JP2018132345A - 気化ガスのサンプリングシステム - Google Patents

気化ガスのサンプリングシステム Download PDF

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【課題】サンプリングガスの減圧に係るエネルギーを回収すると共に、サンプリングガスの余剰ガスを好適に再利用し得る気化ガスのサンプリングシステムを提供する。【解決手段】タンク1から気化ガスG1,G2,G3を送出する気化ガスライン2に備えられる気化ガスのサンプリングシステムに関し、気化ガスライン2を流通する気化ガスG3の一部をサンプリングガスG4として抜き出すサンプリングライン7と、サンプリングガスG4のうち余った余剰ガスG5を回収する余剰ガスライン11と、前記サンプリングライン7に設置され、サンプリングガスG4の減圧を行うと同時に該サンプリングガスG4の圧力を回転動力に変換する減圧タービン9とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、低温にて貯留された液化ガスを気化して利用するにあたり、気化ガスの一部を分析用のサンプリングガスとして抜き出すシステムに関する。
一般に、低温の液体として貯留されたLNGやLPGを発電設備等の燃料に用いる場合、液化ガスは液体のままではなく、気化を経た気化ガスの形で利用される。液化ガスの気化は、液体の状態のLNGやLPGを気化器に送り込み、熱媒と熱交換させることで行われるが、この他に、貯留中のLNGやLPGへの自然入熱により気化したボイルオフガスと呼ばれる気化ガスも発生し、これも燃料として用いることができる。すなわち、液化ガスが気化した気化ガスには、気化器を用いた強制的な加熱により気化された強制気化分と、自然入熱により気化した自然気化分の二通りが存在しており、通常、これらが混合されて混合ガスとして発電設備等へ送られる。
自然気化分であるボイルオフガスには、液化ガスの組成のうちでも軽質の成分が主として含まれており、一方、気化器を通じて気化された強制気化分には、軽質から重質まで種々の成分が含まれる。そして、ボイルオフガスの発生量は外気温等の条件により変動するため、発電設備等に送られる気化ガスにおいては、自然気化分と強制気化分との比率が変動し、したがって、気化ガスの組成も常時変動することになる。気化ガスの組成が異なれば、単位体積あたりの熱量等、燃料としての性質も異なるため、発電設備等において燃焼を適切に行うには、気化ガスの組成を監視し、検出した組成に合わせて燃焼条件を随時調整する必要がある。
気化ガスの組成の分析は、該気化ガスの一部をサンプリングガスとして抜き出し、ガスクロマトグラフィー等の分析装置を通すことで行われる。この際、タンクから汲み出されて気化器に送られる液化ガスは、ポンプにより圧力が付与されており、気化器の下流を流れる強制気化分のガスは常圧より加圧された状態である。また、ボイルオフガスも圧縮機で加圧された上で強制気化分に混合される。すなわち、サンプリングガスを気化ガスから抜き出した段階では、サンプリングガスの圧力は常圧より高い。一方、ガスクロマトグラフィーではガスの圧力を常圧付近まで低下させる必要があるため、気化ガスから抜き出されたサンプリングガスは、減圧弁等により減圧してから分析装置に送られることが通常である。
この種の気化ガスのサンプリングシステムに関連する先行技術文献としては、例えば、下記の特許文献1等がある。
特開平8−210952号公報
ところで、サンプリングガスのうち、ガスクロマトグラフィーでの成分分析に消費されるガスは通常、ごく一部であり、残りの大半は余剰ガスとして回収され、タンクもしくは該タンクから発電設備等に至る流路のいずこかに戻される。ここで、余剰ガスはサンプリングの際の減圧を経た低圧の状態であり、一方、気化器もしくはボイルオフガスの圧縮機から発電設備等へ至る流路を流通する気化ガスは加圧されて高圧である。低圧の余剰ガスを高圧の流路に戻すには再度加圧する必要があり、加圧のための設備を設置するにはコストがかかるので、このコストを避けようとすれば、余剰ガスを戻す先としてはタンクか、該タンクからボイルオフガスの圧縮機に至る流路のいずれかを選ばざるを得ない。そして、余剰ガスをタンクまで戻そうとすれば配管長が長くなってコストが嵩んでしまうので、現実的には、余剰ガスの戻し先はタンクからボイルオフガスの圧縮機に至る流路の途中とすることが多い。
