JP2018136629A - 監視装置、監視システム、監視方法、通信端末、及びプログラム - Google Patents

監視装置、監視システム、監視方法、通信端末、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】投稿情報に基づいて対象に対する対処が判断される場合において、不適切な判断を減らす。【解決手段】受信手段は、各ユーザーによって知覚された対象に関する情報を含む投稿情報を、通信端末10から受信する。算出手段は、受信手段により受信された投稿情報の数に基づいて、対象に対する要対処度を示す値を設定する。出力手段は、設定手段により設定された値に応じた情報を出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、不審物を監視する技術に関する。
不審物を監視する技術が知られている。例えば特許文献1には、撮影用カメラにより撮影された画像に基づいて不審者候補の人物画像が地域の住人に配信され、各住人による不審者であるか否かの判定に従って不審者を登録する技術が記載されている。
特開2013−65187号公報
マラソン等のイベントにおける公衆の警備においては、警備員より先に、一般の観客やイベントのスタッフが不審物を目撃する場合がある。このような場合に、例えば観客がSNS(Social Networking Service)を利用して投稿した情報を不審物の監視に活用できれば、より迅速に不審物を発見することができる。一方、このような情報の中には、誤解に基づく情報や誤った情報もあり、一つひとつの情報については必ずしも信憑性が高いとは言えない。そのため、これらの情報を全て信用して不審物の監視を行うと、本来対処が必要ない対象に対しても対処指示が行われる等、対象に対する対処について不適切な判断が増える可能性がある。
本発明は、投稿情報に基づいて対象に対する対処を判断する場合において、不適切な判断を減らすことを目的とする。
本発明は、各ユーザーによって知覚された対象に関する情報を含む投稿情報を、通信端末から受信する受信手段と、前記受信された投稿情報の数に基づいて、前記対象に対する要対処度を示す値を設定する設定手段と、前記設定された値に応じた情報を出力する出力手段とを備える監視装置を提供する。
ユーザーによって知覚されたとは、ユーザーによって目撃された、ユーザーが聴いた、ユーザーがにおいを嗅いだなどである。
前記設定手段は、前記投稿情報の数が閾値以上である場合には、前記値を増加させてもよい。
前記投稿情報は、前記情報が取得された位置を示す位置情報を含み、前記監視装置は、前記位置情報により示される前記位置が属する範囲に基づいて、前記閾値を変更する変更手段を更に備えてもよい。
前記投稿情報は、前記情報が取得された位置を示す位置情報を含み、前記監視装置は、前記位置情報により示される前記位置が属する範囲の混雑度を取得する取得手段と、前記取得された混雑度に基づいて、前記閾値を変更する変更手段とを更に備えてもよい。
前記監視装置は、前記受信された投稿情報の数の増加量に基づいて、前記閾値を変更する変更手段を更に備えてもよい。
前記出力手段は、前記設定された値が基準値以上である場合には、前記対象に対する対処指示を出力してもよい。
前記出力手段は、前記設定された値に応じて緊急度の異なる対処指示を出力してもよい。
本発明は、監視装置と、通信回線を介して前記監視装置と通信を行う通信端末と、前記通信端末に設けられ、各ユーザーによって知覚された対象に関する情報を含む投稿情報を前記監視装置に送信する送信手段と、前記監視装置に設けられ、前記通信端末から送信された前記投稿情報を受信する受信手段と、前記受信された投稿情報の数に基づいて、前記対象に対する要対処度を示す値を設定する設定手段と、前記設定された値に応じた情報を出力する出力手段とを備える監視システムを提供する。
本発明は、各ユーザーによって知覚された対象に関する情報を含む投稿情報を、通信端末から受信するステップと、前記受信された投稿情報の数に基づいて、前記対象に対する要対処度を示す値を設定するステップと、前記設定された値に応じた情報を出力するステップとを備える監視方法を提供する。
本発明は、ユーザーによって知覚された対象に関する情報を含む投稿情報を生成する生成手段と、前記生成された投稿情報を監視装置に送信する送信手段とを備え、前記監視装置は、前記送信された投稿情報を含む少なくとも1つの投稿情報を、少なくとも1つの通信端末から受信する受信手段と、前記受信された投稿情報の数に基づいて、前記対象に対する要対処度を示す値を設定する設定手段と、前記設定された値に応じた情報を出力する出力手段とを備える通信端末を提供する。
本発明は、コンピュータに、各ユーザーによって知覚された対象に関する情報を含む投稿情報を、通信端末から受信するステップと、前記受信された投稿情報の数に基づいて、前記対象に対する要対処度を示す値を設定するステップと、前記設定された値に応じた情報を出力するステップとを実行させるためのプログラムを提供する。
本発明は、コンピュータに、ユーザーによって知覚された対象に関する情報を含む投稿情報を生成するステップと、前記生成された投稿情報を監視装置に送信するステップとを実行させるためのプログラムであって、前記監視装置は、前記送信された投稿情報を含む少なくとも1つの投稿情報を、少なくとも1つの通信端末から受信する受信手段と、前記受信された投稿情報の数に基づいて、前記対象に対する要対処度を示す値を設定する設定手段と、前記設定された値に応じた情報を出力する出力手段とを備えるプログラムを提供する。
本発明によれば、投稿情報に基づいて対象に対する対処を判断する場合において、不適切な判断を減らすことができる。
実施形態に係る監視システム1の構成の一例を示す図。 通信端末10のハードウェア構成の一例を示す図。 サーバー装置20のハードウェア構成の一例を示す図。 監視システム1の機能構成の一例を示す図。 監視システム1の動作の一例を示すシーケンスチャート。 監視システム1の監視対象の領域200の一例を示す図。 投稿情報の生成画面210の一例を示す図。 設定テーブル111の一例を示す図。 監視画面220の一例を示す図。 指示画面230の一例を示す図。 変形例に係る変更テーブル112の一例を示す図。 変形例に係る重み付けテーブル113の一例を示す図。
構成
