JP2018146162A - 蓄熱システム - Google Patents

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崇史 山内
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靖樹 廣田
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靖樹 廣田
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雅史 阿波
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Abstract

【課題】氷点下の環境下で安定に動作可能であり、経時による蓄熱性能の低下が抑制される蓄熱システムの提供。【解決手段】蓄熱システムは、蓄熱材を有する蓄熱部である熱交換型反応器10と、水蒸気を発生させる蒸発部と水蒸気を凝縮して水を発生させる凝縮部とを備える蒸発凝縮器14と、熱交換型反応器10における蓄熱材の存在する領域と蒸発凝縮器14との間で水蒸気を流通させる流通路を構成する配管16と、を有し、熱交換型反応器10及び流通路における熱交換型反応器10と蒸発凝縮器14との間の少なくとも一方に吸着材が配置され、蓄熱材の水蒸気吸着等温線における水蒸気吸着量の上限値に対して1/2の水蒸気吸着量のときの相対圧が、吸着材の水蒸気吸着等温線における水蒸気吸着量の上限値に対して1/2の水蒸気吸着量のときの相対圧よりも低い。【選択図】図1

Description

本発明は、蓄熱システムに関する。
特許文献1には、反応媒体が流れる主管部(流通路)と反応媒体と結合して発熱及び反応媒体が脱離して蓄熱する蓄熱材(蓄熱部)と蓄熱材に対する熱供給及び熱回収を行う熱媒流通路(熱交換部)とが積層された蓄熱反応器と、水を蒸発させて水蒸気を蓄熱反応器に供給する蒸発器とを備える蓄熱システムが開示されている。
特開2012−211713号公報
反応媒体として水蒸気(水)を用いる蓄熱システムを氷点下の環境で使用する場合、反応媒体として用いられる水が凍結することがあるため、安定的な動作が望めないことがある。そのため、水に凝固点降下剤を添加することで、氷点下の環境下における水の凍結を防止することが望ましい。
しかし、蒸発器による水の蒸発過程での液飛び、及び凝固点降下剤として有機溶剤等を用いた場合の凝固点降下剤の蒸発によって、水蒸気以外の成分である凝固点降下剤が蓄熱反応器に供給されてしまう場合がある。凝固点降下剤が蓄熱反応器に供給されると蓄熱材の表面に凝固点降下剤が付着し、蓄熱材の水蒸気吸着量が低下することがある。
蓄熱材の水蒸気吸着量が低下すると蓄熱材の蓄熱性能が低下し、経時による蓄熱システムの性能の低下が生ずることがある。
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであり、氷点下の環境下で安定に動作可能であり、経時による蓄熱性能の低下が抑制される蓄熱システムを提供することを目的とする。
前記課題を達成するための具体的手段は以下の通りである。
即ち、請求項1に係る蓄熱システムは、水蒸気が脱離するときに蓄熱し水蒸気が物理吸着により固定化されるときに放熱するか、又は水蒸気が脱離するときに蓄熱し水蒸気が化学反応により固定化されるときに放熱する蓄熱材を有する蓄熱部と、水と水の凝固点を降下させる凝固点降下剤とを含む水溶液から水蒸気を発生させる蒸発部と、前記蓄熱部から生じた水蒸気を凝縮して水を発生させる凝縮部と、前記蓄熱部における前記蓄熱材の存在する領域と前記蒸発部と前記凝縮部との間で水蒸気を流通させる流通路と、を有し、前記蓄熱部、及び前記流通路における前記蓄熱部と前記蒸発部との間の少なくとも一方に吸着材が配置され、前記蓄熱材の水蒸気吸着等温線における水蒸気吸着量の上限値に対して1/2の水蒸気吸着量のときの相対圧が、前記吸着材の水蒸気吸着等温線における水蒸気吸着量の上限値に対して1/2の水蒸気吸着量のときの相対圧よりも低いものである。
上記構成によれば、蒸発部において水と水の凝固点を降下させる凝固点降下剤とを含む水溶液が加熱されることで発生した水蒸気が、流通路を通じて蓄熱部における蓄熱材に物理吸着又は化学反応により固定化され、蓄熱材が放熱する。上記構成では、水と水の凝固点を降下させる凝固点降下剤とを含む水溶液から水蒸気を発生させるため、水の凝固点以下であっても蓄熱システムを作動させることができる。そのため、蓄熱システムは、氷点下の環境下で安定に動作可能となる。
また、蓄熱材の水蒸気吸着等温線における水蒸気吸着量の上限値に対して1/2の水蒸気吸着量のときの相対圧が、吸着材の水蒸気吸着等温線における水蒸気吸着量の上限値に対して1/2の水蒸気吸着量のときの相対圧よりも低いため、蓄熱材が吸着材よりも効率よく水蒸気を物理吸着又は化学反応により固定化することで、吸着材による蓄熱材の放熱・蓄熱性能の低下を最小限に抑えることができる。
なお、蒸発部において水蒸気を発生させる際に、水溶液が加熱されることで水蒸気と共に発生しうる凝固点降下剤の蒸気又は水溶液から液飛びした凝固点降下剤を含む液滴が、流通路を通じて蓄熱部における蓄熱材の存在する領域に至ることがある。
蓄熱材は水蒸気を物理吸着又は化学反応により固定化することで放熱する際、凝固点降下剤の蒸気又は凝固点降下剤を含む液滴が蓄熱材に吸着又は付着すると、水蒸気が蓄熱材に物理吸着又は化学反応により固定化されるのを阻害するため、蓄熱材からの放熱量が低下することがある。特に、凝固点降下剤としてエチレングリコール等の有機溶剤が用いられる場合、エチレングリコール等の有機溶剤の沸点は水の沸点に比較して高いため、一旦エチレングリコール等の有機溶剤の蒸気が蓄熱材に吸着されると、蓄熱材に物理吸着又は化学反応により固定化した水蒸気を加熱により蓄熱材から脱離させる際に、エチレングリコール等の有機溶剤は水蒸気(水)に比較して蓄熱材から脱離しにくい。そのため、蓄熱材の表面に徐々にエチレングリコール等の有機溶剤が蓄積されることで蓄熱材からの放熱量が低下して蓄熱システムの性能が低下していく。また、凝固点降下剤として有機酸又は無機酸等の固形分を用いた場合に、液飛びした凝固点降下剤を含む液滴が蓄熱材に付着した場合も、水蒸気が蓄熱材に物理吸着又は化学反応により固定化するのを阻害する。
