JP2018176918A - Non-puncture tube - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、弾性変形時におけるタイヤ外皮との無数回の接触によっても損傷されない耐久性を備えたうえで軽量化が図られ、しかも乗り心地性に優れた中空パイプ状をしたノーパンクチューブに関するものである。 The present invention relates to a hollow pipe-shaped no-puncture tube which has a durability which is not damaged even by numerous contact with the tire outer shell during elastic deformation and which is lightened in weight and excellent in ride comfort. is there.
本明細書において、チューブ又はチューブ分割体の「周方向」とは、横断面視における外形に沿った方向を示し、「円環方向」とは、円環状に形成されたチューブの軸方向を示し、「長手方向」とは、チューブに形成する前のチューブ分割体の軸方向を示す。 In the present specification, the "circumferential direction" of the tube or the tube divided body indicates the direction along the outer shape in the cross sectional view, and the "annular direction" indicates the axial direction of the annularly formed tube The “longitudinal direction” indicates the axial direction of the tube segment before forming in the tube.
釘類が刺さってもパンクをしないノーパンクチューブ(以下、単に「チューブ」と略すこともある)は、種々の構造のものが出願されている。このノーパンクチューブの一つとして、特許文献1に開示のものが知られており、チューブの反接地側(タイヤのリム側)に、当該チューブの円環方向と直交する方向の多数の溝部を所定ピッチで設けることで、チューブの軽量化と、曲げ作業の容易化との双方を同時に達成しようとするものである。
No-puncture tubes (hereinafter sometimes simply referred to as “tubes”) that do not puncture even when nails are pierced have been filed for various structures. As one of the no-puncture tubes, one disclosed in
特許文献1のチューブは、チューブを計5本のチューブ分割体に分割して射出成形して、5本の各チューブ分割体をわん曲させて、円環状に連結してチューブとしている。(27×1 3/ 8)のサイズのタイヤにおいて、1本のチューブ分割体の長さは、420mmであって、その重量は、160gであった。よって、5本のチューブ分割体が円環状に連結された1本のチューブの重量は、800gであって、周長は、2100mmとなる。
In the tube of
ノーパンクチューブの開発では、チューブの性質又は機能の点において、材料の反発弾性及び曲げ弾性に起因する乗り心地性、耐久性、及び軽量性の三つの要素が同時に達成されることが本質的に求められ、乗り心地性及び耐久性は、チューブを形成する材料又は形状の工夫によって達成できても、軽量性の達成は、乗り心地性及び耐久性と相反する部分もあって、困難を極める。上記した従来の各チューブにおいても、乗り心地性及び耐久性は、基準を達成できても、重量の面において、空気チューブに対する重量増加の割合が大き過ぎて、軽量化を実現できないという問題があった。そして、チューブの主たるユーザーである自転車業界では、軽量性を満足させる基準として、空気チューブに対する重量増として、500gが目安とされている。 In the development of no-puncture tube, it is essential to simultaneously achieve the three factors of ride comfort, durability, and lightness due to the resilience and bending elasticity of the material in terms of the nature or function of the tube. Although the ride comfort and durability can be achieved by devising the material or shape of the tube, the achievement of light weight exacerbates the difficulty, in part in contradiction to the ride comfort and durability. Even in the above-described conventional tubes, although the ride comfort and durability can achieve the standard, there is a problem that the weight increase ratio to the air tube is too large in terms of weight and weight reduction can not be realized. The And, in the bicycle industry which is the main user of the tube, 500 g is considered as a standard for weight increase with respect to the air tube as a standard satisfying lightness.
本発明は、上記知見に基き、成形材料である熱可塑性エラストマーが本来的に備える反発弾性及び曲げ弾性と、チューブの全体形状との組み合せによって、軽量性と耐久性とを備えたうえで、優れた乗り心地性を有するノーパンクチューブの提供を課題としている。 The present invention is based on the above findings and is excellent in lightness and durability due to the combination of the resilience and bending elasticity intrinsically provided by the thermoplastic elastomer which is a molding material, and the overall shape of the tube. The challenge is to provide a no-punk tube with a comfortable ride.
