スクリーン14を縦方向へ繰り出した状態の一例として示すロールスクリーン10Aの斜視図である図1等の添付の図面を参照し、本発明に係るロールスクリーンの詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、図2は、スクリーン14を縦方向へ繰り出した状態の他の一例として示すロールスクリーン10Aの斜視図であり、図3は、ロールスクリーン10Aのスクリーン14の部分拡大端面図(部分拡大切断面図)である。図1は、スクリーン14をその全長に対して50%(半分)繰り出した状態で示す。図2は、スクリーン14を100%(全部)繰り出した状態で示す。図1では、縦方向を矢印Aで示し、横方向を矢印Bで示す。
図1に示すロールスクリーン10Aは、取付ブラケット11およびサイドブラケット13を備えた設置ユニット13と、設置ユニット13の内部に回転可能に取り付けられたローラーパイプ(巻き取りパイプ)(図示せず)と、設置ユニット13の内部に設置されてローラーパイプを回転させるモーター(図示せず)と、設置ユニット13の内部に収容された制御部(図示せず)と、ローラーパイプに繰り出し可能および巻き取り可能に設置されたスクリーン14と、スクリーン14の下端部に取り付けられたウエイトバー15(アルミバー)とから形成されている。ロールスクリーン10Aは、スクリーン14に取り付けられた高輝度LEDディスプレイ16(自発光型ディスプレイ)を有する。ロールスクリーン10Aの設置ユニット13の内部には、LEDディスプレイを制御するコントローラ(図示せず)が収容され、繰り出し検知センサ(図示せず)が収容されている。
ロールスクリーン10A(ロールスクリーン10B,10Cを含む)には、スクリーン14を遠隔操作する無線式スクリーンリモコン(図示せず)が附属している。ロールスクリーン10A(ロールスクリーン10B〜10Dを含む)は、LEDディスプレイ16を遠隔操作する無線式ディスプレイリモコン(図示せず)を備えている。なお、設置ユニット13にアンテナ(図示せず)が取り付けられ、設置ユニット13からはロールスクリーン10AやLEDディスプレイ16に電力を供給する電源コード17(電源ハーネス)が延びている。アンテナは、無線式スクリーンリモコンから所定の信号を受信し、受信した信号を制御部に送信(転送)するとともに、無線式ディスプレイリモコンから所定の信号を受信し、受信した信号をコントローラに送信(転送)する。繰り出し検知センサは、コントローラに接続され、スクリーン14の縦方向下方への繰り出しを検知し、繰り出しを検知したスクリーン14の繰り出し信号と繰り出し割合信号(または繰り出し長さ信号)とをコントローラに送信(転送)する。
スクリーン14の繰り出し信号は、ローラーパイプから繰り出されたスクリーン14の繰り出し部分18とローラーパイプに巻き取られたスクリーン14の巻き取り部分19とを特定する信号である。繰り出し割合信号は、スクリーン14の全長に対するローラーパイプから繰り出されたスクリーン14の繰り出し部分18が占める割合を示す信号である。繰り出し長さ信号は、ローラーパイプから繰り出されたスクリーン14の繰り出し部分18の長さを示す信号である。
ロールスクリーン10A(ロールスクリーン10B〜10Dを含む)は、取付ブラケット11およびサイドブラケット12を利用して建造物の所定の箇所(窓や壁、間仕切り箇所等)に正面付けまたは天井付けされる。ロールスクリーン10Aは、採光の調節に利用される場合、室内の装飾に利用される場合、室内の間仕切りとして利用される場合がある。スクリーン14は、所定面積を有して縦方向へ長い長方形のシートであり、一方の面20と他方の面21とを有する。スクリーン14は、布地や可撓性を有する合成樹脂シートから作られている。スクリーン14の縦横方向の長さ寸法や面積について特に限定はなく、縦横方向の長さ寸法や面積を自由に設定することができる。
無線式スクリーンリモコンのオープンボタン(下降ボタン)を押すと、オープン信号が設置ユニット13の制御部に送信され、制御部がモーターを時計回り方向と反時計回り方向との一方へ回転させ、それによってローラーパイプが回転し、スクリーン14が所定の昇降速度でローラーパイプから繰り出される。無線式スクリーンリモコンのクローズボタン(上昇ボタン)を押すと、クローズ信号が設置ユニット13の制御部に送信され、制御部がモーターを時計回り方向と反時計回り方向との他方へ回転させ、それによってローラーパイプが回転し、スクリーン14が所定の昇降速度でローラーパイプに巻き取られる。なお、無線式スクリーンリモコンのストップボタン(停止ボタン)を押すことで、繰り出し中や巻き取り中のスクリーン14の繰り出しや巻き取りを所定の位置で停止させることができる。
高輝度LEDディスプレイ16は、所定面積のフレキシブル基板22と、フレキシブル基板22に設置(マウント)された複数のLED素子23(LEDチップ)と、電子制御モジュール(図示せず)とから形成されている。フレキシブル基板22は、熱可塑性合成樹脂から作られた可撓性を有する所定面積のシート(プラスチックシート)であり、スクリーン14と略同形同大に成形され、一方の面24と他方の面25とを有する。フレキシブル基板22は、その厚み寸法が0.2〜1mmの範囲にある。フレキシブル基板22は、所定の曲率半径で円弧状に湾曲させることができるとともに、所定の角度で曲折する(折り曲げる)ことができる。
フレキシブル基板22は、その一方の面24が所定の接合手段(接着剤や接着テープ、縫製等)(図示せず)によってスクリーン14の他方の面21(一面)に固定(接合)されている。フレキシブル基板22がスクリーン14の一面(他方の面)に接合されることで、LEDディスプレイ16がロールスクリーン10Aの一面に固定されている。フレキシブル基板22は、それが可撓性を有することから、可撓性を有するスクリーン14の形状変化にあわせて形状が変化し、スクリーン14とともにローラーパイプに巻き取ることができ、スクリーン14とともにローラーパイプから繰り出すことができる。なお、フレキシブル基板22(LEDディスプレイ16)がスクリーン14の一方の面20(一面)に固定(接合)されていてもよく、フレキシブル基板22(LEDディスプレイ16)がスクリーン14の一方の面20(一面)と他方の面21(一面)とに固定(接合)されていてもよい。
それらLED素子23は、フレキシブル基板22の他方の面25において縦方向へ等間隔離間して整然と並んでいるとともに、横方向へ等間隔離間して整然と並んでいる。それらLED素子23は、縦横方向へ並んだ状態でフレキシブル基板22の他方の面25に設置・固定されている。それらLED素子23は、フレキシブル基板22の他方の面25(スクリーン14の他方の面21)に所定パターンの画素を構成している。スクリーン14に位置するそれらLED素子23は、それらが電気的に接続されているとともに、電子制御モジュールに電気的に接続されている。フレキシブル基板22の単位面積に対するLED素子23の密度に特に制限はなく、フレキシブル基板22の可撓性が失われない程度に基板22の単位面積に対するLED素子23の密度を自由に設定することができる。
フレキシブル基板22の他方の面25には、フレキシブル基板22(スクリーン14)と略同形同大の透明な紫外線遮蔽保護フィルム26が取り付けられている。紫外線遮蔽保護フィルム26は、熱可塑性合成樹脂から作られた可撓性を有する透明なフィルム(プラスチックフィルム)であり、所定の接合手段(接着剤や粘着テープ、縫製等)(図示せず)によってフレキシブル基板22の他方の面25に貼着されている。紫外線遮蔽保護フィルム26は、フレキシブル基板22の他方の面25に配置されたそれらLED素子23を包被(被覆)している。紫外線遮蔽保護フィルム26は、紫外線を遮蔽し、紫外線のそれらLED素子23への到達を阻止するとともに、それらLED素子23と外物との接触を防ぎ、それらLED素子23を損傷から保護する。
