JP2018178499A - 人工芝及びこれに含まれる充填材 - Google Patents

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佑樹 山條
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Abstract

【課題】ゴルフボールが弾みすぎる問題、充填材の流出の問題、及び充填材の分離の問題の少なくとも1つに対処するために用いることのできる人工芝を提供する。
【解決手段】基材と、前記基材上に起立する芝葉を模した多数のパイルと、前記多数のパイル間に充填材層を形成すべく充填される充填材とを備える人工芝が提供される。前記充填材は、ゴム弾性を有し、真比重が1.5以上の高比重充填材を含む。好ましくは、前記高比重充填材は、金属及び金属化合物の少なくとも一方を添加することにより製造される。
【選択図】図1

Description

本発明は、人工芝、並びにこれに含まれる充填材及びその製造方法に関する。
近年、サッカー場やラグビー場、野球場等の様々な運動競技施設において、人工芝が普及している。人工芝は、多くの場合、基材上に芝葉を模した多数のパイルを植設することにより製造される。また、しばしば、パイル間には、パイルを保護するための充填材が充填される。充填材は、人工芝上での競技のプレー性能を向上させることもでき、具体的には、競技に使用されるボールの弾み具合を調整したり、選手の走り易さをコントロールしたり、プレーヤーがプレー中に怪我をしないようにするためのクッション材として機能する。この種の充填材としては、ゴム弾性を有する材料からなる廃タイヤや工業廃材等の破砕品が用いられることが多く、このような充填材の真比重は、大きくてせいぜい1.2程度である。
また、人工芝は、ゴルフにも用いられることがあるが、ゴルフ用の人工芝とは、主としてパット用やゴルフ練習場の打席位置用である。そのため、これまでゴルフ用の人工芝に求められてきた性能は、ゴルフボールの転がり性能であり、ゴルフボールのバウンド性能については考慮されてこなかった。このような背景の下、ゴルフ用の人工芝としては、サッカー場やラグビー場、野球場等の運動競技施設用の人工芝と同じものがそのまま用いられてきた。従って、ゴルフ用の人工芝の充填材としても、真比重はせいぜい1.2程度のものしかない。
特開2003−34906号公報
以上のような充填材を用いる従来の人工芝では、ゴルフボールのバウンド挙動が天然芝でのそれと大きく異なる。そのため、例えば、アプローチショットのようなゴルフボールのバウンドが入るプレーでは、ゴルフボールが高く弾みすぎるという問題がある。
また、ゴルフを行う場面に限らず、充填材が軽いと、雨水などで充填材が流れてしまうという問題がある。さらに、人工芝においては、砂等の比較的重い充填材と、ゴムや熱可塑性エラストマー等からなる比較的軽い充填材とを交互に繰り返し重ねて配置することがある。このとき、両充填材の比重の差が大きいと、徐々に両充填材が分離し、軽い方の充填材が上方に集まってしまい、人工芝が所望の性能を発揮できなくなり得る。
本発明は、上述した諸問題、すなわち、ゴルフボールが弾みすぎる問題、充填材の流出の問題、及び充填材の分離の問題の少なくとも1つに対処するために用いることのできる人工芝を提供することを目的とする。
第1観点に係る人工芝は、基材と、前記基材上に起立する芝葉を模した多数のパイルと、前記多数のパイル間に充填材層を形成すべく充填される充填材とを備える。前記充填材は、ゴム弾性を有し、真比重が1.5以上の高比重充填材を含む。
第2観点に係る人工芝は、第1観点に係る人工芝であって、前記高比重充填材には、金属及び金属化合物の少なくとも一方が添加されている。
第3観点に係る人工芝は、第2観点に係る人工芝であって、前記高比重充填材には、酸化亜鉛が添加されている。
第4観点に係る人工芝は、第1観点から第3観点のいずれかに係る人工芝であって、前記高比重充填材の真比重は、1.7以上である。
第5観点に係る人工芝は、第4観点に係る人工芝であって、前記高比重充填材の真比重は、2.0以上である。
第6観点に係る人工芝は、第5観点に係る人工芝であって、前記高比重充填材の真比重は、2.5以上である。
第7観点に係る人工芝は、第1観点から第6観点のいずれかに係る人工芝であって、前記充填材は、ゴム及び熱可塑性エラストマーの少なくとも一方を原料とする。
