JP2018133755A - 通信装置、通信方法およびプログラム - Google Patents

通信装置、通信方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】接続先の無線ネットワークを切り替える際に、切り替え先の無線ネットワークにおけるアドレスの割り当てに伴う通信の途切れを低減することができる通信装置を提供する。
【解決手段】通信装置は、他の通信装置が接続すべき無線ネットワークを判定し、当該無線ネットワークにおいて他の通信装置が使用するアドレスを取得する。そして、通信装置は、前記無線ネットワークとは異なる無線ネットワークに接続中の前記他の通信装置へ、前記接続すべき無線ネットワークの識別子と前記取得したアドレスを通知する。
【選択図】図7

Description

本発明は、通信装置、通信方法およびプログラムに関する。
近年、スマートフォンやデジタルカメラ等に代表される通信端末に、無線LAN(Local Area Network)機能を搭載し、無線LANネットワークを介してデータの送受信を行うものが数多く存在する。この無線LANネットワークでは、一般的に、通信端末にはIP(Internet Protocol)アドレスが割り当てられ、通信端末は当該IPアドレスを用いて外部の機器と通信を行う。ここで、通信端末にIPアドレスを割り当てる方法として、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)が一般的に用いられている。このDHCPでは、通信端末に割り当てるIPアドレスは、DHCPサーバが管理する。
特許文献1には、無線LANのアクセスポイント(以下、「AP」という。)間を移動するデジタルカメラが、APが提供する無線LANネットワーク(以下、「無線NW」という。)を検索し、検出された無線NWに接続する技術が開示されている。当該技術を用いれば、通信機能を有するデジタルカメラ(通信端末)を持ったユーザが多数のAPが設置されている空間を移動するのに対応させて、通信端末が接続する無線NWを切り替えて無線LAN通信を継続することが可能となる。このように、通信端末が自動的に接続する無線NWを切り替える処理を、以下、「ハンドオーバ」という。
特開2010−124308号公報 特開2008−011184号公報
ここで、APには、上記のDHCPサーバ機能を備えるものがある。この場合、APが生成する無線LANネットワークに接続する通信端末のIPアドレスは、当該APが管理する。このようなネットワークにおいて、通信端末は、無線NWに無線LANで接続した後、DHCP(AP)によりIPアドレスを取得して初めて外部機器との通信が可能となる。
これを上述のデジタルカメラの例と照らし合わせると、デジタルカメラが他の無線NWにハンドオーバする際、ハンドオーバ先の無線NWに無線LANで繋いでDHCPでIPアドレスを取得するまでの間、サーバとの通信が途絶えることを意味する。一般的にDHCPでIPアドレスを取得するためには数秒以上の時間がかかるため、IPアドレスの取得処理によるパフォーマンスへの影響は無視できるものではない。
このようなハンドオーバ時のIPアドレス取得に係る時間を短縮するため、ハンドオーバ先でIPアドレスの再取得を行わずにハンドオーバ元無線NWでのIPアドレスを使い続ける技術が提案されている。特許文献2には、ハンドオーバ元と先の無線NWでサブネットが同じと判断した場合に、通信端末がハンドオーバ元で使っていたIPアドレスを使い続ける技術が開示されている。
しかしながら、この技術では、ハンドオーバ先の無線NWにおいて、既に同一のIPアドレスを使う通信端末が存在する場合、実際の通信でアドレスの衝突を検知するまで、同一IPアドレスの既使用を検知することができない。IPアドレスが衝突するとデータ通信が阻害されるため、当該技術ではハンドオーバ先の無線NWに接続する他の通信装置のデータ通信を阻害する可能性があった。
本発明は上記課題を省みてなされたものであり、接続先の無線ネットワークを切り替える際に、切り替え先の無線ネットワークにおけるアドレスの割り当てに伴う通信の途切れを低減することができる通信装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る通信装置のある態様によれば、他の通信装置が接続すべき第1の無線ネットワークを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段により判定された前記第1の無線ネットワークに接続する接続手段と、前記接続手段により接続された前記第1の無線ネットワークにおいて、前記第1の無線ネットワークにおける前記他の通信装置の識別子に対応するアドレスを取得する第1の取得手段と、前記第1の無線ネットワークの識別子と、前記第1の取得手段により取得された前記他の通信装置の前記アドレスとを、前記第1の無線ネットワークとは異なる第2の無線ネットワークに接続中の前記他の通信装置に対して通知する通知手段と、を備える通信装置が提供される。
本発明によれば、接続先の無線ネットワークを切り替える際に、切り替え先の無線ネットワークにおけるアドレスの割り当てに伴う通信の途切れを低減することができる。
本発明の実施形態に係るスマートフォンのハードウェア構成の一例を示す図。 本発明の実施形態に係るデジタルカメラのハードウェア構成の一例を示す図。 本実施形態におけるスマートフォンの機能ブロックを説明する図。 本実施形態においてスマートフォンが管理するAP情報のリストを示す図。 本実施形態におけるデジタルカメラの機能ブロックを説明する図。 本発明の実施形態に係る通信システムの構成を例示する図。 本実施形態におけるスマートフォンの動作フローを説明する図。 本実施形態におけるスマートフォンの動作フローを説明する図。 本実施形態におけるデジタルカメラの動作フローを説明する図。 本実施形態における各機器間の通信シーケンスを例示的に説明する図。 本実施形態における各機器間の通信シーケンスを例示的に説明する図。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
以下、本発明を、通信装置(スマートフォン1)及び他の通信装置(デジタルカメラ2)との間で無線LAN(Local Area Network)によって通信を行う通信システムに適用した例について説明する。以下の説明では、他の通信装置を通信端末と呼ぶ。
(通信装置の構成)
