JP2018122814A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Masayasu Mizobuchi
真康 溝渕
智司 久下
Tomoji Kuge
智司 久下
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Abstract

【課題】クラッチの応答時間を精度よく推定することのできる車両の制御装置を提供する。【解決手段】エンジンとモータとの間にクラッチを有し、このクラッチを係合状態にしてエンジンをモータにより始動する車両を制御するための制御装置であって、この制御装置は、エンジンの無負荷運転時において、係合状態のクラッチを解放して解放状態にする制御と、クラッチの解放から所定時間が経過する間、モータの回転数をエンジンの回転数よりも低い第1の回転数に維持するようにモータを駆動する制御と、前記所定時間の経過後に再係合を開始してクラッチを係合状態にするとともに、この再係合の開始からモータの回転数が第2の回転数に上昇するまでの応答時間を算出する制御と、前記所定時間と算出された応答時間とを対応づけて記憶する制御と、を含むクラッチ応答時間の学習制御を、前記所定時間の値を変更しつつ複数回実施するように構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、車両の制御装置に関し、特に、1モータタイプのハイブリッド車両において、モータの動力のみによるEV走行中に、エンジン始動要求があった場合、エンジンとその下流側に配されたモータとの間に設けられたクラッチを係合させることでエンジンを走行用のモータによって始動する車両の制御装置に関する。
従来、走行のための動力源として、エンジンに加えて1つのモータを搭載した、所謂1モータタイプのハイブリッド車両が知られている。その一例として、例えば、特許文献1には、エンジンと、その動力伝達経路の下流側に配された1つのモータと、を備えたハイブリッド車両が開示されている。このハイブリッド車両においては、エンジンとモータとの間に、エンジンの出力軸とモータの回転軸とを解放可能に連結するクラッチが設けられ、モータの出力する動力のみによって走行するEV走行中にエンジン始動要求があった場合は、そのクラッチを係合させることでエンジンを走行用のモータによって始動可能としている。
そして、この従来のハイブリッド車両では、モータによってエンジンを始動する際、クラッチの係合するタイミングに合わせて、当該モータから出力されるトルクを、エンジンの始動に必要とするトルク(モータリングトルク)の分だけ増大させるようにしている。これにより、モータからは走行に必要なトルクにモータリングトルクを加えた分のトルクが出力されるようになるので、走行中の車両でのエンジン始動による駆動力の低下に起因するショックの発生が軽減される。
特開2002−27611号公報
ところで、従来のハイブリッド車両では、ショック発生の軽減のため、エンジンを始動する際に、モータの出力トルクを増大させるタイミングと、クラッチの係合のタイミングとを合わせるようにしているが、これを正確に合わせるには、係合を指示してから実際にクラッチが係合してトルクを伝達可能となるまでの時間(応答時間)を考慮する必要がある。しかし、このクラッチの応答時間は、クラッチが油圧制御式の場合には、その作動油室(クラッチパック)内に存在するオイルの量によって変化し、また、クラッチパック内のオイルの量(オイル残量)は、前回のクラッチの解放からの経過時間によって相違する。そのため、次に係合の指示を出すタイミングによってはそのオイル残量が異なるため、クラッチの応答時間が変化してしまうが、従来のハイブリッド車両では、この点についての考慮はされておらず、改善の余地があった。
よって、本発明の目的は、クラッチの応答時間を精度よく推定することのできる車両の制御装置を提供することにある。
本発明に係る車両の制御装置は、第1の動力源としてのエンジンと、前記エンジンの下流側に設けられて前記エンジンの始動も可能とする第2の動力源としてのモータと、前記エンジンと前記モータとの間の動力伝達経路に設けられて前記動力伝達経路における動力の伝達を可能とする係合状態と、前記動力の伝達を遮断する解放状態との何れかとなるように制御されるクラッチと、を備え、前記クラッチを係合状態にして、前記エンジンを前記モータによって始動する車両を制御するための制御装置である。この制御装置は、前記エンジンの無負荷運転時において、前記係合状態のクラッチを解放して解放状態にする制御と、前記クラッチの解放から所定時間が経過する間、前記モータの回転数を前記エンジンの回転数よりも低い第1の回転数に維持するように前記モータを駆動する制御と、前記所定時間の経過後に前記クラッチの再係合を開始して前記クラッチを係合状態にするとともに、その再係合の開始から前記モータの回転数が第2の回転数に上昇するまでの応答時間を算出する制御と、前記所定時間と算出された前記応答時間とを対応づけて記憶する制御と、を含むクラッチ応答時間の学習制御を、前記所定時間の値を変更しつつ複数回実施するように構成されていることを特徴としている。
