JP2018158419A - スクロール状工作物の加工方法及び加工装置 - Google Patents

スクロール状工作物の加工方法及び加工装置 Download PDF

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Abstract

【課題】スクロール状壁の基端側の隅部の直角度を高める。
【解決手段】インボリュート曲線部35の壁面と工具16との接触点Pにおける壁面の法線方向が常に一定のX軸方向を向くように、スクロール状工作物30をインボリュート曲線部35の基礎円BCの中心点を中心に回転させながら、工具16をスクロール状工作物30に対してX軸方向に相対移動させて壁面を加工する。この壁面を加工する工程は、スクロール状壁32の立設側の端部が工具16との接触点Pから離れる方向に、スクロール状工作物30を所定の傾斜角度αだけ傾斜させながら行う。
【選択図】図9

Description

本発明は、スクロール状工作物の加工方法及び加工装置に関するものである。
従来より、工具と工作物との相対移動、及び工作物の回転を適切に制御することで、スクロール状工作物の壁面を加工する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、スクロール状工作物におけるインボリュート曲線部の内壁面又は外壁面に対し、インボリュート曲線の基礎円の中心からその径方向と合致するY軸方向に基礎円の半径分だけ工具の中心位置をずらした状態で、この工具をY軸方向と直交するX軸方向に当て、このX軸方向に工具とスクロール状工作物とを相対移動させながらスクロール状工作物を基礎円の中心回りに回転させることにより、壁面の加工を行うようにした方法が開示されている。
特開平7−51916号公報
ところで、スクロール状工作物は、スクロール圧縮機等の圧縮機構に用いられるものであり、スクロール圧縮機の省スペース化や軽量化を図るために、スクロール状壁の溝幅Dは狭く、スクロール状壁の渦巻き高さLが高くなる傾向にある。
ここで、図11(a)に示すように、高アスペクト比(例えば、L/D=2〜4)のスクロール状壁32を工具16で加工する際に、スクロール状壁32に工具16を押し当てると、図11(b)に示すように、工具16やスクロール状壁32が切削抵抗によって撓んでしまうおそれがある。なお、図11では、工具16やスクロール状壁32の撓み具合を誇張して図示しているだけであり、実際の撓み量とは異なっている。
その結果、図11(c)に示すように、スクロール状壁32の基端側の隅部では、工具16の撓みによって切削できなかった部分が残り、直角度d1が低下してしまう。
そこで、図12(a)に示すように、例えば0.01mm程度のバックテーパを工具16に設けておき、図12(b)に示すように、スクロール状壁32に工具16を押し当てたときに、工具16の撓みによって隅部が切削されない状態をキャンセルすることが考えられる。
これにより、図12(c)に示すように、スクロール状壁32の基端側の隅部を十分に切削することが可能となる。つまり、直角度d2がd2<d1となり、バックテーパを設けない場合に比べて、直角度を高めることができる。
しかしながら、工具16にバックテーパを設けることで、スクロール状壁32の基端側の隅部が切削されない状態をキャンセルするようにした構成では、スクロール状工作物30の材種やスクロール状壁32の渦巻き高さに合わせた多種の工具16が必要となり、コストアップの要因となってしまう。
また、新品で切れ味が良い状態の工具16と、摩耗が進行した状態の工具16とでは、切削抵抗が異なることから、工具16やスクロール状壁32の撓み量も変化し、スクロール状壁32の隅部の直角度が安定しないという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、スクロール状壁の基端側の隅部の直角度を高めることにある。
本発明は、スクロール状壁を有するスクロール状工作物の、該スクロール状壁の壁面に形成されたインボリュート曲線部を加工するための加工方法を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、前記インボリュート曲線部の壁面と工具との接触点における該壁面の法線方向が常に一定の第1方向を向くように、前記スクロール状工作物を前記インボリュート曲線部の基礎円の中心点を中心に回転させながら、該工具を該スクロール状工作物に対して該第1方向に相対移動させて該壁面を加工する工程と、