図1は、本実施形態に係るスマートフォン(通信装置)1のハードウェア構成を示す図である。
このスマートフォン1は、装置全体の制御等を行うホスト部10と、外部の装置との間のBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)通信を制御するBLE制御部30とを備える。
ホスト部10は、表示部11、操作部12、記憶部13、電源部14、BLE制御インタフェース(I/F)15、撮像部16、制御部17、ROM18、RAM19を備える。また、ホスト部10は、姿勢検知部20、無線LANアンテナ制御部21、無線LANアンテナ22、携帯網通信アンテナ制御部23、携帯網通信アンテナ24を備える。さらに、ホスト部10は、GPS(Global Positioning System)アンテナ制御部25、GPSアンテナ26を備える。また、表示部11〜無線LANアンテナ制御部21、携帯網通信アンテナ制御部23、GPSアンテナ制御部25は、バス27で相互接続されている。
表示部11および操作部12は、アプリケーションの実行等に応じて画像の表示やユーザからの指示の入力等を行う。記憶部13は、無線通信ネットワーク情報、データ送受信情報、画像データ等の各種データを記憶し、管理する。電源部14は、例えばバッテリであり、ホスト部10へ電源を供給する。BLE制御部I/F15はBLE制御部30と通信を行うインタフェースである。撮像部16は写真や動画の撮像を行う。制御部17は、例えばCPUであり、スマートフォン1の各構成要素の動作を制御する。ROM18は、制御命令つまりプログラムを格納する。RAM19は、プログラムを実行する際のワークメモリやデータの一時保存等に利用される。姿勢検知部20は、例えば加速度センサ、重力センサ、電子コンパス等で構成され、スマートフォン1の置かれた方向や動きを検知する。無線LANアンテナ制御部21は、無線LANアンテナ22を制御し、IEEE802.11規格シリーズに準拠した無線LAN通信を行う。携帯網通信アンテナ制御部23は、携帯網通信アンテナ24を制御し、3G、4G、5G等の携帯網通信を行う。GPSアンテナ制御部25は、GPSアンテナ26を制御し、GPS衛星からの通知を受信する。
BLE制御部30は、ホスト部I/F31、電源部32、ROM33、RAM34、制御部35、BLEアンテナ制御部36、BLEアンテナ37を備える。また、ホスト部I/F31〜BLEアンテナ37は、バス38で相互接続されている。
ホスト部I/F31はホスト部10と接続するインタフェースである。電源部32は、例えばバッテリであり、BLE制御部30の電源を供給する。ROM33は、制御命令つまりプログラムを格納するもので、ここでは特にBLE通信に係るプログラムを格納する。RAM34は、プログラムを実行する際のワークメモリやデータの一時保存等に利用される。制御部35は、例えばCPUであり、BLE制御部30の各構成要素の動作を制御する。BLEアンテナ制御部36は、BLEアンテナ37を制御し、BLE通信を行う。
本実施形態において、BLE制御部30を上記の通り構成することにより、BLE制御部30は、ホスト部10から独立して動作することができる。すなわち、BLE制御部30は、電源部14がホスト部10に対する電源供給を止めている場合においても、電源部32からの電源供給により起動し、外部の装置とBLEによる通信を行うことができる。
図2は、本実施形態に係る通信端末(デジタルカメラ)2のハードウェア構成を示す図である。
このデジタルカメラ2は、装置全体の制御等を行うホスト部40と、外部の装置との間のBLE通信を制御するBLE制御部60とを備える。
ホスト部40は、表示部41、操作部42、記憶部43、電源部44、BLE制御部I/F45、撮像部46、制御部47、ROM48、RAM49、無線LANアンテナ制御部50、無線LANアンテナ51を備える。また、表示部41〜無線LANアンテナ制御部50は、バス68で相互接続されている。
BLE制御部60は、ホスト部I/F61、電源部62、ROM63、RAM64、制御部65、BLEアンテナ制御部66、BLEアンテナ67を備える。また、ホスト部I/F61〜BLEアンテナ67は、バス68で相互接続されている。
ここで、デジタルカメラ2は、スマートフォン1と異なり、図1に示す姿勢検知部20、携帯網通信アンテナ制御部23、携帯網通信アンテナ24、GPSアンテナ制御部25、GPSアンテナ26を備えていない。それ以外の構成要素は、スマートフォン1の対応する構成要素と同様であるため、ここでは説明を省略する。
次に、図3を参照してスマートフォン1全体の機能ブロック図を説明する。なお、本実施形態においては、以下に示す各機能ブロックはソフトウェアプログラムとして機能が実現されるものとして説明するが、本機能ブロックに含まれる一部または全部をハードウェアで構成してもよい。ハードウェアにより実現する場合、例えば、所定のコンパイラを用いることで、各ステップを実現するためのプログラムからFPGA上に自動的に専用回路を生成すればよい。FPGAとは、Field Programmable Gate Arrayの略である。また、FPGAと同様にしてGate Array回路を形成し、ハードウェアとして実現するようにしてもよい。また、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)により実現するようにしてもよい。
無線LAN通信制御部71は、無線LANアンテナ制御部21を介した無線ネットワーク(以下、無線NWという。)との間の無線LAN通信を制御する。BLE通信制御部72は、BLEアンテナ制御部36を介したBLE通信を制御する。携帯網通信制御部73は、携帯網通信アンテナ制御部23を介した携帯網通信を制御する。
通信端末情報管理部74は、BLE通信制御部72を介したBLE通信により、デジタルカメラ2から、通信端末であるデジタルカメラ2の情報を取得し、また、デジタルカメラ2の通信設定情報を取得して管理する。
具体的には、通信端末情報管理部74は、通信設定情報として、通信を行っているデジタルカメラ2の識別子、接続している無線NWのBSSID(Basic Service Set Identifier)等の取得及び管理を行う。通信端末情報管理部74は、他にも、自装置(スマートフォン1)が使用しているIPアドレスと当該IPアドレスを取得したDHCPサーバのMAC(Media Access Control)アドレス等の情報の取得及び管理も行う。
