JP2018157282A - 端末、プログラム、データ送信方法 - Google Patents

端末、プログラム、データ送信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワーク環境が変化してもデータの遅延等を抑制しうる端末を提供すること。【解決手段】ネットワークを介して他の端末とデータと通信する端末10であって、前記データを取得するデータ取得手段14,15と、前記データを符号化するための設定情報に基づいて前記データを符号化する符号化手段33と、前記他の端末に符号化された前記データを送信する通信手段12と、現在の設定情報では前記データの送信に遅延が発生すると予測される場合、前記設定情報を段階的に変更する段階的符号化方針情報を参照し、前記設定情報を段階的に変更する設定情報変更手段32と、を有する。【選択図】図10

Description

本発明は、端末、プログラム、及びデータ送信方法に関する。
通信ネットワークを利用して遠隔会議等のコミュニケーションを実現する通信システムが知られている。通信システムにおいては、画面データの共有中に共有している画面のウィンドウサイズ(画素数)を変更すること、又は、カメラ等の撮像装置のパラメータ(解像度、フレームレート等)を画面の共有中に変更することなどが行われる場合がある。これらの場合、送受信される映像データのデータ量が変化する。
しかしながら、通信システムが例えばインターネットを介して通信する場合、帯域が保証されているとは限らないため、映像データのデータ量の変化により映像データの遅延や途絶などが発生する場合がある。このため、従来から映像データのデータ量を低減する技術が考案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、撮像装置に設定するパラメータを調整することによって、フレーム(映像データ)間の差分データを小さくし、映像データのデータ量を抑制する通信システムが開示されている。
しかしながら、従来の技術では、パラメータの変更後にさらネットワーク環境が変化するような場合に対応できないという問題がある。例えば、解像度やフレームレートなどのパラメータが変更されデータ量が増えた後に、ネットワーク環境が悪化するような場合でも通信システムは変更後のパラメータで符号化するため、映像データの遅延や途絶が発生してしまうおそれがある。
本発明は上記課題に鑑み、ネットワーク環境が変化してもデータの遅延等を抑制しうる端末を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、ネットワークを介して他の端末とデータと通信する端末であって、前記データを取得するデータ取得手段と、前記データを符号化するための設定情報に基づいて前記データを符号化する符号化手段と、前記他の端末に符号化された前記データを送信する通信手段と、現在の設定情報では前記データの送信に遅延が発生すると予測される場合、前記設定情報を段階的に変更する段階的符号化方針情報を参照し、前記設定情報を段階的に変更する設定情報変更手段と、を有する。
ネットワーク環境が変化してもデータの遅延等を抑制しうる端末を提供することができる。
テレビ会議システムの概略構成図である。 テレビ会議システムにおける通信の概要を示す概念図である。 端末のハードウェア構成の一例を示す図である。 管理サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。 端末の機能的な構成の一例を示すブロック図である。 映像符号化部の機能をブロック状に示すブロック図の一例である。 映像復号部の機能をブロック状に示すブロック図の一例である。 送信側の端末の動作を説明するシーケンス図の一例である。 映像符号化部の符号化設定部が受け付けた映像データのパラメータの一例を示す図である。 符号化設定部が符号化設定を決定する手順を示すフローチャート図の一例である。 受信側の端末の動作を説明するシーケンス図の一例である。 映像復号部の復号設定部が取得した映像データのパラメータの一例を示す図である。 帯域情報の一例を示す図である。 端末が帯域情報に基づいて符号化設定を決定する手順を示すシーケンス図の一例である。 端末の映像符号化部が帯域情報に基づいて符号化設定を決定する手順を示すフローチャート図の一例である。
以下に本発明に係る端末、データ送信方法及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。以下では、本発明を適用した通信システムの一例として、複数のテレビ会議端末(「端末」に相当)間で映像データ及び音声データを送受信して複数拠点での遠隔会議を実現するテレビ会議システム(「ビデオ会議システム」ともいう。)を例示する。このテレビ会議システムでは、通信している映像データのウィンドウの解像度又はフレームレートが増加するような場合、目標の解像度やフレームレートに向けて段階的に増加するような値にパラメータを調整する。また、調整後のパラメータでも遅延や途切れが生じた場合、送信設定の再調整を行い、映像データの品質の低下を抑制して、映像データの遅延や途切れを抑える。
<用語について>
特許請求の範囲の設定情報とは、端末がデータを送信するための設定に関する情報である。あるいは、送信されるデータのデータ量に影響する設定ということができる。本実施形態では符号化設定という用語で説明する。具体的には、解像度、フレームレート、及び、ビットレートの少なくとも1つが例として挙げられる。
段階的に変更するとは、値Aから値Bに変更する場合に、値Aを値Aと値Bの間の値に少なくとも1回以上変更することをいう。最終的に値Bまで到達しなくてもよい。
符号化とは信号やデータを一定の規則に従ってデータ化することをいう。また、遅延とは、本来、データが到達する予定のタイミングよりも遅れることをいう。
