JP2018159887A - 表示装置 - Google Patents

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明佳 廣瀬
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Abstract

【課題】人と人とを自然に、かつ効果的に結び付け得る表示装置を提供する。【解決手段】表示装置10は、第1面12aと第2面12bを有するスクリーン12と、第1面12aに、第1面12a側から見て第1正対画像を投射するプロジェクタ22と、第2面12bに、第2面12b側から見て第2正対画像を投射するプロジェクタ20と、第1面12aと第2面12bの少なくともいずれかを視認する人を検知するセンサ16と、センサ16での検知結果に応じてプロジェクタ20,22のオンオフ動作を切替制御するプロセッサ24を備える。【選択図】図1

Description

本発明は表示装置に関する。
近年、同業種間及び異業種間を問わず、コラボレーションの重要性がますます増大しており、人と人とを自然に、かつ効果的に結び付けるための仕組みやそのためのツールが求められている。
特許文献1には、透明基板、第1拡散膜及び第2拡散膜を備え、スクリーンの一方側に設けられたプロジェクタで画像を投射した場合に、スクリーンの両面で画像を視認できる両面スクリーンが記載されている。
特開2006−195475号公報
ところで、人と人とを結び付ける一つの方法として、オフィスやコミュニティスペースにデジタルサイネージを設置して各種情報を表示し告知等することが考えられるが、単に情報を表示するのみでは、人によって表示情報に対する興味度が異なり得ることから、興味を持った人同士を自然に結び付けることは困難である。
本発明の目的は、人と人とを自然に、かつ効果的に結び付け得る表示装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、第1面と第2面を有するスクリーンと、前記第1面側から見て第1正対画像を投射する第1投射部と、前記第2面側から見て第2正対画像を投射する第2投射部と、前記第1面と前記第2面の少なくともいずれかを視認する人を検知する検知部と、前記検知部での検知結果に応じて第1投射部及び前記第2投射部を切替制御する制御部とを備える表示装置である。
請求項2に記載の発明は、前記検知部は、前記第1面と前記第2面の少なくともいずれかまでの距離が閾値以下において視認する人を検知する請求項1に記載の表示装置である。
請求項3に記載の発明は、前記検知部は、前記第1面までの距離が第1閾値以下において視認する人を検知する第1検知部と、前記第2面までの距離が第2閾値以下において視認する人を検知する第2検知部とを備え、前記第1検知部は、前記第2検知部で人を検知した場合に前記第1閾値を変更し、前記第2検知部は、前記第1検知部で人を検知した場合に前記第2閾値を変更する請求項2に記載の表示装置である。
請求項4に記載の発明は、前記検知部は、さらに、検知した人の移動の有無、検知した人の顔の向き、検知した人の視線の方向、検知した人の滞在時間、検知した人の前記スクリーンに対する操作の有無の少なくともいずれかを検知する請求項2に記載の表示装置である。
請求項5に記載の発明は、前記検知部は、前記第1面と前記第2面の少なくともいずれかまでの距離に応じた複数のゾーンに分けて視認する人を検知する請求項1に記載の表示装置である。
請求項6に記載の発明は、前記検知部は、前記複数のゾーンとして、少なくとも前記距離が遠い方から順に第1ゾーン、第2ゾーン、第3ゾーン及び第4ゾーンに分け、前記第1ゾーンでは人の移動の有無を検知し、前記第2ゾーンでは人の顔の向きを検知し、前記第3ゾーンでは人の視線の向きを検知し、前記第4ゾーンでは人の前記スクリーンに対する操作の有無を検知する請求項5に記載の表示装置である。
請求項7に記載の発明は、前記検知部は、前記第1面と前記第2面の少なくともいずれかを視認する人の数を検知する請求項1〜6のいずれかに記載の表示装置である。
請求項1に記載の発明によれば、スクリーンを視認する人を検知することができ、画像を介して検知した人同士を結び付け得る。
請求項2〜6に記載の発明によれば、さらに、スクリーンに対して興味があると考えられ得る人を検知できる。
請求項7に記載の発明によれば、さらに、視認している人の数に応じた制御が可能となる。
表示装置の正面図及び側面図である。 2つのプロジェクタによる投射切替説明図である。 1つのプロジェクタによる投射切替説明図である。 センサによる人検知説明図(その1)である。 センサによる人検知説明図(その2)である。 検知範囲のゾーン説明図である。 スクリーンへの同一画像の投射説明図である。 スクリーンへの異なる画像の投射説明図である。 検知人数に応じたスクリーンへの投射説明図である。 スクリーンの視認性変化の説明図(その1)である。 スクリーンの視認性変化の説明図(その2)である。 表示装置の制御回路の構成ブロック図である。 プロセッサの処理フローチャートである。 プロセッサの他の処理フローチャートである。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
<構成>
図1は、実施形態の表示装置10の正面図(図1(a))及び側面図(図1(b))を示す。
表示装置10は、スクリーン12、本体部14及びセンサ16を備えており、例えばキャスタ付きの脚部に取り付けられて移動可能に構成される。
スクリーン12は、第1面及び第2面を備え、第1面及び第2面のいずれにも画像を表示する、いわゆる両面スクリーンである。第1面を例えば前面、第2面を例えば背面とすると、前面及び背面のいずれにも画像を表示する。
本体部14は、スクリーン12を固定支持するとともに、2つのプロジェクタ20,22及びこれらのプロジェクタ20,22の動作を制御するプロセッサ24を備える。
プロジェクタ20は、本体部14の上部であって、かつスクリーン12の第1面12aの下部に設けられる。プロジェクタ20のスクリーン12からの距離は、プロジェクタ20の焦点距離を考慮して決定される。プロジェクタ20は、リアプロジェクタ(背面投射型プロジェクタ)であり、スクリーン12に向けて画像を投射する。
プロジェクタ22は、本体部14の上部であって、かつスクリーン12の第2面12bの下部に設けられる。プロジェクタ22のスクリーン12からの距離も、プロジェクタ20と同様にプロジェクタ22の焦点距離を考慮して決定される。プロジェクタ22も、プロジェクタ20と同様にリアプロジェクタであり、スクリーン12に向けて画像を投射する。
プロジェクタ20,22をともに極短焦点プロジェクタとすることで、スクリーン12とプロジェクタ20,22との距離を短くすることができ、本体部14をコンパクト化し得る。
プロセッサ24は、プロジェクタ20,22の動作を制御して、スクリーン12の第1面12aと第2面12bに画像を投射する。プロセッサ24は、プロジェクタ20をオン動作させることでスクリーン12に画像を投射し、第2面側からこの画像を視認できるようにする(リアプロジェクション)。また、プロセッサ24は、プロジェクタ22をオン動作させることでスクリーン12に画像を投射し、第1面側からこの画像を視認できるようにする(リアプロジェクション)。プロジェクタ20がオン動作した場合、スクリーン12の第2面12b側に位置する人は、正対画像を視認する。また、プロジェクタ22がオン動作した場合、スクリーン12の第1面側12aに位置する人も、正対画像を視認する。
