JP2018125932A - 接地金具及びアース側金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】接地体に確実に固着し外れ難いアース側端子を有し、架空送電線の接地作業を安全に行うことができる接地金具を提供する。
【解決手段】接地金具は、回線側金具とアース側金具とこれらを導通する導体とを有し、前記アース側金具は、コ字形状のアース側金具本体と、その上フランジを上下方向に貫通する軸ネジと、その軸ネジと螺合するナットと、そのナットを保持するワンウェイクラッチと、前記軸ネジに設けられた押えヘッドと、バネ力に付勢されて前記下フランジから突出するコネクトピンとを有する。そして、接地金具は、前記コネクトピンの先端が押圧されて引っ込み状態になったときにこれに係合し前記回線側金具を前記アース側金具本体に着脱可能にする係合キーと、前記アース側金具本体に装着されて前記ナットを前記アース側金具本体に一体に固定する押圧解除キーとを有す。
【選択図】図1

Description

本発明は、架空送電線の作業を行うに当たって作業回線の接地に使用される接地金具に関する。
架空送電線の回線作業を行うときは、作業者の感電事故を防止するために作業回線を鉄塔などの接地体に接地する措置がとられる。この接地においては、作業の安全を確保するために作業回線の接地が確実に行われた後で回線作業が行われること、また、作業中に接地が解除されないことが重要である。
かかる回線作業の安全を確保するために種々の提案がなされている。例えば、特許文献1に、把持金具を導電部材に把持させその導電部材に流れる電流を地極側部材に逃がす接地用具に用いられるアース金具であって、前記アース金具の上片に螺合して上下等するネジ軸の先端に遊嵌され前記アース金具の下片との間で前記接地極側部材を挟み込む押圧片と、前記ネジ軸を回転させることができるハンドルと、を備え、前記ハンドルは、前記ネジ軸の軸方向における所定範囲内で移動可能に構成されており、前記ネジ軸における前記ハンドルの位置によって、前記ハンドルが前記ネジ軸に対して空回りする非伝達状態と、前記ネジ軸が前記ハンドルの回転に供回りする伝達状態と、を切り替える切替機構を備えるアース金具が提案されている。このアース金具は、接地極側部材に取り付けたときこれが偶発的に弛むことを大幅に低減することができるとされる。
特許文献2に、伸縮自在の絶縁棒と、絶縁棒の先端に取り付けられて導電部材を把持する把持金具と、把持金具に接地線を介して接続されるアース金具とを有し、導電部材に流れる電流を接地へ逃がす接地用具であって、前記絶縁棒の伸張動作を制限するインターロック機構が設けられ、接地用具の取り付け・取り外し手順の誤りによる感電事故をなくすことができる接地用具が提案されている。
特許文献3に、送電線側に接続可能な挟持部と、この挟持部に一端が接続されていると共に他端が前記送電線の鉄塔側に接続可能な線状の接続部と、前記挟持部を支持する棒状の支持部とを備え、前記挟持部は前記送電線側の接続対象物を前記支持部の回転により締め付ける作業用接地具において、前記支持部に設けられると共に弾性を持つ可動部を備え、前記可動部は、前記挟持部の自重に対して前記支持部を直線状に保つと共に、前記支持
部を回すことで発生する回転のトルクを伝える作業用接地具が提案されている。
特開2014-147274号公報 特開2009-77593号公報 特開2008-271738号公報
作業回線の接地作業に使用される接地金具は、接地体のアース端子などにアース側の金具が確実に固着され、その状態が保持されることが重要であるが、アース側の金具には回線作業中に不意の力が作用する場合がある。かかる不意に作用する力に対し、特許文献1に記載のアース金具は、一旦接地極側部材に取り付け付けられた後は、ネジ軸は不意の力に対して空転するだけであるからアース金具の固着力が低下する恐れが少なく好ましい。一方、特許文献2に記載の接地用具又は特許文献3に記載の作業用接地具においては、アース側の金具が不意の力に抗する構造になっているのでこの不意の力によりアース側の金具の固着力が低下する恐れがある。