電子制御モジュールは、ロールスクリーン10Aの設置ユニット13の内部に収容されている。電子制御モジュールは、ロールスクリーン10Aのコントローラに接続され、それらLED素子23を制御する。電子制御モジュールは、それらLED素子23の発光色を調整しつつ発光色を時系列に変化させ、それらLED素子23の輝度を調整しつつ輝度を時系列に変化させる。LEDディスプレイ16では、光の3原色(R・G・B)に発光するそれらLED素子23がフレキシブル基板22にマウントされることで、それらLED素子23に各種複数の色彩(可視光)を表示(発光)させることができ、フルカラー動画(白黒を含む)またはフルカラー静止画(白黒を含む)を連続的または間欠的に表示することができる。
コントローラは、中央処理部(CPUまたはMPU)とメモリ(メインメモリおよびキャッシュメモリ)とを有して独立したオペレーティングシステム(OS)によって動作するコンピュータであり、大容量記憶デバイス(大容量ハードディスク等)を内蔵している。コントローラの記憶デバイスには、あらかじめ作成された各種複数の画像が格納(記憶)されているとともに、画像を表示可能と認識(判断)するスクリーン14の設定繰り出し割合(または設定繰り出し長さ)が格納(記憶)されている。
無線式ディスプレイリモコンによってLEDディスプレイ16(スクリーン14)に表示する画像を選択することができる。たとえば、無線式ディスプレイリモコンのタッチパネルまたはディスプレイに複数の画像が表示され、それら画像から所定の画像を選択する。無線式ディスプレイリモコンによってスクリーン14の設定繰り出し割合(または設定繰り出し長さ)を自由に設定することができる。たとえば、設定繰り出し割合を40%や50%、70%等に設定し、または、設定繰り出し長さを1mや1.5m、2.1m等に設定する。ロールスクリーン10Aでは、設定繰り出し割合が50%に設定され、または、設定繰り出し長さがスクリーン14の全長(たとえば3m)の半分(たとえば1.5m)に設定されたものとする。
なお、コントローラは、それにテレビ受像器やビデオモニター、チューナー、ビデオカメラ、ビデオレコーダー、光学メディア等の各種複数の映像機器を接続し、それら映像機器から各種複数の映像や音声を取り込み、取り込んだ映像や音声からLEDディスプレイ16(スクリーン14)に表示する画像(動画または静止画)(音声を含む)を作成し、作成した画像を記憶デバイスに格納(記憶)する。また、コントローラを外部コンピュータに接続し、外部コンピュータによって作られた各種複数の画像をコントローラに送信(転送)することで、それら画像がコントローラの記憶デバイスに格納(記憶)される。
ロールスクリーン10Aのスクリーン14に所定の画像を表示するには、無線式ディスプレイリモコンの画像ON/OFFスイッチをONにする。画像ON/OFFスイッチをONにすると、各種複数の画像を表示した画像選択画面がタッチパネルまたはディスプレイに表示される。画像選択画面に表示された画像からLEDディスプレイ16に表示する画像を選択し、画像表示ボタンをタップ(クリック)する。画像表示ボタンをタップ(クリック)すると、画像表示OKメッセージがタッチパネルまたはディスプレイに表示される。次に、スクリーン14の全てがローラーパイプに巻き取られた状態から、無線式スクリーンリモコンのオープンボタンを押す。オープンボタンを押すと、モーターが起動し、ローラーパイプが回転してスクリーン14が所定の昇降速度でローラーパイプから縦方向下方へ繰り出される(下降する)。
スクリーン14の繰り出しと同時に、繰り出し検知センサがスクリーン14の縦方向下方への繰り出しを検知し、スクリーン14の繰り出し信号と繰り出し割合信号(または繰り出し長さ信号)とを繰り出し検知センサがコントローラに送信(転送)する。コントローラは、繰り出し検知センサから送信された繰り出し信号によってローラーパイプから繰り出されたスクリーン14の繰り出し部分18とローラーパイプに巻き取られたスクリーン14の巻き取り部分19とを特定しつつ、スクリーン14の繰り出し割合(または繰り出し長さ)が設定繰り出し割合(または設定繰り出し長さ)を超えたかを判断する。繰り出し検知センサから送信された繰り出し割合信号(または繰り出し長さ信号)が50%未満(または1.5m未満)である場合、コントローラは、スクリーン14が繰り出し不足(巻き取られた状態)であると認識(判断)し、画像表示の準備が完了していたとしても、電子制御モジュールに画像非表示信号を送信し、LEDディスプレイ16に画像が表示されない。
ローラーパイプからのスクリーン14の繰り出しが開始されてから図1の状態になり、繰り出し検知センサから送信された繰り出し信号を受信しつつ、繰り出し検知センサから送信された繰り出し割合信号(または繰り出し長さ信号)が設定繰り出し割合50%(または設定繰り出し長さ1.5m)を超えた場合、コントローラは、繰り出し検知センサから送信された繰り出し信号によってローラーパイプから繰り出されたスクリーン14の繰り出し部分18とローラーパイプに巻き取られたスクリーン14の巻き取り部分19とを特定するとともに、スクリーン14が繰り出し十分(繰り出した状態)であると認識(判断)する。
コントローラは、スクリーン14の繰り出し部分18と巻き取り部分19とを特定しつつスクリーン14の繰り出しを十分と判断した場合、記憶デバイスに格納された画像(選択された画像)およびスクリーン14の繰り出し部分18に対する画像表示信号を電子制御モジュールに送信する。コントローラから画像およびスクリーン14の繰り出し部分18に対する画像表示信号を受信した電子制御モジュールは、それらLED素子23の発光色を調整しつつそれらLED素子23の輝度を調整し、コントローラから送信された画像(フルカラーの動画またはフルカラーの静止画)(音声は、スピーカーから出力される)をスクリーン14の繰り出し部分18に位置するLEDディスプレイ16に表示する。
ロールスクリーン10Aでは、ローラーパイプから繰り出されたスクリーン14の繰り出し部分18に位置するLEDディスプレイ16のみに動画または静止画が表示され、ローラーパイプに巻き取られたスクリーン14の巻き取り部分19に位置するLEDディスプレイ16に動画または静止画を表示しない。図1の状態から図2の状態にスクリーン14を繰り出す過程において、ローラーパイプから繰り出されたスクリーン14の繰り出し部分18に位置するLEDディスプレイ16に順に画像が表示され、図2の状態においてスクリーン14の全体に画像が表示される。
ロールスクリーン10Aは、ローラーパイプに巻き取られたスクリーン14においてLEDディスプレイ16に表示された動画または静止画を視認することはできないから、ローラーパイプから繰り出されたスクリーン14の繰り出し部分18に位置するLEDディスプレイ16のみに動画または静止画を表示することで、動画や静止画の表示無駄を省くことができ、LEDディスプレイ16において消費される電力の省エネを図ることができるとともに、繰り出されたスクリーン14の繰り出し部分18において動画または静止画を表示することで、繰り出されたスクリーン14において動画または静止画を見せることができる。
LEDディスプレイ16がスクリーン14の一方の面20と他方の面21とに設置された場合、ロールスクリーン10Aの両面に動画または静止画が表示される。この場合、スクリーン14(ロールスクリーン10A)の一方の面20と他方の面21とにおいて同一内容の各種の動画または各種の静止画が表示され、または、スクリーン14(ロールスクリーン10A)の一方の面20と他方の面21とにおいて異なる内容の各種の動画または各種の静止画が表示される。なお、設定繰り出し割合が70%等に設定(または設定繰り出し長さが2.1mに設定)されている場合、繰り出し検知センサから送信された繰り出し割合信号(または繰り出し長さ信号)が70%(または2.1m)を超えた時点で、コントローラから送信された画像(フルカラーの動画またはフルカラーの静止画)がスクリーン14の繰り出し部分18に位置するLEDディスプレイ16に表示される。
