JP2018158878A - ゼオライト含有組成物およびゼオライト含有組成物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゼオライトの有する良好な機能を発揮することができ、使用後の処理が容易なゼオライト含有組成物、及び、そのゼオライト含有組成物を簡易に製造し得るゼオライト含有組成物の製造方法を提供する。【解決手段】ゼオライトを含有組成物全量に対し20質量%〜70質量%と、ケイ酸カリウムを含有組成物全量に対し0.00001質量%〜19.99999質量%と、高炉スラグを含有組成物全量に対し20質量%〜70質量%と、を含むゼオライト含有組成物及びその応用。【選択図】なし

Description

本発明は、ゼオライト含有組成物およびゼオライト含有組成物の製造方法に関する。
近年、消臭機能を有する素材としてゼオライトが注目されている。
ゼオライトは高い陽イオン交換容量を有しており、例えば、土壌へ肥料と共に投じることで、土の保肥力が向上する機能を有することが知られている。
ゼオライトは、多孔質物質であり、アンモニア、硫化水素、ホルムアルデヒドなどのガスを吸着し、消臭する、或いは水分を吸収したり、放出したりする機能を有することも知られている。
しかし、ゼオライトを粉体の状態ではハンドリング性に劣り、ゼオライトの機能を低下させることのないゼオライト含有組成物を形成する技術が求められている。
例えば、天然ゼオライトと、フライアッシュと、ケイ酸アルカリ溶液とを混合して常温で固化することにより、調湿機能及びコンクリート並の強度を有する調湿材を製造する調湿材の製造方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−60175号公報
しかしながら、特許文献1に記載の調湿材の製造方法により、製造された硬化体は、ある程度の調湿性と強度を有する。しかし、使用後に廃棄する場合、ここでケイ酸アルカリ溶液として用いているケイ酸ナトリウムやフライアッシュなどを含有するため土壌中にそのまま廃棄し難く、処分にコストがかかる等の問題がある。
本発明の一実施形態の課題は、ゼオライトの有する良好な機能を発揮することができ、使用後の処理も容易なゼオライト含有組成物、および、ゼオライト含有組成物を簡易に製造し得るゼオライト含有組成物の製造方法を提供することにある。
課題を解決するための手段は、以下の実施形態を含む。
<1> ゼオライトを含有組成物全量に対し20質量%〜70質量%と、ケイ酸カリウムを含有組成物全量に対し0.00001質量%〜19.99999質量%と、高炉スラグを含有組成物全量に対し20質量%〜70質量%と、を含むゼオライト含有組成物。
<2> 建造物用内装材、外壁材、または植木鉢である<1>に記載のゼオライト含有組成物。
<3> 植木ポットである<1>に記載のゼオライト含有組成物。
<4> 植物の培養資材である<1>に記載のゼオライト含有組成物。
<4> ゼオライトを組成物の全量に対し20質量%〜70質量%と、ケイ酸カリウムを組成物の全量に対し0.00001質量%〜19.99999質量%と、高炉スラグを組成物の全量に対し20質量%〜70質量%と、を含むゼオライト含有混合物を混練する混練工程、および前記混練工程で得られたゼオライト含有混練物を型枠に投入し、養生する養生工程、を含むゼオライト含有組成物の製造方法。
本発明の一実施形態によれば、ゼオライトの有する良好な機能を発揮することができ、使用後の処理も容易なゼオライト含有組成物、および、ゼオライト含有組成物を簡易に製造し得るゼオライト含有組成物の製造方法を提供することができる。
以下、本実施形態を、より具体的な例を挙げて詳細に説明するが、本実施形態はその趣旨に反しない限り、以下の記載に限定されない。
[ゼオライト含有組成物]
本実施形態のゼオライト含有組成物は、ゼオライトを組成物全量に対し20質量%〜70質量%と、ケイ酸カリウムを組成物全量に対し0.00001質量%〜19.99999質量%と、高炉スラグを組成物全量に対し20質量%〜70質量%と、を含むゼオライト含有組成物である。
以下、本実施形態のゼオライト含有組成物の構成成分について説明する。
<ゼオライト>
本実施形態のゼオライト含有組成物はゼオライトを含有する。
