JP2018156211A - 危険予知注意喚起システム - Google Patents

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美穂 渡辺
史朗 田中
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Abstract

【課題】高所作業の監視を簡易かつ確実に実現することができる危険予知注意喚起システムを提供する。
【解決手段】危険予知注意喚起システム100は、作業者の危険を予知して注意喚起を行うシステムであって、作業者に装着されるセンサモジュール110と、高さ位置計測部121と、高所作業判定部122と、平面位置計測部131と、危険領域判定部132と、作業装備判定部141と、作業内容判定部151と、注意喚起部161と、第1データベースDB1と、第2データベースDB2とを備える。危険予知注意喚起システム100は、その処理内容に応じた報知を行う報知手段としての端末装置170と、作業者の状況を表示する表示装置180と、センサモジュール110との通信を中継するゲートウェイ装置190(通信手段の一部)とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、作業者の危険を予知して注意喚起を行う危険予知注意喚起システム
に関する。
従来、この種の危険予知注意喚起システムとしては、下記特許文献1に示すように、作業者の位置情報を取得し、該位置が立入禁止領域であるかを監視するシステムが開示されている(特許文献1段落[0081]−[0082]参照)。
特開2002−287846号公報
ここで、特許文献1に示す危険予知注意喚起システムでは、高さ位置が考慮されないことから、単に作業者が立入禁止領域に入っているのみが判断され、安全作業上、本来最優先されるべき、高所作業の監視が不十分であるとの問題があった。
以上の事情に鑑みて、本発明は、高所作業の監視を簡易かつ確実に実現することができる危険予知注意喚起システムを提供することを目的とする。
第1発明危険予知注意喚起システムは、作業者の危険を予知して注意喚起を行う危険予知注意喚起システムであって、
前記作業者に装着され、少なくとも高さセンサを有するセンサモジュールと、
前記センサモジュールと通信する通信手段と、
前記通信手段を介して取得した前記センサモジュールの高さ位置を管理する管理システム本体と、
前記管理システム本体からの信号により前記作業者への注意喚起を行う報知手段と
を備え、
前記管理システム本体は、前記センサモジュールの高さ位置が危険高さである場合に、前記報知手段を介して前記作業者に注意喚起を行うことを特徴とする。
第1発明の危険予知注意喚起システムによれば、作業者に装着されたセンサモジュールにより作業者の高さ位置が危険高さであるかを判定することで、安全作業上、本来最優先されるべき、高所作業の監視を簡易な構成で十分に行うことができる。
このように、第1発明の危険予知注意喚起システムによれば、高所作業の監視を簡易かつ確実に実現することができる。
第2発明の危険予知注意喚起システムは、第1発明において、
前記センサモジュールが前記作業者の作業装備の複数箇所に装着され、
前記管理システム本体は、複数の前記センサモジュールの高さ位置の関係により、前記作業者の作業装備の使用の状態を判定し、該判定結果に基づいて、前記報知手段を介して前記作業者に注意喚起を行うことを特徴とする。
第2発明の危険予知注意喚起システムによれば、単に、作業者の高さ位置を把握するだけでは、高所作業の安全確保が十分にされているかは不明であるところ、例えば、ヘルメットや安全帯のフック位置やベルトなど、作業者の作業装備の複数箇所にセンサモジュールを装着することで、該複数のセンサモジュールの高さ位置の関係から作業装備が正しく使用されているかを判定することができる。
このように、第2発明の危険予知注意喚起システムによれば、作業者の高さ位置に加えて、作業装備の使用状態から高所作業の監視を簡易かつ確実に実現することができる。
第3発明の危険予知注意喚起システムは、第1または第2発明において、
前記センサモジュールは、平面位置センサをさらに有し、
前記管理システム本体は、前記通信手段を介して取得した前記センサモジュールの平面位置が危険領域となる場合に、前記報知手段を介して前記作業者に注意喚起を行うことを特徴とする。
第3発明の危険予知注意喚起システムによれば、センサモジュールに平面位置センサを搭載させることで、高さ位置に基づく高所作業の監視に加えて、危険エリア(予め設定あされた危険エリアのほか、クレーン等の危険対象物の周辺エリア)への侵入等を併せて監視することができる。