<システム構成例>
図1は、本実施形態のテレビ会議システム1の概略構成図であり、図2は、本実施形態のテレビ会議システム1における通信の概要を示す概念図である。
本実施形態のテレビ会議システム1は、図1に示すように、各拠点に設置された複数のテレビ会議端末10(以下、単に「端末10」という。)及びディスプレイ11と、複数の中継装置30と、管理サーバ40と、プログラム提供サーバ50と、メンテナンスサーバ60と、を備える。
ディスプレイ11は、有線又は無線により端末10に接続されている。なお、ディスプレイ11は、端末10と一体化された構成であってもよい。
端末10及び中継装置30は、例えば、LAN(Local Area Network)のノードとしてルータに接続される。ルータは、データ伝送の経路選択を行うネットワーク機器であり、図1に示す例では、LAN2a内のルータ70aと、LAN2b内のルータ70bと、LAN2c内のルータ70cと、LAN2d内のルータ70dと、ルータ70a及びルータ70bと専用回線2eで接続されてインターネット2iに繋がるルータ70eと、ルータ70c及びルータ70dと専用回線2fで接続されてインターネット2iに繋がるルータ70fとを例示している。
なお、LAN2a及びLAN2bは地域X内の別の場所に構築され、LAN2c及びLAN2dは地域Y内の別の場所に構築されていることを想定している。例えば、地域Xは日本、地域Yはアメリカ合衆国であり、LAN2aは東京の事業所内で構築され、LAN2bは大阪の事業所内で構築され、LAN2cはニューヨークの事業所内で構築され、LAN2dはワシントンD.C.の事業所内で構築されている。本実施形態では、LAN2a、LAN2b、専用回線2e、インターネット2i、専用回線2f、LAN2c、及びLAN2dによって、通信ネットワーク2が構築されている。この通信ネットワーク2には、有線だけでなく、WiFi(Wireless Fidelity)やBluetooth(登録商標)などの無線による通信が行われる箇所が含まれていてもよい。
本実施形態のテレビ会議システム1では、複数の端末10間で中継装置30を介した映像データ及び音声データの送受信を行う。この際、図2に示すように、複数の端末10間には、管理サーバ40を介して、各種の管理情報を送受信するための管理情報用セッションSeiが確立される。また、複数の端末10間には、中継装置30を介して、映像データ及び音声データの送受信を行うためのデータ用セッションSedが確立される。ここで、特に、データ用セッションSedで送受信される映像データは、スケーラブルに符号化された符号化データであり、例えば、高品質映像の符号化データ、中品質映像の符号化データ、低品質映像の符号化データが、それぞれ別々のチャンネルで送受信される。なお、複数の端末10間で管理情報用セッションSeiやデータ用セッションSedを確立する処理は、公知の技術を適用できるため本実施形態では詳細な説明を省略する。必要であれば、例えば特開2012−138893号公報に記載の技術を利用することができるが、この技術に限られるものではない。
管理サーバ40は、本実施形態のテレビ会議システム1の全体を管理するコンピュータ(情報処理装置)である。例えば、管理サーバ40は、登録された各端末10の状態管理、中継装置30の状態管理、端末10を使用するユーザのログイン管理、複数の端末10間で確立されたデータ用セッションSedの管理などを行う。
プログラム提供サーバ50は、各種のプログラムを端末10、中継装置30、管理サーバ40、メンテナンスサーバ60などに提供するコンピュータである。例えば、プログラム提供サーバ50は、端末10に各種機能を実現させるための端末用プログラムを格納しており、この端末用プログラムを端末10に送信することができる。また、プログラム提供サーバ50は、中継装置30に各種機能を実現させるための中継装置用プログラムを格納しており、この中継装置用プログラムを中継装置30に送信することができる。また、プログラム提供サーバ50は、管理サーバ40に各種機能を実現させるための管理サーバ用プログラムを格納しており、この管理サーバ用プログラムを管理サーバ40に送信することができる。また、プログラム提供サーバ50は、メンテナンスサーバ60に各種機能を実現させるためのメンテナンスサーバ用プログラムを格納しており、このメンテナンスサーバ用プログラムをメンテナンスサーバ60に送信することができる。
メンテナンスサーバ60は、端末10、中継装置30、管理サーバ40、及びプログラム提供サーバ50のうちの少なくとも1つの維持、管理、又は保守を行うためのコンピュータである。例えば、メンテナンスサーバ60が国内に設置され、端末10、中継装置30、管理サーバ40、又はプログラム提供サーバ50が国外に設置されている場合、メンテナンスサーバ60は、通信ネットワーク2を介して遠隔的に、端末10、中継装置30、管理サーバ40、及びプログラム提供サーバ50のうちの少なくとも1つの維持、管理、保守等のメンテナンスを行う。
次に、本実施形態のテレビ会議システム1における端末10、中継装置30、管理サーバ40、プログラム提供サーバ50、及びメンテナンスサーバ60のハードウェア構成について説明する。
図3は、端末10のハードウェア構成の一例を示し、図4は、管理サーバ40のハードウェア構成の一例を示している。なお、中継装置30、プログラム提供サーバ50、及びメンテナンスサーバ60は、中継装置30と同様のハードウェア構成を採用できるため、説明を省略する。