上記構成では、蓄熱部、及び流通路における蓄熱部と蒸発部との間の少なくとも一方に吸着材が配置されるため、凝固点降下剤の蒸気又は凝固点降下剤を含む液滴の少なくとも一部が吸着材に吸着するか又は付着する。そのため、凝固点降下剤が蓄熱材の表面に蓄積するのが抑制されることで、水と水の凝固点を降下させる凝固点降下剤とを含む水溶液を用いる場合であっても、蓄熱システムの性能の低下を抑制することができる。
請求項2に係る蓄熱システムは、請求項1に係る蓄熱システムにおいて、吸着材が、蓄熱材の存在する領域において、蓄熱材と混合されている。
吸着材が蓄熱材と混合されていることで、蓄熱材の近傍に吸着材を存在させることができる。そのため、凝固点降下剤の蒸気が蓄熱材に吸着する前に、効率よく吸着材が凝固点降下剤を吸着することができる。そのため、蓄熱システムの性能の低下をより抑制することができる。
請求項3に係る蓄熱システムは、請求項1に係る蓄熱システムにおいて、蓄熱部が、蓄熱材を含む蓄熱材充填層と、蓄熱材充填層上であって蓄熱材充填層に対して流通路側に設けられる吸着材を含む吸着材層と、を有する。
吸着材を含む吸着材層が、蓄熱材を含む蓄熱材充填層上であって蓄熱材充填層に対して流通路側に設けられることで、蒸発部において発生した水蒸気と共に流通路を経由して凝固点降下剤の蒸気又は水溶液から液飛びした凝固点降下剤を含む液滴が蓄熱材の存在する領域に向かった場合であっても、凝固点降下剤の蒸気又は凝固点降下剤を含む液滴が蓄熱材に吸着又は付着する前に、効率よく吸着材を含む吸着材層が凝固点降下剤の蒸気又は凝固点降下剤を含む液滴を吸着又は付着させることができる。そのため、蓄熱システムの性能の低下をより抑制することができる。
請求項4に係る蓄熱システムは、請求項2又は請求項3に係る蓄熱システムにおいて、凝固点降下剤がエチレングリコールであり、蓄熱部から水蒸気を脱離する温度条件において、吸着材に吸着したエチレングリコールの脱離量が、蓄熱材に吸着したエチレングリコールの脱離量よりも多いものである。
請求項2に係る蓄熱システムでは、吸着材が蓄熱材と混合されていることで、蓄熱材の近傍に吸着材を存在させることができる。また、請求項3に係る蓄熱システムでは、吸着材を含む吸着材層が、蓄熱材を含む蓄熱材充填層上であって蓄熱材充填層に対して流通路側に設けられる。そのため、蓄熱部から水蒸気を脱離する温度条件にまで蓄熱部が加熱された場合に、蓄熱材(蓄熱材充填層)と共に吸着材(吸着材層)が加熱される。ここで、吸着材に吸着したエチレングリコールの脱離量が、蓄熱材に吸着したエチレングリコールの脱離量よりも多いため、吸着材(吸着材層)からエチレングリコールが効率よく脱離する。すると、エチレングリコールの蒸気を吸着した吸着材が再生されて吸着材によるエチレングリコールの吸着能力が回復する。そのため、蓄熱システムの性能の低下をより抑制することができる。
請求項5に係る蓄熱システムは、請求項1〜請求項4のいずれか1項に係る蓄熱システムにおいて、吸着材として、活性炭、金属酸化物多孔体及び金属有機構造体からなる群より選択される少なくとも1種が用いられる。これら吸着材は効率よく凝固点降下剤の蒸気又は凝固点降下剤を含む液滴を吸着又は付着させることができる。そのため、蓄熱システムの性能の低下をより抑制することができる。
本発明によれば、氷点下の環境下で安定に動作可能であり、経時による蓄熱性能の低下が抑制される蓄熱システムを提供することが可能となる。
第1実施形態に係る蓄熱システム100の概略構成を示す図である。 熱交換型反応器10を模式的に示した図である。 熱交換型反応器10の反応室32内に収納された積層体38の層構成を示す図である。 熱交換型反応器10の反応室32内に収納された積層体38の層構成の変形例を示す図である。 13X型ゼオライトについての水蒸気吸着等温線の測定結果を示す図である。 活性炭1についての水蒸気吸着等温線の測定結果を示す図である。 第2実施形態に係る蓄熱システムを構成する熱交換型反応器10を模式的に示した図である。 第3実施形態に係る蓄熱システム200の概略構成を示す図である。 熱重量測定(TG)による蓄熱材及び吸着材についての水蒸気及びエチレングリコール脱離温度の測定結果を示す図である。 実施例及び比較例についての各サイクルでの蓄熱容量比の結果を示す図である。
以下、本発明の各実施形態に係る蓄熱システムについて、図面を参照しながら説明する。なお、各図における部材の大きさは概念的なものであり、部材間の大きさの相対的な関係はこれに限定されない。また、以下において、同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明を省略することがある。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る蓄熱システム100の概略構成を示す図である。
蓄熱システム100は、蓄熱部である熱交換型反応器10を収容する容器12と、蒸発部と凝縮部とが一体とされた蒸発凝縮器14と、を備えている。容器12と蒸発凝縮器14とは、容器12と蒸発凝縮器14との間で水蒸気を流通させる流通路を形成する配管16で接続されている。配管16の途中には、バルブVが設けられており、容器12から蒸発凝縮器14へ向かう水蒸気の流れ又は蒸発凝縮器14から容器12へ向かう水蒸気の流れをバルブVの開閉により調整できるようになっている。
蒸発凝縮器14は、貯留した水と水の凝固点を降下させる凝固点降下剤とを含む水溶液を蒸発させて容器12内に水蒸気を供給する(水蒸気を発生させる)蒸発部、容器12内から蒸発凝縮器14に導入された水蒸気を凝縮する凝縮部、及び水溶液を貯留する貯留部としての各機能を兼ね備えている。
