JP2018125744A - 低遅延通信のジッタ平準化システム及び方法 - Google Patents

低遅延通信のジッタ平準化システム及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低遅延通信において同一の遅延時間を保証することができる低遅延通信のジッタ平準化システム及び方法を提供する。
【解決手段】UE1とコアネットワーク20との間に中継装置100を配置する。中継装置100は、中継装置100からUE1までの下りのパケットの伝送時間に対応して設けられ低遅延通信に係る下りのパケットを格納する複数の第1の下りパケットキュー140と、低遅延通信に係る下りのパケットを当該パケットの送信先のUE1への伝送時間に対応する第1の下りパケットキュー140の何れかに送信する下りパケット分類部130と、パケットの遅延要求を満たすように前記第1の下りパケットキュー140からパケットを取り出す下りパケットスケジューリング部170とを備えた。
【選択図】図6

Description

本発明は、ネットワークを介して接続されているIP(Internet Protocol)パケットの送信元と送信先の間で送受信されるIPパケットの遅延時間のジッタを平準化するシステムおよびその方法に関する。
5G(5th Generation)通信の特徴的なサービスの一つに、低遅延性を活かしたMission Criticalサービスが想定されている。一方で、通信業界全体でIoT(Internet of Things)の活用が促進される背景もあり、低遅延通信を用いた早期のサービス実現形態として、例えばドローン端末の遠隔制御を既存のLTE(Long Term Evolution)網(非特許文献1参照)上で実施する検討も開始されている。ドローン端末のモバイル網での制御に要求されるエンドツーエンドでの遅延時間は片道で50ms未満と想定されており、アプリケーションやコアネットワークでの遅延を考慮すると、無線アクセス区間での遅延時間は10ms程度が要求条件になると考えられる。
この要求条件を満足させるために提案されている手法の一つとして、伝搬遅延の低遅延化に有効と考えられるエッジコンピューティングの概念が挙げられる(図1参照)。図1に示すように、エッジコンピューティングとはこれまでのクラウドコンピューティングとは異なり、インターネット(クラウド)上に集約されたセントラルサーバでの計算処理に加えて、ユーザ端末(UE:User Equipment)近傍に多数のエッジサーバを配置し、各エッジサーバでの分散的な計算処理を実施するものである。エッジコンピューティングでは、UEからネットワーク側に伝送されたIPパケットの計算処理を物理的にUEに近い場所に配置されたエッジサーバで実施する。このため、ネットワークの上位階梯(インターネット、クラウド)を通してIPパケットを計算処理するクラウドコンピューティングと比較して、IPパケットの伝搬距離が短くなるため、伝搬遅延を短縮することが可能となる(非特許文献2参照)。
一方で、ネットワークが混雑した際に、トラフィックを複数のクラスに分け、それらに優先度を付けるなどしてクラスごとに決まったQoS(Quality of Service)制御を実施する仕組みにDiffServがある(非特許文献3、4参照)。
DiffServでは図2に示すように、ルータに到着したIPパケットがクラシファイアによってクラス分けされる。LTEの場合、IPパケットの優先度や帯域保証、許容遅延や許容損失率がクラスごとに設定されたQCI(QoS Class Identifier)の値により実施される。通常のIPパケットでは、ソースIPアドレス、ディステネーションIPアドレス、ソースポート、ディステネーションポート、プロトコルの5つの値を使って、IPパケットのクラス分けを実施(ファイアウォールのパケットフィルタと同様)するが、DiffServのクラス分けでは、IPパケットのIPヘッダに含まれるTOS(Type Of Services)フィールドを定義し、それがIPパケットのクラス分けに利用される。
クラシファイアによって転送されるIPパケットが、トラフィックのプロファイルに対応するかどうかをメーターにより判定し、ポリサーが規定以上のIPパケットの入力がないかを監視、もし規定以上の入力があった場合には超過分のIPパケットを破棄する。このIPパケットの廃棄には、トークンバケットアルゴリズムが利用される。
続いて、送られてきたIPパケットにマーカーがDiffServ(DS)フィールドを設定する。DSフィールドは、DSCP(DiffServ Code Point)を書き込むためのIPパケット内の領域であり、DSCPはDiffServにおいてIPパケットのクラス分けを行った結果の値を示す。
最後に、スケジューラーによってIPパケットが属するクラスに応じたレートでルーティングが実施される。このとき、トラフィックの流れを当該トラフィックのプロファイルに準拠させるため、そのトラフィック内のIPパケットの一部、あるいは全てを遅らせる、すなわちシェーピングも行われるため、この役割に着目した場合はシェイパーと呼ばれることもある。シェイパーのバッファーサイズは限られているため、遅延させるIPパケットを保持するためのスペースがない場合は、結果的にIPパケットが廃棄される場合もある。QoS制御に関する既存特許としては、インターネットよりも高い通信品質を保証するように通信路の帯域を管理制御する帯域管理制御システムが挙げられる(特許文献1参照)。
特許第5314510号
3GPP TS 23.002, 3rd Generation Partnership Project Technical Specification Group Services and System Aspects Network architecture (Release 10), V10.2.0, 2011-03 Mobile-Edge Computing - Introductory Technical White Paper, ETSI ISG MEC, Issue 1, 2014-09 IETF, "Differentiated Services (Diffserv) and Real-Time Communication", RFC7657 3GPP TS 23.107, 3rd Generation Partnership Project Technical Specification Group Services and System Aspects; Quality of Service (QoS) concept and architecture (Release 1999), V3.9.0, 2002-09 3GPP TS 36.300, 3rd Generation Partnership Project Technical Specification Group Radio Access Network Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN) Overall description Stage 2 (Release 8), V8.3.0, 2007-12
低遅延通信のIPパケットを、BE(Best Effort)通信のIPパケットに対して優先制御することで低遅延通信を利用したサービス(映像情報を取り扱うIoT端末の制御)を実現した場合を想定する。優先制御する低遅延通信は、映像系のIPパケットと、端末を制御するための制御系のIPパケットとする。サービスの提供形態としては、サーバ側とUE側がコアネットワークと基地局を介して相互接続しており、基地局とUEのアクセス環境に無線通信が利用されている形態を想定する(図3参照)。本発明で解決しようとする課題2点を下記に示す。