図1は、本実施形態に係る監視システム1の構成の一例を示す図である。監視システム1は、例えばマラソン大会等の公衆で行われるイベントにおける不審物の監視に用いられる。この不審物には、物だけでなく人も含まれる。監視システム1は、複数の通信端末10と、サーバー装置20と、オペレーション端末30とを備える。なお、図1に示す例では、サーバー装置20の数及びオペレーション端末30の数はいずれも単数であるが、サーバー装置20の数及びオペレーション端末30の数は複数であってもよい。
各通信端末10とサーバー装置20とは、通信回線40を介して接続される。通信回線40は、各通信端末10とサーバー装置20との間の通信を伝送する。通信回線40には、例えばインターネットと無線通信ネットワークとが含まれる。無線通信ネットワークには、基地局が接続される。各通信端末10は、この基地局を介して通信回線40に無線で接続される。なお、通信回線40は、インターネットと無線通信ネットワークとを含むものに限定されず、その他の通信回線により構成されてもよい。
通信端末10は、無線通信機能を有し、通信回線40を介してサーバー装置20と通信を行うコンピュータである。通信端末10は、各ユーザーにより持ち運ばれて使用される。通信端末10は、例えばスマートフォン、携帯電話、又はタブレット端末であってもよい。通信端末10のユーザーには、例えばイベントの警備員、イベントのスタッフ、及びイベントの観客が含まれる。警備員は、例えばイベントの警備を行う事業者により雇用された人である。スタッフは、例えばイベントの関係者やイベントを支援する人であり、警備員以外の人である。観客は、警備員及びスタッフ以外の不特定多数の人である。
サーバー装置20及びオペレーション端末30は、監視センター50内に設置される。監視センター50は、例えばイベントにおいて不審物の監視を行うための施設である。サーバー装置20は、不審物の監視に関する処理を行うコンピュータである。オペレーション端末30は、サーバー装置20に対する情報の入出力に用いられるコンピュータである。オペレーション端末30は、不審物を監視するオペレーターにより使用される。オペレーション端末30は、例えばパーソナルコンピュータであってもよい。
サーバー装置20とオペレーション端末30とは、通信回線60を介して接続される。通信回線60は、サーバー装置20とオペレーション端末30との間の通信を伝送する。通信回線60は、例えばLAN(Local Area Network)等のプライベートネットワークであってもよい。
図2は、通信端末10のハードウェア構成の一例を示す図である。通信端末10は、プロセッサー11と、メモリー12と、通信インタフェース13と、ストレージ14と、入力デバイス15と、表示デバイス16と、カメラ17と、測位センサー18とを備える。
プロセッサー11は、プログラムをメモリー12に読み出して実行することにより、各種の処理を実行する。プロセッサー11としては、例えばCPU(Central Processing Unit)が用いられてもよい。メモリー12は、プロセッサー11により実行されるプログラムを記憶する。メモリー12としては、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はこれらの組み合わせが用いられてもよい。通信インタフェース13は、通信回線40を介して、サーバー装置20とデータ通信を行う。ストレージ14は、各種のデータ及びプログラムを記憶する。ストレージ14としては、例えばハードディスク、フラッシュメモリー、又はこれらの組み合わせが用いられてもよい。
入力デバイス15は、各種の情報の入力に用いられる。入力デバイス15は、例えば物理ボタン、タッチパネルを構成するタッチセンサー、又はこれらの組み合わせが用いられてもよい。表示デバイス16は、各種の情報を表示する。表示デバイス16としては、例えば液晶ディスプレイが用いられてもよい。カメラ17は、被写体の画像を撮影する。カメラ17は、例えば光学系と撮像素子とを有し、光学系により被写体の画像を撮像素子上に結像させることにより、被写体の画像を撮影する。カメラ17としては、例えばデジタルカメラが用いられてもよい。測位センサー18は、通信端末10の位置を測定する。測位センサー18としては、例えばGPS(Global Positioning System)受信機が用いられてもよい。
また、通信端末10は、計時機能を有する。この計時機能は、ハードウェアにより実現されてもよいし、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現されてもよい。例えば通信端末10は時間を計測するクロックを備え、このクロックにより時間を計測してもよい。また、通信端末10は、計時機能を実現するためのプログラムをメモリー12又はストレージ14に記憶し、プロセッサー11がこのプログラムを実行することにより、時間を計測してもよい。
図3は、サーバー装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバー装置20は、プロセッサー21と、メモリー22と、通信インタフェース23と、ストレージ24とを備える。
プロセッサー21は、プログラムをメモリー22に読み出して実行することにより、各種の処理を実行する。プロセッサー21としては、例えばCPUが用いられる。メモリー22は、プロセッサー21により実行されるプログラムを記憶する。メモリー22としては、例えばROM、RAM、又はこれらの組み合わせが用いられてもよい。通信インタフェース23は、通信回線40を介して、各通信端末10とデータ通信を行う。また、通信インタフェース23は、通信回線60を介して、オペレーション端末30とデータ通信を行う。ストレージ24は、各種のデータ及びプログラムを記憶する。ストレージ24としては、例えばハードディスク、フラッシュメモリー、又はこれらの組み合わせが用いられてもよい。
オペレーション端末30は、入力デバイスと、表示デバイスとを備える。入力デバイスは、情報の入力に用いられる。入力デバイスとしては、例えばキーボード及びマウス、物理ボタン、タッチパネルを構成するタッチセンサー、又はこれらのうち少なくとも2つの組み合わせが用いられてもよい。表示デバイスは、各種の情報を表示する。表示デバイスとしては、例えば液晶ディスプレイが用いられてもよい。
図4は、監視システム1の機能構成の一例を示す図である。監視システム1は、生成手段101と、送信手段102と、受信手段103と、算出手段104と、設定手段105と、出力手段106として機能する。なお、図4では、2つの通信端末10が記載されているが、これらの通信端末10は、同一の通信端末10であってもよいし、異なる通信端末10であってもよい。