このように、第3発明の危険予知注意喚起システムによれば、高所作業の監視に加えて危険エリアの監視を簡易かつ確実に実現することができる。
第4発明の危険予知注意喚起システムは、第3発明において、
前記管理システム本体は、前記通信手段を介して取得した前記センサモジュールの高さ位置と平面位置との関係から前記作業者の作業内容を特定し、該作業内容に応じて、前記報知手段を介して該作業者に行う注意喚起の内容を変更することを特徴とする。
第4発明の危険予知注意喚起システムによれば、単に、作業者の高さ位置や平面的な位置に基づいて注意喚起の報知を行うと、報知が頻繁に成されて煩雑となり得るところ、センサモジュールの高さ位置(作業装備に複数のセンサモジュールが装着されている場合には複数の高さ位置)と平面位置との関係から作業者の作業内容を特定し、該作業内容に応じて、報知内容を変更することで、作業内容に応じた具体的な危険性に鑑みた適切な注意喚起を行うことができる。
このように、第4発明の危険予知注意喚起システムによれば、高所作業の監視を簡易かつ確実に実現することができると共に、作業内容に応じた具体的な危険性に鑑みた危険予知注意喚起を行うことができる。
本実施形態の危険予知注意喚起システムの全体構成を示すシステム構成図。 図1の危険予知注意喚起システムの処理内容を示すフローチャート。 図2のフローチャートにおける処理内容を示す説明図。 図1の危険予知注意喚起システムの処理内容を示すフローチャート。 図1の危険予知注意喚起システムの処理内容を示すフローチャート。
図1を参照して、本実施形態のモータアセンブリの構成について説明する。
危険予知注意喚起システム100は、作業者の危険を予知して注意喚起を行うシステムであって、作業者に装着されるセンサモジュール110と、高さ位置計測部121と、高所作業判定部122と、平面位置計測部131と、危険領域判定部132と、作業装備判定部141と、作業内容判定部151と、注意喚起部161と、第1データベースDB1と、第2データベースDB2とを備える。
また、危険予知注意喚起システム100は、その処理内容に応じた報知を行う報知手段としての端末装置170と、作業者の状況を表示する表示装置180と、センサモジュール110との通信を中継するゲートウェイ装置190(通信手段の一部)とを備える。
まず、センサモジュール110は、少なくとも高さ位置と平面位置が計測可能な計測モジュールであって、固有のIDが付されて、図示しない危険予知注意喚起システム100の通信手段(例えば、WiFi(登録商標))との間で計測データ等のデータ通信が可能となっている。
センサモジュール110は、作業者の作業装備の1箇所(例えば、腰ベルト)または複数の箇所(例えば、安全帯(フック位置)、ヘルメット、腰ベルト等)に装着される。
本実施形態では、センサモジュール110の高さ位置計測は、気圧センサとしての機能を有することにより気圧変化により計測しているが、これに限定されるものではなく、レザー計測により定期的に床面との距離を計測することにより、高さ位置を計測するようにしてもよい。
また、センサモジュール110の平面位置センサとしての平面位置計測は、屋内GPS、すなわち、作業環境内に設置された複数の通信アクセスポイント(WiFiアクセスポイント、BLUETOOTH(登録商標)アクセスポイント等)との無線測位により、平面位置が計測される。
なお、センサモジュール110は、その他のセンサ機能として、例えば、加速度、ジャイロ、地磁気、照度、カラー、温度、紫外線等のセンサを併せて搭載してもよい。
次に、システム本体として構成される、高さ位置計測部121と、高所作業判定部122と、平面位置計測部131と、危険領域判定部132と、作業装備判定部141と、作業内容判定部151と、注意喚起部161と、第1データベースDB1と、第2データベースDB2とについて、順に説明する。
まず、高さ位置計測部121は、センサモジュール110から送信された高さ位置データ(本実施形態では気圧値)から、高さ位置を算出する。
高所作業判定部122は、高さ位置計測部121により算出された高さ位置が、予め設定された高さ閾値を超えているか否か判定する。
平面位置計測部131は、センサモジュール110から送信された平面位置データ(屋内GPSデータ)から、作業者の作業環境内での平面位置を特定する。
危険領域判定部132は、平面位置計測部131により測定された平面位置が、設定されている危険領域内か否か判定する。
作業装備判定部141は、複数のセンサモジュール110が作業者の作業装備に装着されている場合に、これらの高さ位置計測部121により算出された高さ位置の関係から作業者の作業装備の状態(正しいか正しくないか)を判定する。
