JP2018146889A - ドラムのチューニング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ドラムのチューニング作業を容易にする。【解決手段】チューニング装置100において、支持部101は、両端がドラム1のフープ13の上に載せられる。支持部101の中央には、ドラムヘッド12の中心と対向する加振部110がある。また、支持部101のフープ13寄りの位置には振動検出部120がある。信号処理部130は、加振部110によるドラムヘッド12の加振タイミングと、振動検出部120による振動検出タイミングとの時間差を求め、この時間差と加振位置および振動検出位置間の距離に基づき、加振位置から振動検出位置までの振動伝播速度を算出し、報知部140に表示する。ドラム1の演奏者は、報知部140に表示された振動伝播速度に基づいてドラムヘッド12に発生しているテンションを把握し、ドラム1のチューニングを行う。【選択図】図1

Description

この発明は、ドラムのチューニング装置に関する。
ドラムでは、ドラムヘッドの周囲を押さえるフープと、シェルの外周に固定された複数のラグとが複数のチューニングボルトを介して連結されている。そして、演奏者は、ドラム音を耳で確認しつつ、複数のチューニングボルトの締め具合を調整してドラムヘッドのテンションを調整することで、ドラムのチューニングを行う。このようなチューニングの作業は、耳に頼った試行錯誤の繰り返しであり、慣れない演奏者にとっては面倒な作業である。このため、ドラムのチューニング作業の負担を軽減する技術が提案されている。例えば特許文献1は、ドラムヘッドを押したときのドラムヘッドからの反発力に基づいてドラムヘッドのテンションを測定する装置を開示している。
特開2010−061107号公報
ところで、上述した特許文献1に開示の装置は、ドラムヘッドからの反発力に基づいてドラムヘッドのテンションを測定するものであるので、その使用に当たってドラムに強固に固定する必要がある。従って、チューニングの作業が面倒であるという問題がある。
この発明は、ドラムのチューニング作業を容易にする技術的手段を提供することを目的としている。
この発明は、ドラムヘッドの加振位置に対して一定の距離を維持し、前記ドラムヘッドの振動を検出する振動検出部と、前記加振位置に対する加振タイミングと前記振動検出部による振動検出タイミングとの時間差に基づいて、前記ドラムヘッドにおける振動伝播速度を算出する振動伝播速度算出部とを具備することを特徴とするドラムのチューニング装置を提供する。
ドラムヘッドにおいて、振動伝播速度とテンションは特定の比例関係(具体的にはテンションの平方根に比例)にあり、振動伝播速度が分ればテンションを把握することができる。従って、この発明によれば、振動伝播速度算出部により算出されるドラムヘッドの振動伝播速度に基づいて、ドラムヘッドに発生しているテンションを把握し、ドラムのチューニングを行うことができる。この発明において、チューニング装置は、ドラムヘッドにおける振動伝播速度を算出するものであるため、ドラムに強固に固定する必要はない。従って、ドラムのチューニング作業を容易にすることができる。
なお、チューニング装置は、ドラムヘッドを加振する加振部を有するものであってもよいし、そのような加振部を有しておらず、ドラムヘッドへの加振を案内する加振案内部を有するものであってもよい。また、チューニング装置において、加振部は、フープへの取り付け位置を中心に旋回する支持部の先端に設けられたものであってもよい。
この発明の第1実施形態であるチューニング装置および同チューニング装置が載置されたドラムを上方から見た平面図である。 同チューニング装置および同ドラムの断面図である。 この発明の第2実施形態であるチューニング装置および同チューニング装置が載置されたドラムを上方から見た平面図である。 同チューニング装置および同ドラムの断面図である。 この発明の第3実施形態であるチューニング装置および同チューニング装置が載置されたドラムを上方から見た平面図である。 この発明の第4実施形態であるチューニング装置および同チューニング装置が載置されたドラムを上方から見た平面図である。 この発明の第5実施形態であるチューニング装置および同チューニング装置が載置されたドラムの断面図である。
以下、図面を参照し、この発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1はこの発明の第1実施形態であるチューニング装置100および同チューニング装置100が載置されたドラム1を上方から見た平面図である。また、図2は図1のI−I’線断面図である。