この例では、生成手段101と、送信手段102とは、通信端末10に実装される。生成手段101は、メモリー12に記憶されたプログラムと、プログラムを実行するプロセッサー11との組み合わせによって実現される。送信手段102は、メモリー12に記憶されたプログラムと、プログラムを実行するプロセッサー11と、プロセッサー11の制御の下で動作する通信インタフェース13との組み合わせによって実現される。
受信手段103と、算出手段104と、設定手段105と、出力手段106とは、サーバー装置20に実装される。この場合、サーバー装置20は、監視装置として機能する。受信手段103、及び出力手段106は、メモリー22に記憶されたプログラムと、プログラムを実行するプロセッサー21と、プロセッサー21の制御の下で動作する通信インタフェース23との組み合わせによって実演される。算出手段104及び設定手段105は、メモリー22に記憶されたプログラムと、プログラムを実行するプロセッサー21との組み合わせによって実現される。
生成手段101は、各ユーザーによって知覚された対象に関する情報を含む投稿情報を生成する。ここではユーザーによって知覚された対象の例としてユーザーに目撃された不審物を例にとって説明する。対象に関する情報には、例えば対象を知覚したという事実を示す情報、対象の画像を示す画像データ、及び対象の特徴情報のうち少なくとも1つが含まれる。この投稿情報とは、例えばユーザーにより自発的に送られる情報をいう。送信手段102は、生成手段101により生成された投稿情報をサーバー装置20に送信する。なお、各ユーザーによって知覚された対象の他の例としてユーザーによって目撃された不審者、或いは火災などの現象、ユーザーが聴いた異音、爆発音、或いはユーザーが嗅いだ異臭などの情報を対象とするようにしてもよい。
受信手段103は、送信手段102から送信された投稿情報を受信する。算出手段104は、受信手段103によって受信された投稿情報の数を算出する。設定手段105は、算出手段104により算出された投稿情報の数に基づいて、対象に対する要対処度を示す値を設定する。この値は、例えば対処物に対する対処が必要となる可能性を示す値である。例えば値が大きい程、対処が必要となる可能性が高いことを意味する。この値としては、例えば対処レベルが用いられる。この値の設定は、例えば設定テーブル111を参照して行われる。設定テーブル111は、例えば予めストレージ24に格納される。
出力手段106は、設定手段105により設定された値に応じた情報を出力する。この情報は、値そのものであってもよいし、値に対応する情報であってもよい。この「出力」という用語の概念には、送信が含まれる。
なお、以下の説明において、通信端末10が処理の主体として記載される場合、この処理は、具体的にはメモリー12に記憶されたプログラムと、プログラムを実行するプロセッサー11との組み合わせ、又はこれらと、プロセッサー11の制御の下で動作する通信インタフェース13との組み合わせにより実行されることを意味する。サーバー装置20についても同様である。
動作
図5は、監視システム1の動作の一例を示すシーケンスチャートである。図6は、監視システム1の監視対象の領域200の一例を示す図である。この例では、監視システム1は、領域200の不審物を監視する。領域200は、エリアA1〜A4に区分されている。エリアの設定は図6のように等分割する例に限られず、地域別(商業地、住宅街)、構造物や道路の形状等に合わせて適宜個別にサイズを設定するようにしてもよい。また、最初に投稿された位置を含む所定の範囲をエリアとして設定するなど動的に設定するようにしてもよい。
ここでは、エリアA1にいる観客201が不審物を目撃した場合を想定する。なお、以下の説明では、観客201が使用する通信端末10を「通信端末10A」という。観客201は、入力デバイス15を用いて、投稿情報を生成する操作を行う。この操作は、例えば表示デバイス16に表示された投稿情報の生成画面210上において行われてもよい。
図7は、投稿情報の生成画面210の一例を示す図である。生成画面210には、プレビュー領域211と、テキストボックス212と、投稿ボタン213とが含まれる。プレビュー領域211には、不審物の画像が表示される。例えば観客201がカメラ17により不審物の画像を撮影すると、撮影された画像がプレビュー領域211に表示される。テキストボックス212は、不審物に関するテキスト情報の入力に用いられる。このテキスト情報は、不審物を目撃したという事実だけを示すものであってもよいし、この事実を示す情報とともに不審物の特徴を示す特徴情報を含むものであってもよい。この特徴情報には、例えば不審物の大きさ、形状、色、又は動きを示す情報が含まれてもよい。投稿ボタン213は、投稿情報を送信する操作に用いられる。観客201は、投稿情報の生成が終了すると、入力デバイス15を用いて投稿ボタン213を押す。
投稿ボタン213が押されると、図5に示すステップS101の処理が開始される。この例では、以下のステップS101及びS102の処理は、通信端末10Aにより行われる。
ステップS101において、生成手段101は、観客201の操作に応じて、不審物に関する投稿情報を生成する。この例では、投稿情報には、図7に示すプレビュー領域211に表示された画像を示す画像データと、テキストボックス212に入力されたテキスト情報とが含まれる。この画像データには、属性情報が付加されている。この属性情報には、画像が撮影された位置(以下、「撮影位置」という。)を示す位置情報と、画像が撮影された日時(以下、「撮影日時」という。)を示す日時情報とが含まれる。この撮影位置を示す位置情報としては、例えば画像が撮影された時に、測位センサー18により測定された通信端末10の位置を示す情報が用いられる。この撮影日時を示す日時情報としては、例えば画像が撮影された時に、計時機能により計測された日時を示す情報が用いられる。
なお、投稿情報には必ずしも画像データが含まれなくてもよい。投稿情報に画像データが含まれない場合、投稿情報には、撮影位置を示す位置情報及び撮影日時を示す日時情報は含まれない。
