JP2018132428A - 試料採取システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料である水素ガスを需要者に供給する水素ステーション等で、貯蔵されている水素ガスを採取し、採取した試料の成分を分析する場合に、効率良く、かつ低コストで試料の成分を採取することができる試料採取システムを提供する。【解決手段】試料採取システム1では点検時に、水素ステーションの蓄圧器に貯蔵した水素ガスから試料を採取する。試料容器50は、試料の流入部51と、その反対側に試料の流出部52を有し、流入部51は、第1接続管路27で第1出力部13と連通可能に接続されると共に、流出部52と連通可能に接続された第2接続管路29に露点計が配設されている。試料は、第1流量制御弁42Aで流量の制御を伴った調整後の水素ガスであり、第1出力部13から第1接続管路27、試料容器50、及び第2接続管路29を通じて露点計に供給され、試料容器50には圧力1MPa未満の状態で充填される。【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、水素ステーションにおいて、燃料電池自動車の燃料に提供する水素ガスや、この水素ステーションに向けて水素ガスを供給するにあたり、水素出荷設備で生成された搬送前の水素ガスを点検時等に、蓄圧器等の貯蔵容器内から充填機を通じて充填ノズル等より採取すると共に、採取した試料に含まれている成分を分析する試料採取システムに関する。
水素ガスを燃料とする燃料電池自動車が近年、実用化され、水素ガスを供給する水素ステーションは今後、全国各所に急速に整備される見通しである。水素ステーションでは、製造販売する水素ガスを、貯蔵容器内から充填機を通じて充填ノズルより採取し、採取した試料に含まれる成分の分析が、品質管理上、定期的に行われている。このような試料の採取には、例えば、特許文献1に開示された試料採取装置が用いられている。
特許文献1は、70MPaという高圧の水素ガスを、水素ステーションの貯蔵容器から充填用ノズルを介して採取し、この水素ガスを、減圧弁により14MPaに減圧した後、可撓性ホースを通じて、別置のボンベ内に充填する試料採取装置である。このボンベは、最大耐圧14.7MPa、内容積47L、充填量7.0m等の仕様規格で構成され、試料の充填及びその排出を、先端部にある1つの口金を通じて行うバッチパージ式のボンベである。
試料は、常用温度−10〜40℃の範囲内でボンベに充填される。試料を充填したボンベは、特許文献1の試料採取装置から取り外された後、現場から持ち帰って分析機関に運ばれ、ボンベ内の試料に含まれる種々の成分について、分析が行われる。分析項目として、例えば、水素ガスに含有する水分量や、ホルムアルデヒドの濃度等がある。水素ガスに含有する水分量の分析には、水素ガスの露点温度が、露点計で測定される。
ここで、露点温度の測定方法について、簡単に説明する。露点計は、主に静電容量式と鏡面冷却式とに大別され、いずれの方式でも、採取した試料の露点温度の測定時には、試料が、管路内で露点計のセンサに触れた状態で、ある程度の時間、管路内に流され続ける。そして、静電容量式の場合には、試料に含む水分が、管路内に設けた露点計のセンサ内の金属検出部に付着され、露点計は、付着した水分の静電容量の変化に基づいて、露点温度を計測する。鏡面冷却式の場合には、試料に含む水分が、管路内に設けた露点計のセンサ部の鏡面に触れ、露点計が、この鏡の温度を変動させることにより、鏡に生じる曇りに基づいて、試料内に水蒸気の凝結温度を検出する。いずれの方式の露点計でも、露点温度の測定では、管路に残留していた他の気体に含まれている水分により、誤差要因の発生を防ぐため、水素ガスの露点温度を測定する前に、予めかなりの量の試料を管路に流して、他の気体をより確実に排除してパージ(浄化)し、管路内を乾かしておく必要がある。
燃料電池自動車の燃料として提供する水素ガスは、5ppm以下(露点温度−66℃以下)にするよう、規格で規定されている。水分含有量の測定には、水素ガスの露点温度を安定した状態で検出できる条件下になるまで、水素ガスを流し続け、露点計で露点温度を測定する。特許文献1の技術の場合、管路内の浄化に流す水素ガスと併せ、露点温度が安定するまでに流す水素ガスと、他の各種分析で必要な水素ガス分の量を合わせると、約7.0mにも及ぶ水素ガスが、試料として採取されボンベに充填される。
特開2016−114463号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、試料の成分を分析するにあたり、約7.0mもの大量の水素ガスをボンベに採取するのに、充填する水素ガスを14MPaまで圧縮しなければならず、その水素ガスの取扱いに、高圧ガス保安法が適用されるため、有資格者しか作業が行えず、作業性は良くない。また、14MPaに圧縮した水素ガスをボンベから取り出し、より低圧または大気圧下に降圧して水素ガスの成分を分析するまでの一連の作業が複雑化し、試料を分析機器に掛けるまでのハンドリングに、作業者にとって手間が掛かり、コスト高の一因にもなっていた。
また、充填ノズルから流出する水素ガスの温度は一般的に、−40℃であり、充填時には、試料の温度を、ボンベに充填可能な最低温度−10℃まで昇温しなければならず、試料を充填ノズルからボンベに充填するまでに、余分な工程やエネルギのロスが生じていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、燃料である水素ガスを需要者に供給する水素ステーション等で、貯蔵されている水素ガスを採取し、採取した試料の成分を分析する場合に、効率良く、かつ低コストで試料の成分を採取することができる試料採取システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る試料採取システムは、以下の構成を有する。
