JP2018176991A - 車両用座席及び画像表示ユニット - Google Patents

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篠原 正幸
Masayuki Shinohara
正幸 篠原
靖宏 田上
Yasuhiro Tagami
靖宏 田上
剛大 倉田
Kodai Kurata
剛大 倉田
智和 北村
Tomokazu Kitamura
智和 北村
裕都 森
Yuto Mori
裕都 森
荒井 剛
Tsuyoshi Arai
剛 荒井
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Abstract

【課題】最適な位置及び最適な画像寸法にて観察可能なように設計の自由度を向上させる。【解決手段】車両用座席(S)は、座席本体(S1)の後方部に画像表示ユニット(1A)が設けられており、画像表示ユニット(1A)は、画像を表示領域に表示する画像表示装置(11)と、画像表示装置(11)からの画像光を伝搬させる導光板(14)を有し、画像表示装置(11)により表示された画像を導光板(14)から投影して、スクリーンのない空間に結像させる結像部と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用座席及び画像表示ユニットに関する。
自動車等の車両用の座席において、座席の後方部分(背もたれ部分)に娯楽動画等の画像を表示させ、座席後方の搭乗者に対して娯楽を提供するシステムが知られている。例えば、特許文献1には、ヘッドレスト部分の後方に、娯楽動画等の画像を表示させるディスプレイ装置が設けられた車両用座席が開示されている。
特表2009−521268号公報(2009年 6月 4日公表)
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、ヘッドレスト部分の後方に固定された表示スクリーン上に画像を表示する技術であるため、観察者と表示画像との距離は固定されている。それゆえ、前後方向での車両用座席間の距離が近い場合には、観察者は、表示画像を良好に観察することができる。しかし、前後方向での車両用座席間の距離が極めて遠い車両に搭乗する場合、観察者は、表示画像を観察しにくくなる。すなわち、車内の限定された空間内では、観察者と表示スクリーンとの位置関係によっては、表示画像を観察者が観察しにくくなる。
本発明の一態様は、限定された車内空間において、最適な位置及び最適な画像寸法にて観察可能なように設計の自由度が向上した車両用座席及び画像表示ユニットを実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る車両用座席は、座席本体の後方部に画像表示ユニットが設けられた車両用座席であって、前記画像表示ユニットは、画像を表示領域に表示する画像表示部と、前記画像表示部からの画像光を伝搬させる導光板を有し、前記画像表示部により表示された画像を前記導光板から投影して、スクリーンのない空間に結像させる結像部と、を備えたことを特徴としている。
上記の構成によれば、前記結像部は、前記画像表示部により表示された画像を導光板から投影して、スクリーンのない空間に結像させるように構成されている。このため、前後方向における車両用座席間の距離に依存することなく、最適な位置及び最適な画像寸法にて画像表示部の表示画像を観察できる。それゆえ、上記の構成によれば、限定された車内空間において、最適な位置及び最適な画像寸法にて観察可能なように設計の自由度を向上させることができる。
本発明の一態様に係る車両用座席では、前記結像部は、当該結像部における観察者と反対側の空間に前記画像を結像させる構成であってもよい。
上記の構成によれば、前後方向における車両用座席間の距離が極めて近い場合であっても、観察者は、前記画像表示部により表示される画像を、座席本体から遠ざかる方向の、最適位置に位置する平面にて最適寸法で観察できる。
本発明の一態様に係る車両用座席では、前記結像部は、当該結像部における観察者側の空間に前記画像を結像させる構成であってもよい。
上記の構成によれば、前後方向における車両用座席間の距離が極めて遠い場合であっても、観察者は、前記画像表示部により表示される画像を、座席本体から近づく方向の、最適位置に位置する平面にて最適寸法で観察できる。
