JP2018151759A - 対象物選択システム、対象物選択方法、及びプログラム - Google Patents

対象物選択システム、対象物選択方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】より簡易な方法で、建物内の対象物を識別することを可能にする対象物選択システム、対象物選択方法、及びプログラムを提供する。【解決手段】対象物選択システムは、建物に設けられた対象物を選択する対象物選択システムであって、建物内の特定の位置における、前記建物の実空間に対応付けられる仮想空間が生成され、前記仮想空間の特定の位置から見込まれる閲覧画像を生成する表示制御部と、前記生成されて表示部に表示された閲覧画像の範囲に含まれた入力部に対する操作の検出結果と、前記入力部と前記対象物との対応付け情報とに基づいて、前記操作に対応する対象物を識別する対象物識別部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、対象物選択システム、対象物選択方法、及びプログラムに関する。
従来、端末装置などを利用して、建物における対象物を選択する対象物選択システムがある。例えば、対象物選択システムは、建物における設備の稼働状態を調整する際等に適用され、調整対象の設備を対象物として選択する。端末装置を利用する操作方法の一例では、1又は複数の選択対象設備の候補がリスト化されて表示されるもの、或いは、平面図上に表示されるものなどが知られている。
文字列で表示されるリスト表示では、設備を個々に特定できるように表現すると煩雑になることがある。これを避けて煩雑にならない程度に識別の粒度を制限すると、特定のエリア内に設けられた複数の設備を特定する程度に識別の粒度が制限されてしまう。リスト表示を利用して設備を操作する場合、複数の設備を一括に操作せざるをえないことがある。
また、平面図上に表示する場合でも、建物内の実空間の状況が必ずしも平面図に反映されているとは限らない。また、実空間における周囲の状況と平面図とを対比しても、数ある設備から目的の設備を識別することは困難であった。
これに対し、選択対象の装置を画像化して、候補の装置ごとにアイコン化することで、アイコンを指定する方法で候補のうちから操作対象の装置を選択する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特表2016−525732号公報
しかしながら、特許文献1のように、選択対象の対象物(装置)を画像化して、対象物ごとにアイコン化して表示しても、選択対象の候補が多数存在したり、選択対象の対象部の形状が類似していたりする場合には、それらを識別することは容易ではない。
本発明が解決しようとする課題は、より簡易な方法で、対象物を識別することを可能にする対象物選択システム、対象物選択方法、及びプログラムを提供することにある。
(1)本発明の一態様の対象物選択システムは、建物に設けられた対象物を選択する対象物選択システムであって、建物内の特定の位置における、前記建物の実空間に対応付けられる仮想空間が生成され、前記仮想空間の特定の位置から見込まれる閲覧画像を生成する表示制御部と、前記生成されて表示部に表示された閲覧画像の範囲に含まれた入力部に対する操作の検出結果と、前記入力部と前記対象物との対応付け情報とに基づいて、前記操作に対応する対象物を識別する対象物識別部と、を備える。
(2)また、上記の対象物選択システムにおける前記表示制御部は、前記建物の軸を基準に方向を定め、前記定められた方向の前記閲覧画像を生成する。
(3)また、上記の対象物選択システムにおける前記対象物には、設備、什器、造作物の内の一部又は全部が含まれる。
(4)また、上記の対象物選択システムにおける前記表示制御部は、前記設備の竣工時、前記設備の点検時、又は、予め定められた時点に対応付けて前記閲覧画像を生成する。
(5)また、上記の対象物選択システムは、識別の結果に基づいて、前記入力部に対応する設備を制御するための制御信号を生成する制御信号生成部を備えてもよい。
(6)また、上記の対象物選択システムは、前記設備の制御状態を替えるための操作、又は、前記設備の状態を記録するための操作を、前記入力部に対する操作として検出する入力部を備えてもよい。
(7)上記の対象物選択システムにおける前記表示制御部は、前記建物の実空間における端末装置の位置の検出結果に従い、前記端末装置の前記表示部に表示させる前記閲覧画像を選択する。
(8)また、上記の対象物選択システムにおける前記閲覧画像は、前記端末装置外に設けられた撮像部により撮像された周囲画像に基づいて生成されたものである。
(9)また、上記の対象物選択システムは、前記建物内の特定の位置への近接を検出する近接検出部を備え、前記表示制御部は、前記近接検出部の検出結果に従い、前記表示部に表示させる前記閲覧画像を選択する。
(10)また、上記の対象物選択システムは、前記対象物識別部は、前記建物内の特定の位置を基準に撮像して得られた画像に基づいた操作に従い、前記操作に対応する対象物を識別する。
(11)本発明の一態様の対象物選択方法は、建物に設けられた対象物を選択する対象物選択方法であって、建物内の特定の位置における、前記建物の実空間に対応付けられる仮想空間が生成され、前記仮想空間の特定の位置から見込まれる閲覧画像を生成するステップと、前記生成されて表示部に表示された閲覧画像の範囲に含まれた入力部に対する操作の検出結果と、前記入力部と前記対象物との対応付け情報とに基づいて、前記操作に対応する対象物を識別するステップと、を含む対象物選択方法である。
(12)また、上記の対象物選択方法は、前記閲覧画像が表示された表示部と前記建物の実空間の設備とがユーザの視野に入るように、前記表示部が支持されるステップ、を含む。
(13)本発明の一態様のプログラムは、建物に設けられた対象物を選択する対象物選択システムのコンピュータに、建物内の特定の位置における、前記建物の実空間に対応付けられる仮想空間が生成され、前記仮想空間の特定の位置から見込まれる閲覧画像を生成するステップと、前記生成されて表示部に表示された閲覧画像の範囲に含まれた入力部に対する操作の検出結果と、前記入力部と前記対象物との対応付け情報とに基づいて、前記操作に対応する対象物を識別するステップと、を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、より簡易な方法で、建物内の対象物を識別することを可能にする対象物選択システム、対象物選択方法、及びプログラムを提供できる。
