JP2018170536A - 通信システムおよび基地局装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の異なる要求条件を必要とする通信サービスを効率的に提供すること。
【解決手段】本発明の通信システムは、基地局装置と端末装置を備え、異なる通信品質を満たす複数の通信形態に基づいて通信サービスを提供する通信システムであって、前記複数の通信形態は、第1の通信形態と第2の通信形態を含み、前記第1の通信形態が備える通信経路と、前記第2の通信形態が備える通信経路が異なり、前記基地局装置が前記第2の通信形態に基づいた通信を開始するトリガは、前記端末装置が前記第1の通信形態に基づいて送信した情報に含まれる。
【選択図】図4

Description

本発明は、通信システムおよび基地局装置に関する。
第5世代移動無線通信システム(5th Generation mobile radio communication system:5Gシステム)には、LTE(Long Term Evolution)に代表される第4世代移動無線
通信システムに期待されていたセルラーサービスを含め、あらゆるユースケース(サービスシーン、利用シーン)を想定した要求条件の達成が求められている(非特許文献1参照)。
5Gシステムの要求条件として、大容量通信と低遅延通信が挙げられている。大容量通信が求められるユースケースとしては、4K/8K等の超高画質の画像および動画データの無線通信による伝送が挙げられる。また、低遅延通信が求められているユースケーとしては、ロボットの遠隔操作が挙げられる。大容量通信を実現するためには、通信システムは、多くの無線リソースを確保するとともに、受信品質を大きく改善させなければならない。一方、低遅延通信を実現するためには、通信システムは、信号フレーム長の短縮化や、制御情報のやりとりの簡略化等を進めて行く必要がある。このとき、通信システムが大容量通信を実現するために必要となる技術要件には、低遅延通信を実現するために必要となる技術要件の全てが含まれるわけではない。同様に、低遅延通信を実現するために必要となる技術要件には、大容量通信を実現するために必要となる技術要件の全てが含まれるわけではない。
そのため、5Gシステムのネットワークは、様々な周波数および無線アクセス技術を用いる通信システム(通信セル)が混在するヘテロジーニアスネットワークとして実現されることが期待されている。ヘテロジーニアスネットワークによれば、一つの通信システムが5Gシステムの要求条件を全て満たす必要はなく、先を例にとれば、大容量通信を実現する通信システムと、低遅延通信を実現するための通信システムがヘテロジーニアスネットワークに存在していれば良い。
ARIB White Paper, "Mobile communication systems for 2020 and beyond,"2014年10月 NGMN White Paper, "NGMN 5G WHITE PAPER," 2015年2月
しかし、無線通信に利用される無線リソース(周波数、時間、空間)には限りがあるため、ヘテロジーニアスネットワーク内に複数の通信システムが存在していた場合、通信システム間で無線リソースを奪い合うことになってしまう。例えば、大容量通信を実現する通信システムは、無線リソースを大幅に利用する。よって、大容量通信と低遅延通信を同時に実現しようとした場合、低遅延通信に必要な無線リソースが枯渇してしまい、所望の通信サービスを提供できなくなってしまう。
本発明は、上記事情を鑑みて為されたものであり、その目的は、複数の異なる要求条件を必要とする通信サービスを効率的に提供する通信システム、および基地局装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために本発明に係る通信システム、および基地局装置の構成は、次の通りである。
(1)すなわち、本発明の通信システムは、基地局装置と端末装置を備え、異なる通信品質を満たす複数の通信形態に基づいて通信サービスを提供する通信システムであって、前記複数の通信形態は、第1の通信形態と第2の通信形態を含み、前記第1の通信形態が備える通信経路と、前記第2の通信形態が備える通信経路が異なり、前記基地局装置が前記第2の通信形態に基づいた通信を開始するトリガは、前記端末装置が前記第1の通信形態に基づいて送信した情報に含まれる。
(2)また、本発明の通信システムは、上記(1)に記載の通信システムであって、複数の前記基地局装置をさらに備え、前記第1の通信形態が備える通信経路は、前記複数の基地局装置のうち、第1の通信品質が最も高い基地局装置と前記端末装置との間の通信路であり、前記第2の通信形態が備える通信経路は、前記複数の基地局装置のうち、第2の通信品質が最も高い基地局装置と前記端末装置との間の通信路である。
(3)また、本発明の通信システムは、上記(2)に記載の通信システムであって、前記第1の通信品質が最も高い基地局装置は、前記端末装置からの信号の受信品質が最も高い基地局装置であり、前記第2の通信品質が最も高い基地局装置は、前記端末装置との間で所要の無線リソースを確保可能な基地局装置である。
(4)また、本発明の通信システムは、上記(3)に記載の通信システムであって、前記第2の通信形態に使用される無線リソースは、前記第1の通信形態に使用される無線リソースに基づいて決定される。
(5)また、本発明の通信システムは、上記(1)に記載の通信システムであって、前記第2の通信形態は、ビームフォーミング送信を含む通信形態であり、前記基地局装置は、前記第1の通信形態に基づいて前記端末装置より送信される情報に基づいて前記ビームフォーミング送信を行なう。
(6)また、本発明の通信システムは、上記(5)に記載の通信システムであって、前記第1の通信形態に基づいて前記端末装置より取得した情報は、前記端末装置の周辺情報であり、前記基地局装置は、前記周辺情報に基づいて、前記端末装置の位置情報を取得し、前記位置情報に基づいて前記ビームフォーミング送信を行なう。
(7)また、本発明の通信システムは、上記(2)から(4)の何れかに記載の通信システムであって、前記基地局装置は、前記第2の通信形態に基づいた通信が所要の前記第2の通信品質を満たせない場合、前記端末装置に、前記第2の通信形態に基づいた通信が所要の前記第2の通信品質を満たせないことを示す情報をシグナリングする。
(8)また、本発明の通信システムは、上記(2)から(4)の何れかに記載の通信システムであって、前記第1の通信品質は、データレートであり、前記第2の通信品質は、通信遅延時間である。
(9)また、本発明の基地局装置は、異なる通信品質を満たす複数の通信形態に基づいて通信サービスを提供する通信システムが備え、端末装置と通信する基地局装置であって、前記複数の通信形態は、第1の通信形態と第2の通信形態を含み、前記第2の通信形態は、ビームフォーミング送信を含む通信形態であり、前記基地局装置は、前記ビームフォ
ーミング送信を行なう送信部を備え、前記送信部は、前記第1の通信形態に基づいて前記端末装置より送信される情報に基づいて前記ビームフォーミング送信を行なう。
本発明によれば、複数の異なる要求条件を必要とする通信サービスを効率的に提供する通信システム、および基地局装置が提供されるから、品質の高い通信サービスの提供が実現される。
本発明に係る通信システムの一例を示す概略図である。 本発明に係る基地局装置の一構成例を示す概略ブロック図である。 本発明に係る端末装置の一構成例を示す概略ブロック図である。 本発明に係る通信システムの一例を示す概略図である。 本発明に係る通信システムの一例を示す概略図である。
本実施形態における通信システムは、基地局装置(送信装置、セル、送信点、送信アンテナ群、送信アンテナポート群、コンポーネントキャリア、eNodeB)および端末装置(端末、移動端末、受信点、受信端末、受信装置、受信アンテナ群、受信アンテナポート群、UE)を備える。なお、基地局装置は端末装置の機能の一部を更に備えていても良い。また、端末装置は基地局装置の機能の一部を更に備えていても良い。
本実施形態において、“X/Y”は、“XまたはY”の意味を含む。本実施形態において、“X/Y”は、“XおよびY”の意味を含む。本実施形態において、“X/Y”は、“Xおよび/またはY”の意味を含む。
[1.第1の実施形態]
図1は、本実施形態に係る通信システムの例を示す図である。図1に示すように、本実施形態における通信システムは、基地局装置1A、基地局装置1B、端末装置2を備える。また、カバレッジ1−1は、基地局装置1Aが端末装置と接続可能な範囲(通信エリア)である。なお、基地局装置1Aと基地局装置1Bを総称して基地局装置1とも呼称する。
本実施形態に係る通信システムが備える基地局装置1A、基地局装置1B、端末装置2は、以下に説明する通信方法の少なくとも一部を備える。また、本実施形態に係る通信システムは、基地局装置1A、基地局装置1B、端末装置2以外の基地局装置および端末装置を備えてもよい。