しかしながら、ボイルオフガスは上述の如く自然入熱により気化した軽質の成分からなるが、サンプリングガスの余剰ガスは気化器により気化された重質分をも含んでおり、この重質分を含んだ余剰ガスがボイルオフガスの圧縮機の上流に戻されると、重質分が圧縮機内で凝縮して不具合を生じる虞がある。
また、サンプリングガスをガスクロマトグラフィーのために減圧する過程では、減圧した分だけエネルギーの逸失が生じている。すなわち、ボイルオフガスの圧縮機や、液化ガスを気化器に送出するポンプにおいて加圧のために使われたエネルギーが、余剰ガスの分だけ無駄に消費されることになる。
本発明は、斯かる実情に鑑み、サンプリングガスの減圧に係るエネルギーを回収すると共に、サンプリングガスの余剰ガスを好適に再利用し得る気化ガスのサンプリングシステムを提供しようとするものである。
本発明は、タンクから気化ガスを送出する気化ガスラインに備えられる気化ガスのサンプリングシステムに関し、前記気化ガスラインを流通する気化ガスの一部をサンプリングガスとして抜き出すサンプリングラインと、サンプリングガスのうち余った余剰ガスを回収する余剰ガスラインと、前記サンプリングラインに設置され、サンプリングガスの減圧を行うと同時に該サンプリングガスの圧力を回転動力に変換する減圧タービンとを備えた気化ガスのサンプリングシステムにかかるものである。
本発明の気化ガスのサンプリングシステムは、前記余剰ガスラインに、前記減圧タービンと連動して駆動し、該減圧タービンで得た回転動力を利用して余剰ガスを加圧する昇圧タービンを備えて構成することができる。
本発明の気化ガスのサンプリングシステムにおいては、前記昇圧タービンの下流に余剰ガスを圧縮する圧縮機を備え、前記余剰ガスラインを前記圧縮機の下流にて前記気化ガスラインに接続することができる。
本発明の気化ガスのサンプリングシステムは、前記減圧タービンで得た回転動力を電力に変換する発電装置を備えて構成することができる。
本発明の気化ガスのサンプリングシステムによれば、サンプリングガスの減圧に係るエネルギーを回収すると共に、サンプリングガスの余剰ガスを好適に再利用し得るという優れた効果を奏し得る。
本発明の第一実施例のシステム構成を説明する模式図である。 本発明の第二実施例のシステム構成を説明する模式図である。 本発明の第三実施例のシステム構成を説明する模式図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の第一実施例による気化ガスのサンプリングシステムの構成を示している。LNGやLPGである液化ガスGは、タンク1内に貯留され、気化ガスライン2を介して発電設備等のガス利用設備3に送出される。気化ガスライン2の途中には気化器4が備えられており、タンク1内に設置されたポンプ5によって液化ガスGが気化器4に送られ、該気化器4で気化されて強制気化分の気化ガスG1として下流へ送り出されるようになっている。
気化ガスライン2としては、この他に、タンク1から自然入熱により気化したボイルオフガスを抜き出すボイルオフライン2aが備えられている。このボイルオフライン2aの入口はタンク1の上方に設けられ、タンク1内のボイルオフガスを自然気化分の気化ガスG2として抜き出すようになっている。該ボイルオフライン2aの途中には気化ガスG2を加圧するための圧縮機6が備えられており、ボイルオフライン2aの下流は気化ガスライン2に合流している。このように、ボイルオフライン2aは気化ガスライン2の支流を構成し、強制気化分の気化ガスG1の流れに対し、加圧した自然気化分の気化ガスG2を合流させるようになっており、気化ガスライン2全体としては、強制気化分の気化ガスG1と自然気化分の気化ガスG2を混合し、混合ガスとしての気化ガスG3をガス利用設備3へ送り込むようになっている。
