JP2018139978A - 眼科装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】眼科装置は、データ収集部と、ビームサイズ変更部と、取得部と、を含む。データ収集部は、光ビームを用いて被検眼をスキャンすることによりデータを収集する。ビームサイズ変更部は、光ビームのサイズを変更する。取得部は、ビームサイズ変更によりサイズが変更された光ビームを用いてデータ収集部により収集されたデータに基づいて被検眼に関するデータを取得する。
【選択図】図3
Description
また、実施形態に係る眼科装置の第2態様は、第1態様において、前記データ収集部により収集された前記データに基づいて前記ビームサイズ変更部を制御する制御部を含んでもよい。
また、実施形態に係る眼科装置の第3態様は、第2態様において、前記取得部は、前記データに基づいて前記被検眼の画像を形成する画像形成部を含み、前記画像形成部により形成された前記画像の画質を評価する評価部を含み、前記制御部は、前記評価部による評価結果に基づいて前記ビームサイズ変更部を制御してもよい。
また、実施形態に係る眼科装置の第4態様では、前記取得部は、光コヒーレンストモグラフィを用いて収集された前記データに基づいて前記被検眼の断層像を取得し、前記評価部は、前記断層像の輝度に対応した評価値を算出し、前記制御部は、前記評価部により算出された前記評価値に基づいて前記断層像の輝度が最大になるように前記ビームサイズ変更部を制御してもよい。
また、実施形態に係る眼科装置の第5態様では、第4態様において、前記評価部は、前記断層像における前記光ビームの深度方向の画素値に基づいて前記評価値を算出してもよい。
また、実施形態に係る眼科装置の第6態様では、第4態様又は第5態様において、前記制御部は、前記評価値が第1輝度に対応した第1評価値のとき前記光ビームのサイズが第1サイズになるように前記ビームサイズ変更部を制御し、前記評価値が前記第1輝度より低い第2輝度に対応した第2評価値のとき前記光ビームのサイズが前記第1サイズより小さい第2サイズになるように前記ビームサイズ変更部を制御してもよい。
また、実施形態に係る眼科装置の第7態様では、第2態様〜第6態様のいずれかにおいて、前記光ビームの光路に配置され、前記光路に沿って移動可能な合焦レンズと、前記合焦レンズを前記光路に沿って移動する移動機構と、を含み、前記制御部は、前記移動機構を制御することにより前記光ビームの焦点位置を所定の位置に変更した後に、前記ビームサイズ変更部の制御を行ってもよい。
また、実施形態に係る眼科装置の第8態様は、第1態様において、前記光ビームのサイズを指定する指定部と、前記指定部により指定されたサイズになるように前記ビームサイズ変更部を制御する制御部と、を含んでもよい。
また、実施形態に係る眼科装置の第9態様は、第1態様〜第8態様において、前記ビームサイズ変更部は、絞りと、前記光ビームの光路に対して前記絞りを挿脱する挿脱機構と、を含んでもよい。
また、実施形態に係る眼科装置の第10態様は、第9態様において、前記データ収集部は、光源からの光を測定光と参照光とに分割し、前記測定光を前記光ビームとして被検眼に入射させ、前記被検眼からの前記測定光の戻り光と前記参照光との干渉光を検出する干渉光学系と、前記測定光を平行光束にするコリメータレンズと、前記コリメータレンズにより平行光束とされた前記測定光を偏向する光スキャナと、を含み、前記挿脱機構は、前記コリメータレンズと前記光スキャナとの間の前記測定光の光路に対して前記絞りを挿脱してもよい。
また、実施形態に係る眼科装置の第11態様は、第2態様〜第8態様のいずれかにおいて、前記ビームサイズ変更部は、前記光ビームの光路に配置されたバリフォーカルレンズ又はズームレンズを含み、前記制御部は、前記バリフォーカルレンズ又は前記ズームレンズを制御してもよい。
また、実施形態に係る眼科装置の第12態様では、第11態様において、前記データ収集部は、光源からの光を測定光と参照光とに分割し、前記測定光を前記光ビームとして被検眼に入射させ、前記被検眼からの前記測定光の戻り光と前記参照光との干渉光を検出する干渉光学系と、前記測定光を偏向する光スキャナと、を含み、前記バリフォーカルレンズ又は前記ズームレンズは、前記光源と前記光スキャナとの間に配置されていてもよい。
なお、上記した複数の請求項に係る構成を任意に組み合わせることが可能である。
第1実施形態に係る眼科装置は、被検眼に対してOCTを実行することにより取得されたスキャンデータに基づいて測定光のビーム径を変更し、変更されたビーム径を有する測定光を用いて被検眼に関する情報を取得する。