図1において、端末装置2から基地局装置1への上りリンクの無線通信では、以下の上りリンク物理チャネルが用いられる。上りリンク物理チャネルは、上位層から出力された情報を送信するために使用される。
・PUCCH(Physical Uplink Control Channel)
・PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)
・PRACH(Physical Random Access Channel)
PUCCHは、上りリンク制御情報(Uplink Control Information: UCI)を送信する
ために用いられる。ここで、上りリンク制御情報は、下りリンクデータ(下りリンクトランスポートブロック、Downlink-Shared Channel: DL-SCH)に対するACK(a positive acknowledgement)またはNACK(a negative acknowledgement)(ACK/NACK
)を含む。下りリンクデータに対するACK/NACKを、HARQ−ACK、HARQ
フィードバックとも称する。
また、上りリンク制御情報は、下りリンクに対するチャネル状態情報(Channel State Information: CSI)を含む。また、上りリンク制御情報は、上りリンク共用チャネル(Uplink-Shared Channel: UL-SCH)のリソースを要求するために用いられるスケジューリン
グ要求(Scheduling Request: SR)を含む。前記チャネル状態情報は、好適な空間多重数を指定するランク指標RI、好適なプレコーダを指定するプレコーディング行列指標PMI、好適な伝送レートを指定するチャネル品質指標CQIなどが該当する。
前記チャネル品質指標CQIは(以下、CQI値)、所定の帯域(詳細は後述)における好適な変調方式(例えば、QPSK、16QAM、64QAM、256QAMなど)、符号化率(code rate)とすることができる。CQI値は、前記変更方式や符号化率によ
り定められたインデックス(CQI Index)とすることができる。前記CQI値は、予め当
該システムで定めたものをすることができる。
なお、前記ランク指標、前記プレコーディング品質指標は、予めシステムで定めたものとすることができる。前記ランク指標や前記プレコーディング行列指標は、空間多重数やプレコーディング行列情報により定められたインデックスとすることができる。なお、前記ランク指標、前記プレコーディング行列指標、前記チャネル品質指標CQIの値をCSI値と総称する。
PUSCHは、上りリンクデータ(上りリンクトランスポートブロック、UL-SCH)を送信するために用いられる。また、PUSCHは、上りリンクデータと共に、ACK/NACKおよび/またはチャネル状態情報を送信するために用いられても良い。また、PUSCHは、上りリンク制御情報のみを送信するために用いられても良い。
また、PUSCHは、RRCメッセージを送信するために用いられる。RRCメッセージは、無線リソース制御(Radio Resource Control: RRC)層において処理される情報/
信号である。また、PUSCHは、MAC CE(Control Element)を送信するために
用いられる。ここで、MAC CEは、媒体アクセス制御(MAC: Medium Access Control)層において処理(送信)される情報/信号である。
例えば、パワーヘッドルームは、MAC CEに含まれ、PUSCHを経由して報告されても良い。すなわち、MAC CEのフィールドが、パワーヘッドルームのレベルを示すために用いられても良い。
PRACHは、ランダムアクセスプリアンブルを送信するために用いられる。
また、上りリンクの無線通信では、上りリンク物理信号として上りリンク参照信号(Uplink Reference Signal: UL RS)が用いられる。上りリンク物理信号は、上位層から出力された情報を送信するためには使用されないが、物理層によって使用される。ここで、上りリンク参照信号には、DMRS(Demodulation Reference Signal)、SRS(Sounding Reference Signal)が含まれる。
DMRSは、PUSCHまたはPUCCHの送信に関連する。例えば、基地局装置1Aは、PUSCHまたはPUCCHの伝搬路補正を行なうためにDMRSを使用する。SRSは、PUSCHまたはPUCCHの送信に関連しない。例えば、基地局装置1Aは、上りリンクのチャネル状態を測定するためにSRSを使用する。
図1において、基地局装置1Aから端末装置2への下りリンクの無線通信では、以下の
下りリンク物理チャネルが用いられる。下りリンク物理チャネルは、上位層から出力された情報を送信するために使用される。
・PBCH(Physical Broadcast Channel;報知チャネル)
・PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel;制御フォーマット指示
チャネル)
・PHICH(Physical Hybrid automatic repeat request Indicator Channel;HARQ指示チャネル)
・PDCCH(Physical Downlink Control Channel;下りリンク制御チャネル)
・EPDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel;拡張下りリンク制御チャネル)
・PDSCH(Physical Downlink Shared Channel;下りリンク共有チャネル)
PBCHは、端末装置で共通に用いられるマスターインフォメーションブロック(Master Information Block: MIB, Broadcast Channel: BCH)を報知するために用いられる。
PCFICHは、PDCCHの送信に用いられる領域(例えば、OFDMシンボルの数)を指示する情報を送信するために用いられる。
PHICHは、基地局装置1Aが受信した上りリンクデータ(トランスポートブロック、コードワード)に対するACK/NACKを送信するために用いられる。すなわち、PHICHは、上りリンクデータに対するACK/NACKを示すHARQインディケータ(HARQフィードバック)を送信するために用いられる。また、ACK/NACKは、HARQ−ACKとも呼称する。端末装置2は、受信したACK/NACKを上位レイヤに通知する。ACK/NACKは、正しく受信されたことを示すACK、正しく受信しなかったことを示すNACK、対応するデータがなかったことを示すDTXである。また、上りリンクデータに対するPHICHが存在しない場合、端末装置2はACKを上位レイヤに通知する。
PDCCHおよびEPDCCHは、下りリンク制御情報(Downlink Control Information: DCI)を送信するために用いられる。ここで、下りリンク制御情報の送信に対して、
複数のDCIフォーマットが定義される。すなわち、下りリンク制御情報に対するフィールドがDCIフォーマットに定義され、情報ビットへマップされる。
例えば、下りリンクに対するDCIフォーマットとして、1つのセルにおける1つのPDSCH(1つの下りリンクトランスポートブロックの送信)のスケジューリングに使用されるDCIフォーマット1Aが定義される。
例えば、下りリンクに対するDCIフォーマットには、PDSCHのリソース割り当てに関する情報、PDSCHに対するMCS(Modulation and Coding Scheme)に関する情報、PUCCHに対するTPCコマンドなどの下りリンク制御情報が含まれる。ここで、下りリンクに対するDCIフォーマットを、下りリンクグラント(または、下りリンクアサインメント)とも称する。
また、例えば、上りリンクに対するDCIフォーマットとして、1つのセルにおける1つのPUSCH(1つの上りリンクトランスポートブロックの送信)のスケジューリングに使用されるDCIフォーマット0が定義される。
例えば、上りリンクに対するDCIフォーマットには、PUSCHのリソース割り当てに関する情報、PUSCHに対するMCSに関する情報、PUSCHに対するTPCコマンドなど上りリンク制御情報が含まれる。上りリンクに対するDCIフォーマットを、上りリンクグラント(または、上りリンクアサインメント)とも称する。
また、上りリンクに対するDCIフォーマットは、下りリンクのチャネル状態情報(CSI;Channel State Information。受信品質情報とも称する。)を要求(CSI request)するために用いることができる。チャネル状態情報は、好適な空間多重数を指定するランク指標RI(Rank Indicator)、好適なプリコーダを指定するプリコーディング行列指標PMI(Precoding Matrix Indicator)、好適な伝送レートを指定するチャネル品質指標CQI(Channel Quality Indicator)、プリコーディングタイプ指標PTI(Precoding