ステップS102において、送信手段102は、ステップS101において生成された投稿情報をサーバー装置20に送信する。この投稿情報には、投稿情報が送信された位置(以下、「投稿位置」という。)を示す位置情報と、投稿情報が送信された日時(以下、「投稿日時」という。)を示す日時情報と、観客201の通信端末10Aを一意に識別するユーザーIDとが含まれる。この投稿位置を示す位置情報としては、例えば投稿情報が送信される時に、測位センサー18により測定された通信端末10の位置を示す情報が用いられる。この投稿日時を示す日時情報としては、例えば投稿情報が送信される時に、計時機能により計測された日時を示す情報が用いられる。ユーザーIDは、予めストレージ14に格納されていてもよい。例えば、ユーザーIDは、通信端末10の固体識別番号、メールアドレス等でもよい。また本実施形態の投稿機能が特定のアプリケーションとして提供される場合、当該アプリケーションを通信端末10にインストールする際にユーザーIDが設定され、ストレージ14に格納されるようにしてよい。また設定されたユーザーIDはサーバー装置20でも記憶される。観客201のユーザーIDが「U001」である場合、投稿情報にはこのユーザーID「U001」が含まれる。サーバー装置20において、受信手段103は、通信端末10Aから投稿情報を受信する。
ステップS103において、サーバー装置20は、受信された投稿情報をストレージ24に記憶させる。このようにして、ストレージ24には、複数の通信端末10から送信された投稿情報が蓄積される。
ステップS104において、算出手段104は、ストレージ24に記憶された投稿情報の数(以下、「投稿数」という。)を、エリア毎に算出する。このステップS104の処理は、ステップS103において新たな投稿情報が記憶される度に行われてもよいし、予め決められたタイミングで行われてもよい。
図6に示す例では、エリアA1〜A4の各々について投稿数が算出される。エリアA1の投稿数は、エリアA1内で目撃された不審物に関する投稿情報の数に応じて算出される。各投稿情報がどのエリア内で目撃された不審物に関するものであるかは、例えばその投稿情報に含まれる投稿位置を示す位置情報又は撮影位置を示す位置情報に基づいて判断される。例えば、投稿位置がエリアA1内の位置である場合には、その投稿情報は、エリアA1内で目撃された不審物に関するものであると判断されてもよい。また、撮影位置がエリアA1内の位置である場合、その投稿情報は、エリアA1内で目撃された不審物に関するものであると判断されてもよい。
また、算出手段104は、同一の人から投稿情報が複数回送信された場合、これらの投稿情報を1つの投稿情報と見なして投稿数を算出してもよい。例えば、観客201が投稿情報を2回送信した場合を想定する。この場合、ストレージ24には、観客201のユーザーID「U001」を含む2つの投稿情報が記憶される。これらの投稿情報は、1つの投稿情報と見なされて投稿数が算出されてもよい。すなわち、これらの投稿情報について、投稿数が2加算されるのではなく、1だけ加算されてもよい。
図5に戻り、ステップS105において、設定手段105は、設定テーブル111を参照して、エリア毎に対処レベルを設定する。
図8は、設定テーブル111の一例を示す図である。設定テーブル111には、投稿数の範囲と、対処レベルとが対応付けて格納される。投稿数の範囲は、第1閾値及び第2閾値の少なくともいずれかを用いて規定される。第1閾値は、例えば不審物に対する通常の対処が必要である可能性が高いと考えられるような投稿数に設定される。第2閾値は、例えば不審物に対する緊急度の高い対処が必要である可能性が高いと考えられるような投稿数に設定される。第2閾値は、第1閾値より大きい値である。例えば、第1閾値は5であり、第2閾値は10であってもよい。対処レベルには、1、2、及び3が含まれる。例えば対処レベル「1」は、不審物に対する対処が必要となる可能性が低いことを意味する。対処レベル「2」及び「3」は、いずれも、不審物に対する対処が必要となる可能性が高いことを意味する。特に、対処レベル「3」は、不審物に対する対処の緊急度が高いことを意味する。対処レベルは、投稿数が多くなる程、増加する。
例えば設定テーブル111には、投稿数「第1閾値未満」と、対処レベル「1」とが対応付けて格納されている。これは、投稿数が第1閾値未満の場合、対処レベル「1」が設定されることを示す。例えばエリアA1の投稿数が第1閾値未満である場合、エリアA1の対処レベルには1が設定される。
また、設定テーブル111には、投稿数「第1閾値以上第2閾値未満」と、対処レベル「2」とが対応付けて格納されている。これは、投稿数が第1閾値以上第2閾値未満である場合、対処レベル「2」が設定されることを示す。例えばエリアA1の投稿数が第1閾値以上第2閾値未満である場合、エリアA1の対処レベルには2が設定される。
さらに、設定テーブル111には、投稿数「第2閾値以上」と、対処レベル「3」とが対応付けて格納されている。これは、投稿数が第2閾値以上である場合、対処レベル「3」が設定されることを示す。例えばエリアA1の投稿数が第2閾値以上である場合、エリアA1の対処レベルには3が設定される。
図5に戻り、ステップS106において、出力手段106は、ステップS105で設定された対処レベルを含む通知情報をオペレーション端末30に送信する。なお、以下の説明では、この対処レベルの設定の基となる投稿情報を、「対象の投稿情報」という。この通知情報には、対処レベルの他、例えば対象の投稿情報に含まれる投稿日時を示す日時情報、撮影日時を示す日時情報、投稿位置を示す位置情報、撮影位置を示す位置情報、画像データ、特徴情報、及びユーザーIDのうちの少なくとも1つが含まれてもよい。これらの情報は、1つの対象の投稿情報から取得されてもよいし、複数の対象の投稿情報から取得されてもよい。オペレーション端末30は、サーバー装置20から通知情報を受信する。
ステップS107において、オペレーション端末30は、サーバー装置20から受信した通知情報に応じて、オペレーターに異常が検出されたことを通知する。この通知は、例えばオペレーション端末30の表示デバイスに表示された監視画面220上で行われてもよい。なお、この通知は、全ての通知情報に応じて行われなくてもよい。例えば通知情報に含まれる対処レベルが2以上である場合に限り、この通知が行われてもよい。
