JP2018119837A - 情報提供システムおよび位置特定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗客の位置特定を精度よく行う。【解決手段】実施形態の情報提供システムは、判定部と、出力部とを有する。判定部は、乗客が所有する端末装置と、当該端末装置と無線通信を行うための複数の通信装置との無線通信による受信強度に基づいて端末装置の位置を求め、求めた端末装置の位置をもとに乗客が車内にいるか否かを判定する。出力部は、車内にいると判定された乗客に対応する情報を出力する。また、判定部は、求めた端末装置の位置が予め設定された範囲内である場合には、端末装置の位置を所定の間隔で複数回求め、当該複数回求めた位置間の差分量が所定値を超える場合は乗客が車外にいるものと判定する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、情報提供システムおよび位置特定方法に関する。
従来、バスの乗客が携行している無線タグから送信される情報を受信して乗客の位置を把握し、乗客に情報提供を行う情報提供システムがある。乗客の位置測定については、位置測定の対象物である無線装置と無線通信が可能な複数の測定装置から電波の強度に関する受信情報を取得し、取得した受信情報から無線装置の位置を測定する技術が知られている。
特開2008−52331号公報 特開2006−266859号公報 特開2011−253227号公報 特開2009−245389号公報
しかしながら、上記の従来技術では、乗客が車外にいるかまたは車内にいるかなどの、位置特定を精度よく行うことが困難な場合があるという問題がある。
例えば、バスの昇降口付近に乗車している乗客については、測定誤差によって車外にいるものと特定されることがある。逆に、下車しているが昇降口付近に残っている乗客については、測定誤差により車内にいるものと特定されることがある。このため、例えば、本来乗車している乗客を車外にいるものと特定した場合には、乗車中の乗客に向けた情報提供が乗客に対して正しく行われないこととなる。
1つの側面では、乗客の位置特定を精度よく行うことができる情報提供システムおよび位置特定方法を提供することを目的とする。
第1の案では、情報提供システムは、判定部と、出力部とを有する。判定部は、乗客が所有する端末装置と、当該端末装置と無線通信を行うための複数の通信装置との無線通信による受信強度に基づいて端末装置の位置を求め、求めた端末装置の位置をもとに乗客が車内にいるか否かを判定する。出力部は、車内にいると判定された乗客に対応する情報を出力する。また、判定部は、求めた端末装置の位置が予め設定された範囲内である場合には、端末装置の位置を所定の間隔で複数回求め、当該複数回求めた位置間の差分量が所定値を超える場合は乗客が車外にいるものと判定する。
本発明の1実施態様によれば、乗客の位置特定を精度よく行うことができる。
図1は、実施形態にかかる情報提供システムを説明する説明図である。 図2は、実施形態にかかる情報提供システムの機能構成例を示すブロック図である。 図3は、補正値の事前取得の動作例を示すフローチャートである。 図4は、情報提供の動作例を示すフローチャートである。 図5は、乗車判断の動作例を示すフローチャートである。 図6は、車両の範囲を説明する説明図である。 図7は、情報提供の一例を説明する説明図である。 図8は、位置の認識精度を説明する説明図である。
以下、図面を参照して、実施形態にかかる情報提供システムおよび位置特定方法を説明する。実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の実施形態で説明する情報提供システムおよび位置特定方法は、一例を示すに過ぎず、実施形態を限定するものではない。また、以下の各実施形態は、矛盾しない範囲内で適宜組みあわせてもよい。
図1は、実施形態にかかる情報提供システムを説明する説明図である。図1に示すように、情報提供システム100は、バス、電車等の車両10(図示例ではバス)内における乗客20へ各種情報を提供するシステムである。情報提供システム100は、情報提供装置1と、情報提供装置1に接続された複数の通信装置2とを有する。
