JP2018130427A - 人工股関節用ステムおよび人工股関節 - Google Patents

人工股関節用ステムおよび人工股関節 Download PDF

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純彦 前野
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Abstract

【課題】大腿骨に挿入するときの挿入性に優れ、術後は、骨折の要因となるのを回避することができ、かつストレスシールディングが広範囲に発生するのを抑制することができる人工股関節用ステムおよびそれを備える人工股関節を提供することである。
【解決手段】金属材料からなる近位部2と、骨吸収性材料からなる遠位部3と、を備え、近位部2が、第1凹部32を有し、遠位部3が、第2凸部32を有し、第2凸部32を第1凹部32に凹凸嵌合させている状態で、近位部2に取り付けられており、中心軸Sに垂直な断面視において、第2凸部32が多角形状である、人工股関節用ステム1Aである。ステム1Aを備える、人工股関節である。
【選択図】図1

Description

本発明は、人工股関節用ステムおよびそれを備える人工股関節に関する。
従来から、疾患または事故などで低下した股関節の機能を回復させるために、股関節を人工のものに置換する人工股関節置換術が行われている。人工股関節を構成する部材のうち人工股関節用ステム(以下、「ステム」ということがある。)は、大腿骨に埋入される湾曲した略棒状の部材である(例えば、非特許文献1参照)。ステムは、大腿骨に挿入するときの挿入性に優れているのが望ましい。また、ステムは、術後において、骨折の要因となるのを回避することができ、かつ骨密度が減少して骨萎縮するストレスシールディング(Stress Shielding、応力遮蔽)が広範囲に発生するのを抑制できるのが望ましい。
"M/L Taper Hip Prosthesis"、[online]、Zimmer、[平成29年2月1日検索]、インターネット<URL:http://www.zimmer.com/content/dam/zimmer-web/documents/en-US/pdf/surgical-techniques/hip/zimmer-ml-taper-hip-prosthesis-surgical-technique.pdf>
本発明の課題は、大腿骨に挿入するときの挿入性に優れ、術後は、骨折の要因となるのを回避することができ、かつストレスシールディングが広範囲に発生するのを抑制することができる人工股関節用ステムおよびそれを備える人工股関節を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、以下の構成からなる解決手段を見出し、本発明を完成するに至った。
(1)金属材料からなる近位部と、骨吸収性材料からなる遠位部と、を備え、前記近位部が、前記遠位部側の端部に位置している第1凹部または第1凸部を有し、前記遠位部が、前記近位部側の端部に位置しており前記第1凹部に凹凸嵌合可能な第2凸部または前記第1凸部に凹凸嵌合可能な第2凹部を有し、前記第2凸部または前記第2凹部を前記第1凹部または前記第1凸部に凹凸嵌合させている状態で、前記近位部に取り付けられており、中心軸に垂直な断面視において、前記第1凸部および前記第2凸部が多角形状である、人工股関節用ステム。
(2)金属材料からなる近位部と、骨吸収性材料からなる遠位部と、を備え、前記近位部が、前記遠位部側の端部に位置している第1凹部および第1凸部を有し、前記遠位部が、前記近位部側の端部に位置しており前記第1凹部に凹凸嵌合可能な第2凸部および前記第1凸部に凹凸嵌合可能な第2凹部を有し、前記第2凸部および前記第2凹部を前記第1凹部および前記第1凸部に凹凸嵌合させている状態で、前記近位部に取り付けられており、中心軸に垂直な断面視において、前記第1凸部および前記第2凸部が多角形状である、人工股関節用ステム。
(3)前記断面視において、前記第1凸部および前記第2凸部が四角形状である、前記(1)または(2)に記載の人工股関節用ステム。