本発明の一態様に係る車両用座席では、前記結像部は、前記画像表示部からの画像光を入射する入射面を有し、該入射面から入射した前記画像光を反射または屈折させ出射面へ出射させる複数の出射構造部が設けられ、前記入射面の長手方向に直交する方向において平行光化された前記画像光を入射する導光板を備え、前記複数の出射構造部のそれぞれは、前記表示領域における、前記入射面の長手方向と直交する方向において互いに異なる位置から発した光を所定の視点へ向けて前記導光板の一方の面である光出射面から出射させる構成であることが好ましい。
上記の構成によれば、所定の視点において、光出射面から出射された画像光が結像した画像を視認することができる。すなわち、画像表示ユニットは、画像表示部に表示された画像を、当該画像表示ユニットの外部のスクリーンのない空間で鮮明に表示することができる。
本発明の一態様に係る車両用座席では、前記結像部は、前記画像表示部と前記導光板の入射面との間に配置され、前記画像光を、前記入射面の長手方向と直交する方向において平行光化するコリメートレンズを備えている構成であってもよい。
これにより、画像表示ユニットは、画像表示部に表示された画像を、当該画像表示ユニットの外部のスクリーンのない空間で鮮明に表示することができる。
本発明の一態様に係る車両用座席では、前記画像表示部は、前記画像光が前記入射面の長手方向に出射するように配置されており、前記結像部は、平行光化された前記画像光を前記入射面の長手方向に伝搬させるとともに、該伝搬光を反射または屈折させることにより前記導光板の前記入射面へ向けて出射させる複数の光路変換部が設けられた導光部材を備えた構成であることが好ましい。
上記の構成によれば、記画像表示部は、前記画像光が前記入射面の長手方向に出射するように配置されている構成であるので、結像部の小型化を実現できる。
上記の課題を解決するために、本発明の他の態様に係る画像表示ユニットは、上述の車両用座席の座席本体の後方部に設けられる画像表示ユニットであって、画像を表示領域に表示する画像表示部と、前記画像表示部からの画像光を伝搬させる導光板を有し、前記画像表示部により表示された画像を前記導光板から投影して、スクリーンのない空間に結像させる結像部と、を備えたことを特徴としている。
上記の構成によれば、限定された車内空間において、最適な位置及び最適な画像寸法にて観察可能なように設計の自由度を向上させることができる。
本発明の一態様によれば、最適な位置及び最適な画像寸法にて観察可能なように設計の自由度を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る車両用座席の概略構成を示し、(a)は、側面図であり、(b)は、車両内に配置された状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用座席に備えられた画像表示ユニットの概要を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る車両用座席に備えられた画像表示ユニット概要を示す側面図である。 図2及び図3に示す画像表示ユニットの変形例の概略構成を示す図である。 図2及び図3に示す画像表示ユニットのさらに他の変形例の概略構成を示す図である。
(本実施形態に係る車両用座席の構成)
以下、本発明の実施の形態に係る車両用座席について、詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る車両用座席の概略構成を示し、図1の(a)は、側面図であり、図1の(b)は、車両内に配置された状態を示す斜視図である。
図1の(a)及び(b)に示すように、本実施形態に係る車両用座席Sは、座席本体S1の後方部に画像表示ユニット1Aが設けられた構成となっている。画像表示ユニット1Aは、画像を表示領域に表示する画像表示装置11(画像表示部)と、結像部と、を備えている。前記結像部は、画像表示装置11からの画像光を伝搬させる導光板14を有する。この導光板14は、図1の(a)及び(b)に示すように、座席本体S1の後方部に取り付けられている。そして、結像部は、画像表示装置11により表示された画像を導光板14から投影して、スクリーンのない空間に結像させるように構成されている。画像表示ユニット1Aの構成については、後述する。
図1の(a)及び(b)に示す構成では、前記結像部は、導光板14における観察者と反対側の空間の平面112に画像を結像させている。観察者から見ると、結像部により結像された画像は、座席本体S1に近い平面ではなく、座席本体S1から遠ざかる方向の平面112に結像され、奥行き画像となる。このように、本実施形態に係る車両用座席Sでは、画像表示装置11の表示画像は、座席本体S1の後方に取り付けられた導光板14から投影され、スクリーンのない空間に奥行き画像として結像される。