基地局とその配下のUE間で実施される無線通信において、例えばLTEの場合、基地局とUE間でリファレンス信号を送受信することで、SIR(Signal to Interference power Ratio:信号電力対干渉電力比)に応じて最適なMCS(Modulation and channel Coding Scheme)が判定され、IPパケットに適用される変調方式が決定される適応変調(AMC:Adaptive Modulation and Coding)が利用される(非特許文献5参照)。下り通信ではUEがSIRに応じて最適なMCSを判定して基地局に通知し、上り通信では基地局がSIRの測定および最適なMCSの判定を実施する。つまり、UEが在圏する位置の違いなどにより基地局とUE間のSIRが異なる場合、基地局とUE間で送受信されるIPパケットの伝送速度が異なることになり、同一サービスに加入するUEに対して同一の遅延時間を保証することが困難となる。
一方、上記サービスでは映像系のIPパケットと制御系のIPパケットの2種類のIPパケットの利用が想定されるが、IPパケットの種類の違い、あるいは低遅延通信を利用したサービスの違いによってIPパケットのデータサイズが異なるため、SIRの違いでIPパケットの伝送速度が異なる無線通信では、遅延時間を保証することが困難となる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、低遅延通信において同一の遅延時間を保証することができる低遅延通信のジッタ平準化システム及び方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、無線アクセス回線により無線通信端末を収容する基地局と当該基地局を収容するコアネットワークとを備えたネットワークにおいて、前記無線通信端末に提供する低遅延通信サービスに係るトラヒックの無線アクセス区間で生じるジッタを平準化するジッタ平準化システムであって、前記基地局と前記無線通信端末の通信相手先サーバとの間に配置した中継装置を備え、前記中継装置は、中継装置から無線通信端末までの下りのパケットの伝送時間に対応して設けられ低遅延通信に係る下りのパケットを格納する複数の第1の下りパケットキューと、低遅延通信に係る下りのパケットを当該パケットの送信先の無線通信端末への伝送時間に対応する第1の下りパケットキューの何れかに送信する下りパケット分類部と、パケットの遅延要求を満たすように前記第1の下りパケットキューからパケットを取り出す下りパケットスケジューリング部とを備えたことを特徴とする。
本発明の低遅延通信のジッタ平準化システムによれば、低遅延通信のIPパケットをそれぞれの伝送に要する時間に応じてキューイングする。これにより、基地局と無線通信端末間のスループットが異なる無線通信端末に対して、要求される遅延時間が同じパケットであれば、同一の遅延時間を保証することが可能となる。つまり、同一サービスに加入する無線通信端末に対して同一の遅延時間を保証することが可能となる。また、パケットのQoSタイプやパケットサイズと伝送に要する時間の関係に応じてキューイングするため、パケットの伝送速度が異なる無線通信であっても、同一の遅延時間を保証することが可能となる。
クラウドコンピューティングとエッジコンピューティングの概略を示す図 QoS制御を実施する仕組みとしてのDiffServの模式図 低遅延通信を利用したサービスの提供形態を説明する図 IPパケットのパケットフォーマット 既存のWi−Fiに低遅延通信のジッタ平準化システムを導入した場合の構成概略図 低遅延通信のジッタ平準化システム(Wi−Fi下り方向)の機能ブロック図 下りの映像系IPパケットの伝送処理を説明するシーケンス図(1/2) 下りの映像系IPパケットの伝送処理を説明するシーケンス図(2/2) 下りの制御系IPパケットの伝送処理を説明するシーケンス図(1/2) 下りの制御系IPパケットの伝送処理を説明するシーケンス図(2/2) パケットスケジューリング部の作動フロー図 低遅延通信のジッタ平準化システム(Wi−Fi上り方向)の機能ブロック図 上りの映像系IPパケットの伝送処理を説明するシーケンス図(1/2) 上りの映像系IPパケットの伝送処理を説明するシーケンス図(2/2) 上りの制御系IPパケットの伝送処理を説明するシーケンス図(1/2) 上りの制御系IPパケットの伝送処理を説明するシーケンス図(2/2) 既存のLTEに低遅延通信のジッタ平準化システムを導入した場合の構成概略図 低遅延通信のジッタ平準化システム(LTE下り方向)の機能ブロック図 下りの映像系IPパケットの伝送処理を説明するシーケンス図(1/2) 下りの映像系IPパケットの伝送処理を説明するシーケンス図(2/2) 下りの制御系IPパケットの伝送処理を説明するシーケンス図(1/2) 下りの制御系IPパケットの伝送処理を説明するシーケンス図(2/2) 低遅延通信のジッタ平準化システム(LTE上り方向)の機能ブロック図 上りの映像系IPパケットの伝送処理を説明するシーケンス図(1/2) 上りの映像系IPパケットの伝送処理を説明するシーケンス図(2/2) 上りの制御系IPパケットの伝送処理を説明するシーケンス図(1/2) 上りの制御系IPパケットの伝送処理を説明するシーケンス図(2/2)
本発明に係る低遅延通信のジッタ平準化システムおよび方法について図面に基づいて詳細に説明する。本発明では、ネットワークにおける基地局の上位階梯に中継装置を配置する。ここでの中継装置とは、本発明の低遅延通信のジッタ平準化システムであり、中継装置を配置した位置から見て上位階梯および下位階梯との間でIPパケットを送受信できる要素、IPパケットの情報を利用してIPパケットをクラス分けおよびバッファリングできる要素を包含したものである。なお、ここで末端の端末側が「下位」であり、ネットワークの中心側が「上位」である。また、末端の端末からネットワーク方向へのパケットが上りパケットであり、ネットワークから末端の端末方向へのパケットが下りパケットである。
中継装置は、ネットワーク装置としてのハードウェア、もしくは既存のネットワーク装置上で動作するソフトウェアのいずれかで動作しても構わない。ソフトウェアの場合は、IPパケットをクラス分けしてバッファリングする機能を基地局の上位階梯に論理構成上配置している状態を実現するように動作する。
本発明に係る低遅延通信のジッタ平準化システムでは、低遅延通信を利用したサービスの種類と基地局とUE間のSIRを考慮した上で、IPパケットのクラス分けおよびキューイングを実施する方式を提案する。IPパケットのクラス分けにはIPパケット内の情報を利用する。IPパケットのパケットフォーマットを図4に示す。本発明では、基地局とUEのSIRが動的に変化しない場合(例えばファクトリーオートメーションを本発明の適用先と想定し、UEが移動せず、基地局との間の電波の受信状況が動的に変化しない場合)を想定する。
そこで、中継装置に、(a)基地局と各UE間のSIRにより決定される変調方式、(b)低遅延通信のQoSタイプと要求される遅延時間の関係、(c)IPパケットのサイズと各変調方式が適用された場合に中継装置からUEまでIPパケットを伝送するために要する時間の関係を、データベースとして保持しておく。また、IPパケットのサイズと中継装置からサーバまでIPパケットを伝送するために要する時間の関系の情報も、中継装置内にデータベースとして保持しておく。これらの情報とIPパケットの情報を基に、上り方向と下り方向両方のIPパケットを中継装置内でキューイングすることで、低遅延通信の各QoSタイプで要求される遅延時間でIPパケットを伝送する。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。下記の各実施形態では、低遅延通信のIPパケットをBE(Best Effort)通信のIPパケットよりも優先するよう優先制御することで低遅延通信を利用したサービスを実現する場合を想定する。より具体的な例として、下記実施の形態では、映像情報を取り扱うIoT端末の制御を行うものとする。そして、優先制御する低遅延通信では、映像系のIPパケット(以下、映像系IPパケットと言う。)と、同端末を制御するための制御系のIPパケット(制御系IPパケットと言う。)という2つのサービスクラスを提供する。また、同端末は必要に応じてBE通信も行うことを想定する。
