JP2018141693A - 蛍光測定用マルチウェルプレートおよびマルチウェルプレートセット、ならびに蛍光測定用マルチウェルプレートの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ウェルの小容量化に対応しやすく、かつ1つのマルチウェルプレートから別のマルチウェルプレートに試料を容易に移送できるようにする。
【解決手段】試料の蛍光測定に用いるための複数のウェル15を備えた蛍光測定用マルチウェルプレート1であって、複数のウェル15に対応する複数の貫通孔16をプレートの厚さ方向に沿って備える多穴プレート10と、多穴プレート10における貫通孔16の一方の開口面側を閉鎖する透明なフィルム20とを備え、多穴プレート10は、遮光性フィラー6をゴム状弾性体5中に分散して成り、フィルム20と多穴プレート10とは透明な粘着層30を介して固定されている蛍光測定用マルチウェルプレート1およびマルチウェルプレートセット、ならびに蛍光測定用マルチウェルプレートの製造方法。
【選択図】図1
【解決手段】試料の蛍光測定に用いるための複数のウェル15を備えた蛍光測定用マルチウェルプレート1であって、複数のウェル15に対応する複数の貫通孔16をプレートの厚さ方向に沿って備える多穴プレート10と、多穴プレート10における貫通孔16の一方の開口面側を閉鎖する透明なフィルム20とを備え、多穴プレート10は、遮光性フィラー6をゴム状弾性体5中に分散して成り、フィルム20と多穴プレート10とは透明な粘着層30を介して固定されている蛍光測定用マルチウェルプレート1およびマルチウェルプレートセット、ならびに蛍光測定用マルチウェルプレートの製造方法。
【選択図】図1
Description
本発明は、多数のサンプルを蛍光測定するための蛍光測定用マルチウェルプレート、およびそれをペアで組み合わせて使用可能なマルチウェルプレートセット、ならびに蛍光測定用マルチウェルプレートの製造方法に関する。
従来から、創薬プロセスの初期スクリーニングを代表する手法として、マルチウェルプレートを用いた多数サンプルの同時蛍光測定が知られている。従来のマルチウェルプレートは、各ウェルの容量が大きく、試料の分取操作を手動式あるいは自動式の多連ピペット等を用いて行うのには適したものである。しかし、試料の少量化、測定の効率化が益々進むなか、最近では、より微小容量のウェルを多数配列させたマルチウェルプレート(Multi Micro Vessel: MMV)も開発されている。
ところで、第1のMMVのウェル内に充填された試料を第2のMMVに一度に移送することによって、第1のMMVの分取操作を簡便にかつ短時間で行う方法が知られている。より具体的には、第1のMMVのウェルの開口側と、第2のMMVのウェルの開口側とを向かい合わせ、その間に隔離シート(流通孔付き)を挟み、第1のMMVから第2のMMVの方向に遠心力を及ぼしめ、第1のMMVのウェル内の試料を、隔離シートの流通孔を通じて第2のMMVのウェル内に移送する(特許文献1を参照)。かかる方法によれば、多数の試料を入れたMMVから別のMMVへと一挙に移送でき、かつ移送時に液漏れが生じ難い。
上記従来のMMVとしては、熱可塑性樹脂によって構成され、隣り合うウェル間の漏光を防止するため、当該樹脂中に黒色のフィラーを分散させたものが多い。しかし、熱可塑性樹脂では、ウェルの小容量化に対応することが難しくなってきている。また、ユーザの中には、2つのMMV間で試料を一挙に移送操作する際に、隔離シートを用いない方法を望む声もある。
本発明は、上記状況に鑑みてなされたものであり、ウェルの小容量化に対応しやすく、かつ1つのマルチウェルプレートから別のマルチウェルプレートに試料を容易に移送できるようにすることを目的とする。
