JP2018142138A - 太陽光発電施設の設計支援方法、設計支援装置及びプログラム - Google Patents

太陽光発電施設の設計支援方法、設計支援装置及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】三次元モデルを用いた太陽光発電施設の設計において、処理すべきデータ量を制御し、ユーザにストレスなく三次元モデルを提示するための技術を提供する。【解決手段】太陽光発電施設の設計支援方法は、太陽光発電施設を建設する土地の緯度及び経度を含む位置、及び土地の三次元形状を表す地形の三次元モデルの入力を受ける工程と、土地に配置される太陽光パネルの位置及び向きを含む、太陽光パネルの三次元モデルの配置情報の入力を受ける設計工程と、日にちの入力を受け、当該日にち及び位置における日照をシミュレートして土地及び太陽光パネル上の影の形状を算出し、土地及び太陽光パネルの三次元モデル及び影を描画する表示工程とを含む。また、表示工程において、三次元モデルを表示する拡大率に基づいて、太陽光パネルの三次元モデルを構成する部分モデルの少なくとも一部を描画するか否か切り替える。【選択図】図1

Description

本発明は、太陽光発電施設の設計支援方法、設計支援装置及びプログラムに関する。
従来、日射量の見積を行う時刻、地点、3Dモデル等を用いて、太陽からの日射量を計算するとともに、日射を妨げる周辺地物が存在するか否かによる日射量の調整等を行い、総日射量を計算する日射量見積装置が提案されている。
特開2015−59923号公報
比較的規模の大きい太陽光発電施設の設計において、地点ごとに日射量を計算する場合、地点が増加するほど計算量が増加する。また、太陽光パネルの配置を設計する場合、ユーザは、日射量だけでなく物理的に設置可能であるか、施工は容易であるか等の観点でも検討することがある。しかしながら、規模の大きい太陽光発電施設を三次元モデルで表す場合、扱うデータ量が多くなるという問題もあった。
そこで、本発明は、三次元モデルを用いた太陽光発電施設の設計において、処理すべきデータ量を制御し、ユーザにストレスなく三次元モデルを提示するための技術を提供することを目的とする。
本発明に係る太陽光発電施設の設計支援方法は、太陽光発電施設を建設する土地の緯度及び経度を含む位置、及び土地の三次元形状を表す地形の三次元モデルの入力を受ける工程と、土地に配置される太陽光パネルの位置及び向きを含む、太陽光パネルの三次元モデルの配置情報の入力を受ける設計工程と、日にちの入力を受け、当該日にち及び土地の位置における日照をシミュレートして土地及び太陽光パネル上の影の形状を算出し、土地及び太陽光パネルの三次元モデル及び影を描画する表示工程とを含む。また、表示工程において、太陽光パネルの三次元モデルを表示する拡大率に基づいて、太陽光パネルの三次元モデルを構成する部分モデルの少なくとも一部を描画するか否か切り替える。
三次元モデルの拡大率に基づいて表示と非表示とを切り替えることにより、処理するデータ量を調整することができる。したがって、規模の大きな太陽光発電施設を設計する場合にも、ユーザにとってストレスなく設計データを描画し得る。
また、地形の三次元モデルの平面視において土地の位置と緯度及び経度が一致するよう配置される地図情報の入力を受ける工程をさらに含み、設計工程において、太陽光パネルの三次元モデルを地図情報に重畳して表示するようにしてもよい。このようにすれば、ユーザは地図から得られる情報と併せて、太陽光パネルの配置を確認することができる。
また、地図情報は、土地を構成する領域に対応付けて当該領域における傾斜方向及び傾斜角度を示す情報を含み、設計工程において、所定の傾斜方向の範囲且つ所定の傾斜角度の範囲に該当する領域を他の領域と区別して表示するようにしてもよい。このようにすれば、発電効率等の観点から好ましい傾斜方向や傾斜角度を絞り込み、ユーザが太陽光パネ
ルの配置を検討する作業を支援することができる。
また、地図情報は、土地に分布する自然保護区又は埋蔵文化財包蔵地に関する情報を含むようにしてもよい。このようにすれば、発電施設を建設する予定の土地に関する制約を視覚的に表示させ、ユーザは太陽光パネルの適切な配置を実現することができる。
