JP2018149565A - Support structure of core pin in metal mold - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、金型における鋳抜きピンの支持構造に関する。 The present invention relates to a support structure for a core pin in a mold.
特許文献1には、ダイカスト金型における鋳抜きピンの支持構造が開示されている。 Patent Document 1 discloses a support structure for a core pin in a die casting mold.
図5に示すように、この種のダイカスト金型200の内部には、鋳造物の形状に対応する内部空間Sが形成されており、この内部空間Sに溶湯を射出して固化させることで、鋳造物が作製される。
鋳抜きピン400は、ダイカスト金型200を用いて作製される鋳造物に油路を形成するために用いられており、ダイカスト金型200において鋳抜きピン400は、油路の形成に関与する領域(挿入部401)を内部空間Sに配置した状態で設けられている。
As shown in FIG. 5, an internal space S corresponding to the shape of the casting is formed inside this type of
The
図5に示すように、鋳抜きピン400がダイカスト金型200で片持ち支持されている場合には、挿入部401の先端401a側は、軸線Yの径方向への変位が可能な自由端となっている。
As shown in FIG. 5, when the
そのため、内部空間S内に射出した溶湯が、鋳抜きピン400に勢い良く衝突すると、鋳抜きピン400の先端401a側が、溶湯との衝突に起因する衝突力で軸線Yの径方向に変位することがある。
Therefore, when the molten metal injected into the internal space S collides with the
ここで、鋳造物内に形成する油路の長さが長くなるほど、鋳抜きピン400の挿入部401の軸線Y方向の長さLが長くなり、溶湯が衝突した際の鋳抜きピン400の先端401a側の変位の程度が大きくなる。
Here, as the length of the oil passage formed in the casting becomes longer, the length L in the axis Y direction of the
そして、鋳抜きピン400の先端401a側の変位の程度が大きくなると、鋳抜きピン400の先端401a側が予定されていた位置からズレた状態で溶湯に鋳包まれてしまうことがあり、かかる場合には、鋳造品に形成される油路の形状が予定されていた形状と異なる形状で形成されてしまう。
そこで、溶湯を射出した際の鋳抜きピンの変位を抑制できるようにすることが求められている。
When the degree of displacement on the
Therefore, it is required to suppress the displacement of the core pin when the molten metal is injected.
本発明は、
長手方向の一端側が金型における溶湯が注入される空間内に配置されていると共に、他端側が前記金型で支持された第1の鋳抜きピンと、
前記金型における溶湯が注入される空間内に挿入した先端側を、前記第1の鋳抜きピンの中心軸線を横切って配置させた第2の鋳抜きピンと、を有し、
前記第2の鋳抜きピンには、前記第1の鋳抜きピンの一端部が、前記中心軸線方向から遊嵌する凹部が設けられていることを特徴とする金型における鋳抜きピンの支持構造とした。
The present invention
A first core pin in which one end side in the longitudinal direction is disposed in a space in which molten metal in the mold is poured, and the other end side is supported by the mold;
A second core pin that is disposed across the central axis of the first core pin, the tip side inserted into the space in which the molten metal in the mold is injected,
A structure for supporting a core pin in a mold, wherein the second core pin is provided with a recess in which one end of the first core pin is loosely fitted from the central axis direction. It was.
本発明によれば、第1の鋳抜きピンの一方の端部が、第2の鋳抜きピンに設けた凹部に、第1の鋳抜きピンの中心軸方向から遊嵌しており、第1の鋳抜きピンの先端部は、凹部の内周に囲まれた範囲内でのみ、中心軸の径方向に変位できる。
これにより、第1の鋳抜きピンの先端部側が、中心軸の径方向に大きく変位して、第1の鋳抜きピンにより鋳造物に形成される油路の形状が、予定されていた形状とは異なる形状で形成されることを好適に防止できる。
According to the present invention, one end of the first core pin is loosely fitted in the concave portion provided in the second core pin from the direction of the center axis of the first core pin. The tip of the cast pin can be displaced in the radial direction of the central axis only within the range surrounded by the inner periphery of the recess.
As a result, the tip side of the first core pin is greatly displaced in the radial direction of the central axis, and the shape of the oil passage formed in the casting by the first core pin is the planned shape. Can be suitably prevented from being formed in different shapes.