(1)上記目的を達成するための一実施形態に係る蛍光測定用マルチウェルプレートは、試料の蛍光測定に用いるための複数のウェルを備えた蛍光測定用マルチウェルプレートであって、複数のウェルに対応する複数の貫通孔をプレートの厚さ方向に沿って備える多穴プレートと、多穴プレートにおける貫通孔の一方の開口面側を閉鎖する透明なフィルムとを備え、多穴プレートは遮光性フィラーをゴム状弾性体中に分散して成り、フィルムと多穴プレートとは透明な粘着層を介して固定されている。
(2)別の実施形態に係る蛍光測定用マルチウェルプレートでは、さらに、粘着層は、フィルムの片面にあって、ウェルの底部に露出していても良い。
(3)別の実施形態に係る蛍光測定用マルチウェルプレートでは、また、ゴム状弾性体はシリコーンゴムであっても良い。
(4)別の実施形態に係る蛍光測定用マルチウェルプレートでは、また、フィルムは、シクロオレフィンポリマーのフィルムであっても良い。
(5)別の実施形態に係る蛍光測定用マルチウェルプレートでは、また、粘着層の材料は硬化性シリコーン組成物を主とする材料であっても良い。
(6)別の実施形態に係る蛍光測定用マルチウェルプレートでは、また、遮光性フィラーは、黒色のフィラーであっても良い。
(7)一実施形態に係るマルチウェルプレートセットは、上述のいずれかの蛍光測定用マルチウェルプレートを2つ有し、互いのウェルの開口部を向かい合わせることのできるマルチウェルプレートセットである。
(8)一実施形態に係る蛍光測定用マルチウェルプレートの製造方法は、上述のいずれかの蛍光測定用マルチウェルプレートを製造する方法であって、遮光性フィラーをゴム状弾性体中に分散して成り、複数のウェルに対応する複数の貫通孔をプレートの厚さ方向に沿って備える多穴プレートを作製する多穴プレート作製工程と、多穴プレートにおける貫通孔の一方の開口面側を閉鎖する透明なフィルムの片面に粘着剤を塗布する粘着剤塗布工程と、粘着剤の上から多穴プレートを圧接せしめて、フィルムと多穴プレートとを透明な粘着層を介して固定する固定工程と、を含む。
(9)別の実施形態に係る蛍光測定用マルチウェルプレートの製造方法では、さらに、粘着剤は硬化性シリコーン組成物を主とする粘着剤であっても良い。
本発明によれば、ウェルの小容量化に対応しやすく、かつ1つのマルチウェルプレートから別のマルチウェルプレートに試料を容易に移送できるようにする。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている諸要素およびその組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須であるとは限らない。
1.蛍光測定用マルチウェルプレート
図1は、本発明の実施形態に係る蛍光測定用マルチウェルプレートの斜視図およびその一部Aの拡大図(1A)と、当該斜視図のB−B線で切ったときのB−B線断面図およびその一部Cの拡大図(1B)と、をそれぞれ示す。
図1は、本発明の実施形態に係る蛍光測定用マルチウェルプレートの斜視図およびその一部Aの拡大図(1A)と、当該斜視図のB−B線で切ったときのB−B線断面図およびその一部Cの拡大図(1B)と、をそれぞれ示す。
本発明の実施形態に係る蛍光測定用マルチウェルプレート(以後、単に「マルチウェルプレート」と称する)1は、液体試料(試料の一形態)の蛍光測定に用いるための複数のウェル15を備える。マルチウェルプレート1は、好適には、2つの部材から構成される。1つは、複数のウェル15に対応する複数の貫通孔16をプレートの厚さ方向に沿って備える多穴プレート10である。もう1つは、多穴プレート10における貫通孔16の一方の開口面側を閉鎖する透明なフィルム20である。一部Aの拡大図に示すように、多穴プレート10は、遮光性フィラー6をゴム状弾性体5中に分散して成る。フィルム20と多穴プレート10とは、透明な粘着層30を介して固定されている。粘着層30は、好ましくは、フィルム20の片面(多穴プレート10側の面)にあって、ウェル15の底部に露出している。以下、多穴プレート10、フィルム20および粘着層30の各詳細について説明する。
(1)多穴プレート