情報提供装置1は、車両10内の所定位置に設置された複数の通信装置2と、乗客20が所有する端末装置3との近接無線通信、WiFi(登録商標)規格などの無線通信をもとに、乗客20の位置を特定する。情報提供装置1は、車両10内にいると特定した乗客20に対し、車両10内のスピーカなどによる車内放送、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置による案内表示または通信装置2を介した無線通信により接続する端末装置3への情報送信などにより各種情報提供を行う。一例として、情報提供装置1は、複数の通信装置2を介した通信を管理するシステムルータを適用できる。
通信装置2は、車両10内の所定位置に設置され、近接無線通信、WiFi規格などの無線通信により通信範囲内にある端末装置3との無線通信を行う。また、通信装置2は、端末装置3との無線通信により得た情報を情報提供装置1へ通知する。
本実施形態では、WiFi規格の無線通信により、通信装置2と端末装置3との無線通信が行われる場合を例示する。また、通信装置2と情報提供装置1との通信は、一例として有線のLAN(Local Area Network)回線を介して行われるものとする。
端末装置3は、通信装置2との無線通信を行うことが可能な装置であり、例えば乗客20が所有するスマートフォン、無線タグなどの装置である。
図2は、実施形態にかかる情報提供システムの機能構成例を示すブロック図である。図2に示すように、端末装置3は、通信部310、制御部320および記憶部330を有する。
通信部310は、通信装置2との無線通信を行うアンテナおよび通信回路などである。制御部320は、通信部310における無線通信など、端末装置3における各種動作を制御する。記憶部330は、例えば半導体メモリなどであり、端末情報331などの各種情報を記憶する。
端末情報331は、端末装置3を識別する端末IDなどの端末装置3固有の情報とともに、端末装置3の利用者である乗客20にかかる属性情報を含む。乗客20の属性情報には、例えば乗客20の国籍、氏名、年齢、性別、住所、職業、嗜好、身体情報(障害の有無)などがある。これらの属性情報は、乗客20の設定により端末情報331に予め登録される。
制御部320は、端末装置3が通信装置2の通信範囲に入ることで通信部310により通信装置2からの無線通信を検出すると、通信部310の無線通信を介して通信装置2に対して応答する。このとき、制御部320は、記憶部330より読み出した端末情報331を通信装置2に対して通知する。
なお、端末装置3は、コンピュータ等の機器により実現され、図2に示す機能部以外にも既知のコンピュータが有する各種の機能部、例えば各種の入力デバイスや音声出力デバイス、表示デバイス等の機能部を有することとしてもかまわない。
通信装置2は、通信部210、制御部220および記憶部230を有する。
通信部210は、端末装置3との無線通信を行うアンテナおよび通信回路と、情報提供装置1との通信(本実施形態では、有線のLAN回線を介した通信)を行う通信インターフェースとを有する。制御部220は、通信部210における端末装置3との無線通信や情報提供装置1との通信など、通信装置2における各種動作を制御する。記憶部230は、例えば半導体メモリなどであり、端末情報231などの各種情報を記憶する。
端末情報231は、端末装置3との無線通信により取得した端末情報331の内容(端末ID、属性情報)と、端末装置3との無線通信における信号強度とを含む。
制御部220は、通信装置2の通信範囲内にある端末装置3に対して応答を呼びかける無線通信を通信部210より行う。制御部220は、端末装置3が通信装置2の通信範囲に入ることで端末装置3からの応答とともに、端末情報331を通信部210を介して受信する。このとき、制御部220は、受信時における端末装置3からの信号強度を通信部210より取得し、取得した信号強度とともに、端末装置3からの端末情報331の内容を含む端末情報231を記憶部230に記憶する。ついで、制御部220は、記憶部230に記憶された端末情報231を、自身に予め設定されたwifi番号などの識別情報とともに情報提供装置1に通知する。
情報提供装置1は、通信部110、制御部120および記憶部130を有する。
