JP2018141732A - 粒子密度測定装置およびウエアラブル機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を図ることができ、かつ、検出精度の低下を低減することができる粒子密度測定装置、および、かかる粒子密度測定装置を備えるウエアラブル機器を提供すること。【解決手段】移動している粒子を含む被測定物に対して光を出射する発光素子と、前記光の前記被測定物に対する照射領域を拡大するための光学部品と、前記光の一部が前記粒子に衝突してドップラーシフトを受けることにより生じたドップラーシフト光と残りの前記光との干渉光を受光する受光素子と、前記受光素子で受光した前記干渉光の前記光に対する周波数の変化に基づいて前記被測定物中の前記粒子の密度を検出する検出部と、を有することを特徴とする粒子密度測定装置。【選択図】図1

Description

本発明は、粒子密度測定装置およびウエアラブル機器に関するものである。
従来から、空気中の花粉を検出する光学式センサーが知られている。このような光学式センサーの一例として、特許文献1には、空気中に浮遊する花粉粒子に照射光を照射する半導体レーザーと、花粉粒子による散乱光を検出するフォトダイオードとを備える花粉センサーが開示されている。
特開2005−283152号公報
しかし、特許文献1に記載の花粉センサーでは、半導体レーザーからの光が直接的にフォトダイオードに入らないように、フォトダイオードは半導体レーザーの光軸上からずれた位置に配置されている。そのため、組み上げ精度を上げるためにフォトダイオードと半導体レーザーとの配置関係が制限されてしまい、その結果、花粉センサー全体が大型化してしまうという問題があった。
また、特許文献1に記載の花粉センサーにおいて、小型化を図るために、例えば、半導体レーザーとフォトダイオードとの距離を短くすると、光に当たる花粉粒子の数が少なくなってしまう。そのため、散乱光の強度が低下し、花粉粒子を高精度に検出することが難しいという問題があった。
本発明の目的は、小型化を図ることができ、かつ、検出精度の低下を低減することができる粒子密度測定装置、および、かかる粒子密度測定装置を備えるウエアラブル機器を提供することにある。
上記目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の粒子密度測定装置は、移動している粒子を含む被測定物に対して光を出射する発光素子と、
前記光の前記被測定物に対する照射領域を拡大するための光学部品と、
前記光の一部が前記粒子に衝突してドップラーシフトを受けることにより生じたドップラーシフト光と残りの前記光との干渉光を受光する受光素子と、
前記受光素子で受光した前記干渉光の前記光に対する周波数の変化に基づいて前記被測定物中の前記粒子の密度を検出する検出部と、を有することを特徴とする。
このような本発明の粒子密度測定装置は、干渉光の周波数の変化(ドップラーシフト量)に基づいて粒子の密度を測定する構成である。そのため、構造の簡素化を図ることができ、よって、粒子密度測定装置の小型化を図ることができる。また、本発明の粒子密度測定装置によれば、光の照射領域を拡大するための光学部品を備えているため、受光素子で受光する干渉光の強度を効果的に高くすることができる。そのため、検出精度の向上を図ることができる。このようなことから、本発明の粒子密度測定装置によれば、小型化を図ることができ、かつ、小型にすることによる検出精度の低下を低減することができる。
本発明の粒子密度測定装置では、前記受光素子は、受光した前記干渉光の強度に応じた電流信号を出力する機能を有し、
前記検出部は、前記受光素子から出力された前記電流信号を電圧信号に変換する電流電圧変換部と、
前記電流電圧変換部から出力された前記電圧信号を用いて周波数解析を施す信号解析部と、を有することが好ましい。
これにより、干渉光に応じた電流信号を電圧信号に変換し、その電圧信号を周波数解析することにより、干渉光の光に対する周波数の変化を高精度に求めることができる。そのため、検出精度をより効果的に高くすることができる。
本発明の粒子密度測定装置では、少なくとも2つの前記受光素子を有し、
1つの前記受光素子のアノード端子と他の前記受光素子のカソード端子とが互いに接続され、かつ、前記1つの受光素子のカソード端子と前記他の受光素子のアノード端子とが互いに接続されていることが好ましい。
これにより、粒子に衝突せずにドップラーシフトを受けていない残りの光、すなわち非ドップラーシフト光に基づく信号(直流成分)を低減または除去することができる。そのため、ドップラーシフト光に基づく信号(交流成分)をより高感度に検出することができる。その結果、検出精度をより効果的に高くすることができる。
本発明の粒子密度測定装置では、前記光学部品は、凹レンズであることが好ましい。
これにより、光の拡がり角を拡大することができる。そのため、光の照射領域を簡単に拡大することができるので、光と衝突する粒子の量を増加させることができる。その結果、検出精度をより効果的に高くすることができる。
本発明の粒子密度測定装置では、前記光学部品は、光拡散ミラーであることが好ましい。
これにより、発光素子と受光素子との間の光路の長さを長くし、かつ、光路の幅を拡大することができる。そのため、光の照射領域を簡単に拡大することができるので、光と衝突する粒子の量を増加させることができる。その結果、検出精度をより効果的に高くすることができる。
本発明の粒子密度測定装置では、前記光学部品は、前記光を少なくとも1回反射させる機能を有することが好ましい。
これにより、発光素子と受光素子との間の光路の長さを長くすることができる。そのため、光の照射領域を簡単に拡大することができるので、光と衝突する粒子の量を増加させることができる。その結果、検出精度をより効果的に高くすることができる。