ゼオライトは、アルミノケイ酸塩化合物であり、結晶構造中に空隙を有する。また、ケイ素、アルミニウム、酸素からなる骨格を基本とし、これによって負に帯電しているが、結晶骨格外にカチオンを存在させることによって、電荷のバランスをとっており、いわゆるイオン交換体である。例えば、ナトリウム含有ゼオライトをカルシウムイオンを含む水溶液中に投入すると、ゼオライト中のナトリウムイオンが水溶液中に放出され、代わりに水溶液中のカルシウムイオンがゼオライト中に入るといったものである。
既述の如き機能を有するゼオライトは、吸着材料、イオン交換材料、有機溶媒の脱水、湿度調節材、土壌改良材、放射性汚染水の浄化、有害重金属イオンの除去等として用いられる。
本実施形態に使用し得るゼオライトには特に制限はなく、天然物であってもよく、人工的に合成された人工物であってもよい。
例えば、特開2005−60175号公報の段落番号〔0018〕〜〔0019〕において、人工ゼオライト、天然ゼオライトとして記載されるゼオライトは、本実施形態にも好適に使用される。
ゼオライトの粒径には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択される。ゼオライトは、使用目的に応じて、mmオーダーから、μmオーダー、nmオーダーまでさまざまな粒径がある。
ゼオライト含有組成物の均一性の観点からは、粒径が2mm以下のゼオライトを含むことが好ましい。ゼオライトの粒径は、用途に応じて適宜選択して使用することができる。
例えば、ゼオライトの粒径が2mm以下であることで緻密な硬化体の製造が期待できる。ゼオライトの粒径オーダーとしては、ミクロン、ナノ、ピコ等細粒化していくことができる。本実施形態においては、一般的なゼオライト製品の粒径であるミクロンオーダー、ナノメーターオーダーのゼオライトを用いている。しかしながら、上記のように、用いるゼオライトの粒径には特に制限はない。
また、より緻密な硬化体を形成し得るという観点からは、互いに異なる粒径の2種以上のゼオライトを含んでもよい。
ゼオライトは、市販品を使用してもよく、市販品としては、例えば、ジークライト株式会社のゼオライトSGWシリーズ、ゼオライトZシリーズ(いずれも商品名)などが挙げられる。使用し得るゼオライトは既述のゼオライト製品に限らず、一般的に購入できるゼオライト製品はいずれも本実施形態のゼオライト含有組成物に使用することができる。
本実施形態のゼオライト含有組成物全量に対するゼオライトの含有量は、20質量%〜70質量%の範囲において、用途に応じて適宜選択することができる。ゼオライト含有組成物全量に対するゼオライトの含有量が20質量%未満であると、ゼオライト含有組成物として期待するゼオライトの高機能性を発揮させることが困難となり、且つ、反比例して水ガラスであるケイ酸カリウムの含有量が大きくなるため、高コスト化してしまう。ゼオライトの含有量が70質量%を超えると、残りの高炉スラグとケイ酸カリウムではまとめることが困難となり、これら3種の物質を用いて組成物とする意味が薄くなってしまう。
ゼオライトの含有量については、組成物全量に対し、40質量%〜60質量%であることが好ましい。
<ケイ酸カリウム>
本実施形態のゼオライト含有組成物は、ケイ酸カリウムを、組成物全量に対し0.00001質量%〜19.99999質量%含有する。
ゼオライト含有組成物を硬化体とする場合には、ケイ酸カリウムの含有量が高ければ高いほど、強度と耐久性がより向上する。ゼオライト含有組成物をより強固な硬化体とするために、例えば、水酸化カリウムを添加し、ジオポリマ反応を促進させることも考えられる。
硬化体として製造する場合には、ケイ酸カリウムの含有量は、組成物全量に対して5質量%以上であることが好ましい。
また、ゼオライト含有組成物を、植物の培養資材等の用途のため流動体として製造することも可能であり、この場合には、ケイ酸カリウムの含有量は低いことが望ましいが、後述する用途の関係上、カリウムの含有は必須である。
ケイ酸カリウムは、カリウムのケイ酸塩で、化学式KSiOで表される無機化合物である。ケイ酸カリウムは水ガラス状の物質として知られており、建築材料、洗剤、肥料などに用いられる。
ケイ酸カリウムは、水ガラス状態のバインダーとして、ゼオライトなどの粉末を硬化させ、成形体の形状を維持する目的で使用される。なお、同様に水ガラス状態のバインダーとして機能するものとして、ケイ酸ナトリウムが知られているが、ケイ酸ナトリウムは、廃棄時の土壌への影響が懸念されるため、本実施形態では、ケイ酸カリウムを選択して用いる。
