11における測定部12の配置を説明する図である。図4は、本体11において測定部12を含む箇所の断面図であり、ユーザが装着した状態を示す図である。
図4に示すように、測定部12は、本体11を貫通する。測定部12は、本体11の装着状態において、被検部位に接触する。測定部12は、装着状態において被検部位に接触する位置に、発光部12aと受光部12bとを備える。測定部12は、発光部12a及び受光部12bを用いて、血流に関する情報を測定する。発光部12a及び受光部12bの機能の詳細については後述する。
以下、本明細書において、本体11の心臓側の端部E2からの視点を上面視といい、高さHに直交する方向の視点を側面視という。
図5は、図3に示すマッサージ装置10の内部構造を模式的に示す図である。図5に示すように、本体11は、4つのアクチュエータ13a、13b、13c及び13dを含む。4つのアクチュエータ13a、13b、13c及び13dは、略円筒形状の本体11の円周に沿って、配置されている。4つのアクチュエータ13a、13b、13c及び13dは、それぞれ線状の部材であってよい。4つのアクチュエータ13a、13b、13c及び13dは、この順で、末端側の端部E1から心臓側の端部E2に向かって配置されている。本明細書において、4つのアクチュエータ13a、13b、13c及び13dを区別しない場合には、以下、これらをまとめて「アクチュエータ13」という。アクチュエータ13は、本体11において、周方向に沿って配置されている。図5に示す例では、本体11は、4つのアクチュエータ13を備える。しかしながら、本体11が備えるアクチュエータ13の数量はこれに限られず、本体11は任意の数量のアクチュエータ13を備えていてよい。
本体11において、測定部12とアクチュエータ13とは、それぞれ異なる位置に配置される。例えば、測定部12とアクチュエータ13とは、本体11の側面視において重ならないように配置される。測定部12とアクチュエータ13とが本体11の側面視において重ならないように配置されることにより、アクチュエータ13が駆動した場合であっても、本体11における測定部12の位置では、アクチュエータ13の駆動による押圧が行われない。そのため、上記構成によれば、アクチュエータ13が駆動しても、測定部12による生体情報の測定精度に影響を与えにくい。測定部12が、側面視においてアクチュエータ13の間に配置される場合(例えばアクチュエータ13aと13bとの間等)、測定部12は、測定部12を挟む2つのアクチュエータ13の中間(例えばほぼ中央)に配置されてもよい。この場合、測定部12が配置された位置では、アクチュエータ13の駆動による押圧が行われない。そのため、上記構成によれば、アクチュエータ13が駆動しても、測定部12による生体情報の測定精度に影響を与えにくい。
測定部12は、本体11において、アクチュエータ13よりも末端側の端部E1に近い位置に配置されてよい。このような配置により、測定部12は、本体11の装着状態において、足首に近い位置を被検部位としてユーザに接触する。ふくらはぎにおいて、足首に近い位置では、他の位置よりも皮膚が薄いため、生体情報が測定しやすくなる。測定部12は、装着状態において足首の部分に配置されるとしてもよい。
アクチュエータ13は、電圧が印加されることにより伸縮する。アクチュエータ13は、ユーザに対してマッサージを行うマッサージ部として機能する。アクチュエータ13の伸縮により、マッサージ装置10が装着された部位が押圧されて、ユーザに対するマッサージが行われる。
アクチュエータ13は、いわゆる人工筋肉と称される素材を含んで構成されていてよい。アクチュエータ13は、例えば、導電性高分子ポリマーアクチュエータを含んで構成されてよい。導電性高分子ポリマーアクチュエータは、電圧の印加によってイオン交換樹脂内部でイオンが移動することにより収縮する。
アクチュエータ13は、例えばバイオメタル(登録商標)を含んで構成されてもよい。アクチュエータ13がバイオメタルを含んで構成される場合、図6に模式的な断面図として示すように、線状のバイオメタルの周囲は、ポリウレタン及びシリコーンで覆われている。バイオメタルに電圧が印加されると、周囲を覆うポリウレタン及びシリコーンが伸縮することにより、ユーザを押圧する。
図7は、図3に示すマッサージ装置10の概略構成を示す機能ブロック図である。図7に示すように、マッサージ装置10は、機能部として、測定部12と、アクチュエータ13とを備える。測定部12は、発光部12aと受光部12bと、制御部14と、記憶部15と、通信部16と、報知部17と、駆動部18と、入力部19とを備える。測定部12は、これら全ての機能部を備えていなくてもよく、例えば、通信部16又は報知部17を備えていなくてもよい。マッサージ装置10は、例えば電池からの電力又は外部電源からの電力等を電力として用いる。
測定部12は、本体11の装着状態において、ユーザの生体情報を測定する。本明細書において、測定部12は、血流センサを含んで構成されるとして、以下説明する。測定部12は、例えば発光部12aと受光部12bとを備えていてよい。発光部12a、受光部12b、制御部14及び記憶部15に格納されたプログラムが協働することにより血流センサが実現される。
発光部12aは、被検部位に測定光を射出する。受光部12bは、射出された測定光に対する被検部位(内部の組織)からの反射光(散乱光)を取得する。受光部12bで受光された散乱光の光電変換信号は、制御部14に送信される。
発光部12aは、例えばレーザ光を射出する。発光部12aは、例えば、血液中に含まれる所定の成分を検出可能な波長のレーザ光を、測定光として被検部位に照射する。発光部12aは、例えば1つのLD(レーザダイオード:Laser Diode)により構成される。
受光部12bは、生体情報として、被検部位からの測定光の散乱光を受光する。受光部12bは、例えば、PD(フォトダイオード:Photo Diode)により構成される。
制御部14は、マッサージ装置10の各機能ブロックをはじめとして、マッサージ装置10の全体を制御及び管理する少なくとも1つのプロセッサ14aを含む。制御部14は、制御手順を規定したプログラムを実行するCPU等の少なくとも1つのプロセッサ14aを含んで構成され、その機能を実現する。このようなプログラムは、例えば記憶部15、又はマッサージ装置10に接続された外部の記憶媒体等に格納される。
種々の実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサ14aは、単一の集積回路(IC)として、又は複数の通信可能に接続された集積回路IC及び/又はディスクリート回路として実行されてもよい。少なくとも1つのプロセッサ14aは、種々の既知の技術に従って実行されることが可能である。