プロセッサ24は、プロジェクタ20,22のオン/オフ動作を切替制御し、プロジェクタ20,22を択一的にオン動作させる。すなわち、あるタイミングではプロジェクタ20をオン動作させてスクリーン12の第2面12b側から見て正対画像を投射し、別のタイミングではプロジェクタ22をオン動作させてスクリーン12の第1面12a側から見て正対画像を投射する。
センサ16は、スクリーン12の第1面12a側の所定範囲、及びスクリーン12の第2面12b側の所定範囲を監視し、スクリーン12の第1面12a側及び第2面12b側に位置する人を検知する。センサ16は、人を検知すると検知信号をプロセッサ24に供給する。プロセッサ24は、センサ16からの検知信号を用いて、プロジェクタ20,22を切替制御するとともに、各種の処理を実行する。
なお、実施形態では、プロジェクタ20,22をリアプロジェクタとしたが、プロジェクタ20,22をいずれもフロントプロジェクタ(前面投射型プロジェクタ)としてもよい。この場合、プロジェクタ20をオン動作することでスクリーン12の第1面側12aに位置する人が正対画像を視認し、プロジェクタ22をオン動作することでスクリーン12の第2面側12bに位置する人が正対画像を視認する。
また、実施形態では、2台のプロジェクタ20,22を備えているが、これらを1台のプロジェクタに統合してもよい。この場合、1台のプロジェクタはあるタイミングでフロントプロジェクタとして機能するとともに、別のタイミングでリアプロジェクタとして機能する。例えば、プロジェクタ20の位置、すなわちスクリーン12の第1面12a側の下部に1台のプロジェクタを備え、あるタイミングではプロセッサ24が当該プロジェクタをフロントプロジェクタとして機能させてスクリーン12に画像を投射することでスクリーン12の第1面12a側に位置する人が正対画像を視認し、別のタイミングではプロセッサ24が当該プロジェクタをリアプロジェクタとして機能させてスクリーン12に投射することでスクリーン12の第2面12b側に位置する人が正対画像を視認するように構成し得る。
図2は、表示装置10のスクリーン12の構成と、第1面及び第2面の画像表示を模式的に示す。
スクリーン12は、ガラスやアクリル等の透明基板121の第1面12a側に拡散膜122が成膜され、透明基板121の第2面12b側に拡散膜123が成膜される。拡散膜122の代わりに拡散フィルムないし拡散シートを第1面12aに貼付し、拡散膜123の代わりに拡散フィルムないし拡散シートを第2面12bに貼付してもよい。
リアプロジェクション用の拡散フィルムないし拡散シートとしては、偏光フィルム、フレネルレンズ、レンチキュラーレンズシート等が公知であるが、実施形態のスクリーン12は透視可能な透過型スクリーンであることが望ましく、例えば、透明性樹脂バインダと透明性樹脂バインダの屈折率と異なる屈折率を有する光散乱微粒子を含有する拡散フィルム等を用いることができる。透明性樹脂バインダとしては、例えばアクリル、スチレン、ポリカーボネート、ポリスチレンテレフタレート、アクリルニトリル等の1つ以上を主成分とする透明樹脂やエポキシアクリレート、ウレタンアクリレート等の反応性樹脂を用いることができる。光散乱微粒子としては、(メタ)アクリル酸エステル及びスチレンを中心としたモノマーを重合して得られた架橋粒子やウレタン架橋粒子を用いることができる。あるいは、光を透過させる部分と、光を拡散させる部分とを交互に形成した拡散フィルムを用いることもできる。
拡散膜122は、プロジェクタ20から投射された画像を拡散させ、スクリーン12の第2面12b側に位置する人200に正対画像を視認させる。例えば、プロジェクタ20が「ABC」なる画像を投射すると、図2(a)に示すように、スクリーン12の第2面12b側に位置する人200は、正対画像として「ABC」を視認する。
拡散膜123は、プロジェクタ22から投射された画像を拡散させ、スクリーン12の第1面12aに位置する人300に正対画像を視認させる。例えば、プロジェクタ22が「ABC」なる画像を投射すると、図2(b)に示すように、スクリーン12の第1面12a側に位置する人300は、正対画像として「ABC」を視認する。
スクリーン12が透視可能な透過スクリーンの場合、図2(a)のようにプロジェクタ20がオン動作して拡散膜122に画像を投射した場合、第2面12b側に位置する人200は正対画像を視認するが、この状態で第1面12a側に人が存在すると、その人は左右が逆転した画像を視認することになる。同様に、図2(b)のようにプロジェクタ22がオン動作して拡散膜123に画像を投射した場合、第1面12a側に位置する人300は正対画像を視認するが、この状態で第2面12b側に人が存在すると、その人は左右が逆転した画像を視認することになる。そこで、プロセッサ24は、センサ16からの検知信号を用いて、スクリーン12の第1面12a側あるいは第2面側12bのいずれに人が位置するか、あるいは両方に人がいるか等の各種条件に応じてプロジェクタ20,22のオン動作を切替制御する。
図3は、1台のプロジェクタ21をリアプロジェクタとフロントプロジェクタとの間で切替制御して画像を投射する場合の構成を示す。プロジェクタ21は、例えばスクリーン12の第1面12a側に備えられる。
プロセッサ24は、あるタイミングにおいてプロジェクタ21をリアプロジェクタとして機能させ、スクリーン12の拡散膜122に画像を投射させ、スクリーン12の第2面12b側に位置する人200に正対画像を視認させる。プロジェクタ21が「ABC」なる画像を投射すると、図3(a)に示すように、スクリーン12の第2面12b側に位置する人200は、正対画像として「ABC」を視認する。
プロセッサ24は、別のタイミングにおいてプロジェクタ21をフロントプロジェクタとして機能させ、スクリーン12の拡散膜122に画像を投射させ、スクリーン12の第1面12a側に位置する人300に正対画像を視認させる。プロジェクタ21が「ABC」なる画像を投射すると、図3(b)に示すように、スクリーン12の第1面12a側に位置する人300は、正対画像として「ABC」を視認する。
図3では、リアプロジェクタとして機能する場合もフロントプロジェクタとして機能する場合も、プロジェクタ21は拡散膜122に画像を投射しているが、例えばリアプロジェクタとして機能する場合に拡散膜123に画像を投射し、フロントプロジェクタとして機能する場合に拡散膜122に画像を投射する構成としてもよく、あるいはリアプロジェクタとして機能する場合に拡散膜122に画像を投射し、フロントプロジェクタとして機能する場合に拡散膜123に画像を投射する構成としてもよい。また、図2及び図3の構成において、拡散膜122及び拡散膜123の少なくともいずれかが透明基板121に成膜ないし貼付されていればよい。
