最初に、本開示の例示的な実施形態の構成を列記して説明する。本開示の実施形態による、方法、プログラム、および情報処理装置は、以下のような構成を備えてもよい。
〔形態1〕形態1によれば、トークルームを介したメッセージングのための方法が提供される。かかる方法は、コンピュータによる、第1ユーザおよび第2ユーザが関連付けられた第1トークルームにおいて、第1ユーザからコードの入力を受けるステップと、入力に応じて、コードに関連付けられる第3ユーザを特定するステップと、第2トークルームにおいて第1ユーザを第3ユーザに関連付けるステップと、第2トークルームにおいて、第1コンテンツを第3ユーザに関連付けて供給するステップと、を含む。
かかる構成により、トークルーム内のメッセージングを促進するために、複数のアカウントを効率的に連携可能なメッセージング支援技術を提供することができる。特に、ユーザと仮想ユーザとのメッセージングの途中において、ユーザのアカウントを効率的に事業者ユーザのアカウントに連携させることを可能とする。これにより、事業者ユーザは、サービス利用ユーザに対して、効果的な広告宣伝活動を実現することができる。
〔形態2〕形態2によれば、形態1の方法において、第2ユーザが仮想ユーザであり、第1トークルームにおいて、前記第1ユーザによって前記仮想ユーザに対する前記コードの入力が実施される。これにより、効率的なユーザ・オペレーションを通じたアカウントの連携を可能にする。
〔形態3〕形態3によれば、形態1または2の方法において、第1コンテンツがコードに基づいて特定される。これにより、効率的なユーザ・オペレーションを通じたアカウントの連携を可能にする。
〔形態4〕形態4によれば、形態1から3の何れかの方法であって、更に、第1ユーザの活動情報を受けるステップを含み、第1コンテンツが活動情報に基づいて特定される。これにより、サービス利用ユーザに対して、パーソナライズされた最適なコンテンツ提供を可能にする。
〔形態5〕形態5によれば、形態4記載の方法において、活動情報が第1ユーザの歩数を含む。これにより、サービス利用ユーザに対して、ユーザ歩数に基づいてパーソナライズされた最適なコンテンツ提供を可能にする。
〔形態6〕形態6によれば、形態1から5の何れかの方法であって、更に、第1ユーザに関連付けられるユーザ画面を構成するステップを含み、第1ユーザを第3ユーザに関連付ける上記ステップに応じて、ユーザ画面において第3ユーザに関連付けられる第2コンテンツが配置される。これにより、事業者ユーザは、サービス利用ユーザに対して、効果的な広告宣伝活動を実現することができる。
〔形態7〕形態7によれば、形態1から6の何れかの方法をコンピュータに実行させるプログラムが提供される。
〔形態8〕形態8によれば、トークルームを介したメッセージングのための情報処理装置が提供される。かかる情報処理装置は、第1ユーザおよび第2ユーザが関連付けられた第1トークルームにおいて、第1ユーザと第2ユーザ間のメッセージングを管理する第1トークルーム管理部であって、第1ユーザからコードの入力を受け付ける第1トークルーム管理部と、第2トークルームにおいて第1ユーザと第3ユーザ間のメッセージングを管理する第2トークルーム管理部であって、コードの入力に応じてコードが関連付けられる第3ユーザが特定され、コンテンツが第3ユーザに関連付けて供給される、第2トークルーム管理部と、を備える。
かかる構成により、トークルーム内のメッセージングを促進するために、複数のアカウントを効率的に連携可能なメッセージング支援技術を提供することができる。特に、ユーザと仮想ユーザとのメッセージングの途中において、ユーザのアカウントを効率的に事業者ユーザのアカウントに連携させることを可能とする。これにより、事業者ユーザは、サービス利用ユーザに対して、効果的な広告宣伝活動を実現することができる。
〔形態9〕形態9によれば、形態8の情報処理装置において、コンテンツがコードに基づいて特定される。これにより、効率的なユーザ・オペレーションを通じたアカウントの連携を可能にする。
〔形態10〕形態10によれば、形態8または9の情報処理装置において、第1ユーザのユーザ端末から取得された活動情報に基づいて、コンテンツが特定される。これにより、サービス利用ユーザに対して、パーソナライズされた最適なコンテンツ提供を可能にする。
〔形態11〕形態11によれば、形態10の情報処理装置であって、活動情報が第1ユーザの歩数を含む。これにより、サービス利用ユーザに対して、ユーザ歩数に基づいてパーソナライズされた最適なコンテンツ提供を可能にする。
