JP2018152832A - スピーカシステム、av機器および遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】スピーカとスピーカ以外の制御対象の連携動作を可能にするスピーカシステムを提供する。
【解決手段】スピーカシステムは、スピーカ1002に供給されるオーディオ信号に基づいてスピーカ以外の制御対象3000の駆動制御を行う駆動制御回路2000を有する。具体的には、駆動制御回路2000は、オーディオ信号に基づいて制御対象3000の駆動タイミングを制御し、または制御対象3000の駆動量を制御し、またはオーディオ信号から制御対象3000の駆動電力を取り出す。
【選択図】図1
【解決手段】スピーカシステムは、スピーカ1002に供給されるオーディオ信号に基づいてスピーカ以外の制御対象3000の駆動制御を行う駆動制御回路2000を有する。具体的には、駆動制御回路2000は、オーディオ信号に基づいて制御対象3000の駆動タイミングを制御し、または制御対象3000の駆動量を制御し、またはオーディオ信号から制御対象3000の駆動電力を取り出す。
【選択図】図1
Description
本発明は、振動板を備えたスピーカを含むスピーカシステム、およびこのスピーカシステムを含むAV機器および遊技機に関する。
スピーカと、発光素子、モータ等のスピーカ以外の制御対象とを併有するAV機器や遊技機等の各種の装置が提供されている。
ところで、従来の技術においては、スピーカを駆動するアンプとは別に、スピーカ以外の制御対象の駆動制御を行う回路が設けられ、これらが独立に動作する。このため、例えばスピーカによる音響的演出と、発光素子による光学的演出を連携させる、といった連携動作が困難であるという問題があった。
この発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、スピーカとスピーカ以外の制御対象の連携動作を可能にするスピーカシステムを提供することを目的とする。
この発明は、スピーカに供給されるオーディオ信号に基づいて前記スピーカ以外の制御対象の駆動制御を行う駆動制御回路を有することを特徴とするスピーカシステムを提供する。
この発明によれば、駆動制御回路がスピーカに供給されるオーディオ信号に基づいてスピーカ以外の制御対象の駆動制御を行うので、スピーカとスピーカ以外の制御対象の連携動作が可能になる。
好ましい態様において、前記駆動制御回路は、前記オーディオ信号に基づいて前記制御対象の駆動タイミングを制御する。この態様によれば、オーディオ信号のリズムに同期して制御対象を駆動するといった制御が可能になる。
他の好ましい態様において、前記駆動制御回路は、前記オーディオ信号に基づいて前記制御対象の駆動量を制御する。この態様によれば、オーディオ信号の振幅の強弱に応じて制御対象の駆動量を変化させることができる。
他の好ましい態様において、前記駆動制御回路は、前記オーディオ信号から前記制御対象の駆動電力を取り出す。この態様によれば、スピーカ以外の制御対象のための電源を別途設ける必要がない。
他の好ましい態様において、前記駆動制御回路は、前記オーディオ信号に埋め込まれた可聴周波数帯域外の周波数帯域の制御信号を抽出し、前記制御信号に基づいて前記制御対象の駆動制御を行う。
他の好ましい態様において、前記駆動制御回路は、前記制御対象と、当該駆動制御回路とからなる回路の電圧対電流特性を模擬負荷の電圧対電流特性に制御する負荷模擬回路を有する。模擬負荷は、抵抗であってもよく、定電流源であってもよい。
この態様によれば、前記制御対象と、当該駆動制御回路とからなる回路の電圧対電流特性が模擬負荷の電圧対電流特性に制御されるので、変動の少ない安定した電圧対電流特性を有する模擬負荷を使用することにより、スピーカを駆動するアンプの負荷の急激な変動を回避し、スピーカの再生品質の劣化を防止することができる。
具体的には、前記負荷模擬回路は、前記スピーカに並列接続され、途中に前記制御対象を含む第1の電流路と、前記スピーカに並列接続され、途中に前記模擬負荷を含む第2の電流路と、前記スピーカに並列接続された第3の電流路と、前記模擬負荷に流れる電流から前記制御対象に電流を減算した電流を前記第3の電流路に流す減算回路とを有する。
また、前記減算回路は、前記制御対象に流れる電流に対応した電流を発生する第1のカレントミラーと、前記模擬負荷に流れる電流から前記第1のカレントミラーが発生する電流を減算した電流を前記第3の電流路に流す第2のカレントミラーとを有する。
他の好ましい態様において、スピーカシステムは、前記制御対象として、前記第1の電流路の途中に挿入され、互いに並列接続された複数の制御対象を有し、前記第1の電流路において、前記複数の制御対象の各々にフィルタが直列接続されてなる。
この態様によれば、オーディオ信号に含まれる各フィルタの通過帯域の信号強度に応じて、各フィルタに直列接続された各制御対象の駆動量を制御することができる。従って、オーディオ信号のピッチや音色に応じて各制御対象の駆動量を制御することができる。
他の好ましい態様において、前記スピーカは、光を透過または反射させる色材で描画された絵を振動板に有し、前記制御対象は、発光制御信号に基づいて光を前記振動板へ投射する発光手段を有し、前記駆動制御回路は、前記スピーカに与えるオーディオ信号から前記発光制御信号を生成する発光制御信号生成手段を有する。すなわち、スピーカシステムは、光を透過または反射させる色材で描画された絵を振動板に有するスピーカと、発光制御信号に基づき光を振動板へ投射する発光手段と、スピーカに与えるオーディオ信号から発光制御信号を生成する発光制御信号生成手段と、を有する。
この態様によれば、発光手段からの光の投射の有無によって、振動板に描画された絵が顕在化したり、消えたりするので、スピーカに関する視覚的な演出の幅が従来よりも広がる。このため、電子機器の正面が好ましいスピーカの設置位置となり、機器にスピーカを設置する際の理想的な音響構造の確保に関する障害を引き下げることが可能になる。なお、「光を透過または反射させる色材で描画された絵を振動板に有する」とは、あえて絵を振動板に描画しないことを含む。すなわち、振動板に対して使用者と反対側の位置から光を振動板に投射することで使用者に投射光を直接知覚させることも含む。
上記の絵については振動板の正面(当該振動板の振動により生じた音を聴く聴取者側の面)或いは背面(正面とは反対側の面)にスクリーン印刷等で直接描画されていても良いし、振動板の正面または背面に貼り付けられる透明なシート状部材に描画されている態様であっても良い。以下、振動板の正面或いは背面に直接描画すること、および絵の描画されたシート状部材を振動板の正面或いは背面に貼り付けることの両者を「描画等」と総称する場合がある。また、振動板を正面側から覆うスモーク層をさらに設けても良い。スモーク層とは、例えば半透明な素材で形成された層など当該スモーク層を透過する光の強度を減衰させる層のことを言う。
加えて、この態様によれば、スピーカに与えるオーディオ信号から発光制御信号が生成されるため、発光制御信号を生成する回路を別途設けることなく、簡便に視覚的な演出の幅を従来よりも広げることが可能になる。また、スピーカからの放音と同期した発光の演出が可能となる。
より好ましい態様においては、振動板には、各々異なる色の光を透過または反射させる色材で複数種の絵が描画されており、発光手段は、各々異なる色のうちから指定された色の光を振動板へ投射することを特徴とする。この態様では、発光手段から振動板へ投射する光の色を変えることで当該振動板をその正面側から見た時に目に映る絵を変化させることができ、視覚的な演出の幅がさらに広がる。