通信端末制御部75は、BLE通信制御部72を介したBLE通信により、デジタルカメラ2に対して制御通知を送信する。具体的には、通信端末制御部75は、接続すべき無線NWの識別子を、デジタルカメラ2へ通知する。
AP(Access Point)情報管理部76は、デジタルカメラ2が接続できるAPの情報をリストで管理する。
図4は、AP情報管理部76が管理するAP情報リスト100の一例である。AP情報リスト100は、記憶部13に記憶され、ユーザ操作または外部の通信機器からの通知によってそのデータが設定あるいは更新される。具体的には、AP情報管理部76は、AP情報リスト100を用いて、デジタルカメラ2が接続可能なAPを管理しており、BSSID101で各APを識別する。また、AP情報管理部76は、AP情報リスト100を用いて、それぞれのAPが生成するネットワークのSSID(Service Set Identifier)102、APへ接続している端末の台数103、APの運用状態104を管理する。
無線LAN環境解析部77は、無線LAN通信制御部71を介してスマートフォン1の周囲に存在する無線NWを検索し、デジタルカメラ2が使用するのに適した無線NWを判定する。
IPアドレス取得処理部78は、外部装置から利用可能なIPアドレスを取得する。本実施形態において、IPアドレス取得処理部78は、DHCPクライアントとして動作し、外部のDHCPサーバからIPアドレスを取得する。
なお、無線LAN通信制御部71及び携帯網通信制御部73〜IPアドレス取得処理部78は、プログラムとしてROM18に記憶され、制御部17によって当該プログラムが実行されることによりその機能が実現される。また、BLE通信制御部72は、プログラムとしてROM33に記憶され、制御部35によって当該プログラムが実行されることによりその機能が実現される。
(通信端末の構成)
次に、図5を参照してデジタルカメラ2の機能ブロック図を説明する。なお、本実施形態においては、以下に示す各機能ブロックは、ソフトウェアプログラムとして機能が実現されるものとして説明するが、スマートフォン1と同様に、本機能ブロックに含まれる一部または全部をハードウェアで構成してもよい。
無線LAN通信制御部81は、無線LANアンテナ制御部50を介した無線LAN通信を制御する。BLE通信制御部82は、BLEアンテナ制御部66を介したBLE通信を制御する。
アップロード処理部83は、記憶部43に記憶されるメディアファイル等のデータを、無線LAN通信制御部81を介して外部機器に送信する。
ハンドオーバ処理部84は、BLE通信制御部82を介してスマートフォン1から受信する通知メッセージを解析し、該メッセージで指定された無線NWへの接続を無線LAN通信制御部81に指示する。また、ハンドオーバ処理部84は、BLE通信制御部82を介してスマートフォン1から受信する要求メッセージに従い、デジタルカメラ2が現在接続しているネットワークの情報をスマートフォン1に送信する。
なお、無線LAN通信制御部81、アップロード処理部83及びハンドオーバ処理部84は、プログラムとしてプログラムとしてROM48に記憶され、制御部47によって当該プログラムが実行されることによりその機能が実現される。また、BLE通信制御部82は、プログラムとしてROM63に記憶され、制御部65によって当該プログラムが実行されることによりその機能が実現される。
(通信システムの構成)
図6は、上述した通信装置(スマートフォン1)と通信端末(デジタルカメラ2)を用いて構成した通信システム90の構成例を示す図である。
この通信システム90は、スマートフォン(通信装置)1と、デジタルカメラ(通信端末)2と、スマートフォン1及びデジタルカメラ2と通信を行う無線LANのアクセスポイント(以下、APという。)91、92を備える。このAP91、92は、それぞれDHCPサーバとしても動作するものとする。なお、図中の91a及び92aは、各AP91、92がカバーする通信エリアを示している。
また、この通信システム90は、AP91、92と、それぞれ有線LANネットワーク95、96を介して接続され、各有線LANネットワーク間のルーティングを行うIPルータ93を備えている。また、IPルータ93は、ファイルサーバ94とも接続されている。
デジタルカメラ2は、AP91または92と、IPルータ93を介して、ファイルサーバ94に撮像データ等のデータをアップロードできるようになっている。
また、スマートフォン1とデジタルカメラ2は、BLE通信97により通信できるようになっている。
本通信システム90において、スマートフォン1の無線LAN環境解析部77は、周囲の無線NWを検索し、デジタルカメラ2が使用するのに適した無線NWを判定する。そして、スマートフォン1の通信端末制御部75は、当該判定した無線NWを、BLE通信97によりデジタルカメラ2に通知する。
すなわち、この通信システム90では、スマートフォン1の側で、デジタルカメラ2が接続すべき無線NWを判定し、判定した無線NWに接続して当該無線NWにおけるデジタルカメラ2のアドレスを取得する。さらに、スマートフォン1が、接続すべき無線NWの識別子とデジタルカメラ2のアドレスを、切り替えるべき接続先の情報としてデジタルカメラ2に通知する。デジタルカメラ2の側では、スマートフォン1から通知された切り替えるべき接続先の情報を受信し、受信した接続先の情報に応じた無線NWに接続する。
これにより、デジタルカメラ2は、移動等により周囲の無線LAN環境が変化したとしても、周囲の無線NWの中から最適と判断される無線NWに迅速に接続することができる。すなわち、接続先の無線ネットワークを切り替える際に、切り替え先の無線ネットワークにおけるアドレスの割り当てに伴う通信の途切れを低減することができる。
(動作)
次に、図7から図9のフローチャートを参照して、本発明の実施形態においてデジタルカメラ2がハンドオーバする際のスマートフォン1、デジタルカメラ2それぞれの動作手順について説明する。
図7のフローチャートは、スマートフォン1においてデジタルカメラ2のハンドオーバ先の無線NWを検索し、当該無線NWへのハンドオーバを要求するまでの動作手順を説明するものである。本処理は、スマートフォン1において周期的に実行する。また、本処理はスマートフォン1において、本機能を実装するアプリケーションが起動している間、定常的に実行される。なお、本発明は、これに限定されるものではなく、例えばスマートフォン1が起動している間、定常的に実行するようにしてもよい。
