JP2018141714A - 時刻同期システムおよび時刻同期方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のマスタクロックを分散配置した構成において、各マスタクロックで配信する標準時刻と真の標準時刻とのずれを低減すること。【解決手段】時刻同期システム10は、GPS衛星40から受信した標準時刻をスレイブ装置50に配信する複数のマスタクロック20と、複数のマスタクロック20と接続されたコントローラ30とを備える。コントローラ30は、所定周期ごとに各マスタクロック20で保持する標準時刻を受信し、受信した標準時刻を用いて真の標準時刻と推定される補正標準時刻を算出する。各マスタクロック20は、コントローラ30から送信された補正標準時刻を受信すると、補正標準時刻をスレイブ装置50に配信する標準時刻として保持する。【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワークで接続された装置間で時刻を同期する時刻同期システムおよび時刻同期方法に関する。
従来、標準時刻(UTC:世界標準時)に装置内の時計を同期させるための技術として、GPS(Global Positioning System)衛星から時刻情報を受信する方法が知られている(例えば、下記非特許文献1参照)。
また、LANなどに接続された端末間における時刻同期を図るため、マスタクロックとスレイブ装置(端末)とを接続し、PTP(Precision Time Protocol)を用いてマスタクロックから配下のスレイブ装置へと標準時刻を配信する技術が実用化されている。
このようなマスタクロックを用いた時刻同期システムにおいて、時刻同期精度の高精度化および高信頼化が求められており、特に高信頼化に対応して複数のマスタクロックを分散配置する網構成が検討されている。複数のマスタクロックを分散配置することにより、より広範囲での時刻同期が可能となる。
坂井 丈泰、"GPS/GNSSの基礎知識"、[online]、[平成29年2月13日検索]、インターネット、<URL:http://www.enri.go.jp/~sakai/pub/symp07a.pdf#search=%27gps+%E5%9F%BA%E7%A4%8E%27>
しかしながら、各マスタクロックにおけるGPSアンテナの設置条件(干渉やマルチパス)、補足したGPS衛星の状態、環境外乱(天候、電離層影響)等の要因により、各マスタクロックで受信した標準時刻は、真の標準時刻との間にずれがある可能性がある。
真の標準時刻と各マスタクロックで配信する標準時刻のずれが大きくなると、標準時刻に同期するようなアプリケーションや時刻サービスにおいて影響が出る。このため、真の標準時刻と各マスタクロックで配信する標準時刻との絶対時刻誤差の低減が課題となる。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、複数のマスタクロックを分散配置した構成において、各マスタクロックで配信する標準時刻と真の標準時刻とのずれを低減することを目的とする。
上述の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、GPS(Global Positioning System)衛星から受信した標準時刻をスレイブ装置に配信する複数のマスタクロックと、前記複数のマスタクロックと接続されたコントローラと、を備える時刻同期システムであって、前記コントローラは、それぞれの前記マスタクロックで保持する前記標準時刻を受信するコントローラ側受信部と、それぞれの前記マスタクロックから受信した複数の標準時刻を用いて真の標準時刻と推定される補正標準時刻を算出する標準時刻処理部と、前記標準時刻処理部で算出された前記補正標準時刻をそれぞれの前記マスタクロックに送信するコントローラ側送信部と、を備え、前記マスタクロックは、前記GPS衛星から前記標準時刻を受信するGPS受信部と、前記GPS受信部で受信した前記標準時刻を前記スレイブ装置に配信する標準時刻として保持する時刻保持部と、前記時刻保持部で保持する前記標準時刻を前記コントローラに送信するマスタクロック側送信部と、前記コントローラから送信された前記補正標準時刻を受信するマスタクロック側受信部と、を備え、前記時刻保持部は、前記コントローラから前記補正標準時刻を受信した場合、前記補正標準時刻を前記スレイブ装置に配信する標準時刻として保持する、ことを特徴とする時刻同期システムとした。
また、請求項5に記載の発明は、GPS(Global Positioning System)衛星から受信した標準時刻をスレイブ装置に配信する複数のマスタクロックと、前記複数のマスタクロックと接続されたコントローラと、における時刻同期方法であって、それぞれの前記マスタクロックにおいて前記GPS衛星から前記標準時刻を受信するGPS受信ステップと、それぞれの前記マスタクロックにおいて前記GPS衛星から受信した前記標準時刻を前記スレイブ装置に配信する標準時刻として保持する第1の時刻保持ステップと、前記GPS衛星から受信した前記標準時刻をそれぞれの前記マスタクロックから前記コントローラに送信する第1の送信ステップと、前記コントローラにおいて、それぞれの前記マスタクロックから送信された複数の標準時刻を受信する第1の受信ステップと、前記コントローラにおいて、それぞれの前記マスタクロックから受信した前記複数の標準時刻を用いて真の標準時刻と推定される補正標準時刻を算出する標準時刻処理ステップと、前記補正標準時刻を前記コントローラからそれぞれの前記マスタクロックに送信する第2の送信ステップと、それぞれの前記マスタクロックにおいて前記コントローラから送信された前記補正標準時刻を受信する第2の受信ステップと、それぞれの前記マスタクロックにおいて前記補正標準時刻を前記スレイブ装置に配信する標準時刻として保持する第2の時刻保持ステップと、を含んだことを特徴とする時刻同期方法とした。