端末10は、図3に示すように、端末10全体の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)101、IPL(Initial Program Loader)等のCPU101の駆動に用いられるプログラムを記憶したROM(Read Only Memory)102を備える。また、CPU101のワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)103、端末用プログラム、映像データ、及び音声データ等の各種データを記憶するフラッシュメモリ104を備える。また、CPU101の制御に従ってフラッシュメモリ104に対する各種データの読み出しや書き込みを制御するSSD(Solid State Drive)105、フラッシュメモリ等の記録メディア106に対するデータの読み出しや書き込み(記憶)を制御するメディアドライブ107を備える。また、通信相手となる他の端末10を選択する場合などに操作される操作ボタン108、端末10の電源のオン/オフを切り換えるための電源スイッチ109、通信ネットワーク2を利用してデータ伝送をするためのネットワークI/F(Interface)111を備えている。
また、端末10は、CPU101の制御に従って被写体を撮像して映像データを得る内蔵型のカメラ112、このカメラ112の駆動を制御する撮像素子I/F113、音声を入力する内蔵型のマイク114、音声を出力する内蔵型のスピーカ115を備える。また、CPU101の制御に従ってマイク114及びスピーカ115との間で音声信号の入出力を処理する音声入出力I/F116を備える。また、CPU101の制御に従ってディスプレイ11に表示映像のデータを伝送するディスプレイI/F117、各種の外部機器を接続するための外部機器接続I/F118、端末10の各種機能の異常を知らせるアラームランプ119、及び上記各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン110を備えている。
なお、カメラ112、マイク114、スピーカ115は、必ずしも端末10に内蔵されている必要はなく、外付けされる構成であってもよい。また、ディスプレイ11は、端末10に内蔵された構成であってもよい。また、ディスプレイ11は、液晶パネル等の表示装置を想定するが、これに限らず、プロジェクタ等の投影装置であってもよい。図3に示す端末10のハードウェア構成はあくまで一例であり、上記以外の他のハードウェアが追加されていてもよい。
上記したプログラム提供サーバ50から提供される端末用プログラムは、例えばフラッシュメモリ104に格納され、CPU101の制御によりRAM103上に読み出されて実行される。なお、端末用プログラムを格納するメモリは不揮発性メモリであればよく、フラッシュメモリ104に限らず、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等を用いてもよい。また、端末用プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルによって、コンピュータで読み取り可能な記録メディア106等の記録媒体に記録されて提供されるようにしてもよい。また、端末用プログラムは、ROM102等に予め格納された組み込みプログラムとして提供されるようにしてもよい。
管理サーバ40は、図4に示すように、管理サーバ40全体の動作を制御するCPU201、IPL等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶したROM202、CPU201のワークエリアとして使用されるRAM203、中継装置用プログラム等の各種データを記憶するHD(Hard Disk)204を備える。また、CPU201の制御に従ってHD204に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するHDD(HD Drive)205、フラッシュメモリ等の記録メディア206に対するデータの読み出しや書き込み(記憶)を制御するメディアドライブ207を備える。また、各種情報を表示するディスプレイ208、通信ネットワーク2を利用してデータ伝送をするためのネットワークI/F209、キーボード211、マウス212、を備える。また、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)213に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するCD−ROMドライブ214、及び上記各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン210を備えている。
上記したプログラム提供サーバ50から提供される管理サーバ用プログラムは、例えばHD204に格納され、CPU201の制御によりRAM203上に読み出されて実行される。また、管理サーバ用プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルによって、記録メディア206やCD−ROM213等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されるようにしてもよい。また、管理サーバ用プログラムは、ROM202等に予め格納された組み込みプログラムとして提供されるようにしてもよい。
<機能について>
図5は、端末10の機能的な構成の一例を示すブロック図である。端末10は、図5に示すように、送受信部12、操作入力受付部13、撮像部14、音声入力部15、音声出力部16、映像符号化部17、映像復号部18、ログイン要求部19、表示制御部20、記憶・読出処理部21、揮発性記憶部22、不揮発性記憶部23、及び、帯域情報処理部25を備える。