type Indicator)などが該当する。
また、上りリンクに対するDCIフォーマットは、端末装置が基地局装置にフィードバックするチャネル状態情報報告(CSI feedback report)をマップする上りリンクリソース
を示す設定のために用いることができる。例えば、チャネル状態情報報告は、定期的にチャネル状態情報(Periodic CSI)を報告する上りリンクリソースを示す設定のために用いることができる。チャネル状態情報報告は、定期的にチャネル状態情報を報告するモード設定(CSI report mode)のために用いることができる。
例えば、チャネル状態情報報告は、不定期なチャネル状態情報(Aperiodic CSI)を報
告する上りリンクリソースを示す設定のために用いることができる。チャネル状態情報報告は、不定期的にチャネル状態情報を報告するモード設定(CSI report mode)のために
用いることができる。基地局装置は、前記定期的なチャネル状態情報報告又は前記不定期的なチャネル状態情報報告のいずれかを設定することができる。また、基地局装置は、前記定期的なチャネル状態情報報告及び前記不定期的なチャネル状態情報報告の両方を設定することもできる。
また、上りリンクに対するDCIフォーマットは、端末装置が基地局装置にフィードバックするチャネル状態情報報告の種類を示す設定のために用いることができる。チャネル状態情報報告の種類は、広帯域CSI(例えばWideband CQI)と狭帯域CSI(例えば、Subband CQI)などがある。
端末装置は、下りリンクアサインメントを用いてPDSCHのリソースがスケジュールされた場合、スケジュールされたPDSCHで下りリンクデータを受信する。また、端末装置は、上りリンクグラントを用いてPUSCHのリソースがスケジュールされた場合、スケジュールされたPUSCHで上りリンクデータおよび/または上りリンク制御情報を送信する。
PDSCHは、下りリンクデータ(下りリンクトランスポートブロック、DL-SCH)を送信するために用いられる。また、PDSCHは、システムインフォメーションブロックタイプ1メッセージを送信するために用いられる。システムインフォメーションブロックタイプ1メッセージは、セルスペシフィック(セル固有)な情報である。
また、PDSCHは、システムインフォメーションメッセージを送信するために用いられる。システムインフォメーションメッセージは、システムインフォメーションブロックタイプ1以外のシステムインフォメーションブロックXを含む。システムインフォメーションメッセージは、セルスペシフィック(セル固有)な情報である。
また、PDSCHは、RRCメッセージを送信するために用いられる。ここで、基地局装置から送信されるRRCメッセージは、セル内における複数の端末装置に対して共通であっても良い。また、基地局装置1Aから送信されるRRCメッセージは、ある端末装置2に対して専用のメッセージ(dedicated signalingとも称する)であっても良い。すな
わち、ユーザ装置スペシフィック(ユーザ装置固有)な情報は、ある端末装置に対して専
用のメッセージを使用して送信される。また、PDSCHは、MAC CEを送信するために用いられる。
ここで、RRCメッセージおよび/またはMAC CEを、上位層の信号(higher layer signaling)とも称する。
また、PDSCHは、下りリンクのチャネル状態情報を要求するために用いることができる。また、PDSCHは、端末装置が基地局装置にフィードバックするチャネル状態情報報告(CSI feedback report)をマップする上りリンクリソースを送信するために用いる
ことができる。例えば、チャネル状態情報報告は、定期的にチャネル状態情報(Periodic
CSI)を報告する上りリンクリソースを示す設定のために用いることができる。チャネル状態情報報告は、定期的にチャネル状態情報を報告するモード設定(CSI report mode)
のために用いることができる。
下りリンクのチャネル状態情報報告の種類は広帯域CSI(例えばWideband CSI)と狭帯域CSI(例えば、Subband CSI)がある。広帯域CSIは、セルのシステム帯域に対
して1つのチャネル状態情報を算出する。狭帯域CSIは、システム帯域を所定の単位に区分し、その区分に対して1つのチャネル状態情報を算出する。
また、下りリンクの無線通信では、下りリンク物理信号として同期信号(Synchronization signal: SS)、下りリンク参照信号(Downlink Reference Signal: DL RS)が用いられる。下りリンク物理信号は、上位層から出力された情報を送信するためには使用されないが、物理層によって使用される。
同期信号は、端末装置が、下りリンクの周波数領域および時間領域の同期を取るために用いられる。また、下りリンク参照信号は、端末装置が、下りリンク物理チャネルの伝搬路補正を行なうために用いられる。例えば、下りリンク参照信号は、端末装置が、下りリンクのチャネル状態情報を算出するために用いられる。
ここで、下りリンク参照信号には、CRS(Cell-specific Reference Signal;
セル固有参照信号)、PDSCHに関連するURS(UE-specific Reference Signal;端末固有参照信号)、EPDCCHに関連するDMRS(Demodulation Reference Signal
)、NZP CSI−RS(Non-Zero Power Chanel State Information - Reference Signal)、ZP CSI−RS(Zero Power Chanel State Information - Reference Signal)が含まれる。
CRSは、サブフレームの全帯域で送信され、PBCH/PDCCH/PHICH/PCFICH/PDSCHの復調を行なうために用いられる。PDSCHに関連するURSは、URSが関連するPDSCHの送信に用いられるサブフレームおよび帯域で送信され、URSが関連するPDSCHの復調を行なうために用いられる。
EPDCCHに関連するDMRSは、DMRSが関連するEPDCCHの送信に用いられるサブフレームおよび帯域で送信される。DMRSは、DMRSが関連するEPDCCHの復調を行なうために用いられる。
NZP CSI−RSのリソースは、基地局装置1Aによって設定される。例えば、端末装置2は、NZP CSI−RSを用いて信号の測定(チャネルの測定)を行なう。ZP CSI−RSのリソースは、基地局装置1Aによって設定される。基地局装置1Aは、ZP CSI−RSをゼロ出力で送信する。例えば、端末装置2は、NZP CSI−RSが対応するリソースにおいて干渉の測定を行なう。
MBSFN(Multimedia Broadcast multicast service Single Frequency Network)
RSは、PMCHの送信に用いられるサブフレームの全帯域で送信される。MBSFN
RSは、PMCHの復調を行なうために用いられる。PMCHは、MBSFN RSの送信に用いられるアンテナポートで送信される。
ここで、下りリンク物理チャネルおよび下りリンク物理信号を総称して、下りリンク信号とも称する。また、上りリンク物理チャネルおよび上りリンク物理信号を総称して、上りリンク信号とも称する。また、下りリンク物理チャネルおよび上りリンク物理チャネルを総称して、物理チャネルとも称する。また、下りリンク物理信号および上りリンク物理信号を総称して、物理信号とも称する。
また、BCH、UL−SCHおよびDL−SCHは、トランスポートチャネルである。MAC層で用いられるチャネルを、トランスポートチャネルと称する。また、MAC層で用いられるトランスポートチャネルの単位を、トランスポートブロック(Transport Block: TB)、または、MAC PDU(Protocol Data Unit)とも称する。トランスポート
ブロックは、MAC層が物理層に渡す(deliverする)データの単位である。物理層にお
いて、トランスポートブロックはコードワードにマップされ、コードワード毎に符号化処理などが行なわれる。
