JP2018135543A - Plating method and plated metal roll - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、メッキ方法及びメッキ金属製ロールに関する。 The present invention relates to a plating method and a plated metal roll.
例えば、特許文献1には、セラミックを化学浸食又はサンドブラスト処理した後、そのセラミックの表面に抗菌性金属材料を化学メッキする方法が開示されている。 For example, Patent Document 1 discloses a method in which a ceramic is chemically eroded or sandblasted, and then an antibacterial metal material is chemically plated on the surface of the ceramic.
金属製ロールに対する密着性の高いメッキ方法を提供することを目的とする。 It aims at providing the plating method with high adhesiveness with respect to metal rolls.
本発明にるメッキ金属製ロールのメッキ方法は、金属製ロールに対する物理的衝突により、前記金属製ロールの表面に凹凸を形成するステップと、物理的衝突により凹凸が形成された前記金属製ロールを、脱脂処理するステップと、脱脂処理された前記金属製ロールを、酸性溶液によりエッチング処理するステップと、エッチング処理後に、前記金属製ロールをメッキするステップとを有する。 The plating method of the plated metal roll according to the present invention comprises a step of forming irregularities on the surface of the metal roll by physical collision with the metal roll, and the metal roll having irregularities formed by physical collision. , A step of degreasing, a step of etching the degreased metal roll with an acidic solution, and a step of plating the metal roll after the etching treatment.
好適には、メッキされた前記金属製ロールを置換処理するステップをさらに有する。 Preferably, the method further includes a step of replacing the plated metal roll.
本発明に係るメッキ金属製ロールは、物理的衝突により形成された凹凸を、表面に有する第1の層と、前記第1の層上に形成される金属の薄膜である第2の層とを有し、前記第1の層は、脱脂処理、及び酸性溶液によるエッチング処理を施されている。 The plated metal roll according to the present invention includes a first layer having irregularities formed by physical collision on the surface, and a second layer that is a metal thin film formed on the first layer. And the first layer is subjected to a degreasing process and an etching process using an acidic solution.
好適には、前記第1の層は、置換液による置換処理が施されている。 Preferably, the first layer is subjected to a replacement treatment with a replacement liquid.
好適には、前記金属製ロールの金属がアルミニウムである。 Preferably, the metal of the metal roll is aluminum.
好適には、全長が、最大2400mmであり、外径がφ30〜φ250である。 Preferably, the total length is 2400 mm at the maximum and the outer diameter is φ30 to φ250.
金属製ロールに対する密着性の高いメッキ方法を提供することができる。 A plating method having high adhesion to a metal roll can be provided.
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、メッキ金属性ロール1を例示する図である。
図1に例示するように、メッキ金属製ロール1は、第1の層100を有する金属製ロール10と、第1の層100上に形成されたメッキ層である第2の層102と、第2の層102上に形成されたメッキ層とにより構成される。金属製ロールとは、アルミニウムで形成されるロールであり、例えば、コーター、スリッター、及びフィルム乾燥炉等に使用される、高機能フィルムを生産する機械の搬送用ローラーである。より具体的には、金属製ロール10は、ロール外径がφ30〜φ250であり、全長は、最大約2400mmである。
第1の層100は、物理的衝突により形成された凹凸を有する。具体的には、第1の層100は、金属製ロール10の表面に、圧縮空気や遠心力等を用いて、研削材を高速に吹き付けること(サンドブラスト)により凹凸が形成された層である。本例では、サンドブラストに使用するサンド材質は、番手150番のアルミナを使用する。
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
FIG. 1 is a diagram illustrating a plated metallic roll 1.