送受信部12は、通信ネットワーク2を介して、他の端末10、中継装置30、管理サーバ40等との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。送受信部12は、例えば、図3に示したネットワークI/F111及びCPU101によって実現される。
操作入力受付部13は、端末10を使用するユーザによる各種の入力操作を受け付ける。操作入力受付部13は、例えば、図3に示した操作ボタン108、電源スイッチ109、及びCPU101によって実現される。
撮像部14は、端末10が設置されている拠点の映像を撮像して映像データを出力する。撮像部14は、例えば、図3に示したカメラ112、撮像素子I/F113、及びCPU101によって実現される。
音声入力部15は、端末10が設置されている拠点の音声を入力して音声データを出力する。音声入力部15は、例えば、図3に示したマイク114、音声入出力I/F116、及びCPU101によって実現される。
音声出力部16は、音声データを再生出力する。音声出力部16は、例えば、図3に示したスピーカ115、音声入出力I/F116、及びCPU101によって実現される。
映像符号化部17は、撮像部14から出力される映像データや、音声入力部15から出力される音声データを符号化して、符号化データを生成する。映像符号化部17は、例えば映像データの符号化については、H.264/SVC符号化フォーマットに従って映像データをスケーラブルに符号化する。映像符号化部17は、例えば、図3に示したCPU101が、上記した端末用プログラムに含まれる符号化/復号プログラム(映像・音声コーデック)を実行することにより実現される。映像符号化部17の詳細を図6にて説明する。
映像復号部18は、他の端末10から中継装置30を介して送信された符号化データを復号し、符号化前の映像データや音声データを出力する。映像復号部18は、例えば、図3に示したCPU101が上記した端末用プログラムに含まれる符号化/復号プログラム(映像・音声コーデック)を実行することにより実現される。映像復号部18の詳細を図7にて説明する。
ログイン要求部19は、端末10が管理サーバ40にログインするため端末IDとパスワードなどと共にログイン情報を管理サーバ40に送信する。ログイン要求部19は例えば、図3に示したCPU101が端末用プログラムを実行することにより実現される。
表示制御部20は、映像復号部18が復号した映像データを適宜、表示映像に変換してディスプレイ11に表示させる(再生出力する)ための制御を行う。映像復号部18で復号された映像データが複数の拠点の複数の端末10から送信された映像データを含む場合、予め定められたレイアウトの設定、あるいはユーザにより指定されたレイアウトの設定に従って、それぞれの映像データを1画面内に含む表示映像を生成する。表示制御部20は、例えば、図3に示したディスプレイI/F117及びCPU101によって実現される。
記憶・読出処理部21は、揮発性記憶部22や不揮発性記憶部23に対して各種データを記憶したり、読み出したりする処理を行う。記憶・読出処理部21は、例えば、図3に示したSSD105及びCPU101によって実現される。揮発性記憶部22は、例えば、図3に示したRAM103によって実現される。不揮発性記憶部23は、例えば、図3に示したフラッシュメモリ104によって実現される。不揮発性記憶部23には符号化設定管理部2301が記憶されている。符号化設定管理部2301が記憶する情報については表1にて説明する。
帯域情報処理部25は、現在の通信ネットワーク2の帯域に関する情報を取得する。帯域に関する情報は、例えば符号化データの送信速度、受信速度、及び遅延時間(遅延情報)などである。帯域情報処理部25は、例えば、図3に示したネットワークI/F111及びCPU101によって実現される。
<<映像符号化部17>>
図6は、映像符号化部17の機能をブロック状に示すブロック図の一例である。図6に示すように、映像符号化部17はデータ受付部31、符号化設定部32、符号化部33、符号化設定取得部34、及び帯域情報受付部35を有する。
データ受付部31は符号化の対象となる映像データ及び音声データを撮像部14や音声入力部15から取得する。また、端末10間で共有される会議資料がある場合は資料データなどを受け付ける。
符号化設定取得部34は、符号化設定管理部2301に記憶されている符号化設定情報を取得する。帯域情報受付部35は帯域情報処理部25から帯域情報を取得する。符号化設定部32は、映像データ及び音声データから取得した情報と、符号化設定管理部2301に記憶されている符号化設定情報と、帯域情報とに基づき符号化設定を決定する。必ずしもこの3つの情報を使用しなくてもよい。符号化設定とは符号化のパラメータであり、例えば解像度とフレームレートである。
符号化部33は、符号化設定部32が決定した符号化設定に基づき映像データと音声データを符号化する。
<<映像復号部18>>
図7は、映像復号部18の機能をブロック状に示すブロック図の一例である。図7に示すように、映像復号部18はデータ受付部36、復号設定部37、及び復号部38を有する。
データ受付部36は、復号の対象となる符号化データ(映像データ、音声データ、資料データ)を送受信部12から取得する。復号設定部37は、符号化データから取得した情報に基づき、復号のための復号設定を決定する。復号部38は、復号設定に基づき符号化データを復号する。復号設定とは復号のパラメータであり、例えば解像度とフレームレートである。
<符号化設定管理部>
表1に基づいて符号化設定管理部2301が管理する符号化設定情報について説明する。
Figure 2018157282