図2は、本実施形態における基地局装置1Aの構成を示す概略ブロック図である。図2に示すように、基地局装置1Aは、上位層処理部(上位層処理ステップ)101、制御部(制御ステップ)102、送信部(送信ステップ)103、受信部(受信ステップ)104と送受信アンテナ105を含んで構成される。また、上位層処理部101は、無線リソース制御部(無線リソース制御ステップ)1011、スケジューリング部(スケジューリングステップ)1012を含んで構成される。また、送信部103は、符号化部(符号化ステップ)1031、変調部(変調ステップ)1032、下りリンク参照信号生成部(下りリンク参照信号生成ステップ)1033、多重部(多重ステップ)1034、無線送信部(無線送信ステップ)1035を含んで構成される。また、受信部104は、無線受信部(無線受信ステップ)1041、多重分離部(多重分離ステップ)1042、復調部(復調ステップ)1043、復号部(復号ステップ)1044を含んで構成される。
上位層処理部101は、媒体アクセス制御(Medium Access Control: MAC)層、パケットデータ統合プロトコル(Packet Data Convergence Protocol: PDCP)層、無線リンク制御(Radio Link Control: RLC)層、無線リソース制御(Radio Resource Control: RRC)層の処理を行なう。また、上位層処理部101は、送信部103および受信部104の制御を行なうために必要な情報を生成し、制御部102に出力する。
上位層処理部101は、端末装置の機能(UE capability)等、端末装置に関する情報
を端末装置から受信する。言い換えると、端末装置は、自身の機能を基地局装置に上位層の信号で送信する。
なお、以下の説明において、端末装置に関する情報は、その端末装置が所定の機能をサポートするかどうかを示す情報、または、その端末装置が所定の機能に対する導入およびテストの完了を示す情報を含む。なお、以下の説明において、所定の機能をサポートするかどうかは、所定の機能に対する導入およびテストを完了しているかどうかを含む。
例えば、端末装置が所定の機能をサポートする場合、その端末装置はその所定の機能をサポートするかどうかを示す情報(パラメータ)を送信する。端末装置が所定の機能をサポートしない場合、その端末装置はその所定の機能をサポートするかどうかを示す情報(
パラメータ)を送信しない。すなわち、その所定の機能をサポートするかどうかは、その所定の機能をサポートするかどうかを示す情報(パラメータ)を送信するかどうかによって通知される。なお、所定の機能をサポートするかどうかを示す情報(パラメータ)は、1または0の1ビットを用いて通知してもよい。
無線リソース制御部1011は、下りリンクのPDSCHに配置される下りリンクデータ(トランスポートブロック)、システムインフォメーション、RRCメッセージ、MAC CEなどを生成、又は上位ノードから取得する。無線リソース制御部1011は、下りリンクデータを送信部103に出力し、他の情報を制御部102に出力する。また、無線リソース制御部1011は、端末装置の各種設定情報の管理をする。
スケジューリング部1012は、物理チャネル(PDSCHおよびPUSCH)を割り当てる周波数およびサブフレーム、物理チャネル(PDSCHおよびPUSCH)の符号化率および変調方式(あるいはMCS)および送信電力などを決定する。スケジューリング部1012は、決定した情報を制御部102に出力する。
スケジューリング部1012は、スケジューリング結果に基づき、物理チャネル(PDSCHおよびPUSCH)のスケジューリングに用いられる情報を生成する。スケジューリング部1012は、生成した情報を制御部102に出力する。
制御部102は、上位層処理部101から入力された情報に基づいて、送信部103および受信部104の制御を行なう制御信号を生成する。制御部102は、上位層処理部101から入力された情報に基づいて、下りリンク制御情報を生成し、送信部103に出力する。
送信部103は、制御部102から入力された制御信号に従って、下りリンク参照信号を生成し、上位層処理部101から入力されたHARQインディケータ、下りリンク制御情報、および、下りリンクデータを、符号化および変調し、PHICH、PDCCH、EPDCCH、PDSCH、および下りリンク参照信号を多重して、送受信アンテナ105を介して端末装置2に信号を送信する。
符号化部1031は、上位層処理部101から入力されたHARQインディケータ、下りリンク制御情報、および下りリンクデータを、ブロック符号化、畳み込み符号化、ターボ符号化等の予め定められた符号化方式を用いて符号化を行なう、または無線リソース制御部1011が決定した符号化方式を用いて符号化を行なう。変調部1032は、符号化部1031から入力された符号化ビットをBPSK(Binary Phase Shift Keying)、Q
PSK(quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(quadrature amplitude modulation)、64QAM、256QAM等の予め定められた、または無線リソース制御部1011が決定した変調方式で変調する。
下りリンク参照信号生成部1033は、基地局装置1Aを識別するための物理セル識別子(PCI、セルID)などを基に予め定められた規則で求まる、端末装置2が既知の系列を下りリンク参照信号として生成する。
多重部1034は、変調された各チャネルの変調シンボルと生成された下りリンク参照信号と下りリンク制御情報とを多重する。つまり、多重部1034は、変調された各チャネルの変調シンボルと生成された下りリンク参照信号と下りリンク制御情報とをリソースエレメントに配置する。
無線送信部1035は、多重された変調シンボルなどを逆高速フーリエ変換(Inverse
Fast Fourier Transform: IFFT)してOFDMシンボルを生成し、OFDMシンボルにサイクリックプレフィックス(cyclic prefix: CP)を付加してベースバンドのディジタル
信号を生成し、ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換し、フィルタリングにより余分な周波数成分を除去し、搬送周波数にアップコンバートし、電力増幅し、送受信アンテナ105に出力して送信する。
受信部104は、制御部102から入力された制御信号に従って、送受信アンテナ105を介して端末装置2から受信した受信信号を分離、復調、復号し、復号した情報を上位層処理部101に出力する。
無線受信部1041は、送受信アンテナ105を介して受信された上りリンクの信号を、ダウンコンバートによりベースバンド信号に変換し、不要な周波数成分を除去し、信号レベルが適切に維持されるように増幅レベルを制御し、受信された信号の同相成分および直交成分に基づいて、直交復調し、直交復調されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。
無線受信部1041は、変換したディジタル信号からCPに相当する部分を除去する。無線受信部1041は、CPを除去した信号に対して高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform: FFT)を行い、周波数領域の信号を抽出し多重分離部1042に出力する。
多重分離部1042は、無線受信部1041から入力された信号をPUCCH、PUSCH、上りリンク参照信号などの信号に分離する。なお、この分離は、予め基地局装置1Aが無線リソース制御部1011で決定し、各端末装置2に通知した上りリンクグラントに含まれる無線リソースの割り当て情報に基づいて行なわれる。
また、多重分離部1042は、PUCCHとPUSCHの伝搬路の補償を行なう。また、多重分離部1042は、上りリンク参照信号を分離する。
復調部1043は、PUSCHを逆離散フーリエ変換(Inverse Discrete Fourier Transform: IDFT)し、変調シンボルを取得し、PUCCHとPUSCHの変調シンボルそれぞれに対して、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM等の予め定められた、または自装置が端末装置2各々に上りリンクグラントで予め通知した変調方式を用いて受信信号の復調を行なう。
復号部1044は、復調されたPUCCHとPUSCHの符号化ビットを、予め定められた符号化方式の、予め定められた、又は自装置が端末装置2に上りリンクグラントで予め通知した符号化率で復号を行ない、復号した上りリンクデータと、上りリンク制御情報を上位層処理部101へ出力する。PUSCHが再送信の場合は、復号部1044は、上位層処理部101から入力されるHARQバッファに保持している符号化ビットと、復調された符号化ビットを用いて復号を行なう。
