JP2018153716A - 反応装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】反応管における反応温度の均一化を図ることによりメタネーション反応の反応効率を従来よりも上昇させる反応装置。【解決手段】入力ガスX5を触媒5bの存在下でメタネーション反応させる1あるいは複数の反応管5aを備える反応装置5であって、反応管5aは、シェル5c内に隣接配置されており、一端(上端)が入力ガスX5の流入口P1であり、他端がメタネーション反応後ガスX6の流出口P2であって、反応管5aは一端に加えて途中部位に前記入力ガスX5の2箇所の流入口P3,P4が、反応温度分布が均一になるように位置設定された反応装置。【選択図】図1

Description

本発明は、反応装置に関する。
下記特許文献1には、反応物ガスの流れを制御する分配器を備えた触媒反応器床が開示されている。この触媒反応器床によれば、水素及び窒素を含む冷却された原料ガスである合成ガスを、触媒と反応したガスが流れる方向と反対方向に流し熱交換させることによって、反応熱を除去し、ホットスポット等による反応効率低下を防ぐことができる。また、上記触媒反応器床は、アンモニア合成以外の発熱不均質触媒反応器で用いることができる。
特許第2635283号公報
ところで、メタネーション反応は発熱反応であり、複数の反応管を備えた多管式の反応装置でメタネーション反応を行わせた場合、各反応管の上流側における反応温度が極端に高くなることが知られている。このような極端に高い反応領域は、メタネーション反応(発熱反応)の反応速度の低下を招来させる。そして、この結果としてメタネーション反応の反応効率を低下させる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、反応管における反応温度の均一化を図ることによりメタネーション反応の反応効率を従来よりも上昇させることを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明では、反応装置に係る第1の解決手段として、入力ガスを触媒の存在下でメタネーション反応させる1あるいは複数の反応管を備える反応装置であって、前記反応管は、一端に加えて途中部位に前記入力ガスの流入口を備える、という手段を採用する。
本発明では、反応装置に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記途中部位の前記流入口は、反応温度の分布が均一になるように位置設定される、という手段を採用する。
本発明では、反応装置に係る第3の解決手段として、上記第1または第2の解決手段において、隣り合う一対の前記流入口間あるいは前記流入口の下流側に各々充填される前記触媒は、前記入力ガスの分圧に応じて充填量が調整される、という手段を採用する。
本発明では、反応装置に係る第4の解決手段として、上記第1〜第3のいずれかの解決手段において、各々の前記流入口における前記入力ガスの流量を調節する流量調節手段をさらに備える、という手段を採用する。
本発明では、反応装置に係る第5の解決手段として、上記第1〜第3のいずれかの解決手段において、前記途中部位の前記流入口の前段に設けられる補助流路と、前記補助流路に充填されて前記入力ガスに圧損を与える充填材とをさらに備える、という手段を採用する。
本発明では、反応装置に係る第6の解決手段として、上記第1〜第5のいずれかの解決手段において、前記反応管は所定のシェル内に収容され、前記シェル内を冷却用の熱媒が流通する、という手段を採用する。
本発明によれば、反応管における反応温度の均一化を図ることが可能であり、以ってメタネーション反応の反応効率を従来よりも上昇させることができる。
本発明の第1実施形態に係るメタネーション反応器5及び当該メタネーション反応器5を備えたガス製造設備の全体構成を示すシステム構成図である。 本発明の第1実施形態に係るメタネーション反応器5のX−X断面図である。 本発明の第1実施形態に係るメタネーション反応器5の反応部の温度を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係るメタネーション反応器5Aの概要図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
本第1実施形態におけるガス製造設備は、ガス化炉で生成された原料ガスX1からメタン(CH)を主成分とする製品ガスX8を製造する設備(プラント)であり、図1に示すように、触媒反応装置Aは、シフト反応器1、冷却器2、脱硫・脱炭酸装置3、温度調節器4、メタネーション反応器5、循環ポンプ6、冷却器7、冷却器8及び脱炭酸装置9を備える。これら構成要素のうち、メタネーション反応器5は、本発明における反応装置に相当する。