一実施形態において、プロセッサ14aは、例えば、関連するメモリに記憶された指示を実行することによって1以上のデータ計算手続又は処理を実行するように構成された1以上の回路又はユニットを含む。他の実施形態において、プロセッサ14aは、1以上のデータ計算手続き又は処理を実行するように構成されたファームウェア(例えば、ディスクリートロジックコンポーネント)であってもよい。
種々の実施形態によれば、プロセッサ14aは、1以上のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号処理装置、プログラマブルロジックデバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又はこれらのデバイス若しくは構成の任意の組み合わせ、又は他の既知のデバイス若しくは構成の組み合わせを含み、以下に説明される制御部14としての機能を実行してもよい。
制御部14は、サーバ1000が決定したマッサージ動作でマッサージを行うように、アクチュエータ13を制御する。制御部14は、測定部12が測定した生体情報に基づいて決定されるタイミングで、アクチュエータ13を駆動する。すなわち、制御部14は、生体情報に基づいて、所定のタイミングで所定の電圧をアクチュエータ13に印加することにより、アクチュエータ13を駆動する。電圧が印加されると、アクチュエータ13は伸縮する。制御部14が印加する電圧の波形は、サーバ1000が決定するマッサージ動作ごとに、例えば記憶部15に記憶されている。従って、制御部14は、サーバ1000が決定したマッサージ動作に応じた波形の電圧を印加することによって、アクチュエータ13を駆動する。アクチュエータ13の伸縮により、本体11を装着するユーザに圧力が加えられて、マッサージが行われる。
制御部14によるアクチュエータ13の制御について、さらに詳細に説明する。制御部14は、例えば、心臓が拡張期となるタイミングで、アクチュエータ13を駆動する。心臓が拡張期となるタイミングは、血液が心臓に戻る方向に移動するタイミングである。心臓が拡張期となるタイミングで、制御部14がアクチュエータ13を駆動することにより、拡張期のタイミングでユーザのふくらはぎが押圧される。これにより、血液をふくらはぎから心臓の方向に押し上げやすくなる。このようにして、血液の循環が向上し、マッサージの効果を高めることができる。
アクチュエータ13を駆動するタイミングを判定するにあたり、制御部14は、測定部12から受信した光電変換信号に基づいて、生体情報として、被検部位における血流量を算出する。ここで、ドップラーシフトを利用した血流量測定技術について説明する。
生体の組織内において、動いている血球から散乱された散乱光は、血液中の血球の移動速度に比例したドップラー効果による周波数シフト(ドップラーシフト)を受ける。制御部14は、静止した組織からの散乱光と、動いている血球からの散乱光との光の干渉によって生じるうなり信号(ビート信号ともいう)を検出する。このうなり信号は、強度を時間の関数として表したものである。制御部14は、このうなり信号を、パワーを周波数の関数として表したパワースペクトルにする。このうなり信号のパワースペクトルでは、ドップラーシフト周波数は血球の速度に比例する。また、このうなり信号のパワースペクトルでは、パワーは血球の量に対応する。制御部14は、うなり信号のパワースペクトルに周波数をかけて積分することにより血流量を求める。
制御部14は、血流量の経時的な変化に基づき、容積脈波を算出する。容積脈波は、血管の膨張、収縮を波形としてとらえたものである。制御部14は、容積脈波を時間で2回微分することにより、加速度脈波を算出する。図8(a)は、容積脈波の一例を模式的に示す図である。図8(b)は、加速度脈波の一例を模式的に示す図である。制御部14は、血流量に基づいて、図8(a)に一例として示す容積脈波を算出し、容積脈波に基づいて、図8(b)に一例として示す加速度脈波を算出する。
加速度脈波は、図8(b)に示すように、a波、b波、c波、d波及びe波と呼ばれる5つの要素波を有する。a波及びb波は、それぞれ収縮初期陽性波及び収縮初期陰性波と呼ばれ、容積脈波の収縮期の前方成分を示す。c波及びd波は、それぞれ収縮中期再上昇波及び収縮後期再下降波と呼ばれ、容積脈波の収縮期の後方成分を示す。すなわち、a波からd波は収縮期の成分である。これに対し、e波は、拡張初期陽性波と呼ばれ、容積脈波の拡張期成分を示す。すなわち、e波は拡張期の成分である。
制御部14は、加速度脈波に基づいて、e波のタイミングを検出する。制御部14は、e波のタイミングと同期して、アクチュエータ13を駆動することにより、マッサージを行う。例えば、制御部14は、e波のタイミングに合わせてアクチュエータ13を駆動する。制御部14が、加速度脈波がe波となるタイミングと同期してアクチュエータ13を駆動することにより、正確に血流を心臓側に押し上げやすくなり、効率良く血液を循環させやすくなる。
制御部14は、4つのアクチュエータ13a、13b、13c及び13dを、それぞれタイミングをずらして駆動してよい。例えば、制御部14は、拡張期のタイミングで、アクチュエータ13a、13b、13c及び13dを、この順序で駆動してよい。このように、アクチュエータ13を、末端側から順に駆動することにより、ふくらはぎが末端側から心臓側に向かって順に押圧され、血液を、より心臓側に押し上げやすくなる。
制御部14は、4つのアクチュエータ13a、13b、13c及び13dによる押圧力がそれぞれ異なるように、電圧を印加してもよい。4つのアクチュエータ13a、13b、13c及び13dそれぞれによる押圧力を段階的に調整することにより、マッサージの効果を高めることができる。例えば、4つのアクチュエータ13a、13b、13c及び13dをこの順序で押圧力を徐々に強くしたり、この順序で押圧力を徐々に弱くしたり、押圧力の強弱を交互に並べたり(つまり、強い、弱い、強い、弱い、又は、弱い、強い、弱い、強い)してよい。つまり、制御部14は、複数のアクチュエータ13の押圧力を、心臓に向かう方向又はその逆の方向で、アクチュエータ13の配置順序に応じて押圧力を徐々に強くしたり、押圧力を徐々に弱くしたり、押圧力の強弱を交互に並べたりしてよい。
記憶部15は、半導体メモリ又は磁気メモリ等で構成されることができる。記憶部15は、各種情報及び/又はマッサージ装置10を動作させるためのプログラム等を記憶する。記憶部15は、ワークメモリとしても機能してもよい。記憶部15は、例えば、測定部12により取得されたデータを記憶してよい。また、記憶部15は、アクチュエータ13を駆動して行うマッサージの複数のパターンを記憶していてもよい。
通信部16は、ネットワーク2000を介して外部の装置と通信を行うことにより、各種情報の送受信を行う。通信部16臥通信を行う外部の装置は、例えば、サーバ、PC、携帯電話、スマートフォン、タブレット、腕時計、マッサージ機器その他の機器若しくはこれらの任意の組み合わせであってよい。通信部16は、無線、有線、又は無線と有線の組み合わせによるネットワークを用いて外部の装置と情報の送受信を行う。通信部16は、Bluetooth、赤外線、NFC、無線LAN、有線LAN若しくはその他任意の通信媒体又はこれらの任意の組み合わせを用いることができる。本実施形態では、通信部16は、Bluetoothを用いて外部の機器であるサーバ1000と通信を行うことができる。