このようにすることで、それぞれ独立して標準時刻を受信している複数のマスタクロックを、真の標準時刻と推定される補正標準時刻で同期することができ、マスタクロックにおける配信時刻の精度を向上させることができる。また、ネットワーク全体として各エリアに分散配置された全てのマスタクロックが保持する標準時刻を統一化することができ、時刻同期の高精度化を図ることができる。
また、請求項2に記載の発明は、前記標準時刻処理部は、前記マスタクロックにおける前記GPS受信部の受信状態および環境情報、他のマスタクロックから受信した前記標準時刻の変動量、他のマスタクロックとの間における時刻および周波数の同期状態、の少なくとも1つを用いて前記複数の標準時刻それぞれを重み付けして前記補正標準時刻を算出する、ことを特徴とする時刻同期システムとした。
また、請求項6に記載の発明は、前記標準時刻処理ステップでは、前記マスタクロックにおける前記GPS衛星からの前記標準時刻の受信状態および環境情報、他のマスタクロックから受信した前記標準時刻の変動量、他のマスタクロックとの間における時刻および周波数の同期状態、の少なくとも1つを用いて前記複数の標準時刻それぞれを重み付けして前記補正標準時刻を算出する、ことを特徴とする時刻同期方法とした。
このようにすることで、それぞれの標準時刻の信頼度を反映した補正標準時刻を算出することができ、補正標準時刻と真の標準時刻との誤差をより低減することができる。
また、請求項3に記載の発明は、前記標準時刻処理部は、複数の前記マスタクロックのうち通信ができないマスタクロックがある場合は、当該通信ができないマスタクロック以外のマスタクロックから受信した前記標準時刻を用いて前記補正標準時刻を算出し、前記コントローラ側送信部は、前記通信ができないマスタクロック以外のマスタクロックに前記補正標準時刻を送信し、前記マスタクロックは、隣接する他のマスタクロックと接続するマスタクロック間通信部を更に備えており、前記コントローラと通信できない場合には、前記マスタクロック間通信部により前記他のマスタクロックから前記補正標準時刻を受信する、ことを特徴とする時刻同期システムとした。
また、請求項7に記載の発明は、前記標準時刻処理ステップでは、複数の前記マスタクロックのうち通信ができないマスタクロックがある場合は、当該通信ができないマスタクロック以外のマスタクロックから受信した前記標準時刻を用いて前記補正標準時刻を算出し、前記第2の送信ステップでは、前記通信ができないマスタクロック以外のマスタクロックに前記補正標準時刻を送信し、前記通信ができないマスタクロックにおいて、前記第2の受信ステップに代えて、隣接する他のマスタクロックから前記補正標準時刻を受信するクロック間通信ステップを実行する、ことを特徴とする時刻同期方法とした。
このようにすることで、コントローラとの通信ができない通信断マスタクロックがある場合でも、補正標準時刻を算出することができる。また、通信断マスタクロック側にも隣接するマスタクロックから補正標準時刻を送信することができ、ネットワークの一部に故障が生じた場合でも配信時刻の信頼性を維持することができる。
また、請求項4に記載の発明は、前記マスタクロックは、PTP(Precision Time Protocol)を用いて前記標準時刻を前記スレイブ装置に配信し、前記マスタクロック側送信部および前記マスタクロック側受信部は、前記コントローラに接続された送信器および受信器と、前記PTPを用いて時刻情報を送受信するマスタクロック側PTP処理部とによって構成されており、前記コントローラ側受信部および前記コントローラ側送信部は、それぞれの前記マスタクロックに対応して設けられた複数の送信器および受信器と、それぞれの前記マスタクロックに対応して設けられ前記PTPを用いて時刻情報を送受信する複数のコントローラ側PTP処理部とによって構成されており、前記コントローラは、前記マスタクロック側PTP処理部と前記コントローラ側PTP処理部とを、相互にマスタ状態とスレイブ状態とに切り替えることによって前記標準時刻および前記補正標準時刻を送受信させる切替部を更に備える、ことを特徴とする時刻同期システムとした。
また、請求項8に記載の発明は、前記マスタクロックは、PTP(Precision Time Protocol)を用いて前記標準時刻を前記スレイブ装置に配信し、前記第1の送信ステップおよび第2の受信ステップは、それぞれの前記マスタクロック内に設けられ前記コントローラに接続された送信器および受信器と、前記PTPを用いて時刻情報を送受信するマスタクロック側PTP処理部とによって実行され、前記第1の受信ステップおよび前記第2の送信ステップは、前記コントローラ内に設けられそれぞれの前記マスタクロックに接続された複数の送信器および受信器と、それぞれの前記マスタクロックに対応して設けられ前記PTPを用いて時刻情報を送受信する複数のコントローラ側PTP処理部とによって実行され、前記コントローラにおいて、前記マスタクロック側PTP処理部と前記コントローラ側PTP処理部とを、相互にマスタ状態とスレイブ状態とに切り替えることによって前記標準時刻および前記補正標準時刻を送受信させる、ことを特徴とする時刻同期方法とした。