[実施形態1]
既存のWi−Fi(Wireless Fidelity)の下り方向の通信に本発明を適用した場合の実施形態を示す。
本実施形態に係る低遅延通信のジッタ平準化システムは、図5に示すように、ネットワーク構成における基地局の上位階梯、ここではWi−Fiルータ10の上位階梯であって、且つ、コアネットワーク20の下位階梯に中継装置100を配置する。UE1の通信相手先は、コアネットワーク20側に位置するサーバ2である。
本実施形態では、IPパケットの送信元をサーバ2、IPパケットの送信先をUE1とした下り通信を例として説明する。
図6に示すように、中継装置100は、パケット受信部110と、低遅延通信判別部120と、パケット分類部130と、複数の映像系IPパケット用キュー140と、制御系IPパケット用キュー150と、BE通信パケット用キュー160と、パケットスケジューリング部170と、パケット送信部180と、記憶部190とを備えている。
記憶部190には、(a)送信先のUE1と適用する変調方式の組み合わせを示す変調方式情報と、(b)低遅延通信のQoSタイプと要求される遅延時間の関係を含む遅延要求情報と、(c)IPパケットのサイズと各変調方式が適用された場合に中継装置100からUE1までIPパケットを伝送するために要する時間の関係を含む伝送情報が、予めデータベースとして記憶されている。前記伝送情報は、中継装置100からWi−Fiルータ10までIPパケットを伝送するために要する時間と、各変調方式を用いてWi−Fiルータ10からUE1までIPパケットを伝送するために要する時間とを含む。また、記憶部190は、後述のパケット分類部130が映像系IPパケット用キュー140又は制御系IPパケット用キュー150に格納した低遅延通信に係るIPパケットについて、その各種情報(以下格納IPパケット情報と言う。)を記憶する。格納IPパケット情報は、例えば、IPパケットの5タプル、送信開始時刻、QoSタイプ、データサイズの情報を含む。格納IPパケット情報は、当該IPパケットのヘッダに格納されている情報に基づく。
パケット受信部110は、コアネットワーク20側からの下りパケットを受信し、低遅延通信判別部120に送信する。
低遅延通信判別部120は、低遅延通信のIPパケットとBE通信のIPパケットを区別する。低遅延通信判別部120は、低遅延通信のIPパケットの場合は、当該IPパケットをパケット分類部130に送信する。一方、BE通信のIPパケットの場合は、低遅延通信判別部120は、当該IPパケットをBE通信パケット用キュー160に送信する。低遅延通信のIPパケットとBE通信のIPパケットを区別は、IPパケットのヘッダに格納されている通信種別を示す情報を参照すればよい(図4参照)。また、低遅延通信判別部120は、パケット分類部130にパケットを送信すると同時に、格納IPパケット情報を記憶部190に格納する。
パケット分類部130は、低遅延通信のIPパケットについてさらに映像系と制御系にクラス分けする。このクラス分けはIPパケットのQoSクラスを参照すればよい。そして、パケット分類部130は、映像系パケットに関しては記憶部190に格納されている前記変調方式情報を参照し、対応する変調方式毎に用意した映像系IPパケット用キュー140にパケットを送信する。一方、制御系IPパケットに関してはデータサイズが小さいため、適用される変調方式によって伝送に要する時間が変わらないと考えられるので、全ての制御系IPパケットを制御系IPパケット用キュー150に送信する。
映像系IPパケット用キュー140は、下りの映像系IPパケットを格納するキューであり、変調方式に応じて複数設けられている。図6の例では、映像系IPパケット(変調方式1)用キュー、映像系IPパケット(変調方式2)用キュー、映像系IPパケット(変調方式n)用キューはそれぞれの変調方式、例えば64QAMで符号化率が2/3の方式を変調方式1、16QAMで符号化率が1/2の方式を変調方式2とした場合などにおいて、それぞれの変調方式に対応したキューであり、n種類の変調方式がある場合はn種類のキュー部を用意する。
制御系IPパケット用キュー150は、下りの制御系IPパケットを格納するキューである。BE通信パケット用キュー160は、BE通信に係る下りのIPパケットを格納するキューである。
パケットスケジューリング部170は、記憶部190に記憶されている格納IPパケット情報及び伝送情報を参照し、低遅延通信のIPパケットが送信元のサーバ2から送信先のUE1に伝送するのに要する時間が低遅延通信のIPパケットのQoSクラスで定められた要求時間となるタイミングで、低遅延通信のIPパケットが収容されている各キュー140又は150から低遅延通信のIPパケットを取り出し、パケット送信部180に送信する。また、パケットスケジューリング部170は、低遅延通信のIPパケットをパケット送信部180に送信しない時間帯には、BE通信パケット用キュー160からIPパケットを取り出し、パケット送信部180に送信する。
パケット送信部180は、パケットスケジューリング部170から渡されたIPパケットをWi−Fiルータ10に伝送する。
Wi−Fiルータ10は中継装置100から伝送されてきたIPパケットを、使用可能な無線リソースを用いてUE1に伝送する。したがって、Wi−Fiルータ10としては、既存のIPパケット伝送に用いる機構をそのまま使用すれば良く、Wi−Fiルータ10の個別更改は実施する必要がない。
次に、本実施の形態に係る低遅延通信のジッタ平準化システムの動作例について図面を参照して説明する。まず、図7及び図8を参照してサーバ2からUE1に映像系IPパケットを伝送する処理例について説明する。
図7に示すように、映像系IPパケットは、サーバ2から中継装置100のパケット受信部110に伝送され、さらにパケット受信部110から低遅延通信判別部120に伝送される(ステップS101〜S104)。低遅延通信判別部120は、当該IPパケットが低遅延通信に係るものであると判別して、当該IPパケットをパケット分類部130に送信するとともに、格納IPパケット情報を記憶部190に記憶する(S105〜S109)。パケット分類部130は、記憶部190から変調方式情報を取得し、格納先のキュー140又は150を判定し、映像系IPパケット用キュー140に当該IPパケットを格納する(ステップS110〜S114)。
図8に示すように、映像系IPパケット用キュー140は、パケットスケジューリング部170にIPパケットの送信要求を行う(ステップS115)。パケットスケジューリング部170は、記憶部190から当該IPパケットの格納IPパケット情報及び伝送情報を取得し、QoSクラスで定められた要求時間でUEへの伝送完了可能なタイミングで送信要求を受諾する(ステップS116〜S118)。映像系IPパケット用キュー140は、当該IPパケットをパケットスケジューリング部170に伝送する(ステップS119〜S120)。そして、当該IPパケットは、パケットスケジューリング部170からパケット送信部180・Wi−Fiルータ10を介してUE1に伝送される(ステップS121〜S126)。
次に、図9及び図10を参照してサーバ2からUE1に制御系IPパケットを伝送する処理例について説明する。