図3は、本実施形態における端末装置2の構成を示す概略ブロック図である。図3に示すように、端末装置2は、上位層処理部(上位層処理ステップ)201、制御部(制御ステップ)202、送信部(送信ステップ)203、受信部(受信ステップ)204、チャネル状態情報生成部(チャネル状態情報生成ステップ)205と送受信アンテナ206を含んで構成される。また、上位層処理部201は、無線リソース制御部(無線リソース制御ステップ)2011、スケジューリング情報解釈部(スケジューリング情報解釈ステップ)2012を含んで構成される。また、送信部203は、符号化部(符号化ステップ)2031、変調部(変調ステップ)2032、上りリンク参照信号生成部(上りリンク参照信号生成ステップ)2033、多重部(多重ステップ)2034、無線送信部(無線送
信ステップ)2035を含んで構成される。また、受信部204は、無線受信部(無線受信ステップ)2041、多重分離部(多重分離ステップ)2042、信号検出部(信号検出ステップ)2043を含んで構成される。
上位層処理部201は、ユーザの操作等によって生成された上りリンクデータ(トランスポートブロック)を、送信部203に出力する。また、上位層処理部201は、媒体アクセス制御(Medium Access Control: MAC)層、パケットデータ統合プロトコル(Packet
Data Convergence Protocol: PDCP)層、無線リンク制御(Radio Link Control: RLC)
層、無線リソース制御(Radio Resource Control: RRC)層の処理を行なう。
上位層処理部201は、自端末装置がサポートしている端末装置の機能を示す情報を、送信部203に出力する。
無線リソース制御部2011は、自端末装置の各種設定情報の管理をする。また、無線リソース制御部2011は、上りリンクの各チャネルに配置される情報を生成し、送信部203に出力する。
無線リソース制御部2011は、基地局装置から送信されたCSIフィードバックに関する設定情報を取得し、制御部202に出力する。
スケジューリング情報解釈部2012は、受信部204を介して受信した下りリンク制御情報を解釈し、スケジューリング情報を判定する。また、スケジューリング情報解釈部2012は、スケジューリング情報に基づき、受信部204、および送信部203の制御を行なうために制御情報を生成し、制御部202に出力する。
制御部202は、上位層処理部201から入力された情報に基づいて、受信部204、チャネル状態情報生成部205および送信部203の制御を行なう制御信号を生成する。制御部202は、生成した制御信号を受信部204、チャネル状態情報生成部205および送信部203に出力して受信部204、および送信部203の制御を行なう。
制御部202は、チャネル状態情報生成部205が生成したCSIを基地局装置に送信するように送信部203を制御する。
受信部204は、制御部202から入力された制御信号に従って、送受信アンテナ206を介して基地局装置1Aから受信した受信信号を、分離、復調、復号し、復号した情報を上位層処理部201に出力する。
無線受信部2041は、送受信アンテナ206を介して受信した下りリンクの信号を、ダウンコンバートによりベースバンド信号に変換し、不要な周波数成分を除去し、信号レベルが適切に維持されるように増幅レベルを制御し、受信した信号の同相成分および直交成分に基づいて、直交復調し、直交復調されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。
また、無線受信部2041は、変換したディジタル信号からCPに相当する部分を除去し、CPを除去した信号に対して高速フーリエ変換を行い、周波数領域の信号を抽出する。
多重分離部2042は、抽出した信号をPHICH、PDCCH、EPDCCH、PDSCH、および下りリンク参照信号に、それぞれ分離する。また、多重分離部2042は、チャネル測定から得られた所望信号のチャネルの推定値に基づいて、PHICH、PD
CCH、およびEPDCCHのチャネルの補償を行ない、下りリンク制御情報を検出し、制御部202に出力する。また、制御部202は、PDSCHおよび所望信号のチャネル推定値を信号検出部2043に出力する。
信号検出部2043は、PDSCH、チャネル推定値を用いて、信号検出し、上位層処理部201に出力する。
送信部203は、制御部202から入力された制御信号に従って、上りリンク参照信号を生成し、上位層処理部201から入力された上りリンクデータ(トランスポートブロック)を符号化および変調し、PUCCH、PUSCH、および生成した上りリンク参照信号を多重し、送受信アンテナ206を介して基地局装置1Aに送信する。
符号化部2031は、上位層処理部201から入力された上りリンク制御情報を畳み込み符号化、ブロック符号化等の符号化を行う。また、符号化部2031は、PUSCHのスケジューリングに用いられる情報に基づきターボ符号化を行なう。
変調部2032は、符号化部2031から入力された符号化ビットをBPSK、QPSK、16QAM、64QAM等の下りリンク制御情報で通知された変調方式または、チャネル毎に予め定められた変調方式で変調する。
上りリンク参照信号生成部2033は、基地局装置1Aを識別するための物理セル識別子(physical cell identity: PCI、Cell IDなどと称される)、上りリンク参照信号を配置する帯域幅、上りリンクグラントで通知されたサイクリックシフト、DMRSシーケンスの生成に対するパラメータの値などを基に、予め定められた規則(式)で求まる系列を生成する。
多重部2034は、制御部202から入力された制御信号に従って、PUSCHの変調シンボルを並列に並び替えてから離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transform: DFT
)する。また、多重部2034は、PUCCHとPUSCHの信号と生成した上りリンク参照信号を送信アンテナポート毎に多重する。つまり、多重部2034は、PUCCHとPUSCHの信号と生成した上りリンク参照信号を送信アンテナポート毎にリソースエレメントに配置する。
無線送信部2035は、多重された信号を逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier
Transform: IFFT)して、SC−FDMA方式の変調を行い、SC−FDMAシンボルを生成し、生成されたSC−FDMAシンボルにCPを付加し、ベースバンドのディジタル信号を生成し、ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換し、余分な周波数成分を除去し、アップコンバートにより搬送周波数に変換し、電力増幅し、送受信アンテナ206に出力して送信する。
なお、本実施形態に係る通信システムが備える基地局装置1および端末装置2が備える通信方法は、以上に説明する方法に限定されるものではない。本実施形態に係る通信システムが備える基地局装置1および端末装置2は、例えば、LTE(Long Term Evolution
)をサポートしていても良いし、IEEE802.11として定義されている通信方式をサポートしていても良い。
本実施形態に係る端末装置2は、基地局装置1Aと基地局装置1Bとの間で通信を行なう。そして、端末装置2は、異なる通信品質である第1の通信品質と第2の通信品質をそれぞれ満たす必要がある複数の通信を、基地局装置1Aと基地局装置1Bとの間で行なう。例えば、端末装置2は、基地局装置1に対して、情報量の大きいデータを送信するため
に、端末装置2と基地局装置1は所要のデータレートを満足する通信を行なう。更に基地局装置1は、端末装置2に対して、信号を大きな遅延を引き起こすことなく送信するために、端末装置2と基地局装置1は、所要の通信遅延時間を満足する通信を行なう。この場合、第1の通信品質はデータレートであり、第2の通信品質は通信遅延時間となる。
本実施形態に係る通信システムは、所要データレートを満足する通信と、所要遅延時間を満足する通信は、同時に行われることが可能である。しかし、所要遅延時間を満足する通信がいつ開始されるかは、所要データレートを満足する通信に依存する。例えば、所要遅延時間を満足する通信の開始トリガは、所要データレートを満足する通信によって提供された情報に基づくことができる。
ここでデータレートとは、一定期間内に送信装置から受信装置へ送信される情報量(情報ビット数)を指すものとする。例えば、端末装置2は、基地局装置1に対して、自装置が備えるカメラデバイスによって取得した高解像度の動画像をリアルタイムに送信するためには、端末装置2と基地局装置1との間の通信には高いデータレートが要求される。また、端末装置2が取得した動画像を常に高解像度にて基地局装置1に送信するためには、安定して一定のデータレートを実現できることが要求される。すなわち、本実施形態に係る所要データレートを満足する通信は、平均的に高いデータレートが実現するのではなく、常に一定の高いデータレートを実現することができる。