図9は、監視画面220の一例を示す図である。この監視画面220には、事案画像221と、事案詳細情報222と、通常対処指示ボタン223と、緊急対処指示ボタン224とが含まれる。事案画像221は、異常が検出された事案を示す画像である。この事案画像221としては、例えば通知情報に含まれる画像データにより示される画像が用いられてもよい。事案詳細情報222は、異常が検出された事案の詳細を示す情報である。事案詳細情報222には、例えば異常が発生した時刻を示す情報、異常が発生した場所を示す情報、及び異常に関する投稿を行った投稿者を示す情報が含まれてもよい。異常が発生した時刻を示す情報としては、例えば通知情報に含まれる投稿日時を示す日時情報又は撮影日時を示す日時情報が用いられてもよい。異常が発生した場所を示す情報としては、例えば通知情報に含まれる投稿位置を示す位置情報又は撮影位置を示す位置情報が用いられてもよい。投稿者を示す情報としては、例えば通知情報に含まれるユーザーIDが用いられてもよい。
例えば2以上の対処レベルを含む通知情報が受信されると、監視画面220上において、新規事案が発生する。このとき、監視画面220上には、通知情報により通知された異常に対応する新たな事案画像221及び事案詳細情報222が追加される。これにより、オペレーターに新たに異常が検出されたことが通知される。
また、事案詳細情報222の内容は、通知情報に含まれる対処レベルによって変更されてもよい。例えば事案詳細情報222には、対処レベルが含まれてもよい。また、事案画像221の表示の仕方は、対処レベルによって変更されてもよい。例えば対処レベルが3の事案に対応する事案画像221は、対処レベルが2の事案に対応する事案画像221よりも目立つ位置、例えば監視画面220の上方に配置されてもよい。また、例えば対処レベルが3の事案に対応する事案画像221は、強調して表示されてもよい。このような表示が行われる場合、事案画像221は、例えば色、形、及び大きさの少なくともいずれか1つが変更されてもよい。
オペレーターは、監視画面220を参照し、様々な状況を総合的に考慮して、通知された異常に対する対処を行うか否かを判断する。また、オペレーターは、不審物に対する対処を行う場合には、対処の種別を判断する。この対処の種別には、例えば通常対処と緊急対処とが含まれる。これらの対処は、緊急度が異なる対処である。緊急対処は、通常対処よりも緊急度が高い対処である。通常対処を行うと判断した場合、オペレーターは、オペレーション端末30の入力デバイスを用いて、通常対処指示ボタン223を押す。一方、緊急対処を行うと判断した場合、オペレーターは、オペレーション端末30の入力デバイスを用いて、緊急対処指示ボタン224を押す。このように、通常対処指示ボタン223又は緊急対処指示ボタン224が押された場合、処理は図5に示すステップS108に進む。
ステップS108において、オペレーション端末30は、サーバー装置20に対処指示を送信する。サーバー装置20は、オペレーション端末30から対処指示を受信する。この対処指示には、例えば対処の種別が含まれる。
ステップS109において、出力手段106は、オペレーション端末30から受信した対処指示に応じて、不審物に対して対処する役割を担う人(以下、「対処員」という。)が使用する通信端末10に不審物に対する対処指示を送信する。対処員には、例えば警備員及びスタッフの少なくとも一方が含まれる。なお、以下の説明では、対処員が使用する通信端末10を「通信端末10B」という。通信端末10Bは、少なくとも1つの通信端末10であり、複数の通信端末10であってもよい。
対処指示には、対処の種別の他、例えば不審物の画像を示す画像データと、不審物の位置を示す位置情報とが含まれる。この画像データとしては、例えば対象の投稿情報に含まれる画像データが用いられてもよい。この位置情報としては、例えば対象の投稿情報に含まれる投稿位置を示す位置情報又は撮影位置を示す位置情報が用いられてもよい。また、対処指示には、不審物の特徴を示す特徴情報が含まれてもよい。
受信された対処指示に含まれる対処の種別が通常対処である場合には、通常対処指示が送信される。一方、受信された対処指示に含まれる対処の種別が緊急対処である場合には、緊急対処指示が送信される。これらの対処指示は、対処員のうち、不審物の近くにいる人だけに送信されてもよい。この近くにいる人とは、同一エリア内にいる人であってもよいし、隣接するエリア内にいる人であってもよい。また、これらの対処指示は、対処指示の内容が異なってもよい。例えば、緊急対処指示には、緊急度が高いことを示す情報が含まれてもよい。さらに、これらの対処指示は、送信先の人の属性が異なってもよい。例えば通常対処指示は、スタッフ及び警備員に送信されるのに対し、緊急対処指示は、警備員だけに送信されてもよい。さらに、これらの対処指示は、送信先の数が異なってもよい。例えば通常対処指示は、2つの通信端末10Bに送信されるのに対し、緊急対処指示は、5つの通信端末10Bに送信されてもよい。
図6に示す例では、エリアA1に警備員202が存在し、エリアA1の隣のエリアA3にスタッフ203及び警備員204が存在し、エリアA1の隣のエリアA2に警備員205〜207が存在する。この場合、エリアA1内の不審物に対する通常対処指示は、警備員202の通信端末10Bとスタッフ203の通信端末10Bとに送信されてもよい。一方、エリアA1内の不審物に対する緊急対処指示は、警備員202及び204〜207の通信端末10Bに送信されてもよい。通信端末10Bは、サーバー装置20から対処指示を受信する。
ステップS110において、通信端末10Bは、受信した対処指示に応じた指示画面230を表示デバイス16に表示させる。図10は、指示画面230の一例を示す図である。この例では、指示画面230には、エリアA1で目撃された不審物に対する対処を指示するテキストとともに、不審物の画像231と不審物の位置を示す情報232とが含まれる。この不審物の画像231としては、例えば対処指示に含まれる画像データにより示される画像が用いられてもよい。この不審物の位置を示す情報232としては、例えば対処指示に含まれる投稿位置を示す位置情報又は撮影位置を示す位置情報が用いられてもよい。
この指示画面230を見ると、対処員は、エリアA1に移動し、不審物に対する対処を行う。この対処には、例えば不審物を発見し、他の人が不審物に触れないように処置を行うことが含まれてもよい。さらに、対処には、不審物の確認し、不審物に対する適切な処置を行うことが含まれてもよい。
なお、上述した例では、観客が投稿情報を送信しているため、投稿情報を送信する通信端末10と対処指示を受信する通信端末10とは、異なる通信端末10である。しかし、必ずしも投稿情報を送信する通信端末10と対処指示を受信する通信端末10とが異なる通信端末10である必要はない。例えば警備員又はスタッフが投稿情報を送信する場合には、投稿情報を送信する通信端末10と対処指示を受信する通信端末10とが、同一の通信端末10になってもよい。