上記の課題を解決するための請求項1の発明は、熱可塑性エラストマーにより、横断面形状が、円環状のタイヤリムに着脱可能に取付けられるタイヤ外皮の円環状空間の横断面形状に対して僅かに大きな相似形に射出成形により成形され、全体が円環状に形成されて、タイヤ外皮の全方向の引張り応力により、僅かに圧縮された状態で前記円環状空間に嵌め込まれる中空パイプ状のノーパンクチューブであって、
前記チューブの接地部と反接地部との間の相対向する各側面部に円環方向に沿って連続する多数の第1孔部が、直径方向に沿って対向した状態で所定ピッチで連続して形成されていることを特徴としている。
The invention of
A large number of first holes continuous along the annular direction are continuous at a predetermined pitch in a state in which they are opposed along the radial direction on the mutually opposing side surfaces between the ground portion and the non-ground portion of the tube. It is characterized in that it is formed.
請求項1の発明に係るチューブは、横断面形状がタイヤ外皮の横断面形状に対して僅かに大きな相似形状となるように、熱可塑性エラストマーにより中空パイプ状に射出成形されていて、全体が円環状に変形されて、横断面視で僅かに変形されると共に、チューブの端面どうしの当接部においては、互いに突っ張り合う力が作用した状態で、即ち、円環状に形成されたチューブが恰も連結部を有しない状態で、タイヤ外皮に嵌め込まれる。このようにして、チューブがタイヤ外皮に嵌め込まれた状態では、チューブの外周面は、タイヤリムと対向する部分を除いて、タイヤ外皮の内周面に密着して、チューブは、タイヤと一体となって弾性変形する。チューブが熱可塑性エラストマーにより中空パイプ状に成形された中空構造であって、しかも当該チューブの接地部と反接地部との間の対向する各側面部に円環方向に沿って連続する多数の第1孔部が、直径方向に沿って対向した状態で所定ピッチで連続して形成されていて、チューブの長手方向に沿って当該第1孔部を除く部分は、周方向に沿って連続した肉部を有しているため、チューブとして必要な形状保持剛性及び反発弾性を有したうえで、当該チューブの軽量化が図られ、良好な乗り心地性を確保できる。
The tube according to the invention of
また、チューブにおける接地部に接続する両側面部の部分は、使用時において最も変形量の大きな部分であって、タイヤ外皮の内周面に対して擦られる部分であるが、この部分に多数の第1孔部が円環方向に沿って連続して形成されているため、タイヤ外皮との接触面積自体が小さくなって、タイヤ外皮の内周面に対するチューブの磨耗或いは損傷が少なくなる。この結果、チューブの各側面部の耐久性を確保できる。 Also, the portions of both side portions connected to the grounding portion in the tube are the portions with the largest amount of deformation in use and are the portions that are rubbed against the inner circumferential surface of the tire outer skin. Since the one hole portion is continuously formed along the annular direction, the contact area itself with the tire outer skin becomes small, and the wear or damage of the tube to the inner circumferential surface of the tire outer skin is reduced. As a result, the durability of each side portion of the tube can be secured.
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記チューブの反接地部には、当該チューブの円環方向と直交する方向に沿って多数の第1溝部が所定ピッチで連続して形成されていることを特徴としている。
In the invention of
請求項2の発明によれば、チューブの反接地部は、直線状のチューブを円環状にわん曲させることで、収縮されて圧縮力が作用する部分であるため、当該部分に、円環方向と直交する方向に沿って多数の第1溝部が所定ピッチで連続して形成されることで、チューブ自体が軽量化されるのに加えて、直線状のチューブをわん曲させて円環状に形成する場合に、当該わん曲操作が容易になると共に、発生する圧縮力も小さくなって、チューブ自体に発生する内部応力が小さくなって、安定した円環形状を保持できる。 According to the second aspect of the present invention, the anti-contact portion of the tube is a portion which is contracted by applying a compressive force by curving the linear tube in an annular shape, so the annular direction of the portion In addition to the weight reduction of the tube itself by forming a large number of first groove portions continuously at a predetermined pitch along the direction orthogonal to the direction, the linear tube is bent to form an annular shape In this case, the bending operation becomes easy, and the generated compressive force decreases, so that the internal stress generated in the tube itself becomes small, and a stable annular shape can be maintained.