このため、前後方向における車両用座席S間の距離が極めて近い場合であっても、観察者は、画像表示装置11により表示される画像を、座席本体S1から遠ざかる方向の、最適位置に位置する平面112にて最適寸法で観察することになる。
一方、従来技術では、座席後方の固定された表示スクリーン上に画像を表示する技術であるため、観察者と表示画像との距離は固定されている。このため、観察者と表示スクリーンとの位置関係によっては、表示画像を観察者が観察しにくくなる。例えば、前後方向における座席間の距離が極めて大きい場合、表示画像を観察者が確認することが困難になる。
以上より、本実施形態に係る車両用座席Sでは、限定された車内空間において、最適な位置及び最適な画像寸法にて観察可能なように設計の自由度を向上させることができる。
なお、図1の(a)及び(b)に示す構成では、前記結像部は、導光板14における観察者と反対側の空間の平面112に画像を結像させていた。しかし、本実施形態に係る車両用座席Sでは、結像部により画像を結像させる平面の位置は、観察者と車両用座席Sとの距離、前後方向における車両用座席S間の距離、車両の規模等に応じて適宜設定可能である。それゆえ、前記結像部は、導光板14における観察者側の空間に前記画像を結像させる構成であってもよい。この構成では、前後方向における車両用座席間の距離が極めて遠い場合であっても、観察者は、画像表示装置11により表示される画像を、座席本体S1から近づく方向の、最適位置に位置する平面にて最適寸法で観察できる。
(本実施形態に係る車両用座席に備えられた画像表示ユニットの構成)
本実施形態に使用される画像表示ユニット1Aの要部構成の一例について、図2及び図3を参照しながら説明する。図2は、画像表示ユニット1Aの概要を示す模式図である。図3は、画像表示ユニット1Aの概要を示す側面図である。
画像表示ユニット1Aは、図2及び図3に示すように、画像表示装置11(画像表示部)と、結像レンズ12と、コリメートレンズ13と、導光板14と、マスク15とを備えている。画像表示ユニット1Aにおける、画像表示装置11により表示される画像を空間に結像する結像部は、結像レンズ12と、コリメートレンズ13と、導光板14と、マスク15とを備えている。
なお、Y軸方向に沿って、画像表示装置11、結像レンズ12、コリメートレンズ13、および導光板14が順番に配置されている。また、Z軸方向に沿って、導光板14およびマスク15が、この順番で配置されている。なお、ここでは、導光板14の底面14bと平行な面において、入射面14aの長手方向をX方向とし、入射面14aの法線方向をY方向とする。そして、導光板14の底面14bと反対側の表面側に位置する光出射面14cの法線方向をZ方向とする。
画像表示装置11は、制御装置(不図示)から受信した映像信号に応じて2次元画像または3次元画像を表示領域に表示する。画像表示装置11は、表示領域に画像を表示することによって、画像光を出力することができる、例えば一般的な液晶ディスプレイである。なお、図示の例において、画像表示装置11の表示領域、および当該表示領域に対向する、導光板14の入射面14aは、ともにXZ平面と平行となるように配置されている。また、導光板14の、後述するプリズム141が配置されている底面14b、および当該底面14bに対向する、マスク15に対して光を出射する光出射面14cは、ともにXY平面と平行となるように配置されている。さらに、マスク15の、後述するスリット151が設けられている面も、XY平面と平行になるように配置されている。なお、画像表示装置11の表示領域と導光板14の入射面14aとは、対向して配置されてもよいし、画像表示装置11の表示領域が入射面14aに対して傾けて配置されてもよい。
結像レンズ12は、画像表示装置11と入射面14aとの間に配置されている。結像レンズ12は、画像表示装置11の表示領域から出力された画像光を、入射面14aの長手方向と平行なXY平面において収束光化した後、コリメートレンズ13へ出射する。結像レンズ12は、画像光を収束光化できるのであれば、どのようなものであってもよい。例えば、結像レンズ12は、バルクレンズ、フレネルレンズ、または回折レンズなどであってもよい。また、結像レンズ12は、Y軸方向に沿って配置された複数のレンズの組み合わせであってもよい。
