JP2018170032A - 情報処理装置、電子レシートシステム、プログラムおよび制御方法 - Google Patents

情報処理装置、電子レシートシステム、プログラムおよび制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電子レシートを利用して寄付の受付や集計を簡便化するとともに、個人客が自身の寄付累計を容易に確認できる情報処理装置およびプログラムを提供する。【解決手段】電子レシート表示手段は、情報処理端末に電子レシートデータを送信して電子レシートを表示する。受付表示手段は、取引データに基づき申込可能な寄付企画があれば、当該寄付企画への申込操作を受付けるための受付手段を前記電子レシートの表示画面に表示する。寄付情報受信手段は、前記申込操作に応じて、前記情報処理端末から、識別情報と、前記寄付企画を示す情報と、当該企画への寄付額に係る情報として扱われる前記取引データとを受信する。寄付累計表示手段は、受信した情報を用いて前記識別情報に対応する寄付累計を算出し、当該識別情報の情報処理端末にその寄付累計を表示する。【選択図】図12

Description

本発明の実施形態は、情報処理装置及びプログラムに関する。
従来、CSR(Corporate Social Responsibility)活動の一環として、商品メーカーが特定商品の売上金の一部を寄付する活動や、小売店が店舗での売上金の一部を寄付する活動が行われている。また、客が小売店で受け取ったレシートを寄付先ごとに設けられた回収箱に投函することで、客が寄付先を選択できる寄付企画もある。当該寄付企画では、店舗内に寄付先ごとのレシート回収箱を設置し、客は寄付先を選択してレシートを投入する。そして、店舗側がレシートの取引金額を寄付先別に集計し、売上金の一部を寄付先に寄付する。このような寄付企画に関して、集計作業の人的負担を軽減するために、タッチパネルから寄付先の選択を受付けて、寄付先ごとの寄付金額を集計するPOS(Point Of Sales)端末に関する技術もある。
ところで、近年、決済時に店舗から買物客に渡されるレシートあるいは領収書を電子データ化して客の携帯端末等に送信し、表示させる電子レシートシステムが開発されている。レシートの電子データ化により、利用客はレシートデータを家計簿ソフト等に流用できるなどの利点がある。また、導入店舗にとっても、電子レシートの利用によりレシート用紙の消費を節減することができる等の利点がある。
そこで、このような電子レシートの仕組みを上述の寄付企画に利用して、寄付の受付や集計作業をより簡便化できないかという提案が為された。また、従来技術では、自分がこれまでにどの程度の寄付を行ったかを客が簡便に確認することができなかった。そこで、電子レシートシステムを利用して、個人客の寄付実績を客が携帯端末から簡単に確認できることが望まれていた。
本発明が解決しようとする課題は、電子レシートを利用して寄付の受付や集計を簡便化するとともに、個人客が自身の寄付累計を容易に確認できる情報処理装置およびプログラムを提供することである。
実施形態の情報処理装置は、電子レシート表示手段と、受付表示手段と、寄付情報受信手段と、寄付累計表示手段と、を備える。電子レシート表示手段は、販売データ処理装置が識別情報と取引データとを含めて生成した電子レシートデータを記憶手段に格納して管理し、前記識別情報に対応する情報処理端末に当該識別情報に対応する前記電子レシートデータを送信して電子レシートを表示する。受付表示手段は、前記取引データに基づき申込可能な寄付企画があれば、当該寄付企画への申込操作を受付けるための受付手段を前記電子レシートの表示画面に表示する。寄付情報受信手段は、前記申込操作に応じて、前記情報処理端末から、前記識別情報と、前記寄付企画を示す情報と、当該企画への寄付額に係る情報として扱われる前記取引データと、を受信する。寄付累計表示手段は、受信した情報を用いて前記識別情報ごとに寄付累計を算出し、当該識別情報に対応する情報処理端末にその識別情報に対応する寄付累計を表示する。
図1は、実施形態にかかる電子レシートシステムの全体構成を示す概略図である。 図2は、POS端末の装置構成例を示すブロック図である。 図3は、ストアサーバの装置構成例を示すブロック図である。 図4は、本部サーバの装置構成例を示すブロック図である。 図5は、電子レシートサーバの装置構成例を示すブロック図である。 図6は、会員別累計記憶部のデータ構成例を示す図である。 図7は、携帯端末の装置構成例を示すブロック図である。 図8は、電子レシートアプリのスタート画面例を示す図である。 図9は、寄付申込を受付けるアイコンが表示された、電子レシートの表示画面例を示す図である。 図10は、寄付企画に関する確認画面例を示す図である。 図11は、寄付先を選択する選択画面例を示す図である。 図12は、寄付実績を表示する画面の構成例を示す図である。 図13は、電子レシートシステムで実行される電子レシートの生成処理および登録処理の手順例を示すシーケンス図である。 図14は、電子レシートシステムで実行される、寄付情報管理処理の手順例を示すシーケンス図である。 図15は、電子レシートシステムで実行される、会員別寄付実績の閲覧処理の手順例を示すシーケンス図である。
(1)システム構成
図1は、実施形態にかかる電子レシートシステムの全体構成を示す概略図である。図1に例示するように、電子レシートシステムは、POS(Point of Sales)端末1と、ストアサーバ9と、本部サーバ3と、電子レシートサーバ4と、携帯端末7とを有する。
POS端末1とストアサーバ9とは、店舗内に設けられる。POS端末1とストアサーバ9とは、LAN(Local Area Network)等の店舗内ネットワークN1を介して通信可能に接続される。また、POS端末1及びストアサーバ9は、店舗内ネットワークN1に接続されたルータ等のネットワーク機器(図示せず)を介して、ネットワークN2に接続可能である。ネットワークN2は、店舗とチェーン店の運営企業とを繋ぐ専用回線であり、例えば、インターネットやVPN(Virtual Private Network)等が用いられる。なお、店舗に設けられるPOS端末1の個数は特に問わず、複数台であってもよい。
