JP2018177428A - 綴じ処理装置、用紙処理システム - Google Patents
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例えば、特許文献1に記載の処理装置は、複数の用紙が順に集積されるコンパイルトレイに集積された用紙束に対し、折りナイフと折りロールとが折りを施す。そして、用紙束の折りナイフと折りロールとによる折り位置から予め定められた間隔を隔てた位置にて、綴じ機構部が用紙束に厚さ方向の変形を生じさせることにより、用紙束を綴じる処理を行う。
本発明は、オフセットして排出された綴じられた用紙束を構成する用紙を、用紙束から剥がれ難くすることができる綴じ処理装置、用紙処理システムを提供することを目的とする。
請求項2に記載の発明は、前記針無し綴じ手段により綴じられた用紙束は、綴じられた用紙束を排出する排出ロールにて押圧されない位置に針無し綴じ部が形成される請求項1に記載の綴じ処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記針綴じ手段により綴じられた用紙束は、綴じられた用紙束を排出する排出ロールにて押圧されない位置に針綴じ部が形成される請求項1又は2に記載の綴じ処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記排出手段は、前記針無し綴じ手段により綴じられた用紙束同士の針無し綴じ部が重なるようにオフセットして排出する請求項1から3のいずれか1項に記載の綴じ処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記排出手段は、前記針綴じ手段により綴じられた用紙束同士の針綴じ部が重ならないようにオフセットして排出する請求項1から4のいずれか1項に記載の綴じ処理装置である。
請求項6に記載の発明は、針を用いて用紙束を綴じる針綴じ手段と、前記針綴じ手段により綴じられた針綴じ部の長さよりも綴じ部の長さを長くして針を用いることなく用紙束を綴じる針無し綴じ手段と、前記針綴じ手段により綴じられた用紙束はオフセットするが前記針無し綴じ手段により綴じられた用紙束はオフセットせずに綴じられた用紙束を排出する排出手段と、を備える綴じ処理装置である。
請求項7に記載の発明は、用紙に画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置により画像が形成された複数枚の用紙にて構成される用紙束に対する綴じ処理を行う綴じ処理装置と、を備え、前記綴じ処理装置が、請求項1から6のいずれか1項に記載の綴じ処理装置により構成された用紙処理システムである。
請求項2の発明によれば、例えば針無し綴じ部が排出ロールにて押圧される構成と比べて、針を用いることなく綴じられた用紙束を構成する用紙を用紙束から剥がれ難くすることができる。
請求項3の発明によれば、例えば針綴じ部が排出ロールにて押圧される構成と比べて、針が変形することを抑制することができる。
請求項4の発明によれば、例えば用紙束同士の針無し綴じ部が重ならないようにオフセットさせて排出する構成と比べて、用紙束をオフセットさせて排出する速度を速くすることができる。
請求項5の発明によれば、例えば用紙束同士の針綴じ部が重なるようにオフセットして排出する構成と比べて、積載可能な用紙束の束数を多くすることができる。
請求項6の発明によれば、例えば針を用いて綴じられた用紙束と針を用いることなく綴じられた用紙束とを同じようにオフセットする構成と比べて、綴じられた用紙束を構成する用紙を用紙束から剥がれ難くすることができる。
請求項7の発明によれば、例えば針を用いて綴じられた用紙束と針を用いることなく綴じられた用紙束とを同じようにオフセットする構成と比べて、オフセットして排出された綴じられた用紙束を構成する用紙を用紙束から剥がれ難くすることができる用紙処理システムを提供することができる。
図1は、本実施の形態に係る綴じ処理装置300が適用される用紙処理システム1の概略構成を示す図である。
用紙処理システム1は、用紙Pに対して電子写真方式等を用いて画像を形成する画像形成装置2と、画像形成装置2により画像が形成された複数枚の用紙Pに対して綴じ等の後処理を行う後処理装置3とを備えている。
画像形成装置2は、所謂タンデム方式で構成され、各色画像データに基づいて画像形成を行う4つの画像形成ユニット100Y,100M,100C,100K(「画像形成ユニット100」とも総称する)を備える。各画像形成ユニット100は、感光体ドラム100aを有する。
また、画像形成装置2は、各画像形成ユニット100に設けられた感光体ドラム100aを露光し、感光体ドラム100aの表面に静電潜像を形成するレーザ露光装置101を備える。