(4)正面視において、前記近位部は、外側面の長さが内側面の長さよりも大きい、前記(1)〜(3)のいずれかに記載の人工股関節用ステム。
(5)正面視において、前記近位部の内側面の近位端を通り前記中心軸に垂直な線をLとしたとき、前記近位部は、前記Lから外側面の遠位端までの前記中心軸に沿う方向の長さが、前記Lから前記内側面の遠位端までの前記中心軸に沿う方向の長さの2倍以上である、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の人工股関節用ステム。
(6)前記骨吸収性材料が、ポリ乳酸、ポリ−L−乳酸、ハイドロキシアパタイトまたはβ−リン酸三カルシウムである、前記(1)〜(5)のいずれかに記載の人工股関節用ステム。
(7)前記骨吸収性材料が、3年以内に患者の骨に吸収される、前記(1)〜(6)のいずれかに記載の人工股関節用ステム。
(8)前記(1)〜(7)のいずれかに記載の人工股関節用ステムと、前記人工股関節用ステムのネック部に嵌合する人工骨頭と、前記人工骨頭を摺動可能に収容するソケットと、を備える、人工股関節。
本発明によれば、大腿骨に挿入するときの挿入性に優れるという効果がある。また、術後は、骨折の要因となるのを回避することができ、かつストレスシールディングが広範囲に発生するのを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る人工股関節用ステムを示す正面図である。 図1に示す人工股関節用ステムの説明図である。 (a)は図2のa−a線拡大破断面図、(b)は図2のb−b線拡大破断面図である。 本発明の第2実施形態に係る人工股関節用ステムを示す正面図である。 図4に示す人工股関節用ステムの説明図である。 (a)は図5のc−c線拡大破断面図、(b)は図5のd−d線拡大破断面図、(c)は図5のe−e線拡大破断面図、(d)は図5のf−f線拡大破断面図である。 本発明の一実施形態に係る人工股関節を示す説明図である。なお、図1〜図7では、ステムを左足に設置する状態を示しているが、ステムを右足に設置する場合には、左右が線対称になる。
<人工股関節用ステム>
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る人工股関節用ステムについて、図1〜図3を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明では、ステムを左足に設置する場合を例にとって説明するが、ステムは右足に設置することもできる。
図1に示すように、本実施形態のステム1Aは、湾曲した略棒状の部材である。ステム1Aの長さは、例えば、120〜200mmである。
ステム1Aは、近位部2および遠位部3を備えている。近位とは、比較対象と比べて人体の頭部に近い側に位置することである。遠位とは、比較対象と比べて人体の頭部から遠い側に位置することである。言い換えれば、遠位とは、比較対象と比べて人体のつま先に近い側に位置することである。
ステム1Aは、後述する図7に示すように、大腿骨100に埋入される部材である。ステム1Aは、近位部2が金属材料からなり、遠位部3が経時的に患者の骨に吸収される骨吸収性材料からなる。このような構成によれば、大腿骨100にステム1Aを挿入するときの挿入性に優れるという効果が得られる。また、術後は、骨折の要因となるのを回避することができ、かつストレスシールディングが広範囲に発生するのを抑制することができる。これらの点について、以下、具体的に説明する。
大腿骨100への挿入性および術後の骨折を考慮すると、ステム1Aの長さは大きいのがよい。すなわち、ステム1Aの長さが小さいと、ステム1Aを大腿骨100に挿入するときに内外反のバラツキが大きくなりやすく、アライメントが取りにくくなる傾向がある。また、ステム1Aを大腿骨100に埋入してから近位部2と骨が結合(固着)するまでは、通常、1〜2カ月かかる。この期間にステム1Aに負荷された患者の体重は、ステム1Aと接触している皮質骨101を介して伝達される。ステム1Aの長さが小さいと、ステム1Aと皮質骨101が接触する領域も少なくなるため、小さな面積で患者の体重を受けることになる。それゆえ、患者の骨質が脆い場合には、術後の骨折の要因となりやすい。したがって、大腿骨100への挿入性を優れたものにし、術後の骨折の要因となるのを回避する観点からは、ステム1Aの長さは大きいのがよい。
