JP2018133772A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画質の劣化を抑制でき、且つ、周辺画素の伝送量を低減することができる技術を提供する。【解決手段】本発明の画像処理装置は、グラフィック画像の画像領域と分割画像の画像領域とに基づいて、当該分割画像の輪郭を構成する複数の部分輪郭のそれぞれについて、部分輪郭の周辺に存在する周辺画素を取得するか否かを判断する判断手段と、分割画像を取得し、且つ、取得した分割画像の周辺に存在する周辺画素を判断手段の判断結果に従って取得する取得手段と、周辺画素を考慮しながら分割画像に対する所定の画像処理を行う処理手段と、を有し、判断手段は、グラフィック画像が重ねられる部分輪郭の周辺に存在する周辺画素が取得手段によって取得されなくなるように、周辺画素を取得するか否かを判断する。【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置および画像処理方法に関する。
画像処理で使用される画像処理メモリの記憶容量を低減するための技術として、画像を複数の分割画像(分割原画像)に分割し、複数の分割原画像のそれぞれに対する画像処理を個別に行う技術が提案されている。しかしながら、この技術では、分割原画像の周辺に存在する周辺画素が当該分割原画像に対する画像処理において使用されないため、高精度な画像処理結果が得られずに画質が劣化することがある。例えば、画像処理が施された後の複数の分割画像(分割処理画像)からなる画像において、複数の分割処理画像の間の境界が目立つことがある。具体的には、複数の分割処理画像の間の境界に対して垂直な方向において、画素値が不連続に変化し、複数の分割処理画像の間の境界において、意図せぬ境界線が発生することがある。この課題を解決するための技術として、分割原画像に隣接する画像領域の画像(糊代画像)を当該分割原画像に付加し、糊代画像が付加された後の分割原画像に対する画像処理を行う技術が提案されている(特許文献1)。
特開2011−97474号公報
しかしながら、操作メニュー画像などのグラフィック画像が、複数の分割処理画像からなる画像に重ねられることがある。そして、そのような場合において、特許文献1に開示の技術では、糊代画像(周辺画素)の取得とグラフィック画像の取得とが行われ、糊代画像の伝送量(データサイズ)とグラフィック画像の伝送量との合計が膨大となる。その結果、グラフィック画像が重ねられた後の画像を得るまでに長い処理時間を要する。糊代画像とグラフィック画像が同じ記憶部から読み出される場合には、処理時間の短縮のために、糊代画像とグラフィック画像を記憶する記憶部として、広帯域の記憶部が必要となる。広帯域の記憶部の使用は、コストの増加をまねく。
本発明は、画質の劣化を抑制でき、且つ、周辺画素の伝送量を低減することができる技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、
画像を構成する複数の分割画像のいずれかを取得し、且つ、取得した分割画像の周辺に存在する周辺画素を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された周辺画素を考慮しながら、前記取得手段によって取得された前記分割画像に対する所定の画像処理を行う処理手段と、
を有する画像処理装置であって、
前記所定の画像処理が施された後の複数の分割画像からなる画像にはグラフィック画像が重ねられ、
前記画像処理装置は、前記グラフィック画像の画像領域と、前記取得手段によって取得された前記分割画像の画像領域とに基づいて、当該分割画像の輪郭を構成する複数の部分輪郭のそれぞれについて、前記部分輪郭の周辺に存在する周辺画素を取得するか否かを判断する判断手段、をさらに有し、
前記取得手段は、前記判断手段の判断結果に従って前記周辺画素の取得を行い、
前記判断手段は、前記グラフィック画像が重ねられる部分輪郭の周辺に存在する周辺画素が前記取得手段によって取得されなくなるように、前記周辺画素を取得するか否かを判断する
ことを特徴とする画像処理装置である。
本発明の第2の態様は、
画像を構成する複数の分割画像のいずれかを取得し、且つ、取得した分割画像の周辺に存在する周辺画素を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにおいて取得された周辺画素を考慮しながら、前記取得ステップにおいて取得された前記分割画像に対する所定の画像処理を行う処理ステップと、
を有する画像処理方法であって、
前記所定の画像処理が施された後の複数の分割画像からなる画像にはグラフィック画像が重ねられ、
前記画像処理方法は、前記グラフィック画像の画像領域と、前記取得ステップにおいて取得された前記分割画像の画像領域とに基づいて、当該分割画像の輪郭を構成する複数の部分輪郭のそれぞれについて、前記部分輪郭の周辺に存在する周辺画素を取得するか否かを判断する判断ステップ、をさらに有し、
前記取得ステップでは、前記判断ステップの判断結果に従って前記周辺画素の取得を行い、
前記判断ステップでは、前記グラフィック画像が重ねられる部分輪郭の周辺に存在する周辺画素が前記取得ステップにおいて取得されなくなるように、前記周辺画素を取得するか否かを判断する
ことを特徴とする画像処理方法である。
本発明の第3の態様は、上述した画像処理方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、画質の劣化を抑制でき、且つ、周辺画素の伝送量を低減することができる。
実施例1に係る表示装置の構成例を示すブロック図 実施例1に係る画像の一例を示す概念図 実施例1に係るパターンの一例を示す概念図 実施例1に係る画像の一例を示す概念図 実施例2に係る表示システムの構成例を示すブロック図 実施例2に係る表示装置の構成例を示すブロック図 実施例2に係る画像の一例を示す概念図 実施例2に係る画像の一例を示す概念図 実施例3に係る画像の一例を示す概念図 実施例4に係る画像の一例を示す概念図
<実施例1>