発光手段は振動板の背面側に設置されていても良いし、振動板の正面側、すなわちスピーカの外部に設置されていても良い。発光手段を振動板の背面側に設置する態様であれば、光を透過させる素材で振動板を形成しておけば良い。また、スピーカの外部に発光手段を設置する態様であれば、発光手段からの光が照射される面(すなわち、振動板の正面)側に色の光を反射させる色材で絵を描画等しておき、背面側には光を吸収する吸収層を設けておけば良い。
また、他の好ましい態様においては、上記各態様のスピーカシステムを含むAV機器であって、演出制御信号に基づいて複数の制御対象を駆動する演出制御手段を有し、複数の制御対象に前記発光手段が含まれることを特徴とするAV機器を提供する。このAV機器は、ホームシアターやインテリアAV機器などの民生用AV機器であっても良いし、PA用AV機器であっても良い。
より好ましい態様においては、複数の制御対象には、上記発光手段とは異なる第2の発光手段と表示装置とアクチュエータのうちの少なくとも1つが上記発光手段とは異なる第2の制御対象として含まれ、演出制御信号には、第2の制御対象の駆動制御信号が含まれ、演出制御手段は、駆動制御信号に基づいて発光制御信号を生成することを特徴とする。この態様によれば、AV機器における視覚的な演出の幅を従来よりも広げることができる。
また、他の好ましい態様においては、上記AV機器を含む遊技機であって、演出制御信号には、当たり抽選信号と高期待演出抽選信号の少なくとも一方の信号が含まれ、演出制御手段は、少なくとも一方の信号に基づいて発光制御信号を生成することを特徴とする。この態様によれば、遊技機における視覚的な演出の幅を従来よりも広げることができる。
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施形態を説明する。
(A:第1実施形態)
図1はこの発明の第1実施形態であるスピーカシステムの構成を示す回路図である。図1において、アンプ1001の正相出力端子(+端子)および逆相出力端子(−端子)は給電線1003および1004を介してスピーカ1002の両端に接続されている。アンプ1001は、オーディオ信号を増幅し、給電線1003および1004を介してスピーカ1002に供給する。駆動制御回路2000は、このアンプ1001からスピーカ1002に供給されるオーディオ信号に基づいてスピーカ1002以外の制御対象3000の駆動制御を行う回路である。
図1はこの発明の第1実施形態であるスピーカシステムの構成を示す回路図である。図1において、アンプ1001の正相出力端子(+端子)および逆相出力端子(−端子)は給電線1003および1004を介してスピーカ1002の両端に接続されている。アンプ1001は、オーディオ信号を増幅し、給電線1003および1004を介してスピーカ1002に供給する。駆動制御回路2000は、このアンプ1001からスピーカ1002に供給されるオーディオ信号に基づいてスピーカ1002以外の制御対象3000の駆動制御を行う回路である。
制御対象3000は、LED(Light Emitting Diode)等、電気信号を光に変換する発光素子であってもよく、モータ等、電気信号を運動に変換する装置であってもよい。
駆動制御回路2000の駆動制御に関しては各種の態様があり得る。
ある好ましい態様において、駆動制御回路2000は、スピーカ1002に供給されるオーディオ信号から駆動電力を取り出して制御対象3000に供給する。この態様によれば、スピーカ1002以外の制御対象3000のための駆動電力を発生する電源を別途設ける必要がない。
他の好ましい態様において、駆動制御回路2000は、スピーカ1002に供給されるオーディオ信号に基づいて、制御対象3000の駆動量を制御する。具体的には、駆動制御回路2000は、例えばオーディオ信号の音量が大きくなると発光量を大きくし、音量が小さくなると発光量を小さくし、という具合に、オーディオ信号波形が示す音量の変化に同期させて、発光素子の発光量を変化させる。
他の好ましい態様において、駆動制御回路2000は、スピーカ1002に供給されるオーディオ信号に基づいて、制御対象3000の駆動タイミングを制御する。具体的には、駆動制御回路2000は、例えば音量(オーディオ信号波形のエンベロープ)がピークとなるタイミングにおいて発光素子を発光させる、といった手段により、オーディオ信号波形が示す音のリズムに同期させて、発光素子を発光させる。
発光素子の発光タイミングは、オーディオ信号波形が示す音のリズムに同期させなくてもよい。例えば、オーディオ信号波形が示す音のリズム(オーディオ信号波形のエンベロープのピーク)の検出タイミングからある遅延時間が経過したタイミングにおいて発光素子を発光させるようにし、その際の遅延時間を制御するようにしてもよい。この場合の遅延時間の制御は、オーディオ信号波形のエンベロープのピーク値等、オーディオ信号から取り出せる情報に基づいて行ってもよく、例えば遊技機における得点を示す情報等、オーディオ信号以外の信号に基づいて行ってもよい。あるいはオーディオ信号波形が示す音のリズムの検出タイミングにおいて、擬似乱数を発生し、この擬似乱数に基づいて遅延時間を設定してもよい。
他の好ましい態様では、図示しない埋め込み手段が、例えば16kHz付近の周波数帯域あるいはそれ以上の周波数帯域等の可聴周波数帯域外の周波数帯域に属する制御信号を発生してオーディオ信号に埋め込み、アンプ1001に供給する。駆動制御回路2000は、アンプ1001が出力するオーディオ信号からこの可聴周波数帯域外の周波数帯域の制御信号を抽出し、制御対象3000の駆動制御に利用する。
図2は本実施形態によるスピーカシステムの具体例を示す回路図である。なお、この図2において、前述の図1に示された部分と対応する部分については共通の符号を使用し、その説明を省略する。図2に示す具体例では、給電線1003および1004間に直列接続された電流制限抵抗2108およびダイオード2109により図1の駆動制御回路2000が構成されている。そして、LED3001が、図1の制御対象3000に対応している。ダイオード2109は、LED2101にカソードからアノードに向かう逆方向の電流が流れるのを阻止する逆流防止ダイオードとしての役割を果たす。
この図2に示す例では、スピーカ1002に供給されるオーディオ信号波形の半波整流波形に相当する波形の電流がLED3001に供給される。このため、LED3001は、時々刻々と変化するオーディオ信号の音量に応じた発光量で発光する。
(B:第2実施形態)
図3はこの発明の第2実施形態であるスピーカシステムの構成を示す回路図である。なお、この図3において、前述の図1に示された部分と対応する部分については共通の符号を使用し、その説明を省略する。
図3はこの発明の第2実施形態であるスピーカシステムの構成を示す回路図である。なお、この図3において、前述の図1に示された部分と対応する部分については共通の符号を使用し、その説明を省略する。
本実施形態では、上記第1実施形態(図1)の駆動制御回路200が駆動制御回路2100に置き換えられている。この駆動制御回路2100は、負荷模擬回路2200を含む。
