JP2018151059A - 乱流摩擦抵抗低減装置 - Google Patents

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Kenji Fukui
健二 福井
光広 長田
Mitsuhiro Osada
光広 長田
芳樹 高鳥
Yoshiki Takatori
芳樹 高鳥
真 永岡
Makoto Nagaoka
真 永岡
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Abstract

【課題】高頻度のメンテナンスを必要とせず、複雑な制御系を必要としない乱流摩擦抵抗低減装置を提供する。【解決手段】乱流摩擦抵抗低減装置10は、流体Lとの相対運動が行われる物体12に設けられ、流体Lに接し、かつ流体Lの主流方向Fに対して斜め方向に温度変化を与えられる壁面14を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、乱流摩擦抵抗低減装置に関する。
特許文献1に記載の乱流摩擦抵抗低減表面は、主流方向にジグザグ又は曲線状に配列された細かい溝であるリブレットを有している。ここで、ジグザグ又は曲線状に配列されたリブレット表面では、壁近傍の乱流構造はリブレットの溝に沿って左右に進行方向を周期的に変えつつ流動する一方、主流は直進する流れ構造が生みだされる。そのため、主流と壁面の近傍流れの間に振動面と類似した流れ構造が生じ、振動面と同様に乱流摩擦抵抗の低減効果が生み出される。
特許文献2に記載の壁乱流フィードバック制御システムは、4列192個のマイクロ熱膜せん断応力センサと3列48個の電磁型壁面変形アクチュエータよりなる。ここで、1つのアクチュエータの動作はその上流側のセンサで得られたせん断応力に基づく。この壁乱流フィードバック制御システムによれば、風洞実験において約6%の乱流摩擦抵抗の低減効果が確認されている。
特開2002−266816号公報
吉野崇、ほか2名、「マイクロセンサ・アクチュエータ群を用いた壁乱流フィードバック制御システムの構築と評価」、日本機械学会論文集(B編)、72巻715号(2006−3)、論文 No.05−0782
ここで特許文献1に記載の乱流摩擦抵抗低減表面は、壁面上に微小な溝を形成しているため、使用の継続に伴い粒子等物質が溝に詰まると、乱流摩擦抵抗に対する低減効果が失われていく。そのため、低減効果の維持には高頻度の清浄が必須であり、メンテナンスを要する。また、外部からのエネルギー投入を必要としないパッシブな方法である為、乱流摩擦抵抗の低減効果は最新の研究でも数%に留まる。
また、特許文献2に記載の壁乱流フィードバック制御システムは、マイクロ熱膜せん断応力センサ、電磁型壁面変形アクチュエータ、及びそれらを駆動するDSP(Digital Signal Processor)制御システムが必要となる。そのため、システムとしては大変複雑になる。
上記の事実に鑑み、本発明では、高頻度のメンテナンスを必要とせず、複雑な制御系を必要としない乱流摩擦抵抗低減装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る乱流摩擦抵抗低減装置は、流体との相対運動が行われる物体に設けられ、前記流体に接し、かつ前記流体の主流方向に対して斜め方向に温度変化を与えられる壁面を備えるものである。
上記乱流摩擦抵抗低減装置は、流体との相対運動が行われる物体に設けられている。ここで、「流体との相対運動が行われる物体」とは、例えば、流体を輸送するための配管、具体的には水道管や石油や天然ガスのパイプラインなどが挙げられる。また、内燃機関の燃焼室や、排気管などが挙げられる。さらに、「流体との相対運動が行われる物体」とは、例えば、流体中を移動する移動体、具体的には水上を移動する船舶や、大気中を移動する航空機などが挙げられる。
そして、上記乱流摩擦抵抗低減装置では、流体と接する壁面において流体が流れる主流方向に対して斜め方向に温度変化を与えることで、主流を横断する方向の流れが誘起される。この流れが物体の壁面近傍に生ずる縦渦の発生や成長を抑制させる。これにより乱流摩擦抵抗が低減される。