図9に示すように、制御系IPパケットは、サーバ2から中継装置100のパケット受信部110に伝送され、さらにパケット受信部110から低遅延通信判別部120に伝送される(ステップS151〜S154)。低遅延通信判別部120は、当該IPパケットが低遅延通信に係るものであると判別して、当該IPパケットをパケット分類部130に送信するとともに、格納IPパケット情報を記憶部190に記憶する(S155〜S159)。当該IPパケットは制御系IPパケットなので、パケット分類部130は、制御系IPパケット用キュー150に当該IPパケットを格納する(ステップS160〜S161)。
図10に示すように、制御系IPパケット用キュー150は、パケットスケジューリング部170にIPパケットの送信要求を行う(ステップS162)。パケットスケジューリング部170は、記憶部190から当該IPパケットの格納IPパケット情報及び伝送情報を取得し、QoSクラスで定められた要求時間でUEへの伝送完了可能なタイミングで送信要求を受諾する(ステップS163〜S165)。制御系IPパケット用キュー150は、当該IPパケットをパケットスケジューリング部170に伝送する(ステップS166〜S167)。そして、当該IPパケットは、パケットスケジューリング部170からパケット送信部180・Wi−Fiルータ10を介してUE1に伝送される(ステップS168〜S173)。
パケットスケジューリング部170の動作について図11のフローチャートを参照して説明する。パケットスケジューリング部170は、映像系IPパケット用キュー140又は制御系IPパケット用キュー150からのIPパケット送信要求を監視する(ステップS201)。当該IPパケット送信要求がない場合には(換言すれば、当該IPパケット送信要求がない時間帯には)、BE通信パケット用キュー160にIPパケットがあるかを判定し、ある場合には当該パケットをパケット送信部180に送信する(ステップS202〜S203)。
一方、前記IPパケット送信要求がない場合には、パケットスケジューリング部170は、記憶部190に格納IPパケット情報及び伝送情報を要求・取得する(ステップS204)。そして、パケットスケジューリング部170は、(現在時刻T−IPパケットの送信開始時刻t1)<(パケットスケジューリング部170からWi−Fiルータ10に当該IPパケットを伝送するために必要な時間r1+Wi−Fiルータ10からUE1に当該IPパケットを伝送するために必要な時間r2)を評価する(ステップS205)。
前記評価結果が真の場合、この場合は低遅延通信に係るIPパケットの送出がない時間帯であるので、パケットスケジューリング部170は、BE通信パケット用キュー160にIPパケットがあるかを判定し、ある場合には当該パケットをパケット送信部180に送信する(ステップS206〜S207)。前記評価結果が偽の場合、パケットスケジューリング部170は、映像系IPパケット用キュー140又は制御系IPパケット用キュー150からのIPパケット送信要求を受諾し、当該IPパケットをパケット送信部180に送信する(ステップS208)。
以上のパケットスケジューリングにより、結果として、SIRが良くない状態であるために低スループットとなる変調方式が適用されるセルエッジに在圏するUEが送信先となっている低遅延通信のIPパケットを優先的に伝送し、良好なSIRにより高スループットとなる変調方式が適用されるセル中心部に在圏するUEが送信先となっている低遅延通信のIPパケットを、低遅延通信を利用するサービスの要求時間に応じてキューイングすることになり、セルに在圏する全てのUEに対して、IPパケットに要求される遅延時間でIPパケットを伝送させることが可能となる。つまり、セルに在圏する全てのUEに対する遅延時間のジッタを平準化し、Wi−FiルータとUE間のスループットが異なるUE1に対して、要求される遅延時間が同じIPパケットであれば、同一の遅延時間を保証することが可能となる。つまり、同一サービスに加入するUEに対して同一の遅延時間を保証することが可能となる。
[実施形態2]
次に、既存のWi−Fiの上り方向の通信に本発明を適用した場合の実施形態を示す。
本実施形態では、IPパケットの送信元をUE、IPパケットの送信先をサーバとした上り通信を例として説明する。
本実施形態に係る低遅延通信のジッタ平準化システムは、実施形態1と同様に、ネットワーク構成における基地局の上位階梯、ここではWi−Fiルータ10の上位階梯であって、且つ、コアネットワーク20の下位階梯に中継装置101を配置する。UE1の通信相手先は、コアネットワーク20側に位置するサーバ2である。
図12に示すように、中継装置101は、パケット受信部111と、低遅延通信判別部121と、パケット分類部131と、1つの映像系IPパケット用キュー141と、制御系IPパケット用キュー151と、BE通信パケット用キュー161と、パケットスケジューリング部171と、パケット送信部181と、記憶部191とを備えている。
記憶部191には、(a)低遅延通信のQoSタイプと要求される遅延時間の関係を含む遅延要求情報と、(b)IPパケットのサイズと中継装置101からサーバ2までIPパケットを伝送するために要する時間の関係を含む伝送情報が、予めデータベースとして記憶されている。また、記憶部191は、後述のパケット分類部131が映像系IPパケット用キュー141又は制御系IPパケット用キュー151に格納した低遅延通信に係るIPパケットについて、その各種情報(以下格納IPパケット情報と言う。)を記憶する。格納IPパケット情報は、例えば、IPパケットの5タプル、送信開始時刻、QoSタイプ、データサイズの情報を含む。格納IPパケット情報は、当該IPパケットのヘッダに格納されている情報に基づく。
パケット受信部111は、UE1側からの上りパケットを受信し、低遅延通信判別部121に送信する。
低遅延通信判別部121は、低遅延通信のIPパケットとBE通信のIPパケットを区別する。低遅延通信判別部121は、低遅延通信のIPパケットの場合は、当該IPパケットをパケット分類部131に送信する。一方、BE通信のIPパケットの場合は、低遅延通信判別部121は、当該IPパケットをBE通信パケット用キュー161に送信する。低遅延通信のIPパケットとBE通信のIPパケットを区別は、IPパケットのヘッダに格納されている通信種別を示す情報を参照すればよい(図4参照)。また、低遅延通信判別部121は、パケット分類部131にパケットを送信すると同時に、格納IPパケット情報を記憶部191に格納する。
パケット分類部131は、低遅延通信のIPパケットについてさらに映像系と制御系にクラス分けする。このクラス分けはIPパケットのQoSクラスを参照すればよい。そして、パケット分類部131は、映像系パケットに関しては映像系IPパケット用キュー141にパケットを送信し、制御系IPパケットに関しては制御系IPパケット用キュー151に送信する。
映像系IPパケット用キュー141は、上りの映像系IPパケットを格納するキューである。制御系IPパケット用キュー151は、上りの制御系IPパケットを格納するキューである。BE通信パケット用キュー161は、BE通信に係る上りのIPパケットを格納するキューである。
パケットスケジューリング部171は、記憶部191に記憶されている格納IPパケット情報及び伝送情報を参照し、低遅延通信のIPパケットが送信元のUE1から送信先のサーバ2に伝送するのに要する時間が低遅延通信のIPパケットのQoSクラスで定められた要求時間となるタイミングで、低遅延通信のIPパケットが収容されている各キュー141又は151から低遅延通信のIPパケットを取り出し、パケット送信部181に送信する。また、パケットスケジューリング部171は、低遅延通信のIPパケットをパケット送信部181に送信しない時間帯には、BE通信パケット用キュー161からIPパケットを取り出し、パケット送信部181に送信する。
パケット送信部181は、パケットスケジューリング部171から渡されたIPパケットをコアネットワーク20に伝送する。
次に、本実施の形態に係る低遅延通信のジッタ平準化システムの動作例について図面を参照して説明する。まず、図13及び図14を参照してUE1からサーバ2に映像系IPパケットを伝送する処理例について説明する。