この負荷模擬回路2200は、制御対象3000と、駆動制御回路2100とからなる回路全体の電圧対電流特性を所望の模擬負荷の電圧対電流特性に制御する回路である。ここで、模擬負荷とは、例えば抵抗、定電流源等、アンプ1001が駆動するのに適した電圧対電流特性を有する負荷である。
このような負荷模擬回路2200を設けた理由は次の通りである。アンプ1001の負荷変動への追随性には限界がある。しかしながら、アンプ1001の負荷であるスピーカ1002に対して例えば制御対象3000としてLEDを接続し、オーディオ信号に基づいてこのLEDのON/OFF切り換えを行うと、アンプ1001の追随性の限界を越える急激な負荷変動が発生する。この追随性の限界を越える急激な負荷変動は、スピーカ1002の再生品質の劣化を招く。このような再生品質の劣化を回避するため、スピーカ1002に並列接続される負荷は、抵抗または定電流源等、安定した電圧対電流特性を有するものであることが好ましい。そこで、本実施形態では、駆動制御回路2100に負荷模擬回路2200を設けているのである。
図4は本実施形態の第1の具体例であるスピーカシステムの構成を示す回路図である。なお、この図4において、前述の図1に示された部分と対応する部分については共通の符号を使用し、その説明を省略する。
図4において、本実施形態における駆動制御回路2100Aは、ダイオード2101〜2104からなるフルブリッジ整流回路2105と、負荷模擬回路2200Aとにより構成されている。
ここで、フルブリッジ整流回路2105は、スピーカ1002の両端に接続された給電線1003および1004間に発生する交流電圧を全波整流して負荷模擬回路2200Aの給電線2201および2202間に出力する。この例では、ダイオード2101および2102の各アノードが給電線1003および1004に各々接続され、ダイオード2101および2102の各カソードが給電線2201に接続されている。また、ダイオード2103および2104の各カソードが給電線1003および1004に各々接続され、ダイオード2103および2104の各アノードが給電線2202に接続されている。従って、給電線1003および1004間の交流電圧の増加により、給電線2201の電位が給電線2202の電位に対して上昇する。
負荷模擬回路2200Aは、フルブリッジ整流回路105を介してスピーカ1002に並列接続された第1の電流路J1と、第2の電流路J2と、第3の電流路J3とを有する。
第1の電流路J1は、途中に制御対象3000を含む電流路、より具体的には制御対象3000とNPNトランジスタ2211とを直列接続してなる電流路である。この例では、NPNトランジスタ2211のエミッタが給電線2202に接続され、ベースおよびコレクタが制御対象3000の一端に接続され、制御対象3000の他端が給電線2201に接続されている。
第2の電流路J2は、途中に模擬負荷2221を含む電流路、より具体的には模擬負荷2221とNPNトランジスタ2222とを直列接続してなる電流路である。この例では、NPNトランジスタ2222のエミッタは給電線2202に接続され、NPNトランジスタ2222のコレクタは模擬負荷2221の一端に接続され、模擬負荷221の他端は給電線2201に接続されている。そして、NPNトランジスタ2222は、ベースがNPNトランジスタ2211のベースおよびコレクタに接続されており、NPNトランジスタ2211とともに第1のカレントミラーを構成している。
NPNトランジスタ2223は、エミッタが給電線2202に接続され、コレクタおよびベースがNPNトランジスタ2222のコレクタと模擬負荷2221との共通接続点に接続されている。このNPNトランジスタ2223には、模擬負荷2221に流れる電流からNPNトランジスタ2222のコレクタ電流を減算した電流が流れる。
第3の電流路J3は、模擬負荷2221に流れる電流から制御対象3000に流れる電流を減算した電流を流すための電流路である。この例において、第3の電流路J3は、抵抗2231とNPNトランジスタ2232とを直列接続してなる電流路である。ここで、NPNトランジスタ2232のエミッタは給電線2202に接続され、NPNトランジスタ2232のコレクタは抵抗2231の一端に接続され、抵抗2231の他端は給電線2201に接続されている。そして、NPNトランジスタ2232は、ベースがNPNトランジスタ2223のベースおよびコレクタと接続されており、NPNトランジスタ2223とともに第2のカラントミラーを構成している。
以上の構成において、NPNトランジスタ2211および2222からなる第1のカレントミラーと、NPNトランジスタ2223および2232からなる第2のカレントミラーは、模擬負荷2221に流れる電流から制御対象3000に流れる電流を減算した電流を第3の電流路J3に流す減算回路として機能する。
さらに詳述すると、制御対象3000に流れる電流をia、模擬負荷2221に流れる電流をibとした場合、第1のカレントミラーの作用によりNPNトランジスタ2222に電流iaが流れるため、NPNトランジスタ2223には、電流ib−iaが流れる。そして、第2のカレントミラーの作用により、第3の電流路J3に電流ib−iaが流れることになるのである。
このため、制御対象3000および駆動制御回路2100Aからなる回路全体に流れる電流は、制御対象3000に流れる電流iaと、模擬負荷2221に流れる電流ibと、第3の電流路J3に流れる電流ib−iaの総和ia+ib+(ib−ia)=2ibとなり、模擬負荷2221に流れる電流ibの2倍となる。
ここで、NPNトランジスタ2222のコレクタ−エミッタ間電圧はNPNトランジスタ2223のベース−エミッタ間順方向電圧となり、十分に低いので、給電線2201および2202間の電圧とほぼ等しい電圧が模擬負荷2221に印加されると考えてよい。
従って、本実施形態では、制御対象3000および駆動制御回路2100Aからなる回路全体の電圧対電流特性は、模擬負荷2221の電圧対電流特性に従うこととなる。具体的には、模擬負荷2221を抵抗とした場合には、制御対象3000および駆動制御回路2100Aからなる回路全体の電圧対電流特性は、印加電圧に比例する電流が流れる抵抗の電圧対電流特性となる。また、模擬負荷2221を定電流源とした場合には、制御対象3000および駆動制御回路2100Aからなる回路全体の電圧対電流特性は、印加電圧によらず常に一定の電流が流れる定電流源の電圧対電流特性となる。
以上のように本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様、スピーカ1002に供給されるオーディオ信号に基づいて、スピーカ1002以外の制御対象3000の駆動制御を行うことができる。
また、本実施形態によれば、駆動制御回路2100Aに負荷模擬回路2200Aを設けたので、制御対象3000および駆動制御回路2100Aからなる回路全体の電圧対電流特性を定抵抗特性または定電流特性等の急激な変化の少ない安定した特性にすることができる。従って、アンプ1001に接続される負荷の急激な変動を回避し、スピーカ1002の再生品質の劣化を防止することができる。
図5は本実施形態の第2の具体例における負荷模擬回路2200Bの構成を示す回路図である。図4の負荷模擬回路2200Aでは、第1および第2のカレントミラーをNPNトランジスタにより構成したが、図5の負荷模擬回路2200Bでは、第1および第2のカレントミラーをPNPトランジスタにより構成している。
