JP2018163792A - 浴室用照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光体が設けられた基板を収納ケース内に収納する場合にも、収納ケース内の空気の膨張にともなうシール性の低下などを抑制した浴室用照明装置を提供する。【解決手段】浴室の壁パネルに設置される浴室用照明装置であって、発光体が設けられた基板と、前記基板を収納するシール性を有する収納ケースと、前記収納ケース内の空間と前記壁パネルの裏側の空間とを連通させる連通配管と、を備えたことを特徴とする浴室用照明装置である。【選択図】図1

Description

本発明の態様は、一般的に、浴室用照明装置に関する。
浴室の壁パネルに設置される浴室用照明装置(以下、照明装置と称す)が知られている(例えば、特許文献1)。こうした照明装置において、LED(Light Emitting Diode)などの複数の発光体を基板に並べて配置することにより、長尺状の照明装置を構成することが提案されている。このような照明装置を浴室で使用する場合、基板が濡れないようにするために、シール性を確保した収納ケース内に基板を収納する必要がある。
しかしながら、密閉された収納ケース内に基板を収納してしまうと、浴室の室温や発光体の発熱などによって収納ケース内の空気が膨張した際に、収納ケースの破損やシール性の低下が生じてしまう恐れがあった。
このため、照明装置では、発光体が設けられた基板を収納ケース内に収納する場合にも、収納ケース内の空気の膨張にともなうシール性の低下などを抑制できるようにすることが望まれる。
特開2002−172070号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、発光体が設けられた基板を収納ケース内に収納する場合にも、収納ケース内の空気の膨張にともなうシール性の低下などを抑制した浴室用照明装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、浴室の壁パネルに設置される浴室用照明装置であって、発光体が設けられた基板と、前記基板を収納するシール性を有する収納ケースと、前記収納ケース内の空間と前記壁パネルの裏側の空間とを連通させる連通配管と、を備えたことを特徴とする浴室用照明装置である。
この浴室用照明装置によれば、収納ケース内の空間が、壁パネルの裏側の空間と連通配管を介して連通しているため、収納ケース内の空気が膨張したとしても、壁パネルの裏側の空間に空気を逃がすことができる。従って、収納ケース内の空気の膨張にともなう収納ケースの破損やシール性の低下などを抑制することができる。また、浴室では、複数の壁パネルが横並びに配置されることが多く、各壁パネルの表面が面一ではない場合もある。このため、複数の壁パネルに跨って収納ケースを取り付ける場合などには、収納ケースを各壁パネルから離して取り付けることも考えられるが、連通配管を設けることで、収納ケースを壁パネルから離したとしても、収納ケース内の空間と壁パネルの裏側の空間とを適切に連通させることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記連通配管は、可撓性を有することを特徴とする浴室用照明装置である。
この浴室用照明装置によれば、連通配管が可撓性を有することにより、連通配管を接続するための壁パネルの開口の位置がずれていた場合などにも、壁パネルの開口にさらなる加工などを加えることなく、壁パネルの開口に連通配管を接続することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記収納ケース内の空間と前記壁パネルの裏側の空間との間の経路上に設けられ、前記収納ケース内の空間と前記壁パネルの裏側の空間との間での空気の流動を許容しつつ、前記壁パネルの裏側からの虫の侵入を抑制可能な複数の孔を有する虫侵入抑制部材をさらに備えたことを特徴とする浴室用照明装置である。
この浴室用照明装置によれば、虫侵入抑制部材を設けることにより、収納ケース内の空間と壁パネルの裏側の空間とを連通させつつ、壁パネルの裏側の空間からの虫の侵入を抑制することができる。従って、収納ケース内に侵入した虫の視認による美観の低下や、収納ケース内に侵入した虫により光が遮られることによる光量の低下などを抑制することができる。例えば、シール性を有する収納ケースを分解できないようにした場合に、特に好適である。
