JP2018181774A - Flat cable - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、電子機器内の配線や機器可動部の配線等に用いられ、外部からのノイズを遮断するフラットケーブルに関する。さらに詳しくは、フラットケーブルを電子機器内等に組み込んだ際に、フラットケーブルの幅方向端部が他の部品に接触してもショート等の不具合を起こさないフラットケーブルに関する。 The present invention relates to a flat cable that is used for wiring in an electronic device, wiring of a moving part of an apparatus, and the like, and that blocks external noise. More particularly, the present invention relates to a flat cable which does not cause a defect such as a short even when the widthwise end of the flat cable contacts another component when the flat cable is incorporated in an electronic device or the like.
フラットケーブルは、加工性及び可撓性に優れ、電子機器の内部配線や機器可動部の配線材等として広く用いられている。フラットケーブルでは、電磁波に対するシールドが必要であり、シールドされたフラットケーブル(シールドフラットケーブルともいう。)として種々のものが提案されている。 Flat cables are excellent in processability and flexibility, and are widely used as internal wiring of electronic devices, wiring materials of moving parts of devices, and the like. Flat cables require shielding against electromagnetic waves, and various types of shielded flat cables (also referred to as shield flat cables) have been proposed.
例えば特許文献1では、平角導体を四本以上一平面上に配列して、その配列面の上下から絶縁フィルムを貼り合わせて平角導体を絶縁し、前記絶縁フィルムの外に
層を設け、前記介在層の外にシールド層を設けたシールドフラットケーブルが提案されている。同文献の図2では、シールドフィルムがフラットケーブルの全周に巻かれており、図3及び図4では、シールドフィルムがフラットケーブルの両面又は片面に貼り合わされている。
For example, in
フラットケーブルを電子機器内等に組み込んでフラットケーブルの幅方向端部が他の部品に接触した際に、その幅方向端部で金属が露出していると他の部品とショートする等の不具合を起こすおそれがある。 When a flat cable is incorporated in an electronic device etc. and the width direction end of the flat cable contacts another part, if metal is exposed at the width direction end, a short circuit with other parts may occur. It may cause.
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、フラットケーブルを電子機器内等に組み込んだ際に、フラットケーブルの幅方向端部が他の部品に接触してもショート等の不具合を起こさないフラットケーブルを提供することにある。 The present invention has been made to solve the above problems, and an object thereof is that when the flat cable is incorporated into an electronic device or the like, the end in the width direction of the flat cable contacts other parts. Also to provide a flat cable which does not cause a problem such as a short circuit.
本発明に係るフラットケーブルは、本体部と該本体部の長手方向両側に位置する端末部とを有し、所定の間隔で幅方向に並設された複数の導体と、前記導体を挟む2層の接着性絶縁層と、前記2層の接着性絶縁層を挟む樹脂フィルムと、前記樹脂フィルムの少なくとも一方に設けられて前記導体全てを前記幅方向で覆う金属箔テープと、前記金属箔テープを覆う保護フィルムとを少なくとも有するフラットケーブルであって、
前記幅方向において、前記金属箔テープの長さをW1とし、前記並設された導体の端から端までの長さをW2とし、前記樹脂フィルムの長さをW3とし、前記保護フィルムの長さをW4としたとき、W2≦W1<W4≦W3、の関係を満たすことを特徴とする。
The flat cable according to the present invention has a main body portion and end portions located on both sides in the longitudinal direction of the main body portion, and has a plurality of conductors juxtaposed in the width direction at predetermined intervals, and two layers sandwiching the conductor A metal foil tape provided on at least one of the resin film and a resin film sandwiching the two layers of the adhesive insulating layer, and the metal foil tape covering all the conductors in the width direction; It is a flat cable which has at least a protective film to cover,
In the width direction, the length of the metal foil tape is W1, the length from end to end of the juxtaposed conductors is W2, the length of the resin film is W3, and the length of the protective film Is set to W4, the relationship of W2 ≦ W1 <W4 ≦ W3 is satisfied.