凝固点降下剤としては、エチレングリコール、プロピレングリコール等の有機溶剤、塩化ナトリウム、塩化リチウム、臭化リチウム等の無機塩、1−ethyl−3−methylimidazolium methanesulfonate (EMIM MeSO)等の有機塩を用いることができる。なお、本実施形態では、凝固点降下剤として有機溶剤の一種であるエチレングリコールが用いられている。
また、蒸発凝縮器14は、内部に水溶液を貯留した貯留容器18を有している。貯留容器18内には、水蒸気の凝縮用の冷媒が流れる冷媒流通路20及び水溶液の蒸発用のヒータ22が設けられている。冷媒流通路20は、貯留容器18内における少なくとも気相部24を含む部分で熱交換を行うように設けられている。ヒータ22は、貯留容器18内における少なくとも液相部(貯留部)26を含む部分で通電により加熱を行うように設けられている。
さらに、貯留容器18、容器12、配管16、及びバルブVは、互いの接続部位が気密に構成されており、これらの内部空間が予め真空脱気されている。
図2は、熱交換型反応器10を模式的に示した図である。
図2に示すように、熱交換型反応器10は、筐体28と、筐体28に設けられた複数の熱媒体流通路30と、筐体28に設けられた複数の反応室32と、各反応室32内に収納され、後述する蓄熱材と吸着材とを含む蓄熱材充填層である2枚の蓄熱材成形体34A及び蓄熱材成形体34B(以下、これらをまとめて「蓄熱材成形体34A及び34B」ともいう))によって支持体36を挟んだ構造の積層体38と、を有して構成されている。
本実施形態においては、蓄熱材成形体34A及び34Bが蓄熱材の存在する領域に該当する。また、本実施形態では、蓄熱材の存在する領域において、吸着材が蓄熱材と混合されている
筐体28内では、反応室32と熱媒体流通路30とが交互に配置され、かつ、2つの熱媒体流通路30が最も外側となるように配置されている。反応室32と熱媒体流通路30とは隔壁を隔てて互いに分離されている。これらの構成により、外部から熱媒体流通路30へ供給される熱媒体Mと反応室32内の蓄熱材成形体34A及び34Bとの間で熱交換を行えるようになっている。第1実施形態では、反応室32及び熱媒体流通路30は、それぞれ扁平矩形状の開口端を有する角柱状空間とされている。第1実施形態では、熱交換型反応器10は、反応室32の開口方向(水蒸気の流れ方向)と熱媒体流通路30の開口方向(熱媒体の流れ方向)とが側面視で直交する、直行流型の熱交換型反応器として構成されている。
熱交換型反応器10は、蓄熱材が収納された反応室を2つ以上有し、熱媒体流通路が少なくとも反応室間に配置された構成であることが好ましく、2つ以上の反応室と2つ以上の熱媒体流通路とを有し、反応室と熱媒体流通路とが交互に配置された構成であることがより好ましい。
熱交換型反応器10における反応室32及び熱媒体流通路30の個数には特に限定はなく、熱交換型反応器10に対し入出力する熱量、蓄熱材成形体の伝熱面の面積(反応室内壁との接触面積)等を考慮して適宜設定できる。
また、筐体28の材質としては、金属(例えば、ステンレス鋼、鉄(鋼)、アルミニウム、アルミニウム合金)等の熱伝導性の高い材質が好適である。
図3は、熱交換型反応器10の反応室32内に収納された積層体38の層構成を示す図である。
図3に示す積層体38は、蓄熱材と吸着材とを含む蓄熱材充填層である2枚の蓄熱材成形体34A及び34Bと、蓄熱材成形体34A及び34Bに挟持された支持体36と、から構成されている。
但し、積層体の構成としては、このような蓄熱材成形体/支持体/蓄熱材成形体の3層構成を少なくとも有する構成であればよく、3層構成以外にも、例えば、蓄熱材成形体と支持体とが交互に配置され、かつ、最外層が蓄熱材成形体であるその他の構成(例えば、蓄熱材成形体/支持体/蓄熱材成形体/支持体/蓄熱材成形体の5層構成等)であってもよい。
また、第1実施形態の蓄熱システムでは、反応室に蓄熱材成形体と支持体との積層体が収納されることには限定されず、反応室に蓄熱材成形体が単体として収納されていてもよい。
反応室に蓄熱材成形体が単体として収納される場合、水蒸気の流通路が設けられた蓄熱材成形体を用いることなどにより、反応室内に、水蒸気を流通させる流通路が確保されていることが好ましい。
支持体36としては、支持体36の面に沿った方向に水蒸気を流通させることができる部材を用いることが好ましい。これにより、2枚の蓄熱材成形体間に水蒸気の流通路を確保できるので、配管16から供給された水蒸気を、蓄熱材成形体34A及び34Bの広い範囲に供給できる。更に、蓄熱材成形体34A及び34Bの広い範囲に吸着した水蒸気を支持体36を介して配管16に向けて放出することができる。
このような支持体36として、具体的には、波型プレート又は多孔体プレートを用いることが好ましい。
支持体36として多孔体プレートを用いた場合には、多孔体プレート内を水蒸気が通過する。
支持体36として波型プレートを用いた場合には、波型プレートとの蓄熱材成形体との間に生じる隙間を水蒸気が通過する。
図4は、支持体36として波型プレートを用いた場合における熱交換型反応器10の反応室32内に収納された積層体38の層構成の変形例を示す図である。支持体36である波型プレート以外の構成は図3と同様である。
支持体36として波型プレートを用いた場合は、積層体38における支持体36である波型プレートと蓄熱材成形体34A及び34Bとの間に生じる隙間を水蒸気が通過する。
また、図1に示すように、熱交換型反応器10は、ヘッダ部材40A(例えば、マニホールド等)を介して熱媒体配管42Aに接続されるとともに、ヘッダ部材40B(例えば、マニホールド等)を介して熱媒体配管42Bに接続されている。熱交換型反応器10内の複数の熱媒体流通路30は、該ヘッダ部材40Aにより気密状態で熱媒体配管42Aに連通されるとともに、該ヘッダ部材40Bにより気密状態で熱媒体配管42Bに連通されている。これにより、熱媒体配管42A及び熱媒体配管42Bを通じ、熱交換型反応器10内の熱媒体流通路30と蓄熱システム100の外部との間で熱媒体Mを流通できるようになっている。図1では、例えば、熱媒体配管42Aから熱媒体配管42Bに向かう方向に熱媒体Mが流通するように構成されている。