また、太陽光パネルは、所定の架台に設置される複数のパネルを含み、表示工程において、第1の拡大率の場合に、複数のパネル全体の輪郭線を描画し、第1の拡大率よりも高い第2の拡大率の場合に、部分モデルである複数のパネルの境界線を描画し、第2の拡大率よりも高い第3の拡大率の場合に、部分モデルである太陽光パネルの厚みを描画するようにしてもよい。具体的には、このような部分モデルと優先度に基づいて描画することで、処理すべきデータ量を制御しつつ、太陽光パネルの配置を検討する際に有益な情報をユーザに提示できるようになる。
なお、課題を解決するための手段に記載した内容は、本発明の課題や技術的思想を逸脱しない範囲で可能な限り組み合わせることができる。また、課題を解決するための手段に記載した内容は、コンピュータ等の装置若しくは複数の装置を含むシステム、コンピュータが実行する方法、又はコンピュータに実行させるプログラムとして実現することができる。なお、当該プログラムを保持する記録媒体を提供するようにしてもよい。また、該プログラムはネットワーク上のコンピュータで実行され、他のコンピュータに結果を送信するようにしてもよい。
本発明によれば、三次元モデルを用いた太陽光発電施設の設計において、扱うデータ量を制御し、ユーザにストレスなく三次元モデルを提示することができる。
図1は、太陽光発電施設の設計支援装置の一例を示すブロック図である。 図2は、設計処理の一例を示す処理フロー図である。 図3は、地図情報の一例を示す図である。 図4は、敷地の三次元モデルを説明するための模式的な図である。 図5は、敷地の傾斜方向を示す情報の一例を示す図である。 図6は、敷地の傾斜角度を示す情報の一例を示す図である。 図7は、三次元モデルを上方から見た平面図において太陽光パネルを配置する画面の一例を示す図である。 図8は、設計処理において登録される情報を説明するための図である。 図9は、設計処理において登録される情報を説明するための図である。 図10は、太陽光パネルの表示の優先順位を説明するための図である。 図11は、表示変更処理の一例を示す処理フロー図である。 図12は、影の状態を俯瞰する三次元モデルの一例を示す図である。 図13は、三次元モデルを拡大して表示させる例を説明するための図である。 図14は、三次元モデル上に通路を表す情報を描画する例を示す図である。
次に、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。以下の説明は例示であり、本発明は以下の内容に限定されるものではない。
<装置構成>
図1は、本実施形態に係る太陽光発電施設の設計支援装置の一例を示すブロック図である。図1の設計支援装置10は、一般的なコンピュータであり、入出力装置1と、記憶装置2と、演算装置3と、通信インターフェース(I/F)4とを備え、これらがバス5で相互に接続されている。
入出力装置1は、例えばキーボード、マウス、タッチパネル等の入力装置や、ディスプレイ(表示装置とも呼ぶ)、プリンタ等の出力装置である。設計支援装置10は、入出力装置1を介して、ユーザからの操作を受け付けたり、ユーザへ情報を出力したりする。
記憶装置2は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の主記憶装置、及びHDD(Hard-disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の補助記憶装置(二次記憶装置)である。主記憶装置は、プロセッサが読み出したプログラムやデータをキャッシュしたり、プロセッサの作業領域を確保したりする。補助記憶装置は、プロセッサが実行するプログラムその他のデータを記憶する。
演算装置3は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサである。また、演
算装置3は、モデル管理部31、表示制御部32、日照予測部33といった複数の機能部を含む。演算装置3は、記憶装置2に格納された本実施形態に係るプログラムを実行することにより、これらの処理部として機能するものとする。