(1)水素ガス供給源として、燃料となる水素ガスを車両に供給する水素ステーションで、または、生成した該水素ガスを該水素ステーションに向けて供給する水素出荷設備で、貯蔵された水素ガスを採取し、採取した試料の成分を分析するのに、該試料を試料容器内に充填する試料採取システムにおいて、前記水素ガス供給源側から前記水素ガスを取り入れるための第1入力ポートと、前記試料を前記試料容器側に向けて排出するための第1出力ポートとを有し、前記第1入力ポートと前記第1出力ポートとを繋ぐ流路が形成された採取管路に、前記第1入力ポートに流入した前記水素ガスを減圧する減圧弁と、前記減圧弁により減圧された前記水素ガスの流量を制御する流量制御弁と、試料の採取後、前記採取管路内に残存する前記水素ガスを外部に向けて排気する排気管路とを接続して配管された試料採取装置と、前記試料容器と、露点計とを備え、前記試料容器は、供給される前記試料の流入口として、前記試料の流路を開閉可能に形成した第2入力ポートと、収容されている前記試料の流出口として、前記第2入力ポートとは反対側に前記試料の流路を開閉可能に形成した第2出力ポートとを有し、前記第2入力ポートと前記第2出力ポートとに対し、それぞれ接続する管と自在に着脱可能であり、前記第2入力ポートは、第1接続管路により前記第1出力ポートと連通可能に接続されると共に、前記第2出力ポートと連通可能に接続された第2接続管路に、前記露点計が前記試料の露点を計測可能に配設されていること、前記試料は、前記流量制御弁で流量の制御を伴った調整後の水素ガスであり、前記第1出力ポートから前記第1接続管路、前記試料容器、及び前記第2接続管路を通じて、前記露点計に供給されると共に、前記試料容器には、圧力1MPa未満の状態で充填されること、を特徴とする。
(2)(1)に記載する試料採取システムにおいて、前記試料容器は、温度−40℃の前記試料を収容可能な仕様で構成されていること、を特徴とする。
(3)(1)または(2)に記載する試料採取システムにおいて、前記試料容器は、前記試料を圧力1MPa未満の範囲内で収容可能な仕様で構成されていること、を特徴とする。
(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載する試料採取システムにおいて、前記第2接続管路には、液体を通じて前記試料の成分を捕集する捕集容器が、前記露点計と並列に接続されていること、を特徴とする。
(5)(1)乃至(4)のいずれか1つに記載する試料採取システムにおいて、前記試料容器の前記第2出力ポート側には、前記試料が設定圧力値以上で流通したときに、前記試料を外部に開放する破裂板が前記第2接続管路と並列に配管されていること、を特徴とする。
(6)(1)乃至(5)のいずれか1つに記載する試料採取システムにおいて、前記採取管路には、窒素ガスを流通させるパージ管路が、前記第1入力ポートと前記減圧弁との間に接続されていること、を特徴とする。
上記構成を有する本発明の試料採取システムの作用・効果について説明する。
(1)水素ガス供給源として、燃料となる水素ガスを車両に供給する水素ステーションで、または、生成した該水素ガスを該水素ステーションに向けて供給する水素出荷設備で、貯蔵された水素ガスを採取し、採取した試料の成分を分析するのに、該試料を試料容器内に充填する試料採取システムにおいて、水素ガス供給源側から水素ガスを取り入れるための第1入力ポートと、試料を試料容器側に向けて排出するための第1出力ポートとを有し、第1入力ポートと第1出力ポートとを繋ぐ流路が形成された採取管路に、第1入力ポートに流入した水素ガスを減圧する減圧弁と、減圧弁により減圧された水素ガスの流量を制御する流量制御弁と、試料の採取後、採取管路内に残存する水素ガスを外部に向けて排気する排気管路とを接続して配管された試料採取装置と、試料容器と、露点計とを備え、試料容器は、供給される試料の流入口として、試料の流路を開閉可能に形成した第2入力ポートと、収容されている試料の流出口として、第2入力ポートとは反対側に試料の流路を開閉可能に形成した第2出力ポートとを有し、第2入力ポートと第2出力ポートとに対し、それぞれ接続する管と自在に着脱可能であり、第2入力ポートは、第1接続管路により第1出力ポートと連通可能に接続されると共に、第2出力ポートと連通可能に接続された第2接続管路に、露点計が試料の露点を計測可能に配設されていること、試料は、流量制御弁で流量の制御を伴った調整後の水素ガスであり、第1出力ポートから第1接続管路、試料容器、及び第2接続管路を通じて、露点計に供給されると共に、試料容器には、圧力1MPa未満の状態で充填されること、を特徴とする。この特徴により、点検時に蓄圧器等の貯蔵容器に貯蔵された水素ガスを採取し、サンプリングした試料の成分を分析するまでの一連の作業が簡素化できるほか、試料をガス分析機器や液体分析機器等に掛けるまでのハンドリングに係る作業者の工数が軽減できるため、一連の作業が効率良くできる。また、分析機関に運搬する試料の実質的総量は、従来形態に係る試料採取システムに比して、例えば、約3%程度までに抑えることができ、試料の運搬が簡素化できる。それに伴って、水素ガスの品質検査に掛かるコストは、従来形態に係る試料採取システムの場合に比して、抑制できる。
従って、本発明に係る試料採取システムによれば、燃料である水素ガスを需要者に供給する水素ステーション等で、点検時等に、蓄圧されている水素ガスを採取し、サンプリングした試料の成分を分析する場合に、効率良く、かつ低コストで試料を採取すると共に、採取した試料の成分を分析することができる、という優れた効果を奏する。
(2)に記載する試料採取システムにおいて、試料容器は、温度−40℃の試料を収容可能な仕様で構成されていること、を特徴とする。この特徴により、−40℃の状態にある水素ガスは、採取した水素ガスを常用温度−10〜40℃まで昇温させるホットアップ作業を必要としていた従来形態に係る試料採取システムと異なり、充填機の充填ノズル等より、−40℃の状態のまま、適切な圧力下で本発明に係る試料採取システムに採取でき、試料として試料容器に充填できる。そのため、水素ガスの採取作業に時間的ロスが生じず、採取作業が効率良くできる。
(3)に記載する試料採取システムにおいて、試料容器は、試料を圧力1MPa未満の範囲内で収容可能な仕様で構成されていること、を特徴とする。この特徴により、試料容器は、ガス分析機器で分析するのに必要な僅かな分だけの水素ガスを充填するため、このような仕様で十分に足りるほか、試料容器の容積も、従来形態に係る試料採取システムの試料容器に比して、例えば、半分以下等に小さくすることができる。
(4)に記載する試料採取システムにおいて、第2接続管路には、液体を通じて試料の成分を捕集する捕集容器が、露点計と並列に接続されていること、を特徴とする。この特徴により、例えば、有機物の成分を溶解させた液体等の捕集工程が、露点計で試料の露点を計測するときに、同時進行で実施できることから、水素ガスの採取作業を効率良く行うことができる。
(5)に記載する試料採取システムにおいて、試料容器の第2出力ポート側には、試料が設定圧力値以上で流通したときに、試料を外部に開放する破裂板が第2接続管路と並列に配管されていること、を特徴とする。この特徴により、第2接続管路等で、流通する水素ガスの背圧が異常に高くなった場合でも、本発明に係る試料採取システムの損傷が抑制できる。また、破裂板は、作業者を保護する安全策となる。