第8観点に係る人工芝は、第1観点から第7観点のいずれかに係る人工芝であって、前記人工芝は、ゴルフ用である。
第9観点に係る人工芝は、第1観点から第8観点のいずれかに係る人工芝であって、前記充填材層全体に占める前記高比重充填材の重量の割合は、20%以上である。
第10観点に係る充填材は、人工芝に含まれる芝葉を模した多数のパイル間に充填される充填材であって、ゴム弾性を有し、真比重が1.5以上である。
第11観点に係る充填材の製造方法は、以下のステップを含む。
(1)原料ゴムに金属及び金属化合物の少なくとも一方を添加した材料を混練するステップ。
(2)前記混練された材料を用いて、人工芝に含まれる芝葉を模した多数のパイル間に充填される充填材を製造するステップであって、前記製造された充填材の真比重が1.5以上である、ステップ。(2)の前記充填材を製造するステップは、前記混練された材料を加硫及び成形するステップを含む。
第12観点に係る充填材の製造方法は、以下のステップを含む。
(1)熱可塑性エラストマーに金属及び金属化合物の少なくとも一方を添加した材料を混練するステップ。
(2)前記混練された材料を用いて、人工芝に含まれる芝葉を模した多数のパイル間に充填される充填材を製造するステップであって、前記製造された充填材の真比重が1.5以上である、ステップ。(2)の前記充填材を製造するステップは、前記混練された材料を成形するステップを含む。
本発明によれば、ゴム弾性を有し、真比重が1.5以上の充填材、すなわち、従来のゴム弾性を有する充填材に比べて高比重の充填材が提供される。この充填材を人工芝に用いることにより、ゴルフボールが弾みすぎる問題、充填材の流出の問題、及び充填材の分離の問題の少なくとも1つに対処することができる。
本発明の一実施形態に係る人工芝の側面図。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る人工芝、並びにこれに含まれる充填材及びその製造方法について説明する。
<1.人工芝の全体構成>
本実施形態に係る人工芝1は、様々な用途を有し、アスファルト面や地面等の設置面上に設置される。例えば、人工芝1は、サッカー場やラグビー場、野球場等の各種運動競技施設に敷設することができる他、ゴルフ用途でも好ましく用いられる。ゴルフ用途の場合、人工芝1は、ゴルフコースに敷設することもできるし、パット用やゴルフ練習場の打席位置用として用いることもできる。
図1に示すように、人工芝1は、基材2と、基材2上に起立する芝葉を模した多数のパイル3とを有する。基材2は、シート状に形成されており、パイル3は、基材2上に所定の間隔をあけて植設されている。また、基材2の裏面側には、パイル3が抜け落ちるのを防止するためバッキング剤が塗布され、バッキング層4が形成されている。
基材2の材質及び形状は、特に限定されないが、例えば、基材2は、樹脂材料からなる平織布として形成することができる。樹脂材料としては、典型的には、ポリプロピレンやポリエチレン等の熱可塑性樹脂を選択することができる。
パイル3の材質及び形状も、芝葉の外観を実現することができる限り、特に限定されず、例えば、パイル3は、樹脂材料からなるヤーンを用いて形成することができる。樹脂材料としては、典型的には、ポリエチレンやポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を選択することができる。
本実施形態のパイル3は、タフティングマシンを用いてパイル3となるヤーンを基材2に縫い込むことにより基材2に対して固定されており、図1の例では、基材2上の各植設点P1において複数本ずつ植設されている。1つの植設点P1におけるパイル3の本数は、図1の例では8本であるが、適宜変更することができる。パイル3は、ストレートヤーンとすることもできるし、捲縮ヤーンとすることもできる。また、パイル3は、モノフィラメントヤーンとすることもできるし、スプリットヤーンとすることもできる。図1の例では、モノフィラメントストレートヤーンが用いられている。
パイル3の芝長さW1は、20mm≦W1<50mmと比較的短くすることもできるし(一般にショートパイルと呼ばれる)、50mm≦W1と比較的長くすることもできる(一般にロングパイルと呼ばれる)。なお、パイル3は、基材2上で自重や踏みつけ等により大なり小なり傾くが、ここでいう芝長さW1とは、パイル3を直線状に伸ばしたときの長さであり、基材2の表面からパイル3の先端までの長さである。
