JP2018179370A - 冷凍装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧縮機が液インジェクション冷却回路を備えている場合、起動直後に特定条件下で発生する、インジェクション冷媒の脈動に起因する異音等の問題を解消する。【解決手段】ガス冷媒を圧縮する圧縮機2と、圧縮されたガス冷媒を液冷媒にする凝縮器3と、液冷媒を減圧する膨張弁23と、減圧された液冷媒をガス冷媒にする冷却器26と、を順次接続した冷凍サイクルの一部を構成する冷凍装置1であって、圧縮機2と、凝縮器3と、該凝縮器3に外気を供給する送風機27と、圧縮機2の吸引側の低圧圧力を測定する低圧センサー8と、圧縮機2の吐出側の高圧圧力を測定する高圧センサー29と、外気温度を測定する外気温度センサー30と、圧縮機2および送風機27を制御する制御装置とを具備しており、制御装置は、送風機27の制御に用いる目標高圧圧力を、外気温度、および、圧力比下限×低圧圧力で表される高圧圧力下限、の両方に応じて変化させる冷凍装置。【選択図】図1
Description
本発明は、冷凍冷蔵庫等に用いられる冷凍装置に関し、特に、凝縮器用送風機の運転制御を改善し、異音発生や消費電力の増加を短時間で抑制できる冷凍装置に関するものである。
冷凍装置の送風機制御に関する従来技術として、特許文献1に開示されるものがあり、同文献の要約書には、「圧縮機の消費電力を低減し、かつ圧縮機をより効率良く運転可能とする」ものとして、「空調機制御装置は、室内負荷に関わらず冷媒の運転圧力を一定とする制御を行うマルチ形空調システムを制御する。そして、この空調機制御装置は、冷媒の運転圧力が予め定められた目標圧力となるように、圧縮機の回転数を制御し、この制御の後に、圧縮機の効率をそれまでに比べて向上させる運転点となるように、冷媒の高圧と低圧との比である圧力比を制御する。」との記載がある。
また、同文献の図4には、圧縮機回転数で運転圧力を制御した後(同文献のS106、S108)に、効率最適運転点を設定し(同文献のS110)、その効率最適運転点の圧力比となるように、凝縮器用送風機の回転数を制御する技術(同文献のS112、S114)が開示されている。
特許文献1では、冷媒回路構造の複雑化を回避すべく、圧縮機に中間圧力の冷媒を供給するインジェクションを省略している。このため、特許文献1で提案される送風機の制御方法は、インジェクション回路を備えた冷凍装置への適用を考慮したものではない。
インジェクション回路を設けた冷凍装置では、効率を高める等の目的で圧縮機の吐出側の高圧圧力を低くすると、吐出側の高圧圧力とインジェクションされる中間圧力の圧力差が小さくなり、冷凍冷蔵室での冷媒蒸発温度や外気温度等の外部環境によっては、冷凍装置起動直後の低圧力比運転時に、中間圧力の冷媒がインジェクション回路内で脈動し、異音発生や消費電力増加、更には、インジェクション回路の配管亀裂などの諸問題を招く惧れがある。
そこで、本発明では、インジェクション回路を備えた冷凍装置において、起動直後に生じる異音や消費電力の増加を、環境に拘らず短時間で抑制できる冷凍装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の冷凍装置は、ガス冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮されたガス冷媒を液冷媒にする凝縮器と、液冷媒を減圧する膨張弁と、減圧された液冷媒をガス冷媒にする冷却器と、を順次接続した冷凍サイクルの一部を構成する冷凍装置であって、前記圧縮機と、前記凝縮器と、該凝縮器に外気を供給する送風機と、前記圧縮機の吸引側の低圧圧力を測定する低圧センサーと、前記圧縮機の吐出側の高圧圧力を測定する高圧センサーと、外気温度を測定する外気温度センサーと、前記圧縮機および前記送風機を制御する制御装置と、を具備しており、前記制御装置は、前記送風機の制御に用いる目標高圧圧力を、前記外気温度、および、圧力比下限×低圧圧力で表される高圧圧力下限、の両方に応じて変化させるものとした。
本発明の冷凍装置によれば、起動直後に生じる異音や消費電力の増加を、外部環境に拘らず短時間で抑制することができる。
以下、図面を用いて、本発明の一実施例の冷凍装置を説明する。