第4の発明は、第3の発明において、前記虫侵入抑制部材は、前記収納ケース内の空間と前記壁パネルの裏側の空間との間の経路のうち、前記連通配管のみによって囲まれた空間よりも前記収納ケース側又は前記壁パネル側に設けられていることを特徴とする浴室用照明装置である。
この浴室用照明装置によれば、連通配管のみによって囲まれた空間以外の位置に虫侵入抑制部材を配置することにより、連通配管内に虫侵入抑制部材を押し込む必要がなく、虫侵入抑制部材の取り付けを容易にすることができる。また、例えば、可撓性を有する連通配管内に虫侵入抑制部材を配置した場合、施工時の連通配管の撓みにより、虫侵入抑制部材が適切な位置に配置されなくなってしまうことが懸念される。すなわち、虫侵入抑制部材と連通配管の内壁との間に隙間が生じ、虫の侵入を抑制する効果が低下してしまうことが懸念される。連通配管のみによって囲まれた空間以外の位置に虫侵入抑制部材を配置することにより、連通配管の撓みなどの影響を受けることなく、虫侵入抑制部材を適切に取り付けることができ、虫の侵入をより確実に抑制することができる。
第5の発明は、第3の発明において、前記収納ケースは、前記連通配管を接続するための接続口を有し、前記虫侵入抑制部材は、前記接続口内に設けられていることを特徴とする浴室用照明装置である。
この浴室用照明装置によれば、収納ケース側の接続口内に虫侵入抑制部材を設けることにより、発光体から照射された光が連通配管側に漏れ出てしまうことを抑制することができる。これにより、意図しない部分から光が漏れ、美観が低下してしまうことを抑制することができる。また、連通配管を介して壁パネルの裏側に光が漏れ、虫を引き寄せてしまうことを抑制することができる。
第6の発明は、第3〜第5のいずれか1つの発明において、前記虫侵入抑制部材は、弾性を有することを特徴とする浴室用照明装置である。
この浴室用照明装置によれば、虫侵入抑制部材を圧入によって取り付けることができ、隙間を埋めて虫の侵入をより確実に抑制できるとともに、別の部材などを用いて虫侵入抑制部材を固定したりする必要がなく、虫侵入抑制部材の着脱を容易にすることができる。
第7の発明は、第1又は第2の発明において、前記収納ケース内で前記基板と接続され、前記基板に電力を供給するための配線部材をさらに備え、前記配線部材は、前記連通配管内に挿通され、前記壁パネルの裏側の空間に入り込むことを特徴とする浴室用照明装置である。
この浴室用照明装置によれば、配線部材を通すための別の配管などを設ける必要がなく、簡単な構成で基板に電力を供給することができる。
第8の発明は、第7の発明において、前記収納ケース内の空間と前記壁パネルの裏側の空間との間の経路上に設けられ、前記収納ケース内の空間と前記壁パネルの裏側の空間との間での空気の流動を許容しつつ、前記壁パネルの裏側からの虫の侵入を抑制可能な複数の孔を有する虫侵入抑制部材をさらに備え、前記虫侵入抑制部材は、弾性を有するとともに、前記配線部材を挿通するための切り込みを有することを特徴とする浴室用照明装置である。
この浴室用照明装置によれば、虫侵入抑制部材に切り込みを設けることにより、配線部材を通し易くすることができる。また、虫侵入抑制部材が弾性を有することにより、虫侵入抑制部材と配線部材との間に隙間が生じてしまうことも抑制することができる。
本発明の態様によれば、発光体が設けられた基板を収納ケース内に収納する場合にも、収納ケース内の空気の膨張にともなうシール性の低下などを抑制した浴室用照明装置が提供される。
実施形態に係る浴室用照明装置を模式的に表す斜視図である。 実施形態に係る浴室用照明装置を模式的に表す分解斜視図である。 実施形態に係る浴室用照明装置を模式的に表す説明図である。 実施形態に係る浴室用照明装置の一部を模式的に表す斜視図である。 浴室ユニットを模式的に表す斜視図である。 水栓装置を模式的に表す分解斜視図である。 水栓装置を模式的に表す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る浴室用照明装置を模式的に表す斜視図である。