このようにすることで、他の時刻同期プロトコルと比較して時刻同期精度が高いPTPを用いて時刻情報をやり取りするので、マスタクロックから配信する標準時刻をより高精度化する上で有利となる。
本発明によれば、複数のマスタクロックを分散配置した構成において、各マスタクロックで配信する標準時刻と真の標準時刻とのずれを低減する上で有利となる。
実施の形態にかかる時刻同期システムの構成を示す説明図である。 マスタクロックの構成を示すブロック図である。 コントローラの構成を示すブロック図である。 マスタクロックの処理を示すフローチャートである。 コントローラの処理を示すフローチャートである。 PTP処理部による時刻同期処理を示す説明図である。
(実施の形態)
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる時刻同期システムおよび時刻同期方法を詳細に説明する。
図1は、実施の形態にかかる時刻同期システム10の構成を示す説明図である。
時刻同期システム10は、GPS衛星40から受信した標準時刻をスレイブ装置50(50A,50B)に配信する複数のマスタクロック20(20A〜20F)と、各マスタクロック20A〜20Fと接続されたコントローラ30と、を備える。
時刻同期システム10は、複数のマスタクロック20とコントローラ30との間でPTPによる同期を用いて時刻誤差を低減し、各マスタクロック20で配信する標準時刻の真の標準時刻からの絶対時刻誤差を最小化する。
GPS衛星40は、原子時計42を搭載し、標準時刻(UTC:Coordinated Universal Time)を含む信号を送信する。
マスタクロック20は、GPS衛星40から受信した信号から標準時刻を抽出し、配下のスレイブ装置50に標準時刻を配信する。各マスタクロック20は相互に接続されており(マスタクロックネットワークN)、各マスタクロック20間で同一周波数による周波数同期が確立されているものとする。
スレイブ装置50としては、例えばバウンダリクロック(Boundary Clock:BC)50Aやサービスノード50Bなどが挙げられる。詳細は後述するが、マスタクロック20とスレイブ装置50との間では、PTPを用いて標準時刻が配信される。
コントローラ30は、時刻同期システム10内の全てのマスタクロック20A〜20Fと接続されている。コントローラ30は、例えばEMS(Element Management System)/NMS(Network Management System)コントローラやSDN(Software Defined Networking)コントローラなどとする。
図2は、マスタクロック20の構成を示すブロック図である。
マスタクロック20は、GPSアンテナ(GPS受信部)202、時刻保持部206、時刻配信部207、同期処理部220(220A,220B)、ポート状態切替部230、時刻切替部232を備える。
GPSアンテナ202は、GPS衛星40から標準時刻を受信する。GPSアンテナ202による標準時刻の受信は所定周期で行われる。
時刻保持部206は、スレイブ装置50に配信する標準時刻を保持する。時刻保持部206は、内蔵する時計を標準時刻に同期させることにより標準時刻を保持する。時刻保持部206で保持する時刻は、時刻切替部232により切り替えられる。すなわち、GPSアンテナ202で標準時刻を受信した場合にはGPS衛星40から受信した標準時刻に時刻保持部206内の時計が同期される。また後述するように、コントローラ30から補正標準時刻を受信した場合には、受信した補正標準時刻に時刻保持部206内の時計が同期される。
時刻配信部207は、時刻配信用PTP処理部(PTP処理部)208、時刻配信用送信器(送信器)210、時刻配信用受信器(受信器)212、時刻配信用ポート(PTPポート)214を含んで構成される。
時刻配信用PTP処理部208は、時刻配信用送信器210、時刻配信用受信器212、時刻配信用ポート214を介してスレイブ装置50とタイムスタンプをやり取りすることにより、時刻保持部206に保持されている標準時刻をスレイブ装置50に配信する。より詳細には、タイムスタンプをやり取りによって、スレイブ装置50で自装置側の時計とマスタクロック20側の時計とのオフセットを計算することにより、スレイブ装置50の時計をマスタクロック20が保持する標準時刻に同期させる。
図6は、PTP処理部による時刻同期処理を示す説明図である。
図6に示す処理では、マスタクロック20(以下、「マスタ側」という)からスレイブ装置50(以下、「スレイブ側」という)への経路における遅延時間と、スレイブ側からマスタ側への経路における遅延時間とを用いて、マスタ側時刻に対するスレイブ側時刻のオフセットを算出する。
最初に、マスタ側からスレイブ側への経路における遅延時間を算出する。