以下、本発明の実施の形態を、車両用の自動変速機のサイドカバー10を鋳造により作製する場合を例に挙げて説明する。
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described by taking as an example a case where a
図1は、実施の形態にかかる鋳抜きピン2の支持構造1を採用した金型5を用いて作製されるサイドカバー10を説明する図であり、(a)は、平面図であり、(b)は、(a)におけるA−A断面図である。
FIG. 1 is a diagram illustrating a
[サイドカバー10]
図1の(a)に示すように、サイドカバー10の周縁部には、周方向に間隔をあけて複数のボルト孔15が設けられており、サイドカバー10は、ボルト孔15を貫通したボルト(図示せず)により、ベルト式の無段変速機の変速機ケース(図示せず)に固定される。
[Side cover 10]
As shown in FIG. 1A, a plurality of
図1の(b)に示すように、サイドカバー10の内部には、幅方向の略全長に亘って直線状に延びる油路12が形成されている。
この油路12の長手方向の一端部121と他端部122には、サイドカバー10の内部を油路12に直交する方向に延びる油路13、14が連通している。
As shown in FIG. 1B, an
The
ここで、サイドカバー10は鋳造によって作製される。
サイドカバー10の鋳造には、当該サイドカバー10の形状に対応する内部空間S(キャビティ)を有する金型5(図2参照)が用いられる。
Here, the
For casting the
[金型5]
図2は、金型5における鋳抜きピン2の配置を説明する図であって、金型5における図1の(a)のA―A断面に相当する部分の断面を示した図である。
図3は、金型の要部拡大図であり、(a)は、図2のA−A断面を模式的に説明する図であり、(b)は、(a)におけるA−A断面を模式的に説明する図である。
[Mold 5]
FIG. 2 is a view for explaining the arrangement of the
FIG. 3 is an enlarged view of the main part of the mold, (a) is a diagram schematically explaining the AA cross section of FIG. 2, and (b) is the AA cross section in (a). It is a figure explaining typically.
図2に示すように金型5は、軸線X方向に相対変位可能に設けられた固定型6と可動型7とを有しており、ダイス鋼(高合金工具鋼)や、高速度工具鋼などの合金化された鉄鋼材から箱状に形成されている。
金型5では、可動型7を軸線X方向に変位させて固定型6に接合すると、可動型7と固定型6との間に、サイドカバー10の形状に対応する内部空間Sが形成される。
サイドカバー10は、金型5の内部空間Sに、サイドカバー10を構成する素材(例えば、アルミニウム合金)の溶湯を注入、固化することで作製される。
As shown in FIG. 2, the
In the
The
金型5では、図中上側に配置された固定型6と、図中下側に配置された可動型7と、が軸線X方向で対向配置されており、可動型7を、図示しない駆動機構により軸線X方向に変位させることで、可動型7が固定型6に対して接離するようになっている。
In the
可動型7では、固定型6との対向面70に、サイドカバー10の形状に対応した凸部710が設けられており、固定型6では、可動型7との対向面60に、サイドカバー10の形状に対応した凹部610が形成されている。
In the movable mold 7, a
そして、可動型7と固定型6とを接合すると、可動型7の凸部710が、固定型6の凹部610内に挿入されて、可動型7と固定型6との間に、サイドカバー10の形状に対応した内部空間Sが形成されるようになっている。
When the movable mold 7 and the
固定型6には、鋳造物(サイドカバー10)内に油路12を形成するための鋳抜きピン2がセットされており、この鋳抜きピン2の挿入孔620が、固定型6を軸線Y方向に貫通して設けられている。
挿入孔620は、凹部610の内周に開口しており、この挿入孔620に鋳抜きピン2を挿入すると、鋳抜きピン2が、当該鋳抜きピン2の長手方向に沿う中心軸線Y1を、軸線Xに直交する軸線Yに沿わせた向きで配置されるようになっている。
A
The
鋳抜きピン2は、挿入孔620の内径に整合する外径の基部21を有しており、鋳抜きピン2は、基部21を挿入孔620の内周に嵌入することで、固定型6にセットされている。
The
鋳抜きピン2では、内部空間Sに挿入される挿入部22が、基部21と一体に形成されている。挿入部22は、円形の断面形状を持つ軸状部材であり、この挿入部22は、基部21から離れるにつれて外径D1が小さくなる先細り形状を有している。
In the
鋳抜きピン2は、固定型6で片持ち支持されており、挿入部22の先端221側は、固定型6で支持された基部21を支点として、中心軸線Y1の径方向に変位可能となっている。
The
金型5の内部空間Sでは、鋳抜きピン2の挿入部22が、内部空間Sの幅方向(図2における左右方向)の略全長に亘って設けられており、この内部空間Sには、可動型7にセットされたコアピン8、9の挿入部82、92側も挿入されている。
In the internal space S of the