ロールスクリーン10Aは、スクリーン14がローラーパイプからわずかに繰り出された状態でLEDディスプレイ16に動画または静止画を表示したとしても、その動画または静止画を明確に視認することができないが、LEDディスプレイ16に表示された動画または静止画を明確に視認することが可能な程度である設定繰り出し割合(または設定繰り出し長さ)までスクリーン14が繰り出された時点でLEDディスプレイ16に動画または静止画を表示することで、動画または静止画をスクリーン14において確実に視認可能にした状態でその動画または静止画をスクリーン14の一面に表示することができ、視認可能な動画または静止画をスクリーン14において見せることができる。ロールスクリーン10Aは、スクリーン14の繰り出し割合(または繰り出し長さ)が設定繰り出し割合(または設定繰り出し長さ)に達しない場合、スクリーン14に動画または静止画が表示されないから、動画や静止画の表示無駄を省くことができ、LEDディスプレイ16において消費される電力の省エネを図ることができる。
図1や図2の状態において、無線式ディスプレイリモコンの画像ON/OFFスイッチをOFFにすることで、LEDディスプレイ16に表示された画像が非表示になる。OFFにした無線式ディスプレイリモコンの画像ON/OFFスイッチを再びONにすることで、LEDディスプレイ16に画像が表示される。図2の状態では、画像表示信号がコントローラから電子制御モジュールに継続して送信され、LEDディスプレイ16(スクリーン14)における画像表示が継続する。
図2のスクリーン14が全て繰り出された状態からスクリーン14をローラーパイプ巻き取るには、無線式スクリーンリモコンのクローズボタンを押す。クローズボタンを押すと、モーターが起動し、ローラーパイプが回転してスクリーン14が所定の昇降速度でローラーパイプに巻き取られ、スクリーン14が縦方向上方へ移動する(上昇する)。スクリーン14のローラーパイプへの巻き取りが開始されると、繰り出し検知センサがスクリーン14の縦方向上方への巻き取りを検知し、巻き取りを検知したスクリーン14の繰り出し信号と繰り出し割合信号(または繰り出し長さ信号)とを繰り出し検知センサがコントローラに送信(転送)する。
コントローラは、繰り出し検知センサから送信された繰り出し信号によってローラーパイプから繰り出されているスクリーン14の繰り出し部分18とローラーパイプに巻き取られたスクリーン14の巻き取り部分19とを特定しつつ、スクリーン14の繰り出し割合(または繰り出し長さ)が設定繰り出し割合(または設定繰り出し長さ)を超えているかを判断する。繰り出し検知センサから送信された繰り出し割合信号(または繰り出し長さ信号)が50%以上(または1.5m以上)である場合、コントローラは、繰り出し検知センサから送信された繰り出し信号によってローラーパイプから繰り出されているスクリーン14の繰り出し部分18とローラーパイプに巻き取られたスクリーン14の巻き取り部分19とを特定するとともに、スクリーン14が繰り出し十分(繰り出した状態)であると認識(判断)する。
コントローラは、スクリーン14の繰り出し部分18と巻き取り部分19とを特定しつつスクリーン14の繰り出しを十分と判断した場合、スクリーン14の繰り出し部分18に対する画像表示信号を電子制御モジュールに継続して送信するとともに、ローラーパイプに巻き取られたスクリーン14の巻き取り部分19に対する画像非表示信号を電子制御モジュールに送信する。電子制御モジュールは、スクリーン14の繰り出し部分18に位置するLEDディスプレイ16に対する画像の表示を継続し、スクリーン14の巻き取り部分19に位置するLEDディスプレイ16の画像を非表示にする。ロールスクリーン10Aでは、ローラーパイプから繰り出されているスクリーン14がローラーパイプに巻き取られた場合、巻き取られたスクリーン14の巻き取り部分19に位置するLEDディスプレイ16の動画または静止画の表示が停止する。
スクリーン14のローラーパイプからの巻き取りが開始されてから図2の状態以上にスクリーン14が巻き取られ、繰り出し検知センサから送信された繰り出し信号を受信しつつ、繰り出し検知センサから送信された繰り出し割合信号(または繰り出し長さ信号)が設定繰り出し割合50%(または設定繰り出し長さ1.5m)未満になった場合、コントローラは、スクリーン14が繰り出し不足(巻き取られた状態)であると認識(判断)し、電子制御モジュールに画像非表示信号を送信する。電子制御モジュールは、スクリーン14の繰り出し部分18および巻き取り部分19に位置するLEDディスプレイ16の画像を非表示にする。
ロールスクリーン10Aは、ローラーパイプに巻き取られたスクリーン14においてLEDディスプレイ16に表示された動画または静止画を視認することはできないから、スクリーン14がローラーパイプから繰り出された状態からローラーパイプに巻き取られた場合、巻き取られたスクリーン14における動画または静止画の表示を停止させることで、動画や静止画の表示無駄を省くことができ、LEDディスプレイ16において消費される電力の省エネを図ることができるとともに、繰り出し中のスクリーン14において動画または静止画を表示することで、繰り出し中のスクリーン14において動画または静止画を見せることができる。
ロールスクリーン10Aは、スクリーン14の一方の面20と他方の面21とのうちの少なくとも一面に設置された所定面積のLEDディスプレイ16のLED素子23を利用し、スクリーン14の一方の面20と他方の面21とのうちの少なくとも一面に所定の画像を動画または静止画として表示するから、ロールスクリーン10Aを任意の場所に設置した状態で所定の画像を動画または静止画としてその片面または両面に表示することができ、任意の場所に設置したロールスクリーン10Aを利用して所定の動画または静止画を見せることができる。LEDディスプレイ16がスクリーン14の一方の面20と他方の面21とに設置された場合、ロールスクリーン10Aの両面に動画または静止画を表示することができるのみならず、ロールスクリーン10Aの一方の面20と他方の面21とにおいて異なる内容の各種の動画または各種の静止画を表示することができ、任意の場所に設置したロールスクリーン10Aを利用して異なる内容の各種の動画または各種の静止画を見せることができる。
ロールスクリーン10Aは、所定の画像を動画または静止画としてスクリーン14の一方の面20と他方の面21とのうちの少なくとも一面に表示することで、ロールスクリーン10Aを利用して各種情報を伝えることができ、ロールスクリーン10Aを各種情報の伝達媒体として利用することができる。ロールスクリーン10Aは、スクリーン14の一方の面20と他方の面21とのうちの少なくとも一面に各種の異なる動画または静止画を表示することで、その動画または静止画によってロールスクリーン10Aを装飾することができ、ロールスクリーン10Aを設置した箇所を飾る装飾品やイルミネーションとして利用することができる。
図4は、他の一例として示すロールスクリーン10Bの斜視図であり、図5は、ロールスクリーン10Bのスクリーン14の部分拡大端面図(部分拡大切断面図)である。図4は、スクリーン14を100%(全部)繰り出した状態で示す。図4では、縦方向を矢印Aで示し、横方向を矢印Bで示す。図4のロールスクリーン10Bが図1のそれと異なるところは、複数の第1〜第3LEDディスプレイ16a〜16c(第1〜第nLEDディスプレイ)が縦方向へ並んだ状態でスクリーン14の一面に設置されている点にあり、その他の構成は図1のロールスクリーン10Aのそれらと同一であるから、図1と同一の符号を付すとともに、図1の説明を援用することで、このロールスクリーン10Bのその他の構成の詳細な説明は省略する。
ロールスクリーン10Bは、取付ブラケット11およびサイドブラケット12を備えた設置ユニット13と、設置ユニット13の内部に回転可能に取り付けられたローラーパイプ(図示せず)と、設置ユニットの内部に設置されてローラーパイプを回転させるモーター(図示せず)と、設置ユニットの内部に収容された制御部(図示せず)と、ローラーパイプに繰り出し可能および巻き取り可能に設置されたスクリーン14と、スクリーン14の下端部に取り付けられたウエイトバー15(アルミバー)とから形成されている。ロールスクリーン10Bは、スクリーン14に取り付けられた複数の高輝度第1〜第3LEDディスプレイ16a〜16c(自発光型ディスプレイ)を有する。ロールスクリーン10Bの設置ユニット13の内部には、それらLEDディスプレイ16a〜16cを制御するコントローラ(図示せず)が収容され、繰り出し検知センサ(図示せず)が収容されている。