本発明の請求項2に係る乱流摩擦抵抗低減装置は、前記壁面の温度を変化させる温度変化手段と、前記壁面において前記温度変化手段により前記斜め方向に交互に形成された高温領域と低温領域とが前記主流方向に沿って進行するように制御される制御部と、を備えている。
上記乱流摩擦抵抗低減装置は、壁面の温度を変化させる温度変化手段を設けたものである。この温度変化手段は、主流方向に対して斜め方向に帯状の高温領域と帯状の低温領域とを交互に形成する。すなわち、壁面上には高温領域と低温領域による縞状の波が形成される。また制御部により、縞状の波は斜め方向の状態を維持したまま主流方向に沿って進行する、すなわち斜行するように制御される。ここで、「温度変化手段」は、壁面を加熱する発熱素子に限らず、壁面を冷却可能な吸熱機能を有する素子であってもよい。また、高温領域及び低温領域は、相対的な温度差が生じていればよく、高温領域は必ずしも流体の温度よりも高く、或いは低温領域は必ずしも流体の温度よりも低い必要はない。例えば、低温領域が流体の温度より高い場合は、高温領域は低温領域よりさらに温度が高ければよい。また例えば、高温領域が流体の温度よりも低い場合は、低温領域は高温領域よりさらに温度が低ければよい。
上記乱流摩擦抵抗低減装置の壁面では、流体が流れる主流の主流方向に対して斜め方向に高温領域と低温領域とを交互に設け、この高温領域及び低温領域による縞状の波を主流方向に沿って斜行させるように制御することで、主流を横断する方向の流れが誘起される。この流れが物体の壁面近傍に生ずる縦渦の発生や成長を抑制させる。これにより乱流摩擦抵抗が低減される。
本発明の請求項3に係る乱流摩擦抵抗低減装置では、前記壁面は、前記斜め方向に交互に形成された第一遮熱膜と、前記第一遮熱膜とは遮熱性能の異なる第二遮熱膜と、前記第一遮熱膜及び前記第二遮熱膜を前記斜め方向と直交する方向に振動させる駆動部と、で構成されており、前記第一遮熱膜及び前記第二遮熱膜により高温領域及び低温領域が形成されている。
上記乱流摩擦抵抗低減装置では、壁面の表面において流体の主流方向に対して斜め方向に第一遮熱膜と第二遮熱膜とを交互に設け、この第一遮熱膜及び第二遮熱膜を斜め方向と直交する方向に振動させるものである。第一遮熱膜及び第二遮熱膜は遮熱性能が異なるため、壁面におけるある点では、高温領域と低温領域とが交互に出現して主流を横断する方向の流れが誘起される。この流れが物体の壁面近傍に生ずる縦渦の発生や成長を抑制させる。これにより乱流摩擦抵抗が低減される。
本発明の請求項4に係る乱流摩擦抵抗低減装置では、前記壁面は、内燃機関の燃焼室内部に面している。
上記乱流摩擦抵抗低減装置の壁面は、内燃機関の燃焼室における、シリンダの内壁面やピストンの上壁面に適用することができる。上記乱流摩擦抵抗低減装置によれば、内燃機関の熱効率を向上させることができる。
本発明の請求項5に係る乱流摩擦抵抗低減装置では、前記壁面は、前記第一遮熱膜及び前記第二遮熱膜よりも薄い薄膜に覆われている。
上記乱流摩擦抵抗低減装置によれば、壁面において、第一遮熱膜及び第二遮熱膜を薄膜で覆うことにより、第一遮熱膜及び第二遮熱膜の振動に伴う流体の変動を抑制し、乱流摩擦抵抗がさらに低減される。
本発明の請求項6に係る乱流摩擦抵抗低減装置では、前記高温領域及び前記低温領域が延伸する方向と前記主流方向とのなす角度は11度より大きい。
ここで、「11度」という角度は、壁乱流に特有な縦渦の平均直径及び代表的な長さから求めた縦渦の対角方向と主流方向との角度である。上記乱流摩擦抵抗低減装置によれば、壁面近傍に生成された縦渦と交差する方向に沿って生じた帯状の温度領域において、温度を振動させることができる。そして、温度の振動により、生成された縦渦を断ち切ることができ、乱流摩擦抵抗が低減される。
本発明の請求項7に係る乱流摩擦抵抗低減装置では、前記流体に対する壁面せん断応力をτ〔kg/(m・s)〕とし、密度をρ〔kg/m〕とし、動粘性係数をν〔m/s〕とすると、次式で示される摩擦速度uτを用いた場合、前記高温領域及び前記低温領域の前記主流方向に対する横断方向の間隔は31×ν/uτ〔m〕であり、前記主流方向の間隔は89×ν/uτ〔m〕である。
上記乱流摩擦抵抗低減装置によれば、物体の壁面近傍に主流を横断する方向の流れを形成することができる。また壁面近傍に縦渦が生成される場合でも縦渦と交差する方向に沿って壁面に形成された帯状の温度領域において、温度の振動を与えることができ、この温度の振動により、縦渦を断ち切ることができる。すなわち、壁面近傍に生ずる縦渦の発生や成長を抑制させることができ、乱流摩擦抵抗が低減される。