本発明の粒子密度測定装置では、前記発光素子と前記受光素子との間の前記光の光路上に設けられた偏光子を有することが好ましい。
これにより、例えば、発光素子が直線偏光した光を出射する場合、干渉光は粒子に衝突して散乱光(自然光)となるが、偏光子を用いることで、干渉光のうち光の直線偏光の方向に沿った成分を遮断することができる。そのため、粒子に衝突せずにドップラーシフトを受けていない残りの光、すなわち非ドップラーシフト光に基づく信号(直流成分)を低減または除去することができる。その結果、ドップラーシフト光に基づく信号(交流成分)をより高感度に検出することができる。それゆえ、検出精度をより効果的に高くすることができる。
本発明のウエアラブル機器は、本発明の粒子密度測定装置を備えることを特徴とする。
このようなウエアラブル機器によれば、小型であり、かつ、小型にすることによる検出精度の低下が低減された粒子密度測定装置を備えているため、持ち運びが容易であるとともに、リアルタイムで使用者の環境下における被対象物中の粒子の密度を測定することができる。
本発明の第1実施形態に係る粒子密度測定装置を示す概略図である。 図1に示す粒子密度測定装置におけるドップラー現象について説明するための図である。 図1に示す粒子密度測定装置が備える光学系ユニットを示す図である。 図1に示す粒子密度測定装置の電流電圧変換部が有する電流電圧変換回路を示す図である。 図1に示す粒子密度測定装置の増幅部が有する回路を示す図である。 図3に示す光学系ユニットの第1変形例を示す図である。 図3に示す光学系ユニットの第2変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る粒子密度測定装置が備える光学系ユニットを示す図である。 本発明の第3実施形態に係る粒子密度測定装置が備える光学系ユニットを示す図である。 本発明の第4実施形態に係る粒子密度測定装置が備える光学系ユニットを示す図である。 本発明の第5実施形態に係る粒子密度測定装置が備える偏光子を示す図である。 本発明の第6実施形態に係る粒子密度測定装置が備える受光部を示す図である。 本発明のウエアラブル機器の一例である腕時計を示す図である。
以下、本発明の粒子密度測定装置およびウエアラブル機器を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
1.粒子密度測定装置
まず、本発明の粒子密度測定装置について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る粒子密度測定装置を示す概略図である。
図1に示す粒子密度測定装置1は、被測定物90中を移動(浮遊)している粒子91の密度を測定する光学式センサーである。
図1に示すように、粒子密度測定装置1は、被測定物90に対して光LL1を照射し、光LL1が被測定物90中の粒子91に衝突して例えば散乱、反射または透過された干渉光LL2を検出する測定ユニット10(光検出装置)と、測定ユニット10からの出力に基づいて被測定物90中の粒子91の密度を求める検出部11と、を備える。測定ユニット10は、光LL1を出射する発光素子21を有する発光部2(発光部)と、受光素子31を有する受光部3(光検出部)と、これらの間に位置する光学系ユニット4と、を有する。検出部11は、電流電圧変換部51と、増幅部52と、信号解析部6とを有する。なお、測定ユニット10と電流電圧変換部51とで「光検出装置」を構成していると捉えてもよい。また、測定ユニット10と電流電圧変換部51と増幅部52とで「光検出装置」を構成していると捉えてもよい。
また、図示はしないが、図1に示す測定ユニット10および検出部11は、任意の筐体に収納された構成とすることができる。
本実施形態では、粒子密度測定装置1は、発光部2と受光部3との間にある被測定物90中の粒子91の密度を測定する。なお、被測定物90に対して光LL1が照射される領域が照射領域200である。
被測定物90(測定対象)は、粒子91を含む流体、すなわち固体を除く気体や液体状の物質である。被測定物90は、具体的には、例えば、粒子91を含む空気(大気)、水、血液等である。
粒子91とは、その径(平均幅)が1mm以下の固形状または液状(気体を除く状態)の微粒子のことを言う。粒子91は、例えば、埃、塵、花粉、PM2.5(大気中に浮遊している2.5μm以下の微小粒子状物質)等の大気中に浮遊している粒子状物質、水中に浮遊している浮遊物質、血液中の赤血球等である。
したがって、粒子密度測定装置1は、例えば、花粉センサー、ガスセンサー、水質検査器、血流計測器として用いることができる。
以下、粒子密度測定装置1の測定原理について簡単に説明する。
図2は、図1に示す粒子密度測定装置におけるドップラー現象について説明するための図である。
粒子密度測定装置1は、ドップラーシフトを利用している。ドップラーシフトとは、ドップラー現象による光LL1の周波数が変化(周波数シフト)することを示す。発光素子21から出射された光LL1は、粒子91に光LL1が衝突して散乱等する。この際、粒子91に衝突した光LL1の一部は、粒子91の速度に応じたドップラーシフトを受ける。図2に示すように、例えば、周波数fの光LL1がドップラーシフトを受けると周波数f+Δfのドップラーシフト光LL21を生じる。このドップラーシフト光LL21とドップラーシフトを受けていない残りの光LL1(非ドップラーシフト光)とが干渉して干渉光LL2を生じる。干渉光LL2は、ドップラーシフト光LL21と光LL1との周波数の差であるドップラーシフト量Δfに応じたうなり(ビート信号)を生じている。粒子密度測定装置1では、このうなりを生じている干渉光LL2を検出している。これにより、微小な周波数シフトであってもドップラーシフト量Δfを検出することができ、被測定物90中の粒子91の密度が比較的低い場合であっても密度を高精度に求めることができる。そのため、ドップラーシフトを利用した粒子密度測定装置1によれば、例えば、周波数シフトが比較的小さい空気中の粒子状物質や水中の浮遊物質の検出を行うことができる。