スクリーン14やコントローラ、繰り出し検知センサは、図1のロールスクリーン10Aのそれらと同一である。コントローラの記憶デバイスには、あらかじめ作成された各種複数の画像が格納(記憶)されているとともに、画像を表示可能と認識(判断)するスクリーン14の設定繰り出し割合(または設定繰り出し長さ)が格納(記憶)されている。高輝度第1〜第3LEDディスプレイ16a〜16cは、所定面積のフレキシブル基板22と、フレキシブル基板22に設置(マウント)された複数のLED素子23(LEDチップ)と、電子制御モジュール(図示せず)とから形成されている。フレキシブル基板22の他方の面25には、フレキシブル基板22(スクリーン)と略同形同大の透明な紫外線遮蔽保護フィルム26が取り付けられている。フレキシブル基板22やLED素子23、電子制御モジュール、紫外線遮蔽保護フィルム26は、図1のロールスクリーン10Aのそれらと同一である。
ロールスクリーン10Bでは、第1〜第3LEDディスプレイ16a〜16c(第1〜第nLEDディスプレイ)が縦方向へ並んだ状態でスクリーン14の一面に設置されている。第1LEDディスプレイ16aがスクリーン14の最上に位置し、第2LEDディスプレイ16bがスクリーン14の中間に位置するとともに、第3LEDディスプレイ16cがスクリーン14下に位置している。フレキシブル基板22(第1〜第3LEDディスプレイ16a〜16c)は、その一方の面24が所定の接合手段(接着剤や接着テープ、縫製等)(図示せず)によってスクリーン14の他方の面21(一面)に固定(接合)されている。
ロールスクリーン10Bでは、フレキシブル基板22(第1〜第3LEDディスプレイ16a〜16c)がスクリーン14の一方の面20(一面)に固定(接合)されていてもよく、フレキシブル基板22(第1〜第3LEDディスプレイ16a〜16c)がスクリーン14の一方の面20(一面)と他方の面21(一面)とに固定(接合)されていてもよい。また、4つ以上の第1〜第nLEDディスプレイが縦方向へ並んだ状態でスクリーン14の一面に設置されていてもよく、第1〜第nLEDディスプレイが横方向へ並んだ状態でスクリーン14に設置されていてもよい。
ロールスクリーン10Bのスクリーン14に所定の画像を表示するには、無線式ディスプレイリモコンの画像ON/OFFスイッチをONにする。画像ON/OFFスイッチをONにすると、各種複数の画像を表示した画像選択画面がタッチパネルまたはディスプレイに表示される。無線式ディスプレイリモコンによって第1〜第3LEDディスプレイ16a〜16cに表示する画像を選択するには、無線式ディスプレイリモコンのタッチパネルまたはディスプレイに表示された各種複数の画像を選択しつつ、タッチパネルまたはディスプレイに表示されたスクリーン14の画像(繰り出された状態のスクリーン14の概念図)に表示された第1〜第3LEDディスプレイ16a〜16cの画像(第1〜第3LEDディスプレイ16a〜16cの概念図)に、選択した画像を嵌め込み(配置し)、画像表示ボタンをタップ(クリック)する。
画像表示ボタンをタップ(クリック)すると、画像表示OKメッセージがタッチパネルまたはディスプレイに表示される。なお、第1〜第3LEDディスプレイ16a〜16cのうちの画像の嵌め込み(配置)を行わないLEDディスプレイには画像は表示されない。次に、スクリーン14の全てがローラーパイプに巻き取られた状態から、無線式スクリーンリモコンのオープンボタンを押す。オープンボタンを押すと、モーターが起動し、ローラーパイプが回転してスクリーン14が所定の昇降速度でローラーパイプから縦方向下方へ繰り出される(下降する)。なお、ロールスクリーン10Bでは、設定繰り出し割合が30%に設定され、または、設定繰り出し長さがスクリーン14の全長(たとえば3m)の1/3の(たとえば1.0m)に設定されたものとする。
コントローラは、繰り出し検知センサから送信された繰り出し信号によってローラーパイプから繰り出されたスクリーン14の繰り出し部分18とローラーパイプに巻き取られたスクリーン14の巻き取り部分19とを特定しつつ、スクリーン14の繰り出し割合(または繰り出し長さ)が設定繰り出し割合(または設定繰り出し長さ)を超えたかを判断する。繰り出し検知センサから送信された繰り出し割合信号(または繰り出し長さ信号)が30%未満(または1.0m未満)である場合、コントローラは、スクリーン14が繰り出し不足(巻き取られた状態)であると認識(判断)し、画像表示の準備が完了していたとしても、電子制御モジュールに画像非表示信号を送信し、第1〜第3LEDディスプレイ16a〜16cに画像が表示されない。
ローラーパイプからスクリーン14が次第に繰り出され、繰り出し検知センサから送信された繰り出し割合信号(または繰り出し長さ信号)が設定繰り出し割合30%(または設定繰り出し長さ1.0m)を超えた場合、コントローラは、繰り出し検知センサから送信された繰り出し信号によってローラーパイプから繰り出されたスクリーン14の繰り出し部分18とローラーパイプに巻き取られたスクリーン14の巻き取り部分19とを特定するとともに、スクリーン14が繰り出し十分(繰り出した状態)であると認識(判断)する。コントローラは、記憶デバイスに格納された画像(選択された画像)およびスクリーン14の繰り出し部分18に対する画像表示信号を電子制御モジュールに送信する。電子制御モジュールは、コントローラから送信された画像(フルカラーの動画またはフルカラーの静止画)(音声は、スピーカーから出力される)をスクリーン14の繰り出し部分18に位置する第3LEDディスプレイ16cに表示する。
スクリーン14を繰り出す過程において、ローラーパイプから繰り出されたスクリーン14の繰り出し部分18に位置する第1〜第3LEDディスプレイ16a〜16cに順に画像が表示され、図4の状態においてスクリーン14の全体(第1〜第3LEDディスプレイ16a〜16c)に画像が表示される。第1〜第3LEDディスプレイ16a〜16cがスクリーン14の一方の面20と他方の面21とに設置された場合、ロールスクリーン10Bの両面に動画または静止画が表示される。この場合、ロールスクリーン10B(スクリーン14)の一方の面と他方の面とにおいて同一内容の各種の動画または各種の静止画が表示され、または、ロールスクリーン10B(スクリーン14)の一方の面と他方の面とにおいて異なる内容の各種の動画または各種の静止画が表示される。なお、ロールスクリーン10B(スクリーン14)の一方の面と他方の面とのいずれか一面のみの第1〜第3LEDディスプレイ16a〜16cに画像を表示することもできる。
図4の状態において、無線式ディスプレイリモコンの画像ON/OFFスイッチをOFFにすることで、第1〜第3LEDディスプレイ16a〜16cに表示された画像が非表示になる。OFFにした無線式ディスプレイリモコンの画像ON/OFFスイッチを再びONにすることで、第1〜第3LEDディスプレイ16a〜16cに画像が表示される。図4の状態では、画像表示信号がコントローラから電子制御モジュールに継続して送信され、第1〜第3LEDディスプレイ16a〜16cにおける画像表示が継続する。
第1〜第3LEDディスプレイ16a〜16c(第1〜第3LEDディスプレイ16a〜16cの概念図)を表示したディスプレイ選択画面をタッチパネルまたはディスプレイに表示させ、無線式ディスプレイリモコンによってディスプレイ選択画面から第1〜第3LEDディスプレイ16a〜16cのいずれかを選択し、画像非表示ボタンをタップ(クリック)することで、第1〜第3LEDディスプレイ16a〜16cに画像を表示中において、第1〜第3LEDディスプレイ16a〜16cのうちの選択したいずれかのLEDディスプレイに表示されている画像を非表示にすることができる。なお、画像表示ボタンをタップ(クリック)することで、非表示にしたLEDディスプレイに画像を表示することができる。