まず、チューニング対象であるドラム1について説明する。図1および図2において、ドラムシェル11は、両端が開口した円筒形状を有し、ドラム1の胴部を構成する。ドラムシェル11の両端の開口は、2つのドラムヘッド12により閉塞されている。なお、図1および図2では、2つのドラムヘッド12のうちの一方のドラムヘッド12のみが図示され、他方のドラムヘッド12は図示が省略されている。
ドラムヘッド12は、ヘッド部12aおよび支持部12bを有する。ヘッド部12aは円状の形状を有する。支持部12bは環状の形状を有し、ヘッド部12aの外周縁部に連結されている。この支持部12bは、ヘッド部12aに張力を与え、ヘッド部12aを円形に保持する。フープ13は、円筒形状を有し、ドラムシェル11の外周縁部を取り巻くように設置される。フープ13は、支持部12bに押し当てられる部分およびチューニングボルト15を挿入するための挿入穴を有する。
図1および図2に示す例では、6個のラグ14A〜14Fが、ドラムシェル11の外周面上に固定されている。これらのラグ14A〜14Fは、ドラムシェル11の外周面に平行して伸びるねじ穴を有する。チューニングボルト15は、フープ13の挿入穴に挿入され、ラグ14A〜14Fのねじ穴にねじ込まれるようになっている。このチューニングボルト15を締めることにより、チューニングボルト15の挿入されたフープ13が支持部12bをラグ14A〜14F側に押し、ヘッド部12aのテンションが高められる。
次にチューニング装置100について説明する。チューニング装置100は、長手方向の寸法がフープ13の直径よりも僅かに長い略矩形板状の支持部101を有する。この支持部101の両端は、ドラム1のチューニング時、図1に示すようにフープ13の上に載せられる。さらに詳述すると、支持部101の両端は、円環状のフープ13の上面において、ドラムヘッド12の中心を通過する直線上にある2つのラグ、すなわち、図1および図2の例ではラグ14Fおよび14Cの近傍の位置に載せられる。なお、以下において、チューニング装置100の各部の位置に関する説明は、支持部101の両端がこのようにラグ14Fおよび14Cの近傍の位置に載せられていることを前提としている。
支持部101の長手方向両端には、チューニングボルト15を露出させる切り欠き部102が設けられている。演奏者は、この切り欠き部102から露出したチューニングボルト15の締め具合を調節することによりドラム1のチューニングを行うことが可能である。
支持部101には、加振部110と、振動検出部120と、信号処理部130と、報知部140が設けられている。加振部110は、例えばソレノイド・トランスデューサ等により構成された電磁式の加振器である。この加振部110は、支持部101の中心に位置しており、ドラムヘッド12の中心と対向する。そして、加振部110は、信号処理部130からの加振指示に従って、ドラムヘッド12の中心に衝突し、ドラムヘッド12の中心に振動を与える。以下、ドラムヘッド12において、加振部110により振動が与えられる位置を加振位置という。
振動検出部120は、支持部101のドラムヘッド12との対向面において、ラグ14Cの近傍、より具体的には切り欠き部102の近傍の位置に設けられている。振動検出部120は、図1および図2の例では、ドラムヘッド12におけるラグ14C寄りの位置に対向しており、この対向位置に発生する振動を検出する。以下、ドラムヘッド12において、振動検出部120により振動が検出される位置を、振動検出部120の振動検出位置という。
振動検出部120としては、非接触の光学式の変位検出装置または速度検出装置が好ましいが、ロードセルや歪ゲージのような力検出装置でも良いし、マイクロフォンのような音圧検出装置でも良い。振動検出部120として、力検出装置を使用する場合は、ドラムヘッド12のテンションに影響を与えないような剛性の低いものが好ましい。また、振動検出部120として、音圧検出装置を使用する場合は、超単一指向性を持ち、ドラムヘッド12に向けた先の振動から放射される音圧を検出する構成のものが好ましい。
信号処理部130は、例えばCPUにより構成されている。この信号処理部130は、加振部110による加振タイミングと、振動検出部120による振動検出タイミングとの時間差を求め、この時間差と、ドラムヘッド12における加振位置と振動検出部120の振動検出位置との間の既知の距離とに基づき、加振位置および振動検出位置間の振動伝播速度を算出する振動伝搬速度算出部として機能する。
報知部140は、LEDやLCD等からなる表示器であり、信号処理部130が算出した振動伝播速度を表示する。本実施形態において報知部140は、振動伝播速度を示す数値を表示する。