通信部110は、通信装置2との通信(本実施形態では、有線のLAN回線を介した通信)を行う通信インターフェースとを有する。制御部120は、情報提供装置1における各種動作を制御する。具体的には、制御部120は、複数の通信装置2と端末装置3との無線通信における信号強度をもとに端末装置3を所有する乗客20の位置を特定する。また、制御部120は、特定した乗客20に対して、端末装置3より取得した属性情報をもとに各種情報提供を行う。記憶部130は、例えば半導体メモリなどであり、端末情報131、案内情報132などの各種情報を記憶する。
端末情報131は、通信装置2を介した端末装置3との無線通信により取得した端末情報331の内容(端末ID、属性情報)を含む。また、端末情報131は、通信装置2と端末装置3との無線通信における信号強度を含む。また、端末情報131は、通信装置2のwifi番号と、信号強度より求めた端末装置3の位置情報とを含む。
案内情報132は、乗客20に提供(案内)するために予め設定された情報である。案内情報132は、国籍、年齢、性別、職業、嗜好などの属性ごとに、音声や画像などで案内する内容が記述されている。一例として、案内情報132は、国籍、年齢、性別、職業、嗜好などの属性ごとに用意された音声データ、映像データなどである。
制御部120は、通信制御部121、位置算出部122および出力部123を有する。
通信制御部121は、通信部110による通信装置2との通信を制御する。具体的には、通信制御部121は、端末装置3と複数の通信装置2との無線通信により各通信装置2より通知された情報を通信部110を介して受信する。
各通信装置2より通知される情報には、端末装置3と通信装置2との無線通信により通信装置2が取得した端末情報331の内容(端末ID、属性情報)、通信装置2と端末装置3との無線通信における信号強度、通信装置2のwifi番号などがある。通信制御部121は、各通信装置2より受信した情報を端末情報131として記憶部130に記憶する。すなわち、通信制御部121は、取得部の一例である。
位置算出部122は、各通信装置2より受信した端末情報131を参照し、複数の通信装置2と端末装置3との無線通信における信号強度をもとに端末装置3の位置を算出する。具体的には、位置算出部122は、予め設定されている各通信装置2の位置と、各通信装置2と端末装置3との無線通信における信号強度とをもとに、三角測量法を用いて車両10に対する端末装置3の位置を算出する。位置算出部122は、求めた端末装置3の位置を位置情報として端末情報131に登録する。
また、位置算出部122は、求めた端末装置3の位置情報をもとに、端末装置3を所有する乗客20が車両10内にいるか否かを判定する。具体的には、位置算出部122は、位置情報をもとにした端末装置3の位置が予め設定された車両10内に対応する範囲に収まる場合は、乗客20が車内にいるものと判定する。すなわち、位置算出部122は、判定部の一例である。
なお、端末装置3と各通信装置2との信号強度をもとに算出される端末装置3の位置には、電波の不安定などに起因する信号強度のばらつきによって測定誤差が含まれる。このため、車両10の外周上(車内/車外の境界)に沿った所定の範囲(測定誤差によるばらつきのある範囲)では、例えば、実際には乗客20は車外に降りているのに車内にいるものと判定される場合がある。
したがって、位置算出部122は、車両10の外周に沿った領域において、測定誤差を補正(許容)するための誤差の許容範囲を予め定めておく。そして、位置算出部122は、位置情報をもとにした端末装置3の位置が誤差の許容範囲である場合には、端末装置3の位置を所定の時間間隔で複数回求める。
車内の乗客20については、車両10との相対的な位置関係に時間経過に伴う変化が生じない。これに対し、車外に降りた乗客20については、車両10の発進などにより、車両10との相対的な位置関係に時間経過に伴う変化が生じる。したがって、位置算出部122は、複数回求めた位置間の差分量が所定値を超える場合は乗客20が車外にいるものと判定する。
このように、算出した端末装置3の位置が誤差の許容範囲である場合には、所定の時間間隔で端末装置3の位置を複数回求め、端末装置3と車両10との相対的な位置関係に時間的な変化がある場合には乗客20は車外にいるものとする。これにより、位置算出部122は、乗客20の位置特定を精度よく行うことができる。