上述した実施形態によれば、ユーザーにより送信された不審物に関する投稿情報の投稿数に基づいて対処レベルが設定される。オペレーターは、この対処レベルを参照して、不審物に対する対処の判断を行う。このように不特定多数の人により送信された投稿情報を活用することにより、より迅速に不審物を発見することができる。また、投稿情報の投稿数がある程度多い場合には、これらの投稿情報の信憑性は高いと考えられる。すなわち、不審物に対する対処が必要な可能性は高いと考えられる。そのため、不審物に対する対処を判断する場合に、不適切な判断を減らすことができる。
変形例
本発明は上述した実施形態に限定されない。上述した実施形態に対し、種々の変形がなされてもよい。また、以下の変形例が組み合わせて実施されてもよい。
変形例1
上述した実施形態において、サーバー装置20は、不審物の位置が属するエリアに基づいて、閾値を変更してもよい。この場合、サーバー装置20は、閾値の変更を行う変更手段を備える。この変更手段は、例えばメモリー22に記憶されたプログラムと、プログラムを実行するプロセッサー21との組み合わせによって実現される。例えば変更手段は、変更テーブル112を参照して、投稿情報に含まれる位置情報により示される撮影位置又は投稿位置が属するエリアに基づいて、第1閾値及び第2閾値の少なくともいずれか一方を変更してもよい。変更テーブル112は、例えば予めストレージ24に格納される。
図11は、変更テーブル112の一例を示す図である。変更テーブル112には、エリアの識別情報と、閾値とが対応付けて格納される。この閾値には、第1閾値と第2閾値の両方が含まれてもよいし、第1閾値と第2閾値のいずれか一方のみが含まれてもよい。
例えば変更テーブル112には、エリアの識別情報「A1」と、第1閾値「3」及び第2閾値「5」とが対応付けて格納されている。これは、エリアA1の第1閾値は3であり、第2閾値は5であることを示す。この場合、エリアA1の第1閾値は3に変更され、第2閾値は5に変更される。これにより、例えばエリアA1の投稿数が3に到達すると、エリアA1の対処レベルが1から2に変更される。エリアA1の投稿数が5に到達すると、エリアA1の対処レベルが2から3に変更される。
なお、図11に示す例では、変更テーブル112には、エリアA1〜A4の全てに対応する閾値が格納されているが、エリアA1〜A4の一部に対応する閾値だけが格納されてもよい。例えば、エリアA1〜A4のうち、重要なエリアに対応する閾値だけが格納されてもよい。この場合、他のエリアの閾値には、予め設定された値が用いられてもよい。
この変形例によれば、例えば重要なエリアについては、投稿数が少なくても対処レベルを上げるというように、エリア毎に対処レベルの変更の度合を異ならせることができる。
変形例2
上述した実施形態において、サーバー装置20は、不審物の位置が属するエリアの混雑度に基づいて、閾値を変更してもよい。この場合、サーバー装置20は、閾値の変更を行う変更手段を備える。この変更手段は、例えばメモリー22に記憶されたプログラムと、プログラムを実行するプロセッサー21との組み合わせによって実現される。例えば変更手段は、投稿情報に含まれる位置情報により示される撮影位置又は投稿位置が属するエリアに基づいて、第1閾値及び第2閾値の少なくともいずれか一方を変更してもよい。このエリアは、投稿情報に含まれる位置情報により示される位置が属する範囲の一例である。
例えば変更手段は、エリアA1の混雑度が所定の混雑度以下の場合には、第1閾値と第2閾値の少なくとも一方を小さくしてもよい。この所定の混雑度は、例えば投稿数が第1閾値又は第2閾値に到達し難いと考えられるような人の数に応じて設定される。例えば混雑度が所定の混雑度以下である場合には、第1閾値が5から3に変更されるとともに、第2閾値が10から5に変更されてもよい。なお、閾値の変更量は、例えば第1閾値及び第2閾値の各々について予め定められていてもよい。
この混雑度には、例えば各エリアの人口密度が用いられてもよい。この人口密度は、例えば上空から撮影された各エリアの画像を解析することにより測定されてもよい。この測定は、サーバー装置20により行われてもよいし、サーバー装置20と通信可能な外部装置により行われてもよい。いずれの場合も、サーバー装置20は、混雑度を取得する取得手段を備える。この取得手段は、例えばメモリー22に記憶されたプログラムと、プログラムを実行するプロセッサー21と、プロセッサー21の制御の下で動作する通信インタフェース23との組み合わせによって実現される。
他の例において、混雑度には、例えば各エリアの通信端末10を有している人の粗密の度合いが用いられてもよい。この場合、例えば基地局に接続された通信端末10の数を用いて、混雑度が測定されてもよい。
他の例において、特定のアプリケーションプログラムがインストールされている通信端末10しか投稿情報が送信できない場合がある。このような場合、混雑度には、各エリアの特定のアプリケーションプログラムがインストールされた通信端末10を有している人の粗密の度合いが用いられてもよい。このような通信端末10は、例えば特定のアプリケーションが起動されると、通信回線40を介して、サーバー装置20に接続される。この場合、このようにしてサーバー装置20に接続された通信端末10の数を用いて、混雑度が測定されてもよい。
或いは、過去に人数計測したデータから予測した値を混雑度として利用してもよい。例えば、複数の場所において測定した時間帯別の人数計測値を蓄積し、各エリアの位置、時間に応じて混雑状況の予測値を求め、これを混雑度としてもよい。
混雑度が低い場合には、投稿情報を送信する人の母数が少ないため、投稿数が閾値に達し難くなる。この変形例によれば、混雑度が低いエリアにおいては、そのエリアから送信された投稿情報の数が少なくても、その投稿情報の対象に対する対処レベルを上げることができる。
変形例3
上述した実施形態において、サーバー装置20は、投稿情報の増加量に応じて、閾値を変更してもよい。この場合、サーバー装置20は、この閾値の変更を行う変更手段を備える。この変更手段は、例えばメモリー22に記憶されたプログラムと、プログラムを実行するプロセッサー21との組み合わせによって実現される。例えば変更手段は、投稿数の増加量が所定の増加量以上である場合には、第1閾値及び第2閾値の少なくとも一方を小さくしてもよい。例えば投稿数の増加量が所定の増加量以上である場合には、第1閾値が5から3に変更されるとともに、第2閾値が10から5に変更されてもよい。閾値の変更量は、例えば第1閾値及び第2閾値の各々について予め定められていてもよい。