なお、図1および図2に示す例では、信号処理部130は、加振部110と振動検出部120との間に設けられ、報知部140は振動検出部120と反対側の位置に設けられているが、信号処理部130および報知部140の位置は任意である。
このような構成において、ドラム1の演奏者は、図示しない操作子の操作により信号処理部130に指示を与え、信号処理部130から加振部110に加振指示を出力させる。
これにより加振部110はドラムヘッド12の中心を加振する。この結果、ドラムヘッド12に曲げ振動が励起され、ドラムヘッド12の外周へ振動が伝播される。振動が伝播されると、振動検出部120によってその振動が検出される。信号処理部130は、加振部110の加振タイミングと振動検出部120の振動検出タイミングとの時間差と、一定である加振位置および振動位置間の距離に基づいて、振動伝播速度を算出する。報知部140は、この信号処理部130が算出した振動伝播速度を表示する。
演奏者は、この振動伝播速度からラグ14Fおよび14C間のドラムヘッド12のテンションを把握し、ラグ14Fおよび14に締結された各チューニングボルト15の締め具合を調節する。
次に演奏者は、チューニング装置100の支持部101の両端を例えばフープ13のラグ14Eおよび14Bの近傍の各位置に置く。そして、上述と同様に、加振部110による加振、振動伝播速度の算出および表示をチューニング装置100に行わせ、振動伝播速度の表示に基づいて、ラグ14Eおよび14Bに締結された各チューニングボルト15の締め具合を調節する。
以下同様であり、演奏者は、フープ13における支持部101の載置位置を変えつつ、同様なチューニングを繰り返す。そして、ラグ14A〜14Fを頂点とする正六角形において、対角をなす2つのラグの組の各組、すなわち、ラグ14Fおよび14Cの組、ラグ14Eおよび14Bの組、ラグ14Dおよび14Aの組について、2つのラグ間のドラムヘッド12の振動伝播速度が等しくなるように、チューニングボルト15の締め具合を調整することで、均等なチューニングを実現することができる。
以上のように本実施形態によれば、ドラムヘッドについて均一なチューニングを実現することができる。また、本実施形態によれば、フープ13の上にチューニング装置100を載せて加振部110による加振を行わせるのみにより、ドラムヘッド12の振動伝播速度を測定することができるので、チューニング作業が容易になるという効果が得られる。
<第2実施形態>
図3はこの発明の第2実施形態であるチューニング装置100Aと同チューニング装置100Aが載置されたドラム1を上方から見た平面図である。また、図4は図3のIa−Ia’線断面図である。なお、これらの図において、上述した第1実施形態の各部と対応する部分には共通の符号を使用し、その説明を省略する。
本実施形態では、上記第1実施形態における支持部101が支持部103に置き換えられ、振動検出部120が振動検出部121A〜121Fに置き換えられ、信号処理部130が信号処理部131に置き換えられ、報知部140が報知部141に置き換えられている。
支持部103は、円盤状領域104と、この円盤状領域104の直径方向両側に突出した2つの突出部105とからなる。ここで、2つの突出部105と円盤状領域104とを合わせた直径方向の長さは、フープ13の直径よりも僅かに長い。従って、支持部103の2つの突出部105を図3および図4に例示するようにフープ13の上に載せることが可能である。2つの突出部105には、フープ13の上に載せられた状態において下方のチューニングボルト15を露出させる切り欠き部106が各々設けられている。なお、以下において、チューニング装置100Aの各部の位置に関する説明は、2つの突出部105が図3および図4に示すようにフープ13におけるラグ14Fおよび14Cの近傍の位置に載せられていることを前提としている。
支持部103の円盤状領域104には、加振部110と、6個の振動検出部121A〜121Fと、信号処理部131と、報知部141が設けられている。
ここで、加振部110は、支持部103の円盤状領域104の中心に位置しており、上記第1実施形態と同様、信号処理部131からの加振指示に従って、ドラムヘッド12の中心を加振する。
また、振動検出部121A〜121Fは、支持部103の円盤状領域104のドラムヘッド12との対向面において、加振部110の位置を円の中心とする円周上に各々配置されている。また、図3および図4に示すように支持部103がフープ13に載置された状態では、振動検出部121A〜121Fは、ドラムヘッド12の中心を円の中心とする同円周上においてラグ14A〜14Fの近傍の各位置に各々対向する。そして、振動検出部121A〜121Fは、ドラムヘッド12において、各振動検出部と対向する各振動検出位置の振動を検出する。