従来、上記説明のとおり、特許文献1のような、ジオポリマ手法による硬化体作製には同じ水ガラスの一種であるケイ酸ナトリウムが用いられてきた。これは、硬化効果と価格を両立するコストパフォーマンスの高さを目的としたものであるが、本願では、廃棄時の土壌への影響並びに、ナトリウムとは異なり、植物の3大栄養素に挙げられるカリウムを豊富に含むことを重視し、ケイ酸カリウムを用いることとしているのである。下記にて詳細に説明することとするが、同様の目的のため、ケイカル肥料として知られる高炉スラグを活性フィラーとして組み合わせることが必然であることは言うまでもない。
ケイ酸カリウムは、取り扱い性が容易であり、市販品としても容易に入手可能である。市販品として、1号ケイ酸カリウム、2号ケイ酸カリウム、オルソケイ酸カリウム等の配合の異なるケイ酸カリウムが存在するが、いずれも使用可能であり、用途により使い分けるとよい。
<高炉スラグ>
本実施形態のゼオライト含有組成物は、高炉スラグを組成物全量に対し20質量%〜70質量%含んでおり、特に好ましいのは、高炉スラグの含有量が20質量%〜40質量%の場合である。
高炉スラグは、主成分がSiO・CaO・Alであり、溶けた銑鉄を製造する高炉において、鉄鉱石に含まれる鉄以外の成分と、副原料の石灰石やコークス中の灰分とが、約2000℃の溶融状態で溶融分離回収される、銑鉄の製造時に排出される副生成物である。
高炉スラグは、非晶質であり、構造中に石灰や苦土等の塩基が含まれていることから、ケイ酸の結合力が弱く、例えば、土壌中において、薄い酸に接触することで容易に溶解する性質を有している。
このため、高炉スラグは、一般に、水田の土づくり、土壌へのアルカリ分およびケイ酸の補給等の目的で土壌改良材として使用される。また、ケイカル肥料(鉱さいケイ酸質肥料)として用いられている。
高炉スラグの含有量が上記範囲であることで、硬化体とする場合には、高炉スラグを含有させる効果である強度の向上効果が得られる。
本発明においては、上記の性質を有する物質であれば、高炉スラグに限らず、活性フィラーとして用いることができる。
<その他の成分>
本実施形態のゼオライト含有組成物には、ゼオライト、ケイ酸カリウム、高炉スラグに加え、本実施形態の効果を損なわない限り、必要に応じてその他の成分を含有することができる。
その他の成分としては、界面活性剤、ケイ酸カリウム以外のバインダー、生分解性樹脂、などが挙げられる。また、意匠性を付与するための種々の成分、例えば、着色剤、フィラーとしてゼオライト並びに高炉スラグ以外のフィラー等を含有することもできる。
また、硬化体として製造する場合には、硫酸カリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、硝酸カリウム、硝酸カルシウム、硝酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、酢酸カルシウム等の硬化促進剤など、その他例えば、コンクリート組成物などの水硬性組成物に通常用いられる公知の硬化促進剤、肥料成分の調整としてリン酸やリン酸カリウム等、およびその他の添加剤を適宜用いることができる。例えば、硬化体を製造する場合に硬化促進剤を用いることで、より短時間で、より高強度の硬化体を得ることができる。
[ゼオライト含有組成物の製造方法]
本実施形態のゼオライト含有組成物は、以下に示す製造方法により製造されることが好ましい。
本実施形態のゼオライト含有組成物の製造方法は、ゼオライトを組成物全量に対し20質量%〜70質量%と、ケイ酸カリウムを組成物全量に対し0.00001質量%〜19.99999質量%と、高炉スラグを組成物全量に対し20質量%〜70質量%と、を含むゼオライト含有混合物を混練する混練工程、および前記混練工程で得られたゼオライト含有混練物を型枠に投入し、養生する養生工程、を含む。
以下、本実施形態のゼオライト含有組成物の製造方法について、工程順に説明する。
<混練工程>
本工程では、所定量のゼオライト、ケイ酸カリウム、高炉スラグ、および、さらに所望により含有される添加剤を含むゼオライト含有混合物を混練してゼオライト含有混練物を調製する。ゼオライト含有混練物を調製する際の各成分の添加順には、特に制限はない。均一混合性の観点からは、ゼオライトに、予め所望量の水で希釈したケイ酸カリウム溶液と高炉スラグの混合物を加えて混練し、その後、所望により必要量の各種の添加剤を投入して、さらに混練することが好ましい。