図4の状態からスクリーン14をローラーパイプ巻き取るには、無線式スクリーンリモコンのクローズボタンを押す。クローズボタンを押すと、モーターが起動し、ローラーパイプが回転してスクリーン14が所定の昇降速度でローラーパイプに巻き取られ、スクリーン14が縦方向上方へ移動する(上昇する)。スクリーン14のローラーパイプへの巻き取りが開始されると、スクリーン14の繰り出し信号と繰り出し割合信号(または繰り出し長さ信号)とを繰り出し検知センサがコントローラに送信(転送)する。
コントローラは、繰り出し信号によってローラーパイプから繰り出されているスクリーン14の繰り出し部分18とローラーパイプに巻き取られたスクリーン14の巻き取り部分19とを特定しつつ、スクリーン14の繰り出し割合(または繰り出し長さ)が設定繰り出し割合(または設定繰り出し長さ)を超えているかを判断する。繰り出し検知センサから送信された繰り出し割合信号(または繰り出し長さ信号)が30%以上(または1.0m以上)である場合、コントローラは、繰り出し信号によってローラーパイプから繰り出されているスクリーン14の繰り出し部分19とローラーパイプに巻き取られたスクリーン14の巻き取り部分19とを特定するとともに、スクリーン14が繰り出し十分(繰り出した状態)であると認識(判断)する。
コントローラは、スクリーン14の繰り出しを十分と判断した場合、スクリーン14の繰り出し部分18に対する画像表示信号を電子制御モジュールに継続して送信するとともに、ローラーパイプに巻き取られたスクリーン14の巻き取り部分19に対する画像非表示信号を電子制御モジュールに送信する。電子制御モジュールは、スクリーン14の繰り出し部分18に位置するLEDディスプレイ16に対する画像の表示を継続し、スクリーン14の巻き取り部分19に位置するLEDディスプレイ16の画像を非表示にする。ロールスクリーン10Bでは、ローラーパイプから繰り出されているスクリーン14がローラーパイプに巻き取られた場合、巻き取られたスクリーン14の巻き取り部分19に位置するLEDディスプレイ16の動画または静止画の表示が停止する。
繰り出し検知センサから送信された繰り出し割合信号(または繰り出し長さ信号)が設定繰り出し割合30%(または設定繰り出し長さ1.0m)未満になった場合、コントローラは、スクリーン14が繰り出し不足(巻き取られた状態)であると認識(判断)し、電子制御モジュールに画像非表示信号を送信する。電子制御モジュールは、スクリーン14の繰り出し部分18および巻き取り部分19に位置する第1〜第3LEDディスプレイ16a〜16cの画像を非表示にする。
ロールスクリーン10Bは、図1のロールスクリーン10Aが有する効果に加え、以下の効果を有する。ロールスクリーン10Bは、縦方向へ並ぶ複数の第1〜第3LEDディスプレイ16a〜16c(第1〜第nLEDディスプレイ)において異なる内容の各種の動画または各種の静止画を表示することができ、スクリーン14の一方の面20と他方の面21とのうちの少なくとも一面において異なる内容の各種の動画または各種の静止画を表示することができ、ロールスクリーン10Bを各種複数の情報の伝達媒体として利用することができる。ロールスクリーン10Bは、スクリーン14の一方の面20と他方の面21とのうちの少なくとも一面に設置された複数の第1〜第3LEDディスプレイ16a〜16cにおいて各種の異なる動画または静止画を表示することで、それら動画またはそれら静止画によってロールスクリーン10Bを装飾することができ、ロールスクリーン10Bを設置した箇所を飾る装飾品やイルミネーションとして利用することができる。
図6は、他の一例として示すロールスクリーン10Cの斜視図であり、図7は、ロールスクリーン10Cのスクリーン14の部分拡大端面図(部分拡大切断面図)である。図6は、スクリーン14を100%(全部)繰り出した状態で示す。図6では、縦方向を矢印Aで示し、横方向を矢印Bで示す。図6のロールスクリーン10Cが図1のそれと異なるところは、複数の第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16e(第1〜第nLEDディスプレイ)がスクリーン14の一面に部分的に(スクリーン14の一面の所定の箇所に分散して)設置されている点にあり、その他の構成は図1のロールスクリーン10Aのそれらと同一であるから、図1と同一の符号を付すとともに、図1の説明を援用することで、このロールスクリーン10Cのその他の構成の詳細な説明は省略する。
ロールスクリーン10Cは、取付ブラケット11およびサイドブラケット12を備えた設置ユニット13と、設置ユニット13の内部に回転可能に取り付けられたローラーパイプ(図示せず)と、設置ユニット13の内部に設置されてローラーパイプを回転させるモーター(図示せず)と、設置ユニット13の内部に収容された制御部(図示せず)と、ローラーパイプに繰り出し可能および巻き取り可能に設置されたスクリーン14と、スクリーン14の下端部に取り付けられたウエイトバー15(アルミバー)とから形成されている。ロールスクリーン10Cは、スクリーン14に取り付けられた複数の高輝度第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16e(自発光型ディスプレイ)を有する。ロールスクリーン10Cの設置ユニット13の内部には、それらLEDディスプレイ16a〜16eを制御するコントローラ(図示せず)が収容され、繰り出し検知センサ(図示せず)が収容されている。
スクリーン14やコントローラ、繰り出し検知センサは、図1のロールスクリーン10Aのそれらと同一である。コントローラの記憶デバイスには、あらかじめ作成された各種複数の画像が格納(記憶)されているとともに、画像を表示可能と認識(判断)するスクリーン14の設定繰り出し割合(または設定繰り出し長さ)が格納(記憶)されている。高輝度第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16eは、所定面積のフレキシブル基板22と、フレキシブル基板22に設置(マウント)された複数のLED素子23(LEDチップ)と、電子制御モジュール(図示せず)とから形成されている。フレキシブル基板22の他方の面25には、フレキシブル基板22(スクリーン14)と略同形同大の透明な紫外線遮蔽保護フィルム26が取り付けられている。フレキシブル基板22やLED素子23、電子制御モジュール、紫外線遮蔽保護フィルム26は、図1のロールスクリーン10Aのそれらと同一である。
ロールスクリーン10Cでは、第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16e(第1〜第nLEDディスプレイ)がスクリーン14の一面の任意の箇所に分散して配置され、スクリーン14の一面に部分的に設置されている。第1LEDディスプレイ16aがスクリーン14の上部右側方に位置し、第2LEDディスプレイ16bがスクリーン14の上部左側方に位置し、第3LEDディスプレイ16cがスクリーン14の中央部に位置するとともに、第4LEDディスプレイ16dがスクリーン14の下部右側方に位置し、第5LEDディスプレイ16eがスクリーン14の下部左側方に位置している。スクリーン14における第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16eの配置(設置箇所)に特に制限はなく、第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16eをスクリーン14の任意の箇所に自由に配置することができる。フレキシブル基板22(第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16e)は、その一方の面24が所定の接合手段(接着剤や接着テープ、縫製等)(図示せず)によってスクリーン14の他方の面21(一面)に固定(接合)されている。