表1(a)は、符号化設定情報の一例を示す。符号化設定情報は符号化設定をどのように決定するかの方針(ポリシー)が登録された情報である。符号化設定情報は、パラメータが増加した際の符号化設定の方針を定めた「段階的符号化方針」と、段階的な符号化を実施した際に、データの遅延や途絶等が発生した場合に映像符号化部17が参照する「符号化調整方針」とを有する。これらは、映像データと資料データのそれぞれに対して設定されている。段階的符号化方針は、情報処理装置が参照する情報であるため、より正確には段階的符号化方針情報と称すべきであるが、説明を容易にするため「段階的符号化方針」という用語で説明する。
段階的符号化方針は、現在のパラメータ(解像度やフレームレート)の値を増加させる必要がある場合に、目標値に到達するまでの符号化の対応方針(符号化設定の決め方)を定めた情報である。
符号化調整方針は、段階的な符号化を実施したが、映像データ又は資料データに遅延や途絶などが発生した場合の対応方針(符号化設定をどのように決定するか)を定めた情報である。
符号化設定情報は、端末10に出荷時から設定されていても管理サーバ40から配信されてもよい。また、ユーザが設定することも可能である。
表1(b)は、段階的符号化方針の一例を示す。段階的符号化方針は、一例として4つの設定(段階なし、品質重視、中間、ネットワーク重視)を有する。それぞれの設定の内容は表1(b)に示したとおりであるが、現状の符号化設定(パラメータ)と好ましい目標のパラメータとの差のうちどこにパラメータを設定するかが定められている。すなわち、どのように段階的にパラメータを変更させるかが定められている。段階的なので、必要な変更量のうち一部だけを前回の符号化設定に加えることで変更することが定められている。
具体例を用いて説明する。
例:パラメータのうち解像度を640x360から1280x720(目標値)に変更する場合
段階無し :640x360→1280x720
(現在の解像度から目標値まで途中の値を経ずに変更する)
品質重視 :640x360→1120x630→1280x720
(現在の解像度から目標値まで途中の値を経るが中央よりも目標値に近い値を経て変更するので映像の品質が重視される)
中間 :640x360→960x540→1280x720
(現在の解像度と目標値の間の中央値を経て変更する)
ネットワーク重視 :640x360→800x450→960x540→1120x630→1280x720
(現在の解像度から目標値まで途中の値を経るが中央よりも現在値に近い値を経て変更するのでネットワークの帯域が重視される)
段階的符号化方針は「追従性とリスク」という項目を有する。この項目は、目標のパラメータとのどの程度一致するか、及び、帯域不足や急激な変化が生じた場合のリスクの大きさを示す。例えば、段階なしでは、符号化設定として目標のパラメータが設定されるので、一致性は高いがネットワークの帯域が急激に悪化した場合のリスクも高い。逆に、ネットワーク重視では、現在と目標のパラメータの差の1/4ずつしか符号化設定が増えないので、一致性は低いがネットワークの帯域が急激に悪化した場合のリスクは低い。
表1(c)は、符号化調整方針の一例を示す。符号化調整方針は、段階的符号化方針に基づいて端末が符号化設定を調整したが、ネットワークの帯域が急激に悪化したため遅延や途絶や生じた場合に採用される設定である。段階的符号化方針は、一例として4つの設定(強制設定、再調整、変換無し、ビットレート依存)を有する。これらの設定には段階的符号化方針に基づく調整で遅延や途絶や生じた場合に、映像符号化部17が具体的にどのようにパラメータを再調整するかが定められている。
<符号化設定の決定までの動作手順>
図8は、送信側の端末10の動作を説明するシーケンス図の一例である。なお、すでに端末10間でセッションが接続されており、端末10は中継装置30を介して、映像データ、音声データ、及び、資料データを送受信することができる。図8では3つの端末10が図示されているが説明の便宜上、端末A、B、Cという。
図8のシーケンス図は、図9にて説明するように符号化対象(映像データ)のデータ量が増加する場合の処理である。図8では、映像データを取得してから符号化設定情報を利用して符号化を実施するまでの処理を示す。
S1:端末Aの映像符号化部17のデータ受付部31は、端末Aの撮像部14から映像データを受け付ける。
S2:映像符号化部17の符号化設定部32は、受け付けた映像データのパラメータ(解像度とフレームレート)を取得する。詳細を図9に示す。
S3:映像符号化部17の符号化設定取得部34は、端末Aの符号化設定管理部2301から符号化設定情報を取得する。
S4:映像符号化部17の符号化設定部32は、取得した符号化設定情報と、映像データのパラメータから符号化設定を決定する。詳細を図10に示す。
S5:映像符号化部17の符号化部33は、決定された符号化設定に基づき符号化を実行する。
S6:端末Aの送受信部12は、符号化された映像データ(符号化データ)を中継装置30に送信する。
S7:端末B及び端末Cの送受信部12は、符号化された映像データ(符号化データ)を受信する。ステップS7−1についは説明の便宜上、帯域情報の算出の際に説明する。
図9は、映像符号化部17の符号化設定部32が受け付けた映像データのパラメータの一例を示す。図9では、現在の符号化設定と映像データのパラメータが示されている。まず、現在の符号化設定が対応するデータ量よりも映像データのパラメータが必要とするデータ量の方が大きい場合、遅延や途絶が生じるおそれがある。
このため、現在の符号化設定よりも映像データのパラメータの方が大きい場合、符号化設定部32は段階的符号化方針を取得してそれを元に符号化設定を決定する。現在の符号化設定と映像データのパラメータが同じか又は後者の方がより小さい場合、必要十分な符号化設定として、符号化設定部32は映像データのパラメータを符号化設定に決定する。
すなわち、符号化設定部32は、現在の符号化設定を保持しており、映像データのパラメータと比較して、必要な場合に(遅延や途絶が生じると予測される場合)、段階的符号化方針を取得し、符号化設定を決定する。