図1は、本実施例の冷凍装置1を含む冷凍サイクルの冷媒回路図である。ここに示すように、本実施例の冷凍サイクルは、屋外に設置される冷凍装置1と、屋内に設置される冷凍冷蔵庫21と、それらを接続する冷媒配管から構成されている。
この冷凍サイクルを構成する要素のうち、ガス冷媒を圧縮する圧縮機2や、ガス冷媒を液冷媒に凝縮する凝縮器3等は、冷凍装置1に設けられており、液冷媒を減圧する膨張弁23や、液冷媒を蒸発させ周囲を冷却する冷却器26等は、冷凍冷蔵庫21に設けられている。
また、冷凍装置1には、外気温度Toutを測定する外気温度サーミスタ30と、冷凍装置1に供給されたガス冷媒の圧力(低圧圧力LP)を測定する低圧センサー8と、圧縮機2で圧縮されたガス冷媒の圧力(高圧圧力HP)を測定する高圧センサー29が設けられており、これらの出力信号は図示しない制御装置に入力され、圧縮機2や送風機27等の制御に利用される。同様に、冷凍冷蔵庫21には、庫内温度を測定する庫内温度サーモスタット25が設けられており、この出力信号は図示しない制御装置に入力され、送風機28等の制御に利用される。
次に、図1の冷凍サイクルの詳細を、圧縮機2を起点として順番に説明する。先ず、圧縮機2は、吸引した低圧のガス冷媒を圧縮して高圧高温のガス冷媒を吐出するものである。凝縮器3は、圧縮機2から吐出した高温高圧のガス冷媒を、送風機27から供給される外気と熱交換させ凝縮液化するものである。凝縮器3で液化した液冷媒は、受液器4に集められた後、液出口阻止弁5、ドライヤ6、サイトグラス7等の補助機器、および、液配管を経由して、冷凍冷蔵庫21に送られる。なお、これらの補助機器の作用は周知であるので、詳細な説明は省略する。
液配管を介して冷凍冷蔵庫21に供給された液冷媒は、液電磁弁22、膨張弁23を経由して、冷却器26に流入する。図示しない制御装置は、庫内温度サーモスタット25で測定した庫内温度と目標庫内温度の差に応じて、液電磁弁22と膨張弁23を制御し、適切な流量の液冷媒が冷却器26に供給される。冷却器26内では、供給された液冷媒が蒸発するときに、庫内空気から気化熱を奪い、庫内を冷却する。冷却器26から流出したガス冷媒は、ガス配管を介して冷凍装置1に供給される。
ガス配管を介して冷凍装置1に供給されたガス冷媒は、残存する液冷媒を分離する液分離器9と、ガス冷媒の供給量を調整する吸入阻止弁10を経由して、圧縮機2へ供給され、高温高圧のガス冷媒に再度圧縮されることで図1の冷凍サイクルが完成する。
ここで、本実施例の圧縮機2は、液インジェクション冷却回路31を備えており、ここから圧縮途中の中間圧力部へ低エンタルピの液冷媒を流入させて、運転中の圧縮機2を冷却できるようになっている。
次に、図2のフローチャートを用いて、本実施例における送風機27の制御の詳細を説明する。
ステップ1(S1)で、冷凍装置1が運転を開始すると、制御装置は、圧縮機2の起動と同時に送風機27の運転も開始する。起動直後の送風機27の制御には、外気温度Toutに応じて仮決めされた目標高圧圧力HPtarget(以下「HPt」と称する)が用いられる。なお、ここで仮決めされる目標高圧圧力HPtは、外気温度Toutと略比例関係にあるものであり、その詳細は図5を用いて後述する。
次のステップ2(S2)で、制御装置は、高圧センサー29と低圧センサー8で測定した圧力を基に、下記の式1で求められる実圧力比PRを演算する。
実圧力比PR = 高圧圧力HP / 低圧圧力LP … (式1)
この実圧力比PRは、圧縮機2の現在の負荷に相当する値であり、高圧圧力HPと比例関係にあるため、低圧圧力LPが一定であれば、高圧圧力HPを小さくすることで、圧縮機2の負荷である実圧力比PRを小さくすることができる。
この実圧力比PRは、圧縮機2の現在の負荷に相当する値であり、高圧圧力HPと比例関係にあるため、低圧圧力LPが一定であれば、高圧圧力HPを小さくすることで、圧縮機2の負荷である実圧力比PRを小さくすることができる。
次に、演算により求めた実圧力比PRを、圧力比下限PRLow(以下「PRL」と称する)と比較する。この圧力比下限PRLは、冷凍装置1の安定運転を実現するのに必要な下限の圧力比であり、実圧力比PRがこれを下回ると、インジェクションされる中間圧冷媒の脈動等によって、異音等の諸問題が発生する。圧力比下限PRLの詳細については、図4を用いて後述する。