本発明に係る車両の制御装置では、エンジンの無負荷運転時において、クラッチ応答時間の学習制御を実施することにより、値の異なる所定時間と、この所定時間経過後のクラッチの再係合の開始からその再係合によってモータの回転数が第2の回転数に上昇するまでの応答時間と、のペア情報が複数記憶される。
このうちの所定時間は、クラッチに対する前回の解放指示から次の係合指示が行われるまでの経過時間に相当し、クラッチパック内のオイル残量と相関する情報であり、一方、その所定時間に対応づけられた応答時間は、当該所定時間経過後のクラッチに対する次の係合指示から実際にクラッチが係合したと判断されるまでの経過時間の実測値である。
従って、本発明の車両の制御装置によれば、クラッチの応答時間を精度よく推定することができるようになる。
本発明の一実施形態に係る車両の構成を示す模式図である。 車両に備えられた制御装置(ECU)の構成図である。 制御装置(ECU)が実行するクラッチ応答時間の学習制御の処理を説明するためのフローチャートである。 クラッチ応答時間の学習制御での制御手順を示すタイムチャートである。 応答時間推定マップの例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る車両の構成を示す模式図である。なお、本実施形態の車両には、本発明を適用した制御装置が備えられている。また、同図において、実線は動力の伝達経路を示し、破線は作動油の供給経路を示している。
図1に示すとおり、本実施形態の車両1は、所謂1モータタイプのハイブリッド車両であり、この車両1には、第1の動力源としての内燃機関(以下、エンジンと称す。)12と、第2の動力源としての回転電機(以下、モータと称す。)16とが備えられている。なお、モータ16は、エンジン12の下流側、即ち、動力伝達経路における車輪(駆動輪W)側に設けられている。
エンジン12は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの内燃機関である。このエンジン12の出力軸であるクランクシャフト13は、エンジン切り離しクラッチ14(本発明のクラッチに相当)を介して、モータ16の回転軸17における軸端17a側に解放可能に連結されている。そのため、エンジン切り離しクラッチ14が係合状態にされると、エンジン12とモータ16とが直列に連結されるようになっている。モータ16は、例えば、三相交流回転電機であり、不図示のバッテリから電力の供給を受けて、車両1を走行させるための動力を発生する。このモータ16は、電力を発電する発電機として、また、エンジン12を始動させるスタータとしても機能する。
エンジン切り離しクラッチ14は、エンジン12とモータ16との間の動力の伝達状態を切り換えるための装置であり、作動油が供給されることによって、動力を伝達可能な係合状態と、動力を遮断する解放状態とのいずれかとなるように作動する。なお、エンジン切り離しクラッチ14には、特許文献1にも示されるように、多板式の摩擦クラッチなどを用いることができる。
動力源としてのエンジン12とモータ16との下流側には、変速機30が備えられている。そして、モータ16と変速機30との間には、トルクコンバータ20が設けられている。トルクコンバータ20は、モータ16の回転軸17における軸端17b側に連結されて動力が入力されるポンプインペラ20aと、変速機30の入力軸31に連結されて動力を出力するタービンランナ20bと、これらの間に設けられてワンウェイクラッチを備えるステータ20cと、によって構成されている。このトルクコンバータ20には、ロックアップクラッチ22が設けられている。ロックアップクラッチ22は、作動油が供給されることによって作動し、係合状態と解放状態との間の任意の状態に制御され得る。ロックアップクラッチ22が係合状態にされると、トルクコンバータ20内に充填された作動油を介さずに、エンジン12および/またはモータ16の動力が変速機30に直接伝達されるようになる。
変速機30は、有段の自動変速機として構成されており、各変速段の変速比を形成する歯車機構、および当該機構に含まれる回転要素の係合または解放を行うクラッチやブレーキなどの摩擦係合要素を備えている(何れも不図示)。変速機30のこれらの摩擦係合要素は、作動油が供給されることによって作動する。ここで、不図示のシフトレバーは、運転者によって、P(パーキング)、N(ニュートラル)、D(ドライブ)、R(リバース)を含む複数のレンジのうちのいずれかに選択的に位置づけられる。そして、そのシフトレバーの位置に応じて、変速機30の摩擦係合要素が、それぞれ係合状態または解放状態に作動させられる。例えば、シフトレバーがD(ドライブ)レンジに位置づけられた場合には、変速機30では、複数の変速段のうちから所定の変速段の変速比が形成されるように摩擦係合要素が作動させられ、例えば車両の停車中から発進にかけては前進1速段が選択されてその変速比が形成される。また、例えば、シフトレバーがN(ニュートラル)レンジやP(パーキング)レンジに位置づけられた場合には、変速機30では、動力源からの動力を駆動輪Wへ伝達しない動力遮断状態となるように摩擦係合要素が作動させられる。なお、変速機30は、無段の自動変速機で構成してもよい。