As illustrated in FIG. 1, a plated metal roll 1 includes a
The first layer 100 has irregularities formed by physical collision. Specifically, the first layer 100 is a layer in which irregularities are formed on the surface of the
第1の層100は、脱脂処理が施されている。具体的には、第1の層100上の油脂類を除去するために、酸性脱脂剤を使用した溶液に、金属製ロール10を浸漬させて脱脂を実施する。
また、第1の層100は、エッチング処理とスマット除去とが施されている。エッチング処理では、脱脂処理された第1の層100は、第1の層100上に形成されている酸化被膜を、酸を用いて除去される。本例では、モノ過硫酸素カリウムと過流酸カリウムとを含む酸性溶液、及び硫酸から成る酸性溶液に、第1の層100が形成された金属製ロール10を浸漬させることで酸化被膜を除去する。さらに、第1の層100は、酸化被膜除去時に生じたスマットを除去される。酸化被膜とスマットとの除去により、既に形成されていた酸化被膜及び第1の層100の形成後に出来た酸化被膜が除去される。これにより、サンドブラストにより形成された第1の層100の凹凸を覆っていた酸化被膜が除去され、凹凸が明瞭になる。また、化学的処理によるエッチングでは、物理的処理とは大きさの異なる凹凸が形成され、第1の層100の凹凸がより緻密なものとなる。
このように、第1の層100は、油脂や酸化被膜を除去され、めっきに適した清浄な状態にされるとともに、サンドブラストという物理的処理と、エッチングという化学的処理とにより金属製ロール10の表面が粗化されることにより形成される。
The first layer 100 has been degreased. Specifically, in order to remove the fats and oils on the first layer 100, the
The first layer 100 is subjected to an etching process and smut removal. In the etching process, the oxide film formed on the first layer 100 is removed from the degreased first layer 100 using an acid. In this example, the oxide film is removed by immersing the
As described above, the first layer 100 is made of a clean state suitable for plating by removing oils and fats and an oxide film, and the
さらに、エッチング処理された第1の層100は、置換液による置換処理が施されている。具体的には、第1の層100は、空中及び水洗い中に新たに形成された酸化被膜の除去、再酸化の防止のために、亜鉛を強アルカリ性溶液に溶解させた水溶液に、金属製ロール10を浸漬させ、第1の層100上に亜鉛皮膜を形成させる。本例では、酸化亜鉛と水酸化ナトリウムとを含む水溶液を使用する。
第1の層100上の亜鉛皮膜は、一度剥離され、その後、再度亜鉛置換を施される。これにより、第1の層100上には、より微細な亜鉛皮膜が形成される。本例において、剥離には、エッチングと同じ溶液(モノ過硫酸素カリウム及び過流酸カリウムを含む酸性溶液、及び硫酸を含む酸性溶液)を使用する。
Further, the first layer 100 subjected to the etching process is subjected to a replacement process with a replacement liquid. Specifically, the first layer 100 is formed of a metal roll in an aqueous solution in which zinc is dissolved in a strong alkaline solution in order to remove an oxide film newly formed during air and water washing and prevent reoxidation. 10 is immersed to form a zinc film on the first layer 100. In this example, an aqueous solution containing zinc oxide and sodium hydroxide is used.
The zinc coating on the first layer 100 is peeled once and then subjected to zinc replacement again. As a result, a finer zinc film is formed on the first layer 100. In this example, the same solution as that used for etching (an acidic solution containing potassium monopersulfate and potassium persulfate and an acidic solution containing sulfuric acid) is used for peeling.
第2の層102は、第1の層100上に金属の薄膜が形成された層である。金属の薄膜とは、例えば、ニッケルのメッキであり、ニッケルのメッキは、第1の層100の凹凸に入り込んでいる。これにより第2の層102が第1の層100すなわち金属製ロール10から剥離しにくくなる。
第2の層102は、亜鉛置換処理された第1の層100にメッキ処理されることにより形成される。具体的には、第2の層102は、亜鉛置換処理された第1の層100を有する金属製ロール10を、ニッケルのメッキ液に浸漬させることにより形成される。さらに具体的には、第2の層102は、メッキ液中において、第1の層100上の亜鉛皮膜がニッケルに置換されることにより、第1の層100上にニッケルメッキが形成される。本例では、メッキ液に、ワット浴を使用し、成分として、硫酸ニッケル、塩化ニッケル、及びホウ酸を含む。これにより、第1の層100上にニッケルのメッキが施され、第2の層102が形成される。第2の層の厚さは約10〜15μmである。ニッケルメッキを施すことにより耐食性に優れる。