一方、ストレスシールディングを考慮すると、ステム1Aの長さは小さいのがよい。すなわち、通常は、近位部2で骨とステム1Aが結合し、近位部2で荷重が伝達されるので、ストレスシールディングは近位部2で発生する。しかし、例えば、遠位の髄腔幅が近位の髄腔幅よりも狭いような症例では、遠位でステム1Aと皮質骨101が接触し、そこで荷重が伝達されるので、結果として広範囲にストレスシールディングが発生する。したがって、術後にストレスシールディングが広範囲に発生するのを抑制する観点からは、ステム1Aの長さは小さいのがよい。
ここで、遠位部3は、大腿骨100にステム1Aを挿入するときにガイドとしての役割を果たすが、この役割は、大腿骨100に埋入した後は不要となる。また、ステム1Aを大腿骨100に埋入してから3〜4カ月経過すると、近位部2と骨との結合が完了する。そして、これ以降は、近位部2を介して患者の体重が骨に伝達されるため、遠位部3の必要性が低下する。
本実施形態のステム1Aは、大腿骨100に挿入するときは通常のステムと同じ長さであるが、大腿骨100に埋入した後は、骨吸収性材料からなる遠位部3が骨に経時的に吸収されて、最終的には通常のステムよりも長さが小さいステムになる。言い換えれば、ステム1Aは、最終的には実質的に近位部2で構成されるステムになる。したがって、上述した構成によれば、大腿骨100にステム1Aを挿入するときは、遠位部3をガイドとして機能させることができるので、大腿骨100の髄腔に沿ってステム1Aを挿入することができ、結果として優れた挿入性を発揮することができる。また、ステム1Aを大腿骨100に埋入して近位部2が骨と結合するまでは、遠位部3で骨との接触面積を維持して荷重を分散させることができるので、骨折の要因となるのを回避することができる。さらに、近位部2と骨との結合が完了した後は、遠位部3が骨に経時的に吸収されることによって、長さが小さいステムになることから、術後に遠位部3で荷重が伝達されてストレスシールディングが広範囲に発生するのを抑制することができる。
近位部2を構成する金属材料としては、例えば、チタン合金またはコバルト−クロム合金などが挙げられる。
遠位部3を構成する骨吸収性材料は、上述のとおり、経時的に患者の骨に吸収される材料である。このような骨吸収性材料としては、例えば、ハイドロキシアパタイト(HA)、β−リン酸三カルシウム(β−TCP)、ポリ乳酸(PLA)、ポリ−L−乳酸(PLLA)、またはこれらの複合体などが挙げられる。
骨吸収性材料は、好ましくは3年以内、より好ましくは1〜3年、さらに好ましくは6〜12カ月で患者の骨に吸収されるのがよい。骨吸収性材料からなる遠位部3が、患者の骨に吸収されていることの確認は、例えば、レントゲン撮影によって行うことができる。遠位部3は、その機能を失う程度に患者の骨に吸収されればよく、患者の骨に完全に吸収されなくてもよい。
遠位部3の曲げ弾性率は、好ましくは0.1〜80GPa、より好ましくは1〜40GPa、さらに好ましくは5〜20GPaである。このような構成によれば、遠位部3の強度が、金属材料からなる従来の遠位部の強度よりも低くなり、人本来の皮質骨101の強度と類似するようになるので、大腿部痛(Thigh Pain)の抑制またはストレスシールディングの抑制に寄与すると考えられる。曲げ弾性率は、JIS K 7171またはJIS R 1601に準拠して測定される値である。
一方、本実施形態では、遠位部3が近位部2に次のような状態で取り付けられている。図2に示すように、近位部2は、遠位部3側の端部21に位置している第1凹部22を有している。また、遠位部3は、近位部2側の端部31に位置しており、第1凹部22に凹凸嵌合可能な第2凸部32を有している。そして、図1に示すように、遠位部3が、第2凸部32を第1凹部22に凹凸嵌合させている状態で、近位部2に取り付けられている。さらに、図3(b)に示すように、中心軸Sに垂直な断面視(以下、「断面視」ということがある。)において、第2凸部32が多角形状である。これらの構成によれば、近位部2と遠位部3との回旋に対する固定力を確保することができ、結果として安定した状態で遠位部3を近位部2に取り付けることができる。なお、上述のとおり、第2凸部32は第1凹部22に凹凸嵌合可能であるから、図3(a)に示すように、第1凹部22も断面視において多角形状である。