以下、本発明の実施例1について説明する。以下では、本実施例に係る画像処理装置を有する表示装置の例を説明する。表示装置は、例えば、液晶表示装置、有機EL(Electro Luminescence)表示装置、プラズマ表示装置、MEMS(Micro Electro Mechanical System)シャッタ方式表示装置、
等である。なお、画像処理装置は表示装置とは別体の装置であってもよい。表示装置とは別体の画像処理装置は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、再生装置(例えば、ブルーレイプレーヤ)、サーバ装置、等である。
図1は、本実施例に係る表示装置の構成例を示すブロック図である。入力画像(入力画像データ)50は、表示装置に入力された画像である。
タイミング制御部1は、入力画像50を複数の分割画像(分割入力画像;分割入力画像データ)54に分割するためのタイミングを示すタイミング信号52を生成し、タイミング信号52を分割画像読み出し部5へ出力する。本実施例では、タイミング制御部1は、入力画像50の同期信号(垂直同期信号、水平同期信号、等)に基づいてタイミング信号52を生成する。また、本実施例では、タイミング制御部1は、各々が所定サイズを有する複数の分割入力画像54が得られるように、タイミング信号52を生成する。
グラフィック制御部2は、入力画像50に基づく画像にグラフィック画像(メニュー画像など)を重ねる制御を行う。
入力処理部3は、入力画像50を記憶部4に書き込む(記録)。本実施例では、入力画像50はラスタ形式の画像であり、入力処理部3は、入力画像50をライン形式の画像に変換し、ライン形式の画像を記憶部4に書き込む。具体的には、入力処理部3は、入力画像50を、複数のラインにそれぞれ対応する複数のライン画像(ライン入力画像;ライン入力画像データ)51に分割し、複数のライン入力画像51を記憶部4に書き込む。
記憶部4は、複数の画像(画像データ)を記憶することができる。記憶部4として、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、等を使用することができる。記憶部4は、表示装置に内蔵された記憶部であってもよいし、表示装置に対して着脱可能な記憶装置であってもよい。本実施例では、記憶部4は、表示装置に内蔵されたフレームメモリである。複数のライン入力画像51によって入力画像50が構成され、複数の分割入力画像54によっても入力画像50が構成される。そのため、「複数のライン入力画像51の記憶」は、「分割入力画像54の記憶」、「分割入力画像54の周辺に存在する周辺画素の記憶」、「入力画像50の記憶」、等を含む。
分割画像読み出し部5は、複数の分割入力画像54のいずれかを取得する。本実施例では、分割画像読み出し部5は、記憶部4が記憶している複数のライン入力画像51から分割入力画像(ブロック形式の画像)41を取得する。本実施例では、分割画像読み出し部5は、複数の分割入力画像54を記憶部4から順次読み出す。入力画像50に対する画像処理には、記憶容量が大きい画像処理メモリが必要である。具体的には、入力画像50の水平有効画素数分の記憶容量を有する画像処理メモリが必要である。本実施例では、入力画像50に対する画像処理の代わりに、複数の分割入力画像54に対する画像処理が個別に行われる。分割入力画像54の画像サイズは入力画像50の画像サイズよりも小さいため、入力画像50の水平有効画素数分の記憶容量よりも小さい記憶容量を有する画像処理メモリを用いても、分割入力画像54に対する画像処理を行うことができる。そのため、画像処理メモリの記憶容量を低減することができる。
また、分割画像読み出し部5は、分割入力画像54を取得する際に、当該分割入力画像54の周辺に存在する周辺画素をさらに取得する。本実施例では、分割画像読み出し部5は、記憶部4から周辺画素を読み出す。そして、分割画像読み出し部5は、分割入力画像54と周辺画素を含む処理対象画像(処理対象画像データ)55を、画像処理部6へ出力する。分割入力画像54の取得、周辺画素の取得、処理対象画像55の出力、等は、タイミング制御部1から出力されたタイミング信号52に同期して行われる。
画像処理部6は、分割入力画像54の周辺画素を考慮しながら、当該分割入力画像54に対する所定の画像処理を行う。そして、画像処理部6は、所定の画像処理が施された後の分割入力画像54である分割処理画像58を、走査方式変換部7へ出力する。具体的には、画像処理部6は、分割画像読み出し部5から出力された処理対象画像55に対して所定の画像処理を施す。そして、画像処理部6は、所定の画像処理が施された後の処理対象画像55から周辺画素を削除することにより、分割処理画像58を生成する。
所定の画像処理は特に限定されないが、例えば、所定の画像処理は、対象位置の周辺の画素を参照して対象位置の画素値を決定するフィルタ処理(ローパスフィルタ処理など)を含む。フィルタ処理を含む画像処理は、例えば、拡大処理、縮小処理、鮮鋭化処理、ぼかし処理、等である。
所定の画像処理で分割入力画像54のみが使用される場合には、当該分割入力画像54の周辺画素が考慮されないため、高精度な画像処理結果が得られずに画質が劣化することがある。例えば、複数の分割処理画像58からなる画像において、複数の分割処理画像58の間の境界が目立つことがある。具体的には、複数の分割処理画像58の間の境界に対して垂直な方向において、画素値が不連続に変化し、複数の分割処理画像58の間の境界において、意図せぬ境界線が発生することがある。本実施例では、周辺画素が考慮されるため、高精度な画像処理結果を得ることができ、画質の劣化を抑制することができる。例えば、複数の分割処理画像58からなる画像として、複数の分割処理画像58の間の境界が目立たない画像を得ることができる。