多穴プレート10は、平面視に略長方形若しくは略正方形の薄いプレートである。多穴プレート10は、その平面視略中央領域に、プレートの厚さ方向に貫通する貫通孔16を縦32×横32の合計1024個備える。ウェル15の直径については、特に制約されないが、例えば、好適には0.2〜1.0mmの範囲、より好適には0.3〜0.8mmの範囲、さらにより好適には0.4〜0.7mmの範囲に設定可能である。貫通孔16の長さ(多穴プレート10の厚さに相当)は、特に制約されないが、例えば、好適には0.8〜5.0mmの範囲、より好適には1.0〜3.0mmの範囲、さらにより好適には1.5〜2.5mmの範囲に設定可能である
多穴プレート10は、平面視に略長方形若しくは略正方形の薄いプレートである。多穴プレート10は、その平面視略中央領域に、プレートの厚さ方向に貫通する貫通孔16を縦32×横32の合計1024個備える。ウェル15の直径については、特に制約されないが、例えば、好適には0.2〜1.0mmの範囲、より好適には0.3〜0.8mmの範囲、さらにより好適には0.4〜0.7mmの範囲に設定可能である。貫通孔16の長さ(多穴プレート10の厚さに相当)は、特に制約されないが、例えば、好適には0.8〜5.0mmの範囲、より好適には1.0〜3.0mmの範囲、さらにより好適には1.5〜2.5mmの範囲に設定可能である
多穴プレート10は、1つの対角線上両角に1個ずつの凸部11およびもう1本の対角線上の両角に1個ずつの貫通孔12を備える。これら2つの凸部11と2つの貫通孔12は、2つの同形の多穴プレート1,1を重ね合わせる際に、一方の多穴プレート1の凸部11を他方の多穴プレート1の貫通孔12に挿入する方法にて面内平行方向に固定できるようにする部分である。
多穴プレート10は、ゴム状弾性体5中に、遮光性フィラー6の一例である黒色フィラーを分散させた構造を有する。多穴プレート10は、ゴム状弾性体5と、それより質量比率の低い遮光性フィラー6とを含む主にゴム状弾性体5から成る構成体である。遮光性フィラー6をゴム状弾性体5中に分散させるのは、隣り合うウェル15間での漏光およびそれに伴う光の干渉を防止するためである。ゴム状弾性体5としては、例えば、シリコーンゴム、ウレタンゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、天然ゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、ニトリルゴム(NBR)あるいはスチレンブタジエンゴム(SBR)等の熱硬化性エラストマー;ウレタン系、エステル系、スチレン系、オレフィン系、ブタジエン系、フッ素系等の熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの複合物等を例示できる。ゴム状弾性体5として好適な例は、シリコーンゴムである。遮光性フィラー6としては、ウェル15間での透光を防止できれば、特に制約なく、例えば、炭素(グラファイト等)、銅―クロム系複合酸化物、銅−クロム−亜鉛系複合酸化物、硫化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄等に代表される有色顔料を例示できる。ゴム状弾性体5に対する遮光性フィラー6の質量比率は、遮光性フィラー6の種類および大きさ(粒子であれば平均粒子径等、繊維であれば、繊維径および繊維長等)に応じて適宜変更可能である。例えば、遮光性フィラー6の質量比率は、100質量部のゴム状弾性体5に対して、好ましくは0.01〜20質量部、より好ましくは0.1〜10質量部、さらにより好ましくは0.2〜5質量部である。これら有色顔料に代えて、有機染料をゴム状弾性体5に混ぜても良い。この実施形態における多穴プレート10は、シリコーンゴムに粒子状のグラファイトフィラーを分散させたプレートである。
(2)フィルム