図2は、実施形態に係る浴室用照明装置を模式的に表す分解斜視図である。
図3は、実施形態に係る浴室用照明装置を模式的に表す説明図である。
図1〜図3に表したように、浴室用照明装置10(以下、照明装置10と称す)は、基板12と、収納ケース14と、連通配管16と、を備える。照明装置10は、浴室の壁パネルWPに設置される。照明装置10は、浴室の壁パネルWPに取り付けて使用され、浴室内の空間を照らす。
基板12には、光(可視光)を照射する発光体18が設けられている。基板12は、横長な平板状である。基板12は、表面12aに並べて設けられた複数の発光体18を有する。各発光体18は、少なくとも横方向に並べて配置される。これにより、基板12及び各発光体18は、横方向に直線状に延びた幅広な光を照射する光源を形成する。基板12及び各発光体18は、いわゆるライン照明である。
発光体18には、例えば、LED(Light Emitting Diode)、LD(Laser Diode)、又はOLED(Organic Light Emitting Diode)などが用いられる。例えば、有機EL(Electro-Luminescence)素子などの面発光型の素子を発光体18として用いる場合には、発光体18は、1つでもよい。発光体18は、上記に限ることなく、任意の素子でよい。また、基板12の形状は、上記に限ることなく、任意の形状でよい。各発光体18の配列は、上記に限ることなく、任意の配列でよい。基板12及び発光体18は、例えば、所定の面積の発光面から光を照射する面照明でもよい。
収納ケース14は、シール性を有する空間SP1を有し、空間SP1内に基板12を収納する。収納ケース14は、例えば、ケース本体20と、キャップ22、24と、を有する。ケース本体20は、横方向に延びた断面略矩形の筒状である。キャップ22は、ケース本体20の横方向の一端に取り付けられ、ケース本体20の一方の開口20aを塞ぐ。キャップ24は、ケース本体20の横方向の他端に取り付けられ、ケース本体20の他方の開口20bを塞ぐ。これにより、ケース本体20と各キャップ22、24とによってシール性を有する空間SP1が形成される。
収納ケース14は、換言すれば、筒状のケース本体20内に基板12を収納する。ケース本体20は、透光性を有する。各発光体18から照射された光は、ケース本体20を透過して外部に出射される。
照明装置10は、例えば、放熱板30を備える。放熱板30は、基板12を支持する。放熱板30は、例えば、基板12の各発光体18が設けられた表面12aと反対側の面に接触することにより、基板12と熱的に結合する。これにより、放熱板30は、各発光体18の点灯にともなって発生する熱を放熱する。放熱板30には、例えば、アルミニウムや銅などの熱伝導率の高い金属材料などが用いられる。基板12は、放熱板30に支持された状態で、収納ケース14内に収納される。放熱板30は、例えば、収納ケース14内の所定の位置に基板12を支持する支持体としても機能する。例えば、発光体18に有機EL素子などの発熱量の少なくい素子を用いる場合などには、必ずしも放熱板30を設けなくてもよい。
また、照明装置10は、例えば、収納ケース14を浴室内の他の部材などに取り付けるための取付部材32をさらに備える。取付部材32は、収納ケース14を前後に挟むことによって、収納ケース14を支持する。また、取付部材32は、収納ケース14の上面を覆う。取付部材32は、例えば、下方に開口した断面略U字状の部材である。取付部材32には、例えば、鉄、ステンレス、又はアルミニウムなどの金属材料が用いられる。取付部材32は、遮光性を有する。取付部材32は、各発光体18から照射された光に対して光反射性を有する。これにより、取付部材32は、各発光体18から照射された光を下方のみに向けて出射させる。
取付部材32の形状は、上記に限ることなく、収納ケース14を浴室内の他の部材などに取り付け可能な任意の形状でよい。また、各発光体18の光の照射方向は、下方に限ることなく、前方などでもよい。例えば、収納ケース14自体で他の部材に取り付けが可能な場合には、取付部材32は、省略可能である。放熱板30及び取付部材32は、必要に応じて設けられ、省略可能である。
連通配管16は、収納ケース14内の空間SP1と、壁パネルWPの裏側の空間SP2と、を連通させる。