そして、変速機30の出力軸(不図示)は、プロペラシャフト33の一端に連結されており、さらに、このプロペラシャフト33の他端には終減速機40が接続され、その終減速機40を介して駆動輪Wが接続されている。
本実施形態の車両1では、このような動力伝達系の構成により、動力源から回転軸17を介して出力された動力が、変速機30により所定の変速比で変速されてプロペラシャフト33に伝達され、このプロペラシャフト33に伝達された動力が終減速機40を介して駆動輪Wに伝達されることで車両が走行するようになっている。
次に、本実施形態の車両に備えられた制御装置の構成について、図2を参照して説明する。
図2に示すとおり、車両1には、エンジン12、モータ(回転電機)16、変速機30、油圧装置50、ポンプ駆動モータ56、エンジン切り離しクラッチ14、ロックアップクラッチ22、などの作動を制御するための制御装置として、電子制御ユニット(ECU)60が備えられている。このECU60が、本発明を適用した車両の制御装置に相当する。ECU60は、コンピュータとして構成されており、マイクロプロセッサ(CPU)を備え、そのCPUにはバスを介してROM、RAMおよびI/Oポート(何れも不図示)が接続されている。ROMには制御プログラムや各種マップデータ等が格納されている。CPUは、バスを介してそれら格納された情報をROMから取得することができる。RAMにはCPUによる演算データ等が一時的に格納される。CPUは、バスを介してRAMにアクセスし、演算データ等の情報の格納と取得を行うことができる。またCPUには、I/Oポートを介して、車両1に設けられた各種のセンサから車両の状態を示す検出信号が入力される。また、CPUは、I/Oポートを介して不図示のアクチュエータを作動させることで、エンジン12、モータ16、変速機30、油圧装置50、ポンプ駆動モータ56などの作動を制御することができる。なお、エンジン切り離しクラッチ14やロックアップクラッチ22の係合/解放状態の制御は、CPUが、油圧装置50やポンプ駆動モータ56などの作動を制御して車両の必要各部に作動油を供給させることによって行う。
ECU60に接続されるセンサとして、車両1には、エンジン12の出力軸であるクランクシャフト13の回転角を検出するクランク角センサ61、モータ16の回転軸17の回転数(モータ回転数)を検出するMG回転数センサ62、変速機30の入力軸31の回転数を検出する入力軸回転数センサ63、等が設けられている。なお、クランク角センサ61は、クランクシャフト13の回転数(エンジン回転数)を検出するエンジン回転数センサとしても機能する。また、車両1には、運転者により操作されるアクセルペダルの踏み込み量(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ64、車速を検出する車速センサ65、スロットルバルブのスロットル開度を検出するスロットル開度センサ66、等が設けられている。さらに、車両1には、運転者により操作されるブレーキペダルの状態に応じてON/OFF状態が切り替わるブレーキスイッチ67、シフトレバーの位置(選択されているレンジ)を検出するシフトポジションセンサ68、バッテリ残量を検出するバッテリセンサ69、等も設けられている。
次に、車両1に備えられた油圧装置50について、図1を再び参照して説明する。
図1に示すとおり、油圧装置50は、機械式オイルポンプ(MOP)52と電動オイルポンプ(EOP)54との2種類のオイルポンプを備えている。なお、図1では、油圧装置50の構成要素の圧力制御弁や流量制御弁などの図示を省略している。油圧装置50は、これら2種類のオイルポンプを供給源として、作動油を、車両1の制御装置であるECU60からの制御信号に基づき車両1の各部(例えば、エンジン切り離しクラッチ14、トルクコンバータ20、ロックアップクラッチ22、変速機30の摩擦係合要素、など)に所定の油圧で供給(圧送)するように構成されている。MOP52は、動力源としてのエンジン12および/またはモータ16から出力される動力によって作動する。本実施形態では、MOP52は、トルクコンバータ20のポンプインペラ20aに連結され、動力源から回転軸17を介して出力される動力によるポンプインペラ20aの回転に伴って作動するように構成されている。一方、EOP54は、動力源からの動力とは関係無く、制御装置であるECU60からの制御信号に基づいて動作するポンプ駆動モータ56の駆動力によって作動する。MOP52およびEOP54は、いずれも、不図示のオイルパンに貯留されたオイルを不図示のストレーナによって吸引し、その吸引したオイルを作動油として車両の各部に供給するように構成されている。なお、本実施形態では、EOP54は、エンジン12およびモータ16が停止状態にされている場合など、作動油がMOP52から供給されない場合に作動するように構成されている。