本発明の第1の実施形態に係る対象物選択システムの構成図である。 実施形態に係る対象物選択システムの構成図である。 実施形態に係る対象物選択システムの利用形態の一例を示す図である。 実施形態の周囲画像の一例を示す図である。 実施形態の周囲画像を利用して形成された仮想空間の一例を示す図である。 実施形態の周囲画像を利用して形成された仮想空間の一例を示す図である。 実施形態に係る端末装置の構成図である。 実施形態に係る情報管理装置のハードウェア構成図である。 実施形態に係るインデックス情報DBを説明するための図である。 実施形態の入力部の一例について示す図である。 第2の実施形態に係る端末装置200の構成図である。 第3の実施形態に係る対象物選択システムの構成図である。 実施形態に係る対象物選択システムの構成図である。
以下、本発明の実施形態の対象物選択システム、対象物選択方法、及びプログラムについて、添付図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1と図2は、本発明の実施形態に係る対象物選択システムの構成図である。
[対象物選択システム]
対象物選択システム1は、撮像装置100、端末装置200、設備300、情報管理装置400、及び、設備管理装置500を備える。撮像装置100、端末装置200、設備300、情報管理装置400、及び、設備管理装置500は、ネットワークNWを介して接続されている。符号APは、ネットワークNWのアクセスポイントである。なお、本実施形態の対象物選択システム1は、少なくとも情報管理装置400を備えるものであってもよい。
最初に、対象物選択システム1の概要について説明する。対象物選択システム1は、実在する建物2の対象範囲10に設けられている設備300、及び、同設備300に関する情報を可視化して、ユーザU2の操作等により指定される設備300を選択する。例えば、対象範囲10には、実在する建物2の一部又は全部が含まれる。さらに、対象範囲10には、上記の建物2に設けられた設備、什器、造作物の内の一部又は全部などが含まれる。対象範囲10は、その範囲が予め決定される。例えば、対象範囲10における位置は、直交座標系(X,Y,Z)を用いて特定される。直交座標系の軸は、建物2の軸に対応するように決定されていてもよい。対象範囲10内に、幾つかの観測点(不図示)が設けられていてもよい。例えば、観測点Pは、観測点Pの比較的近傍の周囲の状況を掌握しやすい位置になるように、その位置が決定される。以下の説明では、観測点Pを単に観測点という。
対象物選択システム1は、この観測点の比較的近傍の周囲の状況を、観測点の周囲画像を用いて可視化する。観測点の周囲画像とは、撮像装置100が観測点において撮像して得た画像、又は、観測点において撮像して得た複数の画像の組のことである。例えば、観測点の位置は、撮像した際の撮像装置100の位置に基づいて決定される。なお、観測点の周囲画像は、ユーザU1が撮像装置100を操作して撮像したものであってもよく、撮像装置100が予め定められたタイミングに撮像したものであってもよい。
図3は、実施形態に係る対象物選択システム1の利用形態の一例を示す図である。図3には、対象範囲10においてユーザU2が操作して閲覧画像を表示した状態の端末装置200が示されている。符号311は、照明設備の灯具である。例えば、ユーザU2は、対象範囲10において端末装置200を利用する。対象物選択システム1は、観測点の周囲画像に基づいた閲覧画像を生成して、端末装置200等に表示する。
なお、端末装置200(表示部)は、閲覧画像が表示された表示部と建物2の実空間の設備300とがユーザU2の視野に入るように、ユーザU2によって支持されていている。このような位置に端末装置200を支持することにより、閲覧画像の表示と建物2の実空間の設備300の配置を比較することが容易になる。
本実施形態の対象物選択システム1は、端末装置200の撮像部が撮像した画像をリアルタイムで、閲覧画像として表示することを必須の要件とするものではない。支持された端末装置200が何らかの要因で振動することがあっても、対象物選択システム1がリアルタイム表示を採用していないことにより、端末装置200に表示されている閲覧画像が不安定に揺れて表示されることはない。これにより、対象物選択システム1は、端末装置200の操作の利便性を高めている。
図4は、実施形態の周囲画像の一例を示す図である。例えば、上記の観測点の周囲画像には、対象範囲10において撮像装置100の撮影範囲に存在する被写体の像が含まれていて、観測点の周囲の状況が示されている。例えば、周囲画像は、観測点Pを基準に生成された正距円筒図法による画像であり、1画像で観測点Pの周囲が示されている。
図5Aと図5Bは、実施形態の周囲画像を利用して形成された仮想空間の一例を示す図である。
仮想空間は、周囲画像を利用して形成される。例えば、対象物選択システム1は、仮想空間を3次元仮想空間中に生成するに当たり、周囲画像を射影する射影面Sを有する仮想の構造体を利用してもよい。例えば、図5Aに示す仮想空間は円柱Cyを成し、側面の内側に射影面Sが設定される。図5Bに示す仮想空間は球Baを成し、その内面に射影面Sが設定される。仮想の構造体は、実空間における観測点に対応するように3次元仮想空間に設けられる。例えば、対象物選択システム1は、観測点から視認できる範囲の状況を、仮想の構造体の射影面Sに射影する。
なお、対象物選択システム1は、上記の仮想の構造体を利用して、観測点の周囲の状況に係る諸情報を管理してもよく、更には、建物2の実空間に設けられている1又は複数の設備300から対象の設備Fを選択して、それを制御してもよい。以下、その詳細について説明する。
[対象の設備]
まず、設備300について説明する。
建物2には、対象物選択システム1が識別の対象とする1又は複数の設備300が設けられている。設備300の種類は1又は複数であってよく、例えば、照明設備310、空調設備320(空気調和設備)、音響設備(不図示)などが含まれていてもよい。照明設備310は、灯具311を含む。空調設備320は、組み合わせて利用される屋内装置321と室外機322とを含む。灯具311と屋内装置321は、本実施形態における対象の設備Fの一例である。例えば、灯具311と屋内装置321は、天井に設けた開口部に取り付けられている。以下の説明を簡略化するため、灯具311と屋内装置321の天井面から室内側への突出量を無視できるものとするが、これに制限されない。