図13に示すように、映像系IPパケットは、UE1からWi−Fiルータ10を介して中継装置101のパケット受信部111に伝送され、さらにパケット受信部111から低遅延通信判別部121に伝送される(ステップS301〜S306)。低遅延通信判別部121は、当該IPパケットが低遅延通信に係るものであると判別して、当該IPパケットをパケット分類部131に送信するとともに、格納IPパケット情報を記憶部191に記憶する(S307〜S311)。当該IPパケットは映像系IPパケットなので、パケット分類部131は、当該IPパケットを映像系IPパケット用キュー141に格納する(ステップS312〜S313)。
図14に示すように、映像系IPパケット用キュー141は、パケットスケジューリング部171にIPパケットの送信要求を行う(ステップS314)。パケットスケジューリング部171は、記憶部191から当該IPパケットの格納IPパケット情報及び伝送情報を取得し、QoSクラスで定められた要求時間でサーバへの伝送完了可能なタイミングで送信要求を受諾する(ステップS315〜S317)。映像系IPパケット用キュー141は、当該IPパケットをパケットスケジューリング部171に伝送する(ステップS318〜S319)。そして、当該IPパケットは、パケットスケジューリング部171からパケット送信部181を介してサーバ2に伝送される(ステップS121〜S126)。
次に、図15及び図16を参照してUE1からサーバ2に制御系IPパケットを伝送する処理例について説明する。
図15に示すように、制御系IPパケットは、UE1からWi−Fiルータ10を介して中継装置101のパケット受信部111に伝送され、さらにパケット受信部111から低遅延通信判別部121に伝送される(ステップS351〜S356)。低遅延通信判別部121は、当該IPパケットが低遅延通信に係るものであると判別して、当該IPパケットをパケット分類部131に送信するとともに、格納IPパケット情報を記憶部191に記憶する(S357〜S361)。当該IPパケットは制御系IPパケットなので、パケット分類部131は、制御系IPパケット用キュー151に当該IPパケットを格納する(ステップS362〜S363)。
図16に示すように、制御系IPパケット用キュー151は、パケットスケジューリング部171にIPパケットの送信要求を行う(ステップS364)。パケットスケジューリング部171は、記憶部191から当該IPパケットの格納IPパケット情報及び伝送情報を取得し、QoSクラスで定められた要求時間でサーバへの伝送完了可能なタイミングで送信要求を受諾する(ステップS365〜S367)。制御系IPパケット用キュー151は、当該IPパケットをパケットスケジューリング部171に伝送する(ステップS368〜S369)。そして、当該IPパケットは、パケットスケジューリング部171からパケット送信部181を介してサーバ2に伝送される(ステップS370〜S371)。
以上のパケットスケジューリングにより、結果として、SIRが良くない状態であるために低スループットとなる変調方式が適用されるセルエッジに在圏するUEが送信元となっている低遅延通信のIPパケットを優先的に伝送し、良好なSIRにより高スループットとなる変調方式が適用されるセル中心部に在圏するUEが送信元となっている低遅延通信のIPパケットを、低遅延通信を利用するサービスの要求時間に応じてキューイングすることになり、セルに在圏する全てのUEが送信元となっている低遅延通信のIPパケットに対して、IPパケットに要求される遅延時間でIPパケットを送信先のサーバに伝送させることが可能となる。つまり、セルに在圏する全てのUEに対する遅延時間のジッタを平準化し、Wi−FiルータとUE間のスループットが異なるUEに対して、要求される遅延時間が同じIPパケットであれば、同一の遅延時間を保証することが可能となる。つまり、同一サービスに加入するUEに対して同一の遅延時間を保証することが可能となる。
[実施形態3]
既存のLTEの下り方向の通信に本発明を適用した場合の実施形態を示す。
本実施形態に係る低遅延通信のジッタ平準化システムは、図17に示すように、ネットワーク構成における基地局の上位階梯、ここではeNB(evolved Node B)11の上位階梯であって、且つ、コアネットワークであるEPC(Evolved Packet Core)21の下位階梯に中継装置102を配置する。UE1の通信相手先は、EPC21側に位置するサーバ2である。
本実施形態では、IPパケットの送信元をサーバ2、IPパケットの送信先をUE1とした下り通信を例として説明する。
図18に示すように、中継装置102は、パケット受信部112と、低遅延通信判別部122と、パケット分類部132と、複数の映像系IPパケット用キュー142と、制御系IPパケット用キュー152と、BE通信パケット用キュー162と、複数のパケットスケジューリング部172と、パケット送信部182と、記憶部192とを備えている。
記憶部192には、(a)送信先のUE1と適用する変調方式の組み合わせを示す変調方式情報と、(b)低遅延通信のQoSタイプと要求される遅延時間の関係を含む遅延要求情報と、(c)IPパケットのサイズと各変調方式が適用された場合に中継装置102からUE1までIPパケットを伝送するために要する時間の関係を含む伝送情報が、予めデータベースとして記憶されている。前記伝送情報は、中継装置102からeNB11までIPパケットを伝送するために要する時間と、各変調方式を用いてeNB11からUE1までIPパケットを伝送するために要する時間とを含む。また、記憶部192は、後述のパケット分類部132が映像系IPパケット用キュー142又は制御系IPパケット用キュー152に格納した低遅延通信に係るIPパケットについて、その各種情報(以下格納IPパケット情報と言う。)を記憶する。格納IPパケット情報は、例えば、IPパケットの5タプル、送信開始時刻、QoSタイプ、データサイズの情報を含む。格納IPパケット情報は、当該IPパケットのヘッダに格納されている情報に基づく。
パケット受信部112は、EPC21側からの下りパケットを受信し、低遅延通信判別部122に送信する。
低遅延通信判別部122は、低遅延通信のIPパケットとBE通信のIPパケットを区別する。低遅延通信判別部122は、低遅延通信のIPパケットの場合は、当該IPパケットをパケット分類部132に送信する。一方、BE通信のIPパケットの場合は、低遅延通信判別部122は、当該IPパケットをBE通信パケット用キュー162に送信する。低遅延通信のIPパケットとBE通信のIPパケットを区別は、IPパケットのヘッダに格納されている通信種別を示す情報を参照すればよい(図4参照)。また、低遅延通信判別部122は、パケット分類部132にパケットを送信すると同時に、格納IPパケット情報を記憶部192に格納する。
パケット分類部132は、低遅延通信のIPパケットについてさらに映像系と制御系にクラス分けする。このクラス分けはIPパケットのQoSクラスを参照すればよい。そして、パケット分類部132は、映像系パケットに関しては記憶部192に格納されている前記変調方式情報を参照し、対応する変調方式毎に用意した映像系IPパケット用キュー142にパケットを送信する。一方、制御系IPパケットに関してはデータサイズが小さいため、適用される変調方式によって伝送に要する時間が変わらないと考えられるので、全ての制御系IPパケットを制御系IPパケット用キュー152に送信する。
映像系IPパケット用キュー142は、下りの映像系IPパケットを格納するキューであり、変調方式に応じて複数設けられている。図18の例では、映像系IPパケット(変調方式1)用キュー、映像系IPパケット(変調方式2)用キュー、映像系IPパケット(変調方式n)用キューはそれぞれの変調方式、例えば64QAMで符号化率が2/3の方式を変調方式1、16QAMで符号化率が1/2の方式を変調方式2とした場合などにおいて、それぞれの変調方式に対応したキューであり、n種類の変調方式がある場合はn種類のキュー部を用意する。
