JP2018156218A - パス切替装置、パス切替方法及びパス切替プログラム、並びに、コンピュータシステム - Google Patents

パス切替装置、パス切替方法及びパス切替プログラム、並びに、コンピュータシステム Download PDF

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Abstract

【課題】 コンピュータシステムにおいて、安価で簡易なフェイルオーバ機能を実現することができる。【解決手段】 記憶装置および複数のホストバスアダプタに接続された切替器と、前記記憶装置と前記ホストバスアダプタとの冗長構成を示す冗長構成情報および前記ホストバスアダプタの障害情報に基づいて、前記切替器に対して、前記複数のホストバスアダプタのうち、障害の無いホストバスアダプタと前記記憶装置を接続させるための信号を生成するコントローラを備え、前記切替器は、前記信号に基づいて前記記憶装置と前記障害の無いホストアダプタを接続する。【選択図】 図6

Description

本発明は、記憶装置との接続を切替えるパス切替装置等に関する。
複数のHDD(Hard Disk Drive)を1単位とするHDD Boxを備え、拡張カードを介して複数のHDD Boxとアクセス可能なコンピュータシステムがある。具体的には、HDD Boxは、拡張カードの接続規格の一つであるPCIe(Peripheral Component Interconnect−Express)カードを介してコンピュータシステムのシステムバスと接続される。PCIeカードの一例は、SAS(Serial Attached SCSI)カードである。
一方で、SASカードの障害発生によって、当該SASカードと接続されたHDD Box内のデータにアクセスできなくなる。例えば、障害が発生したSASカードに接続されたHDD Box内のHDDにコンピュータシステムのOS(Operating System)がインストールされている場合、OSが起動できずコンピュータシステムの運用が停止することになる。
このため、関連技術は、HDD BoxごとにSASカードを接続し、OSから複数のSASカードを跨いだソフトウエアRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)を構成して冗長性を確保している。また、ソフトウエアRAIDを組む場合、システム設計の知識が必要であり、さらに、ソフトウエアRAIDでは、2つのHDD Boxを跨ぐ2つのHDDに同じデータを書き込むように設定をするために、HDDの容量は2分の1となる。
他の関連技術は、外部ストレージに対して、複数のFC(Fibre Channel)カードまたは複数のNIC(Network Interface Card)カードを接続して冗長性を持せている。しかしながら、外部ストレージは高額で物理的なスペースが必要である。
また、特許文献1、2には、複数のストレージと複数のコンピュータとの接続をスイッチによって切替えるコンピュータシステムが記述されている。
実開平01−064749号公報 特表2015−528962号公報 特開2000−163357号公報 特開2015−065637号公報
特許文献1の技術は、障害検出後からスイッチ切替の具体的な開示がない。また、特許文献2の技術は、サーバが冗長化されたコンピュータシステムが対象であり、フェイルオーバ機能を実現するシステム構成が複雑となっていた。このため、コンピュータシステムにおいて、安価で簡易なフェイルオーバ機能を実現する技術が求められていた。
本発明の目的は、安価で簡易なフェイルオーバ機能を実現するパス切替装置等を提供することにある。
本発明のパス切替装置の一態様は、記憶装置および複数のホストバスアダプタに接続された切替器と、前記記憶装置と前記ホストバスアダプタとの冗長構成を示す冗長構成情報および前記ホストバスアダプタの障害情報に基づいて、前記切替器に対して、前記複数のホストバスアダプタのうち、障害の無いホストバスアダプタと前記記憶装置を接続させるための信号を生成するコントローラを備え、前記切替器は、前記信号に基づいて前記記憶装置と前記障害の無いホストアダプタを接続する。
本発明のパス切替方法の一態様は、記憶装置と複数のホストバスアダプタに接続された切替器のパス切替方法であって、前記記憶装置と前記ホストバスアダプタとの冗長構成を示す冗長構成情報および前記ホストバスアダプタの障害情報に基づいて、前記切替器に対して、前記複数のホストバスアダプタのうち、障害の無いホストバスアダプタと前記記憶装置を接続させるための信号を生成し、前記信号に基づいて前記記憶装置と前記障害の無いホストアダプタを接続する。