図7において、処理を開始すると、スマートフォン1は、周囲の無線LAN環境を測定して、デジタルカメラ2がハンドオーバすべき接続切替先の無線NWを検索する(S1)。なお、以下の図中では、ハンドオーバを「H/O」として省略して図示している。S1の処理を詳細に示したものが図8であり、詳細は後述する。
S1の処理の結果、デジタルカメラ2がハンドオーバすべき接続切替先の無線NWが存在しない場合(S2でNO)、スマートフォン1は、何も追加の処理を行わずに本処理を終了する。他方、S1の処理の結果、デジタルカメラ2がハンドオーバすべき接続切替先の無線NWが存在した場合(S2でYES)、無線LAN通信制御部71は、当該接続切替先の無線NWに無線LANで接続を試みる(S3)。接続に失敗した場合(S4でNO)、スマートフォン1は、何も追加の処理を行わずに本処理を終了する。他方、接続に成功すると(S4でYES)、IPアドレス取得処理部78は、自装置(スマートフォン1)のMACアドレスをキーにして、DHCPサーバから自装置(スマートフォン1)のIPアドレスを取得する(S5)。また、この時、IPアドレス取得処理部78は、当該DHCPサーバの識別情報であるMACアドレスを取得する(S6)。
次に、スマートフォン1は、S6で取得したDHCPサーバのMACアドレスと、通信端末情報管理部74が記憶するデジタルカメラ2に割り当てたIPアドレスを取得したDHCPサーバのMACアドレスとを比較する。
比較の結果、MACアドレスが異なる場合(S7でYES)、IPアドレス取得処理部78は、デジタルカメラ2の識別情報であるMACアドレスをキーにしてDHCPサーバからIPアドレスを取得する(S8)。次に、通信端末制御部75は、ハンドオーバ情報通知メッセージを、BLE通信制御部72を介したBLE通信によりデジタルカメラ2に送信し、当該無線NWへのハンドオーバを指示する(S9)。当該メッセージには、S3で接続した無線NWのBSSIDとS8で取得したIPアドレス(デジタルカメラ2のIPアドレス)の情報を含める。続いて、通信端末制御部75は、デジタルカメラ2におけるハンドオーバ処理の結果を、BLE通信制御部72を介したBLE通信によりデジタルカメラ2から受信する(S10)。
デジタルカメラ2がハンドオーバに成功していた場合(S11でYES)、無線LAN通信制御部71は、デジタルカメラ2がハンドオーバ前に接続していた無線NWに接続する(S12)。その上で、IPアドレス取得処理部78は、通信端末情報管理部74が記憶するデジタルカメラ2がハンドオーバ前に使用していたIPアドレスを解放するためのDHCPメッセージ(Releaseメッセージ)を送信する(S13)。すなわち、IPアドレス取得処理部78は、通信端末情報管理部74が記憶するデジタルカメラ2が以前に接続されていた無線NWにおけるデジタルカメラ2のアドレスを解放させる。最後に、通信端末情報管理部74は、S9で通知したIPアドレスと無線NWのBSSID、およびS6で取得したDHCPサーバのMACアドレスを、デジタルカメラ2の通信設定情報として記憶して(S14)、本処理を終了する。
他方、デジタルカメラ2がハンドオーバに失敗していた場合(S11でNO)、IPアドレス取得処理部78は、S8で取得したIPアドレスを解放するためのDHCPメッセージ(Releaseメッセージ)を送信する(S15)。すなわち、IPアドレス取得処理部78は、接続情報(S9で通知されたBSSID)に対応する無線NWにおけるデジタルカメラ2のアドレス(S8で取得したIPアドレス)を解放させる。なお、当該メッセージは、無線LAN通信制御部71がS3で接続した無線NWに接続したまま、S8でIPアドレスを取得したDHCPサーバに対して送信する。
また、S6で取得したDHCPサーバのMACアドレスが、通信端末情報管理部74が記憶しているものと一致した場合(S7でNO)、IPアドレス取得処理部78は、デジタルカメラ2のIPアドレス再取得が不要であると判断する。この場合、通信端末制御部75は、ハンドオーバ情報通知メッセージを、BLE通信制御部72を介したBLE通信によりデジタルカメラ2に送信し、当該無線NWへのハンドオーバをデジタルカメラ2に指示する(S16)。当該メッセージには、S3で接続した無線NWのBSSIDと通信端末情報管理部74が記憶する使用中のIPアドレスの情報を含める。なお、この時、使用中のIPアドレスの情報を省略したり、追加のフラグ情報を付加したりすることで、IPアドレスの再設定が不要である旨、デジタルカメラ2に通知するものとしてもよい。
続いて、通信端末制御部75は、デジタルカメラ2におけるハンドオーバ処理の結果を、BLE通信制御部72を介したBLE通信によりデジタルカメラ2から受信する(S17)。デジタルカメラ2がハンドオーバに成功していた場合(S18でYES)、通信端末情報管理部74は、S9で通知したIPアドレスと無線NWのBSSIDを、デジタルカメラ2の通信設定情報として記憶して(S19)、本処理を終了する。デジタルカメラ2がハンドオーバに失敗していた場合(S18でNO)、スマートフォン1は、何もせずに本処理を終了する。
次に、図8を用いて、スマートフォン1が、通信端末(デジタルカメラ2)がハンドオーバすべき接続切替先の無線NWを検索する処理について詳述する。本処理は、図7においてS1で示した処理に該当する。
図8において、処理を開始すると、まず、無線LAN環境解析部77が、無線LANのスキャン処理を行い、スマートフォン1の周囲に存在する無線NWの情報を収集する(S21)。このS21で収集する無線NWの情報とは、それぞれの無線NWのBSSID、SSID、電波強度(RSSI)、通信チャネルを含む情報である。具体的には、スマートフォン1は、APが送信するビーコン信号を受信するパッシブスキャン、又は送信したプローブリクエストに対するプローブレスポンスを受信するアクティブスキャンを行うことにより無線NWの情報を収集する。本実施形態では、これらのスキャン処理をデジタルカメラ2の代わりにスマートフォン1が行うことにより、デジタルカメラ2によるスキャン処理を省略させることも可能である。