中心軸Sとは、図1に示すように、正面視において、遠位部3の内側面34および外側面35のなす角θの2等分線のことである。正面視とは、ステム1Aを左足または右足に取り付けた人体を正面側から見たときのステム1Aの状態のことである。正面視において、内側面34は、遠位部3の内側に位置しており、外側面35は、遠位部3の外側に位置している。内側とは、比較対象と比べて人体の中心線に近い側に位置することである。外側とは、比較対象と比べて人体の中心線から遠い側に位置することである。角θは、例えば、0°よりも大きく10°以下であるが、これに限定されるものではない。
多角形状としては、例えば、三角形状、四角形状、五角形状または六角形状などが挙げられる。本実施形態の第2凸部32は、断面視において四角形状である。同様に、本実施形態の第1凹部22も、断面視において四角形状である。
遠位部3は、第2凸部32および第1凹部22を互いに固定した状態で、近位部2に取り付けられていてもよい。このような構成を満たすときは、近位部2および遠位部3が一体になることから、ステム1Aの取り扱い性などを向上させることができる。第2凸部32および第1凹部22を互いに固定するときは、例えば、固定部材などを使用すればよい。固定部材としては、例えば、接着剤などが挙げられる。
遠位部3は、第2凸部32および第1凹部22を互いに取り外し可能な状態で、近位部2に取り付けられていてもよい。言い換えれば、第2凸部32を第1凹部22に取り外し可能な状態で凹凸嵌合させてもよい。このような構成を満たすときは、ステム1Aをモジュラータイプのステムとして使用することが可能となる。すなわち、サイズの異なる近位部2および遠位部3を複数準備しておけば、術中、患者に応じて最適なサイズの近位部2および遠位部3を選択して組み合わせることが可能となる。
本実施形態では、第1凹部22および第2凸部32が、中心軸S上に位置している。このような構成によれば、より安定した状態で遠位部3を近位部2に取り付けることができる。
第2凸部32は、遠位部3と一体に成形されていてもよい。このような構成を満たすときは、第2凸部32と遠位部3との接続強度を向上させることができる。一体に成形されているとは、部品毎に加工した後に接着または溶接などの接合手段を使用して一体化されているのではなく、接合手段を使用することなく同一材料から成形体全体が一体的に作製されている状態のことである。一体に成形する方法としては、例えば、切削加工などが挙げられるが、これに限定されるものではない。なお、第2凸部32は、必要に応じて遠位部3と別部材で構成してもよい。
一方、本実施形態の近位部2は、その内側面24および外側面25が、次のような関係を有している。図2に示すように、正面視において、近位部2は、外側面25の長さが内側面24の長さよりも大きい。正面視において、近位部2の内側面24の近位端242を通り中心軸Sに垂直な線をLとしたとき、近位部2は、Lから外側面25の遠位端251までの中心軸Sに沿う方向の長さL1が、Lから内側面24の遠位端241までの中心軸Sに沿う方向の長さL2の2倍以上である。このような構成によれば、次のような効果が得られる。図7に示すように、大腿骨100内に設置されたステム1Aは、硬い皮質骨101に接触することで大腿骨100に対する固定性を得るが、大腿骨100の近位外側には軟らかい海綿骨102の領域が広く存在する。近位部2の外側面25の長さを相対的に大きくすると、外側面25を皮質骨101に接触させることができる。それゆえ、骨吸収性材料からなる遠位部3が吸収されて消失した後も近位部2の外側面25が皮質骨101に接触していることによって、ステム1Aの大腿骨100に対する固定性を確保することができる。