(6)に記載する試料採取システムにおいて、採取管路には、窒素ガスを流通させるパージ管路が、第1入力ポートと前記減圧弁との間に接続されていること、を特徴とする。この特徴により、試料の採取を完了した後、窒素ガスが、パージ管路を通じて採取管路内に供給されると、採取管路内に残存する水素ガスが、窒素ガスの流通により、本発明に係る試料採取システムの試料採取装置の管路内から外部に放出でき、本発明に係る試料採取システムの安全性がより高く担保できている。
実施形態に係る試料採取システムの構成の一部を示す説明図である。 実施形態に係る試料採取システムについて、図1に示す構成の続きの部分を示す説明図である。 図1に示す試料採取システムに用いる試料容器を示す説明図である。 本出願人が運営する態様のオンサイト方式水素ステーションの役割を説明するブロック図である。 一般的な態様で構成されたオンサイト方式水素ステーションの役割を説明するブロック図である。 水素出荷設備の役割を説明するブロック図である。 オフサイト方式水素ステーションの役割を説明するブロック図である。 実施形態に係る試料採取システムにより試料の成分を分析する工程を示す説明図である。 従来形態に係る試料採取システムにより試料の成分を分析する工程を示す説明図である。 試料の成分分析で適用される水素ガスの品質規格をまとめた表である。
(実施形態)
以下、本発明に係る試料採取システムについて、実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。本発明に係る試料採取システムは、例えば、水素ガスを燃料に使用する燃料電池自動車(車両)等を主な対象とし、水素ステーションや、生成した水素ガスを水素ステーションに供給する水素出荷設備で、点検時に、蓄圧器等の貯蔵容器に貯蔵された水素ガスを採取し、採取した試料の成分を分析する目的で用いられる。
はじめに、水素ステーションと水素出荷設備について、図4〜図7を用いて簡単に説明する。図4は、本出願人が運営する態様のオンサイト方式水素ステーションの役割を説明するブロック図であり、図5は、一般的な態様で構成されたオンサイト方式水素ステーションの役割を説明するブロック図である。図6は、出荷設備の役割を説明するブロック図である。図7は、オフサイト方式水素ステーションの役割を説明するブロック図である。
水素ステーション71は、ステーション内に水素製造設備を具備したオンサイト方式と、水素製造設備を具備しないオフサイト方式の2つに大別される。図4に例示するオンサイト方式水素ステーション71A(70)では、例えば、都市ガス、液化石油ガス(LPガス)(LPG:liquefied petroleum gas)等のガスGが水素製造装置81に供給され、水素ガスが水素製造装置81内で生成される。生成した水素ガスは、一次圧縮機82Aにより40MPaまで昇圧され、鋼製の容器である蓄圧器83に、この圧力値のまま貯蔵される。充填パッケージ84では、大流量圧縮機84Aが、40MPaの水素ガスを、一次圧縮機82Aによる吐出量の20倍にまで吐出量を増大させ、かつ70MPaまで昇圧する一方、このような状態の水素ガスは、水素冷却装置84Bにより−40℃に冷却される。充填機85は、70MPaの充填圧力で、温度−40℃の水素ガスを、充填ノズルを介して燃料タンクに充填する。
また、図5に例示する一般的な態様のオンサイト方式水素ステーション71A(70)では、前述したガスGが水素製造装置81に供給され、水素ガスが水素製造装置81内で生成される。生成した水素ガスは、圧縮機82により82MPaまで昇圧され、蓄圧器83に貯蔵される。貯蔵された水素ガスは、冷凍機88で冷却した冷媒との熱交換により、温度−40℃に冷却され、充填機85により圧力を制御しながら、充填ノズルを介して燃料電池自動車の燃料タンクに充填される。
図6に例示する水素出荷設備72(70)では、例えば、都市ガス、液化石油ガス(LPガス)(LPG:liquefied petroleum gas)等のガスGが水素製造装置81に供給され、水素ガスが、水素製造装置81内で生成される。この水素ガスは、一次圧縮機82Aにより40MPaまで昇圧されて、蓄圧器83に貯蔵される。蓄圧器83に貯蔵された40MPaの水素ガスは、カードル用充填機85Aにより、運搬用容器である水素カードル87に19.6MPaの圧力で充填される。水素カードル87は、トラック等の運搬車両に積載され、オフサイト方式水素ステーション71B(70)まで運ばれる。
図7に例示するオフサイト方式水素ステーション71B(70)では、水素出荷設備72で水素ガスを19.6MPaに充填した水素カードル87が、運搬車両から荷下ろしされた後、オフサイト方式水素ステーション71Bで、水素カードル87と圧縮機82とが、フレキシブルホース等を介して接続される。水素カードル87から供給される水素ガスは、減圧弁(図示省略)により一旦1MPa以下に減圧された上で、圧縮機82により82MPaまで昇圧された状態で、蓄圧器83に貯蔵される。貯蔵された水素ガスは、冷凍機88で冷却した冷媒との熱交換により、温度−40℃に冷却され、充填機85により圧力を制御しながら、充填ノズルを介して燃料電池自動車の燃料タンクに充填される。
なお、以下の説明では、水素ステーション71(オンサイト方式水素ステーション71A、オフサイト方式水素ステーション71B)と、水素出荷設備72とをまとめて「水素供給源70」と総称し、特に断りがない場合、水素供給源70は、水素ステーション71と水素出荷設備72の双方を意味する。
次に、本実施形態に係る試料採取システムの構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、実施形態に係る試料採取システムの構成の一部を示す説明図であり、図1に示す試料採取システムの構成の続きを、図2に示す。図3は、試料容器を示す説明図である。試料採取システム1は、試料採取装置2と、露点計3と、試料容器50と、捕集容器60等とを備え、水素ステーション71の充填機85や、水素出荷設備72のカードル用充填機85A(図8参照)の設置場所に配置される。