キャップ22は、連通配管16を接続するための接続口22aと、ケース本体20を接続するための接続口22bと、接続口22aと接続口22bとを接続する管路22cと、を有する。キャップ22は、例えば、略L字状に屈曲した配管状である。キャップ22は、接続口22bをケース本体20の一方の開口20aに挿し込むことにより、ケース本体20の一方の開口20aを塞ぐとともに、管路22cを筒状のケース本体20の内部の空間20cと連通させる。収納ケース14の内部の空間SP1は、例えば、ケース本体20の内部の空間20cと、キャップ22の管路22cと、によって構成される。
連通配管16の一端は、接続口22aに接続される。これにより、連通配管16の内部の空間16aが、収納ケース14の内部の空間SP1と連通する。収納ケース14と連通配管16との接続は、キャップ22の接続口22aに限定されるものではない。例えば、ケース本体20に接続口を設け、ケース本体20に連通配管16の一端を接続することにより、連通配管16の内部の空間16aと収納ケース14の内部の空間SP1とを連通させてもよい。
照明装置10は、例えば、接続部材34と、ホースバンド36、38と、をさらに備える。接続部材34は、連通配管16と浴室の壁パネルWPとの接続に用いられる。接続部材34は、筒状の本体部34aと、本体部34aの外周面から径を大きくするように外側に突出したフランジ部34bと、を有する。
壁パネルWPには、接続部材34の本体部34aの形状に対応した開口WPaが設けられる。接続部材34は、浴室の室内側から本体部34aの後端部分を壁パネルWPの開口WPaに挿通する。そして、接続部材34は、フランジ部34bで開口WPaを塞ぎ、フランジ部34bの部分で壁パネルWPにネジ止めされることなどにより、壁パネルWPに取り付けられる。
連通配管16の他端は、接続部材34の本体部34aに接続される。これにより、ケース本体20の内部の空間20cから、キャップ22の管路22c、連通配管16、及び接続部材34の本体部34aを介して壁パネルWPの裏側の空間SP2へと至る経路が形成され、連通配管16によって、収納ケース14内の空間SP1と壁パネルWPの裏側の空間SP2とが連通する。
連通配管16は、可撓性を有する。連通配管16には、例えば、ゴムチューブや金属製のフレキシブルホースなどが用いられる。但し、連通配管16は、必ずしも可撓性を有していなくてもよい。連通配管16は、金属や樹脂などを用いたリジッドな配管などでもよい。
ホースバンド36は、連通配管16とキャップ22の接続口22aとの接続部に取り付けられ、連通配管16の上から連通配管16及び接続口22aを締め付けることにより、連通配管16の抜けを抑制する。ホースバンド38は、連通配管16と接続部材34の本体部34aとの接続部に取り付けられ、連通配管16の上から連通配管16及び本体部34aを締め付けることにより、連通配管16の抜けを抑制する。
照明装置10は、虫侵入抑制部材40と、配線部材42と、をさらに備える。虫侵入抑制部材40は、収納ケース14内の空間SP1と壁パネルWPの裏側の空間SP2との間の経路上に設けられる。虫侵入抑制部材40は、収納ケース14内の空間SP1と壁パネルWPの裏側の空間SP2との間での空気の流動を許容しつつ、壁パネルWPの裏側から虫の侵入を抑制可能な複数の孔40aを有する。
虫侵入抑制部材40は、弾性を有する。虫侵入抑制部材40には、例えば、ナイロンなどの化学繊維を押し固めた不織布が用いられる。図3では、便宜的に孔40aを直線状に図示している。虫侵入抑制部材40に不織布を用いた場合、孔40aは、実際には、押し固められた繊維の隙間を縫うように延びる複雑な形状である。
虫侵入抑制部材40は、必ずしも弾性を有していなくてもよい。虫侵入抑制部材40は、例えば、複数の貫通孔が設けられた板状又はブロック状の硬質な部材でもよい。あるいは、虫侵入抑制部材40は、薄いフィルム状の部材などでもよい。虫侵入抑制部材40の形状及び材料は、空気を通しつつ、虫の侵入を抑制可能な任意の形状及び材料でよい。孔40aの空気の通る方向と直交する方向の幅(開口幅)は、例えば、1μm以上2mm以下である。これにより、適切に空気を通しつつ、点灯時に収納ケース14の外側から影となって視認されてしまうような比較的大きなサイズの虫の侵入を適切に抑制することができる。