報知部17は、音、光、画像、振動その他の適宜な方法で情報を報知する。報知部17は、例えば、液晶ディスプレイ、スピーカ、LED(Light Emitting Diode)、バイブレータ若しくはその他の報知部材又はこれらの任意の組み合わせにより構成されてよい。本実施形態では、報知部17は、LEDであるとする。
駆動部18は、制御部14からの制御信号に基づいて、D/A変換、増幅等の必要な処理を行い、アクチュエータ13を駆動するための信号をアクチュエータ13に出力する。すなわち、駆動部18は、制御部14の制御に基づき、アクチュエータ13に電圧を印加する。
入力部60は、ユーザからの操作入力を受け付ける。入力部60は、例えば、ボタン、タッチパネル、スイッチ若しくはその他の入力部材又はこれらの任意の組み合わせであってよい。本実施形態では、入力部60は、ボタンであるとする。
(マッサージシステムが実行する処理について)
次に、マッサージシステム100が実行する処理の一例について説明する。図9は、マッサージシステム100による処理の一例を示すシーケンス図である。図9に示すシーケンスは、例えばユーザがマッサージ装置10を装着した状態で開始されてよい。
まず、マッサージ装置10が、ユーザからのマッサージの開始の入力を受け付ける(ステップS11)。マッサージの開始の入力は、例えば、入力部19に対して行われる。
マッサージ装置10は、発光部12a及び受光部12bにより、生体情報の測定を行う(ステップS12)。生体情報は、例えば血流量であってよい。
マッサージ装置10は、通信部16から、測定した生体情報をサーバ1000に送信する(ステップS13)。
サーバ1000は、マッサージ装置10から生体情報を取得すると、取得した生体情報を記憶部1003に格納する(ステップS14)。
サーバ1000は、生体情報を解析する(ステップS15)。例えば、サーバ1000は、ユーザのリラックス度を解析する。リラックス度は、例えば血流等の生体情報に基づいて算出される心拍変動に基づき、公知の方法を用いて、数値として生成される。リラックス度は、交感神経と副交感神経のバランスを意味し、例えば交感神経が優位であるほどリラックス度の数値が低く、副交感神経が優位であるほどリラックス度の数値が高くなる。リラックス度の数値が高いほど、被検者はリラックスした状態となっている。マッサージ装置10がマッサージを行っている場合には、サーバ1000は、マッサージ中における心拍数及び血流等の生体情報の変化に基づいて、リラックス度を解析してもよい。
サーバ1000は、生体情報の解析結果に基づいて、マッサージ装置10におけるマッサージ動作を決定する(ステップS16)。
サーバ1000は、決定したマッサージ動作に関する情報をマッサージ装置10に送信する(ステップS17)。
マッサージ装置10は、受信したマッサージ動作でマッサージを実行する(ステップS18)。このとき、マッサージ装置10は、生体情報に基づいて、加速度脈波がe波となるタイミングと同期してアクチュエータ13を駆動することにより、マッサージを行ってもよい。
マッサージ装置10及びサーバ1000は、ステップS12からステップS18を繰り返して実行してよい。
(マッサージ装置が実行する処理について)
図10は、マッサージ装置10による処理の一例を示すフローチャートである。図10に示すフローは、例えば図9のステップS18において実行される処理の詳細である。
マッサージ装置10は、図9のステップS12で測定された生体情報(血流量)に基づいて、図8(a)に一例として示されるような容積脈波を算出する(ステップS21)。
マッサージ装置10は、制御部14により、ステップS21で算出した容積脈波を時間で2回微分することにより、図8(b)に一例として示されるような加速度脈波を算出する(ステップS22)。
マッサージ装置10は、制御部14により、押圧のタイミングを決定する(ステップS23)。例えば、制御部14は、ステップS13で算出した加速度脈波におけるe波のタイミングを検出し、e波のタイミングと同期して押圧することを決定する。
マッサージ装置10は、ステップ14で決定したタイミングでアクチュエータ13を駆動する(ステップS24)。マッサージ装置10は、マッサージを行っている間、図10に示すフローを繰り返し実行してよい。マッサージ装置10は、脈波の一拍のみで図10に示されるフローチャートを実施するのではなく、1回以上の任意の回数の拍数の脈波で図10に示されるフローチャートを実施してもよい。
このように、本実施形態に係るマッサージ装置10は、測定部12が測定した生体情報に基づいて、アクチュエータ13が駆動される。具体的には、心臓の拡張期のタイミングで、アクチュエータ13が駆動される。そのため、血液がふくらはぎから心臓の方向に押し上げられやすくなる。これにより、血液の循環が向上し、マッサージの効果を高めることができる。加速度脈波がe波となるタイミングと同期して、アクチュエータ13が駆動される場合には、さらに正確に血流を心臓側に押し上げやすくなり、効率良く血液を循環させやすくなる。
また、本実施形態に係るマッサージ装置10によれば、例えば人工筋肉を含んで構成されるアクチュエータ13により、押圧が行われる。そのため、例えば空気等を用いる押圧機構が使用される場合と比較して、マッサージ装置10の静音化、軽量化及び小型化を実現し得る。これにより、ユーザは、マッサージ装置10の持ち運び等を容易に行うことができ、マッサージ装置10を使用可能な環境の制限を受けにくくなる。さらに、マッサージ装置10によれば、空気の排気音等が発生せず、排気音等によりユーザに与え得る不快感を解消することができる。
なお、図1に示したマッサージシステム100の例では、マッサージ装置10は、ネットワーク2000を介してサーバ1000と接続されると説明した。しかしながら、マッサージ装置10は、サーバ1000と接続されておらず、単独で動作してもよい。この場合、図9のステップS15及びステップS16は、マッサージ装置10の制御部14が実行してよい。
(第2実施形態)
第1実施形態では、本体11において、アクチュエータ13が周方向に沿って配置される場合の例について説明した。第2実施形態では、アクチュエータが高さH方向に沿って配置される場合の例について説明する。第2実施形態に係るマッサージシステムは、第1実施形態と同じであってよい。第2実施形態に係るマッサージ装置20の外観は、図3で示したマッサージ装置10と同様であってよい。本実施形態に係るマッサージ装置20について、第1実施形態と同様の点については適宜説明を省略し、主に異なる点について説明する。