なお、上記ガス化炉は、例えば石炭やバイオマスを原料として水素(H)と一酸化炭素(CO)とが含有する原料ガスX1を生成する原料供給源である。このようなガス化炉には、例えば燃焼反応を行う燃焼炉とガス化反応を行うガス化炉とを備えたガス火炉を用いることができる。
シフト反応器1は、水蒸気X2を用いたシフト反応により上記原料ガスX1における成分ガスのモル比を調節する反応器である。後段のメタネーション反応は、3対1のモル比で水素(H2)と一酸化炭素(CO)とが反応する。このシフト反応器1は、このようなメタネーション反応に鑑みて、水素(H)と一酸化炭素(CO)とのモル比が3対1よりも小さい原料ガスX1のモル比を以下の反応式(1)に示すシフト反応を行わせることにより3対1に調整したシフト反応後ガスX3を生成する。
CO+HO⇔H+CO+Q1(熱量) (1)
上記反応式(1)に示すようにシフト反応は発熱反応であり、よってシフト反応後ガスX3は原料ガスX1が加熱された加熱ガスである。冷却器2は、シフト反応後ガスX3を冷却すると共に水を蒸発させて水蒸気X2を発生させる。この水蒸気X2は、上述したシフト反応用に原料ガスX1に混合されてシフト反応器1に供給される。
脱硫・脱炭酸装置3は、シフト反応後ガスX3に含まれる硫黄(S)分と二酸化炭素(炭酸分)とを除去した処理後ガスX4を生成する。すなわち、原料ガスX1は、上述したように石炭やバイオマスに由来するものであり、よって硫黄(S)分が不可避的に含まれている。また、上述したシフト反応では、目的物である水素(H)に加えて二酸化炭素(CO)が生成される。脱硫・脱炭酸装置3は、シフト反応後ガスX3を冷却処理することにより、後段のメタネーション反応の促進を阻害する要因となる硫黄(S)分と炭酸分である二酸化炭素(CO)とを除去する。
温度調節器4は、上記処理後ガスX4を加熱することにより入力ガスX5の温度を調節する加熱装置である。メタネーション反応は熱力学的平衡反応であり、反応速度が反応温度に依存する。したがって、メタネーション反応において、所望の反応速度を維持するためには反応温度の管理が極めて重要である。この温度調節器4は、後段のメタネーション反応の反応速度を管理するために、処理後ガスX4の加熱量を調節することにより、メタネーション反応器5に入力される入力ガスX5の温度を所定の目標温度に設定する。
メタネーション反応器5Aは、入力ガスX5をメタネーション反応させる反応装置である。このメタネーション反応器5は、図示するように4本(複数)の反応管5a、触媒5b(メタネーション触媒)、シェル5c及び3つの圧力・流量制御計5d〜5fを備えた多管式の反応装置であり、入力ガスX5を各反応管内で触媒反応(メタネーション反応)させることによりメタネーション反応後ガスX6を生成する。なお、上記3つの圧力・流量制御計5d〜5fは、本発明の流量調節手段に相当する。
複数の反応管5aは、例えば、図示するように中空円筒状の直管であり、シェル5c内に隣接配置されている。各々の反応管5aは、一端(上端)が入力ガスX5の流入口P1であり、他端がメタネーション反応後ガスX6の流出口P2である。また、各々の反応管5aには、途中部位の2箇所に入力ガスX5の流入口P3、P4が設けられている。
複数の反応管5aは、その断面が円ではなく楕円や多角形でもよく、多角形の場合、角が曲率を有していてもよい。
このような2箇所の流入口P3、P4のうち、流入口P3は、反応管5aにおける入力ガスX5あるいはメタネーション反応後ガスX6の流れ方向(図中、上から下向き)において上流側に位置し、流入口P4は、上記流れ方向(図中、上から下向き)において下流側に位置する。また、各々の反応管5aの途中部位に設けられた流入口P3,P4は、各々の反応管5aにおける個々の反応部R1〜R3、つまり流入口P1と流入口P3との間、流入口P3と流入口P4との間、また流入口P4と流出口P2との間における反応温度の分布が平坦(均一)になるように位置設定されている。なお、この位置設定の詳細については後述する。
触媒5bは、各々の反応管5aに充填されており、メタネーション反応を促進させる。この触媒5bは、図示するように隣り合う一対の流入口間、つまり流入口P1と流入口P3との間及び流入口P3と流入口P4との間、また流入口P4の下流側つまり流入口P4と流出口P2との間に各々充填されている。