コリメートレンズ13は、画像表示装置11と入射面14aとの間に配置されている。コリメートレンズ13は、結像レンズ12にて収束光化された画像光を、入射面14aの長手方向と直交するYZ平面において平行光化する。コリメートレンズ13は、平行光化した画像光について、導光板14の入射面14aに対して出射する。コリメートレンズ13は、結像レンズ12と同様に、バルクレンズおよびフレネルレンズであってもよい。なお、結像レンズ12とコリメートレンズ13とは、その配置順が逆であってもよい。また、結像レンズ12とコリメートレンズ13の機能について、1つのレンズによって実現してもよいし、多数のレンズの組み合わせによって実現してもよい。すなわち、画像表示装置11が表示領域から出力した画像光を、XY平面においては収束光化し、YZ平面においては平行光化することができるのであれば、結像レンズ12およびコリメートレンズ13の組み合わせは、どのようなものであってもよい。
導光板14は、透明な部材によって構成されており、コリメートレンズ13によって平行光化された画像光を入射面14aにて受光し、光出射面14cから出射する。図示の例において、導光板14は平板状に形成された直方体の外形を備えており、コリメートレンズ13に対向する、XZ平面と平行な面を入射面14aとする。また、XY平面と平行かつZ軸の負方向側に存在する面を底面14bとし、XY平面と平行かつ底面14bに対向する面を光出射面14cとする。導光板14は、複数のプリズム(出射構造部)141を備えている。
複数のプリズム141は、導光板14の入射面14aから入射した画像光を反射する。プリズム141は、導光板14の底面14bに、底面14bから光出射面14cへ向けて突出して設けられている。複数のプリズム141は、例えば、画像光の伝搬方向がY軸方向であるときに、当該Y軸方向に所定の間隔(例えば、1mm)で配置された、Y軸方向に所定の幅(例えば、10μm)を有する略三角形状の溝である。プリズム141は、プリズム141が有する光学面のうち、画像光の導光方向(+Y軸方向)に対して入射面14aから近い側の面である反射面(光学面)141aを備えている。図示の例において、複数のプリズム141は、底面14b上に、X軸と平行に設けられている。これにより、Y軸方向に伝搬する入射面14aから入射した画像光が、Y軸に直交するX軸と平行に設けられた複数のプリズム141の反射面141aによって反射させられる。複数のプリズム141のそれぞれは、画像表示装置11の表示領域で入射面14aの長手方向と直交するZ軸方向において互いに異なる位置から発した画像光を、所定の視点100へ向けて導光板14の一方の面である光出射面14cから出射させる。反射面141aの詳細については後述する。
マスク15は、可視光に対して不透明な材料にて構成され、複数のスリット151を備えている。マスク15は、導光板14の光出射面14cから出射された光のうち、平面102上の結像点101へ向かう光のみを、複数のスリット151を用いて透過させることができる。
複数のスリット151は、導光板14の光出射面14cから出射された光のうち、平面102上の結像点101へ向かう光のみを透過させる。図示の例において、複数のスリット151は、X軸と平行となるように設けられている。また、個々のスリット151は、複数のプリズム141のうち、いずれかのプリズム141と対応している。
以上の構成を有することにより、画像表示ユニット1Aは、画像表示装置11に表示された画像を、当該画像表示ユニット1Aの外部の仮想の平面102上に結像させ、投影する。具体的には、まず、画像表示装置11の表示領域から出射された画像光は、結像レンズ12およびコリメートレンズ13を通した後、導光板14の端面である、入射面14aへ入射する。次に、導光板14へ入射した画像光は、当該導光板14の内部を伝搬し、導光板14の底面14bに設けられたプリズム141に到達する。プリズム141に到達した画像光は、当該プリズム141の反射面141aによってZ軸の正方向へ反射させられ、XY平面と平行となるように配置された、導光板14の光出射面14cから出射される。そして、光出射面14cから出射した画像光のうち、マスク15のスリット151を通過した画像光は、平面102上の結像点101にて結像する。すなわち、画像表示装置11の表示領域の個々の点から発した画像光について、XY平面においては収束光化し、YZ平面においては平行光化した後、平面102上の結像点101に投影することができる。表示領域の全ての点に対して前記の処理を行うことにより、画像表示ユニット1Aは、画像表示装置11の表示領域に出力された画像を、平面102上に投影することができる。これにより、ユーザは、視点100から仮想の平面102を見たときに、空中に投影された画像を視認することができる。なお、平面102は、投影された画像が結像する仮想的な平面であるが、視認性を向上させるためにスクリーンなどを配置してもよい。