POS端末1は、売上データ登録処理を実行する販売データ処理装置である。POS端末1は、取引データに基づいて電子レシートを生成し、ストアサーバ9に出力(送信)する。
ストアサーバ9は、店舗内における売上データ管理や在庫管理等の処理を統括的に行う。即ち、ストアサーバ9は、POS端末1から取引データ、電子レシート等を受信する。そして、これら情報を記憶部に格納して管理するとともに、本部サーバ3に送信する。
本部サーバ3は、チェーン展開する店舗(以下、店舗という)を統括的に運営する企業(企業本部)に設けられている。本部サーバ3は、管理下にある店舗のストアサーバ9から取引データを受信し、売上管理、売上分析、在庫管理などを行う。また、本部サーバ3は、各店舗のストアサーバ9からネットワークN2を介して電子レシートを受信する。そして、本部サーバ3は、ネットワークN3を介して電子レシートセンタの電子レシートサーバ4に送信する。ここで、ネットワークN3は、例えば、インターネットやVPN等の専用線である。
電子レシートサーバ4は、電子レシートセンタに設けられる。電子レシートセンタは、店舗の運営企業から電子レシートサービスを委託された機関である。電子レシートサーバ4は、本部サーバ3から電子レシートを受信し、管理する。また、携帯端末7から、電子レシートまたは寄付実績の閲覧要求を受信すると、電子レシートサーバ4は電子レシートまたは寄付実績の表示データを要求のあった携帯端末7に送信する。
なお、表示データの送信方法は特に問わず、HTTPやHTTPS等の汎用プロトコルを用いてもよい。閲覧要求の送信元は、携帯端末7に限られない。本部サーバ3やストアサーバ9、POS端末1あるいはその他の情報処理装置が、電子レシートサーバ4に対して電子レシート、寄付実績の閲覧要求を行ってもよい。
尚、図1では運営企業が電子レシートサービスを電子レシートセンタに外部委託した例を図示したが、運営企業が当該企業本部内に電子レシートサーバ4の機能を設けてもよい。換言すれば、電子レシートシステムは、本部サーバ3および電子レシートサーバ4の機能を併せ持つ情報処理装置を有してもよい。
携帯端末7は、電子レシートシステムの利用客(会員)が使用する携帯型情報処理端末である。携帯端末7としては、スマートフォン、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット型コンピュータ等を用いることができる。携帯端末7は、Webブラウザや、電子レシート関連アプリケーション等を実装し、電子レシートサーバ4がネットワークN4上に提供したWebページにアクセスする。ネットワークN4は、インターネット等の公衆通信網である。携帯端末7は、電子レシートサーバ4に自装置が記憶する会員コードを送信して、電子レシートまたは寄付実績の閲覧要求を行う。そして、電子レシートサーバ4から受信した表示データに基づいて、電子レシート(図9参照)や寄付実績(図12参照)を表示部73に表示する。
なお、電子レシートの表示形態は、必ずしも用紙に印字されるレシートのイメージに合わせる必要はない。しかしながら、電子レシートは、紙のレシートに代わるものであり、商品を購入し、店舗が代金を領収したことを証明する電子的領収書となるものである。従って、領収書に必要な情報として、店舗名、購入日時、購入商品の明細、売上合計額、預り金額、釣り金額、レジナンバー、取引ナンバー等が含まれることが望ましい。
また、本実施形態では、携帯端末7が、電子レシートサーバ4を介して電子レシートを受信するとしたが、これに限らず、POS端末1から電子レシートを直接受信してもよい。この場合、POS端末1は、店舗内ネットワークN1や図示しない近距離無線通信部を介して接続された携帯端末7に対し、生成した電子レシートを出力する。また、この場合、POS端末1で会員コードによる認証処理を行ってもよい。
企画管理サーバ6は、協賛企業に設けられる。協賛企業とは、寄付企画を提案、管理する企業のことである。寄付企画の一例としては、寄付金額に応じた植樹ができる企画(プラン)、慈善団体や公共団体への寄付贈与等を利用できるが、特に限定されるものではない。企画管理サーバ6は、ネットワークN4、N5を介して電子レシートサーバ4から企画申込に関する申込情報を受付ける。寄付金額の支払に係る情報をあわせて受付けてもよい。ネットワークN5は、インターネット等の公衆通信網である。
なお、店舗の運営企業が企画管理サーバ6を有してもよい。また運営企業は、電子レシートサーバ4と企画管理サーバ6双方の機能を有するサーバ装置を有してもよい。
(2)装置構成
次に、各装置の機能構成についてより詳細に説明する。
(2−1)POS端末
まず、POS端末1の構成について説明する。図2は、POS端末1の装置構成例を示すブロック図である。図2に示すように、POS端末1は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等によって構成される制御部11を備えている。制御部11は、バス18を介して操作部12、プリンタ13、表示部14及びスキャナ15、通信I/F(Interface)16、記憶部17等と接続されている。制御部11は、通信I/F16を介して店舗内ネットワークN1に接続する。
操作部12は、オペレータが操作入力を行うための各種の操作キーを備えている。プリンタ13は、レシートやジャーナル等の印字を行う。表示部14としては、例えば液晶ディスプレイ等が用いられる。ディスプレイ表面にタッチパネルが設けられる場合には、当該タッチパネルが操作部12として機能する。表示部14は、キャッシャ向けに各種情報を表示するオペレータ用ディスプレイ14aと、顧客向けに各種情報を表示する客用ディスプレイ14bとを備える。
スキャナ15は、バーコードや二次元コード等のコードシンボルを光学的に読み取る。スキャナ15は、例えば、商品に付されたコードシンボルや、携帯端末7に表示された会員コードのコードシンボル等をデコードし、読み取った情報を制御部11に出力する。