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記チューブの反接地部は、他の部分に比較して厚肉に形成され、前記第1孔部と前記第1溝部は、チューブの円環方向に沿って同一の位置に形成され、前記チューブにおける隣接する第1溝部の間には、当該第1溝部の形成方向に沿って当該第1溝部と同一のピッチで多数の第2孔部が連続して形成されていることを特徴としている。
In the invention of
請求項3の発明によれば、チューブの反接地部に近い部分に多数の第2孔部を形成することで、チューブ自体が軽量化される。チューブの反接地部は、他の部分に比較して厚肉に形成されているため、当該反接地部に第2孔部を形成しても、チューブの耐変形強度が低下することはない。
According to the invention of
請求項4の発明は,請求項1ないし3のいずれかの発明において、前記チューブの接地部における円環方向に沿って隣接する第1孔部の間には、断面鈍角三角形状の多数の第2溝部が、前記第1溝部の形成方向に沿って当該第1孔部と同一ピッチで連続して形成されていることを特徴としている。
The invention of
請求項4の発明によれば、チューブの接地部の上記部分に断面鈍角三角形状の多数の第2溝部が形成されることで、チューブ自体が更に軽量化される。チューブの接地部における第2溝部の間がタイヤの内周面に密着して接地するので、乗心地性の低下は殆どない。
According to the invention of
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの発明において、前記チューブの成形材料である熱可塑性エラストマーの樹脂硬度(A)は、93〜97であることを特徴としている。
The invention of
請求項5の発明によれば、チューブの成形材料である熱可塑性エラストマーの樹脂硬度(A)として、93〜97のものを使用することで、チューブの軽量化のために各側面部に設けられた第1孔部の存在により、当該チューブの剛性が低下するのを防止して、必要剛性を確保している。
According to the invention of
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの発明において、前記チューブは、円環方向に沿って複数に分割され、その端部が互いに連結されて円環状に形成される複数のチューブ分割体から成り、
各チューブ分割体の円環方向の両端部は、自身に一体に形成された連結部を介して全体が円環状に連結されることを特徴としている。
In the invention of claim 6, according to the invention of any one of
Both end portions in the annular direction of each tube segment are characterized in that the whole is annularly coupled via a coupling portion formed integrally with itself.
請求項6の発明によれば、複数のチューブ分割体によりチューブが構成されているため、射出成形時において、成形長さの制限がある場合に、成形上の利点がある。なお、チューブ分割体は、当該タイヤに嵌め込み可能にするために、タイヤ中心の直径に対応した円弧状に形成する必要があるが、この方法として、直線状に成形されたチューブ分割体の成形品を二次加工であるアニーリングにより変形させる場合と、予め、タイヤ外皮の円環状空間の中心の直径に対応した円弧状で射出成形する場合とがある。また、タイヤ外皮の円環状空間に嵌め込まれる複数本のチューブ分割体は、自身に一体成形された連結部を介して連結されていることで、チューブ分割体の嵌め込みの際に、互いに連結状態となる2本のチューブ分割体の周方向の位相がずれる(接続される2本のチューブ分割体が相対的に廻ってしまう)のを防止できる。 According to the invention of claim 6, since the tube is constituted by a plurality of tube divided bodies, there is a molding advantage when there is a restriction of molding length at the time of injection molding. In addition, it is necessary to form a tube segment in an arc shape corresponding to the diameter of the center of the tire in order to be able to be fitted into the tire, and as this method, a molded article of a tube segment molded in a straight line There are two cases: deformation by annealing, which is secondary processing, and injection molding, in advance, in an arc shape corresponding to the diameter of the center of the annular space of the tire outer shell. Further, the plurality of tube segments fitted in the annular space of the tire outer shell are connected with one another by fitting the tube segments together by being connected via the integrally formed connecting portion. It can prevent that the phase of the circumferential direction of two tube divisions becomes different (the two tube divisions to be connected get relatively caught).