一方、低遅延の通信とは、ある端末装置に他の端末装置宛ての送信要求(トラフィック)が発生してから、実際に、当該送信要求に係る通信が終了するまでの時間が短い通信を指す。また、ある端末装置に他の端末装置宛ての送信要求が発生してから、当該送信要求に係る通信が実際に開始されるまでの時間が短い通信を指すこともできる。本実施形態に係る通信システムでは、端末装置に送信要求が発生してから、実際に通信が開始されるまでの時間と、基地局装置に送信要求が発生してから、実際に通信が開始されるまでの時間を比較した場合、前者より後者を短くすることができる。
また、本実施形態に係る通信遅延時間には、情報を送信する、もしくは情報を要求する端末装置が、対象となる端末装置に対して、情報の送信を完了する、もしくは要求した情報を取得するまで(End-to-End)に存在するあらゆる装置(例えば、端末装置、基地局装置、Remote Radio Head、Base Band Unit等)の装置内制御遅延と、無線通信区間および
有線通信区間の通信遅延を含む。本実施形態に係る装置内制御遅延には、OSI参照モデルやTCP/IPモデルにて定義されている各プロトコル間の情報やり取りに係る時間を含む。本実施形態において、ある通信が、他の通信に対して遅延が少ないという状態は、上記遅延時間のうち、いずれか一つ、もしくは複数の遅延時間の総和が、短い(少ない)ことを指す。
一般的に、高いデータレートの通信を満たすために要求される無線リソースや無線技術は、低遅延の通信を満たすために要求される無線リソースや無線技術とは異なる。よって、本実施形態に係る通信システムが、一つの通信方法によって、上記2つの通信を満たそうとした場合、通信に係るコスト(無線リソース、装置製造コスト等に代表される投資コスト(APEX)、システム運営に代表される運営コスト(OPEX)を含む)を増大させてしまう。
そこで、本実施形態に係る通信システムは、複数の通信経路(通信路)、通信方式および無線アクセス技術(RAT)を備えることができる。例えば、通信システムは、端末装置2
と基地局装置1Aとの間の第1の通信経路(通信路)と、端末装置2と基地局装置1Bとの間の第2の通信経路を備えることができる。また、通信システムは、端末装置2と基地局装置1Aとの間で、第1の通信方式と第2の通信方式を用いた通信を行なうことができる。また、通信システムは、端末装置2と基地局装置1Aとに、それぞれ第1のRATと
第2のRATを備えさせることができる。
また、通信システムは、上記内容を組み合わせた複数の通信形態を備えることができる。例えば、端末装置2は、第1の通信形態として、基地局装置1Aとの間の第1の通信経路において、第1のRATを用いる一方で、第2の通信形態として、基地局装置1Bとの間の第2の通信経路において、第2のRATを用いることもできる。なお、本実施形態において、通信形態が備える(通信形態を特徴づける)要素は、上記内容に限定されるものではなく、他の構成要素が存在していても良いし、後述する要求条件によって特徴づけられても良い。本実施形態において、通信システムは、複数の通信形態を備えるものとして、以下では説明を行なう。
本実施形態に係る通信システムは、端末装置2が、高いデータレートの通信を要求する信号を基地局装置1に送信する際に、当該要求を満たすのに適した通信形態を選択することができる。なお、以下では“通信形態を選択する”という動作は、通信システムが主体となって行なっても良いし、端末装置2や基地局装置1が主体となって該動作を行なっても良い。また、通信システムを管理する別の装置(例えば、Radio Network Controller(RNC))が、主体となって該動作行なっても。また、本実施形態に係る通信システムを用い
て、主サービスを提供する実体が、主体となって該動作を行なっても良い。
また、通信形態毎に、通信形態を選択する主体が異なっていても良い。例えば、本実施形態に係る通信システムでは、第1の通信形態を選択する主体は端末装置2であり、第2の通信形態を選択する主体は基地局装置1とすることが可能である。
また、“通信形態を選択する”という動作は、以下で説明するような、通信形態を構成する要素(通信経路、通信方式、RAT、無線周波数、無線リソース等)を選択する動作も含む。
なお、本実施形態に係る通信システムは複数の基地局装置を備えることができるが、一つの基地局装置が複数の通信形態をサポート可能である場合、該基地局装置の複数の通信形態を指して、複数の基地局装置とすることも可能である。例えば、本実施形態に係る通信システムは、基地局装置1Aが、第1のRATと第2のRATを備えている場合、第1のRATを用いる基地局装置1Aと第2のRATを用いる基地局装置1Aを異なる基地局装置1Aとみなすことができる。
例えば、端末装置2は、基地局装置1Aと基地局装置1Bとで、最も受信品質の高い基地局装置1との間の通信経路を用いる通信形態を、高いデータレートの通信を実現する第1の通信形態として選択することができる。これは、このような第1の通信形態は、該通信形態で通信される信号の受信品質を高く保つことが可能であるためである。一方、端末装置2は、基地局装置1Aと基地局装置1Bとで、無線リソースを確保可能である基地局装置1との間の通信経路を用いる通信形態を、遅延時間の少ない通信を実現する第2の通信形態として選択することができる。このとき、端末装置2は第2の通信形態を選択する際に、必ずしも受信品質を考慮する必要は無い。
以上説明したように、通信システムが第1の通信形態と第2の通信形態を選択することで、第1の通信形態は、第2の通信形態よりも第1の通信品質であるデータレートを高くすることができる。一方で、第2の通信形態は、第1の通信形態よりも第2の通信品質である所要遅延時間を小さくすることができる。
また、本実施形態に係る通信システムは、基地局装置1がサポート可能な通信方式や、RATや、無線周波数や、通信帯域幅等に応じて、第1の通信形態と第2の通信形態を選
択することができる。
図4は、本実施形態に係る通信システムの様子の一例を示す図である。端末装置2は、通信システムが備える基地局装置1A〜1Dの中で、最も受信品質の高い基地局装置1を、第1の通信形態に基づいて通信する基地局装置1として選択することができる。一方、本実施形態に係る通信システムは、端末装置2に対して、第2の通信形態に基づいて信号を送信する際に、該送信要求が発生した瞬間に無線リソースを確保可能である基地局装置1を選択し、選択した基地局装置1より、端末装置2に対して、第2の通信形態に基づいて信号を送信することができる。
当然ながら、端末装置2が通信システム内を移動するたびに、端末装置2が第1の通信形態および第2の通信形態に基づいて通信を行なう基地局装置1は変更されても良い。また、端末装置2は、複数の基地局装置1との間で、第1の通信形態および第2の通信形態に基づいて通信を行なっても良い。例えば、本実施形態に係る通信システムは、第2の通信形態に基づいた通信のトリガ発生した場合、その瞬間に無線リソースを確保可能なすべての基地局装置1が、該端末装置2に対して、該第2の通信形態に基づいて、該情報を送信しても良い。
言い換えると、本実施形態に係る通信システムにおいては、端末装置2は、自装置が情報を送信する際に用いる通信形態に基づいて、接続する基地局装置1を選択していると言える。すなわち、端末装置2は、複数の基地局装置1と接続状態を維持することができるが、該複数の基地局装置1は、前述してきたように、第1の通信形態に基づいて通信を行なう基地局装置1と、第2の通信形態に基づいて通信を行なう基地局装置1とに棲み分けることが可能である。
このことは、本実施形態に係る通信システムに基づいて通信サービスを提供するサービスを提供する実体が、端末装置2が接続する基地局装置1を選択する場合も同様である。サービスを提供する実体は、自らが備える通信システムが備える基地局装置1が、前述してきたような第1の通信形態に基づいて通信を行なうことが可能な基地局装置1と、第2の通信形態に基づいて通信を行なうことが可能な基地局装置1とに棲み分けることが可能である。サービスを提供する実体は、該棲み分けに応じて、端末装置2が接続する基地局装置1を選択することができる。
サービスを行なう実体、端末装置2、および基地局装置1が行なう基地局装置1の棲み分けは、瞬時の通信品質に基づいて行っても良いし、平均的な通信品質に基づいて行っても良い。先を例にとれば、端末装置2は、瞬時の通信品質として挙げられる受信品質が高い基地局装置1を、第1の通信形態に基づいて通信を行なうことが可能な基地局装置1として棲み分けていたと言える。また、端末装置2は、無線リソースを確保可能な基地局装置1を、第2の通信形態に基づいて通信を行なうことが可能な基地局装置1として棲み分けていたと言える。