図11は、第2実施形態に係るマッサージ装置20の内部構造を模式的に示す図である。本実施形態に係るマッサージ装置20は、本体21と、本体21に配置された測定部22とを備える。本体21及び測定部22の構成は、それぞれ第1実施形態における本体11及び測定部12と同様であってよい。本体21における測定部22の配置も、第1実施形態の本体11における測定部12の配置と同様であってよい。本実施形態では、本体21及び測定部22の構成は、それぞれ第1実施形態における本体11及び測定部12と同様であり、本体21における測定部22の配置も、第1実施形態の本体11における測定部12の配置と同様である。
本実施形態においては、図11に示すように、複数の線状のアクチュエータ23a、23b、23c、23d、23e・・・が、本体21の高さH方向に沿って、高さH方向に延在するように配置されている。なお、以下の説明において、アクチュエータ23a、23b、23c、23d、23e・・・をまとめて単にアクチュエータ23と表現する場合がある。図11においては、理解を容易にするため、本体21の一部(紙面手前側)のみにアクチュエータ23が示されているが、アクチュエータ23は、本体21の周方向全体に亘って配置されていてよい。
図12は、図11のA−A断面図であり、本体21を高さHと垂直な平面における断面を示す図である。図12には、アクチュエータ23aから23lまでの12本のバイオメタルを含んで構成されるマッサージ装置20の例が示されている。バイオメタルの周囲は、ポリウレタン及びシリコーンで覆われている。図12に示すように、アクチュエータ23は、本体21の周方向全体に亘って配置されている。アクチュエータ23は、本体21の周方向において、等間隔に配置されている。アクチュエータ23は、本体21の周方向において、非等間隔に配置されてもよい。また、アクチュエータ23は、図12に示されるように12本に限定されるものではなく任意の本数でよい。
本体21において、測定部22とアクチュエータ23とは、それぞれ異なる位置に配置される。例えば、測定部22とアクチュエータ23とは、本体21の側面視において重ならないように配置される。この配置によれば、第1実施形態で述べた理由と同様の理由により、測定部22による生体情報の測定精度が影響を受けにくい。測定部22が、側面視においてアクチュエータ23の間に配置される場合(例えばアクチュエータ23aと23bとの間など)、測定部22は、測定部22を挟む2つのアクチュエータ23の中間(例えばほぼ中央)に配置されてもよい。この場合、測定部22が配置された位置では、アクチュエータ23の駆動による押圧が行われない。そのため、上記構成によれば、アクチュエータ23が駆動しても、測定部22による生体情報の測定精度に影響を与えにくい。測定部22は、本体21において、アクチュエータ23よりも末端側の端部E1に近い位置に配置されてよい。この配置により、第1実施形態で述べた理由と同様の理由により、測定部22は生体情報を測定しやすくなる。
本実施形態に係るマッサージ装置20も、第1実施形態に係るマッサージ装置10と同様に、測定部22が測定した生体情報に基づいて、アクチュエータ23が駆動される。マッサージ装置20が実行する具体的な処理は、図9及び図10を参照して説明した処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態に係るマッサージ装置20は、複数の線状のアクチュエータ23が、本体21の高さH方向に沿って、高さH方向に延在するように配置されているため、アクチュエータ23が伸縮すると、生体をつまむようなマッサージ効果が行われる。
本実施形態に係るマッサージ装置20においても、測定部22が測定した生体情報に基づいて、アクチュエータ23が駆動される。具体的には、心臓の拡張期のタイミングで、アクチュエータ23が駆動される。そのため、血液がふくらはぎから心臓の方向に押し上げられやすくなる。これにより、血液の循環が向上し、マッサージの効果を高めることができる。加速度脈波がe波となるタイミングと同期して、アクチュエータ23が駆動される場合には、さらに正確に血流を心臓側に押し上げやすくなり、効率良く血液を循環させやすくなる。
(第3実施形態)
第2実施形態では、アクチュエータ23が高さH方向に沿って、配置される例について説明したが、アクチュエータ23は、必ずしも高さH方向において、同一の高さに配置されなくてもよい。第3実施形態では、アクチュエータが高さH方向に沿って、それぞれ異なる高さに複数配置される場合の例について説明する。第3実施形態に係るマッサージシステムは、第1実施形態と同じであってよい。第3実施形態に係るマッサージ装置30の外観は、図3で示したマッサージ装置10と同様であってよい。本実施形態に係るマッサージ装置30について、第2実施形態と同様の点については適宜説明を省略し、主に異なる点について説明する。
図13は、第3実施形態に係るマッサージ装置30の内部構造を模式的に示す図である。本実施形態に係るマッサージ装置30は、本体31と、本体31に配置された測定部32とを備える。本実施形態に係るマッサージ装置30は、本体31と、本体31に配置された測定部32とを備える。本体31及び測定部32の構成は、それぞれ第2実施形態における本体21及び測定部22と同様であってよい。本体31における測定部32の配置も、第2実施形態の本体21における測定部22の配置と同様であってよい。本実施形態では、本体31及び測定部32の構成は、それぞれ第2実施形態における本体21及び測定部22と同様であり、本体31における測定部32の配置も、第2実施形態の本体21における測定部22の配置と同様である。
第3実施形態に係るマッサージ装置30は、本体31において、アクチュエータが、高さH方向に沿って、それぞれ異なる高さに複数配置されている点において、第2実施形態に係るマッサージ装置20と異なる。図13に示す例では、アクチュエータが配置されている領域が、高さH方向において、上層UL、中層ML及び下層LLの3つに分けられている。上層UL、中層ML及び下層LLのそれぞれにおいて、アクチュエータ33U、33M及び33Lが、高さH方向に沿って配置されている。
本実施形態に係るマッサージ装置30も、第1実施形態に係るマッサージ装置10と同様に、測定部32が測定した生体情報に基づいて、アクチュエータ33U、33M及び33Lが駆動される。本実施形態に係るマッサージ装置30において、それぞれ異なる高さに設けられたアクチュエータ33U、33M及び33Lは、それぞれタイミングをずらして駆動されてよい。例えば、拡張期のタイミングにおいて、アクチュエータ33L、33M及び33Uは、この順序で駆動されてよい。このように、アクチュエータ33L、33M及び33Uが、末端側から順に駆動されることにより、ふくらはぎが末端側から心臓側に向かって順に押圧され、血液を、より心臓側に押し上げやすくなる。
本実施形態に係るマッサージ装置30において、アクチュエータ33L、33M及び33Uは、上層UL、中層ML及び下層LLにおける押圧力がそれぞれ異なるように駆動されてもよい。押圧力の差異によっては、血液がより心臓側に押し上げられやすくなる。