走査方式変換部7は、画像処理部6から順次出力された複数の分割処理画像58から、ラスタ画像(ラスタ形式の画像;ラスタ画像データ)60を生成する。ラスタ画像60は、複数の分割処理画像58からなる画像であり、且つ、入力画像50に所定の画像処理を施すことによって得られる画像と略同一の画像である(「略」は「完全」を含む)。具体的には、走査方式変換部7は、画像処理部6から出力された分割処理画像58を、分割処理画像59として記憶部4に書き込む。そして、走査方式変換部7は、記憶部4が記憶している複数の分割処理画像59の各画素値を記憶部4から読み出すことにより、ラスタ画像60を取得する。その後、走査方式変換部7は、ラスタ画像60に同期信号を付加することにより合成前画像(合成前画像データ)61を生成し、合成前画像61をグラフィック合成部8へ出力する。なお、分割処理画像59が書き込まれる記憶部は、記憶部4と異なっていてもよい。
グラフィック合成部8は、グラフィック画像62の画像領域(位置と画像サイズ)を示すグラフィック領域情報57をグラフィック制御部2から取得し、グラフィック画像(グラフィック画像データ)62を記憶部4から読み出す。そして、グラフィック合成部8は、合成前画像61にグラフィック画像62を合成することにより合成後画像(合成後画像データ)63を生成し、合成後画像63を出力処理部9へ出力する。合成後画像63では、合成前画像61にグラフィック画像62が重ねられている。「合成前画像61にグラフィック画像62を合成する処理」は、「分割処理画像59にグラフィック画像62の少なくとも一部を合成する処理」を含む。なお、グラフィック画像62を記憶する記憶部は、記憶部4と異なっていてもよい。
出力処理部9は、グラフィック合成部8から出力された合成後画像63を、表示部10で表示可能なフォーマットを有する表示画像(表示画像データ)64に変換する。そして、出力処理部9は、表示画像64を表示部10へ出力する。
表示部10は、出力処理部9から出力された表示画像64を画面に表示する。表示部1
0として、液晶パネルとバックライトユニット(発光部)との組み合わせ、有機EL表示パネル、プラズマ表示パネル、等を使用することができる。
図2(A)〜2(F)を用いて、本実施例に係る各画像の一例について説明する。図2(A)は、入力画像50の一例を示す概念図である。入力画像50の解像度は特に限定されないが、例えば、入力画像50は、水平方向8192画素×垂直方向4096ラインの解像度を有する。図2(B)は、複数のライン入力画像51の一例を示す概念図である。複数のライン入力画像51は、入力画像50の1ラインに対応する。図2(C)は、複数の分割入力画像54の一例を示す概念図である。波線は、複数の分割入力画像54の間の境界を示す。
図2(D)は、分割入力画像54と、その周辺画像との一例を示す概念図である。分割入力画像54の画像サイズは特に限定されないが、例えば、分割入力画像54は、水平方向1640画素×垂直方向1024画素の画像サイズを有する。本実施例では、分割画像読み出し部5は、分割入力画像54の輪郭を構成する複数の部分輪郭のそれぞれについて、部分輪郭の周辺に存在する周辺画素を取得する。本実施例では、分割画像読み出し部5は、部分輪郭に隣接する画像領域における画像(糊代画像)に含まれた各画素を、当該部分輪郭の周辺に存在する周辺画素として取得する。本実施例では、分割入力画像54が多角形画像であり、分割入力画像54の複数の辺が複数の部分輪郭として使用される。具体的には、分割入力画像54は四角形画像であり、分割入力画像54の四辺のそれぞれが部分輪郭として使用される。
図2(D)において、符号90〜97のそれぞれは糊代画像を示す。糊代画像91は分割入力画像54の上辺に隣接し、糊代画像93は分割入力画像54の左辺に隣接し、糊代画像94は分割入力画像54の右辺に隣接し、糊代画像96は分割入力画像54の下辺に隣接する。糊代画像90は、分割入力画像54に対して左上側に隣接する。糊代画像90は、分割入力画像54の上辺に隣接する糊代画像として扱われてもよいし、分割入力画像54の左辺に隣接する糊代画像として扱われてもよい。糊代画像92は、分割入力画像54に対して右上側に隣接する。糊代画像92は、分割入力画像54の上辺に隣接する糊代画像として扱われてもよいし、分割入力画像54の右辺に隣接する糊代画像として扱われてもよい。糊代画像95は、分割入力画像54に対して左下側に隣接する。糊代画像95は、分割入力画像54の下辺に隣接する糊代画像として扱われてもよいし、分割入力画像54の左辺に隣接する糊代画像として扱われてもよい。糊代画像97は、分割入力画像54に対して右下側に隣接する。糊代画像97は、分割入力画像54の下辺に隣接する糊代画像として扱われてもよいし、分割入力画像54の右辺に隣接する糊代画像として扱われてもよい。
糊代画像の画像サイズは特に限定されない。例えば、糊代画像90,91,92,95,96,97の垂直画素数(垂直方向における画素数)は64画素である。そして、糊代画像90,92,93,94,95,97の水平画素数(水平方向における画素数)は200画素である。
分割入力画像54が図2(C)の分割入力画像84である場合には、糊代画像90は分割入力画像80の一部であり、糊代画像91は分割入力画像81の一部であり、糊代画像92は分割入力画像82の一部である。そして、糊代画像93は分割入力画像83の一部であり、糊代画像94は分割入力画像85の一部であり、糊代画像95は分割入力画像86の一部であり、糊代画像96は分割入力画像87の一部であり、糊代画像97は分割入力画像88の一部である。
なお、分割入力画像54の形状は四角形に限られない。例えば、分割入力画像54の形
状は、三角形、五角形、六角形、等の他の多角形であってもよい。分割入力画像54の輪郭が曲線部分を含んでもよい。複数の部分輪郭は、分割入力画像54の複数の辺に限られない。例えば、分割入力画像54の輪郭の各画素、分割入力画像54の辺の一部、等が部分輪郭として使用されてもよい。周辺画素は、糊代画像に含まれた各画素に限られない。例えば、分割入力画像54に隣接する画素が周辺画素として取得されずに、分割入力画像54からわずかに離れた画素が周辺画素として取得されてもよい。
図2(E)は、合成後画像63の一例を示す概念図である。合成後画像63では、合成前画像61にグラフィック画像62が重ねられている。グラフィック画像62は、「OSD(On Screen Display)画像」とも言える。図2(F)は、表示画像64の一例を概念図である。表示画像64は、合成後画像63と略同一である。