The second layer 102 is a layer in which a metal thin film is formed on the first layer 100. The metal thin film is, for example, nickel plating, and the nickel plating penetrates into the unevenness of the first layer 100. This makes it difficult for the second layer 102 to peel from the first layer 100, that is, the
The second layer 102 is formed by plating the first layer 100 that has been subjected to the zinc replacement treatment. Specifically, the second layer 102 is formed by immersing the
第2の層102上には、さらに、硬質クロムのメッキ層が形成される。具体的には、第2の層102は、脱脂処理、エッチング処理を施され、その後、第2の層102上に、硬質クロムのメッキ層が、硬質クロムメッキ浴に金属製ロール10を浸漬させることにより形成される。硬質クロムメッキは、高硬度であり、耐摩耗性及び耐久性に優れている。
On the second layer 102, a hard chrome plating layer is further formed. Specifically, the second layer 102 is subjected to a degreasing process and an etching process, and then a hard chromium plating layer immerses the
図2は、金属製ロール10へのメッキ処理(S10)を説明するフローチャートである。
図2に例示するように、ステップ100(S100)において、金属製ロール10にサンドブラスト加工を施し、その表面に凹凸を形成する。サンドブラスト加工により形成されるのが第1の層100である。
ステップ105(S105)において、金属製ロール10を酸性溶液を用いて脱脂処理する。具体的には、サンドブラスト加工された第1の層100を有する金属製ロール10を50℃のアルカリ性溶液に5分間浸漬する。脱脂後、水洗いし、金属製ロール10に付着した溶液を流し、次に浸漬させる溶液と混ざらないようにする。
ステップ110(S110)において、脱脂処理された金属製ロール10にエッチング処理を行う。脱脂処理された金属製ロール10を50℃の酸性溶液に2分間浸漬し、金属製ロール10の酸化被膜を除去する。さらに、酸化被膜除去時に生じたスマットを除去する。S105と同様に酸処理後は、水洗いする。
ステップ115(S115)において、酸処理された金属製ロール10に亜鉛置換処理(1次置換)を行う。亜鉛を強アルカリ性溶液に溶解させた25℃の溶液に、金属製ロール10を浸漬させ、溶液の入った貯留槽を40秒間揺動し、金属製ロール10上に亜鉛皮膜を形成する。その後水洗いする。
ステップ120(S120)において、S115において形成された亜鉛皮膜を剥離する。具体的には、金属製ロール10を30℃の酸性溶液に40秒間浸漬する。その後水洗いし、金属製ロール10上に酸性溶液が残らないようにする。
ステップ125(S125)において、再度亜鉛置換処理(2次置換)を行う。1次置換と同様に、亜鉛を強アルカリ性溶液に溶解させた25℃の水溶液に浸漬し、20秒間水溶液の貯留槽を揺動する。これにより、より微細な亜鉛皮膜を第1の層100上に形成することができる。その後水洗いする。
ステップ130(S130)において、亜鉛置換処理された金属製ロール10にメッキ処理を行う。具体的には、S125により亜鉛皮膜が形成された金属製ロール10を50℃のワット浴に20分間浸漬する。その際、金属製ロール10に通電し、(30A〜40A)電解メッキを行う。図3に例示するように、メッキ槽3に浸漬された金属製ロール10は、回転機構32により回転しながら、ニッケルメッキが施される。第1の層100上に施されたメッキ層が第2の層102である。
ステップ135(S135)において、S130により、第2の層102が形成された金属製ロール10にS105と同様に脱脂処理を行う。
ステップ140(S140)において、S110と同様に、S135により脱脂された金属製ロール10にエッチング処理及びスマット除去処理を行う。
ステップ145(S145)において、硬質クロムメッキ浴に金属製ロール10を浸漬し、第2の層102上に硬質クロムのメッキ層を形成する。硬質クロムメッキは、金属製ロール10に電解メッキにより施される。
ステップ150(S150)において、硬質クロムメッキされた金属製ロール10を鏡面研磨し、バランスを修正した後、検査を実施する。
FIG. 2 is a flowchart for explaining the plating process (S10) on the
As illustrated in FIG. 2, in step 100 (S100), the
In step 105 (S105), the
In step 110 (S110), the degreased
In step 115 (S115), the acid-treated
In step 120 (S120), the zinc film formed in S115 is peeled off. Specifically, the
In step 125 (S125), the zinc replacement process (secondary replacement) is performed again. Similar to the primary substitution, the sample is immersed in an aqueous solution at 25 ° C. in which zinc is dissolved in a strong alkaline solution, and the aqueous solution storage tank is shaken for 20 seconds. Thereby, a finer zinc film can be formed on the first layer 100. Then wash with water.