本発明のパス切替プログラムの一態様は、記憶装置と複数のホストバスアダプタに接続された切替器のパス切替プログラムであって、前記記憶装置と前記ホストバスアダプタとの冗長構成を示す冗長構成情報および前記ホストバスアダプタの障害情報に基づいて、前記切替器に対して、前記複数のホストバスアダプタのうち、障害の無いホストバスアダプタと前記記憶装置を接続させるための信号を生成し、前記信号に基づいて前記記憶装置と前記障害の無いホストアダプタを接続する、ことをコンピュータに実行させる。
本発明のコンピュータシステムの一態様は、記憶装置と、複数のホストバスアダプタと、前記記憶装置と前記複数のホストバスアダプタに接続された切替器と、前記記憶装置と前記ホストバスアダプタとの冗長構成を示す冗長構成情報および前記ホストバスアダプタの障害情報に基づいて、前記切替器に対して、前記複数のホストバスアダプタのうち、障害の無いホストバスアダプタと前記記憶装置を接続させるための信号を生成するコントローラを備え、前記切替器は、前記信号に基づいて前記記憶装置と前記障害の無いホストアダプタを接続する。
本発明は、コンピュータシステムにおいて、安価で簡易なフェイルオーバ機能を実現することができる。
第1の実施形態のコンピュータシステムの構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態のコンピュータシステムの動作の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態のBIOSセットアップ情報の一例を示す説明図である。 第1の実施形態の冗長構成情報の一例を示す説明図である。 障害発生時におけるパス切替信号の生成を説明する説明図である。 第2の実施形態に係るパス切替装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態の冗長構成情報の一例を示す説明図である。 第2の実施形態に係るパス切替装置の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態のPCH、第2の実施形態のコントローラのハードウエア構成を示す図である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態のコンピュータシステム、パス切替装置について図面を用いて説明する。第1の実施形態は、コンピュータシステムにパス切替装置を適用した例である。図1は、第1の実施形態のコンピュータシステムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、コンピュータシステム100は、HDD Box110、120、切替器130、SASカード141、142、CPU151、152、PCH161、Flash ROM171を有する。
CPU151は、PCH(Platform Controller Hub)161と接続される。CPU151は、BIOSコードを実行し、OS起動前にコンピュータシステム100のハードウエアの認識・制御を行う。PCH161は、周辺I/O制御用プロセッサである。PCH161は、汎用的な入出力信号として出力可能なGPIO(General Purpose Input/Output)162を備える。GPIO162は、切替器130と信号線で接続される。
PCH161は、Flash ROM(Read Only Memory)171と接続される。Flash ROM171は、コンピュータシステムを初期化するBIOS(Built−in Input/Output System)、冗長構成情報、および、コンピュータシステムの各種設定を格納する。冗長構成情報には、HDD Box110、120とSASカード141、142との冗長構成が含まれる。
図4は、第1の実施形態の冗長構成情報の一例を示す説明図である。図4に示す冗長構成情報には、切替器130内のパスとして、切替器130のコネクタポート(#S1〜#S4)とコネクタポート(#D1〜#D2)間の冗長構成が記される。
また、冗長構成情報には、パスごとにコネクタポートの接続先となるSASカードおよびHDD Boxの識別子が記される。例えば、パス#S1−#D1では、コネクタポートの接続先の識別子としてSASカード141、HDD Box110が記される。さらに、冗長構成情報には、パスごとに接続順位が含まれる。接続順位は、あるHDD BoxにSASカードを接続する際の優先順位である。図4の例では、パス#S1−#D1の接続順位は「1」、パス#S3−#D1の接続順位は「2」と記されている。BIOSは、接続順位にしたがい、HDD Box110に対するSASカードの接続先をパス#S1−#D1とする。