以下に、本開示に係る方法、プログラム、および情報処理装置の実施形態を添付図面とともに説明する。添付図面において、同一または類似の要素には同一または類似の参照符号が付され、各実施形態の説明において同一または類似の要素に関する重複する説明は省略することがある。また、各実施形態で示される特徴は、互いに矛盾しない限り他の実施形態にも適用可能である。
図1は、情報処理システム1000の全体概要図である。情報処理システム1000は、サーバ100と、複数のユーザ端末200,300と、を備える。サーバ100は、ネットワーク400を介してユーザ端末200,300に接続される。図1において、説明を簡単にするために、ユーザ端末は2台だけ示しているが、これに限定されず、3台以上としてもよい。また、ユーザ端末200,300の具体的な機器は、図示したパーソナルコンピュータおよびスマートフォンに限定されず、これ以外にも、例えば、フィーチャーフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、またはタブレット端末等の電子機器としてもよい。以下では、ユーザ端末200は事業者ユーザが用いる端末を、また、ユーザ端末300はサービス利用ユーザ(一般コンシューマ)が用いる端末を想定するが、これに限定されない。
なお、ユーザ端末200,300を用いて事業者ユーザおよびサービス利用ユーザが利用することになるサービスは、上述のIMサービスに限定されず、例えばSNS(Social Networking Service)またはブログ(Blog)等のサービスを含むものとしてもよい。即ち、サービスを実装するアプリケーションは、複数のユーザのアカウント間を連携させて、アカウント間でメッセージング(メッセージ・データの送受信)を行うことができる任意のものを含むことができる。
図2および図3を参照して、サーバ100およびユーザ端末200,300のハードウェア構成の概要について説明する。図2に示されるサーバ100は、アプリケーションを通じてサービスを提供するための情報処理装置であり、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。サーバ100は、プロセッサ10、メモリ11、ストレージ12、通信インタフェース(IF)13、および入出力部14等を備え、これらはバス15を通じて相互に電気的に接続される。
プロセッサ10は、サーバ100全体の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御、およびアプリケーションの実行に必要な情報処理等を行う演算装置である。例えばプロセッサ10はCPU(Central Processing Unit)であり、ストレージ12に格納されメモリ11に展開されたプログラム等を実行して各情報処理を実施する。
メモリ11は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶と、フラッシュメモリやHDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。メモリ11は、プロセッサ10のワークエリア等として使用され、また、サーバ100の起動時に実行されるBIOS(Basic Input / Output System)、および各種設定情報等を格納する。ストレージ12は、アプリケーション・プログラム、およびユーザの認証プログラム等の各種プログラムを格納する。アプリケーションの各処理に用いられるデータを格納したデータベースがストレージ12に構築されていてもよい。
通信インタフェース13は、サーバ100をネットワーク400に接続し、ユーザ端末200,300との通信を行う。入出力部14は、マウスやキーボード等の情報入力機器、およびディスプレイ等の出力機器である。バス15は、上記各要素に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号および各種制御信号を伝達する。
図3に示されるユーザ端末200(300)の例は、主に、タッチパネルを有するスマートフォン(300)を想定している。ユーザ端末200(300)は、プロセッサ20、メモリ21、ストレージ22、通信インタフェース23、撮像部24、タッチパネル25、および検知部26等を備え、バス29を介して相互に電気的に接続される。