次に、通信端末情報管理部74が、接続ネットワーク情報要求メッセージをBLE通信でデジタルカメラ2に送信し、デジタルカメラ2が現在接続している無線NWのBSSIDを取得する(S22)。取得に失敗した場合(S23でNO)、無線LAN環境解析部77は、デジタルカメラ2が無線NWに接続していないものとして、デジタルカメラ2のハンドオーバが必要であると判断する。すなわち、接続中であった無線NWの識別子が取得されない場合に、新たな無線NWにデジタルカメラ2が接続すべきと判定する。他方、取得に成功した場合(S23でYES)、無線LAN環境解析部77は、S22で取得したBSSIDをキーにS21で取得した無線NW情報を検索し、当該BSSIDが一致する無線NWの電波強度を検索する(S24)。当該電波強度が一定の閾値以上の場合(S24でNO)、無線LAN環境解析部77は、デジタルカメラ2のハンドオーバは不要であると判断し、ハンドオーバ先の無線NWの候補無として本処理を終了する。当該電波強度が一定の閾値未満の場合(S24でYES)、無線LAN環境解析部77は、デジタルカメラ2のハンドオーバが必要であると判断する。すなわち、現在接続中の無線NWの電波強度が所定の閾値未満の場合に、新たな無線NWにデジタルカメラ2が接続すべきと判定する。これにより、電波強度が閾値以上である場合には、ハンドオーバを行わないため、消費電力の低減に寄与することができる。
無線LAN環境解析部77は、デジタルカメラ2のハンドオーバが必要であると判断すると、S21で取得した無線NWの中からデジタルカメラ2のハンドオーバ先に適した無線NWの候補を選択する。無線LAN環境解析部77は、該候補を選択するために、S21で取得した無線NWそれぞれに対してS25〜S28の処理を実行する。
まず、無線LAN環境解析部77は、対象の無線NWのBSSIDがAP情報リスト100に登録されているか判定する(S25)。AP情報リスト100に登録されている場合(S25でYES)、無線LAN環境解析部77は、対象の無線NWの電波強度が事前に設定された閾値より強いかどうか判定する(S26)。電波強度が閾値より強い場合(S26でYES)、無線LAN環境解析部77は、対象の無線NWの電波強度が事前にS28で記憶したハンドオーバ先の候補の無線NWより強いかどうかを判定する(S27)。対象の無線NWの電波強度の方が強い場合(S27でYES)、無線LAN環境解析部77は、当該無線NWをハンドオーバ先の候補として記憶する(S28)。また、S25、S26、S27のいずれかの判定がNOである場合、無線LAN環境解析部77は、対象の無線NWはハンドオーバ先の候補ではないものと判定し、次の無線NWに対してS25〜S28の判定処理を実行する。これらの処理を実行することにより、デジタルカメラ2を、接続が許可されていない無線NWにハンドオーバさせることは無くなる。即ち、AP情報リスト100に事前登録されていない無線NWにデジタルカメラ2をハンドオーバさせないようにすることができる。また、検索された無線NWのうち、電波強度が閾値以上であり、且つ、最も強い電波強度の無線NWにデジタルカメラ2をハンドオーバさせることができるようになる。
S25〜S28の処理を繰り返し実行した後、無線LAN環境解析部77は、S28で記憶したハンドオーバ先の候補が存在するか判定する(S29)。ハンドオーバ先の候補が存在しない場合(S29でNO)、スマートフォン1は、ハンドオーバ先の無線NWの候補無として本処理を終了する。ハンドオーバ先の候補が存在する場合(S29でYES)、無線LAN環境解析部77は、当該候補が、デジタルカメラ2が接続している無線NWと同一かどうか判定する(S30)。当該候補が、デジタルカメラ2が現在接続している無線NWと同一の場合(S30でYES)、スマートフォン1は、ハンドオーバ先の無線NWの候補無として本処理を終了する。また、当該候補が、デジタルカメラ2が接続している無線NWと異なる場合(S30でNO)、スマートフォン1は、当該候補をハンドオーバ先の無線NWの候補として選択し、本処理を終了する。
すなわち、現在接続中の無線NWの識別子と、ハンドオーバ先の候補の無線NWの識別子とを比較し、現在接続中の無線NWと、ハンドオーバ先の候補の無線NWとが異なるとされた場合に、当該候補をハンドオーバ先の無線NWの候補として図7の処理を実行する。現在接続中の無線NWと、ハンドオーバ先の候補の無線NWとが同一である場合には、接続先の候補なしとして図7ではIPアドレスの取得を行わない。従って、ハンドオーバの必要がある場合にのみIPアドレスの取得を行うことにより、消費電力の低減に寄与することができる。
図9のフローチャートは、デジタルカメラ2のBLE通信制御部82においてスマートフォン1からBLEの通知メッセージを受信した際の動作を説明するものである。
図9において、処理を開始すると、まず、BLE通信制御部82は、受信した通知メッセージのデータから、メッセージの種別を判定する(S41)。
メッセージ種別が接続ネットワーク情報要求の場合(S41で「接続NW情報要求」)、ハンドオーバ処理部84は、無線LAN通信制御部81から接続中の無線NWの情報を取得する。ハンドオーバ処理部84は、取得した無線NW情報を、接続ネットワーク情報応答メッセージとしてBLE通信制御部82を介してスマートフォン1に通知する(S42)。このS42で通知する無線NW情報は、デジタルカメラ2が接続している無線NWのBSSIDである。また、デジタルカメラ2が無線NWに接続していない場合も、ハンドオーバ処理部84は、無線NWに接続していないことを表すデータを含む接続ネットワーク情報応答メッセージをスマートフォン1に送信する。
一方、メッセージ種別がハンドオーバ情報通知の場合(S41で「H/O情報通知」)、アップロード処理部83は、メディアデータの送信(アップロード)処理中であるかどうかを判定する(S43)。メディアデータの送信中である場合(S43でYES)、デジタルカメラ2は、当該送信処理の完了を待ってから(S44)、S45以降の処理を実行する。尚、ここで、メディアデータのアップロード完了を待たずにハンドオーバを実行するかどうかユーザに選択させるようにしてもよい。その場合、S44の前にデジタルカメラ2又はスマートフォン1の表示部に「データのアップロードが一時中断されますがAPを切換えますか?」等の表示を行い、「はい」「いいえ」をユーザに選択させるようにしてもよい。スマートフォン1においてユーザ指示を受付けた場合にはその結果をスマートフォン1はBLEでデジタルカメラ2に通知する。メディアデータのアップロード中にハンドオーバが行われた場合には、ハンドオーバ後に自動的にファイルサーバへのデータのアップロードが再開されるようにしてもよい。