まず、マスタ側からスレイブ側にSyncメッセージを送信する(S1)。Syncメッセージには、当該Syncメッセージの送信時刻T1の予測値が含まれる。つぎに、マスタ側からスレイブ側に、実際のSyncメッセージの送信時刻T1を含むSync follow upメッセージを送信する(S2)。
スレイブ側は、マスタ側からSyncメッセージを受け取った時刻T2を記録する(S3)。
時刻T1と時刻T2から、マスタ側からスレイブ側への経路における遅延時間を算出することができる。すなわち、マスタ側からスレイブ側への経路における遅延時間=T2−T1である。
つぎに、スレイブ側からマスタ側への経路における遅延時間を算出する。
まず、スレイブ側からマスタ側にDelay Requestメッセージを送信し(S4)、スレイブ側においてDelay Requestメッセージの送信時刻T3を記録する(S5)。つぎに、マスタ側からスレイブ側に、マスタ側でDelay Requestメッセージを受信した時刻T4を含むDelay Responseメッセージを送信する(S6)。
時刻T3と時刻T4から、スレイブ側からマスタ側への経路における遅延時間を算出することができる。すなわち、スレイブ側からマスタ側への経路における遅延時間=T4−T3である。
マスタ側からスレイブ側への経路における遅延時間(第1の遅延時間)およびスレイブ側からマスタ側への経路における遅延時間(第2の遅延時間)を用いて、マスタ−スレイブ間の片道遅延時間を、下記式(1)を用いて算出することができる。
片道遅延時間=(第1の遅延時間+第2の遅延時間)/2=((T2−T1)+(T4−T3))/2 ・・・(1)
そして、下記式(2)を用いてマスタ側時刻に対するスレイブ側時刻のオフセット(時刻ずれ)を算出する。
スレイブ側オフセット=第1の遅延時間−片道遅延時間=((T2−T1)−(T4−T3))/2 ・・・(2)
図2の説明に戻り、同期処理部220(220A,220B)は、コントローラ30および他のマスタクロック20との間で時刻情報(タイムスタンプ)をやり取りし、真の標準時刻と推定される補正標準時刻を取得する。
同期処理部220は複数設けられており、このうち同期処理部220Aはコントローラ30と接続され、他の同期処理部220Bは隣接する他のマスタクロック20と接続される。すなわち、同期処理部220Bは、隣接する他のマスタクロックと接続するマスタクロック間通信部に対応する。隣接する他のマスタクロック20が複数ある場合は、その数だけ他マスタクロック用の同期処理部220を設ける。
同期処理部220(220A,220B)は、それぞれ同期用PTP処理部(PTP処理部)222(222A,222B)、同期用送信器(送信器)224(224A,224B)、同期用受信器(受信器)226(226A,226B)、同期用ポート(PTPポート)228(228A,228B)を備える。
同期用PTP処理部222は、同期用送信器224、同期用受信器226、同期用ポート228を介してコントローラ30または他のマスタクロック20とタイムスタンプをやり取りすることにより、真の標準時刻と推定される補正標準時刻を取得する。
詳細は後述するが、補正標準時刻の取得は、通常時はコントローラ30と接続された同期処理部220Aにより行うが、コントローラ30とマスタクロック20との接続が切断されている場合には、他のマスタクロック20と接続された同期処理部220Bにより行う。
同期用PTP処理部222の処理は、図6を用いて説明した時刻配信用PTP処理部208と同様であるが、時刻配信用PTP処理部208はマスタ側の動作のみを行うのに対して、同期用PTP処理部222はポート状態切替部230からの制御によりマスタ側およびスレイブ側の動作を切り替えることが可能である。なお、ポート状態切替部230はコントローラ30に接続されており、コントローラ30からの制御信号により、同期用PTP処理部222の動作をマスタ側とスレイブ側との間で切り替える。
以下、同期用PTP処理部222の動作がマスタ側の状態にあることを「マスタ状態」、スレイブ側の状態にあることを「スレイブ状態」という。
また、同期用PTP処理部222の動作状態が切り替わると、同期用ポート228のポート状態が切り替わることになる。すなわち、同期用PTP処理部222がマスタ状態にある場合には対応する同期用ポート228がマスタ側ポートとなり、同期用PTP処理部222がスレイブ状態にある場合には、対応する同期用ポート228がスレイブ側ポートとなる。
同期用PTP処理部222がマスタ状態に切り替えられている際は、時刻保持部206で保持する標準時刻に基づくタイムスタンプを含むメッセージをスレイブ側(コントローラ30または他のマスタクロック20)に送信する。すなわち、同期用PTP処理部222がマスタ状態に切り替えられている際は、時刻保持部206で保持する標準時刻をコントローラ30等に送信するマスタクロック側送信部として同期処理部220が機能する。
一方、同期用PTP処理部222がスレイブ状態に切り替えられている際は、マスタ側(コントローラ30または他のマスタクロック20)から送信されたタイムスタンプおよび時刻保持部206で保持する標準時刻を用いてマスタ側時刻に対する自装置側のオフセットを算出する。すなわち、同期用PTP処理部222がスレイブ状態に切り替えられている際は、コントローラ30等から送信された補正標準時刻を受信するマスタクロック側受信部として同期処理部220が機能する。