虫侵入抑制部材40は、例えば、収納ケース14内の空間SP1と壁パネルWPの裏側の空間SP2との間の経路のうち、連通配管16のみによって囲まれた空間16aよりも収納ケース14側又は壁パネルWP側に設けられる。
虫侵入抑制部材40は、例えば、収納ケース14のキャップ22の接続口22a内に設けられる。これとは反対に、例えば、接続部材34の本体部34a内に虫侵入抑制部材40を設けてもよい。あるいは、連通配管16のみによって囲まれた空間16a内に虫侵入抑制部材40を設けてもよい。虫侵入抑制部材40の位置は、収納ケース14内の空間SP1と壁パネルWPの裏側の空間SP2との間の経路上の任意の位置でよい。
配線部材42は、収納ケース14内で基板12と接続され、基板12に電力を供給するための配線である。配線部材42は、連通配管16内に挿通され、壁パネルWPの裏側の空間SP2に入り込む。より詳しくは、配線部材42は、ケース本体20、キャップ22、連通配管16、及び接続部材34を介して、壁パネルWPの裏側の空間SP2に入り込む。
配線部材42の一端42aは、収納ケース14内(ケース本体20内)において基板12に接続される。配線部材42の他端42bは、壁パネルWPの裏側の空間SP2内に位置する。配線部材42の他端42bは、例えば、壁パネルWPの裏側の空間SP2内において、電源装置PUに接続される。電源装置PUは、配線部材42を介して基板12に電力を供給する。各発光体18は、例えば、電源装置PUからの電力の供給に応じて点灯し、電源装置PUからの電力の供給の停止に応じて消灯する。
図4は、実施形態に係る浴室用照明装置の一部を模式的に表す斜視図である。
図4に表したように、虫侵入抑制部材40は、配線部材42を挿通するための切り込み40bを有する。虫侵入抑制部材40の空気の通る方向と直交する方向の幅(直径)は、キャップ22の接続口22aの開口の幅よりも僅かに大きい。これにより、虫侵入抑制部材40は、圧入によって接続口22a内に取り付けられる。図4では、便宜的に、切り込み40bを僅かに開いた状態で図示している。実際には、切り込み40bは、虫侵入抑制部材40を接続口22a内に圧入することによって閉じられる。従って、切り込み40bを設けた場合にも、切り込み40bからの虫の侵入が抑制される。
図5は、浴室ユニットを模式的に表す斜視図である。
図5は、換言すれば、照明装置10の使用例を表す図面である。
図5に表したように、浴室ユニット100は、浴槽102と、洗い場床104と、水栓装置106と、洗面器カウンタ108と、鏡110と、壁パネルWPと、を備える。
洗い場床104は、浴槽102に隣接して設けられる。壁パネルWPは、浴槽102及び洗い場床104のそれぞれの側方に隣接して設けられる。浴室ユニット100は、例えば、浴槽102、洗い場床104、及び周囲の壁パネルWPなどをユニット化した、いわゆるユニットバスやシステムバスである。
水栓装置106、洗面器カウンタ108、及び鏡110は、壁パネルWPに取り付けられる。洗面器カウンタ108は、洗面器やシャンプーのボトルなどを載置可能とする。洗面器カウンタ108は、例えば、洗い場床104に置かれた風呂椅子などに腰掛けた状態の使用者に対し、載置した洗面器などが使用し易い高さに設けられる。
水栓装置106は、洗面器カウンタ108よりも上方に設けられる。水栓装置106は、例えば、洗面器カウンタ108の上に載置された洗面器に向けて水を吐止水する。また、水栓装置106は、横方向に延び、上部にシャンプーのボトルなどの物品を載置可能としている。水栓装置106は、換言すれば、水栓カウンタである。
鏡110は、例えば、水栓装置106よりも上方に設けられ、洗い場床104に置かれた風呂椅子などに腰掛けた状態の使用者が、自身の顔などを確認できるようにする。
浴室ユニット100は、水栓装置106に設けられた照明装置10aと、洗面器カウンタ108に設けられた照明装置10bと、を備える。照明装置10a及び照明装置10bは、横方向の長さが異なるだけで、構成は、図1〜図4に関して説明した照明装置10と同様である。