次に、前述した粒子密度測定装置1を構成する各部を説明する。
[測定ユニット]
測定ユニット10は、前述したように、発光素子21を有する発光部2と、受光素子31を有する受光部3と、これらの間に位置する光学系ユニット4と、を有する(図1参照)。
〈発光部〉
発光部2は、被測定物90に対して光LL1を照射する発光素子21を有する(図1参照)。発光素子21としては、例えば、端面発光レーザー、垂直共振器面発光レーザー(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)等の半導体レーザー、発光ダイオード(LED)、有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)素子等が挙げられる。これらの中でも、発光素子21としては、半導体レーザーであることが好ましく、垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)であることがより好ましい。これにより、小型で、かつ、指向性の高い光を出射することができる。また、垂直共振器面発光レーザーを用いることで、例えば、所望方向に直線偏光した光を安定して出力することができる。
また、発光素子21から出射された光LL1は、光軸aを中心として拡がり角θ1をもって拡がりながら出射される(図3参照)。また、光LL1は、所定の周波数を有する。光LL1の周波数は、例えば、粒子91の種類に応じて設定する。また、光LL1は、近赤外線または可視光であることが好ましく、光LL1の波長は、380〜2000nm程度であるのが好ましい。このような波長の光LL1は、波長と粒子91のサイズとの関係から、被測定物90中の粒子91によって効率よく散乱される。その結果、粒子91を、より高い感度で検出することができる。
なお、本実施形態では、発光部2は、1つの発光素子21を有しているが、複数の発光素子21を有していてもよい。
〈受光部〉
受光部3は、干渉光LL2を検出する機能を有する(図1参照)。本実施形態では、受光部3は、光LL1の光軸a上に配置された受光素子31を有する。
受光素子31としては、干渉光LL2の強度に応じた電流信号を出力する光電変換素子であることが好ましい。具体的には、受光素子31としては、例えば、PINダイオード等のフォトダイオード、フォトトランジスタ等を用いることができ、これらの中でも、フォトダイオードであることが好ましく、PINダイオードであることがより好ましい。これにより、受光素子31の高感度化を図ることができ、その結果、受光部3の検出感度をより高めることができる。
〈光学系ユニット〉
図3は、図1に示す粒子密度測定装置が備える光学系ユニットを示す図である。
光学系ユニット4は、光LL1の被測定物90に対する照射領域200を拡大する機能を有する(図1参照)。図3に示すように、本実施形態では、光学系ユニット4は、凹レンズ411と、2つの平凸レンズ412、413と、を有する。なお、凹レンズ411は、図示の例では、両メニスカスレンズ(凹)レンズで構成されているが、これに限定されず、例えば、入射面または出射面のいずれか一方が平面の平メニスカスレンズであってもよい。
凹レンズ411および平凸レンズ412、413は、それぞれ、発光素子21と受光素子31との間に設けられている。また、凹レンズ411と平凸レンズ413との間に、平凸レンズ412が配置されている。また、凹レンズ411および平凸レンズ412は、発光素子21寄りに設けられ、平凸レンズ413は、受光素子31寄りに設けられている。平凸レンズ412は、その凸曲面が発光素子21側を向くように配置され、平凸レンズ413は、その凸曲面が受光素子31側を向くように配置されている。
ここで、前述したように、発光素子21から出射された光LL1は、所定の拡がり角θ1で拡がって出射される。光学系ユニット4が凹レンズ411を備えることで、光LL1は、拡がり角θ1より大きい拡がり角θ2に拡大される。また、拡がり角θ2に拡大された光LL1は、平凸レンズ412によって平行光となる。そして、平行光となった光LL1は、平凸レンズ413によって受光素子31に向かう収束光となる。
このような光学系ユニット4によれば、凹レンズ411を備えているため、発光素子21と受光素子31との間の距離が比較的短い場合であっても、被測定物90に対する照射領域200を大きくすることができる。また、凹レンズ411を設けるという比較的簡単な構成の追加で、光LL1の拡がり角θ1をそれより大きい拡がり角θ2に拡大することができる。また、平凸レンズ412、413を備えていることで、受光素子31の大きさを過剰に大きくする必要がない。そのため、測定ユニット10の小型化を図ることができる。
また、凹レンズ411を用いることで、例えば発光素子21が指向性の高い光LL1を出射する半導体レーザー等で構成されている場合、その指向性を保ちつつ拡がり角θ1を拡大することができる。
[検出部]
図4は、図1に示す粒子密度測定装置の電流電圧変換部が有する電流電圧変換回路を示す図である。図5は、図1に示す粒子密度測定装置の増幅部が有する回路を示す図である。
前述したように、検出部11は、電流電圧変換部51と、増幅部52と、信号解析部6と、を備えている(図1参照)。
ここで、受光素子31から出力された電流信号は、粒子91に衝突せずにドップラーシフトを受けていない残りの光LL1、すなわち非ドップラーシフト光に基づく直流成分(DC成分)と、ドップラーシフト光LL21を含む干渉光LL2のうなりのドップラーシフト量Δf(差周波)に基づく交流成分(AC成分)とを有する。
電流電圧変換部51は、受光素子31から出力された電流信号を電圧信号に変換する電流電圧変換回路510を有する。電圧は、DC成分とAC成分とが合成された時間信号(時間軸波形)として出力される。