図1に示すように、実施形態に係る眼科装置1は、眼底カメラユニット2、OCTユニット100及び演算制御ユニット200を含む。眼底カメラユニット2は、従来の眼底カメラとほぼ同様の光学系を有する。OCTユニット100には、OCTを実行するための光学系が設けられている。演算制御ユニット200は、各種の演算処理や制御処理等を実行するプロセッサを具備している。
眼底カメラユニット2には、被検眼Eの眼底Efの表面形態を表す2次元画像(眼底像)を取得するための光学系が設けられている。眼底像には、観察画像や撮影画像などが含まれる。観察画像は、例えば、近赤外光を用いて所定のフレームレートで形成されるモノクロの動画像である。撮影画像は、例えば、可視光をフラッシュ発光して得られるカラー画像、又は近赤外光若しくは可視光を照明光として用いたモノクロの静止画像であってもよい。眼底カメラユニット2は、これら以外の画像、例えばフルオレセイン蛍光画像やインドシアニングリーン蛍光画像や自発蛍光画像などを取得可能に構成されていてもよい。
OCTユニット100の構成の一例を図2に示す。OCTユニット100には、被検眼EのOCT画像を取得するための光学系が設けられている。この光学系は、波長掃引型(波長走査型)光源からの光を測定光と参照光とに分割し、被検眼Eからの測定光の戻り光と参照光路を経由した参照光とを干渉させて干渉光を生成し、この干渉光を検出する干渉光学系である。干渉光学系による干渉光の検出結果(検出信号)は、干渉光のスペクトルを示す干渉信号であり、演算制御ユニット200に送られる。
演算制御ユニット200の構成について説明する。演算制御ユニット200は、検出器125から入力される干渉信号を解析して被検眼EのOCT画像を形成したり、被検眼Eの眼内距離を算出したりする。OCT画像を形成するための演算処理や眼内距離を算出するための処理は、従来のスウェプトソースタイプの眼科装置と同様である。
眼科装置1の制御系(処理系)の構成について図3を参照しつつ説明する。なお、図3においては、眼科装置1のいくつかの構成要素が省略されており、この実施形態を説明するために特に必要な構成要素が選択的に示されている。
演算制御ユニット200は、制御部210と、画像形成部220と、データ処理部230とを含む。制御部210は、例えば、マイクロプロセッサ、RAM、ROM、ハードディスクドライブ、通信インターフェイス等を含んで構成される。制御部210には、主制御部211と記憶部212とが設けられている。
主制御部211は前述の各種制御を行う。特に、図3に示すように、主制御部211は、眼底カメラユニット2の移動機構31A、挿脱機構80A、CCDイメージセンサ35及び38、LCD39、光路長変更部41、及び光スキャナ42を制御する。また、主制御部211は、OCTユニット100の光源ユニット101、移動機構114A、検出器125及びDAQ130などを制御する。
記憶部212は、各種のデータを記憶する。記憶部212に記憶されるデータとしては、例えば、眼科装置1の動作モード、OCT画像の画像データ、眼底像の画像データ、被検眼の眼内距離データ、被検眼情報などがある。被検眼情報は、患者IDや氏名などの被検者に関する情報や、左眼/右眼の識別情報などの被検眼に関する情報を含む。また、記憶部212には、眼科装置1を動作させるための各種プログラムやデータが記憶されている。
画像形成部220は、検出器125(DAQ130)からの干渉信号に基づいて眼底Efや前眼部などの被検眼Eの断層像の画像データを形成する。すなわち、画像形成部220は、干渉光学系による干渉光LCの検出結果に基づいて被検眼Eの画像データを形成する。この処理には、ノイズ除去(ノイズ低減)、フィルタ処理、FFT(Fast Fourier Transform)などの処理が含まれている。このようにして取得される画像データは、複数のAライン(被検眼E内における各測定光LSの経路)における反射強度プロファイルを画像化することにより形成された一群の画像データを含むデータセットである。
データ処理部230は、画像形成部220により形成された画像に対して各種のデータ処理(画像処理)や解析処理を施す。例えば、データ処理部230は、画像の輝度補正や分散補正等の補正処理を実行する。また、データ処理部230は、眼底カメラユニット2により得られた画像(眼底像、前眼部像等)に対して各種の画像処理や解析処理を施す。