本実施例では、グラフィック制御部2は、グラフィック画像62の画像領域と、分割入力画像54の画像領域とに基づいて、当該分割入力画像54が有する複数の部分輪郭のそれぞれについて、部分輪郭の周辺画素を取得するか否かを判断する。具体的には、グラフィック制御部2は、グラフィック画像62が重ねられる部分輪郭の周辺に存在する周辺画素が分割画像読み出し部5によって取得されなくなるように、周辺画素を取得するか否かを判断する。そして、グラフィック制御部2は、周辺画素を取得するか否かの判断結果を示す周辺要否情報53を、分割画像読み出し部5へ出力する。
図3(A)〜3(E)を用いて、グラフィック制御部2の処理の具体例について説明する。本実施例では、グラフィック制御部2は、分割入力画像54の四隅の座標がグラフィック画像62の画像領域に含まれているか否かを判断し、その判断結果を示す情報を周辺要否情報53として生成する。具体的には、グラフィック制御部2は、分割入力画像54の四隅の座標とグラフィック画像62の画像領域との間の関係に対応するパターンを判断し、その判断結果を示す情報を周辺要否情報53として生成する。分割入力画像54の四隅の座標がグラフィック画像62の画像領域に含まれているか否かの判断は、例えば、分割入力画像54の四隅の座標と、グラフィック画像62の四隅(A,B,C,D)の座標とを比較することで実現できる。
図3(A)のパターンでは、分割入力画像100の四隅(E7、F7、G7、及び、H7)の全てがグラフィック画像62の画像領域に含まれている。換言すれば、分割入力画像100の四辺(上辺、下辺、左辺、及び、右辺)のそれぞれについて、辺の全体にグラフィック画像62が重ねられている。この場合には、グラフィック制御部2は、分割入力画像100の四辺の全てについて、周辺画素を取得しないと判断する。
図3(B)のパターンでは、分割入力画像101の四隅(E6、F6、G6、及び、H6)のうちの2つ(右上隅H6と右下隅G6)のみがグラフィック画像62の画像領域に含まれている。換言すれば、分割入力画像101の右辺についてのみ、辺の全体にグラフィック画像62が重ねられている。この場合には、グラフィック制御部2は、分割入力画像101の右辺についてのみ、周辺画素を取得しないと判断する。
図3(C)のパターンでは、分割入力画像102の四隅(E10、F10、G10、及び、H10)のうちの2つ(左上隅E10と左下隅F10)のみがグラフィック画像62の画像領域に含まれている。換言すれば、分割入力画像102の左辺についてのみ、辺の全体にグラフィック画像62が重ねられている。この場合には、グラフィック制御部2は、分割入力画像102の左辺についてのみ、周辺画素を取得しないと判断する。
図3(D)のパターンでは、分割入力画像103の四隅(E2、F2、G2、及び、H2)のうちの2つ(左下隅F2と右下隅G2)のみがグラフィック画像62の画像領域に
含まれている。換言すれば、分割入力画像103の下辺についてのみ、辺の全体にグラフィック画像62が重ねられている。この場合には、グラフィック制御部2は、分割入力画像103の下辺についてのみ、周辺画素を取得しないと判断する。
図3(E)のパターンでは、分割入力画像104の四隅(E17、F17、G17、及び、H17)のうちの2つ(左上隅E17と右上隅H17)のみがグラフィック画像62の画像領域に含まれている。換言すれば、分割入力画像104の上辺についてのみ、辺の全体にグラフィック画像62が重ねられている。この場合には、グラフィック制御部2は、分割入力画像104の上辺についてのみ、周辺画素を取得しないと判断する。
分割入力画像54とグラフィック画像62の間の関係が図3(A)〜3(E)の5つのパターンのいずれにも対応しない場合には、グラフィック制御部2は、分割入力画像54の四辺の全てについて、周辺画素を取得すると判断する。
このように、本実施例では、グラフィック制御部2は、全体にグラフィック画像62が重ねられる部分輪郭について、周辺画素を取得しないと判断する。なお、周辺画素を取得するか否かの判断方法は、これに限られない。例えば、グラフィック制御部2は、総画素数に対するグラフィック対応画素の数の割合が閾値以上である部分輪郭について、周辺画素を取得しないと判断してもよい。グラフィック対応画素は、グラフィック画像62が重ねられる画素である。換言すれば、グラフィック対応画素は、グラフィック画像62の画像領域に含まれた画素である。
本実施例では、分割画像読み出し部5は、周辺要否情報53(グラフィック制御部2の判断結果)に従って周辺画素の取得を行う。図4(A)〜4(F)を用いて、分割画像読み出し部5の処理の具体例について説明する。
図4(A)は、複数の分割入力画像54とグラフィック画像62との一例を示す概念図である。図4(A)において、分割入力画像110とグラフィック画像62の関係は図3(A)のパターンに対応する。そのため、図4(B)に示すように、分割画像読み出し部5は、分割入力画像110を取得する際に、分割入力画像110に隣接する糊代画像(周辺画素)を取得しない。
図4(A)において、分割入力画像111とグラフィック画像62の関係は図3(B)のパターンに対応する。そのため、図4(C)に示すように、分割画像読み出し部5は、分割入力画像111を取得する際に、分割入力画像111の右辺に隣接する糊代画像を取得しない。図4(C)に示すように、分割画像読み出し部5は、分割入力画像111を取得する際に、分割入力画像111の上辺に隣接する糊代画像120と、分割入力画像111の下辺に隣接する糊代画像121とを取得する。分割入力画像111は左端に位置し、分割入力画像111の左辺に隣接する糊代画像は存在しないため、当該糊代画像は取得されない。