図4に示すように、電流電圧変換回路510は、入力端子Iinと、オペアンプ511と、帰還抵抗512と、出力端子Voutとを有する。この電流電圧変換回路510は、トランスインピーダンスアンプ(TIA)である。入力端子Iinは、受光素子31の端子(図示せず)に接続されている。オペアンプ511の反転入力端子(−)は、入力端子Iinに接続されている。オペアンプ511の非反転入力端子(+)は、例えば、接地されている。オペアンプ511の反転入力端子(−)と出力端子Voutとの間には、帰還抵抗512が接続されている。このような電流電圧変換回路510によれば、入力端子Iinに入力された電流信号を電圧信号に変換し、出力端子Voutから電圧信号を出力することができる。
図5に示すように、増幅部52は、DC成分とAC成分とを分離して増幅する。増幅部52は、DC成分を増幅する回路521と、AC成分を増幅する回路522とを有する。電流電圧変換回路510から出力された電圧信号は、回路521、522のそれぞれに入力される。
回路521は、入力端子Vinとオペアンプ5211と抵抗5212と帰還抵抗5213と出力端子Vout−DCとを有する。入力端子Vinは、電流電圧変換回路510の出力端子Voutに接続されている。オペアンプ5211の非反転入力端子(+)は、入力端子Vinに接続されている。オペアンプ5211の反転入力端子(−)は、抵抗5212を介して接地されている。オペアンプ5211の反転入力端子と出力端子Vout−DCとの間には、帰還抵抗5213が接続されている。
回路522は、入力端子Vinとコンデンサー5224とオペアンプ5221と抵抗5222と帰還抵抗5223と出力端子Vout−ACとを有する。入力端子Vinは、電流電圧変換回路510の出力端子Voutに接続されている。オペアンプ5211の非反転入力端子(+)は、コンデンサー5224を介して入力端子Vinに接続されている。コンデンサー5224に入力された電圧信号はDC成分が除去され、オペアンプ5221にはAC成分が入力される。オペアンプ5221の反転入力端子(−)は、抵抗5222を介して接地されている。オペアンプ5221の反転入力端子と出力端子Vout−ACとの間には、帰還抵抗5223が接続されている。
このような回路521、522を有する増幅部52によれば、入力端子Vinに入力された電圧信号からDC成分とAC成分とを分離して増幅し、DC成分の電気信号を出力端子Vout−DCから出力し、AC成分の電気信号を出力端子Vout−ACから出力することができる。
信号解析部6は、フーリエ変換回路(図示せず)を有しており、電圧信号を基にして周波数解析を行う機能を有する。信号解析部6は、電圧信号に高速フーリエ変換(FFT)を施し、得られたパワースペクトル特性を基に、AC成分に基づくパワー成分から粒子91の量を算出することができる。また、信号解析部6は、AC成分に基づくパワー成分と、DC成分に基づく周波数とを用いて、粒子91の密度を算出する。AC成分の電圧信号に高速フーリエ変換(FFT)を施し、得られたパワースペクトル特性(パワー成分)を基にして粒子91の量を算出することができる。また、信号解析部6は、得られた粒子91の量と、DC成分の電気信号に基づくパワースペクトル特性(パワー成分)とを基にして、粒子91の密度を算出する。
なお、検出部11は、図示はしないが、電流電圧変換部51、増幅部52および信号解析部6以外の機能部を備えた構成とすることができる。検出部11は、例えば、発光素子21の駆動を制御する発光素子駆動部を備えている。また、検出部11は、例えば、アナログ電圧信号を量子化した電圧値に変換するA/D変換回路を備えた構成とすることもできる。また、検出部11は、例えば、コンピューター等の外部装置(図示せず)に対し、周波数解析の結果および粒子91の密度を無線送信する無線通信部を備えた構成とすることもできる。無線通信部は、例えば、アンテナおよび通信回路を有する。また、検出部11は、例えば、周波数解析の結果および粒子91の密度を、ディスプレイを備える表示装置(図示せず)に表示させる表示部を備えた構成とすることができる。表示部は、例えば、インターフェイス回路を有する。また、検出部11は、例えば、使用者に所定条件である旨を報知する報知部や、バッテリーや電源回路を備えた構成とすることができる。無線通信部は、例えば、アンテナおよび通信回路を有する。報知部は、例えば、粒子密度測定装置1外に視認可能な光を発生する発光ダイオードや、使用者が聴取可能な音声を発生させるオーディオ回路およびスピーカー等で構成することができる。
以上説明したように、粒子密度測定装置1は、移動している粒子91を含む被測定物90に対して光LL1を出射する発光素子21と、光LL1の被測定物90に対する照射領域200を拡大するための「光学部品」としての凹レンズ411と、を有する。また、粒子密度測定装置1は、光LL1の一部が粒子91に衝突してドップラーシフトを受けることにより生じたドップラーシフト光LL21と残りの光LL1との干渉光LL2を受光する受光素子31を有する。さらに、粒子密度測定装置1は、受光素子31で受光した干渉光LL2の光LL1に対する周波数の変化に基づいて被測定物90中の粒子91の密度を検出する検出部11と、を有する。