表示装置10は、本来的に興味のある人同士を結び付けるためのツールとして機能するデバイスであり、興味のある人を検知する機能と、興味のある人同士の意思疎通を円滑化する機能を備える。興味のある人を検知する機能は、センサ16によってスクリーン12に表示された画像(情報)を視認し閲覧する人を検知することで実現される。また、興味のある人同士の意思疎通を円滑化する機能は、人の検知に応じてスクリーン12に表示される画像の表示態様を変化させることで実現される。次に、これらの各機能について説明する。
<人の検知>
図4は、センサ16による人の検知を模式的に示す。センサ16は、スクリーン12の第1面12a側に位置する人を検知するカメラ(第1カメラ)と、スクリーン12の第2面12b側に位置する人を検知するカメラ(第2カメラ)を備える。第1カメラ及び第2カメラは、それぞれスクリーン12から一定距離L0までの範囲を検知エリアとして人を検知する。
図4(a)は、プロジェクタ20をオン動作させてスクリーン12の第2面12b側に正対画像を投射している場合における、第2カメラによる第2面12b側の人200の検知を示す。第2カメラは、一定距離L0内に人200がいるか否かを検知してプロセッサ24に供給する。プロセッサ24は、第2カメラからの検知信号を用いて、さらに検知された人200がスクリーン12に投射された画像を視認し閲覧しているか否かを人200の顔の向きや視線の向き等を用いて検知する。
図4(b)は、プロジェクタ22をオン動作させてスクリーン12の第1面12a側に正対画像を投射している場合における、第1カメラによる第1面12a側の人300の検知を示す。第1カメラは、一定距離L0内に人300がいるか否かを検知してプロセッサ24に供給する。プロセッサ24は、第1カメラからの検知信号を用いて、さらに検知された人300がスクリーン12に投射された画像を視認し閲覧しているか否かを顔の向きや視線の向き等を用いて検知する。
図では、第1カメラ及び第2カメラの検知距離を一定距離L0と同一にしているが、第1カメラと第2カメラの検知距離を異ならせてもよい。例えば、第1面12aを前面、第2面12bを背面とした場合に、第1カメラの検知距離を第2カメラの検知距離よりも長く設定してもよい。また、一定距離L0は固定である必要はなく、人の検知状況に応じて可変としてもよい。
図5は、第1カメラ及び第2カメラの検知距離が可変である場合を模式的に示す。プロジェクタ20をオン動作させてスクリーン12の第2面12b側に正対画像を投射している場合において、第2カメラで人200を検知した場合、プロセッサ24は、第1カメラの検知範囲をL0からL1(但し、L0>L1)に変化させる。これは、人200を検知した場合に、当該人200よりも遠い距離に位置する第1面12a側の人を処理対象から除外するためである。同様に、プロジェクタ22をオン動作させてスクリーン12の第1面12a側に正対画像を投射している場合において、第1カメラで人300を検知した場合、プロセッサ24は、第2カメラの検知範囲をL0からL1(但し、L0>L1)に変化させる。検知距離を可変とする場合も、第1カメラと第2カメラで可変の程度を異ならせてもよい。第1カメラでの検知結果が第2カメラの検知範囲を変更させ、第2カメラでの検知結果が第1カメラの検知範囲を変更させる点に留意されたい。
プロセッサ24は、センサ16を構成する第1カメラ及び第2カメラで人を検知するが、さらに、検知した人のスクリーン12に投射された画像(すなわち情報)に対する興味度を評価する。このため、プロセッサ24は、検知された人とスクリーン12との距離に応じて、人の検知方法を段階的に変化させる。
図6は、スクリーン12までの距離と検知方法の対応関係を示す、表示装置10を上から見た平面図を示す。第2カメラでの第2面12b側の例を示すが、第1カメラでの第1面12a側についても同様である。
プロセッサ24は、探知範囲(L0あるいはL1)をスクリーン12からの距離毎に複数のゾーンに分割する。例えば、閾距離をR1,R2,R3(R1>R2>R3)とし、
(1)第1ゾーン:R1以上のゾーン
(2)第2ゾーン:R2以上R1未満のゾーン
(3)第3ゾーン:R3以上R2未満のゾーン
(4)第4ゾーン:R3未満のゾーン
の4つのゾーンに分割する。
プロセッサ24は、第2カメラにより第1ゾーン内で人200を検知した場合、当該人200が静止しているか移動しているかを検知する。そして、人200が静止している場合にはスクリーン12の閲覧者である可能性があると判定して処理対象とし、人200が移動している場合にはスクリーン12の閲覧者でない可能性があると判定して処理対象から除外する。また、プロセッサ24は、第2カメラにより第2ゾーン内で人200を検知した場合、当該人200の顔の向きを検知し、顔の向きに応じて人200の興味度を評価する。一般に、顔の向きがスクリーン12の方向を向いている場合には画像(情報)に対する興味度を相対的に高く評価し、顔の向きがスクリーン12の方向を向いていない場合には興味度を相対的に小さく評価する。また、プロセッサ24は、第2カメラにより第3ゾーン内で人200を検知した場合、当該人200の視線の向きを検知し、視線の向きに応じて人200の興味度を評価する。一般に、視線の方向に位置する画像(情報)の興味度を相対的に高く評価し、視線の向きにない画像(情報)の興味度を相対的に低く評価する。さらに、プロセッサ24は、第2カメラにより第4ゾーン内で人200を検知した場合、当該人200のスクリーン12に対する操作の有無を検知し、操作の有無に応じて人200の興味度を評価する。一般に、操作があれば画像(情報)に対する興味度を相対的に高く評価し、操作に応じて画像を変化させる。操作は、人200による特定のジェスチャや音声である。あるいはスクリーン12の第2面12bをタッチパネルとし、人200によるタッチ操作を検知してもよい。
プロジェクタ20,22は、同時にオン動作することなく択一的にオン動作するが、センサ16を構成する第1カメラ及び第2カメラは常にオン動作し、人を検知する。すなわち、プロジェクタ20がオン動作してスクリーン12の第2面12b側に正対画像を投射している場合、第2カメラで第2面12b側の人200を検知するが、これとともに第1カメラで第1面12a側の人300を検知する。同様に、プロジェクタ22がオン動作してスクリーン12の第1面12a側に正対画像を投射している場合、第1カメラで第1面12a側の人300を検知するが、これとともに第2カメラで第2面12b側の人200を検知する。プロセッサ24は、これらの人200、300の検知状況に応じてプロジェクタ20,22を切替制御して画像表示を変化させる。
次に、プロセッサ24による画像表示の変化について説明する。
<画像表示の変化>
図7は、人の検知状況に応じたプロセッサ24による画像表示制御の一例を示す。まず、プロセッサ24は、プロジェクタ20をオフ動作させ、プロジェクタ22をオン動作させてスクリーン12の第1面12a側に正対画像を投射する。画像は例えば「ABC」であるとする。
スクリーン12の第1面側12aに人300が位置し、この画像を視認すると、センサ16の第1カメラが人300を検知する。プロセッサ24は、人300が第1ゾーンに位置する場合には人300が静止しているか移動しているかを判別し、第2ゾーンに位置する場合には人300の顔の向きを判別し、人300が第3ゾーンに位置する場合には人300の視線の向きを判別し、人300が第4ゾーンに位置する場合には人300の操作の有無を判別する。