モデル管理部31は、太陽光発電施設を建設する土地(敷地とも呼ぶ)の地図情報や三次元モデル、太陽光パネルの三次元モデル等を、位置情報と関連付けて記憶装置2に記憶させる。位置情報は、例えば、緯度、経度等を含む。地図情報は、例えば、敷地の傾斜方向や傾斜角度等を領域ごとに記録した地形情報や、自然保護区や周知の埋蔵文化財包蔵地、その他の領域を表す情報等を含む。また、地図情報は、例えば三角点を基準として位置を合わせ、三角点の間を補完することにより、敷地の三次元モデル上にマッピングするようにしてもよい。また、モデル管理部31は、太陽光パネルの三次元モデル等を構成する部分的なモデルに対し、表示する際の優先度を示す情報を設定しておくものとする。なお、モデル管理部31はユーザの操作に基づいて三次元モデルのモデリングを行えるようにしてもよいが、本実施形態では作成された三次元モデルを管理するものとして説明する。
表示制御部32は、記憶装置2に記憶される値との三次元モデルや太陽光パネルの三次元モデルを読み出し、仮想的な三次元空間上に描画して所定の視点から見た三次元モデルを表示装置に表示させる。このとき、処理対象のデータ量が所定の閾値以下になるよう、例えば太陽光パネルの三次元モデルに対して設定された表示の優先度に基づいて、優先度の低い部分的なモデルの描画を省略する。例えば、設計された太陽光発電施設全体を広域表示する場合には、表示すべき太陽光パネルの数が多くなり、扱うデータ量も大きくなる。このような場合には、例えば優先度が最も高く設定された、パネルの輪郭線及び架台の支柱の中心線のみを表示することにより、処理すべきデータ量を削減し、三次元モデル全体が速やかに表示されるようにする。なお、上述した閾値は、設計支援装置の性能等に応じて適宜設定しておくことができる。
日照予測部33は、例えば入力装置を介してユーザから指定された日時と、太陽光発電施設の位置情報とを用いて、当該日時及び場所における太陽の位置及び設計された太陽光発電施設に落ちる影の形状をシミュレートする。敷地自体や太陽光パネルの影のほか、樹木や建築物の三次元モデルが配置されている場合はこれらの影を描画できるようにしてもよい。また、既存の技術を用いて、任意の期間における発電量を試算できるようにしてもよい。
通信I/F4は、例えば有線又は無線のネットワークカード等であり、ネットワーク(
図示せず)を介し他のコンピュータとの間で情報を送受信する。設計支援装置10は、通信I/F4を介して他のコンピュータやストレージから、敷地や太陽光パネルの三次元モデルや地図情報等を読み出すようにしてもよい。なお、設計支援装置10は、通信I/F4を有していなくてもよい。
<設計処理>
図2は、設計支援装置10が実行する設計処理の一例を示す処理フロー図である。設計支援装置10のモデル管理部31は、敷地の緯度、経度を含む位置情報及び敷地の地図情報の入力を受け、記憶装置2に保持させる(図2:S1)。本ステップでは、モデル管理部31は、例えばユーザからの操作を受け、地積測量図や衛星画像等に対し、例えば三角点のように基準となる地点の座標値を関連付けて記憶させる。なお、座標値は標高を表す情報をさらに含むようにしてもよい。
図3は、地図情報の一例を示す図である。図3に示す地図情報101は、敷地の地形を表す画像である。図3に示すような画像が、画像内の所定の地点の位置情報と共に記憶される。
また、モデル管理部31は、地図情報が示す敷地の三次元情報の入力を受け、記憶装置2に保持させる(図2:S2)。本ステップでは、モデル管理部31は、例えばユーザからの操作を受け、S1で地図情報を登録した敷地の立体的形状を表す三次元モデルを記憶させる。このとき、三角点等を基準として三次元モデルに地図情報が位置合わせされ、マッピングされるようにしてもよい。
図4は、敷地の三次元モデルを説明するための模式的な図である。図4においては、S1で登録された地図情報101に位置合わせされて、地図情報101の上に、敷地の三次元モデル102が表示されている。なお、三次元モデルは、地積測量図等に基づいてモデリングするようにしてもよいし、反射するレーザ光を利用して対象物の位置を算出する三次元スキャナ等を利用して作成するようにしてもよい。
また、モデル管理部31は、地図情報101が示す敷地の属性を表す情報の入力を受け、記憶装置2に保持させる(図2:S3)。本ステップでは、モデル管理部31は、敷地の傾斜方向を表す情報、敷地の傾斜角度を表す情報、自然保護区を表す情報、周知の埋蔵文化財包蔵地を表す情報等、敷地を構成する少なくとも一部の領域に対して当該領域の属性を表す情報を記憶装置2に記憶させる。本ステップで登録する情報も、地図上の位置情報と対応づけて記憶されるものとする。