また、さらに接地作業の安全性を確保するには、特許文献1に記載のネジ軸は、常に固着力を増大する方向に作用し、緩み方向の力が作用するときのみ空転するようになっているのが好ましい。また、接地金具はアース側の金具が確実に接地体のアース端子などに固着された後でなければ作業回線の把持ができないようになっているのがよい。かかる観点から、特許文献2に記載の接地用具にはインターロック機構が設けられているが、特許文献1又は3に記載の接地金具には、そのような機構が設けられていない。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、接地体のアース端子などに固着されるアース側金具の回線作業中の固着状態が安全に維持され、また、アース側金具が接地体のアース端子などに固着されないかぎり回線側金具による作業回線の把持作業ができないように安全性の高い接地金具を提供することを目的とする。
本発明に係る接地金具は、架空送電線の作業回線に固着される回線側金具と、接地体のアース端子に固着されるアース側金具と、そのアース側金具と前記回線側金具を導通する導体とを有してなる架空送電線作業用の接地金具であって、前記アース側金具は、コ字形状のアース側金具本体と、そのアース側金具本体の上フランジを上下方向に貫通する軸ネジと、その軸ネジと螺合するナットと、そのナットを保持するように前記アース側金具本体に嵌入され前記ナットを前記軸ネジがネジ込み方向に作動するときに固定し、緩み方向に作動するときに開放するワンウェイクラッチと、前記軸ネジの先端部に設けられ前記アース側金具本体の下フランジに対向する押えヘッドと、バネ力に付勢されて前記下フランジから突出するコネクトピンとを有し、前記回線側金具は、前記コネクトピンの先端が押圧されて引っ込み状態になったときにそのコネクトピンに係合して前記回線側金具を前記アース側金具本体に着脱可能にする係合キーと、前記アース側金具本体に装着され前記ナットをそのアース側金具本体に固定する押圧解除キーとを有してなる。
上記発明において、アース側金具は、両側面からフランジ状に張り出すリブを備えたアース側金具本体を有するのがよい。
また、アース側金具は、上フランジから突出する上端部の外形が平行な二面を備えるナットと、そのナットの二面に係合してその回転を阻止する押圧解除キーが挿入されるキー挿入口がアース側金具本体に設けられているものとすることができる。
そして、ナットは、その上端部に脱着可能な二面を備えるナットヘッドを有するとともに、そのヘッドナットの底部がアース側金具本体に設けられたナット座面にヘッド押圧バネにより押圧され、キー挿入口には、その入口側の床面から突出する頂部が平坦な島状又は段丘状の固定爪が設けられ、その固定爪が前記ナットヘッドに係合した前記押圧解除キーの基端部に係合するようになっているものとすることができる。
また、アース側金具は、軸ネジの基部下端とナットの上端との間に設けられており、ワンウェイクラッチが前記ナットを開放状態にしているときには前記ナットと前記軸ネジが一体に回転するように押圧するナット押圧バネを有するのがよい。そしてアース側金具は、押えヘッドの押圧力に抗してナットに生じる反力をアース側金具本体と一体になって受けるスラストベアリングを有するのがよい。
ワンウェイクラッチは、軸ネジに負荷されるトルクが所定値以上になったときに破損するようになっているのがよい。また、係合キーと押圧解除キーは離隔して一体に設けられているのがよい。
上記アース側金具は、コンパクトで接地体のアース端子などに固着したときに外れ難く高い信頼性を有するので、単独でも同種の作業に好適に使用することができる。かかるアース側金具は、接地体のアース端子に固着させることができるアース側金具であって、前記アース側金具は、コ字形状のアース側金具本体と、そのアース側金具本体の上フランジを上下方向に貫通する軸ネジと、その軸ネジと螺合するナットと、そのナットを保持するように前記アース側金具本体に嵌入され前記ナットを前記軸ネジがネジ込み方向に作動するときに固着し、緩み方向に作動するときに開放するワンウェイクラッチと、前記軸ネジの先端部に設けられ前記アース側金具本体の下フランジに対向する押えヘッドと、前記アース側金具本体に装着され前記ナットをそのアース側金具本体に固着させる押圧解除キーとを有するものとすることができる。