照明装置10aは、水栓装置106に設けられ、水栓装置106から下方に向けて光を照射することにより、カウンター状の水栓装置106の下方に暗がりが生じてしまうことを抑制する。同様に、照明装置10bは、洗面器カウンタ108に設けられ、洗面器カウンタ108から下方に向けて光を照射することにより、洗面器カウンタ108の下方に暗がりが生じてしまうことを抑制する。
照明装置10(10a、10b)を設ける部材は、水栓装置106や洗面器カウンタ108に限ることなく、浴室ユニット100に付属して設けられる任意の付属部材でよい。また、照明装置10は、付属部材の下方を照らすものに限ることなく、例えば、壁パネルWPの前方に向けて光を照射することにより、浴室ユニット100内の空間を照明するものなどでもよい。
以下では、具体例の一例として、照明装置10aが設けれた水栓装置106について説明する。
図6は、水栓装置を模式的に表す分解斜視図である。
図7は、水栓装置を模式的に表す断面図である。
図6及び図7に表したように、水栓装置106は、例えば、天板120と、複数の支持体122と、水栓機能部124と、補強板126〜128と、側方カバー130、131と、カバー132と、下側カバー134と、を有する。
天板120は、横方向に延びた略矩形の平板状の部材である。天板120は、水栓装置106の略水平な上面を形成する。水栓装置106は、天板120の上に、シャンプーのボトルなどの物品を載置可能とする。
複数の支持体122は、横方向に並べて壁パネルWPに取り付けられ、天板120を支持する。各支持体122は、例えば、天板120を壁パネルWPから僅かに離間させた状態で支持する。なお、図6及び図7では、便宜的に、壁パネルWPの一部分のみを図示している。
水栓機能部124は、例えば、湯水を吐水する吐水口、吐水口からの湯水の吐止水を切り替えるための操作部、及び、吐水口から吐水される湯水の温度及び流量を調節するための調節部などを有する。水栓機能部124は、各支持体122のいずれかに取り付けられることにより、各支持体122に支持される。
補強板126〜128は、各支持体122の間に架け渡されるように、各支持体122の上に設けられる。天板120は、補強板126〜128の上に設けられる。これにより、補強板126〜128は、天板120の撓みを抑制する。
側方カバー130、131は、例えば、補強板126の両側端に取り付けられ、補強板126の側方に空く隙間を塞ぐ。カバー132は、各支持体122の上に取り付けられ、天板120と壁パネルWPとの間の部分の各支持体122の上方を覆うとともに、天板120と壁パネルWPとの間の部分の各支持体122の側方を覆う。
下側カバー134は、各支持体122の下方に取り付けられ、天板120の下方を覆う。すなわち、下側カバー134は、各支持体122や水栓機能部124などが下方に露出することを抑制する。また、下側カバー134は、開口部134aを有する。開口部134aは、下側カバー134の下端部に設けられ、壁パネルWPとの間に隙間を形成する。
照明装置10aは、各支持体122の下方に取り付けられる。照明装置10aは、例えば、取付部材32を各支持体122にネジ止めすることにより、各支持体122の下方に取り付けられる。照明装置10aは、例えば、天板120と下側カバー134とで囲まれた空間内に配置される。照明装置10aは、下側カバー134の開口部134aと対向するように各支持体122の下方に取り付けられる。これにより、照明装置10aは、下側カバー134の開口部134aを介して下方に向けて光を照射する。これにより、水栓装置106から下方に向けて光を照射し、カウンター状の水栓装置106の下方に暗がりが生じてしまうことを抑制することができる。なお、照明装置10aの下端は、例えば、下側カバー134の開口部134aから僅かに下方に突出していてもよい。
また、照明装置10aの連通配管16及び接続部材34は、前方から見た状態において水栓装置106に隠れる位置に配置される。連通配管16の少なくとも一部は、天板120と下側カバー134とで囲まれた空間内に配置される。これにより、収納ケース14内の空間SP1と、壁パネルWPの裏側の空間SP2と、を連通配管16で連通させる場合にも、浴室ユニット100の美観の低下を抑制することができる。