続いて、ハンドオーバ処理部84は、受信したハンドオーバ情報通知メッセージに含まれるBSSIDの無線NWに対して接続するよう無線LAN通信制御部81に要求する(S45)。接続に成功した場合(S46でYES)、無線LAN通信制御部81は、ハンドオーバ情報通知メッセージに含まれるIPアドレスを、無線LAN通信で使用するアドレスとして設定する(S47)。最後に、ハンドオーバ処理部84は、無線LAN通信制御部81による接続処理の結果を取得し、当該結果をハンドオーバ結果通知メッセージでBLE通信制御部82を介してスマートフォン1に通知する(S48)。
次に、図6に示した通信システム90における各機器間の通信シーケンスの一例について、図10及び図11を参照して詳述する。
図10及び図11は、ユーザがスマートフォン1およびデジタルカメラ2を持ちながら、AP91の近辺(図6中の98)からAP92の方向(図6中の99)に移動した際の通信シーケンスの一例を示した図である。
なお、前提条件として、本処理の開始前にスマートフォン1とデジタルカメラ2の間でBLE通信の接続処理を完了しているものとする。また、AP91、AP92は、それぞれDHCPサーバとして動作しており、それぞれAP91は「192.168.0.0/24」、AP92は「192.168.1.0/24」のネットワークを管理するものとする。また、スマートフォン1には、ユーザによる手動設定もしくはデジタルカメラ2からのメッセージ通知により、事前にデジタルカメラ2のMACアドレスが設定されているものとする。
まず、スマートフォン1は、近傍の無線NWを検索して、デジタルカメラ2のハンドオーバ先の候補となる無線NWを検索する(図10のS51)。なお、このS51の処理は、図8を用いて前述した処理に該当する。本処理の結果、スマートフォン1が、ハンドオーバ先の候補としてAP91の無線NWを選択し(S52)、無線LAN通信制御部71がAP91の無線NWに接続する(S53)。続いて、IPアドレス取得処理部78が、スマートフォン1のMACアドレスをキーに指定したDHCP OFFERメッセージにより、スマートフォン1に割り当てるIPアドレスを要求する(S54)。
IPアドレスの要求を受けたAP91は、DHCP ACKメッセージでスマートフォン1に割り当てるIPアドレスを送信し、スマートフォン1がこれを受信する(S55)。この時、IPアドレス取得処理部78は、DHCPの応答メッセージの送信元アドレスから、AP91のMACアドレスを併せて取得する。無線LAN通信制御部71は、S55で受信したIPアドレスを自身が用いるIPアドレスとして設定する(S56)。続いて、IPアドレス取得処理部78は、デジタルカメラ2のMACアドレスをキーに指定したDHCP OFFERメッセージにより、デジタルカメラ2に割り当てるIPアドレスを要求する(S57)。この要求を受けたAP91は、DHCP ACKメッセージでデジタルカメラ2に割り当てるIPアドレスを送信し、スマートフォン1がこれを受信する(S58)。続いて、通信端末制御部75が、AP91のBSSIDとS58で受信したデジタルカメラ2に割り当てるIPアドレスを、BLE通信制御部72を介してデジタルカメラ2に送信する(S59)。
デジタルカメラ2は、S59で受信したBSSID情報を参照し、無線LAN通信制御部81において、AP91の無線NWに接続処理を行う(S60)。接続が完了すると、無線LAN通信制御部81は、S59で受信したIPアドレスを自身に設定し(S61)、BLE通信制御部82が、AP91の無線NWへの接続が成功したことを示すメッセージをスマートフォン1に送信する(S62)。スマートフォン1は、デジタルカメラ2からのメッセージを受信すると、通信端末情報管理部74が、AP91の無線NWのBSSIDとS58で受信したIPアドレスをデジタルカメラ2の通信設定情報として記憶する(S63)。
ここで、スマートフォン1およびデジタルカメラ2を持ったユーザがAP91の近辺からAP92の方向に移動したものとする(図10のS64)。
スマートフォン1は、再度近傍の無線NWを検索して、デジタルカメラ2のハンドオーバ先の候補となる無線NWを検索する(図11のS65)。なお、このS65の処理は、S51の処理と同様に、図8を用いて上述した処理に該当する。本処理の結果、スマートフォン1が、ハンドオーバ先の候補としてAP92の無線NWを選択し(S66)、無線LAN通信制御部71が、AP92の無線NWに接続する(S67)。続いて、IPアドレス取得処理部78が、スマートフォン1のMACアドレスをキーに指定したDHCP OFFERメッセージにより、スマートフォン1に割り当てるIPアドレスを要求する(S68)。
この要求を受けたAP92は、DHCP ACKメッセージでスマートフォン1に割り当てるIPアドレスを送信し、スマートフォン1がこれを受信する(S69)。この時、IPアドレス取得処理部78は、DHCPの応答メッセージの送信元アドレスから、AP92のMACアドレスを併せて取得する。無線LAN通信制御部71は、S69で受信したIPアドレスを自身が用いるIPアドレスとして設定する(S70)。続いて、IPアドレス取得処理部78は、デジタルカメラ2のMACアドレスをキーに指定したDHCP OFFERメッセージにより、デジタルカメラ2に割り当てるIPアドレスを要求する(S71)。この要求を受けたAP92は、DHCP ACKメッセージでデジタルカメラ2に割り当てるIPアドレスを送信し、スマートフォン1がこれを受信する(S72)。続いて、通信端末制御部75が、AP92の無線NWのBSSIDとS72で受信したデジタルカメラ2に割り当てるIPアドレスを、BLE通信制御部72を介してデジタルカメラ2に送信する(S73)。
デジタルカメラ2は、S73で受信したBSSID情報を参照し、無線LAN通信制御部81が、AP92の無線NWに接続処理を行う(S74)。接続が完了すると、無線LAN通信制御部81は、S73で受信したIPアドレスを自身に設定し(S75)、BLE通信制御部82が、AP92の無線NWへの接続が成功したことを示すメッセージをスマートフォン1に送信する(S76)。
スマートフォン1は、デジタルカメラ2からのメッセージを受信すると、無線LAN通信制御部71が、S63で通信端末情報管理部74が記憶したデジタルカメラ2の通信設定情報を基に、AP91の無線NWに接続する(S77)。その後、IPアドレス取得処理部78は、デジタルカメラ2のMACアドレスとS63で記憶したIPアドレスを指定したDHCP Releaseメッセージを送信し(S78)、AP91がデジタルカメラ2に割り当てたIPアドレスを解放する。その後、通信端末情報管理部74が、AP92の無線NWのBSSIDとS72で受信したIPアドレスをデジタルカメラ2の通信設定情報として記憶する(S79)。