本実施形態に係るマッサージ装置30は、複数の線状のアクチュエータ33L、33M及び33Uが、本体31の高さH方向に沿って、高さH方向に延在するように配置されているため、アクチュエータ33L、33M及び33Uが伸縮すると生体をつまむようなマッサージ効果が行われる。
第3実施形態では、アクチュエータ33U、33M及び33Lが、3つの異なる高さに配置される場合について説明した。しかしながら、本実施形態において、アクチュエータは、2つ以上の異なる高さに配置されていればよい。
(第4実施形態)
第1実施形態から第3実施形態で説明したマッサージ装置10、20及び30は、展開可能であってもよい。第4実施形態では、展開可能なマッサージ装置40について説明する。本実施形態に係るマッサージ装置30について、第1実施形態乃至第3実施形態と同様の点については適宜説明を省略し、主に異なる点について説明する。
図14は、第4実施形態に係るマッサージ装置40の展開状態を模式的に示す図である。本実施形態に係るマッサージ装置40は、本体41が展開可能に構成される。本体41は、展開状態において、第1端41a及び第2端41bを有する矩形状である。本体41を構成する素材は、前述の第1の実施形態で説明した本体11と同様の素材であってよい。
図15は、マッサージ装置40の使用状態(装着状態)を模式的に示す外観斜視図である。マッサージ装置40の本体41は、第1端41aと第2端41bとを結合することにより、装着状態となる。マッサージ装置40は、装着状態において、第1実施形態乃至第3実施形態で説明したマッサージ装置10、20及び30と同様に、一例として略円筒形状となる。もっとも、前述のように、本体41は、略円筒形状の他、上面視において、多角形形状、楕円形状、任意の曲線と直線が組み合わさった形状又はこれらの任意の組み合わせの形状を有していてもよい。第1端41aと、第2端41bとは、任意の公知の方法で結合されてよい。例えば、第1端41aと第2端41bとは、図15に模式的に示すように、線ファスナにより結合されてよい。例えば、第1端41aと第2端41bとは、マジックテープ(登録商標)等の線ファスナにより結合されてもよい。第1端41aと第2端41bとの結合方法は、線ファスナ及び面ファスナに限られない。第1端41aと第2端41bとの結合方法は、線ファスナ及びマジックテープ(登録商標)の他、フック、ボタン若しくはその他の任意の部材又はこれらの任意の組み合わせにより実現されてもよい。
ユーザは、マッサージ装置40を使用する場合に、展開状態の本体41をふくらはぎに巻きつけて、第1端41aと第2端41bとを線ファスナ46で結合することにより、マッサージ装置40を装着する。ユーザは、マッサージ装置40を使用し終えた場合、線ファスナ46で第1端41aと第2端41bとの結合を解除することにより、本体41を展開状態にし、装着状態を解除する。このように、マッサージ装置40の本体41が展開可能な場合には、ユーザは、マッサージ装置40をより簡便に着脱し得る。
マッサージ装置40の本体41には、測定部42が配置される。装着状態の本体41における測定部42の配置は、第1実施形態の本体11における測定部12の配置と同様であってよい。
本体41には、アクチュエータが配置されている。アクチュエータは、例えば第1実施形態で説明したように、略円筒形状の本体41の周方向に沿って配置されていてもよく、第2実施形態及び第3実施形態で説明したように、高さH方向に沿って配置されていてもよい。
ところで、本実施形態において、本体41は、第1実施形態の場合と異なり、第1端41aと第2端41bとの結合を解除することにより展開可能である。このように本体41が展開状態を取ることができるため、アクチュエータは、略円筒形状の本体41の周方向に沿って配置される場合、周方向全体に亘って配置されることができない。そのため、本実施形態においては、周方向全体に亘ってアクチュエータを含む閉回路を構成できない。そこで、本実施形態においては、他の構成によりアクチュエータを含む閉回路を構成する必要がある。
図16は、本体41における電気回路について説明する図である。図16には、展開状態の本体41と、本体41に配置されるアクチュエータ43と、導電性部材47と、駆動部48とが記載されている。図16では、一例として、2つのアクチュエータ43が示されているが、アクチュエータ43の数量は2つに限られない。図16では、測定部42の記載が省略されている。
図16に示すように、2つのアクチュエータ43は、展開状態の本体41において、それぞれ第1端41aから第2端41bに向かって延在するように配置される。例えば、アクチュエータ43は、展開状態の本体41における末端側の端部E1又は心臓側の端部E2と平行して配置される。アクチュエータ43において、一方の端部(第1端部)43aは導電性部材47に接続されている。アクチュエータ43において、他方の端部(第2端部)43bは駆動部48に接続されている。導電性部材47は、本体41においてアクチュエータ43に沿って配置され、駆動部48と接続される。すなわち、アクチュエータ43の第2端部43bは、駆動部48を介して導電性部材47と接続される。このようにして、アクチュエータ43を含む閉回路が形成される。
導電性部材47は、例えば金属細線又は金属めっき糸等の導電性の繊維であってよい。導電性部材47は、本体41に編み込まれてよい。
駆動部48は、アクチュエータ43に電圧を印加してアクチュエータ43を駆動する。駆動部48は、図7に示される駆動部18と同様の動作を行う。駆動部48は、制御部を構成する機能部の1つである。
本体41が図16に一例として示す閉回路を有することにより、展開可能な本体41において、周方向に沿ったアクチュエータ43を駆動可能に構成できる。
(第5実施形態)
第1実施形態から第4実施形態で説明したマッサージ装置10、20、30及び40は、第2の測定部を備えていてもよい。第5実施形態では、第2の測定部59を備えるマッサージ装置50について説明する。本実施形態に係るマッサージ装置50について、第1実施形態乃至第4実施形態と同様の点については適宜説明を省略し、主に異なる点について説明する。
図17は、第5実施形態に係るマッサージ装置50の内部構造を模式的に示す図である。本実施形態に係るマッサージ装置50は、本体51と、本体51に配置された第1の測定部52及び第2の測定部59と、を備える。本体51及び第1の測定部52の構成は、それぞれ第1実施形態における本体11及び測定部12と同様であってよい。本体51における第1の測定部52の配置も、第1実施形態の本体11における測定部12の配置と同様であってよい。
本実施形態において、本体51には、複数のアクチュエータ53が周方向に沿って配置されている。図17では、一例として、3つのアクチュエータ53が示されている。