混練は、常温(25℃)で行なうことができる。
混練手段には特に制限はなく、公知の撹拌装置、混合装置等を適宜使用することができる。用いるゼオライト含有混合物が少量であれば、容器内においてヘラなどを用い、手で混練を行ってもよい。
十分に混練すれば、ゼオライトや高炉スラグなどのフィラー成分と、バインダーとして機能するケイ酸カリウム溶液とが均一に混合して、混練物の粘度が高くなり、粘土の如き状態となったところで混練りを終了する。粘度の如き状態とは、例えば、混練物を平らに均し、手を押しつけたとき、手形の形状が1分間以上維持された状態を目安とすることができる。
<養生工程>
本工程では、前工程にて調製された粘土状となった混練物を目的に応じた型枠に投入し、養生する。特に硬化体として製造する場合に、重要な工程である。
型枠は、用途の形状により選択される。
混練物を、例えば、タイル状、ボード状等の硬化体とする場合には、平板状の型枠が挙げられる。混練物を平板状の型枠内に投入し、平らに均した後、養生して硬化させる。型枠に投入した後、混練物内の気泡を除去するといった目的でタッピング、脱気処理等を行なってもよい。混練物の膜厚を均一化するため、タッピング、または、表面に板状物を押しつけて表面を平らに均してもよい。
また、混練物を、例えば、植木鉢、プランター、植木ポットなどの立体形状を有する硬化体とする場合には、凹型、凸型の一対の成形型、例えば成形金型内に混練物を投入し、加圧成形することができる。成型された混練物の付着を抑制し、型離れを良化させるため、シリコーンゴムの型を使用したり、成形型の表面に公知の離型処理を行なったりしてもよい。
成型された混練物を養生して硬化体を得る。養生は、硬化体の使用目的、必要な強度に応じて、公知のコンクリート硬化体製造時に行なわれる養生を、適宜適用することができる。
養生としては、常温(25℃)にて、湿度を制御しながら行う湿潤養生でもよく、恒温室内で、30℃〜70℃程度に加温して行なう加温養生でもよく、オートクレーブ内で加熱、加圧するオートクレーブ養生でもよい。
養生工程にて、混練物を十分に硬化させた後、型枠から取り出すことで、硬化体状のゼオライト含有組成物を得ることができる。
本実施形態のゼオライト含有組成物は、組成物全量に対する、ゼオライトの種類と含有量、ケイ酸カリウムの含有量、高炉スラグの含有量および所望により含まれるその他の添加剤の種類と含有量の少なくともいずれかを制御することで、得られるゼオライト含有組成物の形状や強度を制御することができる。
本実施形態のゼオライト含有組成物を、建造物用内装材、外壁材、または植木鉢等の、強度と耐久性とを必要とする用途に適用する場合には、その製造に際して、例えば、組成物全量に対するゼオライトの含有量をより低くしたり、使用するゼオライトの粒径を小さくしたり、等の手段をとることで、強度と耐久性とが良好な硬化体を得ることができる。
また、ゼオライト含有組成物を、耐久性を必要としない、植木ポットや植物の培養資材の如き用途に適用する場合には、例えば、バインダーとして機能するケイ酸カリウムに対するゼオライトや高炉スラグの含有比率をより高くしたり、使用するゼオライトの粒径をより大きくしたり、等の手段をとることができる。
このように、ゼオライト含有組成物におけるゼオライト等の所謂「骨材つまり不活性フィラー」の含有比率を高めることによって、土壌中に埋設した場合、土壌中に含まれる水分等により骨材同士の結合が弱まり、経時により土壌中で分解し得る硬化体とすることもできる。
<本発明品の用途>
本実施形態のゼオライト含有組成物は、上記構成としたので、種々の分野に適用することができる。
例えば、本実施形態を硬化体とした場合には、建造物の内装材及び外装材に使用されるタイル、パネル、ボード、ブロック、土間床材、屋根のルーフ材等に好適に使用される。また、トイレ用の汚垂石などの汚垂石、照明器具のカバー、容器、植木鉢、機能性インテリアなどに使用することができる。また、セラミック容器、セラミック包丁等に使用することもできる。
本実施形態のゼオライト含有組成物を流動体とした場合には、例えば、芝や苔等の培養資材としての用途が考えられる。この場合には、pH調整のため、リン酸等を用いても良い。