第1カメラで人300を検知し、第2カメラで人を検知しない場合、プロセッサ24はプロジェクタ22のオン動作を継続し、第1面12a側に正対画像を投射し続ける。なお、プロセッサ24は、たとえ第2カメラで人を検知しなくても一定時間が経過した後にプロジェクタ20をオン動作させ、プロジェクタ22をオフ動作させてスクリーン12の第2面12b側に正対画像を投射してもよい。この場合、第1面12a側に位置する人300には、左右が反転した画像が見えることは既述した通りである。あるいは、プロセッサ24は、人300を検知したゾーンに応じてプロジェクタ20,22のオンオフ動作を制御してもよい。例えば以下の通りである。
(a)人300が第1ゾーンに位置する場合
プロセッサ24は、時間T1でプロジェクタ20,22のオンオフ動作を切り替える。すなわち、時間T1はプロジェクタ22をオン動作させるとともにプロジェクタ20をオフ動作させ、次の時間T1ではプロジェクタ22をオフ動作させるとともにプロジェクタ20をオン動作させる。
(b)人300が第2ゾーンあるいは第3ゾーンに位置する場合
プロセッサ24は、時間T2(T2>T1)はプロジェクタ22をオン動作させるとともにプロジェクタ20をオフ動作させ、次の時間T1ではプロジェクタ22をオフ動作させるとともにプロジェクタ20をオン動作させる。すなわち、人300が第2ゾーンあるいは第3ゾーンに位置する場合には、プロジェクタ22をオン動作させる時間を相対的に長くして人300が正対画像を視認できる時間を増大させる。第2ゾーンにおける顔の向き、あるいは第3ゾーンにおける視線の向きに応じて評価された興味度に応じてプロジェクタ22のオン動作時間を変化させてもよい。一般的に、興味度Iが増大するほど、プロジェクタ22のオン動作時間Tを増大させればよい。具体的には、人300が第2ゾーンに位置する場合において、顔の向きをスクリーン12の方向に向けている場合にはプロジェクタ22のオン動作時間を相対的に長くして人300が正対画像を視認できる時間を長くし、第2ゾーンに位置していても顔の向きをスクリーン12の方向に向けていない場合にはプロジェクタ22のオン動作時間を相対的に短くして人300が正対画像を視認できる時間を短くする。
(c)人300が第4ゾーンに位置する場合
プロセッサ24は、第2カメラで人200を検知しない限り、プロジェクタ22をオン動作させ続け、プロジェクタ20をオフ動作させ続ける。これにより、人300によるスクリーン12に対する操作を容易化する。プロセッサ24は、第2カメラで人200を検知した場合に、プロジェクタ22をオフ動作させるとともにプロジェクタ20をオン動作させる。
図7(a)は、第1カメラにより人300を検知し、プロジェクタ22のオン動作により第1面12a側に正対画像を投射した場合を示す。また、図7(b)は、この状態で第2カメラにより人200を検知し、プロジェクタ22をオフ動作させるとともにプロジェクタ20をオン動作させて第2面12b側に正対画像を投射した場合を示す。図では、第1面12a側からスクリーン12を見ているため、スクリーン12には「ABC」を左右反転した画像、つまり画像「ABC」を裏側から見た画像が表示されており、人300にはこのような画像が見える。
プロセッサ24は、人200及び人300をともに検知した場合には、これらの人が位置するゾーン及び評価された興味度に応じてプロジェクタ20,22のオン/オフ動作を切り替えることができる。例えば以下の通りである。
(d)人200と人300が同一ゾーンに位置する場合
プロセッサ24は、時間T3でプロジェクタ20,22のオンオフ動作を切り替える。すなわち、時間T3はプロジェクタ22をオン動作させるとともにプロジェクタ20をオフ動作させ、次の時間T3ではプロジェクタ22をオフ動作させるとともにプロジェクタ20をオン動作させる。T3=T1でもよく、あるいはT3<T1でもよい。プロセッサ24は、人200と人300がともに第2ゾーンあるいは第3ゾーンに位置する場合であっても、人200と人300の興味度が異なる場合には、その大小に応じてプロジェクタ20,22のオンオフ動作を切り替えてもよい。例えば、(人300の興味度)>(人200の興味度)である場合、プロジェクタ22のオン動作時間をプロジェクタ20のオン動作時間よりも増大させる。
人200と人300がともに第4ゾーンに位置する場合、プロセッサ24は、人200あるいは人300の操作に応じてプロジェクタ20,22のオンオフ動作を切り替える。例えば、人200が音声で「こちらに表示」と指示し、あるいは表と裏をひっくり返すようなジェスチャを行った場合、プロジェクタ20をオン動作させるとともにプロジェクタ22をオフ動作させる。また、人300がスクリーン12をタッチ操作した場合、プロジェクタ22をオン動作させるとともにプロジェクタ20をオフ動作させる。
スクリーン12は既述したように透視可能な透過スクリーンであり、画像とともにスクリーン12の向こう側も視認できる。すなわち、人300は画像を視認するとともにスクリーン12の向こう側の人200を視認でき、同様に、人200も画像を視認するとともにスクリーン12の向こう側の人300を視認できる。従って、人200と人300の間では、画像を媒介としてコミュニケーションが生じ易くなり、自然な形で人200と人300とを結び付けることができる。
(e)人200と人300が異なるゾーンに位置する場合
プロセッサ24は、スクリーン12により近いゾーンに位置する側に正対画像を長く投射するようにプロジェクタ20,22のオンオフ動作時間を制御する。すなわち、人200が第1ゾーンに位置し、人300が第2ゾーンに位置する場合、プロジェクタ22のオン動作時間を相対的に長くし、プロジェクタ20のオン動作時間を相対的に短くする。人200が第2ゾーンに位置し、人300が第3ゾーンに位置する場合、プロジェクタ22のオン動作時間を相対的に長くし、プロジェクタ20のオン動作時間を相対的に短くする。なお、人200あるいは人300の興味度に応じてプロジェクタ20,22のオン動作時間をさらに増減調整してもよい。具体的には、人200が第1ゾーンに位置し、人300が第2ゾーンに位置する場合、基本的にはプロジェクタ22のオン動作時間を相対的に長くし、プロジェクタ20のオン動作時間を相対的に短くするが、さらに人200の顔の向きがスクリーン12の方向を向いていて相対的に興味度が高い場合には、プロジェクタ20のオン動作時間を増大調整する等である。
この場合でも、人300は画像を視認するとともにスクリーン12の向こう側の人200を視認でき、同様に、人200も画像を視認するとともにスクリーン12の向こう側の人300を視認できる。従って、人200と人300の間では、画像を媒介としてコミュニケーションが生じ易くなり、自然な形で人200と人300とを結び付け得る。
なお、プロセッサ24は、人の位置するゾーン及び興味度に応じてプロジェクタ20,22のオンオフ動作を切替制御しているが、ゾーンに依らずに単に人の興味度を評価し、興味度の相対的な大小関係に応じてプロジェクタ20,22のオンオフ動作を切替制御してもよい。具体的には、人の顔の向きと視線の向きの少なくともいずれかを用いて人の興味度を評価し、相対的に興味度が大なる人の正対画像の投射時間が相対的に増大するようにプロジェクタ20,22をオンオフ動作させればよい。プロジェクタ20,22に代えてプロジェクタ20の位置に単一のプロジェクタ21を用いて切替制御する場合についても同様であり、プロジェクタ22をオン動作する場合をプロジェクタ21がフロントプロジェクタとして動作する場合と読み替え、プロジェクタ20をオン動作する場合をプロジェクタ21がリアプロジェクタとして動作する場合と読み替えればよい。