バッキング層4の材質も、特に限定されないが、例えば、バッキング層4は、SBRラテックスから構成することができる。なお、バッキング層4は、省略することもできる。
基材2の表面上においてパイル3間には、充填材5が充填され、充填材層が形成される。充填材5は、芝葉を保護する他、プレーヤーがプレー中に怪我をしないようにするためのクッション材としての役割を果たすこともできる。また、充填材5は、競技に使用されるボールの弾み具合を調整したり、選手の走り易さをコントロールすることも可能であり、人工芝1上での競技のプレー性能を向上させることもできる。以下、充填材層の構成について、詳細に説明する。
<2.充填材>
充填材5には、弾性充填材5aが含まれる。また、本実施形態では、充填材5には、硬質充填材5bも含まれる。図1の例では、弾性充填材5a及び硬質充填材5bの層が上下方向に交互に繰り返し形成されており、最上段が弾性充填材5aの層である。弾性充填材5aの最上段の層の単独での厚みは、10mm以上であることが好ましい。
弾性充填材5aは、ゴム弾性を有する材料を主原料とし、比較的軟らかく軽い粒状の充填材であり、本実施形態では、ゴムチップである。ただし、弾性充填材5aは、一般に人工芝用の充填材として用いられている廃タイヤ等の破砕品であるゴムチップよりも重く、言い換えると、真比重が大きくなるように構成されている。
より具体的には、弾性充填材5aの真比重t1は、t1≧1.5であることが好ましく、t1≧1.7であることがより好ましく、t1≧2.0であることがさらに好ましく、t1≧2.5であることがさらに好ましい。なお、廃タイヤ等の破砕品であるゴムチップの真比重は、1.0前後であり、せいぜい1.2程度である。
上述したような高比重の弾性充填材5aを得るべく、本実施形態の弾性充填材5aには金属(特に断らない限り、金属単体だけでなく、金属化合物、並びに金属単体及び金属化合物の混合物も含む。本明細書において以下同じ。)が添加されている。本実施形態の弾性充填材5aは、例えば、以下のように製造することができる。まず、原料ゴム及び各種配合剤を用意し、これらを配合する。配合剤には、前述の金属としての酸化亜鉛の粉末の他、加硫剤等が含まれる。その後、ニーダー等を用いて、原料ゴム及び配合剤を混練し、配合剤を原料ゴムに均一に分散させる。そして、混練後のゴムコンパウンドを加熱して加硫し、これを粉砕してチップ状に成形することにより、本実施形態のゴムチップが製造される。或いは、混練後のゴムコンパウンドを粉砕してチップ状に成形した後、これを加熱して加硫してもよい。
なお、弾性充填材5aは、ゴムに限らず、例えば、熱可塑性エラストマーを主原料とすることもできるし、ゴム及び熱可塑性エラストマーを配合したものを主原料とすることもできる。また、弾性充填材5aとして、ゴムを主原料とする充填材と熱可塑性エラストマーを主原料とする充填材とを混合したものを使用することもできる。熱可塑性エラストマーを主原料とする場合には、弾性充填材5aは、例えば、以下のように製造することができる。まず、熱可塑性エラストマーを用意するとともに、各種配合剤を用意し、熱可塑性エラストマーを加熱して溶融し、そこに配合剤を配合する。配合剤には、前述の金属としての酸化亜鉛の粉末が含まれる。また、ニーダー等を用いて、熱可塑性エラストマー及び配合剤を混練し、配合剤を熱可塑性エラストマーに均一に分散させる。そして、混練後の熱可塑性エラストマーコンパウンドを粉砕してチップ状に成形することにより、本実施形態の熱可塑性エラストマーのチップが製造される。
弾性充填材5aに添加される金属は、酸化亜鉛に限らず、人工芝1の機能を損なわない限り、任意の金属を添加することができる。酸化亜鉛以外の好ましい例としては、例えば、酸化チタンを挙げることができる。勿論、金属化合物ではなく、金属単体を添加することもできるし、これらの混合物を添加することもできる。また、添加される金属は、混錬のし易さを考慮すると、粉末状であることが好ましい。
硬質充填材5bは、比較的硬く重い粒状の充填材であり、本実施形態では、珪砂であり、その真比重t2は、2.5≦t2≦2.7である。なお、硬質充填材5bとしては、これに限らず、例えば、珪砂以外の砂やセラミックの粒状物を用いることもできる。弾性充填材5aの真比重t1と、硬質充填材5bの真比重t2との関係は、通常はt1<t2となるが、t1≧t2であってもよい。