なかでも、本実施形態の組成物に含まれるゼオライトの機能に起因して調湿性、防臭性を有することから、硬化体とした場合には、建造物用内装材、外壁材等に好適である。
また、本実施形態の組成物に含まれるゼオライトは土壌改良材等の農業資材としても使用し得る成分であり、また、高炉スラグおよびケイ酸カリウムは、肥料としても使用し得る成分であるため、本実施形態のゼオライト含有組成物を植木鉢、プランター、植木ポット等に適用することで、肥料の使用量を低減することができる。さらに、ゼオライトの有する特性により、通気性が良く、有害物質を吸着することができ、水分制御が容易であるため、本実施形態のゼオライト含有組成物は、植物の生育に好ましい条件を有する植木鉢、園芸用プランター、植木ポット等としても有用である。
例えば、植木ポットとした場合には、本実施形態のゼオライト含有組成物が完全無機物にて構成されることから、土壌中に埋設することで、土壌の水分にて経時により硬化体の形状から分解する。従って、土壌中に埋設した後、経時することで、植木ポットの形状が崩れるため、且つ、完全無機物の分解であることでバクテリアや小動物を誘引することがないため、植物の根の伸長を妨げないという利点を有する。本実施形態のゼオライト含有組成物を植木ポットとして使用すると、園芸植物、作物などの苗を植木ポットごと、花壇、畑などに本植えすることができるのみならず、植木ポット自体が含有する成分に応じて、土壌改良材や肥料としての機能を発現するため、植物の生育に有用である。
なお、埋設の可能なポットは既に市販されているが、古紙や植物繊維等を固めて作製されているため、分解にはバクテリアが関与することとなり、分解物である糖やバクテリア自体を餌とする小動物を誘引することが危惧され、植物の生長に影響を及ぼすばかりか、生態系の変化まで引き起こすリスクが考えられるが、本実施形態の植木ポットはそのようなリスクは当然あたらない。
植木ポット以外でも、耐久性を必要とせず、土壌中に廃棄することにより、経時で分解し、容易に廃棄できる用途、例えば、仮囲い用のブロック、ボードなどの用途にも、本実施形態のゼオライト含有組成物を好適に使用することができる。
ゼオライトは、土壌改良材等としても用い得る成分であり、ケイ酸カリウムおよび高炉スラグはいずれも肥料として用い得る成分であるため、本実施形態のゼオライト含有組成物は、使用後にそのまま土壌に廃棄することができる。
以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら制約されるものではない。
<ゼオライト含有組成物の調製>
以下の(1)〜(3)の成分を含むゼオライト含有組成物と、(4)水道水と、を含む混合物を調製した。
(1)ゼオライト(イタヤ・ゼオライトSGW−B4(商品名)平均粒子径:18μm以下、ジークライト株式会社製) 80g
(2)高炉スラグ(新日鐵住金株式会社製) 40g
(3)1号ケイ酸カリウム(大阪硅曹株式会社製) 27g
(4)水道水 53g
まず、(3)1号ケイ酸カリウムを(4)水道水に溶解してケイ酸カリウム溶液を調製し、(2)高炉スラグに、得られた溶液を添加し、さらに、(1)ゼオライト(SGW−B4)を投入して粘土状になるまで十分に混練りし、混練物を調製した。
<混練物の成形>
得られた混練物を、70mm×45mmのバットに投入し、表面を平らに均し、厚み5mmとし、数日自然乾燥させることで、タイル型の硬化体を得た。
タイル型の硬化体は白色であり、外観に優れていた。
<ゼオライト含有組成物の調製>
以下の(1)〜(3)の成分を含むゼオライト含有組成物と、(4)水道水と、を含む混合物を調製した。
(1)ゼオライト(イタヤ・ゼオライトSGW−B4(商品名)平均粒子径:18μm以下、ジークライト株式会社製) 210g
(2)高炉スラグ(新日鐵住金株式会社製) 150g
(3)1号ケイ酸カリウム(大阪硅曹株式会社製) 75g
(4)水道水 75g
まず、(3)1号ケイ酸カリウムを(4)水道水に溶解してケイ酸カリウム溶液を調製し、(2)高炉スラグに、得られた溶液を添加し、さらに、(1)ゼオライト(SGW−B4)を投入して粘土状になるまで十分に混練りし、混練物を調製した。
<混練物の成形>
得られた混練物を、シリコーンゴム製の5号植木鉢型枠に投入し、表面を均質にし、厚み10mmとし、数日自然乾燥させ、植木鉢型の硬化体を得た。