この発明によれば、幅方向において、導体全てを覆う金属箔テープの長さW1が導体の端から端までの長さW2よりも大きいので、シールド等の作用効果を担保できる。さらに樹脂フィルムの長さW3及び保護フィルムの長さW4が金属箔テープの長さW1よりも大きいので、金属箔テープよりも幅方向に長い樹脂フィルムと保護フィルムとで上下から挟まれている。さらに、その結果、フラットケーブルの幅方向端部での金属箔テープの露出がないので、幅方向端部が他の部品に接触してもショート等の不具合を起こさない。 According to the present invention, since the length W1 of the metal foil tape covering all the conductors in the width direction is larger than the length W2 from the end of the conductor to the end, the function and effect of the shield and the like can be secured. Furthermore, since the length W3 of the resin film and the length W4 of the protective film are larger than the length W1 of the metal foil tape, the resin film and the protective film, which are longer in the width direction than the metal foil tape, are vertically sandwiched. Furthermore, as a result, since there is no exposure of the metal foil tape at the width direction end of the flat cable, even if the width direction end contacts another component, a defect such as a short does not occur.
本発明に係るフラットケーブルにおいて、前記金属箔テープの厚さをTとしたとき、(W1+10T)≦W4、の関係を満たすことが好ましい。この発明によれば、保護フィルムの長さW4が金属箔テープの長さW1に10Tを加えた長さ(W1+10T)以上であるので、その長さ分が保護フィルムと樹脂フィルムとの接着代(糊代ともいう。)となって保護フィルムと樹脂フィルムとがしっかり貼り合わされ、保護フィルムの剥がれによる金属箔テープの露出を防ぐことができる。 In the flat cable according to the present invention, when the thickness of the metal foil tape is T, it is preferable to satisfy the relationship of (W1 + 10T) ≦ W4. According to the present invention, since the length W4 of the protective film is equal to or longer than the length W1 of the metal foil tape plus 10 T (W1 + 10T), the length corresponds to the adhesion margin between the protective film and the resin film The protective film and the resin film are firmly attached to each other, and the exposure of the metal foil tape due to the peeling of the protective film can be prevented.
本発明に係るフラットケーブルにおいて、前記金属箔テープの厚さが25μm以上、150μm以下の範囲内であることが好ましい。 In the flat cable according to the present invention, the thickness of the metal foil tape is preferably in the range of 25 μm to 150 μm.
本発明に係るフラットケーブルにおいて、前記樹脂フィルムと前記金属箔テープとの間に、介在層が設けられていてもよい。 In the flat cable according to the present invention, an intervening layer may be provided between the resin film and the metal foil tape.
本発明に係るフラットケーブルにおいて、前記金属箔テープが両面に設けられていてもよい。 In the flat cable according to the present invention, the metal foil tape may be provided on both sides.
本発明によれば、フラットケーブルを電子機器内等に組み込んだ際に、フラットケーブルの幅方向端部が他の部品に接触してもショート等の不具合を起こさないフラットケーブルを提供することができる。 According to the present invention, it is possible to provide a flat cable which does not cause a problem such as a short even if the width direction end of the flat cable contacts another component when the flat cable is incorporated in an electronic device or the like. .
以下、本発明に係るフラットケーブルについて図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施形態のみに本発明が限定されるものではない。 Hereinafter, a flat cable according to the present invention will be described with reference to the drawings. The present invention is not limited to the following embodiments.