以上述べたとおり、弾性充填材5aの真比重t1は、一般的な弾性充填材のそれよりも大きい。その結果、弾性充填材5aの真比重t1と硬質充填材5bの真比重t2との差が小さくなり、交互に繰り返し重ね合わされている弾性充填材5a及び硬質充填材5bが2層に分離しにくくなっている。また、弾性充填材5aは、一般的な弾性充填材に比べて、雨水等により流出し難くなっている。さらには、人工芝1とボールとの衝突時の衝撃により飛散する弾性充填材5aの量が減少し、プレー時の見た目の悪印象も防止される。
また、以上の構成により、人工芝1上でゴルフが行われる場合には、ゴルフボールのバウンドが抑制される。すなわち、弾性充填材5aが高比重であるため、弾性充填材5aの構造が密になり、ボールの落下時の衝撃が周囲に伝播し易くなる。そのため、人工芝1の表面において、一般的な弾性充填材が用いられる場合には点で受け止めていた衝撃のエネルギーが、面で受け止められることになる。その結果、ゴルフボールに跳ね返ってくる反発のエネルギーが減少し、バウンド高さが低下すると考えられる。
なお、人工芝1上において、1.5mの高さからゴルフボールを垂直落下させたときに、ゴルフボールのバウンド高さの平均が30cm以下、より好ましくは25cm以下となるように、弾性充填材5aの真比重t1を調整することが好ましい。
弾性充填材5aの平均粒径r1は、r1≦2.0mmとすることが好ましい。また、硬質充填材5bの平均粒径r2も、r2≦2.0mmとすることが好ましい。
充填材5の層全体に占める弾性充填材5aの重量の割合Rは、R≧20%であることが好ましく、R≧30%であることがより好ましく、R≧40%であることがさらに好ましく、R≧50%であることがさらに好ましい。また、弾性充填材5aの割合Rは、80%以上とすることもできるし、90%以上とすることもできるし、100%(弾性充填材5aのみ使用する)とすることもできる。
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。また、以下の変形例の要旨は、適宜組み合わせることができる。
<3−1>
上記実施形態では、充填材層が、硬質充填材5bと弾性充填材5aとが交互に重ねられた4層構造とされたが、2層構造とすることもできるし、3層構造とすることもできるし、5層以上の構造とすることもできる。ただし、最上段の層は、弾性充填材5aの層とすることが好ましい。勿論、弾性充填材5aの単層構造とすることもできる。
<3−2>
上記実施形態では、弾性充填材5aの層と硬質充填材5bの層とが分離されていたが、充填材層を、弾性充填材5aと硬質充填材5bとを撹拌して混合した混合層としてもよい。
<3−3>
弾性充填材5aとともに用いられる充填材5は、硬質充填材5bに限られず、例えば、一般的な廃タイヤ等の破砕品であるゴムチップを用いることもできる。硬質充填材5b以外の充填材が用いられる場合であっても、上記実施形態及び変形例3−1のような単層又は多層構造とすることもできるし、変形例3−2のように混合層を構成することもできる。
<3−4>
充填材層を構成する充填材5の種類は、2種類に限られず、弾性充填材5aとこれ以外に2種類以上の充填材5とを用いて充填材層を構成することもできる。このときの充填材5も、変形例3−3のように硬質充填材5bに限られない。また、このときも、変形例3−1のように単層又は多層構造を構成することもできるし、変形例3−2のように混合層を構成することもできる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されない。
(比較例1)
直鎖状低密度ポリエチレン樹脂組成物(密度0.926g/cm3,MFR0.9g/10min)を、φ60mmの押出機を用いて180℃で溶融して押出して糸状とし、この糸を30℃の水槽で冷却固化した。次に、この糸をロール延伸法を用いて90〜100℃で一軸延伸加工した後、90〜100℃の熱水槽内で弛緩熱処理を行い、さらに捲縮加工を行って、ヤーンを作製した。ヤーンの断面形状は、幅約1.0mm、厚み約0.15mmとした。上記方法で作製されたヤーンを6本一束に撚り合わせて1本のヤーンとし、5/16ゲージのタフティング機を用いて、ポリプロピレン製の平織布に芝長さW1=3cmとなるように植設した。その後、基布の裏面側に固形分として70%SBRラテックスを塗布量1100g/m2で塗布し、105℃で高温乾燥させた。以上により、比較例1に係る人工芝を得た。
(比較例2)