正面視において、長さL1は、長さL2の2倍以上5倍以下であってもよい。長さL1は、例えば、10〜200mmである。長さL2は、例えば、5〜40mmである。
ステム1Aは、その表面に粗面部をさらに備えていてもよい。このような構成を満たすときは、大腿骨100に対するステム1Aの固着性を向上させることができる。粗面部は、例えば、ステム1Aの表面に対して粗面化処理を施すことによって形成することができる。粗面化処理としては、例えば、溶射またはブラスト処理などが挙げられる。ブラスト処理を採用したとき、粗面部の算術平均粗さ(Ra)は、例えば、4〜8μmである。算術平均粗さ(Ra)は、JIS B 0601−2013に準拠して測定される値である。
本実施形態のステム1Aは、近位部2の近位側に位置しているネック部4をさらに備えている。ネック部4は、図7に示すように、人工骨頭11が嵌合する部位である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る人工股関節用ステムについて、図4〜図6を参照して詳細に説明する。なお、図4〜図6においては、上述した図1〜図3と同一の構成部分には同一の符号を付して説明は省略する場合がある。
図4〜図6に示すように、本実施形態のステム1Bでは、近位部2および遠位部3における凹凸の構成が第1実施形態と異なっている。
具体的に説明すると、本実施形態では、遠位部3が近位部2に次のような状態で取り付けられている。図5に示すように、近位部2は、遠位部3側の端部21に位置している第1凹部22および第1凸部23を有している。また、遠位部3は、近位部2側の端部31に位置しており、第1凹部22に凹凸嵌合可能な第2凸部32および第1凸部23に凹凸嵌合可能な第2凹部33を有している。そして、図4に示すように、遠位部3が、第2凸部32および第2凹部33を第1凹部22および第1凸部23に凹凸嵌合させている状態で、近位部2に取り付けられている。さらに、図6(b)、(c)に示すように、中心軸Sに垂直な断面視において、第1凸部23および第2凸部32が多角形状である。これらの構成によれば、近位部2と遠位部3との回旋に対する固定力を高めることができ、結果としてより安定した状態で遠位部3を近位部2に取り付けることができる。なお、図6(a)、(d)に示すように、第1凹部22および第2凹部33も、断面視において多角形状である。
本実施形態では、第1凸部23および第2凸部32が、断面視において四角形状である。同様に、第1凹部22および第2凹部33も、断面視において四角形状である。
第1凹部22および第1凸部23の一方と、第2凸部32および第2凹部33の一方とが、中心軸S上に位置しているのがよい。本実施形態では、第1凸部23および第2凹部33が、中心軸S上に位置している。このような構成によれば、より安定した状態で遠位部3を近位部2に取り付けることができる。
その他の構成は、上述した第1実施形態に係るステム1Aと同様であるので、説明を省略する。
<人工股関節>
次に、本発明の一実施形態に係る人工股関節について、上述した第1実施形態に係るステム1Aを備える場合を例にとって、図7を参照して詳細に説明する。
図7に示すように、本実施形態の人工股関節10は、ステム1A、ステム1Aのネック部4に嵌合する人工骨頭11、および人工骨頭11を摺動可能に収容するソケット12を備えている。
本実施形態の人工股関節10によれば、ステム1Aを備えていることから、術後において、骨折の要因となるのを回避することができ、かつストレスシールディングが広範囲に発生するのを抑制することができる。
人工骨頭11は、略球状の部材であり、その底面中央部に位置している有底円筒状の凹部111を有している。人工骨頭11は、凹部111を介してステム1Aのネック部4に嵌合する。人工骨頭11の材質としては、例えば、金属またはセラミックスなどが挙げられる。金属としては、例えば、コバルト−クロム合金などが挙げられる。セラミックスとしては、例えば、アルミナまたはジルコニアなどが挙げられる。
ソケット12は、略カップ状の部材であり、その底面中央部に位置している略半球状の凹部121を有している。ソケット12は、凹部121内に人工骨頭11を摺動可能に収容する。また、ソケット12は、寛骨103の臼蓋104に固定される。ソケット12の材質としては、例えば、合成樹脂などが挙げられる。合成樹脂としては、例えば、ポリエチレン樹脂などが挙げられる。