図18は、図17に示すマッサージ装置50の概略構成を示す機能ブロック図である。マッサージ装置50は、機能部として、測定部61と、アクチュエータ53とを備える。測定部61は、第1の測定部52と、第2の測定部59と、制御部54と、記憶部55と、通信部56と、報知部57と、駆動部58と、入力部65とを備える。制御部54は、プロセッサ54aを備える。アクチュエータ53、制御部54、プロセッサ54a、記憶部55、通信部56、報知部57、駆動部58、入力部65の構成及び機能は、それぞれ前述の第1の実施形態で説明した、アクチュエータ13、制御部14、プロセッサ14a、記憶部15、通信部16、報知部17、駆動部18、入力部19の構成及び機能と同様である。
第2の測定部59は、ユーザの生体情報を測定する。第2の測定部59は、例えば、第1実施形態において説明した血流センサと同じ機能を有してよい。第2の測定部59は、例えば図4を参照して説明した測定部12と同様に、本体51を貫通するように、本体51に配置されてよい。この場合、第2の測定部59は、ユーザによる本体51の装着状態において、被検部位に接触する。第2の測定部59は、装着状態において被検部位に接触する位置に、発光部と受光部とを備える。第2の測定部59は、発光部及び受光部を用いて、血液量を測定する。
本体51において、第2の測定部59とアクチュエータ53とは、それぞれ異なる位置に配置される。例えば、第2の測定部59とアクチュエータ53とは、本体51の側面視において重ならないように配置される。第2の測定部59とアクチュエータ53とが本体51の側面視において重ならないように配置されることにより、アクチュエータ53が駆動した場合であっても、第2の測定部59の位置では、アクチュエータ53の駆動による押圧が行われない。そのため、上記構成によれば、アクチュエータ53が駆動しても、第2の測定部59による生体情報の測定精度に影響を与えにくい。
第2の測定部59は、本体51において、アクチュエータ53よりも心臓側の端部E2に近い位置に配置されてよい。このような配置により、第2の測定部59は、ユーザにおいて、マッサージを受けた部位(つまり押圧された部位)よりも、心臓側の血流量を測定できる。そのため、第2の測定部59が測定した血流量のマッサージ前後の変化により、マッサージが有効であるか否かを推定できる。
第1の測定部52は、発光部52a及び受光部52bを備える。第1の測定部52、発光部52a及び受光部52bの各機能は、それぞれ第1実施形態における測定部12、発光部12a及び受光部12bと同様であるため、ここでは説明を省略する。
第2の測定部59は、発光部59a及び受光部59bを備える。第2の測定部59、発光部59a及び受光部59bの各機能は、それぞれ第1実施形態における測定部12、発光部12a及び受光部12bと同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態において、制御部54は、第1の測定部52が測定した生体情報に基づいて、アクチュエータ53を制御する。制御部54は、例えば、心臓が拡張期となるタイミングで、アクチュエータ53を駆動する。
制御部54は、第2の測定部59が測定した生体情報に基づいて、マッサージの効果を推定する。例えば、ユーザがマッサージ装置50を用いてマッサージを受けると、マッサージを受けた部位(本実施形態ではふくらはぎ)から心臓に戻る循環血液量が増加する。この性質を用いて、制御部54は、第2の測定部59が測定した生体情報から血液量の変化を算出し、血液量の変化に基づいてマッサージが有効であるか否かを推定できる。
制御部54は、他の指標に基づいて、マッサージの効果を推定してもよい。例えば、マッサージによって心臓に戻る循環血液量が増加すると、心臓から全身に送出される1拍当たりの血液の拍出量(SV:Stroke Volume)が増加する。SVが増加すると、スターリングの法則により、ユーザの脳は、副交感神経を亢進させる。副交感神経が亢進すると、末梢血管が拡張し、心拍数(HR:Heart Rate)が下降する。従って、制御部54は、例えば心拍数の変化に基づき、マッサージが有効であるか否かを推定してもよい。
制御部54は、推定したマッサージの効果に基づいて、アクチュエータ53の駆動のパターンを変化させてよい。例えば、制御部54は、マッサージの効果が所定の基準より低いと推定した場合、アクチュエータ53の駆動のパターンを変化させることにより、マッサージのパターンを変化させてよい。マッサージのパターンを変化させることにより、ユーザに対して、より効果の高いマッサージが提供され得る。マッサージのパターンの変化は、例えば複数のアクチュエータ53のそれぞれに対して、個別に行われてもよい。
図19は、図17のマッサージ装置50を含むマッサージシステムによる処理の一例を示すシーケンス図である。図19に示すシーケンスは、例えばユーザがマッサージ装置50を装着した状態で開始されてよい。
図19のシーケンス図において、ステップS31からステップS38は、それぞれ図9のステップS11からステップS18と同様であるため、ここでは説明を省略する。
マッサージ装置50は、マッサージを行っている間に、第2の測定部59により血流量を測定する(ステップS39)。
マッサージ装置50は、ステップS39で測定した生体情報(血流量)を、サーバ1000に送信する(ステップS40)。
サーバ1000は、マッサージ装置50から生体情報を取得すると、取得した生体情報を記憶部1003に格納する(ステップS41)。
サーバ1000は、生体情報を解析する(ステップS42)。具体的には、サーバ1000は、第2の測定部59が測定した血流量に基づき、ユーザの血液量を算出する(ステップS42)。
サーバ1000は、ユーザの血液量の変化に基づいて、マッサージの効果を推定する(ステップS43)。サーバ1000は、例えばユーザの血液量が増加している場合、マッサージが有効であると推定できる。サーバ1000は、例えばユーザの血液量の変化が所定の基準より小さい場合、マッサージが有効でないと推定できる。
サーバ1000は、ステップS43における推定結果に基づいて、マッサージ動作を決定する(ステップS44)。サーバ1000は、例えばマッサージが有効であると推定した場合、マッサージ動作を変更しないと決定してよい。サーバ1000は、例えばマッサージが有効でないと推定した場合、異なるパターンでマッサージを行うと決定してよい。
サーバ1000は、決定したマッサージ動作に関する情報をマッサージ装置10に送信する(ステップS45)。
マッサージ装置50は、受信したマッサージ動作でマッサージを実行する(ステップS46)。このとき、マッサージ装置50は、生体情報に基づいて、加速度脈波がe波となるタイミングと同期してアクチュエータ13を駆動することにより、マッサージを行ってもよい。
サーバ1000は、マッサージ動作の変更において、マッサージのパターンとともに、又はマッサージのパターンに代えて、押圧力を変化させてもよい。