プロセッサ20は、ユーザ端末200(300)の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御、およびプリケーションの実行に必要な処理等を行う演算装置である。例えばプロセッサ20はCPUおよび/またはGPU(Graphical Processing Unit)等であり、ストレージ22に格納され、メモリ21に展開されたプログラム等を実行することによって必要な各情報処理を実施する。
メモリ21は、RAMなどの揮発性記憶装置で構成される主記憶と、フラッシュメモリやHDD等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。メモリ21はプロセッサ20のワークエリア等として使用され、また、ユーザ端末200(300)の起動時に実行されるBIOS、および各種設定情報等が格納される。ストレージ22には、アプリケーション・プログラム等が格納される。アプリケーション・プログラムは通信インタフェース23を通じてダウンロードにより格納することができる。
通信インタフェース23は、ユーザ端末200(300)をネットワーク400に接続し、サーバ100と通信を行う。また、通信インタフェース23には、Bluetooth(登録商標)およびBLE(Bluetooth Low Energy)の近距離通信インタフェースも含まれる。撮像部24は、カメラ機能を有し、ユーザによって撮像された画像をストレージ22に格納する。
タッチパネル25は、入力部251および表示部252を構成する。タッチパネルの入力部251は、ユーザによるタッチパネル25への操作があったことを検知する。入力部251は、圧力検出方式、抵抗膜方式、静電容量方式、または電磁誘導方式等を採用することができる。そして、タッチパネル上の任意の位置で操作(タッチパネルに対する、タッチ操作、スライド動作、スワイプ操作、及びタップ操作等の物理的接触操作)による入力を受けると、その位置における押圧、電気抵抗、電気容量、または弾性波のエネルギー等の変化量が検知され、対応する接触位置座標が特定される。タッチパネルの表示部252は通常、液晶ディスプレイ等で構成される。
検知部26は、内蔵型センサとして、これに限定されないが、加速度センサ、振動センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ、近接センサ、照度センサ、圧力センサ、およびGPS等を含み、一例としては、ユーザの歩数、移動距離および行動範囲等を含む活動情報を測定する活動量計として機能する。また、活動情報は、外部のウェアラブル・デバイス(非図示)と連携して、通信インタフェース23を通じて受け取ってもよい。外部のウェアラブル・デバイスを使用することにより、ECG(electrocardiogram)センサや筋電センサのようなより詳細な生体情報を取得可能である。これ以外にも気象センサ等からの各種データも取得可能としてもよい。バス29は、上記の各要素に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号、および各種制御信号を伝達する。
図4を参照して情報処理システム1000の機能構成について説明する。図4は、サーバ100およびユーザ端末200(300)にそれぞれ実装される機能を示した例示のブロック図である。サーバ100は、通信部110、コンテンツ画面構成部130、タイムライン画面構成部140、メッセージング管理部150、および記憶部190を含み、相互に作用する。メッセージング管理部150は、また、第1トークルーム管理部152、第2トークルーム管理部154、およびメッセージング画面構成部156を含む。記憶部190は、更に、アカウント情報191、アカウント関連付け情報192、コンテンツ情報193、メッセージ設定情報194、ユーザ関連情報195、およびメッセージ履歴情報196を、例えばテーブル形式でデータベースにて管理する。
ユーザ端末200(300)は、通信部210、記憶部220、入力部240、出力部250、およびユーザ関連情報取得部260を含み、相互に作用する。入力部240はまた、コンテンツ登録部245を含む。特に、サービス利用ユーザが使用する端末300では、ユーザ端末300は更に、ユーザ関連情報取得部260を含むのがよい。