制御系IPパケット用キュー152は、下りの制御系IPパケットを格納するキューである。BE通信パケット用キュー162は、BE通信に係る下りのIPパケットを格納するキューである。
本実施形態では発明の適用先がLTEであるため、パケットスケジューリング部172はBE通信パケット用キュー162を除くすべてのキュー142又は152に対して1:1となるように用意する。BE通信パケット用キュー192は、映像系IPパケット用キュー162に接続されているパケットスケジューリング部172に接続する。
各パケットスケジューリング部170は、記憶部192に記憶されている格納IPパケット情報及び伝送情報を参照し、低遅延通信のIPパケットが送信元のサーバ2から送信先のUE1に伝送するのに要する時間が低遅延通信のIPパケットのQoSクラスで定められた要求時間となるタイミングで、自身に接続されている低遅延通信のIPパケットが収容されている各キュー142又は152から低遅延通信のIPパケットを取り出し、パケット送信部182に送信する。
また、映像系IPパケット用キュー142に接続されているパケットスケジューリング部172は、低遅延通信のIPパケットをパケット送信部182に送信しない時間帯には、BE通信パケット用キュー162からIPパケットを取り出し、パケット送信部182に送信する。
パケット送信部182は、パケットスケジューリング部172から渡されたIPパケットをeNB11に伝送する。
eNB11は中継装置102から伝送されてきたIPパケットを、使用可能な無線リソースを用いてUE1に伝送する。したがって、eNB11としては、既存のIPパケット伝送に用いる機構をそのまま使用すれば良く、eNB11の個別更改は実施する必要がない。
次に、本実施の形態に係る低遅延通信のジッタ平準化システムの動作例について図面を参照して説明する。まず、図19及び図20を参照してサーバ2からUE1に映像系IPパケットを伝送する処理例について説明する。
図19に示すように、映像系IPパケットは、サーバ2から中継装置102のパケット受信部112に伝送され、さらにパケット受信部112から低遅延通信判別部122に伝送される(ステップS401〜S404)。低遅延通信判別部122は、当該IPパケットが低遅延通信に係るものであると判別して、当該IPパケットをパケット分類部132に送信するとともに、格納IPパケット情報を記憶部192に記憶する(S405〜S409)。パケット分類部132は、記憶部192から変調方式情報を取得し、格納先のキュー142又は152を判定し、映像系IPパケット用キュー142に当該IPパケットを格納する(ステップS410〜S414)。
図20に示すように、映像系IPパケット用キュー142は、パケットスケジューリング部172にIPパケットの送信要求を行う(ステップS415)。パケットスケジューリング部172は、記憶部192から当該IPパケットの格納IPパケット情報及び伝送情報を取得し、QoSクラスで定められた要求時間でUEへの伝送完了可能なタイミングで送信要求を受諾する(ステップS416〜S418)。映像系IPパケット用キュー142は、当該IPパケットをパケットスケジューリング部172に伝送する(ステップS419〜S420)。そして、当該IPパケットは、パケットスケジューリング部172からパケット送信部182・eNB11を介してUE1に伝送される(ステップS421〜S426)。
次に、図21及び図22を参照してサーバ2からUE1に制御系IPパケットを伝送する処理例について説明する。
図21に示すように、制御系IPパケットは、サーバ2から中継装置102のパケット受信部112に伝送され、さらにパケット受信部112から低遅延通信判別部122に伝送される(ステップS451〜S454)。低遅延通信判別部122は、当該IPパケットが低遅延通信に係るものであると判別して、当該IPパケットをパケット分類部132に送信するとともに、格納IPパケット情報を記憶部192に記憶する(S455〜S459)。当該IPパケットは制御系IPパケットなので、パケット分類部132は、制御系IPパケット用キュー152に当該IPパケットを格納する(ステップS460〜S461)。
図22に示すように、制御系IPパケット用キュー152は、パケットスケジューリング部172にIPパケットの送信要求を行う(ステップS462)。パケットスケジューリング部172は、記憶部192から当該IPパケットの格納IPパケット情報及び伝送情報を取得し、QoSクラスで定められた要求時間でUEへの伝送完了可能なタイミングで送信要求を受諾する(ステップS463〜S465)。制御系IPパケット用キュー152は、当該IPパケットをパケットスケジューリング部172に伝送する(ステップS466〜S467)。そして、当該IPパケットは、パケットスケジューリング部172からパケット送信部182・eNB11を介してUE1に伝送される(ステップS468〜S473)。
以上のパケットスケジューリングにより、結果として、SIRが良くない状態であるために低スループットとなる変調方式が適用されるセルエッジに在圏するUEが送信先となっている低遅延通信のIPパケットを優先的に伝送し、良好なSIRにより高スループットとなる変調方式が適用されるセル中心部に在圏するUEが送信先となっている低遅延通信のIPパケットを、低遅延通信を利用するサービスの要求時間に応じてキューイングすることになり、セルに在圏する全てのUEに対して、IPパケットに要求される遅延時間でIPパケットを伝送させることが可能となる。つまり、セルに在圏する全てのUEに対する遅延時間のジッタを平準化し、eNBとUE間のスループットが異なるUEに対して、要求される遅延時間が同じIPパケットであれば、同一の遅延時間を保証することが可能となる。つまり、同一サービスに加入するUEに対して同一の遅延時間を保証することが可能となる。
[実施形態4]
次に、既存のLTEの上り方向の通信に本発明を適用した場合の実施形態を示す。
本実施形態では、IPパケットの送信元をUE、IPパケットの送信先をサーバとした上り通信を例として説明する。
本実施形態に係る低遅延通信のジッタ平準化システムは、実施形態3と同様に、ネットワーク構成における基地局の上位階梯、ここではeNB11の上位階梯であって、且つ、EPC21の下位階梯に中継装置103を配置する。UE1の通信相手先は、EPC21側に位置するサーバ2である。
図23に示すように、中継装置103は、パケット受信部111と、低遅延通信判別部123と、パケット分類部133と、1つの映像系IPパケット用キュー143と、制御系IPパケット用キュー153と、BE通信パケット用キュー163と、2つのパケットスケジューリング部173と、パケット送信部183と、記憶部193とを備えている。
記憶部193には、(a)低遅延通信のQoSタイプと要求される遅延時間の関係を含む遅延要求情報と、(b)IPパケットのサイズと中継装置103からサーバ2までIPパケットを伝送するために要する時間の関係を含む伝送情報が、予めデータベースとして記憶されている。また、記憶部193は、後述のパケット分類部133が映像系IPパケット用キュー143又は制御系IPパケット用キュー153に格納した低遅延通信に係るIPパケットについて、その各種情報(以下格納IPパケット情報と言う。)を記憶する。格納IPパケット情報は、例えば、IPパケットの5タプル、送信開始時刻、QoSタイプ、データサイズの情報を含む。格納IPパケット情報は、当該IPパケットのヘッダに格納されている情報に基づく。
パケット受信部113は、UE1側からの上りパケットを受信し、低遅延通信判別部123に送信する。