作業内容判定部151は、高さ位置計測部121により算出されたセンサモジュール110の高さ位置(複数のセンサモジュール110の場合には、複数のセンサモジュール110の高さ位置)と、平面位置計測部131により特定されたセンサモジュール110平面位置とから、その作業者の作業内容を特定する。
注意喚起部161は、高さ位置計測部121により算出されたセンサモジュール110の高さ位置と、平面位置計測部131により特定されたセンサモジュール110平面位置と、作業装備判定部141に判定された作業者の作業装備の状態(正しいか正しくないか)とに基づいて、注意喚起のための報知内容を決定すると共に、作業内容判定部151により特定された作業者の作業内容から、報知内容を変更(補正)する。
第1データベースDB1は、各種設定値を保存するデータベースであって、例えば、高さ位置が高所であるか否かの高所判定閾値や、平面位置における危険領域の規定範囲や、危険レベルに応じた注意喚起レベル(内容)などが保存されている。
第2データベースDB2は、作業者情報を保存するデータベースであって、例えば、各作業者に装着されているセンサモジュール110のIDのほか、センサモジュール110から送信された各種計測データ、システム本体において算出され高さ位置および特定された平面位置、作業装備、作業内容が時系列順に保存されている。
以上がシステム本体における構成であり、以下、この他の危険予知注意喚起システム100の構成について説明する。
端末装置170は、システム本体とネットワーク接続されたスマートフォン等の端末装置であり、音のほか光、振動等により、作業者に注意喚起の報知を行う。
表示装置180は、作業環境全体(例えば、工場の場内)状況を作業者毎の状態として表示するディスプレイである。具体的に、表示装置180には、作業環境全体が第1データベースDB1に保存された領域(危険領域)ごとに区画され、それぞれの区画に存在している作業員が作業者IDと位置を特定するように表示される。
ゲートウェイ装置190は、システム本体が備える通信手段(例えば、WiFi)とセンサモジュール110との通信を中継するゲートウェイとしての機能を有する。なお、本実施形態では、スマートフォンによりゲートウェイ装置190を構成している。
以上が本実施形態の危険予知注意喚起システム100の構成であり、かかる危険予知注意喚起システム100のシステム本体は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only memory)、RAM(Random Access Memory)等のハードウェアにより構成され、上記処理部121〜122、131〜132、141、151、161、DB1、DB2による処理を実行するプログラムをメモリ(不図示)に記憶保持し、そのプログラムを実行することにより、上記制御処理を実行するための演算装置(シーケンサ)として機能する。 次に、図2〜図5を参照して、以上のように構成された危険予知注意喚起システム100による処理内容について説明する。
まず、図2を参照して、作業者がセンサモジュール110を作業装備の一箇所(例えば、腰ベルト)に装着している場合で、高さ位置に基づく注意喚起を行う場合について説明する。
まず、危険予知注意喚起システム100は、高さ位置計測部121により、センサモジュール110から取得した高さ位置データ(気圧データ)を取得し、取得した高さ位置データから、当該センサモジュール110の高さ位置を算出する(STEP121/図2)。
具体的に、高さ位置の算出は、床面の気圧データに対する高さ方向の気圧変化の関係曲線を参照することにより、高さ位置を算出することができる。
次に、高所作業判定部122は、STEP121で算出した高さ位置が、予め設定された高所閾値を超えるか否か判定する(STEP122/図2)。
そして、高所作業閾値を超えない場合には(STEP122でNO/図2)、STEP121にリターンして高さ位置の計測を繰り返す一方、高所作業閾値を超えている場合には(STEP122でYES/図2)、注意喚起部161により、前回報知からの経過時間を管理する報知カウンタがカウントアップされているか判定される(STEP123/図2)。
そして、報知カウンタがカウントアップされていない場合には(STEP123でNO/図2)、STEP121にリターンして高さ位置の計測を繰り返す一方、報知カウンタがカウントアップしている場合には(STEP123でYES/図2)、注意喚起部161により、高所作業に対応した注意喚起レベルが決定される(STEP124/図2)。
次いで、注意喚起部161は、STEP124で決定した注意喚起レベルの報知処理を実行する(STEP125/図2)。具体的には、該当する作業者の端末装置170に対して、高所作業の注意喚起レベルに応じた音・光、振動を報知する信号を送信する。