さらに詳述すると、図5において、第1の電流路J1は、PNPトランジスタ2212および制御対象3000を直列接続してなる電流路である。ここで、PNPトランジスタ2212のエミッタは給電線2201に接続され、PNPトランジスタ2212のベースおよびコレクタは制御対象3000の一端に接続され、制御対象3000の他端は給電線2202に接続されている。
第2の電流路J2は、PNPトランジスタ2224と模擬負荷2221を直列接続してなる電流路である。ここで、PNPトランジスタ2224のエミッタは給電線2201に接続され、PNPトランジスタ2224のコレクタは模擬負荷2221の一端に接続され、模擬負荷2221の他端は給電線2202に接続されている。そして、PNPトランジスタ2224は、ベースがPNPトランジスタ2212のベースおよびコレクタに接続されており、PNPトランジスタ2212とともに第1のカレントミラーを構成している。
PNPトランジスタ2225は、エミッタが給電線2201に接続され、ベースおよびコレクタがPNPトランジスタ2224のコレクタと模擬負荷2221との共通接続点に接続されている。このPNPトランジスタ2225には、模擬負荷2221に流れる電流から制御対象3000に流れる電流を減算した電流が流れる。
上述した負荷模擬回路2200Aと同様、第3の電流路J3は、模擬負荷2221に流れる電流から制御対象3000に流れる電流を減算した電流を流すための電流路である。この例において、第3の電流路J3は、PNPトランジスタ2233と抵抗2231とを直列接続してなる電流路である。ここで、PNPトランジスタ2233のエミッタは給電線2201に接続され、PNPトランジスタ2233のコレクタは抵抗2231の一端に接続され、抵抗2231の他端は給電線2202に接続されている。そして、PNPトランジスタ2233は、ベースがPNPトランジスタ2225のベースおよびコレクタと接続されており、PNPトランジスタ2225とともに第2のカラントミラーを構成している。
上述した第1の具体例と同様、この第2の具体例においても、制御対象3000および駆動制御回路からなる回路全体に流れる電流は、模擬負荷2221に流れる電流ibの2倍となる。
従って、この第2の具体例においても、制御対象3000および駆動制御回路からなる回路全体の電圧対電流特性を定抵抗特性または定電流特性等の急激な変化の少ない安定した特性にすることができる。従って、アンプ1001に接続される負荷の急激な変動を回避し、スピーカ1002の再生品質の劣化を防止することができる。
図6は本実施形態の第3の具体例における負荷模擬回路2200Cの構成を示す回路図である。なお、図6では、前掲図5に示された部分と同一の部分については共通の符号を使用し、その説明を省略する。
この第3の具体例では、制御対象3000が第1〜第3の制御対象からなる。そして、第1の電流路J1は、PNPトランジスタ2212のコレクタおよびベースの接続点において、これらの第1〜第3の制御対象に各々対応した電流路J1R、J1GおよびJ1Bに枝分かれしている。電流路J1Rでは、発光色がRであるLED3001Rと、電流制限抵抗3002Rとからなる第1の制御対象にフィルタ3003Rが直列接続されている。電流路J1Gでは、発光色がGであるLED3001Gと、電流制限抵抗3002Gとからなる第2の制御対象にフィルタ3003Gが直列接続されている。電流路J1Bでは、発光色がBであるLED3001Bと、電流制限抵抗3002Bとからなる第3の制御対象にフィルタ3003Bが直列接続されている。
ここで、フィルタ3003R、3003Gおよび3003Bの通過帯域は互いに異なる。例えばフィルタ3003Rは、給電線2201および2202間に供給されるオーディオ信号における第1の周波数f1以上の高域の信号を通過させ、フィルタ3003Gは同オーディオ信号における第1の周波数f1未満であり、かつ、第2の周波数f2(<f1)以上である中域の信号を通過させ、フィルタ3003Bは同オーディオ信号における第2の周波数f2未満の低域の信号を通過させる、という具合である。
この第3の具体例によれば、給電線2201および2202間に供給されるオーディオ信号の高域、中域および低域の各信号強度に応じた発光量でLED3001R、3001Gおよび3001Bを各々発光させることができる。
その場合において、PNPトランジスタ2212に流れる電流は、LED3001R、3001Gおよび3001Bに流れる各電流の総和となり、この総和である電流を模擬負荷2221から減算した電流が第3の電流路J3に流れる。従って、この第3の具体例においても、第2の具体例と同様、制御対象3000および駆動制御回路からなる回路全体の電圧対電流特性を定抵抗特性または定電流特性等の急激な変化の少ない安定した特性にすることができる。従って、アンプ1001に接続される負荷の急激な変動を回避し、スピーカ1002の再生品質の劣化を防止することができる。
(C:第3実施形態)
<本実施形態の背景>
近年、漫画やアニメーション作品などとタイアップして遊技機を開発することが一般になりつつある。この種の遊技機には、遊技時の演出性向上のために、液晶パネルやLED、アクチュエータにより稼働する役物や電動チューリップなどの造形物や装飾、スピーカ等が設けられている。例えば、液晶パネルは漫画やアニメーション作品のキャラクタや名シーンの画像の表示などの視覚的な演出に用いられ、スピーカは効果音やBGM(BackGround Music)の放音など聴覚的な演出に用いられる、といった具合である。
近年、漫画やアニメーション作品などとタイアップして遊技機を開発することが一般になりつつある。この種の遊技機には、遊技時の演出性向上のために、液晶パネルやLED、アクチュエータにより稼働する役物や電動チューリップなどの造形物や装飾、スピーカ等が設けられている。例えば、液晶パネルは漫画やアニメーション作品のキャラクタや名シーンの画像の表示などの視覚的な演出に用いられ、スピーカは効果音やBGM(BackGround Music)の放音など聴覚的な演出に用いられる、といった具合である。
この種の遊技機においてスピーカは聴覚的な演出に用いられるため、遊技機の正面、すなわち遊技機の使用者と正対する面に設置されていることが音響構造上、理想的である。しかし、スピーカは、その見た目が地味であるため、見た目の華やかさが重要になる遊技機においてはその正面には配置されないことが多く、音響構造的に理想的な使い方をされていないことが多かった。なお、見た目が地味であることに起因してスピーカの設置位置が二の次となり、理想的な音響構造を確保できなくなるといった問題は、例えば携帯型情報端末や家庭用電化機器など必ずしも音の再生を主目的とはしない電子機器は勿論、インテリアAV機器などの民生用AV機器、或いは演劇やライブで使用されるPA用AV機器においても同様に発生し得る。これらの機器においても、見た目の華やかさやデザイン性は顧客吸引力となり得るからである。そこで、見た目の地味さといったスピーカの視覚的なデメリットを解消する技術が種々提案されており、その一例としては特許文献1〜3に開示の技術が挙げられる。
特許文献1には、光を反射または透過する複数の反射透過片をスピーカの振動板に対向させて設置し(例えば、複数の反射透過片を振動板の前に糸で吊るす等)、これら複数の反射透過片にライトで光を当てることで音と光による演出を可能にしたスピーカが開示されている。特許文献2および特許文献3には、スピーカの振動板を光透過性の素材で構成し、当該振動板の背後に多色LEDなどの発光手段を設けることで、視覚的な演出要素をスピーカに付加する技術が開示されている。