ここで、熱媒体Mは、蓄熱材成形体34A及び34Bとの間で熱交換する媒体である。
熱媒体Mとしては、エタノール等のアルコール、水、油類、これらの混合物、不凍熱媒(ロングライフクーラント、LLC)等、熱媒体として通常用いられる液体を用いることができる。
本実施形態で用いられる蓄熱材の材質に特に限定はなく、水蒸気が脱離するときに蓄熱し水蒸気が物理吸着により固定化されるときに放熱する吸着型蓄熱材であってもよいし、水蒸気が脱離するときに蓄熱し水蒸気が化学反応により固定化されるときに放熱する化学蓄熱材であってもよい。
吸着型蓄熱材としては、多孔体を用いることができる。
多孔体としては、物理吸着による水蒸気の固定化及び脱離の反応性をより向上させる観点からは、20nm以下の細孔を持つ多孔体が好ましく、10nm以下の細孔を持つ多孔体が好ましい。
細孔のサイズの下限としては、製造適性等の観点から、1.5nm以上が好ましく、4.0nm以上がより好ましい。
多孔体としては、物理吸着による水蒸気の固定化及び脱離の反応性をより向上させる観点から、平均1次粒子径が50μm以下の1次粒子が凝集して得られた1次粒子凝集体である多孔体が好ましい。
平均1次粒子径の下限としては、製造適性等の観点から、1.0μm以上が好ましい。
多孔体の具体例としては、活性炭、メソポーラスシリカ、ゼオライト、シリカゲル、粘土鉱物等が挙げられる。
活性炭としては、BET法による比表面積が400m/g以上4000m/g以下(より好ましくは、600m/g以上2000m/g以下)である活性炭が好ましい。
メソポーラスシリカとしては、BET法による比表面積が200m/g以上1500m/g以下(より好ましくは、400m/g以上1300m/g以下)であるメソポーラスシリカが好ましい。
ゼオライトとしては、BET法による比表面積が50m/g以上1000m/g以下(より好ましくは、100m/g以上800m/g以下)であるゼオライトが好ましい。
シリカゲルとしては、BET法による比表面積が100m/g以上1500m/g以下(より好ましくは、300m/g以上1000m/g以下)であるシリカゲルが好ましい。
粘土鉱物としては、非架橋の粘土鉱物であっても、架橋された粘土鉱物(架橋粘土鉱物)であってもよい。粘土鉱物としては、セピオライト、スメクタイト系粘土(サポナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト等)、雲母、バーミキュライト等が挙げられる。中でも、セピオライトが好ましい。
蓄熱材が吸着型蓄熱材(好ましくは多孔体)を含む場合、該蓄熱材は、吸着型蓄熱材(好ましくは多孔体)を一種単独で含んでいてもよいし二種以上を含んでいてもよい。
本実施形態の蓄熱システムにおいては、作動温度等の作動条件に合わせて、吸着型蓄熱材(好ましくは多孔体)の種類を適宜選定することができる。
本実施形態で用いられる化学蓄熱材としては、水蒸気の固定化反応及び水蒸気の脱離反応における材料安定性をより向上させる観点からは、無機水酸化物が好ましく、アルカリ土類金属の水酸化物であることがより好ましい。
アルカリ土類金属の水酸化物としては、例えば、Ca(OH)、Mg(OH)等が挙げられる。この中でもCa(OH)が好ましい。
例えば、水酸化カルシウム(Ca(OH))では、下記式(1)に示すように、水蒸気の脱離反応(脱水反応)及び水蒸気の固定化反応(水和反応)が可逆的に行われる。
Ca(OH) ⇔ CaO + HO … 式(1)
この式(1)に吸熱量Q1及び発熱量Q2を併せて示すと、水蒸気の脱離反応(吸熱反応)を示す下記式(2)、及び、水蒸気の固定化反応(発熱反応)を示す下記式(3)となる。
Ca(OH) + Q1 → CaO + HO … 式(2)
CaO + HO → Ca(OH) + Q2 … 式(3)
蓄熱材が化学蓄熱材を含む場合、該蓄熱材は、化学蓄熱材を一種単独で含んでいてもよいし二種以上を含んでいてもよい。
本発明においては、作動温度等の作動条件に合わせて、化学蓄熱材の種類を適宜選定することができる。
本実施形態で用いられる吸着材の材質に特に限定はない。吸着材としては、活性炭、金属酸化物多孔体及び金属有機構造体からなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。
吸着材として用いられる金属酸化物多孔体の具体例としては、ゼオライト、シリカゲル、メソポーラスシリカ、活性アルミナ等が挙げられる。
金属有機構造体(Metal Organic Framework)は、金属イオンと有機配位子の自己集合によって得られる多孔性材料であり、結節点となる金属イオンを有機配位子が架橋することによって構築されるフレームワーク構造を有する化合物である。金属有機構造体を構成する金属イオンとしては、Cu2+、Ni2+、Pd2+、Fe3+、Cr3+、Ag等が挙げられる。有機配位子となる化合物としては、窒素や酸素を含む分子(アミン、エーテル、ケトン等)、カルボキシ基を含む分子などが挙げられる。空孔の大きさ等を鑑みて、これらの材料は適宜組み合わせて用いられる。
吸着材としては、20nm以下の細孔を持つ多孔体が好ましく、10nm以下の細孔を持つ多孔体が好ましい。また、細孔のサイズの下限としては、1.5nm以上が好ましく、4.0nm以上がより好ましい。
吸着材のBET法による比表面積は、800m/g以上4000m/g以下であることが好ましく、1000m/g以上3000m/g以下であることがより好ましい。
吸着材の細孔容量は、0.1mL/g以上3mL/g以下であることが好ましく、0.3mL/g以上1.6mL/g以下であることがより好ましい。
蓄熱材と吸着材との組み合わせは特に限定されるものではないが、蓄熱材の水蒸気吸着等温線における水蒸気吸着量の上限値に対して1/2の水蒸気吸着量のときの相対圧が、吸着材の水蒸気吸着等温線における水蒸気吸着量の上限値に対して1/2の水蒸気吸着量のときの相対圧よりも低いことを要する。
蓄熱材及び吸着材の水蒸気吸着等温線における水蒸気吸着量の上限値に対して1/2の水蒸気吸着量のときの相対圧は、蓄熱材及び吸着材の水蒸気吸着等温線から求めることができる。