ボイルオフライン2aの合流点より下流の気化ガスライン2からは、ガス利用設備3より上流の位置にてサンプリングライン7が分岐しており、ここから気化ガスライン2を流通する混合ガスである気化ガスG3の一部をサンプリングガスG4として抜き出すようになっている。サンプリングガスG4はサンプリングライン7の下流にて分析装置8に送られ、ガスクロマトグラフィーにより組成を分析される。サンプリングライン7の途中には、サンプリングガスG4を減圧するための減圧タービン9を設置している。この減圧タービン9は、サンプリングガスG4の通過に伴いタービンブレードを回転させる仕組みの装置であり、サンプリングガスG4にタービンブレードを駆動する仕事をさせることで減圧すると同時に、減圧前後におけるエネルギーの差分をタービンブレードの回転動力に変換できるようになっている。
減圧タービン9の下流側には調整弁10を備えており、減圧タービン9で減圧したサンプリングガスG4の圧力を、さらに分析装置8における要求圧に調整するようになっている。ここで、減圧タービン9におけるサンプリングガスG4の減圧が分析装置8にとって十分であれば、調整弁10は省略しても良い。また、調整弁10の機能を分析装置8に内蔵することも可能である。
サンプリングガスG4のうち、分析装置8での分析に用いられずに余った残りのガスは、サンプリングライン7の分析装置8の手前の位置から分岐した余剰ガスライン11を通し、余剰ガスG5として回収される。そして、本第一実施例の場合、余剰ガスライン11の途中に減圧タービン9と連動して駆動する昇圧タービン12を備えており、この昇圧タービン12によって余剰ガスG5を加圧するようになっている。すなわち、昇圧タービン12に内蔵したタービンブレードは、減圧タービン9のタービンブレードと連動しており、サンプリングガスG4が減圧に伴い減圧タービン9のタービンブレードを回転させると、これと一体に昇圧タービン12のタービンブレードが駆動され、これにより、余剰ガスライン11を流通する余剰ガスG5が加圧される。
余剰ガスライン11における昇圧タービン12の下流には、さらに圧縮機13が備えられ、該圧縮機13下流の余剰ガスライン11の出口は、気化ガスライン2におけるボイルオフライン2aの合流点の下流且つサンプリングライン7の分岐点の上流の位置に接続されている。こうして、余剰ガスG5は加圧された上で気化ガスライン2へ戻され、下流のガス利用設備3へ混合ガスG3と共に送り込まれるようになっている。尚、余剰ガスライン11の出口、すなわち余剰ガスG5の気化ガスライン2への戻し先は、図1に示した位置に限らず、例えば気化ガスライン2の気化器4の下流で且つボイルオフライン2aとの合流点より上流の位置でも良いし、気化ガスライン2のサンプリングライン7の分岐点より下流の位置でも良い。また、ボイルオフライン2aにおける圧縮機6より下流の位置とすることもできる。気化器4又は圧縮機6の下流で、強制気化分G1、自然気化分G2又は混合ガスG3の流通する流路であればどこであっても良い。
以上の如き構成は、余剰ガスG5を円滑且つ効率的に再利用するための構成である。すなわち、余剰ガスG5を再利用する方策としては、混合ガスG3と共にガス利用設備3へ送り込むことが第一に考えられるが、この際、余剰ガスG5をタンク1に戻そうとすれば余剰ガスライン11の配管長が長くなってしまい、また、圧縮機6上流のボイルオフライン2aに戻せば重質分が圧縮機6内で凝縮してしまう可能性がある。しかし、本第一実施例の如く、余剰ガスG5を気化器4下流の気化ガスライン2や、圧縮機6下流のボイルオフライン2aに戻すようにすれば、こういった問題は生じない。
ただし、サンプリングライン7の途中で減圧された余剰ガスG5を、加圧されたガスの流通する流路に戻すには、該流路内の圧力まで余剰ガスG5を加圧する必要がある。本実施例では、この役割を昇圧タービン12が担い、さらに圧縮機13が補助するようになっている。すなわち、昇圧タービン12では、上述の通り減圧タービン9で回収したエネルギーを利用して余剰ガスG5を加圧するが、この際、エネルギーを100%回収することは不可能であるので、昇圧タービン12では余剰ガスG5を減圧前のサンプリングガスG4や混合ガスG3の圧力まで戻すことはできない。そこで、この圧力の不足分を圧縮機13で補うようにしている。