冗長構成情報の接続順位は、BIOSセットアップにおけるユーザ設定を反映することもできる。BIOSセットアップのユーザ設定によって、コンピュータシステムのPCIスロット、PCIスロットに搭載されるPCIeカード、および、PCIeカードの接続先のデバイスとの関係が登録される。
図3は、BIOSセットアップにおけるユーザ設定の一例である。ユーザ設定によってPCIスロットのスロット番号、PCIスロットに搭載されるPCIeカードの識別子、PCIeカードの接続先のデバイス識別子が関連付けされる。具体的には、「SLOT#1,SASカード141,HDD Box110」、および、「SLOT#2、SASカード142、HDD Box120」がそれぞれ関連付けされる。BIOSは、BIOSセットアップで関連付されたSASカードとHDD Boxとの接続関係を冗長構成情報における接続順位の最上位として、冗長構成情報を更新する。
SASカード141、142は、システムバスを介してCPU151、152と接続される。具体的には、SASカード141、142は、システムバスとPCIe規格で接続された2つのPCIeスロット(SLOT#1、SLOT#2)にそれぞれ搭載される。
SASカード141、142は、コンピュータシステムにHDD等のストレージを接続するためのインターフェースカードである。図1のSASカード141、142は、SASケーブルをつなぐコネクタポートを2つ備える。
HDD Box110、120は、それぞれ4台のHDD(HDD111、HDD112、HDD113、HDD114と、HDD121、HDD122、HDD123、HDD124)を格納する。HDD Box110、120は、SASケーブルを接続するためのコネクタポートをそれぞれ備える。
切替器130は、SASカード141、142と接続するコネクタポート(#S1、#S2、#S3、#S4)と、HDD Box110、120と接続するコネクタポート(#D1、#D2)を備える。図1の例では、コネクタポート#S1、#S2は、SASカード141と接続され、コネクタポート#S3、#S4は、SASカード142と接続される。また、コネクタポート#D1は、HDD Box110と接続され、コネクタポート#D2は、HDD Box120と接続される。
さらに切替器130は、内部にスイッチ機構を備え、後述するGPIO162が出力するパス切替信号に応じてHDD Box110、120ごとに、SASカード141又はSASカードへのパスを切替える。パス切替信号については後述する。図1のスイッチ機構の一例は、2極双投形スイッチである。SASカード141、142とHDD Box110、120との接続パスを切替える機能を有する。
次に、第1の実施形態のコンピュータシステムの動作について、図面を用いて説明する。図2は、第1の実施形態のコンピュータシステムの動作を示すフローチャートである。
コンピュータシステム100の電源がオンになると、Flash ROM171に格納されているBIOSコードがCPU151にロードされてBIOSが実行される。
BIOSは、CPU151、152、PCH161、SASカード141、142などの初期化を実行する(ステップS101)。初期化の一例は、BIOSによるPOST(Power On Self Test)である。
BIOSは、初期化によってSASカード141、142を検出(ステップS102)し、さらにSASカード141、142に障害が有るか検査する(ステップS103)。SASカードの障害の一例は、HDD BoxとのLinkup不能などである。
SASカードが正常な場合、すなわち、SASカードが検出され(ステップS102のYes)、さらにSASカードに障害が無い(ステップS103のNo)場合、BIOSは、Flash ROM171に登録された冗長構成情報に基づいて、パス切替信号を生成する。BIOSは、冗長構成情報に含まれるSASカードとHDD Boxとのパスのうち、パスに関連付けされた接続順位にしたがってパス切替信号を生成する(ステップS105)。
BIOSは、SASカード141の初期化中にLinkup不能等の障害を検出すると、SASカードの障害情報を生成する(ステップS104)。障害情報には、少なくとも障害が発生したSASカードの識別子が含まれる。識別子の他にPOSTによるテスト結果が含まれてもよい。