内部空間Sにおいてコアピン8、9の挿入部82、92は、軸線Y方向に間隔をあけて設けられており、鋳抜きピン2の挿入部22は、内部空間Sに突出した一方のコアピン9から他方のコアピン8まで及ぶ軸線Y方向の長さL1を有している。
In the internal space S, the
挿入部22の先端221は、中心軸線Y1に直交する平坦面となっており、挿入部22の先端221側は、可動型7にセットされたコアピン8の凹部83に遊嵌している。
The
可動型7には、コアピン8、9が挿入される挿入孔71、72が設けられている。挿入孔71、72は、それぞれ可動型7を軸線X方向に貫通しており、軸線Xに直交する軸線Y方向に間隔をあけて設けられている。
挿入孔71、72は、大径部711、721と、小径部712、722とが、ぞれぞれ、中心軸線X1、X2方向で直列に連なって形成されている。
The movable mold 7 is provided with
The insertion holes 71 and 72 are formed by connecting large-
挿入孔71、72に挿入されるコアピン8、9は、大径部711、721の内径に整合する外径の基部81、91と、小径部712、722の内径に整合する外径の挿入部82、92とを有している。
The core pins 8 and 9 inserted into the insertion holes 71 and 72 have an outer
コアピン8、9は、当該コアピン8、9の先端8a、9a側を、軸線X方向から挿入孔71、72に挿入して、可動型7にセットされている。
この状態において、コアピン8、9は、当該コアピン8、9の中心軸線X1、X2を、可動型7の移動方向である軸線Xに沿わせた向きで、可動型7で支持されている。
The core pins 8 and 9 are set in the movable die 7 by inserting the
In this state, the core pins 8 and 9 are supported by the movable die 7 in such a direction that the central axes X1 and X2 of the core pins 8 and 9 are along the axis X that is the moving direction of the movable die 7.
コアピン8、9は、挿入部82、92の先端8a、9a側を、金型5の内部空間S内に突出させて設けられている。挿入部82、92は、円形の断面形状を持つ軸状部材であり、挿入部82、92における内部空間S内に突出した領域は、先端8a、9aに向かうにつれて外径が小さくなる形状を成している。
The core pins 8 and 9 are provided so that the distal ends 8 a and 9 a of the
コアピン9の先端9aは、金型5の内部空間S内で、中心軸線X1、X2に直交する向きで配置された鋳抜きピン2の外周に、間隔をあけて対向している。
The
コアピン8の先端8a側は、金型5の内部空間S内で、鋳抜きピン2の中心軸線Y1を横切る位置に達しており、コアピン8の先端8a側では、鋳抜きピン2の先端221との対向部に、鋳抜きピン2の挿入部22との干渉を避けるための凹部83が設けられている。
The
図2に示すように、互いに直交する中心軸線X1、Y1に沿う断面視において、凹部83は、コアピン8の先端8aから、中心軸線Y1をコアピン8の基部81側(図2における下側)に跨いだ範囲に及んで設けられている。
As shown in FIG. 2, in a cross-sectional view along the central axes X1 and Y1 orthogonal to each other, the
この凹部83は、鋳抜きピン2の先端221に対向する平坦面831を有しており、この平坦面831は、コアピン8の中心軸線X1に沿って設けられている。
この平坦面831は、固定型6で支持された鋳抜きピン2と、可動型7で支持されたコアピン8との干渉を避けるために設けられており、鋳抜きピン2の先端221との間に隙間S1が確保されている。
The
The
図3の(a)、(b)に示すように、凹部83は、鋳抜きピン2の挿入部22の先端221側の外周を、隙間S2をあけて囲む弧状溝832を有しており、コアピン8において弧状溝832は、中心軸線Y1よりも基部81側(図2における下側)に位置している。
As shown in FIGS. 3A and 3B, the
図3の(a)に示すように、中心軸線Y1方向から見て弧状溝832は、鋳抜きピン2の挿入部22の外周222の曲率半径rよりも大きい曲率半径Rで形成されている。
そして、弧状溝832の開口幅Laは、鋳抜きピン2の挿入部22の外径Daよりも大きくなっている。
そのため、鋳抜きピン2の挿入部22の外周と、弧状溝832の内周との間にも隙間S2が確保されている。
As shown in FIG. 3A, the arc-shaped
The opening width La of the arc-shaped
Therefore, a clearance S <b> 2 is also secured between the outer periphery of the
中心軸線Y1方向から見て弧状溝832は、中心軸線Y1と中心軸線X1とに直交する軸線Zよりも、コアピン8の基部81側に設けられており、中心軸線X1の径方向における弧状溝832の両側には、コアピン8の先端8aに対して平行な平坦部833、833が設けられている。
The arc-shaped