低遅延通信判別部123は、低遅延通信のIPパケットとBE通信のIPパケットを区別する。低遅延通信判別部123は、低遅延通信のIPパケットの場合は、当該IPパケットをパケット分類部133に送信する。一方、BE通信のIPパケットの場合は、低遅延通信判別部123は、当該IPパケットをBE通信パケット用キュー163に送信する。低遅延通信のIPパケットとBE通信のIPパケットを区別は、IPパケットのヘッダに格納されている通信種別を示す情報を参照すればよい(図4参照)。また、低遅延通信判別部123は、パケット分類部133にパケットを送信すると同時に、格納IPパケット情報を記憶部193に格納する。
パケット分類部133は、低遅延通信のIPパケットについてさらに映像系と制御系にクラス分けする。このクラス分けはIPパケットのQoSクラスを参照すればよい。そして、パケット分類部133は、映像系パケットに関しては映像系IPパケット用キュー143にパケットを送信し、制御系IPパケットに関しては制御系IPパケット用キュー153に送信する。
映像系IPパケット用キュー143は、上りの映像系IPパケットを格納するキューである。制御系IPパケット用キュー153は、上りの制御系IPパケットを格納するキューである。BE通信パケット用キュー163は、BE通信に係る上りのIPパケットを格納するキューである。
本実施形態では発明の適用先がLTEであるため、パケットスケジューリング部173は映像系IPパケット用キュー143及びBE通信パケット用キュー163に接続されているものと、制御系IPパケット用キュー153に接続されているものを用意する。
各パケットスケジューリング部173は、記憶部193に記憶されている格納IPパケット情報及び伝送情報を参照し、低遅延通信のIPパケットが送信元のUE1から送信先のサーバ2に伝送するのに要する時間が低遅延通信のIPパケットのQoSクラスで定められた要求時間となるタイミングで、低遅延通信のIPパケットが収容されている各キュー143又は153から低遅延通信のIPパケットを取り出し、パケット送信部183に送信する。
また、BE通信パケット用キュー163が接続されているパケットスケジューリング部173は、低遅延通信のIPパケットをパケット送信部183に送信しない時間帯には、BE通信パケット用キュー163からIPパケットを取り出し、パケット送信部183に送信する。
パケット送信部183は、パケットスケジューリング部173から渡されたIPパケットをEPCに伝送する。
次に、本実施の形態に係る低遅延通信のジッタ平準化システムの動作例について図面を参照して説明する。まず、図24及び図25を参照してUE1からサーバ2に映像系IPパケットを伝送する処理例について説明する。
図24に示すように、映像系IPパケットは、UE1からeNB11を介して中継装置103のパケット受信部113に伝送され、さらにパケット受信部113から低遅延通信判別部123に伝送される(ステップ5301〜S506)。低遅延通信判別部123は、当該IPパケットが低遅延通信に係るものであると判別して、当該IPパケットをパケット分類部133に送信するとともに、格納IPパケット情報を記憶部193に記憶する(S507〜S511)。当該IPパケットは映像系IPパケットなので、パケット分類部133は、当該IPパケットを映像系IPパケット用キュー143に格納する(ステップS512〜S513)。
図25に示すように、映像系IPパケット用キュー143は、パケットスケジューリング部173にIPパケットの送信要求を行う(ステップS514)。パケットスケジューリング部173は、記憶部193から当該IPパケットの格納IPパケット情報及び伝送情報を取得し、QoSクラスで定められた要求時間でサーバへの伝送完了可能なタイミングで送信要求を受諾する(ステップS515〜S517)。映像系IPパケット用キュー143は、当該IPパケットをパケットスケジューリング部173に伝送する(ステップS518〜S519)。そして、当該IPパケットは、パケットスケジューリング部173からパケット送信部183を介してサーバ2に伝送される(ステップS521〜S526)。
次に、図26及び図27を参照してUE1からサーバ2に制御系IPパケットを伝送する処理例について説明する。
図26に示すように、制御系IPパケットは、UE1からeNB11を介して中継装置103のパケット受信部113に伝送され、さらにパケット受信部113から低遅延通信判別部123に伝送される(ステップS551〜S556)。低遅延通信判別部123は、当該IPパケットが低遅延通信に係るものであると判別して、当該IPパケットをパケット分類部133に送信するとともに、格納IPパケット情報を記憶部193に記憶する(S557〜S561)。当該IPパケットは制御系IPパケットなので、パケット分類部133は、制御系IPパケット用キュー153に当該IPパケットを格納する(ステップS562〜S563)。
図27に示すように、制御系IPパケット用キュー153は、パケットスケジューリング部173にIPパケットの送信要求を行う(ステップS564)。パケットスケジューリング部173は、記憶部193から当該IPパケットの格納IPパケット情報及び伝送情報を取得し、QoSクラスで定められた要求時間でサーバへの伝送完了可能なタイミングで送信要求を受諾する(ステップS565〜S567)。制御系IPパケット用キュー153は、当該IPパケットをパケットスケジューリング部173に伝送する(ステップS568〜S569)。そして、当該IPパケットは、パケットスケジューリング部173からパケット送信部183を介してサーバ2に伝送される(ステップS570〜S571)。
以上のパケットスケジューリングにより、結果として、SIRが良くない状態であるために低スループットとなる変調方式が適用されるセルエッジに在圏するUEが送信元となっている低遅延通信のIPパケットを優先的に伝送し、良好なSIRにより高スループットとなる変調方式が適用されるセル中心部に在圏するUEが送信元となっている低遅延通信のIPパケットを、低遅延通信を利用するサービスの要求時間に応じてキューイングすることになり、セルに在圏する全てのUEが送信元となっている低遅延通信のIPパケットに対して、IPパケットに要求される遅延時間でIPパケットを送信先のサーバに伝送させることが可能となる。つまり、セルに在圏する全てのUEに対する遅延時間のジッタを平準化し、eNBとUE間のスループットが異なるUEに対して、要求される遅延時間が同じIPパケットであれば、同一の遅延時間を保証することが可能となる。つまり、同一サービスに加入するUEに対して同一の遅延時間を保証することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記実施形態1及び2ではアクセス回線としてWi−Fi規格の無線LANを用いた場合について詳述し、上記実施形態3及び4ではアクセス回線として広域無線通信網であるLTEを用いたが、他の無線方式のアクセス回線であっても本発明を実施することができる。
また、上記実施の形態では、UE1として映像信号を送受信する端末を例示したが、他の端末であっても本発明を実施することができる。
また、上記実施の形態では、低遅延通信のサービスクラスとして、映像系IPパケットの伝送で用いる第1のサービスクラスと、制御系IPパケットの伝送で用いる第2のサービスクラスの2つを提供するものとし、前記第1のサービスクラスのパケットについて本願発明に係るパケットスケジューリング技術を適用していたが、第2のサービスクラスを省略して単一のサービスクラスとしてもよい。さらに、低遅延通信サービスクラスとして、第3、第4、第5…のサービスクラスを提供するものとしてもよい。この場合、必要に応じて任意のサービスクラスに本願発明に係るパケットスケジューリング技術を適用することができる。