本発明の請求項8に係る乱流摩擦抵抗低減装置では、前記高温領域及び前記低温領域の前記主流方向への進行速度は14.8×uτ〔m/s〕である。
上記乱流摩擦抵抗低減装置によれば、周期的な温度の振動を加えることができる。すなわち、継続して壁面近傍に生ずる縦渦の発生や成長を抑制させることができ、乱流摩擦抵抗は低減される。
本発明によれば、高頻度のメンテナンスを必要とせず、複雑な制御系を必要としない乱流摩擦抵抗低減装置を提供することができる。
第1の実施形態に係る乱流摩擦抵抗低減装置を示した概略構成図である。 第1の実施形態に係る乱流摩擦抵抗低減装置の壁面を示した平面図である。 第1の実施形態に係る乱流摩擦抵抗低減装置の壁面において壁面温度制御を作動させた状態を示した平面図である。 第1の実施形態に係る乱流摩擦抵抗低減装置における発熱素子の温度変化をグラフで示した図面である。 第1の実施形態に係る乱流摩擦抵抗低減装置において壁面温度制御の有無による摩擦係数の違いをグラフで示した図面である。 第1の実施形態に係る乱流摩擦抵抗低減装置において(A)壁面温度制御無しの場合における速度ベクトル分布、及び(B)壁面温度制御有りの場合における速度ベクトル分布をグラフで示した図面である。 第1の実施形態の変形例1に係る乱流摩擦抵抗低減装置の壁面を示した平面図である。 第1の実施形態の変形例2に係る乱流摩擦抵抗低減装置の壁面を示した平面図である。 第2の実施形態に係る乱流摩擦抵抗低減装置の壁面の状態を示した(A)平面図及び、(B)断面図((A)のX−X断面図)である。 第3の実施形態に係る乱流摩擦抵抗低減装置の壁面の状態を示した(A)平面図及び、(B)断面図((A)のY−Y断面図)である。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る乱流摩擦抵抗低減装置について図1〜図3を用いて説明する。
乱流摩擦抵抗低減装置10は、図1に示されるように、流体Lとの相対運動が行われる物体12において、流体Lと接する壁面14を備えている。具体的に、乱流摩擦抵抗低減装置10では、物体12に沿って流路16が形成されており、この流路16の内部を流体Lが流れる。
図1は、流体Lが流れる流路16における一部の領域を図示したものである。本実施形態の乱流摩擦抵抗低減装置10は、少なくとも流路16の下面に壁面14が設けられている。この壁面14は、流体Lの流れる主流方向Fに対して斜め方向に温度変化を与えることが可能とされている。
図2に壁面14の平面図を示す。図2に示されるように、本実施形態の壁面14には、その表面又は表面の直下に温度変化手段としての複数の発熱素子20が格子状に配置されている。ここで、発熱素子20としては、例えば、PTC(Positive Temperature Coefficient)素子などを使用することができる。この発熱素子20は、壁面14に対して温度変化を与えることが可能である。具体的に発熱素子20は、図3に示されるように、流体Lの主流方向Fに対して斜め方向に一定の幅を有する帯状の高温領域14Hと帯状の低温領域14Lとを交互に形成する。すなわち、発熱素子20は、壁面14上に高温領域14Hと低温領域14Lによる縞状の波を形成する。なお、図3では発熱素子20の一部を省略して図示している。ここで、図2に示されるように、壁面14には、温度を制御するための制御部30が接続されている。図では省略されているが、制御部30は各発熱素子20に対してそれぞれ電気的に接続されており、発熱素子20毎に発熱させることが可能である。
そして、制御部30は、壁面14において、発熱素子20により斜め方向に交互に形成された高温領域14Hと低温領域14Lとが主流方向Fに沿って進行するように変化させる壁面温度制御を実行可能に形成されている。壁面温度制御では、各発熱素子20において周期的にオンとオフを切り替えることにより、壁面14における高温領域14H及び低温領域14Lの配列を維持したまま主流方向Fに沿って移動させる。すなわち、本実施形態の乱流摩擦抵抗低減装置10は、壁面14上に形成した高温領域14Hと低温領域14Lによる縞状の波を斜行させる。