フィルム20は、多穴プレート10において多数の貫通孔15を集合させた領域を覆う部材である。ただし、フィルム20は、多穴プレート10の一方の面全体を覆う大きさでも良い。フィルム20は、その厚さ方向に透光性に優れる。フィルム20としては、シクロオレフィンポリマー(COP)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、シリコーンゴム、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)等を例示でき、その中でもより好ましくはCOPやシリコーンゴムを挙げることができる。COPやシリコーンゴムが特に好ましいのは、蛍光観察の際のノイズとなる自家蛍光が低く抑えられるからである。
フィルム20は、多穴プレート10において多数の貫通孔15を集合させた領域を覆う部材である。ただし、フィルム20は、多穴プレート10の一方の面全体を覆う大きさでも良い。フィルム20は、その厚さ方向に透光性に優れる。フィルム20としては、シクロオレフィンポリマー(COP)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、シリコーンゴム、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)等を例示でき、その中でもより好ましくはCOPやシリコーンゴムを挙げることができる。COPやシリコーンゴムが特に好ましいのは、蛍光観察の際のノイズとなる自家蛍光が低く抑えられるからである。
フィルム20の厚さについては、特に制約はないが、ウェル15の底部に届く光量の損失を少なくする必要から、厚さが小さい方が望ましい。ただし、厚さが小さすぎて容易に穴が開くのは好ましくない。このようなバランスの観点から、フィルム20の厚さの好適な範囲は、0.1〜1.0mm、より好適には0.2〜0.8mm、さらにより好適には0.3〜0.6mmである。
(3)粘着層
粘着層30は、多穴プレート10とフィルム20との間に介在して、両者10,20を固定する機能を有する層である。粘着層30は、フィルム20と同様に、透光性に優れる層である。この実施形態では、粘着層30は、ウェル15の一方の開口面に露出している。すなわち、粘着層30は、多穴プレート10とフィルム20との間に存在するのみならず、ウェル15の底部にも存在する。ただし、粘着層30をウェル15の底部に露出させないようにしても良い。
粘着層30は、多穴プレート10とフィルム20との間に介在して、両者10,20を固定する機能を有する層である。粘着層30は、フィルム20と同様に、透光性に優れる層である。この実施形態では、粘着層30は、ウェル15の一方の開口面に露出している。すなわち、粘着層30は、多穴プレート10とフィルム20との間に存在するのみならず、ウェル15の底部にも存在する。ただし、粘着層30をウェル15の底部に露出させないようにしても良い。
この実施形態では、粘着層30は、好ましくは、透明なシリコーンゴム層である。その場合、粘着層30の材料は、好ましくは、硬化性シリコーン組成物を主とする材料である。粘着層30をシリコーンゴムにて構成すると、自家蛍光が抑えられ、また、多穴プレート10をシリコーンゴムで構成した場合にCOPあるいはシリコーンゴム製のフィルム20との接着性にも優れる。粘着層30の厚さについては、特に制約はないが、ウェル15の内部に届く光量の損失を少なくする必要から、薄い方が望ましい。ただし、厚さが小さすぎて粘着性に劣るのは好ましくない。このようなバランスの観点から、粘着層30の厚さの好適な範囲は、0.05〜0.5mm、より好適には0.08〜0.30mm、さらにより好適には0.10〜0.25mmである。
フィルム20および粘着層30は、各面内における厚さのバラツキが極めて低い。このため、同じ強度の励起光をあてた際に、ウェル15に届く光の強度バラツキが小さい。それは、遮光性フィラー6を分散させたゴム状弾性体5の一方の面から窪むウェル15を形成するのに比べて、ウェル15の底部の厚さを、ウェル15間にてより均一に形成できるからである。