はじめに、試料容器50について、説明する。試料容器50は、例えば、SUS304、SUS316等のステンレス材からなり、容量20L、最低常用温度−40℃かつ、最高使用圧力0.99MPaの仕様で構成されている。試料容器50は、図3に示すように、試料を流通させると共に、取り入れた試料を収容する機能を有する収容部53と、この収容部53の一端側(図3中、左側)に、試料を収容部53内に流入するための流入部51(第2入力ポート)と、流入部51とは反対側(図3中、右側)に、収容部53内に収容された試料を排出するための流出部52(第2出力ポート)とを有している。流入部51と流出部52にはそれぞれ、試料の流路に対し、開路または閉路を行うバルブ54が設けられている。
流入部51のバルブ54と流出部52のバルブ54は、試料の流通を制御する弁構造で構成されている。試料容器50が試料採取システム1に組み込まれ、試料が収容部53を流通可能な状態にあるときには、流入部51のバルブ54と流出部52のバルブ54とが開弁される。また、試料容器50が試料採取システム1から取り外されるときには、流入部51と流出部52とが閉弁され、収容部53に試料を充填した試料容器50を持ち運ぶことができる。
次に、試料採取装置2について、説明する。図1に示すように、試料採取装置2は、採取管路21、パージ管路22、第1排気管路23、第2排気管路24、及び第3排気管路25の5つの管路を有している。採取管路21は、充填機85(またはカードル用充填機85A)の充填ノズルから水素ガスを取り入れるための第1入力部11(第1入力ポート)と、試料を試料容器50側に向けて排出するための第1出力部13(第1出力ポート)との間を繋ぎ、水素ガスの流路をなす管路である。
採取管路21には、第1入力部11側から順に、仕切弁44、減圧弁41、仕切弁44、第1流量制御弁42A(流量制御弁)、及び流量計48が直列接続で配管されている。また、採取管路21のうち、第1入力部11に最も隣接する仕切弁44と減圧弁41との間には、第1入力部11と近接する側にパージ管路22と、圧力計47と連結した仕切弁44と、第1入力部11と離間する側に第1排気管路23とが、採取管路21と並列接続で配管されている。また、減圧弁41の二次側(下流側)にも、圧力計47と連結した仕切弁44が、採取管路21と並列接続で配管されている。
減圧弁41は、温度−40℃で圧力82MPaの水素ガスを、1MPa未満(本実施形態では、一例で0.85MPa)まで減圧可能な弁である。第1流量制御弁42Aは、減圧弁41により1MPa未満に減圧された水素ガスで、温度−40℃近傍に保たれた水素ガスを、流量15L/min.程度に調整可能なガス用の制御弁である。流量計48は、第1流量制御弁42Aにより調整された水素ガスの流量を計測可能な周知の計測器である。
パージ管路22は、供給源から窒素ガス流入するための管路であり、採取管路21のうち、第2入力部12と、減圧弁41の一次側(上流側)の管路にある分岐部49との間を繋いだ窒素ガスの流路をなす管路である。パージ管路22には、第2入力部12側から順に、仕切弁44と逆止弁45が、直列接続で配管されている。試料の採取を完了した後、採取管路21内に残存する水素ガスのパージを行うとき、窒素ガスが、パージ管路22を通じて、第2入力部12から採取管路21内に供給されるが、通常の使用では、パージ管路22内の仕切弁44は、閉路されている。
第1排気管路23は、採取管路21のうち、第1入力部11と減圧弁41との間と、大気放散設備と連通した第2出力部14との間を、仕切弁44を介して繋ぐ管路である。試料(水素ガス)の採取時には通常、第1排気管路23の仕切弁44は閉路されており、試料の採取を終了した後等、採取管路21内に残存した水素ガスを排気するときには、第1排気管路23の仕切弁44は開路される。
第2排気管路24は、採取管路21のうち、減圧弁41の二次側と第1流量制御弁42Aとの間と、大気放散設備と連通した第3出力部15との間を、仕切弁44を介して繋ぐ管路であり、採取管路21と並列接続で配管されている。試料の採取時には通常、第2排気管路24の仕切弁44は閉路されており、試料の採取を完了した後等、採取管路21内に残存する水素ガスを外部に排気するときには、第2排気管路24の仕切弁44は開路される。
第3排気管路25は、減圧弁41の二次側と第1流量制御弁42Aとの間と、大気放散設備と連通した第4出力部16との間を繋ぐ管路であり、第2排気管路24と同様、採取管路21と並列接続で配管されている。第3排気管路25には、上流側(図1中、左側)から順に、仕切弁44、破裂板43、圧力計47、及び安全弁46が直列接続で配管されている。なお、破裂板43と圧力計47について、第3排気管路25への配管を省略しても良い。
水素ガスが、例えば、設定圧力値1MPa等、設定された所定の圧力値以上で第3排気管路25内を流通したときに、破裂板43は、水素ガスを第3排気管路25内から外部に開放することにより、第3排気管路25の封鎖を解除する。破裂板43と同様、安全弁46も、第3排気管路25内で設定圧力値以上になった一次側の水素ガスを、第3排気管路25から外部に開放する。
試料採取装置2の第1出力部13には、本実施形態では、2つの試料容器50(第1試料容器50A、第2試料容器50B)が、直列接続で装着またはその解除を可能に連結されている。具体的には、第1出力部13と接続する第1接続管路27には、第1出力部13側から順に、仕切弁44、及び第1試料容器50Aの流入部51が、直列接続で配管されている。また、この第1試料容器50Aの流出部52と接続する容器間接続管路28には、2つの仕切弁44を介して第2試料容器50Bの流入部51が、直列接続で配管されている。
第4排気管路26は、第1試料容器50Aの流出部52と大気放散設備との間を、圧力計47と連結した仕切弁44、及び破裂板43を介して繋ぐ管路であり、容器間接続管路28と並列接続で配管されている。すなわち、第1試料容器50Aの流出部52側には、試料が設定圧力値以上で流通したときに、試料を外部に開放する破裂板43が、容器間接続管路28と並列に配管されている。
第2試料容器50Bの流出部52と接続する第2接続管路29には、2つの仕切弁44を介して露点計3が直列接続で配管され、この露点計3の下流側(図2中、右側)は、仕切弁44を介して大気放散設備と連通している。圧力計47と連結した仕切弁44、及び破裂板43を直列配管で繋ぐ管路は、第2接続管路29のうち、第2試料容器50Bの流出部52と並列接続で連通すると共に、第4排気管路26のうち、破裂板43の下流側管路とも並列接続で連通している。
すなわち、第2試料容器50Bの流出部52側には、試料が設定圧力値以上で流通したときに、試料を外部に開放する破裂板43が、第2接続管路29と並列に配管されている。第2接続管路29には、露点計3が、試料の露点を計測可能に配設されている。