以上、説明したように、本実施形態に係る照明装置10によれば、収納ケース14内の空間SP1が、壁パネルWPの裏側の空間SP2と連通配管16を介して連通しているため、収納ケース14内の空気が膨張したとしても、壁パネルWPの裏側の空間SP2に空気を逃がすことができる。従って、収納ケース14内の空気の膨張にともなう収納ケース14の破損やシール性の低下などを抑制することができる。また空気が収縮したとしても、壁パネルWPの裏側の空気を吸うため、壁パネルWPの表側の湿った空気を吸うことを抑制でき、発光体18等の破損を抑制することができる。
また、浴室では、複数の壁パネルWPが横並びに配置されることが多く、各壁パネルWPの表面が面一ではない場合もある。このため、複数の壁パネルWPに跨って収納ケース14を取り付ける場合などには、収納ケース14を各壁パネルWPから離して取り付けることも考えられる。例えば、上記実施形態では、照明装置10aが、各支持体122の下方に取り付けられ、収納ケース14が壁パネルWPから離れて取り付けられている。照明装置10では、連通配管16を設けることで、収納ケース14を壁パネルWPから離したとしても、収納ケース14内の空間SP1と壁パネルWPの裏側の空間SP2とを適切に連通させることができる。
また、照明装置10では、連通配管16が、可撓性を有する。これにより、連通配管16を接続するための壁パネルWPの開口WPaの位置がずれていた場合などにも、壁パネルWPの開口WPaにさらなる加工などを加えることなく、壁パネルWPの開口WPaに連通配管16を接続することができる。
また、照明装置10では、虫侵入抑制部材40を設けることにより、収納ケース14内の空間SP1と壁パネルWPの裏側の空間SP2とを連通させつつ、壁パネルWPの裏側の空間SP2からの虫の侵入を抑制することができる。従って、収納ケース14内に侵入した虫の視認による美観の低下や、収納ケース14内に侵入した虫により光が遮られることによる光量の低下などを抑制することができる。例えば、シール性を有する収納ケース14を分解できないようにした場合に、特に好適である。
また、照明装置10では、連通配管16のみによって囲まれた空間16a以外の位置に虫侵入抑制部材40を配置することにより、連通配管16内に虫侵入抑制部材40を押し込む必要がなく、虫侵入抑制部材40の取り付けを容易にすることができる。また、例えば、可撓性を有する連通配管16内に虫侵入抑制部材40を配置した場合、施工時の連通配管16の撓みにより、虫侵入抑制部材40が適切な位置に配置されなくなってしまうことが懸念される。すなわち、虫侵入抑制部材40と連通配管16の内壁との間に隙間が生じ、虫の侵入を抑制する効果が低下してしまうことが懸念される。連通配管16のみによって囲まれた空間16a以外の位置に虫侵入抑制部材40を配置することにより、連通配管16の撓みなどの影響を受けることなく、虫侵入抑制部材40を適切に取り付けることができ、虫の侵入をより確実に抑制することができる。
また、照明装置10では、収納ケース14側の接続口22a内に虫侵入抑制部材40を設けることにより、発光体18から照射された光が連通配管16側に漏れ出てしまうことを抑制することができる。これにより、意図しない部分から光が漏れ、美観が低下してしまうことを抑制することができる。また、連通配管16を介して壁パネルWPの裏側に光が漏れ、虫を引き寄せてしまうことを抑制することができる。
また、壁パネルWP側に虫侵入抑制部材40を設ける場合と比べて、連通配管16と壁パネルWPとの接続の際やメンテナンスの際などに、意図せず虫侵入抑制部材40に触れてしまい、虫侵入抑制部材40が適切な位置からずれてしまうことなどを抑制することができる。例えば、照明装置10や水栓装置106のメンテナンスの際に、配線部材42を電源装置PUに対して着脱する可能性がある。この際、壁パネルWP側に虫侵入抑制部材40を設けていると、配線部材42の着脱の際に、配線部材42の操作にともなって、電源装置PU側にある虫侵入抑制部材40近傍の配線部材42が大きく変位しようとして、虫侵入抑制部材40の位置がずれてしまう可能性もある。収納ケース14側の接続口22a内に虫侵入抑制部材40を設けることにより、虫侵入抑制部材40近傍の配線部材42の変位が小さくなるため、こうした配線部材42の操作にともなう虫侵入抑制部材40の位置ずれなども抑制することができる。