図4に壁面14に配置された発熱素子20の内、1の発熱素子20A(図3参照)が配置された壁面上における温度の経時変化を示す。なお、図4における横軸は、後述する単位粘性時間当たりの時間であって、無次元の値である(図5に同じ)。本実施形態の壁面温度制御では、各発熱素子20において周期的にオンとオフを切り替えることにより、壁面14の温度が440K〜730Kの範囲で正弦波を示すように変化させる。すなわち、壁面14では、平均温度(585K付近)を境に高温側に発熱されている(585K〜730Kの範囲にある)壁面14は高温領域14Hを構成する。また、平均温度(585K付近)を境に低温側に発熱されている(440K〜585Kの範囲にある)壁面14は低温領域14Lを構成する。
なお、高温領域14H及び低温領域14Lは、相対的な温度差が生じていればよく、高温領域14Hは必ずしも流体Lの温度よりも高く、或いは低温領域14Lは必ずしも流体Lの温度よりも低い必要はない。例えば、低温領域14Lが流体Lの温度より高い場合は、高温領域14Hは低温領域14Lよりさらに温度が高ければよい。また例えば、高温領域14Hが流体Lの温度よりも低い場合は、低温領域14Lは高温領域14Hよりさらに温度が低ければよい。
次に、高温領域14H及び低温領域14Lによる縞状の波のスケールについて説明する。本実施形態では、フィードバック制御を行った場合のシミュレーション結果を基に乱流摩擦抵抗が最も低減される縞状の波の最適値を求めている。縞状の波のスケールは、壁乱流を特徴づける物理量である摩擦速度uτ〔m/s〕、粘性長さν/uτ〔m〕、並びに、摩擦速度及び粘性長さから算出される粘性時間ν/(uτ〔s〕で表すこととする。ここで、ν〔m/s〕は動粘性係数であり、壁面せん断応力をτ〔kg/(m・s)〕とし、密度をρ〔kg/m〕とすると、摩擦速度uτは次式で得ることができる。
次に、本実施形態の高温領域14H及び低温領域14Lによる縞状の波のスケールを上述した物理量で表すと次のようになる。なお、高温領域14H及び低温領域14Lは同じ幅で配置されると共に、同じ間隔で交互に配置されている。そのため、高温領域14Hのスケールについて説明することとし、低温領域14Lのスケールについては割愛する。
すなわち、図3に示されるように、主流方向Fに対する横断方向Cの間隔sは31ν/uτ〔m〕である。また、主流方向Fの間隔lは89ν/uτ〔m〕である。さらに、間隔s及び間隔lから高温領域14H及び低温領域14Lが延伸する方向と主流方向Fとのなす角度θを算出すると20度となる。
一方、図4における壁面14の温度変化を参照すると、壁面温度制御では、発熱素子20の作動周期は6ν/(uτ〔s〕である。これは、壁面近傍に見られる縦渦の生成−散逸に要するタイムスケールの約1割に相当する。なお、主流方向Fの間隔l及び作動周期より高温領域14H及び低温領域14Lの主流方向Fへの進行速度を求めると14.8×uτ〔m/s〕となる。すなわち、壁面温度制御では、高温領域14H及び低温領域14Lによる縞状の波が14.8×uτ〔m/s〕の速度で主流方向Fに斜行するように制御される。
なお、壁乱流に係る物理量に基づいて壁乱流に特有な縦渦のスケールを示すと、縦渦の平均直径は30ν/uτ〔m〕とされ、縦渦の代表的な長さは150ν/uτ〔m〕とされている(特許文献2Fig.1参照)。この縦渦の平均直径及び代表的な長さから縦渦の対角方向と主流方向Fとの角度を求めると11度となる。この縦渦のスケールと高温領域14H及び低温領域14Lによる縞状の波のスケールとを対比すると次のようになる。すなわち、主流方向Fに対する横断方向Cの間隔sは、縦渦の平均直径に近似する値である。また、主流方向Fの間隔lは、縦渦の代表的な長さよりも短い値である。そして、高温領域14H及び低温領域14Lが延伸する方向と主流方向Fとのなす角度θは、縦渦の対角方向と主流方向Fとの角度よりも大きい。
(作用効果)
以上のように構成される本実施形態の乱流摩擦抵抗低減装置10は以下の作用を有している。