そして、実圧力比PRが圧力比下限PRLより大であれば、すなわち、起動直後の実圧力比PRが安定運転可能なものであると判断されたときは、ステップ3(S3)に進み、S1で仮決めした目標高圧圧力HPtをそのまま送風機27の制御に使用する。この詳細については、図6を用いて後述する。
一方、実圧力比PRが圧力比下限PRLより小であれば、すなわち、起動直後の実圧力比PRが安定運転できないものであると判断されたときは、ステップ4(S4)に進み、外部環境によらず、実圧力比PR>圧力比下限PRLを満たすことができるように、目標高圧圧力HPtを補正する。この詳細については、図7を用いて後述する。
ステップ5(S5)では、S3またはS4で設定された目標高圧圧力HPtを用い、実高圧圧力HPが目標高圧圧力HPtとなるように送風機27の回転数を制御することで、凝縮器3内のガス冷媒量を調整する。すなわち、実高圧圧力HPが目標高圧圧力HPtよりも低い場合は、送風機27のファン回転数を下げ、凝縮器3への供給外気を減らすことで、凝縮器3内のガス冷媒量の減少を抑制し、実高圧圧力HPを上昇させる。一方、実高圧圧力HPが目標高圧圧力HPtよりも高い場合は、送風機27のファン回転数を上げ、凝縮器3への供給外気を増やすことで、凝縮器3内のガス冷媒量の減少を促進し、実高圧圧力HPを下降させる。このような送風機27の回転数制御によって、実高圧圧力HPを目標高圧圧力HPtに一致させることができる。
実高圧圧力HPが目標高圧圧力HPtに一致した後は、S1へ戻り、再度測定された外気温度Toutに応じて目標高圧圧力HPtを調整しながら、送風機27の制御を継続する。
以上で説明した図2の送風機制御によれば、起動直後に圧縮機2の不安定運転が発生するか否かを実圧力比PRと圧力比下限PRLの比較から素早く判断し、不安定運転が発生しうる場合は、その後の安定運転を実現するのに必要な目標高圧圧力HPtを素早く設定することができる。
次に、図3を用いて、本実施例の冷凍サイクルにおけるph線図を説明する。同図において、縦軸は圧力であり、横軸は比エンタルピーである。また、実線で示す冷凍サイクルにおいて、状態線L1の左側は液冷媒、状態線L2の右側はガス冷媒であり、それらの間の領域では液冷媒とガス冷媒が混合した気液二相冷媒である。
本実施例の冷凍装置1は、ガス冷媒圧縮中の中間圧力部へ中間圧力MPの冷媒をインジェクションすることで圧縮機2を冷却するものである。このため、圧縮機2の出力である高圧圧力HPを過度に低い場合、高圧圧力HPと中間圧力MPの差が小さくなり、液インジェクション冷却回路31内に滞った液冷媒の脈動が大きくなると異音が発生しやすくなることに加え、圧縮機2の効率も低下し、冷凍装置1全体の消費電力増加を招くことになる。
そのため、実圧力比PRの下限閾値(PRL)を設定しておき、なるべく、その下限閾値以上の実圧力比PRとなるように圧縮機2を運転することが、中間圧力の液冷媒の脈動に起因する異音の発生と、消費電力の増加を抑制するうえで望ましい。
図4は、外気温度Tout=10℃、冷媒蒸発温度=−10℃の環境下で、従来の冷凍装置1を冷蔵運転した場合の、起動後の高圧圧力HP、低圧圧力LP、および、圧力比PRの変化を示した実例である。ここに示すように、冷凍装置1の起動直後に、圧縮機2の入力側の低圧圧力LPが低下するとともに、出力側の高圧圧力HPが上昇する。そして、それに伴い、圧力比PR(=高圧圧力HP/低圧圧力LP)は低い状態から徐々に増加していく。
しかしながら、起動直後から時刻t1までの期間は、冷凍冷蔵庫21の庫内温度が高く、冷却器26の負荷が大きいため、冷却器26内の冷媒蒸発温度を低く設定する必要があり、高圧圧力HPに対する低圧圧力LPの割合が相対的に大きくなる。この結果、実圧力比PRも圧力比下限PRL(図6では圧力比3)以下となってしまい、圧縮機2の運転時に異音が発生するとともに、消費電力も抑制できない。なお、図4では、圧力比下限PRLを圧力比3としたが、これは圧縮機2の仕様等に応じて定まるものであり、圧縮機2の仕様が変われば、それに応じた圧力比下限PRLを用いればよい。
次に、図4に示す問題を、図2の制御で解消できる理由を、本実施例の目標高圧圧力HPtを例示した図5〜7を用いて説明する。
