JP2018133832A - ユーザ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】限られたリソースを用いて端末間通信を行う複数のユーザ装置UE間において、衝突が生じる可能性を低減させ、端末間通信のパフォーマンスを向上させる。【解決手段】ユーザ装置において、装置対装置通信のために使用可能なリソースの集合におけるリソースの状態を検知するリソース状態検知部と、前記リソース状態検知部により検知された状態が予め定められた条件を満たさない場合に、前記ユーザ装置を所定の期間だけ装置対装置通信信号の送信を行わない状態とする制御部と、前記ユーザ装置が装置対装置通信信号の送信を行う場合に、リソースの集合の中からリソースを選択し、選択したリソースを用いて装置対装置通信信号を送信する送信部と、を備える。【選択図】図24

Description

本発明は、端末間通信(D2D通信、装置対装置通信)に関するものであり、特に、端末間通信において、発見信号を送信する無線リソース(以下、リソース)を効率的に使用するための技術に関連するものである。
移動体通信では、端末(以下、ユーザ装置UEと呼ぶ)と基地局eNBが通信を行うことによりユーザ装置UE間で通信を行うことが一般的であるが、近年、ユーザ装置UE間で直接に通信を行うことについての種々の技術が検討されている。
ユーザ装置UE間で通信を行う際に、一方のユーザ装置UEは、近隣の他方のユーザ装置UEを発見することが必要である。ユーザ装置UEを発見する手法として、各ユーザ装置UEが、自身のID(識別情報)を含む発見信号(discovery signal)を送信(ブロードキャスト)する手法がある。
図1は、発見信号を送信するためのリソースの一例を示す図である。図1の例では、発見信号の送受信を行うことでユーザ装置UEの発見(被発見)を行う発見期間(discovery period)が周期的に訪れるように定めてあり、各発見期間において所定数個の発見信号送信(及び受信)のためのリソース(時間−周波数リソースであり、発見リソースと呼ぶ)が定められている。各ユーザ装置UEは、発見期間において発見リソースを用いて発見信号の送信を行う。
例えば、図2のユーザ装置UE1は、図1のUE1で示される発見リソースを用いて発見信号を送信し、図2のユーザ装置UE2は、図1のUE2で示される発見リソースを用いて発見信号を送信する。
図2におけるユーザ装置UE3は、ユーザ装置UE1が送信した発見信号を受信することでユーザ装置UE1を発見し、ユーザ装置UE4は、ユーザ装置UE2が送信した発見信号を受信することでユーザ装置UE2を発見する。なお、発見信号の通信は半二重(Half−duplexing)であり、同時に送信と受信を行うことはできない。例えば、図2において、ユーザ装置UE1が図1に示すUE1の発見リソースで発見信号を送信し、仮に、ユーザ装置UE3が図1のAで示す発見リソースで発見信号を送信する場合、ユーザ装置UE1とユーザ装置UE3は、互いに相手の発見信号を受信できず、相手を発見することはできない。なお、端末間通信に関する先行技術文献として特許文献1がある。
特開2012−209893号公報
各ユーザ装置UEにおける発見リソースの選択方法には、大きく2つの方法がある。1つは、各ユーザ装置UEが、使用可能な発見リソースの中から任意に1つの発見リソースを選択する方法である。この方法を分散型(Distributed discovery)と呼ぶ。もう1つは、基地局eNBがユーザ装置UEに対して個々の発見リソースを割り当てる方法である。この方法を集中型(Centralized discovery)と呼ぶ。
図3は、分散型における発見信号送受信の例を示す図である。図3において、各ユーザ装置UEは、各符号で示される発見リソースを用いるものとする。例えば、ユーザ装置UE1、ユーザ装置UE2は、右側のリソース図におけるAで示す発見リソースで発見信号を送信する。
図3に示すとおり、ユーザ装置UE1、UE2、UE3は互いに近い距離にあり、ユーザ装置UE1、UE2は同じ発見リソースAを用いて発見信号を送信するため、発見信号の衝突(collision)が発生し、ユーザ装置UE3は、ユーザ装置UE1、UE2のいずれも発見できない。ユーザ装置UE3とユーザ装置UE4は遠い距離にあるため、これらは同じ発見リソースDを用いることができる(spatial reuse、周波数再利用)。
集中型の場合、上記の衝突等が発生しないように集中的にリソース割り当てを行うことができる反面、ユーザ装置UEが基地局eNBの通信圏外になった場合には適用できず、また、ネットワーク(基地局eNB)側の制御負荷が高くなる。一方、分散型は、ユーザ装置UEが基地局eNBの通信圏外になっても適用でき、ネットワーク(基地局eNB)側の制御負荷は発生しない反面、衝突等が発生する可能性がある。
分散型、集中型のいずれにしても、端末間通信のための発見信号送受信に用いることができる発見リソースには限りがある。一方、端末間通信は種々のサービスに適用することが検討されている。種々のサービスの中には、例えば公共安全にかかわるような要求条件の厳しい(例:遅延を許容しない)サービスがある反面、プライベートな個人間通信等、要求条件の厳しくない(例:大きな遅延に耐えられる)サービスもある。このように種々の要求条件を持つサービスに対して、分散型、集中型それぞれの特性を活かして、限りのある発見リソースをできるだけ無駄なく効率的に利用する技術が求められている。
このために、例えば、遅延要求等の要求条件が厳しいサービスのユーザ装置UEには集中型で多くのリソースを割り当て、要求条件が厳しくないサービスのユーザ装置UEには分散型で比較的少ない発見リソースを割り当てることが考えられる。このような場合、分散型で発見リソースの集合が割り当てられた複数のユーザ装置UE間で衝突が発生する可能性が高くなり、端末間通信のパフォーマンスが劣化する可能性がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、限られたリソースを用いて端末間通信を行う複数のユーザ装置UE間において、衝突が生じる可能性を低減させ、端末間通信のパフォーマンスを向上させるための技術を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態によれば、装置対装置通信のために使用可能なリソースの集合におけるリソースの状態を検知するリソース状態検知部と、
前記リソース状態検知部により検知された状態が予め定められた条件を満たさない場合に、ユーザ装置を所定の期間だけ装置対装置通信信号の送信を行わない状態とする制御部と、
前記ユーザ装置が装置対装置通信信号の送信を行う場合に、リソースの集合の中からリソースを選択し、選択したリソースを用いて装置対装置通信信号を送信する送信部と、
を備えるユーザ装置が提供される。
本発明の実施の形態によれば、限られたリソースを用いて端末間通信を行う複数のユーザ装置UE間において、衝突が生じる可能性を低減させ、端末間通信のパフォーマンスを向上させることが可能となる。
発見信号を送信するためのリソースの一例を示す図である。 D2D通信を説明するための図である。 発見信号送受信の例を示す図である。 本発明の実施の形態における通信システムの構成例を示す図である。 リソースの構成例を説明するための図である。 RGパターンの例を示す図である。 D2D通信におけるサービス毎の要求条件の例を含むテーブルを示す図である。 遅延耐性高(LT)のユーザ装置UEと遅延耐性低(LS)のユーザ装置UEが高密度に存在する環境の例を示す図である。 実施の形態の概要を示す図である。 第1の実施の形態における処理を示すシーケンス図である。 サービスインデックスとサービス種別とを対応付けたマッピングテーブルを各ユーザ装置UEに送信する処理を示す図である。 各ユーザ装置UEがサービスインデックスを基地局eNBに送信する処理を示す図である。 具体例を示す図である。 各ユーザ装置UEからのサービスインデックスの情報に基づいて基地局eNBが決定したDR割り当てモード、RP分割識別情報の例を示す図である。 ユーザ装置UEにおけるサービス変化の例を示す図である。 UEクラスタリング、モード選択、及びRP分割の例1を示す図である。 UEクラスタリング、モード選択、及びRP分割の例2を示す図である。 UEクラスタリング、モード選択、及びRP分割の例3を示す図である。 集中型でのDR割り当て方法の例を示す図である。 DRの使用状況をモニタするための観測ウィンドウの例を示す図である。 第1の実施の形態における基地局eNBの構成図である。 第1の実施の形態におけるユーザ装置UEの構成図である。 第2の実施の形態におけるユーザ装置UEの動作例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態におけるユーザ装置UEの動作例を示す図である。 複数のユーザ装置UEがバックオフ制御を行う例を示す図である。 第2の実施の形態におけるシグナリングの例を示す図である。 第2の実施の形態における基地局eNBの構成図である。 第2の実施の形態におけるユーザ装置UEの構成図である。 第3の実施の形態においてユーザ装置UEがNWカバレッジから出る場合を示す図である。 ユーザ装置UEがNWカバレッジから出た場合における帯域選択方法を説明するための図である。 ユーザ装置UEがNWカバレッジから出た場合における帯域選択処理を示すフローチャートである。 第3の実施の形態においてユーザ装置UEがNWカバレッジに入る場合を示す図である。 第3の実施の形態における基地局eNBの構成図である。 第3の実施の形態におけるユーザ装置UEの構成図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。