また、第2接続管路29は、4系統の捕集管路30と並列接続で連結されている。各捕集管路30には、上流側(図2中、左側)から順に、仕切弁44、第2流量制御弁42B、捕集容器60、仕切弁44、及び流量計48が、直列接続で配管されている。4系統の捕集管路30では、4つの捕集容器60(第1捕集容器60A、第2捕集容器60B、第3捕集容器60C、捕集カートリッジ61)は何れも、露点計3と並列に配置されている。
4系統の捕集管路30のうち、3系統の捕集容器60(例えば、第1捕集容器60A、第2捕集容器60B、第3捕集容器60C)は、上流側(図2中、左側)から供給された試料を、槽内に浸した水等の液体中を通過させて下流側(図2中、右側)へと流通させる構造であり、試料に含まれている有機物等の成分を分析するのに、液密状態になっている容器内で、有機物等の成分が溶解した液体を捕集する容器である。残り1系統の捕集容器60(同様に、捕集カートリッジ61)は、供給される試料を、上流側(図2中、左側)から下流側(図2中、右側)へと流通させる構造であり、試料に含まれているアルデヒド類の成分を分析するのに、通過する試料を気密状態で捕集するカートリッジ式容器である。
次に、本実施形態に係る試料採取システム1を用いた水素ガスのサンプリング法について、説明する。試料採取システム1は、品質管理上、定期的な点検を必要とする水素供給源70(水素ステーション71や水素出荷設備72)の充填機85(またはカードル用充填機85A)の設置現場に運び込まれた後、その現場で、試料採取装置2と露点計3と試料容器50と捕集容器60等とを、図1及び図2に示す配管系統に沿って接続し構成される。充填機85等の充填ノズル86は第1入力部11に、窒素ガス供給源は第2入力部12に、それぞれ接続される。第2出力部14と、第3出力部15と、第4出力部16と、第4排気管路26は、大気放散設備と連通した状態にする。第2接続管路29の露点計3の下流側も、大気放散設備と連通した状態にする。
次に、第1試料容器50A及び第2試料容器50Bに対し、各流入部51側と各流出部52の仕切弁44と、露点計3を挟む上流側と下流側の双方の仕切弁44と、4つの系統とも、捕集管路30を挟む上流側と下流側の双方の仕切弁44とを合わせた計14ケの仕切弁44(圧力計47と連結した仕切弁44は常時開路であるため除外)を、全て完全に開路しておく。また、第1流量制御弁42A及び第2流量制御弁42Bを、全て完全に閉路しておく。また、通常使用では、パージ管路22内の仕切弁44は、閉弁状態であるが、配管パージ時には、この仕切弁44を開弁させ、窒素ガスを、窒素ガス供給源から採取管路21等に向けて流通させる。
次に、試料採取装置2内の3つの圧力計47で、各指示値が正常な規定値になっていることを確認した上で、圧力82MPaで温度−40℃の水素ガス(最も過酷な条件下となる場合)を、充填機85等の充填ノズル86により第1入力部11を通じて採取管路21に供給する。この状態にある水素ガスは、減圧弁41を通じて1MPa未満まで減圧されて、圧力調整後の水素ガスとして、減圧弁41の下流側を流通する。
次に、第1流量制御弁42Aを僅かに開弁し、圧力調整後の水素ガスを、第1接続管路27、第1試料容器50A、容器間接続管路28、及び第2試料容器50Bを通じて、第2接続管路29と4系統の捕集管路30に流す。このとき、第1試料容器50Aの流出部52側にある圧力計47と、第2試料容器50Bの流出部52側にある圧力計47で、各指示値が変動しないことを確認する。その後、第1流量制御弁42Aと連結する流量計48で、流量14L/min.が計測されるまで、第1流量制御弁42Aの弁開度を徐々に開放する。
次に、圧力0.85MPaで流量14L/min.とした調整後の水素ガスを、約60min.間、第1試料容器50Aと第2試料容器50Bとに流通し続け、第1試料容器50Aの内部と第2試料容器50Bの内部を、調整後の水素ガスでパージ(浄化)しておく。併せて、露点計3で試料の露点を測定するのにあたり、第1流量制御弁42Aの開弁によりこの調整後の水素ガスを露点計3に流通し続け、露点をより的確に精度良く測定することができる状態になるまで、開弁開始から約60min.間、試料の経時的な状態変化を観察する。露点計3で、検出した露点の指示値が安定したら、露点の測定タイミングとして、第1試料容器50Aと第2試料容器50Bのパージを終え、作業者は、その安定した指示値を記録する。この状態になれば、第1試料容器50Aと第2試料容器50Bとの内部は、試料の流通前に残留する他の気体による影響をほとんど受けない程度に浄化されている。
次に、捕集容器60を用いて、試料に含まれる有機物等の成分を捕集する方法について、説明する。第1捕集容器60A〜第3捕集容器60C(捕集容器60)により有機物等の成分を溶解させた液体の捕集と、捕集カートリッジ61(捕集容器60)による試料の捕集は、露点計3により試料の露点の計測と同時に実施される。捕集管路30内の第2流量制御弁42Bは4系統全て、前もって完全に閉弁した状態にある。前述したように、第1流量制御弁42Aを僅かに開弁した後、約60min.が経過した頃になると、第1試料容器50Aと第2試料容器50Bとのパージは完了しているため、この時点で、4つの第2流量制御弁42B全てを、僅かに開弁する。これにより、第2接続管路29等を通じて供給される試料は、捕集管路30を通じて第2流量制御弁42Bを流通し、流通量を僅かに抑えた状態で、第1捕集容器60A〜第3捕集容器60C内に浸した水等の液体中と、捕集カートリッジ61とに供給される。液体中に供給された試料は、視認可能な気泡状となって液体中を浮上する。
作業者は、試料による気泡を目視で確認できた時点で、捕集管路30内の流量計48により流量1L/min.が計測されるまで、第2流量制御弁42Bの弁開度を徐々に開放する。次に、4系統の捕集管路30でそれぞれ、圧力0.85MPaで流量1L/min.とした試料を、最大約40min.間、各捕集容器60に流通し続け、試料に含まれている有機物等の成分が溶けた液体を捕集する。捕集完了後、4つの第2流量制御弁42B全てを、完全に閉弁する。
次に、試料容器50に試料を充填する方法について、説明する。はじめに、第4排気管路26内の2つの圧力計47で、各指示値が正常な規定値になっていることを確認した上で、第2試料容器50Bの流出部52のバルブ54をゆっくりと閉路操作して完全に閉弁する。そして、第1試料容器50Aの流出部52側にある圧力計47と、第2試料容器50Bの流出部52側にある圧力計47の各指示値が、第1接続管路27、容器間接続管路28、及び第2接続管路29を流れる試料の流量に対応した圧力上昇率で変動しているかを確認する。例えば、第1接続管路27、容器間接続管路28、及び第2接続管路29を、試料が10L/min.の流量で流れる場合には、上述した2つの圧力計47の各指示値が、0.025MPa/min.の圧力上昇率で変動していることを確認する。