図5に、後述の実施例で用いられる吸着型蓄熱材の一種である13X型ゼオライト(比表面積:779m/g、細孔容量:0.30mL/g)についての水蒸気吸着等温線の測定結果を示す。図5から、13X型ゼオライトの水蒸気吸着等温線における水蒸気吸着量の上限値に対して1/2の水蒸気吸着量のときの相対圧は、0.1未満であることがわかる。
図6に、後述の実施例で用いられる吸着材の一種である活性炭1(比表面積:2918m/g、細孔容量:1.58mL/g)についての水蒸気吸着等温線の測定結果を示す。図6から、活性炭の水蒸気吸着等温線における水蒸気吸着量の上限値に対して1/2の水蒸気吸着量のときの相対圧は、0.8以上であることがわかる。
第1実施形態において、蓄熱材充填層である2枚の蓄熱材成形体34A及び34Bに含有される蓄熱材及び吸着材の含有量は特に限定されるものではないが、蓄熱材充填層の全質量(蓄熱材+吸着材)に対して吸着材の質量基準の割合(吸着材/(蓄熱材+吸着材))が25質量%以下であることが好ましく、20質量%以下であることがより好ましく、10質量%以下であることがさらに好ましい。また、蓄熱材充填層の全質量に対する吸着材の質量基準の割合は、1質量%以上であればよい。
また、蓄熱材成形体34A及び34Bは、蓄熱材及び吸着材に加えてバインダーを含むことが好ましい。蓄熱材成形体34A及び34Bがバインダーを含むことにより、蓄熱材成形体34A及び34Bの形状がより効果的に維持されるので、蓄熱材による水蒸気の固定化及び脱離の反応性がより向上する。
バインダーとしては、水溶性バインダーの少なくとも1種であることが好ましい。
水溶性バインダーとしては、ポリビニルアルコール、メチルセルロース等が挙げられる。中でも、ポリビニルアルコールが好ましい。
蓄熱材成形体34A及び34Bにおけるバインダーの含有量は、5質量%以下であることが好ましく、2質量%以下であることがより好ましい。
また、蓄熱材成形体34A及び34Bは、必要に応じ、蓄熱材、吸着材及びバインダー以外のその他の成分を含んでいてもよい。
その他の成分としては、熱伝導補助材としてのカーボン及びカーボンナノチューブ(CNT)が挙げられる。
次に、熱交換型反応器10における反応室32の好ましい形態について説明する。
熱交換型反応器10における反応室32は、内壁が蓄熱材成形体34A及び34Bとの接触部分を有していることが好ましい。より好ましくは、反応室32の内壁と、蓄熱材成形体34A及び34Bにおける一方の主面と、が接触している形態(即ち、蓄熱材成形体が、反応室内壁と支持体表面とによって挟持されている形態)である。
即ち、蓄熱材成形体34A及び34Bが、それぞれ、反応室32の内壁及び支持体36の表面との接触を保った状態となっていることが好ましい。
反応室32の内壁が蓄熱材成形体34A及び34Bとの接触部分を有する構成によれば、反応室32の内壁を通じ、熱交換型反応器10と蓄熱材成形体との間での熱交換をより効果的に行うことができる。また、一般に、蓄熱材成形体を繰り返し使用すると、水蒸気の固定化及び脱離により蓄熱材成形体の体積が膨張収縮を繰り返し、蓄熱材成形体に割れ(クラックを含む)や微粉化が生じる場合があるが、上記構成によれば、この繰り返し使用時における蓄熱材成形体の割れ(クラックを含む)や微粉化をより効果的に抑制できる。
次に、本実施形態における反応室内に、2枚の蓄熱材成形体を含む積層体を収納する方法の一例について説明する。
収納方法として、例えば、下記工程1〜工程3を含む方法が好適である。
(工程1)まず、水蒸気が固定化されていない蓄熱材成形体を2枚準備する。
具体的には、粉末状の蓄熱材及び吸着材を、加圧成形等により成形して蓄熱材成形体とする。
蓄熱材成形体の体積は、反応室の内壁及び支持体の表面によって確定される空間(蓄熱材成形体が充填されるべき空間)の容積よりも小さく、かつ、後述する工程3において水蒸気を固定化させて体積膨張させたときに、蓄熱材成形体と反応室の内壁とが接する程度の体積に調整する。
(工程2)次に、工程1で準備した2枚の蓄熱材成形体によって支持体を挟んだ構成の積層体を準備し、該積層体を反応室に収納する。
(工程3)次に、反応室に収納された2枚の蓄熱材成形体に対して水蒸気を固定化させる。
以上の方法によれば、2枚の蓄熱材成形体が水蒸気の固定化により体積膨張する現象を利用して、2枚の蓄熱材成形体の表面を、反応室の内壁及び支持体の表面に効果的に接触させることができる。
ここで、一旦、蓄熱材成形体の表面と反応室の内壁とが接触すれば、その後、蓄熱材成形体から水蒸気が脱離する場合においても体積収縮は抑制される。この場合、蓄熱材成形体の表面と反応室の内壁との接触が保たれたまま、蓄熱材成形体の内部から水蒸気が脱離する。
本実施形態における反応室内に、単体の蓄熱材成形体を収納する場合も、上記と同様にして行うことができる。
即ち、下記工程a〜工程cを含む方法が好適である。
(工程a)まず、水蒸気が固定化されていない蓄熱材成形体を準備する。
具体的には、粉末状の蓄熱材及び吸着材を、加圧成形等により成形して蓄熱材成形体とする。
蓄熱材成形体の体積は、反応室の内壁によって確定される空間(蓄熱材成形体が充填されるべき空間)の容積よりも小さく、かつ、水蒸気を固定化させて体積膨張させたときに、蓄熱材成形体と反応室の内壁とが接する程度の体積に調整する。
(工程b)次に、工程aで準備した蓄熱材成形体を反応室に収納する。
(工程c)次に、反応室に収納された蓄熱材成形体に対して水蒸気を固定化させる。
次に、第1実施形態の蓄熱システム100の作用について説明する。
蓄熱システム100において熱交換型反応器10に蓄熱する際には、バルブVを開放して蒸発凝縮器14と熱交換型反応器10を収容する容器12とを配管16を介して連通させる。さらに、熱媒体配管42A及び熱媒体配管42B内に熱源(図示省略)によって加熱された熱媒体Mを流通する。熱媒体Mによって加熱されることで、蓄熱材成形体34A及び34Bから水蒸気が脱離し、この熱が蓄熱材成形体34A及び34Bに蓄熱される。このとき、蓄熱材成形体34A及び34Bから脱離された水蒸気は、容器12から蒸発凝縮器14に向かって配管16を移動して蒸発凝縮器14内に導入される。そして、蒸発凝縮器14の気相部24において、冷媒流通路20を流通する冷媒によって水蒸気が冷却され、凝縮された水が貯留容器18の液相部26に貯留される。熱交換型反応器10での蓄熱が完了した後にバルブVを閉じることで、熱交換型反応器10内の蓄熱が維持される。