(全体構成例)
まず、図4、図5を参照して、本発明の実施の形態において前提としているシステムの全体構成例を説明する。図4は、本実施の形態における通信システムの構成例を示す。図4に示すように、本実施の形態における通信システムは、基地局eNBの配下に複数のユーザ装置UEが存在するセルラー通信システムである。当該セルラー通信システムは、例えばLTEに準拠したものであるが、LTEに限られるわけではない。なお、本明細書及び特許請求の範囲において、「LTE」は、3GPPのリリース8、又は9に対応する通信方式のみならず、3GPPのリリース10、11、又は12もしくはそれ以降に対応する通信方式も含む意味で使用する。
図5は、本実施の形態における発見リソースに関わるリソース構成の例を説明するための図である。図5に示す例では、説明を分かり易くするための一例として、図5(a)に示すように、1回の発見信号送信機会(発見期間)において、4×4=16個の発見リソース(DR: discovery resource)が使用可能であるとする。便宜上、発見リソースDRとして使用可能な当該領域を発見リソース全体領域と呼ぶことにする。ここで、1個の発見リソースDRは、ユーザ装置UEが発見信号を送信するために用いる最小単位のリソースであり、例えば、LTEで規定された複数のRB(リソースブロック)からなる。
図5に示す例では、複数のリソースグループ(RG: Resource Group)パターン(pattern)が導入される。1つのRGパターンは、1つ又は複数のリソースグループRGを有する。1つのリソースグループRGは、1つ又は複数の発見リソースDRを有する。ユーザ装置UEには、RGパターン及び当該RGパターンにおいて使用すべきリソースグループRGが割り当てられる。この割り当ては、例えば基地局eNBからのシグナリングにより行われる。また、リソースグループRGの割り当ては、リソースグループRGのホッピングパターンの割り当てとして行われる場合もある。
そして、ユーザ装置UEは、割り当てられたリソースグループRG内の1つ又は複数の発見リソースDRのうちの1つを任意に(例えばランダムに)選択して発見信号送信のために使用する。なお、リソースグループRGが1つの発見リソースDRのみを含む場合は、リソースグループRGの割り当てがそのまま発見リソースDRの割り当てとなる。
図5には、例として3つのRGパターンが示されている。図5(b)に示すRGパターンは、RGパターンを構成するリソースグループRGの各々が1つの発見リソースDRであるパターンである。このパターンは、上述したように、各リソースグループRGが1つの発見リソースDRのみを含む場合であり、リソースグループRGの割り当てがそのまま発見リソースDRの割り当てとなる。図5(b)には、例として、図4に示したユーザ装置UE1〜UE5の割り当て例が記載されている。このパターンの場合、結果的に前述した集中型と同様の割り当てになることから、このパターンを完全集中型(fully centralized)と呼ぶことができる。
図5(c)に示すRGパターンは、発見リソース全体領域を2つのリソースグループ(RG1とRG2)に分けたパターンである。図5(c)に示すように、RG1にユーザ装置UE1とUE2が割り当てられ、RG2にユーザ装置UE3、UE4、UE5が割り当てられている。なお、図5(c)に示す割り当ての場合、例えば、ユーザ装置UE1にとっては、図5(c)に示すRGパターンが割り当てられ、更に、当該RGパターンの中のRG1が割り当てられたことになる。
図5(c)に示すRGパターンは、複数のRGの中から1つのRGがユーザ装置UEに割り当てられるという点では集中型であるが、ユーザ装置UEはRGに含まれる複数の発見リソースDRから1つの発見リソースDRを任意に選択するという点では分散型であるので、このようなRGパターンを部分的集中型(partially distributed)と呼ぶことができる。
図5(d)に示すRGパターンは、RGパターンに含まれるリソースグループRGが1つ(RG1)のみであるパターンである。この場合、RG1の中に図5(a)に示す16個の発見リソースDRが含まれ、各ユーザ装置UEは、16個の発見リソースDRの中から1つの発見リソースDRを選択して発見信号の送信を行う。このパターンの場合、結果的に前述した分散型と同様の割り当てになることから、このパターンを完全分散型(fully distributed)と呼ぶことができる。
RGパターンは上述した特定のパターンに限定されるわけではなく、どのようなRGパターンでも導入することができる。図5に示したRGパターンの例を含む複数のRGパターンの例を図6に示す。
以降、「発見リソースDR」を「DR」と記述する。また、基地局eNBから個々のDRの割り当てが行われる制御のモードを集中型のモード、ユーザ装置UEがDRの集合の中から任意にDRを選択する制御のモードを分散型のモードと呼ぶ。例えば、図6に示すRGパターンの中の(e)に示すパターンにおいて、RG9が割り当てられたユーザ装置UEは分散型のモードでDR選択を行う。また、(e)に示すパターンにおいてRG9以外のRG割り当ては集中型となる。
また、以下で説明する実施の形態では、リソースプール(RP:Resource Pool)という用語が用いられる。RPは、発見リソース全体領域の中からサービス毎に割り当てられるDRの集合(DRが1つの場合を含む)である。RPが分散型のモードで使用される場合、当該RPは1つのRGに相当する。RPに含まれる個々のDRが集中型で割り当てられる場合、個々のDRがRGに相当する。以下で説明する実施の形態は、サービス毎に適切に分散型、集中型を選択し、効率的にリソースの利用を行うための実施の形態であるとともに、上述したリソース構成の枠組み(図5)において、適切にRGをユーザ装置UEに割り当てる実施の形態でもある。
(本発明の実施の形態の概要)
前述したように、端末間通信(D2D)は様々なサービスの用途に使用されることが検討されている。例えば、商用利用(情報配信(広告、チケット売買等)、高度道路交通システム(ITS)等)、Public Safety(災害時・緊急時の公的安全機関活動)、個人利用(近隣端末間でのソーシャルネットワーキング、端末間直接データ通信)等のサービスが想定されている。
このような種々のサービスにおいてはサービス毎に端末間通信における要求条件が異なる。要求条件の観点としては、例えば、遅延(latency)、信頼性(reliability)、カバレッジ(coverage)、エネルギ効率(energy efficiency)等が考えられる。図7に、サービス毎の要求条件の例を示す。
一例として、サービスを「遅延」要求に基づいて、遅延耐性低(Latency−Sensitive(LS))と遅延耐性高(Latency−Tolerant(LT))に分類することができる。
図8に、遅延耐性高(LT)のユーザ装置UEと遅延耐性低(LS)のユーザ装置UEが高密度に存在する環境の例を示す。図8において、網掛けを付したユーザ装置UEが遅延耐性高(LT)のユーザ装置UE(以降、LTユーザ装置UE)を示し、網掛けを付しないユーザ装置UEが遅延耐性低(LS)のユーザ装置UE(以降、LSユーザ装置UE)を示す。
例えば、LTユーザ装置UEはローカルデータシェアリング、モバイル広告等に使用されるものであり、LSユーザ装置UEは交通安全のために用いられるものである。LTユーザ装置UEは長い待ち時間(遅延)やコリジョンに耐えることができるが、LSユーザ装置UEには厳しい遅延要求があり、コリジョン等による遅延を許容しないことから、LSユーザ装置UEはLTユーザ装置UEよりも多くの発見リソース(DR)の割り当てを必要とする。