<本実施形態が解決しようとする課題>
特許文献1〜3の各文献に開示の技術によれば、スピーカにおいて視覚に訴える演出が可能になるものの、演出の幅が狭く、機器の使用者と正対する面にスピーカを配置する際の視覚的なデメリットを十分に解消できない、といった問題があった。
特許文献1〜3の各文献に開示の技術によれば、スピーカにおいて視覚に訴える演出が可能になるものの、演出の幅が狭く、機器の使用者と正対する面にスピーカを配置する際の視覚的なデメリットを十分に解消できない、といった問題があった。
本実施形態は上記課題に鑑みて為されたものであり、スピーカに関する視覚的な演出の幅を従来よりも広げ、理想的な音響構造の確保に関する障害を引き下げる技術を提供することを目的とする。
<本実施形態におけるスピーカの構成>
図7は、本実施形態におけるスピーカの平面図であり、図8は、同スピーカの部分断面を示す側面図である。図7および図8に示すスピーカは例えば遊技機に組み込まれ、効果音やBGMの再生に用いられる。
図7は、本実施形態におけるスピーカの平面図であり、図8は、同スピーカの部分断面を示す側面図である。図7および図8に示すスピーカは例えば遊技機に組み込まれ、効果音やBGMの再生に用いられる。
図7および図8に示すようにスピーカは、扁平なカップ状のフレーム1を備え、フレーム1の底部1A外側には、磁気回路2が設けられている。磁気回路2は、ヨーク2A、磁石2Bおよびプレート2Cにより構成されている。フレーム1の開口部分には、ブラケット3が設けられている。また、フレーム1の開口部分には、振動板4のエッジ部分が取り付けられており、振動板4の他端にはボビン8が設けられており、ボビン8にはボイスコイル4Aが設けられている。
本実施形態において、振動板4は光透過性を有する素材(例えば、透明なポリプロピレン樹脂など)で構成されている。振動板4の背面側の空間、すなわち振動板4とフレーム1とにより区画された空間には、例えば多色発光LEDにより構成された8個の発光手段10がリング状に配列されている。なお、本実施形態では8個の発光手段10が設置されている場合について説明するが、発光手段10の数は1〜7個であっても良いし、9個以上であっても良い。発光手段10は、遊技機の演出用基板の制御部(図7および図8では図示略)による制御の下、当該制御部により指示された色で発光し、その光を振動板4へ投射する。例えば、制御部により発光色として赤色を指示された場合には当該赤色の光を、制御部により発光色として青色を指示された場合には当該青色の光を、制御部により発光色として黄色を指示された場合には当該黄色の光を、発光手段10は振動板4へ投射する。
振動板4には、各々異なる色の光を透過させる色材で複数種の絵が予め描画されている。例えば、振動板4には、図9に示すように、赤色の光を透過させる色材で円の絵410が、青色の光を透過させる色材で三角形の絵420が、黄色の光を透過させる色材で四角形の絵430がそれぞれ異なる位置に互いに重ならないようにスクリーン印刷により描画されている。絵410〜430は、振動板4の正面に描画されていても良いし、背面に描画されていても良い。また、振動板4のうち絵410〜430が描画されていない部分は光が透過しないように例えば黒色で塗りつぶされている。これら絵410〜430を描画するための色材および描画方法については、特許文献4に開示の技術などの既存技術を適宜用いるようにすれば良い。
発光手段10を赤色で発光させた場合には、発光手段10により振動板4へ投射された光のうち絵410部分に投射された光のみが振動板4を透過し、振動板4の正面側には絵410が現れる。この場合、スピーカの正面に居るユーザの目には当該絵410が映る。
これに対して、発光手段10を青色で発光させた場合には、発光手段10により振動板4へ投射された光のうち絵420部分に投射された光のみが振動板4を透過し、振動板4の正面側には絵420が現れる。この場合、スピーカの正面に居るユーザの目には当該絵420が映る。また、発光手段10を黄色で発光させた場合には、発光手段10により振動板4へ投射された光のうち絵430部分に投射された光のみが振動板4を透過し、振動板4の正面側には絵430が現れる。この場合、スピーカの正面に居るユーザの目には当該絵430が映る。
また、発光手段10の発光色を赤色→青色→黄色と変化させると、振動板4の正面側に現れる絵は、絵410→絵420→絵430と変化する。このように本実施形態のスピーカでは、発光手段10の発光色を変化させることで振動板4の正面側に現れる絵を変化させることができ、例えばスピーカに与えるオーディオ信号に同期させて振動板4の正面側に現れる絵を変化させるなど、特許文献1〜3の各文献に開示の従来技術に比較して視覚的な演出の幅を広げることができる。
本実施形態では、振動板4のうち絵410〜430が描画されていない部分は光が透過しないように黒色等で塗りつぶされていたが、半透明として当該部分を透過する光を演出に利用しても良い。この場合、ボビン8の高さと発光手段10の配置位置とによっては、図10におけるスピーカ110Aのように、発光手段10から振動板4へ投射された光の一部がボビン8によって遮られる場合がある。図10におけるスピーカ110Aのように、発光手段10から振動板4へ投射された光の一部がボビン8によって遮られると、スピーカ110Aを正面側から見た時にその中央部が影のように黒くなって目に映り、視覚的な演出に影響が生じる場合がある。そこで、ボビン8が、発光手段10から振動板4へ投射された光を遮ることを回避するために、ボビン8の少なくとも一部(具体的には、発光手段10から振動板4へ投射された光の光路と交わる部分)を、光を透過させる構成としておくことが好ましい。例えば、図10のスピーカ110Bのボビン8では、振動板4との接合部分付近が「発光手段10から振動板4へ投射された光の光路と交わる部分」であり、この部分に光を透過させる透過孔8Aが設けられている。なお、ボビン8全体或いは「発光手段10から振動板4へ投射された光の光路と交わる部分」を透明な素材で構成しても勿論良い。
本実施形態によれば、視覚的な演出の幅が広がるため、遊技機の正面を避けてスピーカを配置する必要はなく、スピーカを設置する際の理想的な音響構造の確保に関する障害を引き下げることができる。
<本実施形態によるスピーカシステムの具体例である遊技機>
図11は、本実施形態によるスピーカシステムの具体例である遊技機100の構成例を示す図である。遊技機100は、スピーカ110と、演出制御手段120と、遊技機100により提供される遊技における各種演出を実現する制御対象群130と、を含む。スピーカ110は、図7〜図10を参照して説明したスピーカである。演出制御手段120は、制御対象群130に含まれる複数の制御対象の各々を、遊技機100の演出用基板の制御部(例えばCPU、図11では図示を省略している)から与えられる演出制御信号に基づいて制御する。演出制御手段120は、例えば演出制御基板上に電子回路で構成される。制御対象群130に含まれる制御対象の具体例としては、図11に示すように、表示装置130A、アクチュエータ130B、LED130Cが挙げられる。表示装置130Aは、演出制御手段120による制御の下で演出用の各種画像を表示する。アクチュエータ130Bは、演出制御手段120による制御の下で遊技機100における電動チューリップや役物を稼働させる。LED130Cは、発光手段10とは異なる第2の発光手段であり、演出制御手段120による制御の下で点灯・消灯する。本実施形態では、図11に示すように、スピーカ110の発光手段10は、制御対象群130に含まれる制御対象の一つである。