図10は、符号化設定部32が符号化設定を決定する手順を示すフローチャート図の一例である。
符号化設定部32が処理を開始する(S1)。まず、符号化設定部32は、現在の符号化設定を前回の符号化設定として保存する。遅延や途絶の有無によって符号化設定を戻す可能性があり、現在の符号化設定を保持しておくためである。
符号化設定部32は段階的符号化方針を取得しているか否かを判断する(S2)。段階的符号化方針を取得している場合とは、現在の符号化設定よりも映像データのパラメータの方が大きい場合である。
ステップS2の判断がNoの場合、遅延や途絶のおそれがないと判断し、符号化設定部32は符号化設定(解像度とフレームレート)に映像データのパラメータを使用する(S3)。この後、処理はステップS8に進む。
ステップS2の判断がYesの場合、符号化設定部32は段階的符号化方針の設定を確認する(S4)。従って、段階無し、品質重視、中間、又はネットワーク重視のいずれであるかを判断する。
段階なしの場合、段階的符号化方針を取得していない場合と同様なので処理はステップS3に進む。
品質重視の場合、符号化設定部32は、現在の符号化設定から取得した映像データのパラメータへの変更量の3/4を現在の符号化設定(解像度、フレームレート)に加えた値を符号化設定に決定する(S5)。
中間の場合、符号化設定部32は、現在の符号化設定から取得した映像データのパラメータへの変更量の1/2を現在の符号化設定(解像度、フレームレート)に加えた値を符号化設定に決定する(S6)。
ネットワーク重視の場合、符号化設定部32は、現在の符号化設定から取得した映像データのパラメータへの変更量の1/4を現在の符号化設定(解像度、フレームレート)に加えた値を符号化設定に決定する(S7)。
次に、ステップS8で、符号化設定部32は決定した符号化設定を「現在の符号化設定」として不揮発性記憶部23に記憶する(S8)。
符号化設定部32は処理を終了する(S9)。ステップS5〜S7に示すように、映像データのパラメータに必要な符号化設定にすぐに変更するのでなく段階的に大きくすることで、ネットワーク環境が急に変化した際のリスクを低減できる。例えば、映像データのパラメータに必要な符号化設定に決定した後に、急に、ネットワーク環境が悪化した場合、大きな遅延や途絶が発生するおそれがあるが、本実施形態ではデータ量が急には大きくならないので遅延や途絶を抑制できる。
<受信側の端末B,Cが帯域情報を送信するまでの動作手順>
図11は、受信側の端末10の動作を説明するシーケンス図の一例である。図11の処理は図8に続いて実行される。ステップS7−1は説明の便宜上、帯域情報の算出の際に説明する。
S11:端末B及び端末Cの映像復号部18のデータ受付部36は、送受信部12から符号化された映像データを受け付ける。
S12:端末B及び端末Cの映像復号部18の復号設定部37は、映像データのパラメータを取得する。詳細を図12に示す。映像データのパラメータは、例えば解像度とフレームレートである。復号の場合、映像データのパラメータのまま復号することで画質の低下を抑制できるため、映像データのパラメータのまま復号する。
S13:端末B及び端末Cの映像復号部18の復号部38は映像データを復号する。
図12は、映像復号部18の復号設定部37が取得した映像データのパラメータの一例を示す。図12では、現在の復号設定と映像データのパラメータが示されている。このように、復号設定部37が映像データのパラメータを取得することで、画質の低下を抑制して復号できる。
<帯域情報について>
図11のステップS7−1で受信時刻を受信した端末Aの帯域情報処理部25は図14にて説明するように帯域情報を取得する。まず、図13を用いて帯域情報について説明する。
図13は、帯域情報の一例を示す図である。図13(a)は2つの端末10間で送信及び受信されるデータの種類を示す。映像データ、音声データ及び資料データが送受信される。帯域などによって中継装置は映像データの画質を決定しており、図13では高画質と低画質の映像データが送受信される。資料データに関しても画質の違いがある。常に送信されるものではないので、1つの回線が送信と受信に使用される(図13(a)では端末Aから端末Bに送信されている)。
図13(b)は1つの端末10の帯域情報の一例を示す。帯域情報処理部25は、各種のデータの実際の通信結果から、映像データ、音声データ、資料データ、及び合計の帯域を測定し、これらをまとめて帯域情報を作成する。遅延時間については後述する。
図13(b)の受信の帯域情報を例に取ると、受信の帯域情報は大きいので、映像データの受信を適切に行えると判断できる。しかしながら、急激なネットワーク環境の悪化があればこの限りではない。これに対し、送信の帯域情報は小さいので、映像データの送信に適切な符号化設定が必要となる可能性がある。
また、図13(b)の帯域情報は、実際の通信速度をそのまま利用できる帯域として扱っているが、例えばある一定期間内の最大の通信速度を求め、その値を利用できる帯域として扱ってもよい。
帯域情報処理部25は遅延時間を算出する。端末10から見た遅延時間は、端末10が映像データを送信し、中継装置30が受信して、その旨を端末10が受信するまでの時間とする。図11のステップS7−1を用いて説明する。
S7-1:端末Aの送受信部12は中継装置30から受信時刻を受信する。端末Aの帯域情報処理部25は、端末Aが映像データを送信した時刻(タイムスタンプ)を保持しておき、中継装置30から受信時刻を受信すると、送信した時刻と受信時刻の第一の差を算出する。また、帯域情報処理部25は端末Aが受信時刻を受信した時刻と受信時刻の第二の差を算出する。端末Aから見た遅延時間は第一の差と第二の差の合計である。帯域情報はネットワーク環境の悪化の指標となる。