このような反応管5aの各部に充填された触媒5bのうち、流入口P1と流入口P3との間の触媒5bは、充填量が流入口P3と流入口P4との間の触媒5bの充填量よりも少なく、また流入口P3と流入口P4との間の触媒5bは、充填量が流入口P4と流出口P2との間の触媒5bの充填量よりも少ない。すなわち、各々の反応管5aでは、触媒5bの充填量が上流側が下流側よりも順次少なく、換言すると下流側が上流側よりも順次多くなっている。
シェル5cは、複数の反応管5aを収容する円筒状部材である。図2に示すように、シェル5c内には複数の反応管5aが軸中心から等距離となるように設けられている。また、このシェル5cにおいて、各々の反応管5aの隙間には熱媒X7が入力ガスX5の対向流として流通している。すなわち、メタネーション反応器5は、複数の反応管5a内を流れる入力ガスX5及びメタネーション反応後ガスX6が熱媒X7と熱交換(間接熱交換)する熱交換機能を併せ持つ。熱媒X7は、例えば石油系オイルである。
メタネーション反応は、以下の反応式(2)に示すように1モルの一酸化炭素(CO)と3モルの水素(H)とから1モルのメタン(CH)及び水(HO)が生成される発熱反応である。このメタネーション反応において所望の反応速度を維持するためには、入力ガスX5の温度管理に加えて反応管5aの温度管理が極めて重要である。メタネーション反応器5は、この観点から、メタネーション反応器5は、所定の熱媒X7と各反応管5aとを熱交換(間接熱交換)させることにより当該各反応管5aが目標温度を維持するように冷却する。
CO+3H⇔CH+HO+Q2(熱量) (2)
このようなメタネーション反応では、触媒(メタネーション触媒)の表面に一酸化炭素(CO)等に由来する炭素分が析出(炭素析出)する。この炭素析出はメタネーション触媒の活性を低下させるので、所望の反応速度を維持するためには炭素析出を抑制する必要がある。本実施形態に係るガス製造設備では、入力ガスX5に水蒸気X2を混合させることにより上記炭素析出を抑制している。
3つの圧力・流量制御計5d〜5fは、3つの流入口P1、P3,P4に対応して設けられており、各流入口P1、P3,P4に入流する入力ガスX5(正確には水蒸気X2が含まれている)の圧力及び流量を調整する。すなわち、3つの圧力・流量制御計5d〜5fのうち、圧力・流量制御計5dは、流入口P1における入力ガスX5の圧力及び流量を調整し、圧力・流量制御計5eは、流入口P3における入力ガスX5の圧力及び流量を調整し、また圧力・流量制御計5fは、流入口P4における入力ガスX5の圧力及び流量を調整する。
これら3つの圧力・流量制御計5d〜5fは、例えば流入口P1に流入する入力ガスX5の流量が最も少なく、また流入口P4に流入する入力ガスX5の流量が最も多くなるように、つまり入力ガスX5の流量がP1<P3<P4の関係となるように設定する。詳細については後述するが、このような流入口P1、P3,P4に対する入力ガスX5の流量設定は、各々の反応管5aにおける各反応部R1〜R3の反応温度の分布を平坦(均一)にするためである。
循環ポンプ6は、上記熱媒X7をメタネーション反応器5と冷却器7との間で循環させる駆動装置である。この循環ポンプ6は、メタネーション反応器5で加熱された熱媒X7を回収して冷却器7に供給させると共に、当該冷却器7で冷却された熱媒X7をメタネーション反応器5に供給する。
冷却器7は、上記熱媒X7を水と熱交換(間接熱交換)させることにより冷却すると共に水蒸気X2を生成する。すなわち、この冷却器7は、式(2)メタネーション反応(発熱反応)によって各反応管5aで発生する熱によって加熱される熱媒X7を冷却すると共に各反応管5aの熱を加熱源として水蒸気X2を生成させる。
脱炭酸装置8は、メタネーション反応後ガスX6に脱炭酸処理を施すことにより製品ガスX8を生成する。上述したようにメタネーション反応では、一酸化炭素(CO)と水素(H)とからメタン(CH)と水(HO)とが生成されるが、熱力学的平衡により、二酸化炭素(CO)と一酸化炭素ガス(CO)の共存条件となるシフト反応が生じ、二酸化炭素(CO)及び未反応の一酸化炭素(CO)が製品ガスX8に不可避的に含まれる。この脱炭酸装置8は、メタネーション反応後ガスX6に含まれる二酸化炭素(CO)及び一酸化炭素(CO)を炭酸分として除去する。
次に、このように構成されたガス製造設備の動作、特にメタネーション反応器5の動作について詳しく説明する。
このガス製造設備では、原料ガスX1が水蒸気X2と混合されてシフト反応器1に供給される。シフト反応器1では、原料ガスX1に含まれる水素(H)と一酸化炭素(CO)とのモル比が水蒸気X2を用いたシフト反応によって3対1に調整され、シフト反応後ガスX3として脱硫・脱炭酸装置3に出力される。