図5は、敷地の傾斜方向を示す情報の一例を示す図である。傾斜方向は、各地点から下る傾斜角が最大の方向を示す敷地の属性であり、例えば8分割した方位のうち最も近い方向に分類する。なお、方位の分割数は適宜設定することができる。図5の傾斜方向を示す情報103は、敷地の傾斜方向が同じである連続した領域の境界を特定するための情報と、各領域の傾斜方向を示す情報を含む。例えば、ある領域に対し、北、北東、東、南東、南、南西、西、北西のいずれかの方向が設定される。また、領域の境界を特定するための情報は、直線で連結される座標群のデータであってもよいし、ベジェ曲線等で定義される曲線のデータであってもよい。
図6は、敷地の傾斜角度を示す情報の一例を示す図である。傾斜角度は、水平を基準とし、各地点における傾斜の大きさを表す敷地の属性であり、仰角又は俯角で表される。傾斜角度は、所定の幅のある角度の範囲に分類するようにしてもよい。図6の傾斜角度を示す情報104は、敷地の傾斜角度が同程度である連続した領域の境界を特定するための情報と、各領域の傾斜角度を示す情報とを含む。
また、自然保護区を表す情報、周知の埋蔵文化財包蔵地を表す情報(図示せず)は、地図上の少なくとも一部を示す領域の境界を特定するための情報と、保護区や包蔵地といった当該領域の属性を示す情報とを含む。なお、その他の属性を示す情報をさらに記憶させるようにしてもよいし、上述した属性を示す情報の少なくとも一部は必ずしも記憶させなくてもよい。
以上のような敷地の属性を示す情報は、何らかの条件に該当する領域を地図に重畳して表示させたり、複数の属性を示す情報を組み合わせて重複する領域を抽出したりすることができる。
また、モデル管理部31は、敷地に配置する太陽光パネルの位置情報の入力を受け、太陽光パネルの位置及び傾斜方向を示す情報を記憶装置2に保持させる(図2:S4)。本ステップでは、仮想空間において、敷地の三次元モデル上に太陽光パネルの三次元モデルが配置される。なお、本実施形態では、緯度及び経度によって位置が特定される仮想空間に、原寸大の寸法で表示される太陽光パネルを配置して設計データを作成するため、設計支援装置10によって作成された設計データに基づいて現地で施工をすることができる。
図7は、三次元モデルを上方から見た平面図において太陽光パネルを配置する画面の一例を示す図である。図7の例では、地図情報101がマッピングされた敷地の三次元モデルに重畳して複数の太陽光パネルの三次元モデル105が配置されている。ユーザは、任意の数の太陽光パネルを任意の位置に配置することができる。
図8及び図9は、設計処理において記憶装置2に格納され、太陽光発電施設の設計時に表示される情報を説明するための図である。本実施形態では、敷地の三次元モデル102に対し、地図情報101がマッピングされて、又は平面図上で位置合わせされて登録される。また、傾斜方向を示す情報103、傾斜角度を示す情報104等のような属性を示す情報も、敷地の三次元モデル102にマッピングされ、又は平面図上で位置合わせされて登録される。さらに、敷地の三次元モデル102上に、太陽光パネルの三次元モデル105が配置される。太陽光パネルの三次元モデル105は、例えば図7に示したような平面図上で、敷地の三次元モデル102の上方に配置される。そして、図8において一点鎖線の矢印で示すように、敷地の三次元モデル102の地表に、太陽光パネルの三次元モデル105の支柱の下端が埋まるように、太陽光パネルの三次元モデル105を配置する高さを変更する。また、太陽光パネルの位置及び向きは、ユーザが個別に変更することができる。
また、本実施形態では、ユーザは、図2のS4において太陽光パネルの配置及び向きを調整する際に、三次元モデル等の表示方法を変更させることができる。具体的には、図8及び図9に示したような情報がそれぞれ異なるレイヤに記憶され、ユーザの指示に基づいて表示及び非表示を切り替えたり、三次元モデルの拡大率に基づいて表示及び非表示を切り替えたりすることができる。
