JP2018136059A - 送風装置、温度調整装置及び冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数を削減し、生産性を向上させると共に、生産コストや故障リスクを低減することができる送風装置を提供する。【解決手段】空気を送風する送風機構RBと、送風機構RBから送風される空気を導くダクトRDと、を具備し、ダクトRDが、その軸方向に変位して設けられる複数の送風口31a、31a’、31b、31cを有し、送風機構RBが、ダクトRDの下流側へ送風する空気の風量分布を、ダクトRDの軸方向に対して直交する面に沿って変動させる。【選択図】図2
Description
本発明は、送風装置、温度調整装置及び冷蔵庫に関するものである。
従来の冷蔵庫として、冷却器によって冷却された空気を、送風機構によってダクト内に送風し、ダクトに設けられた複数の送風口を介して各送風口に通じる温調対象空間(冷蔵空間・冷凍空間)へ供給する構造のものが存在する。
前記従来の冷蔵庫として、特許文献1には、空気を送風する送風機構と、送風機構から送風される空気を導くダクトと、を備え、ダクトが、その軸方向に変位して設けられる複数の送風口を有し、いくつかの送風口が、ダンバー装置によって開閉可能になっており、そのダンバー装置によって送風口の開度を変更することにより、各温調対象空間へ供給される空気の量を調整する冷蔵庫が開示されている。
しかし、前記特許文献1に開示された冷蔵庫においては、ダンバー装置の開閉動作によって各温調対象空間へ供給される空気の量を調整する構造になっているため、温調対象空間の数が増えるに従ってダンバー装置の数も増やす必要がある。このため、部品点数が増加し、生産性が低下すると共に、生産コストや故障リスクが高くなるという問題があった。
そこで、本発明は、空気を導くダクトの各送風口に送り込む空気の量を調整する送風装置において、部品点数を削減し、生産性を向上させると共に、生産コストや故障リスクを低減することを主たる課題とするものである。
すなわち、本発明に係る送風装置は、空気を送風する送風機構と、前記送風機構から送風される空気を導くダクトと、を具備し、前記ダクトが、その軸方向に変位して設けられる複数の送風口を有し、前記送風機構が、前記ダクトの下流側へ送風する空気の風量分布を、前記ダクトの軸方向に対して直交する面に沿って変動させることを特徴とするものである。
このようなものであれば、送風機構によってダクトの下流側へ送風する空気の風量分布を変動させ、この風量分布の変動を利用して各送風口へ供給される空気の量を調整することができる。これにより、送風機構のみで各送風口へ供給される空気の量を調整することができるため、部品点数が削減され、生産性が向上すると共に、生産コストや故障リスクが低減される。
また、前記送風装置において、前記送風機構が、前記ダクトの下流側へ送風する空気の相対的に風量の高い高風量域の向きを、前記ダクトの軸方向に対する傾斜角度が変化するように変動させるものであってもよい。
また、前記いずれかの送風装置において、前記送風機構が、前記高風量域の向きを選択的に前記いずれかの送風口側へ向けるものであってもよい。
このようなものであれば、送風機構によって送風される空気の高風量域を、より多くの空気を供給したい所定の送風口に向けることにより、その送風口に対して集中的に空気を送り込むことができる。
また、前記いずれかの送風装置において、前記ダクトが、前記送風口よりも前記ダクトの下流側へ向かって流れる空気の向きを変えてその送風口へ導く導風面を備えており、前記送風機構が、前記高風量域の向きを選択的に前記いずれかの送風口側又は/及びその送風口に対応する導風面側へ向けるものであってもよい。さらに、前記いずれかの送風装置において、前記ダクトが、前記送風口の上流側にその送風口側へ送風される空気と略平行に伸びる案内面を備えているものであってもよい。
このようなものであれば、導風面や案内面を設けることにより、高風量域の空気及びその周辺域の空気を幅広く送風口へ導くことができ、より多くの空気を供給したい送風口に対してさらに効率的に空気を送り込むこができる。また、送風機構と送風口との位置関係から高風量域の空気を直接送風口へ送り込むことができない場合に、高風量域の向きを導風面に向けることにより、その高風量域の空気を送風口へ導くことができる。これにより、ダクトの形状やそのダクトに対する送風機構の配置などを比較的自由に設定でき、設計自由度が向上する。