このような遅延時間は、RTT(Round Trip Time)値と呼ばれる。RTT値は、通信相手に信号やデータを発信してから、応答が帰ってくるまでにかかる時間である。従って、RTTは受信と送信の遅延時間を合わせたものとなる。一方。第一の差を送信側の遅延時間、第二の差を受信側の遅延時間として区別して扱うこともできる。
また、遅延時間そのものではないが、遅延時間に相関する指標を使ってもよい。例えば、TCP通信をしている場合には一定時間のNACKの数を遅延のパラメータとして使用してもよい。TCPのNACKは通信が否定的な結果に終わったことを意味する。帯域が狭い場合にNACKの数が増えるため、NACKの数が遅延時間と同等の情報を持つ場合がある。
<帯域情報に基づく符号化設定の決定>
図14は、端末10が帯域情報に基づいて符号化設定を決定する手順を示すシーケンス図の一例である。図14の処理は図11に続いて実行される。図14のシーケンス図は、符号化に必要な符号化設定を端末Aが再調整する場合の処理を示す。
S21:端末Aの帯域情報処理部25は、ステップS7−1の受信時刻を使って、端末Aの帯域情報を受信する。なお、データ受付部31は撮像部14から映像データを取得している。
S22:端末Aの映像符号化部17は、端末Aの帯域情報処理部25から端末Aの帯域情報を取得する。
S23:端末Aの映像符号化部17の符号化設定取得部34は、端末Aの符号化設定管理部2301から符号化設定情報(段階的符号化方針)を取得する。
S24:端末Aの映像符号化部17の符号化設定部32は、取得した符号化設定情報と帯域情報から符号化設定を決定する。詳細を図15にて説明する。
S25:端末Aの映像符号化部17は、決定された符号化設定に基づき符号化する。
S26:端末Aの送受信部12は、符号化された映像データ(符号化データ)を送信する。
図15は、端末Aの映像符号化部17が帯域情報に基づいて符号化設定を決定する手順を示すフローチャート図の一例である。
まず、映像符号化部17の符号化設定部32が符号化設定の処理を開始する(S1)。
符号化設定部32は、遅延時間と閾値を比較して、遅延の有無を判断する(S2)。この閾値は実験的に決定されているものとする。遅延時間の他、NACKの数が閾値を超えたかどうかで判断してもよい。段階的に符号化設定した後、ネットワーク環境の悪化があったとしても、自機の帯域情報から遅延を判断するので、変更した符号化設定が適切かどうかを判断できる。
遅延がない場合(S2のNo)、符号化設定部32は符号化設定を、現在の符号化設定の値に決定する(S3)。すなわち、遅延がないので現在のパラメータのまま変更しない。現在の符号化設定は、例えば、図10で符号化設定部32が決定した符号化設定である。ただし、図10で符号化設定部32が決定した符号化設定は、映像データのパラメータが要請する値よりも小さいので、遅延がなければ、再度、図10の処理が実行されることで、符号化設定は段階的に映像データのパラメータが要請する値に近づいていく。従って、映像データのパラメータに対し徐々に符号化設定を最適化できる。
遅延がある場合(S2のYes)、段階的に決定された符号化設定でも遅延のない通信に不十分なので、符号化設定部32は符号化調整方針を確認する(S4)。すなわち、段階的符号化方針に従って符号化しても遅延があったため、再調整を行う。符号化調整方針は、例えば強制設定、再調整、前回値、又はビットレート依存である。
符号化調整方針が強制設定の場合、変更無しなので処理はステップS3に進む。従って、現在のパラメータのまま変更しない。
符号化調整方針が再調整の場合、段階的符号化方針に従って再度、符号化設定が決定される(S5)。従って、例えば、段階的符号化方針として中間が採用される。この場合、前回の符号化設定から現在の符号化設定までの変更量の1/2を前回の符号化設定に加算して符号化設定を決定する。つまり、現在の符号化設定よりも小さくなるため、データ量が小さくなり遅延が抑制される。図10では映像データのパラメータが要請する符号化設定よりも小さい値に符号化設定を決定したが、それでも遅延する場合に段階的に符号化設定を小さくできる。つまり、符号化設定を小さくする時も段階的に小さくできる。このように符号化設定を大きくする場合も小さくする場合もネットワーク環境の変化に過剰に追従しないので、符号化設定の変動を小さくできる。従って、符号化設定の増大時は、端末10のネットワーク環境が急に悪化しても送信されるデータ量が急に大きくならないので、遅延や途絶のリスクを低減でき、符号化設定の低減時は、端末10のネットワーク環境の悪化が一時的であることも考慮してデータ量を急に小さくすることがない。このように、本実施形態の端末10は、端末10のネットワーク環境の定常的な状態に基づく符号化設定を決定しやすくなる。
符号化調整方針が前回値の場合、符号化設定部32は符号化設定を前回の符号化設定に決定する(S6)。すなわち、図10で変更する前の符号化設定に戻す。
符号化調整方針がビットレート依存の場合、符号化設定部32は解像度とフレームレートを現在の符号化設定のままにして、ビットレートのみを前回の値に設定する(S7)。すなわち、前回のビットレートで送信できる範囲で映像データを送信する。従って、現在の帯域で最大限のデータ量の映像データを送信できる。
符号化設定部32は符号化設定の処理を終了する(S8)。端末10は、図8,図11及び図14の処理を繰り返し実行する。まず、端末Aは図8を行い、帯域情報に基づき図14を行う。端末Aは図8、図14を繰り返し行う。段階的符号化方針が段階無しでない限り、符号化設定が段階的に決定される。
<まとめ>