図4(A)において、分割入力画像112とグラフィック画像62の関係は図3(C)のパターンに対応する。そのため、図4(D)に示すように、分割画像読み出し部5は、分割入力画像112を取得する際に、分割入力画像112の左辺に隣接する糊代画像を取得しない。図4(D)に示すように、分割画像読み出し部5は、分割入力画像112を取得する際に、分割入力画像112の上辺に隣接する糊代画像122と、分割入力画像112の下辺に隣接する糊代画像123とを取得する。分割入力画像112は右端に位置し、分割入力画像112の右辺に隣接する糊代画像は存在しないため、当該糊代画像は取得されない。
図4(A)において、分割入力画像113とグラフィック画像62の関係は図3(D)のパターンに対応する。そのため、図4(E)に示すように、分割画像読み出し部5は、分割入力画像113を取得する際に、分割入力画像113の下辺に隣接する糊代画像を取得しない。図4(E)に示すように、分割画像読み出し部5は、分割入力画像113を取得する際に、分割入力画像113の左辺に隣接する糊代画像124と、分割入力画像113の右辺に隣接する糊代画像125とを取得する。分割入力画像113は上端に位置し、分割入力画像113の上辺に隣接する糊代画像は存在しないため、当該糊代画像は取得されない。
図4(A)において、分割入力画像114とグラフィック画像62の関係は図3(E)のパターンに対応する。そのため、図4(F)に示すように、分割画像読み出し部5は、分割入力画像114を取得する際に、分割入力画像114の上辺に隣接する糊代画像を取得しない。図4(F)に示すように、分割画像読み出し部5は、分割入力画像114を取得する際に、分割入力画像114の左辺に隣接する糊代画像126と、分割入力画像114の右辺に隣接する糊代画像127とを取得する。分割入力画像114は下端に位置し、分割入力画像114の下辺に隣接する糊代画像は存在しないため、当該糊代画像は取得されない。
以上述べたように、本実施例によれば、グラフィック画像が重ねられる部分輪郭の周辺に存在する周辺画素が取得されないため、周辺画素の伝送量(データサイズ)を低減することができる。グラフィック画像が重ねられる部分輪郭とその周辺では、周辺画素が考慮されないため、高精度な画像処理結果(所定の画像処理の結果)が得られないが、グラフィック画像が重ねられるため、画質の劣化を抑制することもできる。
<実施例2>
以下、本発明の実施例2について説明する。以下では、実施例1と異なる点(構成、処理、等)について詳しく説明し、実施例1と同じ点についての説明は省略する。本実施例では、複数の画像処理装置が使用される例を説明する。各画像処理装置では複数の分割入力画像の一部に対する画像処理が行われ、複数の画像処理装置により、複数の分割入力画像に対する複数の画像処理が実現される。複数の画像処理装置の間における通信が可能であり、各画像処理装置は、周辺画素を他の画像処理装置から取得したり、周辺画素を他の画像処理装置に出力したりすることができる。
図5は、本実施例に係る表示システム(画像処理システム)の構成例を示すブロック図である。表示システムは、2つの表示装置200,201を有する。表示装置200と表示装置201は、通信ケーブル72を用い互いに接続されている。なお、2つより多くの表示装置(画像処理装置)が使用されてもよい。表示装置(画像処理装置)の数は特に限定されない。入力画像の数は特に限定されないが、本実施例では、表示装置200に2つの入力画像220,221が入力され、表示装置201に2つの入力画像222,223が入力される。
表示装置200は、通信ケーブル72を介して表示装置201へ周辺画素を送信したり、表示装置201から通信ケーブル72を介して周辺画素を受信したりすることができる。表示装置200は、無線で表示装置201へ制御コマンドを送信したり、無線で表示装置201から制御コマンドを受信したりすることもできる。
なお、周辺画素は無線で送受信されてもよい。制御コマンドは、有線で送受信されてもよい。制御コマンドは、通信ケーブル72を介して送受信されてもよいし、通信ケーブル72とは異なるケーブルを介して送受信されてもよい。
図6を用いて、表示装置200,201の構成例について説明する。図6は、表示装置200,201の構成例を示すブロック図である。なお、図6において、実施例1(図1)と同じ機能部には、実施例1と同じ符号が付されている。
制御コマンド通信部12は、グラフィック制御部2から出力された周辺要否情報80を、他の表示装置(他の表示装置の制御コマンド通信部12)へ送信する。周辺要否情報80は、周辺要否情報53と同等の情報である。また、制御コマンド通信部12は、他の表示装置から出力された周辺要否情報80を受信し、受信した周辺要否情報80をグラフィック制御部2へ出力する。即ち、本実施例では、複数の表示装置の間で周辺要否情報の交換が行われる。
本実施例のグラフィック制御部2は、実施例1のグラフィック制御部2と同様の処理を行う。さらに、本実施例のグラフィック制御部2は、他の表示装置の周辺要否情報80を制御コマンド通信部12から取得し、取得した周辺要否情報80と同等の周辺要否情報66を入力処理部3へ出力する。
本実施例の入力処理部3は、実施例1の入力処理部3と同様の処理を行う。さらに、本実施例の入力処理部3は、周辺要否情報66(他の表示装置の周辺要否情報)に従って、他の表示装置で使用される糊代画像70を入力画像から生成し、糊代画像70を通信部11へ出力する。具体的には、入力処理部3は、糊代画像(周辺画素)を取得しないと判断された部分輪郭について糊代画像を生成せずに、糊代画像を取得すると判断された部分輪郭について糊代画像を生成する。
通信部11は、入力処理部3から出力された糊代画像70を、通信ケーブル72を介して他の表示装置へ出力する。上述したように、本実施例では、入力処理部3において、他の表示装置の周辺要否情報に従って糊代画像70が生成されて出力される。そのため、本実施例では、他の表示装置の周辺要否情報に従って、他の表示装置への糊代画像(周辺画素)70の出力が行われる。
また、通信部11は、他の表示装置(他の表示装置の通信部11)から出力された糊代画像71を、記憶部4に書き込む。そして、分割画像読み出し部5は、通信部11によって記憶部4に書き込まれた糊代画像71を、記憶部4から読み出す。そのため、本実施例では、分割画像読み出し部5は、他の表示装置から糊代画像(周辺画素)71を取得する。