時刻切替部232は、時刻保持部206に保持する時刻を、GPSアンテナ202で受信した標準時刻および同期処理部220で取得した補正標準時刻との間で切り替える。時刻切替部232は、GPSアンテナ202で標準時刻を受信した際には受信した標準時刻を時刻保持部206に保持させる。また、いずれかの同期処理部220で補正標準時刻を取得した際には、取得した補正標準時刻を時刻保持部206に保持させる。
図3は、コントローラ30の構成を示すブロック図である。
コントローラ30は、同期処理部310、標準時刻処理部320、重み付け情報管理部322、時刻保持部324、ポート状態切替部326、マスタクロック制御部328を備える。
同期処理部310(310A〜310n)は、同期用PTP処理部(PTP処理部)312(312A〜312n)、同期用送信器(送信器)314(314A〜314n)、同期用受信器(受信器)316(316A〜316n)、同期用ポート318(318A〜318n)を、それぞれ複数備える。
同期用ポート318(318A〜318n)はそれぞれ異なるマスタクロック20に接続されている。図3の例では、コントローラ30はそれぞれ異なるn台のマスタクロック20に接続されているものとする。
同期用PTP処理部312は、同期用送信器314、同期用受信器316、同期用ポート318を介して、各マスタクロック20とタイムスタンプをやり取りする。
同期用PTP処理部312の処理は、図6を用いて説明した時刻配信用PTP処理部208と同様であるが、同期用PTP処理部312はマスタクロック20の同期用PTP処理部222と同様に、ポート状態切替部326からの制御によりマスタ状態およびスレイブ状態を切り替えて実行することが可能である。
なお、ポート状態切替部326は、コントローラ30の同期用PTP処理部312の動作切替と連動して、マスタクロック20の同期用PTP処理部222の動作切替を行わせるための制御信号をマスタクロック制御部328を介して送信する。マスタクロック制御部328から送信された制御信号は、マスタクロック20(図2)のポート状態切替部230に入力され、ポート状態切替部230によりマスタクロック20の同期用PTP処理部222の動作状態が切り替えられる。
具体的には、ポート状態切替部326は、コントローラ30の同期用PTP処理部312をスレイブ状態とする時は、マスタクロック20(図2)の同期用PTP処理部222をマスタ状態に、コントローラ30の同期用PTP処理部312をマスタ状態とする時は、マスタクロック20の同期用PTP処理部222をスレイブ状態に、それぞれ切り替える。
同期用PTP処理部312がスレイブ状態に切り替えられている際は、各マスタクロック20で保持する標準時刻を受信するコントローラ側受信部として同期処理部310が機能する。
また、同期用PTP処理部312の動作がマスタ状態に切り替えられている際は、後述する標準時刻処理部320で算出された補正標準時刻をそれぞれのマスタクロック20に送信するコントローラ側送信部として同期処理部310が機能する。
標準時刻処理部320は、それぞれのマスタクロック20から受信した複数の標準時刻から真の標準時刻と推定される補正標準時刻を算出する。
標準時刻処理部320は、例えば複数の標準時刻を相互に比較し、各種パラメータを元に各標準時刻に対して重み付けを行う。そして、重み付けを行った標準時刻を平均化(加重平均)することによって、またはオフセットの最も少ない標準時刻を選択することによって、補正標準時刻を算出する。
なお、標準時刻のうち明らかな不良値や、送信元のマスタクロック20の信頼度が極端に低い標準時刻は、補正標準時刻の算出対象サンプルから除外する。例えば、あるマスタクロック20でGPSアンテナ202が故障して標準時刻が受信できなかった場合などに、コントローラ30によりその異常を検知し、補正標準時刻算出アルゴリズムから異常状態のマスタクロック20を除外することにより、補正標準時刻の高精度化が可能である。
また、このような複数の標準時刻に基づく補正標準時刻の算出方法は、従来公知の様々な方法を適用することができる。
重み付けのパラメータとしては、例えば以下のようなものが挙げられる。
なお、以下に示す情報は、例えばマスタクロック20の同期用PTP処理部222がマスタ状態、コントローラ30の同期用PTP処理部312がスレイブ状態に切り替えられている時に時刻情報と共に受信し、重み付け情報管理部322に記録しておく。
1.各マスタクロック20におけるGPSアンテナ202の受信状態および環境情報
1−1.GPS衛星の情報
・捕捉しているGPS衛星の数
・捕捉しているGPS衛星の製造年
・捕捉しているGPS衛星の搭載発振器(CsまたはRb)
・GPS衛星からの航法メッセージの情報(衛星軌道(エフェメリス)、GPS衛星の内部クロックの誤差等)
・GPSアンテナ202に対するGPS衛星の位置情報(天頂、仰角など)
・GPS衛星のドップラーシフト、相対論的効果による誤差
1−2.環境状態
・天候モニタ値(周囲の天候状態)
・対流圏・電離層による遅延量
1−3.受信機(GPSアンテナ202)の状態
・GPS電波の受信状況、ノイズ値(SNR(Signal-to-Noise Ratio)など)
・GPSアンテナ202の設置条件(反射によるマルチパス影響の大小など)
・GPSアンテナ202とレシーバとの間のケーブルの遅延補正情報
2.他のマスタクロック20から受信したPTPによる標準時刻のオフセットとその変動量