記憶部17は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の記憶装置である。記憶部17は、売上データ登録処理や、電子レシート生成処理、電子レシート出力処理等を行うためのプログラムを記憶している。また、記憶部17は、商品名、商品コード、価格等の商品情報等を対応付けた商品マスタを記憶している。
また、記憶部17は、各種識別コードを記憶している。識別コードとしては例えば、POS端末1をユニークに識別するためのPOSナンバー、POS端末1が設置された店舗を示す店舗コード、店舗を運営する企業の識別コードである企業コード、店舗の業種・業態を区別するコードである業種・業態コード等が用いられる。なお、店舗の業種・業態としては、例えば、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、百貨店、薬局、レストラン、飲食店などがある。
POS端末1で実行されるプログラムは、図2に示すように、コード受付部20、売上登録部21、出力選択部22、印字制御部23、電子レシート生成部24、データ出力部25を含むモジュール構成となっている。そして、制御部11のCPUが当該プログラムをRAMに展開して実行することで、上記各部の機能が実現される。
コード受付部20は、スキャナ15が商品に付されたコードシンボルを読み取ると、当該コードシンボルにエンコードされた商品コードを読み取ってその入力を受付ける。また、コード受付部20は、携帯端末7の表示部73(図7参照)に表示されたコードシンボルCS(図8参照)から、当該コードシンボルCSにエンコードされた会員コードを読み取ってその入力を受付ける。
尚、コード受付部20は、近距離無線通信等、他の通信手段によって携帯端末7から会員コードを受付けてもよい。近距離無線通信としては、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の方式を用いればよい。
また、コード受付部20は、会員コードが格納されたICカードや磁気カード等の媒体から会員コードを受付けてもよい。なお、ICカードを用いる場合、POS端末1はICカードリーダライタ等の読取/書込部を備えればよい。また、磁気カードを用いる場合、POS端末1は、磁気カードのカードリーダ/カードライタ等を備えればよい。
売上登録部21は、コード受付部20の受付処理に応じて、商品コードに対応する商品情報を商品マスタから読み込み、RAMに仮登録する。また、売上登録部21は、商品名、商品コード、商品価格、点数などの個々の商品情報と、一取引分の合計金額、合計点数、預り額、釣銭額等の情報と、取引番号(レシート番号)、取引日時、レジ番号、店員情報等の情報とを含めて、取引データ(レシートデータ)を生成し、RAMに格納する。
出力選択部22は、操作部12からの選択操作に基づき、取引データをレシート用紙に印字出力するか、電子レシートとしてデータ出力するかを選択する。
印字制御部23は、出力選択部22により紙レシートの印字出力が選択されると、取引データの印字データを生成し、プリンタ13に出力する。プリンタ13は印字データに基づいてレシートを印刷する。
電子レシート生成部24は、売上登録部21が上述のように登録した非構造化形式のレシートデータを、構造化データに変換し、電子レシートを生成する。また、電子レシート生成部24は、コード受付部20が読み取った会員コードと、記憶部17に格納されている、企業コード、店舗コード等の各種識別コードを電子レシートに含める。
なお、企業コード、業種・業態コードについては本部サーバ3が記憶してもよい。そして、本部サーバ3が、POS端末1から受信した電子レシートにこれらコードを付して電子レシートサーバ4に送信してもよい。
データ出力部25は、電子レシート生成部24が電子レシートを生成すると、生成された電子レシートをストアサーバ9に送信する。尚、データ出力のタイミングは特に限定されず、所定時刻または所定の時間間隔で出力してもよい。また、出力先やデータ経由方法は特に限定されず、実施形態に応じて適宜変更されればよい。例えば、データ出力部25は、ストアサーバ9や本部サーバ3を介さずに、電子レシートデータを直接電子レシートサーバ4に送信してもよい。
尚、ストアサーバ9やその他の情報処理装置が、電子レシート生成部24またはデータ出力部25の機能を備えてもよい。そして、当該装置が、POS端末1から取引データを受け取って電子レシートを生成し、外部に出力してもよい。
(2−2)ストアサーバ
次に、ストアサーバ9の構成について説明する。図3は、ストアサーバ9の装置構成例を示すブロック図である。ストアサーバ9は、CPU、ROM、RAM等により構成される制御部91を備えたコンピュータである。制御部91は、バス94を介して、通信I/F92と、記憶部93と接続されている。尚、制御部91には、バス94および各種インタフェースを介して図示しない操作部および表示器を接続することができる。制御部91は、通信I/F92を介して、店舗内ネットワークN1やネットワークN2に接続する。記憶部93は、売上データ管理処理、在庫管理処理、電子レシート送受信処理、電子レシート管理処理等を行うためのプログラムを記憶している。また、記憶部93は、本部サーバ3から送信された商品マスタ、店舗内のPOS端末1から送信された電子レシートおよび売上データ等の各種データを格納する。制御部91は、記憶部93に格納されたプログラムを実行することにより上記各処理を実行する。一例として、制御部91は、POS端末1から受信した電子レシート、取引データ等のデータを、本部サーバ3に送信する。
(2−3)本部サーバ