前記壁面を加工する工程の間、前記スクロール状壁の立設側の端部が該工具との接触点から離れる方向に、前記スクロール状工作物又は前記工具を所定角度傾斜させる工程とを備えたことを特徴とするものである。
第1の発明では、インボリュート曲線部の壁面と工具との接触点における壁面の法線方向が常に一定の第1方向を向くようにスクロール状工作物を回転させるので、スクロール状工作物に対する工具の相対運動がさほど複雑とならず、円滑な動きで加工を進めることができる。
また、壁面を加工する間に、スクロール状壁の立設側の端部が工具との接触点から離れる方向に、スクロール状工作物又は工具を所定角度傾斜させているので、工具やスクロール状壁が切削抵抗によって撓んだ場合でも、スクロール状壁の基端側の隅部に工具の先端を到達させることができる。これにより、工具の撓みによって隅部が切削されない状態をキャンセルすることができ、隅部の直角度を高めることができる。
また、スクロール状工作物と工具とを相対的に傾斜させるだけで、スクロール状壁の隅部の加工を1種類の工具で行うことができるので、多種の工具を準備する必要が無く、コストアップを抑えることができる。また、経年使用によって工具の切れ味、つまり、切削抵抗が異なる場合でも、傾斜角度を調整するだけで、スクロール状壁の隅部の直角度を高めることができる。
第2の発明は、スクロール状壁を有するスクロール状工作物の、該スクロール状壁の壁面に形成されたインボリュート曲線部を加工するための加工装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第2の発明は、前記スクロール状工作物を前記インボリュート曲線部の基礎円の中心点を中心に回転させる回転駆動部と、
前記スクロール状工作物と工具を、前記インボリュート曲線部の基礎円の直径と略平行な第1方向に相対移動させる第1駆動部と、
前記スクロール状工作物に対する前記工具の軸方向の角度を相対的に変更する角度変更部と、
前記インボリュート曲線部の壁面と前記工具との接触点における該壁面の法線方向が常に一定の第1方向を向くように、前記スクロール状工作物を前記インボリュート曲線部の基礎円の中心点を中心に回転させながら、該工具を該スクロール状工作物に対して該第1方向に相対移動させて該壁面を加工する一方、該壁面を加工する間、前記スクロール状壁の立設側の端部が該工具との接触点から離れる方向に所定角度傾斜させるように、前記回転駆動部、前記第1駆動部、及び前記角度変更部を動作させる制御部とを備えたことを特徴とするものである。
第2の発明では、インボリュート曲線部の壁面と工具との接触点における壁面の法線方向が常に一定の第1方向を向くようにスクロール状工作物を回転させるので、スクロール状工作物に対する工具の相対運動がさほど複雑とならず、円滑な動きで加工を進めることができる。
また、壁面を加工する間に、スクロール状壁の立設側の端部が工具との接触点から離れる方向に、スクロール状工作物又は工具を所定角度傾斜させているので、工具やスクロール状壁が切削抵抗によって撓んだ場合でも、スクロール状壁の基端側の隅部に工具の先端を到達させることができる。これにより、工具の撓みによって隅部が切削されない状態をキャンセルすることができ、隅部の直角度を高めることができる。
本発明によれば、インボリュート曲線部の壁面を加工する間に、スクロール状工作物又は工具を所定角度傾斜させることで、工具の撓みによって隅部が切削されない状態をキャンセルすることができ、隅部の直角度を高めることができる。
本実施形態に係る加工装置の構成を示す斜視図である。 NC制御装置の構成を示すブロック図である。 スクロール状工作物におけるインボリュート曲線部の内壁面を加工する様子を示す正面図である。 スクロール状工作物におけるインボリュート曲線部の内壁面を加工する様子を示す正面図である。 スクロール状工作物におけるインボリュート曲線部の内壁面を加工する様子を示す正面図である。 スクロール状工作物における中心部を加工する様子を示す正面図である。 スクロール状工作物におけるインボリュート曲線部の外壁面を加工する様子を示す正面図である。 スクロール状工作物におけるインボリュート曲線部の外壁面を加工する様子を示す正面図である。 スクロール状壁を工具で加工するための加工方法を説明するための側面断面図であり、(a)は、スクロール状壁に工具を押し当てる前の状態を示し、(b)は、スクロール状壁及び工具が撓んだ状態を示し、(c)は、スクロール状壁の基端側の隅部の直角度を示している。 