例えばS4では、敷地の属性を示す情報をさらに用いて、所定の傾斜方向の範囲且つ所定の傾斜角度の範囲に該当する前記領域を他の領域と区別して表示させるようにしてもよい。例えば、傾斜方向が南西、南、又は南東であり、且つ傾斜角度が20度以下の領域の表示色を変えたり、領域の境界を描画したりして強調表示することができる。このようにすれば、ユーザが太陽光パネルを配置する場合に、発電効率のよい斜面の向きや、施工及びメンテナンスが困難にならない傾斜角度である場所を特定することができ、ユーザは太陽光パネルの配置場所を決める際に参考にすることができる。また、既存のシミュレーション技術を利用して、設計した太陽光発電施設の任意の期間における発電量を算出するよ
うにしてもよい。例えば、シミュレーションの結果において、ユーザが所望する発電量が得られない場合には、ユーザは、さらに傾斜方向が東又は西の領域や、傾斜角度が22度以下の領域のように表示させる領域の条件を広げて太陽光パネルの設置場所を検討することができる。
また、地域によっては生態系等の保護のため開発が規制される保護区や、遺跡等の埋蔵された場所を含む場合もある。このような場合は、ユーザが太陽光パネルの配置を行う際に、自然保護区を表す情報や埋蔵文化財包蔵地を表す情報を敷地の三次元モデルに重畳して表示させるようにしてもよい。
図10は、太陽光パネルの構成要素に対して設定される、表示の優先順位を説明するための図である。図10は、比較的広範囲の敷地が表示装置上に表示される広域表示と、敷地の一部を拡大した詳細表示との間で、描画及び表示される構成要素が段階的に増減する太陽光パネルを模式的に示している。上段の図は、敷地を第1の拡大率で広域表示させた場合に描画される簡易的な太陽光パネル200の三次元モデルを表している。この例では、架台に支持される複数のパネルの外側の輪郭線201及び架台に含まれる支柱202の中心線のみが描画されている。中段の図は、敷地の表示を第2の拡大率に拡大した場合に描画される中間段階の三次元モデルである。この例では、上段の図に加えて、架台に設置される複数のパネル2011の細かい輪郭線、支柱202の厚み、架台の方杖203がさらに描画されている。また、下段の図は、さらに第3の拡大率に拡大した場合に描画される三次元モデルである。なお、下段の図においては、便宜上、パネル2011の一部のみを図示している。下段の図においては、少なくともパネル2011の厚みを表示するものとする。このようにすれば、地面と干渉するか判断するための情報や、より正確な影の形をユーザに提示できるようになる。また、下段の図に示すように、架台は、支柱202の頂部に設けられる受け桟204、及び受け桟204の上に架け渡されるレール部材205等を含むようにしてもよい。このとき、方杖203は、支柱202と受け桟204とを連結する。
太陽光パネルの構成要素のうち、図10の上段に示した広域表示において描画されているものほど、表示の優先順位が高く、下段に示した詳細表示で初めて描画される構成要素ほど、表示の優先順位が低いといえる。一般的に、敷地を広域表示させる場合には、画面に表示する太陽光パネルの数が多くなるため、処理すべきデータ量が大きくなる。本実施形態では、三次元モデルの一部を非表示にすることで、処理するデータ量を調整することができる。例えば、メモリ上に読み出す三次元モデルのデータ量を予め定めておき、定められたデータ量以内に収まるように、上述の優先順位に基づいて太陽光パネルの三次元モデルを読み出すようにしてもよい。太陽光発電施設には一般的な建築物よりも規模が大きいものも少なくないが、扱うデータ量をこのように制御すれば、ユーザのコンピュータで処理可能な範囲で三次元モデルの描画及び表示を行うことができる。また、ユーザは、三次元モデルの表示を適宜拡大して細部を確認しつつ、太陽光パネルを配置する場所を変更したり、支柱202に対する太陽光パネルの角度(支柱202に対する受け桟204の角度)を変更することができる。このように、ユーザは、例えば三次元モデルを拡大したり、太陽光発電施設全体を平面図等で俯瞰したりすることができる。
図11は、図2のS4において実行される表示変更処理の一例を示す処理フロー図である。設計支援装置10は、ユーザから仮想空間上に太陽光パネルを配置する操作を受け付けるとき、これと並行して例えば図11に示すような表示変更処理を行う。表示変更処理においては、設計支援装置10の表示制御部32は、ユーザの操作による表示及び非表示の切り替え指示や、表示する三次元モデルの拡大率等に応じて、表示装置に表示させる情報を変更する。また、設計支援装置10の日照予測部33は、所定の日時における日照の状態をシミュレートし、敷地に生じる影の形状を描画させる。