また、前記いずれかの温度調整装置において、前記高風量域が、前記ダクトの軸方向に対して直交する面において同心円状に分布するものであってもよい。なお、前記分布を実現する具体的構成としては、前記送風機構が、互いに反転する2つの軸流ファンを回転軸が同一直線上になるように配置したものであり、下流側の軸流ファンの回転速度を変化させる構造のものが挙げられる。
前記具体的構成によれば、空気を送風する動作とその空気の高風量域の向きを変化させる動作を下流側の軸流ファンの回転速度を変化させるだけで実現でき、送風機構を簡略化できる。
また、本発明に係る温度調整装置は、空気の温度を調整する温調機構と、前記温調機構によって温度が調整された空気を送風する前記いずれかの送風装置と、を備えるものであり、さらに、前記ダクトの送風口に通じる温調対象空間を備えるものであってもよい。
また、本発明に係る冷蔵庫は、前記温度調整装置を備え、前記温調機構が、一つの機械室に収容される圧縮器、凝縮器及び冷却器を有し、前記送風装置が、前記冷却器から直線状に伸びる前記ダクトの下流側へその冷却器で冷却された空気を送風するものである。
このようなものであれば、冷媒を冷却するための各機器を一つの機械室にまとめて配置できるため、冷蔵庫の貯蔵空間(温調対象空間)の容積を増やすことができる。
このように構成した本発明によれば、空気を導くダクトの各送風口に送り込む空気の量を調整する送風装置において、部品点数を削減でき、これにより、生産性が向上すると共に、生産コストや故障リスクが低減する。
以下に、本発明に係る送風装置を備えた冷蔵庫を図面に基づき説明する。
<実施形態1>
本実施形態に係る冷蔵庫100は、図1及び図2に示すように、複数の温調対象空間10及び一つの機械室20が設けられた冷蔵庫本体BDと、機械室20で冷却された空気を各温調対象空間10へ送風する一対の送風機構RB,FBと、前記各送風機構RB,FBによって送風される空気を各温調対象空間10へ導く一対のダクトRD,FDと、を備えている。なお、本実施形態においては、冷蔵庫本体BDに四つの温調対象空間10が設けられている。また、本実施形態における送風機構RB及びダクトRDが請求項における送風装置に対応している。
本実施形態に係る冷蔵庫100は、図1及び図2に示すように、複数の温調対象空間10及び一つの機械室20が設けられた冷蔵庫本体BDと、機械室20で冷却された空気を各温調対象空間10へ送風する一対の送風機構RB,FBと、前記各送風機構RB,FBによって送風される空気を各温調対象空間10へ導く一対のダクトRD,FDと、を備えている。なお、本実施形態においては、冷蔵庫本体BDに四つの温調対象空間10が設けられている。また、本実施形態における送風機構RB及びダクトRDが請求項における送風装置に対応している。
四つの温調対象空間10は、温調の対象となる空間であり、冷却対象となる収容物を収容するための棚11やトレイ12を備えている。なお、四つの温調対象空間10は、冷蔵庫本体BDの前面側へ開口し、冷蔵庫本体BDに対して上下方向に並べて設けられている。なお、四つの温調対象空間10のうちで、上から三段目に設けられた温調対象空間10は、冷凍用(以下、「冷凍空間」ともいう)であり、それ以外の温調対象空間10は、冷蔵用(以下、「冷蔵空間」ともいう)である。そして、三つの冷蔵空間10a,10b,10cのうちで、最も上段に設けられた第1冷蔵空間10aは、冷蔵庫本体BDの前面に取り付けられた扉13によって開閉できるようになっており、それ以外の第2,3冷蔵空間10b,10cには、引出し14が差し込まれている。また、冷凍空間10dにも、第2,3冷蔵空間10b、10cと同様に引出し14が差し込まれている。機械室20は、冷媒を冷却するための各機器を収容するものであり、冷蔵庫本体BDの最も下段に設けられた温調対象空間10の後側に設けられている。
機械室20(温調機構)には、冷蔵庫本体BDの一方の側面から他方の側面に向かって圧縮機21、ファン22、凝縮器23及び一対の冷却器24(蒸発器)がこの順番で配置されている。そして、これらの各機器を配管によって接続することにより、各機器に対して冷媒を循環させている。なお、冷蔵庫本体BD内を循環する空気は、各温調対象空間10から機械室20を経由して再び各温調対象空間10へ戻るように循環しており、いずれかの冷却器24を通過した際に冷却されるようになっている。なお、冷蔵庫本体BDの他方の側面に近い一方の冷却器24Fが冷凍用に使用され、冷凍空間10dを循環する空気を冷却し、また、他方の冷却器24Rが冷蔵用に使用され、各冷蔵空間10a,10b,10cを循環する空気を冷却している。一対の冷却器24のうちで、冷却器24Fを冷蔵庫本体BDの側面側(側面に近い方)に配置することにより、空気をより低温に冷却する必要のなる冷却器24Fを、稼働時に熱を発生する圧縮機21から遠ざけることができ、冷却器24Fの冷却効率を向上させることができる。また、両冷却器24は、冷却効果を高めるために空気を吸排気する箇所を除く面が断熱材によって覆われている。