信号処理部131は、上記第1実施形態と基本的に同様な振動伝播速度算出部として機能する。さらに詳述すると、信号処理部131は、加振部110による加振タイミングと、振動検出部121A〜121Fの各振動検出タイミングとの時間差を求め、これらの時間差と、ドラムヘッド12における加振部110の加振位置と振動検出部121A〜121Fの振動検出位置との間の各距離とに基づき、振動伝播速度を算出する。具体的には、信号処理部131は、ドラムヘッド12における加振位置と振動検出部121Aの振動検出位置との間の振動伝播速度、加振位置と振動検出部121Bの振動検出位置との間の振動伝播速度、…中略…、加振位置と振動検出部121Fの振動検出位置との間の振動伝播速度を算出する。報知部141は、この信号処理部131が算出した振動伝播速度を示す数値を表示する。
本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様な効果が得られる。また、本実施形態によれば、ドラムヘッド12における加振位置から振動検出部121A〜121Fの各振動検出位置までの各振動伝播速度が一度に測定されて表示される。従って、支持部103をフープ13上に載置したら、それ以降、支持部103の位置を変えることなく、加振を行って振動伝播速度を表示させ、チューニングボルト15の締め具合を調節する、というチューニングの作業を繰り返すことができる。
<第3実施形態>
図5はこの発明の第3実施形態であるチューニング装置100Bおよび同チューニング装置100Bが載置されたドラム1を上方から見た平面図である。なお、この図において、上述した第2実施形態の各部と対応する部分には共通の符号を使用し、その説明を省略する。
本実施形態では、上記第2実施形態における報知部141が報知部142A〜142Fに置き換えられ、信号処理部131が信号処理部132に置き換えられている。ここで、報知部142A〜142Fは、振動検出部121A〜121Fと同数だけあり、振動検出部121A〜121Fの近くに各々位置している。この報知部142A〜142Fは、例えばLEDにより構成されている。
本実施形態において、信号処理部132は、ドラムヘッド12における加振部110の対向位置から振動検出部121A〜121Fの各対向位置までの各振動伝播速度を算出すると、それらの振動伝播速度の差を人間が知覚し易い時間差に変換し、この時間差を持たせて報知部142A〜142Fを発光させる。
例えば加振部110の加振位置から振動検出部121Cの振動検出位置までの振動伝播速度が最高速であった場合、信号処理部132は振動検出部121Cの近くの報知部142Cを最初に発光させる。
次に加振部110の加振位置から振動検出部121Dの振動検出位置までの振動伝播速度が2番目に高速であった場合、信号処理部132は、報知部142Cを発光させた後、振動検出部121Dの近くの報知部142Dを発光させる。その際、信号処理部132は、加振位置から振動検出部121Cの振動検出位置までの振動伝播速度と、加振位置から振動検出部121Dの振動検出位置までの振動伝播速度との速度差に応じた時間だけ、報知部142Dの発光タイミングを報知部142Cの発光タイミングから送らせる。この時間は、人間が発光タイミングの差を認識することができる程度の長さの時間とする。
以下同様であり、信号処理部132は、ドラムヘッド12における加振位置から振動検出部121A〜121Fの各振動検出位置までの各振動伝播速度に応じた順序と時間間隔で、振動検出部121A〜121Fに対応付けられた報知部142A〜142Fを発光させる。
ドラム1の演奏者は、報知部142A〜142Fの発光タイミングからドラムヘッド12の各部のテンションのバランスを把握する。そして、最もテンションが低い領域を作り出しているチューニングボルト15を増し締めする、あるいは最もテンションが高い領域を作り出しているチューニングボルト15を緩める、といった方法でチューニングを行う。具体的には、加振部110に加振を行わせた場合において、報知部142Aが最も遅れて発光した場合、ラグ14Aに締結されたチューニングボルト15が最もテンションの低い領域を作り出していると考えられるので、このチューニングボルト15を増し締めする。また、報知部142Cが最も早く発光した場合、ラグ14Cに締結されたチューニングボルト15が最もテンションの高い領域を作り出していると考えられるので、このチューニングボルト15を緩めるのである。このような作業を繰り返すことにより均一なチューニングを実現することができる。
<第4実施形態>
図6はこの発明の第4実施形態であるチューニング装置100Cおよび同チューニング装置100Cが載置されたドラム1を上方から見た平面図である。なお、この図において、上述した第3実施形態の各部と対応する部分には共通の符号を使用し、その説明を省略する。