また、照明装置10では、虫侵入抑制部材40が、弾性を有する。これにより、虫侵入抑制部材40を圧入によって取り付けることができ、隙間を埋めて虫の侵入をより確実に抑制できるとともに、別の部材などを用いて虫侵入抑制部材40を固定したりする必要がなく、虫侵入抑制部材40の着脱を容易にすることができる。
また、照明装置10では、配線部材42が、連通配管16内に挿通され、壁パネルWPの裏側の空間SP2に入り込む。これにより、配線部材42を通すための別の配管などを設ける必要がなく、簡単な構成で基板12に電力を供給することができる。
また、照明装置10では、虫侵入抑制部材40に切り込み40bを設けることにより、配線部材42を通し易くすることができる。また、虫侵入抑制部材40が弾性を有することにより、虫侵入抑制部材40と配線部材42との間に隙間が生じてしまうことも抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、照明装置10などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10、10a、10b 浴室用照明装置、 12 基板、 14 収納ケース、 16 連通配管、 18 発光体、 20 ケース本体、 22、24 キャップ、 30 放熱板、 32 取付部材、 34 接続部材、 36、38 ホースバンド、 40 虫侵入抑制部材、 42 配線部材、 100 浴室ユニット、 102 浴槽、 104 洗い場床、 106 水栓装置、 108 洗面器カウンタ、 110 鏡、 120 天板、 122 支持体、 124 水栓機能部、 126〜128 補強板、 130、131 側方カバー、 132 カバー、 134 下側カバー、 PU 電源装置、 SP1、SP2 空間、 WP 壁パネル

Claims (8)

  1. 浴室の壁パネルに設置される浴室用照明装置であって、
    発光体が設けられた基板と、
    前記基板を収納するシール性を有する収納ケースと、
    前記収納ケース内の空間と前記壁パネルの裏側の空間とを連通させる連通配管と、
    を備えたことを特徴とする浴室用照明装置。
  2. 前記連通配管は、可撓性を有することを特徴とする請求項1記載の浴室用照明装置。
  3. 前記収納ケース内の空間と前記壁パネルの裏側の空間との間の経路上に設けられ、前記収納ケース内の空間と前記壁パネルの裏側の空間との間での空気の流動を許容しつつ、前記壁パネルの裏側からの虫の侵入を抑制可能な複数の孔を有する虫侵入抑制部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の浴室用照明装置。
  4. 前記虫侵入抑制部材は、前記収納ケース内の空間と前記壁パネルの裏側の空間との間の経路のうち、前記連通配管のみによって囲まれた空間よりも前記収納ケース側又は前記壁パネル側に設けられていることを特徴とする請求項3記載の浴室用照明装置。
  5. 前記収納ケースは、前記連通配管を接続するための接続口を有し、
    前記虫侵入抑制部材は、前記接続口内に設けられていることを特徴とする請求項3記載の浴室用照明装置。
  6. 前記虫侵入抑制部材は、弾性を有することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1つに記載の浴室用照明装置。
  7. 前記収納ケース内で前記基板と接続され、前記基板に電力を供給するための配線部材をさらに備え、
    前記配線部材は、前記連通配管内に挿通され、前記壁パネルの裏側の空間に入り込むことを特徴とする請求項1又は2に記載の浴室用照明装置。
  8. 前記収納ケース内の空間と前記壁パネルの裏側の空間との間の経路上に設けられ、前記収納ケース内の空間と前記壁パネルの裏側の空間との間での空気の流動を許容しつつ、前記壁パネルの裏側からの虫の侵入を抑制可能な複数の孔を有する虫侵入抑制部材をさらに備え、
    前記虫侵入抑制部材は、弾性を有するとともに、前記配線部材を挿通するための切り込みを有することを特徴とする請求項7記載の浴室用照明装置。
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