[フラットケーブル]
本発明に係るフラットケーブル10は、図1及び図2に示すように、電子機器内等の配線に用いられ、コネクタ等に接続されて用いられるフラットケーブルである。具体的には、本体部31と本体部31の長手方向Y両側に位置する端末部11とを有し、所定の間隔で幅方向Xに並べて配された複数の導体1と、導体1を挟む2層の接着性絶縁層2と、2層の接着性絶縁層2を挟む樹脂フィルム3と、樹脂フィルム3の少なくとも一方に設けられて前記導体全てを幅方向Xで覆う金属箔テープ6と、金属箔テープ6を覆う保護フィルム8とを少なくとも有している。そして、幅方向Xにおいて、金属箔テープ6の長さをW1とし、並設された導体1の端1aから端1bまでの長さをW2とし、樹脂フィルム3の長さをW3とし、保護フィルム8の長さをW4としたとき、W2≦W1<W4≦W3、の関係を満たすことに特徴がある。
[Flat cable]
The
フラットケーブル10の幅方向の各要素の寸法が上記関係を満たすので、導体全てを覆う金属箔テープの長さW1が導体1の端1aから端1bまでの長さW2よりも大きく、その結果、シールド等の作用効果を担保できる。さらに、樹脂フィルムの長さW3及び保護フィルムの長さW4が金属箔テープの長さW1よりも大きいので、金属箔テープよりも幅方向に長い樹脂フィルムと保護フィルムとで上下から挟まれている。その結果、フラットケーブルの幅方向端部での金属箔テープの露出がないので、幅方向端部が他の部品に接触してもショート等の不具合を起こさない。
Since the dimensions of each element in the width direction of the
以下、フラットケーブルの各構成要素について説明する。 Hereinafter, each component of the flat cable will be described.
<導体>
導体1は、図1及び図2に示すように、フラットケーブル10の長手方向Yに延びる複数の導体であって、後述する接着性絶縁層2で両側から挟まれて並列(「横並び」ともいう。以下同じ。)に配された複数の良導電性金属導体である。導体1の種類は特に限定されないが、銅線、銅合金線、アルミニウム線、アルミニウム合金線、銅アルミニウム複合線等の良導電性の金属導体、又はそれらの表面にめっきが施されたものを好ましく挙げることができる。高周波伝送の観点からは、銅線、銅合金線が特に好ましい。めっきとしては、はんだめっき、錫めっき、金めっき、銀めっき、ニッケルめっき等を挙げることができる。導体1の断面形状も特に限定されず、断面形状が円形の丸線、断面形状が矩形状の平角線(圧延線、スリッター線ともいう。)等、各種のものを適用できる。導体1の直径や断面積も特に限定されないが、直径0.1mm以上、0.3mm以下の丸線又はその丸線を圧延等して厚さ0.03mm以上、0.1mm以下で幅0.2mm以上、0.8mm以下とした平角線を好ましく挙げることができる。並列に配された場合の導体1の間隔も特に限定されないが、例えば約0.5mm程度とすることができる。図3に示すW2は、並設された複数の導体の端1aから端1bまでの長さを表している。
<Conductor>
The
導体1の表面には絶縁皮膜(図示しない)が設けられていてもよい。絶縁皮膜の種類と厚さは特に限定されないが、はんだ付け時に良好に分解するものが好ましく、例えば熱硬化性ポリウレタン皮膜等を好ましく用いることができる。絶縁皮膜が設けられた導体1は導体同士が絶縁されているので、導体同士の電気的な短絡を防止できる。
An insulating film (not shown) may be provided on the surface of the
<接着性絶縁層>
接着性絶縁層2は、図1〜図3に示すように、フラットケーブル10の幅方向Xに間隔を空けて並列(横並び)に配した複数の導体1を挟んでいる絶縁層であり、接着性を有している。この接着性絶縁層2は、接着性があるので、接着性絶縁層同士が貼り合わされて接着するとともに、導体1にも接着している。導体1を挟む接着性絶縁層2,2は、接着性の発泡絶縁層であってもよいし、接着性の非発泡絶縁層であってもよく、特に限定されない。例えば、一対の接着性の非発泡絶縁層で導体1を挟んでもよいし、一対の接着性の発泡絶縁層で導体1を挟んでもよいし、一方を接着性の発泡絶縁層とし、他方を接着性の非発泡絶縁層として導体1を挟んでもよい。