以上のように、本実施形態の端末10は、段階的符号化方針に基づいて符号化設定を決定するので、ネットワーク環境が悪化する際にデータ量が増加するような場合でも、通信の遅延や途絶を抑止しやすい。また、符号化設定の変更後、遅延が生じるかどうか判断するので、遅延が生じていた場合、段階的な調整が可能になる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
また、上記実施形態では、テレビ会議システム1はIP(Internet Protocol)電話や、インターネット電話等の電話システムであってもよい。また、テレビ会議システム1は、移動体に搭載されたカーナビゲーション装置を含むシステムであってもよい。
また、上記実施形態では、コンテンツデータの一例として、画像データ及び音声データについて説明したが、これに限るものではなく、触覚(touch)データであってもよい。この場合、一方の端末側で参加者が接触した感覚が、他方の端末側に伝達される。更に、コンテンツデータは、嗅覚(smell)データであってもよい。
また、図5,図6、図7などの構成例は、端末による処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。端末の処理は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
なお、撮像部14及び音声入力部15の少なくとも一方はデータ取得手段の一例であり、送受信部12は通信手段の一例であり、符号化部33は符号化手段の一例であり、符号化設定部32は設定情報変更手段の一例である。
1 テレビ会議システム
10 テレビ会議端末
17 映像符号化部
18 映像復号部
25 帯域情報処理部
30 中継装置
31 データ受付部
32 符号化設定部
33 符号化部
34 符号化設定取得部
37 復号設定部
38 復号部
40 管理サーバ
特開2013‐031038号公報

Claims (9)

  1. ネットワークを介して他の端末とデータと通信する端末であって、
    前記データを取得するデータ取得手段と、
    前記データを符号化するための設定情報に基づいて前記データを符号化する符号化手段と、
    前記他の端末に符号化された前記データを送信する通信手段と、
    現在の設定情報では前記データの送信に遅延が発生すると予測される場合、前記設定情報を段階的に変更する段階的符号化方針情報を参照し、前記設定情報を段階的に変更する設定情報変更手段と、
    を有する端末。
  2. 前記段階的符号化方針情報には、現在の設定情報から目標の設定情報に変更するための変更量のうち一部だけを変更する方針が設定されており、
    前記設定情報変更手段は、前記現在の設定情報に前記一部を加えた値を、前記設定情報に決定する請求項1に記載の端末。
  3. 前記設定情報変更手段は、前記データ取得手段が取得した前記データのデータ量と、現在の設定情報が対応するデータ量を比較して、
    前記データ取得手段が取得した前記データのデータ量の方が前記現在の設定情報が対応するデータ量よりも大きい場合、前記設定情報を変更する請求項1又は2に記載の端末。
  4. 前記設定情報の変更後、前記設定情報変更手段は帯域情報に基づいて遅延があるか否かを判断し、
    遅延がある場合、前記設定情報変更手段は、段階的に変更された前記設定情報の調整方針を参照し、変更後の設定情報を段階的に調整する請求項1〜3のいずれか1項に記載の端末。
  5. 前記設定情報の調整方針には、現在の前記設定情報のままにする強制設定、前記段階的符号化方針情報に従って再度、前記設定情報を調整する再調整、又は、前記設定情報を前記設定情報変更手段が変更する前の値に戻す前回値のいずれかが設定されている請求項4に記載の端末。
  6. 前記設定情報の調整方針に前記再調整が設定されている場合、前記設定情報変更手段は、前記段階的符号化方針情報に従って、前回の前記設定情報から前記設定情報変更手段が変更した前記設定情報に変更するための変更量のうち一部だけを前回の前記設定情報に加えることで、前記設定情報を調整する請求項5に記載の端末。
  7. 前記設定情報の調整方針に、前記設定情報変更手段が変更した前記設定情報を維持すると共にビットレートを前回の設定情報の値に設定するビットレート依存が設定されている場合、
    前記設定情報変更手段は、前記設定情報変更手段が変更した前記設定情報を維持すると共にビットレートを前回の設定情報の値に設定する請求項4〜6のいずれか1項に記載の端末。
  8. ネットワークを介して他の端末とデータと通信する端末を、
    前記データを取得するデータ取得手段と、
    前記データを符号化するための設定情報に基づいて前記データを符号化する符号化手段と、
    前記他の端末に符号化された前記データを送信する通信手段と、
    現在の設定情報では前記データの送信に遅延が発生すると予測される場合、前記設定情報を段階的に変更する段階的符号化方針情報を参照し、前記設定情報を段階的に変更する設定情報変更手段、
    として機能させるためのプログラム。
  9. ネットワークを介して他の端末とデータと通信する端末のデータ送信方法であって、
    データ取得手段が、前記データを取得するステップと、
    符号化手段が、前記データを符号化するための設定情報に基づいて前記データを符号化するステップと、
    通信手段が、前記他の端末に符号化された前記データを送信するステップと、
    設定情報変更手段が、現在の設定情報では前記データの送信に遅延が発生すると予測される場合、前記設定情報を段階的に変更する段階的符号化方針情報を参照し、前記設定情報を段階的に変更するステップと、
    を有するデータ送信方法。
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