請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記チューブ分割体の円環方向の一方の端部には、連結される別のチューブ分割体の中空孔部に挿入嵌合される嵌合突部が一体に形成されていることを特徴としている。 The invention according to claim 7 is the fitting according to the invention according to claim 6, wherein one end of the tube segment in the annular direction is inserted into and fitted to the hollow hole of another tube segment to be connected. The projection is characterized in that it is integrally formed.
請求項7の発明によれば、互いに連結されるチューブ分割体は、一方のチューブ分割体の円環方向の一方の端部に一体に形成された嵌合突部が、他方のチューブ分割体の中空孔部に嵌合されることで、連結の一体性が高められて、恰も一本状のチューブのような状態となる。 According to the invention of claim 7, in the tube segments connected with each other, the fitting projection integrally formed at one end of the annular direction of one of the tube segments is the other of the tube segments. By being fitted in the hollow portion, the integrity of connection is enhanced, and the rod becomes like a single tube.
本発明によれば、タイヤ外皮の円環状空間に嵌め込まれる円環状のチューブの接地部と反接地部との間の対向する両側面部に、当該チューブの横断面視の直径方向に対向した状態で、円環方向に沿って連続して形成された多数の第1孔部を主体として、チューブにおける他の部分よりも厚肉の反接地部に円環方向と直交する方向に形成された多数の第1溝部、或いはチューブの反接地部における隣接する第1溝部の間に形成された多数の第2孔部等を形成することで、チューブとして必要な形状保持剛性及び反発弾性を有したうえで、当該チューブの軽量化が図られ、良好な乗り心地性を確保できる。 According to the present invention, the opposite side surface portions between the grounding portion and the non-contacting portion of the annular tube fitted in the annular space of the tire outer shell are opposed in the diameter direction of the cross section of the tube A plurality of first holes formed continuously along the torus direction, and a plurality of holes formed in a direction opposite to the torus direction in a thicker anti-ground portion than the other portions of the tube By forming a large number of second holes or the like formed between the adjacent first groove portions in the anti-grounding portion of the tube or the tube, it has the necessary shape holding rigidity and resilience as a tube. The weight of the tube can be reduced, and good ride comfort can be ensured.