しかし、図8に示すような高密度の環境において、例えばLSユーザ装置UEとLTユーザ装置UEが区別されずに同様に発見リソースの割り当てを行う場合、多くの発見リソースを必要としないLTユーザ装置UEと多くの発見リソースを必要とするLSユーザ装置UEに同じように発見リソースが割り当てられることになり、LSユーザ装置UEに対する遅延要求を満たせないことが生じ得る。このような環境では、多くの発見リソースを必要とするLSユーザ装置UEにより多くの発見リソースが割り当てられるべきである。また、この場合に比較的少ないリソースが割り当てられることになるLTユーザ装置UEにおいて、衝突が生じる可能性を低減させ、端末間通信のパフォーマンスを向上させることが必要である。
本実施の形態では、このような観点から、ネットワーク(基地局eNB)からのサポートにより、LSユーザ装置UEへの発見リソース割り当てを優先させるとともに、LTユーザ装置UEに対してはスケーラブルかつ自己管理された分散型の発見リソース割り当てを導入することで、発見リソースをより効率的に使用できるようにしている。このような観点でなされた本発明の第1の実施の形態、及び第2の実施の形態を以下で説明する。更に、NWカバレッジから出たとき/NWカバレッジに入ったときの動作例として第3の実施の形態で説明する技術が提案されている。各実施の形態の概要を図9を参照して説明する。
第1の実施の形態では、サービス種別に基づきユーザ装置UEをクラスタリングするための新たなシグナリングが導入されるとともに、発見リソースを、各UEクラスタに割り当てられるリソースプールに分割する(partitioning)ための新たなシグナリングが導入される。更に第1の実施の形態では、集中型発見リソース割り当てを行うための新たなシグナリングが導入される。
第2の実施の形態では、例えばLT(遅延耐性高)のUEクラスタの中で、分散型で発見リソース選択を行うためのバックオフ制御が導入されるとともに、そのための新たなシグナリングが導入される。
第3の実施の形態では、ユーザ装置UEがNWカバレッジから外に出た場合におけるユーザ装置UEの動作例、及びユーザ装置UEがNWカバレッジの外から中に入った場合におけるユーザ装置UEの動作例を説明する。
以下、各実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態における処理内容を図10のシーケンス図に示す手順に沿って説明する。
本実施の形態では、基地局eNBが、図7に示したようなサービスインデックスとサービス種別と要求条件とを対応付けたマッピングテーブルを後述するデータ記億部105に保持している。なお、基地局eNBは図7に示すテーブルの全てのフィールドを保持する必要はなく、判断処理及びユーザ装置UEへの情報送信処理等のために必要なフィールドのみを保持していればよい。
図10のステップ101において、図11に示すように、基地局eNBは、サービスインデックスとサービス種別とを対応付けたマッピングテーブルを各ユーザ装置UEに送信する。この情報送信のためのシグナリングはどのようなシグナリングを用いてもよい。例えば、基地局eNBは、SIB(システム情報)を用いて、マッピングテーブルを各ユーザ装置UEに報知(ブロードキャスト)する。また、基地局eNBは、セル固有下りRRCシグナリング(cell-specific DL RRC signaling)を用いてマッピングテーブルを各ユーザ装置UEに報知してもよい。
次に、図10のステップ102において、図12に示すように、基地局eNBからマッピングテーブルを受信した各ユーザ装置UEは、当該マッピングテーブルに基づいて、自身の端末間通信に係るサービス(アプリケーション)のサービスインデックスを基地局eNBに送信する。このシグナリングは、例えばUE個別の上りシグナリング(UE-specific UL signaling)を使用して行う。より具体的には、例えばPUSCH、PUCCH等を用いてこのシグナリングを行うことができる。
ユーザ装置UE1については、ユーザ装置UE内での動作例が示されている。他のユーザ装置UEでも同様の動作が実行される。図示されているように、ユーザ装置UE1のアプリケーションレイヤーから、サービス種別が所定のインターフェースを介してレイヤー2の渡され、ユーザ装置UE1は、レイヤー2で、サービスインデックスをPUCCH、PUSCH等のチャネルを用いて基地局eNBに送信する。
図13に、より詳細な例を示す。図13に示す例では、サービスインデックスとして2ビットが使用され、当該2ビットの情報(図示の例では2)をPUCCHを用いて基地局eNBに送信する。
サービスインデックスを受信した基地局eNBは、保持するテーブル(例:図7に示したテーブル)に基づき、各ユーザ装置UEの要求条件を把握できる。つまり、例えば、各ユーザ装置UEがLSユーザ装置UEであるのか、LTユーザ装置UEであるのかを判断できる。
基地局eNBは、各ユーザ装置UEからのサービスインデックスの通知内容に基づき、UEクラスタリング及びRPパーティショニング(分割)を実行し、サービスインデックス毎のDR割り当てモード、RP分割識別情報等を決定し、決定した情報を各ユーザ装置UEに送信する(図10のステップ103)。当該情報は各ユーザ装置UEに個別シグナリングで送信してもよいし、ユーザ装置UE全体に報知(ブロードキャスト)することとしてもよい。ただし、本実施の形態では、当該情報をブロードキャストするものとする。つまり、ブロードキャストシグナリングを用いる。ブロードキャストシグナリングを用いることで、個別シグナリングの場合と比較してオーバヘッドを削減できる。ブロードキャストシグナリングの具体的な方法としては、SIBを用いてもよいし、セル固有下りRRCシグナリングを用いることとしてもよい。
図14(a)に、各ユーザ装置UEからのサービスインデックスの情報に基づいて基地局eNBが決定したDR割り当てモード、RP分割識別情報の例を示す。図14(a)に示す例では、例えば、サービスインデックス1(公共安全)に対し、DR割り当てモードが集中型であり、RP分割識別情報がDR1、2、3であることが示されている。なお、本実施の形態において、DR割り当てモードは集中型又は分散型であり、RP分割識別情報は、該当サービスに割り当てられたRPを構成するDRの識別情報である。ただし、DR割り当てモードとRP分割識別情報は一例に過ぎない。基地局eNBはUEクラスタリング及びRP分割の結果としてこれらの情報以外の情報を決定してもよいし、これらの情報に更に情報を追加してもよい。例えば、基地局eNBは、RPの分割方法を示すRP分割モードを追加してもよい。
また、図14(b)には、図14(a)に対応するRP分割例が示されている。図14(a)、図14(b)に示す例では、DR1、2、3がサービスインデックス1、2のユーザ装置UEに対して集中型で割り当てられ、DR4、5、6、7、8、9がサービスインデックス3、4のユーザ装置UEに対して分散型で割り当てられる。
本実施の形態では、ユーザ装置UEにおいてサービスを変更した場合、当該ユーザ装置UEは、変更後のサービスインデックスを基地局eNBに送信する(図10のステップ104)。当該サービスインデックスを受信した基地局eNBは、変更後のサービスインデックスに基づいてUEクラスタリングとRPパーティショニングを実施し、変更後のサービス毎のDR割り当てモード及びRP分割識別情報等をユーザ装置UEにブロードキャストする(図10のステップ105)。
図15に示す例では、ある時刻1において、LTユーザ装置UEが3台であり、LSユーザ装置UEが3台である。そして、ある時間後の時刻2の時点で、LTユーザ装置UEが4台であり、LSユーザ装置UEが2台である。この場合、時刻1と時刻2の間で図10のステップ104の通知が行われ、時刻2において基地局eNBから時刻2におけるユーザ装置UEのサービス種別構成に応じた割り当ての情報が通知される。
図10のステップ103、105のように、DR割り当てのために基地局eNBから各ユーザ装置UEに送信される情報は、例えば、図14(a)に示す情報のうち、サービスインデックス毎のDR割り当てモードとRP分割識別情報である。
これらの情報を受信した各ユーザ装置UEは、自身のサービスに対応するDR割り当てモードとRPを識別する。DR割り当てモードとして分散型が割り当てられたユーザ装置UEは、例えば通知されたRPの中から任意にDRを選択して発見信号送信を行うことができる。DR割り当てモードとして集中型が割り当てられたユーザ装置UEについては、基地局eNBは、発見期間毎に、割り当てたRPの中からDRを選択して、個別に該当ユーザ装置UEに当該DRを通知することでDRを割り当ててもよいし、ある期間における割り当てパターンと繰り返し周期等を通知することで割り当てを行ってもよい。集中型の場合の割り当て方法の例については後述する。また、分散型におけるバックオフ制御について第2の実施の形態で説明する。