ロールスクリーン10Cでは、フレキシブル基板22(第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16e)がスクリーン14の一方の面20(一面)に固定(接合)されていてもよく、フレキシブル基板22(第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16e)がスクリーン14の一方の面20(一面)と他方の面21(一面)とに固定(接合)されていてもよい。なお、4つ以下の第1〜第nLEDディスプレイがスクリーン14の任意の箇所に分散して配置されていてもよく、6以上の第1〜第nLEDディスプレイがスクリーン14の任意の箇所に分散して配置されていてもよい。また、1つLEDディスプレイがスクリーン14の一面に部分的(スクリーン14の任意の箇所)に設置されていてもよい。
ロールスクリーン10Cのスクリーン14に所定の画像を表示するには、無線式ディスプレイリモコンの画像ON/OFFスイッチをONにする。画像ON/OFFスイッチをONにすると、各種複数の画像を表示した画像選択画面がタッチパネルまたはディスプレイに表示される。無線式ディスプレイリモコンによって第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16eに表示する画像を選択するには、無線式ディスプレイリモコンのタッチパネルまたはディスプレイに表示された各種複数の画像を選択しつつ、タッチパネルまたはディスプレイに表示されたスクリーン14の画像(繰り出された状態のスクリーン14の概念図)に表示された第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16eの画像(第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16eの概念図)に、選択した画像を嵌め込み(配置し)、画像表示ボタンをタップ(クリック)する。
画像表示ボタンをタップ(クリック)すると、画像表示OKメッセージがタッチパネルまたはディスプレイに表示される。なお、第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16eのうちの画像の嵌め込み(配置)を行わないLEDディスプレイには画像は表示されない。次に、スクリーン14の全てがローラーパイプに巻き取られた状態から、無線式スクリーンリモコンのオープンボタンを押す。オープンボタンを押すと、モーターが起動し、ローラーパイプが回転してスクリーン14が所定の昇降速度でローラーパイプから縦方向下方へ繰り出される(下降する)。なお、ロールスクリーン10Cでは、設定繰り出し割合が25%に設定され、または、設定繰り出し長さがスクリーン14の全長(たとえば4m)の1/4の(たとえば1.0m)に設定されたものとする。
コントローラは、繰り出し検知センサから送信された繰り出し信号によってローラーパイプから繰り出されたスクリーン14の繰り出し部分18とローラーパイプに巻き取られたスクリーン14の巻き取り部分19とを特定しつつ、スクリーン14の繰り出し割合(または繰り出し長さ)が設定繰り出し割合(または設定繰り出し長さ)を超えたかを判断する。繰り出し検知センサから送信された繰り出し割合信号(または繰り出し長さ信号)が25%未満(または1.0m未満)である場合、コントローラは、スクリーン14が繰り出し不足(巻き取られた状態)であると認識(判断)し、画像表示の準備が完了していたとしても、電子制御モジュールに画像非表示信号を送信し、第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16eに画像が表示されない。
ローラーパイプからスクリーン14が次第に繰り出され、繰り出し検知センサから送信された繰り出し割合信号(または繰り出し長さ信号)が設定繰り出し割合25%(または設定繰り出し長さ1.0m)を超えた場合、コントローラは、繰り出し検知センサから送信された繰り出し信号によってローラーパイプから繰り出されたスクリーン14の繰り出し部分18とローラーパイプに巻き取られたスクリーン14の巻き取り部分19とを特定するとともに、スクリーン14が繰り出し十分(繰り出した状態)であると認識(判断)する。コントローラは、記憶デバイスに格納された画像(選択された画像)およびスクリーン14の繰り出し部分18に対する画像表示信号を電子制御モジュールに送信する。電子制御モジュールは、コントローラから送信された画像(フルカラーの動画またはフルカラーの静止画)(音声は、スピーカーから出力される)をスクリーン14の繰り出し部分18に位置する第4および第5LEDディスプレイ16d,16eに表示する。
スクリーン14を繰り出す過程において、ローラーパイプから繰り出されたスクリーン14の繰り出し部分18に位置する第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16eに順に画像が表示され、図6の状態においてスクリーン14の全体(第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16e)に画像が表示される。第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16eがスクリーン14の一方の面20と他方の面21とに設置された場合、ロールスクリーン10Cの両面に動画または静止画が表示される。この場合、ロールスクリーン10C(スクリーン14)の一方の面と他方の面とにおいて同一内容の各種の動画または各種の静止画が表示され、または、ロールスクリーン10C(スクリーン14)の一方の面と他方の面とにおいて異なる内容の各種の動画または各種の静止画が表示される。なお、ロールスクリーン10C(スクリーン14)の一方の面と他方の面とのいずれか一面のみの第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16eに画像を表示することもできる。
図6の状態において、無線式ディスプレイリモコンの画像ON/OFFスイッチをOFFにすることで、第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16eに表示された画像が非表示になる。OFFにした無線式ディスプレイリモコンの画像ON/OFFスイッチを再びONにすることで、第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16eに画像が表示される。図6の状態では、画像表示信号がコントローラから電子制御モジュールに継続して送信され、第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16eにおける画像表示が継続する。
第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16e(第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16eの概念図)を表示したディスプレイ選択画面をタッチパネルまたはディスプレイに表示させ、無線式ディスプレイリモコンによってディスプレイ選択画面から第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16eのいずれかを選択し、画像非表示ボタンをタップ(クリック)することで、第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16eに画像を表示中において、第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16eのうちの選択したいずれかのLEDディスプレイに表示されている画像を非表示にすることができる。なお、画像表示ボタンをタップ(クリック)することで、非表示にしたLEDディスプレイに画像を表示することができる。