本実施形態では、上記第3実施形態における加振部110がなく、その代わりに、加振案内部150が支持部103の円盤状領域104の中央に設けられている。この加振案内部150は、矩形状の開口孔155を有する。この開口孔155は、演奏者がドラムヘッドをスティック等により加振する際の案内孔として機能する。
円盤状領域104において、開口孔155に臨む上辺には、X軸方向に配列された複数の発光素子からなる発光部151が設けられ、下辺には発光部151の各発光素子の出力光を受光する複数の受光素子からなる受光部152が設けられている。また、円盤状領域104において、開口孔155に臨む左辺には、Y軸方向に配列された複数の発光素子からなる発光部153が設けられ、右辺には発光部153の各発光素子の出力光を受光する複数の受光素子からなる受光部154が設けられている。
信号処理部133は、開口孔155から露出したドラムヘッド12の表面がスティック等により加振された場合、受光部152および154の各受光素子の出力信号に基づいて、その加振タイミングを検出する。具体的には、信号処理部133は、受光部152の各受光素子の出力信号のうちの少なくとも1つが遮光状態を示すアクティブレベルとなり、かつ、受光部154の各受光素子の出力信号のうちの少なくとも1つが遮光状態を示すアクティブレベルとなったタイミングを加振タイミングとする。また、信号処理部133は、受光部152の各受光素子の出力信号のうちアクティブレベルとなった出力信号に基づいて、加振位置のX座標を求め、受光部152の各受光素子の出力信のうちアクティブレベルとなった出力信号に基づいて、加振位置のY座標を求める。
信号処理部133は、このようにして加振タイミングと加振位置を求めると、加振位置に基づいて、当該加振位置から振動検出部121A〜121Fの振動検出位置までの各距離を求める。そして、信号処理部133は、加振位置から振動検出部121A〜121Fの振動検出位置までの各距離と、加振タイミングと振動検出部121A〜121Fでの振動検出タイミングとの時間差に基づいて、加振位置から振動検出部121A〜121Fの振動検出位置までの振動伝播速度を算出する。以降の動作は上記第3実施形態と同様である。
本実施形態によれば、上記第3実施形態と同様な効果が得られる。また、本実施形態では、演奏者がスティックでドラムヘッド12を叩いでチューニングを行うので、チューニング作業において演奏者のチューニング技術を活用することができるという利点がある。
<第5実施形態>
図7はこの発明の第4実施形態であるチューニング装置100Dの構成を示す断面図である。この図7では、ラグ14Fおよび14Cの中心を含む鉛直平面によりチューニング装置100Dおよびドラム1を切断した断面形状が示されている。なお、図7において、ドラム1の各部については、上記各実施形態において使用した符号を同じ符号を使用し、その説明を省略する。
チューニング装置100Dは、支持部107を有する。この支持部107は、旋回部108と、装着部109とにより構成されている。
装着部109は、水平板部と、この水平板部の端部から下方に延びた垂直板部とを有する。装着部109の水平板部の下面には、フープ13の上端部をフープ13の直径方向両側から挟む1対のガイド部109aおよび109bが設けられている。また、装着部109の垂直板部の下端には、フープ13に挿入されたチューニングボルト15を引っ掛けるフック109cが設けられている。この装着部109は、ガイド109aおよび109b間にフープ13の上端部を挟み、フック109cをチューニングボルト15に引っ掛けることによりフープ13の上端部に固定される。
旋回部108は、棒状の部材であり、一端に加振部111が設けられ、他端が軸108aにより装着部109に連結されている。旋回部108は、軸108a廻りに旋回可能である。旋回部108を手で持ってドラムヘッド12に対して垂直な状態とし、手を離すと、旋回部108は、加振部111の重量により旋回し、ドラムヘッド12に対して水平な状態となる。本実施形態において、旋回部108は弾性を有する部材により構成されている。このため、旋回部108は、旋回してドラムヘッド12に対して水平な状態になったときに曲がり、先端の加振部111がドラムヘッド12を打撃して加振することとなる。
図7に示すように、旋回部108はドラムヘッド12の半径程度の長さを有しており、軸108aはドラムヘッド12のヘッド部12aの円周上に位置している。従って、加振部111による加振位置は、ドラムヘッド12の中心となる。