一方、蓄熱システム100において熱交換型反応器10に蓄熱された熱を放熱する際には、バルブVを開放して蒸発凝縮器14と熱交換型反応器10を収容する容器12とを配管16を介して連通させる。さらに、蒸発凝縮器14のヒータ22が液相部26の水溶液を蒸発させる。そして、生成された水蒸気が、蒸発凝縮器14から容器12に向かって配管16を移動して熱交換型反応器10内に供給される。
続いて、熱交換型反応器10内では、供給された水蒸気が、支持体36を介して蓄熱材成形体34A及び34Bと接触することにより、蓄熱材成形体34A及び34Bは、水蒸気を物理吸着により固定化するか又は水蒸気を化学反応により固定化しつつ放熱する。この熱は、熱媒体配管42A及び熱媒体配管42Bを流通する熱媒体によって不図示の加熱対象に輸送される。
なお、蓄熱システム100において熱交換型反応器10に蓄熱された熱を放熱する際には、水溶液中にはエチレングリコールが含まれているため、エチレングリコールの蒸気が水蒸気と共に熱交換型反応器10内に供給される。蓄熱材成形体34A及び34Bには蓄熱材と吸着材とが含まれているため、吸着材がエチレングリコール蒸気の少なくとも一部を吸着する。そのため、凝固点降下剤であるエチレングリコールが蓄熱材の表面に蓄積されるのを抑制することができ、蓄熱システムの性能の低下を抑制することができる。
また、蓄熱システム100において熱交換型反応器10に蓄熱する際には、蓄熱材成形体34A及び34Bが加熱されることで蓄熱材と共に吸着材が加熱される。蓄熱材と吸着材との組み合わせとして、蓄熱部から水蒸気を離脱する温度条件において、吸着材に吸着したエチレングリコールの脱離量が、蓄熱材に吸着したエチレングリコールの脱離量よりも多い組み合わせを選択した場合、蓄熱材成形体34A及び34Bが加熱されることで吸着材に吸着されたエチレングリコールが脱離しやすくなる。そのため、エチレングリコールを吸着した吸着材が再生され、蓄熱システムの性能の低下をより抑制することができる。
また、凝固点降下剤としてエチレングリコールを用いた場合には、吸着材と蓄熱材との組み合わせとして、吸着材によるエチレングリコールの吸着量が、蓄熱材によるエチレングリコールの吸着量よりも多い組み合わせを用いてもよい。熱交換型反応器10に蓄熱された熱を放熱する際にはエチレングリコールの蒸気が水蒸気と共に熱交換型反応器10内に供給されるため、蓄熱材による水蒸気の固定化が進むにつれて蓄熱材近傍の空間におけるエチレングリコールの蒸気の濃度が上昇し、蓄熱材による水蒸気の固定化能力が低下する場合がある。このときに、吸着材及び蓄熱材として上記の組み合わせを採用することで、蓄熱材によるエチレングリコールの吸着よりも吸着材によるエチレングリコールの吸着が優位に進むため、蓄熱材近傍の空間におけるエチレングリコールの濃度が上昇しにくい。そのため、エチレングリコールの影響による蓄熱材の水蒸気の固定化能力が低下しにくくなり、蓄熱システムの性能の低下を抑制することができる。
[第2実施形態]
図7は、第2実施形態に係る蓄熱システムを構成する熱交換型反応器10を模式的に示した図である。
第2実施形態に係る蓄熱システムでは、積層体38が、蓄熱材を含む蓄熱材充填層である2枚の蓄熱材成形体34A及び34Bと、吸着材を含む吸着材層である吸着材成形体35A及び吸着材成形体35B(以下、これらをまとめて「吸着材成形体35A及び35B」ともいう))とが、支持体36上に、吸着材成形体35A(又は吸着材成形体35B)及び蓄熱材成形体34A(蓄熱材成形体34B)の順で積層されている以外は、第1実施形態に係る蓄熱システムと同様の構成とされる。
吸着材成形体35A及び35Bと蓄熱材成形体34A及び34Bとの比率は特に限定されるものではないが、吸着材成形体35A及び35B並びに蓄熱材成形体34A及び34Bの合計体積に占める吸着材成形体35A及び35Bの体積の割合(吸着材成形体/(吸着材成形体+蓄熱材成形体))が25体積%以下であることが好ましく、20体積%以下であることがより好ましく、10体積%以下であることがさらに好ましい。また、吸着材成形体35A及び35B並びに蓄熱材成形体34A及び34Bの合計体積に占める吸着材成形体35A及び35Bの体積の割合は、1体積%以上であればよい。
なお、吸着材成形体35A及び35Bは、蓄熱材成形体34A及び34Bと同様にして形成することができる。また、本実施形態においては、蓄熱材成形体34A及び34Bが蓄熱材の存在する領域に該当する。また、本実施形態においては、吸着材層である吸着材成形体35A及び35Bが、蓄熱材充填層である蓄熱材成形体34A及び34B上であって蓄熱材成形体34A及び34Bに対して流通路側(つまり、支持体36側)に設けられている。
第2実施形態に係る蓄熱システムでは、蓄熱材を含む蓄熱材充填層である2枚の蓄熱材成形体34A及び34Bと、吸着材を含む吸着材層である吸着材成形体35A及び35Bとが、支持体36上に、吸着材成形体35A(又は吸着材成形体35B)及び蓄熱材成形体34A(蓄熱材成形体34B)の順で積層されているため、熱交換型反応器10内では、供給された水蒸気が吸着材成形体35A及び35Bを通過して蓄熱材成形体34A及び34Bに到達する。そのため、より効率的にエチレングリコールの蒸気を吸着材成形体35A及び35Bで吸着することが可能となり、蓄熱システムの性能の低下をさらに抑制することができる。
また、水溶液から液飛びした凝固点降下剤を含む液滴が配管16を通じて熱交換型反応器10にまで到達した場合であっても、蓄熱材成形体34A及び34Bへ凝固点降下剤を含む液滴が到達する前に吸着材成形体35A及び35Bに凝固点降下剤を含む液滴が付着するため、蓄熱システムの性能の低下をさらに抑制することができる。