一対のダクトFD,RDは、各冷却器24から上方に伸びている。なお、冷却器24Fから上方に伸びるダクトFDが、冷凍用であり、冷却器24FとダクトFDとの間には、その冷却器24Fで冷却された空気をダクトFD内へ送付するための冷凍用の送風機構FBが配置されている。同様に、冷却器24Rから上方に伸びるダクトRDが、冷蔵用であり、冷却器24RとダクトRDとの間には、その冷却器24Rで冷却された空気をダクトRD内へ送付するための冷蔵用の送風機構RBが配置されている。
ダクトRDは、上面が蓋材33で閉じられた筒状のものであり、送風機構RDに対向する下面が開口している。具体的には、ダクトRBは、複数の接続管30を連通するように接続した構成になっている。なお、本実施形態においては、四つの接続管30を連通するように接続した構成になっており、下流側から上流側に向かって第1接続管30a、第2接続管30a´、第3接続管30b、第4接続管30cの順番で接続されている。また、各接続管30には、対応する冷蔵空間10へ通じる送風口31が設けられている。なお、本実施形態においては、第1接続管30aに設けられた送風口31aが第1冷蔵空間10aの上段に通じ、第2接続管30a´に設けられた送風口31a´が第1冷蔵空間10aの中段に通じ、第3接続管30bに設けられた送風口31bが第2冷蔵空間10bに通じ、第4接続管30cに設けられた送風口31cが第3冷蔵空間10cに通じている。よって、ダクトRDには、いずれかの温調対象空間10へ通じる送風口31がその軸方向(伸長方向)に変位して間欠的に設けられている。
各接続管30の構成を図3に基づき詳述する。なお、図3は、図1及び図2に図示されたダクトRDの断面を、主に幅方向の長さに対する軸方向(長手方向)の長さの比が小さくなるようにデフォルメして図示したものである。
ダクトRDを構成する四つの接続管30のうちで、最も下流側に設けられる第1接続管30aは、その内周面が円筒状になっており、それ以外の第2〜4接続管30a´、30b、30cは、その内周面が下流側に向かって広がるテーパー状(円錐台状)になっている。また、各接続管30の内周面は、その内周面に沿って上流側へ伸ばした仮想延長線(図3中、二点鎖線にて示す)が、ダクトRDの送風機構RBに対向する開口の縁を通過する角度で傾斜している。よって、各接続管30の内周面は、上流側の接続管30ほどダクトRDの軸方向に対する傾斜が増加している。また、第2〜4接続管30a´,30b,30cがテーパー状になっていることから、上流側の接続管30とその接続管30に接続される下流側の接続管30との間に隙間ができ、この隙間を塞ぐように環状の蓋板32が嵌め込まれている。
よって、ダクトRDにおける各送風口31の下流側には、蓋板32,33の内面により、各送風口31よりもダクトRDの下流側へ向かって流れる空気の向きに対して交差する面を有する導風面34が形成される。これにより、各送風口31よりもダクトRDの下流側へ向かって流れる空気が、各導風面34に衝突して向きを変え、その導風面34の上流側近傍に位置する送風口31へ導かれる。なお、送風口31a´,31b,31cに対応する導風面34は、ダクトRDの内周面に沿って環状になっているため、その導風面34に衝突した空気は、導風面34に沿ってダクトRDの内周面を回り込んで送風口31a´,31b,31cへ導かれる。また、ダクトRDにおける各送風口31の上流側の内周面は、各接続管30の内周面により、各送風口31側へ向かって送風される空気の向きに対して略平行な案内面35が形成される。これにより、各送風口31側に向かって流れる空気が、各案内面35に沿って案内され、その案内面35の下流側近傍に位置する送風口31へ導かれる。
ダクトFDは、上面が閉じられた筒状のものであり、送風機構FBに対向する下面が開口している。ダクトFDには、冷凍空間10dに通じる送風口41が設けられている。これにより、送風機構FBによってダクトFD内に送風された空気は、送風口41から冷凍空間10dへ供給されるようになっている。