障害情報にSASカードが含まれる場合、BIOSは、冗長構成情報および障害情報に基づいて、パス切替信号を生成する(ステップS105)。具体的には、BIOSは、冗長構成情報が示すSASカードとHDD Boxとのパスのうち、障害が発生したSASカードが含まれるパスを除外して、パス切替信号を生成する。すなわち、障害の無いSASカードとHDD Boxとを接続するパス切替信号を生成する。
図5は、SASカードの障害発生時におけるパス切替信号の生成を説明する説明図である。例えば、障害情報にSASカードの識別子「SASカード141」が含まれるとする。図5に示すように、BIOSは、冗長構成情報が示すパス(#S1−#D1)、(#S2−#D1)、(#S2−#D1)、(#S2−#D2)のうち、障害が発生したSASカード141が関連するパス(#S1−#D1)、(#S2−#D2)を除外する。BIOSは、SASカード142に関連するバスが除外され、残ったバスに対して、接続順位を参照してパス(#S3−#D1)、(#S4−#D2)をパス切替信号として生成し、GPIO162を介して切替器130へ出力する。なお、図5の例では、残ったバスのうち、HDD Box110およびHDD Box120と接続できるSASカードのパスがSASカード142のみとなるため、接続順位が参照されることなく、パス切替信号が生成される。
切替器130は、GPIO162から出力されたパス切替信号に含まれるパスに基づいて、切替器130内のスイッチパスを切替える(ステップS106)。
(第1の実施形態の変形例)
第1の実施形態では、BIOSが、冗長構成情報に基づいて、あるいは、冗長構成情報と障害情報に基づいて、パス切替信号を生成する例を用いて説明したが、これに限られない。例えば、BIOSの代わりに、PCH161によって、冗長構成情報と障害情報に基づいて、パス切替信号を生成してもよい。その場合、BIOSが、SASカードの初期化中に障害を検出してPCH161へ障害情報を通知することになる。
なお、CPU151又はPCH161とは別のプロセッサによって冗長構成情報と障害情報に基づいて、パス切替信号を生成してもよい。その場合、別のプロセッサは、切替器130の内部にあってもよい。
また、HDD Box110、120と接続可能な待機系SASカード(図示せず)を別の拡張スロットに搭載し、さらに、冗長構成情報に待機系SASカードを経由するHDD Boxとのパスを予め冗長構成情報に含めてもよい。この場合、待機系SASカードを経由するパスを、冗長構成情報における接続順位の最上位として設定してもよい。
第1の実施形態では、冗長構成情報をBIOSセットアップで変更できる例を説明したが、冗長構成情報が変更されないように更新できないようにしてもよい。
第1の実施形態では、2つのHDD Box、2つのSASカードを用いた例で説明したが、HDD Box、SASカードは2つ以上であってもよい。また、SASカードのコネクタポート数も2つ以上でもよい。
第1の実施形態では、コンピュータシステムの電源投入後のコンピュータシステムの動作の例を説明したが、リセットスイッチ後であっても適用できる。
なお、PCIeカード、SASカードは、ホストバスアダプタとも呼ばれる。また、HDD Box、又は、HDDは、記憶装置またはストレージとも呼ばれる。
第1の実施形態のコンピュータシステムによれば、BIOSの初期化中にSASカードの障害が検出された場合でも、冗長構成情報を参照して、HDD Boxと接続された他のSASカードにパスを切替えることができる。これにより、障害が発生したSASカードに接続されたHDD Boxにもアクセス可能となる。
ソフトウエアRAID、外部ストレージを導入するよりも安価で、簡単に記憶装置のフェイルオーバ機能を実現することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係るパス切替装置の概要について説明する。図6は、第2の実施形態のパス切替装置の構成の一例を示すブロック図である。図6によれば、パス切替装置10は、切替器13、コントローラ16を備える。コントローラ16は、切替器13と信号線で接続される。
コントローラ16は、冗長構成情報と障害情報をそれぞれ取得する。冗長構成情報は、切替器13内における、記憶装置11とホストバスアダプタ14、15との冗長構成を示す情報である。具体的には、冗長構成情報には、切替器13内における接続パスとして、ホストバスアダプタ14、15側のコネクタポートと記憶装置11側のコネクタポート間の冗長構成が記される。図7は、第2の実施形態の冗長構成情報の一例である。冗長構成情報には、パスごとに接続順位が含まれていてもよい。接続順位は、ある記憶装置にホストバスアダプタを接続する際の優先順位である。