<UEクラスタリング、モード選択、RP分割について>
以下、ユーザ装置UEから受信するサービスインデックスの情報等に基づいて、基地局eNBが実行するUEクラスタリング等の処理(DR割り当てモード、RP分割識別情報等を決定する処理)について説明する。
基地局eNBは、同じサービスインデックスを持つユーザ装置UEを1つのグループ(クラスタ)に入れることで、UEクラスタリングを行う。また、基地局eNBは、配下のユーザ装置UEの総数、サービス毎のクラスタ内のユーザ装置UEの数、及びサービスの要求条件等に基づいて、DR割り当てモード、及びRP割り当てを決定する。基地局eNBは、基本的には遅延耐性低(LS)に対応するサービスのユーザ装置UEに対するDR割り当てを「集中型」とし、遅延耐性高(LT)に対応するサービスのユーザ装置UEに対するDR割り当てを「分散型」とするが、例えば、ユーザ装置UEの総数が使用可能なDRの数に比べて少なければ全てのユーザ装置UEに対するDR割り当てを集中型で行ってもよい。以下、3つの例を説明するがこれらは一例に過ぎない。
ケース1)ユーザ装置UEの総数がDRの総数よりも大きい場合
この場合、例えば、基地局eNBはLSユーザ装置UEに対して、LSユーザ装置UEの数の分のDRの集合をRPとして割り当て、各LSユーザ装置UEにRPの中から1つのDRを集中型で割り当てる。そして、基地局eNBは、残りのDRからなるRPをLTユーザ装置UEに分散型で割り当てる。ただし、この場合は、LSユーザ装置UEの総数がDR総数よりも小さいことが条件である。
図16に具体例が記載されている。この例では、基地局eNBに接続されるユーザ装置UEの数が10台であり、DRの総数9よりも大きい。そして、LSユーザ装置UEが6台、及びLTユーザ装置UEが4台でクラスタ分けされている。この場合、上記のとおり、6台のLSユーザ装置UEの各々に1つのDRが割り当てられ、残り3つのDRが4台のLTユーザ装置UEに分散型で割り当てられる。
ケース2)ユーザ装置UEの総数がDRの総数以下の場合
この場合、十分な数のDRが存在するので、各ユーザ装置UEに1つのDRを割り当てることができる。つまり、全てのユーザ装置UEは集中型で割り当てがなされる。この場合の具体例を図17に示す。図17に示す例では、全ユーザ装置UEの数が8であるのに対し、DRの総数が9であるから、各ユーザ装置UEにDRを1つ割り当てることができる。
ケース3)LSユーザ装置UEの総数がDRの総数以上の場合
この場合、全DRのうちの所定%の数のDRをLTユーザ装置UEに分散型で割り当て、残りのDRをLSユーザ装置UEに割り当てる。図18に示す例では、1つのDRを2台のLTユーザ装置UEに割り当て、残り8つのDRを9台のLSユーザ装置UEに割り当てる。
<集中型でのDR割り当て例>
次に、集中型でのDR割り当て例を説明する。本例は、LSユーザ装置UEに対して、割り当てられたRP(以下、LS−RPと記述する)の中のDRを集中型で割り当てる際の詳細な処理例を説明するものである。ただし、ここで説明する処理は、第1の実施の形態で既に説明した処理の有無に関わりなく、あるDRの集合から集中型でDRをユーザ装置UEに割り当てる際に一般的に使用できるものである。
基地局eNBは、各LSユーザ装置UEに対し、LS−RPの中から1つのDRを割り当てるが、LSユーザ装置UEの総数がLS−RPにおけるDRの総数よりも大きい場合には、1発見期間に全てのLSユーザ装置UEへDRを割り当てることはできない。
この場合、基地局eNBは、各LSユーザ装置UEに対し、UE固有の時間−周波数領域送信パターンを割り当てる。このような割り当てが行われた各LSユーザ装置UEは、各発見期間をモニタする(発見信号受信を行う)が、上記パターンで割り当てられた期間でのみ発見信号の送信を行う。
パターンが割り当てられた3台のユーザ装置UE4、UE5、UE6の動作例を図19を参照して説明する。図19に示す例は、DR個数の不足により、1回の発見期間において3台のうち2台のユーザ装置UEしか同時に発見信号を送信することができない場合の例である。各ユーザ装置UEには、同じ発見期間において2台にDRが割り当てられるように時間−周波数領域送信パターンが割り当てられている。
このようなパターンの情報は、基地局eNBから、例えばUE個別RRCシグナリングで、対象の各LSユーザ装置UEに送信することができる。各ユーザ装置UEに対してシグナリングで送信されるパターンの情報には、例えば、発見信号送信のために使用する発見期間を識別するインデックス、各発見期間で使用するDRのインデックス、及びパターンを繰り返す周期が含まれる。このようなパターン情報を受信したユーザ装置UEは、発見期間インデックスで指定された発見期間において、指定されたDRで発見信号送信を行う。また、ユーザ装置UEはこの動作を指定された周期で繰り返す。
本実施の形態では、集中型でのDR割り当てにあたって、基地局eNBがDRの使用状況をモニタすることによって、DR割り当ての調整を行っている。具体的には、例えば、図20に示すように、所定の観測ウィンドウ(本例では3つの発見期間)にわたってDRの衝突率をモニタする。DRの衝突率とは、例えば、全DRの中で衝突(複数発見信号が送信されたこと)を検知したDRの割合である。この衝突率は混雑度と呼んでもよい。更に、基地局eNBは、ユーザ装置UEから送信された発見信号をモニタすることで、各サービスの発見遅延、発見されるユーザ装置UEの数を推定する。そして、基地局eNBは、これらの推定した情報に基づいて、集中型での各ユーザ装置UEに対するDR割り当てパターンを更新し、最適化する。例えば、基地局eNBは、混雑度が所定の値よりも高い場合に、各ユーザ装置UEが発見信号を送信する間隔を広げるようにパラメータを設定することができる。
<装置構成>
図21に、第1の実施の形態における基地局eNBの構成例を示す。図21に示すように、基地局eNBは、受信部101、UE情報取得部102、リソース割り当て処理部103、制御信号生成部104、データ記憶部105、送信部106を有する。
受信部101はユーザ装置UEから送信された信号を無線で受信する。UE情報取得部102は、ユーザ装置UEから受信した信号から情報(サービスインデックス、混雑情報、発見UE情報等)を取得する。
リソース割り当て処理部103は、データ記憶部105に格納されているテーブル(例:図7)と、ユーザ装置UEから受信したサービスインデックス等に基づいて、これまでに説明したようにUEクラスタリング、モード選択、RP分割を行い、例えば図14(a)に示した情報を作成し、データ記憶部105に格納する。また、リソース割り当て処理部103は、図19を参照して説明した集中型での割り当て処理を行い、図19に示したパラメータを決定する機能も有する。
制御信号生成部104は、リソース割り当て処理部103で決定された情報(例:図14(a)の情報、図19のパラメータ等)を含む制御信号を生成する。また、制御信号生成部104は、図11に示したサービスインデックスとサービス種別のマッピングテーブルを含む制御信号を生成する機能も有する。送信部106は、制御信号生成部104で生成された制御信号等を無線でユーザ装置UEに送信する。
図22に、第1の実施の形態におけるユーザ装置UEの構成図を示す。図22に示すように、ユーザ装置UEは、受信部201、制御信号取得部202、発見信号取得部203、使用リソース決定部204、データ記憶部205、アプリケーション206、UE情報生成部207、発見信号生成部208、送信部209を備える。
受信部201は、基地局eNBもしくは他のユーザ装置UEから無線で信号を受信する。制御信号取得部202は、受信部201により受信した信号から制御信号の情報(例:図11のマッピングテーブル、図14(a)の割り当て情報、図19のパラメータ等)を取得し、データ記億部205に格納する。発見信号取得部203は受信した信号から発見信号の情報を取得する。
使用リソース決定部204は、データ記憶部205に格納された割り当て情報、ユーザ装置UE自身のサービスインデックス等に基づいて発見信号送信に使用するリソースを決定する。発見信号生成部208は、使用リソース決定部204により決定されたリソースを用いて発見信号を生成し、送信部209から送信する。例えば、図19に示した送信が行われる場合、データ記憶部205には図19に示すパラメータが格納されており、使用リソース決定部204は、当該パラメータを参照することで、発見信号を送信する発見期間、DR等のリソースを決定し、発見信号生成部208は当該リソースにおいて発見信号を生成する。