このような粒子密度測定装置1は、干渉光LL2の周波数の変化(ドップラーシフト量)に基づいて粒子91の密度を測定する構成であるため、発光素子21と、凹レンズ411等を備える光学系ユニット4と、受光素子31とを並べるという比較的簡単な光学配置とすることができる。そのため、粒子密度測定装置1の構造の簡素化を図ることができ、よって、粒子密度測定装置の小型化を図ることができる。また、ドップラーシフト量Δfを検出する構成であるため、被測定物90中の粒子91の密度が比較的低い場合であっても密度を高精度に求めることができる。さらに、粒子密度測定装置1によれば、凹レンズ411を備えているため、光LL1の照射領域200を拡大することができる。そのため、より広範囲にわたって被測定物90に対して光LL1を照射することができ、光LL1と衝突する粒子91の量を増加させることができる。その結果、受光素子31で受光する干渉光LL2の強度を効果的に高くすることができ、よって、検出精度の向上を図ることができる。このようなことから、粒子密度測定装置1によれば、小型化を図ることができ、かつ、小型にすることによる検出精度の低下を低減することができる。
また、前述したように、粒子密度測定装置1では、受光素子31は、受光した干渉光LL2の強度に応じた電流信号を出力する機能を有する。また、検出部11は、受光素子31から出力された電流信号を電圧信号(特に、増幅部52で増幅された信号)に変換する電流電圧変換部51と、電流電圧変換部51から出力された電圧信号を用いて周波数解析を施す信号解析部6と、を有する。これにより、干渉光LL2に応じた電流信号を電圧信号に変換し、その電圧信号を周波数解析することにより、干渉光LL2の光に対する周波数の変化を高精度に求めることができる。そのため、検出精度をより効果的に高くすることができる。
さらに、前述したように、検出部11は、DC成分とAC成分とを分離して増幅する増幅部52を有する。そのため、被測定物90中の粒子91の密度が比較的低い場合であっても、AC成分の電圧信号を基にして粒子91の密度をより高精度に求めることができる。
また、前述したように、光学系ユニット4は、凹レンズ411を有する。すなわち、本実施形態では、照射領域200を拡大するための「光学部品」は、凹レンズ411(光LL1の入射面および出射面の少なくとも一方が凹面であるレンズ)である。これにより、光LL1の拡がり角θ1をそれより大きい拡がり角θ2に拡大することができる。そのため、光LL1の照射領域200を簡単に拡大することができ、よって、光LL1と衝突する粒子91の量を増加させることができる。その結果、検出精度をより効果的に高くすることができる。また、特に凹レンズ411を発光素子21と受光素子31との間に凹レンズ411を設けるという比較的簡単な構成で光LL1の拡がり角θ1を拡大することができるため、粒子密度測定装置1の簡素化を容易に図ることができる。
図6は、図3に示す光学系ユニットの第1変形例を示す図である。
図6に示す光学系ユニット4aは、凹レンズ411と、平凸レンズ412とを有する。すなわち、光学系ユニット4aでは、平凸レンズ413が省略されている(図3参照)。このような構成であっても、被測定物90に対する照射領域200を大きくすることができる。なお、光学系ユニット4aを備える測定ユニット10aでは、前述した測定ユニット10が有する受光素子31よりも受光面の面積が大きい受光素子31aを用いることが好ましい。これにより、測定ユニット10と同程度の干渉光LL2の強度を得ることができる。また、光学系ユニット4aでは、平凸レンズ413を省略しているため、測定ユニット10aの部品点数をより削減することができる。
図7は、図3に示す光学系ユニットの第2変形例を示す図である。
図7に示す光学系ユニット4bは、凹レンズ411を有する。すなわち、光学系ユニット4bでは、平凸レンズ412、413が省略されている(図3参照)。このような構成であっても、被測定物90に対する照射領域200を大きくすることができる。なお、光学系ユニット4bを備える測定ユニット10bでは、前述した測定ユニット10が有する受光素子31よりも受光面の面積が大きい受光素子31bを用いることが好ましい。これにより、測定ユニット10と同程度の干渉光LL2の強度を得ることができる。また、光学系ユニット4bでは、平凸レンズ412、413を省略しているため、測定ユニット10bの部品点数をより削減することができる。また、測定ユニット10bは、特に小型化に優れている。
なお、本実施形態では、照射領域200を拡大するための「光学部品」は、凹レンズ411であったが、例えば、レンズ拡散板(LSD:Light Shaping Diffuser)等の光拡散板等を用いてもよい。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図8は、本発明の第2実施形態に係る粒子密度測定装置が備える光学系ユニットを示す図である。
本実施形態は、光学系ユニットの構成が異なる以外は、上述した実施形態と同様である。なお、以下の説明では、第2実施形態に関し、上述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。
図8に示す測定ユニット10Aが備える光学系ユニット4Aは、2つのミラー414(全反射部材)を有する。2つのミラー414は、互いに向かい合うようにして、発光素子21と受光素子31との間の領域に配置されている。また、一方のミラー414(図8中右側のミラー414)は、発光素子21から出射された光LL1を受ける位置で、かつ、受光素子31の受光面と重ならない位置に配置されている。他方のミラー414(図8中左側のミラー414)は、光LL1を受光素子31に入射させることができる位置で、かつ、発光素子21の光LL1の出射部と重ならない位置に配置されている。
このような光学系ユニット4Aによれば、2つのミラー414によって、光LL1を多重反射させることができる。そのため、照射領域200を拡大することができる。
以上説明したように、本実施形態では、照射領域200を拡大するための「光学部品」は、ミラー414であり、光学系ユニット4は、ミラー414を複数(本実施形態では2つ)有する。本実施形態では、2つの「光学部品」であるミラー414は、光LL1を少なくとも1回(本実施形態では複数回)反射させる機能を有する。これにより、光LL1を多重反射させることで、発光素子21と受光素子31との間の光路の長さを長くすることができる。そのため、2つのミラー414によれば、光LL1の照射領域200を簡単に拡大することができる。それゆえ、光LL1と衝突する粒子91の量を増加させることができる。その結果、検出精度をより効果的に高くすることができる。