例えば、照明設備310の灯具311は、建物2における特定の位置の周囲に1又は複数個が配置される。特に、天井に設けられた灯具311は、同一種類の同一形状のものが、等間隔に配置されることが多い。このような条件のもとでは、複数の灯具311が並べて配置された天井面を示す画像から、特定の灯具311を識別することが困難な場合がある。或いは、灯具311毎にその画像をアイコン化するなどの方法で並べても、同様の画像が並ぶことになり、画像を利用して個々の灯具311を識別することが困難な場合がある。このように、天井面のみが表示された画像や、灯具311単体の画像を用いる本実施形態の比較例では、その画像に含まれる灯具311を識別することも、それを制御することも困難な場合がある。
本実施形態の対象物選択システム1は、このような条件のもとであっても、以下に示すように対象の設備Fを特定することを容易にする。
対象物選択システム1は、建物2内の特定の位置を観測点とし、撮像装置100によりその観測点を基準に撮像して周囲画像を得る。対象物選択システム1は、その周囲画像に基づいて、建物2の実空間に対応付けられる仮想空間を生成する。対象物選択システム1は、その仮想空間を、周囲画像に基づいて閲覧画像を生成する。閲覧画像は、例えば、情報管理装置400によって周囲画像に基づいて生成されて、図3に示すように端末装置200の表示部に表示される。
本実施形態における情報管理装置400は、対象物選択システム1においていわゆるサーバとして機能して、ネットワークを介して接続されるクライアントと相互に通信する。以下の説明において、対象の設備Fを含む周囲画像を撮影するクライアントを撮像装置100と呼び、対象の設備Fを選択する際に閲覧画像を表示すると共に、操作を受け付けるクライアントを端末装置200と呼ぶ。なお、撮像装置100と端末装置200を分けて構成した事例を示すが、これに制限されず、撮像装置100と端末装置200を一体のものとしてもよい。
情報管理装置400は、撮像装置100と端末装置200から得た情報に基づいて、対象の設備Fを識別する。例えば、情報管理装置400は、上記の識別の結果により、端末装置200が検出した操作に基づいて対象の設備Fを制御してもよい。また、情報管理装置400は、上記の識別の結果により、端末装置200から取得した情報を対象の設備に関連付けて、記憶部410に格納してもよく、格納した情報を、端末装置200からの要求に応じて、その端末装置200宛に送信してもよい。
情報管理装置400に関する詳細については、後述する。
[撮像装置100]
撮像装置100は、図示しない1又は複数の光学系と撮像部の組と、信号処理部と、受付部と、制御部と、出力部とを備える。撮像装置100は、制御部の制御に従い各種処理を実行する。撮像装置100は、受付部により検出したユーザU1の操作に基づいて撮像部に撮像させて、特定の位置の周囲の画像を得て、その周囲の画像に対する処理を信号処理部により実施して周囲画像を生成する。撮像装置100は、ユーザによって携行されてもよく、定点設置されていてもよい。撮像装置100は、生成した周囲画像を、出力部を介して情報管理装置400に送る。周囲画像は、その撮影地点を中心に、水平方向に360°の画角を有するものであってもよく、いわゆる全周囲画像、パノラマ画像等の画像であってもよい。
このような撮像装置100は、例えば、水平視野角が180度以上である魚眼型レンズと撮像部との組を2組備え、2つの撮像部によって得られた画像を信号処理部が合成することにより、撮像された画像から、正距円筒図法に基づいた画像又は全周囲画像などの画像を合成するものであってもよい。
なお、撮像装置100は、端末装置200とは独立に構成されている撮像部を備えており、つまり撮像装置100の撮像部は端末装置200外に設けられたものである。本実施形態の撮像装置100は、端末装置200外に設けられた撮像部により撮像した画像から周囲画像を生成する。
[端末装置200]
図6は、実施形態に係る端末装置200の構成図である。端末装置200は、例えば、CPU200Aと、RAM(Random Access Memory)200Bと、不揮発性記憶装置200Cと、可搬型記憶媒体収納部200Dと、入出力装置200Eと、通信インターフェース200Fとを備える。端末装置200は、CPU200Aに代えて、任意の形態のプロセッサを備えてもよいし、図3に示した各構成要素のうち一部を省略してもよい。
CPU200Aは、不揮発性記憶装置200Cに格納されたプログラム、又は可搬型記憶媒体収納部200Dに装着された可搬型記憶媒体に格納されたデータをRAM200Bに展開して実行することで、以下に説明する種々の処理を行う。RAM200Bは、CPU200Aによってワーキングエリアとして使用される。不揮発性記憶装置200Cは、例えば、HDDやフラッシュメモリ、ROM(Read Only Memory)などである。可搬型記憶媒体収納部200Dには、SDカード又はSIMカードなどの可搬型記憶媒体が装着される。入出力装置200Eは、例えば、タッチパネル、表示装置などを含む。通信インターフェース200Fは、ネットワークNWに接続され、端末装置200における通信を制御する。
図6を参照して、実施形態に係る端末装置200の機能構成について説明する。端末装置200は、受付処理部211と、データ取得部212と、表示制御部213とを備える。これらの機能部は、例えば、CPU200Aがプログラムを実行することにより実現される。また、これらの機能部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアが協働することで実現されてもよい。
受付処理部211は、入出力装置200Eによって検出されたユーザU2の操作を受け付ける。例えば、受付処理部211は、入出力装置200Eにより表示された画像上のボタンなどを選択する操作を検出して、ユーザU2の操作として受け付ける。受付処理部211は、検出したユーザU2の操作に基づいて、情報を共有するための要求を情報管理装置400宛に送信する。
データ取得部212は、情報管理装置400から送信された情報を取得する。情報管理装置400から取得する情報には、特定の観測点に対応する取得情報が含まれる。
表示制御部213は、情報管理装置400から送信された情報に基づいて、入出力装置200Eにおける表示部に表示させる画像を生成する。例えば、表示制御部213は、特定の観測点に対応する取得情報に基づいた閲覧画像を生成して、表示部に表示させる。