アプリケーション206は、D2D通信のサービスに係る処理を行う機能部である。UE情報生成部207は、使用しているアプリケーション206に対応するサービスインデックスを含む制御信号を生成する。送信部209は当該サービスインデクスを含む制御信号を基地局eNBに送信する。
上記のように、本実施の形態における基地局eNBは、無線により装置対装置通信を行う機能を有するユーザ装置と通信する基地局であって、前記ユーザ装置に、装置対装置通信に係るサービス識別情報とサービス種別とを対応付けたマッピング情報を送信する情報送信部(例:制御信号生成部104、送信部106)と、前記ユーザ装置から、当該ユーザ装置のサービス種別に対応するサービス識別情報を受信する情報受信部(例:受信部101、UE情報取得部102)と、前記ユーザ装置から受信したサービス識別情報に基づいて、装置対装置通信に用いるリソースの割り当てをサービス毎に決定し、当該リソースの割り当てを示す情報を前記ユーザ装置に送信するリソース割り当て処理部(例:リソース割り当て処理部103、制御信号生成部104、送信部106)とを備えて構成される。
前記リソース割り当て処理部は、例えば、前記リソースの割り当てとして、サービス毎に、リソースの集合と、当該リソースの集合の割り当て方法を決定する。このように、サービス毎に、リソースの集合と、当該リソースの集合の割り当て方法を決定することで、サービスの差分を考慮したリソース割り当てを実現できる。
前記リソース割り当て処理部は、前記リソースの集合の割り当て方法として、例えば、前記ユーザ装置に前記リソースの集合から任意にリソースを選択させる分散型、又は、前記ユーザ装置に対して前記リソースの集合から特定のリソースを指定する集中型を決定する。このように分散型、又は集中型を決定することにより、サービスの特性に適したリソース割り当てを実現できる。
前記リソース割り当て処理部は、例えば、前記リソースの集合を集中型で割り当てたサービス種別に対応する複数のユーザ装置に対し、1回の発見期間において当該複数のユーザ装置のうちの一部のユーザ装置のみがリソースを使用できるように、当該複数のユーザ装置にリソースを割り当てることができる。このような割り当てを行うことで、使用できるリソースの数がユーザ装置UEの数よりも少ない場合であっても、衝突を回避して発見信号の送受信を行うことができる。
また、本実施の形態によれば、無線により装置対装置通信を行う機能を有し、基地局と通信するユーザ装置が提供される。当該ユーザ装置は、前記基地局に対し、前記ユーザ装置における装置対装置通信のサービス種別に対応するサービス識別情報を送信する情報送信部(例:UE情報生成部207、送信部209)と、前記基地局から、前記サービス識別情報に基づいて決定されたリソースの割り当てを示す情報を受信する情報受信部(例:受信部201、制御信号取得部202)と、前記リソースの割り当てを示す情報に基づいて、装置対装置通信における発見信号の送信に用いるリソースを決定するリソース決定部(例:使用リソース決定部204)とを有する。
例えば、前記情報送信部が前記サービス識別情報を送信する前に、前記情報受信部は、前記基地局から、装置対装置通信に係るサービス識別情報とサービス種別とを対応付けたマッピング情報を受信する。このように、サービス識別情報とサービス種別とを対応付けたマッピング情報を受信することで、ユーザ装置は自身のサービス識別情報を決定できる。また、サービス識別情報とサービス種別との対応に変更がある場合でも、サービス識別情報とサービス種別とを対応付けたマッピング情報を受信することで、この変更に対応できる。
前記情報受信部は、例えば、前記リソースの割り当てを示す情報として、割り当てられたリソースの集合と当該リソースの集合の割り当て方法をサービス毎に示す情報を受信する。
また、第3の実施の形態で説明するように、ユーザ装置は、前記基地局のカバレッジの外へ出たか否かを判定するカバレッジ判定部と、前記カバレッジ判定部により前記カバレッジの外へ出たと判定した場合に、装置対装置通信のために予め定められた複数の帯域の中から、装置対装置通信に使用する1つの帯域を決定する使用帯域決定部とを更に備えてもよい。カバレッジ判定部と使用帯域決定部を備えることで、ユーザ装置がNWカバレッジの外に出た場合であっても、適切な帯域を使用して、端末間通信を行うことができる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態を図面を参照して説明する。第2の実施の形態は、第1の実施の形態において、分散型での割り当てを受けたユーザ装置UEが、割り当てられたリソースプール(RP)内で任意にDRを選択する際の詳細な処理例を説明するものである。ただし、第2の実施の形態で説明するバックオフ制御を用いる処理は、第1の実施の形態での処理の有無に関わりなく、ユーザ装置UEがDRの集合からDRを選択する際に一般的に使用できるものである。
第2の実施の形態では、ユーザ装置UEに、複数のDRを含むRPが割り当てられ、各ユーザ装置UEが当該RPの中から任意にDRを選択する際に、バックオフ制御を行う。
本実施の形態におけるユーザ装置UEの動作例を図23のフローチャート、及び図24を参照して説明する。
発見期間において、ユーザ装置UEは、使用可能な全てのDRをモニタ(状態検知)する(ステップ201)。ユーザ装置UEは、全てのDRの受信電力レベル(エネルギレベル)が所定の閾値以上か否かを判定する(ステップ202)。
ステップ202において、全てのDRの受信電力レベルが所定の閾値以上であると判定された場合(ステップ202のYes)、ステップ203に進み、ユーザ装置UEはバックオフ制御を行う。なお、バックオフ制御を行う条件を、全てのDRの受信電力レベルが所定の閾値以上であることとするのは一例に過ぎず、他の条件を用いてもよい。
バックオフ制御において、ユーザ装置UEは、1からWの数の中から1つのバックオフウィンドウサイズを選択し(例:ランダムに選択する)、当該バックオフウィンドウサイズに対応する時間分のバックオフタイマーを設定し、バックオフを行う。上記Wは、後述するように基地局eNBからユーザ装置UEに通知されるバックオフウィンドウサイズの最大値であり、1以上の整数である。バックオフタイマーが満了すると(ステップ204のYes)、ユーザ装置UEはステップ201の動作を行う。
バックオフ制御について、図24を参照してより具体的に説明する。図24のAで示す発見期間の時点において、ユーザ装置UEは全てのDRの受信電力レベルが閾値以上であることを検知したものとする。本例では、ユーザ装置UEはバックオフウィンドウサイズとして2を選択し、次から2回分の発見期間(図24のB,C)において発見信号を送信しないようにバックオフタイマーを設定し起動する。ユーザ装置UEは、バックオフタイマーが満了する前においては、発見信号の受信は行うが、発見信号の送信を行わない。バックオフタイマーが満了した後における発見期間になったら、ユーザ装置UEは発見信号送信を行う(図24のDの時点)。
図23に戻り、ステップ202において、全てのDRの受信電力レベルが所定の閾値以上ではないと判定された場合(ステップ202のNo)、ステップ205に進む。ステップ205において、ユーザ装置UEは、DRの受信電力レベル等に基づいて空きのDR(他のUEに使用されていないDR)が有るか否かを判定する。
ステップ205において空きDRが有ると判定された場合(ステップ205のYes)、ユーザ装置UEは、空きDRの中から1つのDRを任意に(例:ランダムに)選択し、当該DRを用いて発見信号の送信を行う(ステップ206)。
ステップ205において空きDRが無いと判定された場合(ステップ205のNo)、ユーザ装置UEは、混雑度の低いDRを選択し、発見信号の送信を行う(ステップ207)。混雑度の低いDRを選択する方法として、本実施の形態では、DR受信電力レベルの大きさに反比例する確率でDRを選択する。DR受信電力レベルの大きさと反比例する確率は、PをDRの受信電力レベルであるとすると、下記の式で表すことができる。ユーザ装置UEは、下記の式で示される値の確率でDRを選択する。
Figure 2018133832
ステップ202での判定がNoである場合の具体的な動作例を図24に示す。図24の例では、Dで示される発見期間において、ユーザ装置UEは、受信電力レベルが所定の閾値よりも小さいDRがあることを検知し、上述したステップ206、もしくはステップ207で説明したように発見信号の送信を行う。