<Adhesive insulating layer>
The
接着性絶縁層2の構成樹脂としては、フラットケーブルの接着性絶縁層として用いられるものを任意に用いることができ、例としては、ポリフェニレンエーテル樹脂及びその共重合体、ポリスチレン樹脂及びその共重合体、ポリオレフィン樹脂及びその共重合体等を挙げることができる。これらの樹脂は、単独の場合も含まれるし、例えばポリフェニレンエーテル樹脂とポリスチレン樹脂との共重合体のように2種を共重合させた場合も含まれる。なお、ポリオレフィン樹脂としては、高強度ポリプロピレンやポリプロピレン共重合体を好ましく用いることができる。ポリフェニレンエーテル樹脂については、変性でも無変性でもよいが、無変性のものが好ましい。
As a constituent resin of the
構成樹脂には、発泡剤、難燃剤、難燃助剤、ブロッキング剤、耐収縮防止剤、着色剤等の添加剤が含まれていてもよい。発泡剤は接着性絶縁層2を発泡させて低誘電率化する場合に添加され、一般的な化学発泡剤及び物理発泡剤の中から採用することができる。難燃剤としては、臭素系難燃剤、難燃性無機フィラー等を用いることができる。難燃助剤としては、三酸化アンチモン、二酸化ケイ素等を好ましく挙げることができる。なお、二酸化ケイ素等は、ブロッキング剤としても作用するとともに、耐収縮防止剤としても作用するので、好ましく用いることができる。添加剤の配合は、得られる接着性絶縁層2の効果(接着性、絶縁性等)を阻害しないとともに、その添加剤の機能を発揮する範囲内で配合されることが好ましい。
The constituent resin may contain additives such as a foaming agent, a flame retardant, a flame retardant auxiliary, a blocking agent, an anti-shrinkage agent, and a coloring agent. The foaming agent is added when the
接着性絶縁層2の厚さは特に限定されないが、非発泡の接着性絶縁層2の場合は例えば25μm以上、45μm以下の範囲内であればよく、発泡した接着性絶縁層2の場合はそれよりも厚くなり、例えば60μm程度にまで厚くなることがある。また、端末部11では、導体1を挟む樹脂フィルム3のうち、一方の樹脂フィルム3を上記した接着性絶縁層2とともに長さL2だけ後退させるように設けている。このL2は、図1及び図2に示すように、端末部11の導体露出長さであり、この部分でコネクタ端子に電気的に接続される。
The thickness of the adhesive insulating
<樹脂フィルム>
樹脂フィルム3は、図1〜図3に示すように、上記した2層の接着性絶縁層2を挟むように配置されている。樹脂フィルム3は特に限定されず、一般的なフラットケーブルに用いられている各種のものを用いることができる。特に柔軟性や耐摩耗性等の性質を有するものであることが好ましく、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルム等のポリエステルフィルムが好ましく用いられる。樹脂フィルム3の厚さは特に限定されないが、例えば12μm以上、50μm以下の範囲内であることが好ましい。
<Resin film>
As shown in FIGS. 1 to 3, the
樹脂フィルム3は、非発泡の樹脂フィルム3でもよいし、発泡した樹脂フィルム3でもよい。発泡した樹脂フィルム3は誘電率を下げることができる。なお、発泡した樹脂フィルム3は、上記接着性絶縁層2の説明欄で記載のように、任意の発泡剤を含有させて作製することができる。樹脂フィルムの厚さは特に限定されないが、非発泡の樹脂フィルム3の場合は例えば12μm以上、50μm以下の範囲内であればよく、発泡した樹脂フィルム3の場合はそれよりも厚くなり、例えば150μm程度にまで厚くなることがある。
The
樹脂フィルム3は、上記のように、通常は接着性絶縁層2と一体化しているので、接着性絶縁層2が設けられた側を導体側に向けて貼り合わせることにより、接着性絶縁層2と樹脂フィルム3とを同時に導体を挟む態様で設けることができる。したがって、通常、樹脂フィルム3の幅方向端部3c、3cから接着性絶縁層2がはみ出すことはない。そして、図3に示すW3は、幅方向Xでの樹脂フィルム3の長さを表しており、この長さW3がフラットケーブル10の幅方向Xの全長となっている。