なお、2つのミラー414の反射面は、いずれも平面であるが、これに限定されない。2つのミラー414のうちの少なくとも一方を、湾曲凹面または凸面としてパワーを持たせ、光LL1を進行に伴って適宜拡大させるようにしてもよい。
以上説明したような第2実施形態の粒子密度測定装置1Aによっても、小型化を図ることができ、かつ、小型にすることによる検出精度の低下を低減することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図9は、本発明の第3実施形態に係る粒子密度測定装置が備える光学系ユニットを示す図である。
本実施形態は、光学系ユニットの構成が異なる以外は、上述した実施形態と同様である。なお、以下の説明では、第3実施形態に関し、上述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。
図9に示す測定ユニット10Bが備える光学系ユニット4Bは、光拡散ミラー415(拡大ミラー)を有する。具体的には、本実施形態では、光拡散ミラー415は、凸面鏡である。
また、受光素子31B上に発光素子21Bが配置されている。また、受光素子31Bおよび発光素子21Bの上方に光拡散ミラー415が配置されている。受光素子31Bの受光面および発光素子21Bの光LL1の出射部は図9中上側を向いている。また、光拡散ミラー415は、その凸曲面が受光素子31Bおよび発光素子21B側を向いている。
このような光学系ユニット4Bによれば、発光素子21Bから出射された光LL1は光拡散ミラー415によって拡散される。そして、干渉光LL2は受光素子31Bに向かう。換言すると、光LL1の光拡散ミラー415の反射前後の拡がり角θ1、θ2の関係は、前記第1実施形態で述べたものと同様とすることができる。
このような光学系ユニット4Bでは、光拡散ミラー415を用いることで、光LL1を拡散させることができ、よって、照射領域200を拡大することができる。すなわち、本実施形態では、照射領域200を拡大するための「光学部品」は、光拡散ミラー415である。これにより、光拡散ミラー415によって、発光素子21Bと受光素子31Bとの間の光路の長さを長くし、かつ、光路の幅を拡大することができる。そのため、光拡散ミラー415によれば、光LL1の照射領域200を簡単に拡大することができる。また、光LL1と衝突する粒子91の量を増加させることができる。その結果、検出精度をより効果的に高くすることができる。また、光拡散ミラー415を用いることで、受光素子31Bと発光素子21Bとを重ねた構成とすることができるので、受光素子31Bと発光素子21Bとの光学配置の精度を高くすることができ、また、測定ユニット10の小型化を容易に図ることができる。
なお、本実施形態では、光拡散ミラー415は、凸面鏡であったが、光拡散ミラー415は、光LL1を全反射しつつ拡散する機能を有すればよく、例えば、凹面鏡を用いてもよい。
以上説明したような第3実施形態の粒子密度測定装置1Bによっても、小型化を図ることができ、かつ、小型にすることによる検出精度の低下を低減することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図10は、本発明の第4実施形態に係る粒子密度測定装置が備える光学系ユニットを示す図である。
本実施形態は、光学系ユニットの構成が異なる以外は、上述した実施形態と同様である。なお、以下の説明では、第4実施形態に関し、上述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。
図10に示す測定ユニット10Cが備える光学系ユニット4Cは、2つのハーフミラー416と、2つのミラー417(全反射部材)とを有する。2つのハーフミラー416および2つのミラー417は、発光素子21から出射された光LL1が周回するように配置されている。2つのハーフミラー416は、発光素子21と受光素子31との間に設けられている。
本実施形態では、「光学部品」は、複数(本実施形態では4つ)である。そして、2つのハーフミラー416(光学部品)および2つのミラー417(光学部品)は、それぞれ、光LL1を少なくとも1回(本実施形態では複数回)反射させる機能を有する。なお、2つのハーフミラー416は、光LL1を透過させる機能も有する。このような2つのハーフミラー416および2つのミラー417を有することにより、光LL1を周回(特に複数回周回)させることで、発光素子21と受光素子31との間の光路の長さを長くすることができる。そのため、2つのハーフミラー416および2つのミラー417によれば、光LL1の照射領域200を簡単に拡大することができる。それゆえ、光LL1と衝突する粒子91の量を増加させることができる。その結果、検出精度をより効果的に高くすることができる。
なお、本実施形態では、ハーフミラー416およびミラー417の数は、それぞれ2つであったが、これらの数は、それぞれ、2つに限定されない。ハーフミラー416およびミラー417の数は任意である。
以上説明したような第4実施形態の粒子密度測定装置1Cによっても、小型化を図ることができ、かつ、小型にすることによる検出精度の低下を低減することができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
図11は、本発明の第5実施形態に係る粒子密度測定装置が備える偏光子を示す図である。
本実施形態は、光学系ユニットの構成が異なる以外は、上述した実施形態と同様である。なお、以下の説明では、第5実施形態に関し、上述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。