2.蛍光測定用マルチウェルプレートの製造方法
図2は、図1の蛍光測定用マルチウェルプレートの製造方法を縦断面視とフローチャートを用いて示す。
図2は、図1の蛍光測定用マルチウェルプレートの製造方法を縦断面視とフローチャートを用いて示す。
マルチウェルプレート1は、多穴プレート作製工程(ステップS100)と、粘着剤塗布工程(ステップS200)と、固定工程(ステップS300)とを経て、好適に製造可能である。以下、各工程の詳細を説明する。
(1)多穴プレート作製工程(ステップS100)
多穴プレート作製工程は、遮光性フィラー6をゴム状弾性体5中に分散して成り、複数のウェル15に対応する複数の貫通孔16をプレートの厚さ方向に沿って備える多穴プレート10を作製する工程である。より具体的には、遮光性フィラー6を硬化性ゴム組成物中に練り込んだ流動物を、多穴プレート10の形態に成形可能な金型に供給し、金型を型締めして加熱・加圧成形を行う。この成形のより好適な方法は、射出成形法である。ただし、一次加硫化後の板状成形物を金型内に入れて二次加硫を行うプレス成型法を用いても良い。また、貫通孔16は、成形時に形成する方が好ましいが、成形後に機械的な手段若しくはレーザー加工によって形成されても良い。
多穴プレート作製工程は、遮光性フィラー6をゴム状弾性体5中に分散して成り、複数のウェル15に対応する複数の貫通孔16をプレートの厚さ方向に沿って備える多穴プレート10を作製する工程である。より具体的には、遮光性フィラー6を硬化性ゴム組成物中に練り込んだ流動物を、多穴プレート10の形態に成形可能な金型に供給し、金型を型締めして加熱・加圧成形を行う。この成形のより好適な方法は、射出成形法である。ただし、一次加硫化後の板状成形物を金型内に入れて二次加硫を行うプレス成型法を用いても良い。また、貫通孔16は、成形時に形成する方が好ましいが、成形後に機械的な手段若しくはレーザー加工によって形成されても良い。
(2)粘着剤塗布工程(ステップS200)
粘着剤塗布工程は、多穴プレート10における貫通孔16の一方の開口面側を閉鎖する透明なフィルム20の片面に粘着剤31を塗布する工程である。粘着剤31は、硬化して粘着層30を形成するものであり、好適には硬化性シリコーン組成物を主とする粘着剤である。この工程では、好ましくは、ロールコーター等を利用して、フィルム20の片側全面に粘着剤31をコーティングする工程である。なお、ロールコーターに代えて、粘着剤31をフィルム20に転写するための如何なる種類の基材を用いても良い。その場合、粘着剤31を基材に塗布して、当該基材の粘着剤31をフィルム20へと転写すれば良い。これによって、粘着剤31をフィルム20の面内均一に載せることができる。
粘着剤塗布工程は、多穴プレート10における貫通孔16の一方の開口面側を閉鎖する透明なフィルム20の片面に粘着剤31を塗布する工程である。粘着剤31は、硬化して粘着層30を形成するものであり、好適には硬化性シリコーン組成物を主とする粘着剤である。この工程では、好ましくは、ロールコーター等を利用して、フィルム20の片側全面に粘着剤31をコーティングする工程である。なお、ロールコーターに代えて、粘着剤31をフィルム20に転写するための如何なる種類の基材を用いても良い。その場合、粘着剤31を基材に塗布して、当該基材の粘着剤31をフィルム20へと転写すれば良い。これによって、粘着剤31をフィルム20の面内均一に載せることができる。
(3)固定工程(ステップS300)
固定工程は、粘着剤31の上から多穴プレート10を圧接せしめて、フィルム20と多穴プレート10とを透明な粘着層30を介して固定する工程である。硬化性シリコーン組成物を主とする粘着剤31をフィルム20の片面にコートしたものに多穴プレート10を固定する方法を用いると、両者10,20を圧接するだけで十分な接着強度が得られるというメリットがある。また、接着剤の塗布のように、乾燥工程も必要なく、さらに被着材となる多穴プレート10の表面改質の工程も不要である。したがって、簡素な工程で、管理項目も少なく、低コストにてマルチウェルプレート1の製造を実現できる。加えて、多穴プレート10とフィルム20の両素材が異なる場合でも、硬化性シリコーン組成物を主とする粘着剤31を用いることにより容易に接着できるというメリットもある。