その他の実施形態に係る加工装置の構成を示す斜視図である。 スクロール状壁を工具で加工するための従来の加工方法を説明するための側面断面図であり、(a)は、スクロール状壁に工具を押し当てる前の状態を示し、(b)は、スクロール状壁及び工具が撓んだ状態を示し、(c)は、スクロール状壁の基端側の隅部の直角度を示している。 スクロール状壁をバックテーパを設けた工具で加工するための従来の加工方法を説明するための側面断面図であり、(a)は、スクロール状壁に工具を押し当てる前の状態を示し、(b)は、スクロール状壁及び工具が撓んだ状態を示し、(c)は、スクロール状壁の基端側の隅部の直角度を示している。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
〈加工装置の構成〉
図1に示すように、加工装置1のベッド10上には、Y軸コラム12が立設されている。Y軸コラム12には、上下方向であるY軸方向に沿って移動可能に工具台14が装着されている。
工具台14は、工具16(本実施形態では、エンドミル)を着脱可能に把持するチャック(図示省略)を備え、Y軸コラム12内に設けられたボールねじ機構(図示省略)及びY軸モータ13(図2参照)によって昇降駆動されるようになっている。
ベッド10上には、工具16の中心軸と平行なZ軸方向に延びるレール18が設置されている。レール18には、レール18に沿ってスライド可能なZ軸テーブル20が装着されている。Z軸テーブル20は、Z軸モータ22及びボールねじ機構(図示省略)によってZ軸方向にスライド駆動されるようになっている。
Z軸テーブル20上には、Z軸方向とY軸方向とに直交するX軸方向にスライド可能にX軸テーブル24が装着されている。X軸テーブル24は、第1駆動部としてのX軸モータ25(図2参照)及びボールねじ機構(図示省略)によってX軸方向にスライド駆動されるようになっている。
X軸テーブル24上には、Y軸と平行なB軸方向(上下方向)に延びる中心軸41を中心に回転可能なB軸テーブル40が装着されている。B軸テーブル40は、B軸モータ42(角度変更部)及びボールねじ機構43によってB軸回りに回転駆動されるようになっている。
B軸テーブル40上には、主軸台26が立設されている。主軸台26は、Z軸と平行なC軸回りに回転可能に主軸(図示省略)を支持している。主軸は、C軸モータ28(回転駆動部)によってC軸回りに回転駆動されるとともに、チャック(図示省略)を介してスクロール状工作物30を着脱可能に把持するように構成されている。
加工装置1は、図2に示すようなNC制御装置50を備えている。NC制御装置50は、Z軸モータ22を作動させることにより、工具16に対するスクロール状工作物30の位置決めを行う。
NC制御装置50は、X軸モータ25、Y軸モータ13、C軸モータ28、及びB軸モータ42の作動制御により、スクロール状工作物30の壁面加工を実行させるものである。
NC制御装置50は、このような加工制御に関与する機能として、データ読取部52と、補間データ演算部54と、パルス分配部56とを備えている。
データ読取部52は、外部から入力されるNCデータ(スクロール状壁32の加工形状や送り速度等)を読み取り、記憶するものである。
補間データ演算部54は、データ読取部52で読み取られたデータに基づいて、スクロール状壁32を加工するための補間データを演算し、出力するものである。
パルス分配部56は、補間データからX軸、Y軸、Z軸、C軸、及びB軸の各軸にパルスを分配し、X軸モータ25、Y軸モータ13、Z軸モータ22、C軸モータ28、及びA軸モータ42に出力するものである。
図3に示すように、スクロール状工作物30は、円形の外周面を有し、その前側面(図3では手前側面)から前方にスクロール状壁32が突出している。スクロール状壁32は、中心部34と、インボリュート曲線部35とを有する。
中心部34は、スクロール状壁32の内壁面と外壁面との境界点を挟む所定領域に形成されており、円弧、直線等、インボリュート曲線以外の形状に形成されている。
インボリュート曲線部35は、中心部34を挾む外壁面35a及び内壁面35bを有する。外壁面35a及び内壁面35bは、本実施形態による加工の前の状態で、およそ互いに同一の円を基礎円とするインボリュート曲線状に形成されている。従って、X軸方向及びY軸方向は、基礎円の半径方向と合致する方向に設定されている。
〈スクロール状壁の加工方法〉
以下、加工装置1により実行されるスクロール状壁32の加工方法について、図3〜図8を用いて説明する。