このように、試料が、その流量に対応した圧力上昇率を維持した状態で、第1試料容器50Aと第2試料容器50Bとに供給され続け、第2試料容器50B側にある圧力計47の指示値が、0.85MPaに達したら、第1試料容器50Aの流入部51のバルブ54を閉路操作して完全に閉弁する。次いで、第1試料容器50Aの流出部52のバルブ54と、第2試料容器50Bの流入部51のバルブ54とをそれぞれ、閉路操作して完全に閉弁する。かくして、圧力0.85MPaの水素ガスである試料が、第1試料容器50Aと第2試料容器50Bとに充填される。
すなわち、試料採取システム1では、試料は、減圧弁41により元圧82MPaを1MPa未満に減圧すると共に、第1流量制御弁42Aにより流通量の制御を伴った調整後の水素ガスであり、第1出力部13から第1接続管路27、第1試料容器50A(試料容器50)、容器間接続管路28、第2試料容器50B(試料容器50)、及び第2接続管路29を通じて、露点計3と4つの捕集容器60に、同時に供給される。露点計3が試料の露点を計測し、この試料に含まれている有機物等の成分を溶解させた液体が第1捕集容器60A〜第3捕集容器60Cで捕集される共に、試料が捕集カートリッジ61に捕集された後、調整後の水素ガスである試料が、2つの試料容器50内にそれぞれ、充填圧0.85MPaで充填される。
次に、サンプリングした試料を分析機関に渡す要領について、実施形態に係る試料採取システムと従来形態に係る試料採取システムとを対比して説明する。図8は、実施形態に係る試料採取システムにより試料の成分を分析する工程を示す説明図である。図9は、従来形態に係る試料採取システムにより試料の成分を分析する工程を示す説明図である。
はじめに、特許文献1の技術を用いた従来形態に係る試料採取システムについて、簡単に説明する。図9に示すように、従来形態に係る試料採取システムの場合、試料が、水素ステーション71に相当する水素供給源170で、70MPaという高圧の水素ガスから、充填機185(またはカードル用充填機185A)の充填ノズル186によって採取され、減圧弁で14MPaに減圧して試料容器150に充填されていた。試料容器150は、前述したように、最大耐圧14.7MPa、内容積47L、充填量7.0m等の仕様規格で構成されており、試料の充填及びその排出を、先端部にある1つの口金を通じて行うバッチパージ式のボンベである。
約7.0mにも及ぶ試料を充填した試料容器150は、専門の分析機関90に運搬される。そして、分析機関90では、試料容器150内の試料は、ガス分析機器91で分析するのに使用する分と、捕集容器160(第1捕集容器60A等と同じ役割)で試料を液体に溶解させこの液体を液体分析機器92にかけて分析する分と、捕集カートリッジ61で捕集した試料に含むアルデヒド類を分析するのに使用する分と、露点計103(露点計3と同じ役割)で露点を計測するのに使用する分とに分別され、試料の成分に対する種々の分析が行われていた。
これに対し、図8に示すように、実施形態に係る試料採取システム1の場合、試料が、水素供給源70(水素ステーション71、水素出荷設備72)で最大82MPaという高圧の水素ガスから、充填機85(またはカードル用充填機85A)の充填ノズル86によって採取され、ガス分析機器91で分析するのに使用するだけの分として、圧力を0.85MPaに調整して試料容器50に充填されている。また、試料容器50内に試料を充填する前工程で、液体分析機器92等にかけて分析するだけの分として使用する試料が、前処理を施した状態で、捕集容器60内に捕集されていると共に、試料の露点は、水素供給源70のある現場で露点計3により計測されており、露点の測定データが既に取得されている。
そのため、試料容器50内に試料を充填した後工程では、試料容器50と捕集容器60が、専門の分析機関90に運搬される。そして、分析機関90では、試料容器50内の試料は、ガス分析機器91等にかけられて、主に無機物等の試料内成分が分析される。第1捕集容器60A〜第3捕集容器60Cで捕集した液体は、液体分析機器92にかけられて、主に有機物等の試料内成分が分析される。捕集カートリッジ61で捕集した試料は、含有するアルデヒド類(図10に示すホルムアルデヒド)についても、ガス分析機器91を用いて分析される。
ここで、サンプリングした試料を分析する成分について、簡単に説明する。図10は、試料の成分分析で適用される水素ガスの品質規格をまとめた表である。試料容器50で採取した試料に含む無機物等の成分は、参照する図10に列挙された分析項目のうち、「全炭化水素・酸素・ヘリウム・窒素・アルゴン・二酸化炭素・一酸化炭素・全硫黄」を対象としている。捕集容器60で採取した試料に含む有機物等の成分は、「ギ酸・ホルムアルデヒド・アンモニア・全ハロゲン」を対象としている。
水素供給源70で定期的に行われる水素ガスの分析では、試料容器50で採取した試料に含む成分と、捕集容器60で採取した試料に含む成分は、図10に示す水素ガスの品質規格に基づき、各分析項目に設定されている許容基準濃度以下と定められている。
試料に含む水分は、露点計3により露点を計測することで把握できる。図10に示すように、品質規格では、水素ガス中に含む水分の許容基準濃度は、5ppm以下と定められている。これは、次述する理由によるものである。例えば、水分5ppmを含む水素ガスであれば、この水素ガスが−66℃以下に冷却されると、水素ガスに含んだ水分が析出する。他方、水素供給源70では、充填機85(またはカードル用充填機85A)から供給される水素ガスは、圧力82MPaまで昇圧した状態で、−40℃に冷却されている。水素ガスが高圧状態で冷却されると、水素ガスに含んだ水分が析出し易くなることから、水分の析出に起因した燃料電池自動車(車両)等への悪影響を防止するため、品質管理上、この水素ガスの露点を露点計3で計測することにより、水素ガス中の水分を管理することが、特に重要になっている。