なお、端末装置200は、受付処理部211、データ取得部212、及び、表示制御部213の一部又は全部を、Webシステムに適用されるブラウザを利用して実現してもよい。
[情報管理装置400]
図7は、実施形態に係る情報管理装置400のハードウェア構成図である。情報管理装置400は、例えば、CPU400Aと、RAM400Bと、不揮発性記憶装置400Cと、可搬型記憶媒体ドライブ装置400Dと、入出力装置400Eと、通信インターフェース400Fとを備える。情報管理装置400は、CPU400Aに代えて、任意の形態のプロセッサを備えてもよいし、図7に示した各構成要素のうち一部を省略してもよい。
CPU400Aは、不揮発性記憶装置400Cに格納されたプログラム、又は可搬型記憶媒体ドライブ装置400Dに装着された可搬型記憶媒体に格納されたプログラムをRAM400Bに展開して実行することで、以下に説明する種々の処理を行う。RAM400Bは、CPU400Aによってワーキングエリアとして使用される。不揮発性記憶装置400Cは、例えば、HDDやフラッシュメモリ、ROMなどである。可搬型記憶媒体ドライブ装置400Dには、DVDやCD、SDカードなどの可搬型記憶媒体が装着される。入出力装置400Eは、例えば、キーボードやマウス、タッチパネル、表示装置などを含む。通信インターフェース400Fは、ネットワークNWに接続され、情報管理装置400における通信を制御する。なお、通信インターフェース400Fは、Webシステムに適用されるWebサーバとしての機能を有していてもよい。
前述の図2を参照して、情報管理装置400の詳細を説明する。情報管理装置400は、記憶部410と、制御部420とを備える。
記憶部410は、RAM400B又は不揮発性記憶装置400Cに設けられた記憶領域である。記憶部410は、情報管理装置400からアクセス可能なNAS装置などの外部記憶装置によって実現されてもよい。
記憶部410は、インデックス情報DB411、周囲画像DB412、閲覧画像DB413などの情報を格納する。
図8は、実施形態に係るインデックス情報DBを説明するための図である。
図8に示されたインデックス情報DB411は、観測点位置IDと、閲覧画像IDと、入力部IDと、範囲と、検出操作と、設備の種別と、設備IDと、操作と、状態の各項目に関する情報を含む。インデックス情報DB411において、上記の各項目に関する情報は、観測点位置ID等に関連付けられたレコードとして格納される。
観測点位置IDには、観測点の位置を識別するための識別情報が含まれる。この観測点位置IDは、周囲画像を識別するための識別情報を兼ねる。閲覧画像IDには、観測点位置IDにより識別される観測点において撮像された周囲画像の一部又は全部に対応する閲覧画像を識別するための識別情報が含まれる。入力部IDには、画像IDにより識別される画像に設けられた入力部を識別するための識別情報が含まれる。例えば、入力部は、画像上に表示された対象の設備Fを特定できるように、設備Fに対応付けて設けられている。各入力部には、入力部IDが対応付けられている。範囲には、入力部IDに対応する入力部の範囲に関する情報が含まれる。例えば、入力部の範囲は、周囲画像における入力部の位置を特定する情報であってもよい。周囲画像上の複数の点の組み合わせで、上記の範囲を示してもよい。この場合、点の組み合わせ情報と、各点の位置の情報とが含まれる。検出操作には、入力部に対する操作として検出する操作の種類を特定するための情報が含まれる。設備の種別には、対象の設備Fを、設備300の種類ごとに識別するための情報が含まれる。設備IDには、種類ごとに分類された設備300において、対象の種類Fを特定するための情報が含まれる。操作には、入力部に対するユーザU1の操作を検出した際に、入力部に対応する説部Fに対して実施する処理に関する情報が含まれる。状態には、設備IDに対応付けられた設備の状態に関する情報が含まれる。
例えば、観測点位置IDとして識別情報POS01が付与された観測点に対応する周囲画像が周囲画像DB412に格納されている。識別情報POS01に対応付けられた周囲画像から生成されて、画像IDとして識別情報PIC01が付与された閲覧画像が、閲覧画像DB413に格納されている。PIC01が付与された閲覧画像には、入力部IDとしてA001、A002、A003、A004などが付与された入力部が設けられており、その範囲は、照明設備に分類される灯具311をそれぞれ特定できるように設定されている。なお、灯具311のそれぞれに、L001、L002、L003、L004などの設備IDが付与されている。入力部に対するタップ操作が検出された灯具311は、各灯具の点灯状態を点灯状態(ON)と消灯状態(OFF)を交互に切り替えるように制御される(トグル制御)。なお、トグル制御に代えて、階調付けした調光制御にしてもよい。この場合、入力部を、スライド操作を受け付けるように構成して、スライダーの位置により光量を連続的に制御可能にしてもよい。
インデックス情報DB411は、上記のように、観測点の位置と、後述する閲覧画像と、閲覧画像に対応付けて設けられた入力部と、入力部に対応する設備と、設備に対する制御項目(操作)とを関連付けるための情報を含む。このインデックス情報DB411を利用することで、照明設備310の他にも、空調設備320や他の種別の設備についても、上記の照明設備310と同様に、それぞれの設備に対する制御方法を定義することができる。
図2に戻る。周囲画像DB412は、観測点位置IDにより識別される周囲画像を含む。周囲画像は、観測点ごとに分類され観測点位置IDにより識別される。
閲覧画像DB413は、閲覧画像IDにより識別される閲覧画像を含む。閲覧画像は、観測点位置IDに関連付けて観測点ごとに分類され、閲覧画像IDにより識別される。
制御部420について説明する。制御部420は、周囲画像取得部421と、要求受付部422(近接検出部)と、表示制御部423と、操作検出部424と、対象物識別部425と、設備制御部426(制御信号生成部)と、設備情報取得部427とを備える。
周囲画像取得部421は、実空間における観測点の周囲画像などを撮像装置100から取得して、これに位置IDを付与して周囲画像DB412に追加する。周囲画像取得部421は、観測点位置IDに対応するレコードを、インデックス情報DB411に追加する。