さらに、注意喚起部161は、表示装置180において、当該センサモジュール110を装着する作業者を高所作業に該当する表示で強調表示する(STEP126/図2)。
ここで、図3を参照して、報知カウンタを用いた注意喚起のパターンについて説明する。図3は、横軸を時間、縦軸をセンサモジュールの高さとして、その作業者の高さ変化を時系列的に示したものである。
図3Aに示すように、センサモジュール110の高さ位置が高くなっていき、時刻t1で高所閾値Hを超えると、このタイミングで注意喚起レベルが決定されて報知処理が実行される(STEP124、125/図2)。
一方で、図3Bおよび図3Cに示すように、センサモジュール110の高さ位置が高所閾値Hを超える/越えないを繰り返す場合には、最初に時刻t1で高所閾値Hを超えたタイミングで注意喚起レベルが決定されて報知処理が実行され(STEP124、125/図2)、図3Bに示すように、次に高所閾値Hを超えるまでの時間Δt=t3−t2が報知カウンタのカウントアップ時間Tより大きい場合は、再度、時刻t3で注意喚起レベルが決定されて報知処理が実行され(STEP124、125/図2)。
一方、図3Cのように、次に高所閾値Hを超えるまでの時間Δt=t3−t2が報知カウンタのカウントアップ時間Tより小さい場合は、カウント時間Tが経過するまで、時刻t3(同様にカウントアップしていない場合にはt5でも)、再度、報知処理が実行されることがない。
このように、本実施形態の危険予知注意喚起システムによれば、作業者に装着されたセンサモジュール110により作業者の高さ位置が危険高さであるかを判定することで、安全作業上、本来最優先されるべき、高所作業の監視を簡易な構成で実現することができる。
なお、本実施形態において、高所閾値が1つである場合について説明したが、これに限定されるものではなく、複数の高さ位置に高所閾値を設定し、高さが高くなるほど、注意喚起レベルを引き上げ、端末装置からの報知内容を注意喚起レベルに応じて引き上げるようにしてもよい。
次に、図4を参照して、作業者がセンサモジュール110を作業装備の一箇所(例えば、腰ベルト)に装着している場合で、平面位置に基づく注意喚起を行う場合について説明する。なお、当該平面位置に基づく注意喚起処理は、高さ位置に基づく注意喚起処理と直列または並列に処理される。
まず、危険予知注意喚起システム100は、平面位置計測部131により、センサモジュール110から屋内GPSデータを取得し、取得した屋内GPSデータから、当該センサモジュール110の作業環境内での平面位置を特定する(STEP131/図4)。
次に、危険領域判定部132は、クレーン等の危険対象物の位置を同様に、危険対象物の屋内GPSデータを取得し、取得した屋内GPSデータから、危険対象物の作業環境内での平面位置を特定する(STEP132/図4)。
そして、危険領域判定部132は、STEP132で特定した危険対象物の平面位置に対して、その周囲の一定の範囲を危険対象物危険領域として設定する(STEP133/図4)。危険対象物危険領域は、第1データベースDB1に予め保存された危険領域に加えて、設定される危険領域である。
次に、危険領域判定部132は、STEP133で設定された危険対象物危険領域内および第1データベースDB1に保存された危険領域内に、STEP131で特定したセンサモジュール110の平面位置が入っているか否かを判定する(STEP134/図4)。
そして、いずれの危険領域内にも入っていない場合には(STEP134でNO/図4)、STEP131にリターンして平面位置の特定を繰り返す一方、いずれかの危険領域内に入っている場合には(STEP134でYES/図4)、注意喚起部161により、前回報知からの経過時間を管理する報知カウンタがカウントアップされているか判定される(STEP135/図4)。なお、報知カウンタのカウントアップについては、先の実施例(STEP123/図2および図3参照)の同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
そして、報知カウンタがカウントアップされていない場合には(STEP135でNO/図4)、STEP131にリターンして平面位置の特定を繰り返す一方、報知カウンタがカウントアップしている場合には(STEP135でYES/図4)、注意喚起部161により、危険対象物危険領域または/および危険領域に対応した注意喚起レベルが決定される(STEP136/図4)。