3.マスタクロックネットワークNにおける各マスタクロック20間の時刻および周波数の同期状態
・正常/ホールドオーバ/Free run等の状態
・マスタクロック20内の発信器の周波数偏差、ドリフト量等の定量的な数値
時刻保持部324は、標準時刻処理部320で算出された補正標準時刻を保持する。すなわち、標準時刻処理部320で補正標準時刻が算出された場合、時刻保持部324内の時計が補正標準時刻に同期される。
時刻保持部324で保持する補正標準時刻は、マスタクロック20(図2)の同期用PTP処理部222がスレイブ状態、コントローラ30の同期用PTP処理部312がマスタ状態に切り替えられることにより各マスタクロック20に送信される。
なお、時刻同期システム10内のマスタクロック20のうちコントローラ30(同期用ポート318)と通信ができないマスタクロック(以下、「通信断マスタクロック」という)がある場合、標準時刻処理部320は、当該通信断マスタクロック以外のマスタクロック20から受信した標準時刻を用いて補正標準時刻を算出する。
そして、コントローラ側送信部(マスタ状態となった同期処理部310)は、算出された補正標準時刻を通信断マスタクロック以外のマスタクロック20に送信する。なお、通信断マスタクロック以外のマスタクロック20に送信する、とは通信断マスタクロックに接続された同期用ポート318からの補正標準時刻の送信を否定するものではなく、結果として通信断マスタクロック以外のマスタクロック20にのみ補正標準時刻が到達する、という意味である。
マスタクロック20(図2)は、コントローラ30と通信できない場合には、マスタクロック間通信部として機能する同期処理部220Bにより他のマスタクロック20から補正標準時刻を受信する。具体的には、コントローラ30は、通信断マスタクロック以外のマスタクロック20に補正標準時刻を送信した後に、通信断マスタクロックの同期用PTP処理部222Bをスレイブ状態に、通信断マスタクロックと隣接するマスタクロック20の同期用PTP処理部222Bをマスタ状態に、それぞれ切り替えることにより、隣接する他のマスタクロック20から補正標準時刻を受信することが可能となる。
図4は、マスタクロック20の処理を示すフローチャートである。
なお、図4および図5のフローチャートでは、マスタクロック20とコントローラ30とが通信可能な状態にあるものとする。
マスタクロック20は、所定周期ごとにGPSアンテナ202によりGPS衛星40から標準時刻を受信する(ステップS400:Yes)。時刻切替部232は、受信した標準時刻を時刻保持部206に保持させる(ステップS402)。すなわち、時刻保持部206内の時計がステップS400で受信した標準時刻に同期される。
時刻配信部207は、時刻保持部206で保持する標準時刻をスレイブ装置50に配信する(ステップS404)。
ポート状態切替部230(コントローラ30の制御)によりコントローラ30に対応する同期用PTP処理部222Aの動作がマスタ状態に切り替えられると(ステップS406:Yes)、同期用PTP処理部222Aは、時刻保持部206で保持する標準時刻をスレイブ側であるコントローラ30の同期用PTP処理部312Aに送信する(ステップS408)。
ここで、同期用PTP処理部222Aの動作がスレイブ状態に切り替えられていなければ(ステップS410:No)、ステップS400に戻り処理を続ける。一方、同期用PTP処理部222Aの動作がスレイブ状態に切り替えられると(ステップS410:Yes)、同期用PTP処理部222Aは、マスタ側であるコントローラ30の同期用PTP処理部312Aから補正標準時刻を受信する(ステップS412)。時刻切替部232は、受信した補正標準時刻を時刻保持部206に保持させる(ステップS414)。すなわち、時刻保持部206内の時計がステップS412で受信した補正標準時刻に同期される。これにより、時刻同期システム10内の全てのマスタクロック20が保持する標準時刻が、補正標準時刻に同期される。
そして、時刻配信部207は、時刻保持部206で保持する補正標準時刻を、標準時刻としてスレイブ装置50に配信する(ステップS416)。その後も、図4のフローチャートの処理をくり返す。
図5は、コントローラ30の処理を示すフローチャートである。
コントローラ30は、まずポート状態切替部326によりコントローラ30側の同期処理部310をスレイブ状態に、マスタクロック20側の同期処理部220をマスタ状態に、それぞれ切り替える(ステップS500、図4のステップS406:Yesに対応)。
コントローラ30の同期処理部310では各マスタクロック20から標準時刻を受信し(ステップS502)、標準時刻処理部320は受信したそれぞれの標準時刻に重み付けを行って、真の標準時刻と推定される補正標準時刻を算出する(ステップS504)。算出した補正標準時刻は、時刻保持部324に保持する(ステップS506)。
その後、ポート状態切替部326は、コントローラ30側の同期処理部310をマスタ状態に、マスタクロック20側の同期処理部220をスレイブ状態に、それぞれ切り替える(ステップS508、図4のステップS410:Yesに対応)。そして、同期処理部310により補正標準時刻を送信する(ステップS510)。その後も、所定周期で図5のフローチャートの処理をくり返す。