Since the
<介在層>
介在層4は、図1及び図2に示すように、樹脂フィルム3の一方(図1)又は一両方(図2)に必要に応じて任意に設けられ、例えば樹脂フィルム3と後述の金属箔テープ6との間に設けられていることが好ましい。この介在層4は、粘着性を有するので、樹脂フィルム3上に金属箔テープ6を貼り合わせる際に便利である。さらにこの介在層4は、インピーダンス制御層としての機能も備える誘電体層として機能させることもでき、導体1と金属箔テープ6との距離を調整して、フラットケーブルのインピーダンスを微調整する役割も有している。
<Intermediate layer>
As shown in FIGS. 1 and 2, the intervening
介在層4は、インピーダンス制御層としての機能を有するので、任意の誘電特性等に調整することができる。その構成樹脂としては、要求される誘電特性等を実現する樹脂材料であれば発泡樹脂であっても非発泡樹脂であってもよい。樹脂材料としては、例えば、上記したポリフェニレンエーテル樹脂、高密度ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアクリル樹脂等の樹脂組成物を挙げることができる。発泡樹脂の形成に用いる発泡剤は特に限定されないが、一般的な化学発泡剤及び物理発泡剤の中から任意に選択して用いることができる。介在層4を発泡樹脂とする場合、発泡剤は特に限定されないが、上記接着性絶縁層2の説明欄で記載のように、任意の発泡剤を含有させて作製することができる。介在層4は、いわゆる粘着テープとして使われているものを好ましく利用でき、その厚さは特に限定されないが、例えば50μm以上、300μm以下の範囲内であればよい。なお、介在層4が設けられた場合、介在層4の幅方向Xの長さは、後述の金属箔テープ6の長さW1と同じ又は略同じ程度になっていることが望ましい。
Since the intervening
<補強材>
補強材5は、図1〜図3に示すように、長手方向Yの端部11aまで延びる樹脂フィルム3の背面(金属箔テープ側)に、端部11aから長さL1の長さで任意に設けられて、フラットケーブル10をコネクタに接続する際の補強として作用するものである。この補強材5は設けられていることが望ましいが、設けられていなくてもよい。フラットケーブル10の端部11aは、図示のように、導体1を挟む2つの樹脂フィルム3のうち一方の樹脂フィルム3は端末部11の端部11aまで延び、もう一方の樹脂フィルム3は導体1を露出するために端部11aの手前の樹脂フィルム端部11bまで延びている。補強材5は、上記作用を奏するように、所定の長さL1に加工されて、端末部11の端部11aまで延びる樹脂フィルム3の背面に貼り合わされている。補強材5が貼り合わされている部分が、コネクタへの接続部となっている。補強材5は、端部11aの幅方向Xと同じ幅又は略同じ幅で設けられている。すなわち、補強材5の幅方向Xの長さは、上記した樹脂フィルム3の幅方向Xの長さW3と同程度になっていることが望ましい。
<Reinforcement>
As shown in FIGS. 1 to 3, the reinforcing
補強材5は、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムが好ましく、耐熱性を求める場合はポリイミドフィルム等の耐熱フィルムが好ましい。例えば、熱可塑性ポリエステル系、熱可塑性ポリイミド系、エポキシ系等の接着剤層付ポリイミドフィルムを有する耐熱補強テープを挙げることができる。補強材5の厚さは特に限定されないが、例えば0.05〜0.5mm程度であればよい。
The reinforcing
<金属箔テープ>
金属箔テープ6は、樹脂フィルム3の一方(図1及び図3)又は両方(図2)に設けられて、導体全てを幅方向Xで覆っている。すなわち、導体1を挟むように設けられた2枚の樹脂フィルム3上にそれぞれ設けられていてもよいし(図2参照)、その樹脂フィルム3の片面だけに設けられていてもよい(図1及び図3参照)。
<Metal foil tape>
The