図7では、プロジェクタ20,22で同一画像「ABC」をスクリーン12に投射する場合について例示したが、プロジェクタ20,22で互いに異なる画像を投射してもよいのは言うまでもない。例えば、プロジェクタ20で「ABC」なる画像を投射し、プロジェクタ22で「あいう」なる画像を投射する等である。
図8は、プロジェクタ20,22で異なる画像を表示する場合を示す。図8(a)では、プロセッサ24は、プロジェクタ20をオン動作させてスクリーン12上に「ABC」なる画像を投射する。スクリーン12の第2面12b側に位置する人200は、正対画像として「ABC」を視認する。他方、プロセッサ24は、異なるタイミングにおいてプロジェクタ22をオン動作させてスクリーン12上に「あいう」なる画像を投射する。スクリーン12の第1面12a側に位置する人300は、正対画像として「あいう」を視認する。ある文書の表面の画像を「ABC」、裏面の画像を「あいう」とすると、人200は文書の表面を視認し、人300は同じ文書の裏面を視認することになる。
次に、図8(b)に示すように、プロセッサ24は、一定時間経過後、あるいは人200,300の操作(ジェスチャや音声、タッチ操作等)に応じ、プロジェクタ20の画像とプロジェクタ22の画像を入れ替える。すなわち、プロジェクタ20をオン動作させてスクリーン12上に「あいう」なる画像を投射する。スクリーン12の第2面12b側に位置する人200は、正対画像として「あいう」を視認する。他方、プロセッサ24は、異なるタイミングにおいてプロジェクタ22をオン動作させてスクリーン12上に「ABC」なる画像を投射する。スクリーン12の第1面12a側に位置する人300は、正対画像として「ABC」を視認する。従って、人200は、「ABC」の正対画像に続いて「あいう」の正対画像を視認し、文書の表面に続いて裏面を視認することになる。また、人300は、「あいう」の正対画像に続いて「ABC」の正対画像を視認し、文書の裏面に続いて表面を視認することになる。要するに、人200,300は、同じ文書の表面と裏面を交互に視認することになり、これらの画像を媒介として相互のコミュニケーションが容易化される。
このように、プロセッサ24は、人の検知及び人の興味度に応じてプロジェクタ20,22のオンオフ動作を切り替えて画像表示を変化させるが、さらに検知された人の人数に応じてプロジェクタ20,22のオンオフ動作を切り替えてもよい。次に、人数による画像表示の変化について説明する。
<人数による画像表示の変化>
図9は、検知した人の人数に応じて画像を表示する場合を示す。図9(a)では、プロセッサ24は、プロジェクタ20をオン動作させてスクリーン12上に「ABC」なる画像を投射する。スクリーン12の第2面12b側に位置する人200は、正対画像として「ABC」を視認する。他方、プロセッサ24は、異なるタイミングにおいてプロジェクタ22をオン動作させてスクリーン12上に「あいう」なる画像を投射する。スクリーン12の第1面12a側に位置する人300は、正対画像として「あいう」を視認する。ある文書の表面の画像を「ABC」、裏面の画像を「あいう」とすると、人200は文書の表面を視認し、人300は同じ文書の裏面を視認することになる。
次に、プロセッサ24は、一定時間経過後に、本来であれば図8(b)に示すようにプロジェクタ20の画像とプロジェクタ22の画像を入れ替える。すなわち、プロジェクタ20をオン動作させてスクリーン12上に「あいう」なる画像を投射し、スクリーン12の第2面12b側に位置する人200は、正対画像として「あいう」を視認し、他方で、プロセッサ24は、異なるタイミングにおいてプロジェクタ22をオン動作させてスクリーン12上に「ABC」なる画像を投射するところであるが、センサ16の第2カメラでスクリーン12の第2面12b側において人200−1及び人200−2の合計2名を検知した場合には、プロセッサ24はプロジェクタ22をオン動作させてスクリーン12上に「ABC」ではなく「あいう」なる画像を投射する。この場合、人300は、「あいう」なる画像を継続して視認することになる。要するに、プロセッサ24は、閲覧者の人数が多い側の正対画像を優先させ、閲覧者の少ない側の正対画像を閲覧者の多い側の正対画像に一致させる。これにより、人200−1及び人200−2が視認している画像と同一の画像を人300も正対画像として視認するようになり、人200−1及び人200−2と、人300とのコミュニケーションが促進され得る。
なお、プロジェクタ20,22で同一画像を投射する場合にも、人数に応じてプロジェクタ20,22のオンオフ動作を切り替えてもよい。具体的には、図9(b)に示すようにスクリーン12の第2面12b側に位置する人の方が第1面12a側に位置する人よりも多い場合、プロセッサ24は、プロジェクタ20のオン動作時間をプロジェクタ22のオン動作時間よりも長く制御する等である。
<視認性の変化>
以上の説明では、スクリーン12を透視可能な透過型スクリーンとしているが、スクリーン12の向こう側を透視可能な透明ないし半透明状態と、スクリーン12の向こう側を透視不能な非透明状態とを電圧印加により切替可能な構成としてもよく、これによりスクリーン12の向こう側に位置する人に対する視認性を切り替えてコミュニケーションを促進することもできる。
図10は、スクリーン12の視認性を変化させる場合を示す。プロセッサ24は、デフォルト状態ではスクリーンを非透明な状態に設定し、スクリーン12の向こう側を視認不能な状態とする。図10(a)に示すように、この状態においてセンサ16の第1カメラが第1面12a側に位置する人300を検知し、プロジェクタ22のオン動作により「ABC」なる正対画像を表示する。人300は、スクリーン12上の「ABC」を視認し得るが、スクリーン12は非透明状態であるためスクリーン12の向こう側、すなわち第2面12b側は見えない。図において、スクリーン12が非透明であることをハッチングで示す。スクリーン12を非透明とすることで、画像「ABC」の視認性が向上し得る。
次に、センサ16を構成する第2カメラでスクリーン12の第2面12b側に位置する人200を検知すると、図10(b)に示すように、プロセッサ24は、スクリーン12をデフォルトの非透明状態から透明あるいは半透明状態に変化させる。これにより、人300は、画像を視認するとともにスクリーン12の向こう側に位置する人200も同時に視認することができ、コミュニケーションを円滑に行うことができる。