まず、インボリュート曲線部35の壁面を円弧補間する。例えば、壁面の形状を同じピッチ角度(インボリュート曲線の伸開角)で分割し、その分割した各インボリュート曲線について近似円弧を割り当てるようにすればよい。
実際の加工においては、図3に示すように、工具16の中心をインボリュート曲線の基礎円BCの中心に対してY軸方向に沿って負の向き(下方)に基礎円半径rとほぼ等しい分だけ相対的にずらし、このY軸位置で工具16をインボリュート曲線部35の内壁面35bの径方向外側部に対して図3の右側から左側に向かって接触させる。このとき、X軸、C軸の動きにより、スクロール状壁の最外端を加工しながら所定の位置に接触させることも可能である。この状態で、工具16と内壁面35bとの接触点Pにおけるこの内壁面35bの法線方向は、X軸方向(第1方向)と合致している。
次に、この状態から、法線方向が常にX軸方向に向くように、スクロール状工作物30をC軸を中心に図3で反時計回り方向に回転させながら、補間した各円弧に工具16が沿うように、工具16をスクロール状工作物30に対してX軸方向及びY軸方向に相対移動させる。すなわち、X軸モータ25、Y軸モータ13、及びC軸モータ28を同時に作動させる。
このような制御により、工具16は、Y軸方向に微小振幅で振動しながら、巨視的に見てX軸方向にほぼ直線移動することになる(図4及び図5参照)。
このような加工が進むうち、工具16がインボリュート曲線部35の内壁面35bから中心部34に差し掛かり、さらに、図6に示すように中心部34を加工する領域では、上述したように補間演算されたデータに基づき、両者の接触点における中心部34壁面の法線方向を常にX軸方向に保つようにして中心部34を続けて加工するようにしてもよいし、この中心部34については別途加工するようにしてもよい。
上述したように中心部34の加工を進めた場合、この中心部34の終点に達した時点では、工具16は基礎円中心に対してY軸方向に上述したものと逆向き(すなわち正の向き)にほぼ基礎円半径r分だけずれた位置に自動的に位置することとなる。
この状態から、図3〜図5において説明したのと同様に、インボリュート曲線部35と工具16との接触点Pにおける法線方向をX軸方向に維持するようにして、スクロール状工作物30をC軸を中心に図6で時計回り方向に回転させながら工具16をスクロール状工作物30に対してX軸方向及びY軸方向に相対移動させる。
これにより、図7及び図8に示すように、インボリュート曲線部35の外壁面35aをその径方向内側部分から径方向外側部分に向かって連続加工することができる。
ところで、スクロール状壁32を工具16で加工する際に、スクロール状壁32に工具16を押し当てると、工具16やスクロール状壁32が切削抵抗によって撓んでしまうおそれがある。その結果、スクロール状壁32の基端側の隅部では、工具16の撓みによって切削できなかった部分が残り、直角度が低下してしまうため、好ましくない。
そこで、本実施形態では、インボリュート曲線部35の壁面を加工する間に、B軸テーブル40をB軸モータ42及びボールねじ機構43によってB軸回りに回転駆動させることで、スクロール状工作物30を工具16に対して所定角度傾斜させるようにしている。
具体的に、インボリュート曲線部35の壁面を加工する間、図9(a)に示すように、スクロール状壁32の立設側の端部が工具16との接触点Pから離れる方向に、スクロール状工作物30を工具16に対して所定の傾斜角度αだけ傾斜させる。
そして、この状態で、図9(b)に示すように、スクロール状壁32に工具16を押し当てると、工具16やスクロール状壁32が切削抵抗によって撓むが、スクロール状工作物30を傾斜させたことで、工具16の先端をスクロール状壁32の基端側の隅部に到達させることができる。
なお、図9では、工具16やスクロール状壁32の撓み具合を誇張して図示しているだけであり、実際の撓み量とは異なっている。
これにより、図9(c)に、工具16の撓みによって隅部が切削されない状態がキャンセルされ、スクロール状壁32の基端側の隅部を十分に切削することが可能となる。つまり、スクロール状工作物30を傾斜させない場合に比べて、直角度dを高めることができる。
また、スクロール状工作物30と工具16とを相対的に傾斜させるだけで、スクロール状壁32の隅部の加工を1種類の工具16で行うことができるので、多種の工具16を準備する必要が無く、コストアップを抑えることができる。また、経年使用によって工具16の切れ味、つまり、切削抵抗が異なる場合でも、傾斜角度αを調整するだけで、スクロール状壁32の隅部の直角度dを高めることができる。