図3に示されるように、壁面14において流体Lが流れる主流方向Fに対する斜め方向、詳しくは、高温領域14H及び低温領域14Lが延伸する方向と直交する方向に温度変化を与えることで、主流を横断する方向に流れが誘起される。具体的には、制御部30による壁面温度制御により、主流方向Fに対して斜め方向に高温領域14Hと低温領域14Lとを交互に設けて縞状の波を形成すると共に、この縞状の波を主流方向Fに沿って斜行させることで、主流を横断する方向の流れが誘起される。この流れが壁面14近傍に生ずる縦渦の発生や成長を抑制させることで乱流摩擦抵抗が低減される。
また、本実施形態では、高温領域14H及び低温領域14Lが延伸する方向と主流方向Fとのなす角度θを縦渦の対角方向と主流方向Fとの角度である11度よりも大きい20度になるように設定した。これは壁面14近傍に生成された縦渦と交差する方向に沿って帯状の温度領域が生じることを意味している。そして、縦渦に対して交差する方向に沿って生じた帯状の温度領域において、温度の振動を繰り返し与えることができる。この温度の振動により生成された縦渦を断ち切ることができる。すなわち、縦渦を消滅させることで乱流摩擦抵抗が低減される。
次に、本実施形態の乱流摩擦抵抗低減装置10の効果を検証した。
図5に摩擦係数の経時変化の一例を示す。縦軸は乱流摩擦の大きさを表す摩擦係数であり、横軸は無次元化された時間である。破線pは壁面温度制御無しの場合、実線qは壁面温度制御有りの場合の摩擦係数のグラフを示している。図示のように、壁面温度制御有りの場合の摩擦係数は壁面温度制御無しの場合の摩擦係数に比べて大きく減少している。例えば、壁面温度制御有りの場合、時間の経過と共に摩擦係数が下降する時間帯がある。これは生成された縦渦が、縦渦に対して交差する方向に沿って生じた帯状の温度領域の温度の振動により断ち切られて消滅したことによるものと推察される。一方、時間の経過と共に摩擦係数が上昇する時間帯があるが、摩擦係数が上昇してもその値は、壁面温度制御無しの場合よりも低く抑えられている。すなわち、壁面温度制御有りの場合の摩擦係数は、全般的に壁面温度制御無しの場合に比べて低く抑えられており、その低減率は約2割である。これは、主流の横断方向Cに誘起された流れが壁面14近傍に生ずる縦渦の発生や成長を抑制させたことによる効果である。
摩擦係数が低減される機構について補足説明する。図6(A)は、本実施形態の乱流摩擦抵抗低減装置10における部分断面(図1のa−b−c−d断面)を主流方向Fから見たときの速度ベクトルである。図6(A)は壁面温度制御無しの場合、(B)は壁面温度制御有りの場合を示す。図6(A)及び(B)の下端は壁面14である。
まず、図6(A)に示されるように、壁面温度制御無しの場合には、壁面14の近傍に環状の流れ、すなわち、縦渦が複数存在している(丸枠R参照)。これは壁乱流に見られる典型的な特徴である。一方、図6(B)の壁面温度制御有りの場合には壁面14近傍の縦渦は観察されず、楕円枠Sに示されるように主流方向Fに対して横断方向C(a−b方向)の流れが発生している。この流れは壁面14における温度の振動に起因する流体Lの圧縮/膨張運動に伴うものである。
ここで、壁面14近傍の縦渦は流体Lの外層の運動量を壁面14近傍に輸送する働きを担っている。すなわち、縦渦が生ずることにより、外層の運動量が壁面14側に奪われることで、摩擦抵抗となる。これに対し、壁面温度制御を作動させた場合、主流の横断方向C(a−b方向)の流れにより縦渦の生成が抑制される。すなわち、外層の運動量が壁面14近傍に輸送されなくなり、その結果、摩擦係数は低減される。
以上、本実施形態の乱流摩擦抵抗低減装置10によれば、制御部30が壁面14に対して壁面温度制御を行うことで、壁面14上に高温領域14Hと低温領域14Lによる縞状の波を形成する。そして、縞状の波が斜行することにより、第1の作用として、壁面14近傍において主流に対する横断方向Cの流れが誘起され、縦渦の発生や成長が抑制される。また、第2の作用として、縞状の波の帯状の温度領域において温度の振動により、生成された縦渦は断ち切られる、つまり消滅される。このように、本実施形態では、乱流摩擦抵抗の原因となる縦渦の発生及び成長の抑制、並びに発生した縦渦の消滅により乱流摩擦抵抗は低減される。
また、本実施形態の壁面温度制御では、縞状の波のスケールが、主流方向Fに対する横断方向Cの間隔sを31ν/uτ〔m〕に、主流方向Fの間隔lを89ν/uτ〔m〕になるように設定されている。このように設定された縞状の波により、上記第1の作用と第2の作用の均衡を図ることができ、乱流摩擦抵抗の低減効果を最大限に発揮することができる。