出力部123は、位置算出部122の判定結果をもとに、車内にいると判定された乗客20に対し、スピーカなどによる車内放送、表示装置による案内表示または端末装置3への情報送信などにより案内情報132を出力する。具体的には、出力部123は、車内にいると判定された乗客20の端末装置3にかかる端末情報131を記憶部130より読み出す。ついで、出力部123は、記憶部130に含まれる属性情報とマッチする案内情報132を記憶部130より読み出して出力する。これにより、情報提供システム100は、乗客20の属性情報に対応した情報提供を行うことができる。
例えば、出力部123は、記憶部130の属性情報における国籍とマッチする案内情報132を読み出し、車内放送、案内表示または端末装置3への情報送信などにより乗客20に対して出力する。これにより、情報提供システム100は、乗客20に対して国籍対応の言語(外国語)での情報提供を行うことができる。
なお、属性情報については、国籍の他に、年齢、性別、職業、嗜好などを用いてもよい。一例として、動物好きの女性に動物園を案内する案内情報132を予め設定しておくことで、動物好きの女性が乗客20である場合には、動物園への案内情報132を提供することができる。この他にも、車好きの会社員、目が不自由な人、60代の女性などの様々な属性に対応した案内情報132を予め設定しておくことで、乗客20の属性にマッチした情報提供を実現できる。
また、出力部123は、車内にいると判定された乗客20にかかる端末情報131の位置情報をもとに、車両10内の乗客20の位置に対応したスピーカからの車内放送または表示装置からの案内表示を行ってもよい。これにより、情報提供システム100は、車両10内の乗客20の位置に応じた情報提供を実現できる。
また、出力部123は、車内にいると判定された複数の乗客20について、属性情報の統計量を求め、得られた統計量をもとに、案内情報132を選択してもよい。これにより、属性が共通する多くの人を優先して情報提供することができる。例えば、複数の乗客20について、国籍を集計し、同じ国籍である乗客20の多い順に案内情報132を選択してもよい。
次に、誤差の許容範囲を予め定めておくための補正値の事前取得の動作を説明する。図3は、補正値の事前取得の動作例を示すフローチャートである。この補正値の事前取得については、例えば車両10の運行前などの段階に、設定者が端末装置3を持って車両10に乗車して位置測定を行うことで実施される。
図3に示すように、位置算出部122は、設定者が所有する端末装置3と複数の通信装置2との信号強度をもとに端末装置3の位置(座標)を算出し、端末装置3の座標を所定回数測定する(S1)。一例として、端末装置3の座標を1000回測定し、測定した結果を(X1,Y1)…(X1000,Y1000)とする。
ついで、位置算出部122は、所定回数測定した端末装置3の座標から、k−means法などを用いて明らかなエラーを削除する(S2)。エラー削除後の端末装置3の座標を(Xs1,Ys1)…(Xsn,Ysn)とする。
ついで、位置算出部122は、(Xs1,Ys1)…(Xsn,Ysn)の平均から端末装置3の座標(X,Y)を結果として計算する(S3)。ついで、位置算出部122は、(Xs1,Ys1)…(Xsn,Ysn)と(X,Y)との距離をd1,d2…dnとし、X,Yの分散(s)をd1,d2…dnから計算する(S4)。
具体的には、分散(S)はS=(d1+…dn)/nとなる。位置算出部122は、計算した分散の値(S)をもとに、測定誤差を補正(許容)するための誤差の許容範囲を設定する。具体的には、位置算出部122は、車両10の外周上(車内/車外の境界)に沿った分散の値(S)幅の領域を誤差の許容範囲とする。
次に、情報提供の動作例を説明する。図4は、情報提供の動作例を示すフローチャートである。
図4に示すように、処理が開始されると、位置算出部122は、各通信装置2より受信した端末情報131を参照し、複数の通信装置2と端末装置3との無線通信における信号強度をもとに端末装置3の位置を算出する。ついで、位置算出部122は、求めた端末装置3の位置をもとに、端末装置3を所有する乗客20が車両10内にいるか否かを判定する、乗客20の乗車判断を行う(S10)。
図5は、乗車判断の動作例を示すフローチャートである。