要求受付部422は、端末装置200におけるユーザU2の操作の検出結果等を、端末装置200から取得する。本実施形態の要求受付部422が受け付けるユーザU2の操作は、例えば、実空間における端末装置200の位置、又は操作対象の設備300の位置を特定するためのものを含む。
表示制御部423は、周囲画像DB412に格納されていて位置IDにより識別される周囲画像に基づいて、閲覧画像IDにより識別される閲覧画像を生成し、それを閲覧画像DB413に追加する。閲覧画像は、周囲画像の全部であってもよいし一部であってもよい。例えば、閲覧画像は、周囲画像より小さな窓を使って、周囲画像の一部を覗き見たような画像であってもよい。このような窓を使うことにより周囲画像の内の任意の位置を閲覧画像とすることができる。
周囲画像に対する窓の位置は、例えば、ユーザの操作と、端末装置200が向けられた方位の少なくとも何れかに基づいて決定される。表示制御部423は、ユーザの操作として、スワイプ操作(表示範囲をスライドさせる操作)や方向キーに対する操作を検出し、検出の結果に合うように窓の位置を調整してもよい。
また、表示制御部423は、例えば、端末装置200の磁気センサが地磁気の変化を検出したり、向けられた方向の変化を3次元(6次元)加速度センサやジャイロを用いて検出したりして、端末装置200が向けられた方位(方向)を検出する。このように、表示制御部423は、ユーザの操作と、端末装置200が向けられた方位の少なくとも何れかに基づいて、周囲画像から閲覧画像として切り出す位置を決定する。なお、表示制御部423は、上記の調整機能を停止させて、手動で調整することも可能とする。
端末装置200の利用が開始された時点で、端末装置200が最初に表示する閲覧画像は、端末装置200の位置と方向に適したものであることが望ましい。例えば、表示制御部423は、端末装置200の位置に合う周囲画像を選択し、端末装置200の方向に基づいて、その周囲画像の内から閲覧画像を切り出す範囲(窓の位置)を決定する。これにより、ユーザは、周囲画像の選択や、閲覧画像を切り出す範囲を選択する操作を省略することができ、利便性を高めることができる。
さらに、表示制御部423は、閲覧画像の生成に併せて閲覧画像ID又は閲覧画像IDを参照するための情報を、インデックス情報DB411に追加してもよい。閲覧画像IDが付与された閲覧画像、つまり上記の窓の位置を特定することによって、任意に配置可能な窓の位置から、閲覧画像IDを用いて特定の窓の位置を識別することが可能になる。これにより、既に閲覧画像IDが付与された閲覧画像(窓)を、閲覧画像IDを用いて容易に特定することができ、繰り返し同様の操作を行う場合の利便性を高めることができる。
表示制御部423は、要求受付部422が受け付けた要求により、閲覧画像DB413に格納されている閲覧画像のデータを、端末装置200宛に送信する。
操作検出部424は、端末装置200から通知される操作に関する情報を取得して、ユーザU2による入力部の操作を検出する。
対象物識別部425は、操作検出部424によって検出された操作の情報に基づいて、インデック情報DB411を参照して、上記の操作に対応する対象の設備(対象物)を特定する。対象物識別部425は、特定した対象の設備に関する情報を、設備制御部426に通知する。
設備制御部426(制御信号生成部)は、対象物識別部425による識別の結果に基づいて、入力部に対応する設備300を制御するための制御信号を生成する。
設備制御部426は、対象物識別部425から通知された対象の設備に関する情報に基づいて、所望の制御信号をその対象の設備300に対して通知する。さらに、設備制御部426は、その対象の設備300に対する制御の履歴情報等を、設備管理装置500に通知する。なお、設備管理装置500は、設備300の各装置に関する情報を管理する。設備管理装置500は、設備300の点検計画、点検履歴、故障履歴、保守履歴等の情報を記憶部510に格納する。例えば、設備管理装置500は、設備制御部426から通知された対象の設備300に対する制御の履歴情報等を、記憶部510の履歴情報DBに追加する。
設備情報取得部427は、記憶部510の履歴情報DBに格納されている履歴情報を取得して、記憶部410のインデックス情報DBに追加する。
なお、上記の観測点に対応する3次元仮想空間は、周囲画像に基づいて下記のように形成されていてもよい。
例えば、3次元仮想空間を、所定の半径の球、半球、又は、円筒などの形状を有するものとし、それぞれが中空に形成されたものとして定義する。それぞれの内面Sには、周囲画像がマッピングされる。例えば、実空間において端末装置200が配置された位置にいるユーザU2が、その位置で周囲の状況を観察する要領で、ユーザU2は、端末装置200の表示部の窓を通して、仮想空間に配置された球の内面Sにマッピングされた周囲画像を見る。この球の中心Oから、球の内面Sを見ると仮定すれば、あたかも、周囲画像を撮影した位置から閲覧画像を観測することと等価になる。
上記の対象物選択システム1は、下記の処理を実施する。
(閲覧画像の生成)
図4を参照して、実施形態の閲覧画像の一例について説明する。
符号POS01は、撮像装置100から取得した周囲画像の1つに付与されている。この周囲画像の範囲内に、複数の閲覧画像(PIC01,PIC02)を生成した位置が示されている。図4に示すように、周囲画像は全周囲画像であってもよく、閲覧画像は全周囲画像の一部を切り出したものであってもよい。
表示制御部423は、建物2の実空間に対応付けられる仮想空間の特定の位置から見込まれるPIC01,PIC02等の閲覧画像を生成する。建物2の実空間に対応付けられる仮想空間の特定の位置の一例は、観測点Pの位置である。例えば、表示制御部423は、建物2内の特定の位置を基準に撮像して得られた周囲画像に基づいて、上記の閲覧画像を生成し、建物2の実空間に対応する仮想空間に対応付ける。
これにより、対象物識別部425は、建物2内の特定の位置を基準に撮像して得られた画像に基づいた操作に従い、その操作に対応する設備300などの対象物を識別する。
表示制御部423は、上記の閲覧画像を端末装置200の入出力装置200Eの表示部に表示させる。
(閲覧画像における入力部の設定)
図9は、実施形態の入力部の一例について示す図である。
符号PIC01は、端末装置200に表示される閲覧画像の一例である。閲覧画像の範囲内に複数の灯具311が配置された状態が示されている。