この硬化体は据え置き用途の植木鉢として用いることが可能である。
<ゼオライト含有組成物の調製>
以下の(1)〜(3)の成分を含むゼオライト含有組成物と、(4)水道水と、を含む混合物を調製した。
(1)ゼオライト(イタヤ・ゼオライトSGW−B4(商品名)平均粒子径:18μm以下、ジークライト株式会社製) 210g
(2)高炉スラグ(新日鐵住金株式会社製) 150g
(3)1号ケイ酸カリウム(大阪硅曹株式会社製) 32g
(4)水道水 128g
まず、(3)1号ケイ酸カリウムを(4)水道水に溶解してケイ酸カリウム溶液を調製し、(2)高炉スラグに、得られた水溶液を添加し、さらに、(1)ゼオライト(SGW−B4)を投入して粘土状になるまで十分に混練りし、混練物を調製した。
<混練物の成形>
得られた混練物を、シリコーンゴム製の5号植木鉢型枠に投入し、表面を均質にし、厚み10mmとし、数日自然乾燥させ、植木鉢型の硬化体を得た。
この硬化体は土壌に埋め肥料とする用途の植木鉢として用いることが可能である。
<ゼオライト含有組成物の調製>
以下の(1)〜(3)の成分を含むゼオライト含有組成物と、(4)水道水と、(5)リン酸と、を含む混合物を調製した。
(1)ゼオライト(イタヤ・ゼオライトSGW−B4(商品名)平均粒子径:18μm以下、ジークライト株式会社製) 210g
(2)高炉スラグ(新日鐵住金株式会社製) 150g
(3)1号ケイ酸カリウム(大阪硅曹株式会社製) 20g
(4)水道水 140g
(5)リン酸 20g
まず、(3)1号ケイ酸カリウムを(4)水道水に溶解してケイ酸カリウム溶液を調製し、(2)高炉スラグに、得られた水溶液を添加し、さらに、(1)ゼオライト(SGW−B4)を投入して粘土状になるまで十分に混練りし、その後、(5)リン酸を加えて混練物を調製した。
この混練物は植物の培養資材等として用いることが可能である。これは土とはまた異なる植物の培養資材として様々な用途が考えられる。
本実施形態のゼオライト含有組成物は、ゼオライト、高炉スラグ、ケイ酸カリウムおよび水を用いて得られ、組成物に含まれるゼオライトは土壌改良材などの農業資材として使用される成分であり、高炉スラグおよびケイ酸カリウムはいずれも肥料として使用される成分であるため、例えば硬化体として製造した場合に使用後に土壌中に廃棄しても、土壌を汚染する懸念がない。また、高炉スラグおよびケイ酸カリウムによる肥効は遅効的であるため、土壌バランス並びにその生態系に最大限配慮されている。さらには、高炉スラグやケイ酸カリウムはアルカリ性物質であるが、ゼオライトと用いることによって、土壌に投入した場合でもpH調整を行い、土壌が過剰なpH値を示さない。
従って、本実施形態のゼオライト含有組成物は、組成物に含まれるゼオライトの有する良好な機能を発揮することが期待できるのである。

Claims (5)

  1. ゼオライトを含有組成物全量に対し20質量%〜70質量%と、ケイ酸カリウムを含有組成物全量に対し0.00001質量%〜19.99999質量%と、高炉スラグを含有組成物全量に対し20質量%〜70質量%と、を含むゼオライト含有組成物。
  2. 建造物用内装材、外壁材、または植木鉢である請求項1に記載のゼオライト含有組成物。
  3. 植木ポットである請求項1に記載のゼオライト含有組成物。
  4. 植物の培養資材である請求項1に記載のゼオライト含有組成物。
  5. ゼオライトを含有組成物全量に対し20質量%〜70質量%と、ケイ酸カリウムを含有組成物全量に対し0.00001質量%〜19.99999質量%と、高炉スラグを組成物の全量に対し20質量%〜70質量%と、を含むゼオライト含有混合物を混練する混練工程、および
    前記混練工程で得られたゼオライト含有混練物を型枠に投入し、養生する養生工程、
    を含むゼオライト含有組成物の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112058219A (zh) * 2020-09-17 2020-12-11 昆明理工大学 一种高炉镍铁渣基沸石分子筛的制备方法及应用
CN112456895A (zh) * 2020-12-22 2021-03-09 华新水泥股份有限公司 一种植被混凝土及其制备方法

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