次に、運営企業の本部サーバ3の構成について説明する。図4は、本部サーバ3の装置構成例を示すブロック図である。本部サーバ3は、CPU、ROM、RAM等により構成される制御部31を備えたコンピュータである。制御部31は、バス34を介して、通信I/F32と、記憶部33と接続されている。尚、制御部31には、バス34および各種インタフェースを介して操作部および表示器が接続される。制御部31は、通信I/F32を介して、ネットワークN2やネットワークN3に接続する。記憶部33は、売上データ管理処理、在庫管理処理、電子レシート送受信処理、電子レシート管理処理等を行うためのプログラムを記憶している。また、記憶部33は、店舗のストアサーバ9から送信された電子レシートや、売上データ等の各種データを格納する。制御部31は、記憶部33に格納されたプログラムを実行することにより、上記各処理を実行する。
(2−4)電子レシートサーバ
次に、電子レシートセンタの電子レシートサーバ4について説明する。図5は、電子レシートサーバ4の装置構成例を示すブロック図である。電子レシートサーバ4は、CPU、ROM、RAM等により構成される制御部41を備えたコンピュータである。制御部41は、バス44を介して、通信I/F42と、記憶部43と接続されている。制御部41は、通信I/F42を介して、ネットワークN3、ネットワークN4に接続する。
記憶部43には、電子レシート記憶部45と、企画別記憶部46と、会員別累計記憶部47とが格納されている。電子レシート記憶部45は、本部サーバ3から受信した電子レシートを、会員コード、取引番号等の識別情報によって識別できる状態で記憶するメモリ領域である。
企画別記憶部46は、寄付ID、寄付企画名などの企画を示す情報を記憶している。また、企画別記憶部46は、寄付企画ごとに、その寄付を受付けるための条件となる取引データを記憶している。特定商品を購入するごとに寄付を受付可能とする場合には、その商品の商品コードが条件として格納される。また、特定店舗での購入金額について寄付を受付け可能とする場合には、その店舗の店舗コードが条件として格納される。また、企画期間中に系列全店での売上に対して寄付を受付ける場合には、その期間が条件として格納される。電子レシートサーバ4は、企画別記憶部46が記憶するこれら条件を参照して、寄付を受付けるためのアイコン77〜79(図9参照)を表示する。
また、企画別記憶部46には、各企画ごとに、その寄付総額(全店舗の寄付総額)、店舗ごとの寄付総額、地域などの寄付総額などが格納される。
図6は、会員別累計記憶部47のデータ構成例を示す図である。会員別累計記憶部47には、会員コードに対応付けて、会員名等の会員情報、寄付情報などが格納される。寄付情報としては、寄付企画を識別するための寄付ID、寄付企画名、寄付企画ごとの寄付金額を累計した小計、および、すべての寄付企画の寄付金額を合算した合計などが格納される。
また、記憶部43には、電子レシートサーバ4に上述の各処理を実行させるためのプログラムが格納されている。電子レシートサーバ4で実行されるプログラムは、図5に示すように、受信部51、寄付情報管理部52、送信部53を含むモジュール構成となっている。そして、制御部41のCPUが当該プログラムをRAMに展開して実行することで、上記各部の機能が実現される。
受信部51は、本部サーバ3から電子レシートを受信し、電子レシート記憶部45に格納する。また、受信部51は、本部サーバ3から寄付情報を受信し、会員コードに対応付けて会員別累計記憶部47および企画別記憶部46に格納する。また、受信部51は、ネットワークN4を介して携帯端末7から各種要求データや応答データを受信する。
寄付情報管理部52は、会員別累計記憶部47を用いて、会員コードで識別される会員ごとに、企画ごとの寄付金額や、寄付累計を管理する。また、寄付情報管理部52は、企画別記憶部46を用いて、企画ごとの寄付合計額(寄付総額)を管理する。
送信部53は、本部サーバ3、携帯端末7からのデータ閲覧要求に応じて、電子レシート記憶部45または会員別累計記憶部47、企画別記憶部46に格納されているデータを読み出して、送信応答する。尚、送信部53は、データ閲覧要求に応じて、要求されたデータのデータ形式を適宜変換して出力する。
例えば、本部サーバ3から電子レシートまたは寄付実績の閲覧要求があれば、送信部53は、閲覧要求のあった条件に応じてデータを閲覧用Webページに表示させるための表示データを生成し、本部サーバ3に送信する。また、携帯端末7が会員コードを用いて閲覧用Webページにアクセスすると、送信部53は当該会員コードに対応する電子レシートまたは寄付実績の表示データを携帯端末7に送信する。或いは、携帯端末7が電子レシート関連アプリを介して閲覧要求をした場合、送信部53はアプリ画面の表示データを生成して携帯端末7に送信する。
(2−5)会員の携帯端末
次に、携帯端末7の構成例について説明する。図7は、携帯端末7の装置構成例を示すブロック図である。携帯端末7においては、従来一般的に用いられている携帯型情報処理装置のハードウェア構成を利用すればよい。即ち、図7に示すように、携帯端末7は、CPU、ROM、RAM等により構成される制御部71を備えている。制御部71には、バス76や各種インタフェースを介して、タッチパネルや操作キー等の操作部72と、液晶ディスプレイ等の表示部73と、通信I/F74と、記憶部75とが接続されている。制御部71は、通信I/F74を介してネットワークN4に接続可能である。なお制御部71は、通信I/F74を介して店舗内ネットワークN1に接続してもよい。
記憶部75は、電子レシート関連のアプリケーションプログラム(電子レシート関連アプリ)を格納している。電子レシート関連アプリは、図7に示すように、送受信部81、表示制御部82、受付部83を含むモジュール構成となっている。そして、制御部71のCPUが当該プログラムをRAMに展開して実行することで、上記各部の機能が実現される。
送受信部81は、データの送受信処理を行う。即ち送受信部81は、記憶部75が格納する会員コードを電子レシートサーバ4に送信し、電子レシートや寄付実績(寄付累計)の閲覧要求を行う。また、送受信部81は、要求した会員コードに対応する電子レシートまたは寄付実績等を表示するための表示データを、電子レシートサーバ4から受信する。
表示制御部82は、表示部73への表示出力を制御する。例えば表示制御部82は、送受信部81が電子レシートサーバ4から受信した表示データに基づいて、電子レシート関連アプリの各種画面(図8〜図10参照)を表示部73に表示させる。