金属箔テープ6は、金属箔6aと、その金属箔6aの一方の面に設けられた接着剤層6bとで少なくとも構成されたテープである。金属箔テープ6には、金属箔6aと接着剤層6bとの間に基材フィルム(図示しない)が設けられていてもよい。金属箔テープ6は、接着剤層6b側を樹脂フィルム3の側にして貼り合わされている。なお、図1〜図3の例では、樹脂フィルム3上に介在層4と補強材5が設けられているので、金属箔テープ6は、それらの上に設けられている。こうした金属箔テープ6は、接地接続用導電部材として接地接続のために設けられている。そのため、導体1と金属箔テープ6との間の静電容量や外部インダクタンスを均一に保つように作用し、この部分でのインピーダンスのミスマッチを生じないようにすることができる。また、金属箔テープ6は、シールド作用を有するので、シールド層としてノイズ信号に対する信頼性を向上させることができる。
The
金属箔6aとしては、銅箔やアルミニウム箔のような良導電性の金属箔を挙げることができる。この金属箔6aには、耐食性やはんだ付け性のために、錫めっき等が施されていてもよい。金属箔6aの厚さは特に限定されないが、一例としては、10〜50μm程度の錫めっき銅箔等を用いることができる。金属箔6aの厚さを厚めにすることにより抵抗値を下げることができる。接着剤層6bとしては、熱可塑性ポリエステル系、熱可塑性ポリイミド系、エポキシ系等の接着剤層を好ましく挙げることができる。接着剤層6bの厚さも特に限定されないが、例えば10〜50μm程度であればよい。なお、任意に設けられる基材フィルム(図示しない)としては、厚さ5〜50μm程度のポリエチレンテレフタレート(PET)等を挙げることができる。
Examples of the
金属箔テープ6の厚さTは、例えば25μm以上、150μm以下の範囲内である。金属箔テープ6は導体全てを幅方向Xで覆っているので、金属箔テープ6の幅方向Xの長さW1は、少なくとも、並設された導体1の端1aから端1bまでの長さW2と同じか、それよりも長ければよい。すなわち、W2≦W1であればよい。こうした長さW1の金属箔テープ6で、導体全てを幅方向Xで覆っているので、上記作用を奏することができる。なお、金属箔テープ6の長さW1は、樹脂フィルム3の長さW3及び保護フィルム8の長さW4よりも小さいので、金属箔テープ6よりも幅方向Xに長い樹脂フィルム3と保護フィルム8とで上下から挟まれている。その結果、フラットケーブルの幅方向X端部32での金属箔テープ6の露出がないので、幅方向X端部32が他の部品に接触してもショート等の不具合を起こさない。
The thickness T of the
<保護フィルム>
保護フィルム8は、図1〜図3に示すように、最外層としてフラットケーブルの両面に任意に設けられている。保護フィルム8は、ジャケットとも呼ばれ、ケーブル全体を保護するとともに、その機械的強度を補強し、屈曲等に耐えるように作用する。保護フィルム8としては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリウレタン樹脂とエチレン酢酸ビニル共重合樹脂との混合樹脂等を挙げることができる。また、保護フィルム8は、接着剤層と基材フィルムとで構成された保護テープであってもよく、その樹保護テープをフラットケーブルの両面で貼り合わされている。保護フィルム8の厚さは特に限定されないが、例えば0.02〜0.3mm程度とすることができる。この保護フィルム8の幅方向Xの長さW4は、後述する。
<Protective film>
The
<各構成要素の幅方向の長さ>
幅方向Xにおいて、金属箔テープの長さW1と、並設された導体1の端1aから端1bまでの長さW2と、樹脂フィルム3の長さW3と、保護フィルム8の長さW4とは、W2≦W1<W4≦W3、の関係を満たす。すなわち、金属箔テープ6の長さW1は、導体1の端1aから端1bまでの長さW2以上の長さで覆っているので、シールド等の作用効果を担保できる。
<Length in the width direction of each component>
In the width direction X, the length W1 of the metal foil tape, the length W2 from the