本発明によれば、接地金具は平常時において回線側金具とアース側金具が一体的になっており、架空送電線の回線作業を行うときは、先ずアース側金具を接地体のアース端子などに固着した後に、回線側金具がアース側金具から取り外すことができるようになっている。そして、接地体のアース端子などに固着されたアース側金具は、軸ネジが常に固着力を増加させる方向に機能し、固着力を低減させる方向の力に対して空転するようになっているので、本発明によれば接地解除がされ難く安全性の高い接地金具を提供することができる。
本発明に係る接地金具の回線側金具がアース側金具に一体に取り付けられた状態(図1a)と、回線側金具が着脱自在になった状態(図1b)を示す一部断面図を示す。 図1のアース側金具と回線側金具の構成を示す図面である。 図1のアース側金具の軸ネジ回りを示す図面である。 図1のナット部分の詳細と押圧解除キーが装着された状態を示す図面である。 図1のナットヘッド部の詳細を示す図面である。 ナットヘッドを押圧するヘッド押圧バネを設けた場合の斜視図と、押圧解除キーがアース側金具本体に強固に固定される様子を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を基に説明する。本発明に係る接地金具は、架空送電線作業を行うに当たって作業回線の接地作業に使用される。図1に示すように、本接地金具100は、架空送電線の作業回線に固着される回線側金具30と、接地体のアース端子に固着されるアース側金具10と、アース側金具10と回線側金具30を導通する導体40と、を有してなる。接地金具100は、図1(a)に示すように、通常時は回線側金具30がアース側金具10に固定された状態で保管されている。接地金具100が使用に供されるときは、図1(b)に示すように、先ずアース側金具10を接地体に導通されたアース端子45に固着すると、回線側金具30がアース側金具10に対して着脱可能な状態になるから回線側金具30をアース側金具10から離脱し、回線側金具30を所要の箇所に移動した後に作業回線に固着する。
アース側金具10は、図2及び図3に示すように、溝形鋼断面のようなコ字形状を有するアース側金具本体11と、そのアース側金具本体11の上フランジ111を上下方向に貫通する軸ネジ12と、その軸ネジ12と螺合するナット13と、そのナット13を保持するようにアース側金具本体11に嵌入されナット13を軸ネジ12がネジ込み方向に作動するときに固定し、緩み方向に作動するときに開放するワンウェイクラッチ14と、軸ネジ12の先端部に設けられアース側金具本体11の下フランジ112に対向する押えヘッド16と、バネ力に付勢されて下フランジ112から突出するコネクトピン17とを有している。このコネクトピン17に回線側金具30に固定されたブラケット35に設けられた係合キー352が係合するようになっている。また、ブラケット35に設けられた押圧解除キー355がアース側金具本体11に設けられたキー挿入口114に挿入されてアース側金具本体11に装着されるようになっている。
アース側金具10は軽量であるほど好ましい。このため、アース側金具本体11は、例えばアルミニウム合金から成形し、強度を確保するため図3に示すアース側金具本体11の両側面からフランジ状に張出すリブ115(115A、115B)を設けるのがよい。
軸ネジ12は、基部121にハンドル125を有しており、ハンドル125の操作によりネジ込み方向又は緩み方向にナット13の螺合部を進退可能になっている。軸ネジ12に設けられるネジは角ネジであるのがよい。この場合は、軸ネジ12の進退が容易でかつ高トルクを伝達することができる。軸ネジ12は、上述のようにアース側金具本体11に嵌入されたワンウェイクラッチ14に保持されているから、通常はネジ込み方向にのみ作動し、緩み方向には空回りするようになっている。軸ネジ12が空回りするときにはナット13と一体になって共回りするのが好ましい。このため、例えば、軸ネジ12の基部121の下端とナット13の上端とに所定の押圧力を負荷するナット押圧バネ18を設けることができる。