固定工程は、粘着剤31の上から多穴プレート10を圧接せしめて、フィルム20と多穴プレート10とを透明な粘着層30を介して固定する工程である。硬化性シリコーン組成物を主とする粘着剤31をフィルム20の片面にコートしたものに多穴プレート10を固定する方法を用いると、両者10,20を圧接するだけで十分な接着強度が得られるというメリットがある。また、接着剤の塗布のように、乾燥工程も必要なく、さらに被着材となる多穴プレート10の表面改質の工程も不要である。したがって、簡素な工程で、管理項目も少なく、低コストにてマルチウェルプレート1の製造を実現できる。加えて、多穴プレート10とフィルム20の両素材が異なる場合でも、硬化性シリコーン組成物を主とする粘着剤31を用いることにより容易に接着できるというメリットもある。
3.製造例
硬化性シリコーンゴム組成物(信越化学工業株式会社製の品番:KE−961T−U)100質量部に、黒色顔料(信越化学工業株式会社製の品番:KE−COLOR−BL)0.5質量部および架橋剤(信越化学工業株式会社製の品番:C−8A)0.5質量部を添加し、均一に混合して、加熱加圧成形を行い、多穴プレートを製造した。また、COP製のフィルム(日本ゼオン株式会社製のZeonorFilm、品番:ZF16)に、透明な硬化性シリコーンゴム粘着剤(信越化学工業株式会社製の品番:X−40−3340)を塗布して、粘着剤付きのフィルムを形成した。硬化性シリコーンゴム粘着剤(信越化学工業株式会社製の品番:X−40−3340)に代えて、同社製の品番:X−40−3331−2を用いることもできる。硬化性シリコーンゴム粘着剤の塗布は、ロールコーターを用いて行った。次に、粘着剤付きのフィルム上に、成形後の多穴プレートを圧接して、マルチウェルプレートを完成した。
硬化性シリコーンゴム組成物(信越化学工業株式会社製の品番:KE−961T−U)100質量部に、黒色顔料(信越化学工業株式会社製の品番:KE−COLOR−BL)0.5質量部および架橋剤(信越化学工業株式会社製の品番:C−8A)0.5質量部を添加し、均一に混合して、加熱加圧成形を行い、多穴プレートを製造した。また、COP製のフィルム(日本ゼオン株式会社製のZeonorFilm、品番:ZF16)に、透明な硬化性シリコーンゴム粘着剤(信越化学工業株式会社製の品番:X−40−3340)を塗布して、粘着剤付きのフィルムを形成した。硬化性シリコーンゴム粘着剤(信越化学工業株式会社製の品番:X−40−3340)に代えて、同社製の品番:X−40−3331−2を用いることもできる。硬化性シリコーンゴム粘着剤の塗布は、ロールコーターを用いて行った。次に、粘着剤付きのフィルム上に、成形後の多穴プレートを圧接して、マルチウェルプレートを完成した。
4.使用例
図3は、図1の蛍光測定用マルチウェルプレートの使用状況下の縦断面図を示す。
図3は、図1の蛍光測定用マルチウェルプレートの使用状況下の縦断面図を示す。
液体試料Dを蛍光測定に供するときには、マルチウェルプレート1の各ウェル15に液体試料Dを入れ、液体試料Dを入れたウェル15の底部からフィルム20を透過させるように励起光Pを入光させる。励起光Pは、例えば、レーザー発振機40を用いて出射可能である。また、例えば、ELISA法を適用し、特定のウェル15内の液体試料Dにおいて抗原−抗体反応および酵素−基質反応が生じていれば、当該液体試料Dに励起光Pを当てた際に、酵素−基質反応により生成した蛍光物質の蛍光を計測することができる。試料の一例である液体試料Dに含まれる計測対象物としては、蛍光計測可能であれば特に制約は無いが、例えば、ペプチド又はタンパク質、あるいはそれらの情報をコードしているDNA又はRNA、細菌、真菌、酵母、単細胞浮遊液とした生体細胞、及びハイブリドーマ細胞からなる群から選ばれるいずれか1または2以上である。