また、画像形成装置2は、異なるサイズや異なる種類の用紙Pを収容する複数の用紙収容部110a〜110dと、用紙収容部110a〜110dから用紙Pを取り出すピックアップロール111と、取り出した用紙Pを搬送する搬送ロール112と、搬送ロール112と二次転写ロール104との間に配置されたレジストロール113とを備える。
そして、中間転写ベルト102上の各色トナー像が、二次転写ロール104により形成された転写電界の作用によって、用紙P上に一括して静電転写(二次転写)される。
そして、画像が形成された用紙Pは、搬送ロール114によって画像形成装置2の用紙排出部Tから排出され、画像形成装置2に接続された後処理装置3へ供給される。
後処理装置3は、画像形成装置2の用紙排出部Tに接続されたトランスポートユニット31と、トランスポートユニット31により搬送されてきた用紙Pに対して予め定められた処理を施すフィニッシャユニット32とを備える。
トランスポートユニット31は、2穴や4穴等の穴あけ(パンチ)を施すパンチ機能部31aと、画像形成装置2にて画像形成された後の用紙Pをフィニッシャユニット32に向けて搬送する複数の搬送ロール31bとを備える。
フィニッシャユニット32は、複数枚の用紙Pから構成される用紙束Bに対する綴じ処理を行う綴じ処理装置300を備える。綴じ処理装置300については後で詳述する。
また、後処理装置3は、後処理装置3による処理が終了した用紙束Bを積載するスタッカー部34を備える。
図2は、綴じ処理装置300の概略構成を示す図である。
図3は、図2のIII方向から綴じ処理装置を見た図である。
綴じ処理装置300は、用紙Pを下方から支持すると共に用紙Pを必要枚数だけ集積させて用紙束Bを生成する用紙集積部310と、用紙束Bに対して綴じ処理を行う綴じユニット320と、綴じユニット320を移動可能に支持するレール325及び支持軸326とを備えている。
また、綴じ処理装置300は、図2における時計回転方向に回転し、用紙集積部310上の用紙束Bをスタッカー部34へ排出する排出部330を備えている。
また、綴じ処理装置300は、用紙Pを、用紙集積部310の端部に設けられた後述する用紙規制部312に向けて移動させるパドル340と、用紙Pの進行方向に沿う端部を揃えるタンパ350とを備える。
綴じユニット320については後で詳述する。
移動側排出部材332は、用紙束Bを押圧する部材である2つの移動側排出ロール332aと、2つの移動側排出ロール332aを支持する移動側ロール支持部材332bとを有している。
固定側排出部材331と移動側排出部材332とは、用紙集積部310の底部311を挟んでこの底部311の上側と下側とで対向するように配置されており、対向する固定側排出ロール331aと移動側排出ロール332aとで押圧することで用紙束Bをスタッカー部34へ排出する。固定側排出ロール331aと移動側排出ロール332aとは、同じ部材であり、用紙束Bの幅方向の大きさは同じであることを例示することができる。以下では、対向する固定側排出ロール331aと移動側排出ロール332aとから構成される一対のロールを、「排出ロール333」と称す。
そして、移動側排出部材332は、用紙Pに接触した状態で図示しないモータ等の駆動を受けて、T1方向(図2における反時計回転方向)に回転することで用紙束Bを上昇(第3の進行方向S3方向に移動)させて用紙束Bを排出する。
なお、移動側排出部材332の位置P1、P2は、用紙集積部310に供給される用紙Pの枚数や厚みに応じて変化させることができる。
ここで、このタンパ350は、用紙集積部310の底部311に沿って落下する用紙Pの進行方向に沿う端部を揃えるよう構成される。具体的には、第1タンパ351は、用紙集積部310に接近する位置(実線で描かれた位置)と用紙集積部310から離間する位置(破線で描かれた位置)との間を移動する(矢印C1及びC2)よう配置されている。一方、第2タンパ352は、用紙集積部310に接近する位置(実線で描かれた位置)と用紙集積部310から離間する位置(破線で描かれた位置)との間を移動する(矢印C3及びC4)よう構成されている。
本実施の形態における第1タンパ351及び第2タンパ352のそれぞれの位置は、用紙集積部310に供給される用紙Pの用紙サイズや向きに応じて変化させられる。
また、図3における下側は、用紙処理システム1のユーザ側を示し、図1および図2における紙面手前側を示す。
綴じユニット320は、ステープル針401(図6参照)を用いて用紙束Bを綴じる針綴じ手段の一例としてのステープラ400と、針を用いることなく用紙束Bを綴じる針無し綴じ手段の一例としての針無し綴じ装置500とを備える。