障害情報は、具体的には、ホストバスアダプタ14、15の検出不可、又は、ホストバスアダプタ14、15の障害を示す情報である。ホストバスアダプタ14、15の障害の一例は、記憶装置11、12へのLinkup不可である。障害情報は、例えば、ホストバスアダプタ14、15と接続されたCPUが実行するデバイス診断テストによって通知される。
コントローラ16は、冗長構成情報と障害情報に基づいて、記憶装置11とホストバスアダプタ14、15と接続するためのパス切替信号を生成する。すなわち複数のホストバスアダプタのうち、障害の無いホストバスアダプタと記憶装置11を接続させるためのパス切替信号を生成する。
切替器13は、コントローラ16からのパス切替信号に基づいて、記憶装置11に接続先となるホストバスアダプタ14、15とのパスを切替える。
切替器13は、ホストバスアダプタ14、15と接続する2つのホストバスアダプタガワコネクタポートと、記憶装置11と接続する1つの記憶装置側コネクタポートを備える。切替器13は、内部にスイッチ機構を備え、スイッチ機構はコントローラ16が出力するパス切替信号に応じて記憶装置11とホストバスアダプタ14、15とを接続するパスを切替える。
次に、第2の実施形態に係るパス切替装置の動作について図面を用いて説明する。図8は、第2の実施形態に係るパス切替装置の動作を示すフローチャートである。
コントローラ16は、冗長構成情報を取得する(ステップS11)。ホストバスアダプタの障害等を示す障害情報が生成されている場合(ステップS12)、コントローラ16は、当該障害情報を取得する(ステップS13)。障害情報は、例えば、ホストバスアダプタ14、15と接続されたCPUが実行するBIOSの初期化によって生成される。
ホストバスアダプタの障害情報を取得すると、コントローラ16は、冗長構成情報および障害情報に基づいて、パス切替信号を生成する(ステップS14)。具体的には、コントローラ16は、冗長構成情報が示すホストバスアダプタ14、15と記憶装置11とのパスのうち、障害が発生したホストバスアダプタが含まれるパスを除外して、パス切替信号を生成する。
一方、ホストバスアダプタ14、15が正常な場合、すなわち、ホストバスアダプタの障害情報が無い場合(ステップS12のNo)、コントローラ16は、取得した冗長構成情報に基づいて、パス切替信号を生成する(ステップS14)。
冗長構成情報において、記憶装置11とホストバスアダプタ14、15との接続を示すパスに接続順位が関連付されている場合、コントローラ16は、接続順位にしたがってパス切替信号を生成してもよい。
コントローラ16は、生成されたバス切替信号を切替器13へ出力し、切替器13は、パス切替信号に基づいて、切替器13内のパスを切替える。なお、明細書等においてパス切替信号を信号と称する場合もある。
第2の実施形態の例では、コントローラ16は、切替器13の外部に配置されているが、切替器13の内部に配置されていてもよい。
以上のように、第2の実施形態のバス切替装置によれば、コンピュータシステムにおいて、安価で簡易なフェイルオーバ機能を実現することができる。その理由は、コントローラが、記憶装置とホストバスアダプタとの冗長構成を示す冗長構成情報、および、ホストバスアダプタ14又は15の障害情報に基づいて、複数のホストバスアダプタのうち、障害の無いホストバスアダプタと記憶装置を接続させるための信号を生成し、切替器13は、信号に基づいて記憶装置11と障害の無いホストアダプタとを接続するからである。
(ハードウエア構成)
図9は、第1の実施形態のPCH、第2の実施形態のコントローラのハードウエア構成を示す図である。第1の実施形態のPCH161、第2の実施形態のコントローラ16は、一例として、以下のような構成を含む。
プロセッサ601、
ROM602、
プログラムがロードされたRAM(Random Access Memory)603、
データの入出力を行う入出力インターフェース604、
システムバス605
第1の実施形態のPCH161、第2の実施形態のコントローラ16は、これらの機能を実現するプログラムをプロセッサが取得して実行することで実現される。プログラムは、例えば、予めRAM603に格納されており、必要に応じてプロセッサ601が読み出す。
PCH161、コントローラ16の実現方法には、様々な変形例がある。