表示制御部423は、閲覧画像の範囲内に、対象の設備Fに対応付けて入力部を設ける。例えば、表示制御部423は、入力部を、対象の設備Fの像を含むように(図9(a))、対象の設備Fの像に重なるように(図9(b))、或いは、対象の設備Fの近傍に位置するように(図9(c)、(d))、設けてもよい。表示制御部423は、入力部を、それ自体が視認可能な特定の形状を有するもの(図9(c))として表示するように設けてもよく、或いは視認可能な形状を有するものとして表示しなくてもよい(図9(a)、(b)等)。
視認可能な形状は、いわゆるボタン、スイッチ、サムネイル、アイコンなどの図形(図9(c))であってもよく、文字、数字などからなる文字列(図9(d))として示されるものであってもよい。なお、入力部が視認可能な形状を有していない場合には、対象の設備Fの像がそれに代わるように入力部を配置するとよい。実施形態の入力部は、閲覧画像の一部として表示部に表示される。
(閲覧画像を用いた対象の設備の識別)
対象物識別部425は、上記の閲覧画像の範囲に含まれた入力部に対する操作の検出結果と、入力部と設備300との対応付け情報とに基づいて、操作に対応する設備300を識別する。
(閲覧画像の生成方法)
表示制御部423は、建物2の軸を基準に方向を定め、周囲の状況の内、定められた方向の周囲の状況を示す閲覧画像を生成する。
この建物2の軸の方向は、建物2の床、窓などの延伸方向、灯具311の配置方向などの方向であってもよい。例えば、表示制御部423は、周囲画像を解析して、上記の建物2の床、窓などの延伸方向、灯具311の配置方向などの方向を検出し、建物2の軸の方向を抽出する。
なお、実施形態に係る閲覧画像は、予め生成されていてもよく、観測点から見込む対象物の角度等に基づいて、表示制御部423が生成してもよい。表示制御部423は、観測点から見込む対象物の角度等から操作の検出に用いる領域を決定し、閲覧画像内にそれを配置するものであってもよい。
対象物選択システム1は、上記の閲覧画像を利用して、建物2内の設備300を識別することができる。
上記の実施形態によれば、対象物選択システム1は、建物に設けられた対象物を選択する。表示制御部423は、建物2内の特定の位置を基準に撮像して得られた周囲画像に基づいて、建物2の実空間に対応付けられる仮想空間が生成され、仮想空間の特定の位置から見込まれる閲覧画像を生成する。対象物識別部425は、生成されて表示部に表示された閲覧画像の範囲に含まれた入力部に対する操作の検出結果と、入力部と対象物との対応付け情報とに基づいて、操作に対応する対象物を識別することにより、建物2内の対象物を識別することを可能にする。例えば、対象物は、設備300であってよい。
また、表示制御部423は、建物2の軸を基準に方向を定め、定められた方向の閲覧画像を生成してもよい。
また、対象物には、設備300、什器、造作物の内の一部又は全部が含まれていてもよい。造作物とは、建物2の床、壁、天井、建具などの建物2内の空間を仕切るものと、配管、ダクトなどを含む。
また、表示制御部423は、設備300の竣工時、設備300の点検時、又は、予め定められた時点に対応付けて閲覧画像を生成してもよい。
また、表示制御部423は、建物2の実空間における端末装置200の位置の検出結果に従い、端末装置200の表示部に表示させる閲覧画像を選択する。
また、周囲画像は、端末装置200外に設けられた撮像部により撮像された画像に基づいて生成されたものである。
また、設備制御部426は、識別の結果に基づいて、入力部に対応する設備300を制御するための制御信号を生成してもよい。
また、端末装置200は、その表示部に表示させた入力部によって、設備300の制御状態を替えるための操作、又は、設備300の状態を記録するための操作を、当該入力部に対する操作として検出してもよい。
(第1の実施形態の変形例その1)
第1の実施形態の変形例その1について説明する。実施形態の周囲画像は、端末装置200が備えている撮像部(第1撮像部)とは異なる撮像装置100(第2撮像部)により撮像された画像であるものとして説明したが、これに代えて、本変形例の周囲画像は、端末装置200が備えている撮像部(第1撮像部)により撮像された画像である。
端末装置200の撮像部(不図示)は、設備300の操作に先だって、その撮像部により撮像した画像に基づいて周囲画像を生成し、これを情報管理装置400に送信する。
なお、周囲画像の利用については、前述の実施形態の利用形態と同様の利用形態を適用できる。
本変形例によれば、実施形態と同様の効果を奏することの他、仮想空間を生成するための周囲画像を端末装置200によって撮像した画像に基づいて生成することができる。
(第1の実施形態の変形例その2)
第1の実施形態の変形例その2について説明する。実施形態の変形例その1における周囲画像は、設備300の操作に先だって、撮像部により撮像した画像に基づいて生成され、情報管理装置400に送信するものとして説明したが、これに代えて、本変形例の端末装置200は、周囲画像を情報管理装置400に送信することなく、端末装置200内で仮想空間を生成する。
例えば、本変形例の端末装置200は、実施形態の情報管理装置400が実施する処理と同様の処理、又は、情報管理装置400が実施する処理の一部を実施する。周囲画像の利用については、前述の実施形態と同様の利用形態を適用できる。
本変形例によれば、実施形態と同様の効果を奏することの他、仮想空間を生成するための周囲画像を端末装置200によって撮像した画像に基づいて生成することができる。
(第1の実施形態の変形例その3)
第1の実施形態の変形例その3について説明する。第1の実施形態において、表示制御部423が、周囲画像取得後(予め定められた時点)に対応付けて閲覧画像を生成する事例について説明した。これに代えて、本変形例における表示制御部423は、設備300の竣工時、設備300の点検時等の予め定められた時点に対応付けて閲覧画像を生成するようにしてもよい。
本変形例によれば、設備300の竣工時、又は、設備300の点検時等に周囲画像を取得するようにしたことで、設備の竣工又は点検の履歴情報としての画像と、周囲画像とを兼ねることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。第1の実施形態における端末装置200(表示部)に表示させる閲覧画像は、ユーザU2の要求に基づいて決定する事例について説明した。これに代えて、本実施形態では、建物2の実空間における端末装置200の位置の検出結果に従い、端末装置200(表示部)に表示させる閲覧画像を抽出する。
以下、これについて説明する。
[端末装置200]