トラック及びバスの廃タイヤのトレッドゴムを粒径2mm以下となるように粉砕してゴムチップを得た。このゴムチップの真比重は、1.20であった。そして、このゴムチップを比較例1と同じ人工芝に厚さ10mmの層を形成するように充填し、比較例2に係る人工芝を得た。
(実施例)
以下の表1に記載のとおりの配合に従って、ニーダーを用いて材料の混練を行い、ゴムコンパウンドを作製した。続いて、これを加硫した後、粒径2mm以下となるように粉砕してゴムチップを得た。このゴムチップの真比重は、2.65であった。そして、このゴムチップを比較例1と同じ人工芝に厚さ10mmの層を形成するように充填し、実施例に係る人工芝を得た。
(試験方法)
実施例及び比較例1,2に係る人工芝を、無風環境下の平らな床面上に静置させた。そして、各人工芝のパイルの先端から1.5mの高さからゴルフボールを垂直落下させ、そのときのゴルフボールのバウンド挙動を、レンズ(Nikon 500mm f1.2)をとりつけたハイスピードカメラ(フォトロン製 FASTCAM APX RS)で撮影した。このとき、カメラを人工芝と同じ高さ位置で、人工芝から側方に1.5m離れた位置に固定し、シャッター速度を3000フレーム/secとした。そして、撮影した動画データに対し、株式会社ディテクト製の解析ソフトDIPP−MotionPro2Dを用いて、1フレームごとにゴルフボール中心の座標を追尾し、ゴルフボールのバウンド高さを求めた。結果は、以下のとおりとなった。
表2の結果からは、高比重のゴムチップを充填することにより、ゴルフボールのバウンド高さを抑制できることが分かった。なお、上記試験では、カメラを静置させていたため、撮影範囲は38cmのバウンド高さまでに限られていた。従って、実施例では、比較例1,2に対し、15cm(=38cm−23cm)以上のバウンドの抑制が確認された。
1 人工芝
2 基材
3 パイル
5 充填材
5a 弾性充填材
5b 硬質充填材

Claims (12)

  1. 基材と、
    前記基材上に起立する芝葉を模した多数のパイルと、
    前記多数のパイル間に充填材層を形成すべく充填される充填材と、
    を備え、
    前記充填材は、ゴム弾性を有し、真比重が1.5以上の高比重充填材を含む、
    人工芝。
  2. 前記高比重充填材には、金属及び金属化合物の少なくとも一方が添加されている、
    請求項1に記載の人工芝。
  3. 前記高比重充填材には、酸化亜鉛が添加されている、
    請求項2に記載の人工芝。
  4. 前記高比重充填材の真比重は、1.7以上である、
    請求項1から3のいずれかに記載の人工芝。
  5. 前記高比重充填材の真比重は、2.0以上である、
    請求項4に記載の人工芝。
  6. 前記高比重充填材の真比重は、2.5以上である、
    請求項5に記載の人工芝。
  7. 前記充填材は、ゴム及び熱可塑性エラストマーの少なくとも一方を原料とする、
    請求項1から6のいずれかに記載の人工芝。
  8. 前記人工芝は、ゴルフ用である、
    請求項1から7のいずれかに記載の人工芝。
  9. 前記充填材層全体に占める前記高比重充填材の重量の割合は、20%以上である、
    請求項1から8のいずれかに記載の人工芝。
  10. 人工芝に含まれる芝葉を模した多数のパイル間に充填される充填材であって、ゴム弾性を有し、真比重が1.5以上の充填材。
  11. 原料ゴムに金属及び金属化合物の少なくとも一方を添加した材料を混練するステップと、
    前記混練された材料を用いて、人工芝に含まれる芝葉を模した多数のパイル間に充填される充填材を製造するステップであって、前記製造された充填材の真比重が1.5以上である、ステップと
    を含み、
    前記充填材を製造するステップは、前記混練された材料を加硫及び成形するステップを含む、
    充填材の製造方法。
  12. 熱可塑性エラストマーに金属及び金属化合物の少なくとも一方を添加した材料を混練するステップと、
    前記混練された材料を用いて、人工芝に含まれる芝葉を模した多数のパイル間に充填される充填材を製造するステップであって、前記製造された充填材の真比重が1.5以上である、ステップと
    を含み、
    前記充填材を製造するステップは、前記混練された材料を成形するステップを含む、
    充填材の製造方法。
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