なお、Z軸方向について、入射面14aの中心と、コリメートレンズ13の光軸とが一致するようにコリメートレンズ13が配置されている場合は、平面102上に投影された画像について、以下の問題が生じるおそれがある。すなわち、コリメートレンズ13の光軸と直交するXZ平面内で、Z軸方向に対して光軸を挟んだ等距離である2点のそれぞれから発して、入射面14aを介して導光板14内に入射した光は、底面14bに対して同じ角度をなすことになる。そのため、それら2点からの光は、同じプリズム141により反射されて平面102へ向かう。そのため、視点100からは、それら2点が重なって見えるという問題がある。
したがって、画像表示装置11は、Z軸方向について、導光板14よりも正方向側、または、負方向側に表示領域全体が位置するように配置されることが好ましい。本実施形態では、画像表示装置11の表示領域全体が、導光板14よりも負方向側に配置される。この場合、画像表示装置11からコリメートレンズ13を経由して導光板14内に入射する光の量を増やすために、図2において点線で示される位置にミラー20を配置してもよい。ミラー20は、Z軸方向について、コリメートレンズ13の光軸を挟んで画像表示装置11とは反対側に配置され、かつ、光出射面14cと平行かつ画像表示装置11へ向けられた反射面を持つことが好ましい。
また、図3に示すように、画像表示装置11の表示領域のうち、Z軸の正方向側にある点から発した画像光よりも、負方向側にある点から発した画像光の方が、より画像表示装置11に近い位置にあるプリズム141に入射する。そして、プリズム141にて反射し、当該プリズム141に対応するスリット151を透過することがわかる。
図4は、図2及び図3に示す画像表示ユニット1Aの変形例の概略構成を示す図である。なお、図4では、概略構成を示し、画像表示装置11、コリメートレンズ13、導光板14のみの構成を示している。
図4に示すように、画像表示ユニット1Bは、プリズム141によって反射された光によって、導光板14の光出射面14cに関して観察者とは反対側にある平面112に虚像を結像する点で、画像表示ユニット1Aと異なる。
図4に示すように、画像表示ユニット1Cは、図2及び図3に示す結像レンズ12を備えていない構成である。それゆえ、画像表示装置11の表示領域から出力された画像光は、入射面14aの長手方向と平行なXY平面において収束光化することなく、発散されて、導光板14の入射面14aに入射する。このようにXY平面おいて発散された画像光は、導光板14を伝搬し、プリズム141にて反射し、光出射面13cから出射する。このとき、複数のプリズム141それぞれは、画像表示装置11の表示領域で入射面14aの長手方向と直交するZ軸方向において互いに異なる位置から発した画像光を、所定の視点100へ向けて導光板14の一方の面である光出射面14cから出射させる。
このとき、導光板14を伝搬する画像光がXY平面おいて発散された光であるため、複数のプリズム141によって反射させられた光は、視点100に向けて収束するのではなく発散した光となる。このため、複数のプリズム141によって反射させられた光は、導光板14の光出射面14cに関して観察者とは反対側にある平面112の結像点111から出射されたように光出射面14cから出射される。すなわち、複数のプリズム141によって反射された光によって、平面112に虚像が結像される。これにより、観察者は、導光板14に関して観察者とは反対側の空間に立体画像を視認することができる。
なお、図3に示す構成は、結像レンズ12を設けることなく、XY平面おいて発散された画像光を導光板14に入射させた構成であった。しかし、画像表示ユニット1Bは、XY平面おいて発散された画像光を導光板14に入射させることが可能な構成であれば、図4に示す構成に限定されない。例えば、画像表示装置11と導光板14との間に、画像光をXY平面おいて発散させて出射する凹レンズが設けられた構成であってもよい。
また、図2及び図3に示された画像表示ユニット1Aでは、結像レンズ12の焦点距離に応じて、結像される平面102が調節可能である。それゆえ、結像レンズ12を備えた図2及び図3に示す構成であっても、焦点距離を適宜設定することにより、観察者とは反対側にある平面112に虚像が結像することが可能である。