尤も、余剰ガスを圧縮機により加圧して気化ガスラインに戻すこと自体は、以前より検討されてはいたものの、コスト面で不利なことからこれまであまり採用されては来なかった構成である。この点、本第一実施例では、圧縮機13は単独で余剰ガスG5を混合ガスG3の圧力まで昇圧するのではなく、昇圧タービン12による昇圧での不足分を補うようにしているので、圧縮機13にはさほどの出力を必要とせず、圧縮機13を設置することによるコストの増大を抑えることができる。また、圧縮機13の運転に必要なエネルギーも最小限で済む。
また、昇圧タービン12で余剰ガスG5の加圧に利用しているエネルギーは、減圧タービン9でサンプリングガスG4の減圧に伴い回収されたエネルギーである。このエネルギーは、従来のような減圧弁を用いた減圧では回収されずに空費されていたエネルギーであり、本第一実施例では減圧弁の代わりに減圧タービン9を用いることでこれを回収し、再利用することが可能となっている。このように、本第一実施例では、従来サンプリングガスの減圧と共に逸失していたエネルギーを回収して余剰ガスG5の加圧に充てることにより、余剰ガスG5の昇圧に用いる圧縮機の小型化を図っているのである。
ここで、図1では昇圧タービン12で加圧した余剰ガスG5を気化ガスライン2に戻すようにした場合を例示しているが、ガス利用設備3の他に、余剰ガスG5を有効に利用し得る別のガス利用設備があれば、余剰ガスG5は気化ガスライン2に戻すのではなく、前記別のガス利用設備へ送るようにしても良い。その際、前記別のガス利用設備における要求圧によっては圧縮機13を省略し、余剰ガスG5を昇圧タービン12により加圧された圧力にて前記別のガス利用設備に送り込むことも可能である。
また、サンプリングガスの減圧に減圧弁を用いる従来の如き方式では、減圧弁の性能や騒音等の問題から、サンプリングラインに複数の減圧弁を直列に備えて段階的に減圧する構成が一般的であった。この点、本第一実施例の如く減圧タービン9により減圧する方式であれば、一基の減圧タービン9で余剰ガスG5をガスクロマトグラフィーの要求圧付近まで大幅に減圧することが可能であり、しかも、減圧に伴い過大な騒音が生じることもない。
以上のように、上記本第一実施例の気化ガスのサンプリングシステムは、気化ガスライン2を流通する気化ガスG3の一部をサンプリングガスG4として抜き出すサンプリングライン7と、サンプリングガスG4のうち余った余剰ガスG5を回収する余剰ガスライン11と、前記サンプリングライン7に設置され、サンプリングガスG4の減圧を行うと同時に該サンプリングガスG4の圧力を回転動力に変換する減圧タービン9とを備えているので、従来はサンプリングガスG4の減圧と共に逸失していたエネルギーを回収して有効利用することができる。
本第一実施例の気化ガスのサンプリングシステムは、前記余剰ガスライン11に、前記減圧タービン9と連動して駆動し、該減圧タービン9で得た回転動力を利用して余剰ガスG5を加圧する昇圧タービン12を備えて構成しているので、減圧タービン9で回収したエネルギーを余剰ガスG4の加圧に充てることができる。
本第一実施例の気化ガスのサンプリングシステムは、前記昇圧タービン12の下流に余剰ガスG5を圧縮する圧縮機13を備え、前記余剰ガスライン11を前記圧縮機13の下流にて前記気化ガスライン2に接続しているので、出力の大きな圧縮機13を設置することなく余剰ガスライン11を気化ガスライン2へ戻すことができ、余剰ガスG5をタンク1やボイルオフライン2aの圧縮機6上流に戻すことによる問題を回避することができる。
したがって、上記本第一実施例によれば、サンプリングガスの減圧に係るエネルギーを回収すると共に、サンプリングガスの余剰ガスを好適に再利用し得る。
図2は本発明の第二実施例による気化ガスのサンプリングシステムの構成を示している。基本的な構成は上述の第一実施例(図1参照)と同様であるが、本第二実施例の場合、減圧タービン9を昇圧タービン12と連動させる代わりに発電装置14に接続しており、減圧タービン9から回転動力を発電装置14に伝達し、該発電装置14にて電力に変換するようにしている。