以下、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明する。最初に、図1ないし図5を参照して、本発明に係るチューブC1 について説明する。チューブC1 は、(27×1 3/ 8)のサイズのタイヤに対応するものであって、直線状の5本のチューブ分割体C1a" で構成されて、自転車のタイヤTに嵌め込まれる際に、直線状の5本のチューブ分割体C1a" は、タイヤTの直径(Dt)〔図7に示されるタイヤ外皮51の横断面の中心Kの部分の直径〕に対応した円弧状にわん曲されて、長手方向の両端部において、自身に一体に形成された連結部を介して互いに連結され、全体として円環状のチューブC1 に形成される。直線状のチューブ分割体C1a" は、図1〜図3に示されるように、内径(dc)の断面円形の中空部4を有する変則円筒状であって、チューブC1 に形成された状態で外周側となる接地部1と、当該接地部1と対向していて内周側となる反接地部2と、当該接地部1と反接地部2との間の側面部3との計3つの部分から成る。接地部1と対向する各側面部3の部分は、肉厚が一定しているため、チューブ分割体C1a" の反接地部2を除く部分の横断面の外形は、円形の一部となっている。チューブ分割体C1a" の反接地部2は、タイヤTのリム53の開口部にタイヤ外皮51を介して嵌め込まれる形態に対応すべく、部分横断面が台形状に形成され、チューブ分割体C1a" の反接地部2の肉厚は、接地部1及び各側面部3の肉厚よりも厚く形成されている。このため、チューブ分割体C1a" は、肉厚が一定の円筒状の部分の周方向の一部の反接地部2となる部分が、横断面台形状に形成されることで、変則円筒状となっている。
Hereinafter, the present invention will be described in more detail by way of examples. First, with reference to FIGS. 1 to 5, it will be described the tube C 1 according to the present invention. The tube C 1 corresponds to a (27 × 1 3/8) -sized tire, and is constituted by five straight tube divided bodies C 1 a ′ ′ and fitted into a tire T of a bicycle In this case, the five linear tube divided bodies C 1 a ′ ′ are arc-shaped corresponding to the diameter (Dt) of the tire T (the diameter of the center K of the cross section of the tire
チューブ分割体C1a" の長さ(L)は、420mmであって、円形の中空部の内径(dc)及び外径(Dc)は、それぞれ200mm,280mmであり、接地部1と反接地部2との間の高さ(H)は、310mmである。
The length (L) of the tube segment C 1 a ′ ′ is 420 mm, the inner diameter (dc) and the outer diameter (Dc) of the circular hollow portion are 200 mm and 280 mm, respectively, The height (H) between the
チューブ分割体C1a" における接地部1と反接地部2との間の各側面部3には、直径方向に沿って対向した状態で多数の第1孔部11が長手方向(チューブC1 に形成された状態では、円環方向)に沿って一定ピッチPをおいて連続して形成されている。チューブ分割体C1a" の反接地部2には、多数の第1溝部12が、長手方向に沿って前記第1孔部11と同一位置に、長手方向と直交する方向に沿って前記第1孔部11と同一のピッチPで形成されていると共に、隣接する第1溝部12の間には、前記第1孔部11よりも内径の小さな多数の第2孔部13がピッチPで形成されている。更に、チューブ分割体C1a" の接地部1には、長手方向に沿って前記第2孔部13と同一位置に断面鈍角三角形状の多数の第2溝部14がピッチPで連続して形成されている。チューブ分割体C1a" に、第1及び第2の各孔部11,13、並びに第1及び第2の各溝部12,14が形成されることで、当該チューブ分割体C1a" ひいては計5本の各チューブ分割体C1a" が円環状に連結されたチューブC1 が軽量化され、チューブ分割体C1a" の反接地部2に形成された第1溝部12及び第2孔部13は、大きな圧縮変形部を発生させずに、即ち、大きな圧縮内部応力を発生させずに、当該チューブ分割体C1a" を円環状に曲げるのを容易にしている。
A large number of
計5本の各チューブ分割体C1a" は、円弧状に曲げられた状態で、長手方向の両端部において互いに連結されることで、円環状のチューブC1 となる。図2、図4及び図6に示されるように、チューブ分割体C1a" の長手方向の一端部には、連結される他のチューブ分割体C1a" の中空部4に挿入嵌合される嵌合突部15が突設されていると共に、先端部に鉤状の係止突部16aが形成された連結片部16が反接地部2の部分に長手方向に突設され、その他端部には、反接地部2に前記連結片部16が嵌合される嵌合溝部17が形成されていると共に、当該嵌合溝部17の内端部に、前記係止突部16aが挿入係止される係止溝部18が形成されている。この連結構造により、後述のようにアニールされて円弧状となった2本のチューブ分割体C1a’を連結することで、タイヤ外皮51の円環状空間52に嵌め込む際に、連結される2本のチューブ分割体C1a’が相対的に周方向に回動されることなく、周方向に沿って正規の連結位置を確保した状態で、2本のチューブ分割体C1a’は、互いに連結される利点もある。