サーバ100の通信部110は、サーバ100をネットワーク400に接続し、ユーザ端末200(300)との通信によりサービスの提供に係るアプリケーション関連データの送受信を行う。特に、メッセージングに係るデータの送受信を行う。コンテンツ画面構成部130は、ユーザ端末200(300)に提示されるコンテンツ画面において、コンテンツ情報193の内どのコンテンツをどの順序で配置するかの配置態様を決定する。ユーザ関連情報195に基づいて複数のコンテンツの配置態様がパーソナライズされてもよい。タイムライン画面構成部140は、ユーザ端末200(300)に提示されるタイムライン画面において、サービス利用ユーザに関連付けられた「フォロー」先の他のユーザによって登録され、および/または「お気に入り」に追加されたコンテンツを時系列順に配置する。
メッセージング管理部150は、アプリケーションがその一部に提供するトークルームを介したメッセージングを実現するための基本機能を提供する。特に、アカウント関連付け情報192、メッセージ設定情報194、ユーザ関連情報195、およびメッセージ履歴情報198等を使用して、メッセージングを実現する。
第1トークルーム管理部152は、第1トークルームにおいてサービス利用ユーザを仮想ユーザに関連付け、両者間のメッセージングを管理する。特に、第1トークルームでのメッセージングの途中で、第2トークルームを開設するためにサービス利用ユーザからコードの入力を受け付ける。第1トークルーム管理部152において、仮想ユーザが仮想ユーザ・プログラムによって実装される。
仮想ユーザ・プログラムには、メッセージ内容の構文解析、自然言語処理、および画像解析等の人工知能に関する情報処理技術に関するプログラム等が含まれる。特に、第1トークルームにエージェントを常駐させることにより、エキスパート・システムによる自動応答が可能となる。エージェントは更に、人工知能(AI)エンジンを搭載して、メッセージングを自律的に学習することにより、よりダイナミック且つインタラクティブなメッセージングを可能とする。
第2トークルーム管理部154は、第2トークルームにおいてサービス利用ユーザを事業者ユーザに関連付け、両者間のメッセージングを管理する。特に、第2トークルームは、第1トークルームでのサービス利用ユーザによるコード入力に応じて、該コードに関連付けられる事業者ユーザを特定することで開設される。第2トークルームでは、事業者ユーザによって事前に登録された所定のコンテンツが事業者ユーザに関連付けて供給される。なお、第2トークルームは、サービス利用ユーザとの間で関連付けられる事業者ユーザの数だけ開設される。
メッセージング画面構成部156は、各トークルームで供給されたメッセージのメッセージ履歴情報198を投稿者毎(サービス利用ユーザ、仮想ユーザ、または事業者ユーザのそれぞれ)に分類して経時的に配置したユーザ画面を構成する。ユーザ画面は、ユーザ端末200(300)毎に生成される。例えば、サービス利用ユーザに提示されるユーザ画面では、画面左側のラインにアカウント連携先ユーザによるメッセージ履歴、右側のラインにサービス利用ユーザのメッセージ履歴が分類されて表示され、画面の縦方向に沿って経時的に配置されるのがよい(例えば、後述する図7の画面D21参照)。
記憶部190は、サービス・アプリケーションに関する各種データと、上記仮想ユーザ・プログラムやアプリケーション・プログラムを含むプログラムと、を格納する。具体的には、アカウント情報191は、サービス利用ユーザおよび事業者ユーザ等の各ユーザに関するユーザID、ユーザ名、ユーザ種別、属性情報およびユーザ認証用パスワード等を含む。アカウント関連付け情報192は、各トークルームに参加する複数のアカウント間の関連付け(「友達」関係によるアカウント連携)に関する双方向の関係情報と、サービス利用ユーザが他のユーザを「フォロー」した場合の一方向の関係情報と、を含む。
コンテンツ情報193は、ユーザ端末200(300)のコンテンツ登録部245との相互作用によって登録されたコンテンツ、該コンテンツを登録したユーザ情報、該コンテンツの登録時間等を含む。コンテンツはコンテンツ画面構成部130およびタイムライン画面構成部140等において生成される各画面中に配置される。また、一実施形態では、メッセージング画面構成部156において第2トークルームのユーザ向け画面にも表示される。メッセージ設定情報194は、第1トークルームにおいて仮想ユーザが生成するメッセージの基本情報、例えば、メッセージ・テンプレート、メッセージ分類、メッセージ種別、および画面の表示指標等の設定情報等を含む。