また、上記実施の形態では、低遅延通信に係る下りの映像系IPパケットを格納するキューをその伝送時間に対応して複数設けるための形態として、伝送時間と密接な関係性を有する無線アクセス区間における変調方式による区分けしていたが、他のパラメータによる区分けを行ってもよいし、直接的に伝送時間による区分けとしてもよい。
また、上記実施の形態では、通信プロトコルとしてIPについて例示したが他のプロトコルであっても本発明を実施できる。
1…UE
2…サーバ
10…Wi−Fiルータ
11…eNB
20…コアネットワーク
21…EPC
100,101,102,103…中継装置
110,111,112,113…パケット受信部
120,121,122,123…低遅延通信判別部
130,131,132,133…パケット分類部
140,141,142,143…映像系IPパケット用キュー
150,151,152,153…制御系IPパケット用キュー
160,161,162,163…BE通信パケット用キュー
170,171,172,173…パケットスケジューリング部
180,181,182,183…パケット送信部

Claims (8)

  1. 無線アクセス回線により無線通信端末を収容する基地局と当該基地局を収容するコアネットワークとを備えたネットワークにおいて、前記無線通信端末に提供する低遅延通信サービスに係るトラヒックの無線アクセス区間で生じるジッタを平準化するジッタ平準化システムであって、
    前記基地局と前記無線通信端末の通信相手先サーバとの間に配置した中継装置を備え、
    前記中継装置は、
    中継装置から無線通信端末までの下りのパケットの伝送時間に対応して設けられ低遅延通信に係る下りのパケットを格納する複数の第1の下りパケットキューと、
    低遅延通信に係る下りのパケットを当該パケットの送信先の無線通信端末への伝送時間に対応する第1の下りパケットキューの何れかに送信する下りパケット分類部と、
    パケットの遅延要求を満たすように前記第1の下りパケットキューからパケットを取り出す下りパケットスケジューリング部とを備えた
    ことを特徴とする低遅延通信のジッタ平準化システム。
  2. 前記中継装置は、
    前記無線通信端末と当該無線通信端末の無線アクセス回線で用いられる変調方式との対応関係を含む変調方式情報と、各変調方式による中継装置と無線通信端末との間の伝送時間を含む伝送情報とを予め記憶した記憶部を備え、
    前記複数の第1の下りパケットキューは、前記各変調方式に対応して設けられ、
    前記下りパケット分類部は、前記記憶部の対応関係情報に基づき低遅延通信に係る下りのパケットを当該パケットの送信先の無線通信端末に対応する変調方式に分類し、分類した変調方式に対応する第1の下りパケットキューの何れかに送信し、
    前記パケットスケジューリング部は、前記記憶部の伝送情報に基づきパケットの遅延要求を満たすように前記第1の下りパケットキューからパケットを取り出す
    ことを特徴とする請求項1記載の低遅延通信のジッタ平準化システム。
  3. 前記低遅延通信サービスは第1のサービスクラス及び第2サービスクラスを提供するものであり、
    前記複数の第1の下りパケットキューは、第1のサービスクラスに係るパケットを格納し、
    前記中継装置は、第2のサービスクラスに係る下りのパケットを格納する第2の下りパケットキューを備え、
    前記下りパケット分類部は、パケットのヘッダに格納されている低遅延通信サービスのサービスクラス情報に基づき、第1のサービスクラスの場合には第1の下りパケットキューの何れかにパケットを送信するとともに、第2のサービスクラスの場合には前記第2の下りパケットキューにパケットを送信する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の低遅延通信のジッタ平準化システム。
  4. 前記中継装置は、
    ベストエフォート通信に係る下りのパケットを格納する第3の下りパケットキューと、
    コアネットワーク側から受信した下りのパケットを、当該パケットのヘッダに格納されている低遅延通信又はベストエフォート通信の何れかを示す識別情報に基づき、低遅延通信の場合にはパケットを前記下りパケット分類部に送信し、ベストエフォート通信の場合にはパケットを前記第3の下りパケットキューに送信する下り通信種別判定部とを備え、
    前記下りパケットスケジューリング部は、低遅延通信に係るパケットを取り出さない時間帯に前記第3の下りパケットキューからパケットを取り出す
    ことを特徴とする請求項1乃至3何れか1項に記載の低遅延通信のジッタ平準化システム。
  5. 前記中継装置は、
    中継装置と無線通信端末の通信相手先サーバとの間の伝送時間を含む伝送情報を記憶する記憶部と、
    低遅延通信に係る上りのパケットを格納する第1の上りパケットキューと、
    前記記憶部の伝送情報に基づきパケットの遅延要求を満たすように前記第1の上りパケットキューからパケットを取り出す上りパケットスケジュール部とを備えた
    ことを特徴とする請求項1乃至4何れか1項に記載の低遅延通信のジッタ平準化システム。
  6. 前記低遅延通信サービスは第1のサービスクラス及び第2サービスクラスを提供するものであり、
    前記第1の上りパケットキューは、第1のサービスクラスに係るパケットを格納し、
    前記中継装置は、
    第2のサービスクラスに係る上りのパケットを格納する第2の上りパケットキューと、
    低遅延通信に係る上りのパケットのヘッダに格納されている低遅延通信サービスのサービスクラス情報に基づき、第1のサービスクラスの場合には第1の上りパケットキューにパケットを送信するとともに、第2のサービスクラスの場合には前記第2の上りパケットキューにパケットを送信する上りパケット分類部とを備えた
    ことを特徴とする請求項5記載の低遅延通信のジッタ平準化システム。
  7. 前記中継装置は、
    ベストエフォート通信に係る上りのパケットを格納する第3の上りパケットキューと、
    無線通信端末側から受信した上りのパケットを、当該パケットのヘッダに格納されている低遅延通信又はベストエフォート通信の何れかを示す識別情報に基づき、低遅延通信の場合にはパケットを前記上りパケット分類部に送信し、ベストエフォート通信の場合にはパケットを前記第3の上りパケットキューに送信する下り通信種別判定部とを備え、
    前記上りパケットスケジューリング部は、低遅延通信に係るパケットを取り出さない時間帯に前記第3の上りパケットキューからパケットを取り出す
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の低遅延通信のジッタ平準化システム。
  8. 無線アクセス回線により無線通信端末を収容する基地局と当該基地局を収容するコアネットワークとを備えたネットワークにおいて、前記無線通信端末に提供する低遅延通信サービスに係るトラヒックの無線アクセス区間で生じるジッタを平準化するジッタ平準化方法であって、
    前記基地局と前記無線通信端末の通信相手先サーバとの間に中継装置を配置するとともに、前記中継装置に当該中継装置から無線通信端末までの下りのパケットの伝送時間に対応した低遅延通信に係る下りのパケットを格納する複数の第1の下りパケットキューを設け、
    前記中継装置のパケット分類部が、低遅延通信に係る下りのパケットを、当該パケットの送信先の無線通信端末への伝送時間に対応する第1の下りパケットキューの何れかに送信し、
    前記中継装置の下りパケットスケジューリング部が、パケットの遅延要求を満たすように前記第1の下りパケットキューからパケットを取り出す
    ことを特徴とする低遅延通信のジッタ平準化方法。
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