図11は、本実施形態によるスピーカシステムの具体例である遊技機100の構成例を示す図である。遊技機100は、スピーカ110と、演出制御手段120と、遊技機100により提供される遊技における各種演出を実現する制御対象群130と、を含む。スピーカ110は、図7〜図10を参照して説明したスピーカである。演出制御手段120は、制御対象群130に含まれる複数の制御対象の各々を、遊技機100の演出用基板の制御部(例えばCPU、図11では図示を省略している)から与えられる演出制御信号に基づいて制御する。演出制御手段120は、例えば演出制御基板上に電子回路で構成される。制御対象群130に含まれる制御対象の具体例としては、図11に示すように、表示装置130A、アクチュエータ130B、LED130Cが挙げられる。表示装置130Aは、演出制御手段120による制御の下で演出用の各種画像を表示する。アクチュエータ130Bは、演出制御手段120による制御の下で遊技機100における電動チューリップや役物を稼働させる。LED130Cは、発光手段10とは異なる第2の発光手段であり、演出制御手段120による制御の下で点灯・消灯する。本実施形態では、図11に示すように、スピーカ110の発光手段10は、制御対象群130に含まれる制御対象の一つである。
遊技機100の演出基板の制御部(図11では図示略)から演出制御手段120に与えられる演出制御信号には、上記表示装置を駆動制御するための駆動制御信号、上記アクチュエータを駆動制御するための駆動制御信号、第2の発光手段を駆動制御するための駆動制御信号が含まれる。演出制御手段120は、演出制御信号に含まれる各駆動制御信号を、発光手段10とは異なる第2の制御対象(表示装置130A、アクチュエータ130BおよびLED130C)の各々に振り分ける。これにより、第2の制御対象が駆動される。また、上記演出制御信号には、当たり抽選信号および高期待演出抽選信号が含まれる。
スピーカ110に含まれる発光手段10の発光制御については、遊技機100の演出基板の制御部(図11では、図示略)から与えられる発光制御信号によって行っても良く、演出制御信号或いはオーディオ信号に基づいて演出制御手段120が生成する発光制御信号によって行っても良い。後者の態様において、演出制御手段120は、上記第1および第2実施形態における駆動制御回路として機能する。後者の態様の具体例としては以下の第1〜第5の5つの態様、またはこれら5つの態様のうちの任意の複数の組み合わせが考えられる。
第1の態様は、オーディオ信号に基づいて演出制御手段120が発光制御信号を生成する態様である。具体的には、オーディオ信号の周波数振幅特性に応じて発光手段10を発光させることが考えられる。例えば、オーディオ信号を互いに重複しない第1、第2および第3の各帯域成分に分割するフィルタと、各帯域成分の信号強度に応じて発光手段10の発光色を決定する発光色決定部と、発光色決定部により決定された発光色での発光を指示する発光制御信号を生成する発光制御信号生成部の各々(図11では図示略)を電子回路で構成し、これら電子回路を組み合わせて演出制御手段120を構成すれば良い。なお、発光色決定部による発光色の決定方法としては、第1の帯域の信号強度が最も大きい場合には発光色を赤色に、第2の帯域の信号強度が最も大きい場合には発光色を青色に、第3の帯域の発光色が最も大きい場合には発光色を黄色に決定する方法が考えられる。この態様によれば、スピーカ110からの音の出力に同期させてスピーカ110の振動板4の正面側に現れる絵を変化させることができ、従来の遊技機よりも演出の幅が広がる。
この第1の態様において、上述した第2実施形態の第3の具体例において挙げた負荷模擬回路2200C(図6参照)を演出制御手段120に設け、オーディオ信号の帯域別の信号強度に応じて各発光色での発光量を制御してもよい。
第2の態様は、表示装置130Aを駆動制御するための駆動制御信号に基づいて演出制御手段120が発光制御信号を生成する態様である。例えば、表示装置130Aの表示画像が切り替わる毎に発光手段10の発光色を赤色→青色→黄色→赤色…と順次切り替えるようにすれば良い。この態様によれば、遊技機10の表示装置130Aの表示画像の切り替わりに同期させてスピーカ110の振動板4の正面側に現れる絵を変化させることができ、従来の遊技機よりも演出の幅が広がる。
第3の態様は、アクチュエータ130Bを駆動制御するための駆動制御信号に基づいて演出制御手段120が発光制御信号を生成する態様である。例えば、アクチュエータ130Bの駆動・停止を切り替える毎に発光手段10の発光色を赤色→青色→黄色→赤色…と順次切り替えるようにすれば良い。この態様によれば、遊技機100の役物や電動チューリップの稼働・停止に同期させてスピーカ110の振動板4の正面側に現れる絵を変化させることができ、従来の遊技機よりも演出の幅が広がる。
第4の態様は、LED130Cを駆動制御するための駆動制御信号に基づいて演出制御手段120が発光制御信号を生成する態様である。例えば、LED130Cの点灯・消灯を切り替える毎に発光手段10の発光色を赤色→青色→黄色→赤色…と順次切り替えるようにすれば良い。この態様によれば、遊技機100に設けられている演出用LEDの点灯・消灯に同期させてスピーカ110の振動板4の正面側に現れる絵を変化させることができ、従来の遊技機よりも演出の幅が広がる。
そして、第5の態様は、当たり抽選信号と高期待演出抽選信号の少なくとも一方に基づいて演出制御手段120が発光制御信号を生成する態様である。例えば、当たり抽選の開始・終了或いは高期待演出の開始・終了毎に発光手段10の発光色を赤色→青色→黄色→赤色…と順次切り替えるようにすれば良い。この態様によれば、当たり抽選の開始・終了や高期待演出の開始・終了に同期させてスピーカ110の振動板4の正面側に現れる絵を変化させることができ、従来の遊技機よりも演出の幅が広がる。
以上説明したように、本実施形態によれば、遊技機における視覚的な演出の幅が従来よりも広がり、遊技機にスピーカを設置する際の理想的な音響構造の確保に関する障害を引き下げることができる。
(D:第4実施形態)
図12は、この発明の第4実施形態であるスピーカシステムにおけるスピーカの構成例を示す断面図であり、本実施形態におけるスピーカも、第3実施形態と同様、スピーカシステムである遊技機に組み込まれる。なお、図12では図8におけるものと同じ構成要素には同一の符号が付されている。
図12は、この発明の第4実施形態であるスピーカシステムにおけるスピーカの構成例を示す断面図であり、本実施形態におけるスピーカも、第3実施形態と同様、スピーカシステムである遊技機に組み込まれる。なお、図12では図8におけるものと同じ構成要素には同一の符号が付されている。
本実施形態のスピーカにおいても振動板4が光透過性素材で形成されている点は第3実施形態のスピーカと同一である。本実施形態のスピーカでは、絵410〜430は振動板4の表面に直接描画されておらず、これらの絵が描画された透明なシート状部材(以下、加飾フィルム)20が透明な接着剤等を用いて振動板4の背面に貼り付けられている点が、第1実施形態のスピーカと異なる。図12には、加飾シート20を振動板4の背面に貼り付けた場合について例示されているが、振動板4の正面に加飾シート20を貼り付けても良い。本実施形態によっても、振動板4が各々異なる色の光を透過させる色材で描画された複数種の絵を有することに変わりはなく、第3実施形態と同一の効果が得られる。