なお、本実施形態に係る通信システムでは、第1の通信形態と第2の通信形態が用いる無線リソースは、何かに限定されるものでは無いが、高いデータレートを常に保つことが望ましい第1の通信形態に優先的に無線リソースを割り振ることが好適である。よって、本実施形態に係る通信システムは、通信システムに存在する端末装置2が、通信システム内の何れかの基地局装置1に接続することで第1の通信形態が実現可能となるように無線リソースの割り当てを決定することができる。通信システムは、利用可能な無線リソースのうち、第1の通信形態に割り当てていない無線リソースを第2の通信形態に割り当てることが可能である。
本実施形態に係る通信システムは、第1の通信形態と第2の通信形態に固定的に無線リソースを割り当てることができる。この場合、第1の通信形態を提供する基地局装置1と、第2の通信形態を提供する基地局装置1は、固定的に棲み分けられることになる。
本実施形態に係る通信システムは、第1の通信形態と第2の通信形態に動的に無線リソースを割り当てることができる。この場合、通信システムが備える複数の基地局装置1は、利用可能な無線リソースに応じて、第1の通信形態を提供する基地局装置1か第2の通信形態を提供する基地局装置1かに住み分けられる。
また、本実施形態に係る通信システムは、第1の通信形態および第2の通信形態を満足する通信経路、通信方式およびRATの組み合わせを、予めグループ化しておくことができる。第1の通信形態および第2の通信形態を満足する通信経路等の組み合わせは、複数あっても良い。
以上説明してきた方法によれば、通信システムは、要求条件の異なる複数の通信を効率的に行なうことができるから、通信に係るコストを大幅に削減しつつ、高品質な通信サービスを提供することが可能である。
[2.第2の実施形態]
本実施形態においては、通信システムが備える複数の通信形態は、お互いがそれぞれ関連付けられている。以下では、第1の実施形態と同様に、通信システムは、高いデータレートの通信を満足する第1の通信形態と、遅延の少ない通信を満足する第2の通信形態を備える。
本実施形態において、端末装置2が第1の通信形態によって送信する第1の情報と、端末装置2が第2の通信形態によって受信する第2の情報はお互いに関連付けられている。例えば、本実施形態に係る通信システムでは、端末装置2が第1の通信形態によって送信する第1の情報は、端末装置2が、自装置が備えるデバイスによって得られた自装置周辺の情報である。自装置周辺の情報は、例えば端末装置2がカメラデバイスによって得られた周辺の静止画像もしくは動画像でも良いし、端末装置2がセンサーデバイスによって得られた周辺の環境データでも良い。一方、端末装置2が第2の通信形態によって受信する第2の情報は、端末装置2が第1の通信形態によって送信した該端末装置2周辺の情報に基づいて生成される。例えば、端末装置2が第1の通信形態を用いて送信した動画像に、特定の情報が認められた場合、通信システムは、端末装置2に対して、第2の通信形態によって第2の情報を送信することができる。すなわち、第1の実施形態と同様に、第2の通信形態によって第2の情報が送信されるか否かは、第1の通信形態によって送信される情報に基づいて決定される。
このとき、本実施形態に係る通信システムは、低遅延を満足する必要がある第2の通信形態を実現するために、特定の通信技術を用いることができる。例えば、本実施形態に係る通信システムは、第2の通信形態を実現するために、ビームフォーミング技術(ビームフォーミング送信、ビームフォーミング通信)を用いることができる。具体的には、本実施形態に係る通信システムが備える基地局装置1は、複数の送信アンテナを備え、自装置が送信する信号にビームフォーミングを掛けて送信することができる。
本実施形態に係るビームフォーミング送信の方法は何かに限定されるものではない。例えば、基地局装置1は、端末装置2宛ての送信信号のベースバンド信号に対して、送信重みを乗算するディジタルビームフォーミングを行なうことができる。また、基地局装置1は、自装置が備える複数のアンテナ素子間の位相差や振幅差を調整することでビームフォーミング送信を行なうアナログビームフォーミングを行なうことができる。また、基地局
装置1は、アナログビームフォーミングを適用したアンテナ素子群(サブアレイ)を見かけ上の送信アンテナとみなしてディジタルビームフォーミングを行なうハイブリッドビームフォーミングを行なうことができる。また、基地局装置1は、固定のビーム利得(アンテナ利得、アンテナ指向性、ビーム指向性)を備えた複数のアンテナを備え、該複数のアンテナを切り替えて用いることでビームフォーミング送信を行なうことも可能である。
基地局装置1は、ビームフォーミング送信を行なうことが出来るから、第1の通信形態よりも高い無線周波数を用いることも可能となるから、無線リソースを確保しやすくなる。また、基地局装置1がビームフォーミング送信を行なうことで、基地局装置1のカバレッジを広げることが可能となる。よって、本実施形態に係る通信システムにおいて、特定の基地局装置1がビームフォーミング送信を行ない、かつ第1の通信形態が用いる無線周波数よりも高い無線周波数を用いることで、当該基地局装置1が常に第2の通信形態に基づいて端末装置2に対して信号を送信することが可能となるから、第2の通信形態が満足すべき要求条件である通信遅延の短縮を、より好適に実現できる。
本実施形態に係る基地局装置1は、ビームフォーミングを行なうための複数の送信重み(送信フィルタ、フィルタ、位相回転量)を予め備えており、また、各送信重みによって、自装置のカバレッジがどのように変化するかを予め把握しておくことができる。
しかし、ビームフォーミング技術を用いる基地局装置1は、送信信号の宛先端末装置との間のチャネルに関する情報を必要とする。ここで宛先の端末装置との間のチャネルに関する情報としては、端末装置との間の複素チャネル利得情報が好適であるが、基地局装置1がビームフォーミング技術を用いるのに足る情報であれば良い。例えば、基地局装置1は、送信信号の宛先端末装置の位置情報を取得することで、ビームフォーミング技術を用いることができる。しかし、従来の通信システムにおいては、送信装置がビームフォーミング技術を用いるためには、前述したようなチャネルに関する情報を制御情報としてやり取りしていたため、通信システムのオーバーヘッドを増加させてしまう。
本実施形態に係る通信システムは、端末装置2が第1の通信形態を用いて送信する第1の情報は、端末装置2の装置周辺の情報であるから、基地局装置1は該端末装置2の装置周辺の情報(周辺情報)に基づいて、ビームフォーミング送信を行なうことができる。例えば、該端末装置2の装置周辺の情報が、該端末装置2に搭載のカメラデバイスが取得した動画像であれば、基地局装置1は、該動画像に基づいて、該端末装置2が現在位置する場所を推定することが可能であるから、その情報に基づいて、基地局装置1はビームフォーミングを行なうことが可能である。
図5は本実施形態に係る通信システムの様子の一例を示す図である。図5において通信システムは基地局装置1Aと端末装置2を備えている。また、5−1〜5−4は、基地局装置1Aのカバレッジであり、基地局装置1Aが、それぞれ異なるビームフォーミングを行なった場合のカバレッジの変化に対応している。すなわち、図5において、基地局装置1Aは4つの送信フィルタ6−1〜6−4が利用可能であり、基地局装置1Aが送信フィルタ6−1を用いた場合の、基地局装置1Aのカバレッジがカバレッジ5−1に対応する。
なお、本実施形態において、基地局装置1Aが行なうビームフォーミング手法は何かに限定されるものではない。基地局装置1Aは、アナログビームフォーミングを用いても良いし、ディジタルビームフォーミングを用いても良い。また、基地局装置1Aは、図5に示すように、予め複数種類の送信フィルタを備えていても良いし、前述してきたように、第1の通信形態に基づいて端末装置2が送信した端末装置2の装置周辺の情報に基づいて、その都度送信フィルタを計算しても良い。ただし、基地局装置1Aが、自装置がビーム
フォーミングを用いることで、自装置のカバレッジがどのように変化するかを把握しておくことが好適である。
本実施形態において、基地局装置1は、第1の通信形態に基づいて端末装置2が送信した端末装置2の装置周辺の情報に基づいて、自装置の送信フィルタを決定する。例えば、該端末装置2の装置周辺の情報より、基地局装置1は該端末装置2がカバレッジ5−2に存在すると判断した場合、カバレッジ5−2を実現する送信フィルタ6−2を用いてビームフォーミングを行なえば良い。
また、本実施形態に係る通信システムは、端末装置2が第1の通信形態に基づいて送信した動画像データに情報が認められる基地局装置1より、第2の通信形態に基づいて、該端末装置2に情報を送信することができる。ここで、該動画像データに情報が認められるということは、該動画像データに、該基地局装置1を示す情報(該基地局装置1の外観等)が映っていることを指す。また、基地局装置1が、特定の周波数もしくは位相にて情報を送信し、該動画像データに当該情報が認められる場合も含む。本実施形態に係る通信システムは、該動画像データにより、端末装置2に向けたビームフォーミングを可能とする基地局装置1を判断可能である。また、該動画像データより、該基地局装置1から見た該端末装置2の方向も推定可能であるから、該基地局装置1は、該端末装置2に対して好適なビームフォーミング送信を行なうことができる。