まず、表示制御部32は、表示させる三次元モデル及び日照をシミュレートする日時の情報を読み出す(図11:S11)。本ステップでは、表示制御部32は、図2の設計処理によって記憶装置2に登録された情報を読み出す。また、表示制御部32は、例えばユーザから入力を受け付け、日時の情報を取得する。日照をシミュレートする日にちは、日照時間が短い冬至や日照時間が長い夏至等の選択肢を予め提示し、ユーザが選択できるようにしてもよい。
また、表示制御部32は、表示装置に表示させる敷地の拡大率に応じて、三次元モデルを描画する(S12)。本実施形態では、太陽光パネルの三次元モデルは、その構成要素ごとに、当該三次元モデルを表示させる際の優先順位が設定されているものとする。そして、S12においては、例えば太陽光発電施設全体を俯瞰して表示させる場合には、1つ1つの太陽光パネルについては大まかな外形を表す部分的なモデルのみを描画し、太陽光パネルの詳細を拡大して表示させる場合には太陽光パネルの細部を表す部分的なモデルをさらに描画する。
また、日照予測部33は、S11で取得した日時における日照の状態を算出し、敷地に生じる影の形状を描画する(図11:S13)。本ステップでは、既存の技術を利用して、敷地の位置情報が示す場所、且つ所定の日時における日照状態をシミュレートし、三次元モデル上に影を描画する。このとき、任意の速度でシミュレーション上の時間を経過させて、表示する日照状態を変化させてもよいし、シミュレーション上の時間の経過を停止させて、ある日時における様々な地点の日照状態を確認できるようにしてもよい。
その後、表示制御部32は、ユーザが三次元モデルの表示方法を変更したか判断する(S14)。本ステップでは、ユーザが設計データの拡大率を変更したり、視点を変更した場合に、表示方法を変更したと判断する。表示を変更したと判断された場合(S14:YES)、S12の処理に戻り、変更後の拡大率や視点に基づいて三次元モデルを描画し直す。
一方、表示を変更していないと判断された場合(S14:NO)、表示制御部32は、シミュレーション上の時間を経過させるか判断する(S15)。本実施形態では、例えばユーザの操作に基づき、時間を経過させるか否か設定されるものとする。時間を経過させないと判断された場合(S15:NO)、S14に戻って処理を繰り返す。一方、時間を経過させると判断された場合(S15:YES)、S13の処理に戻り、時間経過後の影の状態を描画し直す。
<効果>
本実施形態では、三次元モデルの部分に対して優先順位を設定し、三次元モデルの拡大率及び優先順位に基づいて表示と非表示とを切り替えることにより、処理するデータ量を調整することができる。このようにすれば、規模の大きな太陽光発電施設を設計する場合にも、ユーザにとってストレスなく設計データを描画することができる。
また、敷地の三次元モデルに対して、敷地の様々な属性を示す情報を重畳して表示させることができ、ユーザによる太陽光パネルの配置作業を支援することができる。
<実施例>
図12は、ある日時において敷地に生じる影の状態を俯瞰する三次元モデルの一例を示す図である。図12の例では、近傍の土地の影、太陽光パネルの設置面の傾斜による影、太陽光パネルの架台の影が表れている。例えば、太陽の高度が低い冬至の日中について敷地内に生じる影の形状をシミュレートすることにより、ユーザは視覚的に発電効率の悪い
太陽光パネルを認識することができる。
図13は、三次元モデルを拡大して表示させる例を説明するための図である。上段の画像において円で囲った部分は、太陽光パネルの地上からの高さが十分でなく、施工時に干渉する可能性がある。ユーザはこのような部分を発見すると、太陽光パネルの傾斜角度を変更することができる。
図14は、三次元モデル上に通路を表す情報を描画する例を示す図である。楕円で囲った部分は、通路と太陽光パネルとの距離が遠く、施工やメンテナンスが困難になるおそれがある部分である。ユーザは、三次元モデルを拡大し、又は視点を変更することにより、設計データ上をチェックすることができる。