(効果)
以上説明したように、本実施形態では、スマートフォン1が、デジタルカメラ2が接続すべき無線NWを判定し、判定した無線NWにおけるデジタルカメラ2のアドレスを取得し、接続すべき無線NWとアドレスを接続先の情報としてデジタルカメラ2に通知する。デジタルカメラ2の側では、通知された接続先の情報に応じて無線NWに接続することにより、ハンドオーバ時のアドレスの再割り当て処理時間を低減すると共に、割り当てたアドレスの衝突を防止することができる。すなわち、接続先の無線ネットワークを切り替える際に、切り替え先の無線ネットワークにおけるアドレスの割り当てに伴う通信の途切れを低減することができる。
(その他の実施形態)
以上が本発明の代表的な実施形態の一例であるが、本発明は、明細書及び図面に示す実施形態の範囲に限定されることなく、その要旨を変更しない範囲内で変形して実施できるものである。
なお、上記実施形態では、スマートフォン1がデジタルカメラ2に割り当てるIPアドレスを取得する際、DHCPを用いるとしたが、本発明は、これに限定されるものではない。本質的には、スマートフォン1において、何らかの方法でデジタルカメラ2がハンドオーバ先の無線NWで用いるIPアドレスを検知することができればよい。例えば、デジタルカメラ2に割り当てられるIPアドレスとBSSIDが対になった設定リストを事前にスマートフォン1に記憶させておき、これを参照して割り当てるIPアドレスを決定するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、スマートフォン1がハンドオーバ元の無線NWとハンドオーバ先の無線NWでDHCPサーバが異なるかどうかを判定するためにDHCPサーバのMACアドレスを比較して判定したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、DHCPサーバのIPアドレス等の他の識別情報を比較して判定するとしても良いし、DHCPサーバによりスマートフォン1に割り当てられるIPアドレスが異なるかどうかによって判定するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、スマートフォン1は図7の処理を一定周期で実行するとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、姿勢検知部20やGPSアンテナ制御部25が、スマートフォン1の移動を検知した際に、図7の処理を実行させるようにしてもよい。
また、デジタルカメラ2が、接続する無線NWの電波強度に応じて、図7の処理を実行する周期を変更するようにしてもよい。例えば、デジタルカメラ2が、接続する無線NWの電波強度が強ければ周期を長く、電波強度が弱ければ周期を短くするようにしてもよい。
また、スマートフォン1が、デジタルカメラ2の動作モードをBLE通信で取得し、該動作モードに応じて図7の処理を実行する周期を変更するとしてもよい。例えば、デジタルカメラ2の動作モードが、即時に無線LAN通信を開始できないような動作状態である場合には周期を長く、即時に無線LAN通信を開始できるような動作状態である場合には周期を短くするようにしてもよい。上記のような対応を行うことで、デジタルカメラ2においてハンドオーバが必要となる可能性が低いときに、スマートフォン1において不要な検索処理を実行する回数を低減することができる。これにより、スマートフォン1における省電力化が期待できる。
また、上記実施形態では、スマートフォン1が、デジタルカメラ2の接続ネットワーク情報を取得する際にBLE通信を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。本質的には、スマートフォン1において何らかの方法でデジタルカメラ2が接続する無線LANネットワークを検知することができればよい。例えば、スマートフォン1が、APを管理する管理装置からデジタルカメラ2が接続するAPの識別子を取得するとしてもよい。
また、同様に、上記実施形態では、スマートフォン1が、デジタルカメラ2にハンドオーバ先のネットワーク情報を通知する際にBLE通信を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、スマートフォン1が、デジタルカメラ2が接続している無線NWを介して通知するようにしてもよいし、スマートフォン1とデジタルカメラ2との間でWi−Fi Direct等の直接無線LAN接続を介して通知するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、スマートフォン1においてハンドオーバ先の候補を決定する際、各無線LANネットワークの電波強度を比較し、最も強い電波強度のネットワークをハンドオーバ先の候補としたが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、各ネットワークのデータレート(伝送速度)を比較して、もっともレートが速いネットワークをハンドオーバ先の候補としてもよい。また、これらの基準の組み合わせによってハンドオーバ先の候補を決定してもよいし、何を基準にハンドオーバ先の候補を決定するかについてユーザが選択できるようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、通信装置をスマートフォン1、通信端末(他の通信装置)をデジタルカメラ2とする例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、無線LAN通信を実行可能なあらゆる通信装置に適用可能であることはいうまでもない。
以上説明したように、これらの実施形態によれば、デジタルカメラ2においてデータ通信ができない時間を極小化しつつ、接続先の無線NWを切り替えることが可能となる。従って、デジタルカメラ2のユーザが移動しながら撮影画像を送信するような使い方において、通信速度の向上が図れると共に、通信切断によるエラーの発生等を抑制することが可能となる。すなわち、ハンドオーバ時のアドレスの再割り当て処理時間を低減すると共に、割り当てたアドレスの衝突を防止することができる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。