In step 130 (S130), the
In step 135 (S135), a degreasing process is performed on the
In step 140 (S140), similarly to S110, the
In step 145 (S 145), the
In step 150 (S150), the hard chrome-plated
図3は、本発明に係るニッケルのメッキ槽3を例示する図である。
図3に例示するように、メッキ槽3は、メッキ液を貯留する容器30と、容器30に浸漬された金属製ロール10を回転させる回転機構32と、容器30内部に配置されたアノード34とを有する。容器30は、メッキ液としてワット浴が貯留される。メッキ液に浸漬された金属製ロール10は、カソードとして通電され、回転機構32により、軸中心に回転されながらニッケルメッキが施される。
FIG. 3 is a diagram illustrating a nickel plating tank 3 according to the present invention.
As illustrated in FIG. 3, the plating tank 3 includes a
以上、説明したように、メッキ金属製ロール1は、物理的な加工(サンドブラスト加工)により表面に凹凸が形成されており、さらに、化学的な処理(エッチング処理)が施されることにより、メッキ金属製ロール1の凹凸を明瞭且つ緻密にする。これらの処理後にメッキされるため、メッキが金属製ロール10の凹凸に入り込み、金属製ロール10とメッキとの密着性が増す。つまり、サンドブラスト処理のみ、また、酸処理のみのメッキの前処理をした場合と比べて、メッキが金属製ロール10からより剥離しにくくなる。
As described above, the plated metal roll 1 has a surface with irregularities formed by physical processing (sand blasting), and is further subjected to chemical treatment (etching treatment). The unevenness of the metal roll 1 is made clear and dense. Since plating is performed after these treatments, the plating enters the unevenness of the
上記実施形態において、第1の層100は、研削材を高速に吹き付けることにより凹凸が形成されているが、例えば、やすりやサンドペーパー等により第1の層100を削ることで第1の層100に凹凸を形成してもよい。
また、上記実施形態において、脱脂剤に酸性脱脂剤を使用しているが、第1の層100上の油脂類を除去できればこれに限定されるものではなく、例えば、アルカリ脱脂剤を使用して脱脂処理してもよい。
In the above-described embodiment, the first layer 100 has irregularities formed by spraying an abrasive at high speed. For example, the first layer 100 is scraped by a file, sandpaper, or the like. Unevenness may be formed on the surface.
Moreover, in the said embodiment, although the acidic degreasing agent is used for a degreasing agent, if it can remove the fats and oils on the 1st layer 100, it will not be limited to this, For example, using an alkaline degreasing agent You may degrease.
1…メッキ金属製ロール
3…メッキ槽
10…金属製ロール
30…容器
32…回転機構
34…アノード
100…第1の層
102…第2の層
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Plating metal roll 3 ...
Claims (6)
物理的衝突により凹凸が形成された前記金属製ロールを、脱脂処理するステップと、
脱脂処理された前記金属製ロールを、酸性溶液によりエッチング処理するステップと、
エッチング処理後に、前記金属製ロールをメッキするステップと
を有する金属製ロールのメッキ方法。 Forming irregularities on the surface of the metal roll by physical collision with the metal roll; and
Degreasing the metal roll on which irregularities are formed by physical collision; and
Etching the degreased metal roll with an acidic solution;
And a step of plating the metal roll after the etching process.
をさらに有する請求項1に記載のメッキ方法。 The plating method according to claim 1, further comprising a step of replacing the plated metal roll.
前記第1の層上に形成される金属の薄膜である第2の層と
を有し、
前記第1の層は、脱脂処理、及び酸性溶液によるエッチング処理を施されている
メッキ金属製ロール。 A first layer having irregularities formed by physical collision on the surface;
A second layer that is a metal thin film formed on the first layer;
The first layer is subjected to a degreasing process and an etching process using an acidic solution.
請求項3に記載のメッキ金属製ロール。 The plated metal roll according to claim 3, wherein the first layer is subjected to a replacement treatment with a replacement liquid.
請求項3に記載のメッキ金属製ロール。 The plated metal roll according to claim 3, wherein the metal of the metal roll is aluminum.
外径がφ30〜φ250である
請求項3に記載のメッキ金属製ロール。 The total length is up to 2400mm,
The plated metal roll according to claim 3, wherein the outer diameter is φ30 to φ250.
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2017028649A JP2018135543A (en) | 2017-02-20 | 2017-02-20 | Plating method and plated metal roll |
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JP2017028649A Pending JP2018135543A (en) | 2017-02-20 | 2017-02-20 | Plating method and plated metal roll |
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