図5に示すように、処理が開始されると、位置算出部122は、複数の通信装置2と端末装置3との無線通信における信号強度を所定回測定した結果をもとに、所定回端末装置3の座標を計算する(S101)。ついで、位置算出部122は、所定回数測定した端末装置3の座標から、k−means法などを用いて明らかなエラーを削除する(S102)。ついで、位置算出部122は、エラーを削除して残った座標の中心を計算する(S103)。
具体的には、信号強度−距離についての次の関係式で、各通信装置2と端末装置3との距離を計算する。
関係式:Sig(通信装置(i)−端末装置)=A−10nlog10Dis(通信装置(i)−端末装置)
なお、Sig(通信装置(i)−端末装置)は、i番の通信装置2と端末装置3との無線通信における信号強度である。Dis(通信装置(i)−端末装置)は、i番の通信装置2と端末装置3との距離である。
ついで、i番の通信装置2の座標を(xi,yi)とし、各通信装置2と端末装置3との次の関係式および最小二乗法により、端末装置3の座標(xi,yi)を求める。
関係式:(X−xi)^2+(Y−yi)^2=Dis(通信装置(i)−端末装置)^2
ついで、座標の中心(X,Y)を、X=(x1+x2+…+xn)/n,Y=(y1+y2+…+yn)/nより求める。なお、(xn,yn)はk−means法などで削除して残った座標である。
ついで、位置算出部122は、求めた端末装置3の座標(X,Y)をもとに、端末装置3を所有する乗客20が車両10内にいるか否かを判定する。具体的には、位置算出部122は、端末装置3の座標が予め設定された車両10内に対応する範囲に収まる場合は、乗客20が車内にいるものと判定する。
ついで、位置算出部122は、求めた端末装置3の座標(X,Y)が分散の値(S)をもとに予め設定した範囲(誤差の許容範囲)と重複するか否かを判定する(S104)。
図6は、車両の範囲を説明する説明図である。図6に示すように、位置算出部122には、車両10の範囲R1と、分散の値(S)をもとにした誤差を許容する範囲R2とが予め設定されている。S104において、位置算出部122は、求めた端末装置3の座標(X,Y)が範囲R2に含まれるか否かを判定する。
範囲R2に含まれていない場合(S104:NO)、範囲R1外であり、範囲R2にも含まれていないことから、位置算出部122は、乗客20は車外にいるものと判定(判断)する(S105)。
範囲R2に含まれている場合(S104:YES)、位置算出部122は、予め設定された所定の時間間隔で所定回数乗客20の乗車位置(端末装置3の座標)を測定する(S106)。この測定の時間間隔は、例えば3秒〜10秒などの任意の値を設定できる。
ついで、位置算出部122は、複数回測定した端末装置3の座標の距離差が予め設定された閾値以内であるか否かを判定する(S107)。この閾値は、例えば3メートル[m]などの任意の値を設定できる。
距離差が閾値以内である場合(S107:YES)、位置算出部122は、車両10と乗客20との相対的な位置関係に時間経過に伴う変化が生じていないことから、乗客20が車内にいるものと判断する(S108)。ついで、位置算出部122は、各通信装置2と端末装置3との端末情報131における信号強度をもとに、信号強度が最も強い通信装置2を特定する(S110)。
このS110において特定された通信装置2は、乗客20に最も近い通信装置2となる。よって、出力部123は、S110で特定された通信装置2を介して端末装置3への情報送信を行うことで、信号強度の強い安定した通信環境での情報送信を実現できる。
距離差が閾値以内でない場合(S107:NO)、位置算出部122は、車両10と乗客20との相対的な位置関係に時間経過に伴う変化が生じていることから、乗客20が車外にいるものと判断する(S109)。
図4に戻り、S10についで、出力部123は、S10における位置算出部122の判断結果をもとに、乗客20が乗車中であるか否かを判断する(S11)。乗車中でない場合(S11:NO)、車外に降りた乗客20に対する情報提供を行うことなく、処理を終了する。
乗車中である場合(S11:YES)、出力部123は、端末情報131より乗客20の属性情報(本例では国籍)を取得する(S12)。ついで、出力部123は、端末情報131より乗客20の位置情報を取得する(S13)。ついで、出力部123は、乗客20の国籍に対応する案内情報132を読み出す。ついで、出力部123は、乗客20の位置情報に対応したスピーカからの車内放送または表示装置からの案内表示により、乗客20に対して国籍対応の外国語で車内案内を放送する(S14)。