また、本実施形態に係る通信システムは、上記方法に基づいて第2の通信形態を実現可能な基地局装置1の中から基地局装置1を選択し、第2の通信形態に基づいた通信を行なうことができる。
なお、ビームフォーミング技術は、信号の宛先装置にビームを向ける必要があることから、送信装置と受信装置の位置関係によっては、どうしても通信できない状態が生ずる。図5を例にとれば、端末装置2が、基地局装置1Aのいずれのカバレッジ内にも存在しなければ、基地局装置1Aは、端末装置2に対して、ビームフォーミング技術を用いた信号送信を行なうことは出来ない。
そのため、本実施形態に係る通信システムでは、基地局装置1は、端末装置2に対して、第2の通信形態に基づいた通信にて送信すべき情報が無い状態でも、常に、端末装置2に対してビームフォーミング送信によって何かしらの情報を送信し続けることができる。以下ではこの通信を確認通信と呼ぶこととする。該確認通信は、送信信号に対して、応答信号を送信することができる。確認通信を開始した基地局装置1は、端末装置2からの応答信号を受信することで、該確認通信が正しく行われていることを把握できる。該確認通信が正しく行われている間は、基地局装置1は、端末装置2に対して、ビームフォーミング送信が実現できていることを意味しているから、該第2の通信形態に基づいた通信にて送信すべき情報が発生したら、基地局装置1は、速やかに当該情報を端末装置2に対して、ビームフォーミング送信を含む該第2の通信形態に基づいた通信にて、情報を送信することができる。
一方、該確認通信が正しく行われていないと基地局装置1が判断した場合、基地局装置1は端末装置2に対して、第2の通信形態に基づいた通信が行えないことを意味している。この場合、基地局装置1は端末装置2に対して、第2の通信形態に基づいた通信が行えない旨を示す情報をシグナリングすることが出来る。この場合、該端末装置2は、他の基地局装置1への接続を試みても良いし、該通信システムを用いて提供されている通信サービスから離脱しても良い。
以上説明してきた方法によれば、通信システムは、第1の通信形態によって送信された
情報に基づいて、第2の通信形態による通信を実現することが可能となるから、通信システムのオーバーヘッドを削減することが可能となり、高効率な通信サービスを提供することが可能となる。
[3.全実施形態共通]
なお、本発明に係る各装置で動作するプログラムは、本発明に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAMに蓄積され、その後、各種ROMやHDDに格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROM、不揮発性メモリカード等)、光記録媒体(例えば、DVD、MO、MD、CD、BD等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等のいずれであってもよい。また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の機能が実現される場合もある。
また市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本発明に含まれる。また、上述した実施形態における各装置の一部、または全部を典型的には集積回路であるLSIとして実現してもよい。各装置の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、または全部を集積してチップ化してもよい。各機能ブロックを集積回路化した場合に、それらを制御する集積回路制御部が付加される。
また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
なお、本願発明は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、本願発明の端末装置2は、移動局装置への適用に限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などに適用出来ることは言うまでもない。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。
本発明は、通信システムおよび基地局装置に用いて好適である。
1、1A、1B、1C、1D 基地局装置
2 端末装置
101 上位層処理部
102 制御部
103 送信部
104 受信部
105 送受信アンテナ
1011 無線リソース制御部
1012 スケジューリング部
1031 符号化部
1032 変調部
1033 下りリンク参照信号生成部
1034 多重部
1035 無線送信部
1041 無線受信部
1042 多重分離部
1043 復調部
1044 復号部
201 上位層処理部
202 制御部
203 送信部
204 受信部
205 チャネル状態情報生成部
206 送受信アンテナ
2011 無線リソース制御部
2012 スケジューリング情報解釈部
2031 符号化部
2032 変調部
2033 上りリンク参照信号生成部
2034 多重部
2035 無線送信部
2041 無線受信部
2042 多重分離部
2043 信号検出部

Claims (9)

  1. 基地局装置と端末装置を備え、異なる通信品質を満たす複数の通信形態に基づいて通信サービスを提供する通信システムであって、
    前記複数の通信形態は、第1の通信形態と第2の通信形態を含み、
    前記第1の通信形態が備える通信経路と、前記第2の通信形態が備える通信経路が異なり、
    前記基地局装置が前記第2の通信形態に基づいた通信を開始するトリガは、前記端末装置が前記第1の通信形態に基づいて送信した情報に含まれる通信システム。
  2. 複数の前記基地局装置をさらに備え、
    前記第1の通信形態が備える通信経路は、前記複数の基地局装置のうち、第1の通信品質が最も高い基地局装置と前記端末装置との間の通信路であり、
    前記第2の通信形態が備える通信経路は、前記複数の基地局装置のうち、第2の通信品質が最も高い基地局装置と前記端末装置との間の通信路である、請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記第1の通信品質が最も高い基地局装置は、前記端末装置からの信号の受信品質が最も高い基地局装置であり、
    前記第2の通信品質が最も高い基地局装置は、前記端末装置との間で所要の無線リソースを確保可能な基地局装置である、請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記第2の通信形態に使用される無線リソースは、前記第1の通信形態に使用される無線リソースに基づいて決定される、請求項3に記載の通信システム。
  5. 前記第2の通信形態は、ビームフォーミング送信を含む通信形態であり、
    前記基地局装置は、前記第1の通信形態に基づいて前記端末装置より送信される情報に基づいて前記ビームフォーミング送信を行なう、請求項1に記載の通信システム。
  6. 前記第1の通信形態に基づいて前記端末装置より取得した情報は、前記端末装置の周辺情報であり、
    前記基地局装置は、前記周辺情報に基づいて、前記端末装置の位置情報を取得し、前記位置情報に基づいて前記ビームフォーミング送信を行なう、請求項5に記載の通信システム。
  7. 前記基地局装置は、前記第2の通信形態に基づいた通信が所要の前記第2の通信品質を満たせない場合、前記端末装置に、前記第2の通信形態に基づいた通信が所要の前記第2の通信品質を満たせないことを示す情報をシグナリングする、請求項2から請求項4の何れか1項に記載の通信システム。
  8. 前記第1の通信品質は、データレートであり、
    前記第2の通信品質は、通信遅延時間である、請求項2から請求項4の何れか1項に記載の通信システム。
  9. 異なる通信品質を満たす複数の通信形態に基づいて通信サービスを提供する通信システムが備え、端末装置と通信する基地局装置であって、
    前記複数の通信形態は、第1の通信形態と第2の通信形態を含み、
    前記第2の通信形態は、ビームフォーミング送信を含む通信形態であり、
    前記基地局装置は、前記ビームフォーミング送信を行なう送信部を備え、
    前記送信部は、前記第1の通信形態に基づいて前記端末装置より送信される情報に基づ
    いて前記ビームフォーミング送信を行なう基地局装置。
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