上記のように構成された本実施形態の車両1では、車両の発進時や低速走行時には、エンジン切り離しクラッチ14が解放状態にされるとともに、エンジン12が停止状態とされ、モータ16の動力のみが駆動輪Wに伝達されるようになる。つまり、車両1は、モータ16の動力のみによって走行するEV走行を行うようになる。この際、モータ16は、不図示のバッテリから電力の供給を受けて動力を発生する。そして、車両の走行速度が一定車速を超えた、即ち、モータ16の動力のみによって走行可能な速度の上限を超えた時には、車両1では、エンジン始動要求が発生することから、エンジン切り離しクラッチ14が係合状態にされ、これによりエンジン12がモータ16によるクランキングによって始動される。エンジン12の始動後は、車両1では、エンジン12のみ、またはエンジン12とモータ16との双方の動力が駆動輪Wに伝達されるようになる。この際、モータ16は、バッテリの充電状態により、エンジン12の動力によって発電する状態と、バッテリから供給される電力によって動力を発生する状態と、のいずれにもなり得る。また、車両の減速時には、車両1では、エンジン切り離しクラッチ14が解放状態にされるとともに、エンジン12が停止状態とされ、モータ16は、駆動輪Wの回転が動力伝達経路の下流側から伝達されることにより回転駆動されて発電する状態となる。このモータ16の発電した電力はバッテリに蓄えられる。また、車両の停止時には、車両1では、エンジン12およびモータ16はいずれも停止状態とされ、エンジン切り離しクラッチ14も解放状態にされる。
ところで、本実施形態の車両1では、車両のEV走行中にエンジン12を始動する場合、エンジン始動による駆動力の低下に起因するショックの発生を軽減するために、車両の走行に必要なトルクにモータリングトルクを加えた分のトルクがモータ16から出力されるように当該モータ16を制御するようにしている。しかし、そのショックの発生を軽減するには、さらに、エンジンを始動する際、エンジン切り離しクラッチ14が、係合指示(油圧指示)の後に実際に係合して(エンジン12に対してモータ16から出力される)トルクを伝達可能となるタイミングと、モータ16の出力トルクを増大させるタイミングとを合わせる必要がある。そして、そのタイミングを合わせるためには、既述のとおり、エンジン切り離しクラッチ14のクラッチパック(作動油室)内のオイル残量によって変化するクラッチの応答時間を精度よく推定することが必要となる。
そこで、本実施形態の車両1では、エンジン切り離しクラッチ14の応答時間を推定可能とするために、車両の制御装置であるECU60が、図3のフローチャートに示す「クラッチ応答時間の学習制御」の処理を実行する。
なお、クラッチ応答時間の学習制御の処理は、エンジン12が無負荷運転状態とされているときに実施する必要があることから、本実施形態では、この学習制御の処理を、変速機30が駆動輪Wへの(動力源からの)動力の伝達を遮断した状態とされているときに実行するようにしている。即ち、この学習制御の処理は、例えば、運転者の操作によりシフトレバーがN(ニュートラル)レンジやP(パーキング)レンジに位置づけられた場合などのように、変速機30が動力遮断状態とされているときに実行される。
また、その実施のための条件から、このクラッチ応答時間の学習制御の処理を実行するときにエンジン12が停止状態である場合には、ECU60は、先ず、モータ16を用いてエンジン12の始動を行うために、エンジン切り離しクラッチ14を係合させた状態にする。具体的には、ECU60は、バッテリ(不図示)の電力をポンプ駆動モータ56に供給し、当該ポンプ駆動モータ56の作動を制御することによりEOP54を作動させるとともに、そのEOP54を供給源とし、油圧装置50を制御して圧力制御弁(不図示)等を作動させることにより、作動油をエンジン切り離しクラッチ14に所定の油圧で供給する。そして、ECU60は、エンジン切り離しクラッチ14の制御ソレノイドバルブ(不図示)の作動を制御して係合を指示(油圧指示)することにより、エンジン切り離しクラッチ14を係合させた状態とする。つまり、この制御ソレノイドバルブの作動によりエンジン切り離しクラッチ14のクラッチパック内の油圧が変化(上昇)することで不図示のピストンが作動を開始し、これによりエンジン切り離しクラッチ14の入力側摩擦部材と出力側摩擦部材と(何れも不図示)が連結させられることによってエンジン切り離しクラッチ14が係合状態とされる。次に、ECU60は、バッテリの電力をモータ16に供給して当該モータ16をスタータとして駆動する。この駆動により出力されるモータ16からの動力によってエンジン12が回転駆動(クランキング)され、そのエンジン回転数が上昇させられる。そして、ECU60は、エンジン回転数が初爆可能な回転数に達したら、燃料噴射やプラグ点火などの始動制御を行って燃焼作動させることによりエンジン12を始動する。