鋳抜きピン2の挿入部22の先端221側は、中心軸線X1方向におけるコアピン8の基部81側(図3の(a)における下側)への変位と、軸線Z方向(図3の(b)における上下方向)への変位が、弧状溝832により規制されている。
この弧状溝832が、鋳抜きピン2の挿入部22の先端221側の変位を規制する規制壁を構成している。
The
This arc-shaped
さらに、コアピン8の凹部83では、鋳抜きピン2の挿入部22の先端221側が遊嵌しており、金型5内での鋳抜きピン2とコアピン8との干渉が防止されている。
Further, in the
[サイドカバー10の作製]
以下、実施の形態にかかる鋳抜きピン2の支持構造1を採用した金型5を用いて作製されるサイドカバー10の作成方法について図4を用いて説明する。
図4は、サイドカバー10の作製過程を説明する図である。
図4の(a)は、固定型6と可動型7とを組み付けて、金型5の内部空間Sに、サイドカバー10の形状に対応する内部空間Sを形成した状態を示す模式図である。
図4の(b)は、金型5の内部空間Sに溶湯Mを射出した状態を示す模式図である。
図4の(c)は、金型5からの鋳抜きピン2の取り外しを示す模式図である。
図4の(d)は、可動型7を固定型6から離す方向(図4の(d)における下側)に変位させたのちに、可動型7からサイドカバー10の鋳造品(サイドカバー中間品10’)を取り出す過程を示す模式図である。
図4の(e)は、最終的に得られるサイドカバー10を模式的に示した図である。
[Production of Side Cover 10]
Hereinafter, a method of creating the
FIG. 4 is a diagram for explaining a process for manufacturing the
FIG. 4A is a schematic diagram showing a state in which the fixed
FIG. 4B is a schematic diagram showing a state in which the molten metal M is injected into the internal space S of the
FIG. 4C is a schematic diagram showing removal of the
4 (d) shows a cast product (side cover intermediate) from the movable die 7 after the movable die 7 is displaced in a direction away from the fixed die 6 (lower side in FIG. 4 (d)). It is a schematic diagram which shows the process of taking out goods 10 ').
FIG. 4E is a diagram schematically showing the
はじめに、図4の(a)に示すように、固定型6と可動型7とを組み付けて、金型5の内部にサイドカバー10に対応する内部空間Sを形成する。この状態において可動型7には、サイドカバー10の油路13、14を形成するためのコアピン8、9が取り付けられており、固定型6には、サイドカバー10の油路12を形成するための鋳抜きピン2が、後から取り付けられる。
First, as shown in FIG. 4A, the fixed
この図4の(a)の状態において、金型に設けた溶湯Mの注入口(図示せず)から、金型5の内部空間Sに、例えばアルミニウム合金の溶湯Mを射出する。
これにより、金型5の内部空間Sには、溶湯Mが勢い良く射出されて、内部空間Sに射出された溶湯Mが充填される。
これにより、コアピン8、9の挿入部82、92と、鋳抜きピン2の挿入部22が、溶湯Mに鋳包まれた状態となる(図4の(b)参照)。
In the state of FIG. 4A, for example, molten metal M of aluminum alloy is injected into the internal space S of the
As a result, the molten metal M is vigorously injected into the internal space S of the
As a result, the
図4の(c)に示すように、内部空間Sに射出した溶湯Mの固化を待って、鋳抜きピン2を中心軸線Y1方向に移動させて、固定型6の挿入孔620から離脱させる。これにより鋳造品(サイドカバー中間品10’)の内部に油路12’が形成された状態となる。
As shown in (c) of FIG. 4, after the molten metal M injected into the internal space S is solidified, the
そして、図4の(d)に示すように、可動型7を、固定型6から離す方向(図中、下方向)に移動させて型開きを実施したのち、可動型7からサイドカバー中間品10’を離脱させる。
ここで、サイドカバー中間品10’では、油路12’は、油路13’、14’に連通していない。
Then, as shown in FIG. 4 (d), the movable mold 7 is moved in the direction away from the fixed mold 6 (downward in the figure) to open the mold, and then the movable cover 7 is moved to the side cover intermediate product. Leave 10 '.