受付部83は、操作部72に対する操作に応じて、表示画面に表示されたアイコンの選択操作などの操作を受付ける。
(3)画面構成例
次に、携帯端末7において表示される画面の構成例について、図8ないし図12を用いて説明する。なお、以下では、画面遷移例についてもあわせて説明するが、画面遷移順は一例であって以下に示す例により限定されるものではない。
また、各種表示データの生成処理については、電子レシートサーバ4と携帯端末7とが協働し、分担して行ってよい。すべての表示データを電子レシートサーバ4が送信してもよい。或いは、一部の表示データを携帯端末7の電子レシート関連アプリが予め保持し、表示処理において用いてもよい。
また、携帯端末7は、電子レシート関連アプリを用いて後述する各画面(図8ないし図12参照)を表示するが、Webブラウザやその他のアプリケーションプログラムを用いて各画面を表示してもよい。
(3−1)スタート画面例
図8は、電子レシートアプリのスタート画面例を示す図である。表示制御部82は、電子レシートアプリの起動時に、図8に示すようなスタート画面を表示部73に表示する。表示制御部82は、記憶部75に格納されている画像データに基づき、スタート画面に会員コードのコードシンボルを表示する。客(会員)は、スタート画面を店員に掲示し、店員は会員コードのコードシンボルをPOS端末1のスキャナ15でスキャンする。これにより、POS端末1は会員コードの入力を受付ける。
また、スタート画面には、電子レシートを閲覧するためのアイコン85や、寄付実績を閲覧するためのアイコン86が設けられている。
受付部83がアイコン85の選択操作を受付けると、送受信部81は、記憶部75に格納されている会員コードを用いて、電子レシートサーバ4に電子レシートの表示データの送信を問い合わせる。尚、携帯端末7は、パスワードを入力させる画面を表示させ、入力されたパスワードを会員コードとともに電子レシートサーバ4に送信してもよい。電子レシートサーバ4は、電子レシート記憶部45の格納情報を用いて、会員コードとパスワードとによりユーザ認証を行う。そして、正常に認証できれば、携帯端末7による電子レシートデータのダウンロードを許可する。携帯端末7の表示制御部82は、ダウンロードした表示データに基づき、過去の取引分の電子レシート(図9参照)を表示部73に表示する。
また、受付部83がアイコン86の選択操作を受付けると、送受信部81は、記憶部75に格納されている会員コードを用いて、電子レシートサーバ4に寄付実績に関する表示データの送信を問い合わせる。電子レシートサーバ4の送信部53は、会員別累計記憶部47から会員コードに対応する寄付情報を読み出して表示データを生成し、携帯端末7に送信する。携帯端末7の表示制御部82は、ダウンロードした表示データに基づき寄付実績を表示部73に表示する。これにより、表示部73には、会員ごとの寄付実績を示した寄付実績画面96(図12参照)が表示される。
(3−2)寄付申込を受付けるアイコンの表示例
図9は、電子レシートの表示例を示す図である。表示制御部82は、電子レシートデータに、企画別記憶部46に寄付受付の条件として格納されている取引データが含まれていると、寄付申込みを受付けるアイコン77〜79等を電子レシートの表示画面上に表示する。
アイコン77、78のように、商品ごとにアイコンが添えられる例としては、メーカーが主催する寄付企画がある。つまり、特定商品の売上額の一部を、メーカーが寄付にあてるという企画である。この場合、寄付申込を受付ける条件として、予め商品コードまたは部門コードを定めておく。そして、表示制御部82は、当該条件に適合する取引データがあれば、その取引データにアイコン77、78を付して表示する。
また、アイコン79のように、取引の合計金額にアイコンが添えられる例としては、店舗または店舗の運営企業などが主催する寄付企画がある。つまり、店舗または系列の複数店舗での売上額のうち一部を、店舗または運営企業が寄付にあてるという企画である。この場合、寄付申込を受付ける条件は設定されなくてもよいが、定期的に行われる場合などには、企画を実施する期間や、日付、店舗などの情報を予め条件として設定しておいてもよい。そして、表示制御部82は、当該条件に適合した場合に、合計金額にアイコン79を付して表示する。なお、合計金額に付して表示するのではなく、日付や店舗情報に添えてアイコン79を表示してもよい。或いは、いずれの取引データにも添えず、電子レシートの表示エリアの下部など、表示エリアの一部にアイコン79を表示してもよい。
上述のように、表示制御部82は、寄付受付の条件として用いた取引データ(売上商品の取引データ、あるいは、合計金額)に添えて寄付申込を受付けるためのアイコン77〜79を添えて表示する。これにより、寄付を申し込む会員は、どの金額に関して寄付が行われるのか分かり易くなる。
アイコン77〜79が選択操作されると、表示制御部82は、表示部73に確認画面80(図10参照)、または、選択画面81(図11参照)をポップアップ表示する。
(3−3)寄付企画に関する確認画面例
図10は、寄付企画に関する確認画面例を示す図である。表示制御部82は、確認画面80において、寄付企画への参加申込ができる旨を通知する。図10に示すように、確認画面80には、参加申込を選択操作するためのアイコン82と、図9に示した電子レシートの表示画面に戻る操作をするためのアイコン83とが設けられる。
電子レシートサーバ4の送信部53は、確認画面80の表示データを生成し、携帯端末7に送信する。携帯端末7の表示制御部82は、受信した表示データに基づいて、図10に示すような確認画面80を表示部73に表示し、企画への参加可能の旨を表示通知する。そして、携帯端末7の受付部83は、アイコン82の選択操作受付に応じて、寄付企画への参加申込を受付ける。送受信部81は、寄付申込にかかる情報として、記憶部75に格納された会員情報を電子レシートサーバ4に送信する。
