JP2018127222A - 空撮用回転翼機 - Google Patents
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Abstract
Description
前記回転翼を支持する複数のアーム部が接続された中心部と、
前記中心部の鉛直下方に設置された搭載部と、
回転翼機の飛行位置を制御するための誘導部材と、を備えた回転翼機であって、
前記誘導部材は、前記中心部の中心点から鉛直上方に延伸する中心軸部材と、前記中心軸部材に平行して鉛直方向に延伸し前記回転翼を保護するための外縁軸部材と、前記中心軸部材と前記外縁軸部材とを橋架けして接合するための架橋部材と、から形成され、
前記外縁軸部材上に繋留ロープの端部が取り付けられていることを特徴とする空撮用回転翼機。
前記回転翼機にかかる重力の中心点である重心を水平方向に前記外縁軸部材上に対応させた繋留ポイントPxの位置以上に取り付けられていることを特徴とする(1)に記載の空撮用回転翼機。
下記一般式[1]にて規定される繋留ポイントPyの位置以下に取り付けられていることを特徴とする(1)又は(2)に記載の空撮用回転翼機。
(式1)
繋留ポイントPy= R・tanθ ・・・[1]
(上記一般式[1]中、R:前記中心軸部材から前記外縁軸部材までの距離、θ:前記中心軸部材の端部から前記外縁軸部材の上端部を見たときの頂角を表す。)
図1は、本発明の空撮用回転翼機1の概要を示した斜視図である。図1に示されるように空撮用回転翼機1は、複数の回転翼12、回転翼12を支持する複数のアーム部16が接続された中心部20と、複数のアーム部16の外周方向端部に設けられた複数の回転翼部10を備えている。さらに、空撮用回転翼機1は、中心部20の直下に、取り付け用部材42を備えている。取り付け用部材42は、外側水平方向に延伸する2本の支持部材46、支持部材48を備えている。支持部材46の外側水平方向の端部には空撮用回転翼機1を制御するための制御部44が取り付けられている。また、支持部材48の外部方向端部には、被写体を撮影するために用いる撮影部50が設置されている。
繋留ポイントPy= R・tanθ ・・・[1]
(上記一般式[1]中、R:前記中心軸部材から前記外縁軸部材までの距離、θ:前記中心軸部材の端部から前記外縁軸部材を上端部に見たときの頂角を表す。)
ここで、繋留ポイントPxは、繋留ポイントP1が外縁軸部材182上を移動することができる下端部であり、空撮用回転翼機1の重心Gに対応して外縁軸部材182上に設定されたポイントである。繋留ポイントPxは、延伸アーム部18Aを基準として、回転翼12Aが鉛直上向き方向に有している高さをそのまま水平方向に延長して外縁軸部材182上に対応させたポイントであるP0(θが0°に対応)よりもさらに下方に位置する。このため、中心軸部材22の頂点から外縁軸部材182を下方に見たときの頂角αは−10°となる。
したがって、繋留ポイントP1が外縁軸部材上182移動する範囲は、繋留ポイントPxから繋留ポイントPyである。繋留ポイントPxから繋留ポイントPyに対応し、中心軸部材22の頂点から外縁軸部材を上方向及び下方向に見たときの頂角(θ+α)は、−10〜30°となる。
実施形態2の空撮用回転翼機1Aは、実施形態1の空撮用回転翼機において、誘導部材186の形態及び撮影部50の位置を変更した回転翼機である。
図6は、実施形態2の空撮用回転翼機1Aの側面図である。空撮用回転翼機1Aが備えている誘導部材286は中心部22から鉛直上向きに延伸する中心軸部材22を中心軸として水平方向に回転する。空撮用回転翼機1Aは、中心部22の直下に中心軸部材22を回転させるための駆動手段288を備えている。撮影部50は、駆動手段288の直下に設けられており、中心部20を貫通した中心軸部材22上に位置している。空撮用回転翼機1Aは、中心軸部材22を中心にして、誘導部材286を回転させることができる。誘導部材286を回転させるためには、駆動手段288を用いて、中心軸部材22を回転方向に駆動させる。例えば、駆動手段288を軸受け部としてもよい。具体的には、駆動手段288は、中心軸部材22を軸受けする軸受部を中心部20の下方に設け、当該軸受部を外筒として、繋留ロープから一定の力を加えることによって、中心軸部材22を回転させるようにしてもよい。
誘導部材286を回転させることによって、すべての回転翼10A〜10Dを保護することができる。
実施形態3は、本発明の空撮用回転翼機1を用いて、屋外スポーツ、マラソン等の陸上競技、お祭り、街頭パレード等の被写体に接近して空撮を行った利用形態である。図7は、本発明の空撮用回転翼機1及び従来の空撮用回転翼機Zを用いてマラソン競技の空撮を行った場合のモデル図である。図7に示されるように、本発明の空撮用回転翼機1及び従来の空撮用回転翼機Zは、ホバリングをすることによって一定の位置に留まり、地表からの高度H及び被写体からの距離Dを保持している。