また、第1の実施形態のPCH161、第2の実施形態のコントローラ16の一部又は全部は、その他の汎用または専用の回路、プロセッサ等やこれらの組み合わせによって実現される。これらは、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。また、第1の実施形態のPCH、第2の実施形態のコントローラ16は、FPGA(Field−Programmable Gate Array)のようなプログラマブルロジックデバイスを用いて実現してもよい。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
また、図面中の矢印の方向は、一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。
10 パス切替装置
11、12 記憶装置
13 切替器
14、15 ホストバスアダプタ
16 コントローラ
100 コンピュータシステム
110、120 HDD Box
111、112、113、114、121、122、123、124 HDD
130 切替器
141、142 SASカード
151、152 CPU
161 PCH
162 GPIO
171 Flash ROM
601 プロセッサ
602 ROM
603 RAM
604 入出力インターフェース
605 システムバス

Claims (7)

  1. 記憶装置および複数のホストバスアダプタに接続された切替器と、
    前記記憶装置と前記ホストバスアダプタとの冗長構成を示す冗長構成情報および前記ホストバスアダプタの障害情報に基づいて、前記切替器に対して、前記複数のホストバスアダプタのうち、障害の無いホストバスアダプタと前記記憶装置を接続させるための信号を生成するコントローラを備え、
    前記切替器は、前記信号に基づいて前記記憶装置と前記障害の無いホストアダプタを接続する、
    パス切替装置。
  2. 前記冗長構成情報は、前記記憶装置の接続先となる前記複数のホストバスアダプタの接続順位を含み、
    前記コントローラは、前記接続順位を参照して、前記パス切替信号を生成する、
    請求項1に記載のパス切替装置。
  3. 前記コントローラは、前記切替器の内部に配置される、
    請求項1又は2に記載のパス切替装置。
  4. 前記コントローラは、BIOS(Basic Input Output System)コードを実行するCPU(Central Processing Unit)であり、
    前記CPUが、前記障害情報を生成し、前記複数のホストバスアダプタのうち、障害の無い前記ホストバスアダプタと前記記憶装置を接続させるための信号を生成する、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載のパス切替装置。
  5. 記憶装置と複数のホストバスアダプタに接続された切替器のパス切替方法であって、
    前記記憶装置と前記ホストバスアダプタとの冗長構成を示す冗長構成情報および前記ホストバスアダプタの障害情報に基づいて、前記切替器に対して、前記複数のホストバスアダプタのうち、障害の無いホストバスアダプタと前記記憶装置を接続させるための信号を生成し、
    前記信号に基づいて前記記憶装置と前記障害の無いホストアダプタを接続する、
    パス切替方法。
  6. 記憶装置と複数のホストバスアダプタに接続された切替器のパス切替プログラムであって、
    前記記憶装置と前記ホストバスアダプタとの冗長構成を示す冗長構成情報および前記ホストバスアダプタの障害情報に基づいて、前記切替器に対して、前記複数のホストバスアダプタのうち、障害の無いホストバスアダプタと前記記憶装置を接続させるための信号を生成し、
    前記信号に基づいて前記記憶装置と前記障害の無いホストアダプタを接続する、
    ことをコンピュータに実行させるパス切替プログラム。
  7. 記憶装置と、
    複数のホストバスアダプタと、
    前記記憶装置と前記複数のホストバスアダプタに接続された切替器と、
    前記記憶装置と前記ホストバスアダプタとの冗長構成を示す冗長構成情報および前記ホストバスアダプタの障害情報に基づいて、前記切替器に対して、前記複数のホストバスアダプタのうち、障害の無いホストバスアダプタと前記記憶装置を接続させるための信号を生成するコントローラを備え、
    前記切替器は、前記信号に基づいて前記記憶装置と前記障害の無いホストアダプタを接続する、
    コンピュータシステム。
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