次いで、注意喚起部161は、STEP136で決定した注意喚起レベルの報知処理を実行する(STEP137/図4)。具体的には、該当する作業者の端末装置170に対して、危険対象物危険領域または/および危険領域の注意喚起レベルに応じた音・光、振動を報知する信号を送信する。
さらに、注意喚起部161は、表示装置180において、当該センサモジュール110を装着する作業者を危険対象物危険領域または/および危険領域に該当する表示で強調表示する(STEP138/図4)。
このように、本実施形態の危険予知注意喚起システムによれば、作業者に装着されたセンサモジュール110により、(高さ位置に基づく高所作業の監視に加えて)作業者の平面位置が危険対象物危険領域内または/および危険領域内であるかを判定することで、危険エリア(予め設定あされた危険エリアのほか、クレーン等の危険対象物の周辺エリア)への侵入等を併せて監視することができる。
なお、本実施形態において、危険領域がそれぞれ1つである場合について説明したが、これに限定されるものではなく、複数のエリアに危険レベルの異なる危険領域を設定し、危険レベルが高くなるほど、注意喚起レベルを引き上げ、端末装置からの報知内容を注意喚起レベルに応じて引き上げるようにしてもよい。
同様に、危険対象物危険領域も、複数の危険対象物の種類に応じて、異なる範囲の危険対象物危険領域および危険レベルを設定し、危険レベルが高くなるほど、注意喚起レベルを引き上げ、端末装置からの報知内容を注意喚起レベルに応じて引き上げるようにしてもよい。
次に、図5を参照して、作業者がセンサモジュール110を作業装備の複数の箇所(本実施形態では、ヘルメットおよび安全帯フック位置)に装着している場合で、ヘルメットに装着されたセンサモジュール110Aと、安全帯のフック位置に装着されたセンサモジュール110Bにより、作業者の高さ位置、平面位置および作業装備の使用状態に基づく注意喚起を行う場合について説明する。
まず、危険予知注意喚起システム100は、高さ位置計測部121により、センサモジュール110A,110Bから取得した高さ位置データ(気圧データ)を取得し、取得した高さ位置データから、ヘルメットおよび安全帯のフックの高さ位置を算出する(STEP141/図5)。
次に、危険予知注意喚起システム100は、平面位置計測部131により、センサモジュール110A,110Bから屋内GPSデータを取得し、取得した屋内GPSデータから、ヘルメットおよび安全帯のフックの作業環境内での平面位置を特定する(STEP142/図5)。
次に、危険予知注意喚起システム100は、作業装備判定部141により、STEP141で算出したヘルメットおよび安全帯のフックの高さ位置およびその経時変化を取得することで、作業装備の使用状態を判定する(STEP143/図5)。
例えば、作業装備判定部141は、ヘルメットに装着されたセンサモジュール110Aの高さ位置が、安全帯のフック位置に装着されたセンサモジュール110Bの高さ位置よりも高くなっている場合には、ヘルメットが作業者の頭部に装着されていると判定する。
また、作業装備判定部141は、安全帯のフック位置に装着されたセンサモジュール110Bの高さ位置の経時変化がない(ほとんど無い)場合には、安全帯が転落防止のために取り付けられていると判定する。安全帯のフック位置に装着されたセンサモジュール110Bの高さ位置の経時変化が、(ヘルメットに装着されたセンサモジュール110Aの高さ位置の経時変化と同様の波形で)揺らいでいる場合には、安全帯が転落防止のために取り付けられていない(作業者と一体になっている)と判定する。
このように本実施形態の危険予知注意喚起システムによれば、単に、作業者の高さ位置を把握するだけでは、高所作業の安全確保が十分にされているかは不明であるところ、ヘルメットや安全帯のフック位置など、作業者の作業装備の複数箇所にセンサモジュールを装着することで、該複数のセンサモジュールの高さ位置の関係から作業装備の使用状態、すなわち作業装備が正しく使用されているかを判定することができる。
次に、作業内容判定部151は、STEP141で算出したヘルメットおよび安全帯のフックの高さ位置と、STEP142で特定したヘルメットおよび安全帯のフックの平面位置とに基づいて、当該作業者の作業内容を特定する(STEP144)。
例えば、作業内容判定部151は、STEP142で特定したヘルメットおよび安全帯のフックの平面位置が、工場内で変圧器が配置される危険領域内であって、ヘルメットおよび安全帯のフックの高さ位置が、床面に対して、変圧器の高さに相当する高さ位置となっている場合には、当該作業者の作業内容は変圧器上部での高所作業であると特定する。
なお、作業内容判定部151による作業内容の特定では、STEP143で作業装備判定部141により特定された作業装備の使用状態も参酌して、当該作業者の作業内容を特定するようにしてもよい。