また、併せて送受信部81は、電子レシート(図9参照)において寄付アイコン(アイコン77〜79のうちいずれか1つ)が付された商品の商品コードや個数、取引金額等の取引データを、電子レシートサーバ4に送信する。即ち、電子レシートサーバ4は、寄付受付の条件として用いた取引データを回収することで、その商品の購買証明として用いることができる。また、電子レシートサーバ4は、このように回収した取引データを、寄付企画に対する寄付額に関する情報として用いる。即ち、電子レシートサーバ4は、該当商品の小計金額や売上個数、あるいは、一取引の合計金額の一部を寄付額として計上する。
このように、携帯端末7は、アイコン82が選択操作されると、寄付受付のアイコン77〜79に対応付けられた取引データと、寄付申込みに関する情報とを、電子レシートサーバ4に出力する。従って、会員は単純なアイコン操作をするだけで、簡単に寄付活動に参加することができる。即ち、店舗や系列店舗で一斉に寄付を募るような場合、会員が気軽に寄付に参加できることは重要な要素である。従来、携帯端末7から一般的に行われている寄付キャンペーンでは、寄付する際に個人情報を入力する作業などを要することが多く、煩雑で参加しづらいという課題もある。これに対して、本実施形態では、個人客がワンクリックで気軽に寄付キャンペーンに参加することができ、寄付金を募りやすくできる。
尚、携帯端末7は、確認画面80を介さずに寄付申込を受付けてもよい。つまり上述では、図9においてアイコン77〜79が選択操作されると、次に確認画面80(図10参照)が表示され、更にアイコン82の選択操作を要した。他の例としては、携帯端末7は、アイコン77〜79が選択操作されると直ちに寄付の申込を受付けてもよい。
(3−4)寄付先選択画面例
図11は、寄付先を選択する選択画面81の構成例を示す図である。選択画面81には、複数の寄付企画が選択可能に表示される。例えば図11において、アイコン84〜86はそれぞれ異なる寄付企画に対応付けられている。そして受付部83が、アイコン84〜86のうちいずれか1つの選択操作を受付けると、送受信部81は、当該アイコンに対応付けられた寄付企画を示す情報(すなわち、寄付先を示す情報)と、記憶部75に格納された会員情報とを電子レシートサーバ4に送信する。また、併せて送受信部81は、寄付申込の条件に関連する取引データを電子レシートサーバ4に送信する。例えば、送受信部81は、電子レシート(図9参照)において寄付アイコン(アイコン77〜79のうちいずれか1つ)が付された商品の商品コード、個数、取引金額等の商品情報や、取引日、取引店舗等を示した取引データなどを出力する。
尚、アイコン84〜86のうちいずれか1つが選択された場合に、すぐに寄付に関する情報を送信するのではなく、その寄付に関する情報を示した確認画面を表示してもよい。その構成は特に限定されないが、例えば図10で示した確認画面80を流用すればよい。
(3−5)寄付実績画面例
図12は、寄付実績を表示する画面の構成例を示す図である。寄付申込後、表示制御部82は表示部73に、会員がこれまでに申し込んだ寄付の累計(実績)を示した寄付実績画面96を表示する。表示制御部82は、寄付実績画面96に、寄付内容と寄付実績を示す情報97、寄付実績を示す画像98を表示する。画像98としては、寄付実績を抽象的に示したイラストを表示してもよいし、実際の寄付内容を撮影した写真や映像を表示してもよい。また、寄付実績画面96には寄付の詳細情報についてさらに表示するためのアイコン99が設けられる。受付部83がアイコン99の選択操作を受付けると、表示制御部82は、寄付の詳細情報を表示部73に表示する。尚、アイコン99が選択操作された場合に、寄付結果を示すWebページにアクセスするとしてもよい。
(4)システムの動作例
次に、電子レシートシステムで実行される電子レシートの生成処理および登録処理の手順について説明する。図13は、電子レシートシステムで実行される電子レシートの生成処理および登録処理の手順例を示すシーケンス図である。
まず、POS端末1の売上登録部21は、購入商品の商品情報を入力することにより、商品登録を行う(ステップS1)。一例として、店員は商品に付された商品コードをスキャナ15で読み取るか、操作部12によって入力する。売上登録部21は商品コードに対応する商品名、価格等の商品情報を記憶部17に格納されている商品マスタ(不図示)から読み込み、売り上げる商品の情報としてRAMに格納する。
次に、POS端末1のコード受付部20は、電子レシートの会員コードの入力を受付ける。即ち、客(会員)は携帯端末7に電子レシート関連アプリを起動させ、上述のスタート画面(図8参照)を表示部73に表示させる(ステップS2)。そして会員は、当該スタート画面を店員に提示し、店員はPOS端末1のスキャナ15を用いて当該画面に表示されたコードシンボルを読み取る。POS端末1のコード受付部20は、コードシンボルをデコードして会員コードの入力を受付ける(ステップS3)。
POS端末1の電子レシート生成部24は、ステップS1で登録した取引データ、店舗コードと、ステップS3で読み取った会員コードなどを含めて電子レシートデータを生成する(ステップS4)。
POS端末1のデータ出力部25は、ステップS4で生成した電子レシートデータをストアサーバ9に送信する(ステップS5)。ストアサーバ9は随時または所定のタイミングで、電子レシートデータを本部サーバ3に出力する(ステップS6)。本部サーバ3は、随時または所定のタイミングで電子レシートデータを電子レシートサーバ4に出力する(ステップS7)。
電子レシートサーバ4の受信部51は、受信した電子レシートデータを会員コードに対応付けて電子レシート記憶部45に登録する(ステップS8)。
次に、電子レシートシステムで実行される、寄付情報管理処理の手順について説明する。図14は、電子レシートシステムで実行される寄付情報管理処理の手順例を示すシーケンス図である。
携帯端末7の受付部83が、電子レシートを閲覧するためのアイコン85(図8参照)の選択操作を受付けると、送受信部81は電子レシートサーバ4に閲覧問合せをする(ステップS10)。尚、閲覧問合せ時に、送受信部81は会員コードを記憶部75から読み出して送信する。