送風機構RBは、2つの軸流ファン50を互いに異なる方向へ回転させるプロペラファン(所謂、2重反転ファン)である。2つの軸流ファン50は、上流側に位置する上流側軸流ファン50x及び下流側に位置する下流側軸流ファン50yからなり、両軸流ファン50は、回転軸が同一直線上に位置するように直列状に配置されている。また、送風機構RBは、その回転軸の軸方向がダクトFDの軸方向と一致するように配置されている。なお、2つの軸流ファン50の外径は、ダクトRDの開口の内径よりも小さくなっている。これにより、送風機構RBによって送風される空気の略全てがダクトRD内へ導入される。
送風機構RBは、下流側軸流ファン50xの回転速度を調整できるようになっている。そして、送風機構RBは、下流側軸流ファン50xの回転速度を調整することにより、ダクトRDの下流側へ送風する空気の相対的に風量の高い高風量域の向きを調整できるようになっている。詳述すると、送風機構RBは、下流側軸流ファン50xの回転速度を、上流側軸流ファン50yの回転速度と一致させると、前記高風量域の向きが両軸流ファン50の回転軸の軸方向に向く。また、下流側軸流ファン50xの回転速度を、上流側軸流ファン50yの回転速度よりも遅くすると、前記高風量域の向きが両軸流ファン50の回転軸に対して広がる方向に向く。そして、下流側軸流ファン50xの回転速度が遅くなるほど、前記高風量域の向きの両軸流ファン50の回転軸に対する傾斜角度が増し、下流側軸流ファン50xが停止すると、その傾斜角度が最大になる。よって、送風機構RBは、下流側軸流ファン50xの回転速度を調整することにより、ダクトRDを流れる空気の高風量域の向きを、そのダクトRDの軸方向に対する傾斜角度が変化するように変動させることができるようになっている。なお、送風機構RBから送風される空気は、両軸流ファン50の回転軸と直交する面において、その回転軸を中心とする同心円状の風量分布となり、高風量域も同心円状に分布する。
因みに、送風機構RBは、下流側軸流ファン50xの回転速度を、上流側軸流ファン50yの回転速度よりも速くしても、前記高風量域の向きが両軸流ファン50の回転軸に対して広がる方向に向く。そして、下流側軸流ファン50xの回転速度が速くなるほど、前記高風量域の向きの両軸流ファン50の回転軸に対する傾斜角度が増す。このため、前述した下流側軸流ファン50xの回転速度を遅くする場合に比べて、その回転速度の調整可能な範囲が増し、これに伴って前記高風量域の向きの調整可能な傾斜角度の範囲は広がるが、一方、消費電力が増し、冷蔵庫の維持コストが増す。
なお、送風機構RBは、ダクトRDに設けられた送風口31の数と同じ数だけ段階的に下流側軸流ファン50xの回転速度を調整できるようになっている。そして、本実施形態における送風機構RBは、ダクトRDに設けられた送風口31の数と同じ四段階に下流側軸流ファン50xの回転速度を調整できるようになっている。具体的には、下流側軸流ファン50xが上流側軸流ファン50yの回転速度と同じ回転速度となる高速状態、下流側軸流ファン50xが上流側軸流ファン50yの回転速度よりも遅い回転速度となる中速状態及び低速状態、下流側軸流ファン50xが停止した停止状態の四段階に調整できる。
送風機構FBは、1つの軸流ファンを回転させるプロペラファンであり、軸流ファンの回転速度を調整できるようになっている。
また、冷蔵庫100は、両送風機構FB,RBを制御する図示しない制御部を備えており、制御部は、各温調対象空間10に設けられた図示しない温度センサに接続されている。なお、制御部は、CPU、メモリ、A/D・D/Aコンバータ、入出力手段等を備えたいわゆるコンピュータによって構成されており、前記メモリに格納されているプログラムが実行され、各種機器が協働することによってその機能が実現されるようになっている。具体的には、各温調対象空間10の温度センサで測定された測定温度と、メモリに記憶されている予め設定された設定温度とを比較し、設定温度よりも測定温度の方が高い場合には、送風機構FB,RBによる温調対象空間10への空気の送風を強め、その温調対象空間10へ供給される空気の量を増やす温度調整機能を発揮するようになっている。
次に、本実施形態における各冷蔵空間10a,10b,10cの温度調整動作を図4に基づいて説明する。なお、図4は、図1及び図2に図示されたダクトRDの断面を、主に幅方向の長さに対する長手方向の長さの比が小さくなるようにデフォルメして図示したものであり、ダクトRDの下流側へ送風される空気の各方向に対する風量の高さを矢印の太さで表現しており、請求項における相対的に風量の高い高風量域を最も太い黒矢印にて示している。また、図5は、図4(a)〜図4(d)に示す各ダクトRDを流れる空気の風量分布を示しており、縦軸は、風量の高さ(強さ)を示しており、横軸は、ダクトRDの中心軸からの距離を示している。