エンジンの始動が完了すると、ECU60は、図3のクラッチ応答時間の学習制御の処理を開始する。即ち、ECU60は、ステップS1において、クラッチ応答時間の学習制御の処理の終了を判定するために用いる変数「CNT」の値を「1(初期値)」に設定する。
次に、ステップS2において、ECU60は、エンジン12を、無負荷運転状態とするように制御する。この際、モータ16は、エンジン切り離しクラッチ14が係合状態とされているため、エンジン12と一体に回転する。なお、この無負荷運転状態である場合のエンジン12のエンジン回転数を、以下ではアイドル回転数と称す。
ここで、クラッチ応答時間の学習制御での制御手順を示すタイムチャートを図4に示す。本ステップS2の処理は図4に示した「S」の時点で行われる。つまり、この「S」以降は、エンジン12が無負荷運転状態とされて、そのエンジン回転数がアイドル回転数に維持されるようになる。また、この時点ではエンジン切り離しクラッチ14が係合状態とされているため、そのクラッチパック内の油圧(クラッチ油圧)は係合油圧まで上昇している。
次に、ステップS3において、ECU60は、制御ソレノイドバルブの作動を制御して解放を指示することにより、エンジン切り離しクラッチ14を解放状態とする。この制御ソレノイドバルブの作動によりクラッチパック内の油圧が減圧されてピストンが元の位置側に移動することによりエンジン切り離しクラッチ14の入力側摩擦部材と出力側摩擦部材とが切り離されることによってエンジン切り離しクラッチ14が解放状態とされる。
なお、本ステップS3の処理は図4の「T」の時点で行われる。つまり、エンジン切り離しクラッチ14の解放が指示されて、この「T」以降は、エンジン切り離しクラッチ14が解放状態とされ、そのクラッチ油圧がゼロ「0」になる。
次に、ステップS4において、ECU60は、エンジン切り離しクラッチ14の解放の指示から所定時間が経過する間、モータ16の回転軸17の回転数(モータ回転数)をエンジン12の出力軸であるクランクシャフト13の回転数(エンジン回転数)よりも低い第1の回転数に維持するように、当該モータ16に対してフィードバック制御を行う。この場合、モータ回転数は、アイドル回転数よりも低い第1の回転数に維持される。
なお、本ステップS4の処理は、図4の「T」の時点でのエンジン切り離しクラッチ14に対する解放指示に続いて行われる。つまり、その解放指示から、所定時間(図4での時間A)の経過後となる「U」の時点までの間は、モータ回転数がエンジン回転数よりも低い第1の回転数に維持されるようになる。
次に、ステップS5において、ECU60は、その所定時間の経過後に係合を指示することによりエンジン切り離しクラッチ14の再係合を開始して当該エンジン切り離しクラッチ14を再び係合させた状態にする。この際、ECU60は、上記で実施のモータ16に対するフィードバック制御を停止する。
なお、本ステップS5の処理は図4の「U」の時点で行われる。つまり、エンジン切り離しクラッチ14の係合(再係合)が指示されて、この「U」以降は、エンジン切り離しクラッチ14を係合状態とすべく、そのクラッチ油圧が係合油圧に向かって上昇させられる。
次に、ステップS6において、ECU60は、上記のエンジン切り離しクラッチ14の再係合の開始からモータ回転数(モータ16の回転軸17の回転数)が第2の回転数に上昇するまでの経過時間について計測した値を、クラッチの応答時間として算出する。この計測は、ECU60が制御ソレノイドバルブの作動を制御してエンジン切り離しクラッチ14の係合(再係合)を指示した時点から開始されている。
なお、本ステップS6の処理は図4の「V」の時点で行われる。つまり、エンジン切り離しクラッチ14に対して再係合を指示した「U」の時点からモータ回転数が第2の回転数に上昇したことが検出される「V」の時点までの経過時間について計測した値(図4での時間B)がクラッチの応答時間として算出される。この「U」から「V」までの間は、モータ16に対するフィードバック制御が停止される。
次に、ステップS7において、ECU60は、上記の所定時間とステップS6で算出したクラッチの応答時間とを対応づけてRAMなどの記憶装置に記録する。なお、所定時間は、エンジン切り離しクラッチ14の前回の解放指示(図4での「T」)から次の係合指示がされる(図4での「U」)までの経過時間(図4での時間A)に相当し、クラッチパック内のオイル残量と相関する情報である。一方、クラッチの応答時間は、その所定時間(図4での時間A)の経過後に、エンジン切り離しクラッチ14に対して当該次の係合を指示して(図4での「U」)から実際にエンジン切り離しクラッチ14が係合したと判断される(図4での「V」)までの経過時間(図4での時間B)の実測値情報である。そのため、RAMなどに記憶されたこれらの情報を利用することで、エンジン切り離しクラッチ14のクラッチパック内のオイル残量によって変化するクラッチの応答時間を精度よく推定することができるようになる。