さらに、本実施形態の乱流摩擦抵抗低減装置10によれば、従来技術との比較において次の効果を奏する。すなわち、従来技術のように流体Lと接触する壁面上に微小な溝を形成して乱流摩擦抵抗を低減させる場合(特許文献1参照)、使用の継続に伴い粒子等物質が溝に詰まると、乱流摩擦抵抗に対する低減効果が失われていく。そのため、低減効果の維持には高頻度の清浄が必須とされている。これに対して本実施形態の壁面14は平滑な面であるため、使用の継続に伴い乱流摩擦抵抗の低減効果は失われず、高頻度のメンテナンスを必要としない。
また、従来技術のフィードバック制御システム(特許文献2参照)では、多数の応力センサやアクチュエータ、及びそれらを駆動するDSP制御システムを必要とする。これに対して、本実施形態の乱流摩擦抵抗低減装置10では、格子状に配置された複数の発熱素子20と、これを作動させる制御部30があれば足りる。ここで、本実施形態の制御部30としては、汎用のマイクロプロセッサで足りる。すなわち、本実施形態の乱流摩擦抵抗低減装置10は複雑な制御系を必要としない。
(変形例)
本実施形態の発熱素子20は格子状に一定の間隔を置いて配置するのが望ましいが、図7の変形例1に示されるように横断方向Cにおいて発熱素子20を間引いてもよい。変形例1では、横断方向Cにおいて発熱素子20が配置されていない壁面14は通常壁22とされている。また、図8の変形例2に示されるように主流方向Fにおいて発熱素子20を間引いてもよい。変形例2では、主流方向Fにおいて発熱素子20が配置されていない壁面14は断熱材を配した断熱壁24とされている。変形例1及び変形例2によれば、縞状の波における温度分布は斑とはなるが高温領域14H及び低温領域14Lを形成することは可能である。すなわち、変形例1及び変形例2は、本実施形態よりも乱流摩擦抵抗の低減効果は劣るものの、乱流摩擦抵抗の低減は期待できる。また、変形例1及び変形例2では配設する発熱素子が少なくて済むという利点がある。
なお、発熱素子20を間引く方向については、主流方向Fや横断方向Cに限らない。例えば、主流方向F及び横断方向Cを組み合わせて格子状に間引いてもよいし、主流方向F及び横断方向Cに対する斜め方向に間引いてもよい。また、発熱素子20が配置されていない壁面14は断熱材を配した断熱壁24としても、断熱材を配さない通常壁22としてもどちらでもよい。
(その他の態様)
なお、本実施形態では温度変化手段として壁面14を発熱させる発熱素子20を格子状に配置したが、高温領域14H及び低温領域14Lのように温度差を生じさせることができれば、この限りではない。例えば、壁面14において発熱素子20に代えてペルチェ素子のような吸熱機能を有する素子を格子状に配置してもよい。
本実施形態の壁面温度制御では、図4に示されるように、壁面14の温度変化が正弦波となるように制御しているがこの限りではない。例えば、壁面14の温度変化が矩形波となるように制御しても乱流摩擦抵抗は低減される。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係る乱流摩擦抵抗低減装置について図9(A)及び(B)を用いて説明する。以下、第1の実施形態との相違点について説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成には同一の符号を付している。
図9(A)に本実施形態の壁面14の平面図を、図9(B)に断面図をそれぞれ示す。図9(A)及び(B)に示されるように、本実施形態の壁面14は、その表面が遮熱膜40で構成されている。この遮熱膜40は、アルミニウム合金製の物体12に対して形成された陽極酸化皮膜である。詳しくは、特開2013−060620号公報、及び特開2016−216763号公報に記載されているように、本実施形態の遮熱膜40は、陽極酸化皮膜の内部の空隙の量を増やし、熱および応力への耐久性を高めるために膜表面にシリカを充填したシリカ強化多孔質陽極酸化皮膜とされている。本実施形態では、遮熱膜40として、第1遮熱膜42と第2遮熱膜44とが流体Lの主流方向Fに対して斜め方向に交互に配置されている。第1遮熱膜42及び第2遮熱膜44においては、主流方向Fに対して斜め方向と直交する方向を配列方向Tとしている(図9(A)参照)。