このようにすると、第一実施例(図1参照)とは異なり余剰ガスG5の加圧は行われないが、その代わり、減圧タービン9にてサンプリングガスG4の減圧に伴い回収したエネルギーを電力として利用することができる。この電力は、例えばガス利用設備3や、気化ガスライン2やサンプリングライン7周辺等に設置された照明装置や制御装置等の機器類にて有効に消費すれば良い。
加圧されずに余剰ガスライン11を流通する余剰ガスG5は、気化ガスライン2下流のガス利用設備3とは別のガス利用設備15に送られ、ここで利用される。このガス利用設備15は、例えば加圧されない低圧の余剰ガスG5を燃料として使用可能なボイラ等であっても良いし、また、例えば余剰ガスG5をボンベ等に封入する設備であっても良い。その他、余剰ガスG5を有効に利用可能な設備であれば何でも良い。
以上のように、上記本第二実施例の気化ガスのサンプリングシステムは、前記減圧タービン9で得た回転動力を電力に変換する発電装置14を備えて構成しているので、減圧タービン9にてサンプリングガスG4の減圧に伴い回収したエネルギーを電気として利用することができる。
その他の構成や作用効果は上述の第一実施例と同様であるため省略するが、上記本第二実施例によっても、サンプリングガスの減圧に係るエネルギーを回収すると共に、サンプリングガスの余剰ガスを好適に再利用し得る。
図3は本発明の第三実施例による気化ガスのサンプリングシステムの構成を示している。基本的な構成は上述の第一及び第二実施例(図1、図2参照)と同様であるが、本第三実施例の場合、減圧タービン9と連動して動作する昇圧タービン12を余剰ガスライン11に備えると共に、該余剰ガスライン11を昇圧タービン12の下流でガス利用設備16に導いている。
昇圧タービン12にて加圧された余剰ガスG5は、気化ガスライン2下流のガス利用設備3とは別のガス利用設備16に送られ、ここで利用される。このガス利用設備16は、例えば昇圧タービン12により加圧された余剰ガスG5を燃料として使用可能なボイラ等であっても良いし、また、例えば余剰ガスG5をボンベ等に封入する設備であっても良い。余剰ガスG5を有効に利用可能な設備であれば何でも良い。
こうして、昇圧タービン12で加圧した余剰ガスG5をガス利用設備16で使用することで、減圧タービン9で回収したエネルギーを有効利用することができる。
その他の構成や作用効果は上述の第一及び第二実施例と同様であるため省略するが、上記本第三実施例によっても、サンプリングガスの減圧に係るエネルギーを回収すると共に、サンプリングガスの余剰ガスを好適に再利用し得る。
尚、本発明の気化ガスのサンプリングシステムは、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 タンク
2 気化ガスライン
2a 気化ガスライン(ボイルオフライン)
7 サンプリングライン
9 減圧タービン
11 余剰ガスライン
12 昇圧タービン
13 圧縮機
14 発電装置
G1 気化ガス(強制気化分)
G2 気化ガス(自然気化分)
G3 気化ガス(混合ガス)
G4 サンプリングガス
G5 余剰ガス

Claims (4)

  1. タンクから気化ガスを送出する気化ガスラインに備えられる気化ガスのサンプリングシステムであって、
    前記気化ガスラインを流通する気化ガスの一部をサンプリングガスとして抜き出すサンプリングラインと、
    サンプリングガスのうち余った余剰ガスを回収する余剰ガスラインと、
    前記サンプリングラインに設置され、サンプリングガスの減圧を行うと同時に該サンプリングガスの圧力を回転動力に変換する減圧タービンと
    を備えた気化ガスのサンプリングシステム。
  2. 前記余剰ガスラインに、前記減圧タービンと連動して駆動し、該減圧タービンで得た回転動力を利用して余剰ガスを加圧する昇圧タービンを備えた、請求項1に記載の気化ガスのサンプリングシステム。
  3. 前記昇圧タービンの下流に余剰ガスを圧縮する圧縮機を備え、前記余剰ガスラインを前記圧縮機の下流にて前記気化ガスラインに接続した、請求項2に記載の気化ガスのサンプリングシステム。
  4. 前記減圧タービンで得た回転動力を電力に変換する発電装置を備えた、請求項1に記載の気化ガスのサンプリングシステム。
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