次に、本実施形態に係る試料採取システム1の作用・効果について説明する。試料採取システム1は、燃料となる水素ガスを車両に供給する水素ステーション71で、または、生成した該水素ガスを該水素ステーション71に向けて供給する水素出荷設備72で、点検時等に、蓄圧器83に貯蔵された水素ガスを採取し、採取した試料の成分を分析するのに、該試料を試料容器50内に充填する試料採取システムにおいて、蓄圧器83側から水素ガスを取り入れるための第1入力部11と、試料を試料容器50側に向けて排出するための第1出力部13とを有し、第1入力部11と第1出力部13とを繋ぐ流路が形成された採取管路21には、第1入力部11に流入した水素ガスを1MPa未満に減圧する減圧弁41と、減圧弁41により減圧された水素ガスの流量を制御する第1流量制御弁42Aと、試料の採取後、採取管路21内に残存する水素ガスを外部に向けて排気する第1排気管路23とを接続して配管された試料採取装置2と、試料容器50と、露点計3とを備えている。試料容器50は、供給される試料の流入口として、バルブ54により試料の流路を開閉可能に形成した流入部51と、収容されている試料の流出口として、流入部51とは反対側にバルブ54により試料の流路を開閉可能に形成した流出部52とを有している。流入部51と流出部52とに対し、それぞれ接続する管(第1接続管路27、容器間接続管路28、第2接続管路29)と自在に着脱可能であり、流出部52は、第1接続管路27により第1出力部13と連通可能に接続されると共に、流出部52と連通可能に接続された第2接続管路29に、露点計3が試料の露点を計測可能に配設されている。試料は、第1流量制御弁42Aで流量の制御を伴った調整後の水素ガスであり、第1出力部13から第1接続管路27、試料容器50、及び第2接続管路29を通じて、露点計3に供給されると共に、試料容器50には、圧力0.85MPaの状態で充填されること、を特徴とする。
この特徴により、蓄圧器83に貯蔵された水素ガスを採取し、サンプリングした試料の成分を分析するまでの一連の作業が簡素化できるほか、試料をガス分析機器91や液体分析機器92に掛けるまでのハンドリングに係る作業者の工数が軽減できるため、一連の作業が効率良くできる。また、それに伴って、水素ガスの品質検査に掛かるコストは、従来形態に係る試料採取システムの場合に比して、抑制できる。また、図10に挙げた水素ガスの分析項目を実施する上で、従来形態に係る試料採取システムでは、総量約7.0mにも及ぶ試料が実質的に採取され、露点計3で試料の露点を計測して水分を分析するのに、そのうちの大半を占める量の試料が必要となっていた。これに対し、本実施形態に係る試料採取システム1では、流量1m程度の試料が、採取作業を行っている水素供給源70の現場で試料採取システム1を流通し、試料の露点は、試料採取システム1内の露点計3で計測され、露点の測定データが取得されている。
そのため、分析機関90に運搬する試料の実質的な総量は、僅か約0.2mに過ぎず、従来形態に係る試料採取システムで総量が約7.0mにも及んでいた場合に比して、約3%程度までに抑えることができ、試料の運搬が簡素化できる。加えて、蓄圧器83からの採取作業で取扱う水素ガス(試料)は、0.85MPaであることから、規定で1MPa以上の水素ガスを取扱う者を対象とした高圧ガス保安法の適用を受けず、従来形態に係る試料採取システムの場合と異なり、作業者は、資格の有無に拘わらず、採取作業を行うことができる。
従って、本実施形態に係る試料採取システム1によれば、燃料である水素ガスを需要者に供給する水素ステーション71や、生成した水素ガスを水素ステーション71に向けて供給する水素出荷設備72で、点検時等に、貯蔵されている水素ガスを採取し、採取した試料の成分を分析する場合に、効率良く、かつ低コストで試料を採取すると共に、採取した試料の成分を分析することができる、という優れた効果を奏する。
また、本実施形態に係る試料採取システム1では、試料容器50は、温度−40℃の試料を収容可能な仕様で構成されていること、を特徴とする。この特徴により、水素供給源70で−40℃に貯蔵されている水素ガスは、採取した水素ガスを常用温度−10〜40℃まで昇温させるホットアップ作業を必要としていた従来形態に係る試料採取システムと異なり、充填機85等の充填ノズル86より、−40℃の状態のまま、適切な圧力下で試料採取システム1に採取でき、試料として試料容器50に充填できる。そのため、水素ガスの採取作業に時間的ロスが生じず、採取作業が効率良くできる。
また、本実施形態に係る試料採取システム1では、試料容器50は、試料を圧力1MPa未満の範囲内で収容可能な仕様で構成されていること、を特徴とする。この特徴により、試料容器50は、ガス分析機器91で分析するのに必要な僅かな分だけの水素ガスを充填するため、このような仕様で十分に足りるほか、試料容器50の容積(20L)も、従来形態に係る試料採取システムの試料容器150の容積(47L)に比して、一例として半分以下に小さくすることができる。また、試料容器50に充填した水素ガス(試料)は、0.85MPaであることから、規定で1MPa以上の水素ガスを取扱う者を対象とした高圧ガス保安法の適用を受けず、作業者は、高圧ガス保安法に関係する資格の有無に拘わらず、試料の入った試料容器50を、ガス分析機器91等を配備した分析機関90まで運搬することができる。
また、本実施形態に係る試料採取システム1では、第2接続管路29には、液体を通じて試料の成分を捕集する捕集容器60が、露点計3と並列に接続されていること、を特徴とする。この特徴により、有機物等の成分を溶解させた液体の捕集工程に加えて、本実施形態では、捕集カートリッジ61による試料の捕集工程も、露点計3で試料の露点を計測するときに、同時進行で実施できることから、水素ガスのサンプリング作業を効率良く行うことができる。
また、本実施形態に係る試料採取システム1では、試料容器50の流出部52側には、試料が設定圧力値以上で流通したときに、試料を外部に開放する破裂板43が第2接続管路29と並列に配管されていること、を特徴とする。この特徴により、容器間接続管路28、第2接続管路29や試料容器50等で、流通する水素ガスの背圧が異常に高くなった場合でも、試料採取システム1の損傷が抑制できる。また、破裂板43は、作業者を保護する安全策となる。
また、本実施形態に係る試料採取システム1では、採取管路21には、窒素ガスを供給するパージ管路22が、第1入力部11と減圧弁41との間に接続されていること、を特徴とする。この特徴により、採取した試料を試料容器50内への充填を完了した後、窒素ガスが、パージ管路22を通じて採取管路21内に供給されると、採取管路21内に残存する水素ガスが、窒素ガスの流通により、試料採取システム1の試料採取装置2の管路内から外部に放出でき、試料採取システム1の安全性がより高く担保できている。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できる。