上記の場合において、金属箔テープ6の厚さをTとしたとき、(W1+10T)≦W4、関係であることが好ましい。すなわち、金属箔テープ6の長さW1に10Tを加えた長さ(W1+10T)が、保護フィルム8の長さW4以下になっているので、10T分が接着代(糊代)となり、片側の接着代W5が例えば約5T分で保護フィルム8と樹脂フィルム3とがしっかり貼り合わされる。上記のように金属箔テープ6の厚さTが例えば25〜150μmの場合、保護フィルム8は、10T分(250〜1500μm)の長さの接着代(糊代)を有することになり、両端均等であれば片側の接着代W5は約5T分(125〜750μm)の接着代(糊代)を有することになるので、片側の接着代W5が約5T分で保護フィルム8と樹脂フィルム3とがしっかり貼り合わされる。その結果、保護フィルム8の剥がれによる金属箔テープ6の露出を防ぐことができる。片側の接着代W5は、両端均等であればより好ましいが均等なくてもよく、少なくともTの3倍以上、好ましくは5倍以上であれば、保護フィルム8と樹脂フィルム3とがしっかり貼り合わされる。
In the above case, when the thickness of the
以上、フラットケーブル10の構成要素を説明したが、本発明に係るフラットケーブル10は、その要旨を含んでいれば上記構成に限定されない。図3の例では、金属箔テープ6は一方の樹脂フィルム3上に介在層4を介して設けられているが、金属箔テープ6は、図2に示すように、両方の樹脂フィルム3,3上に任意の介在層4を介して設けられていてもよい。フラットケーブル10の両面に金属箔テープ6が設けられている場合についても、上記した「各構成要素の幅方向の長さ」の関係及び図3に示す形態になっていることが望ましい。
As mentioned above, although the component of the
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明が以下の実施例に限定されるものではない。 Hereinafter, the present invention will be more specifically described by way of examples. The present invention is not limited to the following examples.
[実施例1]
(フラットケーブル)
複数の導体1として、厚さ30μmで幅0.3mmの銅平角線を51本準備した。次に、接着性のポリフェニレンエーテル樹脂を接着性絶縁層2(厚さ35μm)として有するポリエチレンテレフタレート製の樹脂フィルム3(厚さ25μm)を準備した。51本の導体を0.5mmピッチで横に並べた状態で、その両面から、接着性絶縁層2を導体側にした樹脂フィルム3を貼り合わせた。次に、一方の側の樹脂フィルム3の上に、厚さ100μmの介在層4を介して、厚さ75μmの金属箔テープ6を貼り合わせた。この金属箔テープ6は、錫めっきを含めた厚さ40μmの錫めっき銅箔が厚さ35μmの接着層(溶剤可溶型の高分子ポリエステル樹脂)を介して厚さ12μmの基材フィルム(図示しない)であるポリエチレンテレフタレートフィルムに貼り合わされたものである。なお、金属箔テープ6は、そのポリエチレンテレフタレートフィルム側を接着剤を介して貼り合わせた。その後、保護フィルム8を設けた。保護フィルム8は、ポリエチレンテレフタレートフィルムの表面に接着剤層が設けられたテープを用いて貼り合わせた。
Example 1
(Flat cable)
As the plurality of
(幅方向の長さと接着代)
並設された導体1の端1aから端1bまでの幅方向Xの長さW2は25.3mmであり、金属箔テープ6の幅方向Xの長さW1は27.0mmであり、樹脂フィルム3の幅方向Xの長さW3は30.0mmであり、保護フィルム8の幅方向Xの長さW4は29.5mmであった。また、金属箔テープ6の厚さTは75μmであった。金属箔テープ6は、並設された導体1の端1aから端1bまでを覆って貼り合わされている。保護フィルム8と金属箔テープ6の長さの差は2.5mmであり、その差は金属箔テープの厚さTの33倍であった。その保護フィルム8を貼り合わせた後の幅方向端部では、片方が1.2mmの接着代で接着し、もう片方が1.3mmの接着代で接着していた。この接着代はTの5倍以上であり、簡単には剥がれない幅で良好に接着していることが確認された。
(Length in the width direction and adhesion cost)