ユーザ関連情報195は、サービス利用ユーザに関する基本情報、例えば、入力部240によって入力されるサービス利用ユーザの日常生活の活動情報、趣味や行動に関するサービス利用ユーザの嗜好情報、およびユーザ関連情報取得部260によって取得される歩数、移動距離および行動範囲等の活動情報を含む。アプリケーションの利用に応じてユーザ関連情報195は動的に更新される。例えば、第1トークルーム管理部152での仮想ユーザとの対話内容からユーザ関連情報が抽出されてもよい。メッセージ履歴情報196は、トークルームに参加する複数のユーザ間のメッセージングの履歴に関する情報、例えば、メッセージ供給者、メッセージ内容、およびメッセージ供給日時等を含む。
ユーザ端末200(300)の通信部210は、ネットワーク400との間で接続を行い、サーバ100との通信によりデータの送受信を行う。特に、メッセージングに係るデータの送受信を行う。記憶部220は、アプリケーションに関する各種データおよびプログラムを格納する。入力部240は、例えば、トークルームにおけるメッセージの入力および編集を行う。メッセージは、コード、テキスト、画像、音声等の各種情報を含むのがよい。コンテンツ登録部245は、アプリケーションにおいてユーザがコンテンツ情報194としてサーバに登録するためのコンテンツ入力を可能にする。ユーザが事業者ユーザの場合、コンテンツ登録部245によって入力されるコンテンツは、第2トークルームを通じてサービス利用ユーザに配布されるキャンペーン情報、クーポンおよび特典情報等のオファー情報を含むのがよい。併せて、コンテンツを適用するためのルールが規定されてもよい。
出力部250は、サーバ100のコンテンツ画面構成部130、タイムライン構成部140、およびメッセージング構成部156によって各々生成されたユーザ画面を出力して、タッチパネルに表示する。ユーザ関連情報取得部260は、検知部26または外部のウェアラブル・デバイスと連携して、歩数、移動距離および行動範囲等を含むユーザの活動情報を取得する。取得されたーザの活動情報は、ネットワーク400を通じてサーバ100に送信され、記憶部190においてユーザ関連情報195として記憶される。
図2および図3に示した上記のサーバ100およびユーザ端末200(300)の各ハードウェア構成における各要素、並びに図4に示した各機能ブロックは一例に過ぎず、これらに限定されない。特に、図4に示した各機能ブロックは、ハードウェアの一部として実装されても、および/またはソフトウェアの一部として実装されてもよい。また、図4に示したサーバ100の各機能ブロック110〜196の少なくとも一部は、ユーザ端末200(300)が有するように構成してもよい。ユーザ端末200(300)の各機能210〜260の少なくとも一部も、サーバ100が有するように構成してもよい。つまり、一実施形態による方法は、サーバ100およびユーザ端末200(300)から任意に選択される情報処理装置が実行できるものである。
図5を参照して、アプリケーションで実現されるサービスの概要について説明する。ここでは、サービスの一例として健康管理サービスを説明する。図5は、健康管理サービスに関する健康管理アプリケーションの例示の画面イメージである。健康管理アプリケーションは、サービス利用ユーザSUの健康管理コンテンツ(例えば、トレーニングの方法に関するコンテンツおよび食事に関するコンテンツ等のヘルスケアに関連するコンテンツ全般)が提供される。また、メッセージング(チャット)によるオンラインでの健康相談の提供等がされてもよい。つまり、健康管理アプリケーションは、その一部にトークルームを介したメッセージング機能を有し、健康管理アプリケーション内でメッセージング機能を呼び出し可能としてもよい。
図5は、サービス利用ユーザSUに提示される例示のユーザ画面D11〜D14の画面イメージである。各ユーザ画面には、コンテンツやメッセージの内容が表示されるメイン領域AR1と、各種アイコンが表示されるサブ領域AR2が設けられる。メイン領域AR1には、コンテンツ画面D11、コンテンツ詳細画面D12、タイムライン画面D13、およびメッセージング画面D14が表示される。サブ領域AR2には、例えば、人の顔の形状を有するユーザ・アイコンIC1、時計の形状を有するタイムライン・アイコンIC2、および吹き出し形状を有するメッセージ・アイコンIC3を含むアイコンが配置されている。一例では、ユーザがアイコンIC1〜IC3の内1つをタッチパネルへのタッチ操作で選択すると、そのアイコンが活性化され(図5では、色付けされ)、選択したアイコンに応じてメイン領域AR1に情報が表示される。