電子レシートサーバ4の受信部51は、携帯端末7から閲覧問合せを受信する(ステップS10)。寄付情報管理部52は、閲覧問合せのあった会員コードの電子レシートデータを電子レシート記憶部45から読み出して表示データを生成し、携帯端末7に送信する(ステップS11)。携帯端末7の送受信部81は表示データを受信する。そして、表示制御部82は受信した表示データに基づき、表示部73に電子レシートの表示画面(図9参照)を表示する(ステップS12)。
携帯端末7の受付部83は、寄付を申し込むためのアイコン(図9の例では、アイコン77〜79)が選択操作されたか否かを判定する(ステップS13)。選択操作を受付けた場合(ステップS13:Yes)、表示制御部82は、確認画面80(図10参照)または選択画面81(図11参照)を電子レシートの表示画面上にポップアップ表示する(ステップS14)。
確認画面80においてアイコン82が選択されると(ステップS15:Yes)、送受信部81は、会員コード等の会員情報と、寄付金額などを示した寄付情報と、寄付受付の条件に関する取引データとを電子レシートサーバ4に送信する(ステップS16)。あるいは、選択画面81においてアイコン84〜86のうちいずれか1つが選択された場合(ステップS15:Yes)にも、ステップS16と同様の処理に行う。その後は図中Bに移行して、携帯端末7の戻るボタンやホームボタン等の操作に応じてスタート画面(図8参照)を表示したり、アプリを終了したりする。ステップS13:No、または、ステップS15:Noの場合においても、図中Bに移行して、上述と同様の処理を行う。
電子レシートサーバ4の受信部51は携帯端末7から会員情報と寄付情報と取引データとを受信する(ステップS16)。寄付情報管理部52は、会員情報と寄付情報とを対応付けて会員別累計記憶部47に登録し、会員ごとの累計金額を更新する(ステップS17)。即ち、寄付情報管理部52は、寄付情報に含まれる今回の寄付金額を、当該会員コードの累計金額に加算し、その会員が当該寄付企画に対してこれまでに寄付した累計金額を更新する。
また、寄付情報管理部52は、ステップS16で各会員が受信した情報に基づき、店舗内または系列全店舗で発行された電子レシートを用いた寄付総額を集計する。即ち、寄付情報管理部52は、一会員の寄付金額を寄付企画ごとの寄付総額に加算し、当該寄付企画に対して各会員から寄付された寄付総額を集計し、企画別記憶部46に格納する(ステップS18)。
そして、寄付企画の期間が終了すると、寄付情報管理部52は、企画ごとの寄付総額を企画別記憶部46から読み出し、協賛企業に企画参加の申込を行う(ステップS19)。協賛企業の企画管理サーバ6は、電子レシートサーバ4から送信された情報を用いて、寄付企画への申込を受付ける(ステップS20)。
また、電子レシートサーバ4の寄付情報管理部52は、実際に申込みを行った寄付企画について、その寄付実績に関する情報を企画別記憶部46に記録し、企画別記憶部46のデータを更新する(ステップS21)。電子レシートサーバ4は、当該データを用いて、寄付実績を表示するWebページの表示を自動的に更新してもよい。定期的に寄付受付期間が設けられるような場合、電子レシートサーバ4は、上述の処理手順を企画実施期間ごとに行う。
次に、電子レシートシステムで実行される、会員別寄付実績の閲覧処理の手順について説明する。図15は、電子レシートシステムで実行される、会員別寄付実績の閲覧処理の手順例を示すシーケンス図である。
携帯端末7の受付部83が、寄付実績を閲覧するためのアイコン86(図8参照)の選択操作を受付けると、送受信部81は電子レシートサーバ4に閲覧問合せをする(ステップS30)。尚、閲覧問合せ時に、送受信部81は会員コードを記憶部75から読み出して送信する。
電子レシートサーバ4の受信部51は、携帯端末7から閲覧問合せを受信する(ステップS30)。寄付情報管理部52は、閲覧問合せのあった会員コードの寄付情報を会員別累計記憶部47から読み出し、表示データを生成し、携帯端末7に送信する(ステップS31)。携帯端末7の送受信部81は表示データを受信する。そして、表示制御部82は受信した表示データに基づき、表示部73に寄付実績画面96(図12参照)を表示する(ステップS32)。その後、図中Bに移行し、上述と同様の処理を行う。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
また、本実施形態の各装置が有する機能は、上述した例に限定されない。各装置の機能は他の装置が有していてもよく、ネットワーク接続された複数の情報処理装置が上記機能を分担して有してもよい。また、電子レシートサーバ4が有する機能を携帯端末7に備えてもよいし、携帯端末7の機能を電子レシートサーバ4によって提供してもよい。
具体例としては、上述において電子レシートサーバ4が有するとした機能を電子レシート関連アプリに備えてもよい。例えば、電子レシートサーバ4が会員別の寄付実績を管理したが、個人会員分の集計については携帯端末7が独立して累計することができる。従って、電子レシート関連アプリが、個人会員分の寄付実績を算出、管理してもよい。また、店舗や系列店舗等の実績についても、集計データを適宜ダウンロードし、携帯端末7が店舗別、系列全店舗での寄付実績を更新し、表示データを生成して表示してもよい。
また、寄付実績の閲覧処理に関しては、携帯端末7のみならず客のPC(Personal Computer)等、非携帯型の情報処理装置がその閲覧処理を行ってもよい。
以上説明した通り、本実施形態においては、電子レシートの表示画面から寄付企画ごとの寄付を受付けることができる。従って、電子レシートを利用して寄付の受付や集計を簡便化することができる。また、本実施形態においては、会員の情報処理端末に会員別の寄付実績(寄付累計)を表示する。従って、個人客が自身の寄付累計を容易に確認できる情報処理装置およびプログラムを提供することができる。
1…POS端末、3…本部サーバ、4…電子レシートサーバ、6…企画管理サーバ、7…携帯端末、9…ストアサーバ、20…コード受付部、51…受信部、52…寄付情報管理部、53…送信部、45…電子レシート記憶部、46…企画別記憶部、47…会員別累計記憶部、81…送受信部、82…表示制御部、83…受付部。