図11に示す測定ユニット10Dは、特定の偏光方向のみ透過する偏光子7を有する。また、偏光子7は、発光素子21と受光素子31との間で、光LL1の光路上に設けられている。また、偏光子7は、受光素子31寄りに配置されていて、光学系ユニット4と受光素子31との間に位置している。
本実施形態における発光素子21は、直線偏光した光LL1を出射する半導体レーザーを用いている。例えば、図11に示すように、発光素子21から出射される光LL1は、図中のD1に示す方向に偏光している。この光LL1は、被測定物90中の粒子91に衝突すると旋光する。すなわち、干渉光LL2は、図中のD2に示すように円偏光となる。そして、D1と対向する向きの偏光成分を透過するように設置された偏光子7によって、干渉光LL2のうち光LL1の直線偏光の方向に沿った成分(D1に示す方向に沿った成分)は遮断され、それとは異なる方向に沿った成分が透過される。これにより、偏光子7によって、図中のD3に示す方向の偏光成分のみ有する干渉光LL2が作り出される。このように、偏光子7は、干渉光LL2のうち発光素子21から出射された光LL1の偏光成分を遮断し、それと対向する偏光成分のみを透過させる。
このように、測定ユニット10Dでは、発光素子21と受光素子31との間の光LL1の光路上に設けられた偏光子7を有する。これにより、偏光子7によって、干渉光LL2のうち発光素子21から出射された光LL1の直線偏光の方向に沿った成分を遮断させることができるため、粒子91に衝突せずにドップラーシフトを受けていない残りの光LL1に基づく信号(DC成分)を除去または低減することができる。その結果、AC成分をより精度よく検出することができる。その結果、被測定物90中の粒子91の密度が比較的低い場合であっても、検出精度をより高くすることができる。
以上説明したような第5実施形態の粒子密度測定装置1Dによっても、小型化を図ることができ、かつ、小型にすることによる検出精度の低下を低減することができる。
<第6実施形態>
次に、本発明の第6実施形態について説明する。
図12は、本発明の第6実施形態に係る粒子密度測定装置が備える受光部を示す図である。
本実施形態は、受光部の構成が異なる以外は、上述した実施形態と同様である。なお、以下の説明では、第6実施形態に関し、上述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。
図12に示す受光部3Eは、2つの受光素子32、33を有する。受光素子32、33の構成は、同様であり、それぞれ、フォトダイオードで構成されている。
受光素子32、33は、並列接続されている。受光素子32のアノード端子と受光素子33のカソード端子とが互いに接続され、かつ、受光素子32のカソード端子と受光素子33のアノード端子とが互いに接続されている。また、受光素子32のアノード端子と受光素子33のカソード端子とは、端子T1に接続されている。受光素子32のカソード端子と受光素子33のアノード端子とは、端子T2に接続されている。また、図示はしないが、本実施形態では、受光素子32、33の各受光面の面積は、等しい。
このような受光部3Eは、受光素子32が出力する電流I1と受光素子33が出力する電流I2との差分電流I3を端子T1から出力する。なお、端子T1は、電流電圧変換部51が有する入力端子Iin1に接続され、端子T2は、電流電圧変換部51が有する入力端子Iin2に接続されている。
このように、受光部3Eでは、複数の受光素子32、33を有する。すなわち、受光部3Eは、少なくとも1つ(本実施形態では2つ)の受光素子32、33を有する。そして、1つの受光素子32のアノード端子と他の受光素子33のカソード端子とが互いに接続され、かつ、1つの受光素子32のカソード端子と他の受光素子33のアノード端子とが互いに接続されている。そして、本実施形態では、受光素子32、33の各受光面の面積は、等しい。このような受光部3Eによれば、電流I1、I2はそれぞれDC成分とAC成分とを含むが、AC成分はDC成分よりも強度が非常に小さいが、電流I1と電流I2との差分電流I3のDC成分を低減または除去することができ、AC成分を増幅することができる。
なお、受光素子32と受光素子33とでは、その設置位置の違いによって、受光する干渉光LL2の散乱の経路が異なる。そのため、電流I1および電流I2のそれぞれのDC成分は、同相成分であることに対し、電流I1および電流I2のそれぞれのAC成分は、非同相成分を多く含み、無相関となる。それゆえ、受光部3Eから出力される差分電流I3では、DC成分が打ち消され、AC成分は打ち消されずに合算される。そのため、前述したように、電流I1と電流I2との差分電流I3を出力する受光部3Eによれば、DC成分を低減することができ、AC成分を増幅することができる。その結果、AC成分を精度よく検出することができ、よって、被測定物90中の粒子91の密度が比較的低い場合であっても、その検出精度をより高くすることができる。
なお、本実施形態では、受光素子32、33の各受光面の面積は等しいが、DC成分を低減することができれば、これらの面積は異なっていてもよい。
以上説明したような第6実施形態の粒子密度測定装置1Eによっても、小型化を図ることができ、かつ、小型にすることによる検出精度の低下を低減することができる。
2.ウエアラブル機器
以上説明したよう本発明の粒子密度測定装置は、各種ウエアラブル機器に組み込むことができる。以下、本発明の粒子密度測定装置を備えるウエアラブル機器を適用した腕時計について説明する。
図13は、本発明のウエアラブル機器の一例である腕時計を示す図である。
図13に示す時計80は、腕時計であり、使用者の手首に装着することができる。この時計80は、例えば、大気環境下または水中環境下で用いることができる。