図7を用いて、グラフィック制御部2の処理の具体例について説明する。図7は、複数の分割入力画像54とグラフィック画像62との一例を示す概念図である。本実施例では、表示装置200と表示装置201の間で、所定の画像処理が施される分割入力画像54が異なる。具体的には、表示装置200の画像処理部6は、入力画像220を構成する複数の分割入力画像54のそれぞれと、入力画像221を構成する複数の分割入力画像54のそれぞれとに対して、所定の画像処理を施す。表示装置201の画像処理部6は、入力画像222を構成する複数の分割入力画像54のそれぞれと、入力画像223を構成する複数の分割入力画像54のそれぞれとに対して、所定の画像処理を施す。
図7の分割入力画像230は入力画像220の一部であり、分割入力画像230に対する所定の画像処理は表示装置200において行われる。そして、分割入力画像230とグラフィック画像62の対応関係は、図3(A)のパターンに対応する。そのため、表示装置200のグラフィック制御部2は、分割入力画像230の四辺の全てについて糊代画像を取得しないと判断する。そして、表示装置200から表示装置201へ、分割入力画像230の四辺の全てについて糊代画像を取得しないという判断結果を含む周辺要否情報8
0が出力される。
図7の分割入力画像231は入力画像222の一部であり、分割入力画像231に対する所定の画像処理は表示装置201において行われる。そして、分割入力画像231とグラフィック画像62の対応関係は、図3(C)のパターンに対応する。そのため、表示装置201のグラフィック制御部2は、分割入力画像231の左辺についてのみ糊代画像を取得しないと判断する。そして、表示装置201から表示装置200へ、分割入力画像231の左辺についてのみ糊代画像を取得しないという判断結果を含む周辺要否情報80が出力される。
図8(A),8(B)を用いて、分割画像読み出し部5の処理の具体例について説明する。図8(A)は、表示装置200の分割画像読み出し部5の処理の具体例を示し、図8(B)は、表示装置201の分割画像読み出し部5の処理の具体例を示す。
図7に示すように、分割入力画像230に対して右側に隣接する分割入力画像54と、分割入力画像230に対して右上側に隣接する分割入力画像54とは、入力画像222の一部である。そして、分割入力画像230に対して右下側に隣接する分割入力画像54は、入力画像223の一部である。上述したように、表示装置200から表示装置201へ出力された周辺要否情報80は、分割入力画像230の四辺の全てについて糊代画像を取得しないという判断結果を含む。そのため、表示装置201の入力処理部3は、分割入力画像230に対して右側に隣接する糊代画像232を生成せず、表示装置201の通信部11は、糊代画像232を表示装置200へ出力しない。そして、表示装置200の分割画像読み出し部5は、分割入力画像230を取得する際に、分割入力画像230に隣接する糊代画像を取得しない。
図7に示すように、分割入力画像231に対して左側に隣接する分割入力画像54と、分割入力画像231に対して左上側に隣接する分割入力画像54とは、入力画像220の一部である。そして、分割入力画像231に対して左下側に隣接する分割入力画像54は、入力画像221の一部である。上述したように、表示装置201から表示装置200へ出力された周辺要否情報80は、分割入力画像231の左辺についてのみ糊代画像を取得しないという判断結果を含む。そのため、表示装置200の入力処理部3は、分割入力画像231に対して左側に隣接する糊代画像233を生成せず、表示装置200の通信部11は、糊代画像233を表示装置201へ出力しない。そして、表示装置201の分割画像読み出し部5は、分割入力画像231を取得する際に糊代画像233を取得しない。但し、表示装置201の分割画像読み出し部5は、分割入力画像231の右辺に隣接する糊代画像、分割入力画像231の上辺に隣接する糊代画像、及び、分割入力画像231の下辺に隣接する糊代画像を取得する。これらの糊代画像は、入力画像221,222の一部であるため、実施例1と同様に記憶部4から取得することができる。
以上述べたように、本実施例によれば、画像処理装置内における周辺画素の伝送だけでなく、画像処理装置間における周辺画素の伝送が必要に応じて省略される。それにより、画像処理装置内における周辺画素の伝送量だけでなく、画像処理装置間における周辺画素の伝送量も低減することができる。
<実施例3>
以下、本発明の実施例3について説明する。以下では、実施例1と異なる点(構成、処理、等)について詳しく説明し、実施例1と同じ点についての説明は省略する。本実施例では、複数の分割入力画像のそれぞれの画像領域がグラフィック画像の画像領域に基づいて制御される。本実施例に係る表示装置の構成は、実施例1(図1)と同じである。
本実施例では、タイミング制御部1は、グラフィック領域情報65をグラフィック制御部2から取得し、グラフィック領域情報65と入力画像50の同期信号とに基づいてタイミング信号52を生成(制御)する。タイミング信号52を制御することにより、複数の分割入力画像54のそれぞれの画像領域が制御される。グラフィック領域情報65は、グラフィック領域情報57と同等の情報である。
図9(A),9(B)は、複数の分割入力画像54とグラフィック画像62との一例を示す概念図である。図9(A)は、グラフィック画像62の画像領域を考慮せずに得られた複数の分割入力画像54の例を示す。図9(A)の例では、全体にグラフィック画像62が重ねられている辺(分割入力画像54の辺)の数は3つである。
図9(B)は、本実施例で得られた複数の分割入力画像54の例を示す。即ち、図9(B)は、グラフィック画像62の画像領域を考慮して得られた複数の分割入力画像54の例を示す。上述したように、タイミング信号52を制御することにより、複数の分割入力画像54のそれぞれの画像領域が制御される。本実施例では、グラフィック画像62の画像領域に基づいて、グラフィック画像62が重ねられる部分輪郭(分割入力画像54の辺)の数が増すように、複数の分割入力画像54のそれぞれの画像領域が制御される。図9(B)の例では、全体にグラフィック画像62が重ねられている辺(分割入力画像54の辺)の数は、3つよりも多い14個である。そのため、図9(B)の複数の分割入力画像54を使用することにより、図9(A)の複数の分割入力画像54を使用した場合の伝送量に比べ少ない伝送量に、周辺画素の伝送量を低減することができる。