《その他の実施形態》
前記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
本実施形態では、B軸テーブル40上に主軸台26を設け、主軸台26をB軸回りに回転駆動することで、スクロール状工作物30に対する工具16の軸方向の角度を相対的に変更するようにしたが、この形態に限定するものではない。
例えば、図10に示すように、ベッド10上に、Y軸と平行なB軸方向(上下方向)に延びる中心軸41を中心に回転可能なB軸テーブル40を設け、B軸テーブル40上にY軸コラム12を立設させた構成であっても良い。この場合には、スクロール状工作物30のスクロール状壁32に対して工具16を所定の傾斜角度αだけ傾斜させることとなる。
また、本実施形態では、スクロール状工作物30をX軸方向に移動させ、工具16をY軸方向に移動させるものを示したが、工具16をX軸方向に移動させても良いし、スクロール状工作物30をY軸方向に移動させるようにしてもよい。
また、本実施形態では、インボリュート曲線部35の壁面と工具16との接触点Pにおける壁面の法線方向が常に一定のX軸方向を向くように設定するとともに、Y軸と平行なB軸回りにB軸テーブル40を回転駆動することで、主軸台26の角度変更を行い、スクロール状工作物30を傾斜させながら壁面を加工するようにしたが、この形態に限定するものではない。
例えば、X軸と平行なA軸回りに回転駆動するA軸テーブルを設けておき、インボリュート曲線部35の壁面と工具16との接触点Pにおける壁面の法線方向が常に一定のY軸方向を向くように設定するとともに、A軸テーブルを回転駆動することで、主軸台26の角度変更を行い、スクロール状工作物30を傾斜させながら壁面を加工するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明は、スクロール状壁の基端側の隅部の直角度を高めることができるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
1 加工装置
16 工具
25 X軸モータ(第1駆動部)
28 C軸モータ(回転駆動部)
30 スクロール状工作物
32 スクロール状壁
35 インボリュート曲線部
42 B軸モータ(角度変更部)
50 NC制御装置(制御部)
BC 基礎円
P 接触点

Claims (2)

  1. スクロール状壁を有するスクロール状工作物の、該スクロール状壁の壁面に形成されたインボリュート曲線部を加工するための加工方法であって、
    前記インボリュート曲線部の壁面と工具との接触点における該壁面の法線方向が常に一定の第1方向を向くように、前記スクロール状工作物を前記インボリュート曲線部の基礎円の中心点を中心に回転させながら、該工具を該スクロール状工作物に対して該第1方向に相対移動させて該壁面を加工する工程と、
    前記壁面を加工する工程の間、前記スクロール状壁の立設側の端部が該工具との接触点から離れる方向に、前記スクロール状工作物又は前記工具を所定角度傾斜させる工程とを備えたことを特徴とするスクロール状工作物の加工方法。
  2. スクロール状壁を有するスクロール状工作物の、該スクロール状壁の壁面に形成されたインボリュート曲線部を加工するための加工装置であって、
    前記スクロール状工作物を前記インボリュート曲線部の基礎円の中心点を中心に回転させる回転駆動部と、
    前記スクロール状工作物と工具を、前記インボリュート曲線部の基礎円の直径と略平行な第1方向に相対移動させる第1駆動部と、
    前記スクロール状工作物に対する前記工具の軸方向の角度を相対的に変更する角度変更部と、
    前記インボリュート曲線部の壁面と前記工具との接触点における該壁面の法線方向が常に一定の第1方向を向くように、前記スクロール状工作物を前記インボリュート曲線部の基礎円の中心点を中心に回転させながら、該工具を該スクロール状工作物に対して該第1方向に相対移動させて該壁面を加工する一方、該壁面を加工する間、前記スクロール状壁の立設側の端部が該工具との接触点から離れる方向に所定角度傾斜させるように、前記回転駆動部、前記第1駆動部、及び前記角度変更部を動作させる制御部とを備えたことを特徴とするスクロール状工作物の加工装置。
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