図6の状態からスクリーン14をローラーパイプ巻き取るには、無線式スクリーンリモコンのクローズボタンを押す。クローズボタンを押すと、モーターが起動し、ローラーパイプが回転してスクリーン14が所定の昇降速度でローラーパイプに巻き取られ、スクリーン14が縦方向上方へ移動する(上昇する)。スクリーン14のローラーパイプへの巻き取りが開始されると、スクリーン14の繰り出し信号と繰り出し割合信号(または繰り出し長さ信号)とを繰り出し検知センサがコントローラに送信(転送)する。
コントローラは、繰り出し信号によってローラーパイプから繰り出されているスクリーン14の繰り出し部分18とローラーパイプに巻き取られたスクリーン14の巻き取り部分19とを特定しつつ、スクリーン14の繰り出し割合(または繰り出し長さ)が設定繰り出し割合(または設定繰り出し長さ)を超えているかを判断する。繰り出し検知センサから送信された繰り出し割合信号(または繰り出し長さ信号)が25%以上(または1.0m以上)である場合、コントローラは、繰り出し信号によってローラーパイプから繰り出されているスクリーン14の繰り出し部分18とローラーパイプに巻き取られたスクリーン14の巻き取り部分19とを特定するとともに、スクリーン14が繰り出し十分(繰り出した状態)であると認識(判断)する。
コントローラは、スクリーン14の繰り出しを十分と判断した場合、スクリーン14の繰り出し部分18に対する画像表示信号を電子制御モジュールに継続して送信するとともに、ローラーパイプに巻き取られたスクリーン14の巻き取り部分19に対する画像非表示信号を電子制御モジュールに送信する。電子制御モジュールは、スクリーン14の繰り出し部分18に位置するLEDディスプレイ16に対する画像の表示を継続し、スクリーン14の巻き取り部分19に位置するLEDディスプレイ16の画像を非表示にする。ロールスクリーン10Cでは、ローラーパイプから繰り出されているスクリーン14がローラーパイプに巻き取られた場合、巻き取られたスクリーン14の巻き取り部分19に位置するLEDディスプレイの動画または静止画の表示が停止する。
繰り出し検知センサから送信された繰り出し割合信号(または繰り出し長さ信号)が設定繰り出し割合25%(または設定繰り出し長さ1.0m)未満になった場合、コントローラは、スクリーン14が繰り出し不足(巻き取られた状態)であると認識(判断)し、電子制御モジュールに画像非表示信号を送信する。電子制御モジュールは、スクリーン14の繰り出し部分18および巻き取り部分19に位置する第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16eの画像を非表示にする。
ロールスクリーン10Cは、図1のロールスクリーン10Aが有する効果に加え、以下の効果を有する。ロールスクリーン10Cは、第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16eがスクリーン14の一面の所定の箇所に分散して部分的に設置されることで、動画または静止画をスクリーン14の一面の所定の箇所に表示することができ、スクリーン14の所定の箇所において各種情報を伝えることができるとともに、ロールスクリーン10Cの所定の箇所を各種情報の伝達媒体として利用することができる。ロールスクリーン10Cは、スクリーン14に表示された動画または静止画によってロールスクリーン10Cを部分的に装飾することができ、ロールスクリーン10Cを設置した箇所を飾る装飾品やイルミネーションとして利用することができる。
ロールスクリーン10Cは、複数の第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16eがスクリーン14の一面に分散して部分的に設置されている場合、第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16eにおいて異なる内容の各種の動画または各種の静止画を表示することができ、ロールスクリーン10Cを各種情報の伝達媒体として利用することができるとともに、スクリーン14に部分的に設置された第1〜第5LEDディスプレイ16a〜16eに表示された各種の動画または各種の静止画によってロールスクリーン10Cを部分的に装飾することができる。
図8は、他の一例として示すロールスクリーン10Dの斜視図であり、図9は、ロールスクリーン10Dの側面図である。図10は、ロールスクリーン10Dの第1および第2スクリーン14a,14bの部分拡大端面図(部分拡大切断面図)である。図8は、第1スクリーン14aを部分的に繰り出し、第2スクリーン14bを100%(全部)繰り出した状態で示す。図8では、縦方向を矢印Aで示し、横方向を矢印Bで示す。
図8のロールスクリーン10Dが図1のそれと異なるところは、スクリーン14が第1スクリーン14aと第2スクリーン14bとから形成されている点、第1および第2スクリーン14a,14bにLEDディスプレイ16が設置されている点、ロールスクリーン10Dがプルコード式である点にあり、その他の構成は図1のロールスクリーン10Aのそれらと同一であるから、図1と同一の符号を付すとともに、図1の説明を援用することで、このロールスクリーン10Dのその他の構成の詳細な説明は省略する。
ロールスクリーン10Dは、取付ブラケット11およびサイドブラケット12を備えた設置フレーム27(セットバー)と、設置フレーム27に回転可能に取り付けられた第1および第2ローラーパイプ28a,28b(巻き取りパイプ)と、第1ローラーパイプ28aに繰り出し可能および巻き取り可能に設置された縦方向へ長い第1スクリーン14aと、第2ローラーパイプ28bに繰り出し可能および巻き取り可能に設置された縦方向へ長い第2スクリーン14bと、第1および第2スクリーン14a,14bの下端部に取り付けられたウエイトバー15(アルミバー)と、第1スクリーン14aの下端部中央に取り付けられた第1プルコード29aと、第2スクリーン14bの下端部中央に取り付けられた第2プルコード29bと、第1プルコード29aの下端に取り付けられた第1プル30aと、第2プルコード29bの下端に取り付けられた第2プル30bとから形成されている。ロールスクリーン10Dは、第1および第2スクリーン14a,14bに取り付けられた高輝度第1および第2LEDディスプレイ16a,16b(自発光型ディスプレイ)を有する。ロールスクリーン10Dの設置フレーム27の内部には、それらLEDディスプレイ16a,16bを制御するコントローラ(図示せず)が収容されている。
ロールスクリーン10Dでは、第1プル30aを摘持して第1プルコード29aを下方へ引き下げることで第1ローラーパイプ28aから第1スクリーン14aを繰り出すことができ、第2プル30bを摘持して第2プルコード29bを下方へ引き下げることで第2ローラーパイプ28bから第2スクリーン14bを繰り出すことができる。繰り出した第1および第2スクリーン14a,14bを第1および第2ローラーパイプ28a,28bに巻き取らせるには、第1および第2プルコード29a,29bを一度引き下げてロックを外し、バネの力によって第1および第2スクリーン14a,14bを第1および第2ローラーパイプ28a,28bに自動的に巻き取らせる。
第1および第2スクリーン14a,14bは、図1のロールスクリーン10Aのそれと同一である。コントローラの記憶デバイスには、あらかじめ作成された各種複数の画像が格納(記憶)されている。高輝度第1および第2LEDディスプレイ16a,16bは、所定面積のフレキシブル基板22と、フレキシブル基板22に設置(マウント)された複数のLED素子23(LEDチップ)と、電子制御モジュール(図示せず)とから形成されている。フレキシブル基板22の他方の面25には、フレキシブル基板22(第1および第2スクリーン14a,14b)と略同形同大の透明な紫外線遮蔽保護フィルム26が取り付けられている。
フレキシブル基板22やLED素子23、電子制御モジュール、紫外線遮蔽保護フィルム26は、図1のロールスクリーン10Aのそれらと同一である。第1LEDディスプレイ16aを形成するフレキシブル基板22は、その一方の面24が所定の接合手段(接着剤や接着テープ、縫製等)(図示せず)によって第1スクリーン14aの他方の面21(一面)に固定(接合)されている。第2LEDディスプレイ16bを形成するフレキシブル基板22は、その他方の面25が所定の接合手段(接着剤や接着テープ、縫製等)(図示せず)によって第2スクリーン14bの一方の面20(一面)に固定(接合)されている。