次に、ステップS8おいて、ECU60は、変数「CNT」の値が所定値以上であるか否かを判定する。ECU60は、「CNT」の値が所定値未満である場合には、クラッチ応答時間の学習制御の処理を継続するためにステップS9の処理へ移行する。一方、「CNT」の値が所定値以上である場合には、クラッチ応答時間の学習制御の処理が終了しているため、ECU60は、本ルーチンを終了する。
ステップS9おいて、ECU60は、「CNT」の値をインクリメント(+1)する。そして、ステップS10おいて、ECU60は、上記の所定時間とは値の異なる別の所定時間を上記の所定時間とみなした上で、クラッチ応答時間の学習制御の処理を再び実施(継続)するためにステップS2の処理へ移行する。即ち、ECU60は、上記ステップS2〜ステップS7の学習制御の処理を、所定時間の値を変更しつつ複数回実施するようにしている。
なお、上記のアイドル回転数は、ステップS5でのエンジン切り離しクラッチ14の再係合により、エンジン12のクランクシャフト13とモータ16の回転軸17とが連結される際に、エンジン12にそれよりも低い回転数で動作するモータ16によって引き摺りが発生した場合にも、エンジン12が停止しない程度の回転数とするようにする。本実施形態では、アイドル回転数を、例えば、1000rpmとしている。
また、モータ回転数の制御に用いる上記の第1の回転数は、アイドル回転数よりも、例えば、200〜300rpm程度低い回転数とするようにする。これは、ステップS6において、モータ回転数が第2の回転数に上昇するタイミングを正確に検出できるようにするためである。例えば、モータ16の回転数がゼロ「0」rpmの状態でエンジン切り離しクラッチ14の再係合を行う場合のように、モータ16とエンジン12との回転差を大きくした場合には、MG回転数センサ62の検出誤差などにより、モータ回転数が第2の回転数に上昇するタイミングを正確に検出することが難しくなってしまう。そのため、モータ16の回転数をエンジン12のアイドル回転数よりも低い第1の回転数に制御することで、エンジン切り離しクラッチ14の再係合を行う前のモータ16とエンジン12との回転差を一定の範囲に維持することができるようになる。これにより、エンジン切り離しクラッチ14を再係合した際に、モータ回転数が第2の回転数に上昇するタイミングを正確に検出できるようになる。また、エンジン切り離しクラッチ14の再係合を行う前においてモータ16とエンジン12との回転差が大きいと、エンジン切り離しクラッチ14を再係合した際にエンジン12によって回転させられることに伴うモータ16自身の慣性力も大きくなるため、エンジン12の無負荷運転状態を継続することに影響を与えてしまう。しかし、モータ回転数を第1の回転数に制御するようにすれば、再係合を行う前のモータ16とエンジン12との回転差が一定の範囲に維持されるので、エンジン切り離しクラッチ14を再係合した際にそのような影響を与えることがない。本実施形態では、第1の回転数を、例えば、800〜700rpm(アイドル回転数−200〜300rpm)としている。
また、エンジン切り離しクラッチ14の係合を判断するために用いる上記の第2の回転数は、例えば、第1の回転数+100rpm程度とするようにする。そうすれば、ステップS6において、モータ回転数がアイドル回転数よりも低い第2の回転数に変化(上昇)したタイミングでエンジン切り離しクラッチ14が係合した、つまり当該クラッチがトルクを伝達可能となったと判断されるようになる。そして、その学習結果を基にエンジン切り離しクラッチ14の係合を制御する際に、制御ソレノイドバルブでの共振の発生を避けることができるようになる。そのため、モータの出力トルクを増大させるタイミングと、クラッチの係合のタイミングとをより正確に合わせることができるようになる。本実施形態では、第2の回転数を、例えば、900〜800rpmとしている。
また、上記のステップS8での判定に用いた所定値は、学習制御の処理の実施回数を示す値であり、本実施形態では、例えば、その値が「2(回)」などに設定されている。
クラッチ応答時間の学習制御の処理が終了すると、ECU60は、学習制御の処理を開始する前の車両1の状態により必要に応じて、エンジン切り離しクラッチ14を解放状態とし、エンジン12およびモータ16を停止状態とする。