軸ネジ12の先端部には押えヘッド16が設けられ、押えヘッド16とアース側金具本体11の下フランジ112とによりアース端子45を把持・固着することができる。種々のものを把持・固着するには、押えヘッド16は軸ネジ12に対して少々がたつくのがよく、また、それ自体いくらか変形可能になっているのがよい。
ワンウェイクラッチ14は、押えヘッド16に所定の押圧力を付加することができ、コンパクトなものがよい。そして、過大な押圧力に対しては、アース側金具本体11の上フランジ111又は下フランジ112が変形又は破損する前にワンウェイクラッチ14が破損するようになっているのが良い。すなわち、アース側金具10は、過大な押圧力に対してワンウェイクラッチ14を安全弁にし、アース側金具10の本体部分を保護するのがよい。
軸ネジ12により押えヘッド16に押圧力が作用するとナット13に反力が生じるが、その反力をスラストベアリング15が受けないように、また、押えヘッド16からの圧縮力がワンウェイクラッチ14に作用しないようにするのがよい。このため、例えば、ナット13の下端部を張出し、その下端部を介して前記反力及び圧縮力をアース側金具本体11の上フランジ111と一体になって負荷するようなスラストベアリング15を設けるのがよい。
ナット13は、上述のように下端にフランジを有するので、これをアース側金具本体11に組付けるためには、図4に示すように、その先端部をナット13の外径と同等以下にする必要がある。しかしながら、アース側金具本体11に組込んだナット13は、アース側金具本体11から脱落しないようにする必要がある。このため、図5に示すような、ナット13の外径を越える外径を有し脱着可能なナットヘッド132を設ける必要がある。
本アース側金具10はワンウェイクラッチ14を有し、軸ネジ12は常にネジ込み方向に作動し、緩み方向にはナット13と共に空回りするから、押えヘッド16に作用する押圧力を解除するにはナット13をアース側金具本体11に固定して空回りを阻止しなければならない。このため、本例の場合は、図4に示すように、ナット本体131の先端部に平行な二面131aを設けるとともに、ブラケット35に設けた押圧解除キー355をアース側金具本体11に装着するためのキー挿入口114が設けられている。キー挿入口114に挿入した押圧解除キー355をナット本体131の二面131aに係合させると、ナット13は押圧解除キー355を介してアース側金具本体11に一体に固定され、軸ネジ12を緩める方向に回転させることができる。なお、本例の場合は、キー挿入口114は、図2〜図4に示すように、リブ115A、115Bの間にあり、リブ115A、115Bに溝を形成してキー挿入口114の幅が所定値になるようになっている。
本例の場合、上述のようにナット本体131の上部に二面131aが設けられているので、押圧解除キー355がこの二面131aに係合するように、ナットヘッド132には図5に示すように切り欠き132aが設けられている。これによりナット13の全長を短くすることができる。上記ナットヘッド132は、必ずしも図5(a)又は(b)に示す円筒状でなくても六面、または四面にすることができる。例えば図5(c)に示すような六角ナット形状にすることができる。この場合は、ナット本体131の先端部に二面131aを設けなくてもよい。なお、ナット本体131の先端部の二面部分は外部から観察できるようになっているのがよい。また、ナット本体131とナットヘッド132との結合は、ネジ結合であっても、ピン結合であってもよい。