各ユーザ装置UEが上記のようなバックオフ制御を行うことにより、例えば図25に示すように、あるユーザ装置UEがバックオフに入っている期間中に発見信号の送信が抑えられるためにビジー状態が緩和され、バックオフ状態でないユーザ装置UEが発見信号送信を行うことができ、全体として発見リソースを効率良く使用して発見信号の送受信を行うことが可能となる。
<シグナリング>
本実施の形態では、基地局eNBは、分散型の割り当てを行うユーザ装置UE(例:第1の実施の形態でのLTユーザ装置UE)に対し、サービスインデックスと最大バックオフウィンドウサイズとを対応付けたマッピングテーブルを送信する。送信の方法は特定の方法に限定されないが、本実施の形態では、基地局eNBは、SIBを用いた報知や、セル固有下りRRCシグナリングを用いた報知によりマッピングテーブルを送信(ブロードキャスト)する。
図26に、基地局eNBから各ユーザ装置UEに送信されるマッピングテーブルの一例を示す。図26に示すように、例えば、遅延が許容されないサービスインデックス1のサービスでは、バックオフを許容せず、比較的大きな遅延が許容されるサービスインデックス4のサービスには、大きな最大バックオフウィンドウサイズが対応付けられている。
このように、サービス毎に最大バックオフウィンドウサイズを設定することで、分散型のモードにおいてサービス毎に、その要求条件に応じたDRの選択制御を実現できる。例えば、マルチユーザゲームにおいては、遅延要求が厳しいため、比較的小さい最大バックオフウィンドウサイズが割り当てられる。
基地局eNBは、サービスと最大バックオフウィンドウサイズとのマッピング情報を固定的に保持してもよいし、動的に変更してもよい。動的に変更する場合は、例えば、第1の実施の形態で説明したように、各ユーザ装置UEから受信するサービスインデックスに基づいて、各サービスのユーザ装置UEの数を検出し、その数に応じて最大バックオフウィンドウサイズを決定することができる。例えば、図26のテーブルにおいてサービスインデックス3、4、5の各サービスにおいて、当該サービスに属するユーザ装置UEの数が所定の値よりも小さい場合には、最大バックオフウィンドウサイズを小さい値に設定したり、もしくは、バックオフを行わないように、最大バックオフウィンドウサイズを「なし」と設定することができる。
また、基地局eNBがDRをモニタすることによって、各DRの使用状況を検知し、最大バックオフウィンドウサイズを動的に変更することとしてもよい。具体的には、例えば、図20に示したように、所定の観測ウィンドウ(本実施例では3つの発見期間)にわたってDRの衝突率をモニタする。DRの衝突率とは、例えば、全DRの中で衝突(複数発見信号が送信されたこと)を検知したDRの割合である。この衝突率は混雑度と呼んでもよい。更に、基地局eNBは、ユーザ装置UEから送信された発見信号をモニタすることで、各サービスの発見遅延、発見されるユーザ装置UEの数を推定する。そして、基地局eNBは、これらの推定した情報に基づいて、最大バックオフウィンドウサイズを動的に変更し、最適化する。例えば、基地局eNBは、混雑度が所定の値よりも高い場合には、分散型のサービスの最大バックオフウィンドウサイズを小さな値とすることができる。
<装置構成>
図27に、第2の実施の形態において上述した処理を実行する基地局eNBの構成図を示す。
図27に示すように、第2の実施の形態における基地局eNBは、受信部301、UE情報取得部302、最大バックオフサイズ決定部303、制御信号生成部304、データ記憶部305、送信部306を有する。
受信部301はユーザ装置UEから送信された信号を無線で受信する。UE情報取得部302は、ユーザ装置UEから受信した信号から情報(サービスインデックス、混雑情報等)を取得する。
最大バックオフサイズ決定部303は、データ記憶部305に格納されているテーブル(例:図7)と、ユーザ装置UEから受信したサービスインデックス等に基づいて、サービス毎に最大バックオフサイズを決定し、マッピング情報をデータ記憶部305に格納する。また、最大バックオフサイズ決定部303は、第1の実施の形態におけるリソース割り当て処理部103の機能も含む。
制御信号生成部304は、最大バックオフサイズ決定部303で決定されたマッピング情報を含む制御信号等を生成する。制御信号生成部304は、第1の実施の形態における制御信号生成部104の機能も含む。送信部306は、制御信号生成部304で生成された制御信号等を無線でユーザ装置UEに送信する。
図28に、第2の実施の形態において上述した処理を実行するユーザ装置UEの構成図を示す。図28に示すように、第2の実施の形態におけるユーザ装置UEは、受信部401、制御信号取得部402、発見信号取得部403、使用リソース決定部404、データ記憶部405、アプリケーション406、UE情報生成部407、発見信号生成部408、送信部409、バックオフ制御部410、リソース状態検知部411を有する。
受信部401は、基地局eNBもしくは他のユーザ装置UEから無線で信号を受信する。制御信号取得部402は、受信部401により受信した信号から制御信号の情報(例:割り当て情報、マッピング情報等)を取得し、データ記億部405に格納する。発見信号取得部403は受信した信号から発見信号の情報を取得する。
使用リソース決定部404は、データ記憶部405に格納された割り当て情報とユーザ装置UE自身のサービスインデックス等とから発見信号送信に使用するリソースを決定する。リソース状態検知部411は、図23に示したバックオフ制御におけるステップ201に示したように、各DRの受信電力レベルを検知する。バックオフ制御部410は、リソース状態検知部411による検知結果、及び最大バックオフサイズに基づいて、前述した図23に示すバックオフ制御の処理を行う。
発見信号生成部408は、使用リソース決定部404により決定されたリソースを用いて発見信号を生成し、送信部409から送信する。
アプリケーション406は、前述した各種サービスに係る処理を行う機能部である。UE情報生成部407は、使用しているアプリケーション206に対応するサービスインデックスを生成する。送信部409は当該サービスインデクスを含む制御信号を基地局eNBに送信する。
上記のように、本実施の形態におけるユーザ装置UEは、無線により装置対装置通信を行う機能を有するユーザ装置であって、装置対装置通信のために使用可能なリソースの集合における各リソースの状態を検知するリソース状態検知部(例:リソース状態検知部411)と、前記リソース状態検知部により検知された状態が予め定められた条件を満たす場合に、前記ユーザ装置を所定の期間だけ発見信号の送信を行わないバックオフ状態とするバックオフ制御部(例:バックオフ制御部410)と、前記ユーザ装置がバックオフ状態でない場合に、前記リソースの集合の中から1つのリソースを選択し、選択したリソースを用いて発見信号を送信する発見信号送信部(例:使用リソース決定部404、発見信号生成部408、送信部409、バックオフ制御部410)とを備えて構成される。
このようにバックオフ制御を行う構成を採用したことで、衝突により、多くのユーザ装置UEが通信不可となることを回避して、限られた発見リソースを有効に活用できる。
前記予め定められた条件は、例えば、前記リソースの集合における各リソースの受信電力レベルが所定の閾値以上であることである。このような条件を用いることにより、DRの混雑状態を的確に評価でき、無駄なバックオフ制御を回避できる。
前記バックオフ制御部は、例えば前記ユーザ装置と通信する基地局から受信した最大バックオフサイズに基づいて前記所定の期間を決定する。このように基地局から受信した最大バックオフサイズに基づいて前記所定の期間(バックオフ期間)を決定することで、動的に最大バックオフサイズを変更でき、状況に見合った最適なバックオフ制御を実現できる。
前記発見信号送信部は、例えば、前記リソースの集合の中に空きのリソースがある場合には当該空きのリソースを選択し、空きのリソースがない場合には混雑度の低いリソースを選択する。また、前記発見信号送信部は、例えば前記リソースの集合の中から受信電力レベルに反比例する確率でリソースを選択することにより前記混雑度の低いリソースを選択する。このような選択制御を行うことにより、発見信号が相手に受信される確率を高めることができる。