そして、ECU60は、RAMなどに記憶されている所定時間とクラッチの応答時間とのペア情報を参照して、クラッチの応答時間を推定するための応答時間推定マップ(学習結果)を作成する。ここで、ECU60によって作成された応答時間推定マップの例を図5に示す。図5の例は、クラッチ応答時間の学習制御の処理を、所定時間の値を変更しつつ2回実施した場合のものである。この例では、クラッチの解放から係合までの時間A1を所定時間として1回目に実施した学習制御の処理でクラッチの応答時間B1が、また、その時間A1とは値の異なる別の時間A2を所定時間として2回目に実施した学習制御の処理で応答時間B2が算出されている。そして、そのA1とB1の交点「AB1」と、A2とB2の交点「AB2」との2つのサンプル点の情報に基づいて応答時間推定マップが作成されている。
なお、応答時間推定マップは、例えば、次のような方法で作成することができる。先ず、エンジン切り離しクラッチ14の係合の応答時間について、クラッチ解放からの経過時間(所定時間)を変化させつつ、その経過時間毎のクラッチ係合の応答時間をそれぞれ実測して取得する。次に、取得されたその経過時間毎の応答時間の情報から、応答時間推定マップの元データ(応答特性曲線情報)を作成する。この応答特性曲線情報は、予め、実験などによって作成し、ECU60のROMなどに格納して用意しておく。そして、上記の学習制御の処理によってRAMなどに記憶されている所定時間と応答時間とのペア情報を参照し、そのペア情報から求められるサンプル点の情報、例えば、上記では「AB1」と「AB2」との2つのサンプル点の情報に基づいて応答特性曲線情報を補正することで、応答時間推定マップを作成する。この補正は、ROMなどから読み出した応答特性曲線情報に対して行うようにする。作成した応答時間推定マップは、RAMなどに記録して記憶させる。なお、応答特性曲線情報に代えて、サンプル点の情報から応答時間推定マップを生成する関数を予め作成して用意しておき、その関数に、サンプル点の情報(例えば上記では2つ)を引数として入力することで、応答時間推定マップを作成するようにしてもよい。
また、クラッチの応答時間は、作動油の温度やその係合指示油圧(油量)、さらにはクラッチの回転速度などといった条件の違いによっても変化するので、応答時間を精度よく推定するために、その変化に関係する条件毎に、それぞれクラッチ応答時間の学習制御の処理を複数回実施して、上記のペア情報がRAMなどに記憶されるようにするとよい。そうした場合、それらの各条件について、それぞれ上記の応答特性曲線情報(または関数)を予め実験などにより作成して用意しておき、そして応答時間推定マップを作成する際に、各条件に対応したペア情報および応答特性曲線情報(または関数)を選択してマップの作成を行うようにするとよい。
上記では、クラッチ応答時間の学習制御の処理を2回実施するように説明したが、その処理の実施回数は、これに限定されず、例えば、3回、または必要な範囲でそれ以上実施するようにしてもよい。そうした場合、車両の走行距離や合計運転時間、またエンジン切り離しクラッチの係合回数などの車両状態の経時的変化に係る情報が取得できる場合には、クラッチの応答時間を精度よく推定するために、それらの情報に基づいて学習制御の処理の実施回数を決定するようにするとよい。特に、エンジン切り離しクラッチ14の疲労や劣化に関係する情報が取得できる場合において、その取得した情報からクラッチの疲労や劣化が大きいと判断されるときには、学習制御の処理の実施回数を増加させるようにすればクラッチの応答時間を精度よく推定することができるようになる。なお、学習制御の処理の実施回数を増加させることで、上記のペア情報から求められるサンプル点の数が増加した場合には、応答特性曲線情報(または関数)を使用せずに、複数のサンプル点の情報のみによって応答特性カーブを演算することにより応答時間推定マップを作成するようにしてもよい。
上記のように作成された応答時間推定マップは、例えば、車両のEV走行中にエンジンを始動する際に、ECU60によって次のように利用される。ECU60は、前回の解放指示によりエンジン切り離しクラッチ14を解放状態としてからの経過時間を計測しておき、車両1のEV走行中にエンジン12を始動する際、RAMなどに記憶されている応答時間推定マップを参照して、その計測した経過時間に対応するクラッチの推定応答時間を取得する。例えば、図5の応答時間推定マップの例を参照した場合、計測したその時点の経過時間(横軸)が「Ax」であったとすると、それに対応するクラッチの推定応答時間(縦軸)として「By」が取得される。そして、その取得した推定応答時間から、クラッチ係合のタイミングが、モータトルクを増大させるタイミングよりも遅れることが判断された場合、ECU60は、両方のタイミングを合わせるために、エンジン切り離しクラッチ14への係合の指示を、モータ16へのトルク増大の指示よりも早めて行うようにする。