Here, in the side cover
そのため、油路13’、14’と油路12’を連通させるドリル加工を行って、サイドカバー10が最終的に作製される(図4の(e)参照)。
Therefore, the
ここで、金型5の内部空間Sに溶湯Mが射出されて、射出された溶湯Mが、コアピン8の凹部83と鋳抜きピン2の先端221とが遊嵌した領域に作用すると、コアピン8の先端8a側と、鋳抜きピン2の先端221側とに、溶湯Mとの衝突に起因する応力が作用する。
Here, when the molten metal M is injected into the internal space S of the
前記したように鋳抜きピン2は、金型5の固定型6で片持ち支持されており、自由端となる先端221側は、コアピン8の凹部83に中心軸線Y1方向から遊嵌している。
そのため、鋳抜きピン2の先端221側は、鋳抜きピン2の中心軸線Y1の径方向に変位可能な状態で、金型5の内部空間S内に配置されている。
As described above, the
Therefore, the
そのため、鋳抜きピン2の先端221側に、溶湯Mとの衝突に起因する応力が作用すると、この応力は、鋳抜きピン2の先端221側を中心軸線Y1の径方向に変位させる方向に作用する。
Therefore, when a stress caused by the collision with the molten metal M acts on the
ここで、コアピン8の凹部83には、鋳抜きピン2の先端221側の外周222を所定間隔で囲む弧状溝832が設けられている(図3の(a)参照)。
そのため、鋳抜きピン2の挿入部22の先端221側は、中心軸線X1方向におけるコアピン8の基部81側(図3の(a)における下側:矢印参照)への変位と、軸線Z方向(図3の(b)における上下方向:矢印参照)への変位が、弧状溝832の内周との隙間S2の範囲内に規制される。
Here, the
For this reason, the
よって、鋳抜きピン2の先端221側が、中心軸線Y1の径方向に大きく変位して、鋳抜きピン2によりサイドカバー10に形成される油路12の形状が、予定されていた形状とは異なる形状で形成されることを好適に防止できる。
Therefore, the
さらに、鋳抜きピン2の先端221側と、コアピン8の先端8a側との位置関係が、予定されていた位置関係から、軸線Z方向に大きくズレることがないので、鋳造により得られるサイドカバー中間品10’において、油路13’の延長上に油路12’が位置しなくなることを好適に防止できる。
油路13’の延長上に油路12’が位置していないと、ドリル加工の際に、油路13’と油路12’とを連通させることができなくなるが、かかる事態の発生を好適に防止できる。
Furthermore, since the positional relationship between the
If the
さらに、固定型6に可動型7を接合したのち、金型5の内部空間Sに、鋳抜きピン2の挿入部22を挿入した際に、鋳抜きピン2の中心軸線Y1上に位置するコアピン8の凹部83に、挿入部22の先端221側が、中心軸線Y1方向から遊嵌する。
Further, when the movable die 7 is joined to the fixed
そのため、鋳抜きピン2を内部空間Sに挿入した際に、鋳抜きピン2とコアピン8とが干渉することを好適に防止できる。
これにより、鋳抜きピン2とコアピン8との干渉に起因して、鋳抜きピン2の先端221側が大きく変形することがない。
よって、鋳抜きピン2によりサイドカバー10に形成される油路12の形状が、鋳抜きピン2とコアピン8との干渉に起因して、予定されていた形状とは異なる形状で形成されることを好適に防止できる。
Therefore, when the
Thereby, due to the interference between the
Therefore, the shape of the
さらに、コアピン8の先端8a側では、鋳抜きピン2の挿入部22に対向する向きで凹部83が開口しており、凹部83は、コアピン8の先端8aから中心軸線Y1を基部81側に横切る範囲に形成されている。
そのため、鋳抜きピン2の挿入部22を、内部空間S内に配置した後に、コアピン8の先端8a側を、内部空間S内に挿入しても、挿入したコアピン8が鋳抜きピン2に干渉して、鋳抜きピン2やコアピン8が予定されていた位置から外れた位置に配置されることを好適に防止できる。
Further, on the
Therefore, even after the
以上の通り、実施の形態では、
(1)長手方向の一端側の挿入部22が金型5における溶湯Mが注入される内部空間S内に配置されていると共に、他端側の基部21が金型5で支持された鋳抜きピン2(第1の鋳抜きピン)と、
金型5における溶湯Mが注入される内部空間S内に配置した先端8a側を、鋳抜きピン2の中心軸線Y1を横切らせて配置されたコアピン8(第2の鋳抜きピン)と、を有し、
コアピン8に、鋳抜きピン2の先端221側が、中心軸線Y1方向から遊嵌する凹部83を設けた構成とした。
As described above, in the embodiment,
(1) Casting in which the
A core pin 8 (second cast pin) disposed so that the
The