5.マイクロウェルプレートセット
図4は、図1の蛍光測定用マルチウェルプレートを2組備えるマイクロウェルプレートセットを使用する状況であって、それら2枚の蛍光測定用マルチウェルプレートを重ねる前の状況の斜視図(4A)および2枚の蛍光測定用マルチウェルプレートを重ねて、一方の蛍光測定用マルチウェルプレートのウェル内の液体試料Dを他方の蛍光測定用マルチウェルプレートのウェル内に移送する状況の断面図(4B)をそれぞれ示す。
図4は、図1の蛍光測定用マルチウェルプレートを2組備えるマイクロウェルプレートセットを使用する状況であって、それら2枚の蛍光測定用マルチウェルプレートを重ねる前の状況の斜視図(4A)および2枚の蛍光測定用マルチウェルプレートを重ねて、一方の蛍光測定用マルチウェルプレートのウェル内の液体試料Dを他方の蛍光測定用マルチウェルプレートのウェル内に移送する状況の断面図(4B)をそれぞれ示す。
2枚の同形のマルチウェルプレート1を重ねる場合、互いのウェル15の開口部同士を向かい合わせ、一方のマルチウェルプレート1の凸部11を他方のマルチウェルプレート1の貫通孔12に挿入する。このような同形のマルチウェルプレート1を2つ備えたマイクロウェルプレートセット2を用いると、一方のマルチウェルプレート1から他方のマルチウェルプレート1への液体試料Dの移送が可能となる。例えば、一方のマルチウェルプレート1の各ウェル15に入れられた液体試料Dを他方のマルチウェルプレート1の空のウェル15に移送することが可能であると共に、一方のマルチウェルプレート1の各ウェル15に入れられた液体試料Dを他方のマルチウェルプレート1の別の試料を入れたウェル15に移送して混合若しくは反応させることも可能である。
図4(4B)に示す例は、一方のマルチウェルプレート1の各ウェル15に入れられた液体試料Dを他方のマルチウェルプレート1の空のウェル15に移送する例である。対向するウェル15同士の開口部を合わせるように、2つのマルチウェルプレート1,1を重ね(a)、遠心等の手法によって一方のマルチウェルプレート1から他方のマルチウェルプレート1の方向に力を及ぼす。この結果、一方のマルチウェルプレート1の各ウェル15に入れられた液体試料Dを他方のマルチウェルプレート1の空のウェル15に一斉に移送することができる。
マルチウェルプレート1を構成する多穴プレート10は、主にゴム状弾性体5から成るため、ゴム状弾性体5の有する柔軟性を持った構成体である。このため、2つのマルチウェルプレート1,1を互いのウェル15の開口部同士を向かい合わせるように重ね合わせたときに、開口部の周辺領域が密着しやすい。このため、硬質樹脂等からなるマルチウェルプレートを用いて液体試料Dを移送する従来法に比べて、隔離シートを用いることなく、容易かつ安全に液体試料Dの移送が可能である。
マルチウェルプレートセット2は、上記のように、マルチウェルプレート1,1を2つ有し、互いのウェル15の開口部を向かい合わせることのできるものである。かかるマイクロウェルプレートセット2は、例えば、次のような使用を可能とする。1つのマイクロウェルプレート1中に所望のプロモーター配列等を有するDNAを入れて増幅させる。増幅終了後、このマイクロウェルプレート1をオリジナルとしてレプリカを上記と同様にして作成する。オリジナルの各ウェル15に、インビトロ翻訳を行うためのバッファーを入れ、翻訳物であるペプチドを得ることができる。このオリジナル中に、ペプチドを結合させることができるタンパク質、例えば、ストレプトアビジンを固定した磁性粒子と、ビオチンに固定した標的タンパク質とを入れ、標的物質と、これに結合するコード配列を含むDNAが増幅されたか否かを、それらの結合によって観察することができる。結合していた場合には、例えば、さらに、蛍光標識を結合させ、標的タンパク質を含む複合体を酵素で切断し、上清を集めて蛍光を測定することができる。