ここで、第1遮熱膜42と第2遮熱膜44とは遮熱性能が相違する。詳しくは、第1遮熱膜42は、第2遮熱膜44よりも熱伝導率及び体積比熱が共に小さく設定されている。なお、遮熱膜40において遮熱性能を変化させる方法としては、熱伝導率、体積比熱を変える他、厚みを変える方法がある。また、上述した方法は、組み合わせてもよい。
遮熱性能の違いは、壁面温度の変動幅であるスイング幅の違いとなって現れる。シリカ強化多孔質陽極酸化皮膜からなる遮熱膜40は、熱伝導率及び体積比熱が小さい程、高いスイング幅が得られることが知られている。したがって、流路16内に壁面14よりも高温の流体Lを流した場合、第1遮熱膜42の方が第2遮熱膜44よりも高い温度となる。また、流路16内に壁面14よりも低温の流体Lを流した場合、第1遮熱膜42の方が第2遮熱膜44よりも低い温度となる。
例えば、流路16内に壁面14よりも高温の流体Lを流した場合、図9(A)に示されるように、流体Lの主流方向Fに対して斜め方向に一定の幅を有する帯状の高温領域14Hと帯状の低温領域14Lとが交互に形成される。そして、本実施形態では、第1遮熱膜42及び第2遮熱膜44を、配列方向Tに対して機械的な手段である駆動部50により振動させることで、配列方向Tに沿って温度変化を与えることができる。つまり、壁面14におけるある点では、高温領域14Hと低温領域14Lとが交互に出現して主流を横断する方向の流れが誘起される。
以上、本実施形態によれば、流路16内に壁面14よりも高温又は低温の流体Lを流すと共に、第1遮熱膜42及び第2遮熱膜44を配列方向Tに沿って振動させることにより、高温領域14Hと低温領域14Lとによる縞状の波を自律的に生成することができる。そして、主流方向Fに沿って斜行する縞状の波によって、主流を横断する方向の流れが誘起されることから、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。すなわち、本実施形態によれば、縦渦の発生や成長が抑制されると共に、生成された縦渦は断ち切られて消滅する。つまり、乱流摩擦抵抗の原因となる縦渦の発生及び成長の抑制、並びに発生した縦渦の消滅により乱流摩擦抵抗は低減される。
なお、本実施形態の第1遮熱膜42及び第2遮熱膜44は、主流方向Fに対する横断方向Cの間隔sを31ν/uτ〔m〕に、主流方向Fの間隔lを89ν/uτ〔m〕になるように配置するとよい。また、第1遮熱膜42及び第2遮熱膜44の振動周期は、6ν/(uτ〔s〕とするとよい。このように配置された第1遮熱膜42及び第2遮熱膜44を配列方向Tに対して周期的に振動させることで、乱流摩擦抵抗の低減効果を最大限に発揮させることができる。
ところで、本実施形態のように、第1遮熱膜42及び第2遮熱膜44を交互に配置した壁面14は、内燃機関の燃焼室のように流体Lとしてのガスの温度が変動する場所に適用することができる。例えば、シリンダの内壁面やピストンの上壁面に適用することで、ガスの温度変化に伴い、第1遮熱膜42と第2遮熱膜44との間に温度差を与えることができる。そして、壁面14を内燃機関の燃焼室に適用することで、壁面14近傍への運動量輸送が弱まり摩擦抵抗が低減した結果、副次的な効果として、ガスから壁面14へ流れる熱流束を低減することができる。すなわち、本実施形態によれば、内燃機関における熱損失が低減することから、内燃機関の熱効率の向上を図ることができる。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態に係る乱流摩擦抵抗低減装置について図10(A)及び(B)を用いて説明する。以下、第1及び第2の実施形態との相違点について説明する。なお、第1及び第2の実施形態と同一の構成には同一の符号を付している。
図10(B)に示されるように、本実施形態では、第1遮熱膜42及び第2遮熱膜44の表面が薄膜46に覆われている点で第2の実施形態と相違する。この薄膜46は、流路16において空間的に固定されており、第1遮熱膜42及び第2遮熱膜44の振動が流体Lに及ぶことを抑制している。ここで、本実施形態の薄膜46は、多孔体等、遮熱膜40と同様の遮熱性能を有している。つまり、薄膜46は、流体Lや隣接する遮熱膜40の温度に追従しやすい遮熱性能を有している。