以上説明したように、実施の形態にかかる時刻同期システム10は、複数のマスタクロック20からコントローラ30に標準時刻を集約し、コントローラ30で真の標準時刻と推定される補正標準時刻を算出した上で、各マスタクロック20に補正標準時刻を戻す。
このようにすることで、それぞれ独立して標準時刻を受信している複数のマスタクロック20を補正標準時刻で同期することができ、マスタクロック20における配信時刻の精度を向上させることができる。また、ネットワーク全体として各エリアに分散配置された全てのマスタクロック20が保持する標準時刻を統一化することができ、時刻同期の高精度化を図ることができる。
また、時刻同期システム10は、コントローラ30において、各マスタクロック20から受信した標準時刻の信頼度を反映して補正標準時刻を算出するので、補正標準時刻と真の標準時刻との誤差をより低減することができる。
また、時刻同期システム10は、コントローラ30と通信ができない通信断マスタクロックがある場合には、通信断マスタクロック以外のマスタクロック20から受信した標準時刻を用いて補正標準時刻を算出するとともに、通信断マスタクロックに対しては隣接する他のマスタクロック20から補正標準時刻を送信する。
このようにすることで、コントローラとの通信ができない通信断マスタクロックがある場合でも、補正標準時刻を算出することができる。また、通信断マスタクロック側にも隣接するマスタクロックから補正標準時刻を送信することができ、ネットワークの一部に故障が生じた場合でも配信時刻の信頼性を維持することができる。
また、時刻同期システム10は、他の時刻同期プロトコルと比較して時刻同期精度が高いPTPを用いて時刻情報をやり取りするので、マスタクロック20から配信する標準時刻をより高精度化する上で有利となる。
10 時刻同期システム
20(20A-20F) マスタクロック
202 GPSアンテナ
206 時刻保持部
207 時刻配信部
208 時刻配信用PTP処理部
210 時刻配信用送信器
212 時刻配信用受信器
214 時刻配信用ポート
220(220A,220B) 同期処理部
222(222A,222B) 同期用PTP処理部
224(224A,224B) 同期用送信器
226(226A,226B) 同期用受信器
228(228A,228B) 同期用ポート
230 ポート状態切替部
232 時刻切替部
30 コントローラ
310 同期処理部
312(312A〜312n) 同期用PTP処理部
314(314A〜314n) 同期用送信器
316(316A〜316n) 同期用受信器
318(318A〜318n) 同期用ポート
318A 同期用ポート
320 標準時刻処理部
322 重み付け情報管理部
324 時刻保持部
326 ポート状態切替部
328 マスタクロック制御部
40 GPS衛星
50(50A,50B) スレイブ装置
N マスタクロックネットワーク

Claims (8)

  1. GPS(Global Positioning System)衛星から受信した標準時刻をスレイブ装置に配信する複数のマスタクロックと、前記複数のマスタクロックと接続されたコントローラと、を備える時刻同期システムであって、
    前記コントローラは、
    それぞれの前記マスタクロックで保持する前記標準時刻を受信するコントローラ側受信部と、
    それぞれの前記マスタクロックから受信した複数の標準時刻を用いて真の標準時刻と推定される補正標準時刻を算出する標準時刻処理部と、
    前記標準時刻処理部で算出された前記補正標準時刻をそれぞれの前記マスタクロックに送信するコントローラ側送信部と、を備え、
    前記マスタクロックは、
    前記GPS衛星から前記標準時刻を受信するGPS受信部と、
    前記GPS受信部で受信した前記標準時刻を前記スレイブ装置に配信する標準時刻として保持する時刻保持部と、
    前記時刻保持部で保持する前記標準時刻を前記コントローラに送信するマスタクロック側送信部と、
    前記コントローラから送信された前記補正標準時刻を受信するマスタクロック側受信部と、を備え、
    前記時刻保持部は、前記コントローラから前記補正標準時刻を受信した場合、前記補正標準時刻を前記スレイブ装置に配信する標準時刻として保持する、
    ことを特徴とする時刻同期システム。
  2. 前記標準時刻処理部は、前記マスタクロックにおける前記GPS受信部の受信状態および環境情報、他のマスタクロックから受信した前記標準時刻の変動量、他のマスタクロックとの間における時刻および周波数の同期状態、の少なくとも1つを用いて前記複数の標準時刻それぞれを重み付けして前記補正標準時刻を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の時刻同期システム。
  3. 前記標準時刻処理部は、複数の前記マスタクロックのうち通信ができないマスタクロックがある場合は、当該通信ができないマスタクロック以外のマスタクロックから受信した前記標準時刻を用いて前記補正標準時刻を算出し、
    前記コントローラ側送信部は、前記通信ができないマスタクロック以外のマスタクロックに前記補正標準時刻を送信し、
    前記マスタクロックは、隣接する他のマスタクロックと接続するマスタクロック間通信部を更に備えており、前記コントローラと通信できない場合には、前記マスタクロック間通信部により前記他のマスタクロックから前記補正標準時刻を受信する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の時刻同期システム。