このとき、出力部123は、車内にいると判定された複数の乗客20について、属性情報の統計量を求め、得られた統計量をもとに、案内情報132を選択する。例えば、複数の乗客20について、国籍を集計し、同じ国籍である乗客20の多い順に案内情報132を選択する。これにより、同じ国籍である乗客20が多い順に、外国語での車内案内を実現できる。
図7は、情報提供の一例を説明する説明図である。図7に示すように、端末装置3を所有する乗客20が車両10内に乗り込んだものとする(S20)。これにより、車両10内に設置された各通信装置2と端末装置3との間で無線通信が行われる(S21)。ついで、情報提供装置1は、各通信装置2と端末装置3との間の無線通信における通信強度をもとに、端末装置3の位置を特定する(S22)。
このとき、情報提供装置1は、端末装置3の位置が誤差の許容範囲(R2)である場合には、端末装置3の位置を所定の時間間隔で複数回求め、数回求めた位置間の差分量が所定値を超える場合は乗客20が車外にいるものと判定する。これにより、情報提供装置1は、誤差の許容範囲(R2)において乗客20が車外にいるか/車内にいるかの特定を精度よく行うことができる。
ついで、情報提供装置1は、車内にいる乗客20に対し、スピーカなどによる車内放送、表示装置による案内表示または端末装置3への情報送信などにより案内情報132を提供する(S23)。
図8は、位置の認識精度を説明する説明図であり、測定した端末装置3の位置の分布が正規分布に従う場合の分布図である。本実施形態では、分散(S)を誤差の許容範囲とするため、認識精度に関わる範囲は34.1%(左部分のσ)+34.1%(右部分のσ)=68.2%である。
よって、端末装置3の位置が誤差の許容範囲(R2)である場合において、本実施形態における手法を用いない場合の認識率をa%とすると、本実施形態における手法を用いる場合の認識率(x)は次の式で表せる。
x=a+(100−a)×0.68
なお、100−aは、本実施形態における手法を用いない場合に誤判定した確率である。本実施形態における手法では、誤判定した確率の68%を認識できる。
上記の式を整理すると、x=0.32a+68が得られる。一例として、本実施形態における手法を用いない場合の認識率を60%(a=60)とすると、本実施形態における手法を用いる場合の認識率は、87.2%となる。
以上のように、情報提供システム100は、複数の通信装置2と、各通信装置2と接続された情報提供装置1とを有する。複数の通信装置2は、乗客20が所有する端末装置3と無線通信を行う。情報提供装置1は、端末装置3と、複数の通信装置2との無線通信による受信強度に基づいて端末装置3の位置を求め、求めた端末装置3の位置をもとに乗客20が車内にいるか否かを判定する。また、情報提供装置1は、車内にいると判定された乗客20に対応する情報を出力する。また、情報提供装置1は、求めた端末装置3の位置が予め設定された範囲R2内である場合には、端末装置3の位置を所定の間隔で複数回求め、複数回求めた位置間の差分量が所定値を超える場合は乗客20が車外にいるものと判定する。このため、情報提供システム100は、乗客20の位置特定を精度よく行うことができる。
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)乗客が所有する端末装置と、当該端末装置と無線通信を行うための複数の通信装置との無線通信による受信強度に基づいて前記端末装置の位置を求め、求めた前記端末装置の位置をもとに前記乗客が車内にいるか否かを判定する判定部と、
車内にいると判定された前記乗客に対応する情報を出力する出力部と、を有し、
前記判定部は、求めた前記端末装置の位置が予め設定された範囲内である場合には、前記端末装置の位置を所定の間隔で複数回求め、当該複数回求めた位置間の差分量が所定値を超える場合は前記乗客が車外にいるものと判定する、
ことを特徴とする情報提供システム。
(付記2)前記複数の通信装置のいずれかと、前記端末装置との無線通信により、前記端末装置が記憶する前記乗客にかかる情報を取得する取得部を更に有し、
前記出力部は、取得した前記乗客にかかる情報に基づく情報を出力する、
ことを特徴とする付記1に記載の情報提供システム。