1…スマートフォン、2…デジタルカメラ、10,40…ホスト部、30,60…BLE制御部、71,81…無線LAN通信制御部、72,82…BLE通信制御部、74…通信端末情報管理部、75…通信端末制御部、77…無線LAN環境解析部、78…IPアドレス取得処理部、83…アップロード処理部、84…ハンドオーバ処理部

Claims (12)

  1. 他の通信装置が接続すべき第1の無線ネットワークを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段により判定された前記第1の無線ネットワークに接続する接続手段と、
    前記接続手段により接続された前記第1の無線ネットワークにおいて、前記他の通信装置の識別子に対応するアドレスを取得する第1の取得手段と、
    前記第1の無線ネットワークの識別子と、前記第1の取得手段により取得された前記他の通信装置の前記アドレスとを、前記第1の無線ネットワークとは異なる第2の無線ネットワークに接続中の前記他の通信装置に対して通知する通知手段と、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 前記他の通信装置が接続中の前記第2の無線ネットワークの識別子を取得する第2の取得手段と、
    前記第2の取得手段により取得された前記第2の無線ネットワークの前記識別子と、前記第1の無線ネットワークの前記識別子とを比較する比較手段と、をさらに備え、
    前記第1の取得手段は、前記比較手段により、前記第2の無線ネットワークと、前記第1の無線ネットワークとが異なるとされた場合に、前記他の通信装置の前記アドレスを取得する、ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記第1の判定手段は、前記第2の取得手段により前記第2の無線ネットワークの前記識別子が取得されない場合に、前記第1の無線ネットワークに前記他の通信装置が接続すべきと判定する、ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記第1の判定手段は、前記第2の取得手段により取得された前記第2の無線ネットワークの電波強度が所定の閾値未満の場合に、前記第1の無線ネットワークに前記他の通信装置が接続すべきと判定する、ことを特徴とする請求項2または3に記載の通信装置。
  5. 前記他の通信装置が前記第1の無線ネットワークに接続したか否かを判定する第2の判定手段と、
    前記第2の判定手段より、前記他の通信装置が、前記第1の無線ネットワークに接続したと判定されたときに、前記第2の無線ネットワークにおける前記他の通信装置のアドレスを解放させる第1の解放手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の通信装置。
  6. 前記他の通信装置が前記第1の無線ネットワークに接続したか否かを判定する第2の判定手段と、
    前記第2の判定手段により、前記他の通信装置が、前記第1の無線ネットワークに接続していない判定されたときに、前記第1の無線ネットワークにおける前記他の通信装置のアドレスを解放させる第2の解放手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の通信装置。
  7. 前記通知手段は、前記第1及び第2の無線ネットワークと異なる第3の無線ネットワークを介して、前記切り替えるべき接続先の情報を前記他の通信装置に通知することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の通信装置。
  8. 他の通信装置から、第1の無線ネットワークの識別子と、前記第1の無線ネットワークにおける自装置のアドレスとを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記識別子で識別される前記第1の無線ネットワークに、前記第1の無線ネットワークとは異なる第2の無線ネットワークから切り替える切替手段と、
    前記受信手段により受信された前記アドレスを、前記第1の無線ネットワークにおける自装置のアドレスとして設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定された前記アドレスを用いて前記第1の無線ネットワークにおける通信を行う通信手段と、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  9. 前記切替手段による切り替えの処理の結果を、前記他の通信装置に対して通知する通知手段、
    をさらに備えることを特徴とする通信装置。
  10. 他の通信装置が接続すべき第1の無線ネットワークを判定するステップと、
    前記判定された前記第1の無線ネットワークに接続するステップと、
    前記接続された前記第1の無線ネットワークにおいて、前記第1の無線ネットワークにおける前記他の通信装置の識別子に対応するアドレスを取得するステップと、
    前記第1の無線ネットワークの識別子と、前記取得された前記他の通信装置の前記アドレスとを、前記第1の無線ネットワークとは異なる第2の無線ネットワークに接続中の前記他の通信装置に対して通知するステップと、
    を有することを特徴とする通信方法。
  11. 他の通信装置から、第1の無線ネットワークの識別子と、前記第1の無線ネットワークにおける自装置のアドレスとを受信するステップと、
    前記受信された前記識別子で識別される前記第1の無線ネットワークに、前記第1の無線ネットワークとは異なる第2の無線ネットワークから切り替えるステップと、
    前記受信された前記アドレスを、前記第1の無線ネットワークにおける自装置のアドレスとして設定するステップと、
    前記設定された前記アドレスを用いて前記第1の無線ネットワークにおける通信を行うステップと、
    を有することを特徴とする通信方法。
  12. コンピュータを、請求項1から9のいずれか1項に記載された通信装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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