10 :設計支援装置
1 :入出力装置
2 :記憶装置
3 :演算装置
31 :モデル管理部
32 :表示制御部
33 :日照予測部

Claims (7)

  1. コンピュータが実行する太陽光発電施設の設計支援方法であって、
    太陽光発電施設を建設する土地の緯度及び経度を含む位置、及び前記土地の三次元形状を表す地形の三次元モデルの入力を受ける工程と、
    前記土地に配置される太陽光パネルの位置及び向きを含む、前記太陽光パネルの三次元モデルの配置情報の入力を受ける設計工程と、
    日にちの入力を受け、当該日にち及び前記土地の位置における日照をシミュレートして前記土地及び太陽光パネル上の影の形状を算出し、前記土地及び太陽光パネルの三次元モデル及び前記影を描画する表示工程と、
    を含み、
    前記表示工程において、前記太陽光パネルの三次元モデルを表示する拡大率に基づいて、前記太陽光パネルの三次元モデルを構成する部分モデルの少なくとも一部を描画するか否か切り替える
    設計支援方法。
  2. 前記地形の三次元モデルの平面視において前記土地の位置と緯度及び経度が一致するよう配置される地図情報の入力を受ける工程をさらに含み、
    前記設計工程において、前記太陽光パネルの三次元モデルを前記地図情報に重畳して表示する
    請求項1に記載の設計支援方法。
  3. 前記地図情報は、前記土地を構成する領域に対応付けて当該領域における傾斜方向及び傾斜角度を示す情報を含み、
    前記設計工程において、所定の傾斜方向の範囲且つ所定の傾斜角度の範囲に該当する領域を他の領域と区別して表示する
    請求項2に記載の設計支援方法。
  4. 前記地図情報は、前記土地に分布する自然保護区又は埋蔵文化財包蔵地に関する情報を含む
    請求項2又は3に記載の設計支援方法。
  5. 前記太陽光パネルは、所定の架台に設置される複数のパネルを含み、
    前記表示工程において、
    第1の拡大率の場合に、前記複数のパネル全体の輪郭線を描画し、
    前記第1の拡大率よりも高い第2の拡大率の場合に、前記部分モデルである前記複数のパネルの境界線を描画し、
    前記第2の拡大率よりも高い第3の拡大率の場合に、前記部分モデルである前記太陽光パネルの厚みを描画する
    請求項1から4のいずれか一項に記載の設計支援方法。
  6. コンピュータが実行する太陽光発電施設の設計支援装置であって、
    太陽光発電施設を建設する土地の緯度及び経度を含む位置、及び前記土地の三次元形状を表す地形の三次元モデルの入力を受け、前記土地に配置される太陽光パネルの位置及び向きを含む、前記太陽光パネルの三次元モデルの配置情報の入力を受けるモデル管理部と、
    日にちの入力を受け、当該日にち及び前記土地の位置における日照をシミュレートして前記土地及び太陽光パネル上の影の形状を算出する日照予測部と、
    前記土地及び太陽光パネルの三次元モデル及び前記影を描画する表示制御部と、
    を含み、
    前記表示制御部は、前記太陽光パネルの三次元モデルを表示する拡大率に基づいて、前記太陽光パネルの三次元モデルを構成する部分モデルの少なくとも一部を描画するか否か切り替える
    設計支援装置。
  7. 太陽光発電施設を建設する土地の緯度及び経度を含む位置、及び前記土地の三次元形状を表す地形の三次元モデルの入力を受ける工程と、
    前記土地に配置される太陽光パネルの位置及び向きを含む、前記太陽光パネルの三次元モデルの配置情報の入力を受ける設計工程と、
    日にちの入力を受け、当該日にち及び前記土地の位置における日照をシミュレートして前記土地及び太陽光パネル上の影の形状を算出し、前記土地及び太陽光パネルの三次元モデル及び前記影を描画する表示工程と、
    をコンピュータに実行させる太陽光発電施設の設計支援プログラムであって、
    前記表示工程において、前記太陽光パネルの三次元モデルを表示する拡大率に基づいて、前記太陽光パネルの三次元モデルを構成する部分モデルの少なくとも一部を描画するか否か切り替える
    設計支援プログラム。
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