本実施形態に係るマッサージ装置50を含むマッサージシステムによれば、第2の測定部59が測定する生体情報に基づき、マッサージの効果を推定できる。マッサージ装置50は、推定されたマッサージの効果に基づいて、マッサージのパターン及び/又は押圧力を変化させることができる。そのため、マッサージ装置50を含むマッサージシステムによれば、より効果の高いマッサージをユーザに提供しやすくなる。
本実施形態でも、第1実施形態と同様に、マッサージ装置50が単独で動作してもよい。
本実施形態では、アクチュエータ53よりも心臓側に第2の測定部59が配置されている。そのため、第2の測定部59は、ユーザの身体において、押圧を行った部位よりも心臓側の位置における生体情報を測定できる。これにより、マッサージ装置50は、第2の測定部59が他の位置に配置されている場合と比較して、マッサージに起因する生体情報の変化を測定しやすくなる。
なお、サーバ1000は、第1の測定部52が取得した生体情報に基づいて、マッサージの効果を推定してもよい。例えば、サーバ1000は、第1の測定部52が取得した生体情報に基づいて、ユーザの体全体の循環血液量の変化を算出できる。マッサージの効果が高い場合には体全体の循環血液量が増加するため、サーバ1000は、体全体の循環血液量の変化から、マッサージの効果を推定することができる。この場合、マッサージ装置50は、第2の測定部59を備えていなくてもよい。これにより、マッサージ装置50の小型化が実現され得る。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態に係るマッサージ装置について図20を参照して説明する。図20は、第6実施形態に係るマッサージ装置800の概略図である。図20に示す例において、図5に示される部材と同様の部材には同じ符号を付す。
図20に示されるマッサージ装置800は、ユーザのふくらはぎに装着される。マッサージ装置800の本体830の素材は前述の本体11と同様である。本体830には、ユーザの足の一部を囲うようにアクチュエータ13a及び13bが配置される。マッサージ装置800は、ユーザの足に本体830を固定するための保持部材810及び820を備える。保持部材810及び820は、例えばゴムバンドで構成されている。ただし、保持部材810及び820の素材は、ゴムバンド以外の任意の部材で構成されていてよい。
第6実施形態でも上記各実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第6実施形態の構成は、上記各実施形態とを組み合わせられてもよい。
本開示を完全かつ明瞭に開示するためにいくつかの実施形態に関し説明してきた。しかし、添付の請求項は、上記実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成を具現化するように構成されるべきである。また、いくつかの実施形態に示した各要件は、自由に組み合わせが可能である。
例えば、上記各実施形態では、アクチュエータが高さH方向に垂直又は水平方向に配置されている例を示したが、本開示はこのような場合に限定されない。例えば、図21に示すように、マッサージ装置に含まれるアクチュエータのうちの少なくとも1つ以上のアクチュエータ63が高さH方向に対して角度θ傾いていてもよい。ここで、θは0度以上180度以下である。前述の各実施形態のアクチュエータのいずれか1以上と、図21に示されるアクチュエータとを組み合わせて用いることもできる。また、図21のマッサージ装置が備えるアクチュエータは1つであるが、マッサージ装置は、高さH方向に対してそれぞれ異なる角度θ1及びθ2傾いて配置される複数のアクチュエータを備えていてもよい。θ1及びθ2は、それぞれ0度以上180度以下である。
上記各実施形態では、マッサージ装置はユーザに1つ装着される例を開示したが本開示はこれに限定されるものではない。例えば、上記各実施形態の2以上のマッサージ装置がユーザに装着されてもよい。
上記実施形態では、マッサージ装置がネットワーク2000を介してサーバ1000と接続されると説明したが、マッサージ装置は、携帯端末としてのスマートフォンに接続されていてもよい。
図22は、スマートフォンを備えるマッサージシステムの構成の一例を示す概略図である。図22に示されるように、マッサージ装置10は、ネットワーク2000を介して、スマートフォン3000と接続されている。スマートフォン3000の内部構成は、図2を用いて説明したサーバ1000の機能ブロックに加え、例えば、タッチパネルディスプレイを備えている。ネットワーク2000は、図1に示したものと同様である。
図23を参照して、スマートフォン3000のタッチパネルディスプレイに表示される表示画面について説明する。図23は、図22に示されるスマートフォン3000の表示画面の概略図である。
図23に示されるように、スマートフォン3000の画面3100には、開始ボタン3010と、各種機能ボタン3012、3014及び3016と、停止ボタン3020とが表示されている。スマートフォン3000の画面3100は、タッチパネルディスプレイであり、ユーザが指等で画面3100に表示された画像をタッチすることによりその画像に対応した操作入力がなされる。各種機能ボタン3012、3014及び3016には、例えば、それぞれマッサージ動作のパターンが対応していたり、異なるユーザに対応したマッサージ動作が設定され、ユーザが自分に対応するボタンを選択することにより自分に対応したマッサージ動作が開始されるようになったりしていてよい。マッサージ装置10がスマートフォン3000と接続されている場合、マッサージ装置10によるマッサージの開始及び停止の処理は、スマートフォン3000への所定の操作入力により行われてよい。
図24は、図22のマッサージシステム200による処理の一例を示すシーケンス図である。図24に示すシーケンス図は、例えばユーザがマッサージ装置10を装着した状態で実行される。マッサージ装置10とスマートフォン3000とは、例えばBluetooth等により接続されていてよい。
スマートフォン3000は、ユーザによるマッサージの開始の操作入力を受け付ける(ステップS41)。
スマートフォン3000はマッサージ装置10に、マッサージ開始命令を送信する(ステップS43)。
マッサージ開始命令を受信したマッサージ装置10は、マッサージを開始する。すなわち、生体情報を測定し(ステップS43)、所定のマッサージ動作でマッサージを実行する(ステップS49)。ステップS43からステップS49は、それぞれ図9のステップS12からステップS18と同じであるため、ここでは説明を省略する。
ユーザは、マッサージ装置10によるマッサージを停止させる場合も、スマートフォン3000に対して所定の操作入力を行う。スマートフォン3000は、ステップS41及びステップS42で示したものと同じ要領で、マッサージの停止処理を行う。