プロセッサ24は、スクリーン12を非透明状態と透明状態(あるいは半透明状態)の2つの状態間で変化させるのではなく、非透明状態から半透明状態を経て透明状態へと段階的あるいは連続的に変化させてもよく、人200が位置するゾーンに応じて、あるいは人200の興味度に応じて変化させてもよい。具体的には、人200が第1ゾーンに位置する場合にはスクリーン12を非透明状態に維持し、人200が第2ゾーン、さらには第3ゾーンと近づくにつれてスクリーン12の透明度を順次上げていき、人200が第4ゾーンに位置する場合にスクリーン12を最も透明に設定する等である。あるいは、人200が第3ゾーンに位置している場合において、視線がスクリーン12の方向を向いておらず興味度が相対的に低いと評価される場合には半透明とし、視線がスクリーン12の方向を向いており興味度が相対的に高いと評価される場合には透明とする等である。人200の興味度に応じてスクリーン12の透明度を順次上げていくことで、興味のあまりない人とのコミュニケーションを避け、興味がありそうな人とのコミュニケーションを促進し得る。
図11は、視認性を変化させる他の態様を示す。スクリーン12はデフォルト状態において透明な状態にあり、図11(a)に示すように、プロセッサ24は、プロジェクタ22をオン動作させてスクリーン12のほぼ全面に所定の画像を投射する。
次に、センサ16を構成する第2カメラでスクリーン12の第2面12b側に位置する人200を検知すると、図11(b)に示すように、プロセッサ24は、スクリーン12の下部に所定の画像を投射し、画像によって遮られることなく第2面12b側に位置する人200を視認し易くする。画像を移動させるのではなく、画像の一部あるいは全部を消去して視認性を向上させてもよい。投射する画像の位置、あるいは画像の内容を変化させることによって視認性を向上させ、コミュニケーションを円滑に行うことができる。プロセッサ24は、人200が位置するゾーンに応じて、あるいは人200の興味度に応じて投射する画像の位置や内容を順次変化させることで視認性を変化させてもよい。
以上のように、プロセッサ24は、センサ16からの検知信号に応じてプロジェクタ20,22(あるいはプロジェクタ21)のオンオフ動作を切り替えて制御するが、かかる処理は、予めROM等のプログラムメモリに記憶された処理プログラムに従い、RAM等をワーキングメモリとして用いてソフトウェア処理として実現できる。勿論、処理の少なくとも一部をASICやFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)等の回路を用いてハードウェア処理として行ってもよい。
図12は、表示装置10の表示制御を行うプロセッサ24を含む制御回路の構成ブロック図を示す。
表示装置10の本体部14にはマイコン(マイクロコンピュータ)32が搭載され、マイコン32は、プロセッサ24に加え、ROM26、RAM28、及び入出力インターフェイス30を備える。プロセッサ24、ROM26、RAM28及び入出力インターフェイス30は通信バスで相互に接続される。これ以外にも、画像データを記憶するHDDやSSD等を備えていてもよく、通信インターフェイスを介して通信ネットワークに接続されていてもよい。
プロセッサ24は、ROM26に記憶された処理プログラムを読み出し、RAM28をワーキングメモリとして用いて処理プログラムを実行することで既述した各処理を実行する。すなわち、プロセッサ24は、入出力インターフェイス30を介してプロジェクタ20,22に制御指令及び投射すべき画像データを出力してプロジェクタ20,22のオンオフ動作を制御する。また、プロセッサ24は、センサ16を構成する第1カメラ161及び第2カメラ162からの検知信号(カメラ画像信号)を入出力インターフェイス30を介して受信し、受信した検知信号を処理して人の検知、検知した人の顔の向きや視線の方向を用いた興味度の評価処理を実行する。人が第4ゾーンに位置する場合のジェスチャや音声、あるいはタッチ操作等も、入出力インターフェイス30を介して受信する。プロジェクタ20,22のオンオフを一定時間で切り替えるための時間パラメータや、検知範囲を複数のゾーンで区切るための距離パラメータ等は、処理プログラムの一部としてROM26に記憶される。プロジェクタ20,22で投射すべき画像データは、既述したようにHDDやSDD等の外部メモリに記憶されるが、通信ネットワークを介して外部のサーバ等から供給してもよい。
プロセッサ24の処理は、プロジェクタ20,22のオンオフ切替処理(あるいはプロジェクタ21のフロントプロジェクション/リアプロジェクション切替制御)、人の検知処理、ゾーン判定処理、人の興味度評価処理等であるが、これらは単一のプロセッサで実行する他に複数のプロセッサで分散処理してもよい。
図13は、プロセッサ24の処理フローチャートの一例を示す。処理プログラムを読み込んで実行することで実現されるフローチャートである。
まず、表示装置10の電源がオンされて各部が起動すると、センサ16の第1カメラ161及び第2カメラ162でスクリーン12の第1面12a側の人、及び第2面12b側の人を検知する(S101)。具体的には、第1カメラ161で得られた画像データ、及び第2カメラ162で得られた画像データを受信し、これらの画像データから人の画像を抽出することで検知する。人の画像の抽出には、テンプレートマッチング処理や、ニューラルネットワークによる学習済みモデルを用いた処理等を用いてもよい。
第1面12a側及び第2面12b側のいずれにも人が検知されない場合(S101でNO)、プロセッサ24は、一定の切替時間Ta及びTbを設定する(S102)。すなわち、一定時間をT1とすると、
Ta=Tb=T1
に設定する。ここで、時間Taは、プロジェクタ20をオンし、プロジェクタ22をオフする時間であり、Tbは、プロジェクタ20をオフし、プロジェクタ22をオンする時間である。
一定の切替時間Ta及びTbを設定した後、プロセッサ24は、プロジェクタ20をオンするとともにプロジェクタ22をオフする(S106)。プロジェクタ20をオンすることで第2面12b側に正対画像が投射される。
次に、プロセッサ24は、プロジェクタ20をオンしてから時間Taが経過したか否かを判定する(S107)。一定時間Taが経過していない場合には(S107でNO)、継続してプロジェクタ20をオンし続ける。
一定時間が経過した場合(S107でYES)、プロセッサ24は、プロジェクタ20をオフするとともにプロジェクタ22をオンする(S108)。プロジェクタ22をオンすることで第1面12a側に正対画像が投射される。
次に、プロセッサ24は、プロジェクタ22をオンしてから時間Tbが経過したか否かを判定する(S109)。一定時間Tbが経過していない場合には(S109でNO)、継続してプロジェクタ22をオンし続ける。一定時間Tbが経過した場合(S109でYES)、再びS101以降の処理を繰り返す。これにより、人が検知されない場合、同一の時間Ta=Tb=T1でプロジェクタ20とプロジェクタ22が交互にオンし、第2面12b側に正対画像が投射され、その後、第1面12a側に正対画像が投射され、その後、第2面12b側に正対画像が投射される、・・・という処理が繰り返される。
他方、第1面12a側と第2面12b側の少なくともいずれかに人が検知された場合(S101でYES)、プロセッサ24は、検知された人が位置するゾーンを判別し(S103)、また検知された人の興味度を評価する(S104)。ゾーンの判別は、検知された人までの距離Rを計測し、予め設定された距離閾値R1,R2,R3と大小比較することで実行される(図6参照)。また、興味度の評価は、検知された人が静止しているか否か(第1ゾーンの場合)、検知された人の顔がスクリーン12の方向に向いているか否か(第2ゾーンの場合)、検知された人の視線がスクリーン12の方向に向いているか否か(第3ゾーンの場合)、検知された人がスクリーン12に対して操作したか否か(第4ゾーンの場合)により実行される。興味度の評価に関しては、例えば、第1ゾーン内〜第4ゾーン内の興味度をそれぞれ