また、蛍光を発しているウェル15の内容物を回収し、マイクロ温度勾配ゲル電気泳動を行うことによって、ゲノムプロファイルのクラスタリングや、シーケンシングを行うこともできる。このときに、受容側のウェル15中には、種々の増幅されたペプチドが含まれている。このため、各ウェル15中に、例えば、標的タンパク質と結合したビオチンとストレプトアビジンを結合させた磁性粒子を入れることによって、標的タンパク質と結合するペプチドを選択することができる。
6.その他の実施形態
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の変形を施した形態で実施可能である。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の変形を施した形態で実施可能である。
例えば、多穴プレート10を構成する主材として、シリコーンゴム以外のゴム状弾性体5を用いても良い。さらに、フィルム20として、シクロオレフィンポリマー以外の材料から主に構成されるフィルムを用いても良い。また、粘着層30の材料として、硬化性シリコーン組成物を主とする材料以外を用いても良い。
本発明は、ウェル内の試料に対する蛍光分析に用いることができる。
1・・・蛍光測定用マルチウェルプレート、2・・・マルチウェルプレートセット、5・・・ゴム状弾性体、6・・・遮光性フィラー、10・・・多穴プレート、15・・・ウェル、16・・・貫通孔、20・・・フィルム、30・・・粘着層、31・・・粘着剤、D・・・液体試料(試料の一形態)。
Claims (9)
- 試料の蛍光測定に用いるための複数のウェルを備えた蛍光測定用マルチウェルプレートであって、
前記複数のウェルに対応する複数の貫通孔をプレートの厚さ方向に沿って備える多穴プレートと、
前記多穴プレートにおける前記貫通孔の一方の開口面側を閉鎖する透明なフィルムと、
を備え、
前記多穴プレートは、遮光性フィラーをゴム状弾性体中に分散して成り、
前記フィルムと前記多穴プレートとは透明な粘着層を介して固定されている蛍光測定用マルチウェルプレート。 - 前記粘着層は、前記フィルムの片面にあって、前記ウェルの底部に露出している請求項1に記載の蛍光測定用マルチウェルプレート。
- 前記ゴム状弾性体は、シリコーンゴムである請求項1または2に記載の蛍光測定用マルチウェルプレート。
- 前記フィルムは、シクロオレフィンポリマーのフィルムである請求項1から3のいずれか1項に記載の蛍光測定用マルチウェルプレート。
- 前記粘着層の材料は、硬化性シリコーン組成物を主とする材料である請求項1から4のいずれか1項に記載の蛍光測定用マルチウェルプレート。
- 前記遮光性フィラーは、黒色のフィラーである請求項1から5のいずれか1項に記載の蛍光測定用マルチウェルプレート。
- 請求項1から6のいずれか1項に記載の蛍光測定用マルチウェルプレートを2つ有し、互いのウェルの開口部を向かい合わせることのできるマルチウェルプレートセット。
- 請求項1から6のいずれか1項に記載の蛍光測定用マルチウェルプレートを製造する方法であって、
遮光性フィラーをゴム状弾性体中に分散して成り、複数のウェルに対応する複数の貫通孔をプレートの厚さ方向に沿って備える多穴プレートを作製する多穴プレート作製工程と、
前記多穴プレートにおける前記貫通孔の一方の開口面側を閉鎖する透明なフィルムの片面に粘着剤を塗布する粘着剤塗布工程と、
前記粘着剤の上から前記多穴プレートを圧接せしめて、前記フィルムと前記多穴プレートとを透明な粘着層を介して固定する固定工程と、
を含む蛍光測定用マルチウェルプレートの製造方法。 - 前記粘着剤は、硬化性シリコーン組成物を主とする粘着剤である請求項8に記載の蛍光測定用マルチウェルプレートの製造方法。
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