また、ナット13は、その上端部に脱着可能な二面を備えるナットヘッド132を有するとともに、図6(a)に示すように、そのヘッドナット132の底部がアース側金具本体11に設けられたナット座面にヘッド押圧バネ118により押圧されるようにすることができる。そして、キー挿入口114には、図6(b)に示すように、キー挿入口114の入口側の床面から突出する頂部が平坦な島状又は段丘状の固定爪117が設けられ、その固定爪117がナットヘッド132に係合した押圧解除キー355の基端部に係合可能にすることができる。かかる場合は、図6(b)、(c)に示すように、キー挿入口114に挿入されナットヘッド132に係合した押圧解除キー355は、その基端部に係合した固定爪117によりその面内移動が阻止されるとともに、キー挿入口114において回転移動が阻止されるので押圧解除キー355はアース側金具本体11に強固に固定される。固定爪117は、図6(b)に示されるように段丘状であってもよく、図6(c)示されるように島状であってもよい。固定爪117が段丘状の場合は、押圧解除キー355の基端部が幅狭になって左右の段丘に挟み込まれる構成にする。固定爪117が島状の場合は、これが貫通する穴356を押圧解除キー355に設ける。
また、かかる場合には、ヘッド押圧バネ118のヘッドナット132に負荷される押圧力は、アース側金具10を接地体のアース端子45に固着したとき、ナット13にネジ込まれる軸ネジ12のネジ込み反力により、軸ネジ12の長手方向のがたつき分ナット13がヘッド押圧バネ118に抗して上昇し、ヘッドナット132がアース側金具本体11のナット座面から浮き上がってナットヘッド132に係合した押圧解除キー355が固定爪から離脱する程度の大きさにする。これにより、アース側金具10を接地体のアース端子45に固着したとき、押圧解除キー355はキー挿入口114から容易に引き抜くことができ、また、挿入することができるようになる。
コネクトピン17は、ピンバネ19により下フランジ112から突出するようになっている。このコネクトピン17に係合する係合キー352は、図2に示すように、コネクトピン17の上部細径部よりわずかに大きい幅一定の穴に続いてコネクトピン17の大径部よりわずかに大きい円穴からなる穴部352aを有している。従って、コネクトピン17の先端部がアース端子45を介して押圧され、係合キー352が係合可能な程度にコネクトピン17の上部細径部が下フランジ112の下端から現れると、係合キー352(ブラケット35又は回線側金具30)はコネクトピン17に着脱可能になる。
以上、本接地金具100は、回線側金具30のブラケット35に設けられた係合キー352と押圧解除キー355が離隔して一体に設けられているので、係合キー352がコネクトピン17に係合し、押圧解除キー355がキー挿入口114に装着されてナット13に係合することにより回線側金具30をアース側金具10に安定した状態で取り付けることができ、両者一体にして保管することができる。また、本接地金具100は、先ずアース側金具10を接地体に固着させて、次に回線側金具30をアース側金具10から離脱し、最後に回線側金具30を作業回線に固着させるという手順を容易かつ確実に行わざるを得ない構成になっているので、接地作業を安全に行うことができる。また、アース側金具10は、常に軸ネジ12がネジ込み方向に作用し緩み方向には空回りするようになっているので、不意の力に対して接地解除され難い構成になっている。
アース側金具10は、上述のように高い把持力を有するとともに、必要に応じて押圧解除キー355により軸ネジ12を緩み方向に回転して把持したものを開放することもできる。このため、アース側金具10は単独でも好適に使用することができる。なお、この場合は、コネクトピン17に係る部品を省略することができる。また、軸ネジ12に作用するトルクが所定値を越えるときはワンウェイクラッチ14が安全弁になるようにして、アース側金具10が所定の把持力以内で安全に作動するようにすることができる。
10 アース側金具
11 アース側金具本体
111 上フランジ
112 下フランジ
114 キー挿入口
115、115A、115B リブ
117 固定爪
118 ヘッド押圧バネ
12 軸ネジ
121 基部
125 ハンドル