このように、本実施形態によれば第3実施形態と同一の効果が奏されることに加えて、以下の効果が奏される。一般に遊技場では、遊技機を新機種に入れ替える新台入れ替えが定期的に行われる。このような新台入れ替えにより遊技場から回収された遊技機は、造形物や装飾の交換、演出用の画像データの更新により新機種として再生(以下、リユース)される場合がある。リユースを行う際に第3実施形態のスピーカであれば、スピーカそのものを入れ替える必要があったが、本実施形態によれば、加飾シート20を張り替えることでリユースが可能になる。このため、本実施形態によれば、第3実施形態と比較して、遊技機のリユースに要するコストが低減する、といった効果が奏される。
(D:変形)
以上、この発明の第1〜第4実施形態について説明したが、この実施形態を以下のように変形しても良い。
以上、この発明の第1〜第4実施形態について説明したが、この実施形態を以下のように変形しても良い。
(1)上記第1および第2実施形態では、オーディオ信号から取り出した電気信号を制御対象3000に与えることで、この電気信号を制御対象300の駆動電力として利用するとともに、制御信号として利用した。しかし、そのようにする代わりに、制御対象3000には別途用意された電源から駆動電力を与え、オーディオ信号から取り出した電気信号を制御対象3000の制御のみに使用してもよい。逆に制御対象3000には別途用意された制御手段から制御信号を与え、オーディオ信号から取り出した電気信号を制御対象3000の駆動電力としてのみ利用するようにしてもよい。
(2)上記第2実施形態の第3の具体例における負荷模擬回路2200C(図6)と、上記第3実施形態における発光手段10の発光制御の態様とを組み合わせた変形例が考えられる。例えば図6におけるフィルタ3003R、3003Gおよび3003Bを各々スイッチに置き換えた負荷模擬回路を上記第3実施形態の演出制御手段120(図11参照)に設け、表示装置130Aの表示画像が切り替わる毎にスイッチを切り替えて発光色を切り替えるのである(発光制御の第2の態様)。あるいは同様な構成により、アクチュエータ130Bの駆動制御のための駆動制御信号に基づいて、発光色を切り替えてもよい(発光制御の第3の態様)。発光制御の第4、第5の態様についても同様な構成により実現することが可能である。
(3)上記第3および第4実施形態では、遊技機に設置されるスピーカへの本発明の適用例を説明したが、本発明の適用対象は遊技機用のスピーカに限定されるものではなく、例えば携帯型情報端末や家庭用電化機器など音の再生が必ずしも主目的とはならない電子機器や、インテリアAV機器など民生用AV機器、或いは演劇やライブ、アミューズメント施設用などのPA用AV機器向けのスピーカであっても良い。これらの機器についても、見た目が地味であることに起因してスピーカの設置位置が二の次となり、理想的な音響構造を確保できなくなるといった問題があったからである。
例えば、上記第3或いは第4実施形態のスピーカを用いて民生用AV機器を構成する場合には、その民生用AV機器の設置される部屋の明るさや温度を検出するセンサを設け、当該センサの出力信号に応じて発光手段10の発光色の制御を行うことが考えられる。また、上記第3実施形態のスピーカを用いて民生用AV機器を構成する場合には、当該スピーカに与えるオーディオ信号に応じて発光手段10の発光色の制御を行えば良い。なお、上記第3実施形態では、スピーカに与えるオーディオ信号の周波数振幅特性に応じて発光手段10の発光色を決定する場合について説明したが、当該オーディオ信号の表す楽曲のテンポ、ジャンル或いは音量に応じて発光手段10の発光色を決定しても良い。PA用AV機器についても同様である。また、上記第3実施形態のスピーカを用いてPA用AV機器を構成し、演劇やライブの舞台演出として使用する場合には、舞台照明の点灯・消灯や明度、色を指示する照明制御信号を演出制御信号として演出制御手段120に与えても良く、舞台演出用の表示装置の駆動制御を行う映像出力信号を演出制御信号として演出制御手段120に与えるようにしても良い。さらに舞台における出演者の動きに応じて演出家が当該PA用AV機器への発光制御信号の出力を指示しても良く、出演者の動きをセンサにより検出しその検出信号を演出制御信号として演出制御手段120に与えても良い。
(4)上記第3および第4実施形態のスピーカの振動板4には、円、三角形および四角形などの簡単な図形の絵が描画等されていたが、振動板4に描画等される絵は文字や記号の絵であっても良く、また漫画やアニメーション作品などのキャラクタの絵であっても良い。
(5)上記第3および第4実施形態のスピーカにおいて、振動板4を正面側から覆うスモーク層を設けても良い。例えば、第3実施形態のスピーカであれば、描画されている絵410〜430よりも正面側の振動板4の全面にスモーク層を配置しておけば良い。第2実施形態のスピーカについても同様である。また、スモーク層の具体的な実現態様としては、スモーク層の役割を果たす半透明のシート状部材(例えば、透明なシート状部材に透過性スモーク印刷を施して得られるシート状部材)を振動板4の正面に貼り付ける態様や、絵410〜430が描画等された振動板4の正面に透過性スモーク印刷を施す態様が考えられる。このようにスモーク層を設ける態様においては、発光手段10を消灯させた状態では振動板4の正面側からはスモーク層が見えるので絵410〜430が見えなくなる一方、発光手段10を点灯させた状態では光はスモーク層を通過するので絵410〜430が見え、発光手段10の点灯色とは異なる色に対応する絵は見え難くなる。このように、本態様によれば、絵の切り換わりを際立たせ、演出効果が向上する、といった効果が奏される。
(6)上記第3および第4実施形態では、振動板4の背面側に発光手段10が設置されていたが、振動板4の正面側、すなわちスピーカの外部に発光手段10を設置してスピーカシステムを構成しても良い。より詳細に説明すると、振動板4の正面、すなわち発光手段10からの光が照射される面に各々異なる色の光を反射させる色材で複数種の絵を描画等しておき、振動板4の背面には光を吸収する吸収層を設けておけば良い。要は、各々異なる色の光を透過または反射させる色材で描画された複数種の絵を振動板に有するスピーカと、複数の色のうちから指定された色の光を上記振動板へ投射する発光手段と、を用いてスピーカシステムを構成する態様であれば良い。
例えば、発泡スチロールなどで形成された板状の振動板を有する平面スピーカであれば、上記のように反射光により絵を浮かび上がらせる態様が好適である。これに対して上記実施形態のように遊技機向けのスピーカの場合は、スピーカ内に発光手段10を設置しておく態様が好ましい。その理由は以下の通りである。遊技機においては、内蔵されているROM(Read Only Memory)を他のものに差し替えるなどの不正行為を検知した場合には警報音を発するように構成されている。加えて、このような警報音の放音を阻止する目的でスピーカの振動板が破壊されることを防止するために、スピーカの振動板を金属ネット等の保護部材で覆っておくことが義務付けられている。反射光により絵を浮かび上がらせる態様では保護部材が邪魔になる。このため、遊技機向けのスピーカの場合は、振動板4の背面側に発光手段10を設置しておく態様が好ましいのである。