制御部が、第1冷蔵空間10aの上側に設置された温度センサから得られる測定温度が設定温度よりも高いと判断すると、制御部は、図4(a)に示すように、送風機構RBにおける下流側軸流ファン50xの回転速度を高速状態に切り替え、送風機構RBによってダクトRD内に送風される空気の高風量域の向きを送風口31a側へ向ける。この場合、空気の高風量域の向きを、直線的に送風口31aへ向けることが好ましいが、送風口31aの下流側に設けられた導風面34に向けてもよい。本実施形態においては、図4(a)に示すように、空気の高風量域の向きを、導風面34に向けており、高風量の空気が、導風面34に衝突して向きを変え、その空気が送風口31aへ導かれて第1冷蔵空間10aの上方に供給される。これにより、第1冷蔵空間10aの上側が集中的に冷却される。なお、この場合、図5における図4(a)の風量分布から分かるように、高風量域から離れるに従って風量が低くなるため、高風量域が向けられた送風口31aを中心として上流側に離れた送風口31ほど送り込まれる風量が低くなる。
また、同様に、制御部が、第1冷蔵空間10aの下側、第2冷蔵空間又は第3冷蔵空間に設置された温度センサから得られる測定温度が設定温度よりも高いと判断すると、制御部は、送風機構RBにおける下流側軸流ファン50xの回転速度を中速状態(図4(b)参照)、低速状態(図4(c)参照)又は停止状態(図4(d)参照)に切り替え、送風機構RBによってダクトRD内に送風される空気の高風量域を送風口31a´、31b、31c側へ向ける。本実施形態においては、図4(b)、図4(c)又は図4(d)に示すように、空気の高風量域の向きを、送風口31a´、31b、31cの下流側に設けられた導風面34に向けており、高風量の空気が、導風面34に衝突して向きを変え、その空気が送風口31a´、31b、31cへ導かれて各冷蔵空間10a、10b、10cに供給される。なお、この場合、図5における図4(b)、図4(c)又は図4(d)の風量分布から分かるように、高風量域から離れるに従って風量が低くなるため、高風量域が向けられた送風口31を中心として上流側又は下流側に離れた送風口31ほど送り込まれる風量が低くなる。
なお、一般的に送風機構RBから離れた送風口31ほど風量が低下して空気を供給し難くなるが、本実施形態のように送風機構RBとして二重反転ファンを使用すれば、温調対象となる冷蔵空間10が送風機構RBから離れるほど、下流軸流ファン50xの回転速度を増やして空気を送風することになり、これに伴って送風機構RBから送風される空気全体の風量が増加し、各冷蔵空間10を極めて効率的に冷却できる。すなわち、送風機構RBは、風量を維持し難い最も離れた送風口31aに空気を供給する場合に、下流側軸流ファン50xbの回転速度が最高速になって送風される空気全体の風量が最大となり、風量を維持し易い送風機構RBに近い冷蔵空間10に空気を供給する場合ほど、下流側軸流ファン50xの回転速度が遅くなって送風される空気全体の風量が減少する。よって、無駄な風量を発生させることなく各冷蔵空間10を効率的に冷却することができ、これにより、消費電力が低減する。
なお、本実施形態における送風機構RBにおいて、上流側軸流ファン50yの回転速度を調整できるようにして、送風機構RBから送風される空気全体の風量を調整できるようにしてもよい。これにより、更に細かい風量調整を行うことができる。
<実施形態2>
本実施形態は、前記実施形態1におけるダクトRDの変形例である。本実施形態を示す図6(a)のダクトRDは、三つの接続管30a,30b,30cから構成されており、いずれの接続管30も内周面が下流側に向かって広がるテーパー状になっている。そして、各接続管30の内周面は、ダクトRDの軸方向に対して同一角度で傾斜しており、その内周面の下流側には開口36が設けられている。なお、最も上流側の接続管30aにおける上面は、蓋材33によって塞がれている。また、最も上流側の接続管30aを除く他の接続管30b、30cは、上流側の接続管30に接続される下流側の接続管30は、その一部を上流側の接続管30に差し込んだ状態で接続されており、これらの接続管30の間に形成される隙間を塞ぐように環状の蓋板32が嵌め込まれている。