  4. 前記マスタクロックは、PTP(Precision Time Protocol)を用いて前記標準時刻を前記スレイブ装置に配信し、
    前記マスタクロック側送信部および前記マスタクロック側受信部は、前記コントローラに接続された送信器および受信器と、前記PTPを用いて時刻情報を送受信するマスタクロック側PTP処理部とによって構成されており、
    前記コントローラ側受信部および前記コントローラ側送信部は、それぞれの前記マスタクロックに対応して設けられた複数の送信器および受信器と、それぞれの前記マスタクロックに対応して設けられ前記PTPを用いて時刻情報を送受信する複数のコントローラ側PTP処理部とによって構成されており、
    前記コントローラは、前記マスタクロック側PTP処理部と前記コントローラ側PTP処理部とを、相互にマスタ状態とスレイブ状態とに切り替えることによって前記標準時刻および前記補正標準時刻を送受信させる切替部を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の時刻同期システム。
  5. GPS(Global Positioning System)衛星から受信した標準時刻をスレイブ装置に配信する複数のマスタクロックと、前記複数のマスタクロックと接続されたコントローラと、における時刻同期方法であって、
    それぞれの前記マスタクロックにおいて前記GPS衛星から前記標準時刻を受信するGPS受信ステップと、
    それぞれの前記マスタクロックにおいて前記GPS衛星から受信した前記標準時刻を前記スレイブ装置に配信する標準時刻として保持する第1の時刻保持ステップと、
    前記GPS衛星から受信した前記標準時刻をそれぞれの前記マスタクロックから前記コントローラに送信する第1の送信ステップと、
    前記コントローラにおいて、それぞれの前記マスタクロックから送信された複数の標準時刻を受信する第1の受信ステップと、
    前記コントローラにおいて、それぞれの前記マスタクロックから受信した前記複数の標準時刻を用いて真の標準時刻と推定される補正標準時刻を算出する標準時刻処理ステップと、
    前記補正標準時刻を前記コントローラからそれぞれの前記マスタクロックに送信する第2の送信ステップと、
    それぞれの前記マスタクロックにおいて前記コントローラから送信された前記補正標準時刻を受信する第2の受信ステップと、
    それぞれの前記マスタクロックにおいて前記補正標準時刻を前記スレイブ装置に配信する標準時刻として保持する第2の時刻保持ステップと、
    を含んだことを特徴とする時刻同期方法。
  6. 前記標準時刻処理ステップでは、前記マスタクロックにおける前記GPS衛星からの前記標準時刻の受信状態および環境情報、他のマスタクロックから受信した前記標準時刻の変動量、他のマスタクロックとの間における時刻および周波数の同期状態、の少なくとも1つを用いて前記複数の標準時刻それぞれを重み付けして前記補正標準時刻を算出する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の時刻同期方法。
  7. 前記標準時刻処理ステップでは、複数の前記マスタクロックのうち通信ができないマスタクロックがある場合は、当該通信ができないマスタクロック以外のマスタクロックから受信した前記標準時刻を用いて前記補正標準時刻を算出し、
    前記第2の送信ステップでは、前記通信ができないマスタクロック以外のマスタクロックに前記補正標準時刻を送信し、
    前記通信ができないマスタクロックにおいて、前記第2の受信ステップに代えて、隣接する他のマスタクロックから前記補正標準時刻を受信するクロック間通信ステップを実行する、
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の時刻同期方法。
  8. 前記マスタクロックは、PTP(Precision Time Protocol)を用いて前記標準時刻を前記スレイブ装置に配信し、
    前記第1の送信ステップおよび第2の受信ステップは、それぞれの前記マスタクロック内に設けられ前記コントローラに接続された送信器および受信器と、前記PTPを用いて時刻情報を送受信するマスタクロック側PTP処理部とによって実行され、
    前記第1の受信ステップおよび前記第2の送信ステップは、前記コントローラ内に設けられそれぞれの前記マスタクロックに接続された複数の送信器および受信器と、それぞれの前記マスタクロックに対応して設けられ前記PTPを用いて時刻情報を送受信する複数のコントローラ側PTP処理部とによって実行され、
    前記コントローラにおいて、前記マスタクロック側PTP処理部と前記コントローラ側PTP処理部とを、相互にマスタ状態とスレイブ状態とに切り替えることによって前記標準時刻および前記補正標準時刻を送受信させる、
    ことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の時刻同期方法。
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