図10は、実施形態に係る端末装置200の構成図である。
端末装置200は、受付処理部211と、データ取得部212と、表示制御部213と、位置検出部214とを備える。これらの機能部は、例えば、CPU200Aがプログラムを実行することにより実現される。また、これらの機能部は、LSIやASIC、FPGAなどのハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアが協働することで実現されてもよい。
位置検出部214は、無線LAN、Bluetooth(登録商標)等の無線通信手段、又は、GPSの受信部を含むものであり、これらは位置検出手段の一例である。無線通信手段、又は、GPSの受信部等によって検出されたデータは、端末装置200の位置を検出するためのデータとして利用される。
例えば、端末装置200は、無線通信手段、又は、GPSの受信部等によって検出されたデータを、情報管理装置400に対して通知する。
本実施形態の情報管理装置400における要求受付部422は、端末装置200における位置検出手段が検出したデータを、端末装置200から取得して、端末装置200の位置検出用のデータにする。
表示制御部423は、要求受付部422が端末装置200から取得したデータに基づいて、建物2の実空間における端末装置200の位置を検出する。表示制御部423は、上記の端末装置200の位置の検出結果に従い、表示部に表示させる閲覧画像を選択する。
上記の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することの他、情報管理装置400において、要求受付部422は、特定の位置への近接を検出する。表示制御部423は、要求受付部422の検出結果に従い、表示部に表示させる閲覧画像を選択する。これにより、情報管理装置400は、端末装置200の位置を最寄りの観測点に対応付けることができることにより、最寄りの観測点に対応する閲覧画像を抽出する。ユーザU2は、最寄りの観測点に対応する閲覧画像のうちから閲覧画像を選択することができ、閲覧画像を選択する際の利便性が高まる。
なお、上記の実施形態では、端末装置200の位置を検出する処理を、情報管理装置400が実施する事例を例示した。この処理の一部又は全部を端末装置200が実施するようにしてもよい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について説明する。第1の実施形態における撮像装置100により撮像された実空間の状況を示す画像を利用する事例について説明した。これに代えて、本実施形態では、実空間をモデル化した空間情報を利用する事例について説明する。
図11と図12は、本発明の実施形態に係る対象物選択システムの構成図である。
対象物選択システム1は、仮想空間情報生成装置600、端末装置200、設備300、情報管理装置400、及び、設備管理装置500を備える。仮想空間情報生成装置600、端末装置200、設備300、情報管理装置400、及び、設備管理装置500は、ネットワークNWを介して接続されている。
仮想空間情報生成装置600は、例えば、CPU600Aと、RAM600Bと、不揮発性記憶装置600Cと、可搬型記憶媒体収納部600Dと、入出力装置600Eと、通信インターフェース600Fとを備える。仮想空間情報生成装置600は、CPU600Aに代えて、任意の形態のプロセッサを備えてもよいし、上記の各構成要素のうち一部を省略してもよい。なお、CPU600Aと、RAM600Bと、不揮発性記憶装置600Cと、可搬型記憶媒体収納部600Dと、入出力装置600Eと、通信インターフェース600Fは、図6の端末装置200の構成と同様であり、個別の図示を省略する。
仮想空間情報生成装置600は、記憶部610と、制御部620とを備える。
記憶部610は、3次元データDB611と、周囲画像DB612とを含む。
3次元データDB611には、3次元データが格納される。例えば、3次元データは、建物2の3次元モデルとして形成されるものであってもよく、BIM(Building Information Modeling)データに基づくものであってもよい。
周囲画像DB612には、表示制御部623により生成され、情報管理装置400に提供するための周囲画像が格納される。
制御部620は、受付処理部621と、データ通信部622と、表示制御部623とを備える。これらの機能部は、例えば、CPU600A等がプログラムを実行することにより実現される。
受付処理部621は、入出力装置600Eによって検出されたユーザU2等の操作を受け付ける。受付処理部621は、検出したユーザU2等の操作に基づいて、周囲画像の情報を情報管理装置400宛に送信する。
データ通信部622は、情報管理装置400と通信する。データ通信部622が情報管理装置400宛に送信するデータには、表示制御部623が生成する周囲画像に関するものが含まれる。
表示制御部623は、BIMデータなどの3次元データに基づいて、その3次元データにより仮想空間を形成する。表示制御部623は、その仮想空間内に定めた観測点P’の比較的近傍の周囲の状況を、観測点P’の周囲画像を用いて可視化する。観測点P’の周囲画像とは、仮想空間情報生成装置600によって仮想空間内に定められた観測点P’を基準にして、観測点P’の周囲の状況を示す3次元データから生成された画像のことである。
なお、第1の実施形態における「観測点の周囲画像」を、本実施形態における観測点P’の周囲画像と読み替えて、第1の実施形態を参照する。
このような対象物選択システム1は、仮想空間情報生成装置600によって、仮想空間内に定めた観測点P’の比較的近傍の周囲の状況を、観測点P’の周囲画像を用いて可視化するものである。例えば、仮想空間情報生成装置600は、BIMとして構成されていて、表示制御部623によるBIMデータに基づいたレンダリング処理などにより、観測点P’の周囲画像を生成してもよい。
対象物選択システム1は、第1の実施形態における撮像装置100により撮影された観測点の周囲画像を、上記の観測点P’の周囲画像に代えることにより、仮想空間における観測点P’の周囲画像を用いることができる。これにより、対象物選択システム1は、観測点P’の周囲画像を用いた閲覧画像を利用して、建物2内の設備300を識別することができる。