図5は、外気温度Toutと目標高圧圧力HPtの関係を示す線図である。一般に、圧縮機2の昇圧率を抑制すると負荷が小さくなり効率が高まるため、高効率運転の実現には、なるべく低い目標高圧圧力HPtを設定して圧縮機2を運転するのが有効である。一方で、図中で破線で示すように、飽和蒸気の圧力(以下「飽和圧力」と称する)は、外気温度Toutと比例関係にあるため、外気温度Toutの高低に拘らず飽和蒸気を得るには、高圧圧力HPが常に飽和圧力を上回っている必要がある。そこで、図5では、これら二つの条件を満たすべく、飽和圧力線に所定の圧力差P1を加えた圧力を目標高圧圧力HPtとしている。なお、圧力差P1は、定常運転時の目標高圧圧力HPtと実高圧圧力HPの誤差より大きく設定するのが好ましく、通常は、0.2〜0.5MPaであるが、圧縮機2の仕様等に応じて適宜変更すれば良い。
図6は、図5で設定した目標高圧圧力HPtと、圧力比下限PRLに対応する冷凍運転時高圧圧力下限HPL1の関係を表した線図である。冷凍運転時には、冷却器26内の冷媒蒸発温度が低く設定されるため、冷却器26から流出する低圧圧力LPも低くなる。冷凍装置1の仕様により定まる圧力比下限PRLは一定値(例えば、図4に示す圧力比3)であるので、冷媒蒸発温度の低下に伴い低圧圧力LPが小さくなると、安定運転に必要とされる冷凍運転時高圧圧力下限HPL1も、式2および図6の二点鎖線に示すように小さくなる。
冷凍運転時高圧圧力下限HPL1=圧力比下限PRL×低圧圧力LP…(式2)
このため、冷凍運転時には、図5で設定した目標高圧圧力HPtをそのまま用いて冷凍装置1を制御すれば、外気温度Toutの高低に拘らず、目標高圧圧力HPtが冷凍運転時高圧圧力下限HPL1を常に上回るため、圧力比下限PRLを上回る実圧力比PRの安定運転に短時間で移行でき、異音発生を抑制できるとともに、消費電力も抑制することができる。
このため、冷凍運転時には、図5で設定した目標高圧圧力HPtをそのまま用いて冷凍装置1を制御すれば、外気温度Toutの高低に拘らず、目標高圧圧力HPtが冷凍運転時高圧圧力下限HPL1を常に上回るため、圧力比下限PRLを上回る実圧力比PRの安定運転に短時間で移行でき、異音発生を抑制できるとともに、消費電力も抑制することができる。
これに対し、図7は、図5で設定した目標高圧圧力HPtを、圧力比下限PRLに対応する冷蔵運転時高圧圧力下限HPL2の踏まえて補正した、目標高圧圧力HPt’を表した線図である。冷蔵運転時には、冷却器26内の冷媒蒸発温度が高く設定されるため、冷却器26から流出する低圧圧力LPも高くなる。冷凍装置1の仕様により定まる圧力比下限PRLは一定値(例えば、図4に示す圧力比3)であるので、冷媒蒸発温度の上昇に伴い低圧圧力LPが大きくなると、安定運転に必要とされる冷蔵運転時高圧圧力下限HPL2も、式3および図7の二点鎖線に示すように大きくなり、破線で示す図5の目標高圧圧力HPtと交差する。
冷凍運転時高圧圧力下限HPL2=圧力比下限PRL×低圧圧力LP…(式3)
このため、冷蔵運転時には、図5で設定した目標高圧圧力HPtをそのまま用いて冷凍装置1を制御すると、外気温度Toutが高温の場合には、目標高圧圧力HPtが冷蔵運転時高圧圧力下限HPL2を上回っており短時間で安定運転に移行できるが、外気温度Toutが低温の場合には、目標高圧圧力HPtが冷蔵運転時高圧圧力下限HPL2を下回っており安定運転を実現できない。
このため、冷蔵運転時には、図5で設定した目標高圧圧力HPtをそのまま用いて冷凍装置1を制御すると、外気温度Toutが高温の場合には、目標高圧圧力HPtが冷蔵運転時高圧圧力下限HPL2を上回っており短時間で安定運転に移行できるが、外気温度Toutが低温の場合には、目標高圧圧力HPtが冷蔵運転時高圧圧力下限HPL2を下回っており安定運転を実現できない。
そこで、図7では、図5で設定した目標高圧圧力HPtを実線で示すように補正した。すなわち、外気温度Toutの低温側では、冷蔵運転時高圧圧力下限HPL2以上の一定圧力を目標高圧圧力HPt’とし、外気温度Toutの高温側では、目標高圧圧力HPtをそのまま目標高圧圧力HPt’とした。