なお、ステープラ400と針無し綴じ装置500とは、連結されていなくても良い。
ステープラ400は、ステープル針401を用紙Pに押し込むことにより、用紙集積部310に生成された用紙束Bの端部を綴じるよう構成されている。すなわち、図示しないステープラモータが駆動され、ステープラ400が一つのステープル針401を用紙束Bに押し込む。ステープル針401が用紙束Bに押し込まれ、用紙束Bの反対側でステープル針401の端部が折り曲げられることによって、用紙束Bが綴じられる。これにより、ステープル針401にて綴じられた用紙束Bが生成される。
図4は、針無し綴じ装置500の概略構成を示す図である。図4(a)が用紙束Bを綴じる前の状態、図4(b)が用紙束Bを綴じているときの状態を示す図である。
図5は、針無し綴じ装置500の後述する第1圧着部材511及び第2圧着部材521を示す図である。図5(a)は第1圧着部材511及び第2圧着部材521の斜視図である。図5(b)は、図4(a)のVb方向から見た図であり、図5(c)は、図4(b)のVc方向から見た図である。
第2駆動部520は、用紙集積部310側の端部である一方の端部に設けられて、第1駆動部510側に突出した第2圧着部材521を有する。第2駆動部520には、他方の端部に、支持軸530が嵌め込まれて固定される貫通孔(不図示)と、装置筐体に固定された支持軸326を通す貫通孔522とが形成されている。
バネ部材540は、コイルバネであり、一方の端部が第1駆動部510に支持され、他方の端部が第2駆動部520に支持されている。
カム545は、不図示のモータにより回転駆動力を受けて回転軸546を回転中心として回転する。
一方、第1駆動部510を押し下げた状態からカム545が時計回転方向(図4(b)参照)に回転すると、バネ部材540からの押圧力によって、第1駆動部510は、第1圧着部材511と第2圧着部材521とが離れる位置(図4(a)に示した状態)まで戻る。
なお、第1圧着部材511,第2圧着部材521の突起(歯)の形状は、第1圧着部材511及び第2圧着部材521が噛み合うことで用紙Pに局所的な変形を形成できれば如何なる形状であってもよい。
図6は、針綴じ部410と針無し綴じ部550とを比較する図である。図6(a)は、針綴じ部410を用紙Pの紙面に直交する方向から見た図である。図6(b)は、針綴じ部410を用紙束排出方向(x方向)に見た図である。図6(c)は、針無し綴じ部550を用紙Pの紙面に直交する方向から見た図である。図6(d)は、針無し綴じ部550を用紙束排出方向(x方向)に見た図である。図6(e)は、針無し綴じ部550の範囲を示す図である。
綴じユニット320によって綴じられた用紙束Bをオフセットして排出する動作について説明をする。
本実施の形態に係る後処理装置3においては、複数の綴じられた用紙束Bの一の用紙束B(あるいは一の用紙束群)を他の用紙束B(あるいは他の用紙束群)と見分け易くするためや、スタッカー部34に積載可能な用紙束Bの束数を多くするために、ユーザによりオフセット処理の要求を受け付ける。つまり、用紙処理制御部33は、ユーザインターフェイス(不図示)等を介して綴じ処理及びオフセット処理に関する情報を受け付ける。綴じ処理及びオフセット処理に関する情報を受けた用紙処理制御部33は、ROM等の記憶部(不図示)に格納されたテーブル等を参照することで、綴じ位置やオフセット量等を決定する。本実施の形態に係る綴じ処理装置300においては、用紙束Bの中心位置Bc(図7参照)から幅方向(y方向)の一方の方向及び他方の方向にオフセット可能である。
そして、用紙処理制御部33は、用紙束Bの位置をずらした(オフセットさせた)後に、移動側排出部材332を矢印Q1方向に移動させ(下降させ)、用紙束Bを排出ロール333にて押圧させる。用紙処理制御部33は、用紙束Bを排出ロール333にて押圧した状態で、排出ロール333を回転させることで、用紙束Bをスタッカー部34に排出させる。
針無し綴じ装置500は、用紙束Bに厚さ方向(z方向)の変形を生じさせることにより用紙束Bを綴じる。それゆえ、針無し綴じ部550の針無し綴じ部高さH550は、厚さ方向(z方向)の変形に起因して、綴じ処理が施されていない用紙束Bの高さよりも高くなる。
これら針綴じ部高さH410,針無し綴じ部高さH550に鑑み、本実施の形態に係る綴じ処理装置300においては、綴じユニット320により綴じられた用紙束Bをオフセットしてスタッカー部34へ排出する際には、以下のようにオフセット量を定める。
なお、第1針綴じ用紙束Bs1に対して、第2針綴じ用紙束Bs2を、用紙束Bの中心位置Bcから幅方向(y方向)の一方の方向にオフセットする場合も、他方の方向にオフセットする場合も両者の針綴じ部410が重ならないようにすると良い。