また、蓄熱材成形体34A及び34Bが加熱されることで、吸着材成形体35A及び35Bも加熱されるため、吸着材成形体35A及び35Bに吸着されたエチレングリコールが脱離しやすくなり、エチレングリコールを吸着した吸着材成形体35A及び35Bが再生される。そのため、蓄熱システムの性能の低下をより抑制することができる。
なお、凝固点降下剤として無機塩、有機塩等の固形分を用いた場合、これらの材料の蒸気圧は無視できる程度に小さいため、凝固点降下剤である無機塩又は有機塩の蒸気が熱交換型反応器10に到達する可能性は低い。一方、水溶液から液飛びした凝固点降下剤を含む液滴が配管16を通じて熱交換型反応器10にまで到達した場合であっても、凝固点降下剤を含む液滴が吸着材成形体35A及び35Bに付着するため、凝固点降下剤を含む液滴が蓄熱材成形体34A及び34Bへ到達することがない。そのため、第2実施形態に係る蓄熱システムでは、凝固点降下剤として無機塩、有機塩等を用いた場合の性能の低下を抑制するのにも有効である。
第2実施形態に係る蓄熱システムでは、蓄熱材成形体34A及び34B並びに吸着材成形体35A及び35Bを各々個別に形成した後に積層して積層体38を構成したが、これに限定されるものではない。例えば、蓄熱材成形体34A及び34Bの一方の面上に吸着材を含むスラリーを塗布することで吸着材を含む吸着材層を形成した後、これを乾燥して吸着材層付き蓄熱材成形体34A及び34Bを得る。得られた吸着材層付き蓄熱材成形体34A及び34Bを、吸着材層の形成された側が支持体36と接触するように配置することで、積層体38とすることもできる。
[第3実施形態]
図8は、第3実施形態に係る蓄熱システム200の概略構成を示す図である。
第3実施形態に係る蓄熱システム200では、容器12と蒸発凝縮器14との間で水蒸気を流通させる流通路を形成する配管16内におけるバルブVが設けられた箇所よりも容器12側に、吸着材を含む領域44が設けられている。本実施形態では、水蒸気の流通路である配管16における蓄熱部である熱交換型反応器10と蒸発部をなす蒸発凝縮器14との間に吸着材が配置されている。
吸着材を含む領域44を構成する部材は特に限定されるものではなく、例えば、吸着材を上述のバインダーと共に配管16の内径と等しいか僅かに小さい直径の円柱状に成形したものを用いてもよいし、配管16の内径と等しいか僅かに小さい直径の円柱状のセラミックスハニカムの内壁に上述のバインダーを用いて吸着材を付着させたものを用いてもよい。
配管16内に吸着材を含む領域44を設けることで、水溶液から液飛びした凝固点降下剤を含む液滴が熱交換型反応器10にまで到達するのを抑制することができる。そのため、蓄熱システムの性能の低下をさらに抑制することができる。
なお、第3実施形態に係る蓄熱システム200の構成では、配管16内に設けられた吸着材を含む領域44を加熱する手段がないため、凝固点降下剤として有機溶剤の一種であるエチレングリコールが用いられた場合に、吸着材を含む領域44を加熱により再生することはできない。また、凝固点降下剤として無機塩、有機塩等を用いた場合にも、吸着材を含む領域44にこれらの凝固点降下剤が蓄積していくため、吸着材を含む領域44による上記効果が消失するか、又は吸着材を含む領域44が目詰まりを起こす可能性がある。そのため、吸着材を含む領域44(例えば、円柱状の吸着材又は円柱状のセラミックスハニカム)を着脱可能なように、カートリッジ構造とし、定期的に取り替えることができる構成としてもよい。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態をとることが可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態は蓄熱システムに蓄熱部である熱交換型反応器を1つ備えるものであるが、複数の熱交換型反応器を備えていてもよい。例えば蓄熱システムが2つの熱交換型反応器を備える場合、三方弁を介して2つの熱交換型反応器と1つの蒸発凝縮器とを接続した構成としてもよい。
また、第1実施形態に係る蓄熱システム又は第2実施形態に係る蓄熱システムにおける配管16内におけるバルブVが設けられた箇所よりも容器12側に、吸着材を含む領域44を設けてもよい。
また、第1実施形態に係る蓄熱システム等では蒸発器と凝縮器とが一体とされた蒸発凝縮器が用いられるが、本発明の蓄熱システムでは、蒸発器と凝縮器とを別々に備えていてもよい。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより詳細に説明する。但し、本発明は下記実施例により限定されるものではない。
実施例及び比較例では、蓄熱材として13X型ゼオライト(比表面積:779m/g、細孔容量:0.30mL/g)を用い、吸着材として活性炭1(比表面積:2918m/g、細孔容量:1.58mL/g)を用いた。
これら蓄熱材及び吸着材のエチレングリコール脱離温度を、熱重量測定(TG)により求めた。
まず、蓄熱材及び吸着材をエチレングリコール100%溶液に60分浸漬し、その後、余剰のエチレングリコールを除去して熱重量測定用試料を準備した。
得られた熱重量測定用試料について、熱重量測定を実施した。測定に際し、室温から400℃まで昇温した。
得られた結果を図9に示す。活性炭1についての室温から100℃以下の範囲における重量減少は、活性炭1に吸着した水蒸気の離脱によるものと考えられる。また、活性炭1についての100℃から170℃の範囲における重量減少は、活性炭1に吸着したエチレングリコールの離脱によるものと考えられる。
一方、13X型ゼオライトについての室温から180℃以下の範囲における重量減少は、13X型ゼオライトに吸着した水蒸気の離脱によるものと考えられる。また、13X型ゼオライトについての300℃から350℃以下の範囲における重量減少は、13X型ゼオライトに吸着したエチレングリコールの離脱によるものと考えられる。