以上述べたように、本実施例によれば、グラフィック画像の画像領域に基づいて、グラフィック画像が重ねられる部分輪郭の数が増すように、複数の分割入力画像のそれぞれの画像領域が制御される。それにより、周辺画素の伝送量をより低減することができる。
<実施例4>
以下、本発明の実施例4について説明する。以下では、実施例1と異なる点(構成、処理、等)について詳しく説明し、実施例1と同じ点についての説明は省略する。本実施例では、複数の分割入力画像のそれぞれの画像領域に基づいて、グラフィック画像の画像領域が制御される。本実施例に係る表示装置の構成は、実施例1(図1)と同じである。
本実施例では、グラフィック制御部2は、複数の分割入力画像54のそれぞれの画像領域に基づいて、グラフィック画像62の画像領域を決定する。具体的には、グラフィック制御部2は、タイミング制御部1から出力されたタイミング信号67に基づいて、グラフィック領域情報57を生成する。タイミング信号67は、タイミング信号52と同等の情報である。本実施例では、複数の分割入力画像54のそれぞれの画像領域に基づいて、グラフィック画像62が重ねられる部分輪郭(分割入力画像54の辺)の数が増すように、グラフィック画像62の画像領域が制御される。例えば、図10に示すように、グラフィック画像62の輪郭が分割入力画像54の輪郭(複数の分割入力画像54の間の境界)に一致するように、グラフィック画像62の画像領域が制御される。図10の例では、全体にグラフィック画像62が重ねられている辺(分割入力画像54の辺)の数が17個と多いため、周辺画素の伝送量を大幅に低減することができる。
そして、グラフィック合成部8は、グラフィック領域情報57に応じた位置に、グラフィック領域情報57に応じた画像サイズを有するグラフィック画像62を合成する処理を行う。本実施例では、複数の画像サイズにそれぞれ対応する複数のグラフィック画像が記憶部4に予め記録されている。そして、グラフィック合成部8は、グラフィック領域情報57に応じた画像サイズに対応するグラフィック画像を記憶部4から読み出し、読み出したグラフィック画像の合成を行う。
なお、グラフィック画像の合成方法は特に限定されない。例えば、記憶部4に1つの画像サイズに対応する1つのグラフィック画像のみが予め記録されていてもよい。そして、グラフィック合成部8が、記憶部4から読み出したグラフィック画像の画像サイズをグラフィック領域情報57に応じて変更し、画像サイズが変更された後のグラフィック画像の合成を行ってもよい。
以上述べたように、本実施例によれば、複数の分割入力画像のそれぞれの画像領域の画像領域に基づいて、グラフィック画像が重ねられる部分輪郭の数が増すように、グラフィック画像が制御される。それにより、周辺画素の伝送量をより低減することができる。
なお、実施例1〜4では、合成前画像61にグラフィック画像62が合成される例を説明したが、グラフィック画像62の少なくとも一部を分割処理画像59に合成する処理が行われてもよい。そして、そのような処理が行われた後の複数の分割画像から、合成後画像63が生成されてもよい。
また、グラフィック画像62の合成方法は特に限定されてない。例えば、グラフィック画像62の画像領域において、合成後画像63の画素値として、グラフィック画像62の画素値が採用されてもよい。グラフィック画像62の画像領域において、合成後画像63の画素値が、合成前画像61の画素値とグラフィック画像62の画素値との重み付け合成によって得られてもよい(アルファ合成)。
なお、アルファ合成が行われる場合には、画像処理部6が、グラフィック制御部2からグラフィック領域情報56を取得してもよい。そして、画像処理部6が、グラフィック画像の画像領域についてのローパスフィルタ処理を処理対象画像55に施してもよい。グラフィック領域情報56は、グラフィック領域情報57と同等の情報である。このようなローパスフィルタ処理により、グラフィック画像62の画像領域において合成前画像61がぼかされるため、グラフィック画像62の視認性を向上することができる。
また、上記重み付け合成におけるグラフィック画像62の重みが閾値以上である場合には、分割画像読み出し部5は、グラフィック画像の画像領域における画像を取得しないように、分割入力画像54の少なくとも一部を取得してもよい。それにより、分割入力画像54の伝送量も低減することができる。
なお、実施例1〜4の各機能部は、個別のハードウェアであってもよいし、そうでなくてもよい。2つ以上の機能部の機能が、共通のハードウェアによって実現されてもよい。1つの機能部の複数の機能のそれぞれが、個別のハードウェアによって実現されてもよい。1つの機能部の2つ以上の機能が、共通のハードウェアによって実現されてもよい。また、各機能部は、ハードウェアによって実現されてもよいし、そうでなくてもよい。例えば、装置が、プロセッサと、制御プログラムが格納されたメモリとを有していてもよい。そして、装置が有する少なくとも一部の機能部の機能が、プロセッサがメモリから制御プログラムを読み出して実行することにより実現されてもよい。
なお、実施例1〜4はあくまで一例であり、本発明の要旨の範囲内で実施例1〜4の構成を適宜変形したり変更したりすることにより得られる構成も、本発明に含まれる。実施例1〜4の構成を適宜組み合わせて得られる構成も、本発明に含まれる。例えば、実施例3において、グラフィック画像の輪郭が分割入力画像の輪郭に一致するように、複数の分割入力画像のそれぞれの画像領域が制御されてもよい。実施例3と実施例4を組み合わせて、複数の分割入力画像のそれぞれの画像領域と、グラフィック画像の画像領域との両方が制御されてもよい。
<その他の実施例>