A total of five tube segments C 1 a ′ ′ are curved in an arc and are connected to each other at both ends in the longitudinal direction to form an annular tube C 1 as shown in FIGS. 2 and 4. and as shown in FIG. 6, Hamago突"the longitudinal end of the other tube divided bodies C 1 a to be connected" tubes divided body C 1 a is fitted into the
各チューブ分割体C1a" は、円弧状にわん曲されて、その長手方向の端部で互いに連結されるため、内周側の周長は、外周側の周長よりも短くなり、これに対応して、チューブ分割体C1a" の両端面5は、その長手方向に対して所定角度(θ)だけ傾斜して形成されている。
Since each tube segment C 1 a ′ ′ is curved in an arc shape and is connected to each other at the end in the longitudinal direction, the circumferential length on the inner circumferential side becomes shorter than the circumferential length on the outer circumferential side, Corresponding to the above, both
チューブ分割体C1a" は、スチレン系(SBC)、オレフィン系(TPO)、ウレタン系(TPU)、エステル系(TPEE)、アミド系(TPAE)等の各種の熱可塑性エラストマー(TPE)を原材料樹脂として、射出成形により成形される。チューブとして不可欠な物性である反発弾性率及び曲げ弾性率を得るのに好適な熱可塑性エラストマー(TPE)としては、エステル系エラストマー(TPEE)、ウレタン系エラストマー(TPU)、或いはこれらのポリマーアロイが挙げられる。射出成形型としては、チューブ分割体C1a" の外形、並びに第1及び第2の各孔部11,13と、第1及び第2の各溝部12,14とを形成するための一対の割型と、当該一対の割型で形成される中空円柱状のキャビティの中心部に挿入されて、チューブ分割体C1a" の中空部4を成形するためのロッド状のスライド型とを使用して成形可能である。また、チューブの分割数(チューブ分割体の数)が多い場合、或いは幼児用自転車のチューブのように外径が小さな場合には、射出成形時に最終形状である円弧状に形成することも可能であり、この場合には、全体形状が円弧状をしている一対の割型で形成された中空わん曲円柱状のキャビティの中心部に挿入されるロッド状のスライド型は、成形されるチューブ分割体の円弧形状と同一の円弧形状に形成され、成形後には、当該円弧中心を中心にして、回動させて円弧ロッド状のスライド型を成形品内から抜き出すことで、成形可能となる。射出成形時にチューブ分割体を最終形状である円弧状に成形することで、二次成形が不要となる。
The divided tube body C 1 a ′ is made of various thermoplastic elastomers (TPE) such as styrene-based (SBC), olefin-based (TPO), urethane-based (TPU), ester-based (TPEE), and amide-based (TPAE) as raw materials Thermoplastic elastomers (TPE) suitable for obtaining impact resilience and flexural modulus, which are physical properties essential as a tube, are ester-based elastomers (TPEE) and urethane-based elastomers (resins). TPU) or polymer alloys of these, and injection molding dies include the outer shape of the tube segment C 1 a ′ ′ and the first and
チューブの材料である熱可塑性エラストマーの弾性特性に関しては、乗心地性の確保のために、曲げ弾性率は、15〜1700MPaの範囲内であることが必要であり、反発弾性率に関しては、45%よりも大きいことが必要である。ここで、熱可塑性エラストマーの樹脂高度(A)として、「背景技術」の項目で記載の特許文献1に記載の形状のチューブでは、(90)で十分であるが、本発明においては、チューブC1 の軽量化のために、対向する各側面部3に第1孔部11を設けているため,熱可塑性エラストマーの樹脂高度(A)として(93〜97)のものを使用して、樹脂の硬度を高めることで、チューブC1 の両側面部3の剛性を確保する手段を採用している。この硬度により、チューブの材料である熱可塑性エラストマー自体の硬度が高くなって、チューブC1 の剛性が確保されると共に、軽量化のために設けられた各側面部3の第1孔部11が当該側面部3の弾性変形を助けるために、チューブC1 として必要な反発弾性が得られる。