ロールスクリーン10Dでは、第1LEDディスプレイ16aを形成するフレキシブル基板22の他方の面25が第1スクリーン14aの一方の面20(一面)に固定(接合)されていてもよく、第2LEDディスプレイ16bを形成するフレキシブル基板22の一方の面24が第2スクリーン16bの他方の面21(一面)に固定(接合)されていてもよい。また、第1LEDディスプレイ16aを形成するフレキシブル基板22の一方の面24が第1スクリーン14aの他方の面21(一面)に固定(接合)され、第1LEDディスプレイ16aを形成するフレキシブル基板22の他方の面25が第1スクリーン14aの一方の面20(一面)に固定(接合)されているとともに、第2LEDディスプレイ16bを形成するフレキシブル基板22の他方の面25が第2スクリーン14bの一方の面20(一面)に固定(接合)され、第2LEDディスプレイ16bを形成するフレキシブル基板22の一方の面24が第2スクリーン14bの他方の面21(一面)に固定(接合)されていてもよい。
ロールスクリーン10Dの第1および第2スクリーン14a,14bに所定の画像を表示するには、第1プル30aを摘持して第1プルコード29aを下方へ引き下げ、第1ローラーパイプ28aから第1スクリーン14aを繰り出し、第2プル30bを摘持して第2プルコード29bを下方へ引き下げ、第2ローラーパイプ28bから第2スクリーン14bを繰り出す。次に、無線式ディスプレイリモコンの画像ON/OFFスイッチをONにする。画像ON/OFFスイッチをONにすると、各種複数の画像を表示した画像選択画面がタッチパネルまたはディスプレイに表示される。無線式ディスプレイリモコンによって第1および第2LEDディスプレイ14a,14bに表示する画像を選択するには、無線式ディスプレイリモコンのタッチパネルまたはディスプレイに表示された各種複数の画像を選択しつつ、タッチパネルまたはディスプレイに表示された第1および第2スクリーン14a,14bの画像(繰り出された状態の第1および第2スクリーン14a,14bの概念図)に表示された第1および第2LEDディスプレイ14a,14bの画像(第1および第2LEDディスプレイ14a,14bの概念図)に、選択した画像を嵌め込み(配置し)、画像表示ボタンをタップ(クリック)する。
画像表示ボタンをタップ(クリック)すると、画像表示OKメッセージがタッチパネルまたはディスプレイに表示されるとともに、コントローラの記憶デバイスに格納された画像(選択された画像)および第1および第2スクリーン14a,14bの繰り出し部分18に対する画像表示信号がコントローラから電子制御モジュールに送信される。電子制御モジュールは、コントローラから送信された画像(フルカラーの動画またはフルカラーの静止画)(音声は、スピーカーから出力される)を第1スクリーン14aの第1LEDディスプレイ16aに表示するとともに、第2スクリーン14bの第2LEDディスプレイ16bに表示する。無線式ディスプレイリモコンの画像ON/OFFスイッチをOFFにすることで、第1および第2LEDディスプレイ16a,16bに表示された画像が非表示になる。OFFにした無線式ディスプレイリモコンの画像ON/OFFスイッチを再びONにすることで、第1および第2LEDディスプレイ16a,16bに画像が表示される。
繰り出した第1および第2スクリーン14a,14bを第1および第2ローラーパイプ28a,28bに巻き取るには、無線式ディスプレイリモコンの画像ON/OFFスイッチをOFFにして第1および第2LEDディスプレイ16a,16bの画像を非表示にし、第1プルコード29aを一度引き下げてロックを外し、バネの力によって第1スクリーン14aを第1ローラーパイプ28aに自動的に巻き取らせ、第2プルコード29bを一度引き下げてロックを外し、バネの力によって第2スクリーン14bを第2ローラーパイプ28bに自動的に巻き取らせる。
ロールスクリーン10Dは、第1および第2LEDディスプレイ16a,16bのLED素子23を利用して第1および第2スクリーン14a,14bの一方の面と他方の面とのうちの少なくとも一面に所定の画像を動画または静止画として表示するから、ロールスクリーン10Dを任意の場所に設置した状態で所定の画像を動画または静止画として第1および第2スクリーン14a,14bの片面または両面に表示することができ、任意の場所に設置したロールスクリーン10Dを利用して所定の動画または静止画を見せることができる。ロールスクリーン10Dは、所定の画像を動画または静止画として第1および第2スクリーン14a,14bの一方の面と他方の面とのうちの少なくとも一面に表示することで、ロールスクリーン10Dを利用して各種情報を伝えることができ、ロールスクリーン10Dを各種情報の伝達媒体として利用することができる。
ロールスクリーン10Dは、第1および第2スクリーン14a,14bの一方の面と他方の面とのうちの少なくとも一面に各種の異なる動画または静止画を表示することで、その動画または静止画によってロールスクリーン10Dを装飾することができ、ロールスクリーン10Dを設置した箇所を飾る装飾品やイルミネーションとして利用することができる。ロールスクリーン10Dは、第1および第2LEDディスプレイ16a,16bが第1および第2スクリーン14a,14bの一方の面20と他方の面21とに設置された場合、ロールスクリーン10Dの第1および第2スクリーン14a,14bの両面に動画または静止画を表示することができるのみならず、ロールスクリーン10Dの第1および第2スクリーン14a,14bの一方の面20と他方の面21とにおいて異なる内容の各種の動画または各種の静止画を表示することができ、任意の場所に設置したロールスクリーン10Dを利用して異なる内容の各種の動画または各種の静止画を見せることができる。
図1や図4、図6のロールスクリーン10A〜10Cは、電動式であるが、プルを摘持してプルコードを下方へ引き下げることでローラーパイプからスクリーン14が繰り出され、プルコードを一度引き下げてロックを外し、スクリーン14をローラーパイプに自動的に巻き取らせるプルコード式であってもよく、環状のチェーンを回すことによってローラーパイプからスクリーン14を繰り出し、または、スクリーン14をローラーパイプに巻き取るチェーン式であってもよい。
図8のロールスクリーン10Dは、プルコード式であるが、環状のチェーンを回すことによってローラーパイプ28a,28bからスクリーン14a,14bを繰り出し、または、スクリーン14a,14bをローラーパイプ28a,28bに巻き取るチェーン式であってもよい。また、図1や図4、図6のロールスクリーン10A〜10Cと同様に、ロールスクリーン10Dが電動式であってもよい。この場合、スクリーン14a,14bの繰り出し割合(または繰り出し長さ)と設定繰り出し割合(または設定繰り出し長さ)とを比較し、繰り出し割合信号(または繰り出し長さ信号)が設定繰り出し割合(または設定繰り出し長さ)を超えた場合、第1および第2LEDディスプレイ16a,16bに画像を表示する。さらに、第1および第2ローラーパイプ28a,28bから繰り出された第1および第2スクリーン14a,14bに位置する第1および第2LEDディスプレイ16a,16bのみに動画または静止画を表示し、第1および第2スクリーン14a,14bが第1および第2ローラーパイプ28a,28bに巻き取られた場合、巻き取られた第1および第2スクリーン14a,14bにおける動画または静止画の表示を停止させる。
図8のロールスクリーン10Dは、図4のロールスクリーン10Bと同様に、複数の第1〜第nLEDディスプレイが縦方向または横方向へ並んだ状態で第1および第2スクリーン14a,14bの一面に設置されていてもよい。図8のロールスクリーン10Dは、図6のロールスクリーン10Cと同様に第1〜第nLEDディスプレイが第1および第2スクリーン14a,14bの一面の任意の箇所に分散して第1および第2スクリーン14a,14bの一面に部分的に設置されていてもよい。