また、本実施の形態によれば、無線により装置対装置通信を行う機能を有するユーザ装置UEと、当該ユーザ装置UEと通信する基地局eNBとを備える通信システムが提供される。当該通信システムにおける前記基地局は、前記ユーザ装置に、装置対装置通信に係るサービス識別情報と最大バックオフウィンドウサイズとを対応付けたマッピング情報を送信する情報送信部(例:最大バックオフサイズ決定部303、制御信号生成部304、データ記憶部305、送信部306)を備え、前記ユーザ装置は、前記マッピング情報を受信する情報受信部(例:受信部401、制御信号取得部402)と、装置対装置通信のために使用可能なリソースの集合における各リソースの状態を検知するリソース状態検知部(例:リソース状態検知部411)と、前記リソース状態検知部により検知された状態が予め定められた条件を満たす場合に、前記最大バックオフウィンドウサイズに基づきバックオフ期間を決定し、前記ユーザ装置を当該バックオフ期間だけ発見信号の送信を行わないバックオフ状態とするバックオフ制御部(例:バックオフ制御部410)と、を備える。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態を説明する。第3の実施の形態では、ユーザ装置UEがNWカバレッジから出る(つまり、ユーザ装置UEが通信圏外になる)場合の動作例、及び、ユーザ装置UEがNWカバレッジに入る(つまり、ユーザ装置UEが通信圏内になる)場合の動作例を説明する。第3の実施の形態は、第1の実施の形態及び/又は第2の実施の形態と組み合わせて適用することもできるし、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と関係なく、一般的に適用することも可能である。本実施の形態では、基地局eNB及びユーザ装置UEともに第1の実施の形態で説明した機能を持ち、更に、第3の実施の形態で説明する機能を有するものとする。更に、基地局eNB及びユーザ装置UEともに第2の実施の形態で説明した機能を備えてもよい。
<ユーザ装置UEがNWカバレッジから出る場合の動作例>
第3の実施の形態では、図29に示すように、ユーザ装置UEは、NWカバレッジから出たと判断すると、自分を分散型のモードにする。このモード変更に係る処理は、例えば後述するカバレッジ判定部610により行われる。
NWカバレッジから出たかどうかの判定手法は特定の手法に限定されないが、例えば受信電力が所定の閾値よりも小さくなったときにNWカバレッジから出たと判定することができる。より具体的には、本実施の形態において、ユーザ装置UEは、基地局eNBから受信する参照信号に基づきRSRP(Reference Signal Received Power)を測定し、RSRPが所定の閾値よりも小さい状態が所定期間(T)だけ継続した場合に、NWカバレッジを出たと判定する。
ユーザ装置UEは、NWカバレッジを出た場合、NW(基地局eNB)からのサポートを用いずに自律的に端末間通信に使用する帯域(バンド)を選択する必要がある。つまり、NWカバレッジを出たユーザ装置UEは、他のユーザ装置UEが端末間通信に使用している帯域を選択する必要がある。
NWカバレッジを出たユーザ装置UEが、他のユーザ装置UEが端末間通信に使用している帯域を選択する場合の動作例を図30、図31を参照して説明する。
本例では、図30に示すように、端末間通信用に3つの帯域(例:PS specific spectrum bands)が規定されており、ユーザ装置UEは後述するシグナリングにより当該3つの帯域A、B、Cがあることを知っているものとする(データ記憶部605に保持)。
図31に示すように、ユーザ装置UEは、3つの帯域A、B、Cのそれぞれを観測し、発見期間において発見信号を検知するかどうかを調べる(ステップ301、ステップ302)。
帯域X(A、B、又はC)で発見信号が検出された場合(ステップ302のYes)、ユーザ装置UEは、当該帯域Xで発見信号の送受信を行う(ステップ303)。帯域A、B、Cのいずれでも発見信号を検出しない場合(ステップ302のNo)、ユーザ装置UEは、発見期間における検出回数が所定の閾値(最大試行閾値)未満である限り(ステップ304のYes)、発見信号の検出試行を継続する。例えば、図30の例では、3つの発見期間分、検出試行を行う。
図31に戻り、発見信号を検出しないまま検出回数が所定の閾値になった場合(ステップ304のNo)、ユーザ装置UEは、帯域A、B、Cの中から任意に1つの帯域を選択し、当該帯域で発見信号の送受信を行う(ステップ305)。このステップ305の状況は、当該ユーザ装置UEが当該帯域を使用する最初のUEになったことを意味する。
本実施の形態では、図29にシグナリングとして示すように、基地局eNBから、前述したRSRP測定閾値、期間(T)、及び最大試行閾値をユーザ装置UEに報知(ブロードキャスト)する。この報知は、例えば、セル固有下りRRCシグナリング等により行われる。NWカバレッジ内のユーザ装置UEは、これらの情報を受信し、NWカバレッジから出た場合に、前述したようにこれらの情報を使用して帯域の検出等の動作を実行する。
<ユーザ装置UEがNWカバレッジの外からNWカバレッジに入る場合の動作例>
ユーザ装置UEは、NWカバレッジ内に入ったと判断した場合、第1の実施の形態で説明したように、サービスインデックスを基地局eNBに送信する。
NWカバレッジに入ったかどうかの判定手法は特定の手法に限定されないが、例えば受信電力が所定の閾値よりも大きくなったときにNWカバレッジに入ったと判定することができる。
より具体的には、ユーザ装置UEは、基地局eNBから受信する参照信号に基づきRSRP(Reference Signal Received Power)を測定し、RSRPが所定の閾値よりも大きい状態が所定期間(T)だけ継続した場合に、NWカバレッジに入ったと判定する。これらの閾値は、前述した方法と同様に、ユーザ装置UEがNWカバレッジ内に存在しているときに、基地局eNBから報知情報として通知されたものである。これらの閾値は、NWカバレッジ外判定を行う場合の閾値と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
図32にシグナリングとして示すように、基地局eNBは、複数の帯域(例:前述した帯域A、B、C)の中から、各ユーザ装置UEが端末間通信のために使用すべき帯域を決定するとともに、その帯域をユーザ装置UEに報知(ブロードキャスト)する。この報知は、例えば、セル固有下りRRCシグナリング等により行われる。NWカバレッジ内の各ユーザ装置UEは、この情報を受信することで、同じ帯域で端末間通信を行うことができる。
<装置構成>
図33は、第3の実施の形態における基地局eNBの構成図である。図33に示すように、第3の実施の形態における基地局eNBは、受信部501、UE情報取得部502、リソース割り当て処理部503、制御信号生成部504、データ記憶部505、送信部506を有する。
受信部501はユーザ装置UEから送信された信号を無線で受信する。UE情報取得部502は、ユーザ装置UEから受信した信号から情報(サービスインデックス、混雑情報、発見UE情報等)を取得する。
リソース割り当て処理部503は、データ記憶部505に格納されているテーブル(例:図7)と、ユーザ装置UEから受信したサービスインデックス等に基づいて、これまで説明したようにUEクラスタリング、モード選択、RP分割を行い、例えば図14(a)に示した情報を作成し、データ記憶部505に格納する。また、リソース割り当て処理部503は、配下のユーザ装置UEが発見信号送受信に使用すべき帯域を決定する機能も備える。なお、この帯域は予め固定的に決定しておき、データ記億部505に格納しておいてもよい。
制御信号生成部504は、リソース割り当て処理部103で決定された情報(例:図14(a)の情報、図19のパラメータ、上記の帯域等)を含む制御信号を生成する。また、制御信号生成部504は、図11に示したサービスインデックスとサービス種別のマッピングテーブルを含む制御信号を生成する機能も有する。また、制御信号生成部504は、RSRPの閾値、T、候補帯域、最大試行回数等のパラメータをデータ記億部505から取得し、これらを含む制御信号を生成する機能も備える。
送信部506は、制御信号生成部504で生成された制御信号等を無線でユーザ装置UEに送信する。
図34は、第3の実施の形態におけるユーザ装置UEの構成図である。図34に示すように、第3の実施の形態におけるユーザ装置UEは、受信部601、制御信号取得部602、発見信号取得部603、使用リソース決定部604、データ記憶部605、アプリケーション606、UE情報生成部607、発見信号生成部608、送信部609、カバレッジ判定部610、使用帯域決定部611を備える。
受信部601は、基地局eNBもしくは他のユーザ装置UEから無線で信号を受信する。制御信号取得部602は、受信部601により受信した信号から制御信号の情報(例:使用する帯域、RSRPの閾値、T、候補帯域、最大試行回数等のパラメータ等)を取得し、データ記億部605に格納する。発見信号取得部603は受信した信号から発見信号の情報を取得する。