以上、本実施形態の車両1では、例えば、シフトレバーがN(ニュートラル)レンジやP(パーキング)レンジに位置づけられた場合などのように変速機30が動力遮断状態とされているときに、車両の制御装置であるECU60が、クラッチの応答時間を推定可能とするために「クラッチ応答時間の学習制御」の処理を実行する。即ち、エンジン12を、無負荷運転状態とするように制御し(ステップS2)、その後にエンジン切り離しクラッチ14を解放状態とする(ステップS3)。次に、エンジン切り離しクラッチ14の解放の指示から所定時間が経過する間、モータ回転数をエンジン回転数よりも低い第1の回転数に維持するように、モータ16のフィードバック制御を行う(ステップS4)。次に、その所定時間の経過後に、エンジン切り離しクラッチ14の再係合を開始して、当該エンジン切り離しクラッチ14を再び係合させた状態にする(ステップS5)。この際、モータ16のフィードバック制御は停止される。次に、エンジン切り離しクラッチ14の再係合の開始から、その(再)係合によりエンジン12の回転が伝達されてそれよりも低回転であったモータ16の回転数が第2の回転数に上昇するまで、の経過時間について計測した値を、クラッチの応答時間として算出する(ステップS6)。次に、上記の所定時間と算出されたクラッチの応答時間とを対応づけてRAMなどの記憶装置に記録する(ステップS7)。そして、上記の所定時間とは値の異なる別の所定時間を上記の所定時間とみなした上で、クラッチ応答時間の学習制御の処理(ステップS2〜ステップS7)を複数回実施する(ステップS8〜ステップS10)。つまり、所定時間の値を変更しつつクラッチ応答時間の学習制御の処理を複数回実施する。このようなクラッチ応答時間の学習制御の処理によって、値の異なる所定時間とそれに対応するクラッチ応答時間とのペア情報がRAMなどに複数記憶されるようになる。例えば、図5の応答時間推定マップの例を作成するにあたっては、その学習制御の処理によって、所定時間A1およびクラッチ応答時間B1と、所定時間A2およびクラッチ応答時間B2との2つのペア情報がRAMなどに記憶される。なお、所定時間は、クラッチに対しての前回の解放指示から次の係合指示が行われるまでの経過時間に相当し、クラッチパック内のオイル残量と相関する情報であり、一方、その所定時間に対応づけられたクラッチ応答時間は、その所定時間経過後のクラッチの(次の)係合指示から実際にクラッチが係合したと判断されるまでの経過時間の実測値情報である。
従って、そのRAMなどに記憶されたペア情報を利用することで、エンジン切り離しクラッチ14のクラッチパック内のオイル残量によって変化するクラッチの応答時間を精度よく推定することができるようになる。
そして、この推定により、クラッチの係合タイミングをより正確に制御することができるようになり、そのため、エンジン12をモータ16によって始動する際に、モータ16の出力トルクを増大させるタイミングと、エンジン切り離しクラッチ14の係合のタイミングとを合わせることができるようになる。
1 車両
12 エンジン(内燃機関)
13 クランクシャフト(エンジンの出力軸)
14 エンジン切り離しクラッチ
16 モータ(回転電機)
17 回転軸(モータ)
17a,17b 軸端(モータの回転軸)
30 変速機
50 油圧装置
52 機械式オイルポンプ(MOP)
54 電動オイルポンプ(EOP)
56 ポンプ駆動モータ
60 ECU(制御装置)
61 クランク角センサ(エンジン回転数を検出)
62 MG回転数センサ(モータ回転数を検出)
A1,A2 所定時間(クラッチの解放から係合までの経過時間)
B1,B2 応答時間(クラッチの係合)
AB1,AB2 サンプル点
Ax 経過時間(クラッチの解放からの時間)
By 推定応答時間(クラッチの係合)

Claims (1)

  1. 第1の動力源としてのエンジンと、
    前記エンジンの下流側に設けられて前記エンジンの始動も可能とする第2の動力源としてのモータと、
    前記エンジンと前記モータとの間の動力伝達経路に設けられて前記動力伝達経路における動力の伝達を可能とする係合状態と、前記動力の伝達を遮断する解放状態との何れかとなるように制御されるクラッチと、
    を備え、
    前記クラッチを前記係合状態にして、前記エンジンを前記モータによって始動する車両の制御装置であって、
    この制御装置は、前記エンジンの無負荷運転時において、
    前記係合状態の前記クラッチを解放して前記解放状態にする制御と、
    前記クラッチの前記解放から所定時間が経過する間、前記モータの回転数を前記エンジンの回転数よりも低い第1の回転数に維持するように前記モータを駆動する制御と、
    前記所定時間の経過後に前記クラッチの再係合を開始して前記クラッチを前記係合状態にするとともに、その再係合の開始から前記モータの回転数が第2の回転数に上昇するまでの応答時間を算出する制御と、
    前記所定時間と算出された前記応答時間とを対応づけて記憶する制御と、
    を含むクラッチ応答時間の学習制御を、前記所定時間の値を変更しつつ複数回実施するように構成されていることを特徴とする車両の制御装置。
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