サービス利用ユーザSUがサブ領域AR2でユーザ・アイコンIC1を選択すると、コンテンツ画面D11のメイン領域AR1には、コンテンツ画面構成部130によって構成された画面が表示される。特に、コンテンツ情報193に含まれる複数のコンテンツの内、サービス利用ユーザSUに提示すべきと判断される複数のコンテンツがパーソナライズされて動的に配置される。特に、ユーザ関連情報195に含まれるサービス利用ユーザSUのユーザ関連情報195に基づいて、複数のコンテンツの内どのコンテンツをどの順序で配置するかが決定されるのがよい。
複数のコンテンツの各々には、タグ情報が関連付けられており、例えば、一日の歩数が多いユーザ関連情報を有するユーザの場合には、「ウォーキング」タグが関連付けられたコンテンツが優先的に表示されるのがよい。所定のエリア(例えば「東京都港区」)内を頻繁に行動しているユーザの場合には、更に、「東京都港区」タグが関連付けられたコンテンツを優先的に表示されるのがよい。
コンテンツ画面11の例では、メイン領域AR1にはコンテンツC1〜C3が配置され、その概要(コンテンツのタイトル等)が表示されている。ユーザがタッチパネルを縦方向(特に上方向)にスライド操作すれば、更なるコンテンツC4やC5等(非図示)が順次表示されるのがよい。サービス利用ユーザSUが例えばコンテンツC2が表示された位置をタッチすると、コンテンツ詳細画面D12に画面遷移する。コンテンツ詳細画面D12では、メイン領域AR1にコンテンツC2の全体が表示されている。なお、各コンテンツは、テキスト情報、音声情報、動画情報、および外部サイトへのリンク情報等を含むことができる。また、表示されたコンテンツC2にサービス利用ユーザが興味を示す場合は、サービス利用ユーザが「お気に入り」ボタンを押下することにより、そのコンテンツの「お気に入り」登録を受け付けるようにしてもよい。
サービス利用ユーザSUがサブ領域AR2でユーザ・アイコンIC1を選択すると、タイムライン画面D13のメイン領域AR1には、タイムライン画面構成部140によって構成された画面が表示される。健康管理アプリケーションでは、サービス利用ユーザSUは、他のサービス利用ユーザSUや事業者ユーザBUを「フォロー」することにより一方向に関連付けることができる。即ち、サービス利用ユーザSUはコンテンツ画面に表示されるコンテンツを登録したユーザ等、気になるユーザを「フォロー」する操作を通じて関係を確立することができる。なお、「フォロー」の関係(一方向の関連付け)を示す情報は、アカウント関連付け情報192に含まれることになる。
タイムライン画面D13のメイン領域AR1には、サービス利用ユーザSUが「フォロー」した他のユーザによって投稿および/または「お気に入り」追加され、コンテンツ情報193として記憶部190に格納されたコンテンツが時系列順で表示される。図5の例では、コンテンツC5が最も新しくサーバ100に登録され、次いで、コンテンツC3、C2、C1の順にサーバ100に登録されたため、図示の例のような表示順で配置されている。例えば、タッチパネル上でサービス利用ユーザSUがコンテンツC2をタッチすると、上述したコンテンツ詳細画面D12に画面遷移される。
サービス利用ユーザSUがサブ領域AR2でメッセージ・アイコンIC3を選択すると、メッセージング画面D14のメイン領域AR1には、メッセージング画面構成部156によって生成された画面が表示される。メッセージング画面D14は、サービス利用ユーザSUと仮想ユーザVU間の第1トークルームの例である。サービス利用ユーザSUと仮想ユーザVUは、デフォルトで「友達」関係にあり、双方向に関連付けられている。双方向の関係を示す情報はアカウント関連付け情報192に含まれる。メッセージング画面D14では、仮想ユーザとのメッセージングである第1トークルームを示すために、仮想ユーザVUのアイコンが表示されている。
メッセージング画面D14の例では、仮想ユーザVUが「太郎さん、こんにちは。昼食はとりましたか?」とメッセージを供給している。メッセージ・アイコンIC3の選択に応じて、第1トークルーム管理部152が、(i)アカウント情報191を参照して、サービス利用ユーザSUのユーザ名が「太郎」であると特定すること、また、(ii)時刻に基づいて、メッセージ設定情報194を参照して昼食に関するテンプレートを抽出することにより、これらを組み合わせて自動的にメッセージを生成する。サービス利用ユーザSUは、これに応じて「はい」を入力または選択することで返信している。このようにして、サービス利用ユーザSUと仮想ユーザVUとの間の動的なメッセージングが実施される。