このように、上記各実施形態において、マッサージ装置10がスマートフォン3000と接続される場合、マッサージ装置10をスマートフォン3000で操作でき、ユーザの利便性が向上する。スマートフォン3000は1台ではなく、複数台あってもよい。
また、マッサージ装置10は、サーバ1000及びスマートフォン3000の双方に接続されていてもよい。この場合、スマートフォン3000が、ユーザからの操作入力に基づいてマッサージ装置10によるマッサージの開始及び停止を制御するとともに、サーバ1000が、マッサージ動作を決定する処理(つまりステップS14からステップS16に示す処理)を実行してもよい。この場合、スマートフォン3000による処理負担が低減される。
また、アクチュエータの駆動の制御は、必ずしもマッサージ装置が備える制御部により行われなくてもよい。例えば、マッサージ装置が外部の制御装置と通信接続可能に接続され、当該外部の制御装置から受信した信号に基づいて、アクチュエータの駆動が制御されてもよい。
また、マッサージ装置は、必ずしも本明細書において説明した構造を有するものでなくてもよい。例えば、本明細書で説明した制御を、従来公知のマッサージチェア又はフットマッサージャ等の、任意のマッサージを行う装置に適用できる。この場合、マッサージチェア又はフットマッサージャ等が、ユーザの生体情報を測定する測定部を備える。制御部は、測定部が測定した生体情報に基づいて、e波のタイミングを検出し、e波のタイミングと同期して、マッサージチェア又はフットマッサージャのマッサージ部を駆動することにより、マッサージを行う。これによっても、正確に血流を心臓側に押し上げやすくなり、効率良く血液を循環させやすくなる。
また、上記各実施形態の説明では、マッサージ装置がネットワークを介してサーバやスマートフォンに接続されている例を示したが、本開示のマッサージ装置はネットワークと接続されずに単独で用いられるものであってもよい。
10、20、30、40、50、800 マッサージ装置(電子機器)
11、21、31、41、51、830 本体
12、22、32、42、61 測定部
12a、52a、59a 発光部
12b、52b、59b 受光部
13、23、33U、33M、33L、43、53、63 アクチュエータ
14、54、1002 制御部
14a、54a、1002a プロセッサ
15、55、1003 記憶部
16、56、1001 通信部
17、57 報知部
18、58 駆動部
19、60、65 入力部
41a 第1端
41b 第2端
43a 第1端部
43b 第2端部
46 線ファスナ
47 導電性部材
48 駆動部
52 第1の測定部
59 第2の測定部
100、200 マッサージシステム
810、820 保持部材
1000 サーバ
2000 ネットワーク
3000 スマートフォン
3010 開始ボタン
3012、3014、3016 各種機能ボタン
3020 停止ボタン
3100 画面
E1 末端側の端部
E2 心臓側の端部
LL 下層
KL 中層
UL 上層

Claims (19)

  1. ユーザの身体の部位に着脱可能な本体と、
    前記本体に配置され、電圧が印加されることにより伸縮するアクチュエータと、
    前記アクチュエータに印加される電圧を制御して、前記ユーザの身体の部位にマッサージを行う制御部と、
    を備える電子機器。
  2. 前記本体に配置され、前記ユーザの生体情報を測定する測定部をさらに備え、
    前記制御部は、前記測定部が測定した生体情報に基づいて前記アクチュエータに印加される電圧を制御する、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記アクチュエータと前記測定部とは、前記本体において、それぞれ異なる位置に配置される、請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記測定部は、前記ユーザによる前記本体の装着状態において、前記アクチュエータよりも末端側に配置される、請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記本体は、前記ユーザによる前記本体の装着状態において略円筒形状である、請求項1に記載の電子機器。
  6. 前記アクチュエータは、前記略円筒形状の本体において、周方向に沿って複数配置される、請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記制御部は、前記複数のアクチュエータを、それぞれ異なるタイミングで駆動する、請求項6に記載の電子機器。
  8. 前記アクチュエータは第1端部と第2端部とを有し、
    前記アクチュエータに沿って配置され、前記第1端部及び前記第2端部に接続される導電性部材をさらに備える、
    請求項6に記載の電子機器。
  9. 前記アクチュエータは、前記略円筒形状の本体において、高さ方向に沿って配置される、請求項5に記載の電子機器。
  10. 前記アクチュエータは、前記高さ方向に沿って、それぞれ異なる高さに複数配置される、請求項9に記載の電子機器。
  11. 前記本体は、展開状態において第1端及び第2端を有する形状である、請求項5に記載の電子機器。
  12. 前記本体は、前記第1端と前記第2端とを面ファスナ又は線ファスナで結合することにより、前記装着状態となる、請求項11に記載の電子機器。
  13. 前記本体において、前記ユーザによる前記本体の装着状態において前記アクチュエータよりも心臓側に配置され、前記ユーザの生体情報を測定する第2の測定部をさらに備える、請求項2に記載の電子機器。
  14. 前記アクチュエータは、高分子ポリマーアクチュエータ又はバイオメタルを含む、請求項1に記載の電子機器。
  15. 前記測定部は、被検部位に測定光を射出する発光部と、前記被検部位からの前記測定光に対する散乱光を受光する受光部とを備える、請求項2に記載の電子機器。
  16. 前記生体情報は、前記ユーザの脈拍に関する情報である、請求項2に記載の電子機器。
  17. ユーザの身体の部位に着脱可能な本体に配置され、電圧が印加されることにより伸縮するアクチュエータに制御部が電圧を印加し、
    前記アクチュエータの伸縮により前記身体の部位にマッサージを行う、
    マッサージ方法。
  18. コンピュータに、
    ユーザの身体の部位に着脱可能な本体に配置された、電圧が印加されることにより伸縮するアクチュエータに電圧を印加させ、前記アクチュエータの伸縮により前記身体の部位に対するマッサージを行わせる、
    マッサージプログラム。
  19. 上記請求項1乃至請求項16のいずれか一項に記載された電子機器とネットワークにより接続され、前記電子機器から送信された情報を格納する記憶部を備えるサーバ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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