実施形態4は、本発明の空撮用回転翼機1を用いて、高層ビルの間で行われる、屋外スポーツ、マラソン・駅伝等の陸上競技、お祭り、街頭パレード等の被写体に接近して空撮を行った利用形態である。
図8は、空撮用回転翼機1を用いて、高層ビルのフロアに固定点を置いて、高層ビルの谷間にて行われるマラソン競技の空撮を行った場合のモデル図である。図8に示されるように、空撮用回転翼機1は、高層ビル16階のフロアに空撮用回転翼機1の繋留ロープの固定点を置き、当該固定点を中心にホバリングをすることによって一定の位置に留まることができる。
すなわち、本発明の空撮用回転翼機1は、その繋留ロープの固定点を地表ではなく、地上に設定することによって、当該固定点から見て下方にも上方にも空撮用回転翼機1を飛行させることができる。
実施形態5は、本発明の空撮用回転翼機1を用いて、被写体である人物に接近して空撮を行った利用形態である。図9は、本発明の空撮用回転翼機1を人物の空撮を行った場合のモデル図である。図9に示されるように、本発明の空撮用回転翼機1は、ホバリングをすることによって一定の位置に留まり、地表からの高度及び人物からの距離を保持している。本発明の空撮用回転翼機1は、従来の空撮用回転翼機よりも人物に近づくことができるため、バストアップサイズの人物寄りの撮影をすることができる。その結果、カットを割らず広大な画像を撮影することができる。さらに空撮用回転翼機1は、人物と共に地面沿った、いわゆるローアングルの画像を撮影することができる。
実施形態6は、本発明の空撮用回転翼機1を用いて、橋梁Bに接近して空撮を行った利用形態である。図10は、本発明の空撮用回転翼機1を用いて橋梁Bの空撮を行った場合のモデル図である。図10に示されるように、本発明の空撮用回転翼機1は、ホバリングをすることによって、橋梁Bの一定の位置に留まり、水面Wからの高度及び橋梁Bからの距離を保持している。従来の空撮用回転翼機Zは、繋留ロープが中心部の直下に設けられているため、当該回転翼機の操縦者は、橋梁Bの下で操作しなければならなかった。しかしながら、本発明の空撮用回転翼機1は、誘導部材186に取り付けられた繋留ロープ190を備えているので、橋梁Bの下で操作する必要がない。
1A 空撮用回転翼機(回転式)
10A〜10D 回転翼部
12A〜12D 回転翼
14A〜14D 動力部
16A〜16D アーム部
18A 延伸アーム部
182 外縁軸部材
184 橋架部材
186 誘導部材
188 固定部材
190 繋留ロープ
20 中心部
22 中心軸部材
30 着陸用脚部
32 着陸用脚部
40 制御部
42 取り付け用部材
44 支持部材(制御部側)
46 支持部材(撮影部側)
50 撮影部
282 外縁軸部材
284 橋架部材
286 誘導部材
288 駆動手段
Claims (4)
- 複数の回転翼と、
前記回転翼を支持する複数のアーム部が接続された中心部と、
前記中心部の鉛直下方に設置された搭載部と、
回転翼機の飛行位置を制御するための誘導部材と、を備えた回転翼機であって、
前記誘導部材は、
前記中心部の中心点から鉛直上方に延伸する中心軸部材と、前記中心軸部材に平行して鉛直方向に延伸し前記回転翼を保護するための外縁軸部材と、前記中心軸部材と前記外縁軸部材とを橋架けして接合するための架橋部材と、から形成され、
前記外縁軸部材上に繋留ロープの端部が取り付けられていることを特徴とする空撮用回転翼機。 - 前記繋留ロープの下端部が、前記外縁軸部材上であって、
前記回転翼機にかかる重力の中心点である重心を水平方向に前記外縁軸部材上に対応させた繋留ポイントPxの位置以上に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の空撮用回転翼機。 - 前記繋留ロープの上端部が、前記外縁軸部材であって、
下記一般式[1]にて規定される繋留ポイントPyの位置以下に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空撮用回転翼機。
(式1)
繋留ポイントPy= R・tanθ ・・・[1]
(上記一般式[1]中、R:前記中心軸部材から前記外縁軸部材までの距離、θ:前記中心軸部材の端部から前記外縁軸部材の上端部を見たときの頂角を表す。) - 前記中心部が、前記中心軸部材を支点として回転させるための駆動手段を備えていることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の空撮用回転翼機。
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