本実施形態は、前記実施形態1におけるダクトRDの変形例である。本実施形態を示す図6(a)のダクトRDは、三つの接続管30a,30b,30cから構成されており、いずれの接続管30も内周面が下流側に向かって広がるテーパー状になっている。そして、各接続管30の内周面は、ダクトRDの軸方向に対して同一角度で傾斜しており、その内周面の下流側には開口36が設けられている。なお、最も上流側の接続管30aにおける上面は、蓋材33によって塞がれている。また、最も上流側の接続管30aを除く他の接続管30b、30cは、上流側の接続管30に接続される下流側の接続管30は、その一部を上流側の接続管30に差し込んだ状態で接続されており、これらの接続管30の間に形成される隙間を塞ぐように環状の蓋板32が嵌め込まれている。
よって、最も下流側の接続管30aにおいては、内周面に設けられた開口36が送風口31aとなり、その送風口31aの下流側に蓋板33の内面によって導風面34が形成される。一方、最も下流側の接続管30aを除く他の接続管30b、30cにおいては、その接続管30の内周面、その接続管30に差し込まれる下流側の接続管30の一部及び蓋板32の内面によって円錐台状の流路37が形成され、この流路37のダクトRD内へ通じる開口が送風口31b、31cとなる。
このように、ダクトRD内に設けられた送風口31から流路37を介して温調対象空間10へ通じるものであってもよい。
<実施形態3>
本実施形態は、前記実施形態1におけるダクトRD及び送風機構RBの変形例である。図6(b)に示すように、本実施形態に係るダクトRDは、上面が閉じられた筒状のものであり、送風機構RDに対向する下面が開口している。そして、ダクトRDには、その内周面に設けられる複数の送風口31が軸方向に変位して等間隔に配置されており、各送風口31の下流側に導風板38が突出している。なお、導風板38は、ダクトRDの内周面を周回する環状になっており、その内周辺が僅かに上流側に曲げられている。そして、上面と導風板38の上流側へ向く面とがその上流側近傍に位置する送風口31に対応する導風面34となる。
本実施形態は、前記実施形態1におけるダクトRD及び送風機構RBの変形例である。図6(b)に示すように、本実施形態に係るダクトRDは、上面が閉じられた筒状のものであり、送風機構RDに対向する下面が開口している。そして、ダクトRDには、その内周面に設けられる複数の送風口31が軸方向に変位して等間隔に配置されており、各送風口31の下流側に導風板38が突出している。なお、導風板38は、ダクトRDの内周面を周回する環状になっており、その内周辺が僅かに上流側に曲げられている。そして、上面と導風板38の上流側へ向く面とがその上流側近傍に位置する送風口31に対応する導風面34となる。
本実施形態に係る送風機構RBは、1つの軸流ファンを回転させるプロペラファン50と、そのプロペラファン50の下流側に位置するダンパー51と、を備えている。そして、図6(b)において実線及び点線の矢印にて示すように、ダンバー51のダクトRDの軸方向に対する傾斜角度を変動させることにより、プロペラファン50によってダクトRDの下流側へ送風される空気の相対的に風量の高い高風量域の向きを変動させることができる。
前記各実施形態においては、ダクトRDの外側に送風機構RBを配置しているが、送風機構RBをダクトRD内に配置してもよい。
また、前記各実施形態においては、冷蔵庫本体BDに対して各ダクトRD,FDが各温調対象空間10を貫くように配置されているが、各温調対象空間10の後側に各ダクトRD,FDを収容できる通路を設けて、その通路内に各ダクトRD,FDを隠すように配置してもよい。
また、前記各実施形態においては、冷凍空間10が一室しか設けられていないが、冷凍空間10が複数設けられた冷蔵庫において、複数の冷凍空間に対して空気を供給する機構として、本発明に係る機構を使用してもよい。
また、前記各実施形態においては、ダクトRD,FDとして断面が円筒状のものを使用しているが、その断面が多角形やその他の形状になっているものを使用してもよい。
本発明に係る温度調整装置は、複数の温調対象空間を備え、その温調対象空間の温度を調整する必要のあるものでれば、冷蔵庫に限らず適用することできる。具体的には、複数の部屋(温調対象空間)の温度を調整する必要のある空気調和装置に対しても適用することができる。
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
100 冷蔵庫
BD 冷蔵庫本体
RD ダクト
FD ダクト
RB 送風機構
FB 送風機構
10 温調対象空間(冷凍空間、冷蔵空間)
20 機械室
21 圧縮機
22 ファン
23 凝縮器
24 冷却器
30 接続管
31 送風口
34 導風面
35 案内面
BD 冷蔵庫本体
RD ダクト
FD ダクト
RB 送風機構