第1ゾーン内:I1
第2ゾーン内:I2
第3ゾーン内:I3
第4ゾーン内:I4
とすると、一般的に
I1<I2<I3<I4
と評価される。また、第1ゾーン内において静止している人の興味度をI1s、移動している人の興味度をI1mとすると、
I1m<I1s
と評価される。また、第2ゾーン内において顔がスクリーン12の方を向いている人の興味度をI2s、向いていない人の興味度をI2mとすると、
I2m<I2s
と評価される。また、第3ゾーン内において視線がスクリーン12の方を向いている人の興味度をI3s、向いていない人の興味度をI3mとすると、
I3m<I3s
と評価される。さらに、第4ゾーン内において操作している人の興味度をI4s、操作していない人の興味度をI4mとすると、
I4m<I4s
と評価される。
検知された人のゾーンを判別し、その興味度を評価した後、プロセッサ24は、ゾーン及び興味度の少なくともいずれかを用いて切替時間Ta及びTbを設定する(S105)。この設定は、ゾーン及び興味度の少なくともいずれかを従属変数とする所定の関数を用いて設定してもよく、ゾーン及び興味度の少なくともいずれかと切替時間Ta及びTbとの対応関係を規定するテーブルを用いて設定してもよい。これらの関数あるいはテーブルも、処理プログラムの一部としてROM26に記憶しておく。例えば、ゾーン及び興味度と切替時間Ta及びTbとの対応関係を規定するテーブルを用いて設定するものとし、第1カメラ161で人300を第1ゾーンで検知し、第2カメラ162で人を検知しない場合にはTa=Tb=T1に設定し、第1カメラ161で人300を第2ゾーンで検知するとともに第2カメラ162で人200を第2ゾーンで検知し、人300の興味度が人200の興味度よりも相対的に高い場合には、Ta<Tbに設定する。さらに、第1カメラ161で人300を第4ゾーンで検知するとともに第2カメラ162で人200を第3ゾーンで検知した場合には、Ta<<Tbに設定する等である。ここで、Ta<Tbに設定するということは、プロジェクタ20のオン時間よりもプロジェクタ22のオン時間を増大させることを意味し、相対的に興味度の高い人に対する正対画像の投射時間を増大させることを意味するものである。なお、これらの設定は例示的なものであり、当業者であればゾーンと興味度の少なくともいずれかを用いて切替時間Ta及びTbを設定し得る。検知された人の位置(ゾーン)も含めて総合的に興味度を評価し、興味度を用いて切替時間Ta及びTbを設定してもよい。
切替時間Ta及びTbを設定した後は、プロセッサ24は、プロジェクタ20をオンするとともにプロジェクタ22をオフする(S106)。プロジェクタ20をオンすることで第2面12b側に正対画像が投射される。
次に、プロセッサ24は、プロジェクタ20をオンしてから時間Taが経過したか否かを判定する(S107)。一定時間Taが経過していない場合には(S107でNO)、継続してプロジェクタ20をオンし続ける。
一定時間が経過した場合(S107でYES)、プロセッサ24は、プロジェクタ20をオフするとともにプロジェクタ22をオンする(S108)。プロジェクタ22をオンすることで第1面12a側に正対画像が投射される。
次に、プロセッサ24は、プロジェクタ22をオンしてから時間Tbが経過したか否かを判定する(S109)。一定時間Tbが経過していない場合には(S109でNO)、継続してプロジェクタ22をオンし続ける。一定時間Tbが経過した場合(S109でYES)、再びS101以降の処理を繰り返す。
具体的な処理の一例を説明すると以下のようになる。
すなわち、人300が第2ゾーンに位置し、人200も第2ゾーンに位置するものとする。このとき、人300と人200の興味度は等しく、プロセッサ24は、Ta=Tbとして切替時間を設定する。従って、プロジェクタ20のオン時間とプロジェクタ22のオン時間は等しくなり、正対画像が交互にスクリーン12に投射される。従って、文書の表面と裏面をプロジェクタ20及びプロジェクタ22で交互に投射する場合、
プロジェクタ20で表面の正対画像を投射→プロジェクタ22で裏面の正対画像を投射→プロジェクタ20で裏面の正対画像を投射→プロジェクタ22で表面の正対画像を投射→・・・
となり、人300から見て正対画像が
表面→裏面→表面→裏面→・・・
となり、文書が垂直方向の中心軸周りに回転しているように見える。人200から見ても同様に文書が回転しているように見える。
この状態で人300が第3ゾーンまでスクリーン12に接近し、スクリーン12を凝視すると、プロセッサ24は人300の視線の方向を検知して興味度を高く評価し、TaよりもTbを著しく増大させてTa<<Tbに設定する。すると、プロジェクタ22のオン時間、すなわち人300が正対画像を見ている時間が著しく増大することになり、人300から見て回転している文書があたかも一時的に停止したように見える。これにより、人300はより詳細に文書の内容を知ることができる。
他方、人200も第3ゾーンまでスクリーン12に接近し、人300と同様にスクリーン12を凝視すると、プロセッサ24は再び人300及び人200の興味度を評価し、同程度の興味度であると判定すればTa=Tbに設定する。すると、再び人300及び人200から見て文書が垂直方向の中心軸周りに回転しているように見える。人300がさらに第4ゾーンまで接近して音声で「停止」等と指示し、あるいはジェスチャで「停止」を指示し、あるいはスクリーン12にタッチ操作すると、プロセッサ24は再びTa<<Tbとなるように切替時間を設定し、人300から見て回転している文書があたかも一時的に停止したように見える。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。以下に、変形例について説明する。
<変形例1>
実施形態では、表示装置10をスクリーン12と1台のプロジェクタ21ないし2台のプロジェクタ20,22で構成しているが、スクリーン12を液晶ディスプレイで構成してもよい。この場合、透過型の液晶ディスプレイとしてディスプレイの向こう側を透視可能とするのが望ましい。なお、透過型の液晶ディスプレイでない場合、例えば非透過型の液晶ディスプレイを貼り合わせ、対面側のカメラで撮影した背景画像を重畳表示して擬似的に透視しているかのように見せることも可能である。
<変形例2>
実施形態では、検知された人の位置や顔の向き、視線の方向、操作の有無により興味度を評価しているが、さらに、検知された人の滞在時間を用いて興味度を評価してもよい。具体的には、滞在時間が長いほど相対的に興味度を高く評価してもよい。
<変形例3>
実施形態において、図9(b)に示すようにスクリーン12の第2面12b側に複数の人200−1及び人200−2が検知された場合、各人の興味度を評価するが、第2面12b側の人の代表的な興味度として各人の興味度の総和を算出してもよく、あるいは各人の興味度の中で最大値を代表的な興味度としてもよい。
<変形例4>