13 ナット
131 ナット本体
132 ナットヘッド
14 ワンウェイクラッチ
15 スラストベアリング
16 押えヘッド
17 コネクトピン
18 ナット押圧バネ
19 ピンバネ
30 回線側金具
35 ブラケット
352 係合キー
355 押圧解除キー
40 導体
45 アース端子
100 接地金具

Claims (9)

  1. 架空送電線の作業回線に固着される回線側金具と、接地体のアース端子に固着されるアース側金具と、そのアース側金具と前記回線側金具を導通する導体とを有してなる架空送電線作業用の接地金具であって、
    前記アース側金具は、コ字形状のアース側金具本体と、そのアース側金具本体の上フランジを上下方向に貫通する軸ネジと、その軸ネジと螺合するナットと、そのナットを保持するように前記アース側金具本体に嵌入され前記ナットを前記軸ネジがネジ込み方向に作動するときに固定し、緩み方向に作動するときに開放するワンウェイクラッチと、前記軸ネジの先端部に設けられ前記アース側金具本体の下フランジに対向する押えヘッドと、バネ力に付勢されて前記下フランジから突出するコネクトピンとを有し、
    前記回線側金具は、前記コネクトピンの先端が押圧されて引っ込み状態になったときにそのコネクトピンに係合して前記回線側金具を前記アース側金具本体に着脱可能にする係合キーと、前記アース側金具本体に装着され前記ナットをそのアース側金具本体に固定する押圧解除キーとを有する接地金具。
  2. アース側金具は、両側面からフランジ状に張り出すリブを備えたアース側金具本体を有することを特徴とする請求項1に記載の接地金具。
  3. アース側金具は、上フランジから突出する上端部の外形が平行な二面を備えるナットと、そのナットの二面に係合してその回転を阻止する押圧解除キーが挿入されるキー挿入口を備えるアース側金具本体とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の接地金具。
  4. ナットは、その上端部に脱着可能な二面を備えるナットヘッドを有するとともに、そのヘッドナットの底部がアース側金具本体に設けられたナット座面にヘッド押圧バネにより押圧され、
    キー挿入口には、その入口側の床面から突出する頂部が平坦な島状又は段丘状の固定爪が設けられ、その固定爪が前記ナットヘッドに係合した前記押圧解除キーの基端部に係合するようになっている請求項3に記載の接地金具。
  5. アース側金具は、軸ネジの基部下端とナットの上端との間に設けられており、ワンウェイクラッチが前記ナットを開放状態にしているときには前記ナットと前記軸ネジが一体に回転するように押圧するナット押圧バネを有することを特徴とする請求項1〜4に記載の接地金具。
  6. アース側金具は、押えヘッドの押圧力に抗してナットに生じる反力をアース側金具本体と一体になって受けるスラストベアリングを有することを特徴とする請求項1〜5に記載の接地金具。
  7. ワンウェイクラッチは、軸ネジに負荷されるトルクが所定値以上になったときに破損するようになっていることを特徴とする請求項1〜6に記載の接地金具。
  8. 係合キーと押圧解除キーは離隔して一体に設けられていることを特徴とする請求項1〜7に記載の接地金具。
  9. 接地体のアース端子に固着させることができるアース側金具であって、
    前記アース側金具は、コ字形状のアース側金具本体と、そのアース側金具本体の上フランジを上下方向に貫通する軸ネジと、その軸ネジと螺合するナットと、そのナットを保持するように前記アース側金具本体に嵌入され前記ナットを前記軸ネジがネジ込み方向に作動するときに固着し、緩み方向に作動するときに開放するワンウェイクラッチと、前記軸ネジの先端部に設けられ前記アース側金具本体の下フランジに対向する押えヘッドと、前記アース側金具本体に装着され前記ナットをそのアース側金具本体に固着させる押圧解除キーとを有するアース側金具。
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