なお、本実施形態では、ステム1Aを使用する場合を例にとって説明したが、ステム1Aに代えて、ステム1Bを使用しても同様の効果を奏する人工股関節が得られる。
以上、本発明に係る実施形態について例示したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り任意のものとすることができることはいうまでもない。
例えば、上述の実施形態のステム1Aでは、近位部2が第1凹部22を有しており、遠位部3が第2凸部32を有しているが、近位部2および遠位部3における凹凸の構成を逆にしてもよい。つまり、近位部2が第1凸部を有しており、遠位部3が第2凹部を有していてもよい。
1A・・・人工股関節用ステム
1B・・・人工股関節用ステム
2・・・近位部
21・・・端部
22・・・第1凹部
23・・・第1凸部
24・・・内側面
241・・・遠位端
242・・・近位端
25・・・外側面
251・・・遠位端
3・・・遠位部
31・・・端部
32・・・第2凸部
33・・・第2凹部
34・・・内側面
35・・・外側面
4・・・ネック部
10・・・人工股関節
11・・・人工骨頭
111・・・凹部
12・・・ソケット
121・・・凹部
100・・・大腿骨
101・・・皮質骨
102・・・海綿骨
103・・・寛骨
104・・・臼蓋

Claims (8)

  1. 金属材料からなる近位部と、
    骨吸収性材料からなる遠位部と、を備え、
    前記近位部が、前記遠位部側の端部に位置している第1凹部または第1凸部を有し、
    前記遠位部が、前記近位部側の端部に位置しており前記第1凹部に凹凸嵌合可能な第2凸部または前記第1凸部に凹凸嵌合可能な第2凹部を有し、前記第2凸部または前記第2凹部を前記第1凹部または前記第1凸部に凹凸嵌合させている状態で、前記近位部に取り付けられており、
    中心軸に垂直な断面視において、前記第1凸部および前記第2凸部が多角形状である、人工股関節用ステム。
  2. 金属材料からなる近位部と、
    骨吸収性材料からなる遠位部と、を備え、
    前記近位部が、前記遠位部側の端部に位置している第1凹部および第1凸部を有し、
    前記遠位部が、前記近位部側の端部に位置しており前記第1凹部に凹凸嵌合可能な第2凸部および前記第1凸部に凹凸嵌合可能な第2凹部を有し、前記第2凸部および前記第2凹部を前記第1凹部および前記第1凸部に凹凸嵌合させている状態で、前記近位部に取り付けられており、
    中心軸に垂直な断面視において、前記第1凸部および前記第2凸部が多角形状である、人工股関節用ステム。
  3. 前記断面視において、前記第1凸部および前記第2凸部が四角形状である、請求項1または2に記載の人工股関節用ステム。
  4. 正面視において、前記近位部は、外側面の長さが内側面の長さよりも大きい、請求項1〜3のいずれかに記載の人工股関節用ステム。
  5. 正面視において、前記近位部の内側面の近位端を通り前記中心軸に垂直な線をLとしたとき、前記近位部は、前記Lから外側面の遠位端までの前記中心軸に沿う方向の長さが、前記Lから前記内側面の遠位端までの前記中心軸に沿う方向の長さの2倍以上である、請求項1〜4のいずれかに記載の人工股関節用ステム。
  6. 前記骨吸収性材料が、ポリ乳酸、ポリ−L−乳酸、ハイドロキシアパタイトまたはβ−リン酸三カルシウムである、請求項1〜5のいずれかに記載の人工股関節用ステム。
  7. 前記骨吸収性材料が、3年以内に患者の骨に吸収される、請求項1〜6のいずれかに記載の人工股関節用ステム。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の人工股関節用ステムと、
    前記人工股関節用ステムのネック部に嵌合する人工骨頭と、
    前記人工骨頭を摺動可能に収容するソケットと、を備える、人工股関節。
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