このように構成すると、鋳抜きピン2の先端221側が、コアピン8に設けた凹部83に、鋳抜きピン2の長手方向に沿う中心軸線Y1方向から遊嵌しており、鋳抜きピン2の先端221側は、凹部83の内周に囲まれた範囲内でのみ、中心軸線Y1の径方向に変位できる。
これにより、鋳抜きピン2の先端221側が、中心軸線Y1の径方向に大きく変位して、鋳抜きピン2によりサイドカバー10(鋳造品)内に形成される油路12の形状が、予定されていた形状とは異なる形状で形成されることを好適に防止できる。
If comprised in this way, the front-end | tip 221 side of the
As a result, the
(2)コアピン8は、当該コアピン8の先端8a側を、鋳抜きピン2の中心軸線Y1と交差させた位置に配置しており、
コアピン8の先端8a側の外周では、鋳抜きピン2の中心軸線Y1方向に開口を向けて凹部83が設けられていると共に、
鋳抜きピン2の中心軸線Y1方向から見て凹部83は、コアピン8の先端8aから、鋳抜きピン2の中心軸線Y1をコアピン8の基部81側に跨いだ範囲に設けられている構成とした。
(2) The
On the outer periphery on the
The
このように構成すると、鋳抜きピン2の挿入部22が、金型5の内部空間S内に挿入された際に、内部空間S内に配置されているコアピン8の先端8a側と、鋳抜きピン2の先端221側とが干渉することを好適に防止できる。
これにより、鋳抜きピン2とコアピン8との干渉に起因して、鋳抜きピン2の先端221側が大きく変形して、鋳抜きピン2によりサイドカバー10内に形成される油路12の形状が、予定されていた形状とは異なる形状で形成されることを好適に防止できる。
If comprised in this way, when the
Thereby, due to the interference between the
鋳抜きピン2の挿入部22は、少なくとも先端221側が、円形の断面形状を有しており、
コアピン8の凹部83では、鋳抜きピン2の先端221側の外周222に沿う弧状溝832(弧状の内周を持つ規制壁)を、コアピン8の基部81側に有している構成とした。
The
The
このように構成すると、鋳抜きピン2の挿入部22の先端221側は、中心軸線X1方向におけるコアピン8の基部81側(図3の(a)における下側:矢印参照)への変位と、軸線Z方向(図3の(b)における上下方向:矢印参照)への変位が、弧状溝832の内周との隙間S2の範囲内に規制される。
よって、鋳抜きピン2の先端221側が、中心軸線Y1の径方向に大きく変位して、鋳抜きピン2によりサイドカバー10に形成される油路12の形状が、予定されていた形状とは異なる形状で形成されることを好適に防止できる。
If comprised in this way, the front-end | tip 221 side of the
Therefore, the
鋳抜きピン2の中心軸線Y1方向から見て弧状溝832は、
鋳抜きピン2の中心軸線Y1とコアピン8の中心軸線X1とに直交する軸線Z(仮想線)よりもコアピン8の基部81側に設けられており、
軸線Zよりもコアピン8の先端8a側は、コアピン8の中心軸線Y1に沿って切り欠かれている構成とした。
The arc-shaped
It is provided closer to the base 81 side of the
The
このように構成すると、鋳抜きピン2の挿入部22を、内部空間S内に配置した後に、コアピン8の先端8a側を、内部空間S内に挿入しても、挿入したコアピン8が鋳抜きピン2に干渉して、鋳抜きピン2やコアピン8が予定されていた位置から外れた位置に配置されることを好適に防止できる。
If comprised in this way, even if it inserts the front-end |
1 支持構造
2 鋳抜きピン
21 基部
22 挿入部
221 先端
222 外周
5 金型
6 固定型
610 凹部
620 挿入孔
7 可動型
710 凸部
8、9 コアピン
8a、9a 先端
81、91 基部
82、92 挿入部
83 凹部
10 サイドカバー
10’ サイドカバー中間品
12、13 油路
71、72 挿入孔
711、721 大径部
712、722 小径部
831 平坦面
832 弧状溝
833 平坦部
M 溶湯
R、r 曲率半径
S 内部空間
S1 隙間
S2 隙間
X 軸線
X1 中心軸線
Y 軸線
Y1 中心軸線
Z 軸線
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (4)
前記金型における溶湯が注入される空間内に配置した先端側を、前記第1の鋳抜きピンの中心軸線を横切らせて配置された第2の鋳抜きピンと、を有し、
前記第2の鋳抜きピンに、前記第1の鋳抜きピンの一端が、当該第1の鋳抜きピンの中心軸線方向から遊嵌する凹部を設けたことを特徴とする金型における鋳抜きピンの支持構造。 A first core pin in which one end side in the longitudinal direction is disposed in a space in which molten metal in the mold is poured, and the other end side is supported by the mold;