綴じ部の位置とオフセット量との関係について以下に詳述する。
図7は、ステープラ400によって綴じられた用紙束Bを排出する様子を示す図である。図7(a)は、用紙束Bをオフセットしないで排出する場合、図7(b)は、用紙束Bを一方の方向にオフセットして排出する場合、図7(c)は、用紙束Bを他方の方向にオフセットして排出する場合の様子を示す図である。
図8は、針無し綴じ装置500によって綴じられた用紙束Bを排出する様子を示す図である。図8(a)は、用紙束Bをオフセットしないで排出する場合、図8(b)は、用紙束Bを一方の方向にオフセットして排出する場合、図8(c)は、用紙束Bを他方の方向にオフセットして排出する場合の様子を示す図である。
また、ステープラ400によって綴じられた針綴じ部410を排出ロール333が押圧することによってステープル針401が変形することやステープル針401が排出ロール333を傷めてしまうことを抑制するため、本実施の形態に係る綴じユニット320においては、ステープラ400は、排出ロール333にて押圧されない位置に針綴じ部410を形成する。
例えば、針綴じ部410,針無し綴じ部550を幅方向(y方向)に偶数箇所形成する場合には、オフセットする場合であってもオフセットしない場合であっても、針綴じ部410,針無し綴じ部550を、排出ロール333の外側に形成する。
ここで、以下の説明において、針綴じ部410における幅方向(y方向)の中心側の端部を「針綴じ部内端410i」と称す。また、針無し綴じ部550における幅方向(y方向)の中心側の端部を「針無し綴じ部内端550i」と称す。また、排出ロール333の中心側の端部を「ロール内端333i」、外側の端部を「ロール外端333o」と称す。
L410i−2×M410>L333o・・・(1)
なお、上述したように、オフセット量M410は、針綴じ部410の長さL410よりも大きい(M410>L410)。
これにより、針綴じ部410が排出ロール333により押圧されないようにしつつ、複数の用紙束Bの積載高さが抑制される。
なお、2つの針綴じ部410が用紙束Bの中心位置Bcを境にして対称となるようにする。これにより、2つの針綴じ部410にて綴じられた用紙束Bの外観がきれいになる。
L550i−2×M550>L333o・・・(2)
Mmin≦M550<M410・・・(3)
これにより、用紙束Bを構成する一部の用紙Pを用紙束Bから剥がれ難くしても、綴じユニット320にて綴じられた用紙束Bをオフセットして排出する処理の迅速化を図りつつ、用紙束(用紙束群)の見分け易さによる利便性の向上を図ることが可能となる。
Claims (7)
- 針を用いて用紙束を綴じる針綴じ手段と、
前記針綴じ手段により綴じられた針綴じ部の長さよりも綴じ部の長さを長くして針を用いることなく用紙束を綴じる針無し綴じ手段と、
前記針綴じ手段により綴じられた用紙束同士のオフセット量に比べ前記針無し綴じ手段により綴じられた用紙束同士のオフセット量が小さくなるように綴じられた用紙束を排出する排出手段と、
を備える綴じ処理装置。 - 前記針無し綴じ手段により綴じられた用紙束は、綴じられた用紙束を排出する排出ロールにて押圧されない位置に針無し綴じ部が形成される
請求項1に記載の綴じ処理装置。 - 前記針綴じ手段により綴じられた用紙束は、綴じられた用紙束を排出する排出ロールにて押圧されない位置に針綴じ部が形成される
請求項1又は2に記載の綴じ処理装置。 - 前記排出手段は、前記針無し綴じ手段により綴じられた用紙束同士の針無し綴じ部が重なるようにオフセットして排出する
請求項1から3のいずれか1項に記載の綴じ処理装置。 - 前記排出手段は、前記針綴じ手段により綴じられた用紙束同士の針綴じ部が重ならないようにオフセットして排出する
請求項1から4のいずれか1項に記載の綴じ処理装置。 - 針を用いて用紙束を綴じる針綴じ手段と、
前記針綴じ手段により綴じられた針綴じ部の長さよりも綴じ部の長さを長くして針を用いることなく用紙束を綴じる針無し綴じ手段と、
前記針綴じ手段により綴じられた用紙束はオフセットするが前記針無し綴じ手段により綴じられた用紙束はオフセットせずに綴じられた用紙束を排出する排出手段と、
を備える綴じ処理装置。 - 用紙に画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置により画像が形成された複数枚の用紙にて構成される用紙束に対する綴じ処理を行う綴じ処理装置と、
を備え、
前記綴じ処理装置が、請求項1から6のいずれか1項に記載の綴じ処理装置により構成された用紙処理システム。
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