図13に示すように、時計80は、各種電子部品等を収納している筐体81と、筐体81に接続され、使用者が装着する際に用いるバンド82と、時刻等の情報を表示する表示部83と、を有する。
このような時計80の筐体81内には、前述した粒子密度測定装置1(または粒子密度測定装置1A、1B、1C、1D、1E)が搭載されている。また、時計80は、粒子密度測定装置1から出力される粒子91の密度に関する情報を表示部83に表示することができる。
また、時計80の側面には、筐体81内に空気等の流体を侵入させるための筐体81の内外を連通する貫通孔84が形成されている。粒子密度測定装置1は、貫通孔84を介して侵入した空気等の流体を被測定物90として、被測定物90中の粒子91(例えば花粉等)の密度を計測する。
このようなウエアラブル機器の一例である時計80は、前述したように、粒子密度測定装置1を備える。このような時計80によれば、小型であり、かつ、小型にすることによる検出精度の低下が低減された粒子密度測定装置1を備えているため、持ち運びが容易であるとともに、リアルタイムで使用者の環境下における被測定物90中の粒子91の密度を測定することができる。
なお、本発明のウエアラブル機器は、前述したものに限定されず、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話機、ヘッドマウントディスプレイ、医療機器等に適用することができる。
以上、本発明の粒子密度測定装置およびウエアラブル機器について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これらに限定されるものではない。また、本発明の各部の構成は、前述した実施形態の同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。また、本発明は、前述した各実施形態の任意の構成同士を組み合わせるようにしてもよい。
1…粒子密度測定装置、1A…粒子密度測定装置、1B…粒子密度測定装置、1C…粒子密度測定装置、1D…粒子密度測定装置、1E…粒子密度測定装置、2…発光部、3…受光部、3E…受光部、4…光学系ユニット、4A…光学系ユニット、4B…光学系ユニット、4C…光学系ユニット、4a…光学系ユニット、4b…光学系ユニット、6…信号解析部、7…偏光子、10…測定ユニット、10A…測定ユニット、10B…測定ユニット、10C…測定ユニット、10D…測定ユニット、10a…測定ユニット、10b…測定ユニット、11…検出部、21…発光素子、21B…発光素子、31…受光素子、31B…受光素子、31a…受光素子、32…受光素子、33…受光素子、51…電流電圧変換部、52…増幅部、80…時計、81…筐体、82…バンド、83…表示部、84…貫通孔、90…被測定物、91…粒子、200…照射領域、411…凹レンズ、412…平凸レンズ、413…平凸レンズ、414…ミラー、415…光拡散ミラー、416…ハーフミラー、417…ミラー、510…電流電圧変換回路、511…オペアンプ、512…帰還抵抗、521…回路、522…回路、5211…オペアンプ、5212…抵抗、5213…帰還抵抗、5221…オペアンプ、5222…抵抗、5223…帰還抵抗、5224…コンデンサー、I1…電流、I2…電流、I3…差分電流、Iin…入力端子、Iin1…入力端子、Iin2…入力端子、LL1…光、LL2…干渉光、LL21…ドップラーシフト光、T1…端子、T2…端子、Vin…入力端子、Vout…出力端子、Vout−AC…出力端子、Vout−DC…出力端子、a…光軸、f…周波数、f+Δf…周波数、Δf…ドップラーシフト量、θ1…拡がり角、θ2…拡がり角

Claims (8)

  1. 移動している粒子を含む被測定物に対して光を出射する発光素子と、
    前記光の前記被測定物に対する照射領域を拡大するための光学部品と、
    前記光の一部が前記粒子に衝突してドップラーシフトを受けることにより生じたドップラーシフト光と残りの前記光との干渉光を受光する受光素子と、
    前記受光素子で受光した前記干渉光の前記光に対する周波数の変化に基づいて前記被測定物中の前記粒子の密度を検出する検出部と、を有することを特徴とする粒子密度測定装置。
  2. 前記受光素子は、受光した前記干渉光の強度に応じた電流信号を出力する機能を有し、
    前記検出部は、前記受光素子から出力された前記電流信号を電圧信号に変換する電流電圧変換部と、
    前記電流電圧変換部から出力された前記電圧信号を用いて周波数解析を施す信号解析部と、を有する請求項1に記載の粒子密度測定装置。
  3. 少なくとも2つの前記受光素子を有し、
    1つの前記受光素子のアノード端子と他の前記受光素子のカソード端子とが互いに接続され、かつ、前記1つの受光素子のカソード端子と前記他の受光素子のアノード端子とが互いに接続されている請求項1または2に記載の粒子密度測定装置。
  4. 前記光学部品は、凹レンズである請求項1ないし3のいずれか1項に記載の粒子密度測定装置。
  5. 前記光学部品は、光拡散ミラーである請求項1ないし3のいずれか1項に記載の粒子密度測定装置。
  6. 前記光学部品は、前記光を少なくとも1回反射させる機能を有する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の粒子密度測定装置。
  7. 前記発光素子と前記受光素子との間の前記光の光路上に設けられた偏光子を有する請求項1ないし6のいずれか1項に記載の粒子密度測定装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の粒子密度測定装置を備えることを特徴とするウエアラブル機器。
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