(7)上記第3および第4実施形態では、各々異なる色の光を透過させる色材で複数種の絵が振動板4に描画されており、発光手段10は上記各々異なる色のうち発光制御信号にて指定された色の光を振動板4に投射する場合について説明した。しかし、振動板4に描画される絵は一種類であっても良く、また、発光手段10は当該絵の描画に用いられた色材に対応する色の光を発光制御信号に応じて振動板4に投射する態様であっても良い。要は、光を透過または反射させる色材で描画された絵を振動板に有するスピーカと、発光制御信号に基づき光を前記振動板へ投射する発光手段とでスピーカ或いはスピーカシステムを構成する態様であれば良い。このような態様であっても、スピーカに関する視覚的な演出の幅が従来よりも広がり、機器にスピーカを設置する際の理想的な音響構造の確保に関する障害を引き下げることができるからである。
また、上記第3実施形態におけるスピーカ110を、振動板4に絵を一種類だけ描画等しておく態様に変形する場合、当該スピーカに与えるオーディオ信号から発光制御信号を生成する発光制御信号生成手段を上記演出制御手段120に代えて設けても良い。このような発光制御信号生成手段の具体例としては、上記オーディオ信号を整流する整流回路が挙げられ、この整流回路により整流された信号を上記発光制御信号とすれば良い。このような整流回路であれば、小型化が可能であるため、図13に示すスピーカ110Cのように、発光手段10とともに発光制御信号生成手段140をスピーカ110Cに内蔵させておくことができる。図13に示すように、スピーカ110Cでは、オーディオ信号はボイスコイル4Aと発光制御信号生成手段140に与えられる。この態様のスピーカであれば、従来のスピーカと置き換えるだけで、視覚的な演出の幅を広げることができる。
1001…アンプ、1002…スピーカ、1003,1004,2201,2202…給電線、3000…制御対象、2000,2100,2100A…駆動制御回路、2200,2200A,2200B,2200C…負荷模擬回路、2101〜2104,2109…ダイオード、3001,3001R,3001G,3001B…LED、2108,3002R,3002G,3002B…電流制限抵抗、J1〜J3…第1〜第3の電流路、2232…抵抗、2211,2222,2223,2232…NPNトランジスタ、2212,2224,2225,2233…PNPトランジスタ、3003R,3003G,3003B…フィルタ、1…フレーム、2…磁気回路、3…ブラケット、4…振動板、8…ボビン、10…発光手段、100…遊技機、110,110A、110B,110C…スピーカ、120…演出制御手段、130…制御対象群、130A…表示装置、130B…アクチュエータ、130C…LED(第2の発光手段)、140…発光制御信号生成手段。
Claims (16)
- スピーカに供給されるオーディオ信号に基づいて前記スピーカ以外の制御対象の駆動制御を行う駆動制御回路を有することを特徴とするスピーカシステム。
- 前記駆動制御回路は、前記オーディオ信号に基づいて前記制御対象の駆動タイミングを制御することを特徴とする請求項1に記載のスピーカシステム。
- 前記駆動制御回路は、前記オーディオ信号に基づいて前記制御対象の駆動量を制御することを特徴とする請求項1または2に記載のスピーカシステム。
- 前記駆動制御回路は、前記オーディオ信号から前記制御対象の駆動電力を取り出すことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1の請求項に記載のスピーカシステム。
- 前記駆動制御回路は、前記オーディオ信号に埋め込まれた可聴周波数帯域外の周波数帯域の制御信号を抽出し、前記制御信号に基づいて前記制御対象の駆動制御を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1の請求項に記載のスピーカシステム。
- 前記駆動制御回路は、前記制御対象と、当該駆動制御回路とからなる回路の電圧対電流特性を模擬負荷の電圧対電流特性に制御する負荷模擬回路を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1の請求項に記載のスピーカシステム。
- 前記負荷模擬回路は、
前記スピーカに並列接続され、途中に前記制御対象を含む第1の電流路と、
前記スピーカに並列接続され、途中に前記模擬負荷を含む第2の電流路と、
前記スピーカに並列接続された第3の電流路と、
前記模擬負荷に流れる電流から前記制御対象に電流を減算した電流を前記第3の電流路に流す減算回路と
を有することを特徴とする請求項6に記載のスピーカシステム。 - 前記減算回路は、
前記制御対象に流れる電流に対応した電流を発生する第1のカレントミラーと、
前記模擬負荷に流れる電流から前記第1のカレントミラーが発生する電流を減算した電流を前記第3の電流路に流す第2のカレントミラーと
を有することを特徴とする請求項7に記載のスピーカシステム。 - 前記制御対象として、前記第1の電流路の途中に挿入され、互いに並列接続された複数の制御対象を有し、前記第1の電流路において、前記複数の制御対象の各々にフィルタが直列接続されてなることを特徴とする請求項7または8に記載のスピーカシステム。
- 前記模擬負荷は、抵抗であることを特徴とする請求項6〜9に記載のスピーカシステム。
- 前記模擬負荷は、定電流源であることを特徴とする請求項6〜9に記載のスピーカシステム。
- 前記スピーカは、光を透過または反射させる色材で描画された絵を振動板に有し、
前記制御対象は、発光制御信号に基づいて光を前記振動板へ投射する発光手段を有し、
前記駆動制御回路は、前記スピーカに与えるオーディオ信号から前記発光制御信号を生成する発光制御信号生成手段を有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1の請求項に記載のスピーカシステム。 - 前記振動板には、各々異なる色の光を透過または反射させる色材で複数種の絵が描画されており、前記発光手段は、前記各々異なる色のうちから指定された色の光を前記振動板へ投射することを特徴とする請求項12に記載のスピーカシステム。
- 前記振動板は光を透過させる素材で形成されており、
前記発光手段は、前記スピーカの背面側に設置されている
ことを特徴とする請求項12または13に記載のスピーカシステム。 - 請求項12〜14のいずれか1の請求項に記載のスピーカシステムを含むAV機器であって、
演出制御信号に基づいて複数の制御対象を駆動する演出制御手段を有し、
前記複数の制御対象に前記発光手段が含まれる
ことを特徴とするAV機器。 - 前記複数の制御対象には、前記発光手段とは異なる第2の制御対象として表示装置、第2の発光手段およびアクチュエータのうちの少なくとも1つが含まれ、
前記演出制御信号には、前記第2の制御対象の駆動制御信号が含まれ、前記演出制御手段は、前記駆動制御信号に基づいて前記発光制御信号を生成することを特徴とする請求項15に記載のAV機器。
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- 2017-04-28 JP JP2017090772A patent/JP2018152831A/ja active Pending
- 2017-04-28 JP JP2017090775A patent/JP2018152832A/ja active Pending
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