図5は、図2及び図3に示す画像表示ユニット1Aのさらに他の変形例の概略構成を示す図である。この変形例としての画像表示ユニット1Cは、図2及び図3に示す画像表示ユニット1Aにおいて、コリメートレンズ13の代わりに、画像表示装置11からの画像光を導光板14へ向けて導光させる導光部材が用いられている。
画像表示ユニット1Cでは、画像表示装置11から発した画像光が、コリメートレンズ131及び導光部材132を介して導光板14の入射面14aへ達し、かつ、その光は、YZ平面では画像表示装置11上の位置に応じた角度を持つ平行光となり、XY平面でも平行光となるように、コリメートレンズ131及び導光部材132が配置される。なお、コリメートレンズ131及び導光部材132は、コリメート部材の他の一例である。また、コリメートレンズ131及び導光部材132は、導光板14とともに結像部を構成する。
具体的には、導光部材132は、直方体状に形成された透明な部材であり、短手方向の一方の面が入射面132aとして形成される。また、導光部材132の長手方向に沿った一面が、入射面132aから入射した光を出射させる出射面132cとして形成され、出射面132cと対向する面が拡散面132bとして形成される。そして導光部材132の長手方向の長さは、入射面14aの長手方向の長さと略等しくなり、かつ、YZ平面における導光部材132の厚さは、導光板14のYZ平面における厚さよりも厚くなるように、導光部材132は形成されることが好ましい。これにより、導光部材132は、画像表示装置11の表示面上のZ方向の位置による光の角度を維持しつつ、画像表示装置11からの光を導光板14へ導光できる。
また、導光部材132の出射面132cが導光板14の入射面14aと対向するように、導光部材132は配置される。また、画像表示装置11は、コリメートレンズ131を介して導光部材132の入射面132aと対向し、かつ、コリメートレンズ131の前側焦点に位置するように配置される。すなわち、この例では、画像表示装置11の表示面が、導光板14の入射面14aと直交する方向と平行となるように、画像表示装置11は配置される。そのため、この変形例では、画像表示装置を小型化することができるとともに、表示装置全体も小型化される。なお、この変形例においても、導光部材の入射面と出射面とがなす角が直交する角度以外となるように、例えば、テーパ状となるように、入射面が形成されてもよい。また、導光部材132と導光板14とは、一体的に形成されてもよい。
画像表示装置11から発した光は、コリメートレンズ131により、方向によらず平行化されて導光部材132の入射面132aから導光部材132へ入射する。すなわち、画像表示装置11から発した光は、画像表示装置11上の表示位置に応じた方向を向く平行光となる。そしてその平行化された光は、導光部材132内を全反射しながら伝搬し、導光部材132の拡散面132bに設けられた複数のプリズム133(光路変換部)により、出射面132cへ向けて反射される。
各プリズム133は、X方向、すなわち、導光板14の入射面14aの長手方向に沿って所定のピッチ(例えば、1mm)で格子状に配置されている。各プリズム133は、例えば、Z方向に沿って延伸され、X方向において所定の幅(例えば、10μm)を持つ略三角形状の溝として形成される。そして各プリズム133は、拡散面132bに対して所定の角度βをなし、かつ、入射面132aと対向するように向けられた反射面を有する。なお、所定の角度βは、導光部材132へ入射した画像表示装置11からの光を全反射させて、出射面132cへ向ける角度、例えば、拡散面132bに対して37〜45°をなすように設定される。また、XY平面において同じ方向を向く光が、所定の結像面にて一点に集光するように、入射面132aから離れたプリズム133ほど角度βは大きくなるように各プリズム133は形成される。これにより、画像表示ユニット1Aと同様に、導光部材132を出射した光は、導光板14の入射面14aの短手方向(すなわち、厚さ方向)に関して平行化され、一方、入射面14aの長手方向について収束光化される。したがって、画像表示ユニット1Aと同様に、画像表示ユニット1Bは、画像表示装置11に表示された画像を空間投影できる。
なお、コリメートレンズ131及び導光部材132は、それぞれ、例えば、可視光に対して透明な材料、例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマーといった樹脂を成型することで形成される。