特開2006−195647号公報
本発明の実施形態は、情報処理装置、電子レシートシステム、プログラムおよび制御方法に関する。
実施形態の情報処理装置は、記憶部と、送信手段と、受信手段と、出力手段と、を備える。記憶部は、識別情報と取引データとを含電子レシートデータを記憶する。送信手段は、前記識別情報に対応する情報処理端末に当該識別情報に対応する電子レシートデータを送信す。受信手段は、前記情報処理端末から、前記識別情報と、寄付企画を示す情報と、当該寄付企画への寄付の条件に関する前記取引データと、を受信する。出力手段は、前記識別情報ごとに寄付実績を算出し、当該識別情報に対応する情報処理端末にその識別情報に対応する寄付実績出力する。

Claims (7)

  1. 販売データ処理装置が識別情報と取引データとを含めて生成した電子レシートデータを記憶手段に格納して管理し、前記識別情報に対応する情報処理端末に当該識別情報に対応する前記電子レシートデータを送信して電子レシートを表示する電子レシート表示手段と、
    前記取引データに基づき申込可能な寄付企画があれば、当該寄付企画への申込操作を受付けるための受付手段を前記電子レシートの表示画面に表示する受付表示手段と、
    前記申込操作に応じて、前記情報処理端末から、前記識別情報と、前記寄付企画を示す情報と、当該企画への寄付額に係る情報として扱われる前記取引データと、を受信する寄付情報受信手段と、
    受信した情報を用いて前記識別情報ごとに寄付累計を算出し、当該識別情報に対応する情報処理端末にその識別情報に対応する寄付累計を表示する寄付累計表示手段と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記受付表示手段は、前記寄付企画とその寄付受付の条件となる取引データとを対応付けて記憶した記憶手段に基づいて、前記電子レシートデータに前記寄付受付の条件となる取引データが含まれていれば、電子レシートの表示画面において、当該取引データの表示に添えて前記受付手段を表示する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記受付手段が申込操作を受付けると、寄付先を選択するための選択画面を前記情報処理端末に表示する選択画面表示手段を更に備え、
    前記寄付情報受信手段は、前記選択画面での選択操作に基づいて、前記寄付企画を示す情報を受信する、請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記受付手段が申込操作を受付けると、前記寄付企画に関する情報を示した確認画面を前記情報処理端末に表示する確認画面表示手段を更に備える、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  5. 販売データ処理装置が識別情報と取引データとを含めて生成した電子レシートデータを、記憶手段に格納して管理し、前記識別情報に対応する情報処理端末に当該識別情報に対応する前記電子レシートデータを送信して電子レシートを表示する電子レシート表示手段と、
    寄付企画とその寄付受付の条件となる取引データとを対応付けて記憶した記憶手段に基づいて、前記電子レシートデータに前記寄付受付の条件となる取引データが含まれていれば、電子レシートの表示画面において、当該取引データの表示に添えて前記寄付企画への申込操作を受付けるための受付手段を表示する受付表示手段と、
    前記申込操作に応じて、前記識別情報により申込可能な寄付企画を複数表示して、寄付先を選択するための選択画面を表示する選択画面表示手段と、
    前記選択画面において寄付先とする前記寄付企画が選択されると、前記情報処理端末から、前記識別情報と、選択された前記寄付企画を示す情報と、当該企画への寄付額に係る情報として扱われる前記取引データと、を受信する寄付情報受信手段と、
    前記寄付企画ごとに寄付累計を算出し、寄付企画ごとの寄付累計を表示するための表示データを出力する寄付先別累計表示手段と、
    を備える情報処理装置。
  6. 情報処理装置を制御するコンピュータを、
    販売データ処理装置が識別情報と取引データとを含めて生成した電子レシートデータを記憶手段に格納して管理し、前記識別情報に対応する情報処理端末に当該識別情報に対応する前記電子レシートデータを送信して電子レシートを表示する電子レシート表示手段と、
    前記取引データに基づき申込可能な寄付企画があれば、当該寄付企画への申込操作を受付けるための受付手段を前記電子レシートの表示画面に表示する受付表示手段と、
    前記申込操作に応じて、前記情報処理端末から、前記識別情報と、前記寄付企画を示す情報と、当該企画への寄付額に係る情報として扱われる前記取引データと、を受信する寄付情報受信手段と、
    受信した情報を用いて前記識別情報ごとに寄付累計を算出し、当該識別情報に対応する情報処理端末にその識別情報に対応する寄付累計を表示する寄付累計表示手段と、
    として機能させるプログラム。
  7. 情報処理装置を制御するコンピュータを、
    記憶部に格納されている識別情報に対応した電子レシートデータを受信する受信手段と、
    前記電子レシートデータに基づき、電子レシートの表示画面を表示するレシート表示手段と、
    前記電子レシートデータに含まれる取引データに基づき申込可能な寄付企画があれば、当該寄付企画への申込操作を受付けるための受付手段を前記表示画面に表示する受付表示手段と、
    前記申込操作に応じて、前記識別情報と、前記寄付企画を示す情報と、当該企画への寄付額に係る情報として扱われる前記取引データと、を対応付けて出力する寄付情報出力手段と、
    前記識別情報ごとに算出された寄付累計を表示する寄付累計表示手段と、
    として機能させるためのプログラム。
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