加振部111にはドラムヘッド12との接触を検出する接触センサが内蔵されている。また、旋回部108のドラムヘッド12との対向領域において、加振部111から所定距離だけ離れた位置に振動検出部122が設けられている。この振動検出部122は、上記第1実施形態と同様、ドラムヘッド12において、振動検出部122と対向する振動検出位置に発生する振動を検出するセンサである。
さらに旋回部108には、図示しない信号処理部と報知部が設けられている。ここで、信号処理部は、振動伝播速度算出部としての機能を有する。さらに詳述すると、信号処理部は、加振タイミング、すなわち、加振部111の接触センサがドラムヘッド12との接触を検出したタイミングと、振動検出部122の振動検出タイミングとの時間差を算出する。そして、信号処理部は、この時間差と、加振部111および振動検出部122間の距離とに基づいて、ドラムヘッド12における加振位置から振動検出位置までの振動伝播速度を算出し、報知部に表示する。
本実施形態においても上記第1実施形態と同様な効果が得られる。
<他の実施形態>
以上、この発明の各種の実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
(1)上記第2〜第4実施形態では、6個の振動検出部121A〜121Fを設けたが、振動検出部は、ラグの個数に合わせて設ければよい。
(2)上記各実施形態では、振動伝播速度に関する情報を表示することにより、ドラムヘッドのテンションに関する情報を報知したが、テンションに関する情報の報知手段はこれに限定されるものではない。例えばテンションに関する情報をブザー等の放音手段により報知するようにしてもよい。具体的には、振動伝播速度が遅ければブザー音のピッチを低くし、振動伝播速度が速ければブザー音のピッチを高くする、という具合にブザー音のピッチにより振動伝播速度を報知するようにしてもよい。
(3)上記第2〜第4実施形態では、ラグ14A〜14Fの数に合わせて振動検出部121A〜121Fを支持部103に配置した。しかし、ラグ14A〜14Fの各間を直線により結んだ正六角形において、対角をなす2つのラグの組の各ラグの近傍の振動検出部(例えば振動検出部121Aおよび121D)により検出される振動伝播速度は大体同じであることが多い。そこで、互いに対角に位置していないラグに対応させて振動検出部を配置してもよい。例えば図5において、振動検出部121A、121C、121Eのみを設ける、といった具合である。この場合、報知部も振動検出部に合わせ、報知部142A、142C、142Eのみを設ければよい。
1……ドラム、11……ドラムシェル、12……ドラムヘッド、12a……ヘッド部、12b……支持部、13……フープ、14A〜14F……ラグ、15……チューニングボルト、100,100A〜100D……チューニング装置、101,103,107……支持部、102,106……切り欠き部、105……突出部、104……円盤状部、110,111……加振部、120,121A〜121F,122……振動検出部、141,142A〜142F……報知部、150……加振案内部、155……開口孔、151,153……発光部、152,154……受光部、130,131,132,133……信号処理部、108……旋回部、109……装着部、109a,109b……ガイド部、109c……フック。

Claims (6)

  1. ドラムヘッドの加振位置に対して一定の距離を維持し、前記ドラムヘッドの振動を検出する振動検出部と、
    前記加振位置に対する加振タイミングと前記振動検出部による振動検出タイミングとの時間差に基づいて、前記ドラムヘッドにおける振動伝播速度を算出する振動伝播速度算出部と
    を具備することを特徴とするドラムのチューニング装置。
  2. 前記ドラムヘッドを加振する加振部を具備することを特徴とする請求項1に記載のチューニング装置。
  3. 前記加振部と前記振動検出部を前記ドラムヘッドに対向させて支持する支持部を具備することを特徴とする請求項2に記載のチューニング装置。
  4. 前記支持部は、前記加振部を前記ドラムヘッドの中心に対向させて支持することを特徴とする請求項3に記載のチューニング装置。
  5. 前記支持部は、複数の前記振動検出部を前記ドラムヘッドを支持する複数のラグの間隔に対応した間隔で並んだ前記ドラムヘッドの周囲の円周領域上の各位置に対向させて支持することを特徴とする請求項3または4に記載のチューニング装置。
  6. 前記ドラムヘッドに対する加振を案内する案内部と、
    前記加振位置に対する加振を検知する加振検知部と
    を具備することを特徴とする請求項1に記載のチューニング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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