また、投稿情報の増加量が所定の増加量以上である場合には、投稿数に関係なく、最大の対処レベルである3が設定されてもよい。
投稿情報が急激に増加した場合には、それらの投稿情報の対象に対する対処の緊急度が高いと考えられる。この変形例によれば、投稿情報が急激に増加した場合には、投稿情報の数が少なくても、その投稿情報の対象に対する対処レベルを上げることができる。
変形例4
上述した実施形態において、サーバー装置20は、特定の人物の通過状況に応じて、閾値を変更してもよい。この場合、サーバー装置20は、閾値の変更を行う変更手段を備える。この変更手段は、例えばメモリー22に記憶されたプログラムと、プログラムを実行するプロセッサー21との組み合わせによって実現される。
特定の人物は、例えばマラソン大会に参加しているトップランナーである。ここでは、10時00分〜10時15分の間にトップランナーがエリアA1を通過する場合を想定する。なお、トップランナーが各エリアを通過する時間を示す情報は、予め定められていてもよいし、サーバー装置20と通信可能な外部装置から取得されてもよい。この場合、変更手段は、この時間に限りエリアA1の第1閾値及び第2閾値の少なくともいずれか一方を小さくしてもよい。例えば10時00分〜10時15分の間は、第1閾値が5から3に変更されるとともに、第2閾値が10から5に変更されてもよい。閾値の変更量は、例えば第1閾値及び第2閾値の各々について予め定められていてもよい。
重要人物が通るエリアについては、不審物に対する対処の緊急度が高いと考えられる。この変形例によれば、特定の人物が通過する場合には、投稿情報の数が少なくても、その投稿情報の対象に対する対処レベルを上げることができる。
変形例5
上述した変形例1〜4において、通信端末10が閾値を変更するための情報をサーバー装置20に送信してもよい。例えば上述した変形例1のように、エリアによって閾値が変更される場合、通信端末10は、投稿情報とともに、その投稿情報に含まれる位置情報により示される位置が属するエリアに対応する閾値の変更内容を示す情報をサーバー装置20に送信してもよい。この場合、サーバー装置20は変更テーブル112を格納しなくてもよい。他の変形例においても同様である。
変形例6
上述した実施形態において、算出手段104は、重み付けテーブル113を参照して、ユーザーの属性に応じて投稿数に重み付けしてもよい。このユーザーの属性は、投稿情報に含まれるユーザーIDに基づいて判断されてもよい。例えば、ユーザーのユーザーID毎に、そのユーザーの属性が予め定められていてもよい。他の例において、スタッフのユーザーIDと警備員のユーザーIDとが予め登録されていてもよい。この場合、例えば投稿情報に含まれるユーザーIDが登録されていない場合には、この投稿情報を投稿したユーザーの属性は「一般人」であると判断されてもよい。重み付けテーブル113は、例えば予めストレージ24に格納される。
図12は、重み付けテーブル113の一例を示す図である。重み付けテーブル113には、ユーザーの属性を示す属性情報と、重み係数とが対応付けて格納される。ユーザーの属性には、一般人と、スタッフと、警備員とが含まれる。一般人とは、スタッフ及び警備員以外の人をいう。一般人には、観客が含まれる。重み係数は、正の値である。重み係数は、例えばユーザーの属性の信頼性が高い程、大きくなる。
例えば重み付けテーブル113には、属性情報「一般人」と、重み係数「1」とが対応付けて格納されている。これは、重み係数が1である場合には、重み付けが行われないことを示す。例えば一般人により投稿情報が1つ投稿されると、投稿数が1加算される。この投稿とは、投稿情報を送信することをいう。
また、重み付けテーブル113には、属性情報「スタッフ」と、重み係数「2」とが対応付けて格納されている。これは、スタッフにより投稿された投稿情報については、重み係数「2」を用いて投稿数に重み付けが行われることを示す。例えばスタッフにより投稿情報が1つ投稿されると、投稿数が2加算される。すなわち、スタッフにより投稿情報が投稿された場合には、一般人により投稿情報が投稿された場合に比べて、投稿数に加算される値が2倍になる。
さらに、重み付けテーブル113には、属性情報「警備員」と、重み係数「5」とが対応付けて格納されている。これは、警備員により投稿された投稿情報については、重み係数「5」を用いて投稿数に重み付けが行われることを示す。例えば警備員により投稿情報が1つ投稿されると、投稿数が5加算される。すなわち、警備員により投稿情報が投稿された場合には、一般人により投稿情報が投稿された場合に比べて、投稿数に加算される値が5倍になる。
スタッフ又は警備員から投稿された投稿情報は、一般人から投稿された投稿情報に比べて、信憑性が高いと考えられる。この変形例によれば、このような信憑性の高い投稿情報については、その投稿数が少なくても、その投稿情報に対応する対処レベルを上げることができる。
変形例7
上述した実施形態において、算出手段104は、受信手段103により受信された投稿情報のうち、所定の期間内に送信された投稿情報の投稿数を算出してもよい。投稿情報が投稿された時刻は、例えば投稿情報に含まれる投稿日時を示す日時情報により示される。例えば所定の期間が30分である場合には、現在時刻の30分前から現在時刻までの間に送信された投稿情報に基づいて投稿数が算出される。
投稿情報が送信された時期が大きく異なる場合、それらの投稿情報は異なる不審物に関するものである可能性がある。この変形例によれば、異なる不審物に関する投稿情報に基づいて投稿数が算出される可能性を減らすことができる。
変形例8
上述した実施形態において、算出手段104は、受信手段103により受信された投稿情報のうち、同一又は類似の特徴を有する不審物に関する投稿情報の数を算出してもよい。この場合、投稿情報に基づいて、投稿情報の対象となる不審物の特徴が抽出される。この抽出は、例えば投稿情報に含まれる画像データを解析することにより行われてもよいし、投稿情報に含まれる特徴情報を解析することにより行われてもよい。例えば抽出された特徴の類似度が所定の類似度以上である投稿情報の数が算出されてもよい。この所定の類似度は、例えば同一の不審物であるとみなせるような類似度に設定される。