このようにして得た補正後の目標高圧圧力HPt’を用いて圧縮機2を運転すれば、外気温度Toutの高低に拘らず、圧力比下限PRLを上回る圧力比PRでの運転に短時間で移行するので、異音発生を抑制でき、消費電力も抑制することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、冷却器内の蒸発温度や外気温度Toutによらず早期の安定運転を実現できる目標高圧圧力HPtを設定し、それに基づいて冷凍装置1を制御することで、起動直後に不安定運転が生じた場合であっても、短時間で安定運転に移行することができ、異音発生や電力増加を抑制することが可能となる。
1 冷凍装置、
2 圧縮機、
3 凝縮器、
4 受液器、
5 液出口阻止弁、
6 ドライヤ、
7 サイトグラス、
8 低圧センサー、
9 液分離器、
10 吸入阻止弁、
21 冷凍冷蔵庫、
22 液電磁弁、
23 膨張弁、
25 庫内温度サーモスタット、
26 冷却器、
27、28 送風機、
29 高圧センサー、
30 外気温度サーミスタ、
31 液インジェクション冷却回路、
HP 高圧圧力、
HPt 目標高圧圧力、
HPt’ 補正後の目標高圧圧力、
HPL1 冷凍運転時高圧圧力下限、
HPL2 冷蔵運転時高圧圧力下限、
MP 中間圧力、
LP 低圧圧力、
Tout 外気温度、
PR 実圧力比、
PRL 圧力比下限
2 圧縮機、
3 凝縮器、
4 受液器、
5 液出口阻止弁、
6 ドライヤ、
7 サイトグラス、
8 低圧センサー、
9 液分離器、
10 吸入阻止弁、
21 冷凍冷蔵庫、
22 液電磁弁、
23 膨張弁、
25 庫内温度サーモスタット、
26 冷却器、
27、28 送風機、
29 高圧センサー、
30 外気温度サーミスタ、
31 液インジェクション冷却回路、
HP 高圧圧力、
HPt 目標高圧圧力、
HPt’ 補正後の目標高圧圧力、
HPL1 冷凍運転時高圧圧力下限、
HPL2 冷蔵運転時高圧圧力下限、
MP 中間圧力、
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Tout 外気温度、
PR 実圧力比、
PRL 圧力比下限
Claims (5)
- ガス冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮されたガス冷媒を液冷媒にする凝縮器と、液冷媒を減圧する膨張弁と、減圧された液冷媒をガス冷媒にする冷却器と、
を順次接続した冷凍サイクルの一部を構成する冷凍装置であって、
前記圧縮機と、
前記凝縮器と、
該凝縮器に外気を供給する送風機と、
前記圧縮機の吸引側の低圧圧力を測定する低圧センサーと、
前記圧縮機の吐出側の高圧圧力を測定する高圧センサーと、
外気温度を測定する外気温度センサーと、
前記圧縮機および前記送風機を制御する制御装置と、
を具備しており、
前記制御装置は、前記送風機の制御に用いる目標高圧圧力を、前記外気温度、および、下記式で表される高圧圧力下限、の両方に応じて変化させることを特徴とする冷凍装置。
高圧圧力下限 = 圧力比下限 × 低圧圧力 - 請求項1に記載の冷凍装置において、
前記高圧圧力下限を演算する際に用いる圧力比下限は、冷凍装置を安定運転する際に必要な、高圧圧力と低圧圧力の圧力比の下限であり、
前記高圧圧力下限を演算する際に用いる低圧圧力は、前記冷却器内の冷媒蒸発温度に応じた低圧圧力であることを特徴とする冷凍装置。 - 請求項1または2に記載の冷凍装置において、
冷凍運転時に設定される前記目標高圧圧力は、前記外気温度に略比例し、
冷蔵運転時に設定される前記目標高圧圧力は、前記外気温度が低温であるときに略一定であり、前記外気温度が高温であるときに前記外気温度に略比例することを特徴とする冷凍装置。 - 請求項3に記載の冷凍装置において、
冷蔵運転時であって、前記外気温度が低温であるときに設定される略一定の目標高圧圧力は、所定の圧力比下限に相当する冷蔵運転時の高圧圧力下限以上に設定された高圧圧力であることを特徴とする冷凍装置。 - 請求項1から請求項4の何れか一項に記載の冷凍装置において、
前記制御装置は、前記圧縮機の吐出側の高圧圧力が前記目標高圧圧力となるように前記送風機を制御することを特徴とする冷凍装置。
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