ユーザインターフェイス240には、表示部241と操作部242とが含まれる。表示部241は、前述した演算制御ユニット200の表示デバイスや表示装置3を含んで構成される。操作部242は、前述した演算制御ユニット200の操作デバイスを含んで構成される。操作部242には、眼科装置1の筐体や外部に設けられた各種のボタンやキーが含まれていてもよい。また、表示部241は、眼底カメラユニット2の筺体に設けられたタッチパネルなどの各種表示デバイスを含んでいてもよい。
第1実施形態に係る眼科装置1の動作について説明する。
まず、主制御部211は、挿脱機構80Aを制御して測定光路から絞り80を退避させる。それにより、測定光LSのビーム径は第1ビーム径(初期ビーム径)に設定される。主制御部211は、例えば操作部242に対するユーザの操作内容に基づいてアライメント光学系50により被検眼Eにアライメント視標を投影させ、その後、撮影光学系30を制御することにより被検眼Eの前眼部が描出された前眼部像を取得させる。
次に、主制御部211は、公知の手法で、S1において取得された前眼部像に基づいて図示しない光学系駆動部を制御することにより被検眼Eに対する装置光学系の位置合わせを行う(x方向、y方向及びz方向)。
主制御部211は、光スキャナ42をあらかじめ決められた初期位置にセットする。
主制御部211は、光源ユニット101をオンにし、光スキャナ42を制御することにより光源ユニット101からの光L0に基づく測定光LSで被検眼Eのスキャンを開始させる。例えば、画像形成部220は、主制御部211からの制御を受け、上記のように検出器125による干渉光の検出結果に基づいて被検眼E(例えば、眼底Ef)のOCT画像(断層像)を形成する。
主制御部211は、検出器125により得られた干渉光の検出信号に基づいて測定光LSの焦点位置を変更する。主制御部211は、例えば、所定の干渉光の検出信号の振幅が最大になるように移動機構43Dを制御することにより測定光LSの焦点位置を変更する。
続いて、主制御部211は、xy平面における所定の走査位置について検出器125により検出された干渉光LCの検出結果に対応した検出信号の深度方向のSNRを評価部231に評価させる。例えば、主制御部211は、S5において焦点位置が変更された測定光LSを用いて再びOCTスキャンを開始させ、取得された被検眼Eの断層像又はS4において取得された被検眼Eの断層像における深度方向の画素値を積算した評価値を評価部231に算出させる。主制御部211は、求められた評価値(すなわち、OCTスキャンにより得られたスキャンデータ)に基づいて測定光LSのビーム径を変更する。
主制御部211は、再び、光スキャナ42を制御することにより光源ユニット101からの光L0に基づく測定光LSで被検眼Eのスキャンを開始させる。例えば、主制御部211は、検出器125による干渉光の検出結果に基づいて被検眼EのOCT画像を画像形成部220に形成させる。また、主制御部211は、眼底Ef又は前眼部における所定の眼内距離を眼内距離算出部232に算出させるようにしてもよい。例えば、主制御部211は、検出器125による干渉光の検出結果に基づいて、角膜厚、前房深度、水晶体厚及び眼軸長の少なくとも1つを眼内距離算出部232に算出させる。
続いて、主制御部211は、次のOCT計測を行うか否かを判定する。主制御部211は、操作部242に対するユーザの操作内容に基づいて、次のOCT計測を行うか否かを判定することができる。次のOCT計測を行うと判定されたとき(S8:N)、眼科装置1の動作はS1に移行する。次のOCT計測を行わないと判定されたとき(S8:Y)、眼科装置1の動作は終了する(エンド)。
第1実施形態では、測定光路に対して絞り80を挿脱することにより測定光LSのビーム径を変更する場合について説明したが、実施形態に係る眼科装置の構成はこれに限定されるものではない。例えば、測定光LSの光束を制限することなく測定光LSのビーム径を変更することが可能である。以下では、第2実施形態に係る眼科装置について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
実施形態に係る眼科装置の効果について説明する。
以上に示された実施形態は、この発明を実施するための一例に過ぎない。この発明を実施しようとする者は、この発明の要旨の範囲内において任意の変形、省略、追加等を施すことが可能である。
40 コリメータレンズユニット
42 光スキャナ
80 絞り
80A 挿脱機構
90 バリフォーカルレンズ
92A 移動機構
100 OCTユニット
200、200a 演算制御ユニット
210、210a 制御部
211、211a 主制御部