投稿情報から認識される不審物の特徴が大きく異なる場合、それらの投稿情報は異なる不審物に関するものである可能性がある。この変形例によれば、異なる不審物に関する投稿情報の数に基づいて投稿数が算出される可能性を減らすことができる。
変形例9
上述した実施形態において、オペレーターの操作を介さずに、対処指示が出力されてもよい。例えば出力手段106は、設定手段105により設定された対処レベルに応じて、不審物に対する対処指示を出力してもよい。例えば出力手段106は、設定手段105により設定された対処レベルが基準値以上である場合には、不審物に対する対処指示を出力してもよい。この基準値は、不審物に対する対処が必要である可能性が高いと考えられるような値である。この基準値は、例えば2であってもよい。この場合、対処レベルが2である場合には、通常対処指示が出力され、対処レベルが3である場合には、緊急対処指示が出力されてもよい。この変形例によれば、対処指示を行う操作の手間を減らすことができる。
変形例10
上述した実施形態において、監視システム1の機能を実装する対象は、図4に示す例に限定されない。例えばサーバー装置20に実装された機能の一部が、サーバー装置20と通信可能な外部装置に実装されてもよい。
変形例11
監視システム1において行われる処理のステップは、上述した実施形態で説明した例に限定されない。この処理のステップは、矛盾のない限り、入れ替えられてもよい。本発明は、監視システム1において行われる処理のステップを備える監視方法として提供されてもよい。
変形例12
本発明は、通信端末10、サーバー装置20、又はオペレーション端末30において実行されるプログラムとして提供されてもよい。このプログラムは、インターネットなどの通信回線を介してダウンロードされてもよい。また、このプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリーなどの、コンピュータが読取可能な記録媒体に記録した状態で提供されてもよい。
1:監視システム、10:通信端末、20:サーバー装置、101:生成手段、102:送信手段、103:受信手段、104:算出手段、105:設定手段、106:出力手段

Claims (12)

  1. 各ユーザーによって知覚された対象に関する情報を含む投稿情報を、通信端末から受信する受信手段と、
    前記受信された投稿情報の数に基づいて、前記対象に対する要対処度を示す値を設定する設定手段と、
    前記設定された値に応じた情報を出力する出力手段と
    を備える監視装置。
  2. 前記設定手段は、前記投稿情報の数が閾値以上である場合には、前記値を増加させる
    請求項1に記載の監視装置。
  3. 前記投稿情報は、前記情報が取得された位置を示す位置情報を含み、
    前記位置情報により示される前記位置が属する範囲に基づいて、前記閾値を変更する変更手段を更に備える
    請求項2に記載の監視装置。
  4. 前記投稿情報は、前記情報が取得された位置を示す位置情報を含み、
    前記位置情報により示される前記位置が属する範囲の混雑度を取得する取得手段と、
    前記取得された混雑度に基づいて、前記閾値を変更する変更手段とを更に備える
    請求項2又は3に記載の監視装置。
  5. 前記受信された投稿情報の数の増加量に基づいて、前記閾値を変更する変更手段を更に備える
    請求項2から4のいずれか1項に記載の監視装置。
  6. 前記出力手段は、前記設定された値が基準値以上である場合には、前記対象に対する対処指示を出力する
    請求項1から5のいずれか1項に記載の監視装置。
  7. 前記出力手段は、前記設定された値に応じて緊急度の異なる対処指示を出力する
    請求項6に記載の監視装置。
  8. 監視装置と、
    通信回線を介して前記監視装置と通信を行う通信端末と、
    前記通信端末に設けられ、各ユーザーによって知覚された対象に関する情報を含む投稿情報を前記監視装置に送信する送信手段と、
    前記監視装置に設けられ、前記通信端末から送信された前記投稿情報を受信する受信手段と、
    前記受信された投稿情報の数に基づいて、前記対象に対する要対処度を示す値を設定する設定手段と、
    前記設定された値に応じた情報を出力する出力手段と
    を備える監視システム。
  9. 各ユーザーによって知覚された対象に関する情報を含む投稿情報を、通信端末から受信するステップと、
    前記受信された投稿情報の数に基づいて、前記対象に対する要対処度を示す値を設定するステップと、
    前記設定された値に応じた情報を出力するステップと
    を備える監視方法。
  10. ユーザーによって知覚された対象に関する情報を含む投稿情報を生成する生成手段と、
    前記生成された投稿情報を監視装置に送信する送信手段とを備え、
    前記監視装置は、
    前記送信された投稿情報を含む少なくとも1つの投稿情報を、少なくとも1つの通信端末から受信する受信手段と、
    前記受信された投稿情報の数に基づいて、前記対象に対する要対処度を示す値を設定する設定手段と、
    前記設定された値に応じた情報を出力する出力手段とを備える
    通信端末。
  11. コンピュータに、
    各ユーザーによって知覚された対象に関する情報を含む投稿情報を、通信端末から受信するステップと、
    前記受信された投稿情報の数に基づいて、前記対象に対する要対処度を示す値を設定するステップと、
    前記設定された値に応じた情報を出力するステップと
    を実行させるためのプログラム。
  12. コンピュータに、
    ユーザーによって知覚された対象に関する情報を含む投稿情報を生成するステップと、
    前記生成された投稿情報を監視装置に送信するステップと
    を実行させるためのプログラムであって、
    前記監視装置は、
    前記送信された投稿情報を含む少なくとも1つの投稿情報を、少なくとも1つの通信端末から受信する受信手段と、
    前記受信された投稿情報の数に基づいて、前記対象に対する要対処度を示す値を設定する設定手段と、
    前記設定された値に応じた情報を出力する出力手段とを備える
    プログラム。
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