次に、図6を参照して、本発明の一実施形態によるトークルームを介したメッセージング機能の基本的な概念を説明する。図6は、メッセージング機能に関し、サービス利用ユーザSUおよび仮想ユーザVUが存在し関連付けられる第1トークルームと、サービス利用ユーザSUおよび事業者ユーザBUが存在し関連付けられる第2トークルームと、の連携に関する例示の概念図である。上述したように、サービス利用ユーザSUと仮想ユーザVUは、デフォルトで「友達」関係にあり、サービス利用ユーザSUと仮想ユーザVUの第1トークルームは最初から開設されている。一実施形態では、第1トークルームにおけるサービス利用ユーザSUの所定の操作に応じて、仮想ユーザが事業者ユーザBUを特定して第2トークルームを新規に開設する。これにより、サービス利用ユーザSUと事業者ユーザBU間の「友達」関係が自動的に確立される。また、サービス利用ユーザSUから事業者ユーザBUへの「フォロー」関係も自動的に確立される。
これより、図7〜図9を参照して、一実施形態によるトークルームを介したメッセージングのための方法、および該方法をコンピュータに実行させるプログラムについて説明する。図7は、一実施形態による方法をコンピュータで実行した場合に生成され、サービス利用ユーザに提示される例示の画面イメージを示す。図8および図9は、一実施形態による方法において実装される例示の処理フロー図である。
図8の処理フローに関し、最初に、事業者ユーザBUは、コンテンツ登録部245によって所定のコンテンツを入力し(S10)、コンテンツ情報193としてサーバの記憶部193に格納しておく。S10でコンテンツ登録部245によってコンテンツが登録されることに加え、またはその代替として、所定のパラメータ値に応じて複数の候補から特定のコンテンツが決定されるようなルールが入力により規定されてもよい。サーバ100にコンテンツまたはルールが登録される際に、コンテンツまたはルールに関連付けられるコードが発行されている(S21)。
発行されたコードは、コンテンツIDまたはルールID、および事業者ユーザIDに関連付けられる。コンテンツの有効期限等のコンテンツ情報が関連付けられてもよい。当該コードはまた、事業者ユーザにより、アプリケーションを通じて、或いは、事業者ユーザの実店舗、広告、ホームページ、および電子メール等を通じて、ユーザに広く配布されるのがよい。以下では、サービス利用ユーザSUが当該コードを既に取得しているものとする。
第1トークルーム管理部152によって、第1トークルームで仮想ユーザVUはコード入力をサービス利用ユーザに催促する(S22)。図7のメッセージング画面(第1トークルーム画面)D21の例では、第1トークルームにおいて、サービス利用ユーザSUと仮想ユーザVUとの対話中に「もっている招待コードを入力してね」のようなメッセージC11が仮想ユーザVUによって供給されている。メッセージC11は、ユーザがコードの入力意思をメッセージングにより表明したタイミングのみならず、ユーザが自発的にコードを直接入力してもよく、任意のタイミングで供給されることができる。
サービス利用ユーザSUは、仮想ユーザVUからのメッセージC11に応じて、第1トークルームにて入力部240によってコードの入力を実施する(S31)。メッセージング画面D21の例では、文字列「SPGIFT00」のメッセージC21が、メッセージング画面D21下部に設けられる入力欄を通じて入力されている。当該入力に応じて、第1トークルーム管理部152によって、サービス利用ユーザSUからコード「SPGIFT00」の入力を受ける(S23)。
次いで、コード「SPGIFT00」の入力を受けたのに応じて、第1トークルーム管理部152によって、コード「SPGIFT00」に関連付けられる事業者ユーザBUが特定される(S24)。第1トークルーム画面D21の例では、「ABC社」という事業者ユーザBUが特定され、「ABC社のコードですね!ありがとうございます!」とのメッセージC12が仮想ユーザVUによって供給された画面が表示されている。
S24で事業者ユーザBUが特定されると、第2トークルーム管理部154によって、サービス利用ユーザSUが事業者ユーザBUに関連付けられた第2トークルームが開設される(S25)。代替として、第1トークルームにおいて仮想ユーザVUから「事業者ユーザBUと「友達」になりますか?」のような確認メッセージが供給され、サービス利用ユーザが「はい」を入力または選択したことに応じて、第2トークルームが開設されてもよい。第2トークルームが開設されると、サービス利用ユーザSUと事業者ユーザBUの間には「友達」関係が確立され、アカウント関連付け情報192として格納される。その結果、図7のトークルーム一覧画面D22の例では、トークルームとして「ABC社公式」と表示されたアカウントが表示されている。