(1)例えば、実施形態では、2つの試料容器50を直列接続した試料採取システム1を挙げたが、試料採取システムで接続される試料容器の数量は、実施形態に限定されることなく、単数または複数どちらでも良い。また、複数の試料容器を接続する場合には、複数の試料容器の接続方法は、直列接続または並列接続のどちらでも良い。
(2)また、実施形態では、4つの捕集容器60を並列接続した試料採取システム1を挙げたが、試料採取システムで接続される捕集容器の数量は、実施形態に限定されることなく、単数または複数どちらでも良い。勿論、複数の捕集容器を接続する場合には、複数の捕集容器の接続方法は、並列接続のほかに、直列接続でも良い。
(3)また、実施形態では、段落[0044]〜段落[0053]に記載した水素ガスのサンプリング法、有機物等の成分を捕集する方法、及び試料容器50に試料を充填する方法についての説明の中で、試料の流量、圧力上昇率、経過時間等に関する条件値は、あくまでも一例に過ぎず、実施形態に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
(4)また、実施形態では、試料採取装置2は、図1に示す配管形態に限定されず適宜変更可能であり、試料採取システムは、試料採取装置の第1入力ポートに流入した水素ガスを減圧弁で減圧した水素ガスを、第1出力ポートを介して、1MPa未満の状態で、試料容器に充填される構成になっていれば良い。
(5)また、実施形態では、採取管路21内に採取した水素ガスを0.85MPaに減圧する減圧弁41を挙げたが、減圧弁による減圧後の水素ガスは、0.85MPaに限定されるものではなく、減圧弁は、採取管路内に採取した水素ガスを、1MPa未満に減圧できる仕様になっていれば、減圧弁の構成は何でも良い。
(6)また、実施形態では、試料採取システム1を用いる対象を、水素ステーション71や水素出荷設備72とする水素供給源70とした。しかしながら、本発明の試料採取システムは、例えば、工場内で取り扱う水素ガスの品質管理を目的として、貯蔵容器内に貯められた水素ガスを採取するのに用いられるほか、採取した試料の成分分析を行うのに用いられるシステム等であっても良い。
1 試料採取システム
2 試料採取装置
3 露点計
11 第1入力部(第1入力ポート)
13 第1出力部(第1出力ポート)
21 採取管路
22 パージ管路
23 第1排気管路(排気管路)
27 第1接続管路
29 第2接続管路
41 減圧弁
42A 第1流量制御弁(流量制御弁)
43 破裂板
50 試料容器
50A 第1試料容器(試料容器)
50B 第2試料容器(試料容器)
51 流入部(第2入力ポート)
52 流出部(第2出力ポート)
60 捕集容器
60A 第1捕集容器(捕集容器)
60B 第2捕集容器(捕集容器)
60C 第3捕集容器(捕集容器)
61 捕集カートリッジ(捕集容器)
71 水素ステーション
71A オンサイト方式水素ステーション
71B オフサイト方式水素ステーション
72 水素出荷設備
83 蓄圧器

Claims (6)

  1. 水素ガス供給源として、燃料となる水素ガスを車両に供給する水素ステーションで、または、生成した該水素ガスを該水素ステーションに向けて供給する水素出荷設備で、貯蔵された水素ガスを採取し、採取した試料の成分を分析するのに、該試料を試料容器内に充填する試料採取システムにおいて、
    前記水素ガス供給源側から前記水素ガスを取り入れるための第1入力ポートと、前記試料を前記試料容器側に向けて排出するための第1出力ポートとを有し、
    前記第1入力ポートと前記第1出力ポートとを繋ぐ流路が形成された採取管路に、前記第1入力ポートに流入した前記水素ガスを減圧する減圧弁と、前記減圧弁により減圧された前記水素ガスの流量を制御する流量制御弁と、試料の採取後、前記採取管路内に残存する前記水素ガスを外部に向けて排気する排気管路とを接続して配管された試料採取装置と、前記試料容器と、露点計とを備え、
    前記試料容器は、供給される前記試料の流入口として、前記試料の流路を開閉可能に形成した第2入力ポートと、収容されている前記試料の流出口として、前記第2入力ポートとは反対側に前記試料の流路を開閉可能に形成した第2出力ポートとを有し、前記第2入力ポートと前記第2出力ポートとに対し、それぞれ接続する管と自在に着脱可能であり、前記第2入力ポートは、第1接続管路により前記第1出力ポートと連通可能に接続されると共に、前記第2出力ポートと連通可能に接続された第2接続管路に、前記露点計が前記試料の露点を計測可能に配設されていること、
    前記試料は、前記流量制御弁で流量の制御を伴った調整後の水素ガスであり、前記第1出力ポートから前記第1接続管路、前記試料容器、及び前記第2接続管路を通じて、前記露点計に供給されると共に、前記試料容器には、圧力1MPa未満の状態で充填されること、
    を特徴とする試料採取システム。
  2. 請求項1に記載する試料採取システムにおいて、
    前記試料容器は、温度−40℃の前記試料を収容可能な仕様で構成されていること、
    を特徴とする試料採取システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載する試料採取システムにおいて、
    前記試料容器は、前記試料を圧力1MPa未満の範囲内で収容可能な仕様で構成されていること、
    を特徴とする試料採取システム。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載する試料採取システムにおいて、
    前記第2接続管路には、液体を通じて前記試料の成分を捕集する捕集容器が、前記露点計と並列に接続されていること、
    を特徴とする試料採取システム。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載する試料採取システムにおいて、
    前記試料容器の前記第2出力ポート側には、前記試料が設定圧力値以上で流通したときに、前記試料を外部に開放する破裂板が前記第2接続管路と並列に配管されていること、
    を特徴とする試料採取システム。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載する試料採取システムにおいて、
    前記採取管路には、窒素ガスを流通させるパージ管路が、前記第1入力ポートと前記減圧弁との間に接続されていること、
    を特徴とする試料採取システム。
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