そして、シフト反応後ガスX3は、シフト反応器1と脱硫・脱炭酸装置3との間に設けられた冷却器2を通過する際に水と熱交換(間接熱交換)されることにより水蒸気X2を発生させる。一方、脱硫・脱炭酸装置3では、シフト反応後ガスX3に含まれる硫黄(S)分及び炭酸分(二酸化炭素)が除去され、シフト反応によって生成された一酸化炭素(CO)と水素(H)とを成分とする処理後ガスX4が温度調節器4に出力される。
この処理後ガスX4は、温度調節器4によってメタネーション反応に最適化された温度に調整され、入力ガスX5としてメタネーション反応器5に出力される。この入力ガスX5は、途中で水蒸気X2が混合されてメタネーション反応器5に入力される。そして、このメタネーション反応器5では、水蒸気X2の作用によってメタネーション触媒での炭素析出が抑制されつつ、入力ガスX5に含まれる一酸化炭素(CO)と水素(H)とからメタン(CH)と水(HO)とが生成され、このメタン(CH)と水(HO)とを主成分とするメタネーション反応後ガスX6が脱炭酸装置8に出力される。
そして、この脱炭酸装置8では、メタネーション反応後ガスX6から炭酸分(一酸化炭素)が除去されることにより製品ガスX8が生成される。この製品ガスX8は、メタネーション反応によって生成されたメタン(CH)を主成分とする可燃性ガスである。
ここで、メタネーション反応器5では、メタネーション反応によって発生する熱が熱媒X7に伝熱することにより反応管5aから除去される。すなわち、メタネーション反応における反応温度は、熱媒X7の冷却効果によって所定の目標温度に維持される。この結果、メタネーション反応における反応速度は、所定の目標速度に設定・維持される。一方、熱媒X7は、このようなメタネーション反応器5を冷却することに伴って加熱される。そして、この熱媒X7は、冷却器7で水と熱交換することによって水蒸気X2を発生させる。
また、メタネーション反応器5は、各々の反応管5aが3つの流入口P1、P3,P4を備えており、また当該3つの流入口P1、P3,P4に対応して3つの圧力・流量制御計5d〜5fが設けられており、各々の流入口P1、P3,P4に流入する入力ガスX5の圧力及び流量が調節される。すなわち、このメタネーション反応器5では、入力ガスX5を各々の反応管5aの一端(上端)のみに供給するのではなく、一端(上端)と途中部位の2ヶ所の合計3ヶ所に分配供給する。
この結果、各々の反応管5aの長さ方向における反応部の反応温度の分布は、図3に示すように平坦化(均一化)される。すなわち、入力ガスX5を各々の反応管5aの一端(上端)のみに供給した場合、図3に一点鎖線で示すように各々の反応管5aの上流近傍において反応温度が極端に高くなるが、入力ガスX5を各々の反応管5aの3ヶ所に分配供給した場合には、図3に実線で示すように反応温度の最高値(ピーク温度)が低下し、全体として平坦化(均一化)する。なお、この実線で示す3つのピーク温度は、各々の反応管5aの反応部R1〜R3に対応する。
上述した高いピーク温度は、発熱反応であるメタネーション反応の反応速度を理論速度に対して低下させるが、高いピーク温度の低下は、このような反応速度の低下を抑制するので、従来よりもメタネーション反応器5における反応効率を入力ガスX5を各々の反応管5aの一端のみに供給した場合よりも向上させる。すなわち、本第1実施形態に係るメタネーション反応器5によれば、反応効率を従来よりも向上させることが可能である。
また、図3に実線で示した3つのピーク温度は、反応管5aの3ヶ所に分配供給する入力ガスX5の流量及び流入口P1(一端)に対する2つの流入口P3,P4の位置に依存する。したがって、3つの流入口P1,P3,P4における入力ガスX5の流量及び位置は、3つのピーク温度がより平坦化(均一化)するように設定することが好ましい。
さらに、各々の反応管5aの反応部R1〜R3における入力ガスX5の分圧は、各反応部R1〜R3においてメタネーション反応後ガスX6が生成されるので、各々の反応管5aの下流側程低くなる。この入力ガスX5の分圧低下に起因する反応速度の低下を補うためには、反応部R1〜R3における触媒5bの充填量を各々の反応管5aの下流側程多くする必要がある。メタネーション反応器5では、触媒5bの充填量の変化を実現するために、反応部R1〜R3の長さを下流側程長く設定している。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態におけるガス製造設備について説明する。このガス製造設備は、第1実施形態のメタネーション反応器5に代えて、図4に示すメタネーション反応器5Aを備える。したがって、以下では第1実施形態におけるガス製造設備の構成要素と同一の構成要素については説明を省略する。