FB 送風機構
10 温調対象空間(冷凍空間、冷蔵空間)
20 機械室
21 圧縮機
22 ファン
23 凝縮器
24 冷却器
30 接続管
31 送風口
34 導風面
35 案内面
Claims (10)
- 空気を送風する送風機構と、
前記送風機構から送風される空気を導くダクトと、を具備し、
前記ダクトが、その軸方向に変位して設けられる複数の送風口を有し、
前記送風機構が、前記ダクトの下流側へ送風する空気の風量分布を、前記ダクトの軸方向に対して直交する面に沿って変動させることを特徴とする送風装置。 - 前記送風機構が、前記ダクトの下流側へ送風する空気の相対的に風量の高い高風量域の向きを、前記ダクトの軸方向に対する傾斜角度が変化するように変動させる請求項1記載の送風装置。
- 前記送風機構が、前記高風量域の向きを選択的に前記いずれかの送風口側へ向ける請求項2記載の送風装置。
- 前記ダクトが、前記送風口よりも前記ダクトの下流側へ向かって流れる空気の向きを変えてその送風口へ導く導風面を備えており、
前記送風機構が、前記高風量域の向きを選択的に前記いずれかの送風口側又は/及びその送風口に対応する導風面側へ向ける請求項2記載の送風装置。 - 前記ダクトが、前記送風口の上流側にその送風口側へ送風される空気と略平行に伸びる案内面を備えている請求項1乃至4のいずれかに記載の送風装置。
- 前記高風量域が、前記ダクトの軸方向に対して直交する面において同心円状に分布する請求項2乃至5のいずれかに記載の送風装置。
- 前記送風機構が、互いに反転する2つの軸流ファンを回転軸が同一直線上になるように配置したものであり、下流側の軸流ファンの回転速度を変化させることによって前記風量分布を変動させる請求項1乃至6のいずれかに記載の送風装置。
- 空気の温度を調整する温調機構と、
前記温調機構によって温度が調整された空気を送風する請求項1乃至7のいずれかに記載の送風装置と、を備える温度調整装置。 - 前記ダクトの送風口に通じる温調対象空間をさらに備える請求項8記載の温度調整装置。
- 請求項8又は9のいずれかに記載の温度調整装置を備え、
前記温調機構が、一つの機械室に収容される圧縮器、凝縮器及び冷却器を有し、
前記送風装置が、前記冷却器から直線状に伸びる前記ダクトの下流側へその冷却器で冷却された空気を送風する冷蔵庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017029975A JP2018136059A (ja) | 2017-02-21 | 2017-02-21 | 送風装置、温度調整装置及び冷蔵庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017029975A JP2018136059A (ja) | 2017-02-21 | 2017-02-21 | 送風装置、温度調整装置及び冷蔵庫 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018136059A true JP2018136059A (ja) | 2018-08-30 |
Family
ID=63366837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017029975A Pending JP2018136059A (ja) | 2017-02-21 | 2017-02-21 | 送風装置、温度調整装置及び冷蔵庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018136059A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022172383A1 (ja) * | 2021-02-12 | 2022-08-18 | 三菱電機株式会社 | 冷蔵庫 |
-
2017
- 2017-02-21 JP JP2017029975A patent/JP2018136059A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022172383A1 (ja) * | 2021-02-12 | 2022-08-18 | 三菱電機株式会社 | 冷蔵庫 |
JP7466714B2 (ja) | 2021-02-12 | 2024-04-12 | 三菱電機株式会社 | 冷蔵庫 |
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