With regard to the elastic properties of the thermoplastic elastomer that is the material of the tube, the flexural modulus needs to be in the range of 15-1700 MPa to ensure riding comfort, and 45% with respect to the impact resilience. It needs to be larger than that. Here, as the resin height (A) of the thermoplastic elastomer, (90) is sufficient for the tube of the shape described in
そして、直線状に射出成形された3本のチューブ分割体C1a" を円環状に連結してチューブC1 とするには、以下の二次成形を経て行う。即ち、図5(a),(b)に示されるように、専用のアニール(anneal) 治具(図示せず)に形成されたわん曲した倣い面に対して、チューブ分割体C1a" をわん曲させた状態を保持してセットし、この状態で80°C程度の温度を保持した恒温室に20時間程度放置することで、直線状のチューブ分割体C1a" をアニール治具の倣い面に倣わせてわん曲するようにアニールさせる。直線状のチューブ分割体C1a" をアニールさせて中間状態にわん曲されたチューブ分割体C1a’の曲率半径は、連結されてチューブC1 となったチューブ分割体C1aの曲率半径よりも大きいので、計5本のチューブ分割体C1a’は、タイヤ外皮51の円環状空間52に嵌め込まれる際には、更にわん曲される。図5(c)は、5本のチューブ分割体C1a’は、連結される一方のチューブ分割体C1a’の連結片部16及び係止突部16aが、他方のチューブ分割体C1a’の嵌合溝部17及び係止溝部18にそれぞれ嵌合されることで円環状に連結されて、タイヤ外皮51の円環状空間52に嵌め込まれた状態を示しており、当該円環状空間52に嵌め込む前には、非円形をなしている。なお、タイヤ外皮51の円環状空間52に対しては、計5箇所の連結部のうち1箇所を連結せずに、連結された計5本のチューブ分割体C1a’を、タイヤ外皮51の円環状空間52に嵌め込み、円環状空間52の内部において、非連結のチューブ分割体C1a’どうしを連結することで、タイヤ外皮51の円環状空間52に対するチューブC1 の嵌込みが容易となる。
Then, in order to connect the three tube divisions C 1 a ′ ′ linearly injection-molded into an annular shape to form the tube C 1 , the following secondary molding is performed. That is, FIG. 5A. As shown in (b) and (b), the divided tube C 1 a ′ is held in a curved state with respect to the curved copying surface formed on a dedicated annealing jig (not shown). Set and leave in this condition for about 20 hours in a temperature-controlled room holding a temperature of about 80 ° C. to make the straight tube divided body C 1 a ′ ′ follow the copying surface of the annealing jig. are annealed to the song. straight tube divided bodies C 1 a radius of curvature "was annealed tube divided body C 1 is curved in the intermediate state a 'is coupled by a tube became tube C 1 Since it is larger than the radius of curvature of the divided body C 1 a, a total of five tube divided bodies C 1 a ′ Is further bent when it is fitted into the
上記したように、タイヤ外皮51の円環状空間52内に嵌め込まれた円弧状のチューブ分割体C1aの両端面5は、タイヤ外皮51の内部に発生している長手方向(円環方向)に沿った引張り力(内部応力)により、互いに当接し合った状態が維持されるため、5本のチューブ分割体C1aは、タイヤ外皮51の円環状空間52内において、恰も一体となって連結された状態となっており、しかも二次成形後のチューブ分割体C1a' は、最終形状のチューブ分割体C1aの曲げ半径よりも大きな曲げ半径の「曲げ癖」が付けられていて、2 本のチューブ分割体C1a' を連結状態で、タイヤ外皮51の円環状空間52に嵌め込む際に、周方向に沿った位相がずれて嵌め込まれることはない。
As described above, both
このように、チューブC1 を構成する各チューブ分割体C1a" に、第1及び第2の各孔部11,13並びに第1及び第2の各溝部12,14、特に、各チューブ分割体C1a" の対向する各側面部3に第1孔部11を形成することで、1本のチューブ分割体C1a" の重量を115gに減少させられ、その結果として、1本のチューブC1 全体の重量を575gにできて、特許文献1に記載のチューブに比較して、その重量を大きく軽減できた。このように、チューブとして必要な形状保持剛性及び反発弾性を有したうえで、各チューブ分割体C1a" の対向する各側面部3に第1孔部11を形成して、当該チューブの軽量化を図っているため、良好な乗り心地性を確保できる。
Thus, the first and