次に、高所作業判定部122は、STEP141で算出した高さ位置が、予め設定された高所閾値を超えるか否か判定する(STEP145/図5)。
そして、高所作業閾値を超えている場合には(STEP145でYES/図5)、危険指標をインクリメントする(STEP146/図5)。高所作業閾値を超えない場合には(STEP145でNO/図5)、STEP146をスキップする。
なお、ここで危険指標は、注意喚起レベルを決定するための指標値である。
次に、危険領域判定部132は、第1データベースDB1に保存された危険領域内(危険対象物危険領域を設定する場合には危険対象物危険領域内)に、STEP142で特定したセンサモジュール110A,110Bの平面位置が入っているか否かを判定する(STEP147/図5)。
そして、危険領域内(危険対象物危険領域を設定する場合には危険対象物危険領域内)に入っている場合には(STEP147でYES/図5)、危険指標をインクリメントする(STEP148/図5)。危険領域内(危険対象物危険領域を設定する場合には危険対象物危険領域内)に入っていない場合には(STEP147でNO/図5)、STEP148をスキップする。
次に、作業装備判定部141は、STEP143で判定した作業装備の使用状態が正しいか否かを判定する(STEP149/図5)。
例えば、作業装備判定部141は、高所作業である場合において(STEP145でYES)、ヘルメットに装着されたセンサモジュール110Aの高さ位置が、安全帯のフック位置に装着されたセンサモジュール110Bの高さ位置よりも高くなっている、かつ、安全帯のフック位置に装着されたセンサモジュール110Bの高さ位置の経時変化がない(ほとんど無い)場合には、ヘルメットおよび安全帯が正しく装着されていると判定する。
一方で、高所作業であるにもかかわらず(STEP145でYES)、安全帯のフック位置に装着されたセンサモジュール110Bの高さ位置の経時変化が、(ヘルメットに装着されたセンサモジュール110Aの高さ位置の経時変化と同様の波形で)揺らいでいる場合には、安全帯が正しく取り付けられていないと判定する。
また、高所作業でない場合でも(STEP145でNO)、ヘルメットに装着されたセンサモジュール110Aの高さ位置が、安全帯のフック位置に装着されたセンサモジュール110Bの高さ位置と概ね同じ場合には、工場内においてヘルメットが正しく装着されていないと判定する。
そして、作業装備の使用状態が正しい場合には(STEP149でYES/図5)、作業内容判定部151は、STEP144で特定した作業内容に応じて、危険指標を調整する(STEP150)。
具体的には、高所作業であっても(STEP145でYES)、その作業内容が危険性が低い場合には、STEP146,148で算出される危険指標を減算するように調整する一方、危険領域内でない場合でも(STEP147でNO)、その作業内容が比較的危険性が高い場合には、STEP146,148で算出される危険指標を加算するように調整する。
次に、注意喚起部161により、前回報知からの経過時間を管理する報知カウンタがカウントアップされているか判定される(STEP151/図5)。
そして、前回報知からの経過時間を管理する報知カウンタがカウントアップされていない場合には(STEP151でNO/図5)、STEP141にリターンする一方、報知カウンタがカウントアップされている場合には(STEP151でYES/図5)、注意喚起部161により注意喚起レベルが決定される(STEP152/図5)。
ここで、注意喚起部161は、危険指標に対応した注意喚起レベル、さらに、作業装備の装着が正しくない場合には(STEP149でNO/図5)、その内容に応じた注意喚起レベルが決定される。
次いで、注意喚起部161は、STEP152で決定した注意喚起レベルの報知処理を実行する(STEP153/図5)。具体的には、該当する作業者の端末装置170に対して、危険対象物危険領域または/および危険領域の注意喚起レベルに応じた音・光、振動を報知する信号を送信する。
さらに、注意喚起部161は、表示装置180において、当該センサモジュール110を装着する作業者を危険対象物危険領域または/および危険領域に該当する表示で強調表示する(STEP154/図5)。
本実施形態の危険予知注意喚起システム100によれば、単に、作業者の高さ位置や平面的な位置に基づいて注意喚起の報知を行うと、報知が頻繁に成されて煩雑となり得るところ、センサモジュール110A,110Bの高さ位置と平面位置との関係から作業者の作業内容を特定し(STEP144)、該作業内容に応じて危険指標を調整することで(STEP150)報知内容を変更する(STEP152)。これにより、作業内容に応じた具体的な危険性に鑑みた適切な注意喚起を行うことができる。