以上のように構成される本実施形態によれば、第2の実施形態と同様に乱流摩擦抵抗を低減させることができる。なお、本実施形態では、流体Lと接するのは薄膜46であるため、第1遮熱膜42及び第2遮熱膜44の遮熱性能の違いによる高温領域14Hと低温領域14Lとの温度差は低減する。他方、本実施形態では、最表面の流体Lの変動を抑制し、効果的な乱流摩擦抵抗の低減を図ることができる。そして、本実施形態の壁面14を内燃機関の燃焼室に適用することで、第2の実施形態と同様に、内燃機関の熱効率の向上を図ることができる。
なお、本実施形態において、薄膜46と遮熱膜40(第1遮熱膜42、第2遮熱膜44)との間は振動を妨げない範囲で最小の距離を確保すればよい。また、本実施形態では、薄膜46の背面に遮熱性能の異なる第1遮熱膜42及び第2遮熱膜44を配置したがこれに限らず、遮熱性能の等しい2種類の遮熱膜を交互に配置してもよい。この場合、隣り合う遮熱膜を薄膜46に対して交互に当接及び離間させることで、薄膜46の背面に空気層の領域と遮熱膜の領域とを設け、帯状の高温領域14Hと帯状の低温領域14Lとを交互に形成することができる。これにより、本実施形態と同様の効果を奏することができる。
[補足]
第2及び第3の実施形態を、内燃機関の燃焼室に適用する場合、流体Lであるガスが流れる方向は常に変動する。例えば、レシプロエンジンにおいては、吸入工程、燃焼行程、及び排気工程で、主流となる方向が変化する。したがって、第2及び第3の実施形態を、内燃機関の燃焼室内に適用する際は、最も摩擦低減が必要とされる流れを主流として遮熱膜40を配置するとよい。一例として、燃焼行程における摩擦低減を図る場合には、火炎の伝播する方向を主流として、遮熱膜40を配置することとなる。
なお、第2及び第3の実施形態は、内燃機関から延出された排気管に対しても適用可能である。その他、壁面熱流束を低減できることから各種の熱移動機器の熱流束制御部品として使用することができる。
10 乱流摩擦抵抗低減装置
12 物体
14 壁面
14H 高温領域
14L 低温領域
20 発熱素子(温度変化手段)
30 制御部
42 第1遮熱膜
44 第2遮熱膜
46 薄膜
F 主流方向
C 横断方向

Claims (8)

  1. 流体との相対運動が行われる物体に設けられ、前記流体に接し、かつ前記流体の主流方向に対して斜め方向に温度変化を与えられる壁面を備える乱流摩擦抵抗低減装置。
  2. 前記壁面の温度を変化させる温度変化手段と、
    前記壁面において前記温度変化手段により前記斜め方向に交互に形成された高温領域と低温領域とが前記主流方向に沿って進行するように制御される制御部と、
    を備える請求項1に記載の乱流摩擦抵抗低減装置。
  3. 前記壁面は、
    前記斜め方向に交互に形成された第一遮熱膜と、前記第一遮熱膜とは遮熱性能の異なる第二遮熱膜と、
    前記第一遮熱膜及び前記第二遮熱膜を前記斜め方向と直交する方向に振動させる駆動部と、で構成されており、
    前記第一遮熱膜及び前記第二遮熱膜により高温領域及び低温領域が形成される請求項1に記載の乱流摩擦抵抗低減装置。
  4. 前記壁面は、内燃機関の燃焼室内部に面している請求項3に記載の乱流摩擦抵抗低減装置。
  5. 前記壁面は、
    前記第一遮熱膜及び前記第二遮熱膜が、前記第一遮熱膜及び前記第二遮熱膜よりも薄い薄膜で覆われている請求項3又は4に記載の乱流摩擦抵抗低減装置。
  6. 前記高温領域及び前記低温領域が延伸する方向と前記主流方向とのなす角度は11度より大きい請求項2〜5の何れか1項に記載の乱流摩擦抵抗低減装置。
  7. 前記流体に対する壁面せん断応力をτ〔kg/(m・s)〕とし、密度をρ〔kg/m〕とし、動粘性係数をν〔m/s〕とすると、次式で示される摩擦速度uτを用いた場合、前記高温領域及び前記低温領域の前記主流方向に対する横断方向の間隔は31×ν/uτ〔m〕であり、前記主流方向の間隔は89×ν/uτ〔m〕である請求項2〜6の何れか1項に記載の乱流摩擦抵抗低減装置。
  8. 前記高温領域及び前記低温領域の前記主流方向への進行速度は14.8×uτ〔m/s〕である請求項7に記載の乱流摩擦抵抗低減装置。
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