本発明においては、チューブC1 の各側面部3に形成する第1孔部11は、上記した円形に限られず、楕円形であってもよく、その大きさ(面積)及び総数は、チューブの軽量化を達成する観点から適宜定められる。また、チューブC1 の接地部1は、溝部を設けずに、円環方向の全長に亘って連続して接地する形状にして、図8に示されるように、接地部1の内部に、第1溝部12と平行な方向の貫通孔部19を形成することで、軽量化を図ることも可能である。
In the present invention, the
C1 ,C2 :ノーパンクチューブ
C1a,C2a:チューブ分割体
K:タイヤの中心(軸心)
P:チューブに形成される孔部及び溝部のピッチ
T:タイヤ
1:チューブの接地部
2:チューブの反接地部
3:チューブの側面部
4:チューブの中空部
5:チューブ分割体の端面
11:第1孔部
12:第1溝部
13:第2孔部
14:第2溝部
15:嵌合突部
16:連結片部
16a:係止突部
17:嵌合溝部
18:係止溝部
19: 貫通孔部
51:タイヤ外皮
52:タイヤ外皮の円環状空間
53:タイヤリム
C 1 , C 2 : no punk tube
C 1 a, C 2 a: Tube division body
K: Center of tire (axial center)
P: pitch of holes and grooves formed in the tube
T: Tire
1: Tube grounding part
2: Anti-contact portion of the tube
3: Side of tube
4: Hollow part of tube
5: End face of tube segment
11: First hole
12: First groove
13: second hole
14: Second groove
15: Fitting projection
16: Connection piece
16a: Locking projection
17: Fitting groove
18: Locking groove
19: Through hole
51: tire skin
52: Annular space of the tire shell
53: tire rim
Claims (7)
前記チューブの接地部と反接地部との間の対向する各側面部に円環方向に沿って連続する多数の第1孔部が、直径方向に沿って対向した状態で所定ピッチで連続して形成されていることを特徴とするノーパンクチューブ。 The thermoplastic elastomer has a cross-sectional shape formed by injection molding so as to be slightly larger than the cross-sectional shape of the annular space of the tire shell removably attached to the annular tire rim, so that the whole is annular. A hollow pipe-like no-puncture tube which is formed and fitted into the annular space in a slightly compressed state by tensile stress in all directions of the tire outer skin,
A large number of first holes continuous along the ring direction on each of the opposing side surfaces between the ground portion and the non-ground portion of the tube are continuous at a predetermined pitch in a state where they are opposed along the diameter direction No puncturing tube characterized by being formed.
各チューブ分割体の円環方向の両端部は、自身に一体に形成された連結部を介して全体が円環状に連結されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のノーパンクチューブ。 The tube is divided into a plurality of tubes along the annular direction, and the ends thereof are connected to each other to form a plurality of tube segments formed in an annular shape,
The no-puncture according to any one of claims 1 to 5, characterized in that both ends of the annular direction of each tube segment are connected in an annular shape as a whole via a connecting portion integrally formed on the tube dividing body. tube.
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JP2017077325A JP2018176918A (en) | 2017-04-10 | 2017-04-10 | Non-puncture tube |
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- 2017-04-10 JP JP2017077325A patent/JP2018176918A/en active Pending
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