図9に示す結果から、250℃の加熱により、活性炭1は、吸着したエチレングリコールが脱離しやすい一方、13X型ゼオライトは、吸着したエチレングリコールが脱離しにくいことがわかる。この結果から、蓄熱材としての13X型ゼオライトと吸着材としての活性炭1との組み合わせは、蓄熱部から水蒸気を脱離する温度条件を250℃に設定した場合に、蓄熱部から水蒸気を脱離する温度条件において、吸着材に吸着したエチレングリコールの脱離量が、蓄熱材に吸着したエチレングリコールの脱離量よりも多い関係であることがわかる。
また、15℃における水蒸気の蒸気圧は1280Paであり、エチレングリコールの蒸気圧は4Paであるため、蒸気圧降下を無視した場合のエチレングリコールの蒸気圧濃度の概算値は0.3%となる。そのため、吸着材を配置しない蓄熱システムにおいては、蓄熱材への水蒸気の吸着(放熱)及び蓄熱材からの水蒸気の脱離(蓄熱)を一回の吸着サイクルとしたときに、1−(4Pa/1284Pa)=0.996ずつ吸着容量(蓄熱容量)が低下すると考えられる。
そこで、吸着材を配置しない蓄熱システム(比較例)及び吸着材を配置した蓄熱システム(実施例)について、エチレングリコール蒸気によるサイクル運転時の性能劣化の程度を調べるための実験を行った。
なお、蓄熱システムに用いられる凝固点降下剤を含む水溶液(作動冷媒)として、エチレングリコール30質量%水溶液を用いた。
[実施例1]
実施例1では、第1実施形態に係る蓄熱システムを用いた。蓄熱材として13X型ゼオライトを用い、吸着材として活性炭1を用いた。なお、蓄熱材成形体(13X型ゼオライト(蓄熱材)+活性炭1(吸着材))における活性炭1の質量基準の割合(活性炭1/(13X型ゼオライト+活性炭1))は、20質量%とした。
蓄熱システムの作動モードとして、蒸発器を15℃とし蓄熱器を35℃とする冷房モード(15℃冷房条件)と、蓄熱器を250℃とし凝縮器を35℃とする蓄熱再生モードとを1サイクルとし、1000サイクル蓄熱システムを作動させた。また、各サイクルでの蓄熱システムの蓄熱容量を下記方法で求め、1サイクル目の蓄熱容量と各サイクルでの蓄熱容量との比(蓄熱容量比)を算出した。得られた結果を図10に実線で示す。図10から明らかなように、実施例1の蓄熱システムは、1000サイクル目でも蓄熱容量比が低下しないことがわかる。
蓄熱システムの蓄熱容量は、蓄熱器が吸着できる水蒸気量を計測し、水1g当たりの蒸発潜熱より求めた。
[比較例1]
蓄熱材として13X型ゼオライトを用い、吸着材を用いない以外は実施例1と同様にして比較例1の蓄熱システムについての各サイクルでの蓄熱容量比を算出した。得られた結果を図10に二点鎖線で示す。図10から明らかなように、比較例1の蓄熱システムは、サイクル数の増加に伴い、蓄熱容量比が低下することがわかる。
[実施例2]
実施例2では、第2実施形態に係る蓄熱システムを用いた。蓄熱材として13X型ゼオライトを用い、吸着材として活性炭1を用いた。なお、蓄熱材成形体及び吸着材成形体の合計体積に占める吸着材成形体の体積の割合は、20体積%とした。その他は実施例1と同様にして実施例2の蓄熱システムについての各サイクルでの蓄熱容量比を算出した。得られた結果を図10に実線で示す。図10から明らかなように、実施例2の蓄熱システムは、1000サイクル目でも蓄熱容量比が低下しないことがわかる。
[実施例3]
実施例3では、第3実施形態に係る蓄熱システムを用いた。蓄熱材として13X型ゼオライトを用い、吸着材として活性炭1を用いた。その他は実施例1と同様にして実施例3の蓄熱システムについての各サイクルでの蓄熱容量比を算出した。得られた結果を図10に点線で示す。図10から明らかなように、実施例3の蓄熱システムは、約400サイクル目までは蓄熱容量(蓄熱容量比)の低下は見られなかったが、約400サイクル目以降ではサイクル数の増加に伴い、蓄熱容量比が低下することがわかる。
10 熱交換型反応器
12 容器
14 蒸発凝縮器
16 配管
28 筐体
32 反応室
34A、34B 蓄熱材成形体
35A、35B 吸着材成形体
36 支持体
38 積層体
44 吸着材を含む領域
100、200 蓄熱システム

Claims (5)

  1. 水蒸気が脱離するときに蓄熱し水蒸気が物理吸着により固定化されるときに放熱するか、又は水蒸気が脱離するときに蓄熱し水蒸気が化学反応により固定化されるときに放熱する蓄熱材を有する蓄熱部と、
    水と水の凝固点を降下させる凝固点降下剤とを含む水溶液から水蒸気を発生させる蒸発部と、
    前記蓄熱部から生じた水蒸気を凝縮して水を発生させる凝縮部と、
    前記蓄熱部における前記蓄熱材の存在する領域と前記蒸発部と前記凝縮部との間で水蒸気を流通させる流通路と、を有し、
    前記蓄熱部、及び前記流通路における前記蓄熱部と前記蒸発部との間の少なくとも一方に吸着材が配置され、
    前記蓄熱材の水蒸気吸着等温線における水蒸気吸着量の上限値に対して1/2の水蒸気吸着量のときの相対圧が、前記吸着材の水蒸気吸着等温線における水蒸気吸着量の上限値に対して1/2の水蒸気吸着量のときの相対圧よりも低い蓄熱システム。
  2. 前記吸着材が、前記蓄熱材の存在する領域において、前記蓄熱材と混合されている請求項1に記載の蓄熱システム。
  3. 前記蓄熱部が、前記蓄熱材を含む蓄熱材充填層と、前記蓄熱材充填層上であって前記蓄熱材充填層に対して前記流通路側に設けられる前記吸着材を含む吸着材層と、を有する請求項1に記載の蓄熱システム。
  4. 前記凝固点降下剤がエチレングリコールであり、前記蓄熱部から水蒸気を脱離する温度条件において、前記吸着材に吸着したエチレングリコールの脱離量が、前記蓄熱材に吸着したエチレングリコールの脱離量よりも多い請求項2又は請求項3に記載の蓄熱システム。
  5. 前記吸着材が、活性炭、金属酸化物多孔体及び金属有機構造体からなる群より選択される少なくとも1種である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の蓄熱システム。
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