「友達」関係の確立と同時に、第2トークルーム管理部154によって、サービス利用ユーザSUが事業者ユーザBUを「フォロー」する関係が確立され、アカウント関連付け情報192として格納される(S26)。即ち、「ABC社公式」アカウントに関連付けられるフォロワー数がインクリメントされる。その結果、図7の「ABC社公式」アカウントのプロフィール画面D23の例では、フォロワー数flwが「1」加算されて「203,198」と表示されている。一旦、「フォロー」の関係が確立されると、その後、事業者ユーザBUが別のコンテンツを登録した場合に、該コンテンツが、サービス利用ユーザSUのコンテンツ画面D11(D12)およびタイムライン画面D13に配置されることになる。この点、企業活動を実施する事業者ユーザにとっては、サービス利用ユーザに対する効果的な広告やマーケティング効果が見込めるため有利である。
サービス利用ユーザSUが第2トークルームをオープンすると、最初に、第2トークルーム管理部154によって、事業者ユーザBUから供給されるコンテンツが特定される(S27)。コンテンツは、S23で受けたコードに基づいて特定されるのがよい。代替として、コンテンツは、ユーザ関連情報取得部260で取得され、記憶部190に格納されたユーザ関連情報195に含まれるユーザの活動情報(特に歩数情報)に基づいて特定されてもよい(S27に関する詳細な処理は図9で後述する。)。
S27でコンテンツが特定されると、第2トークルーム管理部154によって、第2トークルームにおいて当該特定コンテンツが事業者ユーザBUに関連付けて供給される(S28)。その結果、メッセージング構成部156によって第2トークルームの画面が生成され、出力部250によってコンテンツがサービス利用ユーザに提示される(S32)。図7のメッセージング画面(第2トークルーム画面)D24の例では、「ようこそ太郎さん!キャンペーン案内です!!」のメッセージC31と共に、コンテンツとして「2周年記念キャンペーン/全品20%OFF」のキャンペーン情報C32が表示されている。なお、当該キャンペーン情報はS21で事前に登録されたものである。
図9を参照して、S27における第2トークルーム管理部154によるコンテンツ特定方法の詳細について説明する。最初に、S23でのコードに基づいて、コンテンツIDが特定されるか、或いはルールIDが特定される(S270)。S270でコンテンツIDが特定される場合は、コンテンツIDに対応するコンテンツがそのまま特定される(S271)。
他方、S270で(コンテンツIDではなく)ルールIDが特定される場合は、まずルールIDに対応するルールが特定される(S272)。ルールの例は、「サービス利用ユーザの一日の歩数が10000歩以上であればコンテンツID=1のコンテンツを適用し、10000歩未満であればコンテンツID=2のコンテンツを適用する」というものである。このように、ルールは、「歩数」のような活動情報をパラメータとして、その値に応じてコンテンツIDを関連付けるのがよい。なお、「歩数」以外にもサービス利用ユーザの様々なユーザ関連情報195を用いてルールが規定されることができる。
S272でルールが特定されると、ユーザ関連情報195を抽出して、該ルールに関連付けられる活動情報(例えば、「歩数」)のパラメータ値を取得する(S273)。そして、その活動情報のパラメータ値に対応したコンテンツIDが特定され、更に該コンテンツIDに対応したコンテンツが特定される(S274)。このように、ルールを適用することにより、サービス利用ユーザに対して、ユーザの特定の活動量に基づいてより最適にパーソナライズされたコンテンツ提供を可能にする。
上述した実施形態によれば、アプリケーションにおいて、トークルーム内のメッセージングを促進するために、複数のアカウントを効率的に連携可能なメッセージング支援技術を提供することができる。特に、ユーザと仮想ユーザとのメッセージングの途中において、ユーザのアカウントを効率的に事業者ユーザのアカウントに連携させることを可能とする。これにより、事業者ユーザは、サービス利用ユーザに対して、効果的な広告宣伝活動を実現することができる。
上述した実施形態は、本発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良することができると共に、本発明にはその均等物が含まれることは言うまでもない。