(付記3)前記出力部は、車内にいると判定された複数の前記乗客の端末装置より取得した前記乗客にかかる情報の統計情報に基づく情報を出力する、
ことを特徴とする付記2に記載の情報提供システム。
(付記4)前記乗客にかかる情報は、当該乗客の国籍を示す情報であり、
前記出力部は、前記乗客の国籍を示す情報に基づく言語で情報を提供する、
ことを特徴とする付記2または3に記載の情報提供システム。
(付記5)乗客が所有する端末装置と、複数の通信装置との無線通信による受信強度に基づいて前記端末装置の位置を求め、
求めた前記端末装置の位置をもとに前記乗客が車内にいるか否かを判定する、処理をコンピュータが実行し、
前記判定する処理は、求めた前記端末装置の位置が予め設定された範囲内である場合には、前記端末装置の位置を所定の間隔で複数回求め、当該複数回求めた位置間の差分量が所定値を超える場合は前記乗客が車外にいるものと判定する、
ことを特徴とする位置特定方法。
(付記6)複数の通信装置のいずれかと、前記端末装置との無線通信により、前記端末装置が記憶する前記乗客にかかる情報を取得し、
取得した前記乗客にかかる情報に基づく情報を出力する、
処理をコンピュータがさらに実行することを特徴とする付記5に記載の位置特定方法。
(付記7)出力する処理は、車内にいると判定された複数の前記乗客の端末装置より取得した前記乗客にかかる情報の統計情報に基づく情報を出力する、
ことを特徴とする付記6に記載の位置特定方法。
(付記8)前記乗客にかかる情報は、当該乗客の国籍を示す情報であり、
前記出力する処理は、前記乗客の国籍を示す情報に基づく言語で情報を提供する、
ことを特徴とする付記6または7に記載の位置特定方法。
1…情報提供装置
2…通信装置
3…端末装置
10…車両
20…乗客
100…情報提供システム
110、210、310…通信部
120、220、320…制御部
121…通信制御部
122…位置算出部
123…出力部
130、230、330…記憶部
131、231、331…端末情報
132…案内情報
R1、R2…範囲

Claims (5)

  1. 乗客が所有する端末装置と、当該端末装置と無線通信を行うための複数の通信装置との無線通信による受信強度に基づいて前記端末装置の位置を求め、求めた前記端末装置の位置をもとに前記乗客が車内にいるか否かを判定する判定部と、
    車内にいると判定された前記乗客に対応する情報を出力する出力部と、を有し、
    前記判定部は、求めた前記端末装置の位置が予め設定された範囲内である場合には、前記端末装置の位置を所定の間隔で複数回求め、当該複数回求めた位置間の差分量が所定値を超える場合は前記乗客が車外にいるものと判定する、
    ことを特徴とする情報提供システム。
  2. 前記複数の通信装置のいずれかと、前記端末装置との無線通信により、前記端末装置が記憶する前記乗客にかかる情報を取得する取得部を更に有し、
    前記出力部は、取得した前記乗客にかかる情報に基づく情報を出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
  3. 前記出力部は、車内にいると判定された複数の前記乗客の端末装置より取得した前記乗客にかかる情報の統計情報に基づく情報を出力する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報提供システム。
  4. 前記乗客にかかる情報は、当該乗客の国籍を示す情報であり、
    前記出力部は、前記乗客の国籍を示す情報に基づく言語で情報を提供する、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の情報提供システム。
  5. 乗客が所有する端末装置と、複数の通信装置との無線通信による受信強度に基づいて前記端末装置の位置を求め、
    求めた前記端末装置の位置をもとに前記乗客が車内にいるか否かを判定する、処理をコンピュータが実行し、
    前記判定する処理は、求めた前記端末装置の位置が予め設定された範囲内である場合には、前記端末装置の位置を所定の間隔で複数回求め、当該複数回求めた位置間の差分量が所定値を超える場合は前記乗客が車外にいるものと判定する、
    ことを特徴とする位置特定方法。
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