このように、本実施形態の危険予知注意喚起システム100によれば、高所作業の監視を簡易かつ確実に実現することができると共に、作業内容に応じた具体的な危険性に鑑みた危険予知注意喚起を行うことができる。
なお、本実施形態において、センサモジュール110は、危険予知注意喚起システム100のシステム本体とダイレクトに通信を行ってもよく、または間接に通信ネットワークを介して通信を行ってもよい。さらに、センサモジュール110は、管理者端末(スマートフォンやタブレット)との間で近距離無線通信(BLUETOOTH(登録商標)やBeacon等)を介して、システム本体と通信可能に構成されてもよい。
また、本実施形態において、注意喚起は、各作業者が携帯する端末装置(スマートフォン)を介して、例えば警告音が報知される場合について説明したが、これに限定されるものではなく、管理者端末(スマートフォンやタブレット)や管理者PCがある場合には、管理者端末や管理者PCに警告音およびメールが送信されるようにしてもよい。この場合には、例えば、高所作業の終了等に応じて、管理者端末や管理者PCに作業終了のメールが配信されることが望ましい。
さらに、本実施形態において、センサモジュール110の平面位置センサとしての平面位置計測は、屋内GPS、すなわち、作業環境内に設置された複数の通信アクセスポイント(WiFiアクセスポイント、BLUETOOTH(登録商標)アクセスポイント等)との無線測位により平面位置が計測される場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、工場内に複数のBeaconを設置し、Beaconからの位置情報の提供によりセンサモジュール110の平面位置を計測するようにしてもよい。
100…危険予知注意喚起システム、110(110A,110B)…センサモジュール、121…高さ位置計測部、122…高所作業判定部、131…平面位置計測部、132…危険領域判定部、141…作業装備判定部、151…作業内容判定部、161…注意喚起部、170…端末装置(報知手段)、180…表示装置、DB1…第1データベース、DB2…第2データベース。

Claims (4)

  1. 作業者の危険を予知して注意喚起を行う危険予知注意喚起システムであって、
    前記作業者に装着され、少なくとも高さセンサを有するセンサモジュールと、
    前記センサモジュールと通信する通信手段と、
    前記通信手段を介して取得した前記センサモジュールの高さ位置を管理する管理システム本体と、
    前記管理システム本体からの信号により前記作業者への注意喚起を行う報知手段と
    を備え、
    前記管理システム本体は、前記センサモジュールの高さ位置が危険高さである場合に、前記報知手段を介して前記作業者に注意喚起を行うことを特徴とする危険予知注意喚起システム。
  2. 請求項1記載の危険予知注意喚起システムにおいて、
    前記センサモジュールが前記作業者の作業装備の複数箇所に装着され、
    前記管理システム本体は、複数の前記センサモジュールの高さ位置の関係により、前記作業者の作業装備の使用の状態を判定し、該判定結果に基づいて、前記報知手段を介して前記作業者に注意喚起を行うことを特徴とする危険予知注意喚起システム。
  3. 請求項1または2記載の危険予知注意喚起システムにおいて、
    前記センサモジュールは、平面位置センサをさらに有し、
    前記管理システム本体は、前記通信手段を介して取得した前記センサモジュールの平面位置が危険領域となる場合に、前記報知手段を介して前記作業者に注意喚起を行うことを特徴とする危険予知注意喚起システム。
  4. 請求項3記載の危険予知注意喚起システムにおいて、
    前記管理システム本体は、前記通信手段を介して取得した前記センサモジュールの高さ位置と平面位置との関係から前記作業者の作業内容を特定し、該作業内容に応じて、前記報知手段を介して該作業者に行う注意喚起の内容を変更することを特徴とする危険予知注意喚起システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111243225A (zh) * 2019-12-18 2020-06-05 福建工程学院 一种攀登设备的管理系统
CN113284317A (zh) * 2021-05-24 2021-08-20 杭州云栖慧联技术有限公司 一种登高作业监控系统和方法

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