使用リソース決定部604は、使用帯域決定部611により決定された帯域、割り当て情報等から発見信号送信に使用するリソースを決定する。発見信号生成部608は、使用リソース決定部604により決定されたリソースを用いて発見信号を生成し、送信部609から送信する。
アプリケーション606は、前述した各種サービスに係る処理を行う機能部である。UE情報生成部607は、使用しているアプリケーション606に対応するサービスインデックスを含む制御信号を生成する。送信部609は当該サービスインデクスを含む制御信号を基地局eNBに送信する。
カバレッジ判定部610は、前述したように、RSRPを測定し、閾値と比較することで、NWカバレッジから出たことや、NWカバレッジに入ったことについての判定を行う。使用帯域決定部611は、カバレッジ判定部610によりNWカバレッジから出たと判定されたときに、図31に示した手順に従って使用帯域決定処理を行う。
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、種々の端末間通信サービス間の要求条件の差異を考慮して、効率的に発見リソースを割り当てることが可能となる。また、限られたリソースを用いて端末間通信を行う複数のユーザ装置UE間において、衝突が生じる可能性を低減させ、端末間通信のパフォーマンスを向上させることが可能となる。
明細書には以下の事項が開示されている。
(第1項)
無線により装置対装置通信を行う機能を有するユーザ装置であって、
装置対装置通信のために使用可能なリソースの集合における各リソースの状態を検知するリソース状態検知部と、
前記リソース状態検知部により検知された状態が予め定められた条件を満たす場合に、前記ユーザ装置を所定の期間だけ発見信号の送信を行わないバックオフ状態とするバックオフ制御部と、
前記ユーザ装置がバックオフ状態でない場合に、前記リソースの集合の中から1つのリソースを選択し、選択したリソースを用いて発見信号を送信する発見信号送信部と、
を備えたことを特徴とするユーザ装置。
(第2項)
前記予め定められた条件は、前記リソースの集合における各リソースの受信電力レベルが所定の閾値以上であることである
ことを特徴とする第1項に記載のユーザ装置。
(第3項)
前記バックオフ制御部は、前記ユーザ装置と通信する基地局から受信した最大バックオフサイズに基づいて前記所定の期間を決定する
ことを特徴とする第1項又は第2項に記載のユーザ装置。
(第4項)
前記発見信号送信部は、前記リソースの集合の中に空きのリソースがある場合には当該空きのリソースを選択し、空きのリソースがない場合には混雑度の低いリソースを選択する
ことを特徴とする第1項ないし第3項のうちいずれか1項に記載のユーザ装置。
(第5項)
前記発見信号送信部は、前記リソースの集合の中から受信電力レベルに反比例する確率でリソースを選択することにより前記混雑度の低いリソースを選択する
ことを特徴とする第4項に記載のユーザ装置。
(第6項)
無線により装置対装置通信を行う機能を有するユーザ装置と、当該ユーザ装置と通信する基地局とを備える通信システムであって、
前記基地局は、
前記ユーザ装置に、装置対装置通信に係るサービス識別情報と最大バックオフウィンドウサイズとを対応付けたマッピング情報を送信する情報送信部を備え、
前記ユーザ装置は、
前記マッピング情報を受信する情報受信部と、
装置対装置通信のために使用可能なリソースの集合における各リソースの状態を検知するリソース状態検知部と、
前記リソース状態検知部により検知された状態が予め定められた条件を満たす場合に、前記最大バックオフウィンドウサイズに基づきバックオフ期間を決定し、前記ユーザ装置を当該バックオフ期間だけ発見信号の送信を行わないバックオフ状態とするバックオフ制御部と、を備える
ことを特徴とする通信システム。
(第7項)
無線により装置対装置通信を行う機能を有するユーザ装置が実行するバックオフ制御方法であって、
装置対装置通信のために使用可能なリソースの集合における各リソースの状態を検知するリソース状態検知ステップと、
前記リソース状態検知ステップにより検知された状態が予め定められた条件を満たす場合に、前記ユーザ装置を所定の期間だけ発見信号の送信を行わないバックオフ状態とするステップと、
前記ユーザ装置がバックオフ状態でない場合に、前記リソースの集合の中から1つのリソースを選択し、選択したリソースを用いて発見信号を送信するステップと、
を備えたことを特徴とするバックオフ制御方法。
(第8項)
無線により装置対装置通信を行う機能を有するユーザ装置と、当該ユーザ装置と通信する基地局とを備える通信システムが実行するバックオフ制御方法であって、
前記基地局が、前記ユーザ装置に、装置対装置通信に係るサービス識別情報と最大バックオフウィンドウサイズとを対応付けたマッピング情報を送信するステップと、
前記ユーザ装置が、前記マッピング情報を受信するステップと、
前記ユーザ装置が、装置対装置通信のために使用可能なリソースの集合における各リソースの状態を検知するリソース状態検知ステップと、
前記リソース状態検知ステップにより検知された状態が予め定められた条件を満たす場合に、前記ユーザ装置が、前記最大バックオフウィンドウサイズに基づきバックオフ期間を決定し、前記ユーザ装置を当該バックオフ期間だけ発見信号の送信を行わないバックオフ状態とするステップと、を備える
ことを特徴とするバックオフ制御方法。
以上、本発明の各実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。説明の便宜上、ユーザ装置及び基地局は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような各装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態で説明した処理に対応する動作を実行するソフトウェアは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD−ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が本発明に包含される。
UE ユーザ装置
eNB 基地局
101 受信部
102 UE情報取得部
103 リソース割り当て処理部
104 制御信号生成部
105 データ記憶部
106 送信部
201 受信部
202 制御信号取得部
203 発見信号取得部
204 使用リソース決定部
205 データ記憶部
206 アプリケーション
207 UE情報生成部
208 発見信号生成部
209 送信部
301 受信部
302 UE情報取得部
303 最大バックオフサイズ決定部
304 制御信号生成部
305 データ記憶部
306 送信部
401 受信部
402 制御信号取得部
403 発見信号取得部
404 使用リソース決定部
405 データ記憶部
406 アプリケーション
407 UE情報生成部
408 発見信号生成部
409 送信部
410 バックオフ制御部
411 リソース状態検知部
501 受信部
502 UE情報取得部
503 リソース割り当て処理部
504 制御信号生成部
505 データ記憶部
506 送信部
601 受信部
602 制御信号取得部
603 発見信号取得部
604 使用リソース決定部
605 データ記憶部
606 アプリケーション
607 UE情報生成部
608 発見信号生成部
609 送信部
610 カバレッジ判定部
611 使用帯域決定部

Claims (3)

  1. 装置対装置通信のために使用可能なリソースの集合におけるリソースの状態を検知するリソース状態検知部と、
    前記リソース状態検知部により検知された状態が予め定められた条件を満たさない場合に、ユーザ装置を所定の期間だけ装置対装置通信信号の送信を行わない状態とする制御部と、
    前記ユーザ装置が装置対装置通信信号の送信を行う場合に、リソースの集合の中からリソースを選択し、選択したリソースを用いて装置対装置通信信号を送信する送信部と、
    を備えるユーザ装置。
  2. 前記送信部は、前記リソースの集合の中に空きのリソースがある場合には当該空きのリソースを選択し、空きのリソースがない場合には混雑度の低いリソースを選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載のユーザ装置。
  3. 前記送信部は、前記リソースの集合の中から受信電力レベルに反比例する確率でリソースを選択することにより前記混雑度の低いリソースを選択する
    ことを特徴とする請求項2に記載のユーザ装置。
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