A front end side disposed in a space in which molten metal in the mold is poured, and a second core pin that is disposed across the central axis of the first core pin,
A cast pin in a mold, wherein the second cast pin is provided with a recess in which one end of the first cast pin is loosely fitted from the center axis direction of the first cast pin. Support structure.
前記第2の鋳抜きピンの先端側の外周では、前記第1の鋳抜きピンの中心軸線方向に開口を向けて前記凹部が設けられていると共に、
前記第1の鋳抜きピンの中心軸線方向から見て前記凹部は、前記第2の抜きピンの先端から、前記第1の鋳抜きピンの中心軸線を前記第2の抜きピンの基端側に跨いだ範囲に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の金型における鋳抜きピンの支持構造。 The second core pin is arranged at a position where the tip side of the second core pin intersects the central axis of the first core pin,
In the outer periphery on the tip side of the second core pin, the concave portion is provided with the opening directed in the central axis direction of the first core pin,
When viewed from the central axis direction of the first core pin, the concave portion extends from the tip end of the second core pin to the base axis side of the second core pin. The support structure for a core pin in a mold according to claim 1, wherein the support structure is provided in a straddling range.
前記第2の鋳抜きピンの前記凹部では、前記一端側の外周に沿う弧状の内周を持つ規制壁を、前記第2の鋳抜きの基端側に有していることを特徴とする請求項2に記載の金型における鋳抜きピンの支持構造。 The one end side of the first core pin has a circular cross-sectional shape,
The concave portion of the second cast pin has a regulating wall having an arc-shaped inner periphery along the outer periphery on the one end side on the proximal end side of the second cast pin. Item 3. A cast pin support structure in the mold according to Item 2.
前記第1の鋳抜きピンの中心軸線と前記第2の鋳抜きピンの中心軸線とに直交する仮想線よりも前記第2の抜きピンの基端側に設けられており、
前記仮想線よりも前記第2の抜きピンの先端側は切り欠かれていることを特徴とする請求項3に記載の金型における鋳抜きピンの支持構造。 The support wall as viewed from the direction of the central axis of the first core pin,
A base line side of the second punching pin is provided with respect to a virtual line perpendicular to the central axis line of the first core pin and the central axis of the second core pin;
4. The cast pin support structure in a mold according to claim 3, wherein a tip end side of the second punch pin is cut away from the virtual line.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017046835A JP2018149565A (en) | 2017-03-11 | 2017-03-11 | Support structure of core pin in metal mold |
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