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
2:グラフィック制御部 5:分割画像読み出し部 6:画像処理部

Claims (14)

  1. 画像を構成する複数の分割画像のいずれかを取得し、且つ、取得した分割画像の周辺に存在する周辺画素を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された周辺画素を考慮しながら、前記取得手段によって取得された前記分割画像に対する所定の画像処理を行う処理手段と、
    を有する画像処理装置であって、
    前記所定の画像処理が施された後の複数の分割画像からなる画像にはグラフィック画像が重ねられ、
    前記画像処理装置は、前記グラフィック画像の画像領域と、前記取得手段によって取得された前記分割画像の画像領域とに基づいて、当該分割画像の輪郭を構成する複数の部分輪郭のそれぞれについて、前記部分輪郭の周辺に存在する周辺画素を取得するか否かを判断する判断手段、をさらに有し、
    前記取得手段は、前記判断手段の判断結果に従って前記周辺画素の取得を行い、
    前記判断手段は、前記グラフィック画像が重ねられる部分輪郭の周辺に存在する周辺画素が前記取得手段によって取得されなくなるように、前記周辺画素を取得するか否かを判断する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記判断手段は、全体に前記グラフィック画像が重ねられる部分輪郭について、前記周辺画素を取得しないと判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記判断手段は、総画素数に対する前記グラフィック画像が重ねられる画素の数の割合が閾値以上である部分輪郭について、前記周辺画素を取得しないと判断する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記グラフィック画像の前記画像領域に基づいて、前記グラフィック画像が重ねられる前記部分輪郭の数が増すように、前記複数の分割画像のそれぞれの画像領域を制御する第1制御手段、をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記複数の分割画像のそれぞれの画像領域に基づいて、前記グラフィック画像が重ねられる前記部分輪郭の数が増すように、前記グラフィック画像の前記画像領域を制御する第2制御手段、をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記取得手段は、前記取得手段によって取得された前記分割画像とは異なる分割画像に対する前記所定の画像処理を行う他の画像処理装置から、前記周辺画素を取得する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記判断手段の判断結果を前記他の画像処理装置へ出力する出力手段、をさらに有し、
    前記他の画像処理装置は、前記判断手段の判断結果に従って、前記画像処理装置への前記周辺画素の出力を行う
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記分割画像は、多角形画像であり、
    前記複数の部分輪郭は、前記分割画像の複数の辺である
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記取得手段は、前記部分輪郭に隣接する画像領域に含まれた各画素を、当該部分輪郭の周辺に存在する周辺画素として取得する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記所定の画像処理は、対象位置の周辺の画素を参照して前記対象位置の画素値を決定するフィルタ処理を含む
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記所定の画像処理が施された後の分割画像に前記グラフィック画像の少なくとも一部を合成する合成手段、をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 前記分割画像と前記周辺画素を記憶する記憶部、をさらに有し、
    前記取得手段は、前記分割画像と前記周辺画素を前記記憶部から読み出す
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  13. 画像を構成する複数の分割画像のいずれかを取得し、且つ、取得した分割画像の周辺に存在する周辺画素を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにおいて取得された周辺画素を考慮しながら、前記取得ステップにおいて取得された前記分割画像に対する所定の画像処理を行う処理ステップと、
    を有する画像処理方法であって、
    前記所定の画像処理が施された後の複数の分割画像からなる画像にはグラフィック画像が重ねられ、
    前記画像処理方法は、前記グラフィック画像の画像領域と、前記取得ステップにおいて取得された前記分割画像の画像領域とに基づいて、当該分割画像の輪郭を構成する複数の部分輪郭のそれぞれについて、前記部分輪郭の周辺に存在する周辺画素を取得するか否かを判断する判断ステップ、をさらに有し、
    前記取得ステップでは、前記判断ステップの判断結果に従って前記周辺画素の取得を行い、
    前記判断ステップでは、前記グラフィック画像が重ねられる部分輪郭の周辺に存在する周辺画素が前記取得ステップにおいて取得されなくなるように、前記周辺画素を取得するか否かを判断する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  14. 請求項13に記載の画像処理方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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