なお、導光部材132の出射面132cと導光板14の入射面14aとの間に、入射面14aの長手方向について正のパワーを持つシリンドリカルレンズが配置されてもよい。この場合には、入射面14aの長手方向に関して、シリンドリカルレンズにより画像表示装置11からの光は収束光化されるので、導光部材132の各プリズム133の反射面の角度は互いに同一であってもよい。
上述した画像表示ユニット1A〜1Cは、画像表示装置11と、画像表示装置11からの画像光を平行光化するコリメート部と、導光板14とを備えた構成であるといえる。例えば、画像表示ユニット1Aでは、前記コリメート部は、結像レンズ12及びコリメートレンズ13に相当する。そして、画像表示ユニット1A〜1Cは、画像表示装置11と前記コリメート部とは別体であった。しかし、本実施形態に係る画像表示ユニットは、このような構成に限定されず、導光板14の入射面12aに画像表示装置11からの画像光が平行光として入射する構成であれよい。例えば、画像表示装置11と前記コリメート部とが一体となった構成、すなわち画像表示装置11そのものが平行光化された画像光を出射する構成であってもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1A、1B、1C 画像表示ユニット
11 画像表示装置(画像表示部)
12 結像レンズ(結像部)
13、131 コリメートレンズ(結像部)
13c、14c 光出射面
14 導光板
14a、132a 入射面
14b 底面
132 導光部材
132b 拡散面
132c 出射面
133 プリズム(光路変換部)
141 プリズム(出射構造部)
S 車両用座席
S1 座席本体

Claims (7)

  1. 座席本体の後方部に画像表示ユニットが設けられた車両用座席であって、
    前記画像表示ユニットは、
    画像を表示領域に表示する画像表示部と、
    前記画像表示部からの画像光を伝搬させる導光板を有し、前記画像表示部により表示された画像を前記導光板から投影して、スクリーンのない空間に結像させる結像部と、を備えたことを特徴とする車両用座席。
  2. 前記結像部は、当該結像部における観察者と反対側の空間に前記画像を結像させることを特徴とする請求項1に記載の車両用座席。
  3. 前記結像部は、当該結像部における観察者側の空間に前記画像を結像させることを特徴とする請求項1に記載の車両用座席。
  4. 前記結像部は、
    前記画像表示部からの画像光を入射する入射面を有し、該入射面から入射した前記画像光を反射または屈折させ出射面へ出射させる複数の出射構造部が設けられ、前記入射面の長手方向に直交する方向において平行光化された前記画像光を入射する導光板を備え、
    前記複数の出射構造部のそれぞれは、前記表示領域における、前記入射面の長手方向と直交する方向において互いに異なる位置から発した光を所定の視点へ向けて前記導光板の一方の面である光出射面から出射させることを特徴とする請求項1から3いずれか1項に記載の車両用座席。
  5. 前記結像部は、
    前記画像表示部と前記導光板の入射面との間に配置され、前記画像光を、前記入射面の長手方向と直交する方向において平行光化するコリメートレンズを備えていることを特徴とする請求項4に記載の車両用座席。
  6. 前記画像表示部は、前記画像光が前記入射面の長手方向に出射するように配置されており、
    前記結像部は、
    平行光化された前記画像光を前記入射面の長手方向に伝搬させるとともに、該伝搬光を反射または屈折させることにより前記導光板の前記入射面へ向けて出射させる複数の光路変換部が設けられた導光部材を備えたことを特徴とする請求項4または5に記載の車両用座席。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の車両用座席の座席本体の後方部に設けられる画像表示ユニットであって、
    画像を表示領域に表示する画像表示部と、
    前記画像表示部からの画像光を伝搬させる導光板を有し、前記画像表示部により表示された画像を前記導光板から投影して、スクリーンのない空間に結像させる結像部と、を備えたことを特徴とする画像表示ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021026093A (ja) * 2019-08-02 2021-02-22 本田技研工業株式会社 映像表示装置

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