第2実施形態に係るメタネーション反応器5Aは、上述した4本の反応管5aに加えて、2本の補助管5g,5hを備えている。これら2本の補助管5g,5hのうち、一方の補助管5gは、一端が流入口P3に接続された所定の長さ管状部材であり、内部にダミー充填材5iが充填されている。また、他方の補助管5hは、一端が流入口P4に接続された所定の長さ管状部材であり、内部にダミー充填材5jが充填されている。
このような2本の補助管5g,5hは、流入口P3,P4の前段に設けられており、入力ガスX5が流通する補助流路を形成している。また、各々の補助管5g,5hには、ダミー充填材5i,5jが充填されているので、入力ガスX5に対して圧損を与える。すなわち、このメタネーション反応器5Aにおける各々の補助管5g,5h及びダミー充填材5i,5jは、入力ガスX5に圧損を与えることにより各々の流入口P3,P4に流入する入力ガスX5の流量を調節する。
このようなメタネーション反応器5Aでは、ダミー充填材5i,5jの充填量に応じて入力ガスX5に与える圧損が変化するので、図3に実線で示したように各反応部R1〜R3における反応温度の分布がより平坦(均一)になるようにダミー充填材5i,5jの充填量が調節される。
このような第2実施形態に係るメタネーション反応器5Aによれば、メタネーション反応器5における反応効率を入力ガスX5を各々の反応管5aの一端のみに供給した場合よりも向上させることができると共に、補助管5g,5h及びダミー充填材5i,5jという簡易な手段によって各流入口P1,P3,P4における入力ガスX5の流量バランスを設定することができる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記各実施形態では、メタネーション反応器5,5Aを用いたガス製造設備について説明したが、ガス製造設備におけるメタネーション反応器5,5A以外の構成は、各実施形態の構成に限定されない。
(2)上記各実施形態では、4本の反応管5aを設けたが、本発明はこれに限定されない。反応管5aの本数は、4本以外の本数、例えば1本(1つ)でもよい。
(3)上記第2実施形態では、ダミー充填材5i,5jの充填量によって各流入口P1,P3,P4における入力ガスX5の流量バランスを設定したが、本発明はこれに限定されない。ダミー充填材5i,5jの充填量に加えて、補助管5g,5hの管径を調節することにより入力ガスX5の流量バランスを設定しても良い。
1 シフト反応器
2 冷却器
3 脱硫・脱炭酸装置
4 温度調節器
5,5A メタネーション反応器(反応装置)
5a 反応管
5b 触媒
5c シェル
5d〜5f 圧力・流量制御計(流量調節手段)
5g,5h 補助管
5i,5j ダミー充填材
6 循環ポンプ
7 冷却器
8 脱炭酸装置
P1,P3,P4 流入口
P2 流出口
R1〜R2 反応部
X1 原料ガス
X2 水蒸気
X3 シフト反応後ガス
X4 処理後ガス
X5 入力ガス
X6 メタネーション反応後ガス
X7 熱媒
X8 製品ガス

Claims (6)

  1. 入力ガスを触媒の存在下でメタネーション反応させる1あるいは複数の反応管を備える反応装置であって、
    前記反応管は、一端に加えて途中部位に前記入力ガスの流入口を備えることを特徴とする反応装置。
  2. 前記途中部位の前記流入口は、反応温度の分布が均一になるように位置設定されることを特徴とする請求項1記載の反応装置。
  3. 隣り合う一対の前記流入口間あるいは前記流入口の下流側に各々充填される前記触媒は、前記入力ガスの分圧に応じて充填量が調整されることを特徴とする請求項1または2記載の反応装置。
  4. 各々の前記流入口における前記入力ガスの流量を調節する流量調節手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の反応装置。
  5. 前記途中部位の前記流入口の前段に設けられる補助流路と、
    前記補助流路に充填されて前記入力ガスに圧損を与える充填材とをさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の反応装置。
  6. 前記反応管は所定のシェル内に収容され、前記シェル内を冷却用の熱媒が流通することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の反応装置。
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