実施形態では、図13に示すように検知された人の位置や顔の向き、視線の方向、操作の有無により興味度を評価しているが、より簡易的に、興味度を評価することなく、検知された人の位置や顔の向き、視線の方向、操作の有無に応じて直接的にプロジェクタ20,22のオンオフ動作を切り替えてもよい。この場合においても、検知された人の位置や顔の向き、視線の方向、操作の有無に応じて興味度を間接的に評価しているといえる(明示的には現れない)。
図14は、この場合のプロセッサ24の処理フローチャートを示す。
プロセッサ24は、センサ16を構成する第1カメラ161及び第2カメラ162からの検知信号(画像信号)を用いて第1面12a側と第2面12b側の少なくともいずれかの人を検知する(S201)。
人が検知されない場合(S201でNO)、プロセッサ24は、人が存在しない場合のデフォルトの画像表示として回転あるいは停止を設定する(S204)。例えば、一定時間で画像を回転させる、第1面12aのみに画像を表示して固定させる等である。そして、プロセッサ24は、S204で設定した画像表示形態となるようにプロジェクタ20,22をオンオフ動作させる(S205)。画像を回転させる場合にはプロジェクタ20,22を一定時間毎に交互にオンオフ動作させ、画像を停止させる場合には例えばプロジェクタ22のみをオンし続ける。
人が検出された場合(S201でYES)、プロセッサ24は、検知された人のゾーンを判別し(S202)、さらに、検知された人の顔の向き、視線の向き、スクリーン12に対する操作の有無を検出する(S203)。そして、予めメモリに記憶された、ゾーン、顔の向き、視線の向き、操作の有無と回転/停止との対応関係を規定するテーブルを参照して、検出されたゾーンや顔の向き等に対応する画像表示形態を設定する。そして、プロセッサ24は、S204で設定した画像表示形態となるようにプロジェクタ20,22をオンオフ動作させる(S205)。具体的には、第1面12a側の第1ゾーンに人300を検知し、当該人300の顔がスクリーン12の方を向いている場合には停止を設定し、プロジェクタ22のみをオンし続けて第1面12a側の正対画像のみを表示し続ける。また、第1面12a側の第1ゾーンに人300を検知するとともに第2面12b側に人200を検知し、人200、300の顔がともにスクリーン12の方に向いている場合には回転を設定し、プロジェクタ20,22を交互にオンオフ動作させる。
メモリに記憶されるテーブルとしては、第1面12a側と第2面12b側のいずれかで人が検出された場合の第1テーブルと、第1面12a側と第2面12b側のいずれにも人が検出された場合の第2テーブルとに分かれていてもよい。
図14において、検知された人の位置、検知された人の顔の向き、検知された人の視線の向き、検知された人の滞在時間の少なくともいずれかに応じて回転/停止を設定してもよい。当業者であれば、これらの任意の組合せにより画像表示形態を変化させ得る。画像表示形態の変化は、プロジェクタ20,22のオンオフ動作の切替、及びプロジェクタ20,22により投射される正対画像の変化により制御できるが、オンオフ動作の切替は、プロジェクタ20,22のオン時間のデューティ比を変化させるということもできる。
<変形例5>
実施形態において、検知された人の操作に応じて画像表示を変化させているが、検知された人の特定の操作に応じ、画像の一部を拡大縮小、あるいは画像の一部を回転させて表示してもよい。例えば、人200に対してプロジェクタ20をオンして「ABC」なる画像を表示している場合において、人200が手のひらを広げるような操作、あるいは指を広げるような操作を行った場合、プロセッサ24は当該操作を検知して「ABC」なる画像を拡大してプロジェクタ20から投射する等である。あるいは、人200が手首を回転させるような操作を行った場合、プロセッサ24は当該操作を検知して「ABC」なる画像を回転させてプロジェクタ20から投射する等である。投射する画像は単一である必要はなく、図11に示すように複数でもよく、複数の画像を互いに回転させ、人200の特定の操作、あるいは視線の向きにより当該回転を停止させて表示してもよい。
<変形例6>
実施形態において、検知された人の滞在時間あるいはスクリーン12を視認している時間を計測し、一定時間に達した場合に表示装置10から当該人に対して何らかの媒体を用いてインセンティブを付与してもよい。例えば、スクリーン12に表示された画像が広告等である場合には当該広告に関連するクーポン券を発行する等である。
<変形例7>
実施形態において、人を検知してスクリーン12に表示された画像を回転させた場合に、これに伴って表示装置10から音や光、あるいは風等を出力してもよい。
10 表示装置、12 スクリーン、12a 第1面、12b 第2面、14 本体部、20〜22 プロジェクタ、24 プロセッサ。

Claims (7)

  1. 第1面と第2面を有するスクリーンと、
    前記第1面側から見て第1正対画像を投射する第1投射部と、
    前記第2面側から見て第2正対画像を投射する第2投射部と、
    前記第1面と前記第2面の少なくともいずれかを視認する人を検知する検知部と、
    前記検知部での検知結果に応じて第1投射部及び前記第2投射部を切替制御する制御部と、
    を備える表示装置。
  2. 前記検知部は、前記第1面と前記第2面の少なくともいずれかまでの距離が閾値以下において視認する人を検知する
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記検知部は、
    前記第1面までの距離が第1閾値以下において視認する人を検知する第1検知部と、
    前記第2面までの距離が第2閾値以下において視認する人を検知する第2検知部と、
    を備え、
    前記第1検知部は、前記第2検知部で人を検知した場合に前記第1閾値を変更し、
    前記第2検知部は、前記第1検知部で人を検知した場合に前記第2閾値を変更する
    請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記検知部は、さらに、
    検知した人の移動の有無、検知した人の顔の向き、検知した人の視線の方向、検知した人の滞在時間、検知した人の前記スクリーンに対する操作の有無の少なくともいずれかを検知する、
    請求項2に記載の表示装置。
  5. 前記検知部は、前記第1面と前記第2面の少なくともいずれかまでの距離に応じた複数のゾーンに分けて視認する人を検知する
    請求項1に記載の表示装置。
  6. 前記検知部は、前記複数のゾーンとして、少なくとも前記距離が遠い方から順に第1ゾーン、第2ゾーン、第3ゾーン及び第4ゾーンに分け、
    前記第1ゾーンでは人の移動の有無を検知し、
    前記第2ゾーンでは人の顔の向きを検知し、
    前記第3ゾーンでは人の視線の向きを検知し、
    前記第4ゾーンでは人の前記スクリーンに対する操作の有無を検知する、
    請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記検知部は、前記第1面と前記第2面の少なくともいずれかを視認する人の数を検知する、
    請求項1〜6のいずれかに記載の表示装置。
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