なお、上記の実施形態では、仮想空間情報生成装置600がBIMデータなどの3次元データに基づいて、その3次元データにより仮想空間を形成する事例について説明した。さらに、仮想空間情報生成装置600は、上記の3次元データにより形成された仮想空間を提供することにより、対象領域の設備を制御するための入力部をユーザが周辺画像上に登録させる手がかりとして利用させてもよい。なお、この場合の周辺画像とは、撮像装置100により実空間で撮影された周囲画像(写真)でもよく、BIMデータに基づいたレンダリング処理等によって生成された周囲画像(3次元のレンダリング画像)であってもよい。
上記の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することの他、情報管理装置400において、仮想空間の状況を示す周囲画像を利用することを可能にする。例えば、実空間の状況を示す周囲画像が利用できない状況であっても、情報管理装置400は、端末装置200の位置に対応する仮想空間の状況を示す周囲画像を利用して、閲覧画像を生成することができる。
なお、対象物選択システム1は、表示制御部623によるBIMデータに基づいたレンダリング処理の一部又は全部を、情報管理装置400が実施してもよい。この場合、情報管理装置400は、仮想空間情報生成装置600からBIMデータ等を、端末装置200から取得して、周囲画像を生成するようにしてもよい。
なお、対象物選択システム1を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより建物2等における設備300を識別するための処理動作を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、ネットワークや通信回線のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、設備の点検や保守をする場合においても、同様にリストや平面図が用いられている。リストや平面図を用いて対象の設備を特定することが、容易ではないことがある。このような場合に、点検や保守の対象の設備に、本実施形態を適用することにより、これらの方法に対して、効率よく対象物を特定することができる。
1…対象物選択システム、2…建物、100…撮像装置、200…端末装置、300…設備(対象物)、400…情報管理装置、410…記憶部、420…制御部、421…周囲画像取得部、422…要求受付部(近接検出部)、423…表示制御部、424…操作検出部、425…対象物識別部、426…設備制御部(制御信号生成部)、427…設備情報取得部、600…仮想空間情報生成装置

Claims (13)

  1. 建物に設けられた対象物を選択する対象物選択システムであって、
    建物内の特定の位置の前記建物の実空間に対応付けられる仮想空間が生成され、前記仮想空間の特定の位置から見込まれる閲覧画像を生成する表示制御部と、
    前記生成されて表示部に表示された閲覧画像の範囲に含まれた入力部に対する操作の検出結果と、前記入力部と前記対象物との対応付け情報とに基づいて、前記操作に対応する対象物を識別する対象物識別部と、
    を備える対象物選択システム。
  2. 前記表示制御部は、
    前記建物の軸を基準に方向を定め、前記定められた方向の前記閲覧画像を生成する、
    請求項1に記載の対象物選択システム。
  3. 前記対象物には、設備、什器、造作物の内の一部又は全部が含まれる、
    請求項1又は請求項2に記載の対象物選択システム。
  4. 前記表示制御部は、
    前記設備の竣工時、前記設備の点検時、又は、予め定められた時点に対応付けて前記閲覧画像を生成する、
    請求項3に記載の対象物選択システム。
  5. 前記識別の結果に基づいて、前記入力部に対応する設備を制御するための制御信号を生成する制御信号生成部
    を備える請求項3又は請求項4に記載の対象物選択システム。
  6. 前記設備の制御状態を替えるための操作、又は、前記設備の状態を記録するための操作を、前記入力部に対する操作として検出する入力部
    を備える請求項3から請求項5の何れか1項に記載の対象物選択システム。
  7. 前記表示制御部は、
    前記建物の実空間における端末装置の位置の検出結果に従い、前記端末装置の前記表示部に表示させる前記閲覧画像を選択する、
    請求項1から請求項6の何れか1項に記載の対象物選択システム。
  8. 前記閲覧画像は、前記端末装置外に設けられた撮像部により撮像された周囲画像に基づいて生成されたものである、
    請求項7に記載の対象物選択システム。
  9. 前記建物内の特定の位置への近接を検出する近接検出部
    を備え、
    前記表示制御部は、
    前記近接検出部の検出結果に従い、前記表示部に表示させる前記閲覧画像を選択する、
    請求項1から請求項8の何れか1項に記載の対象物選択システム。
  10. 前記対象物識別部は、
    前記建物内の特定の位置を基準に撮像して得られた画像に基づいた操作に従い、前記操作に対応する対象物を識別する、
    請求項1から請求項5の何れか1項に記載の対象物選択システム。
  11. 建物に設けられた対象物を選択する対象物選択方法であって、
    建物内の特定の位置における、前記建物の実空間に対応付けられる仮想空間が生成され、前記仮想空間の特定の位置から見込まれる閲覧画像を生成するステップと、
    前記生成されて表示部に表示された閲覧画像の範囲に含まれた入力部に対する操作の検出結果と、前記入力部と前記対象物との対応付け情報とに基づいて、前記操作に対応する対象物を識別するステップと、
    を含む対象物選択方法。
  12. 前記閲覧画像が表示された表示部と前記建物の実空間の設備とがユーザの視野に入るように、前記表示部が支持されるステップ、
    を含む請求項11に記載の対象物選択方法。
  13. 建物に設けられた対象物を選択する対象物選択システムのコンピュータに、
    建物内の特定の位置における、前記建物の実空間に対応付けられる仮想空間が生成され、前記仮想空間の特定の位置から見込まれる閲覧画像を生成するステップと、
    前記生成されて表示部に表示された閲覧画像の範囲に含まれた入力部に対する操作の検出結果と、前記入力部と前記対象物との対応付け情報とに基づいて、前記操作に対応する対象物を識別するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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