The length W2 in the width direction X from the
[実施例2〜5、比較例1]
実施例2〜5及び比較例1では、金属箔テープ6の幅方向Xの長さW1を表1のように徐々に大きくして接着代の長さW5を徐々に小さくした。そのときの保護フィルム8と樹脂フィルム3との接着の安定性(剥がれ発生の有無)を確認した。その結果を表1に示す。表1の結果より、接着代の長さW5がTの5倍以上では、剥がれの問題なく使用できることが分かった。なお、表1中のαは、保護フィルム8が金属箔テープ6を覆うときに、金属箔テープ6の厚さと保護フィルム8の厚さによって端部で接着されない隙間部分が生じるが、その隙間の幅方向Xの長さであり、この実施例と比較例では金属箔テープ6の厚さTと同じ約0.075mmに見積もった。
[Examples 2 to 5, Comparative Example 1]
In Examples 2 to 5 and Comparative Example 1, the length W1 in the width direction X of the
1 導体
1a、1b 導体の端
2 接着性絶縁層
3 樹脂フィルム
3c 樹脂フィルムの幅方向端部
4 介在層
5 補強板
6 金属箔テープ
6a 金属箔
6b 接着剤層
6c 金属箔テープの幅方向端部
8 保護フィルム
8c 保護フィルムの幅方向端部
10 フラットケーブル
11 長手方向の端末部
11a 端部
11b 端部の手前の樹脂フィルム端部
31 本体部
32 本体部の幅方向端部
X 幅方向
Y 長手方向
W1 金属箔テープの幅方向長さ
W2 並設された導体の端から端までの幅方向長さ
W3 樹脂フィルムの幅方向長さ
W4 保護フィルムの幅方向長さ
W5 接着代の幅方向長さ
T 金属箔テープの厚さ
Claims (5)
前記幅方向において、前記金属箔テープの長さをW1とし、前記並設された導体の端から端までの長さをW2とし、前記樹脂フィルムの長さをW3とし、前記保護フィルムの長さをW4としたとき、W2≦W1<W4≦W3、の関係を満たす、ことを特徴とするフラットケーブル。 A plurality of conductors having a main body portion and terminal portions located on both sides in the longitudinal direction of the main body portion, arranged in parallel in the width direction at predetermined intervals, two adhesive insulating layers sandwiching the conductor, and A flat including at least a resin film sandwiching two adhesive insulating layers, a metal foil tape provided on at least one of the resin films to cover all the conductors in the width direction, and a protective film covering the metal foil tape A cable,
In the width direction, the length of the metal foil tape is W1, the length from end to end of the juxtaposed conductors is W2, the length of the resin film is W3, and the length of the protective film A flat cable satisfying the relation of W2 ≦ W1 <W4 ≦ W3, where W4 is W4.
The flat cable according to any one of claims 1 to 4, wherein the metal foil tape is provided on both sides.
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