230 データ処理部
231 評価部
232 眼内距離算出部
220 画像形成部
242 操作部
E 被検眼
LC 干渉光
LR 参照光
LS 測定光
Claims (12)
- 光ビームを用いて被検眼をスキャンすることによりデータを収集するデータ収集部と、
前記光ビームのサイズを変更するビームサイズ変更部と、
前記ビームサイズ変更によりサイズが変更された前記光ビームを用いて前記データ収集部により収集されたデータに基づいて前記被検眼に関するデータを取得する取得部と、
を含む眼科装置。 - 前記データ収集部により収集された前記データに基づいて前記ビームサイズ変更部を制御する制御部を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。 - 前記取得部は、前記データに基づいて前記被検眼の画像を形成する画像形成部を含み、
前記画像形成部により形成された前記画像の画質を評価する評価部を含み、
前記制御部は、前記評価部による評価結果に基づいて前記ビームサイズ変更部を制御する
ことを特徴とする請求項2に記載の眼科装置。 - 前記取得部は、光コヒーレンストモグラフィを用いて収集された前記データに基づいて前記被検眼の断層像を取得し、
前記評価部は、前記断層像の輝度に対応した評価値を算出し、
前記制御部は、前記評価部により算出された前記評価値に基づいて前記断層像の輝度が最大になるように前記ビームサイズ変更部を制御する
ことを特徴とする請求項3に記載の眼科装置。 - 前記評価部は、前記断層像における前記光ビームの深度方向の画素値に基づいて前記評価値を算出する
ことを特徴とする請求項4に記載の眼科装置。 - 前記制御部は、前記評価値が第1輝度に対応した第1評価値のとき前記光ビームのサイズが第1サイズになるように前記ビームサイズ変更部を制御し、前記評価値が前記第1輝度より低い第2輝度に対応した第2評価値のとき前記光ビームのサイズが前記第1サイズより小さい第2サイズになるように前記ビームサイズ変更部を制御する
ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の眼科装置。 - 前記光ビームの光路に配置され、前記光路に沿って移動可能な合焦レンズと、
前記合焦レンズを前記光路に沿って移動する移動機構と、
を含み、
前記制御部は、前記移動機構を制御することにより前記光ビームの焦点位置を所定の位置に変更した後に、前記ビームサイズ変更部の制御を行う
ことを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれか一項に記載の眼科装置。 - 前記光ビームのサイズを指定する指定部と、
前記指定部により指定されたサイズになるように前記ビームサイズ変更部を制御する制御部と、
を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。 - 前記ビームサイズ変更部は、
絞りと、
前記光ビームの光路に対して前記絞りを挿脱する挿脱機構と、
を含む
ことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の眼科装置。 - 前記データ収集部は、
光源からの光を測定光と参照光とに分割し、前記測定光を前記光ビームとして被検眼に入射させ、前記被検眼からの前記測定光の戻り光と前記参照光との干渉光を検出する干渉光学系と、
前記測定光を平行光束にするコリメータレンズと、
前記コリメータレンズにより平行光束とされた前記測定光を偏向する光スキャナと、
を含み、
前記挿脱機構は、前記コリメータレンズと前記光スキャナとの間の前記測定光の光路に対して前記絞りを挿脱する
ことを特徴とする請求項9に記載の眼科装置。 - 前記ビームサイズ変更部は、前記光ビームの光路に配置されたバリフォーカルレンズ又はズームレンズを含み、
前記制御部は、前記バリフォーカルレンズ又は前記ズームレンズを制御する
ことを特徴とする請求項2〜請求項8のいずれか一項に記載の眼科装置。 - 前記データ収集部は、
光源からの光を測定光と参照光とに分割し、前記測定光を前記光ビームとして被検眼に入射させ、前記被検眼からの前記測定光の戻り光と前記参照光との干渉光を検出する干渉光学系と、
前記測定光を偏向する光スキャナと、
を含み、
前記バリフォーカルレンズ又は前記ズームレンズは、前記光源と前記光スキャナとの間に配置されている
ことを特徴とする請求項11に記載の眼科装置。
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